説明

パーソナルケア器具のためのポンプシステム

パーソナルケア器具のためのポンプ(10)において、前記流体のための出口開口(17)をその前方端(16)に有するフレキシブルな流体カートリッジ部材(12)と、前記カートリッジの流体で満たされた部分(14)が入れ子になることができる切欠部分(26)を有するベース部材(24)と、押圧部材(32)であって、前記切欠部分の長さのかなりの部分に亘って前記切欠部分に入れ子になる構成を持ち、動作中、前記押圧部材がその経路に沿って前方に移動するにつれて、前記流体で満たされた部分の流体は、前記出口開口から押し出され、歯ブラシのブラシヘッド等のワークピース素子に接続されたラインに入る、押圧部材とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、パーソナルケア装置のためのポンプシステムに関し、より詳細には、流体を含むカートリッジ部材と、前記カートリッジ部材から、ワークピースに通じる流体ラインに流体を移動させるためのローラ又は押圧部材とを含むこのようなシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
特定のパーソナルケア装置、例えば歯ブラシ及びシェーバ並びに他のそのような器具が、当該パーソナルケア装置の機能又は効率を支援し得るような、当該器具の動作中に流体を分注する(dispense)システムを含むことは、良く知られている。これらの流体分注器具の多くはポンプを含み、このポンプは、カートリッジ部材/貯蔵部から、器具のワークピース部分(例えば歯ブラシのブラシヘッド)に、流体をアクティブに移動させる。
【0003】
このような装置において用いられるポンプの一種は、蠕動ポンプ、即ち、押圧又は接触部材(例えばローラ)を含むポンプであり、該押圧部材は、動作中、流体を含むカートリッジを押圧し、該押圧部材(例えばローラ)が流体と接触することなく、カートリッジの中の流体をカートリッジの前方端の出口点に押しやる。蠕動ポンプは、幾つかの理由によって有利でありえ、この理由は、流体の無菌性の維持の可能性を含む。場合によっては、蠕動ポンプは予め充填されており、このため、押圧部材がカートリッジの前方端(ポンプチャンバ部分)から流体を押し出す際に、押圧部材がカートリッジの出口点に移動するにつれて、カートリッジの貯蔵部分からの流体が、押圧部材の後ろに流入する。このため、流体の1回の分注イベントの完了の際には、カートリッジのポンプチャンバ部分は充填されており、他の分注動作の準備ができている。
【0004】
しかし、実際には、予め充填された蠕動ポンプには幾つかの問題点がある。押圧部材がカートリッジに沿って移動する際に、押圧部材がカートリッジを平らにするにつれてカートリッジ材料にはしわができる。カートリッジ材料はフレキシブルであるが、カートリッジの断面外周、及び、ポンプチャンバ領域のカートリッジの幅は、一定のままである。カートリッジ材料は、幅が一定なので、カートリッジが従来の平らな面に対して圧縮されると折り曲がらなければならない。
【0005】
生じるしわは、カートリッジ材料に弱さを生じさせる可能性があり、最終的には、カートリッジ壁の破壊又は漏れが生じえ、カートリッジの破損につながる。更に、既存の蠕動ポンプはしばしば非効率的であり、カートリッジ中の流体全部よりも大幅に少ない流体が分注される。加えて、このような装置からの流体のポンピング速度は動作中変化する可能性があり、これは望ましくない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、流体が分注される際に押圧部材と流体との間で接触がなく、ポンプ速度が一定であり、押圧部材が、カートリッジ部材から流体を分注しながら、カートリッジ部材上でその移動経路を通じて移動する際に、カートリッジ部材にほとんど又は全くしわが生じない、蠕動型ポンプを持つことが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
従って、本発明は、パーソナルケア器具のためのポンプシステムにおいて、
フレキシブルな材料でできた流体カートリッジ部材であって、流体で満たされた部分と、前記カートリッジ部材中の前記流体を、前記器具のワークピース部分に接続されたラインに送出するための出口開口とを持つカートリッジ部材と、
前記カートリッジ部材の前記流体で満たされた部分が入れ子になる(nest)ことができる切欠部分を持つベース部材と、
押圧部材であって、前記流体で満たされた部分及び前記押圧部材が、前記切欠部分の長さの少なくともかなりの部分に亘って、前記切欠部分に実質的に入れ子になるように、前記押圧部材の少なくともネスティング部分(nesting portion)が、前記ベース部材の前記切欠部分の断面に実質的にマッチする構成を持ち、これにより、動作中、前記押圧部材が前記カートリッジ上で前方へ移動すると、流体は、前記流体で満たされた部分から前記出口開口を通じて移動し、前記フレキシブルなカートリッジは、このような動作中、実質的に前記カートリッジにしわが付くことなしに平らにされる、押圧部材と、
を有するポンプシステムである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1を参照する。本発明は、特定のパーソナルケア器具において流体を分注するのに有用な改良されたポンプシステムであり、全体として10と示される。パーソナルケア器具は、例えば、歯ブラシ(特に電動歯ブラシ)であって、歯磨き粉若しくは経口薬がブラシヘッドに、口腔(特に歯若しくは歯肉)において用いられるために適用される歯ブラシ、又は、電動シェーバであって、シェービングプロセスをより快適にするために、シェーバと皮膚との間の接点の近傍で流体が分注される電動シェーバを含む。特に、スキンケアに関する、他の類似するパーソナルケア器具が知られており、該器具においては、流体が、ワークピースの近傍の関心領域に適用される。
【0009】
図1を参照する。流体を含むカートリッジ部材が全体として12で示される。カートリッジ部材12はフレキシブルな材料(例えばフレキシブルなプラスチック又は他の類似の材料)でできており、その中に、中に流体が存在する空洞領域を含み、全体として14で示される。示される実施例において、流体で満たされた部分14(ポンプチャンバとも呼ばれうる)は、細長く示されており、種々の寸法であってよい。示される実施例において、流体で満たされた部分14は、おおよそ、長さ1インチ、幅0.5インチ、高さ0.5インチ(最も高い(満たされた)寸法において)である一方で、カートリッジ全体は、長さ3インチ、幅1.5インチである。カートリッジ部材12はフレキシブルな材料でできているので、流体で満たされた部材14の断面は幾分楕円状である傾向があり、寸法が、2つの縦方向の端から最大寸法の中心線まで徐々に増加する。
【0010】
示される実施例における流体で満たされた部分は出口ネック部分15を持ち、この部分は、流体で満たされた部分の残りの部分よりも狭い。ネック部分15の前方端16には、出口開口17があり、ここから流体18が通常のポンプ動作で分注される。
【0011】
電動歯ブラシ21のポンプ19を示す図4を短い間参照すると、流体チューブ32が、開口17から流体を受け、ブラシヘッド25まで延在している。歯ブラシは、ハンドル部分23を含み、これは、歯ブラシのための駆動システム26及び被駆動部材アセンブリ29を含む。
【0012】
図1の実施例において、出口開口17は、円形又は楕円形であり、その最大直径は約0.1インチである。歯ブラシのアプリケーションにおいて、チューブは、歯ブラシの取付けアーム29aを通じて延在し、アーム29aの端に取り付けられたブラシヘッド25の中まで延在する。他の器具においても、出口開口17と器具のワークピース即ち動作部分との間に何らかの接続ラインがある。示される実施例において(図1)、流体で満たされた部分14は、カートリッジ12内で、該流体で満たされた部分14の後ろのより大きい流体貯蔵部20と流体連通をして示されている。しかし、本発明において、流体カートリッジが流体貯蔵部を含むことは必須ではない。
【0013】
図1は、流体で満たされた部分14が、カートリッジ12の領域全体よりも大幅に小さい領域をカバーする、カートリッジ12を示すが、流体で満たされた部分14が、カートリッジの、示されるよりも大きな部分をカバーすることができ、場合によっては、カートリッジの幅全体に延在することができることは理解されるべきである。また、ネック部分15は、流体の分注の効率及び均一性を増加させることはできるが、該ネック部分15は必須ではない。流体開口部17は、通常比較的小さい。
【0014】
ポンプシステム10の第2の部分は、ベース又はアンビル部材24である。ベース部材24は、剛性の比較的非弾性的な材料(例えば硬質プラスチック又は独立気泡フォーム)からできており、切欠又は溝部分26を持ち、該切欠部分は、流体で満たされた部分が切欠部分26内に入れ子になるように、流体で満たされた部分14の下方部分の構造にマッチするよう構成される。図1の実施例は、流体で満たされた部分14が切欠部分内にフィットする一方で、カートリッジの残りの部分がベース部材24の上方面27に対してフィットすることを示す。しかし、代替的に、カートリッジ全体が、流体で満たされた部分が端から端まで延在した状態で、マッチする切欠部分26内にフィットするように構成されてよい。重要な特性は、流体で満たされた部分26がベース部材の切欠部分内に入れ子になるということである。
【0015】
ポンプシステム10の第3の部分は押圧部材32であり、これは、場合によっては、ポンプ動作において、流体で満たされた部分14の長さ方向に沿って回転するのであれば、回転部材である。押圧部材32は、その前方運動(手による(手動の)又はモータによる(電動の)回転又はスライド)の際に、流体で満たされた部分/ポンプチャンバ14中の流体が加圧され前方へ移動され出口開口17から出されるように取り付けられる。押圧部材32は、ネスティング部分36を含む。
【0016】
示される実施例において、ネスティング部分36は、カートリッジ12の流体で満たされた部分14の幅にほぼ等しい長さと、ベース部材の切欠部分26の幅とを持つ。該ネスティング部分36の端から端までの構成は、次のようなものである。即ち、該ネスティング部分36は、切欠部分26内に入れ子になることができる、即ち、切欠部分26の曲線にマッチするように、更に、カートリッジの流体で満たされた部分14の曲線にもマッチするように、端から端までカーブする。
【0017】
ネスティング部分は、上記のように、その外周の少なくとも一部(全部である必要はない)に亘って、(端から端まで)カーブしている。押圧部材32が、流体で満たされた部分上で回転する場合、カーブした構成は、図1で示されるようにネスティング部分の外周全体に亘って存在する。一方で、押圧部材が流体で満たされた部分上でスライドするのならば、ネスティング部分の外周の比較的小さい部分しか、このような構成を持つ必要がない。ネスティング部分の直径は、切欠部分26と基本的に同じ構成を持つような態様で、そのそれぞれの端からその中心に向かって増大する。
【0018】
ネスティング部分36の端38及び40から延在するのは、取付け素子42及び44であり、これらは、示される実施例においては、細長いロッドである。動作中、取付け素子42及び44は、手で補助される機械装置によって(親指作動レバー等)又は電動素子(モータ等)によって、流体で満たされた部分の長さに亘って前方に押され又は回転される。図4は、親指で作動される部材を示す。出口開口17の方向への取付け素子42及び44の動きは、出口開口17と押圧部材32との間に存在する流体を、流体で満たされた部分14(ポンプチャンバ)から、徐々に、出口開口において絞り出す又は押し出す。
【0019】
流体で満たされた部分14(ポンプチャンバ)及び押圧部材が両方とも入れ子になる切り欠き部材26を備えたベース部材24を持つことは、流体カートリッジ材料にしわ又は折り目を付ける(wrinkiling or creasing)ことなくポンプチャンバから流体が効率的にきれいに押し出されることにつながる。圧力はバネ60又は他の圧力手段によって供給され、又は押圧部材は、必要とされる圧力を生じさせるように配置されるトラック上に乗ってもよい。このような構成は、上述の従来技術の欠点を克服する。
【0020】
使用中、カートリッジの流体で満たされた部分14は、ベース部分24の切欠部分に配置される。押圧素子32は、このとき、流体で満たされた部分14を変形させるのに、そして、流体で満たされた部分から流体を出すのに用いられる。しかし、押圧部材は、流体で満たされる部分に沿って移動する際に、流体で満たされた部分の一定な断面外周を維持するように形成され、材料のしわ寄りを防止する。
【0021】
押圧部材32が、出口開口17の近傍にあるその経路の前方端に到達すると、カートリッジ部材の前方端において、押圧部材32は持ち上げられ、流体で満たされた部分/ポンプチャンバの後部のその開始地点に戻される。図1において、これは、41で示される傾斜した経路に沿って、後方に移動する押圧部材によって示され、該押圧部材は、後方点43まで移動し、次に45で下方に移動して、再び、カートリッジの流体で満たされた部分14に係合する。より詳細な説明は、図3に関連して以下で与えられる。
【0022】
流体で満たされた部分/ポンプチャンバ14は、種々の方法で補充されることができる。1つのアプローチでは、カートリッジ部材を有する材料は、十分に堅く、押圧部材が前方に移動すると、反発して、押圧部材32の後部47に、元のカーブした構成に戻る。貯蔵部からの流体は真空動作によってポンプチャンバ14内に引き入れられる。これは、押圧部材32がその経路に沿って移動する際にチャンバ内に流体を維持する。他の構成においては、50で示される押圧部材(バネ等)は、容器20への選択された量の圧力を維持するのに用いられることができ、ローラが流体で満たされた部分14上を前方に移動すると、流体をローラの後ろのチャンバ14内に移動させ、当該部分を流体で補充する。
【0023】
上記の構成のバリエーションにおいて、図2を参照すると、溝又は切欠部分56は、テーパした部分57において、押圧部材32の経路の最初の点58における押圧部材32の長さよりも狭くされ、このため、押圧部材は、カートリッジの流体で満たされた部分と比較的小さい接触を持つ。なぜなら、ネスティング部分は溝内に入れ子になることができないからである。しかし、溝は、すぐに、押圧部材のネスティング部分の長さまで幅が広くなり、このため、ネスティング部分は、ベース部材の切欠部分においてカートリッジの流体で満たされた部分に対して入れ子になることができる。バネ又はトラック構成も、図1の実施例におけるように、必要とされる圧力を与える。この構成は、切欠部分56がその最大幅に到達するまで、流体で満たされた部分へのポンプ圧力又は力が段階的に増加することにつながり、切欠部分56がその最大幅に到達する時点で、流体で満たされた部分から流体ラインに移動された流体は、その最大速度に到達する。
【0024】
図3は、本発明の他の実施例を示し、ここで、ベース部材67の切欠部分66の前方部分64は内側にテーパする。これは、切欠部分66の別個の特徴であってもよく、又は、図2に関して上述されたような切欠部分の第1の部分における外方向にテーパした部分68に追加した特徴であってもよい。この実施例において、押圧部材がその経路に沿って移動すると共に、押圧部材は、最初に、切欠部分の流体で満たされた部分に徐々に係合していき、最後に完全に係合して切欠部分に完全に入れ子になる。経路の更に先で、溝の内方向へのテーパ64によって、押圧部材は徐々に押し上げられ、切欠部分及びカートリッジの流体で満たされた部分と接触しなくなる。示される実施例において、テーパした部分64は、押圧部材が、ベース部分に対して、その経路の終端において、その経路の最初における位置よりも高くなっていることを結果として生じる。
【0025】
押圧部材がその最も前方(従ってその最も高い)位置に到達すると、リターンアーム70は、切欠部分に沿って圧縮バネ72によって所定位置にスイングし、押圧部材はリターンバネ(図示せず)によってその開始位置に戻される。その開始位置で、アーム70は、再び、弾性力により、押圧部材から離れる方向に外方向に移動させられる。従って、種々のバネによって制御されるアーム70の往復運動があり、これは、押圧部材がその開始位置に戻って他の分注動作の準備ができた状態になる結果となる。
【0026】
従って、パーソナルケア器具において用いられるポンプシステムが説明された。ポンプは、フレキシブルな流体カートリッジを有し、蠕動運動のために構成される。システムは、ベース部材の切欠部分及び同様に構成された押圧部材を含み、該押圧部材は、切欠部分に入れ子になっている、カートリッジの流体で満たされた部分から、カートリッジにしわを生じることなく、均一な一貫した態様で、流体を押し出す。
【0027】
本発明の好適な実施例が解説のために説明されたが、請求の範囲によって規定される本発明の精神から逸脱することなく実施例に種々の変化、修正及び置換が組み込まれることができることは理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の改良されたポンプの斜視図である。
【図2】テーパした構成を持つポンプのベース部分のバリエーションの斜視図である。
【図3】押圧部材のためのリターンアームを含むポンプのベース部分の他の実施例の斜視図である。
【図4】本発明の改良されたポンプを有する電動歯ブラシを示する断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パーソナルケア器具のためのポンプシステムにおいて、
フレキシブルな材料でできた流体カートリッジ部材であって、流体で満たされた部分と、前記カートリッジ中の前記流体を、前記器具のワークピース部分に接続されたラインに送出するための出口開口とを持つカートリッジ部材と、
前記カートリッジ部材の前記流体で満たされた部分が入れ子になることができる切欠部分を持つベース部材と、
押圧部材であって、前記流体で満たされた部分及び前記押圧部材が、前記切欠部分の長さの少なくともかなりの部分に亘って、前記切欠部分に実質的に入れ子になるように、前記押圧部材の少なくともネスティング部分が、前記ベース部材の前記切欠部分の断面に実質的にマッチする構成を持ち、これにより、動作中、前記押圧部材が前記カートリッジ上で前方へ移動すると、流体は、前記流体で満たされた部分から前記出口開口を通じて移動し、前記フレキシブルなカートリッジは、このような動作中、実質的に前記カートリッジにしわが付くことなしに平らにされる、押圧部材と、
を有するポンプシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記押圧部材はユーザ動作によって移動させられる、システム。
【請求項3】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記押圧部材は、前記ネスティング部分の対向する端から外方向に延在する2つの取付け素子を含む、システム。
【請求項4】
請求項3に記載のシステムにおいて、前記ネスティング部分は、その外周全体で前記切欠部分に入れ子になるように構成され、当該ネスティング部分が前記カートリッジの前記流体で満たされた部分に沿って回転して、当該流体で満たされた部分から流体を前記出口開口を通じて押し出すことが可能にされる、システム。
【請求項5】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記流体カートリッジは貯蔵部分を含み、分注動作の後、当該貯蔵部分から流体が移動して、前記流体で満たされた部分の流体を補給する、システム。
【請求項6】
請求項5に記載のシステムにおいて、前記流体で満たされた部分は、前記押圧部材によって圧縮された後に膨張する材料を有し、このため、前記貯蔵部分からの流体は、前記流体で満たされた部分の空の部分へ真空動作によって移動する、システム。
【請求項7】
請求項5に記載のシステムにおいて、前記押圧部材がその経路に沿って移動するにつれて、流体が前記押圧部材の後ろの前記流体で満たされた部分の空になった部分に移動させられるように前記貯蔵部分に加圧する手段を含むシステム。
【請求項8】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記切欠部分の先頭部分は、前記押圧手段の前記ネスティング部分の長さより細いが、前記ネスティング部分が前記切欠部分内に完全に入れ子になる太さまで外方向にテーパする、システム。
【請求項9】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記切欠部分の終端部分は、内方向にテーパし、前記押圧部材がその経路に沿って移動するにつれて、当該押圧部材は、前記ベース部材から持ち上げられ、前記切欠部分とのネスティング接触をしなくなる、システム。
【請求項10】
請求項9に記載のシステムにおいて、前記押圧部材の押圧動作の開始地点まで前記押圧部材を戻すように前記押圧部材を支持するように構成され動作可能な支持アーム部材を含むシステム。
【請求項11】
請求項10に記載のシステムにおいて、前記押圧部材の戻りはバネ動作による、システム。
【請求項12】
駆動システム及び、ドライバアセンブリのための電源を持つハンドル部分と、
ブラシヘッドが取り付けられるアームと、被駆動アセンブリを前記ハンドル部分に接続するための構造要素とを持つ当該被駆動部材アセンブリと、
流体を前記ブラシヘッドに分注するためのポンプシステムであって、フレキシブルな材料でできた流体カートリッジ部材を含み、当該カートリッジ部材は、流体で満たされた部分と、前記カートリッジ中の前記流体を、前記ポンプを前記ブラシヘッドに接続するラインに送出するための出口開口とを持つ、ポンプシステムと、
前記カートリッジ部材の前記流体で満たされた部分が入れ子になることができる切欠部分を持つベース部材と、
押圧部材であって、前記流体で満たされた部分及び前記押圧部材が、前記切欠部分の長さの少なくともかなりの部分に亘って、前記切欠部分に実質的に入れ子になるように、前記押圧部材の少なくともネスティング部分が、前記ベース部材の前記切欠部分の断面に実質的にマッチする構成を持ち、これにより、動作中、前記押圧部材が前記カートリッジ上で移動すると、流体は、前記流体で満たされた部分から前記出口開口を通過して前記接続ラインに移動し、前記フレキシブルなカートリッジは、このような動作中、実質的に前記カートリッジにしわが付くことなしに平らにされる、押圧部材と、
を有する電動歯ブラシ。
【請求項13】
請求項12に記載のシステムにおいて、前記押圧部材は、前記ネスティング部分の対向する端から外方向に延在する2つの取付け素子を含む、システム。
【請求項14】
請求項12に記載のシステムにおいて、前記ネスティング部分は、その外周全体で前記切欠部に入れ子になるように構成され、当該ネスティング部分が前記カートリッジの前記流体で満たされた部分に沿って回転して、当該流体で満たされた部分から流体を前記出口開口を通じて押し出すことが可能にされる、システム。
【請求項15】
請求項12に記載のシステムにおいて、前記押圧部材がその経路に沿って移動するにつれて、流体が前記押圧部材の後ろの前記流体で満たされた部分の空になった部分に移動させられるように貯蔵部分に加圧する手段を含むシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2006−510410(P2006−510410A)
【公表日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−560055(P2004−560055)
【出願日】平成15年12月3日(2003.12.3)
【国際出願番号】PCT/IB2003/005771
【国際公開番号】WO2004/054403
【国際公開日】平成16年7月1日(2004.7.1)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【氏名又は名称原語表記】Koninklijke Philips Electronics N.V.
【住所又は居所原語表記】Groenewoudseweg 1,5621 BA Eindhoven, The Netherlands
【Fターム(参考)】