パーソナル歌集に基づいてメドレー楽曲を選出するカラオケ活用サーバー
【課題】会員が歌いやすいメドレー楽曲を推薦するカラオケ活用サーバーを提供する。
【解決手段】メドレー楽曲に割り当てられたメドレー楽曲ＩＤと、当該メドレー楽曲を構成している複数の楽曲にそれぞれ割り当てられた楽曲ＩＤの集合との対応付けを集約したメドレー楽曲索引と、会員ＩＤと、複数の楽曲ＩＤからなるパーソナル歌集の対応付けを集約したパーソナル歌集データベースを格納し、会員ＩＤ（ア）に対応するパーソナル歌集（イ）の楽曲ＩＤ集合と、メドレー楽曲索引中の各メドレー楽曲ＩＤにそれぞれ対応する楽曲ＩＤ集合に基づいて、会員ＩＤ（ア）の会員に推薦するメドレー楽曲としてパーソナル歌集（イ）の楽曲ＩＤ集合の多くを含むメドレー楽曲ＩＤ（ウ）を選出し、会員ＩＤ（ア）とメドレー楽曲ＩＤ（ウ）とを対応付けて記憶し、カラオケ装置から会員ＩＤを受信した際、当該会員ＩＤに対応付けて記憶しているメドレー楽曲ＩＤを返送する
【解決手段】メドレー楽曲に割り当てられたメドレー楽曲ＩＤと、当該メドレー楽曲を構成している複数の楽曲にそれぞれ割り当てられた楽曲ＩＤの集合との対応付けを集約したメドレー楽曲索引と、会員ＩＤと、複数の楽曲ＩＤからなるパーソナル歌集の対応付けを集約したパーソナル歌集データベースを格納し、会員ＩＤ（ア）に対応するパーソナル歌集（イ）の楽曲ＩＤ集合と、メドレー楽曲索引中の各メドレー楽曲ＩＤにそれぞれ対応する楽曲ＩＤ集合に基づいて、会員ＩＤ（ア）の会員に推薦するメドレー楽曲としてパーソナル歌集（イ）の楽曲ＩＤ集合の多くを含むメドレー楽曲ＩＤ（ウ）を選出し、会員ＩＤ（ア）とメドレー楽曲ＩＤ（ウ）とを対応付けて記憶し、カラオケ装置から会員ＩＤを受信した際、当該会員ＩＤに対応付けて記憶しているメドレー楽曲ＩＤを返送する
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
この発明は、カラオケ活用サーバーに関し、特に、会員がお気に入り登録している楽曲が多く含まれるメドレー楽曲を選出して利用者に提示する技術に関する。
【背景技術】
【０００２】
カラオケ装置は、リモコン装置などのユーザインタフェースを介して受け付けた予約楽曲の楽曲ＩＤを演奏処理の待ち行列に登録し、待ち行列から順番に楽曲ＩＤを取り出してその楽曲を次々と演奏する。
【０００３】
利用者が、自分の歌いたい楽曲を目次本を使ってあれこれ検索して予約する操作は、カラオケの際の楽しみの一つにもなっている。その反面、いつもお決まりの楽曲を予約する利用者が多いので、毎回いちいち検索しながら選曲するのは面倒でもある。そのような面倒を解消するために、周知のように、カラオケ店では、分厚いカラオケ目次本のかわりに、タブレットタイプのコンピュータで構成された電子目次本（選曲装置）が普及している。ＤＡＭステーション、デンモク、キョクＮＡＶＩ、ナビカラなどの商品名で知られている。このような選曲装置は、タブレットコンピュータのもつ高い演算能力や記憶能力・通信能力を利用することにより、個人の好みの曲をあらかじめ記憶させておいたり、多様な切り口でカラオケ楽曲を検索させて選曲したりすることが可能である。
【０００４】
たとえば、特許第３５７３４２０号公報には、アーティストのアルバム名やジャケット写真をつかって目的の曲を検索する機能について開示されている。
また、特許第３５９５２９２号公報には、利用者別の記憶領域に好みの楽曲をマイリストとして登録しておいたり、読み出して選曲に利用したりできる機能について開示されている。
また、特許第３６４５２１１号公報には、利用者の年齢や年代に基づいて、利用者の記憶に残る年代の流行曲を検索できる、いわゆる「あの頃検索」機能が開示されている。
【特許文献１】特許第３５７３４２０号公報
【特許文献２】特許第３５９５２９２号公報
【特許文献３】特許第３６４５２１１号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
カラオケ楽曲には、多数のメドレー楽曲が含まれている。アーティスト別、年代・ジャンル別、アニメ主題歌など、ある共通のテーマのもとで集められた通常７曲程度の楽曲のそれぞれのサビ部分などをつなぎあわせて、さまざまなメドレー楽曲が編成されている。これらは1曲ごとに選曲する手間を省けるし、共通のテーマのもとで集められた楽曲が次々と演奏されて場が盛り上がるので、とくにグループ客に好評を博している。
【０００６】
そこで本出願人は、メドレー曲を選曲しようとする人に対して、その利用者のマイリストに登録されている楽曲を多く含むメドレー楽曲を提示したいと考えた。そうすれば、選曲者にとっても歌いやすいし、カラオケ事業者にとっても新たなメドレー曲をカラオケ楽曲に加えたときにも利用者に知らせることになるので、メドレー曲の利用機会が増え、さらにカラオケそのものの利用機会が増えることにつながるだろう。そのようなことを考えて、本発明を創作したものである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
この発明は、つぎの事項（１）〜（９）により特定されるカラオケ活用サーバーである。
（１）記憶手段と、制御手段を備え、複数のカラオケ装置とネットワークを介して個別に通信可能なカラオケ活用サーバーであること
（２）記憶手段は、カラオケ装置で演奏可能なメドレー楽曲に関するメドレー楽曲索引と、パーソナル歌集データベースを格納すること
（３）メドレー楽曲索引は、メドレー楽曲に割り当てられたメドレー楽曲ＩＤと、当該メドレー楽曲を構成している複数の楽曲にそれぞれ割り当てられた楽曲ＩＤの集合との対応付けを集約すること
（４）パーソナル歌集データベースは、会員ＩＤと、パーソナル歌集の対応付けを集約すること
（５）パーソナル歌集は、複数の楽曲ＩＤの集合であること
（６）制御手段は、メドレー楽曲選出処理と、メドレー楽曲通知処理を行うこと
（７）メドレー楽曲選出処理は、会員ＩＤ（ア）に対応するパーソナル歌集（イ）の楽曲ＩＤ集合と、メドレー楽曲索引中の各メドレー楽曲ＩＤにそれぞれ対応する楽曲ＩＤ集合に基づいて、会員ＩＤ（ア）の会員に推薦するメドレー楽曲のメドレー楽曲ＩＤ（ウ）を選出し、会員ＩＤ（ア）とメドレー楽曲ＩＤ（ウ）とを対応付けて記憶すること
（８）メドレー楽曲ＩＤ（ウ）に対応する楽曲ＩＤ集合は、パーソナル歌集（イ）の楽曲ＩＤ集合にすべて含まれていること
（９）メドレー楽曲通知処理は、カラオケ装置から会員ＩＤを受信した際、当該会員ＩＤに対応付けて記憶しているメドレー楽曲ＩＤを当該カラオケ装置に送信すること
【０００８】
この発明において、上記特定事項（８）に置き換えて、以下の特定事項（ａ）または（ｂ）のいずれかを選択的に適用してもよい。
（ａ）メドレー楽曲ＩＤ（ウ）に対応する楽曲ＩＤ集合は、多くとも３つの楽曲ＩＤを除き、パーソナル歌集（イ）の楽曲ＩＤ集合に含まれていること
（ｂ）メドレー楽曲ＩＤ（ウ）に対応する楽曲ＩＤ集合の中の少なくとも４つの楽曲ＩＤは、パーソナル歌集（イ）の楽曲ＩＤ集合に含まれていること
【０００９】
また、メドレー楽曲選出処理は、会員ＩＤ（ア）に対するメドレー楽曲ＩＤ（ウ）を更新した際、前回選出したメドレー楽曲と対比させて新たに追加されたメドレー楽曲ＩＤに新曲フラグを付加し、メドレー楽曲通知処理は、会員ＩＤに対応するメドレー楽曲ＩＤをカラオケ装置に送信する際、新曲フラグも対応するメドレー楽曲ＩＤとともに送信することが望ましい。
【発明の効果】
【００１０】
本発明によれば、利用者のマイリストに登録されている楽曲を多く含むメドレー楽曲を提示するので、メドレー楽曲を選曲しようとする利用者にとって歌いやすいメドレー楽曲を簡単に選曲できる。カラオケ事業者にとっても新たなメドレー曲をカラオケ楽曲に加えたときに利用者に知らせることができ、メドレー曲の利用機会が増え、さらにカラオケそのものの利用機会が増えることにつながる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１１】
＝＝＝ネットワーク構成＝＝＝
図１に本実施例におけるカラオケ活用サーバーを含むネットワーク構成を例示した。本実施例のカラオケ活用サーバーは、周知の通信カラオケシステムの一部である。通信カラオケシステムは、複数の客室１２０を備えたカラオケ店舗において、各客室１２０に設置されたカラオケ演奏端末（以下、演奏端末１０）と、同室内に設置され当該演奏端末１０を操作するための客室端末２０と、外部ネットワークに接続されたカラオケ活用サーバー７０により構成されている。各客室の演奏端末１０と同室内の客室端末２０とは、カラオケ店舗に敷設されたＬＡＮ１１０を介して通信する。
【００１２】
カラオケ活用サーバー７０はホスト装置となるコンピュータである。カラオケ楽曲の起源となるカラオケデータを蓄積したカラオケデータベースのほか、会員として登録された利用者の情報を管理する会員情報データベースなどの各種データベースを備えている。演奏端末１０や客室端末２０とＬＡＮ１１０を介して通信し、カラオケデータを配信したり稼働ログを集信したりする。
【００１３】
演奏端末１０は、汎用パソコンの応用装置であり、ＣＰＵ・ＲＡＭ・ＲＯＭを含む中央制御部が周辺構成部を制御して演奏端末１０を統括する。ハードディスク装置には、メインコンピュータのプログラムのほか、伴奏音楽や歌詞画像の起源となるカラオケデータをカラオケ楽曲ＩＤに対応付けして集約したカラオケデータベースが記憶されている。
【００１４】
客室端末２０は、タッチパネルを主要なユーザインタフェースとしたタブレットコンピュータと同様のハードウェア構成であり、所定規格の無線ＬＡＮインタフェースを実装する。ハードディスク装置に、演奏予約などの操作対象となる同室内の演奏端末１０の所在情報（ＩＰアドレスなど）を記憶しており、無線アクセスポイント４０を介してＬＡＮ１１０に接続され、演奏端末１０と通信する。また、インストールされているプログラムの実行によりＧＵＩを通じて利用者と対話し、楽曲の演奏予約など、演奏端末１０を操作するためのリモコン装置として機能する。
【００１５】
＝＝＝演奏端末１０の通常演奏機能＝＝＝
客室端末２０のハードディスク装置には、演奏端末１０にて演奏可能なカラオケ楽曲について、曲名・アーティスト名・楽曲ジャンルなどの目次情報を、カラオケ楽曲ＩＤに対応付けして集約した楽曲索引データベースが記憶されている。客室端末２０は選曲装置として、タッチパネルを介した利用者との対話を通じて、利用者の希望する楽曲の目次情報を楽曲索引データベースから検索して提示する。そして、客室端末２０において最終的に１曲に特定された楽曲を演奏予約する旨の利用者の指示入力がなされると、その楽曲の楽曲ＩＤを含む演奏予約電文を同室内の演奏端末１０に転送する。
【００１６】
演奏端末１０の中央制御部は、操作／表示パネルに入力されたり客室端末２０から送信されてきたりした楽曲ＩＤを受け付けると、その楽曲ＩＤを受付順に演奏処理の待ち行列に登録して管理する。そして、待ち行列から登録順に楽曲ＩＤを取り出して、該当のカラオケデータに基づいてカラオケ楽曲を映像音響出力させる。
【００１７】
＝＝＝会員サービス＝＝＝
カラオケ事業者に会員登録している利用者は、客室端末２０に所定の操作入力を行なってログインすることにより、会員サービスを利用可能である。ログイン操作が行なわれて会員ＩＤが認証されると、客室端末２０は演奏端末１０を介してカラオケ活用サーバー７０から登録済みの会員情報を取り寄せて、会員サービスを提供可能となる。ログインした会員の操作入力信号には、会員ＩＤが含められて演奏端末１０に転送されることにより可能となるものである。
【００１８】
会員サービスの一つとして、マイリスト（パーソナル歌集）がよく知られている。会員がお気に入りの楽曲など、たびたび選曲する複数の曲の楽曲ＩＤをマイリストとして登録しておくことができるものである。ログインした会員が選曲してマイリスト登録する旨の所定の操作入力を客室端末２０で行なうことにより、カラオケ活用サーバー７０に、会員ＩＤごとのマイリストが作成され、カラオケ活用サーバー７０に登録される。そして会員は別の機会にログインして、カラオケ活用サーバー７０から客室端末２０にマイリストを取り寄せて、選曲などに利用可能となる。
【００１９】
＝＝＝会員情報とパーソナル歌集データベース＝＝＝
カラオケ活用サーバー７０は、会員情報データベースを備え、会員登録されている利用者が所持するＩＣカードに固有のＩＣカード番号を会員ＩＤとして、会員ＩＤをキーに個人情報や各種履歴情報を対応づけして格納し管理している。履歴情報は、たとえば周知のカラオケ採点ゲームを実施した会員の採点結果などを含み、演奏端末１０から稼働ログに含めて集信し、適宜更新している。
【００２０】
会員情報データベースは、本実施例に係るパーソナル歌集データベースとしても機能している。パーソナル歌集データベースは、パーソナル歌集（マイリスト）を構成する楽曲の楽曲ＩＤの集合と会員ＩＤとを対応付けして集約したものである。図２にパーソナル歌集データベースの構成を例示している。マイリスト登録された楽曲ＩＤが会員ＩＤに対応づけられて、カラオケ活用サーバー７０の適宜な記憶部に格納され管理されている。演奏端末１０や客室端末２０は、このデータベースにアクセスして、会員ＩＤをキーにして当該会員のパーソナル歌集の楽曲ＩＤの集合を抽出することが可能である。
【００２１】
またカラオケ活用サーバー７０は、メドレー楽曲についての索引情報を管理している。すなわち、通常、メドレー楽曲は７曲程度の楽曲のサビ部分などをつなぎ合わせて構成されている。したがって、メドレー楽曲の識別情報（楽曲ＩＤ）と対応付けして、当該メドレー楽曲を構成する曲の７つ程度の楽曲ＩＤ群を適宜な記憶部に記憶し、メドレー楽曲索引として管理されている。図３にメドレー楽曲索引の論理構成を例示した。
【００２２】
＝＝＝メドレー楽曲選出処理＝＝＝
会員のマイリストが登録されると、本実施例に係るカラオケ活用サーバー７０は、会員情報データベースの更新時などの適宜な機会に、その会員のお気に入りの楽曲が多く含まれるメドレー楽曲を選出する処理（メドレー楽曲選出処理）を行って、選出した楽曲をマイメドレーとして登録している。図５にメドレー楽曲選出処理の処理イメージを例示している。まず、会員ＩＤに基づいて、当該会員のマイリストの楽曲ＩＤの集合とメドレー楽曲索引とを対照させ、マイリストの楽曲ＩＤを含むメドレー楽曲ＩＤを抽出する。図５（ａ）の点線で囲まれた部分は、会員Ａさんのマイリストの楽曲ＩＤ集合である。また、図５（ｂ）の点線で囲まれた部分は、各メドレー楽曲を構成する楽曲ＩＤのうち、会員Ａさんのマイリストに含まれている楽曲ＩＤである。
【００２３】
そして、抽出したメドレー楽曲ＩＤの中から、当該会員のマイリストの楽曲ＩＤを多く含む順に取り出して、所定の条件を満たすメドレー楽曲ＩＤを選出する。選出されたメドレー楽曲ＩＤを、会員ＩＤに対応づけして、当該会員用のマイメドレーとして会員情報データベースに登録しておく。図４は、会員情報データベースに登録された会員ＩＤごとのマイメドレーの論理構成を例示したものである。
【００２４】
たとえば、図５（ｂ）において、「メドレー楽曲ＩＤ＝１５４３−２５」のメドレー楽曲には、Ａさんのマイリストに登録されている楽曲が少なくとも２曲含まれていることを示している。各メドレー楽曲ＩＤについて、Ａさんのマイリスト登録曲を多く含む順に取り出して、その数が所定の条件を満たすメドレー楽曲ＩＤを選出して、Ａさんのマイメドレーとして登録する。このようにして選出された複数のメドレー楽曲ＩＤが、図５（ｃ）の点線で囲まれた部分に例示されるように、Ａさんのマイメドレーとして登録される。
【００２５】
マイメドレーのメドレー楽曲ＩＤ選出の所定条件としては、多様な実施形態がある。たとえば、メドレー楽曲に含まれるすべての楽曲ＩＤがマイリストに含まれるものを選出するようにする。
別の実施形態では、メドレー楽曲に含まれる７曲程度の楽曲のうち、４曲以上がマイリストに含まれているものを選出する。つまり、メドレー楽曲を構成する楽曲の半数以上がマイリストに含まれているものを選出することになる。
あるいは、メドレー楽曲に含まれる楽曲のうち、当該会員のマイリストに含まれていない楽曲が３曲以下であるものを選出するようにしてもよい。つまり、少なくとも残りの４曲程度はマイリストに含まれていることになるので、半数以上がマイリストに含まれていることになるからである。
【００２６】
＝＝＝メドレー楽曲通知処理＝＝＝
本実施例にかかるサービスは、会員登録している利用者に、その会員のお気に入りの楽曲が多く含まれるメドレー楽曲（マイメドレー登録曲）をリクエスト曲として提示するものである。
【００２７】
選曲に際して本実施例のサービスを利用しようとする利用者は、客室端末２０のユーザインタフェースを介して、サービスの起動を指定入力することができる。たとえば、ログイン後の選曲（楽曲検索）メニューの一覧画面に、「マイメドレー」検索ボタンを配置しておき、これを指示入力することにより、サービスを起動できるように構成する。
【００２８】
客室端末２０がサービス起動の指定入力を受け付けると、演奏端末１０を介してカラオケ活用サーバー７０にその旨と会員のＩＤを含めたコマンドを送信する。カラオケ活用サーバー７０は、コマンドに含まれる会員ＩＤに対応するマイメドレー登録曲の楽曲ＩＤを客室端末２０に送信する。
【００２９】
客室端末２０は、このように選出されたマイリストの楽曲を多数含むメドレー楽曲の楽曲ＩＤの返送をうけると、楽曲索引データベースを参照して当該メドレー楽曲の曲名などを適宜な形式でタッチパネルに一覧表示させる。そして、その中から１つを特定する利用者の指定入力を受け付けると、当該メドレー楽曲の楽曲ＩＤを含めた演奏予約コマンドを生成し、演奏端末１０に転送して演奏予約の待ち行列に登録させる。
【００３０】
なお、カラオケ活用サーバー７０は、会員ログイン時に会員情報とともにマイメドレー登録曲の通知を行ってもよいのは、もちろんのことである。その場合には、会員が「マイメドレー」ボタンを指定入力すると、取り寄せ済みのマイメドレー登録曲を一覧表示させることになる。
【００３１】
以上のように、マイリストに登録された楽曲を多く含むメドレー楽曲（マイメドレー）を会員に提示するので、会員は簡単に好みで歌い易いメドレー楽曲を選曲できる。またその結果、とくに大勢でカラオケを楽しむ場合にカラオケの場が盛り上がることが期待できる。
【００３２】
＝＝＝他の実施例＝＝＝
カラオケデータベースに新たなメドレー楽曲が加えられたとき、または会員のマイリストの曲目が変化したときには、メドレー楽曲選出処理の結果としてマイメドレー登録曲が新たに追加される会員がでてくる。その会員にとってはそのメドレー楽曲は新曲として提示されると便利である。そうするには、メドレー楽曲選出処理を実行する際に、実行前の会員のマイメドレー登録曲と比べて新たに加わったメドレー楽曲があった場合、そのメドレー楽曲に新曲フラグを付加しておく。
【００３３】
そして、メドレー楽曲通知処理の際には、新曲フラグの付いたメドレー登録曲には新たに加わったメドレー曲である旨を識別できるように表示することで、新たなメドレー曲を利用者に知らせることができる。
【００３４】
なお、客室端末２０は、カラオケ活用サーバー７０とは、演奏端末１０を介してアクセスする構成としてもよいし、客室端末２０から直接カラオケ活用サーバー７０にアクセスする構成としてもよい。直接アクセスする場合には、客室端末２０のハードディスク装置にカラオケ活用サーバー７０の宛先を示すＩＰアドレスなどを格納しておくことで可能となる。
【図面の簡単な説明】
【００３５】
【図１】本実施例に係るカラオケ活用サーバーを含む通信カラオケシステムのネットワーク構成を例示している。
【図２】本実施例に係るパーソナル歌集データベースの論理構成例を示している。
【図３】本実施例に係るメドレー楽曲索引の論理構成を例示している。
【図４】本実施例に係る会員ＩＤごとのマイメドレーの論理構成例である。
【図５】本実施例に係るメドレー楽曲選出処理の処理イメージを例示した図である。
【符号の説明】
【００３６】
１０ 演奏端末
２０ 客室端末
７０ カラオケ活用サーバー
【技術分野】
【０００１】
この発明は、カラオケ活用サーバーに関し、特に、会員がお気に入り登録している楽曲が多く含まれるメドレー楽曲を選出して利用者に提示する技術に関する。
【背景技術】
【０００２】
カラオケ装置は、リモコン装置などのユーザインタフェースを介して受け付けた予約楽曲の楽曲ＩＤを演奏処理の待ち行列に登録し、待ち行列から順番に楽曲ＩＤを取り出してその楽曲を次々と演奏する。
【０００３】
利用者が、自分の歌いたい楽曲を目次本を使ってあれこれ検索して予約する操作は、カラオケの際の楽しみの一つにもなっている。その反面、いつもお決まりの楽曲を予約する利用者が多いので、毎回いちいち検索しながら選曲するのは面倒でもある。そのような面倒を解消するために、周知のように、カラオケ店では、分厚いカラオケ目次本のかわりに、タブレットタイプのコンピュータで構成された電子目次本（選曲装置）が普及している。ＤＡＭステーション、デンモク、キョクＮＡＶＩ、ナビカラなどの商品名で知られている。このような選曲装置は、タブレットコンピュータのもつ高い演算能力や記憶能力・通信能力を利用することにより、個人の好みの曲をあらかじめ記憶させておいたり、多様な切り口でカラオケ楽曲を検索させて選曲したりすることが可能である。
【０００４】
たとえば、特許第３５７３４２０号公報には、アーティストのアルバム名やジャケット写真をつかって目的の曲を検索する機能について開示されている。
また、特許第３５９５２９２号公報には、利用者別の記憶領域に好みの楽曲をマイリストとして登録しておいたり、読み出して選曲に利用したりできる機能について開示されている。
また、特許第３６４５２１１号公報には、利用者の年齢や年代に基づいて、利用者の記憶に残る年代の流行曲を検索できる、いわゆる「あの頃検索」機能が開示されている。
【特許文献１】特許第３５７３４２０号公報
【特許文献２】特許第３５９５２９２号公報
【特許文献３】特許第３６４５２１１号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
カラオケ楽曲には、多数のメドレー楽曲が含まれている。アーティスト別、年代・ジャンル別、アニメ主題歌など、ある共通のテーマのもとで集められた通常７曲程度の楽曲のそれぞれのサビ部分などをつなぎあわせて、さまざまなメドレー楽曲が編成されている。これらは1曲ごとに選曲する手間を省けるし、共通のテーマのもとで集められた楽曲が次々と演奏されて場が盛り上がるので、とくにグループ客に好評を博している。
【０００６】
そこで本出願人は、メドレー曲を選曲しようとする人に対して、その利用者のマイリストに登録されている楽曲を多く含むメドレー楽曲を提示したいと考えた。そうすれば、選曲者にとっても歌いやすいし、カラオケ事業者にとっても新たなメドレー曲をカラオケ楽曲に加えたときにも利用者に知らせることになるので、メドレー曲の利用機会が増え、さらにカラオケそのものの利用機会が増えることにつながるだろう。そのようなことを考えて、本発明を創作したものである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
この発明は、つぎの事項（１）〜（９）により特定されるカラオケ活用サーバーである。
（１）記憶手段と、制御手段を備え、複数のカラオケ装置とネットワークを介して個別に通信可能なカラオケ活用サーバーであること
（２）記憶手段は、カラオケ装置で演奏可能なメドレー楽曲に関するメドレー楽曲索引と、パーソナル歌集データベースを格納すること
（３）メドレー楽曲索引は、メドレー楽曲に割り当てられたメドレー楽曲ＩＤと、当該メドレー楽曲を構成している複数の楽曲にそれぞれ割り当てられた楽曲ＩＤの集合との対応付けを集約すること
（４）パーソナル歌集データベースは、会員ＩＤと、パーソナル歌集の対応付けを集約すること
（５）パーソナル歌集は、複数の楽曲ＩＤの集合であること
（６）制御手段は、メドレー楽曲選出処理と、メドレー楽曲通知処理を行うこと
（７）メドレー楽曲選出処理は、会員ＩＤ（ア）に対応するパーソナル歌集（イ）の楽曲ＩＤ集合と、メドレー楽曲索引中の各メドレー楽曲ＩＤにそれぞれ対応する楽曲ＩＤ集合に基づいて、会員ＩＤ（ア）の会員に推薦するメドレー楽曲のメドレー楽曲ＩＤ（ウ）を選出し、会員ＩＤ（ア）とメドレー楽曲ＩＤ（ウ）とを対応付けて記憶すること
（８）メドレー楽曲ＩＤ（ウ）に対応する楽曲ＩＤ集合は、パーソナル歌集（イ）の楽曲ＩＤ集合にすべて含まれていること
（９）メドレー楽曲通知処理は、カラオケ装置から会員ＩＤを受信した際、当該会員ＩＤに対応付けて記憶しているメドレー楽曲ＩＤを当該カラオケ装置に送信すること
【０００８】
この発明において、上記特定事項（８）に置き換えて、以下の特定事項（ａ）または（ｂ）のいずれかを選択的に適用してもよい。
（ａ）メドレー楽曲ＩＤ（ウ）に対応する楽曲ＩＤ集合は、多くとも３つの楽曲ＩＤを除き、パーソナル歌集（イ）の楽曲ＩＤ集合に含まれていること
（ｂ）メドレー楽曲ＩＤ（ウ）に対応する楽曲ＩＤ集合の中の少なくとも４つの楽曲ＩＤは、パーソナル歌集（イ）の楽曲ＩＤ集合に含まれていること
【０００９】
また、メドレー楽曲選出処理は、会員ＩＤ（ア）に対するメドレー楽曲ＩＤ（ウ）を更新した際、前回選出したメドレー楽曲と対比させて新たに追加されたメドレー楽曲ＩＤに新曲フラグを付加し、メドレー楽曲通知処理は、会員ＩＤに対応するメドレー楽曲ＩＤをカラオケ装置に送信する際、新曲フラグも対応するメドレー楽曲ＩＤとともに送信することが望ましい。
【発明の効果】
【００１０】
本発明によれば、利用者のマイリストに登録されている楽曲を多く含むメドレー楽曲を提示するので、メドレー楽曲を選曲しようとする利用者にとって歌いやすいメドレー楽曲を簡単に選曲できる。カラオケ事業者にとっても新たなメドレー曲をカラオケ楽曲に加えたときに利用者に知らせることができ、メドレー曲の利用機会が増え、さらにカラオケそのものの利用機会が増えることにつながる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１１】
＝＝＝ネットワーク構成＝＝＝
図１に本実施例におけるカラオケ活用サーバーを含むネットワーク構成を例示した。本実施例のカラオケ活用サーバーは、周知の通信カラオケシステムの一部である。通信カラオケシステムは、複数の客室１２０を備えたカラオケ店舗において、各客室１２０に設置されたカラオケ演奏端末（以下、演奏端末１０）と、同室内に設置され当該演奏端末１０を操作するための客室端末２０と、外部ネットワークに接続されたカラオケ活用サーバー７０により構成されている。各客室の演奏端末１０と同室内の客室端末２０とは、カラオケ店舗に敷設されたＬＡＮ１１０を介して通信する。
【００１２】
カラオケ活用サーバー７０はホスト装置となるコンピュータである。カラオケ楽曲の起源となるカラオケデータを蓄積したカラオケデータベースのほか、会員として登録された利用者の情報を管理する会員情報データベースなどの各種データベースを備えている。演奏端末１０や客室端末２０とＬＡＮ１１０を介して通信し、カラオケデータを配信したり稼働ログを集信したりする。
【００１３】
演奏端末１０は、汎用パソコンの応用装置であり、ＣＰＵ・ＲＡＭ・ＲＯＭを含む中央制御部が周辺構成部を制御して演奏端末１０を統括する。ハードディスク装置には、メインコンピュータのプログラムのほか、伴奏音楽や歌詞画像の起源となるカラオケデータをカラオケ楽曲ＩＤに対応付けして集約したカラオケデータベースが記憶されている。
【００１４】
客室端末２０は、タッチパネルを主要なユーザインタフェースとしたタブレットコンピュータと同様のハードウェア構成であり、所定規格の無線ＬＡＮインタフェースを実装する。ハードディスク装置に、演奏予約などの操作対象となる同室内の演奏端末１０の所在情報（ＩＰアドレスなど）を記憶しており、無線アクセスポイント４０を介してＬＡＮ１１０に接続され、演奏端末１０と通信する。また、インストールされているプログラムの実行によりＧＵＩを通じて利用者と対話し、楽曲の演奏予約など、演奏端末１０を操作するためのリモコン装置として機能する。
【００１５】
＝＝＝演奏端末１０の通常演奏機能＝＝＝
客室端末２０のハードディスク装置には、演奏端末１０にて演奏可能なカラオケ楽曲について、曲名・アーティスト名・楽曲ジャンルなどの目次情報を、カラオケ楽曲ＩＤに対応付けして集約した楽曲索引データベースが記憶されている。客室端末２０は選曲装置として、タッチパネルを介した利用者との対話を通じて、利用者の希望する楽曲の目次情報を楽曲索引データベースから検索して提示する。そして、客室端末２０において最終的に１曲に特定された楽曲を演奏予約する旨の利用者の指示入力がなされると、その楽曲の楽曲ＩＤを含む演奏予約電文を同室内の演奏端末１０に転送する。
【００１６】
演奏端末１０の中央制御部は、操作／表示パネルに入力されたり客室端末２０から送信されてきたりした楽曲ＩＤを受け付けると、その楽曲ＩＤを受付順に演奏処理の待ち行列に登録して管理する。そして、待ち行列から登録順に楽曲ＩＤを取り出して、該当のカラオケデータに基づいてカラオケ楽曲を映像音響出力させる。
【００１７】
＝＝＝会員サービス＝＝＝
カラオケ事業者に会員登録している利用者は、客室端末２０に所定の操作入力を行なってログインすることにより、会員サービスを利用可能である。ログイン操作が行なわれて会員ＩＤが認証されると、客室端末２０は演奏端末１０を介してカラオケ活用サーバー７０から登録済みの会員情報を取り寄せて、会員サービスを提供可能となる。ログインした会員の操作入力信号には、会員ＩＤが含められて演奏端末１０に転送されることにより可能となるものである。
【００１８】
会員サービスの一つとして、マイリスト（パーソナル歌集）がよく知られている。会員がお気に入りの楽曲など、たびたび選曲する複数の曲の楽曲ＩＤをマイリストとして登録しておくことができるものである。ログインした会員が選曲してマイリスト登録する旨の所定の操作入力を客室端末２０で行なうことにより、カラオケ活用サーバー７０に、会員ＩＤごとのマイリストが作成され、カラオケ活用サーバー７０に登録される。そして会員は別の機会にログインして、カラオケ活用サーバー７０から客室端末２０にマイリストを取り寄せて、選曲などに利用可能となる。
【００１９】
＝＝＝会員情報とパーソナル歌集データベース＝＝＝
カラオケ活用サーバー７０は、会員情報データベースを備え、会員登録されている利用者が所持するＩＣカードに固有のＩＣカード番号を会員ＩＤとして、会員ＩＤをキーに個人情報や各種履歴情報を対応づけして格納し管理している。履歴情報は、たとえば周知のカラオケ採点ゲームを実施した会員の採点結果などを含み、演奏端末１０から稼働ログに含めて集信し、適宜更新している。
【００２０】
会員情報データベースは、本実施例に係るパーソナル歌集データベースとしても機能している。パーソナル歌集データベースは、パーソナル歌集（マイリスト）を構成する楽曲の楽曲ＩＤの集合と会員ＩＤとを対応付けして集約したものである。図２にパーソナル歌集データベースの構成を例示している。マイリスト登録された楽曲ＩＤが会員ＩＤに対応づけられて、カラオケ活用サーバー７０の適宜な記憶部に格納され管理されている。演奏端末１０や客室端末２０は、このデータベースにアクセスして、会員ＩＤをキーにして当該会員のパーソナル歌集の楽曲ＩＤの集合を抽出することが可能である。
【００２１】
またカラオケ活用サーバー７０は、メドレー楽曲についての索引情報を管理している。すなわち、通常、メドレー楽曲は７曲程度の楽曲のサビ部分などをつなぎ合わせて構成されている。したがって、メドレー楽曲の識別情報（楽曲ＩＤ）と対応付けして、当該メドレー楽曲を構成する曲の７つ程度の楽曲ＩＤ群を適宜な記憶部に記憶し、メドレー楽曲索引として管理されている。図３にメドレー楽曲索引の論理構成を例示した。
【００２２】
＝＝＝メドレー楽曲選出処理＝＝＝
会員のマイリストが登録されると、本実施例に係るカラオケ活用サーバー７０は、会員情報データベースの更新時などの適宜な機会に、その会員のお気に入りの楽曲が多く含まれるメドレー楽曲を選出する処理（メドレー楽曲選出処理）を行って、選出した楽曲をマイメドレーとして登録している。図５にメドレー楽曲選出処理の処理イメージを例示している。まず、会員ＩＤに基づいて、当該会員のマイリストの楽曲ＩＤの集合とメドレー楽曲索引とを対照させ、マイリストの楽曲ＩＤを含むメドレー楽曲ＩＤを抽出する。図５（ａ）の点線で囲まれた部分は、会員Ａさんのマイリストの楽曲ＩＤ集合である。また、図５（ｂ）の点線で囲まれた部分は、各メドレー楽曲を構成する楽曲ＩＤのうち、会員Ａさんのマイリストに含まれている楽曲ＩＤである。
【００２３】
そして、抽出したメドレー楽曲ＩＤの中から、当該会員のマイリストの楽曲ＩＤを多く含む順に取り出して、所定の条件を満たすメドレー楽曲ＩＤを選出する。選出されたメドレー楽曲ＩＤを、会員ＩＤに対応づけして、当該会員用のマイメドレーとして会員情報データベースに登録しておく。図４は、会員情報データベースに登録された会員ＩＤごとのマイメドレーの論理構成を例示したものである。
【００２４】
たとえば、図５（ｂ）において、「メドレー楽曲ＩＤ＝１５４３−２５」のメドレー楽曲には、Ａさんのマイリストに登録されている楽曲が少なくとも２曲含まれていることを示している。各メドレー楽曲ＩＤについて、Ａさんのマイリスト登録曲を多く含む順に取り出して、その数が所定の条件を満たすメドレー楽曲ＩＤを選出して、Ａさんのマイメドレーとして登録する。このようにして選出された複数のメドレー楽曲ＩＤが、図５（ｃ）の点線で囲まれた部分に例示されるように、Ａさんのマイメドレーとして登録される。
【００２５】
マイメドレーのメドレー楽曲ＩＤ選出の所定条件としては、多様な実施形態がある。たとえば、メドレー楽曲に含まれるすべての楽曲ＩＤがマイリストに含まれるものを選出するようにする。
別の実施形態では、メドレー楽曲に含まれる７曲程度の楽曲のうち、４曲以上がマイリストに含まれているものを選出する。つまり、メドレー楽曲を構成する楽曲の半数以上がマイリストに含まれているものを選出することになる。
あるいは、メドレー楽曲に含まれる楽曲のうち、当該会員のマイリストに含まれていない楽曲が３曲以下であるものを選出するようにしてもよい。つまり、少なくとも残りの４曲程度はマイリストに含まれていることになるので、半数以上がマイリストに含まれていることになるからである。
【００２６】
＝＝＝メドレー楽曲通知処理＝＝＝
本実施例にかかるサービスは、会員登録している利用者に、その会員のお気に入りの楽曲が多く含まれるメドレー楽曲（マイメドレー登録曲）をリクエスト曲として提示するものである。
【００２７】
選曲に際して本実施例のサービスを利用しようとする利用者は、客室端末２０のユーザインタフェースを介して、サービスの起動を指定入力することができる。たとえば、ログイン後の選曲（楽曲検索）メニューの一覧画面に、「マイメドレー」検索ボタンを配置しておき、これを指示入力することにより、サービスを起動できるように構成する。
【００２８】
客室端末２０がサービス起動の指定入力を受け付けると、演奏端末１０を介してカラオケ活用サーバー７０にその旨と会員のＩＤを含めたコマンドを送信する。カラオケ活用サーバー７０は、コマンドに含まれる会員ＩＤに対応するマイメドレー登録曲の楽曲ＩＤを客室端末２０に送信する。
【００２９】
客室端末２０は、このように選出されたマイリストの楽曲を多数含むメドレー楽曲の楽曲ＩＤの返送をうけると、楽曲索引データベースを参照して当該メドレー楽曲の曲名などを適宜な形式でタッチパネルに一覧表示させる。そして、その中から１つを特定する利用者の指定入力を受け付けると、当該メドレー楽曲の楽曲ＩＤを含めた演奏予約コマンドを生成し、演奏端末１０に転送して演奏予約の待ち行列に登録させる。
【００３０】
なお、カラオケ活用サーバー７０は、会員ログイン時に会員情報とともにマイメドレー登録曲の通知を行ってもよいのは、もちろんのことである。その場合には、会員が「マイメドレー」ボタンを指定入力すると、取り寄せ済みのマイメドレー登録曲を一覧表示させることになる。
【００３１】
以上のように、マイリストに登録された楽曲を多く含むメドレー楽曲（マイメドレー）を会員に提示するので、会員は簡単に好みで歌い易いメドレー楽曲を選曲できる。またその結果、とくに大勢でカラオケを楽しむ場合にカラオケの場が盛り上がることが期待できる。
【００３２】
＝＝＝他の実施例＝＝＝
カラオケデータベースに新たなメドレー楽曲が加えられたとき、または会員のマイリストの曲目が変化したときには、メドレー楽曲選出処理の結果としてマイメドレー登録曲が新たに追加される会員がでてくる。その会員にとってはそのメドレー楽曲は新曲として提示されると便利である。そうするには、メドレー楽曲選出処理を実行する際に、実行前の会員のマイメドレー登録曲と比べて新たに加わったメドレー楽曲があった場合、そのメドレー楽曲に新曲フラグを付加しておく。
【００３３】
そして、メドレー楽曲通知処理の際には、新曲フラグの付いたメドレー登録曲には新たに加わったメドレー曲である旨を識別できるように表示することで、新たなメドレー曲を利用者に知らせることができる。
【００３４】
なお、客室端末２０は、カラオケ活用サーバー７０とは、演奏端末１０を介してアクセスする構成としてもよいし、客室端末２０から直接カラオケ活用サーバー７０にアクセスする構成としてもよい。直接アクセスする場合には、客室端末２０のハードディスク装置にカラオケ活用サーバー７０の宛先を示すＩＰアドレスなどを格納しておくことで可能となる。
【図面の簡単な説明】
【００３５】
【図１】本実施例に係るカラオケ活用サーバーを含む通信カラオケシステムのネットワーク構成を例示している。
【図２】本実施例に係るパーソナル歌集データベースの論理構成例を示している。
【図３】本実施例に係るメドレー楽曲索引の論理構成を例示している。
【図４】本実施例に係る会員ＩＤごとのマイメドレーの論理構成例である。
【図５】本実施例に係るメドレー楽曲選出処理の処理イメージを例示した図である。
【符号の説明】
【００３６】
１０ 演奏端末
２０ 客室端末
７０ カラオケ活用サーバー
【特許請求の範囲】
【請求項１】
記憶手段と、制御手段を備え、複数のカラオケ装置とネットワークを介して個別に通信可能なカラオケ活用サーバーであって、
記憶手段は、カラオケ装置で演奏可能なメドレー楽曲に関するメドレー楽曲索引と、パーソナル歌集データベースを格納し、
メドレー楽曲索引は、メドレー楽曲に割り当てられたメドレー楽曲ＩＤと、当該メドレー楽曲を構成している複数の楽曲にそれぞれ割り当てられた楽曲ＩＤの集合との対応付けを集約し、
パーソナル歌集データベースは、会員ＩＤと、パーソナル歌集の対応付けを集約し、
パーソナル歌集は、複数の楽曲ＩＤの集合であり、
制御手段は、メドレー楽曲選出処理と、メドレー楽曲通知処理を行い、
メドレー楽曲選出処理は、会員ＩＤ（ア）に対応するパーソナル歌集（イ）の楽曲ＩＤ集合と、メドレー楽曲索引中の各メドレー楽曲ＩＤにそれぞれ対応する楽曲ＩＤ集合に基づいて、会員ＩＤ（ア）の会員に推薦するメドレー楽曲のメドレー楽曲ＩＤ（ウ）を選出し、会員ＩＤ（ア）とメドレー楽曲ＩＤ（ウ）とを対応付けて記憶し、
メドレー楽曲ＩＤ（ウ）に対応する楽曲ＩＤ集合は、パーソナル歌集（イ）の楽曲ＩＤ集合にすべて含まれており、
メドレー楽曲通知処理は、カラオケ装置から会員ＩＤを受信した際、当該会員ＩＤに対応付けて記憶しているメドレー楽曲ＩＤを当該カラオケ装置に送信する
カラオケ活用サーバー。
【請求項２】
記憶手段と、制御手段を備え、複数のカラオケ装置とネットワークを介して個別に通信可能なカラオケ活用サーバーであって、
記憶手段は、カラオケ装置で演奏可能なメドレー楽曲に関するメドレー楽曲索引と、パーソナル歌集データベースを格納し、
メドレー楽曲索引は、メドレー楽曲に割り当てられたメドレー楽曲ＩＤと、当該メドレー楽曲を構成している複数の楽曲にそれぞれ割り当てられた楽曲ＩＤの集合との対応付けを集約し、
パーソナル歌集データベースは、会員ＩＤと、パーソナル歌集の対応付けを集約し、
パーソナル歌集は、複数の楽曲ＩＤの集合であり、
制御手段は、メドレー楽曲選出処理と、メドレー楽曲通知処理を行い、
メドレー楽曲選出処理は、会員ＩＤ（ア）に対応するパーソナル歌集（イ）の楽曲ＩＤ集合と、メドレー楽曲索引中の各メドレー楽曲ＩＤにそれぞれ対応する楽曲ＩＤ集合に基づいて、会員ＩＤ（ア）の会員に推薦するメドレー楽曲のメドレー楽曲ＩＤ（ウ）を選出し、会員ＩＤ（ア）とメドレー楽曲ＩＤ（ウ）とを対応付けて記憶し、
メドレー楽曲ＩＤ（ウ）に対応する楽曲ＩＤ集合は、多くとも３つの楽曲ＩＤを除き、パーソナル歌集（イ）の楽曲ＩＤ集合に含まれており、
メドレー楽曲通知処理は、カラオケ装置から会員ＩＤを受信した際、当該会員ＩＤに対応付けて記憶しているメドレー楽曲ＩＤを当該カラオケ装置に送信する
カラオケ活用サーバー。
【請求項３】
記憶手段と、制御手段を備え、複数のカラオケ装置とネットワークを介して個別に通信可能なカラオケ活用サーバーであって、
記憶手段は、カラオケ装置で演奏可能なメドレー楽曲に関するメドレー楽曲索引と、パーソナル歌集データベースを格納し、
メドレー楽曲索引は、メドレー楽曲に割り当てられたメドレー楽曲ＩＤと、当該メドレー楽曲を構成している複数の楽曲にそれぞれ割り当てられた楽曲ＩＤの集合との対応付けを集約し、
パーソナル歌集データベースは、会員ＩＤと、パーソナル歌集の対応付けを集約し、
パーソナル歌集は、複数の楽曲ＩＤの集合であり、
制御手段は、メドレー楽曲選出処理と、メドレー楽曲通知処理を行い、
メドレー楽曲選出処理は、会員ＩＤ（ア）に対応するパーソナル歌集（イ）の楽曲ＩＤ集合と、メドレー楽曲索引中の各メドレー楽曲ＩＤにそれぞれ対応する楽曲ＩＤ集合に基づいて、会員ＩＤ（ア）の会員に推薦するメドレー楽曲のメドレー楽曲ＩＤ（ウ）を選出し、会員ＩＤ（ア）とメドレー楽曲ＩＤ（ウ）とを対応付けて記憶し、
メドレー楽曲ＩＤ（ウ）に対応する楽曲ＩＤ集合の中の少なくとも４つの楽曲ＩＤは、パーソナル歌集（イ）の楽曲ＩＤ集合に含まれており、
メドレー楽曲通知処理は、カラオケ装置から会員ＩＤを受信した際、当該会員ＩＤに対応付けて記憶しているメドレー楽曲ＩＤを当該カラオケ装置に送信する
カラオケ活用サーバー。
【請求項４】
メドレー楽曲選出処理は、会員ＩＤ（ア）に対するメドレー楽曲ＩＤ（ウ）を更新した際、前回選出したメドレー楽曲と対比させて新たに追加されたメドレー楽曲ＩＤに新曲フラグを付加し、
メドレー楽曲通知処理は、会員ＩＤに対応するメドレー楽曲ＩＤをカラオケ装置に送信する際、新曲フラグも対応するメドレー楽曲ＩＤとともに送信する
請求項１〜３のいずれかに記載のカラオケ活用サーバー。
【請求項１】
記憶手段と、制御手段を備え、複数のカラオケ装置とネットワークを介して個別に通信可能なカラオケ活用サーバーであって、
記憶手段は、カラオケ装置で演奏可能なメドレー楽曲に関するメドレー楽曲索引と、パーソナル歌集データベースを格納し、
メドレー楽曲索引は、メドレー楽曲に割り当てられたメドレー楽曲ＩＤと、当該メドレー楽曲を構成している複数の楽曲にそれぞれ割り当てられた楽曲ＩＤの集合との対応付けを集約し、
パーソナル歌集データベースは、会員ＩＤと、パーソナル歌集の対応付けを集約し、
パーソナル歌集は、複数の楽曲ＩＤの集合であり、
制御手段は、メドレー楽曲選出処理と、メドレー楽曲通知処理を行い、
メドレー楽曲選出処理は、会員ＩＤ（ア）に対応するパーソナル歌集（イ）の楽曲ＩＤ集合と、メドレー楽曲索引中の各メドレー楽曲ＩＤにそれぞれ対応する楽曲ＩＤ集合に基づいて、会員ＩＤ（ア）の会員に推薦するメドレー楽曲のメドレー楽曲ＩＤ（ウ）を選出し、会員ＩＤ（ア）とメドレー楽曲ＩＤ（ウ）とを対応付けて記憶し、
メドレー楽曲ＩＤ（ウ）に対応する楽曲ＩＤ集合は、パーソナル歌集（イ）の楽曲ＩＤ集合にすべて含まれており、
メドレー楽曲通知処理は、カラオケ装置から会員ＩＤを受信した際、当該会員ＩＤに対応付けて記憶しているメドレー楽曲ＩＤを当該カラオケ装置に送信する
カラオケ活用サーバー。
【請求項２】
記憶手段と、制御手段を備え、複数のカラオケ装置とネットワークを介して個別に通信可能なカラオケ活用サーバーであって、
記憶手段は、カラオケ装置で演奏可能なメドレー楽曲に関するメドレー楽曲索引と、パーソナル歌集データベースを格納し、
メドレー楽曲索引は、メドレー楽曲に割り当てられたメドレー楽曲ＩＤと、当該メドレー楽曲を構成している複数の楽曲にそれぞれ割り当てられた楽曲ＩＤの集合との対応付けを集約し、
パーソナル歌集データベースは、会員ＩＤと、パーソナル歌集の対応付けを集約し、
パーソナル歌集は、複数の楽曲ＩＤの集合であり、
制御手段は、メドレー楽曲選出処理と、メドレー楽曲通知処理を行い、
メドレー楽曲選出処理は、会員ＩＤ（ア）に対応するパーソナル歌集（イ）の楽曲ＩＤ集合と、メドレー楽曲索引中の各メドレー楽曲ＩＤにそれぞれ対応する楽曲ＩＤ集合に基づいて、会員ＩＤ（ア）の会員に推薦するメドレー楽曲のメドレー楽曲ＩＤ（ウ）を選出し、会員ＩＤ（ア）とメドレー楽曲ＩＤ（ウ）とを対応付けて記憶し、
メドレー楽曲ＩＤ（ウ）に対応する楽曲ＩＤ集合は、多くとも３つの楽曲ＩＤを除き、パーソナル歌集（イ）の楽曲ＩＤ集合に含まれており、
メドレー楽曲通知処理は、カラオケ装置から会員ＩＤを受信した際、当該会員ＩＤに対応付けて記憶しているメドレー楽曲ＩＤを当該カラオケ装置に送信する
カラオケ活用サーバー。
【請求項３】
記憶手段と、制御手段を備え、複数のカラオケ装置とネットワークを介して個別に通信可能なカラオケ活用サーバーであって、
記憶手段は、カラオケ装置で演奏可能なメドレー楽曲に関するメドレー楽曲索引と、パーソナル歌集データベースを格納し、
メドレー楽曲索引は、メドレー楽曲に割り当てられたメドレー楽曲ＩＤと、当該メドレー楽曲を構成している複数の楽曲にそれぞれ割り当てられた楽曲ＩＤの集合との対応付けを集約し、
パーソナル歌集データベースは、会員ＩＤと、パーソナル歌集の対応付けを集約し、
パーソナル歌集は、複数の楽曲ＩＤの集合であり、
制御手段は、メドレー楽曲選出処理と、メドレー楽曲通知処理を行い、
メドレー楽曲選出処理は、会員ＩＤ（ア）に対応するパーソナル歌集（イ）の楽曲ＩＤ集合と、メドレー楽曲索引中の各メドレー楽曲ＩＤにそれぞれ対応する楽曲ＩＤ集合に基づいて、会員ＩＤ（ア）の会員に推薦するメドレー楽曲のメドレー楽曲ＩＤ（ウ）を選出し、会員ＩＤ（ア）とメドレー楽曲ＩＤ（ウ）とを対応付けて記憶し、
メドレー楽曲ＩＤ（ウ）に対応する楽曲ＩＤ集合の中の少なくとも４つの楽曲ＩＤは、パーソナル歌集（イ）の楽曲ＩＤ集合に含まれており、
メドレー楽曲通知処理は、カラオケ装置から会員ＩＤを受信した際、当該会員ＩＤに対応付けて記憶しているメドレー楽曲ＩＤを当該カラオケ装置に送信する
カラオケ活用サーバー。
【請求項４】
メドレー楽曲選出処理は、会員ＩＤ（ア）に対するメドレー楽曲ＩＤ（ウ）を更新した際、前回選出したメドレー楽曲と対比させて新たに追加されたメドレー楽曲ＩＤに新曲フラグを付加し、
メドレー楽曲通知処理は、会員ＩＤに対応するメドレー楽曲ＩＤをカラオケ装置に送信する際、新曲フラグも対応するメドレー楽曲ＩＤとともに送信する
請求項１〜３のいずれかに記載のカラオケ活用サーバー。
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図１】
【図３】
【図４】
【図５】
【図１】
【公開番号】特開２０１０−２６２５１（Ｐ２０１０−２６２５１Ａ）
【公開日】平成２２年２月４日（２０１０．２．４）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００８−１８７６７５（Ｐ２００８−１８７６７５）
【出願日】平成２０年７月１８日（２００８．７．１８）
【出願人】（３９０００４７１０）株式会社第一興商 (537)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２２年２月４日（２０１０．２．４）
【国際特許分類】
【出願日】平成２０年７月１８日（２００８．７．１８）
【出願人】（３９０００４７１０）株式会社第一興商 (537)
【Ｆターム（参考）】
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