ヒト化抗体
本開示は、ラクダ科ファミリーの種の通常型抗体レパートリーに由来するヒト化抗体に関する。特に、本開示は、ラクダ科動物VHドメイン、及びラムダ軽鎖クラス又はカッパ軽鎖クラスのいずれかのラクダ科動物VLを含み、ヒト化する少なくとも1つのアミノ酸置換が、該VHドメイン及び/又はVLドメインに存在することを特徴とする、抗体を提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラクダ科動物VHドメイン、及びラムダ軽鎖クラス(Vλ)又はカッパ軽鎖クラス(Vκ)のいずれかのラクダ科動物VLドメインを含み、少なくとも1つのアミノ酸置換が、該VHドメイン及び/又は該VLドメイン中に存在し、該アミノ酸置換(複数可)が、以下からなる群から選択されることを特徴とする、抗体:
(a)該ラクダ科動物VHドメイン中のアミノ酸置換(複数可)、ここで、Kabatによる、該ラクダ科動物VHドメインの位置H1、H5、H7、H11、H12、H13、H14、H29、H30、H37、H40、H48、H67、H68、H69、H71、H74、H77、H78、H80、H81、H82b、H83、H84、H85、H86、H89、H93、H94、及びH108からなる群から選択される1つ又は複数のアミノ酸は、ヒトVHドメイン配列中の対応する位置に見られるアミノ酸と交換される;並びに
(b)該ラクダ科動物VLドメイン中のアミノ酸置換、ここで、該ラムダ軽鎖クラス(Vλ)のラクダ科動物VLドメインについて、Kabatによる、該ラクダ科動物Vλドメインの位置L1、L2、L3、L7、L8、L9、L11、L14、L15、L17、L18、L19、L20、L38、L39、L40、L42、L44、L46、L47、L49、L58、L59、L60、L66、L67、L69、L70、L71、L72、L74、L76、L78、L80、L84、及びL103からなる群から選択される1つ又は複数のアミノ酸は、ヒトVλドメイン配列中の対応する位置に見られるアミノ酸と交換され;かつ該カッパ軽鎖クラス(Vκ)のラクダ科動物VLドメインについて、Kabatによる、該ラクダ科動物Vκドメインの位置K1、K3、K4、K7、K9、K11、K12、K13、K14、K15、K18、K19、K36、K42、K43、K45、K46、K58、K63、K70、K77、K78、K79、K80、K83、K100、K103、K104、及びK106からなる群から選択される1つ又は複数のアミノ酸は、ヒトVκドメイン配列中の対応する位置に見られるアミノ酸と交換される。
【請求項2】
前記ラクダ科動物VHドメインが、ヒトVH3ドメインと相同であり、かつKabatによる、該ラクダ科動物VHドメインの位置H1、H13、H14、H29、H30、H37、H40、H74、H77、H78、H82b、H83、H84、H86、H89、H93、又はH94のうちの1つ又は複数のアミノ酸が、ヒトVH3ドメイン配列中の対応する位置に見られるアミノ酸と交換される、請求項1記載の抗体。
【請求項3】
前記H74のアミノ酸が交換される、請求項1又は請求項2記載の抗体。
【請求項4】
前記H74のアミノ酸がS又はA、好ましくはSと交換される、請求項3記載の抗体。
【請求項5】
前記H83のアミノ酸が交換される、請求項1又は請求項2記載の抗体。
【請求項6】
前記H83のアミノ酸がR又はK、好ましくはRと交換される、請求項5記載の抗体。
【請求項7】
前記H84のアミノ酸が交換される、請求項1又は請求項2記載の抗体。
【請求項8】
前記H84のアミノ酸がA又はT、好ましくはAと交換される、請求項7記載の抗体。
【請求項9】
前記H94のアミノ酸が交換される、請求項1又は請求項2記載の抗体。
【請求項10】
前記H94のアミノ酸がRと交換される、請求項9記載の抗体。
【請求項11】
以下のアミノ酸交換のうちの1つ又は複数が行なわれる、請求項1又は請求項2記載の抗体:
好ましくはQ又はEと交換されたH1;
好ましくはQ、R、又はKと交換されたH13;
好ましくはPと交換されたH14
好ましくはF又はVと交換されたH29;
好ましくはS、D、又はGと交換されたH30;
好ましくはV、F、又はI、最も好ましくはVと交換されたH37;
好ましくはAと交換されたH40;
好ましくはT又はSと交換されたH77;
好ましくはL又はA、最も好ましくはLと交換されたH78;
好ましくはSと交換されたH82b;
好ましくはDと交換されたH86;
好ましくはV又はL、最も好ましくはVと交換されたH89;
好ましくはA又はTと交換されたH93。
【請求項12】
前記ラクダ科動物VHドメインがヒトVH1ドメインと相同であり、かつKabatによる、該ラクダ科動物VHドメインの位置H1、H7、H11、H12、H13、H69、H71、H78、H80、又はH86のうちの1つ又は複数のアミノ酸が、ヒトVH1ドメイン配列中の対応する位置に見られるアミノ酸と交換される、請求項1記載の抗体。
【請求項13】
前記H11のアミノ酸が、好ましくはVと交換される、請求項1又は請求項12記載の抗体。
【請求項14】
前記H12のアミノ酸が、好ましくはKと交換される、請求項1又は請求項12記載の抗体。
【請求項15】
前記H13のアミノ酸が、好ましくはKと交換される、請求項1又は請求項12記載の抗体。
【請求項16】
前記H69のアミノ酸が、好ましくはI、M、又はS、最も好ましくはMと交換される、請求項1又は請求項12記載の抗体。
【請求項17】
前記H71のアミノ酸が、好ましくはR、A、E、又はT、最も好ましくはRと交換される、請求項1又は請求項12記載の抗体。
【請求項18】
前記H80のアミノ酸が、好ましくはMと交換される、請求項1又は請求項12記載の抗体。
【請求項19】
前記H86のアミノ酸が、好ましくはDと交換される、請求項1又は請求項12記載の抗体。
【請求項20】
前記H78のアミノ酸が、好ましくはV又はAと交換される、請求項1又は請求項12記載の抗体。
【請求項21】
前記H1のアミノ酸が、好ましくはQ又はEと交換される、請求項1又は請求項12記載の抗体。
【請求項22】
前記H7のアミノ酸が、好ましくはSと交換される、請求項1又は請求項12記載の抗体。
【請求項23】
前記ラクダ科動物VHドメインがヒトVH4ドメインと相同であり、かつKabatによる、該ラクダ科動物VHドメインの位置H1、H16、H23、H30、H48、H49、H67、H68、H71、H81、H84、H85、H86のうちの1つ又は複数のアミノ酸が、ヒトVH4ドメイン配列中の対応する位置に見られるアミノ酸と交換される、請求項1記載の抗体。
【請求項24】
前記H16のアミノ酸が、好ましくはEと交換される、請求項1又は請求項23記載の抗体。
【請求項25】
前記H23のアミノ酸が、好ましくはA又はTと交換される、請求項1又は請求項23記載の抗体。
【請求項26】
前記H30のアミノ酸が、好ましくはSと交換される、請求項1又は請求項23記載の抗体。
【請求項27】
前記H48のアミノ酸が、好ましくはIと交換される、請求項1又は請求項23記載の抗体。
【請求項28】
前記H1のアミノ酸が、好ましくはQ又はEと交換される、請求項1又は請求項23記載の抗体。
【請求項29】
前記H67のアミノ酸が、好ましくはVと交換される、請求項1又は請求項23記載の抗体。
【請求項30】
前記H68のアミノ酸が、好ましくはTと交換される、請求項1又は請求項23記載の抗体。
【請求項31】
前記H71のアミノ酸が、好ましくはVと交換される、請求項1又は請求項23記載の抗体。
【請求項32】
前記H81のアミノ酸が、好ましくはKと交換される、請求項1又は請求項23記載の抗体。
【請求項33】
前記H84のアミノ酸が、好ましくはAと交換される、請求項1又は請求項23記載の抗体。
【請求項34】
前記H85のアミノ酸が、好ましくはAと交換される、請求項1又は請求項23記載の抗体。
【請求項35】
前記H86のアミノ酸が、好ましくはDと交換される、請求項1又は請求項23記載の抗体。
【請求項36】
前記H108のアミノ酸が、好ましくはLと交換される、請求項1〜35のいずれか一項記載の抗体。
【請求項37】
前記ラクダ科動物VLドメインが前記ラムダ軽鎖クラス(Vλ)に属し、かつKabatによる、該ラクダ科動物Vλドメインの位置L1、L2、L3、L5、L7、L8、L9、L11、L14、L15、L17、L18、L19、L20、L38、L39、L40、L42、L44、L46、L47、L49、L58、L59、L60、L66、L67、L69、L70、L71、L72、L74、L76、L78、L80、L81、L84、L103、L104、L108のうちの1つ又は複数のアミノ酸が、ヒトVラムダドメイン配列中の対応する位置に見られるアミノ酸と交換される、請求項1記載の抗体。
【請求項38】
ラクダ科動物VλドメインがヒトVλ1ドメインと相同であり、かつKabatによる、該ラクダ科動物Vλドメインの位置L11、L14、L18、L19、L38、L69、L74、L76、又はL80のうちの1つ又は複数のアミノ酸が、ヒトVλ1ドメイン配列中の対応する位置に見られるアミノ酸と交換される、請求項37記載の抗体。
【請求項39】
以下のアミノ酸交換のうちの1つ又は複数が行なわれる、請求項1又は請求項38記載の抗体:
前記L11のアミノ酸が、好ましくはA又はVと交換される;
前記L14のアミノ酸が、好ましくはA又はT、より好ましくはAと交換される;
前記L18のアミノ酸が、好ましくはR又はK、より好ましくはRと交換される;
前記L19のアミノ酸が、好ましくはVと交換される;
前記L38のアミノ酸が、好ましくはQと交換される;
前記L69のアミノ酸が、好ましくはTと交換される;
前記L74のアミノ酸が、好ましくはA又はGと交換される;
前記L76のアミノ酸が、好ましくはS又はTと交換される;
前記L80のアミノ酸が、好ましくはS、T、又はAと交換される。
【請求項40】
前記ラクダ科動物VλドメインがヒトVλ2ドメインと相同であり、かつKabatによる、該ラクダ科動物Vλドメインの位置L3、L8、L14、L15、L17、L18、L39、L42、L47、L58、L59、又はL80のうちの1つ又は複数のアミノ酸が、ヒトVλ2ドメイン配列中の対応する位置に見られるアミノ酸と交換される、請求項37記載の抗体。
【請求項41】
以下のアミノ酸交換のうちの1つ又は複数が行なわれる、請求項1又は請求項40記載の抗体:
前記L3のアミノ酸が、好ましくはAと交換される;
前記L8のアミノ酸が、好ましくはA、P、又はRと交換される;
前記L14のアミノ酸が、好ましくはSと交換される;
前記L15のアミノ酸が、好ましくはPと交換される;
前記L17のアミノ酸が、好ましくはQと交換される;
前記L18のアミノ酸が、好ましくはSと交換される;
前記L39のアミノ酸が、好ましくはH又はP、より好ましくはHと交換される;
前記L42のアミノ酸が、好ましくはK又はT、より好ましくはKと交換される;
前記L47のアミノ酸が、好ましくはMと交換される;
前記L58のアミノ酸が、好ましくはVと交換される;
前記L59のアミノ酸が、好ましくはP又はSと交換される;
前記L80のアミノ酸が、好ましくはAと交換される。
【請求項42】
前記ラクダ科動物VλドメインがヒトVλ3ドメインと相同であり、かつKabatによる、該ラクダ科動物Vλドメインの位置L1、L2、L3、L5、L7、L8、L9、L11、L14、L15、L19、L20、L44、L46、L49、L60、L66、L67、L69、L70、L71、L72、L76、L78、又はL84のうちの1つ又は複数のアミノ酸が、ヒトVλ3ドメイン配列中の対応する位置に見られるアミノ酸と交換される、請求項37記載の抗体。
【請求項43】
以下のアミノ酸交換のうちの1つ又は複数が行なわれる、請求項1又は請求項42記載の抗体:
前記L1のアミノ酸が、好ましくはSと交換される;
前記L2のアミノ酸が、好ましくはYと交換される;
前記L3のアミノ酸が、好ましくはEと交換される;
前記L5のアミノ酸が、好ましくはMと交換される;
前記L7のアミノ酸が、好ましくはD又はPと交換される;
前記L8のアミノ酸が、好ましくはP、S、L、又はH、好ましくはPと交換される;
前記L9のアミノ酸が、好ましくはS又はAと交換される;
前記L11のアミノ酸が、好ましくはVと交換される;
前記L14のアミノ酸が、好ましくはA又はSと交換される;
前記L15のアミノ酸が、好ましくはP、L、又はT、好ましくはPと交換される;
前記L19のアミノ酸が、好ましくはA又はV、好ましくはAと交換される;
前記L20のアミノ酸が、好ましくはR又はS、好ましくはRと交換される;
前記L44のアミノ酸が、好ましくはPと交換される;
前記L46のアミノ酸が、好ましくはLと交換される;
前記L49のアミノ酸が、好ましくはYと交換される;
前記L60のアミノ酸が、好ましくはE又はD、より好ましくはEと交換される;
前記L66のアミノ酸が、好ましくはS、N、又はTと交換される;
前記L67のアミノ酸が、好ましくはS又はPと交換される;
前記L69のアミノ酸が、好ましくはT又はNと交換される;
前記L70のアミノ酸が、好ましくはT、M、又はI、より好ましくはTと交換される;
前記L71のアミノ酸が、好ましくはA、V、又はTと交換される;
前記L72のアミノ酸が、好ましくはT又はS、より好ましくはTと交換される;
前記L76のアミノ酸が、好ましくはS又はT、より好ましくはSと交換される;
前記L78のアミノ酸が、好ましくはV、A、T、又はI、より好ましくはV又はAと交換される;
前記L84のアミノ酸が、好ましくはAと交換される。
【請求項44】
前記ラクダ科動物VλドメインがヒトVλ5ドメインと相同であり、かつKabatによる、該ラクダ科動物Vλドメインの位置L2、L11、L17、L19、L40、L70、L72、又はL80のうちの1つ又は複数のアミノ酸が、ヒトVλ5ドメイン配列中の対応する位置に見られるアミノ酸と交換される、請求項37記載の抗体。
【請求項45】
以下のアミノ酸交換のうちの1つ又は複数が行なわれる、請求項1又は請求項44記載の抗体:
前記L2のアミノ酸が、好ましくはPと交換される;
前記L11のアミノ酸が、好ましくはL、S、又はHと交換される;
前記L17のアミノ酸が、好ましくはA又はE、より好ましくはAと交換される;
前記L19のアミノ酸が、好ましくはA又はVと交換される;
前記L40のアミノ酸が、好ましくはPと交換される;
前記L70のアミノ酸が、好ましくはA又はT、より好ましくはAと交換される;
前記L72のアミノ酸が、好ましくはI又はL、より好ましくはIと交換される;
前記L80のアミノ酸が、好ましくはS又はP、より好ましくはSと交換される。
【請求項46】
前記ラクダ科動物VλドメインがヒトVλ8ドメインと相同であり、かつKabatによる、該ラクダ科動物Vλドメインの位置L2、L11、L60、L67、L80、L81、又はL84のうちの1つ又は複数のアミノ酸が、ヒトVλ8ドメイン配列中の対応する位置に見られるアミノ酸と交換される、請求項37記載の抗体。
【請求項47】
以下のアミノ酸交換のうちの1つ又は複数が行なわれる、請求項1又は請求項46記載の抗体:
前記L2のアミノ酸が、好ましくはTと交換される;
前記L11のアミノ酸が、好ましくはFと交換される;
前記L60のアミノ酸が、好ましくはDと交換される;
前記L67のアミノ酸が、好ましくはLと交換される;
前記L80のアミノ酸が、好ましくはAと交換される;
前記L81のアミノ酸が、好ましくはDと交換される;
前記L84のアミノ酸が、好ましくはSと交換される。
【請求項48】
前記L103のアミノ酸が、好ましくはKと交換される、請求項37〜47のいずれか一項記載の抗体。
【請求項49】
前記ラクダ科動物VLドメインが前記カッパ軽鎖クラス(Vκ)に属し、かつKabatによる、該ラクダ科動物Vκドメインの位置K1、K2、K3、K4、K11、K12、K13、K14、K15、K42、K43、K70、K77、K79、K80、K83、K7、K9、K14、K18、K36、K46、K63、K19、K39、K45、K58、K68、K78、K100、K103、K104、又はK106のうちの1つ又は複数のアミノ酸が、ヒトVカッパドメイン配列中の対応する位置に見られるアミノ酸と交換される、請求項1記載の抗体。
【請求項50】
前記ラクダ科動物VκドメインがヒトVκ1ドメインと相同であり、かつKabatによる、該ラクダ科動物Vκドメインの位置K1、K2、K4、K11、K12、K13、K15、K42、K43、K70、K77、K79、K80、又はK83のうちの1つ又は複数のアミノ酸が、ヒトVκ1ドメイン配列中の対応する位置に見られるアミノ酸と交換される、請求項49記載の抗体。
【請求項51】
以下のアミノ酸交換のうちの1つ又は複数が行なわれる、請求項1又は請求項50記載の抗体:
K2のアミノ酸が、好ましくはD、A、又はNと交換される;
K4のアミノ酸が、好ましくはM又はLと交換される;
K11のアミノ酸が、好ましくはVと交換される;
K12のアミノ酸が、好ましくはKと交換される;
K13のアミノ酸が、好ましくはKと交換される;
K15のアミノ酸が、好ましくはV又はT、最も好ましくはVと交換される;
K42のアミノ酸が、好ましくはKと交換される;
K43のアミノ酸が、好ましくはA又はV、最も好ましくはAと交換される;
K70のアミノ酸が、好ましくはD又はE、最も好ましくはDと交換される;
K77のアミノ酸が、好ましくはS又はC、より好ましくはSと交換される
K79のアミノ酸が、好ましくはQと交換される;
K80のアミノ酸が、好ましくはP又はS、最も好ましくはPと交換される;
K83のアミノ酸が、好ましくはF、I、又はV、最も好ましくはFと交換される。
【請求項52】
前記ラクダ科動物VκドメインがヒトVκ2ドメインと相同であり、かつKabatによる、該ラクダ科動物Vκドメインの位置K7、K9、K12、K14、K18、K36、K46、K63、K77、K79、又はK83のうちの1つ又は複数のアミノ酸が、ヒトVκ2ドメイン配列中の対応する位置に見られるアミノ酸と交換される、請求項50記載の抗体。
【請求項53】
以下のアミノ酸交換のうちの1つ又は複数が行なわれる、請求項1又は請求項52記載の抗体:
K7のアミノ酸が、好ましくはT又はSと交換されている
K9のアミノ酸が、好ましくはLと交換される;
K12のアミノ酸が、好ましくはPと交換される;
K14のアミノ酸が、好ましくはTと交換される;
K18のアミノ酸が、好ましくはP又はQ、最も好ましくはPと交換される;
K36のアミノ酸が、好ましくはY、F、又はL、最も好ましくはYと交換される;
K46のアミノ酸が、好ましくはL又はR、最も好ましくはLと交換される;
K63のアミノ酸が、好ましくはSと交換される;
K77のアミノ酸が、好ましくはRと交換される;
K79のアミノ酸が、好ましくはEと交換される;
K83のアミノ酸が、好ましくはV又はF、最も好ましくはVと交換される。
【請求項54】
前記ラクダ科動物VκドメインがヒトVκ4ドメインと相同であり、かつKabatによる、該ラクダ科動物Vκドメインの位置K9、K11、K12、K13、K15、K18、K19、K39、K43、K45、K58、K68、K78、K80、又はK83のうちの1つ又は複数のアミノ酸が、ヒトVκ4ドメイン配列中の対応する位置に見られるアミノ酸と交換される、請求項50記載の抗体。
【請求項55】
以下のアミノ酸交換のうちの1つ又は複数が行なわれる、請求項1又は請求項54記載の抗体:
K9のアミノ酸が、好ましくはDと交換される;
K11のアミノ酸が、好ましくはLと交換される;
K12のアミノ酸が、好ましくはAと交換される;
K13のアミノ酸が、好ましくはVと交換される;
K15のアミノ酸が、好ましくはLと交換される;
K18のアミノ酸が、好ましくはRと交換される;
K19のアミノ酸が、好ましくはAと交換される;
K39のアミノ酸が、好ましくはKと交換される;
K43のアミノ酸が、好ましくはPと交換される;
K45のアミノ酸が、好ましくはKと交換される;
K58のアミノ酸が、好ましくはVと交換される;
K68のアミノ酸が、好ましくはGと交換される;
K78のアミノ酸が、好ましくはLと交換される;
K80のアミノ酸が、好ましくはAと交換される;
K83のアミノ酸が、好ましくはVと交換される。
【請求項56】
前記L103のアミノ酸が、好ましくはKと交換される、請求項50〜55のいずれか一項記載の抗体。
【請求項57】
前記L104のアミノ酸が、好ましくはVと交換される、請求項50〜55のいずれか一項記載の抗体。
【請求項58】
前記L106のアミノ酸が、好ましくはIと交換される、請求項50〜55のいずれか一項記載の抗体。
【請求項59】
前記ラクダ科動物VH及び/又はVLドメインが、少なくとも1つの異種CDR、フレームワーク領域、又はそれらの部分を含む、請求項1〜58のいずれか一項記載の抗体。
【請求項60】
前記異種CDR又はフレームワーク領域が、齧歯類、ウサギ目動物、ラクダ科動物、霊長類、又は軟骨魚類から得られる、請求項59記載の抗体。
【請求項61】
前記ヒトVH又はVL(VλもしくはVκ)ドメイン配列が、体細胞突然変異したヒト可変領域又はその部分である、請求項1〜60のいずれか一項記載の抗体。
【請求項62】
前記ヒトVH又はVL(VλもしくはVκ)ドメイン配列が、コンセンサス配列又はその部分を含む、請求項1〜61のいずれか一項記載の抗体。
【請求項63】
抗体断片から形成されるFab、Fab'、F(ab')2、二重特異性Fab'、Fv断片、ダイアボディ、線状抗体、単鎖可変断片(scFv)、抗体、又は多重特異性抗体である、請求項1〜62のいずれか一項記載の抗体。
【請求項64】
非ラクダ科動物抗体由来の少なくとも1つのCH1、CH2、又はCH3ドメインをさらに含む、請求項1〜63のいずれか一項記載の抗体。
【請求項65】
前記非ラクダ科動物抗体がヒト抗体である、請求項64記載の抗体。
【請求項66】
IgG、IgM、IgD、IgE、及びIgAからなる群から選択されるヒト重鎖定常領域を含む、請求項1〜65のいずれか一項記載の抗体。
【請求項67】
ヒトカッパ又はラムダ軽鎖定常領域を含む、請求項1〜66のいずれか一項記載の抗体。
【請求項68】
前記ラクダ科動物VH及び/又はVLドメインが、ラクダ、リャマ、ヒトコブラクダ、ビクーナ、グアナコ、又はアルパカに由来する、請求項1〜67のいずれか一項記載の抗体。
【請求項69】
前記ラクダ科動物VH及び/又はVLドメイン配列が、リャマ又はアルパカに由来する、請求項1〜68のいずれか一項記載の抗体。
【請求項70】
請求項1〜69のいずれか一項記載の抗体をコードするポリヌクレオチド分子。
【請求項71】
宿主細胞又は無細胞発現系での前記抗体の発現を可能にする調節配列に機能的に連結された請求項70記載のポリヌクレオチド分子を含む発現ベクター。
【請求項72】
請求項71記載の発現ベクターを含む宿主細胞又は無細胞発現系。
【請求項73】
前記抗体の発現を可能にする条件下で請求項71記載の宿主細胞又は無細胞発現系を培養し、かつ発現された抗体を回収することを含む、組換え抗体の産生方法。
【請求項1】
ラクダ科動物VHドメイン、及びラムダ軽鎖クラス(Vλ)又はカッパ軽鎖クラス(Vκ)のいずれかのラクダ科動物VLドメインを含み、少なくとも1つのアミノ酸置換が、該VHドメイン及び/又は該VLドメイン中に存在し、該アミノ酸置換(複数可)が、以下からなる群から選択されることを特徴とする、抗体:
(a)該ラクダ科動物VHドメイン中のアミノ酸置換(複数可)、ここで、Kabatによる、該ラクダ科動物VHドメインの位置H1、H5、H7、H11、H12、H13、H14、H29、H30、H37、H40、H48、H67、H68、H69、H71、H74、H77、H78、H80、H81、H82b、H83、H84、H85、H86、H89、H93、H94、及びH108からなる群から選択される1つ又は複数のアミノ酸は、ヒトVHドメイン配列中の対応する位置に見られるアミノ酸と交換される;並びに
(b)該ラクダ科動物VLドメイン中のアミノ酸置換、ここで、該ラムダ軽鎖クラス(Vλ)のラクダ科動物VLドメインについて、Kabatによる、該ラクダ科動物Vλドメインの位置L1、L2、L3、L7、L8、L9、L11、L14、L15、L17、L18、L19、L20、L38、L39、L40、L42、L44、L46、L47、L49、L58、L59、L60、L66、L67、L69、L70、L71、L72、L74、L76、L78、L80、L84、及びL103からなる群から選択される1つ又は複数のアミノ酸は、ヒトVλドメイン配列中の対応する位置に見られるアミノ酸と交換され;かつ該カッパ軽鎖クラス(Vκ)のラクダ科動物VLドメインについて、Kabatによる、該ラクダ科動物Vκドメインの位置K1、K3、K4、K7、K9、K11、K12、K13、K14、K15、K18、K19、K36、K42、K43、K45、K46、K58、K63、K70、K77、K78、K79、K80、K83、K100、K103、K104、及びK106からなる群から選択される1つ又は複数のアミノ酸は、ヒトVκドメイン配列中の対応する位置に見られるアミノ酸と交換される。
【請求項2】
前記ラクダ科動物VHドメインが、ヒトVH3ドメインと相同であり、かつKabatによる、該ラクダ科動物VHドメインの位置H1、H13、H14、H29、H30、H37、H40、H74、H77、H78、H82b、H83、H84、H86、H89、H93、又はH94のうちの1つ又は複数のアミノ酸が、ヒトVH3ドメイン配列中の対応する位置に見られるアミノ酸と交換される、請求項1記載の抗体。
【請求項3】
前記H74のアミノ酸が交換される、請求項1又は請求項2記載の抗体。
【請求項4】
前記H74のアミノ酸がS又はA、好ましくはSと交換される、請求項3記載の抗体。
【請求項5】
前記H83のアミノ酸が交換される、請求項1又は請求項2記載の抗体。
【請求項6】
前記H83のアミノ酸がR又はK、好ましくはRと交換される、請求項5記載の抗体。
【請求項7】
前記H84のアミノ酸が交換される、請求項1又は請求項2記載の抗体。
【請求項8】
前記H84のアミノ酸がA又はT、好ましくはAと交換される、請求項7記載の抗体。
【請求項9】
前記H94のアミノ酸が交換される、請求項1又は請求項2記載の抗体。
【請求項10】
前記H94のアミノ酸がRと交換される、請求項9記載の抗体。
【請求項11】
以下のアミノ酸交換のうちの1つ又は複数が行なわれる、請求項1又は請求項2記載の抗体:
好ましくはQ又はEと交換されたH1;
好ましくはQ、R、又はKと交換されたH13;
好ましくはPと交換されたH14
好ましくはF又はVと交換されたH29;
好ましくはS、D、又はGと交換されたH30;
好ましくはV、F、又はI、最も好ましくはVと交換されたH37;
好ましくはAと交換されたH40;
好ましくはT又はSと交換されたH77;
好ましくはL又はA、最も好ましくはLと交換されたH78;
好ましくはSと交換されたH82b;
好ましくはDと交換されたH86;
好ましくはV又はL、最も好ましくはVと交換されたH89;
好ましくはA又はTと交換されたH93。
【請求項12】
前記ラクダ科動物VHドメインがヒトVH1ドメインと相同であり、かつKabatによる、該ラクダ科動物VHドメインの位置H1、H7、H11、H12、H13、H69、H71、H78、H80、又はH86のうちの1つ又は複数のアミノ酸が、ヒトVH1ドメイン配列中の対応する位置に見られるアミノ酸と交換される、請求項1記載の抗体。
【請求項13】
前記H11のアミノ酸が、好ましくはVと交換される、請求項1又は請求項12記載の抗体。
【請求項14】
前記H12のアミノ酸が、好ましくはKと交換される、請求項1又は請求項12記載の抗体。
【請求項15】
前記H13のアミノ酸が、好ましくはKと交換される、請求項1又は請求項12記載の抗体。
【請求項16】
前記H69のアミノ酸が、好ましくはI、M、又はS、最も好ましくはMと交換される、請求項1又は請求項12記載の抗体。
【請求項17】
前記H71のアミノ酸が、好ましくはR、A、E、又はT、最も好ましくはRと交換される、請求項1又は請求項12記載の抗体。
【請求項18】
前記H80のアミノ酸が、好ましくはMと交換される、請求項1又は請求項12記載の抗体。
【請求項19】
前記H86のアミノ酸が、好ましくはDと交換される、請求項1又は請求項12記載の抗体。
【請求項20】
前記H78のアミノ酸が、好ましくはV又はAと交換される、請求項1又は請求項12記載の抗体。
【請求項21】
前記H1のアミノ酸が、好ましくはQ又はEと交換される、請求項1又は請求項12記載の抗体。
【請求項22】
前記H7のアミノ酸が、好ましくはSと交換される、請求項1又は請求項12記載の抗体。
【請求項23】
前記ラクダ科動物VHドメインがヒトVH4ドメインと相同であり、かつKabatによる、該ラクダ科動物VHドメインの位置H1、H16、H23、H30、H48、H49、H67、H68、H71、H81、H84、H85、H86のうちの1つ又は複数のアミノ酸が、ヒトVH4ドメイン配列中の対応する位置に見られるアミノ酸と交換される、請求項1記載の抗体。
【請求項24】
前記H16のアミノ酸が、好ましくはEと交換される、請求項1又は請求項23記載の抗体。
【請求項25】
前記H23のアミノ酸が、好ましくはA又はTと交換される、請求項1又は請求項23記載の抗体。
【請求項26】
前記H30のアミノ酸が、好ましくはSと交換される、請求項1又は請求項23記載の抗体。
【請求項27】
前記H48のアミノ酸が、好ましくはIと交換される、請求項1又は請求項23記載の抗体。
【請求項28】
前記H1のアミノ酸が、好ましくはQ又はEと交換される、請求項1又は請求項23記載の抗体。
【請求項29】
前記H67のアミノ酸が、好ましくはVと交換される、請求項1又は請求項23記載の抗体。
【請求項30】
前記H68のアミノ酸が、好ましくはTと交換される、請求項1又は請求項23記載の抗体。
【請求項31】
前記H71のアミノ酸が、好ましくはVと交換される、請求項1又は請求項23記載の抗体。
【請求項32】
前記H81のアミノ酸が、好ましくはKと交換される、請求項1又は請求項23記載の抗体。
【請求項33】
前記H84のアミノ酸が、好ましくはAと交換される、請求項1又は請求項23記載の抗体。
【請求項34】
前記H85のアミノ酸が、好ましくはAと交換される、請求項1又は請求項23記載の抗体。
【請求項35】
前記H86のアミノ酸が、好ましくはDと交換される、請求項1又は請求項23記載の抗体。
【請求項36】
前記H108のアミノ酸が、好ましくはLと交換される、請求項1〜35のいずれか一項記載の抗体。
【請求項37】
前記ラクダ科動物VLドメインが前記ラムダ軽鎖クラス(Vλ)に属し、かつKabatによる、該ラクダ科動物Vλドメインの位置L1、L2、L3、L5、L7、L8、L9、L11、L14、L15、L17、L18、L19、L20、L38、L39、L40、L42、L44、L46、L47、L49、L58、L59、L60、L66、L67、L69、L70、L71、L72、L74、L76、L78、L80、L81、L84、L103、L104、L108のうちの1つ又は複数のアミノ酸が、ヒトVラムダドメイン配列中の対応する位置に見られるアミノ酸と交換される、請求項1記載の抗体。
【請求項38】
ラクダ科動物VλドメインがヒトVλ1ドメインと相同であり、かつKabatによる、該ラクダ科動物Vλドメインの位置L11、L14、L18、L19、L38、L69、L74、L76、又はL80のうちの1つ又は複数のアミノ酸が、ヒトVλ1ドメイン配列中の対応する位置に見られるアミノ酸と交換される、請求項37記載の抗体。
【請求項39】
以下のアミノ酸交換のうちの1つ又は複数が行なわれる、請求項1又は請求項38記載の抗体:
前記L11のアミノ酸が、好ましくはA又はVと交換される;
前記L14のアミノ酸が、好ましくはA又はT、より好ましくはAと交換される;
前記L18のアミノ酸が、好ましくはR又はK、より好ましくはRと交換される;
前記L19のアミノ酸が、好ましくはVと交換される;
前記L38のアミノ酸が、好ましくはQと交換される;
前記L69のアミノ酸が、好ましくはTと交換される;
前記L74のアミノ酸が、好ましくはA又はGと交換される;
前記L76のアミノ酸が、好ましくはS又はTと交換される;
前記L80のアミノ酸が、好ましくはS、T、又はAと交換される。
【請求項40】
前記ラクダ科動物VλドメインがヒトVλ2ドメインと相同であり、かつKabatによる、該ラクダ科動物Vλドメインの位置L3、L8、L14、L15、L17、L18、L39、L42、L47、L58、L59、又はL80のうちの1つ又は複数のアミノ酸が、ヒトVλ2ドメイン配列中の対応する位置に見られるアミノ酸と交換される、請求項37記載の抗体。
【請求項41】
以下のアミノ酸交換のうちの1つ又は複数が行なわれる、請求項1又は請求項40記載の抗体:
前記L3のアミノ酸が、好ましくはAと交換される;
前記L8のアミノ酸が、好ましくはA、P、又はRと交換される;
前記L14のアミノ酸が、好ましくはSと交換される;
前記L15のアミノ酸が、好ましくはPと交換される;
前記L17のアミノ酸が、好ましくはQと交換される;
前記L18のアミノ酸が、好ましくはSと交換される;
前記L39のアミノ酸が、好ましくはH又はP、より好ましくはHと交換される;
前記L42のアミノ酸が、好ましくはK又はT、より好ましくはKと交換される;
前記L47のアミノ酸が、好ましくはMと交換される;
前記L58のアミノ酸が、好ましくはVと交換される;
前記L59のアミノ酸が、好ましくはP又はSと交換される;
前記L80のアミノ酸が、好ましくはAと交換される。
【請求項42】
前記ラクダ科動物VλドメインがヒトVλ3ドメインと相同であり、かつKabatによる、該ラクダ科動物Vλドメインの位置L1、L2、L3、L5、L7、L8、L9、L11、L14、L15、L19、L20、L44、L46、L49、L60、L66、L67、L69、L70、L71、L72、L76、L78、又はL84のうちの1つ又は複数のアミノ酸が、ヒトVλ3ドメイン配列中の対応する位置に見られるアミノ酸と交換される、請求項37記載の抗体。
【請求項43】
以下のアミノ酸交換のうちの1つ又は複数が行なわれる、請求項1又は請求項42記載の抗体:
前記L1のアミノ酸が、好ましくはSと交換される;
前記L2のアミノ酸が、好ましくはYと交換される;
前記L3のアミノ酸が、好ましくはEと交換される;
前記L5のアミノ酸が、好ましくはMと交換される;
前記L7のアミノ酸が、好ましくはD又はPと交換される;
前記L8のアミノ酸が、好ましくはP、S、L、又はH、好ましくはPと交換される;
前記L9のアミノ酸が、好ましくはS又はAと交換される;
前記L11のアミノ酸が、好ましくはVと交換される;
前記L14のアミノ酸が、好ましくはA又はSと交換される;
前記L15のアミノ酸が、好ましくはP、L、又はT、好ましくはPと交換される;
前記L19のアミノ酸が、好ましくはA又はV、好ましくはAと交換される;
前記L20のアミノ酸が、好ましくはR又はS、好ましくはRと交換される;
前記L44のアミノ酸が、好ましくはPと交換される;
前記L46のアミノ酸が、好ましくはLと交換される;
前記L49のアミノ酸が、好ましくはYと交換される;
前記L60のアミノ酸が、好ましくはE又はD、より好ましくはEと交換される;
前記L66のアミノ酸が、好ましくはS、N、又はTと交換される;
前記L67のアミノ酸が、好ましくはS又はPと交換される;
前記L69のアミノ酸が、好ましくはT又はNと交換される;
前記L70のアミノ酸が、好ましくはT、M、又はI、より好ましくはTと交換される;
前記L71のアミノ酸が、好ましくはA、V、又はTと交換される;
前記L72のアミノ酸が、好ましくはT又はS、より好ましくはTと交換される;
前記L76のアミノ酸が、好ましくはS又はT、より好ましくはSと交換される;
前記L78のアミノ酸が、好ましくはV、A、T、又はI、より好ましくはV又はAと交換される;
前記L84のアミノ酸が、好ましくはAと交換される。
【請求項44】
前記ラクダ科動物VλドメインがヒトVλ5ドメインと相同であり、かつKabatによる、該ラクダ科動物Vλドメインの位置L2、L11、L17、L19、L40、L70、L72、又はL80のうちの1つ又は複数のアミノ酸が、ヒトVλ5ドメイン配列中の対応する位置に見られるアミノ酸と交換される、請求項37記載の抗体。
【請求項45】
以下のアミノ酸交換のうちの1つ又は複数が行なわれる、請求項1又は請求項44記載の抗体:
前記L2のアミノ酸が、好ましくはPと交換される;
前記L11のアミノ酸が、好ましくはL、S、又はHと交換される;
前記L17のアミノ酸が、好ましくはA又はE、より好ましくはAと交換される;
前記L19のアミノ酸が、好ましくはA又はVと交換される;
前記L40のアミノ酸が、好ましくはPと交換される;
前記L70のアミノ酸が、好ましくはA又はT、より好ましくはAと交換される;
前記L72のアミノ酸が、好ましくはI又はL、より好ましくはIと交換される;
前記L80のアミノ酸が、好ましくはS又はP、より好ましくはSと交換される。
【請求項46】
前記ラクダ科動物VλドメインがヒトVλ8ドメインと相同であり、かつKabatによる、該ラクダ科動物Vλドメインの位置L2、L11、L60、L67、L80、L81、又はL84のうちの1つ又は複数のアミノ酸が、ヒトVλ8ドメイン配列中の対応する位置に見られるアミノ酸と交換される、請求項37記載の抗体。
【請求項47】
以下のアミノ酸交換のうちの1つ又は複数が行なわれる、請求項1又は請求項46記載の抗体:
前記L2のアミノ酸が、好ましくはTと交換される;
前記L11のアミノ酸が、好ましくはFと交換される;
前記L60のアミノ酸が、好ましくはDと交換される;
前記L67のアミノ酸が、好ましくはLと交換される;
前記L80のアミノ酸が、好ましくはAと交換される;
前記L81のアミノ酸が、好ましくはDと交換される;
前記L84のアミノ酸が、好ましくはSと交換される。
【請求項48】
前記L103のアミノ酸が、好ましくはKと交換される、請求項37〜47のいずれか一項記載の抗体。
【請求項49】
前記ラクダ科動物VLドメインが前記カッパ軽鎖クラス(Vκ)に属し、かつKabatによる、該ラクダ科動物Vκドメインの位置K1、K2、K3、K4、K11、K12、K13、K14、K15、K42、K43、K70、K77、K79、K80、K83、K7、K9、K14、K18、K36、K46、K63、K19、K39、K45、K58、K68、K78、K100、K103、K104、又はK106のうちの1つ又は複数のアミノ酸が、ヒトVカッパドメイン配列中の対応する位置に見られるアミノ酸と交換される、請求項1記載の抗体。
【請求項50】
前記ラクダ科動物VκドメインがヒトVκ1ドメインと相同であり、かつKabatによる、該ラクダ科動物Vκドメインの位置K1、K2、K4、K11、K12、K13、K15、K42、K43、K70、K77、K79、K80、又はK83のうちの1つ又は複数のアミノ酸が、ヒトVκ1ドメイン配列中の対応する位置に見られるアミノ酸と交換される、請求項49記載の抗体。
【請求項51】
以下のアミノ酸交換のうちの1つ又は複数が行なわれる、請求項1又は請求項50記載の抗体:
K2のアミノ酸が、好ましくはD、A、又はNと交換される;
K4のアミノ酸が、好ましくはM又はLと交換される;
K11のアミノ酸が、好ましくはVと交換される;
K12のアミノ酸が、好ましくはKと交換される;
K13のアミノ酸が、好ましくはKと交換される;
K15のアミノ酸が、好ましくはV又はT、最も好ましくはVと交換される;
K42のアミノ酸が、好ましくはKと交換される;
K43のアミノ酸が、好ましくはA又はV、最も好ましくはAと交換される;
K70のアミノ酸が、好ましくはD又はE、最も好ましくはDと交換される;
K77のアミノ酸が、好ましくはS又はC、より好ましくはSと交換される
K79のアミノ酸が、好ましくはQと交換される;
K80のアミノ酸が、好ましくはP又はS、最も好ましくはPと交換される;
K83のアミノ酸が、好ましくはF、I、又はV、最も好ましくはFと交換される。
【請求項52】
前記ラクダ科動物VκドメインがヒトVκ2ドメインと相同であり、かつKabatによる、該ラクダ科動物Vκドメインの位置K7、K9、K12、K14、K18、K36、K46、K63、K77、K79、又はK83のうちの1つ又は複数のアミノ酸が、ヒトVκ2ドメイン配列中の対応する位置に見られるアミノ酸と交換される、請求項50記載の抗体。
【請求項53】
以下のアミノ酸交換のうちの1つ又は複数が行なわれる、請求項1又は請求項52記載の抗体:
K7のアミノ酸が、好ましくはT又はSと交換されている
K9のアミノ酸が、好ましくはLと交換される;
K12のアミノ酸が、好ましくはPと交換される;
K14のアミノ酸が、好ましくはTと交換される;
K18のアミノ酸が、好ましくはP又はQ、最も好ましくはPと交換される;
K36のアミノ酸が、好ましくはY、F、又はL、最も好ましくはYと交換される;
K46のアミノ酸が、好ましくはL又はR、最も好ましくはLと交換される;
K63のアミノ酸が、好ましくはSと交換される;
K77のアミノ酸が、好ましくはRと交換される;
K79のアミノ酸が、好ましくはEと交換される;
K83のアミノ酸が、好ましくはV又はF、最も好ましくはVと交換される。
【請求項54】
前記ラクダ科動物VκドメインがヒトVκ4ドメインと相同であり、かつKabatによる、該ラクダ科動物Vκドメインの位置K9、K11、K12、K13、K15、K18、K19、K39、K43、K45、K58、K68、K78、K80、又はK83のうちの1つ又は複数のアミノ酸が、ヒトVκ4ドメイン配列中の対応する位置に見られるアミノ酸と交換される、請求項50記載の抗体。
【請求項55】
以下のアミノ酸交換のうちの1つ又は複数が行なわれる、請求項1又は請求項54記載の抗体:
K9のアミノ酸が、好ましくはDと交換される;
K11のアミノ酸が、好ましくはLと交換される;
K12のアミノ酸が、好ましくはAと交換される;
K13のアミノ酸が、好ましくはVと交換される;
K15のアミノ酸が、好ましくはLと交換される;
K18のアミノ酸が、好ましくはRと交換される;
K19のアミノ酸が、好ましくはAと交換される;
K39のアミノ酸が、好ましくはKと交換される;
K43のアミノ酸が、好ましくはPと交換される;
K45のアミノ酸が、好ましくはKと交換される;
K58のアミノ酸が、好ましくはVと交換される;
K68のアミノ酸が、好ましくはGと交換される;
K78のアミノ酸が、好ましくはLと交換される;
K80のアミノ酸が、好ましくはAと交換される;
K83のアミノ酸が、好ましくはVと交換される。
【請求項56】
前記L103のアミノ酸が、好ましくはKと交換される、請求項50〜55のいずれか一項記載の抗体。
【請求項57】
前記L104のアミノ酸が、好ましくはVと交換される、請求項50〜55のいずれか一項記載の抗体。
【請求項58】
前記L106のアミノ酸が、好ましくはIと交換される、請求項50〜55のいずれか一項記載の抗体。
【請求項59】
前記ラクダ科動物VH及び/又はVLドメインが、少なくとも1つの異種CDR、フレームワーク領域、又はそれらの部分を含む、請求項1〜58のいずれか一項記載の抗体。
【請求項60】
前記異種CDR又はフレームワーク領域が、齧歯類、ウサギ目動物、ラクダ科動物、霊長類、又は軟骨魚類から得られる、請求項59記載の抗体。
【請求項61】
前記ヒトVH又はVL(VλもしくはVκ)ドメイン配列が、体細胞突然変異したヒト可変領域又はその部分である、請求項1〜60のいずれか一項記載の抗体。
【請求項62】
前記ヒトVH又はVL(VλもしくはVκ)ドメイン配列が、コンセンサス配列又はその部分を含む、請求項1〜61のいずれか一項記載の抗体。
【請求項63】
抗体断片から形成されるFab、Fab'、F(ab')2、二重特異性Fab'、Fv断片、ダイアボディ、線状抗体、単鎖可変断片(scFv)、抗体、又は多重特異性抗体である、請求項1〜62のいずれか一項記載の抗体。
【請求項64】
非ラクダ科動物抗体由来の少なくとも1つのCH1、CH2、又はCH3ドメインをさらに含む、請求項1〜63のいずれか一項記載の抗体。
【請求項65】
前記非ラクダ科動物抗体がヒト抗体である、請求項64記載の抗体。
【請求項66】
IgG、IgM、IgD、IgE、及びIgAからなる群から選択されるヒト重鎖定常領域を含む、請求項1〜65のいずれか一項記載の抗体。
【請求項67】
ヒトカッパ又はラムダ軽鎖定常領域を含む、請求項1〜66のいずれか一項記載の抗体。
【請求項68】
前記ラクダ科動物VH及び/又はVLドメインが、ラクダ、リャマ、ヒトコブラクダ、ビクーナ、グアナコ、又はアルパカに由来する、請求項1〜67のいずれか一項記載の抗体。
【請求項69】
前記ラクダ科動物VH及び/又はVLドメイン配列が、リャマ又はアルパカに由来する、請求項1〜68のいずれか一項記載の抗体。
【請求項70】
請求項1〜69のいずれか一項記載の抗体をコードするポリヌクレオチド分子。
【請求項71】
宿主細胞又は無細胞発現系での前記抗体の発現を可能にする調節配列に機能的に連結された請求項70記載のポリヌクレオチド分子を含む発現ベクター。
【請求項72】
請求項71記載の発現ベクターを含む宿主細胞又は無細胞発現系。
【請求項73】
前記抗体の発現を可能にする条件下で請求項71記載の宿主細胞又は無細胞発現系を培養し、かつ発現された抗体を回収することを含む、組換え抗体の産生方法。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A−1】
【図6A−2】
【図6B−1】
【図6B−2】
【図6C−1】
【図6C−2】
【図6D−1】
【図6D−2】
【図6E−1】
【図6E−2】
【図6F−1】
【図6F−2】
【図6G−1】
【図6G−2】
【図6H−1】
【図6H−2】
【図6I−1】
【図6I−2】
【図6J】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図7E】
【図7F】
【図7G】
【図7H】
【図7I】
【図7J】
【図8A−1】
【図8A−2】
【図8B−1】
【図8B−2】
【図8C−1】
【図8C−2】
【図8D−1】
【図8D−2】
【図8E−1】
【図8E−2】
【図8F−1】
【図8F−2】
【図8G−1】
【図8G−2】
【図8H−1】
【図8H−2】
【図8I−1】
【図8I−2】
【図8J−1】
【図8J−2】
【図8K−1】
【図8K−2】
【図8L−1】
【図8L−2】
【図8M−1】
【図8M−2】
【図8N−1】
【図8N−2】
【図9A−1】
【図9A−2】
【図9B−1】
【図9B−2】
【図9C−1】
【図9C−2】
【図9D−1】
【図9D−2】
【図9E−1】
【図9E−2】
【図9F−1】
【図9F−2】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図10D】
【図10E】
【図10F】
【図10G】
【図10H】
【図11A−1】
【図11A−2】
【図11B−1】
【図11B−2】
【図11C−1】
【図11C−2】
【図11D−1】
【図11D−2】
【図11E−1】
【図11E−2】
【図11F−1】
【図11F−2】
【図11G−1】
【図11G−2】
【図12A−1】
【図12A−2】
【図12B】
【図13A−1】
【図13A−2】
【図13B】
【図14A−1】
【図14A−2】
【図14B】
【図15A−1】
【図15A−2】
【図15B−1】
【図15B−2】
【図15C】
【図16A−1】
【図16A−2】
【図16B−1】
【図16B−2】
【図16C】
【図17A−1】
【図17A−2】
【図17B−1】
【図17B−2】
【図17C】
【図18A−1】
【図18A−2】
【図18B−1】
【図18B−2】
【図18C】
【図19A−1】
【図19A−2】
【図19B−1】
【図19B−2】
【図19C】
【図20A−1】
【図20A−2】
【図20B−1】
【図20B−2】
【図20C】
【図21A−1】
【図21A−2】
【図21B】
【図22A−1】
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【図22B】
【図23A−1】
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【図23B】
【図24A−1】
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【図24B】
【図25A−1】
【図25A−2】
【図25B】
【図26A−1】
【図26A−2】
【図26B】
【図27A−1】
【図27A−2】
【図27B−1】
【図27B−2】
【図27C−1】
【図27C−2】
【図28A−1】
【図28A−2】
【図28B−1】
【図28B−2】
【図28C−1】
【図28C−2】
【図29A−1】
【図29A−2】
【図29B−1】
【図29B−2】
【図29C】
【図30A−1】
【図30A−2】
【図30B−1】
【図30B−2】
【図31】
【図32A−1】
【図32A−2】
【図32B】
【図33A−1】
【図33A−2】
【図33B−1】
【図33B−2】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37A−1】
【図37A−2】
【図37B−1】
【図37B−2】
【図37C−1】
【図37C−2】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41A】
【図41B】
【図42】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A−1】
【図6A−2】
【図6B−1】
【図6B−2】
【図6C−1】
【図6C−2】
【図6D−1】
【図6D−2】
【図6E−1】
【図6E−2】
【図6F−1】
【図6F−2】
【図6G−1】
【図6G−2】
【図6H−1】
【図6H−2】
【図6I−1】
【図6I−2】
【図6J】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図7E】
【図7F】
【図7G】
【図7H】
【図7I】
【図7J】
【図8A−1】
【図8A−2】
【図8B−1】
【図8B−2】
【図8C−1】
【図8C−2】
【図8D−1】
【図8D−2】
【図8E−1】
【図8E−2】
【図8F−1】
【図8F−2】
【図8G−1】
【図8G−2】
【図8H−1】
【図8H−2】
【図8I−1】
【図8I−2】
【図8J−1】
【図8J−2】
【図8K−1】
【図8K−2】
【図8L−1】
【図8L−2】
【図8M−1】
【図8M−2】
【図8N−1】
【図8N−2】
【図9A−1】
【図9A−2】
【図9B−1】
【図9B−2】
【図9C−1】
【図9C−2】
【図9D−1】
【図9D−2】
【図9E−1】
【図9E−2】
【図9F−1】
【図9F−2】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図10D】
【図10E】
【図10F】
【図10G】
【図10H】
【図11A−1】
【図11A−2】
【図11B−1】
【図11B−2】
【図11C−1】
【図11C−2】
【図11D−1】
【図11D−2】
【図11E−1】
【図11E−2】
【図11F−1】
【図11F−2】
【図11G−1】
【図11G−2】
【図12A−1】
【図12A−2】
【図12B】
【図13A−1】
【図13A−2】
【図13B】
【図14A−1】
【図14A−2】
【図14B】
【図15A−1】
【図15A−2】
【図15B−1】
【図15B−2】
【図15C】
【図16A−1】
【図16A−2】
【図16B−1】
【図16B−2】
【図16C】
【図17A−1】
【図17A−2】
【図17B−1】
【図17B−2】
【図17C】
【図18A−1】
【図18A−2】
【図18B−1】
【図18B−2】
【図18C】
【図19A−1】
【図19A−2】
【図19B−1】
【図19B−2】
【図19C】
【図20A−1】
【図20A−2】
【図20B−1】
【図20B−2】
【図20C】
【図21A−1】
【図21A−2】
【図21B】
【図22A−1】
【図22A−2】
【図22B】
【図23A−1】
【図23A−2】
【図23B】
【図24A−1】
【図24A−2】
【図24B】
【図25A−1】
【図25A−2】
【図25B】
【図26A−1】
【図26A−2】
【図26B】
【図27A−1】
【図27A−2】
【図27B−1】
【図27B−2】
【図27C−1】
【図27C−2】
【図28A−1】
【図28A−2】
【図28B−1】
【図28B−2】
【図28C−1】
【図28C−2】
【図29A−1】
【図29A−2】
【図29B−1】
【図29B−2】
【図29C】
【図30A−1】
【図30A−2】
【図30B−1】
【図30B−2】
【図31】
【図32A−1】
【図32A−2】
【図32B】
【図33A−1】
【図33A−2】
【図33B−1】
【図33B−2】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37A−1】
【図37A−2】
【図37B−1】
【図37B−2】
【図37C−1】
【図37C−2】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41A】
【図41B】
【図42】
【公表番号】特表2013−516165(P2013−516165A)
【公表日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−546465(P2012−546465)
【出願日】平成23年1月4日(2011.1.4)
【国際出願番号】PCT/EP2011/050071
【国際公開番号】WO2011/080350
【国際公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【出願人】(511002179)アルゲン−エックス ビー.ブイ. (2)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年1月4日(2011.1.4)
【国際出願番号】PCT/EP2011/050071
【国際公開番号】WO2011/080350
【国際公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【出願人】(511002179)アルゲン−エックス ビー.ブイ. (2)
【Fターム(参考)】
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