説明

ヒトBNP免疫特異的抗体

本発明は、ヒト脳ナトリウム利尿ペプチド又はヒト脳ナトリウム利尿ペプチド断片に高い結合親和性で免疫特異的に結合する抗体、該抗体を産生し選択するための方法、該抗体を用いる、ヒト脳ナトリウム利尿ペプチド又はヒト脳ナトリウム利尿ペプチド断片に対する免疫アッセイ及び該抗体を含有する治療組成物に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(1)ハイブリドーマ細胞株106.3(該細胞株はA.T.C.C.受託番号HB−12044を有する。)により産生される抗体及び(2)A.T.C.C.受託番号PTA−6476を有するハイブリドーマ細胞株3−631−436によって産生される抗体の少なくとも1つと比較した場合、少なくとも約2倍改善しているその平衡解離定数(K)で、ヒト脳ナトリウム利尿ペプチド(「hBNP」)のアミノ酸残基5から18の少なくとも3つのアミノ酸を含有するエピトープに免疫特異的に結合する単離抗体。
【請求項2】
前記単離抗体が、ハイブリドーマ細胞株106.3により産生される抗体と比較した場合、そのKにおいて少なくとも約2倍の改善を示す、請求項1の抗体。
【請求項3】
前記単離抗体が、ハイブリドーマ細胞株3−631−436により産生される抗体と比較した場合、そのKにおいて少なくとも約2倍の改善を示す、請求項1の抗体。
【請求項4】
前記単離抗体が、ハイブリドーマ細胞株106.3により産生される抗体及びハイブリドーマ細胞株3−631−436により産生される抗体と比較した場合、そのKにおいて少なくとも約2倍の改善を示す、請求項1の抗体。
【請求項5】
前記単離抗体が、ハイブリドーマ細胞株106.3により産生される抗体と比較した場合、そのKにおいて少なくとも約5倍の改善を示す、請求項1の抗体。
【請求項6】
前記単離抗体が、ハイブリドーマ細胞株3−631−436により産生される抗体と比較した場合、そのKにおいて少なくとも約5倍の改善を示す、請求項1の抗体。
【請求項7】
前記単離抗体が、ハイブリドーマ細胞株106.3により産生される抗体及びハイブリドーマ細胞株3−631−436により産生される抗体と比較した場合、そのKにおいて少なくとも約5倍の改善を示す、請求項1の抗体。
【請求項8】
前記抗体がhBNPのアミノ酸残基5から13を含有するエピトープに免疫特異的に結合する、請求項1の抗体。
【請求項9】
前記抗体がhBNPのアミノ酸残基13から18を含有するエピトープに免疫特異的に結合する、請求項1の抗体。
【請求項10】
前記単離抗体がモノクローナル抗体、多重特異性抗体、ヒト抗体、完全ヒト化抗体、部分的ヒト化抗体、動物抗体、組換え抗体、キメラ抗体、1本鎖Fv、1本鎖抗体、単一ドメイン抗体、Fab断片、F(ab’)断片、ジスルフィド結合Fv、抗イディオタイプ抗体又は機能的に活性のあるそのエピトープ結合断片である、請求項1から請求項9の何れかの抗体。
【請求項11】
A.T.C.C.受託番号PTA−6476を有するハイブリドーマ細胞株3−631−436によって産生される抗体と比較した場合、少なくとも約2倍改善しているその平衡解離定数(K)で、ヒト脳ナトリウム利尿ペプチド(「hBNP」)のアミノ酸残基13から18の少なくとも3つのアミノ酸を含有するエピトープに免疫特異的に結合する単離抗体。
【請求項12】
前記単離抗体が、ハイブリドーマ細胞株3−631−436により産生される抗体と比較した場合、そのKにおいて少なくとも約5倍の改善を示す、請求項11の抗体。
【請求項13】
前記単離抗体が、ハイブリドーマ細胞株3−631−436により産生される抗体と比較した場合、そのKにおいて少なくとも約10倍の改善を示す、請求項11の抗体。
【請求項14】
前記単離抗体が、ハイブリドーマ細胞株3−631−436により産生される抗体と比較した場合、そのKにおいて少なくとも約15倍の改善を示す、請求項11の抗体。
【請求項15】
前記単離抗体が、ハイブリドーマ細胞株3−631−436により産生される抗体と比較した場合、そのKにおいて少なくとも約20倍の改善を示す、請求項11の抗体。
【請求項16】
前記単離抗体が、ハイブリドーマ細胞株3−631−436により産生される抗体と比較した場合、そのKにおいて少なくとも約25倍の改善を示す、請求項11の抗体。
【請求項17】
前記単離抗体がモノクローナル抗体、多重特異性抗体、ヒト抗体、完全ヒト化抗体、部分的ヒト化抗体、動物抗体、組換え抗体、キメラ抗体、1本鎖Fv、1本鎖抗体、単一ドメイン抗体、Fab断片、F(ab’)断片、ジスルフィド結合Fv、抗イディオタイプ抗体又は機能的に活性のあるそのエピトープ結合断片である、請求項11から請求項16の何れかの抗体。
【請求項18】
約1.5×10−1−1から約1.0×10−1−1の間の会合速度(k)を有する(但し、kが1.6×10−1−1であれば、kは5.4×10−4−1又は6.5×10−4−1ではなく、kが6.7×10−1−1であれば、kは2.5×10−3−1ではなく、kが8.4×10−1−1であれば、kは2.9×10−3−1ではなく、kが8.4×10−1−1であれば、kは2.9×10−3−1ではなく、kが5.8×10−1−1であれば、kは1.6×10−3−1ではなく、又はkが1.5×10−1−1であれば、kは4.1×10−4−1ではない。)、hBNPに免疫特異的に結合する単離抗体。
【請求項19】
前記単離抗体がモノクローナル抗体、多重特異性抗体、ヒト抗体、完全ヒト化抗体、部分的ヒト化抗体、動物抗体、組換え抗体、キメラ抗体、1本鎖Fv、1本鎖抗体、単一ドメイン抗体、Fab断片、F(ab’)断片、ジスルフィド結合Fv、抗イディオタイプ抗体又は機能的に活性のあるそのエピトープ結合断片である、請求項18の抗体。
【請求項20】
前記抗体が、hBNPのアミノ酸残基13から18を含有するエピトープに免疫特異的に結合する、請求項18又は19の抗体。
【請求項21】
hBNPに免疫特異的に結合する単離抗体であつて、約2.0×10−3−1から約1.0×10−6−1の間の解離速度(k)を有する、前記抗体。
【請求項22】
前記抗体がモノクローナル抗体、多重特異性抗体、ヒト抗体、完全ヒト化抗体、部分的ヒト化抗体、動物抗体、組換え抗体、キメラ抗体、1本鎖Fv、1本鎖抗体、単一ドメイン抗体、Fab断片、F(ab’)断片、ジスルフィド結合Fv、抗イディオタイプ抗体又は機能的に活性のあるそのエピトープ結合断片である、請求項21の抗体。
【請求項23】
前記抗体が、hBNPのアミノ酸残基13から18を含有するエピトープに免疫特異的に結合する、請求項21又は請求項22の抗体。
【請求項24】
hBNPに免疫特異的に結合する単離抗体であって、約3.5×10−10Mから約1.0×10−13Mの間の平衡解離定数(K)を有する、前記抗体。
【請求項25】
前記抗体がモノクローナル抗体、多重特異性抗体、ヒト抗体、完全ヒト化抗体、部分的ヒト化抗体、動物抗体、組換え抗体、キメラ抗体、1本鎖Fv、1本鎖抗体、単一ドメイン抗体、Fab断片、F(ab’)断片、ジスルフィド結合Fv、抗イディオタイプ抗体又は機能的に活性のあるそのエピトープ結合断片である、請求項24の抗体。
【請求項26】
hBNPのアミノ酸残基13から18を含有するエピトープに免疫特異的に結合する、請求項24又は請求項25の抗体。
【請求項27】
A.T.C.C.受託番号PTA−8369を有する、チャイニーズハムスター卵巣(「CHO」)細胞株3−631−436AM5。
【請求項28】
A.T.C.C.受託番号PTA−8369を有するCHO細胞株3−631−436AM5から抽出されたDNAから作製された抗体。
【請求項29】
CHO細胞株3−631−436AM5により産生される、キメラ抗体又はそのhBNP−エピトープ結合断片(該細胞株はA.T.C.C.受託番号PTA−8369を有する。)。
【請求項30】
A.T.C.C.受託番号PTA−8368を有する、チャイニーズハムスター卵巣(「CHO」)細胞株3−631−436AM8。
【請求項31】
A.T.C.C.受託番号PTA−8368を有するCHO細胞株3−631−436AM8から抽出されたDNAから作製された抗体。
【請求項32】
CHO細胞株3−631−436AM8により産生される、キメラ抗体又はそのhBNP−エピトープ結合断片(該細胞株はA.T.C.C.受託番号PTA−8368を有する。)。
【請求項33】
hBNPに免疫特異的に結合する単離抗体であって、前記抗体は、可変重鎖ドメイン及び可変軽鎖ドメインを有し、可変重鎖ドメインは、重鎖相補性決定領域(「CDR」)1、重鎖CDR2及び重鎖CDR3を含有し、可変軽鎖ドメインは、軽鎖CDR1、軽鎖CDR2及び軽鎖CDR3を含有し、
(a)重鎖CDR1は、
Gly−Tyr−Thr−Phe−Thr−Ser−Tyr−Trp−Met−Asn(配列番号84)
のアミノ酸配列を有し;
(b)重鎖CDR2は、
Arg−Ile−Asp−Pro−Tyr−Asp−Ser−Glu−Thr−His−Tyr−Asn−Gln−Lys−Phe−Lys(配列番号85)
のアミノ酸配列を有し、
(c)重鎖CDR3は、
Asp−Gly−Tyr(配列番号86)
のアミノ酸配列を有し;
(d)軽鎖CDR1は、
Lys−Ser−Ser−Gln−Ser−Leu−Leu−Asp−Ser−Asp−Gly−Lys−Thr−Tyr−Leu−Asn(配列番号87)
のアミノ酸配列を有し、
(e)軽鎖CDR2は、
Xaa−Xaa10−Xaa11−Xaa12−Leu−Glu−Ser(配列番号83)
の式を有するアミノ酸配列を有し、
(Xaaは、バリン、グルタミン、ヒスチジン、トリプトファン及びアルギニンからなる群から選択され;
Xaa10は、バリン、アスパラギン、スレオニン及びメチオニンからなる群から選択され;
Xaa11は、セリン、スレオニン、アスパラギン及びアスパラギン酸からなる群から選択され;
Xaa12は、リジン及びイソロイシンからなる群から選択され;
但し、Xaa10がバリンであり、Xaa11がセリンであり、及びXaa12がリジンである場合には、Xaaはバリン以外である。)、並びに
(f)軽鎖CDR3は、
Leu−Gln−Ala−Thr−His−Phe−Pro(配列番号89)のアミノ酸配列を有する、抗体。
【請求項34】
Xaaが、グルタミンであり、
Xaa10が、アスパラギンであり、
Xaa11が、スレオニンであり、及び
Xaa12が、リジンである、請求項33の抗体。
【請求項35】
Xaaが、ヒスチジンであり、
Xaa10が、スレオニンであり、
Xaa11が、スレオニンであり、及び
Xaa12が、リジンである、請求項33の抗体。
【請求項36】
Xaaが、トリプトファンであり、
Xaa10が、メチオニンであり、
Xaa11が、スレオニンであり、及び
Xaa12が、リジンである、請求項33の抗体。
【請求項37】
Xaaが、トリプトファンであり、
Xaa10が、メチオニンであり、
Xaa11が、アスパラギンであり、及び
Xaa12が、リジンである、請求項33の抗体。
【請求項38】
Xaaが、バリンであり、
Xaa10が、スレオニンであり、
Xaa11が、アスパラギン酸であり、及び
Xaa12が、リジンである、請求項33の抗体。
【請求項39】
Xaaが、アルギニンであり、
Xaa10が、スレオニンであり、
Xaa11が、アスパラギンであり、及び
Xaa12が、リジンである、請求項33の抗体。
【請求項40】
Xaaが、トリプトファンであり、
Xaa10が、メチオニンであり、
Xaa11が、アスパラギン酸であり、及び
Xaa12が、リジンである、請求項33の抗体。
【請求項41】
Xaaが、トリプトファンであり、
Xaa10が、スレオニンであり、
Xaa11が、スレオニンであり、及び
Xaa12が、リジンである、請求項33の抗体。
【請求項42】
Xaaが、トリプトファンであり、
Xaa10が、メチオニンであり、
Xaa11が、アスパラギンであり、及び
Xaa12が、リジンである、請求項33の抗体。
【請求項43】
Xaaが、バリンであり、
Xaa10が、スレオニンであり、
Xaa11が、アスパラギン酸であり、及び
Xaa12が、イソロイシンである、請求項33の抗体。
【請求項44】
前期抗体がモノクローナル抗体、多重特異性抗体、ヒト抗体、完全ヒト化抗体、部分的ヒト化抗体、動物抗体、組換え抗体、キメラ抗体、1本鎖Fv、1本鎖抗体、単一ドメイン抗体、Fab断片、F(ab’)断片、ジスルフィド結合Fv、抗イディオタイプ抗体又は機能的に活性のあるそのエピトープ結合断片である、請求項33から請求項43の何れかの抗体。
【請求項45】
hBNPのアミノ酸残基13から18を含有するエピトープに免疫特異的に結合する、請求項44の抗体。
【請求項46】
請求項1、11、18、21、24、28、29及び31から43の何れかの抗体を含む、hBNP又はhBNP断片に対する免疫アッセイ。
【請求項47】
hBNP又はhBNP断片に免疫特異的に結合する単一の抗体を含む、請求項46に記載の免疫アッセイ。
【請求項48】
hBNP又はhBNP断片に対するさらなる特異的結合パートナーをさらに含む、請求項46に記載の免疫アッセイ。
【請求項49】
請求項1、11、18、21、24、28、29及び請求項31から請求項43の何れかの抗体の治療的有効量を含む、医薬組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図3E】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図13】
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【図14A】
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【図14B】
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【図14C】
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【図14D】
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【図14E】
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【図14F】
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【図14G】
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【図14H】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22A】
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【図22B】
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【図22C】
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【図22D】
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【図23】
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【図24】
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【図25A】
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【図25B】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31A】
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【図31B】
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【図31C】
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【図31D】
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【図31E】
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【図31F】
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【図32】
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【公表番号】特表2010−527920(P2010−527920A)
【公表日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−507637(P2010−507637)
【出願日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際出願番号】PCT/US2008/062973
【国際公開番号】WO2008/141049
【国際公開日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【出願人】(391008788)アボット・ラボラトリーズ (650)
【氏名又は名称原語表記】ABBOTT LABORATORIES
【Fターム(参考)】