説明

ビタミン強化有機質または無機質の農産物栽培用肥料

【課題】ビタミン類を配合したビタミン強化肥料粉末及び液体肥料
【解決手段】肥料粉末にビタミン類を配合したビタミン強化肥料において該肥料を使用したときにビタミンBの黄色に基づいて肥料の中に黄色蛍光が形成されるように少なくともにビタミンBを含むビタミン類の配合量を調整することにより、ビタミン配合を視覚的に確認できるようにしたことを特徴とする農業用肥料
【効果】植物の根から養分としてビタミンが吸収されるので野菜などのビタミンや、ミネラル等の含有量が増大し人々の健康に大きく貢献可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はビタミン類例えばビタミンBを配合したりビタミン強化肥料において該肥料の中にビタミンBを含むビタミン類の配合量を調整することによりビタミン配合を視覚的に確認できるようにした肥料に関するものである。本発明は健康増進及び収穫物増大に有用なビタミン強化農産物栽培用肥料の技術分野において、ビタミン類又はミネラル成分、カルシウムやマグネシウム等を摂取配合していることを視覚により容易に認識することを可能とする健康増進や健苗の育成、樹勢の維持、美味の向上収量増加等を備えた肥料又は培養土。
【0002】
本発明は粉末又は液体肥料においてビタミンAやビタミンB、ビタミンB、ビタミンB群、ビタミンC(アスコルビン酸)、ビタミンE、他のビタミン種類のエキス、ミネラル成分等を肥料製造工程中に混合挿入してビタミンの薬用効果を応用し高機能性を持たせた肥料に関するもので目的とするところは、ビタミンの有効成分を広く勧奨するため肥料を媒体として、常時それが植物体に機能させるようにした機能性肥料を得るためと、ビタミン特有の爽やかな薬用効果と視覚、味覚とを通じて独特な肥料として農産物生産者に愛好されるようなビタミン強化肥料、もしくは高機能性植物栽培法を提供するものである。
【従来の技術とその問題点】
【0003】
従来の粉末肥料及び液体肥料は農産物を生産する代表的肥料として、昔から広く使用されているが肥料の三大要索として窒素、カリウム、リン酸が主成分で、微量栄養素の有機ビタミン等が含有されていないに等しいという問題があった。またビタミン類や土壌中の養分の十分な働きを得るためには、一度に適量の栄養成分を摂取すると共に、その摂取を習慣的に継続しなければ効果は認められない。ところが土壌中の養分の大部分は何の風味も色もないことが多く、植物がそれを摂取していることを認識することが困難であるため長期間に亘って摂取を継続することは容易ではないとい問題点もあった。またビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC(アスコルビン酸)、ビタミンE、ナイアシン、パントテンサン、葉酸等のビタミン類を含有させた肥料で、それらの成分を摂取していることを認知出来る農業用肥料の製品は未だ市場に出回っていないのが、現状でありその改善が要請されていた。
【0004】
先行技術文献において
植物に対してより優れた成長促進効果を有する植物生長促進剤及び該植物生長剤を使用した肥料。甘草抽出物とフミン酸又はニトロフミン酸を有効成分として含有させた肥料が提案されている。(特許文献1)
【0005】
高機能性植物の栽培法として、ホウ素及びマンガン及び鉄および銅を含む化合物水性液を植物栽培に使用して収穫物を得る方法が提案されている。(特許文献2)
【特許文献1】特開2000−309502号公報
【特許文献2】特開2006−304777号公報
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような状況の中で本発明は従来技術に鑑みて肥料の物性及び性質を失うことなく健康増進用のビタミン類又は栄養土壌養分を含有し、しかもそれらの成分を植物が摂取していることを認知することを容易にした肥料を開発することを目的にして鋭意研究を積み重ねた結果、肥料に少なくともビタミンBを含有するビタミン類を所定の割合で配合することによりビタミンBの黄色に基づく蛍光作用により肥料使用者が、ビタミン類又は栄養土壌養分を含有していることを容易に認識出来るようにすることが可能であることを見出し、本発明を完成するに至った。また本発明は肥料をビタミンBにより着色蛍光することで、ビタミン配合を視覚的に確認可能ならしめるとともに、薬用作用を生じしめることを可能とする。機能性を高めた農業用肥料及び培養土を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための本発明は以下の技術手段から構成される。
(1)原料粉末肥料にビタミン類を配合したビタミン強化肥料において該肥料を用いたときに、その粉末肥料の表面に沿ってビタミンBの黄色に基づく黄色が形成されるように少なくともビタミンBを含むビタミン類の配合量を調整することにより、ビタミン配合を視覚的に確認出来るようにしたことを特徴とする肥料。
(2)ビタミン類がビタミンB、及び任意に配合するビタミンB、ビタミンB、ビタミンE、ビタミンB12、ビタミンC、又はビタミンB群である、前記特許請求範囲[請求項1]に記載の粉末肥料又は培養土及び液体肥料。
(3)肥料粉末100gに対しビタミンBを10mg〜20g含有する。前記特許請求範囲[請求項1]又は[請求項2]に記載の粉末肥料又は液体肥料。
【0008】
本発明について更に詳細に説明する。
本発明は粉末肥料及び液体肥料にビタミン類を配合したビタミン強化肥料において該肥料を用いた時にビタミンBの黄色に基づく黄色が形成されるように少なくともビタミンBを含むビタミン類の配合量を調整することにより、ビタミン配合を視覚的に確認出来るようにしたことを特徴とする肥料であり、ビタミン類又は他の栄養成分等が含有されていることをビタミン類による着色により示す為の肥料で植物及び野菜は土壌中の養分窒素、リン酸、カリウム、及びミネラル、カルシウム等の微量要素を根から吸収し、これをもとに蛋白質をはじめとする種々な成分をつくり生長するので、土壌中の養分が足りなければ当然生育は遅れてしまう。本発明ビタミン挿入肥料を与え養分を供給することで特にビタミンC(アスコルビン酸)は抗酸化効果があるので生育は良好となり早く育つ様になる。
【作用】
【0009】
原料肥料粉末本体にビタミンB、ビタミンCの粉末エキスと水の液体を添加して含水体にした混合物を−30℃の冷凍庫で凍結させて固体にした後、真空容器に納めて37℃で11時間、48℃で13時間延べ24時間を費やして加熱脱水処理を施すが、その時水は溶けることなく、直接ガス状の気体に変化する昇華現象が生じて脱水されて乾燥する前記混合物中の原料肥料粉末は芳香性を留保したまま原形に復元しビタミンエキスはそれと合体した粉体となる。
【実施例1】
【0010】
原料肥料粉末10kgとビタミンB粉末10g、ビタミンC粉末10g、及び、水10kgを混合機で混交させて得た含水体の混和物を2kgづつ容器に盛り搬送棚に並べ冷凍庫に格納して−30℃の庫内で14時間予備凍結させる。充分凍結したものを凍結乾燥機の真空容器に入れ、初め37℃の機内で11時間続いて48℃の機内で13時間加熱して脱水処理を行い乾燥させこの処理後真空を解き釜出した。釜出品を防湿空調室内で荒砕きし選別してから粉砕機にかけ90メッシュ位の微粉末にして2kgの袋詰めビタミン強化粉末、肥料5個10kg製品とした。
【発明の効果】
【0011】
(1)本発明の肥料粉末は健康増進用の成分ビタミン類が配合してあることを、ビタミンBの黄色蛍光作用で使用者が視覚的認識でき、それにより利用者の健康増進に対する意識を高揚させ継続した利用を容易にする効能を奏する。
(2)野菜果実類に含有されるビタミンB、B、ビタミンC等の成分が増大し、ビタミンCの酸化防止効果で日持向上が期待出来、健康管理に大きく貢献する作物が生産できる。
(3)土壌中に含まれているミネラルとビタミンB、B、ビタミンC(アスコルビン酸)等の相乗作用でそれらの効能を増加させることが可能となる。
(4)本発明肥料は植物の根の発育をよくし、茎や葉の生長及び開花、結実を促進し、植物体の病原微生物に対する抵抗力を増大し自然治癒力を増加させる作用を有する。
(5)製造技術は従来の方式そのまま利用し、ビタミン等を粉末状態で混合又は液体として添加すればよいもので新製品開発時のコスト高を回避し得るものであり販売価格へのはねかえりを抑え得ることが可能。
【表1】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
肥料、原料粉末にビタミン類を一種又は組合せ配合したビタミン強化、肥料粉末においてビタミンBの黄色に基づく黄色が形成されるように少なくともビタミンBを含むビタミン類の配合量を調整することにより、ビタミン配合を視覚的に確認できるようにしたことを特徴とする肥料粉末又は、培養土及び液体肥料。
【請求項2】
ビタミン類がビタミンB及び任意に配合するビタミンB、ビタミンEビタミンB12、ビタミンC、又は他のビタミンB群である請求項1に記載の肥料粉末。
【請求項3】
肥料粉末100gに対しビタミンBを10mg〜20g含有する請求項1又は2に記載の肥料粉末。

【公開番号】特開2009−126775(P2009−126775A)
【公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−329284(P2007−329284)
【出願日】平成19年11月26日(2007.11.26)
【出願人】(592044215)
【出願人】(592044226)
【Fターム(参考)】