説明

ビデオ・オーディオデータの再生復号方法

【課題】記録媒体から再生される画像データを、放送等の画像データと同一のデコード装置が使用できるようにする。
【解決手段】記録媒体1から読み出した画像データをメモリ手段6に蓄える。メモリ制御回路7は、該画像データの中の一部(パックヘッダ)を読み出させる。パックヘッダ解析回路9は、該読み出した部分に含まれていた再生クロック情報およびビットレート情報を取り出す。比較器10は、再生クロック情報と、基準クロック発生器11が発生する基準クロックトとを比較し、その結果を、メモリ制御回路7へ出力する。メモリ制御回路7は、該比較結果およびビットレート情報に基づいて、メモリ6からのデータの読み出しを制御する。一方、伝送パケット生成手段8は、読み出された画像データをパケット化した後、バスへ出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
高能率符号化手段を用いて生成した画像ならびに音声信号のデータを記録した記録媒体から、画像ならびに音声データを再生する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画像データはデータ量が大きい。従って、画像信号をディジタル的に媒体に記録する場合には、高能率符号化手段でデータを圧縮した画像ならびに音声データを媒体に記録するのが効率的である。該圧縮は、冗長性等を除去すること等によって行われる。このような記録媒体の再生装置は、例えば特開平6−165125号公報に開示されている。該公報に開示されている再生装置の概要を以下において説明する。
【0003】
該再生装置は、再生した画像ならびに音声の圧縮データの復号手段を含んで構成されている。なお、記録媒体にはディスク型のものを用いている。
【0004】
ディスクから読み取られたデータは、バッファ手段を介して復号手段に供給され、ここで復合される。該復号された画像ならびに音声信号が、外部へ出力される。ディスクからのデータの読み取りは、バッファ手段におけるデータ占有率に基づいて制御されている。これにより、所定時間あたりの符号量が一定でなく、部分部分で変化する可変レート符号化した画像データにも適用ができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平6−165125号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、従来のビデオ、情報機器等においては、装置毎にデータの構造、格納方法等が異なっている。そのため、種類が異なる機器間で同じデータを取り扱うことが困難であった。あらゆるメディアを統合したマルチメディア化が進められている現在、記録媒体、放送、通信等にまたがってインタオペラビリティが得られるシステムの形態が利用者の使い勝手の上で強く望まれている。
【0007】
また、高能率符号化は、上記媒体へ情報を記録する場合のみならず、画像信号をディジタル方式で放送したり通信したりする場合にも有効である。
【0008】
本発明の目的は、放送、通信とのインタオペラビリティを有する記録媒体の再生装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は上記目的を達成するためになされたもので、その第1の態様としては、再生のタイミングを示す再生クロック情報と、ビットレート情報とを有するヘッダを含んで構成され、且つ、符号化された、ビデオ・オーディオデータが記録されている記録媒体の再生装置において、上記記録媒体からビデオ・オーディオデータを読み出すデータ読み出し手段と、上記読み出された再生データを一時格納するメモリ手段と、上記メモリ手段からの再生データの読み出しを制御するメモリ制御手段と、上記メモリ手段から読み出された再生データに含まれているヘッダを解析し、上記再生クロック情報および上記ビットレート情報を抽出するヘッダ情報解析手段と、上記ビデオ・オーディオデータを上記メモリ手段から読み出すタイミングの判定基準となる基準クロック情報を発生させる基準クロック情報発生手段と、上記ヘッダ情報解析手段の抽出した上記再生クロック情報と、上記基準クロック情報とを比較するクロック情報比較手段と、上記メモリ手段から読み出された再生データを本再生装置の外部に送出するインタフェース手段と、を備え、上記メモリ制御手段は、上記クロック情報比較手段による比較結果および上記ヘッダ情報解析手段の抽出した上記ビットレート情報に基づいて、上記メモリ手段からの再生データの読み出しを制御するものであること、を特徴とするビデオ・オーディオデータの再生装置が提供される。
【0010】
上記メモリ制御手段は、上記再生クロック情報の示すタイミングにおいて、当該再生クロック情報の含まれていたヘッダに対応する再生データを、上記メモリ手段から読み出し始めさせるとともに、上記ビットレート情報に従って該読み出しを断続するものであることが好ましい。
【0011】
上記メモリ手段から読み出された再生データをパケット化する伝送パケット生成手段を備え、前記インタフェース手段は、上記伝送パケット生成手段によってパケット化された再生データを送出するものであることが好ましい。
【0012】
前記伝送パケット生成手段は、ビデオデータとオーディオデータとを、別々のパケットにするものであることが好ましい。
【0013】
前記インタフェース手段は、外部から入力されるコマンドの入力を受け付けるものであることが好ましい。
【0014】
上記ヘッダ情報解析手段と、上記基準クロック情報発生手段と、上記クロック情報比較手段と、のうちの少なくとも1つは、マイクロプロセッサを含んで構成されることが好ましい。
【0015】
上記伝送パケット生成手段は、マイクロプロセッサを含んで構成されることが好ましい。
【0016】
本発明の第2の態様としては、符号化されたビデオ・オーディオデータが記録されている記録媒体の再生装置において、上記記録媒体からビデオ・オーディオデータを読み出すデータ読み出し手段と、上記データ再生手段が読み出したデータ(以下”再生データ”と呼ぶ)を一時格納するメモリ手段と、本再生装置の外部に再生データを送出するとともに、外部から入力されるコマンドおよび再生データの要求信号を受け付けるインタフェース手段と、前記インタフェースの受け付けた再生データの要求信号に基づいて前記メモリ手段からの再生データの読み出しを制御するメモリ制御手段を有すること、を特徴とするビデオ・オーディオデータの再生装置が提供される。
【0017】
上記メモリ制御手段は、マイクロプロセッサを含んで構成されることが好ましい。
【0018】
再生データをパケット化する伝送パケット生成手段を備え、前記インタフェース手段は、上記伝送パケット生成手段によってパケット化された再生データを送出するものであることが好ましい。
【0019】
上記伝送パケット生成手段は、マイクロプロセッサを含んで構成されることが好ましい。
【0020】
本発明の第3の態様としては、符号化されたビデオ・オーディオデータが記録されている記録媒体の再生装置と、符号化されたビデオ・オーディオデータを復号化する手段を有するデコード装置と、音声および/または画像を出力可能な出力装置と、を含んで構成されたビデオ・オーディオデータの再生システムにおいて、上記再生装置は、メモリを備え、符号化されたままのビデオ・オーディオデータを上記記録媒体から読み出して該メモリに一旦格納した後、所定のタイミングで、上記デコード装置へ送出するものであり、上記デコーダ装置は、メモリを備え、上記再生装置から順次送られてくる符号化されたままのビデオ・オーディオデータを、該メモリに一旦格納した後復号し、上記出力装置から音声および/または画像として出力させるものであり、上記デコーダ装置は、さらに、上記再生装置へ動作の命令信号を送出するものであり、上記再生装置は、さらに、上記デコーダ装置から送られてくる命令信号に従って動作するものであること、を特徴とするビデオ・オーディオデータの再生システムが提供される。
【0021】
第1の態様について説明する。 データ読み出し手段は、記録媒体からビデオ・オーディオデータを読み出し、メモリ手段に格納する。インタフェース手段は、メモリ手段から読み出された再生データを外部に送出する。なお、伝送パケット生成手段を有している場合には、インタフェース手段は伝送パケット生成手段がパケット化した再生データを送出する。伝送パケット生成手段が、ビデオデータとオーディオデータとを、別々のパケットにする場合には、伝送パケットを通信等の伝送方式に合わせることができる。
【0022】
ヘッダ情報解析手段は、メモリ手段から読み出された再生データに含まれているヘッダを解析し、再生クロック情報およびビットレート情報を抽出する。一方、基準クロック情報発生手段は、ビデオ・オーディオデータをメモリ手段から読み出すタイミングの判定基準となる基準クロック情報を発生させている。クロック情報比較手段は、ヘッダ情報解析手段の抽出した再生クロック情報と、基準クロック情報とを比較する。メモリ制御手段は、クロック情報比較手段による比較結果およびヘッダ情報解析手段の抽出したビットレート情報に基づいて、メモリ手段からの再生データの読み出しを制御する。つまり、メモリ制御手段は、再生クロック情報の示すタイミングにおいて、その再生クロック情報の含まれていたヘッダに対応する再生データを、メモリ手段から読み出し始めさせる。この場合、ビットレート情報に従って該読み出しを断続する。これにより、再生したクロック情報の時間間隔を保つと共に、伝送するビットレートが、略再生したビットレート情報に合うようにする。
【0023】
インタフェース手段は、外部から入力されるコマンドの入力を受け付けるようにしてもよい。
【0024】
マイクロプロセッサを含んで構成した回路に、ヘッダ情報解析手段、基準クロック情報発生手段、クロック情報比較手段、伝送パケット生成手段を兼ねさせれば装置コストを低減できる。
【0025】
本発明の第2の態様の作用を説明する。 データ読み出し再生手段は、記録媒体からビデオ・オーディオデータを読み出して、メモリ手段に格納する。
【0026】
インタフェース手段は、メモリ手段から読み出された再生データを、外部に再生データを送出する。なお、伝送パケット生成手段を有している場合には、インタフェース手段は伝送パケット生成手段がパケット化した再生データを送出する。また、インタフェース手段は、外部から入力されるコマンドおよび再生データの要求信号を受け付ける。
【0027】
メモリ制御手段は、インタフェースの受け付けた再生データの要求信号に基づいてメモリ手段からの再生データの読み出しを制御する。
【0028】
なお、マイクロプロセッサを含んで構成した回路に、伝送パケット生成手段、メモリ制御手段を兼ねさせれば、装置コストを低減できる。
【0029】
本発明の第3の態様について説明する。 再生装置は、符号化されたままのビデオ・オーディオデータを記録媒体から読み出してメモリに一旦格納した後、所定のタイミングで、デコード装置へ送出する。デコーダ装置は、再生装置から順次送られてくる符号化されたままのビデオ・オーディオデータを、メモリに一旦格納する。そして、これを復号し、出力装置から音声および/または画像として出力させる。
【0030】
また、デコーダ装置は、再生装置へ動作の命令信号を送出する。再生装置は、デコーダ装置から送られてくる命令信号に従って動作する。
【0031】
以上説明したとおり、本発明のビデオ・オーディオデータ再生装置は、符号化されたままのビデオ・オーディオデータを送出できる。デコーダ・ディスプレイ装置は、放送や通信のデーコーダが送出する受信データを復号するのと同じく、データのオーバフローやアンダーフローなしで、ビデオ・オーディオデータ再生装置の再生データを復号することが可能となる。
【発明の効果】
【0032】
以上説明したように本発明では、記録媒体の再生装置から符号化されたままのビデオ・オーディオデータを出力可能であり、放送、通信などのレシーバとのインタオペラビリティが得られる様なシステムが実現できる。また、各再生装置およびシステムのコストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の第1の実施例であるビデオ・オーディオデータの再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明のビデオ・オーディオデータの再生装置の再生データ伝送方法の一例を示す図である。
【図3】本発明のビデオ・オーディオデータの再生シムテムの例を示すブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施例であるビデオ・オーディオデータの再生装置の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第3の実施例であるビデオ・オーディオデータの再生装置の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明のビデオ・オーディオデータの再生シムテムにおけるデーコーダ・ディスプレイ装置の例を示すブロック図である。
【図7】本発明の第4の実施例であるビデオ・オーディオデータの再生装置の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第5の実施例であるビデオ・オーディオデータの再生装置の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下本発明の実施例を添付した図面を用いて説明する。
【実施例1】
【0035】
第1の実施例
本実施例のディジタルビデオ・オーディオデータの再生装置(ビデオディスクプレーヤ)を図1を用いて説明する。図1において、符号1を付したのは記録媒体となる光ディスクである。同様に、符号2は光ディスク1の回転駆動部を、3はピックアップを、4はピックアップ3のトラッキング制御部を、5は再生信号処理回路を、6はメモリを、7はメモリ制御回路を、8は伝送パケット生成回路を、9はパックヘッダ解析回路を、10は比較回路を、11は基準クロック発生回路を、12は伝送バスインタフェースを指している。
【0036】
光ディスク1には、画像データ、音声データおよびこれらの付加データ(例えば、音声データ等のディレクトリ情報)が統合されて記録されている。なお、これらのデータは、高能率符号化によって符号量を圧縮した状態で記録されている。また、光ディスク1上にはスパイラル状に記録トラックが形成されており、上述のデータは、該記録トラックに従って記録されている。
【0037】
回転駆動部2は光ディスク1を例えば線速度一定となるよう回転させる。
【0038】
ピックアップ3は、レーザ光を光ディスク1に照射し、その反射光を検出することで光ディスク1に記録されているデータを読み取る。このとき、トラッキング制御部4は、所望のデータが記録されているトラックに前記レーザ光が照射されるようにピックアップ3の位置を制御している。
【0039】
再生信号処理回路5は、誤り訂正回路を含んで構成されており、ピックアップ3が読み出した再生データに誤り訂正を行った後メモリ6に送出する。この再生データのメモリ6への送出は、メモリ制御回路7からのデータ要求(リクエスト)に応じて行う。また再生信号処理回路5は、送出する再生データの連続性を管理しており、所望の再生データが送出できるよう前記トラッキング制御部4にトレースすべき再生トラック情報を出力している。
【0040】
メモリ6はファーストイン・ファーストアウト(FIFO)タイプのメモリである。該メモリ6は、メモリ制御回路7からの指示に従って、格納されている再生データを、伝送パケット生成回路8およびパックヘッダ解析回路9に出力する。
【0041】
ところで、光ディスク1から読み出され、メモリ6に蓄えられた再生データは、図2(a)に示すとおり、パックヘッダと、ビデオデータで構成されるビデオパケットと、オーディオデータで構成されるオーディオパケットと、付加データで構成される付加データパケットと、から構成されている。パックヘッダには、再生クロック情報やビットレート情報等を統合したヘッダ情報が含まれている。さらに、これら各々のデータの一個もしくは複数個のパケットが集まって、パックを構成している。なお、図2(a)は再生データを時系列に示したものである。該図2(a)において、左側に位置するデータほどディスク1から先に読み出されたデータであり、該メモリ6からも先に読み出される。
【0042】
伝送パケット生成回路8は、メモリ6から送られてきた再生データを、伝送パケット化し、該伝送パケットごとに伝送バスインタフェース12を介して伝送バスに送出する。図2(b)に、伝送パケット生成回路8の出力の様子を、読み出す時刻と共に示した。図2(c)は図2(b)の時間軸を拡大して示したものである。
【0043】
該伝送バス(図1参照)は双方向性を有するものであり、再生データの送出のみならず、外部から送られてくる各種コマンド(例えば、光ディスク1の再生,停止コマンド)の受け取り、および、これらのコマンドに対しステータス情報等を送り返すのに用いられる。
【0044】
一方、パックヘッダ解析回路9は、メモリ6から入力された再生データ中のパックヘッダに含まれているクロック情報(再生クロック情報)、ビットレート情報を解析する。そして、再生クロック情報についての解析結果を比較回路10に送出する。また、ビットレート情報についての解析結果を前記メモリ制御回路7に送出する。なお、パックヘッダ解析回路9は、可変レート符号化された再生データに対しては、ビットレートの最大値をビットレート情報とみなすようになっている。
【0045】
比較回路10は、上述した再生クロック情報と、自走発信器を内部に含む基準クロック発生回路11の生成する基準クロック情報と、を比較し、その結果をメモリ制御回路7へ出力する。すなわち、該比較回路10は、パワーオン後(あるいは他のモードから通常再生モードに復帰した後)に行う初期化動作において、その時最初に読み出されたパックヘッダに含まれていた再生クロック情報を、基準クロック情報のプリセット値とする。それ以後は、該プリセットされた基準クロック情報の値と、順次送られてくる再生クロック情報とを比較する。該比較回路10は、比較結果をメモリ制御回路7へ出力している。
【0046】
メモリ制御回路7は、ビットレート情報、および、比較回路10から入力される比較結果に基づいて、メモリ6からの読み出し等を制御する。該制御は、伝送パケット生成回路8の出力上で、所定区間(例えば、図2(b)のT1〜T2の区間)ごとの平均伝送ビットレートが、前記ビットレート情報に略一致するように行うものである。例えば、再生クロック情報の示す時刻がT1であった場合を考える。この時、基準クロック情報の示している時刻がまだT1になっていないのであれば、メモリ制御部7は、メモリ6からの再生データの読み出しを停止させる。また、時刻T1からは、当該再生情報を含むパックヘッダの属している一パック分の再生データの読み出しを開始させる。なお、この場合の読み出しはビットレート情報に従って断続的に行なわれる。これにより、再生データは、一つの伝送パケット分に相当する大きさに区切られて、メモリ6から読み出される(図2(b),(c)参照)。
【0047】
本実施例のビデオディスクプレーヤを含んで構成される、ディジタルビデオ・オーディオデータの再生システムの一例を図3に示した。
【0048】
該システムは、ビデオディスクプレーヤ500と、放送レシーバー200と、通信レシーバ300と、ビデオテープレコーダ400と、ビデオカメラ600と、デコーダ・ディスプレイ装置100と、を統合して構成されている。
【0049】
デコーダ・ディスプレイ装置100は、ポインティングデバイス101、デクリプションカード102、伝送バスインタフェース103、バッファ104,105、ビデオ復号器106、オーディオ復号器107、ポインティングデバイスインタフェース108、ICカードインタフェース部109、ディスプレイ,スピーカを含む表示部110、伝送バスのターミネータ601、からなる。
【0050】
デコーダ・ディスプレイ装置100から始まる伝送バスは、放送レシーバ200、通信レシーバ300、ビデオテープレコーダ400を介し、ビデオディスクプレーヤ500にディイジーチェーン状につなげられている。さらにビデオディスクプレーヤ500からもビデオカメラ600に接続されている。なお、これら機器100〜600の接続順序については本図に限定されるものではない。
【0051】
放送レシーバ200、通信レシーバ300、ビデオテープレコーダ400、ビデオディスクプレーヤ500、およびビデオカメラ600等は、オーディオ,ビデオデータを受信あるいは再生すると、これを符号化した上で伝送バスへ出力する。
【0052】
伝送バスは、オーディオ,ビデオデータを、デコーダ・ディスプレイ装置100に伝送する。伝送バスを通じて入力されたデータは、伝送バスインタフェース103、バッファ104,105を介して、ビデオ復号器106、オーディオ復号器107に入力される。ビデオ復号器106、オーディオ復号器107は、この符号化されているデータを復号し、画像データ、音声データとして表示部110に表示させる。
【0053】
オーディオ、ビデオ等のデータは、秘匿化のためにスクランブルされている場合がある。デクリプションカード102は、この秘匿化を解除させるために用いられる。該デクリプションカード102は、該スクランブルを解除するための情報等が格納されている。これをICカードインタフェース109に差し込むことで、スクランブルが解除されるようになっている。
【0054】
ポインティングデバイス101を用いて指示される利用者のコマンドは、ポインティングデバイスインタフェース108、伝送バスインタフェース103、伝送バスを介して、放送レシーバ200〜ビデオカメラ600のうちの所定の装置に向け送出される。これにより利用者は、例えば、特定チャンネルの受信を放送レシーバ200に命令したり、プレイ,ストップ等の動作をビデオディスクプレーヤ500に命令することができる。その結果、リモコン等の制御装置を各装置ごとに用意する必要がなくなる。また、各装置のオーディオ、ビデオ出力を手動で切り替えることなく、ひとつのポインティングデバイス101で全ての機器をコントロールできる。
【0055】
このシステムでは、ビデオ復号器106、オーディオ復号器107を、各装置に備える必要がないため、システムのトータルコストを低減できる。
【0056】
さらに付け加えれば、光ディスク1に格納されるビデオ,オーディオデータをスクランブルしておけば、ディクリプションカード102なしでは表示等できないようになる。これにより、光ディスク1に格納されているデータを、ビデオテープレコーダ400を用いて違法にコピーしたとしても、コピーしたデータを実質上意味のないものとすることができる。
【実施例2】
【0057】
本発明の第2の実施例を説明する。
【0058】
該第2の実施例の再生装置も第1の実施例(図1)の再生装置と同様に、図3のシステムの伝送バスに接続して使用することを前提としている。
【0059】
該第2の実施例のディジタルビデオ・オーディオデータの再生装置の構成を図4に示した。第1の実施例(図1)と同一の機能を有するブロックは同一の番号を付けている。符号13の付された部分は、付加データ抽出・伝送パケット生成回路である。同様に、符号14はオーディオデータ抽出・伝送パケット生成回路、15はビデオデータ抽出・伝送パケット生成回路、16はパックヘッダ解析・伝送パケット生成回路、17は再多重化回路を指している。
【0060】
ピックアップ3、再生信号処理回路5等は、メモリ制御部7からの指示に従って、ディスク1に記録されているデータを読み出す。そして、読み出したデータを、再生データとしてメモリ6へ格納する。また、該再生データは、メモリ制御部7からの指示に従って適宜読み出されて、パックヘッダ解析・伝送パケット生成回路16、付加データ抽出・伝送パケット生成回路13、オーディオデータ抽出・伝送パケット生成回路14、ビデオデータ抽出・伝送パケット生成回路15に送出される。なお、メモリ制御部7が再生信号処理回路5,メモリ6に出す指示は、パックヘッダ解析・電送パケット生成回路16から入力されるビットレート情報、および、比較回路10から入力される基準クロックと再生クロックとの比較結果に応じて決定されたものである。
【0061】
回路13〜16の各々は、再生データの中から特定の内容(種類)のデータのみを抽出し、該抽出したデータのみで構成された伝送パケットを生成する。例えば、付加データ抽出伝送パケット生成回路13はメモリ6から送られてきたデータの中から付加データのみを抽出する。さらに、この抽出した付加データを適宜まとめることで、付加データ伝送パケットを生成する。そして、この付加データ伝送パケットを、再多重化回路14に出力する。
【0062】
同様に、オーディオデータ抽出・伝送パケット生成回路14は、オーディオデータを抽出してオーディオデータ伝送パケットを生成し、これを再多重化回路14に出力する。また、ビデオデータ抽出・伝送パケット生成回路15は、ビデオデータを抽出してビデオデータ伝送パケットを生成し、これを再多重化回路14に出力する。
【0063】
なお、本実施例における再生データの構成は、第1の実施例の場合と同様である(図2(a)参照)。
【0064】
再多重化回路14は、伝送パケット化された付加データ、オーディオデータ、ビデオデータ、パックヘッダ情報を伝送パケット単位で再多重する。そして、該再多重化によって得られた信号を、伝送バスインタフェース12を介して送出する。
【0065】
一方、パックヘッダ解析・伝送パケット生成回路16は、第1の実施例で示したパックヘッダ解析回路9(図1参照)と同様、パックヘッダの中からクロック情報およびビットレート情報を抽出する。そして、クロック情報は比較回路10へ、また、ビットレート情報はメモリ制御回路7へ、直接送出する。
【0066】
本実施例では、データの種類(オーディオデータ、ビデオデータ、パックヘッダ)ごとに別個に抽出して伝送パケットを生成するようにしているため、生成する伝送パケットの構成を、放送や通信の伝送形式に合わせて変更できる。例えば、伝送パケット長を定めたり、伝送パケット毎に伝送パケットヘッダを付加することができる。そのため、放送や通信の受信データと同一フォーマットのビットストリーム(例えば、MPEGにおけるTransport Stream)を出力することが可能である。これによりデコーダ・ディスプレイ装置100は、伝送バスを通じて入力されたデータを、当該データの由来(例えば、記録媒体を再生することで得られたデータであるか、あるいは、放送等を受信することで得られたデータであるか)によって区別することなく、同一の方法および手段(復号器106,107)で、ビデオやオーディオに復号できる。従って、デコーダ・ディスプレイ装置100の簡素化に役立つ。
【実施例3】
【0067】
本発明の第3の実施例を説明する。
【0068】
該第3の実施例の再生装置は、外部からの指示(リクエスト)に応じてディスクからのデータ読み出し動作が制御されることを特徴とするものである。
【0069】
該実施例のディジタルビデオ・オーディオデータの再生装置の構成を図5に示した。符号18を付したのは、再生データのリクエスト検出回路である。第1の実施例(図1)と同一の機能を有するブロックには、同一の番号を付けている。
【0070】
ディスク1からのデータの読み出しは、メモリ制御回路7’からの指示に従って、ピックアップ3、再生信号処理回路5等によって行われる。そして、読み出されたデータは、メモリ6に格納される。但し、本実施例のメモリ制御回路7’は、外部から入力されるリクエストに従って動作している。
【0071】
メモリ制御回路7’からの指示に従ってメモリ6から読み出された再生データは、第1の実施例と同様、伝送パケット生成回路8、伝送バスインタフェース12を介して外部の伝送バスに送出される。
【0072】
一方、伝送バスからは、一般のコマンド以外に再生データのリクエスト信号が送られてくる。
【0073】
データリクエスト検出回路18は、該リクエスト信号を検出し、メモリ制御回路7へ伝える。メモリ制御回路7は、該リクエスト信号が送信要求状態である場合に限って、再生データをメモリ6より読み出させる。
【0074】
なお、デコーダ・ディスプレイ装置100(図2参照)の伝送バスに本実施例の再生装置をつないで使用する場合には、デコーダ・ディスプレイ装置100の一部(ビデオ復号器102、オーディオ復号器104等)を変更する必要がある。つまり、放送レシーバ200や通信レシーバ300の受信データを復号する場合と、ビデオディスクプレーヤなどの再生データを復号する場合とで、復号手順の一部を変更する必要がある。
【0075】
該第3の実施例に対応したデコーダ・ディスプレイ装置100’を図6に示した。デコーダ・ディスプレイ装置100’は、デコーダ・ディスプレイ装置100(図3参照)に比べ、バッファ占有率チェック回路111が加えられている。バッファ占有率チェック回路111は、バッファ104,105の空き具合を監視している。そして、バッファ104,105に新たなデータを書き込む余裕がある場合には、伝送バスインタフェース103を介して、上述のリクエスト信号を送出するようになっている。
【0076】
該第3の実施例の再生装置は、パックヘッダ解析回路9やクロック情報の比較回路12等が不要であり低コスト化が可能である。
【実施例4】
【0077】
本発明の第4の実施例を用いて説明する。
【0078】
該第4の実施例は、伝送パケットの生成、パックヘッダの解析等をマイクロプロッサを用いて行うようにしたものである。つまり、本実施例では後述するマイクロプロセッサ20が、実施例1におけるメモリ制御回路7、伝送パケット生成回路8、パックヘッダ解析回路9、比較器10の機能を果たしている。
【0079】
本実施例の再生装置の構成は、図7に示すとおりである。符号19を付した部分は第2のメモリである。同様に、符号20はマイクロプロセッサ、21はシステムインタフェースを指している。なお、第1の実施例(図1)と同一の機能を有するブロックは同一の番号を付けている。以下の説明では、便宜上、メモリ6を”第1のメモリ6”と呼ぶこととする。
【0080】
マイクロプロセッサ20は、自らの動作クロック(例えば27MHz)の他に、基準クロックも基準クロック発生回路11から得ている。従って、マイクロプロセッサ20は、内部に基準クロック情報を保持している。マイクロプロセッサ20は、この基準クロック情報等を用いて、メモリ6からの再生データの読み出し制御を基本的には実施例1と同様の手法で行っている。
【0081】
マイクロプロセッサ20は、第1のメモリ6へのアドレスの指定をアドレスバスを通じて出力する。第1のメモリ6は、当該アドレスに格納されているデータを読み出して、データバスに出力する。マイクロプロセッサ20は、データバスに出力された該データを、第2のメモリ19に格納する。この場合、マイクロプロッサ20は、該データに含まれているビデオデータ、オーディオデータ、付加データ、さらにはパックヘッダを判別し、第2のメモリ19上にてこれらを容易に区別できるようにしておく。例えば、これらをデータの種類(ビデオデータ、オーディオデータ、パックヘッダ)ごとに分けて、異なる記憶領域に格納する。
【0082】
さらに第1のメモリ6から読み出したデータがパックヘッダであった場合、マイクロプロセッサ20は、該パックヘッダに含まれている再生クロック情報およびビットレート情報を解析し、その結果得られたアドレスからデータを読み出す。
【0083】
マイクロプロセッサ20は、第2のメモリ19に蓄えられた各々のデータを読み出す際に、これらのデータを伝送パケット化する。マイクロプロセッサ20は、該伝送パケットを、伝送バスインタフェース12を介して伝送バスに送出する。
【0084】
システムコントローラインタフェース21は、伝送バス,伝送バスインタフェース12を介して送られてくるコマンドを検出し、本再生装置のシステムコントローラ(図示せず)に送出する。また、逆にシステムコントローラから送られてくるステータス情報を、伝送バスインタフェース12を介して伝送バスに送出する。
【0085】
本実施例では、第1のメモリ6の読み出し制御や全てのデータの伝送パケット化をマイクロプロセッサ20で行っている。そのため、第1の実施例(図1参照)に比べて大幅に低コスト化が可能である。
【実施例5】
【0086】
本発明の第5の実施例を説明する。
【0087】
本実施例のディジタルビデオ・オーディオデータの再生装置の構成を図8に示した。
【0088】
第1の実施例(図1),第4の実施例(図7)と同一の機能を有するブロックには同一の番号を付けている。
【0089】
該第5の実施例は、前記回転駆動部2、トラッキング制御部4、再生信号処理回路5を、マイクロプロセッサ20のアドレスバス、データバスに接続している点が、第4の実施例とは異なる。さらに第2のメモリ19を備えていない点が異なっている。ここでは、第1のメモリ6を単に”メモリ6”と記すことにする。
【0090】
本実施例ではマイクロプロセッサ20は、再生信号処理回路5からの再生データを、直接メモリ6に格納する。この場合、再生データは、その時間順をそのまま復元できるようにしておく。
【0091】
その後、マイクロプロセッサ20は、該メモリ6から再生データを読み出す。再生データの伝送パケット化は、この読み出し時に行う。読み出したデータがパックヘッダであった場合、マイクロプロセッサ20は、基準クロック情報と当該パックヘッダに含まれていた再生クロック情報とを比較する。そして、その比較結果とビットレート情報とに基づいて、メモリ6からの読み出しを制御する。
【0092】
マイクロプロセサ20は、該メモリ6におけるデータ占有率も監視している。そして、該メモリ6にデータを書き込む余裕がある場合には、マイクロプロセッサ20は、新たなデータの読み取りを指示する。つまり、トラッキング制御部4にピックアップ3に読み取らせるべきデータの書き込まれているトラックを示す情報(再生トラック情報)を指示するとともに、再生信号処理回路5からは新たなデータをメモリ6に書き込む。
【0093】
マイクロプロセッサ20は、回転駆動部2にも接続されている。従って、マイクロプロセッサ20は、伝送バスインタフェース12を介して入力されるスタート、ストップなどの命令に基づいて各部を制御するシステムコントローラとしての役割をも担う。
【0094】
本実施例では、実施例4におけるメモリ19に相当するメモリが不要である。また、再生データの読み出し制御、伝送パケット化、システムのコントロールを、1個のマイクロプロセッサで行うため、第4の実施例(図7)に比べてさらに低コスト化が可能である。
【0095】
第4および第5の実施例は、第1の実施例と同様、メモリ6(あるいはメモリ19からの再生データの読み出しを、再生クロック情報と基準クロック情報との比較結果ならびにビットレート情報で制御していた。しかし、第3の実施例(図5)と同様に、外部から入力されるリクエストに従って再生データの読み出しを制御するようにしてもよい。これは、伝送バスから入力される再生データのリクエストを、マイクロプロセッサ20が検出するようにすることで容易に実現可能である。
【0096】
さらに上述した第1〜第5の実施例は、記録媒体としてディスクを用いたビデオディスクプレーヤであった。しかし、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。テープ媒体を用いたビデオテープ再生装置にも適用可能である。
【符号の説明】
【0097】
1…ディスク、5…再生信号処理回路、6…メモリ、7…メモリ制御回路、8…伝送パケット生成回路、9…パックヘッダ解析回路、10…比較回路、11…基準クロック発生回路、12…伝送バスインタフェース回路、13…付加データ抽出・伝送パケット生成回路、14…オーディオデータ抽出・伝送パケット生成回路、15…ビデオデータ抽出・伝送パケット生成回路、16…パックヘッダ解析・伝送パケット生成回路、18…リクエスト検出回路、19…メモリ、20…マイクロプロセッサ、100…デコーダ・ディスプレイ装置、500…ビデオディスクプレーヤ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
再生のタイミングを示す再生クロック情報と、ビットレート情報とを有するヘッダを含んで構成され、且つ、符号化された、ビデオ・オーディオデータが記録されている記録媒体の再生装置において、
上記記録媒体からビデオ・オーディオデータを読み出すデータ読み出し手段と、
上記読み出された再生データを一時格納するメモリ手段と、
上記メモリ手段からの再生データの読み出しを制御するメモリ制御手段と、
上記メモリ手段から読み出された再生データに含まれているヘッダを解析し、上記再生クロック情報および上記ビットレート情報を抽出するヘッダ情報解析手段と、
上記ビデオ・オーディオデータを上記メモリ手段から読み出すタイミングの判定基準となる基準クロック情報を発生させる基準クロック情報発生手段と、
上記ヘッダ情報解析手段の抽出した上記再生クロック情報と、上記基準クロック情報とを比較するクロック情報比較手段と、
上記メモリ手段から読み出された再生データを、本再生装置の外部に送出するインタフェース手段と、を備え、
上記メモリ制御手段は、上記クロック情報比較手段による比較結果および上記ヘッダ情報解析手段の抽出した上記ビットレート情報に基づいて、上記メモリ手段からの再生データの読み出しを制御するものであること、
を特徴とするビデオ・オーディオデータの再生装置。
【請求項2】
上記メモリ制御手段は、上記再生クロック情報の示すタイミングにおいて、当該再生クロック情報の含まれていたヘッダに対応する再生データを、上記メモリ手段から読み出し始めさせるとともに、上記ビットレート情報に従って該読み出しを断続するものであること、
を特徴とするビデオ・オーディオデータの再生装置。
【請求項3】
上記メモリ手段から読み出された再生データをパケット化する伝送パケット生成手段を備え、
前記インタフェース手段は、上記伝送パケット生成手段によってパケット化された再生データを送出するものであること、
を特徴とする請求項1記載のビデオ・オーディオデータの再生装置。
【請求項4】
前記伝送パケット生成手段は、ビデオデータとオーディオデータとを、別々のパケットにするものであること、
を特徴とする請求項3記載のビデオ・オーディオデータの再生装置。
【請求項5】
前記インタフェース手段は、外部から入力されるコマンドの入力を受け付けるものであること、
を特徴とする請求項1記載のビデオ・オーディオデータの再生装置。
【請求項6】
上記ヘッダ情報解析手段と、上記基準クロック情報発生手段と、上記クロック情報比較手段と、のうちの少なくとも1つは、マイクロプロセッサを含んで構成されること、
を特徴とする請求項1記載のビデオ・オーディオデータの再生装置。
【請求項7】
上記伝送パケット生成手段は、マイクロプロセッサを含んで構成されること、
を特徴とする請求項3記載のディジタルビデオ・オーディオデータの再生装置。
【請求項8】
符号化されたビデオ・オーディオデータが記録されている記録媒体の再生装置において、
上記記録媒体からビデオ・オーディオデータを読み出すデータ読み出し手段と、
上記データ再生手段が読み出したデータ(以下”再生データ”と呼ぶ)を一時格納するメモリ手段と、
本再生装置の外部に再生データを送出するとともに、外部から入力されるコマンドおよび再生データの要求信号を受け付けるインタフェース手段と、
前記インタフェースの受け付けた再生データの要求信号に基づいて前記メモリ手段からの再生データの読み出しを制御するメモリ制御手段を有すること、
を特徴とするビデオ・オーディオデータの再生装置。
【請求項9】
上記メモリ制御手段は、マイクロプロセッサを含んで構成されること、
を特徴とする請求項8記載のビデオ・オーディオデータの再生装置。
【請求項10】
再生データをパケット化する伝送パケット生成手段を備え、
前記インタフェース手段は、上記伝送パケット生成手段によってパケット化された再生データを送出するものであること、
を特徴とする請求項8記載のビデオ・オーディオデータの再生装置。
【請求項11】
上記伝送パケット生成手段は、マイクロプロセッサを含んで構成されること、
を特徴とする請求項10記載のビデオ・オーディオデータの再生装置。
【請求項12】
符号化されたビデオ・オーディオデータが記録されている記録媒体の再生装置と、符号化されたビデオ・オーディオデータを復号化する手段を有するデコード装置と、音声および/または画像を出力可能な出力装置と、を含んで構成されたビデオ・オーディオデータの再生システムにおいて、
上記再生装置は、メモリを備え、符号化されたままのビデオ・オーディオデータを上記記録媒体から読み出して該メモリに一旦格納した後、所定のタイミングで、上記デコード装置へ送出するものであり、
上記デコーダ装置は、メモリを備え、上記再生装置から順次送られてくる符号化されたままのビデオ・オーディオデータを、該メモリに一旦格納した後復号し、上記出力装置から音声および/または画像として出力させるものであり、
上記デコーダ装置は、さらに、上記再生装置へ動作の命令信号を送出するものであり、
上記再生装置は、さらに、上記デコーダ装置から送られてくる命令信号に従って動作するものであること、
を特徴とするビデオ・オーディオデータの再生システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−252351(P2010−252351A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−116896(P2010−116896)
【出願日】平成22年5月21日(2010.5.21)
【分割の表示】特願2009−239970(P2009−239970)の分割
【原出願日】平成7年5月26日(1995.5.26)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】