説明

ピリミジン化合物およびその有害生物防除用途

【課題】有害生物に対して防除活性を有する新規な化合物を提供すること。
【解決手段】式(1)


〔式中、R1は1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3鎖状炭化水素基等を表し、R2は1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3鎖状炭化水素基を表し、G1は窒素または−CR5=を表し、R3は1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3鎖状炭化水素基等を表し、R4は1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6鎖状炭化水素基等を表し、Qは酸素等を表し、CycはC3−C8シクロアルキル基等を表し、Aは単結合等を表す。〕
で示されるピリミジン化合物を提供する。該化合物は優れた有害生物防除効果を有する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1)

〔式中、
1は、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3鎖状炭化水素基、水素、ハロゲンまたはアミノ基を表し、
2は、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3鎖状炭化水素基、水素、ハロゲン、水酸基、メルカプト基またはアミノ基を表し、
1は、窒素または−CR5=を表し(ここで、R5は1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3鎖状炭化水素基、水素、ハロゲンまたはアミノ基を表す。)、
3は、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3鎖状炭化水素基、水素、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基またはシアノ基を表し、
4は、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6鎖状炭化水素基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC3−C8シクロアルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルチオ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルフィニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルホニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルアミノ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C8ジアルキルアミノ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルキルカルボニルアミノ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルコキシカルボニルアミノ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルキルカルボニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルコキシカルボニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルキルカルバモイル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C8ジアルキルカルバモイル基、以下に示す群αより選ばれる1個以上の原子もしくは基を有していてもよいフェニル基、以下に示す群αより選ばれる1個以上の原子もしくは基を有していてもよい5−6員芳香へテロ環基、水素、ハロゲン、水酸基、メルカプト基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基またはホルミル基を表し、
Qは、酸素または−S(O)r−を表し(ここで、rは、0、1または2を表す。)、
Cycは、
酸素、−S(=O)n−および−NR6−からなる群より選ばれる1個の原子もしくは基を環構成成分として含む3−8員飽和へテロ環基(ここで、R6は1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6鎖状炭化水素基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルキルカルボニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルコキシカルボニル基または水素を表し、nは、0、1または2を表す。)、
酸素、−S(=O)n−および−NR6−からなる群より選ばれる2個の原子もしくは基を環構成成分として含む5−8員飽和へテロ環基(ここで、n及びR6は前述と同義であり、また、該2個の原子もしくは基が、該5−8員飽和へテロ環の構成成分として互いに隣接することはない。)、
C3−C8シクロアルキル基またはC5−C8シクロアルケニル基を表し、
Cycにおける前述の基はいずれも、以下に示す群β1〜β3より選ばれる1個以上の原子もしくは基を有していてもよく(ここで、群β2より選ばれる1個以上の基を有する場合は、群β2より選ばれる基は、Cycにおける前述の基の環を構成する炭素のうち同一の炭素に結合する。また、群β3より選ばれる1個以上の基を有する場合は、群β3より選ばれる基は、Cycにおける前述の基の環を構成する炭素のうち、隣接する2個の炭素に結合する。)、
Aは、単結合、C1−C3アルキル基およびハロゲンからなる群より選ばれる1個以上の原子もしくは基を有していてもよいメチレン基、または、
C1−C3アルキル基およびハロゲンからなる群より選ばれる1個以上の原子もしくは基を有していてもよいエチレン基を表し、Cycにおける前述の基の環を構成する炭素に結合する。
群α:1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6鎖状炭化水素基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルチオ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルフィニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルホニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルアミノ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C8ジアルキルアミノ基、ハロゲン、水酸基、メルカプト基、アミノ基、シアノ基およびニトロ基からなる群。
群β1:1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6鎖状炭化水素基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルチオ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルフィニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルホニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルアミノ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C8ジアルキルアミノ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルキルカルボニルアミノ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルコキシカルボニルアミノ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルキルカルボニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルコキシカルボニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルキルカルバモイル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C8ジアルキルカルバモイル基、ハロゲン、水酸基、メルカプト基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基およびホルミル基からなる群。
群β2:=Sで示される二価基、=Oで示される二価基、=NOR7で示される二価基および−X1−T1−X2−で示される二価基からなる群(ここで、R7は1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基または水素を表し、X1およびX2は同一または相異なり、酸素または硫黄を表し、T1は1個以上のハロゲンを有していてもよいメチレン基または1個以上のハロゲンを有していてもよいエチレン基を表す。)。
群β3:−T2−で示される二価基および−X3−T3−X4−で示される二価基からなる群(ここで、X3およびX4は同一または相異なり、酸素または硫黄を表し、T2およびT3は同一または相異なり、1個以上のハロゲンを有していてもよいメチレン基を表す。)〕
で示されるピリミジン化合物。但し、Qが酸素であり、G1が−CH=であり、R1、R2およびR3がいずれも水素であり、R4がアミノ基またはニトロ基であり、Aが単結合であり、Cycがシクロヘキシル基である場合を除く。
【請求項2】
Qが酸素である請求項1記載のピリミジン化合物。
【請求項3】
1が水素であり、R2が水素またはアミノ基であり、G1が窒素または−CR5=であり、R5が水素である請求項1または2記載のピリミジン化合物。
【請求項4】
3が水素であり、R4が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルコキシ基、水素、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基またはシアノ基である請求項1〜3いずれか一項記載のピリミジン化合物。
【請求項5】
1が窒素である請求項1〜4いずれか一項記載のピリミジン化合物。
【請求項6】
1が−CR5=であり、R5が水素である請求項1〜4いずれか一項記載のピリミジン化合物。
【請求項7】
Cycが、酸素、−S(=O)n−および−NR6−からなる群より選ばれる1個の原子もしくは基を環構成成分として含む3−8員飽和へテロ環基(なお、該3−8員飽和へテロ環基は、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基およびハロゲンからなる群より選ばれる1個以上の原子もしくは基を有していてもよい。)、1個以上のハロゲンを有していてもよいC3−C8シクロアルキル基、または、1個以上のハロゲンを有していてもよいC5−C8シクロアルケニル基である請求項1〜6いずれか一項記載のピリミジン化合物。
【請求項8】
Aが単結合である請求項1〜7いずれか一項記載のピリミジン化合物。
【請求項9】
Cycが、下式J1またはJ2

〔式中、
8は、ハロゲンを表し、
9およびR10は同一または相異なり、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基またはハロゲンを表し、
pは0から9の整数のいずれかを表し(但し、pが2から9の整数である場合は、各々のR9は互いに異なっていてもよい。)、
qは0から8の整数のいずれかを表し(但し、qが2から8の整数である場合は、各々のR10は互いに異なっていてもよい。)、
Yは、酸素、−S(=O)n−、−NR6−または−CR1112−を表す(ここで、nは0、1または2を表し、R6は1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6鎖状炭化水素基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルキルカルボニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルコキシカルボニル基または水素を表し、R11はハロゲンを表し、R12は水素またはハロゲンを表す。)。〕
で示される基である請求項1〜8いずれか一項記載のピリミジン化合物。
【請求項10】
式(1−vi)

〔式中、R1、R2、R3、R4およびG1はそれぞれ請求項1におけるR1、R2、R3、R4およびG1と同じ意味を表し、Zはハロゲンを表す。〕で示される請求項1、3、4、5、6または8に記載のピリミジン化合物。
【請求項11】
1、R2及びR3が水素であり、R4が水素、メチル基又は塩素であり、G1が窒素であり、Zがフッ素である請求項10に記載のピリミジン化合物。
【請求項12】
1が水素であり、
2が水素またはアミノ基であり、
1が窒素または−CR5=であり(ここで、R5は水素である。)、
3が水素であり、
4が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6鎖状炭化水素基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルコキシ基、水素、またはハロゲンであり、
Qが酸素であり、
Cycが、
酸素、−S(=O)n−および−NR6−からなる群より選ばれる1個の原子もしくは基を環構成成分として含む3−8員飽和へテロ環基(ここで、R6は1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルコキシカルボニル基である。)、
2個の酸素を環構成成分として含む5−8員飽和へテロ環基、
C3−C8シクロアルキル基またはC5−C8シクロアルケニル基であり、
Cycにおける前述の基はいずれも、以下に示す群β1〜β3より選ばれる1個以上の原子もしくは基を有していてもよく、
Aは、単結合、C1−C3アルキル基を有していてもよいメチレン基、または、
エチレン基
であり、
群β1:1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6鎖状炭化水素基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルコキシカルボニル基、ハロゲン、水酸基、およびシアノ基からなる群。
群β2:=Oで示される二価基、=NOR7で示される二価基および−X1−T1−X2−で示される二価基からなる群(ここで、R7は1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基であり、X1およびX2は酸素であり、T1は1個以上のハロゲンを有していてもよいエチレン基である。)。
群β3:−T2−で示される二価基(ここで、T2は1個以上のハロゲンを有していてもよいメチレン基である。)〕
である請求項1記載のピリミジン化合物。
【請求項13】
1が水素であり、
2が水素であり、
1が窒素または−CR5=であり(ここで、R5は水素である。)、
3が水素であり、
4がC1−C6鎖状炭化水素基、水素、またはハロゲンであり、
Qが酸素であり、
Cycが、
酸素、−S(=O)n−および−NR6−からなる群より選ばれる1個の原子もしくは基を環構成成分として含む3−8員飽和へテロ環基(ここで、R6はC2−C6アルコキシカルボニル基である。)、
2個の酸素を環構成成分として含む5−8員飽和へテロ環基、
C3−C8シクロアルキル基またはC5−C8シクロアルケニル基であり、
Cycにおける前述の基はいずれも、以下に示す群β1〜β3より選ばれる1個以上の原子もしくは基を有していてもよく、
Aは、単結合、C1−C3アルキル基を有していてもよいメチレン基、または、
エチレン基
であり、
群β1:1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6鎖状炭化水素基、C1−C6アルコキシ基、C2−C6アルコキシカルボニル基、ハロゲン、水酸基、およびシアノ基からなる群。
群β2:=Oで示される二価基、=NOR7で示される二価基および−X1−T1−X2−で示される二価基からなる群(ここで、R7はC1−C3アルキル基であり、X1およびX2は酸素であり、T1はエチレン基である。)。
群β3:−T2−で示される二価基(ここで、T2は1個以上のハロゲンを有していてもよいメチレン基である。)〕
である請求項1記載のピリミジン化合物。
【請求項14】
請求項1〜13いずれか一項記載のピリミジン化合物と不活性担体とを含有する有害生物防除剤。
【請求項15】
有害生物を防除するための請求項1〜13いずれか一項記載のピリミジン化合物の使用。
【請求項16】
請求項1〜13いずれか一項記載のピリミジン化合物の有効量を有害生物又は有害生物の生息場所に施用する工程を含む有害生物の防除方法。

【公開番号】特開2012−102089(P2012−102089A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−225563(P2011−225563)
【出願日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【出願人】(000002093)住友化学株式会社 (8,981)
【Fターム(参考)】