説明

ファイル管理装置、ファイル管理方法、プログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体

【課題】ファイル更新処理の障害発生時において重要ファイルを早期にかつ実効的に復旧できるファイル管理装置等を提供する。
【解決手段】ファイル更新管理処理部10は、プロセスのファイルアクセスごとにプロセス管理情報60を参照し、ファイル管理情報70にアクセス元プロセスのプライオリティスコアを加算してファイルのプライオリティスコアを算出する。また、算出したファイルのプライオリティスコア及び復旧対象ファイルを特定するための閾値に基づいて復旧するファイルを特定し、ファイル管理情報70に復旧対象ファイルの情報を記録する。データセーブ部20は、更新するファイルが復旧対象であるときにファイルのセーブ処理を行う。リカバリ処理部50は、ファイル更新処理部30による更新処理の結果が異常である場合にファイルの復旧処理を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ファイル管理装置、ファイル管理方法、プログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に関し、特に、重要度が高いファイルの更新処理において、更新内容をディスク上に記録して障害発生時に重要ファイルを早期に復旧する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
コンピュータシステムにおいては、ハードウェア障害等により記録媒体上のデータファイルが壊れてしまった場合に備えて、その記録媒体に保存されているファイルの復旧を可能とするために、ファイルのバックアップを別の記録媒体にとるとともに、該ファイルの更新内容をジャーナルファイルに記録するようにしているのが一般的である。このような復旧の必要性は、重要なファイルの場合に特に顕著に表れる。
【0003】
重要ファイルの復旧については処理時間の短縮化も同時に求められるが、重要ファイルの更新処理において、復旧時間の短縮を図るため更新内容をディスク上に記録する従来技術として、例えば特許文献1でファイル管理システムが開示されている。当該ファイル管理システムにおける処理手順は以下の通りである。
【0004】
図12は本ファイル管理システムの構成を示すブロック図であり、図13はその処理手順を示すフローチャートである。また、図14は、本ファイル管理システムにおける更新履歴情報のデータ内容を表した図である。ファイル管理情報は、各ファイルをアクセス頻度に応じてグループ化して管理され、アクセス頻度が高いファイルに関しては、図14に示すように、更新履歴情報として変更項目と変更後内容が保存される。ファイルの復旧処理に関して図12及び図13を参照して説明する。
【0005】
まず、ファイル更新処理が開始されると、アクセス頻度の高いファイルの場合にはデータセーブ部110により自動的にセーブを行う(ステップS101)。そして、ファイル更新処理部120においてファイルの更新を行いこれが終了すると、その結果をファイル管理部130に引き渡す(ステップS102)。
【0006】
更新結果が異常終了かつファイルアクセスがエラーの場合(ステップS103/NO、ステップS105/YES)、障害ファイルがアクセス頻度の高いグループに属しているのであれば、リカバリ処理部140を起動して、データセーブ部110でセーブしておいたファイルとファイル管理情報160の履歴情報とに基づいてファイルの復旧を行う(ステップS106)。一方、ファイル更新処理部120による更新処理が正常終了した場合(ステップS103/YES)には、ファイル更新管理処理部150を呼び出して、ファイルのアクセス頻度によってグループ分けを行い、レコードの更新内容を登録する(ステップS104)。
【0007】
以上の処理手順により、アクセス頻度の高いファイルは差分情報でファイルをリカバリすることができ、短時間で復旧することが可能となる。また、ディスク上に記録する情報をアクセス頻度が高いファイルのみに限定することにより、ディスク使用量を抑えることができる。
【0008】
また、例えば特許文献2ではファイルの優先順位により退避するファイルを決定するファイルバックアップ方式が提案されている。当該ファイルバックアップ方式では、ある記憶媒体に記憶されているファイルを別の記憶媒体に退避する際に、該ファイル作成時に設定された優先順位とバックアップ動作指示時に入力された優先順位とを比較して、設定優先順位が指示優先順位より高い(優先されている)ときにバックアップを行う。
【0009】
また、例えば特許文献3では、2次記憶部のスループットを低下させることなく、2次記憶部の利用効率の向上を図るとともに、2次記憶部へのアクセス回数を低減するWWWプロキシ装置が開示されている。また、例えば特許文献4では、仮想記憶方式を採用している計算機システムにおいて、メモリ余裕量及びジョブの重要度に応じて、動作中の各ジョブにメモリを割り当てる計算機システムが提案されている。
【特許文献1】特開平7−105052号公報
【特許文献2】特開平2−227750号公報
【特許文献3】特開2002−182967号公報
【特許文献4】特開2004−246552号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
特許文献3のWWWプロキシサーバは、WWWオブジェクトをまとめたオブジェクトグループ間の優先順位を判断するものであるが、2次記憶部の利用効率の向上を図るものであり、ファイルのバックアップや重要ファイルの復旧の技術に関するものではない。また、特許文献4の計算機システムは、ジョブの重要度に応じて動作中の各ジョブへのメモリ割り当て量保証値を動的に変更することを目的とするものであり、ファイルのバックアップや重要ファイルの復旧の技術に関するものではない。
【0011】
また、特許文献2のファイルバックアップ方式は、ファイルのバックアップに関するものではあるが、ファイル作成時にその都度バックアップ優先順位を入力して設定しており、作成したファイルが大量になったときに適切な優先順位を入力することが困難となるという問題がある。これは、少量時に作成したファイルと大量時に作成したファイルとで優先順位の基準がずれてしまうことを意味する。
【0012】
また、特許文献1のファイル管理システムは、ファイル更新処理における障害に対する復旧に関するものではあるが、アクセス頻度に応じて重要度(復旧対象)を決定しており、課題として次の2点が考えられる。1点目は、アクセス頻度が低い重要なファイルが復旧対象とならないことであり、2点目は、重要ではないがアクセス頻度が高いファイルが復旧対象となることである。そのため、アクセス頻度によりグループ分けをした場合には、重要なファイルのみを復旧対象とすることができないという問題が生じる。
【0013】
そこで、上記問題点に鑑み、本発明は、ファイル更新処理の障害発生時において重要ファイルを早期にかつ実効的に復旧できるファイル管理装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
かかる目的を達成するために、本発明は、ファイル管理装置において、プロセスごとの重要度係数及び障害発生時に復旧を行うファイルの範囲を表す復旧閾値を設定し、プロセスのファイルアクセス回数と該プロセスの重要度係数とからファイル重要度を求め、復旧閾値及びファイル重要度に基づいて特定されたファイルについて障害発生時にファイルの復旧を行うことを特徴とする。
【0015】
具体的には、プロセスごとの重要度係数を設定する重要度係数設定手段と、障害発生時に復旧を行うファイルを特定するための復旧閾値を設定する復旧閾値設定手段と、プロセスのファイルアクセス回数と重要度係数設定手段により設定された重要度係数とからファイル重要度を求めるファイル重要度算出手段と、復旧閾値設定手段により設定された復旧閾値とファイル重要度算出手段により求められたファイル重要度とに基づいて障害発生時に復旧を行うファイルを特定する復旧ファイル特定手段と、復旧ファイル特定手段により特定されたファイルについて障害発生時にファイルの復旧を行うファイル復旧手段と、を有するものである。
【0016】
本発明は、重要度係数設定手段により、プロセスごとの重要度係数をあらかじめ設定し、プロセスのファイルアクセスが行われるごとに、ファイル重要度算出手段により、アクセス元のプロセスに応じた重要度係数を加算しその合計値によりファイル重要度を算出する。重要度係数は、例えば各プロセスに対して設定される重要度を表す定量値であってもよい。
【0017】
また、本発明は、復旧閾値設定手段により、障害発生時に復旧するファイルを特定するための復旧閾値をあらかじめ設定し、復旧ファイル特定手段により、あらかじめ設定した復旧閾値と算出されたファイル重要度とに基づいて復旧対象ファイルを特定する。復旧対象ファイルの特定は、ファイル重要度合計に対する累積構成比率をファイルごとに降順に求め、復旧閾値には比率を設定しておき、復旧閾値内の累積構成比率を示すファイルについて復旧対象とするようにしてもよい。
【0018】
上記構成を採ることにより、重要度が高いプロセスに多くアクセスされたファイルを重要ファイルとすることができ、重要度が高いファイルの更新処理において障害が発生した際に重要ファイルを早期にかつ実効的に復旧することが可能となるという効果が得られる。
【0019】
また、他の態様として、本発明は、プロセスごとの重要度係数及び障害発生時に復旧を行うファイルの範囲を表す復旧閾値を設定し、プロセスのファイルアクセス回数と該プロセスの重要度係数とからファイル重要度を求め、復旧閾値及びファイル重要度に基づいて特定されたファイルについて障害発生時にファイルの復旧を行うことを特徴とするファイル管理方法で、プロセスごとの重要度係数を設定する重要度係数設定ステップと、障害発生時に復旧を行うファイルを特定するための復旧閾値を設定する復旧閾値設定ステップと、プロセスのファイルアクセス回数と重要度係数設定ステップにより設定された重要度係数とからファイル重要度を求めるファイル重要度算出ステップと、復旧閾値設定ステップにより設定された復旧閾値とファイル重要度算出ステップにより求められたファイル重要度とに基づいて障害発生時に復旧を行うファイルを特定する復旧ファイル特定ステップと、復旧ファイル特定ステップにより特定されたファイルについて障害発生時にファイルの復旧を行うファイル復旧ステップと、を有するものであってもよい。
【0020】
また、他の態様として、本発明は、コンピュータに、プロセスごとの重要度係数及び障害発生時に復旧を行うファイルの範囲を表す復旧閾値を設定させ、プロセスのファイルアクセス回数と該プロセスの重要度係数とからファイル重要度を求めさせ、復旧閾値及びファイル重要度に基づいて特定されたファイルについて障害発生時にファイルの復旧を行わせることを特徴とするプログラムで、コンピュータに、プロセスごとの重要度係数を設定する重要度係数設定機能と、障害発生時に復旧を行うファイルを特定するための復旧閾値を設定する復旧閾値設定機能と、プロセスのファイルアクセス回数と重要度係数設定機能により設定された重要度係数とからファイル重要度を求めるファイル重要度算出機能と、復旧閾値設定機能により設定された復旧閾値とファイル重要度算出機能により求められたファイル重要度とに基づいて障害発生時に復旧を行うファイルを特定する復旧ファイル特定機能と、復旧ファイル特定機能により特定されたファイルについて障害発生時にファイルの復旧を行うファイル復旧機能と、を実現させるものであってもよい。
【0021】
また、他の態様として、本発明は、上記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であってもよい。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、ファイル更新処理の障害発生時において重要ファイルを早期にかつ実効的に復旧できるファイル管理装置等が実現される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
【0024】
[実施形態1]
はじめに、本発明の第1の実施形態におけるファイル管理装置の構成及び処理について概説する。本実施形態では、上述した従来技術の問題を解決するために、アクセスするプロセスの重要度に基づいたファイルのグループ化及び閾値決定による重要ファイル(復旧対象ファイル)の決定を行うものとする。また、本実施形態では、重要なプロセスにアクセスされるファイルほど重要度が高いファイルであると定義する。
【0025】
図1は、本実施形態のファイル管理装置の概略構成と処理概要を示した図である。本実施形態のファイル管理装置は、ファイル更新管理処理部10、データセーブ部20、ファイル更新処理部30、ファイル管理部40、及びリカバリ処理部50から構成される。
【0026】
ファイル更新管理処理部10は、プロセスのファイルアクセスごとにアクセスされたファイルのプライオリティスコアを算出するとともに、復旧ファイルを特定するための閾値に基づいて復旧対象ファイルの特定を行う。データセーブ部20は、復旧対象ファイルのデータセーブを行う。ファイル更新処理部30は、ファイルの更新処理を行う。ファイル管理部40は、ファイル更新処理部30からの更新結果をファイル管理情報70に格納し、履歴情報を更新する。リカバリ部50は、復旧対象ファイルについて障害発生時にファイルの復旧を行う。
【0027】
また、本実施形態では、プロセスやファイルの情報を管理するため、プロセス管理情報60及びファイル管理情報70の2つの情報テーブルを利用する。
【0028】
プロセス管理情報60は、プロセス名とそれに対応するプライオリティスコアの2項目により構成される。プライオリティスコアは、プロセスの重要度を示す定量値で、各プロセスに対して事前にユーザにより設定される。このとき、重要度の高いプロセスには高く、重要度の低いプロセスには低くなるようにプライオリティスコアが設定される。
【0029】
ファイル管理情報70は、ファイルパス、履歴情報、プライオリティスコア、復旧対象の4項目によって構成される。ファイルパスは、管理するファイルを表し、履歴情報は、例えば図14に示すように、更新したレコードの番号、更新した項目、更新後の内容によって構成される。プライオリティスコアは、プロセス管理情報のプライオリティスコア(プロセスの重要度)がプロセスのファイルアクセスごとに加算されたもので、ファイルの重要度を定量化したものに相当する。復旧対象は、障害発生時に復旧するファイルであるかを示したものである。
【0030】
図2は、本実施形態における更新処理及びファイル復旧処理の流れを示したフローチャートである。図1及び図2を参照して、本実施形態のファイル管理装置が行う処理について説明する。
【0031】
まず、プロセスによってファイルアクセスが行われた場合、ファイル更新管理処理部10はファイル重要度の算出及び復旧対象ファイルの特定の処理を実行する。具体的には、ファイル更新管理処理部10は、プロセス管理情報60を参照し、ファイルアクセスを行っているプロセスに応じたプライオリティスコア61をファイル管理情報70のプライオリティスコア11として加算する(ステップS1)。
【0032】
例えば、図3に示すように、プロセスBによりファイルAへのファイルアクセスが行われると、ファイル更新管理処理部10は、プロセス管理情報60におけるプロセスBのプライオリティスコアを参照し、ファイル管理情報70におけるファイルAのプライオリティスコア項目へプロセスBのスコア3を加算して+3のプライオリティスコアを記録する。なお、プロセス管理情報60におけるプロセスごとのプライオリティスコアは、ユーザにより事前に設定される。
【0033】
フローの説明に戻ると、ファイル更新管理処理部10は、ファイル管理情報70におけるプライオリティスコア71を参照して、以下の手順にて復旧対象12を特定する(ステップS2)。なお、復旧ファイルを特定するための閾値は、事前に0%から100%の間の値をユーザにより設定される。
(1)ファイル管理情報70に格納されている各ファイルについて、プライオリティスコアが降順になるようにソートする。
(2)降順にファイルのプライオリティスコア71を累計し、全ファイル合計に対する累積構成比(%)を算出する。
(3)累積構成比が閾値に達するまでのファイルを復旧対象ファイルとする。
(4)特定した復旧対象ファイルの情報をファイル管理情報に記録する。
【0034】
復旧ファイルの特定が完了すると、ファイル更新管理処理部10はデータセーブ部20を呼び出す(ステップS3)。データセーブ部20は、ファイル管理情報70の復旧対象72を参照して更新処理を行うファイルが復旧対象ファイルであるかどうかを確認する(ステップS4)。更新を行うファイルが復旧対象ファイルの場合(ステップS4/YES)には、更新処理失敗時のリカバリに備えてファイルデータのセーブを実行する(ステップS5)。更新を行うファイルが復旧対象ファイルでない場合(ステップS4/NO)は、ファイルのセーブを行わない。
【0035】
データセーブ部20はセーブ処理終了時にファイル更新処理部30を呼び出し、ファイル更新処理部30は、ファイルの更新処理を行う(ステップS6)。ファイルの更新処理が終了すると、ファイル更新処理部30は、ファイル管理部40を呼び出して、更新処理が正常終了したか異常終了したかの更新結果31を渡す(ステップS7)。
【0036】
ファイル管理部40は、ファイル管理情報70の復旧対象72を参照して、復旧対象ファイルの情報を取得する。そして、ファイル管理部40は、ファイル更新処理部30からの更新結果31が正常終了か否かを判定し(ステップS8)、正常終了の場合(ステップS8/YES)にはレコードの更新内容をファイル管理情報70に履歴情報43として記録する。
【0037】
更新結果31が正常終了でない場合(ステップS8/NO)、更新ファイルが復旧対象ファイルのとき(ステップS11/YES)は、リカバリ部50を呼び出し、セーブ情報21(セーブしたファイルデータ)及びファイル管理情報70の履歴情報73(変更項目、変更後の内容)からファイルを復旧する(ステップS11)。更新ファイルが復旧対象ファイルでないとき(ステップS10/NO)はファイル復旧を行わない。
【0038】
次に、ファイルAからファイルIの9つのファイルと、プロセスAからプロセスCの3つのプロセスとが存在している環境を例にとって本実施形態をさらに詳細に説明する。
【0039】
<プライオリティスコア及び閾値の設定>
本実施形態におけるファイル復旧処理の前提として、次の2つの項目は事前にユーザに設定される。
【0040】
1.各プロセスのプライオリティスコア
各プロセスのプライオリティスコアをユーザに設定させる。重要なプロセスであるほど、高い値を設定させる。ここでは、各プロセスのプライオリティスコアが以下のように設定されたものとする。
・プロセスAのプライオリティスコア:5
・プロセスBのプライオリティスコア:3
・プロセスCのプライオリティスコア:1
なお、設定された各プロセスのプライオリティスコアはプロセス管理情報60にて管理する。
【0041】
2.復旧対象ファイルを特定するための閾値
復旧対象ファイルを特定するための閾値を0%から100%までの間でユーザに設定させる。100%に近づけて設定するほど復旧対象ファイルの数が増え、0%に近づけて設定するほど復旧対象ファイルの数が減ることとなる。ここでは、復旧対象ファイル特定のための閾値が以下のように設定されたものとする。
・復旧対象ファイル特定のための閾値:80%
【0042】
<ファイル更新管理処理>
プロセスによってファイルがアクセスされた場合、ファイル更新管理処理部10は、ファイル管理情報70におけるプライオリティスコアの計算、及び、閾値決定による重要(復旧対象)ファイル決定の2つの処理を実行する。 それぞれの処理について以下に説明する。
【0043】
1.ファイル管理情報におけるプライオリティスコアの計算
ファイル更新管理処理部10は、プロセス管理情報60を参照し、ファイルアクセスを行っているプロセスに応じたプライオリティスコアをファイル管理情報70に加算する。例えば、ファイルAがプロセスAから14回、プロセスBから8回、プロセスCから6回アクセスされた場合、ファイルAのプライオリティスコアは、ファイル更新管理処理部10によって次のように求められる。
ファイルAのプライオリティスコア
= (プロセスAのプライオリティスコア×プロセスAのアクセス回数)
+(プロセスBのプライオリティスコア×プロセスBのアクセス回数)
+(プロセスCのプライオリティスコア×プロセスCのアクセス回数)
=(5×14)+(3×8)+(1×6)
=100
ファイルBからファイルIについても上記と同様にプライオリティスコアを算出し、その結果を図4に示す。
【0044】
2.閾値決定による重要(復旧対象)ファイルの決定
ファイル更新管理処理部10は、ファイル管理情報70におけるプライオリティスコアを参照し、以下の手順にて復旧対象ファイルを特定する。
(1)ファイル管理情報70に格納されている各ファイルをプライオリティスコアが降順になるようにソートする。
(2)降順にファイルのプライオリティスコアを累計し、全ファイル合計に対する累積構成比(%)を算出する。
(3)累積構成比が閾値に達するまでのファイルを復旧対象ファイルとする。
(4)特定した復旧対象ファイルの情報をファイル管理情報70に記録する。
【0045】
図4に挙げたファイル管理情報70のプライオリティスコアにおいて、上記手順に従って復旧対象ファイルを特定した結果を図5に示す。また、その際のファイル別プライオリティスコアを棒グラフで、累積構成比を折れ線グラフで表したグラフを図6に示す。この場合には、累積構成比が閾値である80%を下回っているファイルA、ファイルF、ファイルHの3つのファイルが復旧対象ファイルとなる。なお、ファイル更新管理処理部10は、閾値決定による重要(復旧対象) ファイルの決定処理が完了すると、データセーブ部20を呼び出す。
【0046】
<データセーブ処理>
データセーブ部20は、ファイル管理情報70を参照して ファイルA、ファイルF、ファイルHの3つのファイルが復旧対象ファイルであることを認識する。そして、更新処理を行うファイルが復旧対象ファイルであるかどうかを確認して、更新を行うファイルが復旧対象ファイルの場合には、更新処理失敗時のリカバリに備えてセーブを実行する。本例において更新対象ファイルがファイルAであると仮定する場合、データセーブ部20は、ファイルAのセーブを実行する。 なお、データセーブ部20は処理終了時にファイル更新処理部30を呼び出す。
【0047】
<ファイル更新処理>
ファイル更新処理部30は、ファイルAの更新処理を行う。ファイルAの更新が終了すると、ファイル更新処理部30はファイル管理部40を呼び出して、更新処理が正常終了したか異常終了したかの更新結果を渡す。
【0048】
<ファイル管理処理>
ファイル管理部40は、ファイル管理情報70を参照して復旧対象ファイルの情報を取得する。本例では、更新したファイル(ファイルA)は復旧対象ファイルであるため、ファイル更新処理が正常終了している場合には、レコードの更新内容をファイル管理情報70に履歴情報として登録し、異常終了していればリカバリ処理部50を呼び出す。
【0049】
<リカバリ処理>
リカバリ処理部50は、データセーブ部40においてセーブしたファイルとファイル管理情報70の更新履歴情報とから、障害等により更新処理に失敗したファイルAを復旧する。
【0050】
なお、図4の例よりもプライオリティスコアのばらつき(標準偏差)が小さい場合について図7に、図7の場合において復旧ファイルを特定した結果を図8に、ファイル別プライオリティスコア(棒グラフ)及び累積構成比(折れ線グラフ)を表したグラフを図9に示す。図7の例では、累積構成比が閾値である80%を下回っているファイルC、ファイルE、ファイルD、ファイルI、ファイルB、ファイルFの6つのファイルが復旧対象ファイルとなる。
【0051】
すなわち、図4の例のように、重要度が突出して高いファイルがある場合にはそのファイルのみを復旧対象ファイルとし、図7の例のように、重要度が同等であるファイルが多数存在するような場合には多くのファイルを復旧対象ファイルとして決定させることが可能となる。
【0052】
また、図10に示すように、アクセス頻度が高い売上マスタファイル200と、アクセス頻度が低い商品マスタファイル300とが存在している場合では、従来技術の手法(特許文献1のファイル管理システム)を実施したときに商品マスタファイル300が復旧対象とならないという問題が生じるが、本実施形態においては、図11に示すように、商品マスタファイル300をアクセスするプロセスBのプライオリティスコアを高く設定することにより、商品マスタファイル300を復旧対象に含めることが可能となる。
【0053】
すなわち、従来技術ではアクセス頻度が低いため復旧対象でないファイルであっても、本実施形態では重要なプロセスによってアクセスされるファイルであれば復旧対象とすることが可能となる。反対に、アクセス頻度が高くても重要なプロセスによってアクセスされていなければ、本実施形態では復旧対象外のファイルとして扱うことができる。
【0054】
本実施形態によれば、プライオリティスコアをもとにして重要(復旧対象)ファイルを特定することができ、障害発生時において重要ファイルを早期にかつ実効的に復旧することが可能となる。
【0055】
[実施形態2]
本発明の特徴は、ファイルアクセス時にプロセス固有の定量値を加算し、その合計値によりファイルの重要度を決定する点である。実施形態1では、事前に各プロセスに設定させておいたプライオリティスコアを加算する旨を記載したが、以下の観点等からプライオリティスコアに重み付けを行った状態で加算する手法も考えられる。この手法について本発明の第2の実施形態として説明する。なお、プロセスごとのプライオリティスコアに対する重み付け以外の処理については実施形態1と同様である。
・アクセス方法(Read/Write)
・最終アクセス日時
・ファイル名
・ファイル形式
・ファイルサイズ
・ファイル内のデータ
【0056】
アクセス方法(Read/Write)によりプライオリティスコアに重み付けを行ったものを例にとって述べる。プロセスA〜プロセスCの3つのプロセスが動作している環境にてファイルAにおけるプライオリティスコアを求める場合を考える。
【0057】
この場合には、本実施形態におけるファイル復旧処理の前提として、各プロセスのプライオリティスコアの設定と、復旧対象ファイル特定のための閾値の設定に加えて、重み付けの設定をユーザにより行わせる。
【0058】
<重み付けの設定>
上記で述べた各種観点からプライオリティスコアに重み付けを行いたい場合に、その重み付けをユーザに設定させる。ここでは、重み付けが以下のように設定されたものとする。
・アクセス方法がWriteの場合:1.5
・アクセス方法がReadの場合 :0.5
また、ここでは各プロセスのプライオリティスコアが以下のようにユーザに設定されたものとする。
・プロセスAのプライオリティスコア:5
・プロセスBのプライオリティスコア:3
・プロセスCのプライオリティスコア:1
このとき、ファイル更新管理処理部10は、以下のようにファイル管理情報70におけるプライオリティスコアを計算する。
【0059】
<ファイル管理情報におけるプライオリティスコアの計算>
ファイルアクセスが行われた場合、ファイル更新管理処理部10は、プロセス管理情報70を参照し、ファイルアクセスを行っているプロセスに応じたプライオリティスコアに重み付けを行った状態でファイル管理情報70に加算する。ここでは、本例におけるファイルAに対するアクセス回数が以下の通りであるとする。
・プロセスAによるWriteアクセス回数:8
・プロセスAによるReadアクセス回数 :6
・プロセスBによるWriteアクセス回数:6
・プロセスBによるReadアクセス回数 :2
・プロセスCによるWriteアクセス回数:4
・プロセスCによるReadアクセス回数 :2
【0060】
このとき、ファイルAのプライオリティスコアは、ファイル更新管理処理部10によって次のように求められる。
ファイルAのプライオリティスコア
= アクセス方法がWriteの場合の重み付け
×{(プロセスAのプライオリティスコア×プロセスAのWriteアクセス回数)
+(プロセスBのプライオリティスコア×プロセスBのWriteアクセス回数)
+(プロセスCのプライオリティスコア×プロセスCのWriteアクセス回数)
+アクセス方法がReadの場合の重み付け
×{(プロセスAのプライオリティスコア×プロセスAのReadアクセス回数)
+(プロセスBのプライオリティスコア×プロセスBのReadアクセス回数)
+(プロセスCのプライオリティスコア×プロセスCのReadアクセス回数)
= 1.5×{(5×8)+(3×6)+(1×4)}
+0.5×{(5×6)+(3×2)+(1×2)}
=112
【0061】
本実施形態によれば、各プロセスの動作内容や動作タイミング等を反映させてプロセスごとのプライオリティスコアを設定することができ、障害発生時に復旧を希望する重要ファイルを具体的に特定することが可能となる。
【0062】
なお、上述する実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
【0063】
すなわち、上記した実施形態のファイル管理装置は、プログラムの命令によりコンピュータで実行される処理、手段、機能によって動作する。当該プログラムは、コンピュータの各構成要素に指令を送り、先に述べたような所定の処理や機能、例えば、ファイル更新管理処理部10により、プロセスのファイルアクセスごとにプロセス管理情報60を参照してファイル管理情報70にプロセスのプライオリティスコアを加算してファイルのプライオリティスコアを算出し、また、該算出したプライオリティスコア及び復旧対象ファイルを特定するための閾値に基づき復旧するファイルを特定してファイル管理情報70に復旧対象ファイルの情報を記録する処理を行う。このように、上記実施形態のファイル管理装置における各処理や手段は、プログラムとコンピュータとが協働した具体的手段によって実現されるものである。
【0064】
そして、上記実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、すなわち記憶メディアを介して、ファイル管理装置のコンピュータ(CPU)が記憶メディアに格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、本発明の目的は達成される。
【0065】
また、プログラムは、記録メディアを介さず、通信回線を通じて直接にコンピュータにロードし実行することもでき、これによっても同様に本発明の目的は達成される。この場合、記憶メディアから読み出された又は通信回線を通じてロードし実行されたプログラムコード自体が前述の実施形態の機能を実現することになる。そして、そのプログラムコードを記憶した記憶メディアは本発明を構成する。
【0066】
また、プログラムコードを供給するための記憶メディアとしては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、不揮発性のメモリカード、ROM、磁気テープ等を用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明の実施形態に係るファイル管理装置の概略構成及び処理概要を示した図である。
【図2】本発明の実施形態における更新処理及びファイル復旧処理の流れを示したフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態におけるファイル重要度算出の処理を説明するための図である。
【図4】本発明の実施形態におけるファイル重要度算出及び復旧対象ファイル特定の処理例を説明するための図である。
【図5】本発明の実施形態におけるファイル重要度算出及び復旧対象ファイル特定の処理例を説明するための図である。
【図6】本発明の実施形態におけるファイル重要度算出及び復旧対象ファイル特定の処理例を説明するための図である。
【図7】本発明の実施形態におけるファイル重要度算出及び復旧対象ファイル特定の処理例を説明するための図である。
【図8】本発明の実施形態におけるファイル重要度算出及び復旧対象ファイル特定の処理例を説明するための図である。
【図9】本発明の実施形態におけるファイル重要度算出及び復旧対象ファイル特定の処理例を説明するための図である。
【図10】従来におけるファイル復旧処理の結果を説明するための図である。
【図11】本発明の実施形態におけるファイル復旧処理の結果を説明するための図である。
【図12】従来のファイル管理システムの概略構成及び処理概要を示した図である。
【図13】従来における更新処理及びファイル復旧処理の流れを示したフローチャートである。
【図14】従来における更新履歴情報のデータ構成を示した図である。
【符号の説明】
【0068】
10,150 ファイル更新管理処理部
11,61,71 プライオリティスコア
20,110 データセーブ部
21 セーブ情報
30,120 ファイル更新処理部
31 更新結果
40,130 ファイル管理部
43,73 履歴情報
50,140 リカバリ処理部
60 プロセス管理情報
70,160 ファイル管理情報
72 復旧対象
200 売上マスタファイル
300 商品マスタファイル
400 伝票

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセスごとの重要度係数及び障害発生時に復旧を行うファイルの範囲を表す復旧閾値を設定し、プロセスのファイルアクセス回数と該プロセスの前記重要度係数とからファイル重要度を求め、前記復旧閾値及び前記ファイル重要度に基づいて特定されたファイルについて前記障害発生時にファイルの復旧を行うことを特徴とするファイル管理装置。
【請求項2】
プロセスごとの重要度係数を設定する重要度係数設定手段と、
障害発生時に復旧を行うファイルを特定するための復旧閾値を設定する復旧閾値設定手段と、
プロセスのファイルアクセス回数と前記重要度係数設定手段により設定された前記重要度係数とからファイル重要度を求めるファイル重要度算出手段と、
前記復旧閾値設定手段により設定された前記復旧閾値と前記ファイル重要度算出手段により求められた前記ファイル重要度とに基づいて前記障害発生時に復旧を行うファイルを特定する復旧ファイル特定手段と、
前記復旧ファイル特定手段により特定されたファイルについて前記障害発生時にファイルの復旧を行うファイル復旧手段と、
を有することを特徴とする請求項1に記載のファイル管理装置。
【請求項3】
前記重要度計数設定手段により設定されたプロセスごとの前記重要度計数を含むプロセス管理情報と、前記ファイル重要度算出手段により求められた前記ファイル重要度及び前記復旧ファイル特定手段により特定された復旧対象ファイルの情報を含むファイル管理情報とを格納する管理情報格納手段を有し、
前記ファイル重要度算出手段は、プロセスによりファイルアクセスが行われるごとに、前記管理情報格納手段により格納された前記プロセス管理情報を参照し、該プロセスに対応する前記重要度係数を前記管理情報格納手段により格納された前記ファイル管理情報における前記ファイル重要度に加算することを特徴とする請求項2に記載のファイル管理装置。
【請求項4】
前記復旧ファイル特定手段は、前記管理情報格納手段により格納された前記ファイル管理情報について、全ファイルのファイル重要度合計に対する各ファイルの前記ファイル重要度の比率を求めて前記比率を降順に累積し、前記累積比率が前記復旧閾値設定手段により設定された前記復旧閾値の範囲内にあるファイルを前記復旧対象ファイルと特定することを特徴とする請求項3に記載のファイル管理装置。
【請求項5】
プロセスごとの重要度係数及び障害発生時に復旧を行うファイルの範囲を表す復旧閾値を設定し、プロセスのファイルアクセス回数と該プロセスの前記重要度係数とからファイル重要度を求め、前記復旧閾値及び前記ファイル重要度に基づいて特定されたファイルについて前記障害発生時にファイルの復旧を行うことを特徴とするファイル管理方法。
【請求項6】
プロセスごとの重要度係数を設定する重要度係数設定ステップと、
障害発生時に復旧を行うファイルを特定するための復旧閾値を設定する復旧閾値設定ステップと、
プロセスのファイルアクセス回数と前記重要度係数設定ステップにより設定された前記重要度係数とからファイル重要度を求めるファイル重要度算出ステップと、
前記復旧閾値設定ステップにより設定された前記復旧閾値と前記ファイル重要度算出ステップにより求められた前記ファイル重要度とに基づいて前記障害発生時に復旧を行うファイルを特定する復旧ファイル特定ステップと、
前記復旧ファイル特定ステップにより特定されたファイルについて前記障害発生時にファイルの復旧を行うファイル復旧ステップと、
を有することを特徴とする請求項5に記載のファイル管理方法。
【請求項7】
前記重要度計数設定ステップにより設定されたプロセスごとの前記重要度計数がプロセス管理情報として保持され、前記ファイル重要度算出ステップにより求められた前記ファイル重要度及び前記復旧ファイル特定ステップにより特定された復旧対象ファイルの情報がファイル管理情報として保持され、
前記ファイル重要度算出ステップは、プロセスによりファイルアクセスが行われるごとに、前記保持された前記プロセス管理情報を参照し、該プロセスに対応する前記重要度係数を前記保持された前記ファイル管理情報における前記ファイル重要度に加算することを特徴とする請求項6に記載のファイル管理方法。
【請求項8】
前記復旧ファイル特定ステップは、前記保持された前記ファイル管理情報について、全ファイルのファイル重要度合計に対する各ファイルの前記ファイル重要度の比率を求めて前記比率を降順に累積し、前記累積比率が前記復旧閾値設定ステップにより設定された前記復旧閾値の範囲内にあるファイルを前記復旧対象ファイルと特定することを特徴とする請求項7に記載のファイル管理方法。
【請求項9】
コンピュータに、プロセスごとの重要度係数及び障害発生時に復旧を行うファイルの範囲を表す復旧閾値を設定させ、プロセスのファイルアクセス回数と該プロセスの前記重要度係数とからファイル重要度を求めさせ、前記復旧閾値及び前記ファイル重要度に基づいて特定されたファイルについて前記障害発生時にファイルの復旧を行わせることを特徴とするプログラム。
【請求項10】
コンピュータに、
プロセスごとの重要度係数を設定する重要度係数設定機能と、
障害発生時に復旧を行うファイルを特定するための復旧閾値を設定する復旧閾値設定機能と、
プロセスのファイルアクセス回数と前記重要度係数設定機能により設定された前記重要度係数とからファイル重要度を求めるファイル重要度算出機能と、
前記復旧閾値設定機能により設定された前記復旧閾値と前記ファイル重要度算出機能により求められた前記ファイル重要度とに基づいて前記障害発生時に復旧を行うファイルを特定する復旧ファイル特定機能と、
前記復旧ファイル特定機能により特定されたファイルについて前記障害発生時にファイルの復旧を行うファイル復旧機能と、
を実現させることを特徴とする請求項9に記載のプログラム。
【請求項11】
コンピュータに、
前記重要度計数設定機能により設定されたプロセスごとの前記重要度計数をプロセス管理情報として保持させ、前記ファイル重要度算出機能により求められた前記ファイル重要度及び前記復旧ファイル特定機能により特定された復旧対象ファイルの情報をファイル管理情報として保持させ、
前記ファイル重要度算出機能は、コンピュータに、プロセスによりファイルアクセスが行われるごとに、前記保持された前記プロセス管理情報を参照し、該プロセスに対応する前記重要度係数を前記保持された前記ファイル管理情報における前記ファイル重要度に加算させることを特徴とする請求項10に記載のプログラム。
【請求項12】
前記復旧ファイル特定機能は、コンピュータに、前記保持された前記ファイル管理情報について、全ファイルのファイル重要度合計に対する各ファイルの前記ファイル重要度の比率を求めて前記比率を降順に累積し、前記累積比率が前記復旧閾値設定機能により設定された前記復旧閾値の範囲内にあるファイルを前記復旧対象ファイルと特定させることを特徴とする請求項11に記載のプログラム。
【請求項13】
請求項9から12のいずれか1項に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−242524(P2008−242524A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−77767(P2007−77767)
【出願日】平成19年3月23日(2007.3.23)
【出願人】(000213301)中部日本電気ソフトウェア株式会社 (56)
【Fターム(参考)】