説明

ファスナー用基布

【課題】 風合がソフトであり、伸長回復性、寸法安定性、及び身生地との追従性が優れ、かつ実用強度も高いファスナー用基布を提供する。
【解決手段】 ポリエチレンテレフタレートル成分とポリトリメチレンテレフタレート成分とがバイメタル状又は偏芯-芯鞘状に複合した繊維であってポリエチレンテレフタレート成分の複合割合が40重量%〜75重量%である複合繊維を用いて、ファスナー用基布を製造する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衣料用、袋物用等のファスナーに好適に用いられる高い伸縮性と実用強度を有するファスナー用基布に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のファスナー用基布(テープ)には、ポリエチレンテレフタレートを主体としたポリエステル繊維や、ナイロン6またはナイロン66を主体としたポリアミド繊維が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ポリエチレンテレフタレート繊維は安価であるが、得られた基布は風合が硬く伸長回復性が劣るので、基布を縫い合わせる身生地としてソフト風合の生地や伸縮性のある生地を用いた場合には、身生地の伸縮に対する追従性が劣り、着用時につっぱったり引きつった状態となって着用感が劣る。また、弾性回復性が劣るため、長い間着用した際この歪が元に戻らず、見映えやファスナーの噛合せが不良となるという問題がある。この問題は特に衣料用途で顕著であるが、袋物でも発生する。一方、ポリアミド繊維は寸法安定性が劣り、またNOx−BHTガスやバニリンガス、熱に対して耐黄変性に劣るという問題がある。
【0004】
また、基布としてポリエチレングリコールを主体とした共重合ポリエステル繊維を用いることも提案されている(特許文献2参照)。この繊維は染色温度を低下させることができるため製品染めが可能となるが、ポリエチレンテレフタレート繊維と同様に風合が硬く伸長回復性が劣るため、身生地との追従性が劣る問題は殆ど解決されない。
【0005】
これら問題の解決のため、ポリトリメチレンテレフタレート繊維からなるファスナー用基布等も提案されている(特許文献3参照)。しかし、ポリトリメチレンテレフタレート繊維のみから成るファスナー用基布は柔らかさが十分ではなく、伸縮性も低く、更に耐熱性も低く、さらなる改善が要求されている。
【0006】
【特許文献1】実開平2−132418号公報
【特許文献2】特開平7−246107号公報
【特許文献3】特開2001−204515号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、風合がソフトで、伸長回復性と寸法安定性に優れ、特にソフト風合の身生地や伸縮性のある身生地との追従性に優れ、しかも耐黄変性にも優れ、十分な実用強度を保有したファスナー用基布を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的の達成のためには、ポリトリメチレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレートからなる特定の複合糸を用いることが有効であることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
本発明のファスナー用基布は、ポリエチレンテレフタレート成分とポリトリメチレンテレフタレート成分とがバイメタル状又は偏芯-芯鞘状に複合した繊維であってポリエチレンテレフタレート成分の複合割合が40重量%〜75重量%である複合繊維から構成されることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明のファスナー用基布を用いることにより、寸法安定性、ソフト風合、伸長回復性、実用強度とを備えたファスナーを製造することができ、ソフト風合の身生地や伸縮性のある身生地からなる衣料に取り付けた時でも身生地との追従性に優れ、耐久性にも優れたファスナーとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下本発明について詳述する。本発明のファスナー用基布を構成する複合繊維は2種のポリマ成分が、バイメタル状又は偏芯-芯鞘状に複合した繊維である。
【0012】
その1の成分はポリトリメチレンテレフタレートである。トリメチレンテレフタレート単位を主たる繰り返し単位とするポリエステルであり、トリメチレンテレフタレート単位を90モル%以上含むものをいう。従って、第三成分として他の酸成分及び/又はグリコール成分の合計量が、約10モル%未満以下の範囲で含有されたポリトリメチレンテレフタレートを包含する。
【0013】
ポリトリメチレンテレフタレートは、テレフタル酸又はその機能的誘導体と、トリメチレングリコール又はその機能的誘導体とを、触媒の存在下で、適当な反応条件下に縮合せしめることにより製造される。この製造過程において、適当な一種又は二種以上の第三成分を添加して共重合ポリエステルとしてもよい。
【0014】
かかるポリトリメチレンテレフタレートは極限粘度が1.1以上であることが好ましい。この極限粘度を有することにより、複合繊維の強度を実用水準とすることができる。一方、極限粘度が2.5を超過すると複合紡糸が困難となることも多く、コストも高くなるので、高くても2.5以下とすることが好ましい。
【0015】
その2の成分はポリエチレンテレフタレートである。エチレンテレフタレート単位を主たる繰り返し単位とするポリエステルであり、エチレンテレフタレート単位を90モル%以上含むものをいう。従って、第三成分として他の酸成分及び/又はグリコール成分の合計量が、約10モル%未満以下の範囲で含有されたポリエチレンテレフタレートを包含する。
【0016】
ポリエチレンテレフタレートは、テレフタル酸又はその機能的誘導体と、エチレングリコール又はその機能的誘導体とを、触媒の存在下で、適当な反応条件下に縮合せしめることにより製造される。この製造過程において、適当な一種又は二種以上の第三成分を添加して共重合ポリエステルとしてもよい。
【0017】
ここで特に好ましいポリエチレンテレフタレートの極限粘度は0.5以上である。極限粘度が0.5以上であることにより得られる複合繊維の強度を高くできるし、また繊維の実用時にフイブリル化したりすることがなくなり、強靱性も高いファスナー用基布と出来るのである。また極限粘度は高くても1.4以下であることが好ましい。これを超過すると複合紡糸時に粘度が高くなり紡糸が困難となる。
【0018】
本発明で用いる複合繊維は、上記した2つのポリマを必須とするものである。そして、ポリエチレンテレフタレート成分の複合割合を少なくとも40重量%以上とする。ポリエチレンテレフタレート成分をかかる比率とすることにより、得られる複合繊維の強度、耐熱性を所望水準に高めることができる。
【0019】
そして特に好ましいのは、ポリエチレンテレフタレート成分の複合割合を50重量%以上とすることである。かかる構成とすることにより、ポリトリメチレンテレフタレート成分のみからなる繊維に比較して強度が高く、靱性も高く、また、回復性も高く出来るので、柔軟なファスナー用の基布となる。また耐熱性も高くなる。更にコストも安価に出来る。一方、ポリエチレンテレフタレート成分の複合割合は高くても75重量%以下とする。75重量%を越えると、風合いが硬化する。
【0020】
本発明で用いる複合繊維を構成するポリマは上記したものである。これらポリマには、必要に応じて、二酸化チタン等の艶消剤、リン酸等の安定剤、酢酸コバルト等の青味付け剤、ヒドロキシベンゾフェノン誘導体等の紫外線吸収剤、タルク等の結晶化核剤、アエロジル等の易滑剤、ヒンダードフェノール誘導体等の抗酸化剤、難燃剤、制電剤、顔料、原着顔料、蛍光増白剤、赤外線吸収剤等が含有されていてもよい。こうしたものは1成分に添加されても、双方に添加されてもよい。かかる添加物の添加方法は限定されるものではなく任意の方法が適用できる。
【0021】
本発明で用いる複合繊維は、こうしたポリマが、所謂、バイメタル状に複合されるか、偏心芯鞘状の配置に複合されたものである。かかる複合繊維の製法は特に限定されるものではなく、任意の複合紡糸方法により製造することができる。
【0022】
本発明において、かかる複合繊維の紡糸方法については、低速で紡糸して巻取って未延伸糸とした後、2〜5倍程度で延伸する方法、紡糸−延伸工程を直結した直接紡糸延伸法、巻取り速度5000m/分以上のような高速で紡糸して巻き取る高速紡糸法等、何れの方法を採用してもよい。
【0023】
複合繊維の形態は、長繊維でも短繊維でもよいが、長繊維が好ましい。また、長さ方向に均一なものや太細のあるものでもよく、断面形状においても丸型、三角、L型、T型、Y型、W型、八葉型、偏平、ドッグボーン型等の多角形型、多葉型、中空型や不定形なものでもよい。また、糸条の形態としては、原糸(延伸糸)、仮撚加工糸(POYの延伸仮撚糸を含む)、先撚仮撚糸(例えばS又はZ方向に600〜1000T/m先撚し、Z又はS方向に3000〜4000T/m仮撚したもの)、空気噴射加工糸、リング紡績糸、オープンエンド紡績糸等の紡績糸、マルチフィラメント原糸(極細糸を含む)、混繊糸等が挙げられるが、原糸や仮撚加工糸が好ましい。
【0024】
更に、本発明の複合繊維は、単糸繊度が0.5〜11dtex程度のものを用いることができるが、織編物等の風合や伸長回復性を向上させるためには、1〜8dtex、特に2〜6dtexが好ましい。また、トータル繊度としては、50〜500dtex、特に80〜350dtexが好ましい。
【0025】
また、かかる複合繊維の物性としては、引張強度は3.0〜5.0cN/dtex、特に3.3〜5.0cN/dtex、初期モジュラスは45〜60cN/dtex、10%伸長時の弾性回復率は90%以上が好ましい。
【0026】
初期モジュラスが45〜60cN/dtexである複合繊維を用いると伸びやすいファスナー用基布とできる。一方、回復性が90%を越えると回復性が高くなり、所謂、伸縮性に富むファスナー用基布とできる。特に好ましい回復率は、92%以上である。こうすることにより、運動追従性の高いファスナー用基布とすることができる。
【0027】
ファスナー基布の形態としては、織物、編物、不織布等が挙げられるが、強度、寸法安定性の面から織物、編物が好ましい。また、この基布には他素材の繊維が混合されていてもよい。織物組織としては、平織、斜文織(ツイル)、朱子織等が挙げられるが、平織が好ましい。また、編物組織としては、経編、丸編、横編が挙げられるが、トリコット、ラッセル等の経編、経挿入及び/又は緯挿入トリコットや立体編物が好ましい。また、エンブロイダリーレースのようなレース状物も好ましい。ファスナー用基布とするため、これら織編組織をもつテープ状編織物に製造する。テープ幅は0.5〜10cm程度、特に1〜5cmが好ましい。
【0028】
また、本発明のファスナー用基布は、本発明で特定した複合繊維のみから構成されていいてもよいし、他の繊維を併用してもよい。併用する繊維としては、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリアクリル系繊維、ポリビニル系繊維、ポリプロピレン系繊維、ポリウレタン系等の弾性繊維(酸化マグネシウム、酸化亜鉛に代表される金属酸化物、金属水酸化物等の塩素水劣化防止剤を添加したものを含む)等の合成繊維や、綿、麻、ウール、絹等の天然繊維やキュプラ、レーヨン、ポリノジック等のセルロース系繊維やアセテート系繊維が挙げられる。また、これら他素材繊維を混用する場合、その混合率は50%以下、特に30%以下が好ましい。併用形態は交撚、混繊等による糸形態での混合や、交編、交織に代表される機上複合等がある。
【0029】
本発明のファスナー用基布は、テープの長さ方向の5%伸長時の伸長弾性率が80%以上、更には85%以上、特に90%以上であるのが好ましい。この範囲であると、特に身生地との追従性がより高まり、着用感がより良好となり、且つ寸法安定性や見映えもより優れたものとなる。
【0030】
本発明はファスナー用基布に、スライドファスナーの噛合エレメントやスライダーが取りつけられてファスナーが製造される。それら噛合エレメントやスライダーの素材としては、ポリアセタール樹脂、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリカーボネート樹脂等が一般に使用される。
【実施例】
【0031】
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明する。なお、以下の実施例や比較例における特性は以下の方法により測定して評価した。
【0032】
(1)極限粘度[η]
極限粘度[η]は、オストワルド粘度管を用い、35℃、o−クロロフェノールを用いて測定した比粘度ηspと濃度C(g/100ミリリットル)で除した還元粘度(ηsp/C)の値を濃度ゼロに外挿する、以下の式に従って求めた。
【0033】
【数1】

【0034】
(2)弾性回復率
繊維を、チャック間距離20cmで引張試験機に取り付け、伸長率10%まで引張速度20cm/分で伸長し1分間放置した。その後、再び同じ速度で収縮させ、応力−歪み曲線を描く。収縮中、応力がゼロになった時の伸度を残留伸度(A)とする。弾性回復率は以下の式に従って求めた。
10%伸長時の弾性回復率(%)=〔(10−A)/10〕×100(%)
【0035】
(3)5%伸長時の伸長弾性率(%)
JIS−L−1018の伸長弾性率A法(定伸長法)に準拠して、基布(テープ)の長さ方向の伸長弾性率を、グラブ法により、引張速度10cm/分、5%の一定伸長条件下で、サンプル幅をテープ幅で、測定した。
【0036】
[実施例1]
極限粘度が1.72のポリトリメチレンテレフタレートと極限粘度が0.65のポリエチレンテレフタレートとをそれぞれ別々に溶融し、紡糸温度270℃で24孔の複合紡糸口金よりポリエチレンテレフタレート/ポリトリメチレンテレフタレートの重量比率が50/50となるようにバイメタル状に複合させて吐出し、紡糸速度1200m/分で引き取り、続いてホットロール温度60℃、ホットプレート温度140℃、延伸倍率3.2倍、延伸速度800m/分で延伸して巻き取り、168dtex、36fの延伸糸を製造した。得られた延伸糸の強度、伸度、弾性率並びに10%伸長時の弾性回復率は、各々3.7cN/dtex、33%、51cN/dtex並びに95%であった。
【0037】
この延伸糸を用いて、ファスナー用基布として幅2cmのテープ状の織物を製造した。この基布の5%伸長時の伸長弾性率は99%であった。
【0038】
また、上記のポリトリメチレンテレフタレートチップを用い、顔料を加えずに常法により射出成型して製造した噛合エレメント及びスライダーを、上記で得られたファスナー用基布に取りつけてファスナーとした。得られたファスナーは、基布長手方向に5%伸長した場合の伸長弾性率が96%であった。
【0039】
一方、身生地としてポリエステルのスムース編地を用い、この身生地に、前記した試作ファスナーを取付けて体操用上着を製作した。身生地との追従性試験として次の試験を行なった。この上着のファスナーを閉め、ファスナーの両側の身生地である編地部分を手で掴み右手を上方向、左手を下方向に引っ張ったところ、身生地の編地にファスナー基布が良く追従し皺の発生が殆どなかった。また、この上着の110日間の着用試験を行った結果、運動時においてもつっぱり感が殆どなく、着用感に優れたものであった。更に、着用試験後でもファスナー基布に変形等の異常部分はなく、ファスナー開閉がスムーズにできた。
【0040】
[実施例2]
実施例1で得られた168dtex/36fのポリトリメチレンテレフタレート系複合繊維の延伸糸を、ピン仮撚機を用いヒータ−温度170℃、加工速度80m/分で仮撚加工を行い、仮撚加工糸を製造した。この仮撚加工糸を用いて、ファスナー用基布として幅2cmのテープ状の織物を製造した。この基布の5%伸長時の伸長弾性率は96%であった。この織物を基布として用いた以外は実施例1と同様にして処理し、ファスナー、及び体操用上着を製作した。
【0041】
このファスナーを取り付けた体操用上着について、実施例1と同様に身生地への追従性試験と110日間の着用試験を行なったところ、実施例1と同様な良好な結果が得られた。
【0042】
[比較例1]
168dtex/36fの通常のポリエチレンテレフタレート繊維(市販品)を用い、実施例1と同様にしてファスナー用基布として幅2cmのテープ状の織物を製造した。この基布の5%伸長時の伸長弾性率は78%であった。また、ポリブチレンテレフタレートチップを用い、顔料を加えずに常法により射出成型して得られた噛合エレメント及びスライダーを、得られたファスナー用基布に取り付けてファスナーを作製した。
【0043】
得られたフアスナーは風合が硬かった。このファスナーを用いて実施例1と同様にして作製した体操用上着は、実施例1と同様の身生地との追従性試験、90日間の着用試験を行った結果、運動時においてつっぱり感があった。更に、着用試験後のファスナー基布は一部に変形があり、ファスナー開閉がスムーズにできなかった。
【0044】
[比較例2]
極限粘度0.90のポリトリメチレンテレフタレートのセミダルチップを用い、紡糸温度265℃で紡糸し、紡糸速度1200m/分で引き取り、この未延伸糸を、次いで、ホットロール温度60℃、ホットプレート温度140℃、延伸倍率3倍、延伸速度800m/分で延伸して、168dtex/36fの延伸糸を製造した。
【0045】
得られた延伸糸の強度、伸度、弾性率並びに10%伸長時の弾性回復率は、各々2.7cN/dtex、43%、25cN/dtex並びに88%であった。この延伸糸を用いて、ファスナー用基布として幅2cmのテープ状の織物を製造した。この基布の5%伸長時の伸長弾性率は91%であった。
【0046】
また、上記のポリトリメチレンテレフタレートチップを用い、顔料を加えずに常法により射出成型して得られた噛合エレメント並びにスライダーを、得られたファスナー用基布に取り付けてファスナーを製造した。
【0047】
得られたファスナーを、実施例1と同じ身生地に同様に取り付けて体操用上着を製作した。身生地との追従性試験、及び着用試験を実施例1と同様に行なったところ、身生地との追従性良好で皺の発生が殆どなかった。また、着用試験の90日間経過まででは、運動時におけるつっぱり感が殆どなく着用感に優れ、ファスナー基布変形等がなくファスナー開閉がスムーズであったが、更に、着用試験を続けたところ、110日間の着用試験終了時には、ファスナー基布の変形が生じ、ファスナーの開閉が困難になった。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明のファスナー用基布を用いると、伸長回復性と用強度とを備えたファスナーを製造することができるので、特に伸縮性のある生地やソフト風合の生地からなる衣料等に取り付けるファスナーとして有用である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリエチレンテレフタレート成分とポリトリメチレンテレフタレート成分とがバイメタル状又は偏芯-芯鞘状に複合した繊維であってポリエチレンテレフタレート成分の複合割合が40重量%〜75重量%である複合繊維から構成されることを特徴とするファスナー用基布。
【請求項2】
複合繊維を構成するポリエチレンテレフタレート成分の複合割合が50重量%〜75重量%、ポリエチレンテレフタレート成分の極限粘度が0.5〜1.4、ポリトリメチレンテレフタレートの極限粘度が1.1〜2.5であり、かつ、複合繊維の初期モジュラスが45〜60cN/dtex、10%伸長時の弾性回復率が90%以上であることを特徴とする請求項1に記載のファスナー用基布。
【請求項3】
ファスナー用基布の織物の少なくとも縦糸が前記複合繊維からなることを特徴とする請求項1又は2に記載のファスナー用基布。

【公開番号】特開2007−169827(P2007−169827A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−369403(P2005−369403)
【出願日】平成17年12月22日(2005.12.22)
【出願人】(502179282)オペロンテックス株式会社 (100)
【Fターム(参考)】