説明

フィルムフィード装置及び該装置を備えた包装装置

【課題】フィルムロールから引き出されて待機するフィルムの先端を確実に挟持して引き出すことができるフィルムフィード装置、及び該装置を備えた包装装置を提供する。
【解決手段】回転可能に支持したフィルムロール12から引き出したフィルム12a先端を掴んで所定位置までフィードするフィルムフィード装置Bであって、フィルム先端を下方より支えて略水平に待機支持するフィルム待機部7と、前記フィルム待機部7に待機するフィルムの先端を、フィルム待機部ごと挟みフィルムをフィードするフィルム挟持部8と、前記フィルム挟持部を、前記フィルム待機部とフィード所定位置との間で往復移動させる移動部9と、を有し、前記移動部によるフィルム挟持部のフィルムフィード方向への移動時はフィルムのみを挟持して移動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被包装物をフィルムで包装する包装装置等が備えるフィルムフィード装置に関し、詳しくはフィルムロールから引き出されるフィルムの先端を挟持して包装部へフィルムを引き出すフィルムフィード装置及び該装置を備えた包装装置に関する。
【背景技術】
【0002】
スーパーマーケット等のバックヤードで、トレイに載せた商品をフィルムで包装する包装装置のフィルムフィード装置として、フィルムロールから引き出したフィルムの先端を、平面視略櫛歯状に形成した部材で保持し、該櫛歯状部材の歯相互間に待機露出するフィルムの先端部分を、フィルム引き出し機構のクランプ部が掴み、そのフィルムを掴んだクランプ部の移動でフィルムを引き出すフィルムフィード装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかし、上記したフィルムフィード装置の場合、フィルム先端を待機保持する側、及びフィルム先端を掴むクランプ部とも、お互いに噛み合う櫛歯形状をなし、フィルムの先端を掴むクランプ部も櫛歯状のクランプ部で挟み掴んで引き出すようになっている。それにより、フィルムの先端が櫛歯状の部材で待機保持される場合、該フィルムの材質や厚さによっては、該待機部材の歯相互間に位置するフィルム部分(フィルムを引き出すクランプ部で挟まれる部分)が下方に向けて略円弧状(U字状)に垂れ下がり、その結果、クランプ部でフィルムの先端が正しく掴まれない場合も生じる。この現象は、待機部材に形成される櫛歯の間隔が大きいと、より顕著に現れる。
【0004】
又、上記方式の場合、フィルムの幅方向全幅に対して、クランプ部で挟み掴まれない部分が発生するため、フィルムの引き出し方向に縦の皺が生じる場合がある。その場合、皺の入ったフィルムでそのまま包装すると、皺のある包装物が形成される場合がある。
【0005】
又、前記のような櫛歯状のクランプ部は、フィルムの幅方向両端部に挟み掴む部分が存在しない為、フィルムの両端部が垂れ下がり、フィルムの幅方向の全幅を包装に生かせないという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特公平8−9364号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記した従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたもので、フィルムロールから引き出されて待機するフィルムの先端を確実に挟持して引き出すことができるフィルムフィード装置、及び該装置を備えた包装装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成する為に本発明のフィルムフィード装置は、回転可能に支持したフィルムロールから引き出したフィルム先端を掴んで所定位置までフィードするフィルムフィード装置であって、フィルム先端を下方より支えて略水平に待機支持するフィルム待機部と、前記フィルム待機部に待機するフィルムの先端を、フィルム待機部ごと挟みフィルムを引き出すフィルム挟持部と、前記フィルム挟持部を、前記フィルム待機部とフィード所定位置との間で往復移動させる移動部と、を有することを特徴とする(請求項1)。
前記フィルム待機部は、金属製薄板、樹脂製薄板、紙製平板等、フィルムの先端部を略水平状に支えることができる強度を備えたものであればよく、その形態は櫛歯状、一枚物の帯板等、何れでもよい。
【0009】
上記手段によれば、フィルムの先端と、該フィルム先端を下方より支えて略水平状に支持するフィルム待機部の両方を、フィルム挟持部が挟む為、例え櫛歯状のフィルム待機部で待機しているフィルムが歯相互間で垂れ下がったとしても、歯に載っているフィルムを歯と共に挟んでフィルムを引き出すので、フィルム挟持部で確実にフィルムを挟持することができる。
そして、フィルム挟持部の移動時は、フィルムのみを挟持して移動するため、フィルムを確実にフィードすることができる。
また、フィルム挟持部を移動させる移動部は、手動による移動であっても、モータ駆動による移動の何れでもよい。
【0010】
前記フィルム挟持部は、フィルムの幅方向全幅を挟持する上下一対の平部材で構成し(請求項2)、更に、フィルム挟持部を構成する上下一対の平部材は、一方が硬質部材、他方が弾性部材で、互いに圧接方向に付勢するようにする(請求項3)。
【0011】
上記手段によれば、フィルム待機部で待機支持されたフィルムの幅方向全幅が、フィルムの幅方向全幅をカバーし得る上下一対の平部材からなるフィルム挟持部で挟持されるので、フィルムが櫛歯状の待機部で待機され、フィルムの両端部が垂れ下がったとしても、その垂れ下がった部分を起こしながらフィルムの幅全てがつかまれフィードされるので、フィルム幅全てをフィードすることが可能になり、フィルム幅全てを包装に活かすことができる。また、フィルムの全幅を均一の力で引き出すことができるので、フィルムの引き出し方向に縦の皺が生じることはなく、皺のない綺麗な包装仕上がりが可能となる。
そして、フィルム挟持部を構成する上下一対の平部材を、少なくとも一方が弾性部材で、フィルム待機部ごと挟持することで、弾性部材により待機しているフィルムが均一の力で押圧されるようになるので、フィルム先端を確実に挟持することができる。又、フィルム挟持部で挾着できないフィルム部分が生じるのを防止できる。
【0012】
また、前記フィルム待機部は、櫛歯状部材で構成する(請求項4)、又、前記フィルム待機部は平部材で構成し、且つ上下方向に揺動可能に支持する(請求項5)、更に、前記フィルム待機部のフィルムを載承支持する面は、フィルムが滑り易い部材(フィルムが剥れ易い部材)とする(請求項6)。
前記フィルムが滑り易い構成としては、フィルム待機部のフィルムと接する表面に滑性処理、例えばシリコーン加工を施す、或いはフィルム待機部自体をフィルムが付着しにくい素材で形成する等の方法が挙げられる。
【0013】
上記手段によれば、櫛歯状の待機部でフィルムが待機しており、少なくとも一方が弾性部材のフィルム挟持部にて前記フィルム待機部ごと挟持されるので、歯間に待機しているフィルムは弾性部材により食い込むようにして挟まれるので、フィルムは確実に挟持される。又、フィルムの先端と一緒にフィルム待機部がフィルム挟持部で挟持される時、該フィルム待機部が上下方向に揺動可能であるため、フィルム待機部はフィルム挟持部の挟持動作を妨げることなく追随するように動作する。それにより、確実にフィルムを挟持することができる。
又、フィルム待機部のフィルム支持面が滑り易くなっているため、上記したフィルムとフィルム待機部を一緒に挟持した状態からフィルムのみを引き出し、フィルムのみを挟持する状態への移行を抵抗なくよりスムーズに行うことができる。
【0014】
そして、上記の如く構成したフィルムフィード装置は、包装装置に一体に組み込んで、フィルムのフィードを安定して行うことができる包装装置とすることができる(請求項7)。
前記フィルムフィード装置が組み込まれる包装装置は、引き出したフィルム幅方向の両側辺及びフィード方向の側辺を、被包装物を載承する下地材の表面側周縁に熱溶着して包装するヒートシール方式の包装装置、或いは包装部にフィルムをフィードし、そのフィルムに対して被包装物を下方より突き上げて該被包装物の周面をフィルムで覆い、更にそのフィルムの端縁を包装部に配置した折り込み板で被包装物の底面側に折り込んで包装する突き上げ方式の包装装置等、何れでもよい。
【0015】
上記手段によれば、フィルムの幅方向の全幅を挟持して、フィルムを所定位置(包装部)に引き出すことができるため、ヒートシール方式における下地材とフィルムの溶着、突き上げ方式によるフィルムでの被包装物の包み込み等を、安定して確実に行うことができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明のフィルムフィード装置は請求項1記載の構成により、フィルムの先端と、該フィルム先端を下方より支えて略水平状に支持するフィルム待機部の両方を、フィルム挟持部が挟む為、例え櫛歯状のフィルム待機部で待機しているフィルムが歯相互間で垂れ下がったとしても、歯に載っているフィルムを歯と共に挟んでフィルムを引き出すので、フィルム挟持部で確実にフィルムを挟持することができる。
又、請求項2記載の構成により、フィルムが櫛歯状の待機部で待機され、フィルムの両端部が垂れ下がったとしても、その垂れ下がった部分を起こしながらフィルムの幅全てがつかまれフィードされるので、フィルム幅全てをフィードすることができ、フィルム幅全てを包装に活かすことができる。また、フィルム幅全てを利用してフィルムフィードをすることができるので、フィルム挟持部で挾着できないフィルム部分が無く、フィルムの全幅を均一の力で引き出すことができるので、フィルムの引き出し方向に縦の皺が生じることはなく、皺のない綺麗な包装仕上がりが可能となる。
又、請求項3記載の構成により、弾性部材により待機しているフィルムが均一の力で押圧されるようになるので、フィルム先端を確実に挟持することができる。
【0017】
又、請求項4記載の構成により、櫛歯状の待機部でフィルムが待機しており、少なくとも一方が弾性部材のフィルム挟持部にて前記フィルム待機部ごと挟持されるので、歯間に待機しているフィルムは弾性部材により食い込むようにして挟まれるので、フィルムは確実に挟持される。
又、請求項5記載の構成により、フィルム待機部はフィルム挟持部の挟持動作を妨げることなく追随するように動作するので、より確実にフィルムを挟持することができる。
また、請求項6記載の構成により、フィルムとフィルム待機部を一緒に挟持した状態からフィルムのみを引き出し、フィルムのみを挟持する状態への移行を抵抗なくよりスムーズに行うことができる。
又、請求項7記載の構成により、フィルムの引き出しを安定して確実に行うことができ、皺のない綺麗に包装することができる包装装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に係るフィルムフィード装置を備えた包装装置の実施の形態の一例を示し、フィルムを引き出す前の状態を示す斜視図。
【図2】引き出したフィルムを被包装物に被せてシールしている状態を示す同斜視図。
【図3】図1の状態の平面図。
【図4】フィルムフィード装置によって引き出したフィルムを下地材載せ部上の被包装物に被せる状態を示す側面図。
【図5】フィルムフィード装置によって引き出したフィルムを被包装物に被せた状態の同側面図。
【図6】フィルムフィード装置のフィルム挟持部によるフィルム先端の挾着動作を示し、(a)は可動下板が開く状態、(b)はフィルム先端を固定上板と可動下板の閉動で挾着する状態、(c)はフィルムを引き出す状態。
【図7】フィルムを切断するカッター手段を示し、(a)は平面図、(b)は縦断側面図。
【図8】下地材載せ部と、シール手段及び保持部を備えた枠体との相対関係を示し、(a)は平面図、(b)は縦断面図。
【図9】シール包装の工程を示す説明図で、(a)は下地材、(b)は下地材上に被包装物を載せた状態を示す図、(c)は被包装物にフィルムを被せ周縁を下地材に熱溶着した状態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明に係るフィルムフィード装置を備えた包装装置の一例を図面に基づいて説明する。
図1乃至図3に示す包装装置Aは、平板状の下地材上に被包装物Wを載せ、その被包装物Wにストレッチフィルムを被せ、被包装物Wより外側のフィルム縁を前記下地材表面に熱溶着してシール包装する装置で、被包装物Wに被せるフィルムの引き出し、シール加工の上下動作を手動操作によって行う手動式のシール包装装置を示す。
その包装装置Aは、基台1上に下地材載せ部2が一対の支持脚3で所定高さ位置に水平に支持され、更にその下地材載せ部2の側方(図面では右側方)には一対の取付板4が所定間隔をおいて平行に起立固定され、その取付板4,4間の上部にフィルムロール配置部5が、下方に、前記フィルムロール配置部5に支持したフィルムロールからフィルムを引き出すフィルムフィード装置B、前記フィルムフィード装置Bが引き出したフィルムを展張保持する保持部28、及びシール手段31の発熱体(ヒータ)31aを備えた枠体6が前記下地材載せ部2に対して上下回動可能に取り付けられて構成されている。
【0020】
前記下地材載せ部2は、金属板等を用いて平面視矩形状に構成され、下地材aの外周縁を載承支持する所定幅の周縁枠2aはスプリングによって弾発上下可能に支持されている。そして、その周縁枠2aにはシール手段31の発熱体31aと対応するヒータ受け部31bが取り付けられている。
前記ヒータ受け部31bは耐熱性を有した弾性体、例えばゴム材等で構成され、発熱体を介して圧接されるフィルム及び下地材を弾性的に支持し得るようになっている。
又、前記下地材載せ部2は、サイズの異なる二種類の下地材aを載承し得るように、奥行き方向内部に仕切枠39を設け、その仕切枠39の上部に上記と同様、周縁枠2aを弾発上下可能に支持し、その周縁枠にヒータ受け部が取り付けられている。
【0021】
前記フィルムロール配置部5は、基台1上に起立固定した一対の取付板4,4間に架設した支杆10aに回転可能に装着した2個の回転ローラ11a,11bと、前記取付板4に片支持構造で取り付けた支杆10b,10cにそれぞれ取り付けた回転ローラ11c,11dの合計4個の回転ローラ11a〜11dでフィルムロール12を転動可能に載承するように構成されている。
そして、フィルムロール12の後側を載承支持する回転ローラ11c,11dが取り付けられている支杆10b,10cは支杆10aとの間隔を広げる方向に向けて傾斜取り付けられている。それにより、フィルムロール12から引き出されるフィルム12aをフィルムロール12の外周面から引き離すように作用し、且つ該フィルムロール12が軸方向に横移動するのを防止し、常に所定位置で転動するように構成されている。尚、フィルムロール配置部5におけるフィルムロールの支持構造は、回転ローラ11a〜11dによる4点支持構造に限らず、フィルムロール12の中心孔に軸を通して支持する一般的な支持構造でもよい。
【0022】
又、前記取付板4,4間には、図4に示すように、前記フィルムロール配置部5より下方に位置して平面視略矩形状の枠体6の一側後部が軸13で上下回動可能に支持され、更に、前記枠体6における軸13の軸支部より後方位置にはバランスウエート14が連結固定され、そのバランスウエート14の左右の連結部にガススプリング15の一端15aが連結され、ガススプリング15の他端15bが前記取付板4の上部に軸15cで連結されている。
前記バランスウエート14及びガススプリング15は、枠体6の前部(軸13より前方部分)を下地材載せ部2に対して開いた状態(下地材載せ部に下地材及び被包装物を載せる状態)に付勢し、且つ枠体6を、軸13を中心として下方に回動する時、前記バランスウエート14とガススプリング15の弾発力が抵抗となり、枠体6の閉じ(下降)動作に衝撃が生じないようにしてある。
【0023】
前記軸13には、図3に示すように、フィルムロール12に繋がるフィルム12aを引き出し方向に案内する案内ローラ16がワンウエイクラッチ(図示省略)を介して取り付けられている。即ち、案内ローラ16は軸13の時計回り方向の回転には一緒に回転し、軸13の反時計回り方向の回転に対してはワンウエイクラッチが切れて回転しないようになっている。
又、図4に示すように、前記軸13の軸端と該枠体6の後部(手前側)に回転可能に横架した軸17の軸端にはそれぞれ歯付プーリ18,19が固着され、その歯付プーリ18,19に亘って歯付ベルト20が巻回され、歯付ベルト20の移動により前記軸13が回転するようになっている。
更に、前記歯付ベルト20には、後述するフィルムフィード装置Bのフィルム挟持部8が連結され、該フィルム挟持部8が前記枠体6に沿って復動することで前記案内ローラ16が駆動回転するようになっている。
【0024】
前記枠体6は金属製帯板を用いて平面視略矩形状に構成され、その枠体6の前記軸13より下方手前位置にはフィルムフィード装置Bが配置されている。以下、フィルムフィード装置Bについて説明する。
フィルムフィード装置Bは、図4に示すように、前記フィルムロール12から引き出したフィルム12aの先端を所定位置に水平に支持するフィルム待機部7と、そのフィルム待機部7に待機するフィルム12aの先端をフィルム待機部7毎挟み、フィルム12aをフィードするフィルム挟持部8と、前記フィルム挟持部8を所定区間、往復移動可能とする移動部9とで構成されている。
【0025】
前記フィルム待機部7は、金属製帯状薄板を用いて平面視略櫛歯状に形成され、基部側が前記枠体6に横架した案内板21に固着され、先端側(櫛歯形状側)は案内板21より前方に向けて水平に突出されている。それにより、案内板21より前方に突出するフィルム待機部7の先端側は上下方向に自由に撓むので、後述するフィルム挟持部8の可動下板8bがフィルム挟持の為閉じる際、フィルム待機部7も可動下板8bと一緒に撓むので、フィルムが固定上板8aに押し付けられるようになるので、フィルム挟持部8によるフィルム先端の挟持が確実に行われるようになっている。
このように、フィルム挟持部8がフィルム待機部7ごとフィルム12aの先端を挟むようになっているので、確実にフィルム12aの先端をフィードすることができる。
又、前記フィルム待機部7の横幅は、フィルム12aの幅方向の全幅(フィルム幅)を下方から支えて略水平に支持し得る長さを有している。
【0026】
更に、前記フィルム待機部7は、フィルム12aを載承支持する面(表面)に、フィルム12aが滑り易くなる滑性処理、例えばシリコーン加工が施されている。これにより、フィルム待機部7上に待機するフィルム12aの先端を、フィルム挟持部8がフィルム待機部7毎挟持し、フィードする時、フィルム12aはフィルム待機部8表面からスムーズに離れ、フィルムのフィードを安定して行うことが可能となる。尚、前記滑性処理(シリコーン加工)は、フィルム12aが接触する面(表面)に限らず全体に施しても良く、その場合はフィルム待機部7を挟持するフィルム挟持部8がフィルムをフィードする方向に移動する時、フィルム待機部7との摩擦抵抗が少なく、スムーズな移動が確保される。
【0027】
前記フィルム待機部7上面に水平に支持されたフィルム12aの先端を挟持(クランプ)して該フィルム12aを枠体6の下面に沿って引き出すフィルム挟持部8は、図6に示すように、固定上板(一方)8aの下側に可動下板(他方)8bが軸22で上下回動可能に軸支され、且つ軸22より後方位置に固定上板8aと可動下板8bとに亘ってスプリング23が弾圧装着されている。それにより、可動下板8bの先端側は固定上板8aの下面に圧接され、フィルム12aを挾着し得るように構成されている。そして、固定上板8aと可動下板8bによるフィルム挾着をより確実に行えるように、可動下板8bの上面に弾性体(例えば発泡ウレタン)8cが接着固定されている。尚、弾性体8c、固定上板8aはフィルム12aの幅方向全幅を挾着し得るように幅方向全幅に亘って取り付けられている。弾性体8cによりフィルムが挟持されるようになるので、前記のように櫛歯状の待機部の場合、弾性体8cが歯間に食い込むようになるので、フィルムをより確実に挟持することができる。また、固定上板8aと弾性体8cがフィルム12aの幅方向全幅を挾着するので、フィルム幅全域にわたってフィルムが挟持され、フィルムが挟持されない部分がないので、フィードした際に皺が生じることがない。又、フィルム幅全域に亘って挟持されるので、フィルム端部までを有効に利用することができ、例えば、本実施形態のようにフィルムの幅方向左右に位置する保持部28でフィルム12aの左右端部をクランプすることができる。
【0028】
又、前記可動下板8bの先端側(弾性体8cが取り付けられた側)の側面には、スプリング23の弾発力で閉じられている可動下板8bを強制的に開動させるためのガイドローラ24が取り付けられている。そして、このガイドローラ24を水平線に対して下方に案内する案内傾斜板25が、前記フィルム待機部7の先端近傍が位置する枠体6の側面に配置されている。
【0029】
前記案内傾斜板25は、前記フィルム挟持部8がフィルム12aの先端を挟持するために枠体6に沿って往動し、その往動の終端手前位置で閉鎖している可動下板8bをスプリング23の弾発力に抗して強制的に開動させるもので、閉鎖状態の可動下板8bの外側面に取り付けられたガイドローラ24が通る線上の水平線前方位置に、前方下向きに配置され、この案内傾斜板25にガイドローラ24が当接して前進を続行することで、可動下板8bの先端側(フィルムを挾着する側)は軸22を中心として下方に開動してフィルム待機部7の下側に位置し、案内傾斜板25を通過後はスプリング23の弾発力で閉動され、フィルム待機部7の上側に位置する固定上板8aとでフィルム12a及びフィルム待機部7の先部を挾着する。
【0030】
また、案内傾斜板25は、図6に示すように、ガイドローラ24が前進当接する方向には傾斜状態が固定され、ガイドローラ24が案内傾斜板25の下面に沿って案内されて通過後(フィルムの先端を挾着後)、フィルム挟持部8が復動(後退)に切り替わって案内傾斜板25の上面側を通過する時、該傾斜板25はガイドローラ24の移動を阻害しないよう下向きに倒伏可能に取り付けられており、且つ、ガイドローラ24の通過後、倒伏した案内傾斜板25が初期状態(ガイドローラ24を進行方向下向きに案内する傾斜状態)に復帰するよう引張りコイルバネのスプリング26で引っ張られている。
【0031】
前記フィルム挟持部8を枠体6に沿って往復動させる移動部9は、図4に示すように、枠体6の左右側面における先端から後端に向かって配置した案内軸9aと、その案内軸9aに摺動可能に取り付けた摺動体9bと、左右の摺動体9bに亘って取り付けたハンドル9cとで構成され、前記摺動体9bは枠体6の側面に配置した無端回動する歯付ベルト20の下側(復路側)に連結されている。そして、左右の摺動体9bに前記フィルム挟持部8の固定上板8aの両側部が連結固定されている。
それにより、ハンドル9cを持って押動又は引き寄せることで摺動体9bは案内軸9aに沿って摺動し、その摺動体9bに連結したフィルム挟持部8は枠体6に沿って摺動する。そして、往動(前進)時はフィルム挟持部8の開閉動作でフィルム12aの先端を挟持し、復動(後退)時はフィルム挟持部8がフィルム12aの先端を挟持したまま後退するため、包装に必要な量のフィルムを引き出すことができる。
【0032】
又、フィルム挟持部8を連結した摺動体9bの起点位置は、前記枠体6にストッパ27を付設して構成され、更に該ストッパ27に磁石(図示省略)を装備することで前記摺動体9bを吸着して起点位置に係着保持することができる。又、移動部9を操作してフィルム挟持部8を後退させる時、前記ストッパ27より手前位置で後退を止めることで、フィルムの引き出し長さを調整することができる。
【0033】
前記フィルム挟持部8の働きで引き出した所定長さのフィルム12aの幅方向の両側縁(引き出されたフィルムの引き出し方向と平行な左右側縁)は、枠体6の下面に保持部28で展張保持される。
前記保持部28は、図8に示すように、フィルム12aの上面側を支える枠体6の下面に対して、フィルム12aを圧接挟持するもので、前記枠体6の幅方向外側に位置して軸13で上下揺動可能に取り付けた取付腕28aと、その取付腕28aの下面に水平に取り付けた台板28bと、該台板28bの上面における枠体6の側部下面と対応する位置に固着した弾性体28cとで構成されている。
【0034】
そして、図4に示すように、前記取付腕28aは下降動する枠体6に対して圧接する方向にスプリング29で付勢されている。尚、保持部28は、枠体6の初期位置(下地材載せ部に対して上方の離れた位置)に対してやや下方の初期位置(上向き傾斜状)に待機保持する為に、取付腕28aの一側部(台板28bを取り付けた側とは反対側)が基台1上に配置したストッパ30に当接されている。
これにより、フィルムフィード装置Bによって枠体6の下面に沿って引き出したフィルム12aは、枠体6が軸13を中心として回動下降し、枠体6の下面が初期位置に待機する保持部28の弾性体28cにフィルム12aを介して当接することでフィルム12aの幅方向側部は枠体6と保持部28とで挾着される。そして、枠体6の下降動作が更に進行すると、フィルム12aの下側を支える弾性体28cは取付腕28aを介してスプリング29で枠体6下面側に付勢されているため、枠体6の下降と相俟ってフィルム12aの幅方向の側縁を強固に挾着保持し、フィルム12aは枠体6の下面に展張保持される。
又、前記枠体6の下降動作の終点は、前記保持部28の取付腕28aが略水平となる位置で、その水平なフィルム挾着位置は下地材載せ部2の下地材aを載せる表面より下方の位置とする(図8(b)参照)。
【0035】
又、前記枠体6には該枠体6の回動下降によって下地材aおよび該下地材aに載せた被包装物Wに被せたフィルム12aの周縁を下地材aの表面の外周縁に沿って熱溶着するシール手段31の発熱体(ヒータ)31aが配設されている。
前記シール手段31の発熱体(ヒータ)31aは、ニクロム線などの抵抗線を用い、図8に示すように、前記保持部28によるフィルム挾着位置より水平方向内側で、且つ鉛直方向上方に配置され、前記下地材載せ部2に設けたヒータ受け部31bと対応するように配置構成されている。発熱体(ヒータ)31aの上面側(フィルムに対して接触する面と反対側の面)は断熱材32で被覆され、誤って手指が接触しても火傷等しないように安全対策が施されている。
又、前記シール手段31の発熱体(ヒータ)31aは、平面視略矩形状の下地材aの四辺を熱溶着し得るように配置するが、各辺に対応する発熱体(ヒータ)31aが独立分断されている場合は辺同士が交差する角部は熱溶着されないことになる。この角部の否溶着を無くす為に、発熱体の端部相互を金属製の導体で連結し、前記角部も熱溶着されるようにしてもよい。
【0036】
更に、前記シール手段31の発熱体(ヒータ)31aにおいて下地材載せ部2に載置した下地材aの奥行き方向の手前側辺を熱溶着する発熱体(ヒータ)31aは、下地材aのサイズ(奥行き方向)に対応して前後方向に移動調整可能に構成されている。その移動機構としては、例えば枠体5の幅方向両側にボールネジ機構33が配置され、その左右のボールネジ機構33をベルト34で連結して同期作動するように構成されている。
【0037】
また、図4に示すように、前記枠体6には前記フィルム待機部7の先端より前方上方に位置させてカッター35が上下可能に配置されている。
前記カッター35は、被包装物Wに被せ下地材aの周縁に熱溶着したフィルム12aを、奥行き方向のシール位置より外側位置で切断するもので、該カッター35に操作部36が連結され、且つカッター35はスプリング37でフィルム12aから離反する上方に弾発付勢されている。
【0038】
シール包装に使用する下地材aは、平板状の紙製下地材、樹脂製下地材(例えば、フィルム下地材、発泡樹脂下地材等)、薄い木製下地材、或いは異種素材を貼り合わせた積層下地材等、何れでもよく、フィルムを熱溶着しにくい素材に対しては、熱溶着を可能とする表面処理(樹脂のラミネート、コーティング処理等)が施されている。この表面処理は、フィルム12aよりも融点が若干低い方がよく、更に中央部は表面処理が施されていなくてもよい。つまり、被包装物Wが置かれる部分は前記表面処理がなくともよい。また、下地材の表面は無地(白色)でもよいが、載せる商品に応じて着色、模様を印刷したものを用い、商品を目立つようにしてもよい。
尚、下地材aの上面に多少凹凸があっても良い。例えば、シール手段31の発熱体(ヒータ)31aと対応する下地材aの上面の位置に突部を設け、該突部と発熱体(ヒータ)31aとがフィルム12aを挟んで接することで、フィルム12aのシール性(熱溶着)を高めるようにしてもよい。
【0039】
次に、上記シール包装装置Aの包装動作について説明する。
(1)枠体6が初期位置にあり、且つフィルムフィード装置Bのフィルム挟持部8が前記枠体6の起点位置(ストッパ27に摺動体9bが当接する位置)に位置する状態で、下地材載せ部2の上に下地材aを載せ、更に下地材aの上に被包装物Wを載せる(図1、図9(a)、(b)参照)。
(2)フィルムフィード装置Bのフィルム挟持部8を、駆動部9のハンドル9cを持って起点位置から枠体6の先端側に向かって往動(前進)させる。そして、終点手前位置でフィルム挟持部8に装備したガイドローラ24は枠体6側に取り付けた案内傾斜板25によって下方に案内され、可動下板8bは固定上板8aに対して開動され、固定上板8aはフィルム待機部7上に支持されているフィルム12aの上方に、可動下板8bはフィルム待機部7の下側に位置する(図6(a)参照)。
(3)フィルム挟持部8のガイドローラ24が案内傾斜板25の下を通過すると、可動下板8bはスプリング23の弾発力で閉動され、フィルム12aの先部及びフィルム待機部7の先部を固定上板8aと可動下板8bで挾着する。この時、可動下板8bの上面には弾性体8cが取り付けてあるため、該弾性体8cがフィルム待機部7の櫛歯に食い込んでフィルム12aを確実に挾着する(図6(b)及び拡大図参照)。即ち、可動下板8bがスプリング23の弾発力で閉動し、弾性体8cが固定上板8aに対してフィルム12aを押し付ける際、可動下板8bは円弧状に移動するため、弾性体8cは先端側から当たる。これにより、フィルム12aに対する押圧力が強くなるので、フィルム12aをより確実に掴むことができる。
(4)フィルム12aの先部及びフィルム待機部7の先部を挾着したフィルム挟持部8を、ハンドル9cを持って枠体6の手前側位置まで復動(後退)させる(図4参照)。該フィルム挟持部8の復動(後退)は、フィルム12aのみを挾着して摺動し、フィルムロール配置部5に支持されたフィルムロール12を転動させてフィルム12aをフィルムロール12から引き出す。尚、フィルム挟持部8の復動(後退)時、ガイドローラ24は案内傾斜板25を略水平状態に倒伏させて上面を通過する。ガイドローラ24が上面を通過後、倒伏された案内傾斜板25はスプリング26の引張り力で傾斜した初期状態に復帰される(図6(c)参照)。
【0040】
(5)フィルム挟持部8を初期位置まで復動(後退)させてフィルム12aを枠体6の下面に沿って引き出した後、ハンドル9cによって枠体6を下方に押動する。それにより、枠体6は軸13を中心として下方に回動し、下降の途中に保持部28の台板28bの上面に取り付けた弾性体28cが枠体6の下面に弾圧接されて、フィルム12aの幅方向の両側縁を挾着保持し、フィルム12aを枠体6の下面に展張保持する。
(6)フィルム12aを展張保持した枠体6を下降させてフィルム12aを下地材載せ部2に載置した下地材a及び該下地材a上に盛った被包装物Wに被せ、更に枠体6の下降動作を続けてシール手段31の発熱体(ヒータ)31aを、下地材載せ部2に載置した下地材aの周縁を覆うフィルム12aの表面に圧接する。この時、フィルム12aの幅方向側縁を挾着する保持部28は下地材載せ部2の下地材載せ部表面より下方に位置するため、フィルム12aを緊張した状態で下地材aにシール(熱溶着)38することができる(シール工程)(図2、図5、図8(b)参照)。
(7)下地材aの周縁にフィルム12aをシールした後、カッター35の操作部36を下方に押し下げてフィルム12aを切断する(図7(b)参照)。フィルムロール12に繋がるフィルム12aの先端はフィルム待機部7によって水平状態に支持され、次の包装のために待機する。
(8)最後にフィルム挟持部8によるフィルム12aの先端の挾着を開放し、シール包装を完了した被包装物(図9(c)参照)を下地材載せ部2から取り除く。フィルム挟持部8のクランプ解除は、スプリング23の弾発力で閉動されている可動下板8bの挾着側(先端側)とは反対側(後端側)を、スプリング23の弾発力に抗して閉じることで挾着側が開動し、クランプ状態が開放される。
このように、ストレッチフィルムを使用することで、フィルムは被包装物Wの形態に合わせて密着して包装されるので、真空装置等を利用しなくてもフィルムに弛みがなく、見栄えのよい包装を簡単な構成で実現できる。
そして、フィルムフィード装置は、フィルムの幅方向全幅を挟持してフィードするため、フィルムの幅方向全幅に均一な力が作用し、フィルムに皺が発生することはない。
【0041】
本発明は前記フィルムフィード装置を備える包装装置として、図示実施例はヒートシール方式の包装装置を示したがこれに限らず、今日一般的な突き上げ方式の包装装置にも組み込むことができるものである。そして、突き上げ方式の包装装置に前記フィルムフィード装置を組み込んだ場合、該フィルムフィード装置で引き出したフィルムは幅方向の両側に弛みが生じることなく包装部にピーンと張設される。従って、綺麗な包装仕上がりが期待できる。
【0042】
本発明のフィルムフィード装置、及びそのフィルムフィード装置を備えた包装装置は図示した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更可能である。
(1)実施の形態では、フィルムフィード装置のフィルム挟持部を手動操作で摺動し、フィルムのクランプ及びフィルムの引き出しを行う構成を示したが、前記フィルム挟持部の移動はモータや油圧・空気圧アクチュエータ等を用いて自動化してもよい。
(2)実施の形態では、フィルムロール配置部におけるフィルムロールの支持構造を4点支持について説明したが、フィルムロールの中心孔に軸を通して支持する一般的な支持構造でもよい。
(3)実施の形態では、フィルムフィード装置を備えた包装装置としてシール包装装置を示したが、本発明のフィルムフィード装置を備える包装装置としてはヒートシール方式の包装装置に限らず、フィルムフィード装置で引き出したフィルムを包装部に張架保持し、そのフィルムに対して被包装物を下方から突き上げて該被包装物の周面をフィルムで覆い、そのフィルムの周縁を包装部に配置した折り込み板で被包装物の底面側に折り込む突き上げ方式の包装装置でもよい。
(4)実施の形態では、フィルム挟持部が引き出したフィルムを、下地材載せ部に載せた下地材及び被包装物に被せる為に固定の下地材載せ部に対して下方向に移動させたが、逆にフィルム挟持部が引き出し展張保持したフィルムを固定し、フィルムの下方より下地材及び被包装物を載せた下地材載せ部を移動させて包装する、或いは両者を相対移動させて包装する等、何れでもよい。又、フィルム挟持部、下地材載せ部の相対的移動は、手動タイプに限らず、モータや油圧・空気圧アクチュエータ等を用いた自動タイプとしてもよい。
(5)実施の形態では、フィルムフィード装置(フィルム挟持部)で引き出したフィルムの幅方向両側縁のクランプを、枠体の下降動作の途中で行われる構成を示したが、フィルムを引き出した直後にクランプしてもよく、要はフィルムを被包装物Wに被せる時点でフィルムの幅方向の両側縁(引き出されたフィルムの引き出し方向と平行な左右側縁)もクランプされ、展張保持されていればよい。
(6)実施の形態では、シール包装済みの商品をフィルムロールに繋がるフィルムから分離するためにカッターを設けてフィルムを切断しているが、フィルムの切断はフィルムを下地材周縁に熱溶着すると同時に切断する、所謂、溶断切断方式、或いは下地材にフィルムを熱溶着すると同時に前記カッターを降下させて切断する方式等、何れでもよい。
(7)実施の形態では、下地材に対するフィルムの熱溶着を平面視略矩形状に四辺を行う例を示したが、被包装物によっては対向する二辺のみをシールして被包装物を下地材に固定するようにしてもよい。
(8)実施の形態では、フィルム挟持部の一方が弾性部材であったが、両方とも弾性部材にしてもよい。また、その時、上下の弾性部材の弾性力を変えてもよい。
【符号の説明】
【0043】
A…ヒートシール包装装置 B…フィルムフィード装置
W…被包装物 5…フィルムロール配置部
7…フィルム待機部 8…フィルム挟持部
8a…固定上板(上側部材) 8b…可動下板(下側部材)
9…移動部 12…フィルムロール
12a…フィルム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転可能に支持したフィルムロールから引き出したフィルム先端を掴んで所定位置までフィードするフィルムフィード装置であって、
フィルム先端を下方より支えて略水平に待機支持するフィルム待機部と、
前記フィルム待機部に待機するフィルムの先端を、フィルム待機部ごと挟みフィルムを引き出すフィルム挟持部と、
前記フィルム挟持部を、前記フィルム待機部とフィード所定位置との間で往復移動させる移動部と、
を有することを特徴とするフィルムフィード装置。
【請求項2】
前記フィルム挟持部は、フィルムの幅方向全幅を挟持する上下一対の平部材からなることを特徴とする請求項1記載のフィルムフィード装置。
【請求項3】
前記フィルム挟持部を構成する上下一対の平部材は、少なくとも一方が弾性部材であることを特徴とする請求項2記載のフィルムフィード装置。
【請求項4】
前記フィルム待機部は、櫛歯状部材であることを特徴とする請求項3記載のフィルムフィード装置。
【請求項5】
前記フィルム待機部は、平部材で構成され、且つ上下方向に揺動可能に支持されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載のフィルムフィード装置。
【請求項6】
前記フィルム待機部は、フィルムを載承支持する面が、フィルムが滑り易い部材で構成されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載のフィルムフィード装置。
【請求項7】
請求項1乃至6の何れか1項記載のフィルムフィード装置を備えたことを特徴とする包装装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2011−31904(P2011−31904A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−177863(P2009−177863)
【出願日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【出願人】(000145068)株式会社寺岡精工 (317)
【Fターム(参考)】