説明

フィルム開口整形ユニット

【課題】筒状フィルムの周長に応じて、開閉杆の開閉量を調整することができると共に、開いたときの開閉杆を常時平行状態に保つことができるマンドレルを備えたフィルム開口整形ユニットを提供する。
【解決手段】マンドレル43は、ベース部材41と、4本の開閉杆45と、開閉杆45を開閉可能に支持する、ベース部材41に取り付けられた開閉機構部46と、開閉杆45を閉方向に付勢する付勢手段47と、開閉杆45を開閉させる開閉手段48と、開閉手段48による開閉杆45の最大開き量を調整する開き量調整手段49とを備えている。開閉機構部46は、ベース部材44の中心から放射状に配置された複数の平行リンク機構を有しており、開き量調整手段49は、開状態における平行リンク機構を変形させることで、開閉杆45の最大開き量を調整するようになっていると共に、開いたときに平行状態になるように、開閉杆45が平行リンク機構に取り付けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、ボトル等の被嵌体にシュリンクラベル等の筒状フィルムを被嵌するフィルム被嵌装置等に搭載されるフィルム開口整形ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、シュリンクフィルムによって形成された筒状のラベルをPETボトルの胴部に被嵌するラベル被嵌装置としては、シート状に折り畳まれた状態のラベル及びPETボトルを受け取って、そのラベルを開口しながらPETボトルに被嵌する複数のラベル被嵌ヘッドを有するロータリ型のラベル被嵌装置があり、各ラベル被嵌ヘッドには、筒状に開口したラベルをPETボトルの胴部に被嵌可能な所定の開口形状に整形する、4本の開閉杆を有するマンドレルを備えたラベル開口整形ユニットが搭載されている。
【0003】
こういったラベル開口整形ユニットに搭載されるマンドレルは、図11に示すように、開閉杆71に取り付けたカムフォロア72が当接する外径の異なるカム面を外周面に有する操作軸73を、マンドレル70が取り付けられている支持部材80に対して相対的に昇降させることで、開閉杆71が開閉するようになっており、閉じた状態の開閉杆71をラベルオープナによって予備的に開口したラベルLに挿入し、開閉杆71を開くことで、所定の開口形状に整形した後、キャリアプレートでラベルLを押し下げることによって、所定の開口形状に整形されたラベルLを、開閉杆71の下向側で待機しているPETボトルの胴部に被嵌することになる。
【0004】
また、こういったマンドレル70は、図11に示すように、折径が異なるラベルLに変更された場合であっても、ラベルLの折径がある程度の範囲内である限り、マンドレル70を交換する必要がないように、ラベルLの周長に応じて、ラベルLを最も開いたときの操作軸のカム面に対するカムフォロア72の当接位置を変えることができるように、支持部材80に対する取付高さを調整することができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−050018号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述したようなマンドレル70の場合、例えば、図11(b)に示すように、所定の周長(折径)を有する基準のラベルLを整形する際に、開いた開閉杆71が平行状態となるように設定すると、基準のラベルLより周長(折径)が大きいラベルLの場合は、同図(a)に示すように、開いた開閉杆71が先開きの状態となり、逆に、基準のラベルLより周長(折径)が小さいラベルLの場合は、同図(c)に示すように、開いた開閉杆71が先閉じの状態になるので、基準のラベルLより周長(折径)が大きいラベルLの場合は、キャリアプレートでラベルLを押し下げる際、開閉杆71からラベルLが抜けにくいといった問題があり、基準のラベルLより周長(折径)が小さいラベルLの場合は、開いた開閉杆71からラベルLが脱落しやすいといった問題がある。
【0007】
そこで、この発明の課題は、筒状フィルムの周長に応じて、開閉杆の開閉量を調整することができ、しかも、開閉杆の開閉量に拘わらず、開いたときの開閉杆を常時平行状態に保つことができるマンドレルを備えたフィルム開口整形ユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、筒状フィルムを被嵌体に被嵌する際、前記筒状フィルムを所定の開口形状に整形するマンドレルを備えたフィルム開口整形ユニットであって、前記マンドレルは、ベース部材と、前記筒状フィルムに挿入される複数の開閉杆と、複数の前記開閉杆を開閉可能に支持する、前記ベース部材に取り付けられた開閉機構部と、複数の前記開閉杆を閉方向に付勢する付勢手段と、前記開閉機構部に支持された前記開閉杆を開閉させる開閉手段と、前記開閉手段による前記開閉杆の最大開き量を調整する開き量調整手段とを備え、前記開閉機構部は、前記ベース部材の中心から放射状に配置された複数の平行リンク機構を有し、それぞれの前記平行リンク機構は、上端部同士が相互に前記ベース部材に軸支された上部内側リンク及び上部外側リンクと、下端部同士が相互に軸支された状態で、上端部が前記上部内側リンクの下端部に軸支された下部内側リンク及び上端部が前記上部外側リンクの下端部に軸支された下部外側リンクとを有し、前記ベース部材の中心側に位置している前記上部内側リンク及び前記下部内側リンクの結合部にはカムフォロアが取り付けられており、前記開閉手段は、外周面に前記カムフォロアが当接する外径の異なるカム面を有する操作軸を前記ベース部材に対して相対的に昇降させて、前記カムフォロアが取り付けられている前記上部内側リンク及び前記下部内側リンクの結合部の位置を前記開閉杆の開閉方向に移動させることによって、前記平行リンク機構を変形させることで、前記開閉杆を開閉させるようになっており、複数の前記開閉杆は、開状態で相互に平行になるように、前記平行リンク機構の前記下部外側リンクに取り付けられており、前記開き量調整手段は、開状態における前記平行リンク機構を変形させることで、前記開閉杆の最大開き量を調整するようになっていることを特徴とするフィルム開口整形ユニットを提供するものである。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明のフィルム開口整形ユニットにおいて、前記開き量調整手段が、前記開閉杆が開状態のときの前記平行リンク機構を無段階に変形させることができるようになっていることを特徴としている。
【0010】
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明のフィルム開口整形ユニットにおいて、前記開き量調整手段が、前記開閉杆が開状態のときだけ、前記平行リンク機構を変形させることができるようになっていることを特徴としている。
【0011】
また、上記の課題を解決するため、請求項4に係る発明は、筒状フィルムを被嵌体に被嵌する際、前記筒状フィルムを所定の開口形状に整形するマンドレルを備えたフィルム開口整形ユニットであって、前記マンドレルは、ベース部材と、前記筒状フィルムに挿入される複数の開閉杆と、複数の前記開閉杆を開閉可能に支持する、前記ベース部材に取り付けられた開閉機構部と、複数の前記開閉杆を閉方向に付勢する付勢手段と、前記開閉機構部に支持された前記開閉杆を開閉させる開閉手段とを備え、前記開閉機構部は、前記ベース部材の中心から放射状に配置された複数の平行リンク機構を有し、それぞれの前記平行リンク機構は、上端部同士が相互に前記ベース部材に軸支された上部内側リンク及び上部外側リンクと、下端部同士が相互に軸支された状態で、上端部が前記上部内側リンクの下端部に軸支された下部内側リンク及び上端部が前記上部外側リンクの下端部に軸支された下部外側リンクとを有し、前記ベース部材の中心側に位置している前記上部内側リンク及び前記下部内側リンクの結合部は前記開閉杆の開閉方向に位置決めされると共に、複数の前記開閉杆は、相互に平行になるように、前記平行リンク機構の前記下部外側リンクに取り付けられており、前記開閉手段は、前記上部内側リンク及び前記下部内側リンクの結合部を位置決めした状態で、前記平行リンク機構を変形させることで、前記開閉杆を開閉させるようになっていることを特徴とするフィルム開口整形ユニットを提供するものである。
【発明の効果】
【0012】
以上のように、請求項1に係る発明のフィルム開口整形ユニットは、開状態で相互に平行になるように、複数の開閉杆が平行リンク機構の下部外側リンクに取り付けられており、しかも、開閉杆が開いた状態では、平行リンク機構を構成している上部内側リンク及び上部外側リンクの結合部と、上部内側リンク及び下部内側リンクの結合部とがそれぞれ位置決めされているので、その状態で、開き量調整手段が、平行リンク機構を変形させると、下部外側リンクが平行移動することになる。これに伴って、下部外側リンクに取り付けられている開閉杆も平行移動するので、開状態における開閉杆の平行状態を保ったまま、その開き量を調整することができる。
【0013】
従って、このフィルム開口整形ユニットでは、筒状フィルムの周長(折径)に応じて、マンドレルの開閉杆の開き量を変更しても、開閉杆が先開きの状態や先閉じの状態になることがなく、筒状フィルムが開閉杆から抜けにくくなったり、逆に、脱落しやすくなったりすることがないので、その後の工程を円滑かつ確実に遂行することができる。
【0014】
また、請求項2に係る発明では、開き量調整手段は、開閉杆が開状態のときの平行リンク機構を無段階に変形させることができるようになっているので、マンドレルの開閉杆の開き量を無段階に変更することができ、ある程度の範囲内であれば、どのような周長(折径)の筒状フィルムにも精度よく対応することができる。
【0015】
また、請求項3に係る発明では、開き量調整手段は、開閉杆が開状態のときだけ、平行リンク機構を変形させることができるようになっているので、開閉杆を閉じた状態では、開閉杆の開き量に拘わらず、同じ状態(開閉杆が最も閉じた状態)になるので、予備的に開口した筒状フィルムに開閉杆を挿入し易いといった利点がある。
【0016】
また、請求項1に係る発明のフィルム開口整形ユニットでは、開閉手段が、カムフォロアが取り付けられている上部内側リンク及び下部内側リンクの結合部の位置を開閉杆の開閉方向に移動させることによって、平行リンク機構を変形させることで、開閉杆を開閉させると共に、開き量調整手段が、開状態における平行リンク機構を変形させることで、開閉杆の最大開き量を調整するようになっているが、請求項4に係る発明のフィルム開口整形ユニットでは、開閉手段が、上部内側リンク及び下部内側リンクの結合部を位置決めした状態で、平行リンク機構を変形させることによって、開閉杆を開閉させるようになっているので、閉状態から開状態に至る全ストロークにわたって、開閉杆が平行状態に保持されると共に、開閉杆の開閉ストロークを調整することで、開閉杆の最大開き量を調整することができる。従って、請求項1に係る発明のように、開閉手段の他に開き量調整手段を別途設ける必要がなく、両者を兼用することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】この発明に係るフィルム開口整形ユニットの一実施形態である開口整形ユニットが搭載されたラベル被嵌装置を備えたラベル被嵌システムを示す概略構成図である。
【図2】同上のラベル被嵌装置を示す概略構成図である。
【図3】同上の開口整形ユニットを構成している支持部材及びマンドレルを示す縦断面図である。
【図4】同上の支持部材からマンドレルを取り外した状態を示す縦断面図である。
【図5】図4のX−X線に沿った横断面図である。
【図6】図4のY−Y線に沿った横断面図である。
【図7】(a)、(b)は同上のマンドレルの開閉杆の最大開き量を変化させた状態を示す縦断面図である。
【図8】図7(a)、(b)に示す状態から、開閉杆をそれぞれ閉じた状態を示す縦断面図である。
【図9】(a)は他の実施形態である開口整形ユニットにおける開閉杆の開閉状態を示す縦断面図、(b)は同上の開口整形ユニットにおける開閉杆の最大開き量を変化させた時の開閉杆の開閉状態を示す縦断面図である。
【図10】他の実施形態である開口整形ユニットにおける開閉杆の開閉状態を示す縦断面図である。
【図11】(a)、(c)、(e)は従来のラベル開口整形ユニットにおけるマンドレルの取付け高さを変えた状態を示す断面図、(b)、(d)、(f)は(a)、(c)、(e)における開閉杆の先端部の状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、PETボトル(以下、ボトルという。)Bにポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂等からなる熱収縮性フィルムによって形成された筒状のシュリンクラベル(以下、ラベルという。)Lを被嵌するためのラベル被嵌システム1を示しており、このラベル被嵌システム1は、ベルトコンベア7、スターホイール2a、スクリューコンベア2b及びスターホイール2cからなるボトル供給装置2と、基材繰出部3aによって基材ロールから繰り出された長尺のラベル形成基材Mを順次切断しながらラベルLを形成し、そのラベルLを第1のラベル受渡位置αに順次供給するラベル供給装置3と、このラベル供給装置3によって第1のラベル受渡位置αに供給されたラベルLを受け取って第2のラベル受渡位置βに搬送するラベル受渡装置4と、ボトル供給位置γにおいて前記ボトル供給装置2から供給されたボトルBを受け取り、ボトル送出位置δまで搬送すると共に、前記ラベル受渡装置4によって搬送されてきたラベルLを第2のラベル受渡位置βにおいて受け取り、ボトルBをボトル供給位置γからボトル送出位置δまで搬送する間に、ラベルLをボトルBに被嵌するロータリ型のラベル被嵌装置5と、このラベル被嵌装置5によってラベルLが被嵌されたボトルBを搬出する、スターホイール6a及びベルトコンベア7からなるボトル搬送装置6とから構成されている。
【0019】
なお、前記ラベル形成基材Mは、ボトルBに装着する筒状のラベルLが連続的に繋がったものであり、前記基材繰出部3aにおいてはシート状に折り畳んだ状態でドラムに巻回されている。また、基材繰出部3aから繰り出されたシート状のラベル形成基材Mは、ボトルBにラベルLを装着する際に再び筒状に開きやすくするために、その供給途中において折り変えることで折り畳み位置を変化させるようにしている(図1参照)。
【0020】
前記ラベル受渡装置4は、図1及び図2に示すように、第1のラベル受渡位置αと第2のラベル受渡位置βとを通るように一定の回転速度で回転する複数本のテイクアップ部材4aを備えており、シート状に折り畳まれた状態で第1のラベル受渡位置αに供給されるラベルLを、テイクアップ部材4aが吸引保持することによって受け取って、第2のラベル受渡位置βまで搬送するようになっている。
【0021】
前記ラベル被嵌装置5は、図1及び図2に示すように、回転軸(図示せず)に取り付けられた複数の支持円盤11、12、13を介して、回転軸を中心とした同心円上に一定間隔で取り付けられた多数のラベル被嵌ヘッド10を備えており、各ラベル被嵌ヘッド10によって、第2のラベル受渡位置βにおいて受け取ったシート状に折り畳まれた筒状のラベルLがボトルBの外径より大きく拡開され、この拡開されたラベルLが、ボトル供給位置γにおいて受け取ったボトルBがボトル送出位置δまで搬送される途中で、ボトルBの胴部に被嵌されるようになっている。
【0022】
前記ラベル被嵌ヘッド10は、ボトル供給位置γにおいて受け取ったボトルBをボトル保持台21に載置した状態に保持するボトル保持手段20と、第2のラベル受渡位置βにおいて受け取ったシート状に折り畳まれたラベルLを、筒状に開口するラベルオープナー30と、このラベルオープナー30によって開口された筒状のラベルLを、ボトルBの胴部に被嵌し易い所定の開口形状に整形する開口整形ユニット40と、この開口整形手段40によって所定の開口形状に整形されたラベルLをボトル保持台21に載置されたボトルBに被嵌するラベル被嵌ユニット60とから構成されており、第2のラベル受渡位置βにおいて受け取ったシート状に折り畳まれた状態のラベルLがラベルオープナー30によって筒状に開口された後、開口整形ユニット40によって所定の開口形状に整形され、ボトル供給位置γにおいて受け取ったボトルBがボトル保持台21に保持された状態でボトル送出位置δまで搬送される途中で、所定の開口形状に整形されたラベルLが、ラベル被嵌ユニット60によって、ボトルBの胴部に被嵌されるようになっている。
【0023】
前記ラベルオープナー30は、図2に示すように、先端に把持部が取り付けられた開閉可能な一対の揺動アーム31と、把持面に形成された吸引口から吸引することで、シート状に折り畳まれた状態のラベルLの両面をそれぞれ把持部に吸引保持させる図示しない吸引手段と、一対の揺動アーム31を開閉させる開閉駆動手段32とから構成されており、ラベル受渡装置4のテイクアップ部材4aに片面が吸引保持された状態で搬送されてきたシート状に折り畳まれたラベルLを、第2のラベル受渡位置βにおいて、一対の揺動アーム31の把持部が把持することによって受け取った後、ラベルLの両面を把持部にそれぞれ吸引保持した状態で、その揺動アーム31を開いてラベルLの両面を相互に離間させることにより、ラベルLを筒状に開口するようになっている。
【0024】
前記開口整形ユニット40は、図2〜図4に示すように、支持アーム13に昇降可能に支持された円筒状の支持部材41と、この支持部材41の下端部に取り付けられたマンドレル43と、支持部材41を昇降させるためのカム機構50とから構成されており、支持部材41が降下することにより、ラベルオープナー30によって開口されたラベルLにマンドレル43が挿入されるようになっている。
【0025】
前記支持部材41は、その下端部に径方向外側に張り出す、マンドレル43を取り付けるための取付部42を有しており、この取付部42には、その下部外周面に雄ねじ部42aが形成されている。
【0026】
前記支持部材41を昇降させるカム機構50は、図2に示すように、ラベル被嵌ヘッド10の上部を取り囲む円筒体14に形成されたカム溝51と、このカム溝51に嵌り込む、支持部材41の上端部に支持されたローラ52とから構成されており、ラベル被嵌ヘッド10が回転軸を中心に回転することによって、ローラ52がカム溝51に沿って昇降しながら移動し、これに伴って、ローラ52が支持されている支持部材41が昇降するようになっている。
【0027】
前記マンドレル43は、図3〜図6に示すように、支持部材41の下端部に取り付けられる環状のベース部材44と、ラベルオープナー30によって開口されたラベルLに挿入される4本の開閉杆45と、この4本の開閉杆45を開閉可能に支持する、ベース部材44に取り付けられた開閉機構部46と、この開閉機構部46に支持された開閉杆45を閉方向に付勢する付勢手段47と、開閉機構部46に支持された4本の開閉杆45を開閉させる開閉手段48と、この開閉手段48による開閉杆45の最大開き量を調整する開き量調整手段49とを備えており、ベース部材44の上部内周面に形成された雌ねじ部44aを支持部材41の取付部42に形成された雄ねじ部42aにねじ込むことで、マンドレル43が支持部材41に取り付けられる。
【0028】
前記開閉機構部46は、図4〜図5に示すように、90度の角度でベース部材44の径方向に放射状に配置された4つの平行リンク機構によって構成されており、それぞれの平行リンク機構は、上端部同士が相互にピン結合された状態でベース部材44に支持された上部内側リンク46a及び上部外側リンク46bと、下端部同士が相互にピン結合された状態で、上端部が前記上部内側リンクの下端部にピン結合された下部内側リンク46c及び上端部が前記上部外側リンクの下端部にピン結合された下部外側リンク46dとを有し、ベース部材44の中心側に位置している上部内側リンク46a及び下部内側リンク46cの結合部にはカムフォロア46eが取り付けられている。
【0029】
各平行リンク機構を構成している上部外側リンク46bには、その上端部からベース部材44の内側に張り出す、先端部が二又に形成されたレバー46fが連設されており、このレバー46fの先端部には、その二又部の間にベアリング46gが挟み込まれた状態で、そのベアリング46gの内輪がその二又部に軸支されている。
【0030】
また、各平行リンク機構を構成している上部内側リンク46aは、その上端部からベース部材44の外側に張り出すレバー46hが連設されており、このレバー46hを押し下げることによって、上部内側リンク46a及び下部内側リンク46cの結合部に取り付けられているカムフォロア46eがベース部材44の中心側に移動するようになっている。
【0031】
また、各平行リンク機構を構成している下部外側リンク46dは、その下端部から下方側に張り出す取付部46iが連設されており、この取付部46iに開閉杆45の上端部が取り付けられている。
【0032】
前記付勢手段47は、図4に示すように、各上部内側リンク46aの上端部に連設されたレバー46hを押し下げる方向に付勢する、ベース部材44の下面における各レバー46hに対応する位置に形成された4つの穴にそれぞれ収容された4つのコイルバネ47aと、図6に示すように、各上部外側リンク46bをベース部材44の中心側に付勢するように、隣り合う上部外側リンク46bに連結された4つのコイルバネ47bとから構成されており、これらのコイルバネ47a、47bの付勢力によって、上部内側リンク46a及び下部内側リンク46cの結合部に取り付けられているカムフォロア46eがベース部材44の中心側に付勢されると共に各平行リンク機構が閉じる方向に付勢され、最終的に開閉杆45が閉方向に付勢されるようになっている。
【0033】
前記開閉手段48は、円筒状の支持部材41に挿通された状態でベース部材44の中心部を昇降可能に貫通し、下端部の外周面に開閉機構部46のカムフォロア46eが当接する外径の異なるカム面が形成された操作軸48aと、支持部材41の上端に取り付けられた、操作軸48aを昇降させる駆動シリンダ48bとを備えており、図7(a)、(b)に示すように、操作軸48aが降下すると、カム面を形成している操作軸48aの大径部cbがカムフォロア46eを外側に押圧することで、開閉杆45が開き、図8(a)、(b)に示すように、操作軸48aが上昇すると、開閉杆45を常時閉方向に付勢しているコイルバネ47a、47bの付勢力によって、カム面を形成している操作軸48aの小径部csにカムフォロア46eが押し付けられると共に各平行リンク機構が閉じることで、開閉杆45が閉じるようになっている。
【0034】
4本の前記開閉杆45は、図7(a)、(b)に示すように、開状態、即ち、操作軸48aの大径部にカムフォロア46eが当接している状態で、相互に平行状態となるように、下部外側リンク46dに対する取付部46iの張出し角度が設定されており、操作軸48aの大径部にカムフォロア46eが当接している状態で、平行リンク機構を変形させても、4本の開閉杆45の平行状態が維持されるようになっている。
【0035】
開き量調整手段49は、図7(a)、(b)に示すように、操作軸48aにおけるカム面の上方側に連設された径方向外側に張り出す鍔部49aによって、各上部外側リンク46bのレバー46fの先端部に取り付けられたベアリング46gを下方側に押圧して開状態における平行リンク機構を変形させることで、開閉杆45の最大開き量を調整するようになっており、マンドレル43を構成しているベース部材44の取付部42に対するねじ込み量を変えて、支持部材41に対するマンドレル43の取付高さを変更することによって、操作軸48aが降下して、カム面を形成している操作軸48aの大径部cbがカムフォロア46eを外側に押圧した時、即ち、開閉杆45が開いた時の鍔部49aによるベアリング46gの押し下げ量を調整することで、平行リンク機構の変形量を調整するようになっている。なお、図7(b)は、同図(a)に示す状態に対して、支持部材41に対するマンドレル43の取付高さをΔHだけ低くした状態を示しており、支持部材41に対するマンドレル43の取付高さを高くすると、開閉杆45の最大開き量が大きくなり、支持部材41に対するマンドレル43の取付高さを低くすると、開閉杆45の最大開き量が小さくなる。
【0036】
また、図8(a)、(b)に示すように、開閉杆45が閉じた状態、即ち、操作軸48aが上昇して、カム面を形成している操作軸48aの小径部csにカムフォロア46eが当接している状態では、平行リンク機構のカムフォロア46eがベース部材44の径方向内側に移動するので、4本の開閉杆45が平行状態を維持できなくなって、先閉じの状態になると共に、鍔部49aがベアリング46gから離反するので、開閉杆45の最大開き量が異なっている場合であっても、平行リンク機構が同一形状となり、開閉杆45が最も閉じた状態となる。
【0037】
前記ラベル被嵌手段60は、図2に示すように、支持円盤13に昇降可能に支持された支持棒61と、この支持棒61の下端部に着脱自在に取り付けられたキャリアプレート62と、支持棒61を昇降させるためのカム機構63とから構成されており、キャリアプレート62には、4本の開閉杆45全体を挿通するための穴が形成されている。
【0038】
前記カム機構63は、ラベル被嵌ヘッド10を取り囲む前記円筒体14に形成された第2のカム溝64と、このカム溝64に嵌り込む、支持棒61の中間部に支持されたローラ65とから構成されており、ラベル被嵌ヘッド10が回転軸を中心に回転することによって、ローラ65が第2のカム溝64に沿って昇降しながら移動し、これに伴って、ローラ65が支持されている支持棒61が昇降するようになっている。
【0039】
従って、開口整形ユニット40の開閉杆45によって、ラベルLがボトルBの胴部に被嵌し易い所定の開口形状に整形された後、キャリアプレート62が開閉杆45に沿って降下すると、キャリアプレート62によってラベルLが下方側に押し下げられ、その直下に位置しているボトルBの胴部にラベルLが被嵌される。
【0040】
なお、ローラ52及びローラ65は、図2に示すように、取付部材53及び取付部材66を介して、支持部材41及び支持棒61にそれぞれ支持されているが、取付部材53は支持棒51に、取付部材66は支持部材41にそれぞれ摺動自在に支持されており、長尺の支持部材41及び支持棒61が相互に支持し合うことにより双方の支持安定性を高めている。
【0041】
以上のように、このラベル被嵌システム1に採用されているラベル被嵌装置5では、ラベルLの周長(折径)に応じて、マンドレル43の取付高さを変えて、開閉杆45の最大開き量を調整することで、マンドレル43自体を交換しなくてもラベルLを適正な開口形状に整形することができるので、ラベルを装着しようとするボトルが、これまでとは形状やサイズが異なるものに変更され、それに伴って、ラベルの周長(折径)が変化した場合であっても、ラベルLの周長(折径)がある程度の範囲内であれば、マンドレル43自体を交換する必要がなく、ラベルの周長(折径)が変化した場合は、マンドレルを交換しなければならなかった従来のラベル被嵌装置に比べて、段取り替えに要する時間、労力及びコストを削減することができる。特に、このラベル被嵌システム1のように、それぞれにマンドレル43が取り付けられた、多数のラベル被嵌ヘッド10が搭載されているロータリ型のラベル被嵌装置5を採用する場合に有効である。
【0042】
特に、このラベル被嵌装置5に搭載されている開口整形ユニット40は、開状態における開閉杆45の平行状態を保ったまま、その開き量を調整することができるので、ラベルLの周長(折径)に応じて、マンドレル43の開閉杆45の開き量を変更しても、開閉杆45が先開きの状態や先閉じの状態になることがなく、ラベルLが開閉杆45から抜けにくくなったり、逆に、脱落しやすくなったりすることがないので、その後のラベルLのボトルBへの被嵌作業を円滑かつ確実に遂行することができる。
【0043】
また、この開口整形ユニット40は、開き量調整手段49は、マンドレル43を構成しているベース部材44の取付部42に対するねじ込み量を変えることで、開閉杆45が開状態のときの平行リンク機構を無段階に変形させることができるようになっているので、マンドレル43の開閉杆45の開き量を無段階に変更することができ、ある程度の範囲内であれば、どのような周長(折径)のラベルLにも精度よく対応することができる。
【0044】
また、開き量調整手段49は、開閉杆45が開状態のときだけ、平行リンク機構を変形させることができるようになっているので、開閉杆45の最大開き量が異なっている場合であっても、開閉杆45を閉じた状態では、開閉杆45の最大開き量に拘わらず、開閉杆45が最も閉じた状態となり、ラベルオープナー30によって予備的に開口したラベルLに開閉杆45を挿入し易いといった利点がある。
【0045】
なお、上述した実施形態では、マンドレル43を構成しているベース部材44の取付部42に対するねじ込み量を変えて、支持部材41に対するマンドレル43の取付高さを変更することによって、開閉杆45の最大開き量を調整するようにしているが、これに限定されるものではない。例えば、開閉杆45を開閉させる操作軸48aを駆動シリンダ48bによって昇降させるのではなく、支持部材41を昇降させるカム機構50と同様のカム機構によって操作軸48aを昇降させる場合は、即ち、図9(a)、(b)に示すように、ラベル被嵌ヘッド10の上部を取り囲む円筒体15に形成されたカム溝48cと、このカム溝48cに嵌り込む、操作軸48aの上端部に支持されたローラ48dとから構成されるカム機構によって操作軸48aを昇降させる場合は、同図(a)、(b)に示すように、カム溝48cが形成された円筒体15を全体的に昇降させることで、開閉杆45の最大開き量を調整するようにしてもよく、このようにすると、多数のラベル被嵌ヘッド10に搭載された開口整形ユニット40に対して、それらの開閉杆45の最大開き量を同時に調整することができるという利点があり、自動型替えも可能になる。
【0046】
また、その他の態様としては、操作軸48aに対して鍔部49aを高さ方向に位置変更可能に取り付け、操作軸48aに対する鍔部49aの取付位置を変更することで、開閉杆45の最大開き量を調整するようにしてもよい。
【0047】
また、上述した実施形態では、マンドレル43を構成しているベース部材44の取付部42に対するねじ込み量を変えることで、マンドレル43の開閉杆45の開き量を無段階に調整することができるようになっているが、これに限定されるものではなく、支持部材41に対するマンドレル43の取付高さを段階的に変更することによって、開閉杆45の開き量を段階的に調整するものであってもよい。
【0048】
また、上述した各実施形態では、開閉手段48によって開閉杆45を開閉させると共に、開き量調整手段49によって開いたときの開閉杆45の最大開き量を調整するようにしているが、これに限定されるものではなく、開き量調整手段49を開閉手段としても使用することができる。例えば、図10(a)、(b)に示す開閉手段48Aのように、開閉手段48の操作軸48aの下端部に設けられた、カムフォロア46eが当接するカム面を形成している大径部cb及び小径部csに代えて、開閉機構部46のカムフォロア46eを当接させることによって、カムフォロア46eをベース部材44の径方向に常時位置決めする同一径の位置決め部pdを設けると共に、この位置決め部pdにカムフォロア46eが当接している状態で、4本の開閉杆45が相互に平行状態となるように、下部外側リンク46dに対する取付部46iの張出し角度を設定し、操作軸48aを昇降させて鍔部49aによるベアリング46gの押し下げ量を変えることによって開閉杆45を開閉させると共に、その開閉ストロークを調整することによって開閉杆45の最大開き量を調整するようにしてもよい。
【0049】
このような構成を採用すると、開閉杆45の閉状態から開状態に至る全ストロークにわたって、開閉杆45が平行状態に保持されると共に、開閉手段48Aの他に開き量調整手段を別途設ける必要がなく、両者を兼用することができるという効果が得られる。
【0050】
また、この実施形態では、開閉機構部46のカムフォロア46eを、操作軸48aの下端部に設けられた位置決め部pdに当接させることによって、カムフォロア46eをベース部材44の径方向に位置決めしているが、これに限定されるものではなく、各平行リンク機構における上部内側リンク46a及び下部内側リンク46cの結合部をリング状の連結部材によって連結することで、位置決めすることも可能である。
【0051】
また、上述した各実施形態では、マンドレル43に4本の開閉杆45を設けているが、これに限定されるものではなく、4本以上の開閉杆を設けることも可能であり、その場合は、ベース部材44の径方向に放射状に配置された平行リンク機構をベース部材44の周方向に均等に配置することが望ましい。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明は、ボトル等の被嵌体にシュリンクラベル等の筒状フィルムを被嵌する前に、被嵌体の形状に合わせた開口形状に整形する。
【符号の説明】
【0053】
1 ラベル被嵌システム
5 ラベル被嵌装置
10 ラベル被嵌ヘッド
14、15 円筒体
20 ボトル保持手段
30 ラベルオープナー
40 開口整形ユニット(フィルム開口整形ユニット)
41 支持部材
42 取付部
42a 雄ねじ部
43 マンドレル
44 ベース部材
44a 雌ねじ部
45 開閉杆
46 開閉駆動機構
46a 上部内側リンク
46b 上部外側リンク
46c 下部内側リンク
46d 下部外側リンク
46e カムフォロア
46f レバー
46g ベアリング
46h レバー
46i 取付部
47 付勢手段
47a、47b コイルバネ
48,48A 開閉手段
48a 操作軸
48b 駆動シリンダ
48c カム溝
48d ローラ
49 開き量調整手段
49a 鍔部
cb 大径部
cs 小径部
pd 位置決め部
50 カム機構
51 カム溝
52 ローラ
53 取付部材
60 ラベル被嵌手段
L シュリンクラベル(筒状フィルム)
B PETボトル(被嵌体)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状フィルムを被嵌体に被嵌する際、前記筒状フィルムを所定の開口形状に整形するマンドレルを備えたフィルム開口整形ユニットであって、
前記マンドレルは、
ベース部材と、
前記筒状フィルムに挿入される複数の開閉杆と、
複数の前記開閉杆を開閉可能に支持する、前記ベース部材に取り付けられた開閉機構部と、
複数の前記開閉杆を閉方向に付勢する付勢手段と、
前記開閉機構部に支持された前記開閉杆を開閉させる開閉手段と、
前記開閉手段による前記開閉杆の最大開き量を調整する開き量調整手段と
を備え、
前記開閉機構部は、
前記ベース部材の中心から放射状に配置された複数の平行リンク機構を有し、
それぞれの前記平行リンク機構は、上端部同士が相互に前記ベース部材に軸支された上部内側リンク及び上部外側リンクと、下端部同士が相互に軸支された状態で、上端部が前記上部内側リンクの下端部に軸支された下部内側リンク及び上端部が前記上部外側リンクの下端部に軸支された下部外側リンクとを有し、
前記ベース部材の中心側に位置している前記上部内側リンク及び前記下部内側リンクの結合部にはカムフォロアが取り付けられており、
前記開閉手段は、外周面に前記カムフォロアが当接する外径の異なるカム面を有する操作軸を前記ベース部材に対して相対的に昇降させて、前記カムフォロアが取り付けられている前記上部内側リンク及び前記下部内側リンクの結合部の位置を前記開閉杆の開閉方向に移動させることによって、前記平行リンク機構を変形させることで、前記開閉杆を開閉させるようになっており、
複数の前記開閉杆は、開状態で相互に平行になるように、前記平行リンク機構の前記下部外側リンクに取り付けられており、
前記開き量調整手段は、開状態における前記平行リンク機構を変形させることで、前記開閉杆の最大開き量を調整するようになっていることを特徴とするフィルム開口整形ユニット。
【請求項2】
前記開き量調整手段は、前記開閉杆が開状態のときの前記平行リンク機構を無段階に変形させることができるようになっている請求項1に記載のフィルム開口整形ユニット。
【請求項3】
前記開き量調整手段は、前記開閉杆が開状態のときだけ、前記平行リンク機構を変形させることができるようになっている請求項1または2に記載のフィルム開口整形ユニット。
【請求項4】
筒状フィルムを被嵌体に被嵌する際、前記筒状フィルムを所定の開口形状に整形するマンドレルを備えたフィルム開口整形ユニットであって、
前記マンドレルは、
ベース部材と、
前記筒状フィルムに挿入される複数の開閉杆と、
複数の前記開閉杆を開閉可能に支持する、前記ベース部材に取り付けられた開閉機構部と、
複数の前記開閉杆を閉方向に付勢する付勢手段と、
前記開閉機構部に支持された前記開閉杆を開閉させる開閉手段と
を備え、
前記開閉機構部は、
前記ベース部材の中心から放射状に配置された複数の平行リンク機構を有し、
それぞれの前記平行リンク機構は、上端部同士が相互に前記ベース部材に軸支された上部内側リンク及び上部外側リンクと、下端部同士が相互に軸支された状態で、上端部が前記上部内側リンクの下端部に軸支された下部内側リンク及び上端部が前記上部外側リンクの下端部に軸支された下部外側リンクとを有し、
前記ベース部材の中心側に位置している前記上部内側リンク及び前記下部内側リンクの結合部は前記開閉杆の開閉方向に位置決めされると共に、複数の前記開閉杆は、相互に平行になるように、前記平行リンク機構の前記下部外側リンクに取り付けられており、
前記開閉手段は、前記上部内側リンク及び前記下部内側リンクの結合部を位置決めした状態で、前記平行リンク機構を変形させることで、前記開閉杆を開閉させるようになっていることを特徴とするフィルム開口整形ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−6110(P2011−6110A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−151858(P2009−151858)
【出願日】平成21年6月26日(2009.6.26)
【出願人】(000238005)株式会社フジシールインターナショナル (641)
【Fターム(参考)】