説明

フィールドシーケンシャルカラー方式表示装置を用いたビデオカメラシステム

【要 約】
【課 題】 マイクロカラーフィルター方式液晶表示装置を用いた撮像システムでは静止、移動体撮像の両方でピント合わせの問題を解決できず、一方、フィールドシーケンシャルカラー(FSC)方式液晶表示装置を用いたシステムでは移動体撮像でピント合わせ問題を解決できていなかった。
【解決手段】 ビデオカメラシステムのモニタとして、1フレーム中の特定のフィールドでバックライト30の各原色光源を同時に点灯させて該特定のフィールドを白色表示フィールドとし、かつ他のフィールドでは前記バックライトを消灯あるいは黒を表示することで該他のフィールドを黒フィールドとする白黒表示モードへの、カラー表示モードからの切り替えを可能としたカラー/白黒表示モード切替手段100を設けたFSC方式液晶表示装置3を用いる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィールドシーケンシャルカラー方式表示装置を用いたビデオカメラシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
フィールドシーケンシャルカラー方式液晶表示装置は、画素を3原色(赤R、緑G、青B)表示用のサブ画素に分割する必要がないので、マイクロカラーフィルター方式による液晶表示装置に比べて開口率を高くすることができ、廉価なアモルファスシリコンによるTFTを用いても小型で高精細な表示装置を構成することができる。そしてR,G,B各色が同じ画素で表示されるという特徴から、ビデオカメラのモニタに応用した場合、ピント合わせ(焦点調整)が容易になるという利点も有する。つまり、プロ用ビデオカメラではRGB3板式撮像で各色が同じ画素位置として撮像されるのに、マイクロカラーフィルター方式表示装置ではR,G,Bがサブ画素として異なる位置に表示されるので被写体の輪郭が不明確になってしまう欠点と対照をなす。プロ用カメラでは色調整よりもピント合わせを優先するためにマイクロカラーフィルター方式表示装置ではなく、わざわざ白黒表示装置をモニタとして採用している例もある。
【0003】
しかしフィールドシーケンシャルカラー方式表示装置では方式そのものに起因する欠点として色割れという問題があり、画面内を移動する被写体を撮影する場合あるいはカメラをパンする場合に物体の輪郭部分でRGBが分解して虹色に見えてしまう。これは特許文献1などによる方法で、TV放送に通常現れる移動速度までなら問題にならない程度にまで抑制することができるようになったが、それでも高速移動物体撮影や高速パンではどうしても色割れが見えてしまい、ピント合わせの邪魔となる。ただし、これら高速移動体撮像の場合は色調整している暇がないので、静止あるいは低速移動体で予め色調整しておき、高速移動体に対してのみピント合わせをすることができればよい。
【特許文献1】特開2007−264211号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のように、マイクロカラーフィルター方式液晶表示装置を用いた撮像システムでは静止、移動体撮像の両方でピント合わせの問題を解決できず、一方、フィールドシーケンシャルカラー方式液晶表示装置を用いたシステムでは移動体撮像でピント合わせ問題を解決できていなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、前記問題(課題)を解決するために、フィールドシーケンシャルカラー方式の利点である小型で高精細な液晶表示装置を、ビデオカメラで撮影された画像のモニタ(ビデオ画像モニタ)として用い、カラー表示と白黒表示を切り替える機能を持たせることにより、通常移動速度まではカラー表示で色調整とピント合わせの両方を可能とし、高速移動の状況では白黒表示でピント合わせを可能とするビデオカメラシステムを提供するものである。
【0006】
すなわち、本発明は以下のとおりである。
(請求項1)
3原色以上の原色光源をバックライトとしたフィールドシーケンシャルカラー方式液晶表示装置をビデオカメラのモニタに用いたビデオカメラシステムにおいて、前記液晶表示装置は、1フレーム中の特定のフィールドで前記バックライトの各原色光源を同時に点灯させて該特定のフィールドを白色表示フィールドとし、かつ他のフィールドでは前記バックライトを消灯あるいは黒を表示することで該他のフィールドを黒フィールドとする白黒表示モードへの、カラー表示モードからの切り替えを可能としたカラー/白黒表示モード切替手段を有することを特徴とする、フィールドシーケンシャルカラー方式表示装置を用いたビデオカメラシステム。
(請求項2)
前記液晶表示装置はさらに、
フィールドシーケンシャルカラー方式以外のビデオカメラからの映像の表示方式を、
カラー表示モードでは1フレームが各原色のフィールドおよび複数の黒フィールドから構成されるフィールドシーケンシャルカラー方式へ、
白黒表示モードでは1フレームが1つのもしくは連続する複数の白色表示フィールドおよび1つのもしくは連続する複数の黒フィールドから構成されるフィールドシーケンシャル白黒方式へと変換する、
表示方式変換手段を有することを特徴とする、請求項1に記載のビデオカメラシステム。
(請求項3)
前記液晶表示装置はさらに、
前記白黒表示モードの中で、前記ビデオカメラからの原色情報を同ビデオカメラの指定する原色色度座標に応じた割合で混合して白色表示情報を生成し、該白色表示情報ごとにそのフレーム画像中から最も明るい階調を検出し、その階調電圧での液晶の原色光透過率比を、前記バックライトの原色色度座標に応じた割合に加味して、前記白色表示フィールド内の原色光源の光量を調節する、
階調検出及び光量調節手段を有することを特徴とする、請求項1または2に記載のビデオカメラシステム。
(請求項4)
請求項1または2において、前記液晶表示装置に代えてデジタルミラーデバイス表示装置とした、フィールドシーケンシャルカラー方式表示装置を用いたビデオカメラシステム。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、フィールドシーケンシャルカラー方式の利点である小型で高精細な液晶表示装置をビデオカメラのモニタとして用い、これにカラー表示と白黒表示を切り替える機能を持たせたことにより、通常移動速度まではカラー表示で色調整とピント合わせの両方が可能となり、高速移動の状況では白黒表示でピント合わせが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明のビデオカメラシステム(略して本発明システム)は、例えば図1に示すように、放送業務用などで扱う高性能のビデオカメラ1と、その録画装置2に加え、モニタとして用いるフィールドシーケンシャルカラー(略してFSC)方式液晶表示装置3から構成される。録画装置2の代りに映像伝送装置が設けられているものであってもよい。FSC方式液晶表示装置3は、3原色光源で構成されるバックライトを具えたものである。なお、3原色以外の原色光源が付加されたものでもよい。また、FSC方式であれば、液晶表示装置でなくデジタルミラーデバイス(略してDMD)表示装置などであってもよい。
【0009】
ファインダと異なり、モニタは録画または伝送される映像情報を監視確認するためのものであり、画面構成、露光調整、色調整、ピント合わせ、等、現場で行なわれるすべての調整はモニタを見ながら行なわれる。
以下では、本発明において前記モニタとして用いる表示装置がFSC方式液晶表示装置である場合について説明する。
【0010】
図2(a)には、特許文献1による、色割れを低減したFSC方式液晶表示装置の、原色光源の発光タイミングを示す。ホワイトバランスは、赤(R),緑(G),青(B)の各原色光の波長に対する液晶の透過率を考慮して、光強度および/または発光時間幅で各原色光源間の光量比を調整することで得られる。ここで、光量とは、発光時間と光強度の積である。なお、3原色系はRGBに限らず、シアン、マゼンタ、イエローなどの他の3原色系であってもよく、また、N原色系の原色数Nは3に限らず4以上であってもよい。
【0011】
上記のような光量比の調整は、図6に参考例を示すように、表示パネル20を背後から照らすバックライト30を構成するR,G,Bの各原色光源(R光源,G光源,B光源)4,5,6に対して、あるいはさらに必要に応じて付加されたこれら以外の原色Xの原色光源(X光源)7)に対して、これら原色光源ごとおよびフィールドごとに光量を制御可能な、調光手段10を設けることによって、実行することができる。かかる調光手段10は、ICを用いた小規模の調光制御回路(原色光源への印加電流および該電流のオン/オフタイミングの制御を行う回路)で構成でき、コスト負担は軽い。なお、40は複数の調光手段10を統合した調光器である。
【0012】
また、図2(a)において、Kと記したフィールドではバックライトの各原色光源を発光させない(消灯する)ので黒となる。なお、バックライトの消灯有無にかかわらず、フィールド画面の全画素を黒表示にする(液晶を黒側に駆動する)ことによっても、黒フィールドは実現できる。
図2(a)の例では1フレームをR,G,B,K,K,Kの6フィールドで構成している。連続するKフィールドの数が多いほど色割れ低減効果は強くなっていくが、発光しているフィールドの時間が短くなっていくので表示は暗くなっていく。
【0013】
本発明では図2(a)のような色割れを低減したFSC方式表示装置に、図2(b)に示すようなフィールド構成を選択できる機能を付加する。Wフィールドは白表示フィールドであり、映像の輝度情報を表示する。R,G,B光源の発光を同じ1フィールドにまとめているだけなので、表示装置の画面輝度は変わらない。
このような選択機能は、例えば図3に示すように、調光器40内に、カラー/白黒表示モード切替手段100を設け、これによる白黒表示モードへの切替に応じて、調光制御回路10が、例えば、1フレーム中の特定のフィールドでバックライト30の各原色光源を同時に点灯させ(該特定のフィールドがWフィールドになる)、かつ他のフィールドではバックライト30を消灯させる(該他のフィールドがKフィールドとなる)ように動作するようにすればよい。
【0014】
図2(b)では1フレーム中のWフィールドを1フィールドだけにし、残り5フィールドを黒にしたので、発光時間は1フレームの1/6以下であり、インパルス型表示のCRTとほぼ同じの発光時間比を達成している。すなわち液晶表示装置を用いていても、CRTと同等の動画ボヤケ特性を達成することが可能である。なお動画ボヤケ特性が少々犠牲になるが、Kフィールドの数を減らしてWフィールドにすれば表示輝度を上げることも可能である。
【0015】
なお、本発明において、ビデオカメラがFSC方式以外のものである場合は、そのビデオカメラからの映像の表示方式を次のように変換する機能を有する表示方式変換手段をモニタ(本発明の表示装置)に設けることにより、色割れがなくかつ動画ボヤケの少ないシャープな表示が得られるから、ビデオカメラの高速パンあるいは高速移動体撮影のピント合わせが容易となる。
(a1)カラー表示モードでは1フレームが各原色のフィールドおよび複数の黒フィールドから構成されるフィールドシーケンシャルカラー方式へ変換する機能。
(a2)白黒表示モードでは1フレームが1つのもしくは連続する複数の白色表示フィールドおよび1つのもしくは連続する複数の黒フィールドから構成されるフィールドシーケンシャル白黒方式へと変換する機能。
【0016】
図4は、上記表示方式変換手段を有する本発明実施形態の1例を示す概略図であり、上記表示方式変換手段は、上記(a1),(a2)のような、FSC方式への変換機能を有する表示方式変換回路11と、該回路11の入力側で、該回路11を迂回する経路、該回路11へのカラー入力経路、同白黒入力経路の3つの選択肢を切替える切替回路15と、該回路11の出力側で、該回路11を迂回した経路と該回路11からの出力経路の2つの選択肢を切替える切換回路15aとから構成されている。なお、この例は、最も好ましい形態として、階調検出及び光量調節手段12(これについては後述する)を有するものである。
【0017】
ところで、Wフィールドで表示する階調情報は、映像信号が輝度Yと色差信号で構成されているならば輝度信号Yの値そのままを使えばよく、映像信号がRGBで構成されている場合には映像信号が指定している3原色の色度座標と白色の色度座標との関係で定まる割合で算出される輝度Yの値を用いることになる。その割合はNTSC規格では、 Y=0.30r+0.59g+0.11b であり、sRGB規格では、 Y=0.21r+0.72g+0.07b である。ここで、式の右辺のr,g,bは各原色に対する階調値である。
【0018】
もっとも、一般に液晶ではR,G,Bの各波長で透過率特性が異なるため、各色光源の光量比はR,G,Bが別フィールドに分かれているときのホワイト・バランスを持ってきてもWフィールドでの光量比としては適正とはいいにくい。各波長の透過率特性の様子を図5に示す。
例えばWフィールドで液晶に3Vを印加したとすると、青の透過率が大きく赤の透過率が小さいので、青く色着いてしまう。そしてこの透過率の比は液晶にかかっている電圧によって異なるので、表示画像の階調の異なる点ごとに色着きが異なってしまう。
【0019】
R,G,Bが別フィールドに分かれている場合、各原色光源の光量比は各色の最大透過率の比を色度座標で決定される比に加味したものになっているので、透過率が3色で異なる場合には強く色着いてしまって使えない。
そこで、本発明では、最も好ましい実施形態として、色着きを最小に抑えるため、Wフィールドで表示される画像の最大階調を検出し、その階調に対応する電圧でのRGB透過率比をWフィールドでの光量比決定に用いることにする。そのようにすれば、画面内の一番明るい点では色着きが起きず完全に白色となり、暗い階調に対してのみ多少の色着きが出るだけになる。
【0020】
図4に示す階調検出及び光量調節手段12は、上記色着きを最小に抑えるため、次の機能を持たせた回路で構成したものである。
(b1)白黒表示モードの中で、ビデオカメラ1からの原色情報をビデオカメラ1の指定する原色色度座標に応じた割合で混合して白色表示情報を生成し、該白色表示情報ごとにそのフレーム画像中から最も明るい階調を検出する機能。
(b2)上記検出した階調に対応する電圧での液晶の原色光透過率比を、バックライト30の原色色度座標に応じた割合に加味して、Wフィールド内の原色光源の光量を調節する機能。
【0021】
なお、図4の例では、階調検出及び光量調節手段12を使用する場合と使用しない場合とを選択可能とする切替手段16を設けている。階調検出及び光量調節手段12は、調光器40が白黒表示モードの状態(カラー/白黒表示モード切替手段100で白黒表示モード側に切替えた状態)であるときのみ、動作可能としてある。
なお、切替手段16を常に階調検出及び光量調節手段12を使用する側に設定しておけばよいような用途の場合は、切替手段16を省略してもよい。
【0022】
上記した(b2)の機能中、「加味する」は、具体的には次のような内容である。すなわち、例えば図2(a)でのR,G,Bの光量比は、LEDを用いた場合ルーメン(L)の比として、L:L:L=0.274:0.644:0.082 であるが、これに、例えば図4の透過率特性をもつ液晶を用い、最大階調が3V印加時の階調に相当していた場合、そこでの赤,青,緑の透過率比である、0.42:0.56:0.78 の逆数を掛けて補正した光量比、L:L:L=0.65:1.15:0.11 を該当Wフィールドでの原色光源光量比とするのである。
【実施例】
【0023】
(実施例1)
図1のビデオカメラシステムにおいて、モニタとしてFSC方式液晶表示装置3を図5の形態に構成したものを用い、FSC方式以外のカラー映像入力を表示方式変換回路11で図2(a)のようなフィールド構成のFSC方式画像へと変換し、調光器40でバックライト30を制御して、モニタ画面にカラー表示した。一方、調光器40中のカラー/白黒表示モード切替手段100により、カラー表示から図2(b)のようなフィールド構成の白黒画像へ変換し、切替手段16では、階調検出及び光量調節手段12を使わない経路を選択し、調光器40でバックライト30を制御して、モニタ画面に白黒表示した。
【0024】
その結果、低速移動体撮影時および低速パン時において、カラー表示モードでは色割れが見られず、一方、高速移動体撮影時および高速パン時において、白黒表示モードではピント合わせが容易であった。しかし、白黒表示モードにおける白色表示に、かなり青寄りの色変化が生じた。
(実施例2)
図1のビデオカメラシステムにおいて、モニタとしてFSC方式液晶表示装置3を図5の形態に構成したものを用い、FSC方式以外のカラー映像入力を表示方式変換回路11で図2(a)のようなフィールド構成のFSC方式画像へと変換し、調光器40でバックライト30を制御して、モニタ画面にカラー表示し、一方、調光器40中のカラー/白黒表示モード切替手段100により、カラー表示から図2(b)のフィールド構成の白黒画像へ変換し、切替手段16では、階調検出及び光量調節手段12を使う経路を選択し、Wフィールドの原色光源光量比を調節後、調光器40でバックライト30を制御して、モニタ画面に白黒表示した。
【0025】
その結果、低速移動体撮影時および低速パン時において、カラー表示モードでは色割れが見られず、一方、高速移動体撮影時および高速パン時において、白黒表示モードではピント合わせが容易であった。また、白黒表示モードにおける白色表示では、色着きは大きく減じた。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明システムの1例を示す概略図である。
【図2】本発明システムにより相互に切り替えられるカラー表示モード(a)および白黒表示モード(b)のフィールド構成の1例を示す説明図である。
【図3】本発明に用いる調光手段の1例(図6の参考例にカラー/白黒表示モード切替手段を付設したもの)を示す概略図である。
【図4】本発明の最も好ましい実施形態の1例を示す概略図である。
【図5】液晶透過率の波長依存性の1例を示す特性図である。
【図6】本発明の参考とした調光手段の1例を示す概略図である。
【符号の説明】
【0027】
1 ビデオカメラ(例:放送業務用高性能ビデオカメラ)
2 録画装置
3 フィールドシーケンシャルカラー方式液晶表示装置
4 原色光源(R光源)
5 原色光源(G光源)
6 原色光源(B光源)
7 原色光源(X光源、XはRGB以外の原色)
10 調光手段(調光制御回路)
11 表示方式変換回路
12 階調検出及び光量調節手段
15,15a,16 切替回路
20 表示パネル
30 バックライト
40 調光器
100 カラー/白黒表示モード切替手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
3原色以上の原色光源をバックライトとしたフィールドシーケンシャルカラー方式液晶表示装置をビデオカメラのモニタに用いたビデオカメラシステムにおいて、前記液晶表示装置は、1フレーム中の特定のフィールドで前記バックライトの各原色光源を同時に点灯させて該特定のフィールドを白色表示フィールドとし、かつ他のフィールドでは前記バックライトを消灯あるいは黒を表示することで該他のフィールドを黒フィールドとする白黒表示モードへの、カラー表示モードからの切り替えを可能としたカラー/白黒表示モード切替手段を有することを特徴とする、フィールドシーケンシャルカラー方式表示装置を用いたビデオカメラシステム。
【請求項2】
前記液晶表示装置はさらに、
フィールドシーケンシャルカラー方式以外のビデオカメラからの映像の表示方式を、
カラー表示モードでは1フレームが各原色のフィールドおよび複数の黒フィールドから構成されるフィールドシーケンシャルカラー方式へ、
白黒表示モードでは1フレームが1つのもしくは連続する複数の白色表示フィールドおよび1つのもしくは連続する複数の黒フィールドから構成されるフィールドシーケンシャル白黒方式へと変換する、
表示方式変換手段を有することを特徴とする、請求項1に記載のビデオカメラシステム。
【請求項3】
前記液晶表示装置はさらに、
前記白黒表示モードの中で、前記ビデオカメラからの原色情報を同ビデオカメラの指定する原色色度座標に応じた割合で混合して白色表示情報を生成し、該白色表示情報ごとにそのフレーム画像中から最も明るい階調を検出し、その階調電圧での液晶の原色光透過率比を、前記バックライトの原色色度座標に応じた割合に加味して、前記白色表示フィールド内の原色光源の光量を調節する、
階調検出及び光量調節手段を有することを特徴とする、請求項1または2に記載のビデオカメラシステム。
【請求項4】
請求項1または2において、前記液晶表示装置に代えてデジタルミラーデバイス表示装置とした、フィールドシーケンシャルカラー方式表示装置を用いたビデオカメラシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−194446(P2009−194446A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−30496(P2008−30496)
【出願日】平成20年2月12日(2008.2.12)
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成19年度、経済産業省、地域新生コンソーシアム研究開発事業、産業技術力強化法第19条の適用を受ける特許出願
【出願人】(503354044)財団法人21あおもり産業総合支援センター (27)
【Fターム(参考)】