説明

フィールド機器管理装置

【課題】各フィールド機器が付帯する各種パラメータ情報の管理の高効率化を図り、ユーザに対する利便性及び操作性の向上が図られたフィールド機器管理装置を実現する。
【解決手段】フィールド機器に付帯する全てのパラメータ情報を読出し、読み出された全てのパラメータ情報を一つの群情報とし、群情報と当該フィールド機器固有の識別情報とを関連付けて機器パラメータ情報群22を生成する機器パラメータ情報群生成手段11、生成された機器パラメータ情報群22を記憶する記憶手段20、フィールド機器に現在付帯されているパラメータ情報と記憶手段20に記憶されている機器パラメータ情報群22内の対応するパラメータ情報とを個々に比較する比較手段12、比較手段12により差異が検出されたパラメータ情報を付帯するフィールド機器である旨を報知する報知制御手段13、を備えるフィールド機器管理装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種パラメータ情報を付帯するフィールド機器の管理を行うフィールド機器管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年のプラントは、プラント各部に設けられた温度センサ・圧力センサ・流量センサ等の計測機器やバルブ開閉器や火力調整器等の調整機器などのフィールド機器から収集された各種データに基づいてプロセス制御システム(PCS:Process Control System)により運転制御されている。プロセス制御システムとしては、分散型制御システム(DCS;Distributed Control System)やプログラマブルコントローラ(PLC;Programmable Logic Controller)が知られている。
【0003】
更に、プロセス制御システムを介して又はフィールド機器から直接的に、各フィールド機器が付帯する各種パラメータ情報を収集してフィールド機器の管理を行うフィールド機器管理装置を備えたプラントの運転制御の支援やプラントの状態解析を行うプラント情報管理システム(PIMS;Plant Information Management System)がある。
【0004】
このようなプラント情報管理システムに用いられるフィールド機器は、フィールド機器管理装置との通信によりパラメータ情報の設定や参照等を可能にする情報処理機能化(インテリジェント化)の拡大が図られている。これに伴い、各フィールド機器が有するパラメータ情報の種類及び数の増加が進んでいる。
【0005】
各種パラメータ情報は、随時フィールド機器管理装置によりアップロードされて保持されており、保持されている各種機器パラメータが必要に応じてフィールド機器にダウンロードされて書き替えられている。
【0006】
例えば、登録されたフィールドバスシステムを構築する機器の中から更新する機器を選択し、更新する機器に関する機器情報ファイルを削除して選択された新たな機器に関する機器情報ファイルに更新するフィールドバスシステムの構築装置が開示されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−124937号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来のフィールド機器のパラメータ情報を管理するフィールド機器管理装置は、アップロードされて保持されているパラメータ情報の運用管理がユーザに委任されているため、フィールド機器が付帯する全てのパラメータ情報がアップロードされていない場合がある。また、パラメータ情報をアップロードして保持した後、フィールド機器のパラメータを変更した場合、パラメータ情報を変更したユーザ以外にはアップロードされたパラメータ情報とフィールド機器が現在付帯しているパラメータ情報とが異なっている事を認識することが困難であると共に、パラメータ情報を変更したユーザ自身もパラメータ情報を変更した事や変更内容を忘れてしまう怖れがある。
【0008】
更に、保持されているパラメータ情報をダウンロードしてフィールド機器が現在付帯するパラメータ情報を書き替える場合、フィールド機器固有のキャリブレーション用パラメータ等のダウンロードしてはいけないパラメータ情報や、書き替え不可のパラメータ情報に対しても、書き替えてしまう怖れがある。更に、ダウンロードされる順番が予め定められているパラメータ情報や、ダウンロードされる前に処理が必要なパラメータ情報等、何らかの条件が付加されているパラメータ情報に対しては、各種条件をユーザが考慮してダウンロードしなければならず、操作ミスにより適切に書き替えられないという問題が生じやすくなっており、ユーザにとって煩雑な作業となっている。
【0009】
本発明の課題は、上述した問題に鑑みて、各フィールド機器が付帯する各種パラメータ情報の管理の高効率化を図り、ユーザに対する利便性及び操作性の向上が図られたフィールド機器管理装置を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に記載の発明は、フィールド機器に付帯する全てのパラメータ情報を読出し、当該読み出された全てのパラメータ情報を一つの群情報とし、当該群情報と当該フィールド機器固有の識別情報とを関連付けて機器パラメータ情報群を生成する機器パラメータ情報群生成手段と、前記機器パラメータ情報群生成手段により生成された機器パラメータ情報群を記憶する記憶手段と、前記フィールド機器に現在付帯されているパラメータ情報と、前記記憶手段に記憶されている機器パラメータ情報群内の対応するパラメータ情報とを個々に比較する比較手段と、前記比較手段により差異が検出されたパラメータ情報を付帯するフィールド機器である旨を報知する報知制御手段と、を備えるフィールド機器管理装置であること、を特徴としている。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載のフィールド機器管理装置において、前記報知制御手段は、前記比較手段により前記記憶手段に記憶されている機器パラメータ情報群内の対応するパラメータ情報との差異が検出されたパラメータ情報を付帯するフィールド機器の報知状態を、全てのパラメータ情報において差異が検出されなかったフィールド機器の報知状態とは異なる報知状態で報知すること、を特徴としている。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2記載のフィールド機器管理装置において、前記記憶手段は、前記各フィールド機器の識別情報と関連付けられた機器パラメータ情報群を複数記憶し、前記比較手段は、前記記憶手段に記憶されている複数の機器パラメータ情報群から前記フィールド機器に現在付帯されているパラメータ情報と比較するパラメータ情報を有する機器パラメータ情報群の選択指示が受け付けられた場合、前記フィールド機器に現在付帯されているパラメータ情報と、前記選択指示された記憶手段に記憶されている機器パラメータ情報群内の対応するパラメータ情報とを個々に比較すること、を特徴としている。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載のフィールド機器管理装置において、前記比較手段は、前記記憶手段に記憶されている機器パラメータ情報群内のパラメータ情報を比較するフィールド機器の選択指示が受け付けられた場合、前記選択指示されたフィールド機器に現在付帯されたパラメータ情報と、前記記憶手段に記憶されている機器パラメータ情報群内の対応するパラメータ情報とを個々に比較すること、を特徴としている。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載のフィールド機器管理装置において、前記機器パラメータ情報群生成手段は、複数の前記フィールド機器のうち、前記機器パラメータ情報群を生成して前記記憶手段に記憶させるフィールド機器の選択指示が受け付けられた場合、前記選択指示されたフィールド機器において、当該フィールド機器に付帯されている全てのパラメータ情報を読出し、当該読み出された全てのパラメータ情報を一つの群情報とし、当該群情報と当該フィールド機器固有の識別情報とを関連付けて機器パラメータ情報群を生成すること、を特徴としている。
【0015】
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載のフィールド機器管理装置において、前記フィールド機器に現在付帯されているパラメータ情報を、前記記憶手段に記憶されている機器パラメータ情報群内に対応するパラメータ情報に書き替えるパラメータ情報書替手段を備えること、を特徴としている。
【0016】
請求項7に記載の発明は、請求項6記載のフィールド機器管理装置において、前記パラメータ情報書替手段は、前記フィールド機器の動作状態をパラメータ情報が書替可能な状態に変更させた後、前記パラメータ情報を書き替え、前記パラメータ情報を書き替えた後に前記フィールド機器の動作状態をパラメータ情報が書替不可能な状態に変更させること、を特徴としている。
【0017】
請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載のフィールド機器管理装置において、前記フィールド機器から読み出されたパラメータ情報と、前記記憶手段に記憶されている機器パラメータ情報群内の対応するパラメータ情報とを対比させて表示させ、かつ、前記比較手段により、差異が検出されたパラメータ情報対の表示状態を差異が検出されていないパラメータ情報対の表示状態とは異なる表示状態で表示させるパラメータ情報一覧表示手段を備えること、を特徴としている。
【0018】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のフィールド機器管理装置において、前記記憶手段に記憶されている機器パラメータ情報群の各パラメータ情報は、パラメータ値、書替対象か否かの情報、書替順序情報を有し、前記パラメータ情報一覧表示手段は、前記記憶手段に記憶されている機器パラメータ情報群の各パラメータ情報が有する前記書替対象か否かの情報に基づいて、前記書替対象であるパラメータ情報と書替対象ではないパラメータ情報とを分別し、前記書替順序情報に基づいて各パラメータ情報を配列して表示させること、を特徴としている。
【0019】
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載のフィールド機器管理装置において、前記記憶手段に記憶されている機器パラメータ情報群のパラメータ情報が有するパラメータ値の変更指示を受け付けるパラメータ情報変更指示手段を備えること、を特徴としている。
【0020】
請求項11に記載の発明は、請求項9又は10に記載のフィールド機器管理装置において、前記パラメータ情報書替手段は、前記パラメータ情報一覧表示手段により表示されたパラメータ情報に対して、前記書替対象か否かの情報の変更指示が受け付けられた場合、当該変更指示に応じて、前記機器パラメータ情報群のパラメータ情報の書替対象か否かの情報を変更すると共に、フィールド機器に現在付帯するパラメータ情報を書替対象となる前記機器パラメータ情報群のパラメータ情報に書き替えること、を特徴としている。
【0021】
請求項12に記載の発明は、請求項9から11のいずれか一項に記載のフィールド機器管理装置において、前記パラメータ情報書替手段は、前記パラメータ情報一覧表示手段により表示されたパラメータ情報に対して、前記書替順序情報の変更指示が受け付けられた場合、当該変更指示に応じて前記機器パラメータ情報群のパラメータ情報の書替順序情報を変更すると共に、当該書替順序情報に従って前記フィールド機器に現在付帯するパラメータ情報を書き替えること、を特徴としている。
【発明の効果】
【0022】
請求項1に記載の発明によれば、フィールド機器に付帯されている全てのパラメータ情報を読出し、読み出された全パラメータ情報がフィールド機器の識別情報と関連付けられて記憶されることにより、フィールド機器毎にフィールド機器に付帯されているパラメータ情報を漏れなく管理することができ、フィールド機器に現在付帯されているパラメータ情報が記憶手段に記憶されている対応するパラメータ情報との差異が検出された場合には、その旨が報知されるため、フィールド機器のパラメータ情報が変更された旨をユーザに報知することができる。即ち、フィールド機器が付帯する各種パラメータ情報の管理の高効率化を図り、ユーザに対する利便性及び操作性の向上を図ることができる。
【0023】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1と同様の効果を得られるのは勿論のこと、記憶手段に記憶されている機器パラメータ情報群内の対応するパラメータ情報との差異が検出されたパラメータ情報を付帯するフィールド機器の報知状態と、全てのパラメータ情報おいて差異が検出されなかったフィールド機器の報知状態とが異なるように報知されるため、ユーザに対してフィールド機器の状態の認識性を向上させることができる。
【0024】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2と同様の効果を得られるのは勿論のこと、各フィールド機器の識別情報と関連付けられた複数の機器パラメータ情報群を記憶することができるため、フィールド機器に付帯されたパラメータ情報の管理の効率化を図ることができると共に、フィールド機器に現在付帯されているパラメータ情報と比較する機器パラメータ情報群を、記憶手段に記憶されている当該フィールド機器の識別情報と関連付けられた複数の機器パラメータ情報群から選択することができるため、比較する機器パラメータ情報群の選択肢が増え、ユーザに対する操作性の向上を図ることができる。
【0025】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1から3のいずれか一項と同様の効果を得られるのは勿論のこと、選択指示されたフィールド機器に対して、選択指示されたフィールド機器が現在付帯しているパラメータ情報と、記憶手段に記憶されている機器パラメータ情報群内の対応するパラメータ情報との比較処理が実行されるため、ユーザに対する利便性を向上させることができる。
【0026】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1から4のいずれか一項と同様の効果を得られるのは勿論のこと、選択されたフィールド機器に対して、機器パラメータ情報群が生成されるため、ユーザに対する利便性を向上させることができる。
【0027】
請求項6に記載の発明によれば、請求項1から5のいずれか一項と同様の効果を得られるのは勿論のこと、フィールド機器に現在付帯されているパラメータ情報を記憶手段に記憶されている機器パラメータ情報群内に対応するパラメータ情報に書き替えることができるため、操作ミスによるパラメータ情報の書替漏れを防止することができ、ユーザに対する利便性及び操作性を向上させることができる。
【0028】
請求項7に記載の発明によれば、請求項6と同様の効果を得られるのは勿論のこと、パラメータ情報を書き替える前にフィールド機器の動作状態をパラメータ情報書替可能状態に変更させ、パラメータ情報を書き替えた後にフィールド機器の動作状態をパラメータ情報書替不可能状態に変更させることにより、フィールド機器の動作の安全性を確保することができるため、フィールド機器の誤動作を防止することができ、ユーザに対する操作性を向上させることができる。
【0029】
請求項8に記載の発明によれば、請求項1から7のいずれか一項と同様の効果を得られるのは勿論のこと、フィールド機器から読み出されたパラメータ情報と、記憶手段に記憶されている機器パラメータ情報群内の対応するパラメータ情報とが対比されて表示されると共に、差異が検出されたパラメータ情報対の表示状態が差異が検出されていないパラメータ情報対の表示状態とは異なる状態で表示されるため、ユーザに対して差異が有るパラメータ情報対の認識性を向上させることができる。
【0030】
請求項9に記載の発明によれば、請求項8と同様の効果を得られるのは勿論のこと、書替対象であるか否かに基づいて表示されるパラメータ情報が分別されると共に、書替順序情報に基づいて配列されたパラメータ情報が表示されるため、ユーザに対して書替対象であるか否か及び書替順序を認識させることができる。
【0031】
請求項10に記載の発明によれば、請求項9と同様の効果を得られるのは勿論のこと、記憶手段に記憶されている機器パラメータ情報群のパラメータ値をユーザが任意に変更することができるため、利便性及び操作性を向上させることができる。
【0032】
請求項11に記載の発明によれば、請求項9又は10と同様の効果を得られるのは勿論のこと、ユーザが任意に書替対象か否かを変更できるため、操作性が向上されるとともに、書替対象のパラメータ情報のみ機器パラメータ情報群のパラメータ情報に書き替えるため、フィールド機器固有のキャリブレーション用パラメータ情報等の書き替えてはいけないパラメータ情報や書替不可のパラメータ情報を書き替えることが無くなり、書替ミスによるフィールド機器の誤設定や誤動作を防止することができる。
【0033】
請求項12に記載の発明によれば、請求項9から11のいずれか一項と同様の効果を得られるのは勿論のこと、ユーザが任意に書替順序を変更できるため、操作性が向上されると共に、書替順序情報に従ってフィールド機器のパラメータ情報が記憶手段に記憶されている機器パラメータ情報群内の対応するパラメータ情報に書き替えられるため、書き替える度に書替順序を設定する必要が無くなり、書替順序の設定忘れや設定ミスによるフィールド機器の誤設定や誤動作を防止することができ、作業性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、この発明にはこの実施の形態に限定されるものではない。また、この発明の実施の形態は、発明の最も好ましい形態を示すものであり、この発明の用語はこれに限定されない。
【0035】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
まず、構成を説明する。
図1に、本実施の形態におけるフィールド機器管理システムAの構成を示すブロック図を示す。
【0036】
図1に示すように、フィールド機器管理システムAは、フィールド機器管理装置1と、制御システム2を介してフィールド機器管理装置1と通信可能に接続された複数のフィールド機器3a、3b、3c、及び通信機器32を介して制御システム2を介さずに直接的にフィールド機器管理装置1と通信可能に接続されたフィールド機器3cと、を備えて構成されている。
【0037】
フィールド機器管理装置1は、バス21に接続されており、バス21に接続された制御システム2から各フィールド機器が付帯する各種パラメータ情報を収集してフィールド機器の管理を行う装置である。なお、当該フィールド機器管理装置1は、プラントの運転制御の支援やプラントの状態解析を行うプラント情報管理システム(PIMS;Plant Information Management System)に含まれる装置であってもよい。
【0038】
制御システム2は、バス21及びフィールドバス31と接続されている。制御システム2は、バス21に接続されたフィールド機器管理装置1に対して、フィールドバス31と接続されたフィールド機器3a、3b、3cから収集したパラメータ情報を送信する。また、制御システム2は、フィールド機器管理装置1から送信されたデータに基づいてフィールド機器3a、3b、3cを制御する。このように制御システム2は、フィールド機器3a、3b、3cから収集された各種パラメータ情報に基づいて、発電、石油精製、鉄鋼、ガスなどのプラントの生産工程や各種電機機器等を制御するシステムである。制御システム2としては、例えば、分散型制御システム(DCS;Distributed Control System)やプログラマブルコントローラ(PLC;Programmable Logic Controller)等のプロセス制御システム(PCS:Process Control System)を挙げることができる。
【0039】
フィールド機器3a、3b、3cは、フィールドバス31又は通信機器32と接続されている。フィールド機器3a、3b、3cは、フィールドバス21と接続された制御システム2又は通信機器32を介して有線又は無線の伝送路32aによって接続されたフィールド機器管理装置1により管理されている。フィールド機器3a、3b、3cとしては、プラント各部に設けられた温度センサ・圧力センサ・流量センサ等の計測機器やバルブ開閉器や火力調整器等の調整機器などを挙げることができる。本実施の形態のフィールド機器は、フィールド機器管理装置1又は制御システム2との通信によりパラメータ情報の設定や参照等を可能にする情報処理機能化(インテリジェント化)が図られたフィールド機器である。
【0040】
図2に、フィールド機器管理装置1の概略構成図を示す。
図2に示すように、フィールド機器管理装置1は、制御手段10、記憶手段20、表示手段30、入力手段40、通信手段50を備えて構成されており、各部は電気的に接続されている。
【0041】
制御手段10は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等から構成され、記憶手段20やROM内に格納されているシステムプログラム、各種制御プログラム、各種データ等をRAM内に展開し、これらのプログラム及びデータとの協働により、フィールド機器管理装置1の動作全般を統括的に制御する。また、制御手段10は、RAMに展開したプログラムに従って各種処理を実行し、その処理結果をRAM又は記憶手段20に記憶させるとともに、表示手段30にウィンドウやアイコンなどの画像を表示させ、入力手段40としてのマウス等のポインティングデバイスによってユーザに操作させるGUI(Graphical User Interface)の機能を実現する。
【0042】
制御手段10は、CPU、ROM、RAM及び記憶手段20等の各部の協働により、ROMに記憶されているプログラムやデータ及び記憶手段20に記憶されている各種データをRAM等に展開し、入力手段40や通信手段50から入力される各種データに従って、選択されたフィールド機器が付帯する全てのパラメータ情報を読出し、読み出された全パラメータ情報を1つの群情報とする。そして制御手段10は、この群情報とフィールド機器固有の識別情報としての機器識別標識と関連付けて機器パラメータ情報群を生成する。制御手段10は、生成された機器パラメータ情報群を記憶手段20に記憶させる。このように制御手段10は、機器パラメータ情報群生成手段11としての機能を実現する。
【0043】
また制御手段10は、選択されたフィールド機器が現在付帯するパラメータ情報と、当該フィールド機器に対応する記憶手段20に記憶されている機器パラメータ情報群内の対応するパラメータ情報とが一致するか否かを個々に比較する比較手段12の機能を実現する。
【0044】
そして制御手段10は、フィールド機器が付帯するパラメータ情報と記憶手段20に記憶されている機器パラメータ情報群内の対応するパラメータ情報とが一致しない(差異が検出された)パラメータ情報を付帯するフィールド機器の報知状態を全てのパラメータ情報において全て一致(差異が検出されない)と判別されたフィールド機器の報知状態とは異なる報知状態で表示手段30の表示画面上に表示させる報知制御手段13としての機能を実現する。
【0045】
制御手段10は、選択されたフィールド機器から読み出された全てのパラメータ情報と、選択された記憶手段20に記憶されている機器パラメータ情報群内の対応するパラメータ情報とを対比させて表示手段30に表示させると共に、差異が検出されたパラメータ情報対の表示状態を差異が検出されていないパラメータ情報対の表示状態とは異なる表示状態で表示手段30の表示画面上に表示させるパラメータ情報一覧表示手段14の機能を実現する。
【0046】
また、パラメータ情報を書き替える際には、フィールド機器の動作状態をパラメータ情報が書替可能な状態に変更させる書替前処理を実行した後、選択されたフィールド機器に現在付帯されているパラメータ情報を選択された記憶手段20に記憶されている機器パラメータ情報群内の対応するパラメータ情報に書き替え、パラメータ情報を書き替えた後、フィールド機器の動作状態をパラメータ情報が書替不可能な状態に変更させる書替後処理を実行するパラメータ情報書替手段15の機能を実現する。
【0047】
パラメータ情報書替手段15は、更に、フィールド機器から読み出されたパラメータ情報に対して、ユーザから書替対象か否かの情報の変更指示が受け付けられた場合、当該変更指示に応じて、対応する機器パラメータ情報群内の対応するパラメータ情報としての書替対象か否かの情報を変更すると共に、フィールド機器に現在付帯するパラメータ情報を書替対象となる機器パラメータ情報群のパラメータ情報に書き替える。また、フィールド機器から読み出されたパラメータ情報に対して、書替順序情報の変更指示が受け付けられた場合、当該変更指示に応じて機器パラメータ情報群のパラメータ情報としての書替順序情報を変更すると共に、当該書替順序情報に従ってフィールド機器が現在付帯するパラメータ情報を書替対象となる機器パラメータ情報群のパラメータ情報に書き替える。
【0048】
更に、他のアプリケーションにおいて生成された機器パラメータ情報群を通信手段50を介して読み込み、読み込んだ機器パラメータ情報群のパラメータ情報をフィールド機器に付帯されるパラメータ情報として利用できるように変換し、記憶手段20内に記憶される機器パラメータ情報群として記憶させるインポート手段16の機能と、記憶手段20に記憶されている機器パラメータ情報群を他のアプリケーションで利用できるように変換して通信手段50を介して書き出すエクスポート手段17の機能を備えることが好ましい。
【0049】
インポート手段16及びエクスポート手段17を備えることにより、記憶手段20に記憶されている機器パラメータ情報群22を、他のアプリケーションで利用できると共に、他のアプリケーションにおいて生成された機器パラメータ情報群を記憶手段20に記憶される機器パラメータ情報群22として利用できるため、利便性が向上される。
【0050】
記憶手段20は、電気的に消去及び書き換えが可能な不揮発性の記憶媒体を備え、この記憶媒体内に、機器台帳テーブル21と複数の機器パラメータ情報群22を記憶している。電気的に消去及び書き換えが可能な不揮発性の記憶媒体としては、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)やフラッシュメモリなどが挙げられる。
【0051】
図3(a)に、機器台帳テーブル21の一例を示し、図3(b)に、機器パラメータ情報群22の一例を示す。
【0052】
図3(a)に示すように、機器台帳テーブル21は、各フィールド機器を識別するための機器識別標識(ID)のフィールド、機器識別標識に対応するフィールド機器名称のフィールド、機器識別標識に対応するフィールド機器の型番や設置場所等の基本的な各種設定項目のフィールドから成る複数のフィールド機器のレコードから構成されている。
【0053】
図3(b)に示すように、機器パラメータ情報群22は、フィールド機器の複数の各種パラメータ情報が群情報として記憶されている。機器パラメータ情報群22は、各種パラメータ情報に対応するフィールド機器を識別するための機器識別標識が付されており、当該機器識別標識は、機器台帳テーブル21の機器識別標識のフィールドに記憶されている機器識別標識のいずれかに対応している。即ち、機器識別標識は、フィールド機器から読み出された全パラメータ情報を読み出されたフィールド機器と関連付けるための識別情報としての機能を果たす。
【0054】
また、機器パラメータ情報群22は、同一のフィールド機器に対して、生成される毎に記憶されるため複数存在する。従って、機器パラメータ情報群22には、機器パラメータ情報群が生成された生成日付や生成された順序等の識別情報が更に付されることが好ましい。
【0055】
機器パラメータ情報群22は、パラメータ情報として、パラメータ情報の名称を示す機器パラメータ名称のフィールド、当該機器パラメータ名称に対応するパラメータ値を示すのフィールド、当該機器パラメータ名称に対応するパラメータ値をプラント内に設けられたフィールド機器のパラメータ情報として書き替えること(ダウンロード)が可能であるか否かを示すフラグ1のフィールド、ダウンロードの対象となっているか否か(書替対象か否か)を示すフラグ2のフィールド等から成る複数のパラメータ情報のレコードから構成されている。また、機器パラメータ情報群22は、ダウンロードの順番(書替順序)に従ってパラメータ情報のレコードが配列されており、このレコードの配列順序が書替順序情報としての機能を果たしている。
【0056】
記憶手段20が各フィールド機器の機器識別標識と関連付けられた複数の機器パラメータ情報群を記憶することができるため、フィールド機器に付帯されたパラメータ情報の管理の効率化を図ることができる。また、フィールド機器に現在付帯されているパラメータ情報と比較する機器パラメータ情報群を、記憶手段20に記憶されている当該フィールド機器と関連付けられた複数の機器パラメータ情報群から選択させることができるため、比較する機器パラメータ情報群の選択肢が増え、ユーザに対する操作性の向上を図ることができる。
【0057】
表示手段30は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)やEL(Electro Luminescence)ディスプレイ等によって構成され、制御手段10から入力される表示指示に従って各種情報を表示画面上に表示を行うと共に、複数のフィールド機器の状態を示する機能を実現する。
【0058】
入力手段40は、カーソルキー、数字入力キー及び各種機能キー等を備えたキーボード、マウス等のポインティングデバイス、表示手段30の表示画面を覆うように設けられたタッチパネル等を備え、キーボードやタッチパネルで押下された押下信号を制御手段10に出力するとともに、ポインティングデバイスによる操作信号を制御手段10に出力する。
【0059】
通信手段50は、制御システム2及びフィールド機器3cに接続された通信機器32と通信可能に接続するためのインターフェースであり、フィールド機器管理装置1と制御システム2及び通信機器32との間でデータの転送速度の調整や、データ形式の変換を行い、両者のデータのやり取りを仲介する。通信手段50の仕様としては、アプリケーション間通信インターフェースの統一仕様であるOPC Foundation規定に準拠するインターフェースであることが好ましい。
【0060】
図4に、表示手段30の表示画面上に表示されるプラント構成画面G1の一例を示す。図4に示すように、プラント構成画面G1は、プラント構成機器表示エリアG11及びフィールド機器設定エリアG12を有している。
【0061】
プラント構成機器表示エリアG11は、プラント内に設けられたフィールド機器を、プラント内の製造工程や各種フィールド機器の種類に応じて各階層に分類された複数のフォルダやフィールド機器の状態を示すアイコンによる階層構造によって表している。
【0062】
フィールド機器の状態を示すアイコンは、比較手段12によって、フィールド機器が付帯するパラメータ情報と記憶手段20に記憶されている機器パラメータ情報群内の対応するパラメータ情報とが一致しない(差異が検出された)と判別されたフィールド機器である場合には、報知制御手段13によって全て一致(差異が検出されない)と判別されたフィールド機器の表示状態とは異なる報知状態(例えば、エクスクラメーションマーク(!)を付す。)で表示手段30の表示画面上に表示される。また、各階層のフォルダは、下位のフォルダが有するフィールド機器が、差異が検出されたフィールド機器である場合には、差異が検出されないフィールド機器を有するフォルダの表示状態とは異なる報知状態(例えば、エクスクラメーションマーク(!)を付す。)で表示手段30の表示画面上に表示される。
【0063】
即ち、差異が検出されたフィールド機器の状態を示すアイコンの表示状態が変更された情報が、上位のフォルダ階層に伝播される構成となるため、ユーザに対して容易に差異が検出されたことを視認させることができる。
【0064】
なお、本実施の形態においては、差異が検出されたフィールド機器の状態を示すアイコンの表示状態及びフォルダの表示例として、エクスクラメーションマーク(!)を付した例を挙げているが、他の識別標識を付したり、アイコン及びフォルダの色や形状、大きさを変更させたりしても良く、これらの組合せとして表示させて報知しても良い。
【0065】
このように、記憶手段20に記憶されている機器パラメータ情報群内の対応するパラメータ情報との差異が検出されたパラメータ情報を有するフィールド機器の報知状態と、全てのパラメータ情報において差異が検出されないフィールド機器の報知状態とが異なるため、ユーザに対してフィールド機器の状態の認識性を向上させることができる。
【0066】
フィールド機器設定エリアG12には、プラント構成機器表示エリアG11において選択されたフィールド機器の各種設定項目が表示されている。フィールド機器設定エリアG12には、機器台帳テーブル21において選択されたフィールド機器のレコードに含まれる各種設定項目が読み出されて表示されている。各種設定項目がフィールド機器設定エリアG12においてユーザが入力手段40を用いて設定変更することにより、機器台帳テーブル21の各種設定項目が変更される。
【0067】
図5に、表示手段30の表示画面上に表示される機器パラメータ情報一覧画面G2の一例を示す。機器パラメータ情報一覧画面G2は、プラント構成画面G1のプラント構成機器表示エリアG11においてフィールド機器の状態を示すアイコンが選択され、選択されたアイコンに対応するフィールド機器に関するパラメータ情報の表示を指示する操作がされた際に表示される画面である。
【0068】
例えば、機器パラメータ情報一覧画面G2を表示させるフィールド機器を選択する方策としては、プラント構成画面G1のプラント構成機器表示エリアG11において表示されているフィールド機器の状態を示すアイコンをダブルクリックすることにより実現することができる。
【0069】
機器パラメータ情報一覧画面G2は、機器パラメータ情報群選択エリアG21、機器パラメータ情報一覧表示エリアG22、インポートボタンB1、エクスポートボタンB2、その他コマンドボタン、各種テキストボックス等を有している。
【0070】
機器パラメータ情報群選択エリアG21には、選択されたフィールド機器に対応する記憶手段20に記憶されている複数の機器パラメータ情報群から選択されたフィールド機器が付帯するパラメータ情報と比較するパラメータ情報を有する機器パラメータ情報群を選択させるためのドロップダウンリストボックスG21aと、選択された機器パラメータ情報群に付された情報(生成日付やコメント)を表示している。
【0071】
機器パラメータ情報一覧表示エリアG22は、ダウンロードボタンB11と、アップロードボタンB12とが設けられていると共に、ダウンロードの対象となるパラメータ情報を表示する画面、ダウンロードの対象外となるパラメータ情報を表示する画面、ダウンロードしてはならないパラメータ情報を表示する画面がタブによって分別されて表示されている。例えば、ダウンロードの対象となるパラメータ情報を表示する画面には、機器パラメータ情報群のパラメータ情報としてのフラグ1及びフラグ2に応じて、フィールド機器が付帯するパラメータ情報(ここでは、パラメータ値)と、記憶手段20に記憶されかる機器パラメータ情報群選択エリアG21によって選択された機器パラメータ情報群内の対応するパラメータ情報(ここでは、パラメータ値)とが対比されて表示されている。また、差異が検出されたパラメータ情報対(パラメータ値対)の表示状態は、差異が検出されていないパラメータ情報対(パラメータ値対)とは異なる表示状態として表示されている。
【0072】
このように、フィールド機器から読み出されたパラメータ情報と、記憶手段20に記憶された機器パラメータ情報群内の対応するパラメータ情報とが対比されて表示されると共に、差異が検出されたパラメータ値対の表示状態が差異が検出されていないパラメータ値対の表示状態とは異なる表示状態で表示されるため、ユーザに対して差異が有るパラメータ値対の認識性を向上させることができる。
【0073】
図5に示す機器パラメータ情報一覧表示エリアG22には、ダウンロードの対象となるパラメータ情報を表示する画面が前面に表示されており、各機器パラメータ名称に対応して、フィールド機器が付帯するパラメータ値(実機器パラメータ値)と、記憶手段20から読み出された機器パラメータ情報群のパラメータ値(読出パラメータ値)とが書替順序情報に基づいてダウンロードされる順番に配列され且つ対比されて表示されている例を示している。また、差異が検出されたパラメータ情報のパラメータ値対の背景色を差異が検出されていないパラメータ値対の背景色と異なるように表示している例を示している。
【0074】
なお、本実施の形態においては、差異が検出されたパラメータ値対の表示状態の表示例として、背景色を変更させた例を挙げているが、パラメータ値の書体(フォント)、装飾(スタイル)、大きさ(サイズ)、色を変更させてもよく、この限りではない。なお、書体としては、例えば、明朝体、ゴシック体等を挙げることができ、装飾としては、例えば、斜体、細字、太字、太字斜体、下線、網掛け、影付き、中抜き、反転、文字囲み、傍点等を挙げることができる。
【0075】
このように、ダウンロードの対象であるか否かに基づいて表示されるパラメータ情報が分別されると共に、書替順序情報に基づいて配列されたパラメータ情報が表示されるため、ユーザに対して書替対象であるか否か及び書替順序を認識させることができる。
【0076】
ダウンロードボタンB11は、差異が検出された全パラメータ情報において、機器パラメータ情報群のパラメータ情報(ここでは、パラメータ値)をフィールド機器に現在付帯されているパラメータ情報(ここでは、パラメータ値)として一括してダウロードさせて書き替えるよう指示するボタンである。
【0077】
アップロードボタンB12は、フィールド機器から読み出された全てのパラメータ情報を新たな機器パラメータ情報群として生成し、記憶手段20に記憶させるよう指示するボタンである。
【0078】
インポートボタンB1は、他のアプリケーションにおいて生成された機器パラメータ情報群を読み込み、読み込んだ機器パラメータ情報群を変換して記憶手段20に記憶させるよう指示するボタンである。
【0079】
エクスポートボタンB2は、記憶手段20に記憶されている機器パラメータ情報群を、他のアプリケーションで利用できるように変換して書き出すよう指示するボタンである。
【0080】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図6に、本実施の形態における比較処理のフローチャートを示す。
図6に示す比較処理は、制御手段10が備えるCPUと、ROM、RAMに記憶されたプログラム及び各種データ、比較手段12及び報知制御手段13と、記憶手段20に記憶された機器台帳テーブル21及び機器パラメータ情報群22との協働によるソフトウェア処理により実現される。
【0081】
まず、差異を検出するフィールド機器の選択指示が受け付けられる(ステップS1)。
差異を検出するフィールド機器の選択指示の方策としては、例えば、ユーザがプラント構成画面G1のプラント構成機器表示エリアG11に表示されるフィールド機器の状態を示すアイコンを選択してショートカットメニューを表示させ、ショートカットメニューの中から比較処理を実行させる項目を選択することにより実現させることができる。
【0082】
選択されたフィールド機器から、フィールド機器が付帯する全てのパラメータ情報が読み出され、RAM内に一時的に記憶される(ステップS2)と共に、選択されたフィールド機器において、予め設定されている機器パラメータ情報群が読み出される(ステップS3)。予め設定されている機器パラメータ情報群とは、例えば、最新の生成日付が付された機器パラメータ情報群、過去に比較処理が実行されたフィールド機器であれば、その際に用いた機器パラメータ情報群としてもよく、適宜設定可能であることが好ましい。
【0083】
選択されたフィールド機器から読み出されたパラメータ情報と、当該読み出されたフィールド機器に対応する機器パラメータ情報群内の対応するパラメータ情報とが個々に比較される比較処理が実行される(ステップS4)。
【0084】
ステップS4の比較処理において、差異が検出されたパラメータ情報の有無が判別され(ステップS5)、差異が検出されたパラメータ情報は無し(全てのパラメータ情報が一致)と判別された場合(ステップS5;No)、ステップS7に進む。
【0085】
差異が検出されたパラメータ情報有りと判別された場合(ステップS5;Yes)、ステップS2においてパラメータ情報を読み出したフィールド機器の状態を示すアイコンの表示状態の変更処理が実行される(ステップS6)。例えば、図4に示すプラント構成機器表示エリアG11に示されるように、差異が生じているパラメータ情報を有するフィールド機器の状態を示すアイコンの変更処理が実行される。
【0086】
ステップS5;No後又はステップS6後、選択された全てのフィールド機器の比較処理が終了されたか否かが判別され(ステップS7)、選択された全てのフィールド機器の比較処理が終了されていないと判別された場合(ステップS7;No)、ステップS2に戻る。
【0087】
選択された全てのフィールド機器の比較処理が終了されたと判別された場合(ステップS7;Yes)、本処理は終了される。
【0088】
なお、本処理は、差異を検出するフィールド機器の選択指示があった場合に実行される処理としたが、定期的に全てのフィールド機器に対して実行される処理としてもよい。
【0089】
このように、選択指示されたフィールド機器に対して、選択指示されたフィールド機器が現在付帯しているパラメータ情報と記憶手段20に記憶されている機器パラメータ情報群内の対応するパラメータ情報との比較処理が実行されるため、ユーザに対する利便性を向上させることができる。
【0090】
図7に、本実施の形態における機器パラメータ情報群生成処理のフローチャートを示す。図7に示す機器パラメータ情報群生成処理は、制御手段10が備えるCPUと、ROM、RAMに記憶されたプログラム及び各種データ、機器パラメータ情報群生成手段11、パラメータ情報一覧表示手段14と、記憶手段20に記憶された機器台帳テーブル21及び機器パラメータ情報群22との協働によるソフトウェア処理により実現される。
【0091】
まず、パラメータ情報をアップロードするフィールド機器の選択指示が受け付けられる(ステップS11)。アップロードするフィールド機器の選択指示の方策としては、例えば、ユーザがプラント構成画面G1のプラント構成機器表示エリアG11に表示されるフィールド機器の状態を示すアイコンを選択してショートカットメニューを表示させ、ショートカットメニューの中からアップロードを実行させる項目を選択することにより実現させることができる。
【0092】
選択されたフィールド機器から、フィールド機器が付帯する全てのパラメータ情報が読み出され、RAM内に一時的に記憶されると共に、選択されたフィールド機器において、予め設定されている機器パラメータ情報群が読み出され(ステップS12)、各フィールド機器に対する機器パラメータ情報一覧画面G2が表示される(ステップS13)。
【0093】
ユーザによって機器パラメータ情報一覧画面G2のアップロードボタンB12が押下されると、読み出された全パラメータ情報を1つの群情報とすると共に、機器台帳テーブル21を参照してフィールド機器の機器識別情報を読出し、読み出された機器識別情報を群情報に付して新たな機器パラメータ情報群を生成し、生成された機器パラメータ情報群を記憶手段20に記憶させる(ステップS14)。
【0094】
選択された全てのフィールド機器のアップロード処理が終了されたか否かが判別され(ステップS15)、選択された全てのフィールド機器のアップロード処理が終了されていないと判別された場合(ステップS15;No)、ステップS12に戻る。
【0095】
選択された全てのフィールド機器のアップロード処理が終了されたと判別された場合(ステップS15;Yes)、本処理は終了される。
【0096】
このように、選択されたフィールド機器に対して、機器パラメータ情報群が生成されるため、ユーザに対する利便性を向上させることができる。
【0097】
図8に、プラント内に設けられたフィールド機器を交換する際に実行される処理のフローチャートを示す。
図8に示すフィールド機器交換時に実行される処理は、制御手段10が備えるCPUと、ROM、RAMに記憶されたプログラム及び各種データ、機器パラメータ情報群生成手段11、比較手段12、報知制御手段13、パラメータ情報一覧表示手段14、パラメータ情報書替手段15と、記憶手段20に記憶された機器台帳テーブル21及び機器パラメータ情報群22との協働によるソフトウェア処理により実現される。
【0098】
プラントに設けられたフィールド機器において、故障等により交換の必要性が発生した場合(ステップS21)、交換の必要性が発生したフィールド機器は、フィールド機器管理装置1との相互通信が可能であるか否かが判別される(ステップS22)。
【0099】
交換の必要性が発生したフィールド機器は、フィールド機器管理装置1との相互通信が可能であると判別された場合(ステップS22;Yes)、交換の必要があるフィールド機器が現在付帯するパラメータ情報をアップロードして機器パラメータ情報群を生成する機器パラメータ情報群生成処理が実行される(ステップS23)。ステップS23において実行される機器パラメータ情報群生成処理は、図7において説明した機器パラメータ情報群生成処理を適用することができるため、説明は省略する。
【0100】
交換の必要性が発生したフィールド機器はフィールド機器管理装置1との相互通信が不可能であると判別された場合(ステップS22;No)又はステップS23後、ユーザは、交換の必要性が発生したフィールド機器を当該フィールド機器に最も類似するフィールド機器に交換する。
【0101】
交換されたフィールド機器のパラメータ情報と、記憶手段20に記憶されている予め設定された機器パラメータ情報群(交換前のフィールド機器が通信可能なフィールド機器である場合には、ステップS23において生成された機器パラメータ情報群)内の対応するパラメータ情報との比較処理が実行され(ステップS25)、機器パラメータ情報一覧画面G2が表示される(ステップS26)。ステップS25において実行される比較処理は、図6において説明した比較処理を適用することができるため、説明は省略する。
【0102】
ユーザは、表示手段30の表示画面上に表示された機器パラメータ情報一覧画面G2のパラメータ情報に対して、ダウンロード対象か否かの変更指示、ダウンロードの順番の変更指示、パラメータ値の変更指示を行う(ステップS27)。
【0103】
例えば、ダウンロード対象か否かの変更指示としては、ダウンロードの対象となるパラメータ情報の機器パラメータ名称を選択してショートカットメニューを表示させ、ダウンロード対象とするか否かを指示する項目を選択することにより実現させることができる。
【0104】
また、ダウンロードの順番の変更指示としては、ダウンロードの順番を変更させるパラメータ情報の機器パラメータ名称を選択してドラッグ・アンド・ドロップ操作をおこなって機器パラメータ名称を移動させることにより、機器パラメータ名称に対応する実機器パラメータ値及び機器パラメータ情報群のパラメータ値が追従して移動されることにより実現させることができる。
【0105】
パラメータ値の変更指示としては、表示画面上に表示されている機器パラメータ情報群のパラメータ値を入力手段40を用いて直接書き替える機能(パラメータ情報変更指示手段)を用いることにより実現させることができる。即ち、記憶手段20に記憶されている機器パラメータ情報群のパラメータ値をユーザが任意に変更することができるため、利便性及び操作性を向上させることができる。
【0106】
このように、ステップS27において、ユーザが任意にパラメータ情報をダウンロード対象か否かに変更できるため、操作性が向上されるとともに、ダウンロード対象のパラメータ情報のみ機器パラメータ情報群内の対応するパラメータ情報に書き替えられるため、機器固有のキャリブレーション用パラメータ等の書き替えてはいけないパラメータ情報や書替不可のパラメータ情報を書き替えることが無くなり、書替ミスによるフィールド機器の誤設定や誤動作を防止することができる。また、ユーザが任意にダウンロードの順序を変更できるため、操作性が向上されると共に、ダウンロードの順序の変更指示に従ってフィールド機器のパラメータ情報が記憶手段20に記憶されている機器パラメータ情報群内の対応するパラメータ情報に書き替えられるため、書き替える度に書替順序を設定する必要が無くなり、書替順序の設定忘れや設定ミスによる機器の誤設定や誤動作を防止することができ、作業性を向上させることができる。
【0107】
各種変更指示に伴う処理が実行されダウンロードボタンB11が押下されると、フィールド機器の動作状態をパラメータ情報が書替可能な状態に変更させるダウンロード前処理が実行される(ステップS28)。
【0108】
ダウンロード前処理が実行された後(ステップS28後)、交換したフィールド機器が現在付帯するパラメータ情報を、記憶手段20に記憶されている予め設定された機器パラメータ情報群(交換前のフィールド機器が通信可能なフィールド機器である場合には、ステップS23において生成された機器パラメータ情報群)内の対応するパラメータ情報に書き替える書替処理(ダウンロード処理)が実行される(ステップS29)。
【0109】
ダウンロード処理が実行された後(ステップS29後)、フィールド機器の動作状態をパラメータ情報が書替不可能な状態に変更させるダウンロード後処理が実行され(ステップS30)、終了される。
【0110】
このように、パラメータ情報を書き替える前にフィールド機器の動作状態をパラメータ情報が書替可能な状態に変更させ、パラメータ情報を書き替えた後にフィールド機器の動作状態をパラメータ情報が書替不可能な状態に変更させることにより、フィールド機器の動作の安全性を確保することができるため、フィールド機器の誤動作を防止することができ、ユーザに対する操作性を向上させることができる。
【0111】
ところで、フィールド機器が測定する対象が変更された場合、測定対象の特性に応じて測定方法を変更しなくてはならい。これに伴って、フィールド機器の設定を変更しなくてはならないため、パラメータ情報を入れ替える必要性が生じる。
そこで、図9に、プラント内に設けられたフィールド機器のパラメータ情報を入れ替える際に実行される処理のフローチャートを示す。
【0112】
図9に示すフィールド機器のパラメータ情報入れ替え時に実行される処理は、制御手段10が備えるCPUと、ROM、RAMに記憶されたプログラム及び各種データ、機器パラメータ情報群生成手段11、比較手段12、報知制御手段13、パラメータ情報一覧表示手段14、パラメータ情報書替手段15と、記憶手段20に記憶された機器台帳テーブル21及び機器パラメータ情報群22との協働によるソフトウェア処理により実現される。
【0113】
まず、パラメータ情報を入れ替えるフィールド機器の機器パラメータ情報一覧画面G2が表示され(ステップS31)、機器パラメータ情報群選択エリアG21のドロップダウンリストボックスにより入れ替える機器パラメータ情報群が選択される(ステップS32)。
【0114】
パラメータ情報を入れ替えるフィールド機器が現在付帯するパラメータ情報と、ステップS32によって選択された記憶手段20に記憶されている機器パラメータ情報群内の対応するパラメータ情報との比較処理が実行される(ステップS33)。ステップS33において実行される比較処理は、図6において説明した比較処理を適用することができるため、説明は省略する。
【0115】
比較処理が実行された後(ステップS33後)、再度、機器パラメータ情報一覧画面G2が表示され、ユーザは、表示手段30の表示画面上に表示された機器パラメータ情報一覧画面G2の各パラメータ情報に対して、ダウンロード対象の可否の変更指示や、ダウンロードの順番の変更指示、パラメータ値の変更指示を行う(ステップS34)。
【0116】
各種変更指示に伴なう処理が実行されダウンロードボタンB11が押下されると、ダウンロード前処理(ステップS35)、ダウンロード処理(ステップS36)、ダウンロード後処理が実行され(ステップS37)、終了される。
【0117】
なお、ステップS34〜ステップS37は、ステップS27〜ステップS30と略同様であるため、説明は省略する。
【0118】
以上のように本実施の形態によれば、フィールド機器が付帯するパラメータ情報を全て読出し、読み出された全パラメータ情報がフィールド機器と関連付けられて記憶されることにより、フィールド機器毎にフィールド機器が付帯するパラメータ情報を漏れなく管理することができ、フィールド機器が現在付帯するパラメータ情報が記憶手段20に記憶されている対応するパラメータ情報と差異が有る場合にはその旨が報知されるため、フィールド機器のパラメータ情報が変更された旨をユーザに報知することができる。即ち、フィールド機器が付帯する各種パラメータ情報の管理の高効率化を図り、ユーザに対する利便性及び操作性の向上を図ることができる。
更に、フィールド機器が現在付帯するパラメータ情報を記憶手段20に記憶されている機器パラメータ情報群内の対応するパラメータ情報に書き替えることができるため、操作ミスによるパラメータ情報の書替漏れを防止することができ、ユーザに対する利便性及び操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0119】
【図1】本実施の形態におけるフィールド機器管理システムAの構成のブロック図である。
【図2】フィールド機器管理装置1の概略構成図である。
【図3】図3(a)は、機器台帳テーブル21の一例であり、図3(b)は、機器パラメータ情報群22の一例である。
【図4】表示手段30の表示画面上に表示されるプラント構成画面G1の一例である。
【図5】表示手段30の表示画面上に表示される機器パラメータ情報一覧画面G2の一例である。
【図6】本実施の形態における比較処理のフローチャートである。
【図7】本実施の形態における機器パラメータ情報群生成処理のフローチャートである。
【図8】プラント内に設けられたフィールド機器を交換する際に実行される処理のフローチャートである。
【図9】プラント内に設けられたフィールド機器のパラメータ情報を入れ替える際に実行される処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0120】
1 フィールド機器管理装置
2 制御システム
3a、3b、3c フィールド機器
10 制御手段
11 機器パラメータ情報群生成手段
12 比較手段
13 報知制御手段
14 パラメータ情報一覧表示手段
15 パラメータ情報書替手段
16 インポート手段
17 エクスポート手段
20 記憶手段
21 機器台帳テーブル
22 機器パラメータ情報群
30 表示手段
40 入力手段
50 通信手段
101 バス
102 フィールドバス
103 通信機器
104 伝送路
A フィールド機器管理システム
B1 インポートボタン
B2 エクスポートボタン
G11 ダウンロードボタン
G12 アップロードボタン
G1 プラント構成画面
G2 機器パラメータ情報一覧画面
G11 プラント構成機器表示エリア
G12 フィールド機器設定エリア
G21 機器パラメータ情報群選択エリア
G21a ドロップダウンリストボックス
G22 機器パラメータ情報一覧表示エリア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィールド機器に付帯する全てのパラメータ情報を読出し、当該読み出された全てのパラメータ情報を一つの群情報とし、当該群情報と当該フィールド機器固有の識別情報とを関連付けて機器パラメータ情報群を生成する機器パラメータ情報群生成手段と、
前記機器パラメータ情報群生成手段により生成された機器パラメータ情報群を記憶する記憶手段と、
前記フィールド機器に現在付帯されているパラメータ情報と、前記記憶手段に記憶されている機器パラメータ情報群内の対応するパラメータ情報とを個々に比較する比較手段と、
前記比較手段により差異が検出されたパラメータ情報を付帯するフィールド機器である旨を報知する報知制御手段と、
を備えること、
を特徴とするフィールド機器管理装置。
【請求項2】
前記報知制御手段は、
前記比較手段により前記記憶手段に記憶されている機器パラメータ情報群内の対応するパラメータ情報との差異が検出されたパラメータ情報を付帯するフィールド機器の報知状態を、全てのパラメータ情報において差異が検出されなかったフィールド機器の報知状態とは異なる報知状態で報知すること、
を特徴とする請求項1記載のフィールド機器管理装置。
【請求項3】
前記記憶手段は、
前記各フィールド機器の識別情報と関連付けられた機器パラメータ情報群を複数記憶し、
前記比較手段は、
前記記憶手段に記憶されている複数の機器パラメータ情報群から前記フィールド機器に現在付帯されているパラメータ情報と比較するパラメータ情報を有する機器パラメータ情報群の選択指示が受け付けられた場合、前記フィールド機器に現在付帯されているパラメータ情報と、前記選択指示された記憶手段に記憶されている機器パラメータ情報群内の対応するパラメータ情報とを個々に比較すること、
を特徴とする請求項1又は2記載のフィールド機器管理装置。
【請求項4】
前記比較手段は、
前記記憶手段に記憶されている機器パラメータ情報群内のパラメータ情報を比較するフィールド機器の選択指示が受け付けられた場合、前記選択指示されたフィールド機器に現在付帯されたパラメータ情報と、前記記憶手段に記憶されている機器パラメータ情報群内の対応するパラメータ情報とを個々に比較すること、
を特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のフィールド機器管理装置。
【請求項5】
前記機器パラメータ情報群生成手段は、
複数の前記フィールド機器のうち、前記機器パラメータ情報群を生成して前記記憶手段に記憶させるフィールド機器の選択指示が受け付けられた場合、前記選択指示されたフィールド機器において、当該フィールド機器に付帯されている全てのパラメータ情報を読出し、当該読み出された全てのパラメータ情報を一つの群情報とし、当該群情報と当該フィールド機器固有の識別情報とを関連付けて機器パラメータ情報群を生成すること、
を特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のフィールド機器管理装置。
【請求項6】
前記フィールド機器に現在付帯されているパラメータ情報を、前記記憶手段に記憶されている機器パラメータ情報群内に対応するパラメータ情報に書き替えるパラメータ情報書替手段を備えること、
を特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のフィールド機器管理装置。
【請求項7】
前記パラメータ情報書替手段は、
前記フィールド機器の動作状態をパラメータ情報が書替可能な状態に変更させた後、前記パラメータ情報を書き替え、前記パラメータ情報を書き替えた後に前記フィールド機器の動作状態をパラメータ情報が書替不可能な状態に変更させること、
を特徴とする請求項6記載のフィールド機器管理装置。
【請求項8】
前記フィールド機器から読み出されたパラメータ情報と、前記記憶手段に記憶されている機器パラメータ情報群内の対応するパラメータ情報とを対比させて表示させ、かつ、前記比較手段により、差異が検出されたパラメータ情報対の表示状態を差異が検出されていないパラメータ情報対の表示状態とは異なる表示状態で表示させるパラメータ情報一覧表示手段を備えること、
を特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のフィールド機器管理装置。
【請求項9】
前記記憶手段に記憶されている機器パラメータ情報群の各パラメータ情報は、パラメータ値、書替対象か否かの情報、書替順序情報を有し、
前記パラメータ情報一覧表示手段は、
前記記憶手段に記憶されている機器パラメータ情報群の各パラメータ情報が有する前記書替対象か否かの情報に基づいて、前記書替対象であるパラメータ情報と書替対象ではないパラメータ情報とを分別し、前記書替順序情報に基づいて各パラメータ情報を配列して表示させること、
を特徴とする請求項8に記載のフィールド機器管理装置。
【請求項10】
前記記憶手段に記憶されている機器パラメータ情報群のパラメータ情報が有するパラメータ値の変更指示を受け付けるパラメータ情報変更指示手段を備えること、
を特徴とする請求項9に記載のフィールド機器管理装置。
【請求項11】
前記パラメータ情報書替手段は、
前記パラメータ情報一覧表示手段により表示されたパラメータ情報に対して、前記書替対象か否かの情報の変更指示が受け付けられた場合、当該変更指示に応じて、前記機器パラメータ情報群のパラメータ情報の書替対象か否かの情報を変更すると共に、フィールド機器に現在付帯するパラメータ情報を書替対象となる前記機器パラメータ情報群のパラメータ情報に書き替えること、
を特徴とする請求項9又は10に記載のフィールド機器管理装置。
【請求項12】
前記パラメータ情報書替手段は、
前記パラメータ情報一覧表示手段により表示されたパラメータ情報に対して、前記書替順序情報の変更指示が受け付けられた場合、当該変更指示に応じて前記機器パラメータ情報群のパラメータ情報の書替順序情報を変更すると共に、当該書替順序情報に従って前記フィールド機器に現在付帯するパラメータ情報を書き替えること、
を特徴とする請求項9から11のいずれか一項に記載のフィールド機器管理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−124206(P2007−124206A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−312694(P2005−312694)
【出願日】平成17年10月27日(2005.10.27)
【出願人】(000006507)横河電機株式会社 (4,443)
【Fターム(参考)】