説明

フライヤー装置

【課題】 食品材料を油槽の油に十分に浸漬させることができるとともに、スライド部材等を経ずに排出口へ一気に余分な油を除去しながら排出させることができるフライヤー装置を提供する。
【解決手段】 掻揚げ部材7は、一側面が開口(開口7a)した容器型に形成され、油槽2内から油槽2外に亘って回動するように取り付けられている。油槽2には掻揚げ部材7の開口7aと対応する形状の蓋部2aが形成され、また、掻揚げ部材7は、ほぼ直方体形状を呈し、油槽2内では横長状態で配置され(符号7A)、油槽外に掻揚げ部材が回動動作した状態において油を切るための位置では(符号7B)、縦長状態にその回動姿勢を変化させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品材料を油で加熱調理するためのフライヤー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、コンビニエンスストア等の小売店では、食品材料を電子レンジで加熱調理して提供することが行われているが、近年では、レジの近傍でフライドポテトやフライドチキン、又、コロッケやソーセージ類等を展示即売することも行われるようになっている。フライドポテトやコロッケ等を加熱調理する装置としては、コンビエンスストアのレジ近辺のスペースが限られていることから小型のフライヤー装置が使用されている。
【0003】
このような小型のフライヤー装置としては、例えば特許文献1又は2に示すように、食品材料が投入される油槽と、投入された食品材料を油槽内の油に浸漬させるとともに油で加熱調理された食品材料を掻き揚げる掻揚げ部材と、排出口まで食品材料を移動させるスライド部材等を備えたものが既に開示されている。掻揚げ部材は、投入部からスライド部材(払出し部材11)を介して油槽に供給された食品材料を浸漬させるとともに加熱調理された食品材料を掻き揚げるものであり、水平位置から約90度の範囲で回動する。掻揚げ部材上に乗載された食品材料が掻揚げ部材の下方移動により油に浸漬されると、食品材料は、一時的に油の中に浸漬されるが、その後は通常は油面に浮き上がるようになる。所定時間経過すると、掻揚げ部材は上方位置に回動して、油面に浮き上がっている食品材料を掻き揚げるようにしてスライド部材上に取り出す。スライド部材は、斜め傾斜の板である傾斜板を介して排出口まで食品材料を移動させ、この食品材料を排出口側に配された紙コップ等の容器に投入する。なお、油で加熱調理された後は、掻揚げ部材をその上限の位置まで回動させてから、シリンダによって振動を与えて、食品材料に付着している余分な油を除去する。
【特許文献1】特許第3521134号
【特許文献2】特許第3521135号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の掻揚げ部材は、全体の形状が矩形の板状に形成されたもので、これにより食品材料を油に浸漬させるが、かかる部材では食品材料は一時的に油の中に浸漬されても直ぐに油面に浮き上がるようになり、十分に食品材料を浸漬させることができない問題を有していた。すなわち食品材料の一面のみが加熱し他の面が十分に加熱されなかったり、中身にボリュームのある食品材料の場合には、内部にまで十分に加熱させることが十分に行われないおそれを有していた。また、油槽の底に揚げカスが溜まる問題も有していた。
【0005】
さらに、シリンダによって振動を与えて食品材料に付着している余分な油を除去するが、かかる構造では、装置が複雑化するのみならず場合によっては装置が故障する原因となるおそれがある。また、掻揚げ部材により掻き揚げられた食品材料は、スライド部材により排出口まで移動させる構造であるが、かかる構造ではスライド部材による移動の際に加熱調理された食品材料の熱が奪われたり、その移動によって食品材料の味が変化してしまう問題を有するのみならず、装置が複雑化する問題を有していた。
【0006】
そこで、本発明の目的は、食品材料を油槽の油に十分に浸漬させることができるとともに、スライド部材等を経ずに油を除去しながら排出口へ一気に排出させることができるフライヤー装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の請求項1記載のフライヤー装置は、食品材料が投入される投入部と、油を貯留する油槽と、油槽中の食品材料を掻き揚げる掻揚げ部材とを備え、投入部から供給された食品材料を加熱調理するフライヤー装置において、掻揚げ部材は、一側面が食品材料を受け入れるために開口した容器型に形成され、この掻揚げ部材ごと食品材料を油槽中に浸漬させることを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、掻揚げ部材が、一側面が食品材料を受け入れるために開口した容器型に形成されているため、この開口から掻揚げ部材内部に食品材料を供給することができ、また、この掻揚げ部材ごと食品材料を油槽の油に浸漬させることにより、食品材料が油表面に浮き上がるのを防止することができる。
【0009】
本発明の請求項2記載のフライヤー装置は、請求項1記載の発明を前提として、前記掻揚げ部材が、前記油槽の上縁部に軸支され、この軸を支点に油槽内から油槽外に亘って回動することを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、前記掻揚げ部材が、前記油槽の上縁部に軸支され、この軸を支点に油槽内から油槽外に亘って回動するため、掻揚げ部材ごと食品材料を油槽の油に浸漬させることができるとともに、掻揚げ部材ごと食品材料を油槽外に取り出すことができる。これにより、食品材料を油槽内で浸漬させた状態からそのまま排出口まで一気に運び込むことが可能になる。
【0011】
本発明の請求項3記載のフライヤー装置は、請求項1記載の発明を前提として、前記油槽には掻揚げ部材の開口と対応する形状の蓋部が形成されていることを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、前記油槽には掻揚げ部材の開口と対応する蓋部が形成されていることから、掻揚げ部材ごと食品材料を油槽の油に浸漬させた状態において、一側面の開口から食品材料が飛び出すような事態を防止できる。
【0013】
本発明の請求項3記載のフライヤー装置は、請求項1記載の発明を前提として、前記掻揚げ部材は、ほぼ直方体形状を呈し、油槽内では横長状態で配置され、油槽外に掻揚げ部材が回動動作した状態において油を切るための位置では縦長状態にその回動姿勢を変化させることを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、油槽内では横長状態で配置され、油槽外に掻揚げ部材が回動動作した状態において油を切るための位置では油を切るために縦長状態にその回動姿勢を徐々に変化させながら、つまり加熱調理された食品材料はその位置を徐々に変化させて余分に付着する油を除去する。したがって、従来のように掻揚げ部材に振動を加えなくとも、表面に付着した余分な油を除去することとなる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、掻揚げ部材は一側面が食品材料を受け入れるために開口した容器型に形成さていることから、この開口から掻揚げ部材内部に食品材料を供給することができ、また、この掻揚げ部材ごと食品材料を油槽の油に浸漬させ、食品材料が油表面に浮き上がるのを防止することで、食品材料の一部のみが加熱され他の部分が十分に加熱されていないような事態を防止する。また、掻揚げ部材が油槽に回動可能に軸支されているため、掻揚げ部材ごと食品材料を油槽外に取り出すことも容易に行える。また、従来のように油槽外で食品材料を振動させなくとも、掻揚げ部材がその姿勢を変化させることで表面に付着した余分な油を除去することが可能になる。そして、油槽内から油槽外に亘って回動するように取り付けられていることから、従来のようにスライド部材を設けなくとも、浸漬した状態からそのまま排出口まで一気に運び込むことが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面にもとづいて説明する。
【0017】
本発明に係る実施の形態は、図1ないし図3に示すように、コンビニエンスストア等の小売店のレジ近傍に配置されて、フライドポテトやコロッケ等を加熱調理する小型のフライヤー装置1であり、内部に、油を貯留する油槽2と、油で加熱調理された食品材料を掻き揚げる掻揚げ部材7と、蒸気をクリーンにする浄化手段11等を備える。操作する正面側1sには、食品材料が投入される投入部3aがその蓋部3fとともに設けられるとともに、浄化手段11の各フィルタF(F1〜F6)を交換するためのフィルタ交換口4faがその蓋部4fとともに設けられている。また、フライヤー装置1の正面側1s下方には、加熱調理された食品材料を取り出すための取り出し口がその蓋部5fとともに設けられている。また、正面側1sの下方は、片側開きの開き扉10が形成され、この開き扉10から内部の油槽2や排出プレート12を外部に取り出すことが可能になっている。なお、フライヤー装置1の開き扉10の上方位置には、操作パネルssが配され、操作パネルssのボタン操作で自動的にフライドポテトやコロッケ等を加熱調理する。
【0018】
フライヤー装置1の底部1bには、油槽2や排出プレート12等が配置される。また、油槽2の上方には、仕切り板1c上をスライドしながら仕切り板1cに設けられた所定形状の穴を開閉するカバー8や、この所定形状の穴と連続する投入部3a等が配置されている。加熱調理するコロッケ等の食品材料は、投入部3aにその蓋部3fを開けて投入される。投入部3aは、上記したように仕切り板1cに設けられた所定形状の穴と連続しており、この穴を上記カバー8が開閉する。カバー8が穴を塞いでいるとき、カバー8上に食品材料は一時保管された状態になり、カバー8を駆動手段M2によりスライドさせると、上記仕切り板1cの所定形状の穴から食品材料が油槽2に供給される。カバー8は、その取っ手8tと連結部材8kを介してモータM2と連結され、モータM2の駆動力を得てカバー8をスライドさせ、仕切り板1cに設けられた所定形状の穴の開閉を行う。
【0019】
油槽2は、開き扉10側からは奥の位置に配置されている。すなわち、片側開きの開き扉10を開放すると(図6)、手前側には排出プレート12が配され、その奥側に油槽2が配されている。油槽2は、直方体形状を呈する容器であり、フライヤー装置1の底部1b上において一対の凸部1p間に配され、この一対の凸部1pに沿うようにスライドして外に取り出すようになっている。油槽2は、上方が開口した容器であり、電気ヒータ2hが組み込まれて、油槽2の油(食用油)が加熱される。ここで、電気ヒータ2hは、油槽2の上縁部に沿って取り付けられている(図4(b))。油槽2は、開き扉10を開けて外部に取り出すことができ、この引き出し動作のための取っ手2tが油槽2の正面側の外周壁に設けられている。電気ヒータ2hは、油槽2内にも引き出され、油を直接加熱する。油槽2の奥側の内面(以下「蓋部」という)2aは、断面が円弧状の斜面として形成されている。
【0020】
排出プレート12は、断面凹状を呈する鋼鉄製の部材であり、上方が開口されており、この開口から掻揚げ部材7が回動して排出プレート側に回動すると、斜め下方に設けられるようになり、食品材料を断面凹状の排出プレート12の中央の平坦部12aに排出する。この排出プレート12としては、上記平坦部12aに油取りシートを配したり、外周にパンチングメタルや網目状の部材に多数の孔を形成したものを使用することが可能である。
【0021】
掻揚げ部材7は、一側面が食品材料を受け入れるために開口した容器型に形成され(以下この開口を開口7aとする)、この掻揚げ部材7ごと食品材料を油槽2に浸漬させるとともに油槽2から取り出すもので、パンチングメタルや網目状の部材に多数の孔が形成されている。掻揚げ部材7は、底部とその外周の側壁部とからなる長方形状であり、上方側の一側面が開口7aとして形成されている。この上方の開口7aは、断面で円弧状を呈している。油槽2の円弧状の蓋部2aと合致して、油槽2内で一側面の開口7aから食品材料が飛び出すような事態を防止している。なお、円弧状に形成されている理由は、掻揚げ部材7の回動動作に対応させるとともに、油槽2の底に揚げカスが溜まらないように上方に掻き揚げるためである。このためには、パンチングメタルよりも網目状のもので容器型の掻揚げ部材を形成するほうが好ましく、揚げカスの排出が容易で衛生的に保つこともできる。
【0022】
掻揚げ部材7の底部側には、軸7jとの連結部としてくの字状に形成された基端部7eが設けられ、この基端部7eにモータM1の駆動力が伝達される軸7jが取り付けられている。この軸7jをモータM1が駆動させることにより容器型の掻揚げ部材7は回動する。すなわち、掻揚げ部材7は、油槽内から油槽外に亘って回動可能に軸支され、この軸7jが油槽2の上縁部、すなわち、油槽2の正面壁の上方の支持部材2cに回転可能に取り付けられている。本実施の形態の掻揚げ部材7は、図3の油槽2内に位置する位置(符号7A)から油槽外の排出プレート12上の位置(符号7D)までに亘って回動するもので、その回動角度は、油槽2内に位置する位置(符号7A)を基準にして約200度程度回動する。ここで、掻揚げ部材7の軸7jは、先端部が切り欠かれた連結部材7kにより挟まれた状態でモータM1の駆動軸と連結されている。これは、開き扉10を開き油槽2を外部に取り出すときに、掻揚げ部材7との連結状態を容易に解除するため、つまり油槽2を外部に取り出す方向に切り欠かれた連結部材7kから上記軸7jを抜くことを可能にする工夫である。
【0023】
このような掻揚げ部材7は、油槽2内では長方形状の掻揚げ部材7を寝かせるように横長の状態に配置され(図3の符号7A)、油槽2内から油槽2外に亘って回動する際において、余分な油を切るための位置(図3の符号7Bの位置)では縦長の状態になりその回動動作が一時停止する。この位置7Bでは一旦停止するが、余分な油が除去されると、掻揚げ部材7は、排出プレート12上で一側面の開口7aがやや下を向く位置まで回動する。一方、油槽2に入れる前に投入部3aから食品材料を受けるときは、掻揚げ部材7はやや斜めの位置、つまり図3の符号7Cの位置で停止して食品材料を受け取る。
【0024】
したがって、本実施の形態のフライヤー装置1により実際にフライドポテトやコロッケ等を加熱調理する場合には、コンビエンスストアのレジ近くに来た客の注文により、投入部3aにその蓋部3fを開けて食品材料(冷凍のフライドポテト等)を供給する。投入部3aはカバー8により油槽2との間が仕切られているので一時的に食品材料は投入部3aに貯留されるが、カバー8をその駆動手段M2によりスライドさせると、食品材料は掻揚げ部材7にその上方開口から投入される。当初掻揚げ部材7はその開口7aを斜め上方に向けて配置され、投入部3aの底部開口と連続するように配置されている。つまり図3の符号7Cの位置で停止している(図4(a))。そして、掻揚げ部材7をモータM1により駆動させると、軸7jを中心に回転して掻揚げ部材7はその容器形状のまま油槽2に浸漬される。ここで、掻揚げ部材7をゆっくりな回動動作で浸漬させることにより油の飛散を防止するが、この掻揚げ部材7には多数の穴が形成されていることから、それ自体でも従来の掻揚げ部材よりも油の飛散を抑制する効果は大きい。このように掻揚げ部材7はその容器形状のまま油槽2に浸漬されるので、従来装置のように食品材料が油面上に浮き上がるような事態を防止することができ、そのため、食品材料の全体、すべての面が加熱調理され、又、中身までも十分に加熱されることとなる。また、油槽2には掻揚げ部材7の開口7aと対応する蓋部2aが形成されていることから、一側面7aが開口した容器型の掻揚げ部材7を容器ごと油の中に浸漬させた状態において、一側面7aの開口から食品材料が飛び出すような事態を防止することができる。
【0025】
油に浸漬された食品材料は、所定時間経過後、つまり油によって加熱調理された後は、これを取り出すためにモータM1の駆動により軸7jが回転して、横長状態から縦長状態に移動する(図3の符号7B)。これにより掻揚げ部材7の内部の食品材料はその位置を徐々に変化させて表面に付着している油が除去される。すなわち、加熱調理された食品材料は、横長状態の符号7Aの位置からその姿勢を徐々に変化させて、縦長状態に変化するので(図3の符号7B)、内部の食品材料はその動きに合わせて移動して、余分に付着する油を除去する。したがって、従来のように掻揚げ部材7に振動を加えなくとも、食品材料の表面に付着した余分な油を除去することとなる。除去された油は掻揚げ部材7の底部側から油槽2に落下する。
【0026】
表面の油が除去された食品材料は、容器型の掻揚げ部材7のまま投入部7aの位置(図3の符号7C)を通過して排出プレート12の位置まで回動動作すると(図3の符号7Dの位置:図4(b)と図5参照)、掻揚げ部材7の開口7aが斜め下方に向けられ排出プレート12に排出される。排出された食品材料は、取り出し口の蓋部5fを開けて取り出す。すなわち、加熱調理された食品材料を箸等の挟持具で挟んで紙コップ等の容器に投入して、客に提供することとなる。
【0027】
ここで、油で加熱調理する際に生じる油煙は、仕切り板1cに取り付けられた誘導管Uからダクト(油分除去管)H,ダクト(冷却装置)C,ダクト22等を経てフィルタF1〜F6を有する浄化手段11に導かれ、清浄化されて排出口Qaから排出される(図2と図3)。なお、ダクト(油分除去管)Hを通過した油煙の一部は液化し、このダクト(油分除去管)Hに設置された排出管Hzから排出される。
【0028】
油槽2の油を交換するときには、図6に示するように、上記開き扉10を開けて、排出プレート12を取り出した後、油槽2の取っ手2tに手をかけて一対の凸部1pに沿うようにスライドして外に取り出し、油を交換する。ここで、掻揚げ部材7の軸7jは、先端部が切り欠かれた連結部材7kにより挟まれた状態でモータM1の駆動軸と連結されていることから、油槽2を外部に取り出すときに、掻揚げ部材7との連結状態を容易に解除することが可能であり、他方、連結させることも容易である。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるフライヤー装置を示す全体斜視図である。
【図2】上記第1の実施の形態の内部構造を示す斜視図である。
【図3】上記第1の実施の形態の内部構造を示す断面図である。
【図4】上記第1の実施の形態の掻揚げ部材の動作を説明する斜視図である。
【図5】上記第1の実施の形態の掻揚げ部材が排出プレート上に回動した状態を示す断面図である。
【図6】上記第1の実施の形態の開き窓を開けた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0030】
1 フライヤー装置、
2 油槽、2a 油槽の蓋部、
3a 投入部、3f 投入部の蓋部、
5f 開口部の蓋部、
7 掻き揚げ部材、
7A,7B,7C,7D 掻揚げ部材が停止する位置、
7k 連結部材、7j 軸、
8 カバー、
10 開き窓、
11 浄化手段、
12 排出プレート
F フィルタ、F1〜F6 フィルタ、
C ダクト(冷却装置)、
H ダクト(油分除去管)、Hz 排出管、
U 誘導管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
油を貯留する油槽と、食品材料が投入される投入部と、油槽中の食品材料を掻き揚げる掻揚げ部材とを備え、投入部から供給された食品材料を油で加熱調理するフライヤー装置において、
掻揚げ部材は、一側面が食品材料を受け入れるために開口した容器型に形成され、この掻揚げ部材ごと食品材料を油槽中に浸漬させることを特徴とするフライヤー装置。
【請求項2】
前記掻揚げ部材は、前記油槽の上縁部に軸支され、この軸を支点に油槽内から油槽外に亘って回動することを特徴とする請求項1記載のフライヤー装置。
【請求項3】
前記油槽には、掻揚げ部材の開口と対応する形状の蓋部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のフライヤー装置。
【請求項4】
前記掻揚げ部材は、ほぼ直方体形状を呈し、油槽内では横長状態で配置され、油槽外に掻揚げ部材が回動動作した状態において油を切るための位置では縦長状態にその回動姿勢を変化させることを特徴とする請求項1記載のフライヤー装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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