説明

フラボノイド類抽出物及びフラボノイド類抽出方法

【課題】アーモンドの種皮より抗酸化性に優れるフラボノイド類を高効率に且つ容易に抽出するとともに飲食品に容易に適用することができるフラボノイド類抽出物及びフラボノイド類抽出方法を提供する。
【解決手段】アーモンドの種皮より溶媒を用いて抽出されるケンフェロール−3−O−ルチノシド及びイソラムネチン−3−O−ルチノシド等のフラボノイド類抽出物において、エタノール濃度が30〜95%であるエタノール/水の混合液を溶媒として抽出されることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フラボノイド類抽出物及びフラボノイド類抽出方法に係り、さらに詳しくはアーモンドの種皮より溶媒を用いて抽出されるフラボノイド類抽出物及びフラボノイド類抽出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、生体内において活性酸素や過酸化脂質等の発生は老化、動脈硬化、DNA損傷、発ガン等の多くの疾患に関連していることが指摘されている。これらの疾患を予防・治療するために抗酸化物質を含有する食品が近年注目を浴びている。
【0003】
従来より、大豆、カカオ豆等の多くの種類の豆類には抗酸化物質としてフラボノイド類やビタミン類が多く含有されていることが知られている(非特許文献1参照)。従来より、特許文献1及び2に開示されるように、各種豆類に含まれる抗酸化物質の中には、抗酸化作用の他に様々な生理作用を有するものが知られている。特許文献1は、カカオ豆や大豆中に含まれるフラボノイド類が、抗アレルギー作用や抗癌作用を有する点について開示している。特許文献2は、アーモンド種子、アンズ種子、大豆中においてフラボノイド類であるイソフラボン配糖体が含有され、酸化防止作用の他、抗癌作用、抗菌作用等の作用を有する点について開示している。
【特許文献1】特開2005−145933号公報
【特許文献2】特開2005−333973号公報
【非特許文献1】Redox Rep.4(3) 123-7 (1999)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明はフラボノイド類を含有する植物としてアーモンドの種皮に着目し、アーモンド種皮中のフラボノイド類を飲食品に容易に適用できるような形態で抽出する方法を検討し、発明するに至った。
【0005】
本発明の目的とするところは、アーモンドの種皮より抗酸化性に優れるフラボノイド類を高効率に且つ容易に抽出するとともに飲食品に容易に適用することができるフラボノイド類抽出物及びフラボノイド類抽出方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために請求項1記載の発明は、アーモンドの種皮より溶媒を用いて抽出されるフラボノイド類抽出物において、前記溶媒は、エタノール/水の混合液であることを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のフラボノイド類抽出物において、ケンフェロール−3−O−ルチノシド、イソラムネチン−3−O−ルチノシド、ケンフェロール、及びイソラムネチンから選ばれる少なくとも一種を含有することを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載のフラボノイド類抽出物において、前記溶媒は、エタノール濃度が30〜95%であることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、フラボノイド類抽出方法において、アーモンドの種皮より溶媒を用いて抽出されるフラボノイド類抽出方法において、前記溶媒は、エタノール/水の混合液であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、アーモンドの種皮より抗酸化性に優れるフラボノイド類を高効率に且つ容易に抽出するとともに飲食品に容易に適用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明のフラボノイド類抽出物を具体化した一実施形態について詳細に説明する。
本実施形態のフラボノイド類抽出物は、アーモンドの種皮よりエタノール/水の混合溶媒を用いて抽出することにより得られる。
【0011】
アーモンドはバラ科サクラ属に分類される植物であり、アーモンドの実は外側より果皮、果肉、殻、種皮、仁より構成される。通常菓子等に用いられる可食部分は果肉、殻、種皮を取り除いた仁の部分が相当する。本実施形態においては、通常仁を取り出す際に取り除かれる種皮の部分よりフラボノイド類を抽出する。アーモンドの種皮中には抗酸化性が高い物質が含有されるため、本実施形態においてはそれらの物質を利用するものである。また、本来可食部を取り出す際に取り除かれる種皮部分を使用することにより、廃棄部分を有効活用することができる。
【0012】
フラボノイド類を抽出するための溶媒はエタノール/水の混合液が用いられる。有機溶媒としてエタノールを用いることによりフラボノイド類を効率的に抽出することができる。また、フラボノイド類抽出物について溶媒除去作業を行なうことなく又は溶媒除去作業を簡易に行なうことによって飲食品に安全に且つ容易に適用することができる。
【0013】
エタノール/水の配合割合は目的とするフラボノイド類の種類によって適宜設定することができる。本実施形態において、フラボノイド類としてアーモンドの種皮部分に多く含まれるとともに高い抗酸化性を有するケンフェロール配糖体及びイソラムネチン配糖体を目的として抽出する場合、好ましくはエタノール濃度が30〜95%、より好ましくは40〜90%、最も好ましくは50〜70%である。エタノール濃度が30%未満又は95%を超える場合、ケンフェロール配糖体及びイソラムネチン配糖体の抽出効率が低下する。
【0014】
フラボノイド類としてはフラボノイドアグリコン、及び還元糖とフラボノイドアグリコンが結合したフラボノイド配糖体を挙げることができる。アーモンド種皮中においては多くのフラボノイド類はフラボノイド配糖体の形で存在する。フラボノイド配糖体は、フラボノイドアグリコンと、単糖類又は二糖類のC位とがグリコシド結合で結合した構造を有している。フラボノイド配糖体はβ−グルコシダーゼによりグリコシド結合が加水分解されてフラボノイドアグリコンと還元糖を遊離する。
【0015】
フラボノイドとしては例えばフラボン、イソフラボン、フラボノール、フラバノン、フラバノール、フラバン−3,4−ジオール、フラバン−3−オール、アントシアニジン、オーロン、カルコン等が挙げられる。還元糖としては、例えばグルコース、ガラクトース、ルチノース等が挙げられる。
【0016】
これらの中でアーモンドの種皮中に多く含有されるフラボノイド類は、具体的にフラバン−3−オールとしてカテキン(3,3’,4’,5,7−ペンタヒドロキシフラバン)及びエピカテキンが挙げられる。フラボノールとしてクエルセチン(3,3’,4’,5,7−ペンタヒドロキシフラボン)、その配糖体であるクエルセチン−3−O−ルチノシド、クエルセチン−3−O−ガラクトシド、クエルセチン−3−O−グルコシドが挙げられる。同じくフラボノールとして、ケンフェロール(3,4’,5,7−テトラヒドロキシフラボン)、その配糖体であるケンフェロール−3−O−ルチノシド、ケンフェロール−3−O−ガラクトシド、ケンフェロール−3−O−グルコシドが挙げられる。同じくフラボノールとしてイソラムネチン(3,4’,5,7−テトラヒドロキシ−3’−メトキシフラボン)、その配糖体であるイソラムネチン−3−O−ルチノシド、イソラムネチン−3−O−ガラクトシド、イソラムネチン−3−O−グルコシドが挙げられる。
【0017】
これらの中で、アーモンドの種皮に多く含まれるとともに高い抗酸化作用を有するフラボノイド類としてフラボノールであるケンフェロール−3−O−ルチノシド及びイソラムネチン−3−O−ルチノシド、並びにそれらのフラボノイドアグリコンとしてケンフェロール及びイソラムネチンが挙げられる。したがって、これらのフラボノールを目的として抽出することが抗酸化性の高いフラボノイド類を含有する抽出物が得られるため好ましい。
【0018】
本実施形態のフラボノイド類抽出物は、強い抗酸化作用を有するフラボノイド成分を含有する。そのため活性酸素除去作用及び過酸化脂質の形成阻害作用により、悪性腫瘍、心疾患、脳血管疾患等の生活習慣病の改善・予防が期待され得る。その他、抗アレルギー作用、抗炎症作用、抗菌作用、コレステロール降下作用等の作用を有する。したがって、フラボノイド抽出物を濃縮又は乾燥して健康食品、サプリメントとして適用してもよい。また、抗アレルギー剤、抗炎症剤、抗癌剤、抗菌剤、コレステロール降下剤等の各種医薬品、医薬部外品として適用してもよい。また、活性酸素除去能の発揮、過酸化脂質の形成阻害を目的として又は配合成分の安定化を目的として化粧品等に配合してもよい。また、家畜の飼料にサプリメントとして配合してもよい。
【0019】
本実施形態のフラボノイド類抽出物を飲食品に適用する場合、種々の食品素材又は飲料品素材に添加することによって、例えば、粉末状、錠剤状、顆粒状、液状(ドリンク剤等)、カプセル状、シロップ、キャンディー等の形状に加工して健康食品製剤、栄養補助食品等として使用することができる。前記飲食品としては、その他の成分としてゲル化剤含有食品、糖類、香料、甘味料、油脂、基材、賦形剤、食品添加剤、副素材、増量剤等を適宜配合してもよい。
【0020】
本実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
(1)本実施形態のフラボノイド類抽出物は、エタノール/水の混合液よりなる溶媒を用いて抽出される。したがって、高効率で抗酸化性に優れるフラボノイド類を容易に抽出することができる。また、飲食品に安全且つ容易に適用することができる。
【0021】
(2)本実施形態のフラボノイド類抽出物は、アーモンドの種皮より抽出される。したがって、アーモンドの種皮中に多く含まれるフラボノイド類としてのケンフェロール−3−O−ルチノシド及びイソラムネチン−3−O−ルチノシドを効率的に抽出することができる。
【0022】
(3)また、アーモンド果実において可食部である仁以外の部分を有効に利用することができる。
(4)本実施形態の抽出溶媒は、エタノール濃度が30〜95%の水溶液を使用した。したがって、アーモンドの種皮中に多く含まれるフラボノイド類としてのケンフェロール−3−O−ルチノシド及びイソラムネチン−3−O−ルチノシドをより効率的に抽出することができる。
【0023】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・フラボノイド配糖体は、消化器官内の酵素(グリコシダーゼ)により容易にグリコシド結合が切断され、アグリコンが生体内で遊離・吸収される。生体内に吸収されたアグリコンは、当初より遊離した状態で摂取した場合と同様に抗酸化作用を発揮することができる。
【実施例】
【0024】
次に、各試験例を挙げて前記実施形態を更に具体的に説明する。
(試験例1)
アーモンドの種皮より抽出溶媒を用いてフラボノイド類を抽出するとともに、得られたフラボノイド類抽出物についてHPLCを用いて成分を同定した。まず、アーモンドの種皮50gをミルで粉砕し、5倍量の50%エタノール水溶液を抽出溶媒として添加、室温で1晩(15時間)攪拌し、No.2のろ紙にて吸引ろ過、濃縮乾固させたものをフラボノイド類抽出サンプルとした。
【0025】
<HPLC分析条件>
カラム:Shiseido CAPCELLPAK AG120 4.6mmφ×250mm
溶媒:A液 1%酢酸/水、B液 1%CHCN/水 (A:B=98:2→20:80(0→80分linear gradient)
流速:1ml/1分
検出:350nm
サンプル:10mg/mlに調整し、20μl注入。
【0026】
図1に示されるようにHPLCにおいて特徴的な2つのピークが認められた。それぞれのピーク成分について各種フラボノイド類の標準物質とのリテンションタイム、UVスペクトルを比較した結果、特徴的な2ピークはそれぞれフラボノールであるケンフェロール−3−O−ルチノシド及びイソラムネチン−3−O−ルチノシドであることが推定された。
【0027】
(試験例2)
次に、抽出溶媒としてエタノールと水の配合割合について検討した。上記と同様にアーモンド種皮より下記表1に示されるエタノール濃度の溶媒を用いて抽出を行なった。上記HPLC条件にて得られた吸収ピークよりフラボノイド含有量を計測した。結果を表1に示す。
【0028】
【表1】

表1に示されるようにフラボノイド類の特定の2成分はエタノール濃度が約30〜95%の範囲で多く抽出されることが確認された。特にエタノール濃度が50〜70%の間で高い抽出効率が得られることが確認される。
【0029】
(試験例3)
上記試験例1で得られたフラボノイド類抽出サンプルについてSOD様活性試験を行なった。スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)は、活性酸素の一つであるスーパーオキシドアニオン(O)を過酸化水素に還元する反応を触媒する。SOD様活性の測定としてはNBT還元法によりスーパーオキシドアニオンの生体反応(キサンチン・キサンチンオキシダーゼ)とSODによる不均化反応とを共役化させてスーパーオキシドアニオンによる還元呈色(560nm)が低下する程度を阻害率として求めた。阻害率が高いほどSOD活性が高いことを示す。測定結果を表2に示す。
【0030】
【表2】

表2に示されるようにアーモンド種皮より抽出されたフラボノイド類抽出物は、濃度依存的に阻害率が上昇することが確認される。つまり、フラボノイド類抽出物はSOD様活性を有することが示された。尚、SOD標準品を用いて作成した阻害率とSOD濃度と関係を示す検量線(図示しない)より試験例1で得られたフラボノイド類抽出物のSOD様活性(力価)を測定した結果、16U/mg(固形分試料)であった。生体防御酵素であるSODと同様にスーパーオキシドアニオンを除去できる活性を有するフラボノイド類抽出物は老化や各種生活習慣病の予防や治療に有効であるものと思料される。また、SOD様効能の発揮を目的とする健康食品及び化粧品等の有効成分として好適に配合することができる。
【0031】
(試験例4)
試験例1で得られたフラボノイド類抽出サンプルについてラジカル捕捉能を評価した。ラジカル捕捉能は、ラジカル状態で517nmの最大吸収を有するDPPH(1,1−ジフェニル−2−ピクリルヒドラジル)が抗酸化作用により還元されて退色することを利用して評価した。試験試料100μlと170μMのDPPH溶液を1.9ml添加し、22℃で15分間経過後の517nmの吸光度を測定することによりDPPHラジカル捕捉率(%)を求めた。結果を表3に示す。
【0032】
【表3】

表3に示されるようにアーモンド種皮より抽出されたフラボノイド類抽出物は、濃度依存的にDPPHラジカル捕捉率が上昇することが確認される。つまり、フラボノイド類抽出物はラジカル捕捉率を有することが示された。フリーラジカルは悪性腫瘍、心疾患、脳血管疾患等の種々の疾患の原因因子と考えられている。フリーラジカルを除去する作用を有するアーモンド種皮より抽出されたフラボノイド類抽出物はそれらの疾患の予防及び治療のための有効な成分になり得るものと思料される。また、フリーラジカル除去能の発揮を目的とする健康食品及び化粧品等の有効成分として好適に配合することができる。
【0033】
(試験例5)
上記試験例1で得られたフラボノイド類抽出サンプルについて、抗酸化能をリノール酸に対する脂質過酸化抑制効果として検討した。測定はリノール酸とラジカル促進剤であるAAPH(2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロライド)を混合して40℃で反応させ、発生した過酸化脂質をロダン鉄法により呈色し、この吸光度(500nm)を経時的に測定した。試料無添加群を100%とする過酸化脂質量で表わした。結果を表4に示す。
【0034】
【表4】

表4に示されるようにアーモンド種皮より抽出されたフラボノイド類抽出物は、濃度依存的に過酸化脂質の形成阻害率が上昇することが確認される。つまり、フラボノイド類抽出物は過酸化脂質の形成阻害能を有することが示された。尚、(+)−カテキンを標準品として用いた場合、過酸化脂質の形成阻害能は50μg/mlで43.7%、100μg/mlで61.1%であった。試験例1で得られたフラボノイド類抽出物はカテキンと同じレベルの過酸化脂質の形成阻害能を有することが示される。過酸化脂質は動脈硬化等の各種血管疾患の原因因子と考えられている。過酸化脂質の形成阻害作用を有するアーモンド種皮より抽出されたフラボノイド類抽出物はそれらの疾患の予防及び治療のための有効な成分になり得るものと思料される。また、過酸化脂質の形成阻害能の発揮を目的とする健康食品及び化粧品等の有効成分として好適に配合することができる。
【0035】
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(a)悪性腫瘍、心疾患、脳血管疾患等の生活習慣病の予防薬又は治療薬として使用される前記フラボノイド抽出物。したがって、この(a)に記載の予防薬又は治療薬によれば、天然成分が用いられるため安全性の高い有効成分を使用することができる。

(b)健康食品又は化粧品に配合される前記フラボノイド抽出物。したがって、健康食品又は化粧品中において活性酸素除去能、過酸化脂質の形成阻害能を発揮する有効成分となり得る。また、配合成分の安定化の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】試験例1のアーモンドの種皮より抽出溶媒を用いて抽出されたフラボノイド類抽出物のHPLCデータ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アーモンドの種皮より溶媒を用いて抽出されるフラボノイド類抽出物において、
前記溶媒は、エタノール/水の混合液であることを特徴とするフラボノイド類抽出物。
【請求項2】
前記抽出物は、ケンフェロール−3−O−ルチノシド、イソラムネチン−3−O−ルチノシド、ケンフェロール、及びイソラムネチンから選ばれる少なくとも一種を含有することを特徴とする請求項1記載のフラボノイド類抽出物。
【請求項3】
前記溶媒は、エタノール濃度が30〜95%であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のフラボノイド類抽出物。
【請求項4】
アーモンドの種皮より溶媒を用いて抽出されるフラボノイド類抽出方法において、前記溶媒は、エタノール/水の混合液であることを特徴とするフラボノイド類抽出方法。

【図1】
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【公開番号】特開2008−156237(P2008−156237A)
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−343347(P2006−343347)
【出願日】平成18年12月20日(2006.12.20)
【出願人】(591045471)アピ株式会社 (59)
【出願人】(506422799)
【Fターム(参考)】