説明

フレキシブルな材料ウェブを格納するための装置

フレキシブルな材料ウェブ(1)を格納するための装置であって、互いに逆向きに回転する少なくとも1対の格納ローラ(2,3)が設けられており、材料ウェブ(1)が、格納ローラ(2,3)によって、少なくとも1つの格納部(4)に供給可能になっており、格納ローラ(2,3)が格納キャリッジ(5)の一部であり、格納キャリッジ(5)が、少なくとも材料ウェブ(1)の格納長さ(L)にわたって可逆方向で移動可能になっている形式のものにおいて、格納キャリッジ(5)が、格納部(4)よりも小さな幅寸法を有していて、かつ少なくとも格納部(4)の格納幅(B)にわたって可逆方向で移動可能になっていることによって、比較的高い生産速度が実現されて、比較的安価な構成が得られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フレキシブルな材料ウェブを格納するための装置であって、互いに逆向きに回転する少なくとも1対の格納ローラが設けられており、材料ウェブが、格納ローラによって、少なくとも1つの格納部に供給可能になっており、格納ローラが、格納キャリッジの一部であり、格納キャリッジが、少なくとも材料ウェブの格納長さにわたって可逆方向で移動可能になっている形式のものに関する。
【0002】
このような形式の格納装置はドイツ連邦共和国特許第10125452号明細書から公知であり、ここでは材料ウェブは格納ローラを介して格納部に向かってガイドされる。格納ローラは格納キャリッジの構成部材であり、格納キャリッジは、格納部の幅に相当する幅寸法を有している。格納部は、パレット、昇降台または板紙などから形成することができる。格納キャリッジごとにそれぞれ1つの格納部が設けられており、格納部に、縦方向かつ横方向で格納を行うことができる。縦方向の格納は、縦方向の格納キャリッジの移動によって実現される。横方向の格納は、材料ウェブが格納ローラの幅よりも狭い場合に、材料ウェブが格納ローラの幅にわたって横向きに移動することによって達成される。このために材料供給装置が適当に横方向移動可能に構成されている。
【0003】
従来技術による格納キャリッジは常に格納部もしくは格納部に形成されるスタックとほぼ同じ幅であるという事実によって、極めて大規模で重い構造形式が要求されている。そのような構造形式によって、比較的大きな質量を加速する必要があり、要するに比較的強い駆動装置が使用され、このことはもちろん構造的な見解から、かつ必要なエネルギに関して、比較的高いコストにつながる。さらに大きくて重い構造形式によって、生産速度の負荷が生じる。
【0004】
フレキシブルな材料ウェブを格納するための別の装置は、ドイツ連邦共和国実用新案登録第29823580号明細書から公知である。この格納装置でも、互いに逆向きに回転する1対の格納ローラが設けられており、格納ローラを介して材料ウェブは格納部に供給される。しかしながら前掲ドイツ連邦共和国実用新案登録第29823580号明細書に記載の格納ローラは、格納キャリッジの一部ではなく、かつ前述の従来技術と同様に、格納部と同じ幅寸法を有していて、しかも横方向移動可能ではない。
【0005】
ドイツ連邦共和国特許出願公開第4438770号明細書から公知の装置は、糸巻取ローラを収容すること、または巻取機に糸巻取ローラを取り付けることに関するものである。このような装置は、ローラを収容するための蓄積部を有している。つまり蓄積部は、ローラの支承された蓄積部である。
【0006】
ドイツ連邦共和国特許第19644383号明細書では、格納ローラではなく旋回可能な支承アームが設けられている。
【0007】
前掲ドイツ連邦共和国特許第10125452号明細書から公知の、格納キャリッジが、格納部の幅に相当する幅寸法を有していて、かつ横方向移動可能ではない従来技術から出発して、格納キャリッジと共に行う格納ローラの幅寸法の低減および横方向移動性による生産時間短縮に関する課題について考慮することは、平均的な当業者の考えの及ぶところではない。したがって平均的な当業者にとって、ここで述べた公知文献から出発して、本明細書で請求される思想の出願日において、該当する従来技術に適当な問題解決手段を見出すことはできない。ここで述べる問題定義は、既に本発明の第一段階を成すものである。
【0008】
前掲ドイツ連邦共和国実用新案登録第29823580号明細書によって、当業者は、往復運動するガイドローラを使用して、単に格納ローラの内側で材料ウェブの横方向移動が実現されるように材料供給装置を形成するよう助成されるに過ぎない。
【0009】
ここで述べられた印刷物には、格納ローラを幅寸法で格納部に対して縮小して、横方向移動させる構成を示唆する記述は存在しない。
【0010】
したがって本発明の課題は、公知の従来技術から出発して、冒頭で述べたような形式の格納装置を改良して、比較的高い生産速度を実現し、かつ経済的であるものを提供することである。
【0011】
この課題は、請求項1の特徴部に記載した構成手段によって解決される。この構成手段によれば、格納キャリッジが、格納部よりも小さな幅寸法を有していて、かつ少なくとも格納部の格納幅にわたって可逆方向で移動可能になっている。
【0012】
先ず述べておくと、格納部の幅にわたる従来の格納過程は、常に材料ウェブ自体の横方向運動を介して行われており、格納キャリッジもしくは格納ローラは、格納部自体の幅と同じ幅を有しており、これによって比較的大きくて重い構造形式が提供され、生産速度は大幅に制限される。本発明によれば、格納キャリッジが格納部もしくは形成されたスタックよりも小さな幅寸法を有しており、比較的高い生産速度が実現されて、格納装置全体は経済的に形成することができる。このようにして質量および構造サイズが減少されて、材料もしくは駆動エネルギが節約される。比較的小さな寸法を有する軽量の構造形態が縦方向かつ横方向で移動可能である場合、格納キャリッジで複数の格納部に移動して、連続的にそれぞれ異なる格納部に材料ウェブを搬送できる構成が得られる。本発明による、縦方向および横方向で移動可能な格納装置における顕著な利点は、構造的に比較的小さな手間で、かつ比較的小さな運転コストで、格納部にフレキシブルな供給を行うことにある。また明らかなように、格納装置もしくは格納キャリッジは、単個の格納部の領域で縦方向および横方向に移動可能であるだけでなく、相並んで、かつ/または相前後して配置された複数の格納部に対しても移動可能である。
【0013】
構造的な観点からみると、格納キャリッジは枠体の構成部材であり、枠体は架構に移動可能に配置されている。特に有利には、追加的に格納キャリッジは高さ調節可能である。なぜならば昇降台を省略することができるからである。格納キャリッジの高さ調節性能によって、調整過程および制御過程は、外部の昇降台を調節する場合よりも簡単に実現することができる。ここでも格納キャリッジは枠体の一部であってよく、枠体はたとえば架構の鉛直柱部材に沿って移動することができる。
【0014】
本発明による格納装置の、別の観点からみて有利な、昇降台の使用される実施形態によれば、格納キャリッジが2つの格納部に材料ウェブを供給する。スタックが形成されると、直ちに格納キャリッジは、次の格納部に向かって移動することができ、そこで格納過程を開始する。このようにして比較的長い停止時間は回避される。所望のスタック高さの到達後に材料ウェブを分離するための切断過程しか必要でない。切断過程は、既に新たな帯材始端部が格納ローラに向かって移動しているうちに、行うことができる。
【0015】
さらに高い生産速度に関して特に有利には、本発明による格納装置は、最上位に格納された材料ウェブを押さえるための手段を備えている。押さえ手段は、格納された材料ウェブに対して平行に延びることができ、かつ最上位に格納された材料ウェブの領域で接触して、押さえることができる。最上位に格納された材料ウェブに押さえ手段が接触することによって、とりわけ60g/mを下回る重量を有する軽量の材料では、風による影響、乱流空気またはこれらに類する影響を排除し、ならびに弾性的な材料ウェブ、たとえば繊維材料ウェブでは、不都合な戻し変形を実質的に排除することができる。所望する程度の接触を形成するために、格納部は高さ調節可能であり、かつ/またはその運動で特に格納キャリッジの高さ調節に調和することのできる押さえ手段自体も高さ調節可能である。接触中にある程度の圧力を及ぼすことによって、最上位の層の位置固定が実現されるだけでなく、追加的に設定可能な押圧力を及ぼすことができ、これによってたとえばスタックの容量を低減して、より多くの材料を格納できるようにすることができる。ここで述べた接触によって、比較的高速、特に200m/minを超える速度で材料ウェブの格納が実現される。
【0016】
押さえ手段は、少なくとも1つの押さえローラを備えることができる。格納ローラから材料ウェブが走出してから最上位の材料ウェブ全体を両側で把持するために、2つの押さえローラが、格納キャリッジの両側で、スタック表面に沿って転動することができる。押さえローラ対は、格納キャリッジと共に、横方向移動可能である。構造的な配置形式からみて、押さえローラは、架構の1端面から別の1端面にわたって延びていて、かつ横方向で回転し、移動することができる。
【0017】
比較的小さなローラ直径で、一時的に材料ウェブスタックの最上位の層の比較的小さな区分と接触する押さえローラに対して選択的に、押さえ手段として、個別的な少なくとも1つの押さえベルトを設けてもよい。格納キャリッジの両側で延び、かつ適当な保持装置およびテンション装置と協働する2つの押さえベルトも考えられる。両押さえベルトは、格納キャリッジの両側に、また格納キャリッジの前後に配置することができる。固定は、格納キャリッジおよび搬送ベルトなどの配置された枠体で行うこともでき、また変向ローラを介して行うこともできる。両押さえベルトの走行方向は、格納長さに対して平行の縦方向で、または格納幅に対して平行の横方向で行うことができる。単個の格納部の領域を超える縦方向移動性および横方向移動性に関して、単数または複数の押さえベルトは、格納装置の架構によって形成された面全体にわたって延びている。特に有利な実施形態では、横方向および縦方向で少なくとも格納部にわたって延びていて、かつ横方向で循環走行する単個の押さえベルトが設けられている。押さえベルトは、変向ローラを介してガイドすることができ、変向ローラは、架構の縦方向側に沿って配置されていて、かつ縦方向で延びていて、かつ横方向で回転する。循環走行する単個の押さえベルトを備えた有利な実施形態では、材料ウェブを格納部に到達させるために、押さえベルトは、材料ウェブのための貫通開口を備えており、貫通開口は、格納キャリッジの位置もしくは格納ローラから材料ウェブの走出する箇所に対して常に同期的に配置されている。
【0018】
別の押さえ手段は、多板壁、ガイド薄板、プロフィールの構成で提供することができ、これらは大小の大きさの押圧力を、格納された材料ウェブの最上位の層を介してスタックに及ぼす。
【0019】
格納キャリッジへの材料ウェブの供給は、格納キャリッジに前置された材料ウェブ供給装置を介して行われ、材料ウェブ供給装置は回転蓄積部を備えており、回転蓄積部は、蓄積機能に基づいて、格納キャリッジの振動による材料ウェブ供給の様々な要求を補償する。往復運動中の方向転換に起因する材料ウェブの変動および長さ変化によって、様々な材料ウェブ供給速度が要求される。これを実現するために、回転蓄積部は、強制ガイドすることができ、かつこのためにモータを備えており、モータは、格納装置の全駆動系の一部であり、したがって格納キャリッジの位置に対して同期化されている。回転蓄積部による、反転過程の、強制ガイドされた同期的な補償によって、静かでスムーズな材料ウェブ供給が生じる。前述の回転蓄積部の思想は、格納過程でも適用することができ、ここでは振動はほとんどまたは全く意味を成さない。
【0020】
従来技術から公知のように、本発明による装置でも、材料ウェブは、搬送ベルト上で、かつ/または2つの搬送ベルトの間で、格納キャリッジに向かって搬送することができ、この場合材料ウェブの速度は、単数または複数の搬送ベルトの速度に対して同じ値を占める。この場合搬送ベルトは、圧力域を形成することができ、これによって2つの搬送ベルトの間で材料ウェブのほぼ折り目形成されない供給が達成され、ここでは材料ウェブは1搬送ベルト上に位置し、かつ別の1搬送ベルトによって覆われている。このようにして一方では材料ウェブの滑落が排除され、他方では材料ウェブの汚染または他の外部影響が排除されている。搬送ベルト上を搬送される材料ウェブの速度に対して搬送ベルトの速度が同じ値を有しており、これによって得られる利点によれば、静電効果がほぼ回避され、かつ材料自体はソフトに扱われる。摩擦低減は、とりわけ以前の時点で格納された層上に材料ウェブを格納することに関して有意義である。両格納ローラもしくは格納キャリッジは、常に材料ウェブに沿って転動するので、先行層の位置の不良化、しわ形成、静電気の帯電、ならびに品質低下が生じることはない。さらに格納キャリッジの使用によって、格納される材料ウェブの最上位の層の速度と、最上位の層に到達する材料ウェブの速度と、複数の層の速度とがそれぞれ同じ値を有する。
【0021】
総じて述べると、本発明による装置によって、生産速度を高め、かつ製作コストおよびエネルギコストを削減する、材料ウェブを格納するための、扱いやすくて軽量の構造が提供される。スタックは支承台に形成することができる。さらに格納キャリッジの高さ調節機能、押さえ手段、および強制ガイドされた回転蓄積部による反転過程の補償によって、本発明にとって極めて有利な、本発明の課題を解決するのに役立つ実施形態が提供される。
【0022】
本発明の思想を有利な形式で実現し、かつ改良する様々な実施形態が存在する。これについては請求項1に従属する請求項ならびに以下に記載する本発明の実施例の説明を参照されたい。以下に本発明の実施の形態を、図面を用いて具体的に説明する。
【0023】
図1〜図7には、少なくとも1対の、互いに逆向きに回転数する格納ローラ2,3の設けられた、フレキシブルな材料ウェブ1を格納(排出し積み置いて収納すること)するための装置を示しており、ここでは材料ウェブ1は、格納ローラ2,3によって少なくとも1つの格納部4に供給可能であり、この場合格納ローラ2,3は格納キャリッジ5の一部であり、格納キャリッジ5は、少なくとも材料ウェブ1の格納長さLにわたって可逆方向で移動可能である。
【0024】
本発明によれば、格納キャリッジ5は、格納部4よりも小さな幅寸法を有していて、かつ格納部4の格納幅Bにわたって可逆方向で移動可能である。このために格納キャリッジ5は、架構7に横方向移動可能に配置された枠体6の構成部材となっている。架構7は、端面側に、横方向で延びるガイドバー8を備えており、ガイドバー8に枠体6が可動に支承されている。
【0025】
図1に示した第1実施例では、格納部4は、高さ調節可能であり、かつスタック9が増加するにつれ下方移動する昇降台によって実現されているが、これに対して図2に示した実施例では、格納部4ではなく、格納キャリッジ5が高さH調節可能になっている。架構7に、枠体6用の、高さ変化を行うための鉛直方向のガイドバー10が配置されており、ガイドバー10によって、格納キャリッジ5は、鉛直方向で固定的な格納部4に対して適当な位置に移動可能である。
【0026】
図3から、格納キャリッジ5に対して2つの格納部4の対応配置された、本発明による格納装置の第3実施例が看取される。第3実施例では、格納キャリッジ5は両方の格納長さLにわたって移動可能であり、かつ長時間の中断なしに連続的に順次格納部4に材料ウェブ1を供給する。
【0027】
図4〜図7には、第4実施例および第5実施例に基づいて、最上位に格納された材料ウェブ1を押さえるため手段の2つの形式を示した。
【0028】
図4および図5に示した実施例では、押さえ手段が、押さえローラ11,12の対偶を備えている。押さえローラ11,12は、ほぼ架構7の1端面から別の1端面まで延びていて、かつ格納キャリッジ5と共に横方向移動可能であり、この場合押さえローラ11,12はそれぞれ格納キャリッジ5の反転位置で格納幅Bを大幅に超えて延びている。
【0029】
図6および図7には、押さえベルト13を示した。押さえベルト13は、変向ローラ14,15を介して架構7の全幅にわたって横向きに循環走行する。押さえベルト13は、格納部4の格納長さLおよび格納幅Bを大幅に超えて延びていて、かつ格納された材料ウェブ1もしくはスタック9の最上位の層における現行の高さで、ほぼ架構7の1端面から別の1端面まで延びている。
【0030】
押さえベルト13は、図示していない貫通開口を備えており、貫通開口は、常に格納キャリッジ5の位置もしくは格納ローラ2,3から材料ウェブ1が走出する位置に対して同期的に配置されている。
【0031】
特に図1および図3から判るように、材料ウェブ1は、格納ローラ2,3に前置(材料ウェブ走行方向でみて上流側に配置)された材料ウェブ供給装置16を介して供給可能であり、材料ウェブ供給装置16は回転蓄積部17を備えている。回転蓄積部17は強制ガイドされており、図示していないモータが設けられており、モータは、格納装置の全駆動系の一部であり、したがって格納キャリッジ5の位置に対して同期化されている。回転蓄積部17は、貯蔵機能を実行して、振動に基づく様々な材料ウェブ1の要求を補償する。
【0032】
搬送ベルト18についても、特に図1および図3から看取でき、図1および図3に示した実施例によれば、材料ウェブは、搬送ベルト18上で、格納キャリッジ5と協働する距離補償キャリッジ19まで、次いで2つの搬送ベルト18の間で格納ローラ2,3まで搬送可能であり、この場合材料ウェブの速度は、搬送ベルトの速度に対して同じ値を占める。
【0033】
図3には、符号Mを付した2つのモータを示した。材料ウェブ供給装置16に隣接するモータMは、搬送ベルト18を駆動し、これに対して反対側に位置するモータMは、格納キャリッジ5を駆動する。
【0034】
図示していないその他の構成に関しては、本明細書の一般的な記述を参照されたい。
【0035】
最後に述べておくと、本発明による思想は、これまでに述べた実施例に限定されるものではない。むしろ個々の格納モジュールの全体配置構造における様々な実施例が実現可能である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明による格納装置の第1実施例を概略的に示す斜視図である。
【図2】高さ調節可能な格納キャリッジを備えた、本発明による格納装置の第2実施例を概略的に示す正面図である。
【図3】2つの格納部を有する、本発明による格納装置の第3実施例を概略的に示す側面図である。
【図4】押さえローラを備えた、本発明による格納装置の第4実施例を概略的に示す正面図である。
【図5】図4に示した実施例を上からみた図である。
【図6】押さえベルトを備えた、本発明による装置の第5実施例を概略的に示す正面図である。
【図7】図5の実施例を上からみた図である。
【符号の説明】
【0037】
1 材料ウェブ、 2,3 格納ローラ、 4 格納部、 5 格納キャリッジ、 6 枠体、 7 架構、 8 ガイドバー、 9 スタック、 10 ガイドバー、 11,12 押さえローラ、 13 押さえベルト、 14,15 変向ローラ、 16 材料ウェブ供給装置、 17 回転蓄積部、 18 搬送ベルト、 19 距離補償キャリッジ、 L 格納長さ、 B 格納幅、 H 高さ、 M モータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレキシブルな材料ウェブ(1)を格納するための装置であって、
互いに逆向きに回転する少なくとも一対の格納ローラ(2,3)が設けられており、材料ウェブ(1)が、格納ローラ(2,3)によって、少なくとも1つの格納部(4)に供給可能になっており、格納ローラ(2,3)が、格納キャリッジ(5)の一部であり、該格納キャリッジ(5)が、少なくとも材料ウェブ(1)の格納長さ(L)にわたって可逆方向で移動可能になっている形式のものにおいて、
格納キャリッジ(5)が、格納部(4)よりも小さな幅寸法を有していて、かつ少なくとも格納部(4)の格納幅(B)にわたって可逆方向で移動可能になっていることを特徴とする、フレキシブルな材料ウェブを格納するための装置。
【請求項2】
格納キャリッジ(5)が、枠体(6)の構成部材であり、該枠体(6)が、横方向移動可能に架構(7)に配置されている、請求項1記載の装置。
【請求項3】
格納キャリッジ(5)が、高さ(H)調節可能である、請求項1または2記載の装置。
【請求項4】
格納キャリッジ(5)に、2つの格納部(4)が対応配置されている、請求項1から3までのいずれか1項記載の装置。
【請求項5】
最上位に格納された材料ウェブ(1)を押さえる手段が設けられている、請求項1から4までのいずれか1項記載の装置。
【請求項6】
押さえ手段が、高さ調節可能である、請求項5記載の装置。
【請求項7】
押さえ手段が、少なくとも1つの押さえローラ(11,12)を備えている、請求項5または6記載の装置。
【請求項8】
1対の押さえローラ(11,12)が設けられており、これらの押さえローラ(11,12)が、格納キャリッジ(5)と共に横方向で、少なくとも格納幅(B)にわたって移動可能になっている、請求項7記載の装置。
【請求項9】
押さえ手段(7)が、少なくとも1つの押さえベルト(13)を備えている、請求項5または6記載の装置。
【請求項10】
押さえベルト(13)が、少なくとも格納部(4)にわたって延びており、有利には架構(7)の全領域にわたって横方向で循環走行するようになっている、請求項9記載の装置。
【請求項11】
循環走行する押さえベルト(13)が、貫通開口を備えており、該貫通開口が、格納キャリッジ(5)の位置もしくは格納ローラ(2)からの材料ウェブ(1)の走出位置に対して常に同期的に配置されるようになっている、請求項10記載の装置。
【請求項12】
材料ウェブ(1)が、格納ローラ(2,3)に前置された材料ウェブ供給装置(16)を介して供給可能になっており、該材料ウェブガイド(16)が、回転蓄積部(17)を備えている、請求項1から11までのいずれか1項記載の装置。
【請求項13】
回転蓄積部(17)が、強制ガイドされていて、かつ格納装置の全駆動系の一部であるモータを備えており、かつ格納キャリッジ(5)の位置に対して同期化されている、請求項12記載の装置。
【請求項14】
材料ウェブ(1)が、1つの搬送ベルト(18)上を、かつ/または少なくとも部分的に、特に押圧区域を成す2つの搬送ベルト(18)の間で、格納部(4)に向かって搬送可能になっており、材料ウェブ(1)の速度が、前記1つの搬送ベルト(18)または2つの搬送ベルト(18)の速度に対して同じ値を占めるようになっている、請求項1から15までのいずれか1項記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2007−533568(P2007−533568A)
【公表日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−534855(P2006−534855)
【出願日】平成16年9月7日(2004.9.7)
【国際出願番号】PCT/IB2004/003827
【国際公開番号】WO2005/037695
【国際公開日】平成17年4月28日(2005.4.28)
【出願人】(503420235)ザウラー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト (51)
【氏名又は名称原語表記】Saurer GmbH & Co. KG
【住所又は居所原語表記】Landgrafen Str. 45, D−41069 Moenchengladbach, Germany
【Fターム(参考)】