説明

フレキシブルチューブによって接続された内燃エンジンとガス導入装置を有するガス釘打ち装置

本装置は、ガスカートリッジハウジングを備えたハンドル(1)と、カートリッジ上に取付けられエンジンに接続されるように設計された、ガス導入装置(4)とを備える。このエンジンとガス導入装置(4)は、導入装置の側部で端部フィッティング(6)に取付けられたフレキシブルチューブにより接続され、端部フィッティングは、導入装置の基部(7)に係合し、前記端部フィッティング(6)を導入装置(4)に対して押付けるように設計された前記装置の前記ハンドル(1)の手段(15、17)と協働するように設計される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可燃ガスが供給される内燃エンジンを備え、内燃エンジン内で、可燃ガスと空気の混合物の爆発が、シリンダー内のガス釘打ち要素を駆動するピストンを駆動する、ガス釘打ち装置に関する。可燃ガスは、ガスカートリッジの上に取付けられた電磁弁から、エンジンの燃焼室に到着する。
【背景技術】
【0002】
エンジンは、普通、ガス釘打ち装置本体に配置され、一方、カートリッジと電磁弁は、ガス釘打ち装置のハンドルに配置される。電磁弁及びエンジンは、もちろん共に接続されている。今日、この構成は比較的複雑な要素によって達成され、ガスは、特定の場所で曲がる流路に強制的に流される。この結果、圧力の損失及び燃焼室への供給時間の損失となり、よい燃焼率を発揮できない。この用途では、燃焼期間は、ガス釘打ち装置の作動とトリガーの起動との間に位置することに注意すべきである。この期間が長すぎるのである。
【0003】
従って、出願人は、ガスカートリッジの電磁弁と、ガス釘打ち装置のエンジンとの間の接続の曲がり部を除去しようと考えた。
【0004】
この結果、本発明は、ガス釘打ち装置であって、内燃エンジンを備えた本体と、ガスカートリッジハウジングを備えたハンドルと、カートリッジ上に取付けられエンジンに接続されるように設計された、ガス導入装置とを備え、エンジンとガス導入装置が、導入装置の側部で端部フィッティングに取付けられたフレキシブルチューブにより接続され、この端部フィッティングが、導入装置の基部に係合し、端部フィッティングを導入装置に対して押付けるように設計されたガス釘打ち装置のハンドルの手段と協働するように設計されたことを特徴とする、ガス釘打ち装置に関する。
【0005】
端部フィッティングは、導入装置(電磁弁)に対して押付けられるので、ガスカートリッジの圧力にもかかわらず、端部フィッティングは導入装置に対して保持された状態を維持する。
【0006】
端部フィッティングは、ハンドルの押付け部と協働するように設計された軸受カラーを備えると有利である。
【0007】
軸受カラーは、押付け部が支えられる球状軸受面を有することが好ましい。
【0008】
押付け部は、導入装置と同一軸を有する円筒状の外筒面を有することができる。
【0009】
押付け部はまた、導入装置の出口オリフィス上に略配置された中心を有する球状外筒面を有することが好ましい。
【0010】
この効果により、導入装置が導入装置の軸周りに回転できるだけでなく、端部フィッティングもまた、2つの球状軸受と押付け面との間の協働により、他の部分が導入装置の基部に取付けられている間、端部フィッティング自身の軸周りに回転することができる。
【0011】
本発明の装置の好ましい実施例では、ハンドルの押付け手段は、ハンドルの少なくとも1つの横方向フィンの上に備えられる。
【0012】
本発明は、添付図面を参照した、本装置の好ましい実施例の以下の説明により、より容易に理解できるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本用途の発明は、ガス釘打ち装置のハンドルに取付けられた端部フィッティングに集約されるので、ハンドルの説明を超えて、当業者に完全に周知であるガス釘打ち装置の他の部分まで装置の説明を拡大することは、不適切であると考える。
【0014】
本装置のハンドルは、この場合、組立てられた2つの外殻でできており、その符号1のうちの1つのみが図に示され、それは本発明の押付けフィンを備える。
【0015】
端部フィッティング6の上にねじ止めされるフレキシブルチューブ5(図2)によって本装置の内燃エンジンの燃焼室にガスを供給する電磁弁4を保持する、フィン即ち補強部2、3は、外殻1の横方向に延びる。
【0016】
電磁弁4は、出口基部7を備え、そこでは出口穴が、運転中に、ガスカートリッジの内部と連結されており、この出口穴は、運転中、端部フィッティング6によってほとんど覆われる出口オリフィス8(図2)で終端となる。事実、出口オリフィス8は、端部フィッティング6を受容する電磁弁基部7の横方向溝9に備えられている。
【0017】
端部フィッティング6は、この場合1部品でできており、力を加えずに、管理された方法で、電磁弁の基部7の出口穴9に自由に差し込まれる基部10を備え、ヘッド11は、この場合溝付きで、フレキシブルな接続チューブ5に差し込まれる。端部フィッティングの本体は、ガスカートリッジのガス流路として、基部10からヘッド11に延びる穴12が横に延びている。
【0018】
半径方向に突出した環状カラー13の表面14は、端部フィッティングのヘッド11の方向に向き、環状カラー13の表面14は、球状で、出口オリフィス8上に略中心があり、基部10とヘッド11の間のフィッティング本体の中間部で広がっている。
【0019】
他の横方向のフィン15は、各要素が作動位置にある場合に、フィッティング6のカラー13に対して直角に位置し、電磁弁の方向に向いたその表面部分16は、カラー13の表面14と同一の曲率半径を有する球状表面部分であり、補強フィン3の近くの外殻1上に備えられる。フィン15は片側が延び、短い側19は、この場合直角部である角部17に近く、端部フィッティング6を同様に押付ける機能と、出口基部7の平面部による電磁弁の角度表示に対して停止する機能をも確保するようにされている。端部フィッティングのヘッド11とカラー13の継ぎ目の環状肩部18は、フレキシブルチューブの停止部として作用する。
【0020】
この装置のハンドルは2つの外殻を備えるので、外殻1の補強及び押付けフィンと同様の第2の外殻(図示せず)を備えることは容易に考えることができる。
【0021】
押付けフィン15と軸受カラー13の間の協働効果により、端部フィッティング6は、ガスカートリッジの圧力にもかかわらず、電磁弁4の基部7のハウジング9に保持された状態を維持し、端部フィッティング6及びチューブ5を通る電磁弁4からのガスの流れが確保される。
【0022】
カラー13だけでなく、押付けフィン15の横方向縁部16の、球状の性質の効果により、電磁弁4が軸20の周りを回転できるだけでなく、端部フィッティング6と接続されたチューブ5もまた、軸受と押付け面との間の協働を阻害することなく、その軸の周りを回転することができる。
【0023】
図3の位置では、電磁弁は、その軸周りを約30度回転し、端部フィッティング6は、角度を付けたフィン17に当たり、しかし電磁弁の基部の穴に依然として保持される。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】第1角度位置に電磁弁を備える、本発明の実施例のハンドルの、1つの外殻の斜視図である。
【図2】電磁弁の軸と端部フィッティングを含む面での断面図である。
【図3】図1と類似の斜視図で、電磁弁が電磁弁の軸周りにわずかに回転した図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガス釘打ち装置であって、
内燃エンジンを備えた本体と、
ガスカートリッジハウジングを備えたハンドル(1)と、
カートリッジ上に取付けられエンジンに接続されるように設計された、ガス導入装置(4)とを備え、
前記エンジンと前記ガス導入装置(4)が、導入装置の側部で端部フィッティング(6)に取付けられたフレキシブルチューブ(5)により接続され、前記端部フィッティング(6)が、導入装置の基部(7)に係合し、前記端部フィッティング(6)を導入装置(4)に対して押付けるように設計された前記装置の前記ハンドル(1)の手段(15、17)と協働するように設計されたことを特徴とする、
ガス釘打ち装置。
【請求項2】
前記端部フィッティング(6)が、前記ハンドル(1)の押付け部(15)と協働するように設計された軸受カラー(13)を備える、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記カラー(13)が、押付け部(15)が支えるようにされた球状軸受面(14)を備える、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記押付け部(15)が、導入装置(4)と同一の軸(20)を有する円筒状外筒面を備える、請求項2及び3のいずれか1項に記載の装置。
【請求項5】
前記押付け部(15)が、導入装置(4)の出口オリフィス(8)の略上に配置された中心を有する球状外筒押付け面(16)を備える、請求項2及び3のいずれか1項に記載の装置。
【請求項6】
前記ハンドル(1)の前記押付け手段が、前記ハンドル(1)の少なくとも1つの横方向フィン(15)の上に備えられた、請求項1から5のいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
前記端部フィッティング(6)が、前記電磁弁(4)の基部(7)のハウジング(9)に受容される基部(10)を備える、請求項1から6のいずれか1項に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2008−500192(P2008−500192A)
【公表日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−514158(P2007−514158)
【出願日】平成17年5月23日(2005.5.23)
【国際出願番号】PCT/IB2005/001394
【国際公開番号】WO2005/118227
【国際公開日】平成17年12月15日(2005.12.15)
【出願人】(506380787)ソシエテ ドゥ プロスペクティオン エ ディンベンティオン テクニク スピ (14)
【Fターム(参考)】