フローラルフォームを使用した植木鉢
【課題】 発芽、発根した植物苗は用土の入った鉢に定植、育成栽培させるがフローラルフォームを用土として使用する場合保水性は良いが水分蒸発が全面で行われ、気化熱によりフローラルフォーム内部の温度変化が大きく、植物を定植し育成栽培には適していない。又、フローラルフォームは機械的強度が弱く壊れやすい。
【解決手段】 フローラルフォーム表面を塗料膜で被い固める事により機械的強度を上げ、フローラルフォーム内部の水分が表面より蒸発し、気化熱による温度変化を防ぐ。次に上面に植え込み用穴、底面に排水用穴を有することにより通気性を良くする。
【解決手段】 フローラルフォーム表面を塗料膜で被い固める事により機械的強度を上げ、フローラルフォーム内部の水分が表面より蒸発し、気化熱による温度変化を防ぐ。次に上面に植え込み用穴、底面に排水用穴を有することにより通気性を良くする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は植物の育成栽培を行う為にフローラルフォームに鉢機能を設けた植木鉢に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
一般的には植物苗を定植し、育成栽培するためには用土の固定、保温、保湿、通気性が確保できる鉢と用土が使用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】特開2005-192544
【非特許文献】
【０００４】
【非特許文献１】ネット販売 アミファ楽天市場店 販売カタログ
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
フローラルフォームで植物苗を定植し、育成栽培を行う場合、機械的強度が弱く破壊しやすい。
【０００６】
又、フローラルフォームは水分の吸収、保水は優れているが外部の環境の変化に左右され、植物の育成栽培に適さない。
【０００７】
さらにフローラルフォーム表面は水分がにじみ出ており、水苔が発生したり日光により変色がある。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
フローラルフォーム表面を、合成樹脂塗料の膜で固め上面の一部から底面の方向に植え込み用穴と、底面の一部に排水用穴を設ける。
【０００９】
合成樹脂塗料膜はウレタンニス塗料と、さらにその表面がアクリル樹脂塗料であることを特徴とする。
【発明の効果】
【００１０】
フローラルフォーム表面を合成樹脂塗料膜で固めることにより機械的強度を高め、表面からの水分蒸発を防ぐ事により保温、保湿機能が向上する。又、フローラルフォーム上面に植え込み用穴、底面に排水用穴を設けることにより通気性が良くなり植物苗の育成栽培に効果がある。
【図面の簡単な説明】
【００１１】
【図１】植物苗を定植した本発明のフローラルフォーム植木鉢の斜視図
【図２】本発明のフローラルフォーム植木鉢の縦断面図
【発明を実施するための形態】
【００１２】
以下、本発明の実施の形態を図１〜図２に基づいて説明する。
【実施例】
【００１３】
図１は植物苗を定植したフローラルフォーム植木鉢の斜視図で、フローラルフォームに合成樹脂塗料膜で被われたフローラルフォーム植木鉢１で植栽された苗２と苗の根を固定させるための砂礫３で構成されている。図２は本発明のフローラルフォーム植木鉢の縦断面図であり、フローラルフォーム５の表面は合成樹脂塗料を塗布浸透させ、合成樹脂塗料膜４で被い固める。この膜によりフローラルフォーム内部は外部の温度、湿度から守られると共に機械的強度を高める事が出来る。膜の厚さは１〜２mmが良く、この厚さを決定するのは塗料の粘度が高いほど薄く、粘度が低いほど深く入り強度が増す。次に苗を植えこむための植え込み用穴６が上面から底面に向けて設けられ、内部壁面は塗料膜は無くこの植え込み用の穴に水を給水するとフローラルフォーム全体に浸透する。排水用穴７は植え込み用穴より給水された水が過剰の場合、排水される。又、植え込み用穴と排水用穴で通気が可能な構造となっている。
以上の様に塗料膜で被われている固い部分が植木鉢の機能を有し、フローラルフォーム部分が用土と同等の機能を有する。
【００１４】
十分な合成樹脂塗料膜を構成するためにはフローラルフォーム表面に厚い塗料膜と防水性機能の高いウレタンニス塗料を浸透させ、さらにその表面に紫外線に強いアクリル樹脂塗料を塗布する。
【００１５】
上記説明でフローラルフォーム植木鉢の形状は２面体から多面体、球体までの製作が可能であり、植え込み用穴は上面以外に側面上部に底面に対して45度以上の角度であれば、複数の植え込み用穴を設置することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【００１６】
以上の様に合成樹脂塗料膜で被われた固い部分が鉢、フローラルフォーム部分が用土の機能を持ち、植物苗を定植、育成栽培を可能にしている。又、フローラルフォームは安価で加工性に優れており、植木鉢業界において利用できる。
【符号の説明】
【００１７】
１ フローラルフォーム植木鉢
２ 苗
３ 砂礫
４ 合成樹脂塗料膜
５ フローラルフォーム
６ 植え込み用穴
７ 排水用穴
【技術分野】
【０００１】
本発明は植物の育成栽培を行う為にフローラルフォームに鉢機能を設けた植木鉢に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
一般的には植物苗を定植し、育成栽培するためには用土の固定、保温、保湿、通気性が確保できる鉢と用土が使用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】特開2005-192544
【非特許文献】
【０００４】
【非特許文献１】ネット販売 アミファ楽天市場店 販売カタログ
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
フローラルフォームで植物苗を定植し、育成栽培を行う場合、機械的強度が弱く破壊しやすい。
【０００６】
又、フローラルフォームは水分の吸収、保水は優れているが外部の環境の変化に左右され、植物の育成栽培に適さない。
【０００７】
さらにフローラルフォーム表面は水分がにじみ出ており、水苔が発生したり日光により変色がある。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
フローラルフォーム表面を、合成樹脂塗料の膜で固め上面の一部から底面の方向に植え込み用穴と、底面の一部に排水用穴を設ける。
【０００９】
合成樹脂塗料膜はウレタンニス塗料と、さらにその表面がアクリル樹脂塗料であることを特徴とする。
【発明の効果】
【００１０】
フローラルフォーム表面を合成樹脂塗料膜で固めることにより機械的強度を高め、表面からの水分蒸発を防ぐ事により保温、保湿機能が向上する。又、フローラルフォーム上面に植え込み用穴、底面に排水用穴を設けることにより通気性が良くなり植物苗の育成栽培に効果がある。
【図面の簡単な説明】
【００１１】
【図１】植物苗を定植した本発明のフローラルフォーム植木鉢の斜視図
【図２】本発明のフローラルフォーム植木鉢の縦断面図
【発明を実施するための形態】
【００１２】
以下、本発明の実施の形態を図１〜図２に基づいて説明する。
【実施例】
【００１３】
図１は植物苗を定植したフローラルフォーム植木鉢の斜視図で、フローラルフォームに合成樹脂塗料膜で被われたフローラルフォーム植木鉢１で植栽された苗２と苗の根を固定させるための砂礫３で構成されている。図２は本発明のフローラルフォーム植木鉢の縦断面図であり、フローラルフォーム５の表面は合成樹脂塗料を塗布浸透させ、合成樹脂塗料膜４で被い固める。この膜によりフローラルフォーム内部は外部の温度、湿度から守られると共に機械的強度を高める事が出来る。膜の厚さは１〜２mmが良く、この厚さを決定するのは塗料の粘度が高いほど薄く、粘度が低いほど深く入り強度が増す。次に苗を植えこむための植え込み用穴６が上面から底面に向けて設けられ、内部壁面は塗料膜は無くこの植え込み用の穴に水を給水するとフローラルフォーム全体に浸透する。排水用穴７は植え込み用穴より給水された水が過剰の場合、排水される。又、植え込み用穴と排水用穴で通気が可能な構造となっている。
以上の様に塗料膜で被われている固い部分が植木鉢の機能を有し、フローラルフォーム部分が用土と同等の機能を有する。
【００１４】
十分な合成樹脂塗料膜を構成するためにはフローラルフォーム表面に厚い塗料膜と防水性機能の高いウレタンニス塗料を浸透させ、さらにその表面に紫外線に強いアクリル樹脂塗料を塗布する。
【００１５】
上記説明でフローラルフォーム植木鉢の形状は２面体から多面体、球体までの製作が可能であり、植え込み用穴は上面以外に側面上部に底面に対して45度以上の角度であれば、複数の植え込み用穴を設置することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【００１６】
以上の様に合成樹脂塗料膜で被われた固い部分が鉢、フローラルフォーム部分が用土の機能を持ち、植物苗を定植、育成栽培を可能にしている。又、フローラルフォームは安価で加工性に優れており、植木鉢業界において利用できる。
【符号の説明】
【００１７】
１ フローラルフォーム植木鉢
２ 苗
３ 砂礫
４ 合成樹脂塗料膜
５ フローラルフォーム
６ 植え込み用穴
７ 排水用穴
【特許請求の範囲】
【請求項１】
フローラルフォーム表面を合成樹脂塗料膜で固め上面の一部から底面の方向に植え込み用穴と底面の一部に排水用穴を設けたフローラルフォーム植木鉢。
【請求項２】
合成樹脂塗料膜はウレタンニス塗料と、さらにその表面がアクリル樹脂塗料であることを特徴とするフローラルフォーム植木鉢。
【請求項１】
フローラルフォーム表面を合成樹脂塗料膜で固め上面の一部から底面の方向に植え込み用穴と底面の一部に排水用穴を設けたフローラルフォーム植木鉢。
【請求項２】
合成樹脂塗料膜はウレタンニス塗料と、さらにその表面がアクリル樹脂塗料であることを特徴とするフローラルフォーム植木鉢。
【図１】
【図２】
【図２】
【公開番号】特開２０１１−１７７１３６（Ｐ２０１１−１７７１３６Ａ）
【公開日】平成２３年９月１５日（２０１１．９．１５）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−４６４００（Ｐ２０１０−４６４００）
【出願日】平成２２年３月３日（２０１０．３．３）
【出願人】（７１０００１６５０）
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２３年９月１５日（２０１１．９．１５）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年３月３日（２０１０．３．３）
【出願人】（７１０００１６５０）
【Ｆターム（参考）】
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