説明

フローリングの塗装方法

【課題】 本発明は熟練者でなくても敷設されたフローリングの表面を艶出し状態で、気泡がなくきれいな塗膜で保護することができるフローリングの塗装方法を得るにある。
【解決手段】 敷設されたフローリングの表面に艶出しの塗装を行なう塗装工程と、この塗装工程後に塗膜に生じた気泡を除去するように、塗膜の表面を研磨する研磨工程と、この研磨工程後に研磨された塗膜の表面にUV塗装を行なうUV塗装工程とでフローリングの塗装方法を構成している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は敷設されたフローリングの表面を艶出しや保護のために塗装するフローリングの塗装方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、敷設されたフローリングの表面に、艶出し用のオーレックスプロ301(商品名)と称される塗料を用いて、1m当たり20〜30グラム塗布して塗膜を形成する塗装が現場で行なわれている。
【0003】
しかしながら、艶出し用の塗膜は気泡が生じやすく、気泡が生じると仕上がり悪く、見苦しくなるという欠点があり、気泡が生じないように塗膜を形成するのは熟練者でも難しいという欠点があった。
【特許文献1】特になし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、熟練者でなくても敷設されたフローリングの表面を艶出し状態で、気泡がなくきれいな塗膜で保護することができるフローリングの塗装方法を提供することを目的としている。
【0005】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は敷設されたフローリングの表面に艶出しの塗装を行なう塗装工程と、この塗装工程後に塗膜に生じた気泡を除去するように、塗膜の表面を研磨する研磨工程と、この研磨工程後に研磨された塗膜の表面にUV塗装を行なうUV塗装工程とでフローリングの塗装方法を構成している。
【発明の効果】
【0007】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0008】
(1)敷設されたフローリングの表面に艶出しの塗装を行なう塗装工程と、この塗装工程後に塗膜に生じた気泡を除去するように、塗膜の表面を研磨する研磨工程と、この研磨工程後に研磨された塗膜の表面にUV塗装を行なうUV塗装工程とからなるので、塗装工程で塗膜に気泡が生じても研磨工程で除去でき、熟練者でなくても塗装工程での塗膜を形成することができる。
したがって、熟練者でなくても、気軽に効率よく塗膜を低コストで形成することができる。
【0009】
(2)前記(1)によって、研磨工程後に塗膜の表面にUV塗装を行なうので、十分な艶出しの塗膜を形成することができ、きれいで仕上がりのよい塗膜を形成することができる。
【0010】
(3)前記(1)によって、UV塗装は薄膜でも艶を出すことができ、きれいに仕上げることができる。
【0011】
(4)請求項2も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面に示す本発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。
【0013】
図1ないし図5に示す本発明を実施するための最良の第1の形態において、1はフローリングの改修を行なう時の本発明のフローリングの塗装方法で、このフローリングの塗装方法1は従来と同様に傷んだフローリング2を張り替えた後、表面が平坦となるように研磨した後、全体が同じ色となるように着色を行なう前処理工程3と、この前処理工程3後にオーレックスプロ301(商品名)の艶出し塗料4で1m当たり20〜30グラムを刷毛やモップを用いて塗布する塗装工程6と、この塗装工程6後に、該塗装工程6で形成された艶出し塗膜5に生じる気泡7を除去するように、塗膜5の表面を研磨機8で研磨する研磨工程9と、この研磨工程9後に該研磨工程9で塗膜5の表面の研磨した表面にオーレックスプロ305(商品名)のUV塗料10で1m当たり5グラム以下をスポンジブラシやローラー12を用いて塗装するUV塗装工程13とで構成されている。
【0014】
前記塗装工程6で用いる艶出し塗料4としてのオーレックスプロ301(商品名)はウレタンアクリレート樹脂ワニスが24重量パーセント、アクリルモノマーが67重量パーセント、光重合開始剤が8重量パーセント、塗膜調整剤が1重量パーセントで構成されている。
【0015】
前記UV塗装工程13で用いられるオーレックスプロ305(商品名)のUV塗料10はウレタンアクリレート樹脂ワニスが42重量パーセント、アクリルモノマーが50重量パーセント、光重合開始剤が7重量パーセント、塗膜調整剤が1重量パーセントのものが使用されている。
【0016】
上記のフローリングの塗装方法1は未熟練者が塗装工程6を行なって塗膜5に多くの気泡7が生じても、研磨工程9で気泡を除去し、UV塗装工程13で気泡が生じることなく形成されるUV塗膜11によって、艶を出すことができる。
【0017】
なお、新設のフローリングにも同様に前述のフローリングの塗装方法1を用いることができるとともに、塗装工程6で使用する艶出し塗料4はオーレックスプロ301(商品名)以外の、一般に使用されているフローリングの艶出し塗料も同様に使用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0018】
本発明はフローリングの施工産業で利用される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明を実施するための最良の第1の形態の工程図。
【図2】本発明を実施するための最良の第1の形態の前処理工程の説明図。
【図3】本発明を実施するための最良の第1の形態の塗装工程の説明図。
【図4】本発明を実施するための最良の第1の形態の研磨工程の説明図。
【図5】本発明を実施するための最良の第1の形態のUV塗装工程の説明図。
【符号の説明】
【0020】
1:フローリングの塗装方法、 2:フローリング、
3:前処理工程、 4:艶出し塗料、
5:塗膜、 6:塗装工程、
7:気泡、 8:研磨機、
9:研磨工程、 10:UV塗料、
11:UV塗膜、 12:ローラー、
13:UV塗装工程。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
敷設されたフローリングの表面に艶出しの塗装を行なう塗装工程と、この塗装工程後に塗膜に生じた気泡を除去するように塗膜の表面を研磨する研磨工程と、この研磨工程後に研磨された塗膜の表面にUV塗装を行なうUV塗装工程とからなることを特徴とするフローリングの塗装方法。
【請求項2】
塗装工程で使用される塗料はオーレックスプロ301(商品名)で、1m当たり20〜30グラムを塗布し、UV塗装工程で使用されるUV塗料はオーレックスプロ305(商品名)で、1m当たり5グラム以下を塗布することを特徴とする請求項1記載のフローリングの塗装方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−95805(P2009−95805A)
【公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−271959(P2007−271959)
【出願日】平成19年10月19日(2007.10.19)
【出願人】(507346683)
【Fターム(参考)】