ブラシ用毛材
【課題】毛材を混ぜ合せることが無く、設定した本数の異材質の繊維を配列できるブラシ用毛材を提供する。
【解決手段】 洗車ブラシ、ねじりブラシ、洗浄ブラシ、回転ロータ、清掃用ブラシ等の各種ブラシに用いられるブラシ用毛材1において、前記ブラシ用毛材1は、長尺の繊維束を蛇行状に折曲させて仮止め糸3、3により帯状に連ねた帯板状体2を有し、前記繊維束は異材質からなる複数の繊維が束ねられて形成されているものである。
【解決手段】 洗車ブラシ、ねじりブラシ、洗浄ブラシ、回転ロータ、清掃用ブラシ等の各種ブラシに用いられるブラシ用毛材1において、前記ブラシ用毛材1は、長尺の繊維束を蛇行状に折曲させて仮止め糸3、3により帯状に連ねた帯板状体2を有し、前記繊維束は異材質からなる複数の繊維が束ねられて形成されているものである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗車ブラシ、ねじりブラシ、洗浄ブラシ、回転ロータ、清掃用ブラシ等の各種ブラシに用いられるブラシ用毛材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のブラシ用毛材としては、ブラシ毛を金属製の芯線間にこれと交差状に配し、芯線をらせん状に巻回することにより塗布ブラシを形成したマスカラ用塗布ブラシにおいて、その塗布ブラシが、断面が円形のストレートな筆毛と断面が異形のストレートな筆毛とを所要の割合で混毛させたものが、マスカラ用塗布ブラシとして開示されてある。(特許文献1)。
【0003】
また、研磨材入りの合成樹脂モノフィラメントからなる第1の毛材2Aと、合成樹脂の極細フィラメントを多数本撚り合わせてなる第2の毛材2Bとを、20W%〜80W%対80W%〜20W%の割合で混合した混合毛材2を、長尺のチャンネル3の溝内にブラシ状に植設し、このチャンネル3をシャフト4の外周面に密に巻回し固定させた構成を備えることを特徴とするチャンネル式のブラシロールがブラシロールとして開示されてある。(特許文献2)。
【0004】
【特許文献1】特開2006−280597号公報
【特許文献2】特公平6−85728号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来の特許文献1及び特許文献2に記載された技術では違う材質あるいは形状の毛材を使用しているため、前記毛材を混ぜ合わせる作業が必要であった。また、前記作業においては、均一に混ぜ合せる為には、毛材の不均一なバラつき等を防止する為に、作業者の経験及び高い熟練度を必要としていた。また、作業前に混ぜ合わせる毛材をそれぞれ混ぜ合わせた後に、一定割合になるよう、計量する必要があった為、時間と労力がかかり製造コストが高くなる課題があった。
【0006】
本発明は上記点に鑑み、毛材の混ぜ合わせる作業を無くすると共に、違う材質あるいは形状の毛材を厳密に一定割合にて配列することができ、異なる毛材が均一に配列されたブラシ用毛材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明は、洗車ブラシ、ねじりブラシ、洗浄ブラシ、回転ロータ、清掃用ブラシ等の各種ブラシに用いられるブラシ用毛材において、前記ブラシ用毛材は、長尺の繊維束を蛇行状に折曲させて仮止め糸により帯状に連ねた帯板状体を有し、前記繊維束は異材質からなる複数の繊維が束ねられて形成されている特徴を有する。その為、異材質の繊維を複数本混ぜた前記繊維束を前記帯板状体にすることにより、長手方向にたいして異材質の繊維束が一定割合にて配列した前記ブラシ用毛材を形成することができる。その為、前記ブラシ用毛材は、使用される繊維材質の機能に応じた特性を有する事ができる。例えば、洗車ブラシのブラシ用毛材に使用する繊維としては、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン等があり、これらを組み合わせることにより前記毛材の有する特性を付与できる。ナイロンの場合には含水性があると共に、伸びがあり、柔らかく、耐薬品性に優れると共に、耐熱性及び耐摩耗性を有する性質がある。又、ポリプロピレンの場合には含水性が0%である。又、硬い性質があると共に、耐薬品性に優れる性質がある。又、ポリエチレンの場合には含水性が低く、柔らかいと共に、耐薬品性に優れる性質がある。又、ねじりブラシのブラシ用毛材としては、ナイロン、砥粒入りナイロン、硬鋼線、SUS線等があり、これらを組み合わせることにより前記ブラシ用毛材の有する特性を付与できる。ナイロンの場合には含水性が高いと共に、伸びがあり、柔らかく、耐薬品性に優れると共に、耐熱性及び耐摩耗性を有する性質がある。砥粒入りナイロンの場合には、含水性が高いと共に、伸びがあり、柔らかく、耐薬品性に優れると共に、耐熱性及び耐摩耗性及び、研削、研磨性を有する性質がある。又、硬鋼線及びSUS線では、高い耐熱性及び耐摩耗性及があると共に、高い研削、研磨性を有する性質がある。又、回転ロータのブラシ用毛材に使用する繊維としては、ナイロン、ポリプロピレン、エラストマー配合樹脂等があり、これらを組み合わせることにより前記毛材の有する特性を付与できる。ナイロンの場合には含水性が高いと共に、伸びがあり、柔らかく、耐薬品性に優れると共に、耐熱性及び耐摩耗性を有する性質がある。又、ポリプロピレンの場合には含水性が低く、硬い性質があると共に、耐薬品性に優れる性質がある。又、エラストマー配合樹脂の場合には、伸びがあり、柔らかく、弾性変形し易い性質がある。又、洗浄ブラシ、清掃用ブラシのブラシ用毛材としては、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル等があり、これらを組み合わせることにより前記毛材の有する特性を付与できる。ナイロンの場合には含水性が高いと共に、伸びがあり、柔らかく、耐薬品性に優れると共に、耐熱性及び耐摩耗性を有する性質がある。又、ポリプロピレンの場合には含水性が低く、硬い性質があると共に、耐薬品性に優れる性質がある。又、ポリエチレンの場合には含水性が低く、柔らかいと共に、耐薬品性に優れる性質がある又、ポリエステルの場合には含水することが無く、高い耐熱性及び耐摩耗性を有する性質がある。又、異材質の繊維の本数、材質等の設定は、使用目的に応じて、適時、最適な設定をする。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記帯板状体の少なくとも一端面が切断されてある特徴を有する。その為、細い溝に入り込んだ塵埃に対しても、前記ブラシ用毛材の端部が被洗浄面の細い溝の中に入り込み塵埃を掻き出すことができる。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記繊維束は線径の異なる複数の繊維が束ねられて形成されていることを特徴を有する。その為、線径の異なる繊維を複数本混ぜた前記繊維束を前記帯板状体にすることにより、長手方向にたいして線径の異なる複数の繊維束が一定割合にて配列した前記ブラシ用毛材を形成することができる。その為、洗車ブラシ、ねじりブラシ、洗浄ブラシ、回転ロータ、清掃用ブラシ等の各種ブラシに用いられるブラシ用毛材に、細い線径の有する細部への入り込みの容易性、傷つけ難さ等の性質と太い線径の有する高い掻き出し力、同材質における毛腰の強さが高い等の性質を付与できる。例えば、洗車ブラシあるいは、洗浄ブラシ、ブラシロールとして使用する場合には、ブラシ用毛材の線径が太い場合には、被洗浄面を太い線径の繊維にて叩きつけるように洗浄する。又、線径の細い場合には、被洗浄面を細い線径の繊維にて拭き取るように洗浄する。又、ねじりブラシあるいは、回転ロータまたは、清掃用ブラシに使用する場合には、ブラシ用毛材の線径が太い場合には、被洗浄面に対し強く擦りつけて掻き出す。ブラシ用毛材の線径が細い場合には、被洗浄面に対し柔らかく当接して拭取り洗浄する。又、線径の異なる繊維の本数、材質等の設定は、使用目的に応じて、適時、最適な設定をする。
【0010】
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記帯板状体の少なくとも一端面が切断されてある特徴を有する。その為、細い溝に入り込んだ塵埃に対しても、前記ブラシ用毛材の端部が被洗浄面の細い溝の中に入り込み塵埃を掻き出すことができる。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明では、各種ブラシに用いられるブラシ用毛材において、長尺の繊維束を蛇行状に折曲させて仮止め糸により帯状に連ねた帯板状体を有し、該帯板状体の繊維束は異材質の繊維にて前記繊維束が形成されている構成としたので、長手方向にたいして異材質の繊維束が一定割合にて配列してある。その為、毛腰や保水性等の違う毛材を前記ブラシ用毛材に形成することができる。その為、広い用途範囲の洗浄を確保すると共に、効率的洗浄が可能となる。例えば、掃除機の回転ブラシに使用されてあるブラシ用毛材に、ナイロン等の柔らかい繊維とポリプロピレン等の硬い繊維を混ぜ合わせて使用した場合、ナイロン等の柔らかい繊維はフローリングを磨く効果がある。また、ポリプロピレン等の硬い繊維は絨毯の奥の塵埃を掻き出す効果が発揮できる。その為、清掃方法の異なるフローリングと絨毯を同一回転ブラシで迅速、且つ確実に清掃できる。また、洗車機用洗車ブラシに使用される繊維を例えば、ナイロン等とポリエチレン等を混ぜ合わせて使用した場合、ナイロンは含水する為、適度な保水ができる。その為、水分により汚れを浮かせることができる。又、ポリエチレン繊維は含水が0%の為、毛腰が弱くならない。その為、被洗浄面上の汚れに対し強く当節して、汚れを掻き出すようにして除去することができる。
【0012】
また、請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記帯板状体の少なくとも一端面が切断されてある。その為、細い溝に入り込んだ塵埃に対しても、前記ブラシ用毛材を構成する切断された繊維が前記細い溝の中に入り込み塵埃を掻き出すことができる。
【0013】
また、請求項3の発明では、請求項1の前記帯板状体の繊維束は線径の異なる繊維にて形成されている構成としたので、長手方向にたいして線径の異なる繊維が一定割合にて配列してある。その為、線径の異なる繊維を同時に被洗浄面に当節できる為、異なる付着力でこびりついた種々の汚れに対しても、同時に且つ、迅速、確実に除去できる。例えば、前記ブラシ用毛材をエアコンのフィルタ掃除用の清掃体等に使用した場合には、前記ブラシ用毛材に使用されてある前記ブラシ用毛材を線径が細い繊維では、フィルタの細かな目に毛材が入り込むことができる為、フィルタに溜まった塵埃を掻き取る事ができる。又、こびり付いた油分には、線径が太い繊維を使用することにより、こびり付いた油分を擦り取るといった清掃方法が可能となる。
【0014】
また、請求項4の発明では、請求項3の発明において、前記帯板状体の少なくとも一端面が切断されてある。その為、細い溝に入り込んだ塵埃に対しても、前記ブラシ用毛材を構成する切断された繊維が前記細い溝の中に入り込み塵埃を掻き出すことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の第一実施形態を示す説明図である。先ず、多数本の繊維を所望の太さにまとめた長尺の繊維束4を、蛇行状に折曲させて、ブラシの背丈の略2倍の横幅寸法の帯板状体2とする。次に、両縁部を仮止め糸3、3によって固定する。これによって、蛇行状に折曲させられた長尺な繊維束は解けることがなくなり、帯板状体2として固定されたブラシ用毛材1となるのである。
【0016】
図2は本発明のブラシ用毛材1を構成する繊維束4の拡大斜視図である。繊維束4は、5本の繊維4a及び5本の繊維4bが束ねられてある。ブラシ用毛材1は、前記の如くの構造になっているので、ブラシ用毛材1の長手方向にたいして、繊維4a及び繊維4bがそれぞれ5本づつ順に配列されて形成されてある。又、繊維の種類、本数等の設定は、前記以外にも適時設定できる。
【0017】
図3(a)は、本発明のブラシ用毛材1をチャンネルブラシ34に適用した状態を示す斜視図である。また図3(b)は、繊維束4の拡大斜視図である。この図に示すように、チャンネルブラシ34は、ブラシ用毛材1、帯状体35及び芯線36より構成されている。帯状体35は概コ字状の溝部37を有する長尺形状に形成されており、ブラシ用毛材1は芯線36及び帯状体35にて挟みつけて折り込んで形成されている。また、繊維束4を構成する繊維4a及び繊維4bは、ブラシ用毛材1の長手方向にたいしてそれぞれ5本づつ順に配列されて形成されて形成されてある。
【0018】
また、上記チャンネルブラシ34の製造方法を図4を用いて説明する。先ず、長尺の帯状体35に対して、ブラシ用毛材1の中心が帯状体35の上部になるように重ね合わせて設置し、縦ロール39を使用して芯線36にてブラシ用毛材1を挟み付けると共に、芯線36を概コ字状の溝部37に押し込む。次に、帯状体35の両側に形成された横ロール38、38を使用して帯状体35を両側からかしめる。その結果、図3に示したように中央部が帯状体35及び芯線36に挟み付けられて折り込まれた、密集且つ連続的に形成されてあるブラシ用毛材1を有するチャンネルブラシ34が形成される。また、図3においては、ブラシ用毛材1は、仮止め糸3、3の内側にて切断されてある。
【0019】
図5は本発明の第二実施形態を示す説明図である。先ず、図5(a)の如く、第二実施形態と同じ構成よりなる所望の太さにまとめた長尺の繊維束4を、蛇行状に折曲させて、ブラシの背丈の略2倍の横幅寸法の帯板状体2とする。次に、両縁部に芯線6を糸5によって固定する。さらに、仮止め糸3、3によって帯板状体2を固定する。これによって、長手方向にたいして繊維4a及び繊維4bがそれぞれ5本づつ順に配列されて形成された帯板状体2として固定されたブラシ用毛材1aとなるのである。
【0020】
そして、上述したブラシ用毛材1aの中央X線上で切断すると、図5(b)のようなブラシが2個製作される。また、仮止め糸3は取り外されているが、使用目的に応じて残してもよい。
【0021】
ここで、ブラシ用毛材1、1aは使用する目的に応じて、ポリエチレン系繊維、ポリプロピレン系繊維、ポリカーボネイト系繊維に代表されるポリオレフィン系繊維、ポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維、ポリウレタン系繊維、ウレタンゴム系繊維、アクリル系繊維、熱可塑性ポリビニルアルコール系繊維、熱可塑性フッ素系樹脂繊維、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)繊維等の材質の中から、選定して使用する。また、抗菌繊維、微生物分解性繊維、発色性繊維、蛍光繊維、蓄光繊維、高強度繊維、静電性繊維、制電性繊維、伸縮性繊維、熱融着繊維、弾性繊維等の材質の中から、選定して使用する。さらにまた、上記以外にも、例えば、アルミニウム、マグネシウム、鉄、ステンレス、セラミック等の繊維、前記材質の合金の繊維、天然繊維、化学繊維、天然樹脂発泡体、合成樹脂発泡体、天然樹脂、合成樹脂、天然ゴム、合成ゴムからなる繊維等の材質の中から、選定して使用できる。また、前記繊維は極細繊維の形態も設定できる。
【0022】
図6〜図13に、上記第一及び第二実施形態で示したブラシ用毛材1、1aの各種ブラシへの適用例を示す。先ず、図6はブラシ用毛材1を回転ロータ24に適用した場合の断面図である。この図に示すように、回転ロータ24の回転軸25の溝26の底にブラシ用毛材1の中央部が接触するように芯線6と共に押し込んで製作される。また、ブラシ用毛材1は、両端部が切断されてあり、仮止め糸3は取り外されている。回転ロータ24にブラシ用毛材1を使用した場合には、被清掃面の細かな凹凸部に溜まった塵埃の掻き出しには、線径が細く毛腰が弱い材質を使用し、表面に付着した油分には線径が太く毛腰の強い材質で擦り取る為、塵埃、油分等の取り残しが無い。又、ナイロンあるいはポリエチレン等の柔らかい材質の毛材とポリプロピレン等の硬い材質の毛材を混ぜ合わせ、ブラシ用毛材1を形成することにより、ナイロンあるいはポリエチレン等の柔らかい繊維が被清掃面に溜まった塵埃を掻き出すことができる。又、ポリプロピレン等の硬い材質が被清掃面に付着した汚れ、油分等を擦り取り除去する事ができる。
【0023】
図7に示すのはブラシ用毛材1又は1aをエアコンのフィルタの清掃ブラシ、室内清掃用ブラシ、研磨、研削及びバリ取り用ブラシに適用した場合の図である。図7(a)は第二実施形態のブラシ用毛材1aの端部を板材7の溝に嵌め込んだ斜視図であり、糸5と芯線6を有するブラシ用毛材1aを締め付け部8、8によって締め付けられて固定されている。また、同様にして、図7(b)は第一実施形態のブラシ用毛材1の端部を板材7の溝に嵌め込んだ斜視図である。例えば、エアコンのフィルタ掃除に使用するブラシ用毛材1の場合には、フィルタの目に溜まった塵埃の掻き出しには、線径が細く毛腰が弱い材質を使用し、付着した油分には線径が太く毛腰の強い材質で擦り取る為、汚れの取り残しが無い。又、ナイロンあるいはポリエチレン等の柔らかい材質の毛材とポリプロピレン等の硬い材質の毛材を混ぜ合わせ、ブラシ用毛材1を形成することにより、ナイロンあるいはポリエチレン等の柔らかい繊維がエアコンのフィルタに傷を付ける事無くフィルタの目に溜まった塵埃を掻き出すことができる。又、ポリプロピレン等の硬い材質がフィルタに付着した油分を擦り取り除去する事ができる。
【0024】
図8に示すのは洗車機用洗浄ブラシ10に適用した場合であり、(a)は斜視図、(b)は断面図である。この図に示すように、洗車機用洗浄ブラシ10は回転体11の外周に4条の溝12が設けられており、この溝12にブラケット13を有するブラシ用毛材1を嵌め込むのである。尚、このブラシ用毛材1は図1で示したものを使用し、帯板状体2の両縁をカットし、中央部をブラケット13に固定している。また、ブラシ用毛材1は、両端部が切断されてあり、仮止め糸3は取り外されている。例えば、洗車機用洗車ブラシに使用されるブラシ用毛材1の繊維にナイロンとポリエチレンを混ぜ合わせて使用した場合には、ナイロンによる適度な保水力により、汚れを浮かせる効果を発揮できると共に、ポリエチレン繊維により、被洗浄面上の汚れを除去する性質を長期間に渡り維持できる。また、線径の太い繊維と細い繊維を有するブラシ用毛材1を使用した洗浄ブラシ10を使用した場合には、太い繊維にて強く叩きつけて除去すると共に、細い繊維にて洗浄面を傷を付けることなく拭取ることができる。
【0025】
図9はブラシ用毛材1又は1aをねじりブラシ14に適用した正面図である。この場合は、2本の金属製の棒部材15、15の間にブラシ用毛材1の中央部分を挟み、2本の金属製の棒部材15、15をねじっていくことによって、ねじりブラシ14が製作されるのである。このねじりブラシ14はエアコンのフィルタ清掃用、円形の穴の中の汚れやゴミの除去用、研磨、バリ取り用等に使用される。例えば、研磨、バリ取りに使用するねじりブラシ用毛材1に使用する繊維にナイロンあるいは、砥粒入りナイロンに硬鋼線を混ぜ合わせて使用した場合には、ナイロンあるいは砥粒入りナイロン等で加工面の表面を柔らかく清掃あるいは研削、研磨できる。又、硬鋼線あるいはSUS線では高い耐熱性及び耐摩耗性があると共に、ナイロンあるいは砥粒入りナイロン等に比較して更に高い研削、研磨ができる。その為、ナイロンあるいは、砥粒入りナイロンをブラシ用毛材1に多く配列することにより、被加工面を平滑に仕上げる事ができる。又、硬鋼線あるいはSUS線をブラシ用毛材1に多く配列すると高い研削、研磨力により、除去しがたいバリ等を容易に除去することができる。又、ブラシ用毛材1の毛材は線径が細いと毛腰が柔らかくなり、線径が太いと毛腰が硬くなる為、線径の細い毛材をブラシ用毛材1に多く配列することで被加工面の面粗度を細目にできる。又、線径の太い毛材をブラシ用毛材1に多く配列すると被加工面の面粗度を粗い目にすることができる。尚、この場合は図1で示したブラシ用毛材1の両縁をカットしてもよいし、カットしないでループ状のままで使用することもできる。
【0026】
図10はブラシ用毛材1又は1aを洗浄ブラシ16に適用した斜視図である。この洗浄ブラシ16は、ブラシ用毛材1によって形成されたチャンネルブラシ17を螺旋状に回転軸18に巻き付けたものであり、洗車機用、一般洗浄用、液晶、ウェハ、ガラス等の基板洗浄用、掃除機用等に使用される。例えば、液晶、ウェハ、ガラス等の基板洗浄用に使用されるブラシ用毛材1の繊維において、ナイロンとポリエチレンを混ぜ合わせて使用した場合には、ナイロンによる適度な保水力により、汚れを浮かせる効果を発揮できると共に、ポリエチレン繊維により、被洗浄面上の汚れを除去する性質を長期間に渡り維持できる。ブラシ用毛材の線径が太い場合には、被洗浄面をブラシ用毛材1にて叩きつけるように洗浄する為、こびり付いた汚れを効果的に除去できる。又、線径の細い場合には、被洗浄面をブラシ用毛材1にて拭き取るように洗浄する為、被洗浄面に傷を付ける事無く細かな溝に毛材が入り込み塵埃を掻き出すように除去できる。又、回転ロータまたは、清掃用ブラシに使用する場合には、ブラシ用毛材の線径が太い場合には、被洗浄面に対し強く擦って洗浄する。
【0027】
図11はブラシ用毛材1又は1aを洗浄ブラシ19に適用した斜視図である。この洗浄ブラシ19は室内清掃用、洗車機用等に使用される。例えば、室内清掃用ブラシとしてブラシ用毛材1に使用する繊維に、ナイロンあるいはポリエチレン等の柔らかい繊維とポリプロピレン等の硬い材質の毛材を混ぜ合わせて形成した場合には、ナイロンあるいはポリエチレン等は、柔らかい繊維の為、被洗浄面に傷を付ける事無く、塵埃を掻き出すことができる。又、ポリプロピレン等の硬い繊維は、被洗浄面に強く当接できる為、被洗浄面にこびり付いた油分等を擦り取り除去する事ができる。又、ブラシ用毛材の線径が太い場合には、被洗浄面をブラシ用毛材1にて叩きつけるように洗浄する為、こびり付いた汚れを効果的に除去できる。又、線径の細い場合には、被洗浄面をブラシ用毛材1にて拭き取るように洗浄する為、被洗浄面に傷を付ける事無く細かな溝に毛材が入り込み塵埃を掻き出すように除去できる。
【0028】
図12はブラシ用毛材1又は1aを洗浄ブラシ20に適用した斜視図である。この洗浄ブラシ20は、回転軸21の溝部22にブラシ用毛材1にて形成されたチャンネルブラシ23を挿入し、捻ることによって製作される。この洗浄ブラシ20は、主に掃除機用床ノズルの回転ロータとして使用される。例えば、掃除機の回転ブラシに使用されてあるブラシ用毛材に、ナイロン等の柔らかい繊維とポリプロピレン等の硬い繊維を混ぜ合わせて使用した場合、ナイロン等の柔らかい繊維はフローリングを磨く効果がある。また、ポリプロピレン等の硬い繊維は絨毯の奥の塵埃を掻き出す効果が発揮できる。
【0029】
図13はブラシ用毛材1又は1aをブラシロール27に適用した斜視図である。このブラシロール27は鉄鋼又は非鉄金属性の板材の表面の洗浄、清掃、研磨、研削及び表面処理に使用される。例えば、ブラシロール27のブラシ用毛材1に使用する繊維にナイロンあるいは、砥粒入りナイロンに硬鋼線を混ぜ合わせて使用した場合には、砥粒入りナイロン等で加工面の表面を柔らかく洗浄あるいは研削、研磨できる。又、硬鋼線あるいはSUS線では高い耐熱性及び耐摩耗性があると共に、ナイロンあるいは砥粒入りナイロン等に比較して更に高い研削、研磨ができる。その為、ナイロンあるいは、砥粒入りナイロンをブラシ用毛材1に多く配列することにより、被加工面を平滑に仕上げる事ができる。又、硬鋼線あるいはSUS線をブラシ用毛材1に多く配列すると高い研削、研磨力により、除去しがたいバリ等を容易に除去することができる。又、ブラシ用毛材1の毛材は線径が細いと毛腰が柔らかくなり、線径が太いと毛腰が硬くなる為、線径の細い毛材をブラシ用毛材1に多く配列することで被加工面の面粗度を細目にできる。又、線径の太い毛材をブラシ用毛材1に多く配列すると被加工面の面粗度を粗い目にすることができる。
【0030】
尚、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の実施形態をとることができることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明のブラシ用毛材は洗車ブラシ、ねじりブラシ、洗浄ブラシ、回転ロータ、清掃用ブラシ等の各種ブラシを構成する一部品として使用する。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の第一実施形態を示す説明図
【図2】繊維束の拡大斜視図
【図3】(a)チャンネルブラシの斜視図、(b)繊維束の拡大斜視図
【図4】チャンネルブラシの製造方法を示す斜視図
【図5】(a)本発明の第二実施形態を示す説明図、(b)第二実施形態のブラシ用毛材を分割した状態の斜視図
【図6】本発明のブラシ用毛材を回転ロータに適用した場合の断面図
【図7】(a)本発明の第二実施形態のブラシ用毛材を清掃ブラシ等に適用した斜視図、(b)本発明の第一実施形態のブラシ用毛材を清掃ブラシ等に適用した斜視図
【図8】(a)本発明のブラシ用毛材を洗車機用洗浄ブラシに適用した斜視図、(b)本発明のブラシ用毛材を洗車機用洗浄ブラシに適用した断面図
【図9】本発明のブラシ用毛材をねじりブラシに適用した正面図
【図10】本発明のブラシ用毛材を洗浄ブラシに適用した斜視図
【図11】本発明のブラシ用毛材を洗浄ブラシに適用した斜視図
【図12】本発明のブラシ用毛材を洗浄ブラシに適用した斜視図
【図13】本発明のブラシ用毛材をブラシロールに適用した斜視図
【符号の説明】
【0033】
1、1a ブラシ用毛材
2、35 帯板状体
3 仮止め糸
4 繊維束
4a、4b 繊維
5 糸
6、36 芯線
7 板材
8 締め付け部
10、16、19、20 洗浄ブラシ
11 回転体
12、26 溝
13 ブラケット
14 ネジリブラシ
15 棒部材
17、23、34 チャンネルブラシ
18、21 回転軸
22、37 溝部
24 回転ロータ
25 回転軸
27 ブラシロール
38 横ロール
39 縦ロール
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗車ブラシ、ねじりブラシ、洗浄ブラシ、回転ロータ、清掃用ブラシ等の各種ブラシに用いられるブラシ用毛材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のブラシ用毛材としては、ブラシ毛を金属製の芯線間にこれと交差状に配し、芯線をらせん状に巻回することにより塗布ブラシを形成したマスカラ用塗布ブラシにおいて、その塗布ブラシが、断面が円形のストレートな筆毛と断面が異形のストレートな筆毛とを所要の割合で混毛させたものが、マスカラ用塗布ブラシとして開示されてある。(特許文献1)。
【0003】
また、研磨材入りの合成樹脂モノフィラメントからなる第1の毛材2Aと、合成樹脂の極細フィラメントを多数本撚り合わせてなる第2の毛材2Bとを、20W%〜80W%対80W%〜20W%の割合で混合した混合毛材2を、長尺のチャンネル3の溝内にブラシ状に植設し、このチャンネル3をシャフト4の外周面に密に巻回し固定させた構成を備えることを特徴とするチャンネル式のブラシロールがブラシロールとして開示されてある。(特許文献2)。
【0004】
【特許文献1】特開2006−280597号公報
【特許文献2】特公平6−85728号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来の特許文献1及び特許文献2に記載された技術では違う材質あるいは形状の毛材を使用しているため、前記毛材を混ぜ合わせる作業が必要であった。また、前記作業においては、均一に混ぜ合せる為には、毛材の不均一なバラつき等を防止する為に、作業者の経験及び高い熟練度を必要としていた。また、作業前に混ぜ合わせる毛材をそれぞれ混ぜ合わせた後に、一定割合になるよう、計量する必要があった為、時間と労力がかかり製造コストが高くなる課題があった。
【0006】
本発明は上記点に鑑み、毛材の混ぜ合わせる作業を無くすると共に、違う材質あるいは形状の毛材を厳密に一定割合にて配列することができ、異なる毛材が均一に配列されたブラシ用毛材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明は、洗車ブラシ、ねじりブラシ、洗浄ブラシ、回転ロータ、清掃用ブラシ等の各種ブラシに用いられるブラシ用毛材において、前記ブラシ用毛材は、長尺の繊維束を蛇行状に折曲させて仮止め糸により帯状に連ねた帯板状体を有し、前記繊維束は異材質からなる複数の繊維が束ねられて形成されている特徴を有する。その為、異材質の繊維を複数本混ぜた前記繊維束を前記帯板状体にすることにより、長手方向にたいして異材質の繊維束が一定割合にて配列した前記ブラシ用毛材を形成することができる。その為、前記ブラシ用毛材は、使用される繊維材質の機能に応じた特性を有する事ができる。例えば、洗車ブラシのブラシ用毛材に使用する繊維としては、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン等があり、これらを組み合わせることにより前記毛材の有する特性を付与できる。ナイロンの場合には含水性があると共に、伸びがあり、柔らかく、耐薬品性に優れると共に、耐熱性及び耐摩耗性を有する性質がある。又、ポリプロピレンの場合には含水性が0%である。又、硬い性質があると共に、耐薬品性に優れる性質がある。又、ポリエチレンの場合には含水性が低く、柔らかいと共に、耐薬品性に優れる性質がある。又、ねじりブラシのブラシ用毛材としては、ナイロン、砥粒入りナイロン、硬鋼線、SUS線等があり、これらを組み合わせることにより前記ブラシ用毛材の有する特性を付与できる。ナイロンの場合には含水性が高いと共に、伸びがあり、柔らかく、耐薬品性に優れると共に、耐熱性及び耐摩耗性を有する性質がある。砥粒入りナイロンの場合には、含水性が高いと共に、伸びがあり、柔らかく、耐薬品性に優れると共に、耐熱性及び耐摩耗性及び、研削、研磨性を有する性質がある。又、硬鋼線及びSUS線では、高い耐熱性及び耐摩耗性及があると共に、高い研削、研磨性を有する性質がある。又、回転ロータのブラシ用毛材に使用する繊維としては、ナイロン、ポリプロピレン、エラストマー配合樹脂等があり、これらを組み合わせることにより前記毛材の有する特性を付与できる。ナイロンの場合には含水性が高いと共に、伸びがあり、柔らかく、耐薬品性に優れると共に、耐熱性及び耐摩耗性を有する性質がある。又、ポリプロピレンの場合には含水性が低く、硬い性質があると共に、耐薬品性に優れる性質がある。又、エラストマー配合樹脂の場合には、伸びがあり、柔らかく、弾性変形し易い性質がある。又、洗浄ブラシ、清掃用ブラシのブラシ用毛材としては、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル等があり、これらを組み合わせることにより前記毛材の有する特性を付与できる。ナイロンの場合には含水性が高いと共に、伸びがあり、柔らかく、耐薬品性に優れると共に、耐熱性及び耐摩耗性を有する性質がある。又、ポリプロピレンの場合には含水性が低く、硬い性質があると共に、耐薬品性に優れる性質がある。又、ポリエチレンの場合には含水性が低く、柔らかいと共に、耐薬品性に優れる性質がある又、ポリエステルの場合には含水することが無く、高い耐熱性及び耐摩耗性を有する性質がある。又、異材質の繊維の本数、材質等の設定は、使用目的に応じて、適時、最適な設定をする。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記帯板状体の少なくとも一端面が切断されてある特徴を有する。その為、細い溝に入り込んだ塵埃に対しても、前記ブラシ用毛材の端部が被洗浄面の細い溝の中に入り込み塵埃を掻き出すことができる。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記繊維束は線径の異なる複数の繊維が束ねられて形成されていることを特徴を有する。その為、線径の異なる繊維を複数本混ぜた前記繊維束を前記帯板状体にすることにより、長手方向にたいして線径の異なる複数の繊維束が一定割合にて配列した前記ブラシ用毛材を形成することができる。その為、洗車ブラシ、ねじりブラシ、洗浄ブラシ、回転ロータ、清掃用ブラシ等の各種ブラシに用いられるブラシ用毛材に、細い線径の有する細部への入り込みの容易性、傷つけ難さ等の性質と太い線径の有する高い掻き出し力、同材質における毛腰の強さが高い等の性質を付与できる。例えば、洗車ブラシあるいは、洗浄ブラシ、ブラシロールとして使用する場合には、ブラシ用毛材の線径が太い場合には、被洗浄面を太い線径の繊維にて叩きつけるように洗浄する。又、線径の細い場合には、被洗浄面を細い線径の繊維にて拭き取るように洗浄する。又、ねじりブラシあるいは、回転ロータまたは、清掃用ブラシに使用する場合には、ブラシ用毛材の線径が太い場合には、被洗浄面に対し強く擦りつけて掻き出す。ブラシ用毛材の線径が細い場合には、被洗浄面に対し柔らかく当接して拭取り洗浄する。又、線径の異なる繊維の本数、材質等の設定は、使用目的に応じて、適時、最適な設定をする。
【0010】
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記帯板状体の少なくとも一端面が切断されてある特徴を有する。その為、細い溝に入り込んだ塵埃に対しても、前記ブラシ用毛材の端部が被洗浄面の細い溝の中に入り込み塵埃を掻き出すことができる。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明では、各種ブラシに用いられるブラシ用毛材において、長尺の繊維束を蛇行状に折曲させて仮止め糸により帯状に連ねた帯板状体を有し、該帯板状体の繊維束は異材質の繊維にて前記繊維束が形成されている構成としたので、長手方向にたいして異材質の繊維束が一定割合にて配列してある。その為、毛腰や保水性等の違う毛材を前記ブラシ用毛材に形成することができる。その為、広い用途範囲の洗浄を確保すると共に、効率的洗浄が可能となる。例えば、掃除機の回転ブラシに使用されてあるブラシ用毛材に、ナイロン等の柔らかい繊維とポリプロピレン等の硬い繊維を混ぜ合わせて使用した場合、ナイロン等の柔らかい繊維はフローリングを磨く効果がある。また、ポリプロピレン等の硬い繊維は絨毯の奥の塵埃を掻き出す効果が発揮できる。その為、清掃方法の異なるフローリングと絨毯を同一回転ブラシで迅速、且つ確実に清掃できる。また、洗車機用洗車ブラシに使用される繊維を例えば、ナイロン等とポリエチレン等を混ぜ合わせて使用した場合、ナイロンは含水する為、適度な保水ができる。その為、水分により汚れを浮かせることができる。又、ポリエチレン繊維は含水が0%の為、毛腰が弱くならない。その為、被洗浄面上の汚れに対し強く当節して、汚れを掻き出すようにして除去することができる。
【0012】
また、請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記帯板状体の少なくとも一端面が切断されてある。その為、細い溝に入り込んだ塵埃に対しても、前記ブラシ用毛材を構成する切断された繊維が前記細い溝の中に入り込み塵埃を掻き出すことができる。
【0013】
また、請求項3の発明では、請求項1の前記帯板状体の繊維束は線径の異なる繊維にて形成されている構成としたので、長手方向にたいして線径の異なる繊維が一定割合にて配列してある。その為、線径の異なる繊維を同時に被洗浄面に当節できる為、異なる付着力でこびりついた種々の汚れに対しても、同時に且つ、迅速、確実に除去できる。例えば、前記ブラシ用毛材をエアコンのフィルタ掃除用の清掃体等に使用した場合には、前記ブラシ用毛材に使用されてある前記ブラシ用毛材を線径が細い繊維では、フィルタの細かな目に毛材が入り込むことができる為、フィルタに溜まった塵埃を掻き取る事ができる。又、こびり付いた油分には、線径が太い繊維を使用することにより、こびり付いた油分を擦り取るといった清掃方法が可能となる。
【0014】
また、請求項4の発明では、請求項3の発明において、前記帯板状体の少なくとも一端面が切断されてある。その為、細い溝に入り込んだ塵埃に対しても、前記ブラシ用毛材を構成する切断された繊維が前記細い溝の中に入り込み塵埃を掻き出すことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の第一実施形態を示す説明図である。先ず、多数本の繊維を所望の太さにまとめた長尺の繊維束4を、蛇行状に折曲させて、ブラシの背丈の略2倍の横幅寸法の帯板状体2とする。次に、両縁部を仮止め糸3、3によって固定する。これによって、蛇行状に折曲させられた長尺な繊維束は解けることがなくなり、帯板状体2として固定されたブラシ用毛材1となるのである。
【0016】
図2は本発明のブラシ用毛材1を構成する繊維束4の拡大斜視図である。繊維束4は、5本の繊維4a及び5本の繊維4bが束ねられてある。ブラシ用毛材1は、前記の如くの構造になっているので、ブラシ用毛材1の長手方向にたいして、繊維4a及び繊維4bがそれぞれ5本づつ順に配列されて形成されてある。又、繊維の種類、本数等の設定は、前記以外にも適時設定できる。
【0017】
図3(a)は、本発明のブラシ用毛材1をチャンネルブラシ34に適用した状態を示す斜視図である。また図3(b)は、繊維束4の拡大斜視図である。この図に示すように、チャンネルブラシ34は、ブラシ用毛材1、帯状体35及び芯線36より構成されている。帯状体35は概コ字状の溝部37を有する長尺形状に形成されており、ブラシ用毛材1は芯線36及び帯状体35にて挟みつけて折り込んで形成されている。また、繊維束4を構成する繊維4a及び繊維4bは、ブラシ用毛材1の長手方向にたいしてそれぞれ5本づつ順に配列されて形成されて形成されてある。
【0018】
また、上記チャンネルブラシ34の製造方法を図4を用いて説明する。先ず、長尺の帯状体35に対して、ブラシ用毛材1の中心が帯状体35の上部になるように重ね合わせて設置し、縦ロール39を使用して芯線36にてブラシ用毛材1を挟み付けると共に、芯線36を概コ字状の溝部37に押し込む。次に、帯状体35の両側に形成された横ロール38、38を使用して帯状体35を両側からかしめる。その結果、図3に示したように中央部が帯状体35及び芯線36に挟み付けられて折り込まれた、密集且つ連続的に形成されてあるブラシ用毛材1を有するチャンネルブラシ34が形成される。また、図3においては、ブラシ用毛材1は、仮止め糸3、3の内側にて切断されてある。
【0019】
図5は本発明の第二実施形態を示す説明図である。先ず、図5(a)の如く、第二実施形態と同じ構成よりなる所望の太さにまとめた長尺の繊維束4を、蛇行状に折曲させて、ブラシの背丈の略2倍の横幅寸法の帯板状体2とする。次に、両縁部に芯線6を糸5によって固定する。さらに、仮止め糸3、3によって帯板状体2を固定する。これによって、長手方向にたいして繊維4a及び繊維4bがそれぞれ5本づつ順に配列されて形成された帯板状体2として固定されたブラシ用毛材1aとなるのである。
【0020】
そして、上述したブラシ用毛材1aの中央X線上で切断すると、図5(b)のようなブラシが2個製作される。また、仮止め糸3は取り外されているが、使用目的に応じて残してもよい。
【0021】
ここで、ブラシ用毛材1、1aは使用する目的に応じて、ポリエチレン系繊維、ポリプロピレン系繊維、ポリカーボネイト系繊維に代表されるポリオレフィン系繊維、ポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維、ポリウレタン系繊維、ウレタンゴム系繊維、アクリル系繊維、熱可塑性ポリビニルアルコール系繊維、熱可塑性フッ素系樹脂繊維、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)繊維等の材質の中から、選定して使用する。また、抗菌繊維、微生物分解性繊維、発色性繊維、蛍光繊維、蓄光繊維、高強度繊維、静電性繊維、制電性繊維、伸縮性繊維、熱融着繊維、弾性繊維等の材質の中から、選定して使用する。さらにまた、上記以外にも、例えば、アルミニウム、マグネシウム、鉄、ステンレス、セラミック等の繊維、前記材質の合金の繊維、天然繊維、化学繊維、天然樹脂発泡体、合成樹脂発泡体、天然樹脂、合成樹脂、天然ゴム、合成ゴムからなる繊維等の材質の中から、選定して使用できる。また、前記繊維は極細繊維の形態も設定できる。
【0022】
図6〜図13に、上記第一及び第二実施形態で示したブラシ用毛材1、1aの各種ブラシへの適用例を示す。先ず、図6はブラシ用毛材1を回転ロータ24に適用した場合の断面図である。この図に示すように、回転ロータ24の回転軸25の溝26の底にブラシ用毛材1の中央部が接触するように芯線6と共に押し込んで製作される。また、ブラシ用毛材1は、両端部が切断されてあり、仮止め糸3は取り外されている。回転ロータ24にブラシ用毛材1を使用した場合には、被清掃面の細かな凹凸部に溜まった塵埃の掻き出しには、線径が細く毛腰が弱い材質を使用し、表面に付着した油分には線径が太く毛腰の強い材質で擦り取る為、塵埃、油分等の取り残しが無い。又、ナイロンあるいはポリエチレン等の柔らかい材質の毛材とポリプロピレン等の硬い材質の毛材を混ぜ合わせ、ブラシ用毛材1を形成することにより、ナイロンあるいはポリエチレン等の柔らかい繊維が被清掃面に溜まった塵埃を掻き出すことができる。又、ポリプロピレン等の硬い材質が被清掃面に付着した汚れ、油分等を擦り取り除去する事ができる。
【0023】
図7に示すのはブラシ用毛材1又は1aをエアコンのフィルタの清掃ブラシ、室内清掃用ブラシ、研磨、研削及びバリ取り用ブラシに適用した場合の図である。図7(a)は第二実施形態のブラシ用毛材1aの端部を板材7の溝に嵌め込んだ斜視図であり、糸5と芯線6を有するブラシ用毛材1aを締め付け部8、8によって締め付けられて固定されている。また、同様にして、図7(b)は第一実施形態のブラシ用毛材1の端部を板材7の溝に嵌め込んだ斜視図である。例えば、エアコンのフィルタ掃除に使用するブラシ用毛材1の場合には、フィルタの目に溜まった塵埃の掻き出しには、線径が細く毛腰が弱い材質を使用し、付着した油分には線径が太く毛腰の強い材質で擦り取る為、汚れの取り残しが無い。又、ナイロンあるいはポリエチレン等の柔らかい材質の毛材とポリプロピレン等の硬い材質の毛材を混ぜ合わせ、ブラシ用毛材1を形成することにより、ナイロンあるいはポリエチレン等の柔らかい繊維がエアコンのフィルタに傷を付ける事無くフィルタの目に溜まった塵埃を掻き出すことができる。又、ポリプロピレン等の硬い材質がフィルタに付着した油分を擦り取り除去する事ができる。
【0024】
図8に示すのは洗車機用洗浄ブラシ10に適用した場合であり、(a)は斜視図、(b)は断面図である。この図に示すように、洗車機用洗浄ブラシ10は回転体11の外周に4条の溝12が設けられており、この溝12にブラケット13を有するブラシ用毛材1を嵌め込むのである。尚、このブラシ用毛材1は図1で示したものを使用し、帯板状体2の両縁をカットし、中央部をブラケット13に固定している。また、ブラシ用毛材1は、両端部が切断されてあり、仮止め糸3は取り外されている。例えば、洗車機用洗車ブラシに使用されるブラシ用毛材1の繊維にナイロンとポリエチレンを混ぜ合わせて使用した場合には、ナイロンによる適度な保水力により、汚れを浮かせる効果を発揮できると共に、ポリエチレン繊維により、被洗浄面上の汚れを除去する性質を長期間に渡り維持できる。また、線径の太い繊維と細い繊維を有するブラシ用毛材1を使用した洗浄ブラシ10を使用した場合には、太い繊維にて強く叩きつけて除去すると共に、細い繊維にて洗浄面を傷を付けることなく拭取ることができる。
【0025】
図9はブラシ用毛材1又は1aをねじりブラシ14に適用した正面図である。この場合は、2本の金属製の棒部材15、15の間にブラシ用毛材1の中央部分を挟み、2本の金属製の棒部材15、15をねじっていくことによって、ねじりブラシ14が製作されるのである。このねじりブラシ14はエアコンのフィルタ清掃用、円形の穴の中の汚れやゴミの除去用、研磨、バリ取り用等に使用される。例えば、研磨、バリ取りに使用するねじりブラシ用毛材1に使用する繊維にナイロンあるいは、砥粒入りナイロンに硬鋼線を混ぜ合わせて使用した場合には、ナイロンあるいは砥粒入りナイロン等で加工面の表面を柔らかく清掃あるいは研削、研磨できる。又、硬鋼線あるいはSUS線では高い耐熱性及び耐摩耗性があると共に、ナイロンあるいは砥粒入りナイロン等に比較して更に高い研削、研磨ができる。その為、ナイロンあるいは、砥粒入りナイロンをブラシ用毛材1に多く配列することにより、被加工面を平滑に仕上げる事ができる。又、硬鋼線あるいはSUS線をブラシ用毛材1に多く配列すると高い研削、研磨力により、除去しがたいバリ等を容易に除去することができる。又、ブラシ用毛材1の毛材は線径が細いと毛腰が柔らかくなり、線径が太いと毛腰が硬くなる為、線径の細い毛材をブラシ用毛材1に多く配列することで被加工面の面粗度を細目にできる。又、線径の太い毛材をブラシ用毛材1に多く配列すると被加工面の面粗度を粗い目にすることができる。尚、この場合は図1で示したブラシ用毛材1の両縁をカットしてもよいし、カットしないでループ状のままで使用することもできる。
【0026】
図10はブラシ用毛材1又は1aを洗浄ブラシ16に適用した斜視図である。この洗浄ブラシ16は、ブラシ用毛材1によって形成されたチャンネルブラシ17を螺旋状に回転軸18に巻き付けたものであり、洗車機用、一般洗浄用、液晶、ウェハ、ガラス等の基板洗浄用、掃除機用等に使用される。例えば、液晶、ウェハ、ガラス等の基板洗浄用に使用されるブラシ用毛材1の繊維において、ナイロンとポリエチレンを混ぜ合わせて使用した場合には、ナイロンによる適度な保水力により、汚れを浮かせる効果を発揮できると共に、ポリエチレン繊維により、被洗浄面上の汚れを除去する性質を長期間に渡り維持できる。ブラシ用毛材の線径が太い場合には、被洗浄面をブラシ用毛材1にて叩きつけるように洗浄する為、こびり付いた汚れを効果的に除去できる。又、線径の細い場合には、被洗浄面をブラシ用毛材1にて拭き取るように洗浄する為、被洗浄面に傷を付ける事無く細かな溝に毛材が入り込み塵埃を掻き出すように除去できる。又、回転ロータまたは、清掃用ブラシに使用する場合には、ブラシ用毛材の線径が太い場合には、被洗浄面に対し強く擦って洗浄する。
【0027】
図11はブラシ用毛材1又は1aを洗浄ブラシ19に適用した斜視図である。この洗浄ブラシ19は室内清掃用、洗車機用等に使用される。例えば、室内清掃用ブラシとしてブラシ用毛材1に使用する繊維に、ナイロンあるいはポリエチレン等の柔らかい繊維とポリプロピレン等の硬い材質の毛材を混ぜ合わせて形成した場合には、ナイロンあるいはポリエチレン等は、柔らかい繊維の為、被洗浄面に傷を付ける事無く、塵埃を掻き出すことができる。又、ポリプロピレン等の硬い繊維は、被洗浄面に強く当接できる為、被洗浄面にこびり付いた油分等を擦り取り除去する事ができる。又、ブラシ用毛材の線径が太い場合には、被洗浄面をブラシ用毛材1にて叩きつけるように洗浄する為、こびり付いた汚れを効果的に除去できる。又、線径の細い場合には、被洗浄面をブラシ用毛材1にて拭き取るように洗浄する為、被洗浄面に傷を付ける事無く細かな溝に毛材が入り込み塵埃を掻き出すように除去できる。
【0028】
図12はブラシ用毛材1又は1aを洗浄ブラシ20に適用した斜視図である。この洗浄ブラシ20は、回転軸21の溝部22にブラシ用毛材1にて形成されたチャンネルブラシ23を挿入し、捻ることによって製作される。この洗浄ブラシ20は、主に掃除機用床ノズルの回転ロータとして使用される。例えば、掃除機の回転ブラシに使用されてあるブラシ用毛材に、ナイロン等の柔らかい繊維とポリプロピレン等の硬い繊維を混ぜ合わせて使用した場合、ナイロン等の柔らかい繊維はフローリングを磨く効果がある。また、ポリプロピレン等の硬い繊維は絨毯の奥の塵埃を掻き出す効果が発揮できる。
【0029】
図13はブラシ用毛材1又は1aをブラシロール27に適用した斜視図である。このブラシロール27は鉄鋼又は非鉄金属性の板材の表面の洗浄、清掃、研磨、研削及び表面処理に使用される。例えば、ブラシロール27のブラシ用毛材1に使用する繊維にナイロンあるいは、砥粒入りナイロンに硬鋼線を混ぜ合わせて使用した場合には、砥粒入りナイロン等で加工面の表面を柔らかく洗浄あるいは研削、研磨できる。又、硬鋼線あるいはSUS線では高い耐熱性及び耐摩耗性があると共に、ナイロンあるいは砥粒入りナイロン等に比較して更に高い研削、研磨ができる。その為、ナイロンあるいは、砥粒入りナイロンをブラシ用毛材1に多く配列することにより、被加工面を平滑に仕上げる事ができる。又、硬鋼線あるいはSUS線をブラシ用毛材1に多く配列すると高い研削、研磨力により、除去しがたいバリ等を容易に除去することができる。又、ブラシ用毛材1の毛材は線径が細いと毛腰が柔らかくなり、線径が太いと毛腰が硬くなる為、線径の細い毛材をブラシ用毛材1に多く配列することで被加工面の面粗度を細目にできる。又、線径の太い毛材をブラシ用毛材1に多く配列すると被加工面の面粗度を粗い目にすることができる。
【0030】
尚、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の実施形態をとることができることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明のブラシ用毛材は洗車ブラシ、ねじりブラシ、洗浄ブラシ、回転ロータ、清掃用ブラシ等の各種ブラシを構成する一部品として使用する。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の第一実施形態を示す説明図
【図2】繊維束の拡大斜視図
【図3】(a)チャンネルブラシの斜視図、(b)繊維束の拡大斜視図
【図4】チャンネルブラシの製造方法を示す斜視図
【図5】(a)本発明の第二実施形態を示す説明図、(b)第二実施形態のブラシ用毛材を分割した状態の斜視図
【図6】本発明のブラシ用毛材を回転ロータに適用した場合の断面図
【図7】(a)本発明の第二実施形態のブラシ用毛材を清掃ブラシ等に適用した斜視図、(b)本発明の第一実施形態のブラシ用毛材を清掃ブラシ等に適用した斜視図
【図8】(a)本発明のブラシ用毛材を洗車機用洗浄ブラシに適用した斜視図、(b)本発明のブラシ用毛材を洗車機用洗浄ブラシに適用した断面図
【図9】本発明のブラシ用毛材をねじりブラシに適用した正面図
【図10】本発明のブラシ用毛材を洗浄ブラシに適用した斜視図
【図11】本発明のブラシ用毛材を洗浄ブラシに適用した斜視図
【図12】本発明のブラシ用毛材を洗浄ブラシに適用した斜視図
【図13】本発明のブラシ用毛材をブラシロールに適用した斜視図
【符号の説明】
【0033】
1、1a ブラシ用毛材
2、35 帯板状体
3 仮止め糸
4 繊維束
4a、4b 繊維
5 糸
6、36 芯線
7 板材
8 締め付け部
10、16、19、20 洗浄ブラシ
11 回転体
12、26 溝
13 ブラケット
14 ネジリブラシ
15 棒部材
17、23、34 チャンネルブラシ
18、21 回転軸
22、37 溝部
24 回転ロータ
25 回転軸
27 ブラシロール
38 横ロール
39 縦ロール
【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗車ブラシ、ねじりブラシ、洗浄ブラシ、回転ロータ、清掃用ブラシ等の各種ブラシに用いられるブラシ用毛材において、前記ブラシ用毛材は、異材質からなる複数の繊維が束ねられて形成された長尺の繊維束を蛇行状に折曲させて仮止め糸により帯状に連ねた帯板状体を有することを特徴とするブラシ用毛材。
【請求項2】
前記帯板状体の少なくとも1端面が切断されてあることを特徴とする請求項1に記載のブラシ用毛材。
【請求項3】
洗車ブラシ、ねじりブラシ、洗浄ブラシ、回転ロータ、清掃用ブラシ等の各種ブラシに用いられるブラシ用毛材において、前記ブラシ用毛材は、線径の異なる複数の繊維が束ねられて形成された長尺の繊維束を蛇行状に折曲させて仮止め糸により帯状に連ねた帯板状体を有することを特徴とする請求項1あるいは2に記載のブラシ用毛材。
【請求項4】
前記帯板状体の少なくとも1端面が切断されてあることを特徴とする請求項3に記載のブラシ用毛材。
【請求項1】
洗車ブラシ、ねじりブラシ、洗浄ブラシ、回転ロータ、清掃用ブラシ等の各種ブラシに用いられるブラシ用毛材において、前記ブラシ用毛材は、異材質からなる複数の繊維が束ねられて形成された長尺の繊維束を蛇行状に折曲させて仮止め糸により帯状に連ねた帯板状体を有することを特徴とするブラシ用毛材。
【請求項2】
前記帯板状体の少なくとも1端面が切断されてあることを特徴とする請求項1に記載のブラシ用毛材。
【請求項3】
洗車ブラシ、ねじりブラシ、洗浄ブラシ、回転ロータ、清掃用ブラシ等の各種ブラシに用いられるブラシ用毛材において、前記ブラシ用毛材は、線径の異なる複数の繊維が束ねられて形成された長尺の繊維束を蛇行状に折曲させて仮止め糸により帯状に連ねた帯板状体を有することを特徴とする請求項1あるいは2に記載のブラシ用毛材。
【請求項4】
前記帯板状体の少なくとも1端面が切断されてあることを特徴とする請求項3に記載のブラシ用毛材。
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図8】
【図9】
【図11】
【図13】
【図1】
【図7】
【図10】
【図12】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図8】
【図9】
【図11】
【図13】
【図1】
【図7】
【図10】
【図12】
【公開番号】特開2008−154995(P2008−154995A)
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−137310(P2007−137310)
【出願日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【出願人】(391044797)株式会社コーワ (283)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【出願人】(391044797)株式会社コーワ (283)
【Fターム(参考)】
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