説明

ブリスタおよびパッケージシステム

本発明によるブリスタパッケージシステムは、ブリスタカードと、外側パッケージと、から構成されるとともに、独自の相互作用ロッキング機構を備えている。ブリスタカードが、外側パッケージ内へと挿入され、外側パッケージおよびブリスタカードに対してさらなる操作を行う必要なく、外側パッケージに対してロックされる。使用者は、ロックを解除することによって、外側パッケージからブリスタを露出させることができる。ブリスタカードは、変形可能かつ柔軟なシート材料を備えている。このシート材料には、1つ以上の個々のキャビティまたはブリスタが形成されている。キャビティには、製品が収容され、例えばアルミニウム箔といったような破壊可能な1つ以上のシート材料層によってシールされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、特許文献1,2の優先権を主張するものである。
【背景技術】
【0002】
ブリスタカードとその内部の製品へのアクセスに対するある程度のチャイルドロックをもたらすことを意図した特徴点を備えたパッケージとしては、多くの例が存在する。このようなデバイスは、特に、OTCと、医者用サンプル市場と、において必要とされる。
【0003】
例としては、ブリスタに対して特殊な剥離除去裏当てを付与することである。その場合、ブリスタに対していくつかの他のキャリアを取り付けたり(例えば、本出願人による SUREPAK(登録商標) 製品)、あるいは、付加的な材料層どうしの間においてブリスタをシールしたり、あるいは、これらのいくつかを組み合わせたり(例えば、本出願人によるDOSEPAK(登録商標) 製品)、する。
【0004】
大人がブリスタカードおよびその内容物に対してアクセスすることを妨害することなくある程度のチャイルドロックを提供し得るようにして、ブリスタカードに対してのさらなるパッケージが要望されている。
【0005】
ブリスタに対して容易にアクセスし得るとともになおかつ外側パッケージからは容易には分離され得ないようにして、ブリスタパックに対しての改良された収容方法が要望されている。
【特許文献1】2004年1月7日付けで出願された米国特許予備出願第60/534,401号明細書
【特許文献2】2004年5月13日付けで出願された米国特許予備出願第60/570,494号明細書
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、使い切りとして使用されるような任意の製品に対しても、また、一度に少量ずつ使用される任意の製品に対しても、適用することができる。例えば、限定するものではないけれども、ファスナーや、針および糸や、食品や、治療、に対して適用することができる。本発明は、2つの主要な構成部材、すなわち、ブリスタカードと外側パッケージとを備えている。ブリスタカードは、市販されているような典型的なブリスタと同様のものであり、ブリスタパッケージのためのものとして当該技術分野において公知の任意の材料から形成することができる。これら材料は、一般に、通常はプラスチックといったような柔軟なシート材料を有している。シート材料には、1つ以上のキャビティすなわちブリスタが形成される。これらキャビティは、製品の収容箇所であって、例えばアルミニウム箔といったような1つ以上のシート材料層によってシールされる。
【0007】
1つの好ましい態様においては、本発明による装置は、上述した装置と同様のものであるけれども、チャイルドロックのためのいかなる構成をも有していない。ブリスタカードは、外側保護パッケージ内へとスライド挿入される、あるいは、外側保護パッケージ内へと配置される。ブリスタカードと外側パッケージとは、ブリスタカードが外側パッケージから分離してりまうことを防止する干渉機構を備えている。この特徴点は、チャイルドロック付きパッケージという選択肢として使用することができる。チャイルドロック特徴点の有無にかかわらず、ブリスタカード構造と外側パッケージ構造との間の相互作用は、新規でありかつ独自のものである。
【0008】
ブリスタカードは、干渉機構または干渉ブリスタを形成する1つ以上の追加的なキャビティを備えている。干渉ブリスタキャビティは、製品を収容していない。外側パッケージに設けられたキャッチフラップは、ブリスタキャビティを拘束する。外側パッケージのキャッチフラップは、干渉ブリスタに対して当接する。これにより、ブリスタカードが外側パッケージから抜け出してしまうことが防止される。干渉ブリスタは、ブリスタカードのどちらの端部にでも、また、両方の端部に、配置される。ブリスタカードは、1つの連続した自己完結した部材とすることができる、あるいは、例えば個々のブリスタと1部材型のまたは2部材型のキャリアカードと干渉ブリスタとといったようないくつかの個別構成部材の組合せから組み立てることができる。
【0009】
外側パッケージは、1つ以上の部材から、形成され、折り曲げられ、あるいは、組み立てられる。使用される材料は、または、使用される材料の組合せは、外側パッケージに関する機能的要求を満たすような任意のタイプの材料とすることができ、典型的には、紙またはプラスチックとすることができる。外側パッケージの形状は、典型的には、矩形とされたブリスタカードの形状を模擬したものとされる。しかしながら、外側パッケージの形状は、ブリスタカードを内包するスロットを形成する限りにおいては、任意の形状とすることができる。外側パッケージは、キャッチフラップを備えている。このキャッチフラップは、干渉ブリスタに対して当接する。これにより、ブリスタカードがパッケージから抜け出してしまうことを防止する。あるパッケージにおいては、外側パッケージの両端のところにおいて、キャッチフラップを使用する。その場合、ブリスタカードも、また、両端に、干渉ブリスタを有している。これにより、使用者は、ブリスタカードをパッケージのどちらの端部からでも引き抜くことができる。
【0010】
ブリスタカードと外側パッケージとの双方は、互いに相互作用する独自のロッキング機構を備えている。ブリスタカードは、外側パッケージ内へと挿入されあるいは配置され、外側パッケージおよびブリスタカードに対してさらなる操作を行う必要なく、外側パッケージに対して即座にロックされる。1つの実施形態においては、チャイルドロック機能を有した外側パッケージからブリスタを露出させる際には、ロックを解除する必要がある。
【0011】
チャイルドロック機能を有した実施形態においては、ブリスタカードは、係止体を備えている。この係止体は、干渉機構または干渉ブリスタキャビティを形成する1つ以上の追加的なキャビティとすることができる。干渉ブリスタキャビティは、製品を収容していない。干渉ブリスタは、ロッキング機構によって拘束され、外側パッケージに設けられたキャッチフラップによって係止される。解除機構が起動されない限りにおいては、外側パッケージのロッキング機構は、ブリスタカードが外側パッケージから露出することを防止する。干渉ブリスタは、ブリスタカードの一端の近傍に配置される。典型的には、外側パッケージのシールされる端部に対応した端部の近傍に配置される。干渉ブリスタは、ブリスタカードの内方端部の近傍に配置される。内方端部とは、外側パッケージからの露出に関して、後端側に位置した端部のことである。
【0012】
チャイルドロック機能を有した外側パッケージは、1つ以上の材料から形成して折り曲げて組み立てることができる。使用される材料は、または、材料の組合せは、外側パッケージに関する機能的要求を満たすような任意のタイプの材料とすることができる。例えば、ロッキングインサートを有した厚紙やボックスやコーティング紙やプラスチックスリーブは、要求を満たすことができる。外側パッケージの形状は、好ましくは、ブリスタカードの形状を模擬したものとされる。しかしながら、外側パッケージの形状は、ブリスタカードを内包するスロットを形成する限りにおいては、変更することができる。外側パッケージは、ロッキング機構をなす内部部材を備えている。この内部部材は、係止体すなわち干渉ブリスタに対して当接する。これにより、ブリスタカードがパッケージの開口端から不用意に抜け出してしまうことを防止する。使用者は、パッケージからブリスタカードを露出させる向きにスライド移動させるためには、解除機構を起動させなければならない。好ましくは、キャッチフラップといったような追加的な部材が、外側パッケージの開口端から内方へと延出している。これにより、干渉ブリスタに対して係合し得るとともに、ブリスタカードが外側パッケージから分離されることを防止することができる。
【0013】
好ましい例においては、厚紙からなる1つの連続したブランクが、切り出されて、折曲線が形成され、折り曲げられ、さらに、接着され、これにより、ブリスタカードの全体的形状を模擬した矩形の外側パッケージが形成される。このパッケージは、フロントパネルと、2枚のサイドパネルと、バックパネルと、長尺の内部パネルと、ロッキング機能を有したいくつかのパネルと、パッケージの一端に設けられた複数の閉塞パネルと、を備えている。長尺の内部パネルは、フロントパネルの幅と比較してほぼ等しい寸法の幅を有しており、なおかつ、折曲ラインに対して干渉し得ないような長さを有している。
【0014】
内部パネルは、閉塞フラップに対して最も近くの端部に対して取り付けられる一連をなす複数のパネルを有している。第1パネルは、折曲ラインを介して連接され、180°だけ折り曲げられて、非印刷面どうしが重ね合わせられ、その後、公知の手法を使用して内部パネルに対して接着される。接着されたパネルは、このパネルから延出するさらなるパネルを有している。このパネルは、180°だけ折り曲げられて非印刷面どうしが重ね合わせられるものの、接着はされない。このパネルは、パッケージに関しての、ロッキング機構および解除機構をなす。第1接着パネルにより、ロッキングパネルを、係止体すなわち干渉ブリスタに対して適切に位置決めすることができるとともに、ロッキングパネルの角度を制御することができる。折曲シーケンスと、厚紙の記憶特性とは、ロッキング機構および解除機構として要求される弾性復元力をもたらす。様々な材料および構造は、新規な弾性特性およびロッキング特性を提供することができる。
【0015】
ロッキングパネルは、接着パネルに設けられた切込線によって形成された張出部分を有している、あるいは、接着パネルとロッキングパネルとの双方を貫通して形成された開口切欠を有している。この切欠すなわち開口は、ロッキングパネルと接着パネルとの間の折曲線を貫通して延在している。接着パネルとロッキングパネルとの間の折曲線でありかつ中間部分が欠落した折曲線は、張出部分の両サイドにおいて、ロッキングパネルのためのヒンジとして機能する。張出部分は、解除機構のためのレバーを形成する。レバーが駆動されたときには、ロッキングパネルは、折曲線がなすヒンジ回りに回転し、これにより、ロッキングパネルは、干渉ブリスタに対する係合から解除される向きに、駆動される。
【0016】
内部パネルは、さらに、ロッキングパネルの開口または切欠の位置に対応した位置に、開口または切欠または一連をなす複数の切欠を有している。同様に、バックパネルは、内部パネル上のおよびロッキングパネル上の開口または切欠の位置に対応した位置に、開口または切欠または一連をなす複数の切欠を有している。内部パネルは、一方のサイドパネルに対して90°だけ折り曲げられ、バックパネルは、他方のサイドパネルに対して90°だけ折り曲げられる。その後、バックパネルと内部パネルとが互いに位置合わせされるようにして、なおかつ、開口や切欠や折曲線がロッキング機構に対して位置合わせされるようにして、バックパネルが、内部パネルに対して接着される。切欠および開口が位置合わせされていることにより、パッケージが形成された際には、使用者は、レバー/ロック解除機構を起動することができる。
【0017】
閉塞フラップは、バックパネルおよびフロントパネル上のあるいはサイドパネル上の端部エッジから延出することができる。
【0018】
追加的なパネルおよび特徴点が、利用可能な切り出しエッジおよび利用可能な表面から延出され、これにより、情報メモ収容ポケットや、視覚的デザイン特徴点、などを形成することができる。
【0019】
パッケージに対して追加される1つのパネル特徴点は、キャッチフラップである。キャッチフラップは、パッケージの開口端の近傍において、内部パネルに対して接着され、パッケージの内部へと延出される。キャッチフラップは、いずれのブリスタに対しても引っ掛かることなくブリスタの頂面上を滑り得るよう十分に長いものであり、なおかつ、干渉ブリスタに対して係合し得るものである。これにより、使用者は、ブリスタカードと外側パッケージとを分離させてしまうことを防止することができ、これにより、製品の各使用後にはブリスタカードを外側パッケージ内へと押し戻す傾向が増大し、このことが、チャイルドロック機能を増強することとなる。
【0020】
また、キャッチフラップは、ブリスタカードの層の側において、ブリスタカードの下方においてフラットなままであるようにして、形成することができる。キャッチフラップをこのような配向状態とした際には、干渉ブリスタは、キャッチフラップがブリスタのキャビティ内へと上向きに延出するものとして、構成することができる。
【0021】
他の例においては、開口端のところにおける、外観性の向上や、閉塞フラップの形成や、フラップ内におけるタックの形成、のために、折曲用に使用し得る追加的なパネルを備えている。外観性の目的のために設けられたパネルは、フロントパネルから延出されており、180°だけ折り曲げられて、非印刷面どうしを重ね合わせて、フロントパネルの内部に対して接着される。このパネルは、切り出しエッジ(切り出されたままのエッジ、生のエッジ)を効果的に除去し、パッケージに対して、より快適であるような完成度の高い外観性を付与する。
【0022】
修正されたブリスタカードは、開口に対向して位置合わせされた、折り返された紙製のカードキャリアを有している。折り返されたカードキャリアの一方サイド上における一群をなす複数の開口は、ブリスタカードの複数のブリスタを受領する。キャリアの反対サイド上における対向した一群をなす複数の開口は、各ブリスタの背面をカバーしている箔に対するアクセスをもたらし、これにより、箔を引き裂いて製品を取り出すことを可能とする。ブリスタカードキャリアは、ブリスタおよび箔開口から離間した一端部に形成された係止体を有している。
【0023】
好ましい実施形態においては、係止体は、大きな中空ブリスタとされ、キャリアの両サイドの間にわたって延在するフランジを有している。大きなブリスタは、キャリアの第1サイド上における大きな穴を貫通し、キャリアの反対サイド上における第2の大きな穴に対して位置合わせされる。これにより、外側パッケージの内方端部の着脱可能なロックと、パッケージの開口端のキャッチフラップとが、大きな係止体ブリスタに対して係合することができる。
【0024】
キャリアは、従来のブリスタカード上において折り曲げられる。例えば、2列×6個、すなわち、12個のブリスタを有したブリスタカード上において折り曲げられる。そして、外側パッケージ内へとスライド挿入される。キャリアの両側は、接着することができる、あるいは、外側パッケージへの挿入によって互いに保持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
本発明における上記のおよび他の目的や特徴点は、添付図面を参照しつつ、本明細書による開示を参照することにより、明瞭となるであろう。
【0026】
図1〜図4においては、ブリスタパッケージが、全体的に符号1によって図示されている。2つの主要な構成部材は、ブリスタカード3と、外側パッケージ5と、である。
【0027】
ブリスタカードは、市販されている典型的なブリスタと同様のものであって、ブリスタパッケージに関して当該技術分野において公知であるような任意の材料から形成することができる。これら材料は、一般に、通常はプラスチックといったような柔軟なシート材料7を有している。シート材料7には、1つ以上のキャビティすなわちブリスタ9が形成されている。これらキャビティは、製品11の収容箇所であって、例えばアルミニウム箔13といったような1つ以上のシート材料層によってシールされている。アルミニウム箔は、カプセルを一度に1つずつ取り出し得るよう、穴開けしたりあるいはカットしたりあるいは破ったりされる。
【0028】
ブリスタカード3は、カプセルを有していないブランクスペース15を備えているとともに、一端17の近くに、干渉ブリスタ21を形成する1つ以上の追加的なブリスタキャビティ19を備えている。この干渉ブリスタキャビティは、製品を収容していない。干渉ブリスタキャビティは、外側パッケージ5に設けられたロッキング機構によって拘束される。外側パッケージのロッキング機構は、解除機構25が駆動しない限りにおいては、ブリスタカードが外側パッケージから外側へとスライド移動することを防止する。
【0029】
干渉ブリスタ21は、ブリスタカード3のうちの、外側パッケージ5のシール端部27に対応した一端部17の近傍に配置されている。
【0030】
外側パッケージ5は、内部ロッキング機構23を備えている。内部ロッキング機構23は、干渉ブリスタ21に対して当接することによって、ブリスタカード3がパッケージ5の外側へとスライド移動することを防止する。使用者は、パッケージ3の外側へとブリスタカード3をスライド移動させるためには、解除機構25を起動させなければならない。追加的なキャッチフラップ部材41が、外側パッケージ5の開口端42から延出されている。これにより、ブリスタカードが外側パッケージから分離されるされることを防止することができる。
【0031】
図2〜図4で示すように、パッケージ5は、ロッキング機構23を備えている。ロッキングフラップ31は、端部33を備えている。この端部33は、干渉ブリスタ21に対して係合し、パッケージ5の内部にブリスタパック3を保持する。付着パネル37は、フラップ31を支持している折曲ライン39を有している。折曲ライン39回りにおける、付着パネル37およびロッキングフラップ35の弾性が、ロッキングフラップが意図的に持ち上げられるまでは、フラップ31の端部33を下向きに保持する。
【0032】
図3は、外側パッケージの解除機構25を下向きに押すことに基づくロッキングフラップ31および端部33の持ち上げを図示している。解除機構を下向きに押し下げることにより、ロッキングフラップ31の延長をなすレバー35が下向きに押し下げられ、これにより、弾性的な折曲ライン39回りにフラップ31が回転駆動され、そして、干渉ブリスタ21の上方にまで、フラップの端部33が持ち上げられる。これにより、それは、ブリスタパック3を、矢印40で示す向きに、パッケージの外側へと、スライド移動させることができる。
【0033】
図4に示すように、機構25が解除されたその後には、折曲ライン39の弾性的記憶特性に基づいて、ロッキングフラップ31が、下向きに弾性復帰する。キャッチフラップ41は、外側パッケージ5の開口端42のところに、端部43を有している。この端部43は、フラップ41の長さがブリスタキャビティ9どうしの間の間隔よりも長いことのために、ブリスタキャビティ9に対して隣接しつつブリスタキャビティ9よりも上方に保持される。ブリスタパック3のブランクスペース15がフラップ41のところに到達した際には、キャッチフラップは、折曲ライン49の弾性的圧力に基づいて、下方へと落下する。これにより、端部43が、干渉ブリスタ21に対して係合する。これにより、ブリスタパック3が外側パッケージ5から完全に抜け出してしまうことが、防止される。
【0034】
カプセルを収容しているキャビティをカバーしている箔に穴を開けることによってブリスタカードから1つのカプセルを取り出した後には、ブリスタカード3は、パッケージ内へと押し戻される。ブリスタ9がフラップ41,31を持ち上げ、最終的には、フラップ31が、干渉ブリスタ21に対して隣接した場所へとエッジ33を落下させる。これにより、パッケージは、図2に示す状態へと返ることとなる。
【0035】
図5〜図13に示すように、外側パッケージ5は、折り曲げ可能な比較的硬いシート材料からなる一体部材51から形成して折り曲げて組み立てることができる。使用される材料(または、材料の組合せ)は、外側パッケージに関する機能的要求を満たすような任意のタイプの材料とすることができ、好ましくは厚紙とすることができる。外側パッケージには、ブリスタカード3を内包するスロット52を形成することができる。
【0036】
厚紙からなる1つの連続的ブランク51は、符号53で示すようにカットされ、符号55で示すように折曲ラインが形成され、符号57で示すように折り曲げられる。これにより、ブリスタカード3の全体的形状に対応したような矩形パッケージ51が形成される。パッケージ51は、フロントパネル63と、バックパネル65と、2つのサイドパネル67,69と、長尺の内部パネル71と、ロッキング機能を有したパネル30,41と、パッケージの一端に配置された閉塞パネル77,79と、を備えている。長尺の内部パネル71は、フロントパネル63の幅と比較してほぼ等しい寸法の幅を有しており、なおかつ、折曲ライン55に対して干渉し得ないような長さを有している。内部パネル71は、閉塞フラップ77,79に対して最も近くの端部に対して取り付けられる一連をなす複数のパネル30を有している。第1パネル37は、折曲ライン83を介して連接され、180°だけ折り曲げられて、非印刷面どうしが重ね合わせられ、その後、内部パネル71に対して接着される。接着パネル37は、ロッキングパネルフラップ31を有している。このロッキングパネルフラップ31は、接着パネル37から延出されているものであって、180°だけ折り曲げられて非印刷面どうしが重ね合わせられるものの、接着はされない。このパネル31は、パッケージに関しての、ロッキング機構および解除機構23をなす。第1接着パネル37により、ロッキングパネルフラップ31を、図2に示すようなロッキングパネルの角度でもって、干渉ブリスタ21に対して適切に位置決めすることができる。折曲シーケンスと、厚紙の記憶特性とは、ロッキング機構23および解除機構25として要求される弾性復元力をもたらす。ロッキングパネルフラップ31は、接着パネル81内へと延出される切込ライン83を有している。切込ライン83は、接着パネル81に対してロッキングパネルフラップ31を連結している折曲ライン39どうしの間に、配置されている。
【0037】
パネル37を内部パネル71の内部に対して接着する際には、折曲ライン39は、ヒンジとして作用し、解除機構25のためのレバー35を形成する。レバー35が駆動されたときには、図2に示すように、ロッキングパネルフラップ31が、折曲ヒンジ39回りに回転して、干渉ブリスタ21に対して干渉しない位置へと移動する。内部パネル71は、さらに、ロッキングパネルフラップ31上におけるレバー35の場所に対応した開口73を備えている。同様に、バックパネル65は、内部パネル上における開口73と対応する位置に、および、ロッキングパネルフラップ31上におけるレバー35と対応する位置に、解除レバー25を形成する切込ライン75を備えている。
【0038】
図7〜図9に示すように、外側パッケージを組み立てる際には、ロッキングパネル31を、折曲ライン39回りに曲げ、レバー35を延出させる。その後、接着パネル37を、内部パネルの内部に接着する。内部パネル71を、180°だけ折り曲げ、それから、バックパネル63を、180°だけ折り曲げ、内部パネルに接着する。これにより、両パネルは、図7および図8に示すように、互いに位置合わせされ、開口の切込ライン73,75と、折曲ライン39とが、ロッキング機構23および解除機構25に対して位置合わせされる。切込ラインおよび開口により、使用者は、パッケージが形成された際には、レバー/ロック解除機構を駆動させることができる。
【0039】
追加的なパネル特徴点が、利用可能な切り出しエッジおよび利用可能な表面に対して適用され、これにより、閉塞フラップや、情報メモ収容ポケットや、視覚的デザイン特徴点、などを形成することができる。パッケージに対して追加される1つのパネル特徴点は、キャッチフラップ41である。
【0040】
図5〜図10に示すように、キャッチフラップ41は、パッケージ5の開口端42の近傍において、内部パネル71に対して接着され、パッケージの内部へと延出される。キャッチフラップ41は、図2および図3に示すように、いずれのブリスタに対しても引っ掛かることなくブリスタ9の頂面上を滑り得るよう十分に長いものであり、なおかつ、図4に示すように、干渉ブリスタ21に対して係合し得るものである。このため、使用者がブリスタカード3と外側パッケージ5とを分離させてしまうことが防止され、これにより、製品の各使用後にはブリスタカード3を外側パッケージ5内へと押し戻す傾向が増大し、このことが、チャイルドロック機能を増強することとなる。
【0041】
図11に示すように、キャッチフラップ91は、ブリスタカード3の箔13がなす層の側において、ブリスタカード3の下方においてフラットなままであるようにして、形成される。キャッチフラップ91をこのような配向状態とした際には、干渉ブリスタ21は、中空でありかつ背当て無しのものとされ、これにより、キャッチフラップ91がブリスタ21のキャビティ内へと上向きに延出する。
【0042】
図11は、レバーに代えて指穴95を有しているように修正されたロッキングパネルフラップ92を示している。ブリスタカードを解放してパッケージに対してスライド可能とし得るよう、使用者は、互いに位置合わせされた貫通穴99,73,97,95内へと指を挿入し、これにより、ロッキングパネルフラップ92を持ち上げて、干渉ブリスタ21に対する係合状態から解除する。これにより、ブリスタカード3を解放する。
【0043】
他の例においては、追加的なパネルを使用することができ、改良された外観性のための折曲フラップや、閉塞フラップや、フラップ内におけるタック、を使用することができる。
【0044】
タック付きフラップ101が、図12および図13において、フロントパネル63の開口端42に対して連接して示されている。また、バックパネルに対して、パネル102,104と接着パネル106とが連結されている様子が示されている。これらパネル102,104,106は、メモ用のスロットフラップ108を構成することとなる。
【0045】
図5〜図10は、外観的な目的のために設けられたパネル62を図示している。この外観的なパネルは、フロントパネル63の開口端42から延出されており、180°だけ折り曲げられて、非印刷面どうしを重ね合わせて、フロントパネル63の内部に対して接着される。このパネルは、切り出しエッジ(切り出されたままのエッジ、生のエッジ)を効果的に除去し、パッケージに対して、より快適であるような完成度の高い外観性を付与する。
【0046】
図15は、例えば図11に示すようなキャッチフラップによって係合可能とされたような中空の干渉ブリスタ21を備えたブリスタカード3を示している。
【0047】
図16は、大きなカード105から形成された代替可能なブリスタカード103を示している。大きなカード105は、中央の折曲ライン107と、同様の切欠113,115を有した両面109,111と、を有している。面109上の切欠113は、標準的な12個入りブリスタカード119からなるブリスタ117を受領する。切欠115は、個々の薬剤を取り出すに際して箔を穿孔し得るよう、カード119の裏面上の箔に対してのアクセスを提供する。面109の内側端部123の近くの大きな開口121は、係止体125の中空上部127を受領する。係止体125のベース部129は、面どうしが連結される際には、それら面109,111の間に固定される。
【0048】
図17は、面111を面109上へと重ね合わせるに先立って、ブリスタカード103の面109の開口内へと、カード119と係止体125とを組み立てる様子を示している。双方の面は、遠い方のエッジの近傍のところにおいて接着剤によって接着することができる。あるいは、双方の面は、外側パッケージ5内への挿入によって互いに保持することができる。
【0049】
代替可能な態様においては、面111内において、中空部127とは反対側のところに、開口を設けることができる。これにより、例えば図11に示すようなキャッチフラップと一緒に使用することができる。
【0050】
図18〜図24においては、デバイスは、上述したデバイスと同様のものであるけれども、チャイルドロックのためのいかなる構成をも有していない。本発明は、第一義的には、ブリスタパック製品に関するものである。本発明においては、ブリスタカードおよび外側パッケージという2つの主要な構成部材を備えている。
【0051】
図18は、組み立てられたブリスタを形成するためのカード201を示している。カード201は、2つの半体203,205を備えている。これら半体203,205は、厚紙内の切込線によって形成し得るようなあるいは他の同様の機構によって形成し得るようなヒンジ207によって、互いに連結されている。第1半体203は、ブリスタ211の内容物を通過させるための開口209を有している。1つ以上のブリスタが、第2半体205の開口211の内部に配置されている。
【0052】
ブリスタカード201内に挿入されるブリスタは、市販されている典型的なブリスタと同様のものであって、ブリスタパッケージに関して当該技術分野において公知であるような任意の材料から形成することができる。これら材料は、一般に、通常はプラスチックといったような柔軟なシート材料を有している。シート材料には、1つ以上のキャビティが形成されている。これらキャビティは、製品の収容箇所であって、例えばアルミニウム箔13といったような1つ以上のシート材料層によってシールされている。ブリスタは、シート内において連結することができる、あるいは、カード半体203,205どうしを折り重ねて接着する際にこれらカード半体203,205の間に保持されるフランジを有したものとして、互いに別部材とすることができる。ブリスタカード201は、1つの連続した自己完結したものとして形成することができる、あるいは、例えば複数の個別ブリスタと1部材型キャリアまたは2部材型キャリアと干渉ブリスタとといったようないくつかの個別構成部材の組合せから組み立てることができる。
【0053】
ブリスタカード201は、干渉機構を形成するあるいは干渉ブリスタを保持している1つ以上の追加的なキャビティ213を備えている。キャビティ213の干渉ブリスタは、製品を収容していない。
【0054】
図19に示すように、外側パッケージ215から外側パッケージを形成するに際し、キャッチフラップ217は、内向きに折り曲げられるものの、接着はされない。キャッチフラップ217は、ブリスタキャビティ213を拘束する。外側パッケージ215のキャッチフラップ217は、開口213の干渉ブリスタに対して当接する、あるいは、開口213自体に対して係合する。これにより、ブリスタカード201が外側パッケージから分離してしまうことを防止する。干渉ブリスタ開口213は、ブリスタカード201の一方の端部にあるいは両方の端部に位置している。後者の場合、キャッチフラップ217は、外側パッケージブランク215の両端に形成され、そして、内向きに折り曲げられる。外側パッケージの両端部が、開口端とされる。いずれの場合においても、1つまたは2つのキャッチフラップ217は、製品を収容しているブリスタの頂部上に位置し得るよう、十分に長いものとされている。これにより、それらブリスタの外向き移動を妨害しないものとなっている。
【0055】
図19は、ベースパッケージを形成するためのブランク215を示している。外側パッケージ215は、1つ以上の材料部分から切り出されて、切込線が形成されて、折り曲げられて、および/または、組み立てられる。この実施形態においては、1つの連続した厚紙が使用されている。使用される材料は、または、使用される材料の組合せは、外側パッケージに関する機能的要求を満たすような任意のタイプの材料とすることができ、典型的には、紙またはプラスチックとすることができる。外側パッケージ215の形状は、典型的には、矩形とされたまたは他の形状とされたブリスタカード201の形状を模擬したものとされる。しかしながら、外側パッケージ215の形状は、ブリスタカードを内包するスロットを形成する限りにおいては、任意の形状とすることができる。外側パッケージは、キャッチフラップ217を備えている。このキャッチフラップ217は、開口213の干渉ブリスタに対して当接するあるいは開口213に対して当接する。これにより、ブリスタカード201がパッケージから抜け出してしまうことを防止する。あるパッケージにおいては、外側パッケージの両端のところにおいて、キャッチフラップを使用する。その場合、ブリスタカードも、また、両端に、干渉ブリスタを有している。これにより、使用者は、ブリスタカードをパッケージのどちらの端部からでも引き抜くことができる。図19の実施形態は、単一のシート材料から形成された外側パッケージブランク215を示している。折曲のための複数の折曲線により、フロントパネル219と、バックパネル221と、2つのサイドパネル223と、接着パネル225と、互いに接着される2つの端部パネル227と、最終形状を形成するためのキャッチフラップ217と、を形成する。キャッチフラップ217は、開口229を有することができる。材料内の折曲ラインまたはしわまたは切込線は、各パネルを区分する。
【0056】
キャッチフラップ217は、パッケージの開口端のところにおいて、フロントパネル219に対してまたはバックパネル221に対して取り付けられて、パッケージの内方へと延出するようにして折り曲げられる。キャッチフラップ217は、製品を収容しているブリスタのいずれにも引っ掛かることなく開口211内においてそれらブリスタの頂部上をスライドし得るよう、なおかつ、開口213内において干渉ブリスタ内へと当接または落下し得るよう、十分に長いものとされている。これにより、使用者が、ブリスタカード201を外側パッケージから分離させてしまうことを防止するとともに、パッケージに印刷された製品情報が製品と一緒に留まる傾向を増大させる。キャッチフラップ217は、さらに、ブリスタカード201の層の側において、ブリスタカード201の下方においてフラットなままであるようにして、形成することができる。キャッチフラップ217をこのような配向状態とした際には、開口213の干渉ブリスタ21は、キャッチフラップ217がブリスタのキャビティ内へと上向きに延出し得るものとして、形成される。
【0057】
図20は、外側パッケージを形成するためのブランク231であるとともに、情報のためのおよび外観性のための追加的なパネル233,235を備えているようなブランク231を示している。ブランク231は、図19に示すブランクと同様のものである。追加的なパネル/特徴点は、利用可能な切り出しエッジおよび利用可能な表面に対して適用することができ、これにより、閉塞フラップや、情報メモ収容ポケットや、視覚的デザイン特徴点、などを形成することができる。パネル237が、外観的な理由のために、外側パッケージの開口端をなす開口エッジに対して、追加されている。外観パネル237は、フロントパネル219からまたはバックパネル221から延出されており、180°だけ折り曲げられて、非印刷面どうしが重ね合わせられ、その後、フロントパネル219の内部に対してまたはバックパネル221の内部に対して接着される。この構成は、切り出しエッジ(切り出されたままのエッジ、生のエッジ)を効果的に隠し、パッケージに対して、より快適であるような完成度の高い外観性を付与する。外観的パネル237は、さらに、開口239を有することができる。図19とは異なり、情報を保持するという目的のために、2つの追加的なパネル233,235が、接着パネル225に対して取り付けられている。
【0058】
図21は、ブリスタカード243を外側パッケージ245から部分的に取り出した状態でもって、最終的な容器241を示している。ブリスタ247は、製品または他の材料を収容している。外側パッケージブランクの開口229,239は、外側パッケージ245が接着されて折り曲げられたときには、親指保持部249をなす。図22は、外側パッケージ245とブリスタカード243とを互いに並置した状態で示している。外側パッケージの開口251が、ブリスタカード243を受領する。干渉機構253も、また、図示されている。図23は、ブリスタカードとパッケージとの組合せ241を示す斜視図である。図24は、干渉機構253を備えつつ組み立てられたブリスタカード243を示している。この場合、干渉機構253は、カードのうちの、スロット付きの起立部分とすることができる。
【0059】
挿入されたブリスタカード243は、外側パッケージ245の内部へとスライド移動する、あるいは、外側パッケージ245の内部へと配置される。ブリスタカード243と外側パッケージ245との双方は、互いに協働する干渉機構を備えている。これら干渉機構は、ブリスタカード243が外側パッケージ245から分離されてしまうことを防止する。ブリスタカード243がなす構造に対しての、外側カード構造245の相互作用は、チャイルドロック特性の有無にかかわらず、新規なものでありかつ独自なものである。
【0060】
本発明についていくつかの特定の実施形態に関して上述したけれども、本発明の範囲を逸脱することなく、本発明に対する様々な修正や変更を想定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】パッケージ内へとスライド挿入する待受状態とされたブリスタシートを示す斜視図である。
【図2】ロッキングフラップによってパッケージ内に保持されたブリスタパックを示す断面図である。
【図3】ロッキングフラップを持ち上げ得るよう解除レバーを内向きに押し込むことによって、パッケージから部分的にスライドしたブリスタパックを示す断面図である。
【図4】ロックされたブリスタに対して係合しているキャッチフラップを示す断面図である。
【図5】一部材からなるパッケージのためのブランクを示す図である。
【図6】内側パネル上へと180°だけ内向きに折り曲げられたロッキング機構およびキャッチフラップを示す図である。
【図7】内部パネルに対して接着パネルを固定するに先立って、レバーを延出させた状態でロッキングフラップを180°だけ折り戻した様子を示す図である。
【図8】内部パネルを180°だけ内向きに折り曲げられた様子を示す図である。
【図9】内部パネルに対して位置合わせしつつ接着し得るよう、一方のサイドパネルとバックパネルとを180°だけ内向きに折り曲げた様子を示す図である。
【図10】他のブランクを示す図であって、フロントパネルの開口端上に円滑なエッジをもたらし得るような、外観的パネルを備えている。
【図11】同様の外側パッケージのためのブランクを示す図であって、プルアップ型のロック解除機構を備えている。
【図12】同様のブランクを示す図であって、プッシュダウン型のロック解除機構と、関連する開口や切込や切欠と、を備えている。
【図13】同様のブランクを示す図であって、メモ受領フラップを備えている。
【図14】メモ受領フラップを備えたボックスを示す図である。
【図15】中空干渉ブリスタを備えたブリスタカードを示す図である。
【図16】代替可能なブリスタカードおよびキャリアという構成部材を示す図である。
【図17】代替可能なブリスタカードおよびキャリアからなるアセンブリを示す図である。
【図18】組み立てられたブリスタを形成するためのカードを示す図である。
【図19】ベースパッケージを形成するためのブランクを示す図である。
【図20】ベースパッケージを形成するためのブランクを示す図であって、情報メモのためのおよび外観性のための追加的なパネルを備えている。
【図21】完成品をなすパッケージを示す図であって、ブリスタがパッケージから部分的に引き出されている様子を示している。
【図22】パッケージとブリスタカードとを並置して示す図である。
【図23】ブリスタカードとパッケージとを組み合わせた様子を示す斜視図である。
【図24】組み立てられたブリスタを示す図である。
【符号の説明】
【0062】
1 ブリスタパッケージ
3 ブリスタカード
5 外側パッケージ
7 柔軟なシート材料
9 キャビティ、ブリスタ
11 製品
13 シート材料層
21 干渉ブリスタ
25 解除機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブリスタパッケージ装置であって、
外側パッケージと;
この外側パッケージ内へとスライド挿入されるブリスタカードと;
を具備し、
前記ブリスタカードが、
柔軟なベースと、
このベースに形成される1つ以上のブリスタであるとともに、製品を収容するための開口したキャビティを有している1つ以上のブリスタと、
前記キャビティを閉塞して前記キャビティ内に前記製品を保持し得るよう前記キャビティの開口部分上に配置される1つ以上の層であるとともに、前記キャビティの前記開口部分から前記製品を取り出し得るよう脆性シート材料から形成された1つ以上の層と、
を備え、
前記外側パッケージが、前記ブリスタカードを保持する容器を形成し得るようにして折り曲げられた1つ以上のシート材料を備え、
前記装置が、さらに、前記ブリスタカードと前記外側パッケージの完全な分離を防止するための干渉機構を具備し、
この干渉機構が、
前記外側パッケージに対して取り付けられたキャッチフラップと、
前記外側パッケージの前記キャッチフラップに対して当接し得るものとして、前記ブリスタカード上に設けられた、干渉係止体と、
を備えていることを特徴とする装置。
【請求項2】
請求項1記載の装置において、
前記干渉係止体が、製品を収容していないものとされていることを特徴とする装置。
【請求項3】
請求項1記載の装置において、
前記干渉係止体が、前記ブリスタカードの端部の近傍に配置されていることを特徴とする装置。
【請求項4】
請求項1記載の装置において、
前記ブリスタカードが、1つの連続した自己完結したブリスタシートとされ、
このブリスタシートが、
製品を収容しているとともに一体的に形成された複数のブリスタと、
各ブリスタの開口部分をカバーする破壊可能なシートと、
前記ブリスタ内に収容された製品と、
を備えていることを特徴とする装置。
【請求項5】
請求項4記載の装置において、
前記ブリスタカードが、折曲可能なシート材料から形成されているとともに、両側に開口を有し、
これら開口内に前記ブリスタを受領し得るとともに、前記ブリスタをカバーしている前記破壊可能シートに対するアクセスを行い得るものとされていることを特徴とする装置。
【請求項6】
請求項1記載の装置において、
前記外側パッケージを形成するための1つ以上のシート材料が、紙、または、厚紙、または、コーティング紙、または、プラスチック、または、これらの組合せ、であることを特徴とする装置。
【請求項7】
請求項1記載の装置において、
前記外側パッケージが、開口端と閉塞端とを有し、
前記キャッチフラップが、前記外側パッケージの前記開口端のところに配置されているとともに、その開口端から内方に延在していることを特徴とする装置。
【請求項8】
請求項7記載の装置において、
前記干渉係止体が、前記外側パッケージの前記閉塞端の近傍において前記ブリスタカードの端部のところに配置され、これにより、前記ブリスタカードが前記外側パッケージの前記開口端を通して外向きにスライド駆動された際には、前記キャッチフラップに対して相互作用し得るものとされていることを特徴とする装置。
【請求項9】
請求項1記載の装置において、
前記係止体が、前記カード上において、製品を収容している前記ブリスタから離間して配置され、
製品を収容しているブリスタに対して前記係止体が当接している時には、前記キャッチフラップが、製品を収容しているブリスタ上に乗り上げ、これにより、前記ブリスタカードを前記外側パッケージに対して部分的に外向きスライド移動させる際には、前記ブリスタは、前記係止体に係合することなく移動することができ、
前記ブリスタカードを前記外側パッケージの内方へとスライド挿入する際には、前記キャッチフラップが、前記ブリスタによって動かされることを特徴とする装置。
【請求項10】
請求項1記載の装置において、
さらに、前記外側パッケージ内に形成されたチャイルドロックを具備し、
前記外側パッケージから前記ブリスタカードを部分的に外向きにスライド移動させて前記ブリスタを露出させるためには、まず最初に前記チャイルドロックを解除することが必要とされていることを特徴とする装置。
【請求項11】
請求項10記載の装置において、
前記外側パッケージが、開口端と閉塞端とを有し、
前記チャイルドロックが、内部ロッキングフラップを備え、
この内部ロッキングフラップが、前記外側パッケージの内表面から、前記ブリスタカードに向けて、なおかつ、前記外側パッケージの前記閉塞端に向けて、延在しており、
これにより、前記内部ロッキングフラップは、前記ブリスタカードが前記外側パッケージ内へと完全に挿入された際には、前記係止体に対して係合するものとされていることを特徴とする装置。
【請求項12】
請求項11記載の装置において、
さらに、前記ロッキングフラップに対して連結された持上部材を具備し、
この持上部材が、前記ロッキングフラップと前記係止体との間の係合を解除させ、これにより、前記外側パッケージの前記開口端を通しての前記ブリスタカードの少なくとも部分的な外向きスライド移動を可能とし、これにより、前記外側パッケージから前記ブリスタを露出させることを特徴とする装置。
【請求項13】
請求項10記載の装置において、
さらに、折曲のための折曲線を具備していることを特徴とする装置。
【請求項14】
請求項13記載の装置において、
前記内部ロッキングフラップと第1拡張パネルとの折曲によって、弾性復元効果がもたらされることを特徴とする装置。
【請求項15】
請求項1記載の装置において、
前記1つ以上のシート材料が、切り出されて、折曲線が形成され、折り曲げられ、さらに、接着され、これにより、前記外側パッケージが形成されることを特徴とする装置。
【請求項16】
請求項15記載の装置において、
前記切り出しと前記折曲線の形成と前記折曲と前記接着とにより、フロントパネルと、バックパネルと、複数のサイドパネルと、前記キャッチフラップと、複数のロッキングパネルと、複数の閉塞パネルと、が形成されることを特徴とする装置。
【請求項17】
請求項15記載の装置において、
前記切り出しと前記折曲線の形成と前記折曲と前記接着とにより、1つ以上の複数厚さのパネルが形成されることを特徴とする装置。
【請求項18】
請求項15記載の装置において、
前記切り出しと前記折曲線の形成と前記折曲と前記接着とにより、1つ以上の複数厚さのパネルが形成されることを特徴とする装置。
【請求項19】
請求項15記載の装置において、
追加的なパネルが、メモポケット、閉塞フラップ、フラップ内におけるタック形成、および、外観性付与、のために形成されることを特徴とする装置。
【請求項20】
請求項1記載の装置において、
さらに、包囲型カードキャリアを具備し、
この包囲型カードキャリアが、前記ブリスタカード回りを巻回するとともに、前記ブリスタカードを保持し得るようにして接着されることを特徴とする装置。
【請求項21】
請求項20記載の装置において、
前記カードキャリアの第1半体には、開口が形成され、これにより、1つ以上のキャビティ上にわたっての1つ以上のシート材料層に対するアクセスが可能とされ、
前記カードキャリアの第2半体には、対応する開口が形成され、これにより、前記ブリスタカードのキャビティを受領し得るものとされていることを特徴とする装置。
【請求項22】
請求項20記載の装置において、
前記カードキャリアが、一端部に、係止体を備え、
この係止体が、前記カードキャリアの第1半体に穴を挿通し、
前記カードキャリアの第2半体の穴が、前記係止体に対するアクセスを可能としていることを特徴とする装置。
【請求項23】
請求項22記載の装置において、
前記係止体が、フランジを有した中空ブリスタとされ、
前記フランジが、前記カードキャリアの両側部間に適合するものとされていることを特徴とする装置。
【請求項24】
請求項20記載の装置において、
前記カードキャリアが、熱と圧力とよって活性化された押出ホットメルト層によって前記カード上において閉塞保持されていることを特徴とする装置。
【請求項25】
ブリスタパッケージ装置であって、
ブリスタカードと;
製品を収容し得るものとして前記ブリスタカード上に形成された1つ以上のブリスタと;
前記ブリスタカード上に設けられた1つ以上の干渉係止体と;
前記ブリスタカードを収容するためのものであるとともに、頂面と底面と2つの側面と閉塞端と開口端とを備えているような、外側パッケージと;
前記外側パッケージの前記開口端の内部へと折り曲げられる閉塞フラップと;
を具備し、
前記装置を閉じる際には、前記閉塞フラップが、前記1つ以上のブリスタの上面と接触し、なおかつ、前記装置を開ける際には、前記閉塞フラップが、前記1つ以上の干渉係止体と接触することを特徴とする装置。
【請求項26】
請求項25記載の装置において、
さらに、前記外側パッケージからの前記ブリスタカードの抜け出しを防止するためのロッキング機構を具備していることを特徴とする装置。
【請求項27】
請求項26記載の装置において、
前記ロッキング機構が、前記1つ以上の干渉係止体に対して接触するためのロッキングタブであることを特徴とする装置。
【請求項28】
請求項27記載の装置において、
前記ロッキング機構が、前記ロッキングタブの端部のところに配置されたレバーを押すことによって解除されることを特徴とする装置。
【請求項29】
請求項27記載の装置において、
前記ロッキング機構が、開口を通して指を挿入して前記ロッキングタブを解除することによって解除されることを特徴とする装置。
【請求項30】
ブリスタパッケージ装置の使用方法であって、
折曲可能シート材料から外側パッケージを準備し;
前記外側パッケージ内へとスライド挿入し得るブリスタカードを準備し;
前記ブリスタカードと前記外側パッケージとの完全な分離を防止するための干渉機構を準備し、この場合、この干渉機構を、前記外側パッケージ上の係止フラップと、前記ブリスタカード上の干渉係止体と、を備えたものとし;
前記ブリスタカードを前記外側パッケージ内へと挿入し;
前記外側パッケージ上の前記係止フラップが前記干渉係止体に対して接触するまで前記ブリスタカードの露出端部を引き出し;
前記ブリスタカードのキャビティから製品を取り出し;
前記ブリスタカードが前記外側パッケージ内へと完全に再挿入されるまで前記ブリスタカードの前記露出端部を押し戻す;
ことを特徴とする方法。
【請求項31】
請求項30記載の方法において、
前記係止フラップを、前記外側パッケージの開口端のところに配置することを特徴とする方法。
【請求項32】
請求項30記載の方法において、
前記外側パッケージから前記ブリスタカードの露出端部を引き出すに先立って、チャイルドロックを解除することを特徴とする方法。
【請求項33】
請求項32記載の方法において、
前記チャイルドロックの前記解除を行い得るよう、前記外側パッケージ上に解除パネルを配置しておくことを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公表番号】特表2007−517615(P2007−517615A)
【公表日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−549467(P2006−549467)
【出願日】平成17年1月7日(2005.1.7)
【国際出願番号】PCT/US2005/000644
【国際公開番号】WO2005/068304
【国際公開日】平成17年7月28日(2005.7.28)
【出願人】(504376810)ミードウエストベコ・コーポレーション (55)
【Fターム(参考)】