説明

ブレーキ圧力制御弁を備えたエネルギ回復機能を有する駆動装置

【課題】エネルギの貯蔵によるブレーキ力に加えて、ポンプとして作動する静油圧式ピストンエンジンに制御可能な流れ抵抗を与えるエネルギ回復機能を有する駆動装置を提供する。
【解決手段】エネルギ回復機能を有する駆動装置であって、静油圧式ピストン機械(9)、これに連結する少なくとも1つの貯蔵要素(13)、及び貯蔵導管を第1の貯蔵導管部分(11)と第2の貯蔵導管部分(12)に分ける絞り弁ユニット(15)を含み、該絞り弁ユニット(15)が制御圧力弁ユニット(16)及び該制御圧力弁ユニット(16)によって産出される制御圧力が作用する組込弁(17)を含むことを特徴とする駆動装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エネルギ回復機能を有する駆動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1から、エネルギ回復機能を有する駆動装置が既知である。そこに提案されているシステムでは、一方では圧力媒体がリザーバから圧力貯蔵室へ、ポンプ/モータ配列が減速操作の間に車両の質量慣性によって駆動されている限り、該ポンプ/モータ配列によって、運搬される。前記圧力貯蔵室が容量限界に達したとき、次に前記静油圧式駆動装置によって車両にブレーキをかけるために、そこで提案される駆動装置には、バイパスされる貯蔵要素に流れ抵抗を産出し、そして前記ポンプ/モータ配列によって閉鎖回路中を圧力媒体を運搬する用意がある。
【0003】
そこで提案されるシステムには、前記貯蔵要素がその容量限界に到達し従ってブレーキ操作を行う間もはや圧力エネルギを貯えるためには使用できないときに、前記圧力貯蔵室から前記付加的閉鎖回路への切り替えが行われるという不利点を有する。付加的回路では絞りが行われる。しかし、特許文献1では、前記ポンプ/モータ配列と前記貯蔵要素の間の貯蔵導管において絞り機能を与えることを可能にする絞り弁ユニットを提供することは知れていない。複雑な制御システムにおいて互いに結合させられなければならない2つの別個の機能を提供することは、相当の適合化作業を必要とするだけでなく、著しく高いレベルの構造の複雑性も必要とする。これは、コストを高くしそして付加的機械部品を必要とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第6,712,166 B2号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、エネルギの貯蔵によるブレーキ力に加えて、ポンプとして作動する静油圧式ピストンエンジンに制御可能な流れ抵抗を与えるエネルギ回復機能を有する駆動装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、請求項1の特徴を有する本発明による駆動装置によって達成される。
【0007】
請求項1によると、エネルギ回復機能を有する前記駆動装置は、静油圧式ピストンエンジンおよびこれに連結する少なくとも1つの貯蔵要素を有する。前記ピストンエンジンと前記貯蔵要素とは互いに貯蔵導管によって連結される。前記貯蔵導管は、絞り弁ユニットによって第1の貯蔵導管部分と第2の貯蔵導管部分に分けられる。前記絞り弁ユニットは、制御圧力弁ユニット及び組込弁を含み、制御圧力を該組込弁に作用する該制御圧力弁ユニットによって調節し、これによって前記静油圧式ピストンエンジンと前記貯蔵要素との間の体積流に可変の絞りを与えることを可能にする。
【0008】
本発明による静油圧式駆動装置は、導管の複雑度レベルが低く、圧力貯蔵が低い充填状態であってさえも、特に高いレベルのブレーキ作用が既に可能となっているという有利点を有する。前記従来技術から既知の前記駆動装置と対照的に、この場合には、前記絞り弁ユニットを用いて、それに対抗して前記静油圧式ピストンエンジンが運搬する流れの抵抗を増加させることが可能である。これは、特に前記圧力貯蔵室が依然空で従って十分な流れの抵抗を産出しないときに、必要なことである。前記制御圧力弁ユニットを用いて制御圧力を与えることによって、前記貯蔵導管における体積流を絞るのに単純な組込弁が使用できる。前記組込弁の調節の度合いとして制御圧力を使用することは、更に前記弁に高い力をかけることができそして迅速な反応を許容するという有利点を有する。
【0009】
本発明による前記静油圧式駆動装置の有利な展開が、従属請求項に述べられる。
【0010】
特に、一方で制御圧力を前記組込弁に1方向で作用させ、他方で前記静油圧式ピストンエンジンの供給圧力及び前記貯蔵要素の貯蔵圧力を反対方向に作用させることが有利である。前記制御圧力弁ユニットによって産出される制御圧力に依存して、一定の対抗圧力が結果として前記静油圧式ピストンエンジンにかけられる。従って、特に更に好ましい構造の請求項によれば、電気的に作動させられる圧力制限弁が制御圧力を産出するために使用される場合、前記静油圧式ピストンエンジンの前記対抗圧力は単純な仕方で調節することができる。そういうわけで制御は、現在の走行状態に加えて、例えばブレーキペダル位置などの使用者によって入力されるデータもまた計算に入れることができる電子制御ユニットによっても有利に行うことができる。
【0011】
更に、圧力媒体源から圧力媒体を制御圧力供給導管を経由して前記制御圧力弁ユニットに供給すること、及び前記圧力制限弁を経由して容量タンクにこの制御圧力供給導管の圧力を開放することが有利である。従って、調節は、前記制御圧力供給導管から圧力を開放することによって行われる。特に、前記制御圧力供給導管は、絞りによって前記静油圧式ピストンエンジンの供給側連結部に有利に連結できる。別の特に好ましい構造によると、前記制御圧力供給導管の前記静油圧式ピストンエンジンの前記供給側連結部への連結は、シャトル弁によって行われる。前記静油圧式ピストンエンジンの供給側出口での圧力と前記貯蔵要素での圧力の関係に応じて、前記制御圧力供給導管は、前記シャトル弁によって該静油圧式ピストンエンジンの該供給側連結部又は該貯蔵要素に連結される。
【0012】
電気的に制御可能な圧力制限弁を通した漏れを防止するために、好ましくは前記制御圧力供給導管において該圧力制限弁の上流にパイロット弁(Schaltventil)が配置される。前記パイロット弁は、好ましくは電気的にも作動させられ、前記制御圧力供給導管を中断するのに使用される。このようにして、下流に配置される前記圧力制限弁を通した漏れが防止される。
【0013】
制御圧力を生成するためにそれ自身与えられる前記圧力制限弁のための制御信号を産出するために、該圧力制限弁を電磁的に制御できる電子制御ユニットが好ましくは与えられる。前記電子制御ユニットは、入力側で、圧力値を該電子制御ユニットに発信する圧力センサに連結される。制御信号は、この電子制御ユニットによって、この測定される圧力値と予め決められ得る望ましい圧力値に従って確立される。前記測定される圧力値は、組込弁を調節する場合の前記静油圧式ピストンエンジンの前記供給側連結部で産出される圧力か、または組込弁を制御する場合の前記貯蔵要素の圧力であり得る。
【0014】
前記組込弁は、好ましくは、制御圧力及びこれと同じ方向に作用する弾力によって閉鎖する方向に作用されるような仕方で組み立てられる。既に上述した仕方で、前記静油圧式ピストンエンジンの供給圧力及び前記貯蔵要素の貯蔵圧力は、反対方向に作用する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本発明による駆動装置の好ましい構造が、図中に示され、そして続く説明中により詳細に記述される。
【図1】本発明による駆動装置の第1の実施形態を示す。
【図2】本発明による駆動装置の第2の実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1は、エネルギ回復機能を有する駆動装置1の第1の実施形態の油圧回路概念図である。示される実施形態では、例えばゴミ収集車またはフォークリフトなどの走行駆動装置2におけるエネルギ回復のために駆動装置1が与えられる。このような車両は、激しい走行サイクル、すなわちしばしばお互いに接近して続くブレーキ及び加速の作動を有する。
【0017】
前記走行駆動装置2は、第1の半軸4及び第2の半軸5によって第1の駆動車輪6及び第2の駆動車輪7に作用する差動装置3を含む。前記差動装置3は、出力軸8によって静油圧式ピストンエンジン9に連結される。明確化のために、更に前記走行駆動装置2に属する部品は図中には示していない。前記静油圧式ピストンエンジン9は、エネルギ回復のために専ら使用される別個のピストンエンジンか、または静油圧式走行駆動装置の油圧モータであり得る。この静油圧式ピストンエンジンの出力軸8による前記走行駆動装置2の差動装置3への連結も、純粋に例示によって理解されるよう意図される。
【0018】
前記静油圧式ピストンエンジン9は、吸入導管10によって圧力媒体リザーバに連結される。最も単純な場合では、無加圧容量タンクが圧力媒体リザーバとして作用する。また、油圧貯蔵室を圧力媒体リザーバとして提供することも可能である。ブレーキ作動の間に運動エネルギを貯えるために、前記静油圧式ピストンエンジン9は、駆動車両の質量慣性によってポンプとして作動し、前記吸入導管10を経由して前記圧力媒体リザーバから圧力媒体をくみ出す。前記静油圧式ピストンエンジン9は、この圧力媒体を、その供給側連結部14に連結する貯蔵導管へと運搬する。前記貯蔵導管は、前記静油圧式ピストンエンジン9を貯蔵要素13に連結する。前記貯蔵要素13は、例えば、油圧膜貯蔵室である。特に前記貯蔵要素13は、高圧力貯蔵室である。
【0019】
前記貯蔵導管は、第1の貯蔵導管部分11及び第2の貯蔵導管部分12を含む。前記第1の貯蔵導管部分11と前記第2の貯蔵導管部分12とは、絞り弁ユニット15によってお互いに連結され得る。
【0020】
前記絞り弁ユニット15は、制御圧力を産出するために制御圧力弁ユニット16を含む。前記制御圧力弁ユニット16によって与えられる制御圧力は、組込弁17に作用する。示される実施形態では、前記組込弁17は、座弁として組み立てられている。前記組込弁17において縦方向に移動可能となるように、弁ピストン18が配列される。前記弁ピストン18は、制御圧力による油圧力によって作用される制御圧力面19を有する。弁バネ20の力が、制御圧力による油圧力と同じ方向で前記弁ピストン18に作用する。これらとは反対方向に、前記第1の貯蔵導管部分11及び前記第2の貯蔵導管部分12中の圧力によって産出される2つの油圧力の合計が弁ピストン18に作用する。このために、前記弁ピストン18は、圧力が作用できる第1の面21及び圧力が作用できる第2の面22を有する。圧力が作用できる前記第1及び第2の面21、22は、前記弁ピストン18上に段のある表面形状として形成される。好ましくは回転対称に組み立てられる弁ピストン18は、圧力が作用できる第1の面21から圧力が作用できる第2の面22へ移行する部分で、前記組込弁17がその閉鎖位置にある限り、密閉座24と共に協同して弁を密閉する密閉縁23を有する。前記弁バネ20によって、前記弁ピストン18は、その閉鎖位置で圧力に左右されない状態に保持される。
【0021】
前記制御圧力面19で制御圧力を産出するために、制御圧力供給導管25がシャトル弁26に連結される。前記シャトル弁26は、前記制御圧力供給導管25を、圧力媒体源として供給圧力枝導管27かまたは貯蔵圧力枝導管28に連結する。前記供給圧力枝導管27及び前記貯蔵圧力枝導管28中の圧力に応じて、前記制御圧力供給導管25は、それぞれの場合においてより高い圧力を有する方の導管に連結される。好ましくは固定された設定にされるかまたは調節可能な絞り29が、前記制御圧力供給導管25において前記制御圧力弁ユニット16内に配置される。
【0022】
前記制御圧力供給導管25は、連結導管30によって前記組込弁17に連結され、前記制御圧力供給導管25中の圧力が前記制御圧力面19に供給され、前記弁ピストン18を閉鎖する方向に油圧力で作用する。前記制御圧力供給導管25中の圧力レベルを調節するために、前記制御圧力供給導管25においては、パイロット弁31及び調節可能圧力制限弁32が配置される。前記パイロット弁31を用い、電磁石33を適切に活性化することで、前記制御圧力供給導管25の前記圧力制限弁32への連結を、前記圧力制限弁32を通した流れの漏れを防止するために、完全にはずすことができる。前記連結がはずされた位置においては、前記パイロット弁31は、圧力バネ34によってこの連結がはずされる位置の方向に作用される。前記制御圧力供給導管25中の制御圧力レベルを、調節可能に組み立てられた前記圧力制限弁32によって調節することが意図されるとき、前記電磁石33が活性化される。前記電磁石33に電力が供給されると、前記パイロット弁31はその第2のスイッチ位置に移動させられ、前記制御圧力供給導管25から前記圧力制限弁32へと油を流すことのできる連結が生成される。
【0023】
前記圧力制限弁32は、電磁石37によって制御することができる。前記電磁石37は、好ましくは、制御信号で作用される比例磁石であり、これにより前記圧力制限弁32の連結圧力が調節される。前記電磁石37の力に対抗して、前記圧力制限弁32には、計量導管38によって供給される、該圧力制限弁32への入力圧力によって計量面上に生成される油圧力が作用する。前記入力圧力は、前記パイロット弁31が連結されるときは、前記制御圧力供給導管25の圧力に相当する。前記圧力制限弁32の入力側から供給される圧力によって生成されるこの油圧力が、対抗する方向に作用する電磁石37の力を超える場合、前記圧力制限弁32は連結される位置の方向に移動させられる。前記圧力制限弁32が連結される位置にあるとき、前記制御圧力供給導管25は、減圧導管35に連結される。前記減圧導管35は、容量タンク36に開口する。前記圧力制限弁32上に結果として生じる力に応じて、前記制御圧力供給導管25及び前記減圧導管35の間に結果として絞られた連結が生成される。このため、前記絞り29に圧力低下がもたらされ、組込弁17上の制御圧力面19で調節可能な制御圧力が生じる結果となる。
【0024】
ブレーキ作動の間、圧力媒体が前記静油圧式ピストンエンジン9によって上記したような仕方で前記吸入導管10から前記第1の貯蔵導管部分11へと運搬される。前記貯蔵導管部分11中の圧力は、圧力が作用できる前記面21上に作用する。同時に、前記貯蔵要素13中の圧力が、圧力が作用できる前記第2の面22上に作用する。このようにして生成される油圧力の合計が、反対方向に作用する前記弁バネ20の力及び前記制御圧力面19での油圧力の合計よりも大きい場合、前記組込弁17は連結する位置の方向に動かされ、そして前記貯蔵要素13が圧力媒体で満たされる。
【0025】
前記貯蔵要素13中の圧力が増加するにつれ、圧力が作用できる前記第2の面22での油圧力も増加する。このため、前記組込弁17が連結する位置の方向に更に動かされ、該組み立て弁17での絞り作用が減少させられる。このため、前記組込弁17の増加する開口及び結果として生じる前記密閉縁23と前記密閉座24との間の絞り効果の低下によって、前記貯蔵要素13の対抗圧力がより高くなるのが計算に入れられる。好ましい構造では、前記貯蔵要素13における圧力増加のために増加する対抗圧力が、正確な仕方で前記組込弁17の絞りを減少させることによって補償される。前記制御圧力面19での制御圧力を一定にするためには、車両を、このために貯蔵要素13のその都度の充填状態とは関係なく、一定のブレーキ効果にかけなければならない。
【0026】
その都度の制御圧力のレベルは、制御信号によって決定され、制御信号は信号導管39を経由して前記圧力制限弁32の前記電磁石37へと供給される。前記信号導管39は、前記電磁石37を電子制御ユニット40に連結する。前記電子制御ユニット40は、前記信号導管39を経由して前記電磁石37に供給される制御信号の値を確立する。入力信号として、前記電子制御ユニット40は、少なくとも圧力センサ41の圧力信号を利用する。前記圧力センサ41は、センサ導管46を経由して前記電子制御ユニット40へと連結される。図1の第1の示される実施形態においては、該貯蔵センサ41は、前記第2の貯蔵導管部分12中に配置される。前記電子制御ユニット40に供給される測定圧力値は、従って前期貯蔵要素13中の圧力に対応する。このために、システムが前記貯蔵要素13中の圧力のみを計算に入れ、前記静油圧式ピストンエンジン9の供給側で生成される圧力は計算に入れないので、システムは制御される。追加の入力変数として、例えば追加の信号導管42を経由して望ましい値またはブレーキペダル位置を決定することも可能である。
【0027】
前記絞り弁ユニット15を安全にするため、前記制御圧力弁ユニット16中に第1の安全弁43が与えられ、制御圧力が該安全弁43によって決定される臨界値を超えている限り、導管30を減圧導管35に連結する。
【0028】
第2の安全弁44が、前記第2の貯蔵導管部分12に連結され、そしてこの場合臨界圧力値を超える限り、該貯蔵導管部分の圧力を容量タンク36中に開放する。第3の安全弁45が、前記第1の貯蔵導管部分10に連結され、そしてこれを減圧し、それ故該第1の貯蔵導管部分11において臨界圧力値を超える場合、該静油圧式ピストンエンジン9の供給側圧力を容量タンク36中に開放する。3つの安全弁43〜45を有する例示の代替として、安全弁43及び44なしで済ませることも可能である。そして安全確保が、前記第3の安全弁45によってなされる。制御圧力が許容できないほど高く増加するとき、前記組込弁17は、その閉鎖位置に移動する。それ故、前記第1の貯蔵導管部分11における供給側圧力が増加し、これによって前記第3の安全弁45は連結される。
【0029】
図2は、本発明による駆動装置1′の第2の実施形態を示す。図1の要素に相当する要素には、同じ参照番号を与えた。不必要な繰り返しを回避するため、この全体を再び記載することはしない。
【0030】
図1と対照的に、圧力センサ41′が第1の貯蔵導管部分10中に配置される。それ故、貯蔵要素13中の圧力は、電子制御ユニット40の入力変数として使用されず、その代り第1の貯蔵導管部分11において静油圧式ピストンエンジン9によって生成される圧力が入力変数として使用される。図1による実施形態での制御と対照的に、図2による実施形態には、圧力制限弁32の電磁石37のための制御信号を確立するとき静油圧式ピストンエンジン9のために生成される実際の対抗圧力が計算に入れられるため、調節が関与する。これに従い、前記静油圧式ピストンエンジン9の新たな供給圧力によって、制御信号の補正が直接行われ、そして電子制御ユニット40によって制御信号導管39へと伝達される。
【0031】
本発明は、示される実施形態に限定はされない。特に例示される実施形態の個々の特徴をお互いに組み合わせることもできる。
【符号の説明】
【0032】
1 駆動装置
2 走行駆動装置
3 差動装置
4 第1の半軸
5 第2の半軸
6 第1の駆動車輪
7 第2の駆動車輪
8 出力軸
9 静油圧式ピストンエンジン
10 吸入導管
11 第1の貯蔵導管部分
12 第2の貯蔵導管部分
13 貯蔵要素
14 供給側連結部
15 絞り弁ユニット
16 制御圧力弁ユニット
17 組込弁
18 弁ピストン
19 制御圧力面
20 弁バネ
21 第1の面
22 第2の面
23 密閉縁
24 密閉座
25 制御圧力供給導管
26 シャトル弁
27 供給圧力枝導管
28 貯蔵圧力枝導管
29 絞り
30 連結導管
31 パイロット弁
32 制御可能圧力制限弁
33 電磁石
34 圧力バネ
35 減圧導管
36 容量タンク
37 電磁石
38 計量導管
39 信号導管
40 電子制御ユニット
41、41′ 圧力センサ
42 追加の信号導管
43 第1の安全弁
44 第2の安全弁
45 第3の安全弁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エネルギ回復機能を有する駆動装置であって、
静油圧式ピストンエンジン(9)、
これに連結する少なくとも1つの貯蔵要素(13)、及び
貯蔵導管を第1の貯蔵導管部分(11)と第2の貯蔵導管部分(12)に分ける絞り弁ユニット(15)を含み、
該絞り弁ユニット(15)が制御圧力弁ユニット(16)及び該制御圧力弁ユニット(16)によって産出される制御圧力が作用する組込弁(17)を含むことを特徴とする駆動装置。
【請求項2】
前記組込弁(17)が、制御圧力に制御圧力面(19)で作用され得、供給圧力及び貯蔵圧力に反対の方向に作用され得ることを特徴とする、請求項1に記載の駆動装置。
【請求項3】
前記制御圧力弁ユニット(16)が、制御圧力を産出するために、制御圧力供給導管(25)を容量タンク(36)に連結できる制御可能な圧力制限弁(32)を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の駆動装置。
【請求項4】
前記制御圧力供給導管(25)を、絞り(29)によって、前記静油圧式ピストンエンジン(9)の供給側連結部(14)に連結できることを特徴とする、請求項3に記載の駆動装置。
【請求項5】
前記制御圧力供給導管(25)を、シャトル弁(26)によって、前記静油圧式ピストンエンジン(9)の前記供給側連結部(14)又は前記貯蔵要素(13)に連結できることを特徴とする、請求項3または4に記載の駆動装置。
【請求項6】
前記制御圧力供給導管(25)において前記圧力制限弁(32)の上流にパイロット弁(31)(Schaltventil)が与えられることを特徴とする、請求項3から5のいずれかに記載の駆動装置。
【請求項7】
前記圧力制限弁(32)を電磁的に制御でき、そして電子制御ユニット(40)が制御信号を産出できることを特徴とする、請求項3から6のいずれかに記載の駆動装置。
【請求項8】
測定された圧力値及び望まれる圧力値に従って、前記電子制御ユニット(40)が前記制御信号を確立できることを特徴とする、請求項7に記載の駆動装置。
【請求項9】
前記組込弁(17)が、制御圧力及びこの方式で産出される油圧力と同じ方向に作用する弾力によって、閉鎖する方向に作用されることを特徴とする、請求項1から8のいずれかに記載の駆動装置。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2009−541670(P2009−541670A)
【公表日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−515766(P2009−515766)
【出願日】平成19年6月20日(2007.6.20)
【国際出願番号】PCT/EP2007/005443
【国際公開番号】WO2007/147583
【国際公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【出願人】(506010219)ブリューニングハウス ハイドロマティック ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (13)
【Fターム(参考)】