ブロック体及び該ブロック体を用いたブロック組立体
【課題】 組立や製造が容易で、運搬や保管の効率が良く、低コストで製造、組立を行うことができ、貯水槽やその他の槽、漁礁等として、或いはそれらの構成部材として用いるのに適したコンクリート製のブロック体及び該ブロック体を用いたブロック組立体の提供を課題とする。
【解決手段】 肉厚を有する6角筒を該6角筒の対向する一対の角部K1 の稜線L1 を結ぶ面で2分割した形状に成型されてなるコンクリート製の半筒形ブロック体10、及び前記コンクリート製の半筒形ブロック体10を有し、半筒形ブロック体10の両端側にある一対の分割角部11の端面を半筒形ブロック体10同士の結合用合わせ面11a として、結合用合わせ面11a で半筒形ブロック体10同士を接合してなるブロック組立体1である。
【解決手段】 肉厚を有する6角筒を該6角筒の対向する一対の角部K1 の稜線L1 を結ぶ面で2分割した形状に成型されてなるコンクリート製の半筒形ブロック体10、及び前記コンクリート製の半筒形ブロック体10を有し、半筒形ブロック体10の両端側にある一対の分割角部11の端面を半筒形ブロック体10同士の結合用合わせ面11a として、結合用合わせ面11a で半筒形ブロック体10同士を接合してなるブロック組立体1である。
【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はコンクリート製のブロック体及び該ブロック体を用いたブロック組立体に関し、防火用水或いは飲用水の貯水漕、その他の漕、漁礁等として用いられることができる。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば貯水槽は、その製作の仕方による種類として、現場打設製作コンクリート製貯水槽、一体打設式コンクリート製プレハブ貯水槽、コンクリート以外の素材例えば化成品、鋼成品を用いたプレハブ式貯水槽等がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、現場打設製作コンクリート製貯水槽の場合は、騒音、排水公害による現場打設の困難化、工期の問題(都市部は勿論のこと貯水槽設置域は住宅地であり、長期工事を実施し難い)がある。
また前記一体打設式コンクリート製プレハブ貯水槽の場合は、型枠が複雑で且つ組バラシが難しく、また製作の手間もかかり、加えて運搬や保管の効率が悪いため、コスト高となる問題がある。
またコンクリート以外の素材例えば化成品、鋼成品を用いたプレハブ式貯水槽の場合は、化成品の場合、経年劣化の問題(特に地上部太陽光線下)、廃棄時の公害問題があり、また鋼製品の場合、銹の問題、塗装コストと塗装による有害物質析出の問題、ステンレス鋼等の耐蝕材使用によるコスト高問題がある。
【0004】
そこで本考案は上記従来における問題を解消し、組立や製造が容易で、運搬や保管の効率が良く、低コストで製造、組立を行うことができ、貯水槽やその他の槽、漁礁等として、或いはそれらの構成部材として用いるのに適したコンクリート製のブロック体及び該ブロック体を用いたブロック組立体の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案のブロック体は、肉厚を有する6角筒を該6角筒の対向する一対の角部の稜線を結ぶ面で2分割した形状に成型されてなるコンクリート製の半筒形ブロック体であることを第1の特徴としている。
また本考案のブロック体は、上記第1の特徴に加えて、半筒形ブロック体の両端側にある一対の分割角部の端面を半筒形ブロック体同士の結合用合わせ面として、該結合用合わせ面に連結用ボルト貫通穴を設けていることを第2の特徴としている。
また本考案のブロック体は、上記第1又は第2の特徴に加えて、半筒形ブロック体の3側壁の少なくとも1側壁に開口窓を設けていることを第3の特徴としている。
また本考案のブロック組立体は、肉厚を有する6角筒を該6角筒の対向する一対の角部の稜線を結ぶ面で2分割した形状に成型されてなるコンクリート製の半筒形ブロック体を有し、該半筒形ブロック体の両端側にある一対の分割角部の端面を半筒形ブロック体同士の結合用合わせ面として、該結合用合わせ面で半筒形ブロック体同士を接合してなることを第4の特徴としている。
また本考案のブロック組立体は、上記第4の特徴に加えて、一対の半筒形ブロック体同士を接合すると共に得られた6角筒の筒端面の少なくとも一方の端面にコンクリート製の6角板状ブロック体を接合していることを第5の特徴としている。
また本考案のブロック構成体は、上記第5の特徴に加えて、半筒形ブロック体同士の接合は、半筒形ブロック体の結合用合わせ面を貫通する連結用ボルト貫通穴にボルトを通して締め付けることで行うことを第6の特徴としている。
また本考案のブロック構成体は、上記第4〜6の何れかの特徴に加えて、半筒形ブロック体の3側壁の少なくとも1側壁に開口窓を設けていることを第7の特徴としている。
また本考案のブロック構成体は、上記第6又は第7の特徴に加えて、6角板状ブロック体に開口窓を設けていることを第8の特徴としている。
【0006】
上記の各特徴において、コンクリート製の半筒形ブロック体は、6角筒の対向する一対の角部の稜線を結ぶ面で2分割した形状に成型しているので、コンクリート成型する際に半筒形の内側に配置される型枠のばらし(成型後の取り外し)
が容易である。即ち、6角筒を対向する一対の角部を結ぶ線で分割した分割体(半筒形)は、その両端側の壁が外方へ拡開した状態になるので、型枠の抜き出しが容易となる。また半筒形ブロック体の両端側の壁が外方へ拡開しているので、半筒形ブロック体を省スペースで重ね合わせて保管したり運搬することができる。
本考案の半筒形ブロック体は、また肉厚を有する6角筒を該6角筒の対向する一対の角部の稜線を結ぶ面で2分割した形状に成型しているので、半筒形ブロック体を2つ合わせた場合にその合わせ面である角部が外方へ尖った状態となり、合わせ面を通る連結用ボルト貫通穴を角部両側の外壁に開口して設けることが可能となる。よって各半筒形ブロック体の一定位置に分割角部の端面(合わせ面)
を貫通する連結用ボルト貫通穴をそれぞれ設けることで、2つの半筒形ブロック体を合わせた際に、両半筒形ブロック体の連結用ボルト貫通穴を相互に連通させ、且つ連結用ボルト貫通穴の両開口を角部両側の外壁に開口して設けることができる。よってボルト、ナットを用いて容易に両半筒形ブロック体を接合することができる。
また上記本考案の特徴において、6角筒とは、その典型としては正6角筒である。
上記第4の特徴において、コンクリート製の半筒形ブロック体同士を結合用合わせ面で接合することで、コンクリート製の6角筒が容易に組み立てられる。前記半筒形ブロック体は、工場生産することができ、その半筒形ブロック体を現場まで運搬して、現場で組み立てることができる。半筒形ブロック体は、上記したように、6角筒を該6角筒の対向する一対の角部の稜線を結ぶ面で2分割した形状に成型しているので、その両端側の壁が外方へ拡開した状態となり、よってコンクリート成型した際の内側型枠の抜き出しが容易であり且つ半筒形ブロック体の重ね合わせができるので、保管や運搬が省スペースで行える。
尚、半筒形ブロック体をコンクリート成型する際には鉄筋を入れるようにしてもよい。
得られた6角筒の筒端面に6角板状ブロック体を接合することで底付の槽を得ることができる。半筒形ブロック体同士の接合面及び6角板状ブロック体との接合面に漏水防止用のシール材を介在させることで、水槽等の貯液槽を容易に組み立てることができる。
尚、6角板状ブロック体をコンクリート成型する際には鉄筋を入れるようにしてもよい。
更に、開口窓を設けた半筒形ブロック体や6角板状ブロック体を組み合わせて、窓付の6角筒やその6角筒の両端面に窓付の6角板状ブロック体が接合されたブロック組立体とし、これを海中等に配置することで、漁礁としても利用することができる。
6角筒形状とすることで、円筒形状の場合に比べて、型抜きが容易、鉄筋等のコストが安価になる。また半筒形とした場合の保管や運搬が省スペースとなる。
また4角筒形状の場合に比べて、筒の内側の角部が鈍角となるので、その分だけ汚れの蓄積が少なく、また清掃もし易い。
また肉厚を有する6角筒は、6枚のパネル(板材)に分割して作ることもできるが、この場合接合面が6カ所となり、接合組立の資材が増え且つ手間を要するのみならず、接合面が3倍に増える結果、構造的に不安定となる。
【0007】
【考案の実施の形態】
図1は本考案に係るブロック組立体の実施形態の例を示す斜視図、図2は図1の平面図、図3は接合部の詳細を示す断面図、図4は図1に示すブロック組立体から6角板状ブロック体を分離した状態を示す斜視図、図5は本考案に係る一対のブロック体を示す斜視図、図6は本考案に係るブロック体の成型の際の型枠の配置例を示す平面図、図7は本考案以外のブロック体の場合の成型の際の型枠の配置例を示す平面図、図8は本考案に係るブロック体の保管時や運搬時の配置例を示す図、図9は本考案に係るブロック組立体の実施形態の他の例を示す斜視図で、上蓋を外して見た図である。
【0008】
図1において、本例はコンクリート製の2つの半筒形ブロック体10とコンクリート製の1つの6角板状ブロック体20とを用いて、6角容器状に組み立てたブロック組立体1を示し、水槽やその他の槽として用いられることができる。水槽や液槽等の水密性を有する槽とする場合には、漏水防止用シール材を挟んで各ブロック体10、20を接合することによって組み立てられる。組み立ては先ず一対の半筒形ブロック体10、10を接合して、6角筒とし、この6角筒の端面、即ち本例の場合は底面に6角板状ブロック体20を底蓋として接合することによって組み立てることができる。6角筒は、その典型例として正6角筒とすることができる。
前記ブロック組立体1の各ブロック体10、20の接合は、図3を参照してボルト50、ナット60を用いて連結接合することができる。
【0009】
ブロック組立体1を構成する半筒形ブロック体10は、図5を参照して、本例では肉圧を有する正6角筒を該6角筒の各角部Kの内の対向する一対の角部K1 、K1 の稜線L1 、L1 (図2参照)を結ぶ面で2分割した形状に成型される。半筒形ブロック体10は、その両端側にある一対の分割角部11の端面を結合用合わせ面11a とし、該結合用合わせ面11a には連結用ボルト貫通穴12を設けている。この例では3か所に連結用ボルト穴12を設けている。各半筒形ブロック体10において、前記連結用ボルト貫通穴12は、図3も参照して、その一端側が前記結合用合わせ面11a 直角に開口すると共に他端が前記分割角部11の外壁11b 側に開口するようになされている。
13はボルト50のヘッド51やナット60等が外壁11b から出っ張らないようにするための堀り込み部である。
半筒形ブロック体10の上下の端面には、前記6角板状ブロック体20との接合用のボルト結合用のネジ穴14が設けられる。
【0010】
前記6角板状ブロック体20は、前記一対の半筒形ブロック体10の組み合わせによって得られる6角筒の端面に接合されるべきブロック体であって、6角筒の6角と同じ形状とされる。即ち前記半筒形ブロック体10が正6角形の2分割体の場合は、一対の半筒形ブロック体10の接合で得られる6角筒も正6角筒となるので、6角板状ブロック体20も正6角形の板状ブロック体とする。6角板状ブロック体20には一対の半筒形ブロック体10からなる6角筒の端面に対して接合するためのボルト結合用の貫通穴24を設けることができる。これによってボルトを用いて連結接合することができる。6角板状ブロック体20は前記6角筒の一方の端面だけに接合して容器状にすることができる。この場合、接合面に漏水防止用のシール材を挟んで接合することで、水槽やその他の液槽とすることができる。
【0011】
上記図1に示すブロック組立体1の他、6角板状ブロック体20は前記6角筒の両端面に接合したものや、6角板状ブロック体20を接合せずに半筒形ブロック体10からなる6角筒のままのブロック組立体としてもよい。
【0012】
図6は本考案に係る半筒形ブロック体10の成型の際の型枠の配置例を示す。即ち、本考案に係る半筒形ブロック体10をコンクリートで成型する場合、少なくとも外側型枠71と内側型枠72が必要で、その型枠71、72間にコンクリートが充填されることによって、半筒形ブロック体10が成型されるわけであるが、本考案の半筒形ブロック体10の場合は、特に内側型枠72の取り外しが容易である。即ち、本考案の半筒形ブロック体10は、6角筒の対向する一対の角部の稜線を結ぶ面で2分割した形状としているので、半筒形ブロック体10の両端側の壁10a 、10a が外方へ拡開した状態になるので、内側型枠72の抜き出しが容易となる。
同じ6角筒を2分割したブロック体を用いる場合においていも、図7に示すような2分割ブロック体30とする場合には、該2分割ブロック体30の両端側の壁30a 、30a が拡開していないので、内側型枠72の抜き出しが容易ではなくなる。また、得られた2分割ブロック体30はやはり前記壁30a が拡開していないので、隙間の少ない重ね合わせはできず、保管や運搬上において省スペースが図れない。
本考案に係る半筒形ブロック体10の場合は、両端側の壁10a 、10a が外方へ拡開しているので、図8に示すように、半筒形ブロック体10を隙間なく重ね合わせることができ、保管や運搬を省スペースで行うことができ、保管や運搬のコストを低く抑えることができる。
【0013】
図9に本考案に係るブロック組立体の実施形態の他の例を示す。この例は、ブロック組立体2を構成する半筒形ブロック体10及び6角板状ブロック体20にそれぞれ開口窓15、25を設け、この開口窓15を設けた一対の半筒形ブロック体10を接合して6角筒とし、その6角筒の両端面に開口窓25を設けた6角板状ブロック体20を上蓋及び底蓋として接合し、ブロック組立体2としたものである。このような窓15、25を設けたブロック組立体2とすることで、これを海等に沈めて漁礁とすることができる。前記開口窓15は、前記半筒形ブロック体10の3側壁の少なくとも1側壁に設ける。勿論、この例のように3側壁の全てに設けてもよい。開口窓15の形や数は限定されない。同様に6角板状ブロック体20の開口窓25の数や形も限定されない。ブロック組立体2の接合は、勿論、既述した連結用ボルト貫通穴12やボルト結合用のネジ穴14を有する半筒形ブロック体10やボルト結合用のネジ穴24を有する6角板状ブロック体20を用いてボルトによって連結接合することができる。
【0014】
【考案の効果】
本考案は以上の構成よりなり、請求項1に記載のブロック体によれば、該ブロック体の2つを用いて容易に6角筒を組み立てることができ、またこれに底や蓋を組み合わせることが可能となる。6角筒とすることで、これを多数隣接配置する際の配置効率がよい。また6角筒に加わる負荷の位置等に応じて、片方の半筒形ブロック体のみを強化することもできるので、必要に応じて必要な部分のみを強化でき、経済的である。
そして特に、肉厚を有する6角筒を該6角筒の対向する一対の角部の稜線を結ぶ面で2分割した形状に成型されてなるコンクリート製の半筒形ブロック体であるので、その両端側の壁を外方へ拡開した状態とすることができ、コンクリート成型した後の内側型枠の抜き出しが容易となる。また半筒形ブロック体の両端側の壁を外方へ拡開した状態とすることができるので、半筒形ブロック体の重ね合わせが容易となり、省スペース、低コストで保管や運搬ができ、現場での組立に供することができる。
また請求2に記載のブロック体によれば、上記請求項1に記載の構成による効果に加えて、半筒形ブロック体の両端側にある一対の分割角部の端面を半筒形ブロック体同士の結合用合わせ面として、該結合用合わせ面に連結用ボルト貫通穴を設けるようにしているので、現に前記結合用合わせ面を貫通して外壁に開口する連結用ボルト貫通穴を連通させることが可能となり、2つの半筒形ブロック体を合わせてボルト、ナットで容易に両者を連結接合することができる。
また請求項3に記載のブロック体によれば、上記請求項1又は2に記載の構成による効果に加えて、半筒形ブロック体の3側壁の少なくとも1側壁に開口窓を設けているので、該半筒形ブロック体を組み合わせて開口窓付の6角筒やこれに底や蓋を組み合わせたものを容易に得ることができる。
また請求項4に記載のブロック組立体によれば、型抜きが容易で保管や運搬に省スペースが図れる半筒形ブロック体を用いた6角筒やそれに底や蓋等を付けたブロック組立体を容易に得ることができる。
また請求項5に記載のブロック組立体によれば、上記請求項4に記載の構成による効果に加えて、一対の半筒形ブロック体同士を接合すると共に得られた6角筒の筒端面の少なくとも一方の端面にコンクリート製の6角板状ブロック体を接合することで、コンクリート製の6角筒状容器や水槽等の槽を容易に得ることができる。
また請求項6に記載のブロック組立体によれば、上記請求項5に記載の構成による効果に加えて、半筒形ブロック体同士の接合は、半筒形ブロック体の結合用合わせ面を貫通する連結用ボルト貫通穴にボルトを通して締め付けることで行っているので、ボルトを用いてコンクリート製の6角筒状容器や水槽等の槽を容易に組み立てることができる。
また請求項7に記載のブロック組立体によれば、上記請求項4〜6の何れかに記載の構成による効果に加えて、半筒形ブロック体の3側壁の少なくとも1側壁に開口窓を設けることで、窓付の6角筒やそれに底や蓋の付いたブロック組立体を得ることができ、海底等に沈める漁礁として用いることができる組立体を容易に得ることができる。
また請求項8に記載のブロック組立体によれば、上記請求項6又は7に記載の構成による効果に加えて、6角板状ブロック体に開口窓を設けることで、底や蓋にも窓を設けた6角筒のブロック組立体を得ることができ、海底等に沈める漁礁として用いることができる組立体を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るブロック組立体の実施形態の例を示す斜視図である。
【図2】図1に示すブロック組立体の平面図である。
【図3】図1に示すブロック組立体の接合部の詳細を示す断面図である。
【図4】図1に示すブロック組立体から6角板状ブロック体を分離した状態を示す斜視図である。
【図5】本考案に係る一対のブロック体を示す斜視図である。
【図6】本考案に係るブロック体の成型の際の型枠の配置例を示す平面図である。
【図7】本考案以外のブロック体の場合の成型の際の型枠の配置例を示す平面図である。
【図8】本考案に係るブロック体の保管時や運搬時の配置例を示す図である。
【図9】本考案に係るブロック組立体の実施形態の他の例を示す斜視図で、上蓋を外して見た図である。
【符号の説明】
1、2 ブロック組立体
10 半筒形ブロック体
11 分割角部
11a 結合用合わせ面
12 連結用ボルト貫通穴
15 開口窓
20 6角板状ブロック体
25 開口窓
50 ボルト
K、K1 角部
L1 稜線
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はコンクリート製のブロック体及び該ブロック体を用いたブロック組立体に関し、防火用水或いは飲用水の貯水漕、その他の漕、漁礁等として用いられることができる。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば貯水槽は、その製作の仕方による種類として、現場打設製作コンクリート製貯水槽、一体打設式コンクリート製プレハブ貯水槽、コンクリート以外の素材例えば化成品、鋼成品を用いたプレハブ式貯水槽等がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、現場打設製作コンクリート製貯水槽の場合は、騒音、排水公害による現場打設の困難化、工期の問題(都市部は勿論のこと貯水槽設置域は住宅地であり、長期工事を実施し難い)がある。
また前記一体打設式コンクリート製プレハブ貯水槽の場合は、型枠が複雑で且つ組バラシが難しく、また製作の手間もかかり、加えて運搬や保管の効率が悪いため、コスト高となる問題がある。
またコンクリート以外の素材例えば化成品、鋼成品を用いたプレハブ式貯水槽の場合は、化成品の場合、経年劣化の問題(特に地上部太陽光線下)、廃棄時の公害問題があり、また鋼製品の場合、銹の問題、塗装コストと塗装による有害物質析出の問題、ステンレス鋼等の耐蝕材使用によるコスト高問題がある。
【0004】
そこで本考案は上記従来における問題を解消し、組立や製造が容易で、運搬や保管の効率が良く、低コストで製造、組立を行うことができ、貯水槽やその他の槽、漁礁等として、或いはそれらの構成部材として用いるのに適したコンクリート製のブロック体及び該ブロック体を用いたブロック組立体の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案のブロック体は、肉厚を有する6角筒を該6角筒の対向する一対の角部の稜線を結ぶ面で2分割した形状に成型されてなるコンクリート製の半筒形ブロック体であることを第1の特徴としている。
また本考案のブロック体は、上記第1の特徴に加えて、半筒形ブロック体の両端側にある一対の分割角部の端面を半筒形ブロック体同士の結合用合わせ面として、該結合用合わせ面に連結用ボルト貫通穴を設けていることを第2の特徴としている。
また本考案のブロック体は、上記第1又は第2の特徴に加えて、半筒形ブロック体の3側壁の少なくとも1側壁に開口窓を設けていることを第3の特徴としている。
また本考案のブロック組立体は、肉厚を有する6角筒を該6角筒の対向する一対の角部の稜線を結ぶ面で2分割した形状に成型されてなるコンクリート製の半筒形ブロック体を有し、該半筒形ブロック体の両端側にある一対の分割角部の端面を半筒形ブロック体同士の結合用合わせ面として、該結合用合わせ面で半筒形ブロック体同士を接合してなることを第4の特徴としている。
また本考案のブロック組立体は、上記第4の特徴に加えて、一対の半筒形ブロック体同士を接合すると共に得られた6角筒の筒端面の少なくとも一方の端面にコンクリート製の6角板状ブロック体を接合していることを第5の特徴としている。
また本考案のブロック構成体は、上記第5の特徴に加えて、半筒形ブロック体同士の接合は、半筒形ブロック体の結合用合わせ面を貫通する連結用ボルト貫通穴にボルトを通して締め付けることで行うことを第6の特徴としている。
また本考案のブロック構成体は、上記第4〜6の何れかの特徴に加えて、半筒形ブロック体の3側壁の少なくとも1側壁に開口窓を設けていることを第7の特徴としている。
また本考案のブロック構成体は、上記第6又は第7の特徴に加えて、6角板状ブロック体に開口窓を設けていることを第8の特徴としている。
【0006】
上記の各特徴において、コンクリート製の半筒形ブロック体は、6角筒の対向する一対の角部の稜線を結ぶ面で2分割した形状に成型しているので、コンクリート成型する際に半筒形の内側に配置される型枠のばらし(成型後の取り外し)
が容易である。即ち、6角筒を対向する一対の角部を結ぶ線で分割した分割体(半筒形)は、その両端側の壁が外方へ拡開した状態になるので、型枠の抜き出しが容易となる。また半筒形ブロック体の両端側の壁が外方へ拡開しているので、半筒形ブロック体を省スペースで重ね合わせて保管したり運搬することができる。
本考案の半筒形ブロック体は、また肉厚を有する6角筒を該6角筒の対向する一対の角部の稜線を結ぶ面で2分割した形状に成型しているので、半筒形ブロック体を2つ合わせた場合にその合わせ面である角部が外方へ尖った状態となり、合わせ面を通る連結用ボルト貫通穴を角部両側の外壁に開口して設けることが可能となる。よって各半筒形ブロック体の一定位置に分割角部の端面(合わせ面)
を貫通する連結用ボルト貫通穴をそれぞれ設けることで、2つの半筒形ブロック体を合わせた際に、両半筒形ブロック体の連結用ボルト貫通穴を相互に連通させ、且つ連結用ボルト貫通穴の両開口を角部両側の外壁に開口して設けることができる。よってボルト、ナットを用いて容易に両半筒形ブロック体を接合することができる。
また上記本考案の特徴において、6角筒とは、その典型としては正6角筒である。
上記第4の特徴において、コンクリート製の半筒形ブロック体同士を結合用合わせ面で接合することで、コンクリート製の6角筒が容易に組み立てられる。前記半筒形ブロック体は、工場生産することができ、その半筒形ブロック体を現場まで運搬して、現場で組み立てることができる。半筒形ブロック体は、上記したように、6角筒を該6角筒の対向する一対の角部の稜線を結ぶ面で2分割した形状に成型しているので、その両端側の壁が外方へ拡開した状態となり、よってコンクリート成型した際の内側型枠の抜き出しが容易であり且つ半筒形ブロック体の重ね合わせができるので、保管や運搬が省スペースで行える。
尚、半筒形ブロック体をコンクリート成型する際には鉄筋を入れるようにしてもよい。
得られた6角筒の筒端面に6角板状ブロック体を接合することで底付の槽を得ることができる。半筒形ブロック体同士の接合面及び6角板状ブロック体との接合面に漏水防止用のシール材を介在させることで、水槽等の貯液槽を容易に組み立てることができる。
尚、6角板状ブロック体をコンクリート成型する際には鉄筋を入れるようにしてもよい。
更に、開口窓を設けた半筒形ブロック体や6角板状ブロック体を組み合わせて、窓付の6角筒やその6角筒の両端面に窓付の6角板状ブロック体が接合されたブロック組立体とし、これを海中等に配置することで、漁礁としても利用することができる。
6角筒形状とすることで、円筒形状の場合に比べて、型抜きが容易、鉄筋等のコストが安価になる。また半筒形とした場合の保管や運搬が省スペースとなる。
また4角筒形状の場合に比べて、筒の内側の角部が鈍角となるので、その分だけ汚れの蓄積が少なく、また清掃もし易い。
また肉厚を有する6角筒は、6枚のパネル(板材)に分割して作ることもできるが、この場合接合面が6カ所となり、接合組立の資材が増え且つ手間を要するのみならず、接合面が3倍に増える結果、構造的に不安定となる。
【0007】
【考案の実施の形態】
図1は本考案に係るブロック組立体の実施形態の例を示す斜視図、図2は図1の平面図、図3は接合部の詳細を示す断面図、図4は図1に示すブロック組立体から6角板状ブロック体を分離した状態を示す斜視図、図5は本考案に係る一対のブロック体を示す斜視図、図6は本考案に係るブロック体の成型の際の型枠の配置例を示す平面図、図7は本考案以外のブロック体の場合の成型の際の型枠の配置例を示す平面図、図8は本考案に係るブロック体の保管時や運搬時の配置例を示す図、図9は本考案に係るブロック組立体の実施形態の他の例を示す斜視図で、上蓋を外して見た図である。
【0008】
図1において、本例はコンクリート製の2つの半筒形ブロック体10とコンクリート製の1つの6角板状ブロック体20とを用いて、6角容器状に組み立てたブロック組立体1を示し、水槽やその他の槽として用いられることができる。水槽や液槽等の水密性を有する槽とする場合には、漏水防止用シール材を挟んで各ブロック体10、20を接合することによって組み立てられる。組み立ては先ず一対の半筒形ブロック体10、10を接合して、6角筒とし、この6角筒の端面、即ち本例の場合は底面に6角板状ブロック体20を底蓋として接合することによって組み立てることができる。6角筒は、その典型例として正6角筒とすることができる。
前記ブロック組立体1の各ブロック体10、20の接合は、図3を参照してボルト50、ナット60を用いて連結接合することができる。
【0009】
ブロック組立体1を構成する半筒形ブロック体10は、図5を参照して、本例では肉圧を有する正6角筒を該6角筒の各角部Kの内の対向する一対の角部K1 、K1 の稜線L1 、L1 (図2参照)を結ぶ面で2分割した形状に成型される。半筒形ブロック体10は、その両端側にある一対の分割角部11の端面を結合用合わせ面11a とし、該結合用合わせ面11a には連結用ボルト貫通穴12を設けている。この例では3か所に連結用ボルト穴12を設けている。各半筒形ブロック体10において、前記連結用ボルト貫通穴12は、図3も参照して、その一端側が前記結合用合わせ面11a 直角に開口すると共に他端が前記分割角部11の外壁11b 側に開口するようになされている。
13はボルト50のヘッド51やナット60等が外壁11b から出っ張らないようにするための堀り込み部である。
半筒形ブロック体10の上下の端面には、前記6角板状ブロック体20との接合用のボルト結合用のネジ穴14が設けられる。
【0010】
前記6角板状ブロック体20は、前記一対の半筒形ブロック体10の組み合わせによって得られる6角筒の端面に接合されるべきブロック体であって、6角筒の6角と同じ形状とされる。即ち前記半筒形ブロック体10が正6角形の2分割体の場合は、一対の半筒形ブロック体10の接合で得られる6角筒も正6角筒となるので、6角板状ブロック体20も正6角形の板状ブロック体とする。6角板状ブロック体20には一対の半筒形ブロック体10からなる6角筒の端面に対して接合するためのボルト結合用の貫通穴24を設けることができる。これによってボルトを用いて連結接合することができる。6角板状ブロック体20は前記6角筒の一方の端面だけに接合して容器状にすることができる。この場合、接合面に漏水防止用のシール材を挟んで接合することで、水槽やその他の液槽とすることができる。
【0011】
上記図1に示すブロック組立体1の他、6角板状ブロック体20は前記6角筒の両端面に接合したものや、6角板状ブロック体20を接合せずに半筒形ブロック体10からなる6角筒のままのブロック組立体としてもよい。
【0012】
図6は本考案に係る半筒形ブロック体10の成型の際の型枠の配置例を示す。即ち、本考案に係る半筒形ブロック体10をコンクリートで成型する場合、少なくとも外側型枠71と内側型枠72が必要で、その型枠71、72間にコンクリートが充填されることによって、半筒形ブロック体10が成型されるわけであるが、本考案の半筒形ブロック体10の場合は、特に内側型枠72の取り外しが容易である。即ち、本考案の半筒形ブロック体10は、6角筒の対向する一対の角部の稜線を結ぶ面で2分割した形状としているので、半筒形ブロック体10の両端側の壁10a 、10a が外方へ拡開した状態になるので、内側型枠72の抜き出しが容易となる。
同じ6角筒を2分割したブロック体を用いる場合においていも、図7に示すような2分割ブロック体30とする場合には、該2分割ブロック体30の両端側の壁30a 、30a が拡開していないので、内側型枠72の抜き出しが容易ではなくなる。また、得られた2分割ブロック体30はやはり前記壁30a が拡開していないので、隙間の少ない重ね合わせはできず、保管や運搬上において省スペースが図れない。
本考案に係る半筒形ブロック体10の場合は、両端側の壁10a 、10a が外方へ拡開しているので、図8に示すように、半筒形ブロック体10を隙間なく重ね合わせることができ、保管や運搬を省スペースで行うことができ、保管や運搬のコストを低く抑えることができる。
【0013】
図9に本考案に係るブロック組立体の実施形態の他の例を示す。この例は、ブロック組立体2を構成する半筒形ブロック体10及び6角板状ブロック体20にそれぞれ開口窓15、25を設け、この開口窓15を設けた一対の半筒形ブロック体10を接合して6角筒とし、その6角筒の両端面に開口窓25を設けた6角板状ブロック体20を上蓋及び底蓋として接合し、ブロック組立体2としたものである。このような窓15、25を設けたブロック組立体2とすることで、これを海等に沈めて漁礁とすることができる。前記開口窓15は、前記半筒形ブロック体10の3側壁の少なくとも1側壁に設ける。勿論、この例のように3側壁の全てに設けてもよい。開口窓15の形や数は限定されない。同様に6角板状ブロック体20の開口窓25の数や形も限定されない。ブロック組立体2の接合は、勿論、既述した連結用ボルト貫通穴12やボルト結合用のネジ穴14を有する半筒形ブロック体10やボルト結合用のネジ穴24を有する6角板状ブロック体20を用いてボルトによって連結接合することができる。
【0014】
【考案の効果】
本考案は以上の構成よりなり、請求項1に記載のブロック体によれば、該ブロック体の2つを用いて容易に6角筒を組み立てることができ、またこれに底や蓋を組み合わせることが可能となる。6角筒とすることで、これを多数隣接配置する際の配置効率がよい。また6角筒に加わる負荷の位置等に応じて、片方の半筒形ブロック体のみを強化することもできるので、必要に応じて必要な部分のみを強化でき、経済的である。
そして特に、肉厚を有する6角筒を該6角筒の対向する一対の角部の稜線を結ぶ面で2分割した形状に成型されてなるコンクリート製の半筒形ブロック体であるので、その両端側の壁を外方へ拡開した状態とすることができ、コンクリート成型した後の内側型枠の抜き出しが容易となる。また半筒形ブロック体の両端側の壁を外方へ拡開した状態とすることができるので、半筒形ブロック体の重ね合わせが容易となり、省スペース、低コストで保管や運搬ができ、現場での組立に供することができる。
また請求2に記載のブロック体によれば、上記請求項1に記載の構成による効果に加えて、半筒形ブロック体の両端側にある一対の分割角部の端面を半筒形ブロック体同士の結合用合わせ面として、該結合用合わせ面に連結用ボルト貫通穴を設けるようにしているので、現に前記結合用合わせ面を貫通して外壁に開口する連結用ボルト貫通穴を連通させることが可能となり、2つの半筒形ブロック体を合わせてボルト、ナットで容易に両者を連結接合することができる。
また請求項3に記載のブロック体によれば、上記請求項1又は2に記載の構成による効果に加えて、半筒形ブロック体の3側壁の少なくとも1側壁に開口窓を設けているので、該半筒形ブロック体を組み合わせて開口窓付の6角筒やこれに底や蓋を組み合わせたものを容易に得ることができる。
また請求項4に記載のブロック組立体によれば、型抜きが容易で保管や運搬に省スペースが図れる半筒形ブロック体を用いた6角筒やそれに底や蓋等を付けたブロック組立体を容易に得ることができる。
また請求項5に記載のブロック組立体によれば、上記請求項4に記載の構成による効果に加えて、一対の半筒形ブロック体同士を接合すると共に得られた6角筒の筒端面の少なくとも一方の端面にコンクリート製の6角板状ブロック体を接合することで、コンクリート製の6角筒状容器や水槽等の槽を容易に得ることができる。
また請求項6に記載のブロック組立体によれば、上記請求項5に記載の構成による効果に加えて、半筒形ブロック体同士の接合は、半筒形ブロック体の結合用合わせ面を貫通する連結用ボルト貫通穴にボルトを通して締め付けることで行っているので、ボルトを用いてコンクリート製の6角筒状容器や水槽等の槽を容易に組み立てることができる。
また請求項7に記載のブロック組立体によれば、上記請求項4〜6の何れかに記載の構成による効果に加えて、半筒形ブロック体の3側壁の少なくとも1側壁に開口窓を設けることで、窓付の6角筒やそれに底や蓋の付いたブロック組立体を得ることができ、海底等に沈める漁礁として用いることができる組立体を容易に得ることができる。
また請求項8に記載のブロック組立体によれば、上記請求項6又は7に記載の構成による効果に加えて、6角板状ブロック体に開口窓を設けることで、底や蓋にも窓を設けた6角筒のブロック組立体を得ることができ、海底等に沈める漁礁として用いることができる組立体を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るブロック組立体の実施形態の例を示す斜視図である。
【図2】図1に示すブロック組立体の平面図である。
【図3】図1に示すブロック組立体の接合部の詳細を示す断面図である。
【図4】図1に示すブロック組立体から6角板状ブロック体を分離した状態を示す斜視図である。
【図5】本考案に係る一対のブロック体を示す斜視図である。
【図6】本考案に係るブロック体の成型の際の型枠の配置例を示す平面図である。
【図7】本考案以外のブロック体の場合の成型の際の型枠の配置例を示す平面図である。
【図8】本考案に係るブロック体の保管時や運搬時の配置例を示す図である。
【図9】本考案に係るブロック組立体の実施形態の他の例を示す斜視図で、上蓋を外して見た図である。
【符号の説明】
1、2 ブロック組立体
10 半筒形ブロック体
11 分割角部
11a 結合用合わせ面
12 連結用ボルト貫通穴
15 開口窓
20 6角板状ブロック体
25 開口窓
50 ボルト
K、K1 角部
L1 稜線
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 肉厚を有する6角筒を該6角筒の対向する一対の角部の稜線を結ぶ面で2分割した形状に成型されてなるコンクリート製の半筒形ブロック体であることを特徴とするブロック体。
【請求項2】 半筒形ブロック体の両端側にある一対の分割角部の端面を半筒形ブロック体同士の結合用合わせ面として、該結合用合わせ面に連結用ボルト貫通穴を設けている請求項1に記載のブロック体。
【請求項3】 半筒形ブロック体の3側壁の少なくとも1側壁に開口窓を設けている請求項1又は2に記載のブロック体。
【請求項4】 肉厚を有する6角筒を該6角筒の対向する一対の角部の稜線を結ぶ面で2分割した形状に成型されてなるコンクリート製の半筒形ブロック体を有し、該半筒形ブロック体の両端側にある一対の分割角部の端面を半筒形ブロック体同士の結合用合わせ面として、該結合用合わせ面で半筒形ブロック体同士を接合してなることを特徴とするブロック組立体。
【請求項5】 一対の半筒形ブロック体同士を接合すると共に得られた6角筒の筒端面の少なくとも一方の端面にコンクリート製の6角板状ブロック体を接合していることを特徴とする請求項4に記載のブロック組立体。
【請求項6】 半筒形ブロック体同士の接合は、半筒形ブロック体の結合用合わせ面を貫通する連結用ボルト貫通穴にボルトを通して締め付けることで行う請求項5に記載のブロック組立体。
【請求項7】 半筒形ブロック体の3側壁の少なくとも1側壁に開口窓を設けている請求項4〜6の何れかに記載のブロック組立体。
【請求項8】 6角板状ブロック体に開口窓を設けている請求項6又は7に記載のブロック組立体。
【請求項1】 肉厚を有する6角筒を該6角筒の対向する一対の角部の稜線を結ぶ面で2分割した形状に成型されてなるコンクリート製の半筒形ブロック体であることを特徴とするブロック体。
【請求項2】 半筒形ブロック体の両端側にある一対の分割角部の端面を半筒形ブロック体同士の結合用合わせ面として、該結合用合わせ面に連結用ボルト貫通穴を設けている請求項1に記載のブロック体。
【請求項3】 半筒形ブロック体の3側壁の少なくとも1側壁に開口窓を設けている請求項1又は2に記載のブロック体。
【請求項4】 肉厚を有する6角筒を該6角筒の対向する一対の角部の稜線を結ぶ面で2分割した形状に成型されてなるコンクリート製の半筒形ブロック体を有し、該半筒形ブロック体の両端側にある一対の分割角部の端面を半筒形ブロック体同士の結合用合わせ面として、該結合用合わせ面で半筒形ブロック体同士を接合してなることを特徴とするブロック組立体。
【請求項5】 一対の半筒形ブロック体同士を接合すると共に得られた6角筒の筒端面の少なくとも一方の端面にコンクリート製の6角板状ブロック体を接合していることを特徴とする請求項4に記載のブロック組立体。
【請求項6】 半筒形ブロック体同士の接合は、半筒形ブロック体の結合用合わせ面を貫通する連結用ボルト貫通穴にボルトを通して締め付けることで行う請求項5に記載のブロック組立体。
【請求項7】 半筒形ブロック体の3側壁の少なくとも1側壁に開口窓を設けている請求項4〜6の何れかに記載のブロック組立体。
【請求項8】 6角板状ブロック体に開口窓を設けている請求項6又は7に記載のブロック組立体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【登録番号】第3022083号
【登録日】平成7年(1995)12月20日
【発行日】平成8年(1996)3月12日
【考案の名称】ブロック体及び該ブロック体を用いたブロック組立体
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願平7−9968
【出願日】平成7年(1995)8月28日
【出願人】(594059352)
【登録日】平成7年(1995)12月20日
【発行日】平成8年(1996)3月12日
【考案の名称】ブロック体及び該ブロック体を用いたブロック組立体
【国際特許分類】
【出願番号】実願平7−9968
【出願日】平成7年(1995)8月28日
【出願人】(594059352)
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