プラスチック成形品への転写方法。
【課題】水加圧の方法を用いず、また、ある程度の曲面への貼り付けを可能にする、絵柄をプラスチック成形品に転写する方法を提供する。
【解決手段】台紙に転写層が張り付いた水転写用シートを水に浸す工程と、水転写用シートから、台紙を剥がして転写層をプラスチック成形品に貼り付ける工程と、転写層を貼り付けたプラスチック成形品を乾燥させる工程と、転写層を貼り付けたプラスチック成形品を焼き付ける工程を経て、水転写用シートの転写層をプラスチック成形品に転写する。
【解決手段】台紙に転写層が張り付いた水転写用シートを水に浸す工程と、水転写用シートから、台紙を剥がして転写層をプラスチック成形品に貼り付ける工程と、転写層を貼り付けたプラスチック成形品を乾燥させる工程と、転写層を貼り付けたプラスチック成形品を焼き付ける工程を経て、水転写用シートの転写層をプラスチック成形品に転写する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、水転写シートの絵柄等をプラスチック成形品に転写する方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来の絵柄をプラスチック成形品に転写する方法として、先に、プラスチック成形品に、画像層が水溶紙ベースに貼り付けてある転写体を貼り付け、後に水に漬けて、水溶紙ベースを溶かす方法や、水加圧によって被転写体の表面に印刷模様層を接着させる方法等が知られている。
【特許文献１】特開平３−２２７７００
【特許文献２】特開平９−１９９６
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
しかしながら、前者の方法では、転写部分が小さくて、平らな面に張る場合は問題が無いが、転写部分が大きくなれば、曲面への貼り付けが困難となる問題が生じていた。
【０００４】
また、後者の方法では、転写出来る場所や面積が限られ、また作業性が著しく悪かった。
【０００５】
そこで、水加圧の方法を用いず、また、ある程度の曲面への貼り付けを簡易に可能にする、絵柄等をプラスチック成形品に転写する方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
請求項１記載の発明は、台紙に転写層が張り付いた水転写用シートを水に浸す工程と、水転写用シートから、台紙を剥がして転写層をプラスチック成形品に貼り付ける工程と、転写層を貼り付けたプラスチック成形品を乾燥させる工程と、転写層を貼り付けたプラスチック成形品を焼き付ける工程を経て、水転写用シートの転写層をプラスチック成形品に転写する方法である。
【発明の効果】
【０００７】
本発明は以上説明したような工程で実施され、次のような効果を有する。
【０００８】
請求項１に記載の発明によれば、水加圧工程を省略して作業性を上げ、転写層も、簡単に任意の位置に配置することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００９】
台紙に転写層が張り付いた水転写用シートを水に浸す工程と、水転写用シートから、台紙を剥がして転写層をプラスチック成形品に貼り付ける工程と、転写層を貼り付けたプラスチック成形品を乾燥させる工程と、転写層を貼り付けたプラスチック成形品を焼き付ける工程を経て、水転写用シートの転写層をプラスチック成形品に転写する。
【実施例】
【００１０】
以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
【００１１】
まず、台紙に転写層が張り付いた水転写用シートを水に浸す工程では、５分間程度水に漬けて、台紙と転写層の粘着具合が弱くさせる。
【００１２】
ここで、転写層は、表面に、任意の模様や図形、文字等が印刷されており、この転写層の部分をプラスチック成形品の各面に貼り付けるため、水転写用シートを予め各面に合わせて加工したものを使用する。
【００１３】
そして、水転写用シートから、台紙を剥がして転写層をプラスチック成形品に貼り付ける工程では、任意の位置に配置し、水に浸った状態で容易に曲面等に貼り付けを可能にする。
【００１４】
次に、転写層を貼り付けたプラスチック成形品を乾燥させる工程では、ハンドドライヤーで１４０度前後の熱風を１分間程度当て、プラスチック成形品と転写層に隙間無く密着するよう乾燥させる。
【００１５】
ここで、乾燥し終わったプラスチック成形品は、次工程に備え、オーブンプレートの上に並列させておく。
【００１６】
更に、転写層を貼り付けたプラスチック成形品を焼き付ける工程では、オーブンプレートに乗せた転写層を貼り付けたプラスチック成形品をオーブン乾燥機内で、１４０〜１５０度の熱で乾燥させる。
【００１７】
上記焼付け工程では、１分間程度の乾燥を少なくとも３回に分けて行い、プラスチック成形品の変形や、転写層に施された印刷部分が変色、変形しないよう調整することが望ましい。
【００１８】
最後に、本発明の転写方法で転写した後、転写層を貼り付けたプラスチック成形品表面にコーティングを行い、専用ブースにて、プラスチック成形品に溶剤を拭きつけ、表面に光沢を与えたり、艶をなくしたりする。
【００１９】
また、本コーティングにより、プラスチック成形品表面が傷付きにくくなる。
【００２０】
以上説明したように、好ましい実施例を挙げて本考案を説明したが、本考案はその実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨の範囲内で種々に改変できる。
【技術分野】
【０００１】
本発明は、水転写シートの絵柄等をプラスチック成形品に転写する方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来の絵柄をプラスチック成形品に転写する方法として、先に、プラスチック成形品に、画像層が水溶紙ベースに貼り付けてある転写体を貼り付け、後に水に漬けて、水溶紙ベースを溶かす方法や、水加圧によって被転写体の表面に印刷模様層を接着させる方法等が知られている。
【特許文献１】特開平３−２２７７００
【特許文献２】特開平９−１９９６
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
しかしながら、前者の方法では、転写部分が小さくて、平らな面に張る場合は問題が無いが、転写部分が大きくなれば、曲面への貼り付けが困難となる問題が生じていた。
【０００４】
また、後者の方法では、転写出来る場所や面積が限られ、また作業性が著しく悪かった。
【０００５】
そこで、水加圧の方法を用いず、また、ある程度の曲面への貼り付けを簡易に可能にする、絵柄等をプラスチック成形品に転写する方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
請求項１記載の発明は、台紙に転写層が張り付いた水転写用シートを水に浸す工程と、水転写用シートから、台紙を剥がして転写層をプラスチック成形品に貼り付ける工程と、転写層を貼り付けたプラスチック成形品を乾燥させる工程と、転写層を貼り付けたプラスチック成形品を焼き付ける工程を経て、水転写用シートの転写層をプラスチック成形品に転写する方法である。
【発明の効果】
【０００７】
本発明は以上説明したような工程で実施され、次のような効果を有する。
【０００８】
請求項１に記載の発明によれば、水加圧工程を省略して作業性を上げ、転写層も、簡単に任意の位置に配置することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００９】
台紙に転写層が張り付いた水転写用シートを水に浸す工程と、水転写用シートから、台紙を剥がして転写層をプラスチック成形品に貼り付ける工程と、転写層を貼り付けたプラスチック成形品を乾燥させる工程と、転写層を貼り付けたプラスチック成形品を焼き付ける工程を経て、水転写用シートの転写層をプラスチック成形品に転写する。
【実施例】
【００１０】
以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
【００１１】
まず、台紙に転写層が張り付いた水転写用シートを水に浸す工程では、５分間程度水に漬けて、台紙と転写層の粘着具合が弱くさせる。
【００１２】
ここで、転写層は、表面に、任意の模様や図形、文字等が印刷されており、この転写層の部分をプラスチック成形品の各面に貼り付けるため、水転写用シートを予め各面に合わせて加工したものを使用する。
【００１３】
そして、水転写用シートから、台紙を剥がして転写層をプラスチック成形品に貼り付ける工程では、任意の位置に配置し、水に浸った状態で容易に曲面等に貼り付けを可能にする。
【００１４】
次に、転写層を貼り付けたプラスチック成形品を乾燥させる工程では、ハンドドライヤーで１４０度前後の熱風を１分間程度当て、プラスチック成形品と転写層に隙間無く密着するよう乾燥させる。
【００１５】
ここで、乾燥し終わったプラスチック成形品は、次工程に備え、オーブンプレートの上に並列させておく。
【００１６】
更に、転写層を貼り付けたプラスチック成形品を焼き付ける工程では、オーブンプレートに乗せた転写層を貼り付けたプラスチック成形品をオーブン乾燥機内で、１４０〜１５０度の熱で乾燥させる。
【００１７】
上記焼付け工程では、１分間程度の乾燥を少なくとも３回に分けて行い、プラスチック成形品の変形や、転写層に施された印刷部分が変色、変形しないよう調整することが望ましい。
【００１８】
最後に、本発明の転写方法で転写した後、転写層を貼り付けたプラスチック成形品表面にコーティングを行い、専用ブースにて、プラスチック成形品に溶剤を拭きつけ、表面に光沢を与えたり、艶をなくしたりする。
【００１９】
また、本コーティングにより、プラスチック成形品表面が傷付きにくくなる。
【００２０】
以上説明したように、好ましい実施例を挙げて本考案を説明したが、本考案はその実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨の範囲内で種々に改変できる。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
台紙に転写層が張り付いた水転写用シートを水に浸す工程と、水転写用シートから、台紙を剥がして転写層をプラスチック成形品に貼り付ける工程と、転写層を貼り付けたプラスチック成形品を乾燥させる工程と、転写層を貼り付けたプラスチック成形品を焼き付ける工程を経て、水転写用シートの転写層をプラスチック成形品に転写する方法。
【請求項１】
台紙に転写層が張り付いた水転写用シートを水に浸す工程と、水転写用シートから、台紙を剥がして転写層をプラスチック成形品に貼り付ける工程と、転写層を貼り付けたプラスチック成形品を乾燥させる工程と、転写層を貼り付けたプラスチック成形品を焼き付ける工程を経て、水転写用シートの転写層をプラスチック成形品に転写する方法。
【公開番号】特開２０１２−５１３０２（Ｐ２０１２−５１３０２Ａ）
【公開日】平成２４年３月１５日（２０１２．３．１５）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−１９７１７８（Ｐ２０１０−１９７１７８）
【出願日】平成２２年９月２日（２０１０．９．２）
【出願人】（５９８１５２８８４）株式会社ノルコーポレーション (7)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２４年３月１５日（２０１２．３．１５）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年９月２日（２０１０．９．２）
【出願人】（５９８１５２８８４）株式会社ノルコーポレーション (7)
【Ｆターム（参考）】
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