説明

プラスチック筐体を有する船舶燃料供給システムおよびその構成方法

船舶燃料供給システムおよびその構成方法は、燃料フィルタ筐体および燃料蒸気セパレータ筐体のうちの少なくとも1つに、そこから横方向に延在する下側支持キャップを設け、下側支持キャップは燃料フィルタ筐体および/または燃料蒸気セパレータ筐体とのプラスチック材料の単一ピースとして形成される。さらに、このシステムは、下側支持キャップから上方向に延在する熱シールドを含む。燃料フィルタ筐体および/または燃料蒸気セパレータ筐体と、下側支持キャップと、熱シールドとは、650℃の炎に2 1/2分間直接的に晒されても溶けない熱硬化プラスチックのモノリシックピースとして構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
この出願は2009年4月27日に出願された、本願明細書において全文参照により援用される米国仮特許出願連続番号第61/172,860号の利益を主張する。
【0002】
発明の背景
1.技術分野
この発明は一般的に船舶燃料供給システムに関し、より特定的には、スターンドライブ式および船内式の船舶燃料供給システムに関する。
【背景技術】
【0003】
2.関連技術
燃料蒸気セパレータアセンブリのような船舶燃料供給構成要素は典型的に、互いに別個に構成される構成要素と、アルミニウムおよび鋼のような金属材料とから組み付けられる。これらの構成要素は、構成される際に、単位モジュールとして共通に一緒にバンドルされる。特に、燃料供給システムが船内に収容されて船の外部に直接的に露出していないスターンドライブ式および船内式の船舶適用例において金属材料を用いる主な目的は、米国沿岸警備要件(US Coast Guard requirement)183.590に基づく熱への抵抗要件および燃焼テスト要件を満たすためである。金属の構成要素は、熱および燃焼テスト要件を満たすが、時間とともに、特に塩水環境において腐食しやすくなるという問題がある。したがって、金属の構成要素では典型的に、たとえば電着塗布によって金属の構成要素の外面上がコーティングされて腐食の発生が抑制される。コーティング材料を金属の構成要素に塗布しなければならないことによって、材料コストおよび製造に関連するコストが増加するという問題がある。さらにコーティングは時間の経過により、液体燃料によって腐食しやすくなり得る。したがって、コーティングされた金属の構成要素をプラスチックの構成要素と置き換えるための努力がなされてきたが、プラスチック構成要素は前述の燃焼テスト要件を満たすことができない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一局面に従って構成される、スターンドライブ式または船内式の船舶エンジンのための燃料供給システムは、米国沿岸警備要件183.590に基づく熱および燃焼テスト要件に合格することが可能なプラスチック材料の構成を用いる。プラスチック材料は、2つ以上の構成要素の少なくとも一部を提供するよう構成される単一のモノリシックピースの材料として形成され得る。これにより、公知の燃料供給システムの個々に構成された構成要素のいくつかが不要になる。さらに、このプラスチック材料は、コーティングされる必要なく、特に酸化および海水への露出による腐食に対して抵抗がある。さらに、構成要素は、隣接するエンジン機構または他の構造に合致または実質的に合致するよう成形されることが可能である。これにより、起こり得る「熱ポケット」または熱トラップの形成を回避する。したがって、システムの構成要素の数およびそれに関連する製造コストが低減されるとともに、効率的な封体部(動作空間)に個々の構成要素をパッケージングする性能が向上する。
【0005】
本発明に従って構成される1つの燃料供給システムは、燃料フィルタ筐体と燃料蒸気セパレータ筐体とのうち少なくとも1つを含む船舶燃料供給システムに、そこから横方向に延在する下側支持キャップを設け、下側支持キャップは燃料フィルタ筐体および/または燃料蒸気セパレータ筐体との単一ピースのプラスチック材料として形成される。さらに、このシステムは、下側支持キャップから上方向に延在する熱シールドを含む。燃料フィルタ筐体および/または燃料蒸気セパレータ筐体と、下側支持キャップと、熱シールドとが、650℃の炎に2 1/2分間直接的に晒されても溶けない熱硬化プラスチックのモノリシックピースとして構成される。
【0006】
本発明の別の局面に従うと、熱シールドは、燃料蒸気セパレータ筐体の外側に配置される高圧力燃料ポンプを放射熱への露出から遮蔽するよう構成される。
【0007】
本発明のさらに別の局面に従うと、搭載板が熱シールドとは反対の下側支持キャップから上方向に延在し、この搭載板は、燃料フィルタ筐体と下側支持キャップとのプラスチック材料の単一ピースとして形成される。燃料蒸気セパレータ筐体はフィルタ筐体と流体連通するよう構成され、燃料蒸気セパレータ筐体は、燃料蒸気が燃料蒸気セパレータ筐体内において液体燃料から分離されるとともに、そこから外方向へベントされること可能にするよう蒸気ベントポートを有する。
【0008】
本発明の別の局面に従うと、本発明に従って構成される船舶燃料供給システムは、互いに熱硬化プラスチック材料の単一ピースとして形成される燃料フィルタ筐体および燃料蒸気セパレータ筐体を含む燃料蒸気セパレータアセンブリを提供する。当該プラスチック材料は、米国沿岸警備要件183.590に基づく前述の熱および燃焼テスト要件に合格することができる。
【0009】
本発明のさらに別の局面に従うと、船舶燃料供給システムのための構成要素を構成する方法が提供される。この方法は、650℃の炎に2 1/2分間直接的に晒されても溶けない熱硬化プラスチックを用いて、燃料フィルタ筐体と燃料蒸気セパレータ筐体とのうちの少なくとも1つを、上記筐体から延在する一体成形された下側支持キャップと、下側支持キャップから上方向に延在する一体成形された熱シールドと成形するステップを含む。
【0010】
本発明のこれらおよび他の局面、特徴、および利点は、以下の現在の好ましい実施例および最良の形態の詳細な説明、特許請求の範囲、および添付図面と関連して考慮すると、より容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一局面に従って構成される船舶燃料供給システムの斜視図である。
【図2】図1の船舶燃料供給システムのモノリシックの燃料フィルタ筐体および熱シールドの斜視図である。
【図3】本発明の別の局面に従って構成される船舶燃料供給システムの分解斜視図である。
【図4】異なる視点からの図3の船舶燃料供給システムの別の分解斜視図である。
【図5】カバーが取除かれた図3の船舶燃料供給システムの上面図である。
【図5A】本発明の別の局面に従って構成される船舶燃料供給システムの、図5に類似した図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
現在の好ましい実施例の詳細な説明
より詳細に図面を参照して、図1は以下において燃料蒸気セパレータアセンブリまたは単純にアセンブリ10とも称する、本発明の一局面に従って構成される船舶燃料供給システムを示す。アセンブリ10は、スターンドライブ式または船内式の船舶エンジンのための燃料供給システムとして機能し、米国沿岸警備要件183.590に基づく熱および燃焼テスト要件に合格することが可能なプラスチック材料を用いて構成される。米国沿岸警備要件183.590では、アセンブリの実質的な部分、特に外側に露出した表面を構成する場合、2 1/2分間、650℃の炎に露出しても溶けることなく耐える能力が要求される。プラスチック材料から構成されるので、構成要素の材料コストおよびそれに関連する製造コストは低減される。さらに当該プラスチック材料は、コーティングされなくても、特に酸化および海水への露出による腐食に抵抗可能であり、効率的な構成に成形することができる。これにより、アセンブリ10は、最小の封体部内に搭載され得る。
【0013】
例示される実施例において、アセンブリ10は、前述のプラスチック材料から構成される燃料フィルタ筐体12と、以下において格納部または蒸気セパレータ筐体14と称する蒸気セパレータ格納部とを有する。燃料フィルタ筐体12は燃料フィルタ13を内部に受け入れるように構成され、格納部14は液体燃料から燃料蒸気を分離するように機能する。プラスチック材料は、約300℃で溶ける標準的な熱可塑性物質とは異なり、溶けることなく熱を遮蔽するとともに前述の燃焼テストに耐えることができる。したがって、完成したプラスチック構成要素は当該テストに合格するとともに、このプラスチック材料によって遮蔽される如何なる構成要素も熱への露出から保護される。燃料フィルタ筐体12および格納部14を構成するのにもっともよく適していると考えられるプラスチック材料は、圧縮および射出成形に好適な、鉱物が充填されたガラス繊維強化ビニールエステル化合物から形成される熱硬化プラスチックである。このようなプラスチック材料の1つは、商業的に入手可能であり、BMC685またはBMC695の名称で販売され、イリノイ州ウエストシカゴのBulk Molding Compounds社から購入可能である。
【0014】
アセンブリ10は、低圧力ポンプ16および高圧力ポンプ18を含む。低圧力ポンプ16は、上流の燃料タンク(図示せず)から燃料フィルタ筐体12を通じて液体燃料を注入するよう機能する。液体燃料は燃料フィルタ筐体12を通過し、フィルタ13によってフィルタリングされる。次いで、低圧力ポンプ16は、フィルタリングされた液体燃料を格納部14の中へと注入する。低圧力ポンプ16は、図1では格納部14の外側にあるように示される。高圧力ポンプ18も図1では格納部14の外側にあるように示される。次いで、高圧力ポンプ18は格納部14から高圧力燃料排出ポート19を通って内燃機関(図示せず)の燃料噴射器アレイに液体燃料を注入する。
【0015】
格納部14は、液体燃料から燃料蒸気を分離するよう機能し、セパレータ壁を有し得る。セパレータ壁は、所望のように格納部とのプラスチック材料の単一ピースとして格納部14内に成形される。燃料蒸気は、液体燃料から分離される際、たとえば蒸気ベントポート20を通じて格納部14からベントされる。ここで蒸気ベントポート20は、水冷ポート21に加えて、上側格納部キャップまたはカバー22に形成されるように示される。上側格納部キャップ22は、プラスチック材料の別個のピースとして構成され、任意の所望のフィッティングおよび形状を有するよう成形され得る。格納部14は、上側カバー22に隣接する上端26と、下端または基部28との間を延在する略円筒壁24とを有する。上端26は、格納部14の長手方向の中心軸30に略垂直な面に沿って延在するよう示される。基部28は、格納部14が使用のために搭載される方位に対応するよう軸30に対して傾斜した関係にある傾斜面を有するよう成形される。基部28は、水冷コイルへの取付のためのポート32のような所望のフィッティングおよび/または開口部を有するよう成形され得る。水冷コイルの例としては、格納部14ならび/または燃料ラインにおける受入れのためにサイズ決めされる渦巻き型クーリングコイル(spiral wound coiling coil)(図示せず)がある。燃料ラインは燃料フィルタ筐体12からの液体燃料の流入および高圧力ポンプ18への流出のためのものである。さらに、図1に示すように、格納部14は、格納部14を燃料フィルタ筐体12に取付けることを容易にするよう、ここではボルト通路33として示される搭載機構を有するように成形され得る。
【0016】
燃料フィルタ筐体12は、上側カバーまたはキャップ31と、そこから横方向に延在する下側支持基部またはキャップ34とを有する。下側支持キャップ34は、燃料フィルタ筐体12とのプラスチック材料の単一のモノリシックピースとして形成される。さらに、直立した支持熱シールド36が、下側支持キャップ34から上方向に延在する。熱シールド36は燃料フィルタ筐体12および下側支持キャップ34に取付けられ、燃料フィルタ筐体12と下側支持キャップ34とのプラスチック材料の単一のモノリシックピースとして形成される。熱シールド36は、外部に搭載された高圧力燃料ポンプ18を熱および炎への露出から遮蔽するように構成され、部分的な円筒状の構成を有するように示される。しかしながら、「成形された(as molded)」の構成要素であるので、熱シールド36は、所望の外部および内部構成を提供するよう任意の好適な形状を有するように構成され得るということが認識されるべきである。
【0017】
さらに、モノリシックの「成形された(as molded)」プラスチック構成要素は好ましくは搭載板38を含む。搭載板38は、搭載板38と熱シールド36とが横方向に互いに好適な距離だけ間隔を空けて所望の構成要素を間に受け入れるように下側支持キャップ34の熱シールド36とは反対側から上方向に延在する。図2においてもっともよく示されるように、搭載板38は、燃料フィルタ筐体12および下側支持キャップ34から直接的に延在する。搭載板38は好ましくは、燃料フィルタ筐体12、したがってアセンブリ10を支持構造(図示せず)に搭載するための貫通口40を有するよう成形される。示されるように、グロメット42が開口部40の各々に配置される。さらに、搭載板38は好ましくは、格納部14を搭載するのを容易にするために搭載機構を有するように成形される。ここでは搭載機構は、格納部14上のボルト通路33と整列するよう構成されるボルト貫通路44として示される。
【0018】
図3−図5では、本発明の別の局面に従って構成される、燃料蒸気セパレータアセンブリ110とも称する船舶燃料供給システムが示される。100だけずらした同じ参照番号は同様の機構を特定するよう用いられる。アセンブリ110は、燃料フィルタ筐体112と、格納部114と、低圧力および高圧力ポンプ116、118と、冷却コイル44とを有する。前述の実施例とは異なり、燃料フィルタ筐体112および格納部114は、熱硬化性プラスチック材料の単一のモノリシックピースとして構成される。さらに、低圧力および高圧力ポンプ116、118を格納部114の外部に配置するのではなく、格納部114のプラスチック壁がポンプ116、118に対して熱シールドとして機能するように両者とも格納部114の中に受け入れられる。さらに、ポンプ116、118の配置と、液体燃料の流れと燃料蒸気の流れおよび分離とを調節することを容易にするよう、バッフル壁46が、格納部114とのプラスチック材料の単一ピースとして成形される。示される実施例では、バッフル壁46の少なくとも一部がポンプ116、118の間を延在する。高圧力燃料ポンプ118は、バッフル壁46の半円筒部または半円筒よりも若干大きい部分によって与えられる、高圧力燃料ポンプ118がしっかりと嵌るキャビティ内に受け入れられる。低圧力燃料ポンプ116は、バッフル壁46において円筒状の壁が設けられた部分内に受け入れられる。燃料流量の要件に依存して、バッフル壁46は、さまざまな構成を有するよう形成され、特に格納部114とのプラスチック材料の単一ピースとして成形されるという簡潔さが与えられ得る。さらに、冷却コイル44を格納部114に配置するとともに、水入口フィッティングおよび水出口フィッティング50、52を冷却コイル44に結合することを容易にするために、格納部114の側壁48は、内部に成形された入口開口部54と出口開口部56とを有する。
【0019】
上側キャップ131、122は、燃料フィルタ筐体112および格納部114をそれぞれカバーするようプラスチック材料を用いて別個に成形される。格納部の上側キャップ122は、内部に成形された高圧力燃料排出ポート119および圧力調整ポート58を有するよう形成される。
【0020】
図5Aでは、本発明の別の局面に従って構成される、燃料蒸気セパレータアセンブリ210とも称する船舶燃料供給システムが示される。200だけずらした同じ参照番号は同様の機構を特定するよう用いられる。アセンブリ210は上で論じたアセンブリに非常に似ているが、低圧力および高圧力ポンプ216、218が単一の燃料蒸気セパレータ格納部214に対して内側にあるのではなく、高圧力燃料ポンプ218が格納部214の内部に受け入れられる一方、低圧力燃料ポンプ216は燃料フィルタ筐体212内の円筒状の燃料フィルタ213内に同心状に受け入れられる。別の態様では、アセンブリ210は、アセンブリ110について論じたのと同様のままである。
【0021】
上で論じた実施例10、110、210では、すべての成形されたプラスチック構成要素の外観は、隣接した構造に合致または実質的に合致するよう成形され得る。したがって、熱トラップとも称される熱ポケットの形成が回避される。さらに、プラスチック構成要素の外面の外観は、平滑かつ丸いコーナ部を有するように成形され得、これにより熱トラップの形成をさらに回避する。たとえば、フィルタ筐体12は、その基部が軸30に対して傾斜した関係で形成されるように示される。この基部は、エンジンへの組み付けの際、略水平であり、隣接したエンジン表面と当接した面一の関係となる。したがって、基部28と隣接したエンジン表面との間で熱トラップの形成がない。
【0022】
上記教示に鑑みて、本発明の多くの修正例および変形例が可能であることは明らかである。したがって、如何なる究極的に許可される請求項の範囲内において、本発明は具体的に説明したのとは別の態様で実施されてもよいということが理解されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
船舶燃料供給システムであって、
燃料フィルタ筐体および燃料蒸気セパレータ筐体の少なくとも1つと、
前記少なくとも1つの燃料フィルタ筐体または燃料蒸気セパレータ筐体から延在する下側支持キャップと、
前記下側支持キャップから上方向に延在する熱シールドとを含み、
前記少なくとも1つの燃料フィルタ筐体および燃料蒸気セパレータと、前記下側支持キャップと、前記熱シールドとは、650℃の炎に2 1/2分間直接的に晒されても溶けない熱硬化プラスチックのモノリシックピースとして構成される、船舶燃料供給システム。
【請求項2】
前記下側支持キャップから延在するとともに、前記下側支持キャップとの熱硬化プラスチックのモノリシックピースとして構成される搭載板をさらに含む、請求項1に記載の船舶燃料供給システム。
【請求項3】
前記搭載板は、燃料フィルタ筐体または燃料蒸気セパレータ筐体の前記少なくとも1つに取付けられる、請求項2に記載の船舶燃料供給システム。
【請求項4】
前記搭載板および前記熱シールドは、互いに横方向に間隔を空けた関係で前記下側支持キャップの対向する側から延在する、請求項2に記載の船舶燃料供給システム。
【請求項5】
前記燃料蒸気セパレータ筐体の外部に搭載される高圧力燃料ポンプをさらに含み、前記熱シールドは前記高圧力燃料ポンプを遮蔽するように構成される、請求項4に記載の船舶燃料供給システム。
【請求項6】
前記熱シールドは前記燃料フィルタ筐体から延在する、請求項5に記載の船舶燃料供給システム。
【請求項7】
前記熱シールドと前記搭載板との間に配置される前記下側支持キャップとは別個のピースの材料として構成される燃料蒸気セパレータ筐体をさらに含む、請求項5に記載の船舶燃料供給システム。
【請求項8】
前記下側支持キャップは前記燃料フィルタ筐体と前記燃料蒸気セパレータ筐体との両方との熱硬化プラスチックのモノリシックピースとして構成される、請求項1に記載の船舶燃料供給システム。
【請求項9】
前記燃料蒸気セパレータ筐体内に配置される高圧力燃料ポンプおよび低圧力燃料ポンプをさらに含む、請求項8に記載の船舶燃料供給システム。
【請求項10】
前記高圧力燃料ポンプと前記低圧力燃料ポンプとの間を延在するバッフル壁をさらに含み、前記バッフル壁は前記燃料蒸気セパレータ筐体との熱硬化プラスチックのモノリシックピースとして構成される、請求項9に記載の船舶燃料供給システム。
【請求項11】
前記燃料蒸気セパレータ筐体内に配置される高圧力燃料ポンプと、前記燃料フィルタ筐体内に配置される低圧力燃料ポンプとをさらに含む、請求項8に記載の船舶燃料供給システム。
【請求項12】
燃料フィルタ筐体および燃料蒸気セパレータ筐体の少なくとも1つを、前記筐体から延在する一体成形された下側支持キャップおよび前記下側支持キャップから上方向に延在する一体成形された熱シールドと、650℃の炎に2 1/2分間直接的に晒されても溶けない熱硬化プラスチックを用いて成形するステップを含む、船舶燃料供給システムのための構成要素を構成する方法。
【請求項13】
前記下側支持キャップから延在する搭載板を、前記下側支持キャップとの熱硬化プラスチックのモノリシックピースとして成形するステップをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記燃料フィルタ筐体または前記燃料蒸気セパレータ筐体のうちの少なくとも1つと取付けられた関係で前記搭載板を成形する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記搭載板と前記熱シールドとを前記下側支持キャップの対向する側上に互いに横方向に間隔を空けた関係で成形する、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記燃料蒸気セパレータ筐体と前記熱シールドとの間に高圧力燃料ポンプを搭載するステップをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記熱シールドを前記燃料フィルタ筐体と取付けられる関係に成形するステップをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記熱シールドと前記搭載板との間の前記下側支持キャップとは別個のピースの材料として構成される燃料蒸気セパレータ筐体を配置するステップをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記燃料フィルタ筐体および前記燃料蒸気セパレータ筐体の両方との熱硬化プラスチックのモノリシックピースとして前記下側支持キャップを成形するステップを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項20】
高圧力燃料ポンプおよび低圧力燃料ポンプを前記燃料蒸気セパレータ筐体内に配置するステップをさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記高圧力燃料ポンプと前記低圧力燃料ポンプとの間を延在するバッフル壁を、燃料蒸気セパレータ筐体との熱硬化プラスチックのモノリシックピースとして成形するステップをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
高圧力燃料ポンプを前記燃料蒸気セパレータ筐体内に配置するとともに、低圧力燃料ポンプを前記燃料フィルタ筐体内に配置するステップをさらに含む、請求項19に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図5A】
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【公表番号】特表2012−525539(P2012−525539A)
【公表日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−508578(P2012−508578)
【出願日】平成22年4月27日(2010.4.27)
【国際出願番号】PCT/US2010/032507
【国際公開番号】WO2010/129251
【国際公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【出願人】(599058372)フェデラル−モーグル コーポレイション (234)