説明

プランター保持コンクリートブロック

【課題】コンクリートブロックの上面にプランターが設置可能であって、かつ水やりの回数を低減させ、土壌が乾燥して植物が枯れる可能性を低減させることができるプランター保持コンクリートブロックを提供する。
【解決手段】プランター10は、上面が矩形を有し、底面が上面より小さい矩形を有する容器部11と、容器部11の側面上方端部から側方方向に延出した延出部と、を有しているプランター10と、上面に設けられた貯水部21と、貯水部21の周囲に設けられた延出部支持部22と、貯水部21の内側壁から外壁まで貫通している水位調整用貫通孔23及び排水用貫通孔24と、を有しているコンクリートブロック20とで構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プランター保持コンクリートブロックに関する。
【背景技術】
【0002】
ブロック塀用プランター設置具として、ブロック塀を利用してプランターで草花や野菜の栽培をするとき落下事故など無いようにプランターをブロックの上に安全に設置でき、かつ装脱着が容易なものとして、ブロック塀用プランター設置具をブロック塀に差し込み取り付けるタイプのものが提案されている(特許文献1)。
【0003】
一般に、コンクリートブロック等を利用してプランターを設置する際に、課題とされるものとして水やりがある。プランターという限られた土壌で植物を栽培する場合、頻繁に水やりを行わなければならず、大変煩雑である。しかし、上記ブロック塀用プランター設置具は、土壌の乾燥を防止し、水やりの煩雑さを回避するという観点からはなんらの技術的解決手段もなされていないものであった。
【特許文献1】特開2010−94119号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、本発明は、こうした課題を鑑みてなされたものであり、コンクリートブロックの上面にプランターが設置可能であって、かつ水やりの回数を低減させ、土壌が乾燥して植物が枯れる可能性を低減させることができるプランター保持コンクリートブロックを提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上述の目的を達成するために、以下の手段を採った。
【0006】
本発明にかかるプランター保持コンクリートブロックは、
植物を栽培する土壌を入れる容器部と、前記容器部の対向する側面上部から側方に延出した延出部と、を有するプランターと、
前記プランターの高さより深く形成された前記容器部を挿入可能な穴からなる貯水部と、前記貯水部の対向する側壁に形成された前記延出部を上面で支持する延出部支持部と、前記延出部支持部に支持された前記プランターの底面の高さより高い位置に設けられた前記貯水部の内側壁から外壁まで貫通する水位調整用貫通孔とを、を有するコンクリートブロックと、
を備えたことを特徴とする。
【0007】
かかるプランター保持コンクリートブロックによれば、コンクリートブロックの貯水部にプランターが設置されている。その際に、プランターは延出部支持部によって延出部が支持されるので、プランターの底面はコンクリートブロックの貯水部の中位に浮いている状態に保持される。一方でコンクリートブロックの貯水部は、載置されるプランター底面の高さより高い位置に水位調整用貫通孔が設けられているので、その水位調整用貫通孔まで水を貯水することができる。従って、貯水部に水を溜めれば、プランター内の土壌の少なくとも一部がコンクリートブロックの貯水部に貯水された水に浸るので、プランター内の土壌は水に浸っている状態である限り、湿潤な状態を保つことができる。そのため、貯水部を有しないコンクリートブロックと比較して、土壌の乾燥の可能性を低減させることができ、プランターに水やりをする必要性を低減させることができる。結果として、プランター内の植物が枯れる可能性を低減させることができる。一方で、大雨が降ったり、水をやり過ぎたりした場合であっても、貯水部内の水は水位調整用貫通孔によって一定の高さに保たれるので、コンクリートブロック内の水位が高くなりすぎて、プランター内に水が浸透しすぎたりすることを防止することができる。よって、植物が根腐れしたりする可能性を低減させることができる。なお、「プランターの底面の高さより高い位置に設けられた」とは、水位調整用貫通孔の上面がプランターの底面より高い位置にあることをいう。
【0008】
また、本発明にかかるプランター保持コンクリートブロックとして、さらに、前記貯水部の底面の高さ位置又はその近傍に設けられた前記貯水部の側面から外壁まで貫通する排水用貫通孔と、前記排水用貫通孔を封止する栓と、を備えていてもよい。
【0009】
かかる構成を採用することによって、貯水部に溜まった水を排出することが可能になる。これにより、貯水部の水が汚れた場合に容易に水を交換することができるようになる。また、プランター保持コンクリートブロックを移動する際に、水を排出した状態で移動することができる。
【0010】
さらに、本発明にかかるプランター保持コンクリートブロックとして、前記延出部支持部は、前記コンクリートブロック上面から、前記プランターの前記延出部の高さと同じ又はそれ以上の高さ分一段下がって配置されていてもよい。
【0011】
かかる構成を採用することによって、プランター全体がコンクリートブロックの上面より下方に配置される。そのため、コンクリートブロックを側方から視認した場合に、プランターが見えず、あたかもコンクリートブロックに植物等を栽培しているように見せることができる。そのため、プランターがコンクリートブロック上面から飛び出ている状態と比較して美観性に優れたプランター保持コンクリートブロックとすることができる。
【0012】
さらに、本発明にかかるプランター保持コンクリートブロックとして、前記貯水部は、前記プランターを設置した際に、前記開口内壁と前記プランターの間に隙間が形成可能であってもよい。
【0013】
かかる構成を採用することによって、隙間が発生しないようにプランターを設置した場合と比較して、一旦設置したプランターの取り外しが容易になる。また、プランター下部の貯水部に水を直接注ぎやすくすることができる。また、雨が降った場合等に貯水部に直接降る領域があるので、雨水を溜めやすくなる。
【0014】
さらに、本発明にかかるプランター保持コンクリートブロックとして、前記プランターを複数設置可能であり、かつ複数設置した際に前記貯水部の開口に隙間が形成可能であってもよい。
【0015】
かかる構成を採用することによって、プランターが二つ設置可能であるのでコンクリートブロックの上面側により大きな栽培面積を確保することができる。そのため、緑化効果に優れたプランター保持コンクリートブロックにすることができる。また、隙間が発生するように形成することにより、前述した効果と同様に、一旦設置したプランターの取り外しが容易になる。また、プランター下部の貯水部に水を直接注ぎやすくすることができる。また、雨が降った場合等に貯水槽に直接降る領域があるので、雨水を溜めやすくなる。
【0016】
さらに、本発明にかかるプランター保持コンクリートブロックとして、外壁に前記水位調整用貫通孔から前記コンクリートブロックの下端まで通じる水誘導用溝部を備えていてもよい。
【0017】
かかる構成を採用することによって、貯水部から水位調整用貫通孔を通じて排出される水が外壁面に広がるのを防止することができる。よって、外壁面に水が流れた跡が残るのを防止することができる。
【0018】
さらに、本発明にかかるプランター保持コンクリートブロックとして、前記コンクリートブロックの外壁には、隣接配置されるガードレールの凹凸と同様の凹凸を有する横溝が設けられていてもよい。
【0019】
かかる構成を採用することによって、ガードレールと併設した場合に周囲のガードレールと違和感のない外観を呈するプランター保持コンクリートブロックとすることができる。
【0020】
さらに、本発明にかかるプランター保持コンクリートブロックとして、前記コンクリートブロックの両端は、隣接するコンクリートブロックと連結可能に形成されていてもよい。
【0021】
かかる構成を採用することによって、隣接するブロックと連続性を有する境界を形成することができるようになる。連結可能なコンクリートブロックとしては、例えば、長手方向端部に、両端部が円弧状に形成されてなるとともに、該両端の一方の端部に上側が側方に突出して形成されてなる上側突出部と、反対側の他方の端部に下側が側方に突出して形成されてなる下側突出部と、を備えてなり、隣接するコンクリートブロックと嵌合した際に、嵌合部を支点として回動自在となるように前記下側突出部の上面に円形凸状に形成された嵌合凸部と、上側突出部の下面に円形凹状に形成された嵌合凹部とを備えているもの等がある。
【発明の効果】
【0022】
本発明に係るプランター保持コンクリートブロックによれば、水やりを行う回数を低減させることができ、土壌が乾燥する可能性を低減させることができるため、植物が枯れる可能性を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の実施例1に係るプランター保持コンクリートブロックの構成の概略を示す斜視図である。
【図2】図1のプランター保持コンクリートブロックのA−A断面図である。
【図3】本発明の実施例1に係るプランター保持コンクリートブロックのプランターの構成の概略を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施例1に係るプランター保持コンクリートブロックのコンクリートブロックの構成の概略を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施例1に係るプランター保持コンクリートブロックの使用状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施例2に係るプランター保持コンクリートブロックの使用状態を示す斜視図である。
【図7】本発明の実施例2に係るプランター保持コンクリートブロックとガードレールを設置した状態を示す斜視図である。
【図8】本発明の実施例3に係るプランター保持コンクリートブロックの使用状態を示す斜視図である。
【図9】本発明の実施例3に係るプランター保持コンクリートブロックとガードレールを設置した状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明を実施するための形態について、図面に沿って詳細に説明する。なお、以下に説明する実施例及び図面は、本発明の実施形態の一部を例示するものであり、これらの構成に限定する目的に使用されるものではない。なお、各図において対応する構成要素には同一又は類似の符号が付されている。
【実施例1】
【0025】
図1は、本発明のプランター保持コンクリートブロック100の実施例1の構成の概略を示す斜視図である。図2は、本発明のプランター保持コンクリートブロック100のA−A断面図である。実施例1のプランター保持コンクリートブロック100は、図1及び図2に示すように、植物を栽培するためのプランター10と、コンクリートブロック20と、を備えている。
【0026】
プランター10は、図3に示すように、上面が矩形を有し、底面が上面より小さい矩形を有する容器部11と、容器部11の側面上方端部から側方に延出した延出部12を有している。
【0027】
コンクリートブロック20は、図4に示すように、主として上面に設けられた貯水部21と、貯水部21の周囲に設けられた延出部支持部22と、貯水部21の内側壁からコンクリートブロックの外壁まで貫通している水位調整用貫通孔23及び排水用貫通孔24と、外壁に垂直に設けられた水誘導用溝部25と、を有している。
【0028】
貯水部21は、上面が開口した略直方体に形成されている。貯水部21の幅はプランター10の容器部の幅Aとほぼ同様の幅に形成され、貯水部21の長さはプランター10の長さBよりも長く形成された矩形の開口を有している。貯水部21の深さは、プランター10の高さよりも深く形成されている。
【0029】
延出部支持部22は、貯水部21の上方の周囲に形成されており、コンクリートブロック20上面に対して、プランター10の延出部12の高さと同じ長さ分一段低い位置に形成され、プランター10の延出部12を上面で支持することができる。これにより、プランター10を側方から視認されるのが防止され、美観性に優れたプランター保持コンクリートブロック100となる。
【0030】
水位調整用貫通孔23は、貯水部21の内側壁からコンクリートブロック20の外壁まで貫通するように設けられる。実施例1においては、水位調整用貫通孔23は、水位調整用貫通孔23の底面23aがプランター10の底面13よりやや高い位置となるように設けられている(図2参照)。
【0031】
排水用貫通孔24は、貯水部21の内側壁からコンクリートブロック20の外壁まで貫通するように設けられる。排水用貫通孔24は、排水用貫通孔24の底面24aが貯水部21の底面26と同一高さになるように設けられ。この排水用貫通孔24は、貯水部21の内側壁側からゴム栓40などにより封鎖可能に設けられる。
【0032】
水誘導用溝部25は、外壁に垂直に設けられた溝であり、水位調整用貫通孔23と排水用貫通孔24とを介してコンクリートブロック20の下面まで設けられている。
【0033】
以上のように作製されたプランター10及びコンクリートブロック20は、図に示すように以下のようにしてプランター保持コンクリートブロックとされる。まず、コンクリートブロック20の排水用貫通孔24をゴム栓40により封止する。その後、任意の植物を栽培したプランター10をコンクリートブロック20の貯水部21に上面側から配置する。プランター10を上面側から配置すると、プランター10の延出部12が、コンクリートブロック20の延出部支持部22により支持されて、プランター10の底面13が貯水部の底面26から離間し、貯水部21の中位位置になるように配置される。また、貯水部21の開口の長さがプランター10より長いので、プランター10と開口内壁との間には隙間30が設けられる。こうしてプランター保持コンクリートブロック100は、図5に示すように、上面に植物が栽培されたコンクリートブロックとして道路等に配置して使用される。
【0034】
プランター保持コンクリートブロック100は、人工的に水をかけたり、雨が降ったりした場合に、土壌に浸透しきれない水又は隙間30から注がれた水が貯水部21内に貯水される。水は、水位調整用貫通孔23まで貯水され、それ以上の水が注がれると水位調整用貫通孔23より排出される。こうして、貯水部21に貯水された水の水位は一定に保たれることになる。貯水部21に貯水された水は、プランター10の底面より高い位置に配置されるので、プランター10内の土壌を常に湿潤な状態に保つことができる。自然の雨により水位がプランター10の底面13より上方に恒常的に存在するような位置に水位調整用貫通孔23を設ければ、水やりの必要性を大きく低減させることができる。もし、水がプランター10の底面より下方になった場合であっても、プランター10と貯水部21との間には隙間30が設けられているので、容易に隙間から貯水部21に水を注いで溜めることができる。
【0035】
さらに、水位調整用貫通孔23及び排水用貫通孔24から排水される水は、水誘導用溝部25を流れるので、外壁面に広がることを防止することができる。また、外壁面に広く流れる水の跡が残ることを防止できるため、美観に優れたプランター保持コンクリートブロック100とすることができる。
【0036】
さらに、貯水部21の水が汚れたり、又はプランター保持コンクリートブロック100を移動したりする場合等に貯水部21の水を排出したい場合には、ゴム栓40を抜くことによって、排水用貫通孔24から貯水部21の水を完全に排水することができる。
【0037】
プランター10をコンクリートブロック20から取り外す場合は、プランター10と貯水部21との間には隙間30が設けられているので、手を隙間30に挿入することができ、容易にプランター10を取り外すことができる。
【実施例2】
【0038】
図6は、本発明のプランター保持コンクリートブロック100の実施例2の構成の概略を示す斜視図である。実施例2にかかるプランター保持コンクリートブロック100も実施例1と同様に、栽培するためのプランター10と、コンクリートブロック20と、を備えている。プランター10の構成は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
【0039】
コンクリートブロック20は、上面に設けられた貯水部21と、この貯水部21の周囲に設けられた延出部支持部22と、この貯水部21の内側壁から外壁まで貫通している水位調整用貫通孔23及び排水用貫通孔24と、を主として備えている。
【0040】
実施例2にかかるコンクリートブロック20の外周壁は、図6に示すように、一般のガードレールの凹凸面と同様の凹凸面となるように周囲に横溝29が設けられている。
【0041】
貯水部21は、略直方体に形成されている。貯水部21は、貯水部21の幅はプランター10の容器部の幅Aとほぼ同等の幅に形成され、貯水部21の長さはプランター10の長さBの2倍の長さよりも長く形成された矩形の開口を有している。貯水部21の深さは、プランター10の高さよりも深く形成されている。
【0042】
水位調整用貫通孔23及び排水用貫通孔24の構成は、実施例1と同様の位置に設けられている。この際に水位調整用貫通孔23及び排水用貫通孔24のコンクリートブロック20の外壁側の開口は横溝29に形成される。
【0043】
以上のように作製されたプランター10及びコンクリートブロック20は、実施例1と同様に、まず、コンクリートブロック20の排水用貫通孔24をゴム栓により封止し、任意の植物を栽培された2つのプランター10をコンクリートブロック20の貯水部21に上面から配置して使用される。本実施例2にかかるプランター保持コンクリートブロック100によれば、プランターを2つ設置可能であるので、より多くの植物を栽培することができ、緑化に貢献することができる。また、より長いプランターを設置することも可能である。
【0044】
また、図7に示すように、側面がガードレールの凹凸面と同様の形状をしているので、ガードレールと連設した場合に、ガードレールと同化しやすくすることができ、違和感なく配置することができる。
【実施例3】
【0045】
図8は、本発明のプランター保持コンクリートブロック100の実施例3の構成の概略を示す斜視図である。実施例3にかかるプランター保持コンクリートブロック100も実施例1と同様に、栽培するためのプランター10と、コンクリートブロック20と、を備えている。プランター10の構成は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
【0046】
実施例3に係るコンクリートブロック20は、長手方向端部に、両端部が円弧状に形成されてなるとともに、該両端の一方の端部に上側が側方に突出して形成されてなる上側突出部27と、反対側の他方の端部に下側が側方に突出して形成されてなる下側突出部28と、を備えてなり、隣接するコンクリートブロックと嵌合した際に、嵌合部を支点として回動自在となるように下側突出部28の上面に円形凸状に形成された嵌合凸部28aと、上側突出部27の下面に円形凹状に形成された嵌合凹部27aと、を備えている。コンクリートブロック20の外周壁は、一般のガードレールの凹凸面と同様の凹凸面となるように周囲に横溝29が設けられている。貯水部21の構成は、実施例2と同様である。
【0047】
以上のように作製されたプランター10及びコンクリートブロック20は、実施例1と同様に、まず、コンクリートブロック20の排水用貫通孔24をゴム栓により封止し、任意の植物を栽培された2つのプランター10をコンクリートブロック20の貯水部21に上面から配置して使用される。
【0048】
本実施例3にかかるプランター保持コンクリートブロック100によれば、図9に示すように、ガードレールを設置するコンクリートブロック20と連結して配置することができるようになる。また、コンクリートブロック20が互い違いに組まれるので、
【0049】
なお、本発明は上述した実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施しうる。
【0050】
上述した実施例では、コンクリートブロック20の延出部支持部22の位置が、プランター10の延出部12の高さ分低く形成されているが、これに限定するものではなく、プランター10の延出部12を支持できるように設けられていれば構わない。プランター10の延出部12の高さより低い位置に形成すれば、側方から視認した際にプランター10が観者から視認されることがないため、美観的に優れたプランター保持コンクリートブロック100となる。
【0051】
また、上述した実施例では、水位調整用貫通孔23及び排水用貫通孔24は、それぞれ1つずつ設けてあるが、必ずしも1つである必要はなく、複数設けても構わない。複数設けることによって、大雨の際等に雨水が貯水部から溢れるような状態を防止することができる。
【産業上の利用可能性】
【0052】
上述した実施の形態で示すように、植物を栽培するプランターを設置可能な土木用のコンクリートブロックとして産業上利用可能である。
【符号の説明】
【0053】
10…プランター、11…容器部、12…延出部、13…底面、20…コンクリートブロック、21…貯水部、22…延出部支持部、23…水位調整用貫通孔、23a…底面、24…排水用貫通孔、24a…底面、25…水誘導用溝部、26…底面、27…上側突出部、27a…嵌合凹部、28…下側突出部、28a…嵌合凸部、29…横溝、30…隙間、40…ゴム栓、100…プランター保持コンクリートブロック。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
植物を栽培する土壌を入れる容器部と、前記容器部の対向する側面上部から側方に延出した延出部と、を有するプランターと、
前記プランターの高さより深く形成された前記容器部を挿入可能な穴からなる貯水部と、前記貯水部の対向する側壁に形成された前記延出部を上面で支持する延出部支持部と、前記延出部支持部に支持された前記プランターの底面の高さより高い位置に設けられた前記貯水部の内側壁から外壁まで貫通する水位調整用貫通孔と、を有するコンクリートブロックと、
を備えたことを特徴とするプランター保持コンクリートブロック。
【請求項2】
請求項1に記載のプランター保持コンクリートブロックにおいて
さらに、前記貯水部の底面の高さ位置又はその近傍に設けられた前記貯水部の側面から外壁まで貫通する排水用貫通孔と、前記排水用貫通孔を封止する栓と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載のプランター保持コンクリートブロック。
【請求項3】
前記延出部支持部は、前記コンクリートブロック上表面から、前記プランターの前記延出部の高さと同じ又はそれ以上の高さ分一段下がって配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のプランター保持コンクリートブロック。
【請求項4】
前記貯水部は、前記プランターを設置した際に、前記開口内壁と前記プランターの間に隙間が形成可能であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のプランター保持コンクリートブロック。
【請求項5】
前記貯水部には、前記プランターを複数設置可能であり、かつ複数設置した際に前記貯水部の開口に隙間が形成可能であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のプランター保持コンクリートブロック。
【請求項6】
前記コンクリートブロックは、外壁に前記水位調整用貫通孔から前記コンクリートブロックの下端まで通じる水誘導用溝部を備えていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のプランター保持コンクリートブロック。
【請求項7】
前記コンクリートブロックの外壁には、隣接配置されるガードレールの凹凸と同様の凹凸を有する横溝が設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のプランター保持コンクリートブロック。
【請求項8】
前記コンクリートブロックの両端は、隣接するコンクリートブロックと連結可能に形成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のプランター保持コンクリートブロック。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−110254(P2012−110254A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−260480(P2010−260480)
【出願日】平成22年11月22日(2010.11.22)
【出願人】(000246343)株式会社イビコン (31)
【Fターム(参考)】