説明

プリンタ

【課題】プラテンローラ検出手段の誤検出を防止。
【解決手段】ロックレバー部材10は、ローラ軸9a、9bをローラ軸受6a、6bに保持するロック位置と、ローラ軸9a、9bをローラ軸受6a、6bから着脱可能な状態とするロック解除位置との間を移動可能に配設されており、リリースレバー21は、ロック解除機構を備えており、スイッチセンサ46はロックレバー部材10に配設され、ロックレバー部材10がロック位置に移動したときにスイッチ47が用紙搬送経路に臨み、プラテンローラ9のローラ本体9cによりスイッチ47が押下げ操作されてON状態となり、リリースレバー21が操作されてロックレバー部材10がロック解除位置に移動することによりスイッチ47が用紙搬送経路から離間する方向へ退避し、プラテンローラ9のローラ本体9cによるスイッチ47の押し下げ操作が解除されてOFF状態となるように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体としてのロール紙を用いた記録に最適であり、用紙のプリンタに対するセット時等にプラテンローラを着脱させるプリンタであって、用紙検出手段の他に、前記プラテンローラの着脱の状態を検出するプラテンローラ検出手段を備えたプリンタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ロール紙に所望の記録を行なうサーマル方式のプリンタとして、そのロール紙をプリンタにセットする際に、サーマルヘッドと対向させて配設されたプラテンローラを本体フレームから脱離させ、引き出したロール紙を所定の搬送経路に位置させた後、再び、プラテンローラを本体フレームに装着するように構成されたプリンタが利用されている(特許文献1参照)。
【0003】
このプリンタにおいては、制御手段から印字情報がサーマルヘッドに送信され、該印字情報に対応してヘッド発熱体が加熱される。よって、例えば、プラテンローラがサーマルヘッドに接触していない状態で記録が開始されると、ロール紙に正確な印字をすることができないまま記録処理が実行されてしまい、その印字情報が消滅してしまう。また、プラテンローラをサーマルヘッドから離した状態でサーマルヘッドに通電され、加熱され続けると、サーマルヘッドからロール紙に熱が伝達されずに逃げないため、サーマルヘッドをプラテンローラに押圧した状態と比べて高温に加熱され、サーマルヘッドに大きなダメージを与えることになり耐久性が低下するという不具合もある。そこで、このようなプリンタにおいては、プラテンローラの着脱を検出するプラテンローラ検出手段が配設されることがあった。
【0004】
プラテンローラ検出手段45には、従来より、押下げ操作されるスイッチ47を備えたメカ的なスイッチセンサ46が用いられている。そして、プラテンローラ検出手段45は、図5に示すように、プラテンローラ9のローラ本体9cの両端に配設されたローラ軸9a、9bを軸支するU字状のローラ軸受6内にスイッチ47の先端を進入させるようにして、スイッチセンサ46がプリンタのフレームに配設されており、ローラ軸受6にプラテンローラ9のローラ軸9a、9bが係合することでスイッチセンサ46のスイッチ47が押し下げられ、スイッチセンサ46がON状態となり、また、ローラ軸受6からローラ軸9a、9bが脱離することでスイッチセンサ46のスイッチ47が元に戻り、スイッチセンサ46がOFF状態となる構成を例示することができる(プラテンローラ検出手段の第1従来例)。
【0005】
また、別のプラテンローラ検出手段45として、図6に示す構成を例示することができる。すなわち、プラテンローラ検出手段45は、スイッチセンサ46が配設されたセンサ取り付け板60とアーム61とが平面視L字状に配置され、前記アーム61の延在方向中間部を軸支して揺動させることにより、前記アーム61の開放先端側上面がU字状のローラ軸受6内に進入・退避するように構成されたアーム部材62を有している。そして、ローラ軸受6にプラテンローラ9のローラ軸9cが係合することで、ローラ軸受6内に進入しているアーム61の開放先端側が押し下げられるとともに、アーム部材62が揺動してスイッチセンサ46が押し上げられ、揺動方向へ向けて突出するスイッチ47の先端がプリンタのフレームに押し当てられることでスイッチセンサ46のスイッチ47が押し下げられてスイッチセンサ46はON状態となり、プラテンローラ9が脱離され、ローラ軸9aで押し下げられていたアーム61の開放先端側が再び押し上げられるとともに、アーム部材63が揺動してフレームに対するスイッチ47の押し当てが解除され、スイッチの押し下げが解除されることにより、スイッチセンサ46がOFF状態となるように構成されている(プラテンローラ検出手段の第2従来例)。なお、図5および図6は、後述の本発明のプリンタと同一の構成には同一の符号を付して説明している。
【0006】
さらに、従来のプリンタにおいては、ロール紙が無い状態でサーマルヘッドに通電され加熱されると、プラテンローラがサーマルヘッドに押圧された際に、プラテンローラが直接加熱されてしまいプラテンローラに大きなダメージを与えることがあるため、用紙搬送経路における幅方向中央部にフォトセンサ等の光センサによりロール紙の有無を検出する用紙検出手段が配設されている。
【0007】
そして、この用紙検出手段の光センサはほぼ1mmの範囲内におけるロール紙の有無の判断が可能であり、また、ロール紙の検出、未検出はそのまま印刷準備の完了、未完了状態として判断していたため、従来においては、印刷準備が完了状態にないときに光センサがロール紙を誤検出することを防止することを目的として、用紙検出手段の構成中に光センサからロール紙を離間させるための機構(誤検出防止機構:ペーパーリフトアップばね)を備えたプリンタが提案されている(特許文献2参照)。
【0008】
【特許文献1】特開2004−345264号公報
【特許文献2】特開2002−46321号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、近年のプリンタの開発には、小型化や部品点数の削減によるコストダウンが要求されており、例えば、駆動源や制御手段等との電気的な接続に多用されているFPC(フレキシブルプリント基板)55においても、コンパクトでその枚数も少なく抑えることが要望されている。
【0010】
しかしながら、プラテンローラ検出手段としてのメカ的なセンサと、用紙検出手段としての光学的なセンサとの2つのセンサが1台のプリンタに配設される場合にこれらのセンサが近接して配設されていないときは、本体基板から配線を枝状に引き出し形成した特異な形状のFPCを作成したり、使用するFPCの枚数を増やさなければならない。このように、FPCの形状が枝状配線部分の形成によって複雑になればFPCを製造する場合の母材からの取り数が少なくなってコストが高くなる。また、FPCの形状をシンプルにして使用枚数を増やすとしても、やはり、材料費や製造や取り付け作業にかかるコストが高くなるといった問題があった。
【0011】
また、特に、プラテンローラ検出手段における第1従来例に示した構成のスイッチセンサの配設例では、スイッチセンサのスイッチの可動ストロークが短いため、誤って押下げ操作されることがあった。
【0012】
そして、プラテンローラ検出手段における第2従来例に示した構成のスイッチセンサの配設例では、プラテンローラのローラ軸に対する着脱により、スイッチセンサのスイッチがON/OFFされるリンク機構が煩雑であり、部品点数も増えるといった問題があった。
【0013】
本発明はこのような点に鑑み、プラテンローラ検出手段の誤検出を防止することができ、プリンタとしても構成が簡潔であって部品点数も少なく、FPCの製造や取り付け作業にかかるコスト等も抑えることができるプリンタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前述した目的を達成するため、本発明の請求項1に記載のプリンタは、用紙に所望の記録を行なうサーマルヘッドと対向させて配置され、ローラ本体およびこのローラ本体を軸支するローラ軸からなるプラテンローラと、前記ローラ軸を回転自在且つ着脱可能に保持するローラ軸受と、前記ローラ軸のローラ軸受に対する着脱を検出するプラテンローラ検出手段と、前記ローラ本体およびサーマルヘッドを対向配置した印刷部における用紙搬送経路に用紙を案内する用紙ガイドと、前記印刷部における用紙搬送経路に搬送される用紙を検出する用紙検出手段と、一対のロックレバーを備え、前記ローラ軸を各ロックレバーに形成された前記ローラ軸受内に保持するロックレバー部材と、前記ローラ軸のロックレバー部材によるローラ軸受への保持を解除するリリースレバーとを有するプリンタにおいて、前記ロックレバー部材は、ローラ軸をローラ軸受に保持するロック位置と、ローラ軸をローラ軸受から着脱可能な状態とするロック解除位置との間を移動可能に配設されており、前記リリースレバーは、前記ロック位置にあるロックレバー部材をロック解除位置へ移動させてローラ軸の保持を解除させるロック解除機構を備えており、前記プラテンローラ検出手段は、押下げ操作によりプラテンローラを検出可能なスイッチを備えたスイッチセンサであり、前記スイッチセンサはロックレバー部材に配設され、ロックレバー部材がロック位置に移動したときに前記スイッチが用紙搬送経路に臨み、プラテンローラのローラ本体により前記スイッチが押下げ操作されてON状態となり、リリースレバーが操作されてロックレバー部材がロック解除位置に移動することにより、前記スイッチが用紙搬送経路から離間する方向へ退避し、プラテンローラのローラ本体による前記スイッチの押し下げ操作が解除されてOFF状態となるように構成されていることを特徴とする。
【0015】
このような構成を備えた本発明のプリンタは、ロックレバー部材がロック位置に移動したときに前記スイッチが用紙搬送経路に臨むことで、ローラ軸がローラ軸受に支持された状態においてプラテンローラのローラ本体により用紙を介して間接的に前記スイッチが押下げ操作される。これにより、スイッチセンサはON状態となる。また、リリースレバーが操作されてロックレバー部材がロック解除位置に移動することにより、前記スイッチが用紙搬送経路から離間する方向へ退避し、ローラ本体による前記スイッチの押し下げ操作が解除されてOFF状態となる。このスイッチセンサの退避時にはプラテンローラや用紙搬送経路にある用紙等とのクリアランスを大きくとることができ、これらとの接触を避けることができるので、スイッチが誤ってON状態となるような誤検出を防止することが可能となる。
【0016】
また、プラテンローラを離脱させる際に、押下げられていたスイッチが前記用紙搬送経路に臨むように元に戻る反力で用紙を用紙搬送経路から若干上昇させることで、用紙検出手段に誤検出防止機構のような別機構を備えなくても誤検出を防止することが可能となり、部品点数の削減と低コスト化を図ることができる。
【0017】
さらに、本発明の請求項2に記載のプリンタは、請求項1に記載のプリンタであって、前記用紙検出手段は印刷部に搬送される用紙を検出する光センサであり、前記光センサはロックレバー部材に配設されており、ロックレバー部材がロック位置に移動したときに搬送される用紙の有無を検出可能に前記光センサが用紙搬送経路に対向し、リリースレバーが操作されてロックレバー部材がロック解除位置に移動することにより前記センサが用紙搬送経路から離間する方向へ退避するように構成されていることを特徴とする。
【0018】
このような構成を備えた本発明のプリンタは、ロックレバー部材がロック位置に移動したときに前記光センサが用紙搬送経路に対向し、用紙の有無を検出可能な状態となり、また、リリースレバーが操作されてロックレバーがロック解除位置に移動することにより、前記センサが用紙搬送経路から離間する方向へ退避することで、用紙搬送経路との間にクリアランスを形成し、用紙を検出不可な状態とする。これにより、用紙の誤検出を防止することができるので、従来のように誤検出防止機構を別途備える必要が無くなり、プリンタの部品点数の削減と低コスト化を図ることができる。
【0019】
また、本発明の請求項3に記載のプリンタは、請求項2に記載のプリンタであって、前記用紙ガイドはロックレバーと一体に形成されており、前記用紙ガイドは、ロックレバーがロック位置に移動したときに印刷部における用紙搬送経路に位置し、リリースレバーが操作されてロックレバーがロック解除位置に移動することにより印刷部における用紙搬送経路から離間するように構成され、前記プラテンローラ検出手段と用紙検出手段は、前記用紙ガイドに近接させて配設されていることを特徴とする。
【0020】
プラテンローラ検出手段と用紙検出手段とが近接させて配設されていれば、これらに接続するFPCの形状を小さく、シンプルに形成することができ、FPC制作時における母材からの取り数も多くすることができ、材料費、製造や取り付け作業にかかるコストを削減することが可能となる。
【発明の効果】
【0021】
このように、本発明のプリンタによれば、プラテンローラ検出手段の誤検出を防止することができ、さらには、用紙検出手段の誤検出も防止することができる。また、プリンタとしての構成が簡潔であって部品点数も少なく、FPCの製造や取り付け作業にかかるコスト等も抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本実施形態のプリンタは、樹脂材料からなり、記録用紙を給紙するための給紙口や排紙するための排紙口、後述のモータや制御基板等に電力を供給し、印刷データを入力するための端子が形成された配線基板が配設される開口部が形成されたプリンタケース(不図示)を有している。
【0023】
前記プリンタケースには、主に、ローラ軸を有するプラテンローラと、ロックレバー部材と、リリースレバーと、印字ヘッドの一種であるサーマルヘッドと、ヘッド取付部材と、減速機構と、前記ヘッド取付部材、ロックレバーおよびリリースレバーを可動に支持するとともに前記プラテンローラのローラ軸を回転自在に支持するフレームと、前記減速機構を介して前記プラテンローラを回転駆動させる駆動軸を備えたモータと、用紙ガイドとが配設されている。
【0024】
図1は本実施形態のプリンタのフレームに対する各部材の配設を説明するための斜視図である。なお、以下の説明においては、ローラ軸受が開口している方向を「前方」とし、反対方向を「後方」として説明する。
【0025】
図1に示すように、プリンタケース内に配設されるフレーム1は、底板3の図示左右に互いに対向する一対の側板4a、4bが形成されている。この一対の側板4a、4bの上部前方辺には、それぞれ前方が開放されたU字溝状のローラ軸受6a、6bが形成されている。ローラ軸受6a、6bには、ローラ本体9cの両端にそれぞれ同心状に配設されたローラ軸9a、9bを有するプラテンローラ9の前記ローラ軸9a、9bがそれぞれ係合され、前記プラテンローラ9が側板4a、4b間に回動自在に軸支されるようになっている。
【0026】
そして、本実施形態のプリンタにおいては、フレーム1の一対の側板4a、4bの内側には、前記各ローラ軸受6a、6bに支持されたプラテンローラのローラ軸9a、9bを抜け止め規制する一対のロックレバー10a、10bを板状の連接部材10cで連接させて一体としたロックレバー部材10が配設されている。
【0027】
本実施形態において、前記一対のロックレバー10a、10bのうち、一方のロックレバー10aは、上端の角部が面取りされた略矩形状の板状部材とされ、また、他方のロックレバー10bは、長手方向中央部を折り曲げて「く字状」に形成され、上端の角部がうのロックレバー10aと同様に面取りされた板状部材とされている。そして、各ロックレバー10a、10bは、ロックレバー10aの下端側前辺部分と、折り曲げ部分の頂部をプリンタの前方へ向けたロックレバー10bのその折り曲げ部分の上方における前辺部分とを長尺な板状部材とされた連接部材10cで連接されることにより両ロックレバー10a、10bが一体とされている。前記ロックレバー部材10においては、図3に示すように、ロックレバー10bの折り曲げ部分と前記連接部材10cに形成した持ち出し部10dに、このロックレバー部材10と後述するヘッド取付板26を回動可能とする回動軸14が軸挿される軸孔10e、10fが形成されている。そして、前記ロックレバー部材10は、前記回転軸14が前記軸孔10e、10fに軸挿され、その回転軸14の先端が前記側板4a、4bに形成された軸孔4i(一方のみ図示)に軸支されることで、ローラ軸9a、9bをローラ軸受6に保持するロック位置と、ローラ軸9a、9bをローラ軸受6から着脱可能な状態とするロック解除位置との間を移動(回動)可能とされている。すなわち、前記ロックレバー部材10は、前記ロック位置においては各ロックレバー10a、10bの上端辺の一部を前記ローラ軸受6内に臨ませてローラ軸9a、9bをローラ軸受6との間に係止し、ロック解除位置においては、ロックレバー10a、10bの上端を前記ローラ軸受6内から退避させてローラ軸受6を開放し、ローラ軸9a、9bを脱着可能とされている。本実施形態においては、前記ロック位置とロック解除位置との位置関係は、ロック解除位置がロック位置よりもプリンタの後方側、すなわちプラテンローラ側となるように構成されている。
【0028】
また、一方のロックレバー10bの下端後辺には、該ロックレバー10bが配設される側板4bの下縁部を内方に折り曲げて形成されたばね支承部4eとの間に配設されるロックばね18の一端を係止させるとともに、後述するリリースレバー21の係合爪部25を係合させる係止片10eが形成されている。前記ロックばね18はねじりコイルばねであり、そのコイル内に前記回動軸14を貫通させた状態で、略直線状とされた一方の係止用端部19は前記前記ばね支承部4eに固定され、他方の係止用端部20は係止片10eに当接されて、前記ロックレバー10a、10bの上部を常時プリンタの前方側、すなわち、反プラテンローラ側へ付勢する弾性力が作用するように配設されている。つまり、前記ロックレバー10は前記ロックばね18により、常時、ロック位置に位置するように付勢されている。
【0029】
また、本実施形態のプリンタにおいては、前記ロックレバー10bが配設された側板4bの外側にはリリースレバー21が配設されている。リリースレバー21は、略L字状の板状部材をレバー本体21aとし、その折り曲げ部分には、図4に示すように、回動支軸22が突出形成されており、略L字状とされたレバー本体21aの一端部側21bをプリンタの後方へ向けて延出させ、他端部側21cをプリンタの側板4bに沿って下方へ向けるようにして前記回転支軸22を以て側板4bに形成された軸孔4fに回動自在に軸支されている。
【0030】
前記リリースレバー21の一端部21bには、リリースレバー21を前記回動支軸22を中心に揺動させる際に使用者が指を掛けたり、把持するための操作部23が形成されている。また、リリースレバー21の他端部21cには、先端辺から前記折り曲げ部位方向へ向かって深く切まれた切欠きにより片状に形成された板ばね部24が形成されている。すなわち、前記板ばね部24は、図4に示すように、長手方向一端側をリリースレバー21の回動支軸22が形成された折り曲げ部近傍に固定させ、長手方向他端側をプリンタの下方へ向けて延在させた板ばね状に形成されている。前記板ばね部24の解放端部における前記側板4bとの対向面には、側板4bに長孔として形成された係合孔4gに係合する係合突起24aが形成されている。
【0031】
そして、前記板ばね部24は、リリースレバー21の押し下げ操作時においては前記係合孔4g内を回動する係合突起24aによってその回動量が規制され、リリースレバー21の非操作時においては、板ばね部24の弾性復元力により、係止孔4g内に支持された係合突起24aの位置を固定点として、前記回動支軸22を以て回動し、リリースレバー21を元の位置に押し上げるように構成されている。
【0032】
また、板ばね部24として作用する部分以外のリリースレバー21の他端部側における下端内面には、前記ロック位置にあるロックレバー部材10をロック解除位置へ回動させてローラ軸9a、9bの保持を解除させるロック解除機構を構成し、側板4bに形成された開口部4hから側板4b内に突出する係合爪部25が形成されている。前記係合爪部25は、リリースレバー21が回動することで前記開口部4h内をプリンタの前後方向に回動可能とされている。
【0033】
そして、前記リリースレバー21の前記操作部23を下方へ押し下げることにより、前記係合突起24aは長孔4g内を上方へ回動し、係合爪部25は開口部4h内をプリンタ前方へ回動して、側板4bの内側に配設されたロックレバー10bの係止片10eと当接し、さらには、ロックばね18の付勢に抗してプリンタの前方へ押圧して、ロックレバー部材10をロック解除位置に位置させる。また、操作部23を下方へ押し下げることを止めると、前記板ばね部24の板ばねとしての作用により、リリースレバー21は前記係合爪部25を開口部4h内をプリンタ後方へ回動させながら回動して元の位置に復帰し、ロックレバー部材10も、前記ロックばね18の付勢により、ロック解除位置からロック位置へ回動するように構成されている。
【0034】
また、プラテンローラ9のローラ本体9cの外周部に対し圧接可能に複数の発熱素子を長手方向に整列させて形成されたサーマルヘッド27は、ヘッド取付板26に支持されている。
【0035】
そして、ヘッド取付板26の下方には該ヘッド取付板26を回動可能とする回動軸14が軸挿される軸孔(図示せず)が形成された一対の持ち出し部26a、26bが形成されており、該ヘッド取付板26は、この持ち出し部26a、26bに形成された前記軸孔に前記回転軸14が軸挿され、その回転軸14の先端が前記側板4a、4bに形成された軸孔4iに軸支されて、前記ロックレバー部材10の内側において、サーマルヘッド27を回動可能としている。前記ヘッド取付板26の背面側にはばね押え板(図示せず)が配設されている。ばね押え板とこれに対向するフレーム1との間には圧縮コイルばね(図示せず)が配設されている。そして、この圧縮コイルばねにより、ヘッド取付板26を常時プラテンローラ9側へ付勢することで、前記サーマルヘッド27の各発熱素子を前記プラテンローラ9に圧接可能とされている。この、サーマルヘッド27の各発熱素子と記プラテンローラ9とが圧接する位置が本プリンタの印刷部となる。なお、前記ヘッド取付板26の後方側に、前記プラテンローラ9への前記サーマルヘッド27の圧接を解除するための機構を配設しておき、この機構を駆動操作することにより、前記サーマルヘッド27が前記圧縮コイルばね32、32の付勢力に抗して前記プラテンローラ9から接離可能としてもよい。
【0036】
また、本実施形態においては、前記一対のロックレバー10a、10b間には、記録に供されるロール紙(図示せず)の搬送経路を案内する用紙ガイド42が配設されている、前記用紙ガイド42は、ロックレバー部材10に形成され、ロックレバー部材10がロック位置に回動したときに印刷部における用紙搬送経路に位置し、リリースレバー21が操作されてロックレバー部材10がロック解除位置に回動することにより印刷部における用紙搬送経路から離間するように構成されている。
【0037】
そして、前記用紙ガイド42には、図3および図4に示すように、プラテンローラ9の着脱状態を検出するプラテンローラ検出手段45と、ロール紙のセット状態を検出する用紙検出手段50とが相互に近傍に配設されている。詳しくは、図3に示すように、用紙ガイド42のロール紙の搬送経路における印刷部直前位置にはプラテンローラ検出手段45と用紙検出手段50とを配設するための嵌め込み凹部42a、42bがロール紙の幅方向に並列に配設されており、前記プラテンローラ検出手段45と用紙検出手段50はそれぞれの嵌め込み凹部42a、42bに固定されて配設されている。
【0038】
ここで、プラテンローラ検出手段45は、押下げ操作によりプラテンローラ9を検出可能なメカ的なスイッチ47を備えたスイッチセンサ46であり、ロックレバー部材10がロック位置に位置したときに前記スイッチ47が用紙搬送経路に臨み、リリースレバー21が操作されてロックレバー部材10がロック解除位置に回動することにより前記スイッチ47が用紙搬送経路から離間する方向へ退避するように構成されている。
【0039】
また、前記用紙検出手段50は印刷部に搬送されるロール紙を検出可能な光センサであって、具体的には、LED52とフォト・トランジスタ53とからなる一般的な光電スイッチとしてのフォトインタラプタ51を用いることができる。このフォトインタラプタ51は、LED52から出射した光を用紙ガイドの上面を搬送されるロール紙の表面に当て、その反射光をフォト・トランジスタ53で受光するか否かにより、そのロール紙の有無を検出するものである。ここで、ロール紙を検出するには、フォトインタラプタ51からほぼ1mm距離であり、それよりも離間した場合には、上記フォトインタラプタ51はOFF状態で、「ロール紙無し」を検出するようになっている。また、フォトインタラプタ51は、ロール紙との間に所定の間隙が形成されないと、LED52から出射された光をフォトトランジスタ53で受光することが不可能であるため、前記フォトインタラプタ51は、ロックレバー部材10がロック位置に回動したときに搬送されるロール紙の有無を検出可能に用紙搬送経路に対向し、リリースレバー21が操作されてロックレバーがロック解除位置に回動することにより前記センサが用紙搬送経路から離間する方向へ退避するように構成されている。
【0040】
なお、スイッチセンサ46とフォトインタラプタ51には、図示しない制御手段や電源と接続するため、共通の1枚のFPCが電気的に接続されている。本実施形態においては、スイッチセンサ46とフォトインタラプタ51とが用紙ガイド42に隣位に配設されているので、これらに接続するFPC55の形状を小さく、シンプルに形成することができ、FPC制作時における母材からの取り数も多くすることができ、材料費、製造や取り付け作業にかかるコストを削減することが可能となる。
【0041】
さらに、本実施形態のプリンタにおいては、一方の側板4aの外方には減速機構を収納するギアボックス(図示せず)が固定されている。前記一方の側板4aの内方には、駆動軸を前記側板4aに形成された開孔(図示せず)からギアボックス内に突出させるようにして、プラテンローラ9を回転駆動させる駆動軸(図示せず)を備えたモータ34が配設されており、前記ギアボックス内において、前記モータ34の駆動軸には駆動ギア(図示せず)とこれに噛合する減速機構としての中間ギア群38が噛み合わされている。前記中間ギア群38には、プラテンローラ22のローラ軸23に取り付けられたプラテンギア39が噛み合わされるようになっており、モータ26を回転駆動すると、この回転が駆動ギア及び中間ギア群38を介してプラテンギア39に伝達されて、プラテンローラ9が回転するようになっている。
【0042】
そして、前記サーマルヘッド25とプラテンローラ9は、圧接状態とされた互いの間である前記印刷部へ搬送されてきたロール紙に文字等の画像を印刷可能になっている。なお、プリンタのサーマルヘッド、モータ、センサ等は、図示しない制御手段により適宜駆動制御されるものとする。
【0043】
このように構成されたプリンタにおいては、例えば、ロール紙のセット等の際に前記プラテンローラ9を取り外すとき、プラテンローラ9を把持してローラ軸受6からローラ軸9a、9bを抜き取るようにする。
【0044】
その際、本実施形態においては、前記リリースレバー21の一端部に形成された操作部23を押し下げることにより、リリースレバー21をその他端部側を前方上方へ向けて回動させる。このとき、リリースレバー21の板ばね部24に形成された係合突起24aが側板4bに形成された係合孔4g内を回動し、係合孔4g内上端に当接することでリリースレバー21の回動量が規制する。そして、このリリースレバー21の回動により、前記係合爪部25が側板4bに形成された開口部4h内をプリンタの前方に向かって回動する。このとき、係合爪部25が、側板4bの内側に配設されたロックレバー10bの係止片10eと当接し、ロックばね18の付勢に抗してプリンタの前方へ押すことにより、ロックレバー部材10を回動させ、ロック解除位置に位置させる。回動によってロック解除位置にロックレバー部材10が位置したとき、各ロックレバー10a、10bの上端部は側板4に形成されたローラ軸受6a、6b内からプリンタの後方へ退避する。このように、ローラ軸受6a、6bの開口部が開放された状態となったときにプラテンローラ9を把持してローラ軸6を離脱させる。
【0045】
このように、ロックレバー部材10がロック位置からロック解除位置へ回動する際、本実施形態においては、ロックレバー部材10の回動とともにロックレバー部材10と一体に配設された用紙ガイド42が回動する。リリースレバー21の操作部23が押し下げ操作されるときには、プラテンローラ6を取り外す必要性がある場合であり、ロール紙の搬送も印刷も行われない状態であるので、用紙ガイド42が回動することにより、ロール紙を用紙搬送経路に案内できない状態であっても支障ない。また、用紙ガイド42が回動することにより、用紙ガイド42に配設されているスイッチセンサ46も前記スイッチ47が用紙搬送経路から離間する方向へ回動する。これにより、プラテンローラ9のローラ本体9aとの当接による前記スイッチ47の押し下げ操作が解除され、スイッチセンサ46は必ずOFF状態となる。
【0046】
このように、本実施形態においては、スイッチセンサ46の退避時にはプラテンローラ9や用紙搬送経路にあるロール紙等とのクリアランスを大きくとることができ、これらのプラテンローラ9やロール紙等との接触を避けることができるので、スイッチ27が誤ってON状態となることを防止できる。
【0047】
さらには、用紙ガイド42が回動し、用紙ガイド42に配設されているフォトインタラプタ51も用紙搬送経路から離間する方向へ回動する。これにより、用紙搬送経路との間に検出可能な寸法(1mm)以上のクリアランスを形成し、ロール紙を検出不可の状態とすることができる。これにより、ロール紙が誤検出されることを防止することができるので、従来のように誤検出防止機構を別途備える必要が無くなり、プリンタの部品点数の削減と低コスト化を図ることができる。
【0048】
そして、プラテンローラ9をローラ軸受6a、6bから離脱させると、作業者はリリースレバー21の操作部の押し下げ操作を止めることで、リリースレバー21は、前記板ばね部24の付勢により、前記係合爪部25を開口部4h内をプリンタ後方へ回動させながら回動し、元の位置に戻る。また、ロックレバー部材10も前記ロックばね18の付勢によって回動し、ロック解除位置からロック位置へ回動する。ロックレバー部材10はロック位置に戻って位置することにより、ローラ軸9a、9bが係合されていない空の状態のローラ軸受6a、6b内に、ロックレバー10a、10bの上端部を突出させている。
【0049】
この状態でロール紙のセッティング等の必要な作業が行われたあと、再びプラテンローラ9をプリンタに配設するときは、プラテンローラ9のローラ軸9a、9bをローラ軸受6a、6b内に突出しているロックレバー10a、10bの上端部における開口部側に当接させ、ロックばね18の付勢力に抗しつつ、ローラ軸受6a、6bの奥部へ向けて押し込むようにする。この、ロックレバー10a、10bの上端部をプリンタ後方へ押す動作により、ロックレバー部材10は一旦ロック解除位置まで回動するが、ローラ軸9a、9bがローラ軸受6a、6b内の所定の場所に係合することにより、ロックレバー10a、10bの上部とローラ軸9a、9bとの当接が外れ、再び、ロックばね18の付勢力により、ロックレバー10a、10bの先端部はロック位置に戻って位置し、ローラ軸受6a、6bとの間にローラ軸9a、9bをしっかりと保持する。
【0050】
ローラ軸9a、9bがローラ軸受6a、6bに保持され、プラテンローラ9がプリンタの所定の位置に配設されるとき、ロックレバー部材10はロック位置にあるので、前記用紙ガイド42は印刷部における用紙搬送経路に位置してロール紙の搬送を案内する。また、用紙ガイド42に配設されたスイッチセンサ46は、前記スイッチ47を用紙搬送経路に臨ませるが、その際に、ロール紙が搬送経路に案内されており、ロール紙を介して所定位置に位置するプラテンローラ9のローラ本体9cによりロール紙を介して間接的にスイッチ47が押し下げ操作される。これにより、スイッチセンサ46はON状態となる。
【0051】
さらに、前記フォトインタラプタ51も用紙搬送経路に対向して配置され、用紙搬送経路にセットされたロール紙の有無を検出することが可能となる。
【0052】
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。例えば、本発明のプリンタに供される用紙はロール紙に限ることなく、カット紙であってもよい。また、ローラ軸受における開口部の位置はプリンタの上方であってもよい。さらには、前記ロックレバーはロック位置とロック解除位置との間を回動する構成としたが、本発明はロックレバーの動作は回動に拘らず、例えば直線運動のような移動であってもよい。
【0053】
またさらに、用紙ガイドはフレームや側板に直接配設することも可能である。但し、その場合においても、プラテンローラ検出手段としてのスイッチセンサは、ロックレバー部材の回動とともにスイッチを用紙搬送経路に進入退避可能となるように前記ロックレバーに配設する。そして、必要に応じて用紙ガイドあるいは用紙ガイド近傍に、スイッチセンサの回動を許容する開口部を形成するようにする。
【0054】
なお、用紙検出手段については、フレームや側板に固定配設された用紙ガイドに配設されていてもよい。その場合には、プラテンローラを離脱させる際に、押下げられていたスイッチが用紙搬送経路に臨むように元に戻る反力でロール紙を用紙搬送経路から若干上昇させることで、用紙検出手段に誤検出防止機構のような別機構を備えなくても誤検出を防止することが可能となり、部品点数の削減と低コスト化を図ることができる。また、用紙検出手段は、前述の実施形態のようにロックレバーに配設されて、ロックレバーと一体に回動する場合、ロックレバーがロック位置にあって、前記プラテンローラ検出手段がON状態となったときに、前記用紙検出手段に通電され電源がONとなるように構成することも可能である。このように構成することにより、用紙検出手段の誤検出はより確実に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明のプリンタの一実施形態の要部構造を示す斜視図
【図2】図1のプリンタの一側板側要部構成を示す断面図
【図3】図1のプリンタのロックレバーと用紙ガイドの取り付け状態を示す斜視図
【図4】図1のプリンタの一側板側要部構成を示す一部分解斜視解図
【図5】従来のプリンタにおけるプラテンローラ検出手段の構成を示す簡易説明図
【図6】従来のプリンタにおけるプラテンローラ検出手段の別構成を示す簡易説明図
【符号の説明】
【0056】
1 フレーム
3 底板
4a、4b 側板
6 ローラ軸受
9 プラテンローラ
9a、9b ローラ軸
9c ローラ本体
10 ロックレバー部材
10a、10b ロックレバー
10c 連接部材
14 回動軸
18 ロックばね
21 リリースレバー
21a レバー本体
21b 一端部
21c 他端部
22 回動支軸
23 操作部
24 板ばね部
24a 係合突起
25 係合爪部
26 ヘッド取付板
26a 持ち出し部
27 サーマルヘッド
34 モータ
38 中間ギア
42 用紙ガイド
45 プラテンローラ検出手段
46 スイッチセンサ
47 スイッチ
50 用紙検出手段
51 フォトインタプラタ
52 LED
53 フォト・トランジスタ
55 FPC

【特許請求の範囲】
【請求項1】
用紙に所望の記録を行なうサーマルヘッドと対向させて配置され、ローラ本体およびこのローラ本体を軸支するローラ軸からなるプラテンローラと、前記ローラ軸を回転自在且つ着脱可能に保持するローラ軸受と、前記ローラ軸のローラ軸受に対する着脱を検出するプラテンローラ検出手段と、前記ローラ本体およびサーマルヘッドを対向配置した印刷部における用紙搬送経路に用紙を案内する用紙ガイドと、前記印刷部における用紙搬送経路に搬送される用紙を検出する用紙検出手段と、一対のロックレバーを備え、前記ローラ軸を各ロックレバーに形成された前記ローラ軸受内に保持するロックレバー部材と、前記ローラ軸のロックレバー部材によるローラ軸受への保持を解除するリリースレバーとを有するプリンタにおいて、
前記ロックレバー部材は、ローラ軸をローラ軸受に保持するロック位置と、ローラ軸をローラ軸受から着脱可能な状態とするロック解除位置との間を移動可能に配設されており、前記リリースレバーは、前記ロック位置にあるロックレバー部材をロック解除位置へ移動させてローラ軸の保持を解除させるロック解除機構を備えており、前記プラテンローラ検出手段は、押下げ操作によりプラテンローラを検出可能なスイッチを備えたスイッチセンサであり、前記スイッチセンサはロックレバー部材に配設され、ロックレバー部材がロック位置に移動したときに前記スイッチが用紙搬送経路に臨み、プラテンローラのローラ本体により前記スイッチが押下げ操作されてON状態となり、リリースレバーが操作されてロックレバー部材がロック解除位置に移動することにより、前記スイッチが用紙搬送経路から離間する方向へ退避し、プラテンローラのローラ本体による前記スイッチの押し下げ操作が解除されてOFF状態となるように構成されていることを特徴とするプリンタ。
【請求項2】
前記用紙検出手段は印刷部に搬送される用紙を検出する光センサであり、前記光センサはロックレバー部材に配設されており、ロックレバー部材がロック位置に移動したときに搬送される用紙の有無を検出可能に前記光センサが用紙搬送経路に対向し、リリースレバーが操作されてロックレバー部材がロック解除位置に移動することにより前記光センサが用紙搬送経路から離間する方向へ退避するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
【請求項3】
前記用紙ガイドはロックレバー部材と一体に形成されており、前記用紙ガイドは、ロックレバー部材がロック位置に移動したときに印刷部における用紙搬送経路に位置し、リリースレバーが操作されてロックレバー部材がロック解除位置に移動することにより印刷部における用紙搬送経路から離間するように構成され、前記プラテンローラ検出手段と用紙検出手段は、前記用紙ガイドに近接させて配設されていることを特徴とする請求項2に記載のプリンタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−99843(P2010−99843A)
【公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−270690(P2008−270690)
【出願日】平成20年10月21日(2008.10.21)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)
【Fターム(参考)】