説明

プレゼンス更新に関する選択的抑制

1以上のプレゼンス属性に関連するシグナリングトラヒックを、他のプレゼンス属性に関連するプレゼンスメッセージがいつどのように送信可能であるかに影響を与えずに減少させるために、プレゼンス通信が選択的に制御される。第1のプレゼンス情報を含むプレゼンス発行メッセージをプレゼンスエンティティからプレゼンスサーバへ送信することに関連する第1の閾値条件が決定される。第2の異なるプレゼンス情報を含むプレゼンス発行メッセージをプレゼンスエンティティからプレゼンスサーバへ送信することに関連する第2の閾値条件が決定される。第1のプレゼンス情報を含むプレゼンス発行メッセージがプレゼンスエンティティによってプレゼンスサーバへどの程度頻繁に送信されるかが第1の閾値条件に基づいて選択的に制御され、第2のプレゼンス情報を含む少なくともいくつかのプレゼンス発行メッセージが第1のプレゼンス情報を含むプレゼンス発行メッセージよりも高い又は低い頻度でプレゼンスエンティティによってプレゼンスサーバへ送信されるように選択的に制御される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野は、コンピュータ間でプレゼンス情報を通信することに関する。非限定的な一例の応用において、ここで説明される技術は、移動体通信システムにおいてプレゼンス情報を通信することに使用可能である。
【背景技術】
【0002】
プレゼンスサービスは、状態(即ち、人間、品物或いはアイテム、及びサービスの存在)を示すプレゼンス情報の項目を交換するサービスである。IETF RFC2778は、プレゼンスサービスの基本的なアーキテクチャを記述している。プレゼンスサービスを使用するクライアントは、2種類のクライアントに分類される。即ち、プレゼンス情報を提供するユーザなどの(情報配信側の)プレゼンティティ、及びプレゼンス情報を監視する(情報受信側の)ウォッチャーである。プレゼンティティ(presentity)という単語は、プレゼンス(presence)及びエンティティ(entity)という単語の組み合わせであり、RFC 2778において最初に導入された。元々、プレゼンティティはプレゼンス情報を提供する論理エンティティとして定義され、通常は人間を指す。プレゼンティティは通常は個人を指すが、「ヘルプデスク」のような役割を表してもよいし、「会議室#27」のようなリソースを表してもよい。プレゼンティティは一般的に、例えば"sip:joe.bloggs@example.com"のような区別可能な名前や、"tel:+12345678"のような電話番号によって参照される。この場合プレゼンス情報は、通信サービスのセットを介して通信を行うプレゼンティティに関する、可用性、近接性(proximity)、活動レベル、ステータス、動作状態、能力、及び意欲のうちの少なくともいずれかを表す。例えば、インスタントメッセンジャーICQ("I seek you")のユーザはプレゼンティティであり、ユーザのプレゼンス情報はICQユーザステータス(オンライン、オフライン、不在、など)である。単一のプレゼンティティに関連する複数のプレゼンスソース(供給元)が存在してもよいが、ここでの説明を容易にするために、プレゼンティティという用語のみを使用し、これは論理エンティティ及びその論理エンティティに関連する1以上のプレゼンス情報のうちの少なくとも一方を含む。
【0003】
プレゼンスサービスはプレゼンティティからプレゼンス情報を受信し、そのプレゼンス情報をウォッチャーへ配信する。ウォッチャーはプレゼンティティを追跡することができる。プレゼンスに関する今日の最も一般的な用途は、ほとんどのインスタントメッセージングクライアント上に表示されるステータスインジケータであり、これは典型的には各ステータスを説明するグラフィックシンボル及びテキストリストを容易に伝達する形式で表示される。ユーザの可用性について拡張された情報を提供する、一般的に使用されるステータスは、"free for chat", "away", "do not disturb", 及び"out to lunch"であり、現代の様々なインスタントメッセージングクライアントに跨って多くの変形形態で存在する。ユーザの気分、所在、及びフリーテキストステータスなどの、ユーザが選択可能なよりリッチな情報も利用可能である。プレゼンスはユーザデバイスの可用性及びそれが要求される技術的性質に留まらないユーザの可用性を扱うという点で、従来のオンフック電話ステータスとは異なる。
【0004】
プレゼンティティはプレゼンスサーバに対して自分のプレゼンス情報を発行し、プレゼンスサーバはウォッチャーへの通知を構成する。プレゼンスサーバは、プレゼンス情報を更新(リフレッシュ)したり、既存のプレゼンス情報を新しく発行されたプレゼンス情報に置き換えたり、或いは所与のプレゼンティティのためのプレゼンス情報を除去したりすることによって、発行されたもの(publications)を処理する。通知は一般的に、ウォッチャーがサブスクライブ(購読)した全てのプレゼンティティからの情報を包含する。プレゼンティティのいずれかが自分のプレゼンス状態を変化させると、プレゼンティティはプレゼンスサーバに対して自分の新しいプレゼンス情報を再度発行し、次いでプレゼンスサーバはウォッチャーに新しいプレゼンス情報を通知する。
【0005】
プレゼンスのために使用されるプロトコルはセッション開始プロトコル(SIP)である。SIPプロトコルを記述するRFC3261において、プレゼンティティからウォッチャーへ送信される発行はSIP PUBLISHメッセージの形式であり、プレゼンスサーバからウォッチャーへ送信される通知はSIP NOTIFYメッセージの形式である。プレゼンスシステム及びシグナリングに関する高レベルの概観が図1に見られる。1−5とラベル付けされた複数のユーザ12がSIP PUBLISHメッセージをプレゼンスサーバへ送信する。プレゼンスサーバ14はこれらのメッセージを処理し、SIP SUBSCRIBEメッセージを介してプレゼンスサーバ14へ提供されたウォッチャーの購読情報に基づいて、SIP NOTIFYメッセージをウォッチャー16へ送信する。
【0006】
長年に亘ってプレゼンスアプリケーションは固定インターネット上で使用されてきたが、プレゼンスアプリケーションはセルラネットワーク及び他のワイヤレスネットワークにも同様に適用可能である。セルラネットワーク上でプレゼンスを応用することに伴う重大な問題は、潜在的に膨大な量となり得る、プレゼンスメッセージに関連するシグナリングであり、これはセルラシステムの容量を簡単に使い果たしてしまうかもしれない。本出願の譲受人によって行われた、GSM/EDGEにおいてプレゼンストラヒックがセルラ容量に与える影響に関する研究によれば、シグナリングについて抑制的なプレゼンスアプリケーションでさえもGSM/EDGE上のボイス・オーバー・IP(VoIP)のためのセルラシステムの容量を10−15%減少させる可能性があるということが示唆された。シグナリングが増加すると、容量の減少は受容できないレベルに簡単に到達し得る。
【0007】
プレゼンストラヒックを制限する開発中の取り組みが存在しているが、妥当なレベルにトラヒックを継続的に維持して所望の柔軟性及び選択性を提供するには、その取り組みは十分ではなかった。例えば、移動体端末においてプレゼンスアプリケーションが利用可能になると、新しい種類のプレゼンス情報が関心を惹くようになる蓋然性があり、これがサポートされることが必要になるであろう。移動体端末にとって地理的な所在は特に意味のあるプレゼンス情報である。というのも、例えば固定された位置のインターネットを介して接続されているプレゼンティティとは対照的に、移動体通信端末に関連するプレゼンティティはセッション中に移動可能だからである。
【0008】
地理情報を取得するための1つの可能性は、例えばセルラ電話、PDA、ラップトップコンピュータなどの、プレゼンティティの通信端末或いはユーザ装置においてGPSデバイスを使用することである。通信端末が移動したということをGPS座標が示すと、新しい座標がプレゼンスサーバに対して発行され、プレゼンスサーバはその情報をウォッチャーに対して配信する。この新しい座標の発行を通信端末自身が制限しない限り、このアプローチは、途方もない量のシグナリングを引き起こすことになるであろう。例えば、移動中の車の中に端末が位置する場合、座標更新の発行は事実上絶え間なく生成されるであろう。制限された帯域容量しか持たない無線ネットワークにおいてこの種のシグナリングをサポートすることは重大な問題である。
【0009】
SIPメッセージングの文脈においてこの困難性を説明するために、プレゼンス更新シグナリングを2つのフェーズに分割することができる。第1のフェーズはプレゼンティティからプレゼンスサーバへ送信されるSIP PUBLISHメッセージであり、第2のフェーズはプレゼンスサーバからウォッチャーへ送信されるSIP NOTIFYである。第1のフェーズにおけるシグナリングは、プレゼンスサーバに対してプレゼンス更新シグナリングのトラヒックを制限する効率的な方法を可能にしない。1つの可能性は、プレゼンティティが新しいPUBLISHメッセージを送信可能になるまでプレゼンティティが待たなければならない時間を示す「Retry−after」ヘッダフィールドを伴ったサービス利用不可能メッセージを用いて、プレゼンスサーバがPUBLISHメッセージに対して応答することである。しかしこれでは、高い頻度で即ち極めて頻繁にPUBLISHメッセージを送信することをプレゼンティティが継続しないということは保証されない。別の可能性は、新しいPUBLISHをプレゼンティティが送信可能になる前にPUBLISHメッセージに対する確認応答としてSIPプロトコルにおいて送信されなければならないSIP 200 OKメッセージをプレゼンスサーバが抑止することである。しかしこの戦略では、200 OK応答が十分長く抑止された場合にPUBLISHメッセージの再送が引き起こされ、更に多くのトラヒックが生成されるかもしれない。そのため、この第1のフェーズにおいて、プレゼンスシグナリングの量に関する非効率性は、プレゼンスアプリケーションを実行している個々の端末/プレゼンティティの振る舞いに原因が帰着し得る。
【0010】
より魅力的なソリューションは、何らかの振る舞いを命じるパラメータをプレゼンスサーバ(或いは他のネットワークノード)に送信させることである。例えば、オープン・モバイル・アライアンス(OMA)によって発行されたPresence SIMPLE Specificationは、連続するPUBLISHメッセージ間の最小時間を指定する、SOURCE−THROTTLE−PUBLISHと呼ばれる任意(オプション)のパラメータを記述している。しかし、このパラメータに伴う問題は、これが高い値に設定された場合に、他のプレゼンス属性の正確性に対する影響は重大ではなかったとしても何らかのプレゼンス属性の正確性が大幅に低下するかもしれないということである。換言すれば、プレゼンス属性が異なれば異なるプレゼンス属性値を用いた方がより良くサービスされるかもしれないということを、SOURCE−THROTTLE−PUBLISHパラメータは考慮していない。全てのプレゼンス属性に対して1つのSOURCE−THROTTLE−PUBLISHパラメータしか存在しないので、「抑制(throttled)」される必要のある1つのプレゼンス属性が、抑制を必要としない他のプレゼンス属性を抑制することを引き起こす。実際、いくつかのプレゼンス属性については、そのような抑制がプレゼンス属性情報の正確性を低下させてウォッチャーにとってもはや価値がないようにしてしまうかもしれない。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0011】
発明者らは、プレゼンス更新のための新しい戦略を使用してこれらの問題を解決した。1以上のプレゼンス属性に関連するシグナリングトラヒックを、他のプレゼンス属性に関連するプレゼンスメッセージがいつどのように送信可能であるかに影響を与えずに減少させるために、プレゼンス通信が選択的に制御される。第1のプレゼンス情報を含むプレゼンス発行メッセージをプレゼンスエンティティからプレゼンスサーバへ送信することに関連する第1の閾値条件が決定される。第2の異なるプレゼンス情報を含むプレゼンス発行メッセージをプレゼンスエンティティからプレゼンスサーバへ送信することに関連する第2の閾値条件が決定される。第1のプレゼンス情報を含むプレゼンス発行メッセージがプレゼンスエンティティによってプレゼンスサーバへどの程度頻繁に送信されるかが第1の閾値条件に基づいて選択的に制御され、第2のプレゼンス情報を含む少なくともいくつかのプレゼンス発行メッセージが第1のプレゼンス情報を含むプレゼンス発行メッセージよりも高い又は低い頻度でプレゼンスエンティティによってプレゼンスサーバへ送信されるように選択的に制御される。第1のプレゼンス情報を含むプレゼンス発行メッセージがどの程度頻繁に送信されるかは、第2のプレゼンス情報を含むプレゼンス発行メッセージがどの程度頻繁に送信されるかとは無関係であることが好ましい。
【0012】
第1のプレゼンス情報に関連する情報を含む通知メッセージがプレゼンスサーバによってウォッチャーへどの程度頻繁に送信されるかも、決定した条件に基づいて選択的に制御されてもよい。第1のプレゼンス情報を含む発行メッセージを送信することよりも高い又は低い頻度で、第2のプレゼンス情報に関連する情報を含む通知メッセージがウォッチャーへ送信されてもよい。第1のプレゼンス情報の一例は、プレゼンスエンティティの位置又は所在に関する位置情報又は所在情報である。
【0013】
第1の閾値条件の例は、第1のプレゼンス情報を含む発行メッセージをプレゼンスエンティティがプレゼンスサーバへ送信可能になる前に経過しなければならない最小時間を含む。別の例は、第1のプレゼンス情報を含む発行メッセージをプレゼンスエンティティが送信可能になる前に発生しなければならないパラメータ(例えば、プレゼンスエンティティが移動した距離)の最小変化量である。
【0014】
非限定的で好適な実装例において、第1のプレゼンス情報を含む発行メッセージがプレゼンスサーバへどの程度頻繁に送信されるかは適応的である。例えば、適応性は、負荷条件(例えば、プレゼンスサーバにおける、プレゼンス発行メッセージのトラヒックに関連するシグナリング負荷)に基づいていてもよい。負荷条件が負荷閾値よりも下に減少すると第1のプレゼンス情報を含む発行メッセージがより高い頻度で送信可能になる。負荷条件が負荷閾値よりも上に増加すると第1のプレゼンス情報を含む発行メッセージがより低い頻度でしか送信できなくなる。
【0015】
この選択的プレゼンス更新技術は、プレゼンスサーバ内に実装可能であり、プレゼンスサーバは、無線インタフェースを介してユーザ装置にアクセス可能なアクセスネットワークに関連する、IPマルチメディア・サブシステムのノード内に位置してもよいし、ワイヤ結合又はファイバ結合されたネットワークノード内に位置してもよい。この選択的プレゼンス更新技術はまた、ユーザ装置などのプレゼンスエンティティ内にも実装可能である。例えば、ユーザ装置は、エアインタフェースを介してアクセスネットワークと通信する無線移動体端末であってもよいし、ワイヤインタフェース又はファイバインタフェースを介してアクセスネットワークと通信する通信デバイスであってもよい。
【0016】
この選択的プレゼンス更新技術の重大な利点は、プレゼンス情報の正確性に影響を依然として最小限にしつつも、シグナリングの量(ひいてはプレゼンスシグナリングによって引き起こされる負荷)を減少可能であることである。選択的制御を適応的にすることによって、現在の負荷条件に適応する柔軟性が得られ、他のプレゼンス属性が異なる頻度で更新されることが可能になる。例えば"busy"属性のような、大量のシグナリングを発生させないプレゼンス属性は、即座に更新可能である。必要に応じて、この選択的プレゼンス更新技術は、個々のプレゼンスエンティティによる追従を確実にするためにプレゼンスサーバの制御下で実施されてもよく、それによってプレゼンス更新トラヒックが妥当なレベルであることを確実にしてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下の記述では、説明及び非限定を目的として、記述された技術に関する理解を提供するために、例えば特定のノード、機能エンティティ、技術、プロトコル、標準などの具体的な詳細を説明する。以下に開示される具体的な詳細から離れた他の実施形態も実行可能であるということが当業者にとって明らかであろう。例えば、以下の説明ではプレゼンスメッセージの例としてSIPメッセージを使用しているが、技術はSIPメッセージに限定されず、あらゆる適切なプレゼンスメッセージングプロトコルを使用可能である。他の例として、不要な詳細によって説明を分かりにくくしないように、よく知られている方法、デバイス、技術などの詳細な説明は省略されている。個々の機能ブロックが図中に示されている。これらのブロックの機能は個々のハードウェア回路を使用すること、適切にプログラムされたマイクロプロセッサ又は汎用コンピュータと共にソフトウェアプログラム及びデータを使用すること、アプリケーション固有集積回路(ASIC)を使用すること、及び1以上のデジタル信号プロセッサ(DSP)を使用することのうちの少なくともいずれかによって実装可能であるということを問う業者は理解するであろう。
【0018】
図2は、プレゼンティティが異なる地理的な所在或いは座標へ高速に移動しているプレゼンス通信システムの機能ブロック図である。プレゼンティティ12は、例えば乗り物の中で高速に移動しており、新しい位置A、B、及びCそれぞれにおいて、時刻T1に位置Aのための、時刻T2に位置Bのための、そして時刻T3に位置Cのための、新しい位置を更新するPUBLISHメッセージを送信する。移動中のプレゼンティティにとって、これら3つのメッセージは極めて頻繁に、例えば他のメッセージの直後に次のメッセージが、送信されるであろうし、このことは、時刻T1、T2、及びT3に対応するPUBLISHメッセージ及びその結果としてのNOTIFYメッセージという観点から重大な負荷をもたらす。ほとんど絶え間のないベースでのプレゼンス更新によって何らかのプレゼンス属性がプレゼンスサーバを溢れさせてしまうかもしれないということが、この一例から明らかである。しかし、他のプレゼンス属性はそれほど多いものではない。
【0019】
選択的なプレゼンス更新メッセージングは、これらの障害を克服する。図3は、図1のようにプレゼンスサーバ14、ウォッチャー16、及びプレゼンティティ12を持つプレゼンス通信システムの一例を示す機能ブロック図である。しかしここでは、プレゼンスサーバは各プレゼンティティ12に対して少なくとも1つのプレゼンス属性に関連付けられた選択的タイミング制御メッセージを送信する。図2の例において、このプレゼンス属性は、プレゼンティティの通信端末或いはユーザ装置の地理的所在或いは位置に対応する、プレゼンティティの地理的所在或いは位置である。選択的タイミング制御メッセージは、プレゼンティティ12に対して、地理的プレゼンス更新情報を搬送する発行メッセージを所定の閾値時間が満了した後にしか送信してはならないということを通知する。この閾値時間は、好ましくは、プレゼンス更新シグナリングがトラヒック負荷が過大になるほど頻繁には発生しないがプレゼンス更新がウォッチャーに対して有用なタイムフレーム(期間)で伝達されるのに十分な頻度で発生するように、選択される。
【0020】
意義深いことには、プレゼンティティ12の他のプレゼンス属性に関連する発行メッセージは必ずしも「抑制」されないか、或いはそうでない場合は、地理的プレゼンス更新情報のために確立された所定の閾値時間によって制約される。例えば、プレゼンティティ12は、"busy"プレゼンス属性更新(例えば、「私は忙しい」)を伴う発行メッセージを送信し、いかなる最小の間隔時間も監視することなく直後に"busy"プレゼンス属性更新(例えば、「私は忙しくない」)を伴う別の発行メッセージを送信してもよい。個々のプレゼンス属性のためのプレゼンティティ発行メッセージに関するこの選択的な制御によって、適切且つ有用な時間間隔で適切なプレゼンス情報を依然として提供しつつもシグナリング負荷に関する優れた制御を行うことが可能になる。この例において、プレゼンティティの乗り物が1つのブロック分移動したという事実は、多くの場合、ウォッチャー16にとって時間が重要な情報ではない。そのため、地理的プレゼンス更新情報を伴う発行を抑制することは、シグナリング/負荷の制御にとって有益である。しかし、通信に関してプレゼンティティ12がビジーであるか手空き(available)であるかは、ウォッチャー16にとって時間が重要である可能性がより高い。この場合に抑制を行うことはあまり望ましくない。このように、発行頻度の事例(ケース)が個々のプレゼンス属性に合わせてあつらえられる。
【0021】
選択的タイミング制御メッセージに応えて、プレゼンティティ12は、地理的プレゼンス更新情報に関するPUBLISHメッセージをいつ送信するかを選択的に制御する。図3において、その選択的なタイミングは、地理的プレゼンス更新情報を伴う発行メッセージのレート或いは頻度が制約或いは限定されているということを伝えるために、"throttled"と示されている。しかし、発行される特定の個々のプレゼンス属性にとって特に適切であれば、選択的タイミングはいかなるタイミングであってもよい。プレゼンスサーバ14は、発行された属性情報を受信すると、ウォッチャー16に対して通常通りそれを通知する。
【0022】
図4は代替の実施形態を示し、これは個々のプレゼンス属性情報の発行を選択的に制御する点では類似しているが、受信した発行情報に関するウォッチャー16に対する通知メッセージのタイミングを選択的に制御するという特徴も含んでいる。プレゼンスサーバ14は、特定のプレゼンス属性のための通知メッセージをウォッチャー16へ送信するレートを決定することもする。あるプレゼンス属性については、プレゼンスサーバ14は、そのプレゼンス属性に関する連続した通知メッセージを送信する間に第1の最小閾値時間待つかもしれない。別のプレゼンス属性については、プレゼンスサーバ14は、そのプレゼンス属性に関する連続した通知メッセージを送信する間に第2の最小閾値時間待つかもしれない。ここで、第1の時間と第2の時間とは異なる。時間間隔のうちの1つは、最小閾値時間でなくてさえも構わない。個々のプレゼンス属性に対するこの選択的通知制御は、個々のプレゼンス属性に対する選択的発行制御によって達成された利点と同様の利点を提供する。選択的通知制御は、プレゼンティティ12或いはウォッチャー16に対して制御メッセージを送信する必要なしに、プレゼンスサーバ14において単独で実行可能である。別の実施形態においては、必ずしも選択的発行制御を使用せずに、選択的通知制御を実行してもよい。
【0023】
図5は、選択的発行制御及び選択的通知制御のうちの一方又は両方を実施する際にプレゼンスサーバによって行われ得る、非限定的な手順の例を示すフローチャート図である。プレゼンスサーバは、手順の2つの欄を単独で或いは一緒に実行することができる。ステップS1で、プレゼンスサーバは、第1及び第2の属性に関するプレゼンス発行メッセージを送信することに関連する第1及び第2の閾値条件を確立する。
【0024】
説明を目的として、2つの閾値及び2つのプレゼンス属性のみを記述する。しかし、いくつの数のプレゼンス属性のためにでも閾値を確立することができるということが理解されるであろう。上の例は閾値として最小タイミング期間を使用するが、他の閾値が使用されてもよい。例えば、地理的所在の更新の例では、閾値は、地理的所在の更新を伴う発行メッセージをプレゼンスサーバへ送信する前にプレゼンティティが移動しなければならない最小距離であってもよい。
【0025】
プレゼンスサーバはプレゼンティティに対して、様々な閾値条件を通知する(ステップS2)。プレゼンス発行メッセージは、第1の閾値に関連する第1の頻度で、第1のプレゼンス属性を含有するプレゼンティティから受信される(ステップS3)。第2の属性を伴うプレゼンス発行は、第2の閾値に関連する第2の別の頻度で受信される(ステップS4)。閾値条件に変化があると(ステップS9)、制御はステップS1へ戻って変化に応じた1以上の新しい閾値を確立するか、或いはS2へ戻ってプレゼンティティに対して1以上の新しい閾値を通知する。
【0026】
右側の欄において、プレゼンスサーバは、第1及び第2の属性に関するプレゼンス通知メッセージを送信することに関連する別の閾値条件を確立する(ステップS5)。第1及び第2のプレゼンス属性のうちの少なくとも一方を含有するプレゼンティティからプレゼンス発行メッセージが受信される(ステップS6)。プレゼンスサーバは、第1及び第2のプレゼンス属性のうちの少なくとも一方のために確立された閾値条件に基づいて、プレゼンス発行に対応する通知メッセージを送信する時刻を決定する(ステップS7)。プレゼンスサーバは次いで、特定の属性について決定された時刻にウォッチャーに対してその属性に関する通知メッセージを送信する。閾値条件に変化があると(ステップS9)、制御はステップS5に戻って変化に応じた1以上の新しい閾値を確立する。
【0027】
閾値は、変化する1以上の条件に対して適応的であることが好ましい。例えば、プレゼンスサーバにおける検出されたシグナリング負荷、検出されたトラヒック負荷、或いは負荷以外の要因に基づいて、1以上の属性閾値、即ち特定のプレゼンス属性に関するプレゼンス情報を含む発行メッセージがどれくらいの頻度でプレゼンスサーバへ送信されるかを適応(順応)させることは有益であろう。更に、例えば(音声、プレゼンス、及び他のデータを含む)全体のトラヒック負荷、プレゼンス負荷のみ、或いはトラヒック負荷に寄与する要因の何らかの他のサブセットなどの、様々な程度の細かさで負荷を定義してもよい。それはまた、ネットワーク全体における負荷であってもよいし、セルラネットワークの一部、即ち特定の1以上のセル或いはセルの集合における負荷であってもよい。セルラネットワークの全体又は一部における負荷は、無線ネットワーク制御装置(RNC)などによって検出可能であり、負荷はプレゼンスサーバに対して信号伝達され、そして負荷が閾値を超えた場合に抑制を引き起こす。負荷が変化するこのシナリオにおいて、負荷閾値以下に負荷が減少すると、第1のプレゼンス情報を含む発行メッセージはより頻繁に送信可能になる。負荷閾値以上に負荷が増加すると、第1のプレゼンス情報を含む発行メッセージはより少ない頻度でしか送信できなくなる。
【0028】
図6は、選択的発行制御を実施する際にプレゼンティティによって行われ得る、非限定的な手順の例を示すフローチャート図である。プレゼンティティは、第1及び第2のプレゼンス属性に関するプレゼンス発行メッセージを送信することに対する様々な閾値条件を含む選択的制御メッセージをプレゼンスサーバから受信する(ステップS10)。この場合もやはり、いかなる数の属性が選択的に制御されてもよい。プレゼンティティは、第1の閾値条件に従う第1のタイミングで、第1のプレゼンス属性を伴うプレゼンス発行メッセージを選択的に送信する。プレゼンティティはまた、第2の閾値条件に従う第2のタイミングで、第2のプレゼンス属性を伴うプレゼンス発行メッセージを選択的に送信する(ステップS11)。プレゼンティティは、指示に従って何らかの閾値条件を更新する(ステップS12)。
【0029】
図7は、プレゼンスサーバ14の非限定的な例を示す機能ブロック図である。プレゼンスサーバ14は、プレゼンスサーバの全体動作を制御して調整(コーディネート)するコントローラ20を含む。コントローラ20は、ウォッチャーからSUBSCRIBEメッセージを受信して指示に従ってウォッチャーへNOTIFYメッセージを送信する、ウォッチャーインタフェース22に結合されている。コントローラ20は、何らかのプレゼンス属性のための選択的タイミング制御メッセージを送信してプレゼンティティからPUBLISHメッセージを受信する、プレゼンティティインタフェース24に結合されている。プレゼンス属性データベース26は、個々のプレゼンス発行属性28と個々の通知属性30とのための特定の閾値に関するプレゼンス情報を格納する。メッセージタイミングレギュレータ32は、プレゼンティティインタフェース24を介してプレゼンティティへ送信される選択的タイミング制御メッセージを28内の閾値データに基づいて生成し、ウォッチャーインタフェース22を介してウォッチャーへ通知メッセージをいつ送信するかを30内の閾値データに基づいて統制(レギュレート)する。適応的な場合、コントローラ20は、1以上の閾値を適応させる必要性を反映する入力を受信若しくは検出し、それに応えて、データベース26内の1以上の閾値を更新する。
【0030】
図8は、プレゼンティティに関連するユーザ装置40の非限定的な例を示す機能ブロック図である。ユーザ装置は、プレゼンスサーバと通信するためにプレゼンティティ又はウォッチャーが使用するいかなるデバイスであってもよい。典型的にはそれは、セルラ電話、PDA、ラップトップなどのような、ある種のコンピュータベースのデバイスである。ユーザ装置40は、ユーザインタフェース44とプレゼンスクライアントアプリケーション46とに結合されたコントローラ42を含む。プレゼンスクライアント46は、プレゼンスサーバから選択的タイミング制御メッセージを受信し、選択的タイミング制御メッセージに従って送信される、個々のプレゼンス属性のためのPUBLISHメッセージを生成する。
【0031】
図9は、プレゼンス情報発行のための選択的タイミング制御メッセージに関する単純化された例を示す。メッセージは複数のフィールド1,2,...,nを含む。各メッセージフィールドはプレゼンス属性Aと、その属性のための対応する閾値条件とを特定する。閾値は、個々のプレゼンス属性のための発行メッセージをどの頻度で送信してよいかを統制する。各閾値は典型的には異なるが、同じものがあってもよく、属性によっては関連する閾値条件を何ら持たなくても構わない。非限定的な一例において、選択的タイミング制御メッセージはSIPメッセージとして形成可能である。
【0032】
図10は、無線通信システムにおける非限定的な応用例を示す。参照番号100によって特定されウォッチャーとして働くユーザは、アプリケーションサーバ(具体的にはプレゼンスサーバ)によってホスティングされるプレゼンスサービスにアクセスする。双方向矢印112は、ユーザ100がユーザ端末102とやりとり(interface)することを表す。ユーザ100は端末102において(例えば)キーボードを介して情報を入力し、端末102から(例えば)端末のディスプレイを介して情報を受け取る。プレゼンスクライアント104(ソフトウェアアプリケーション)は、端末102上で動作して、ユーザ100がプレゼンスサービスにアクセスすることを可能にする。実際には、ユーザ100とプレゼンスクライアント104と端末102との組み合わせがウォッチャーであると見なされ得る。ある時には、ユーザ100がプレゼンティティとして行動していてもよい。端末102は、破線によって大まかに表されるエアインタフェースを介して移動体通信ネットワーク106と無線でやりとりする。インターネット108などの外部IPネットワークは、プレゼンスアプリケーションサーバ110を移動体通信ネットワーク106及び別の移動体通信ネットワーク112に接続させる。この例においてセル電話114として示されるユーザ装置を用いて通信している別のユーザ116は、監視対象のプレゼンティティである。プレゼンティティもエアインタフェースを介して無線で通信する。
【0033】
移動体通信ネットワークは例えば、UMTSネットワークや、プレゼンスサービスへのアクセスをサポートする他の無線アクセスネットワークであってもよい。UMTSでは、無線アクセスネットワークは、ノードB又はアクセスポイントとも呼ばれることのある1以上の無線基地局に結合された1以上の無線ネットワーク制御装置(RNC)を使用する。また、この例において説明されている技術は、無線インタフェースを介してアプリケーションサービスを提供することに限られるわけではなく、固定回線通信ネットワークを介してアプリケーションサービスを提供することも含むということに注目すべきである。移動体通信ネットワークは例えば、関門GPRSサポートノード(GGSN)と1以上のRNCとに結合された在圏GPRSサポートノード(SGSN)も含んでよく、GGSNは次にIPマルチメディア・サブシステム(IMS)に結合されていてもよい。プレゼンスサーバは、サービング呼セッション制御機能及びプロキシ呼セッション制御機能のような他種のIMSエンティティと共にIMS内に配置されていてもよい。
【0034】
多様な実施形態を示して詳細に説明してきたが、請求の範囲はいかなる特定の実施形態或いは例にも限定されない。上の説明はいずれも、何らかの特定のエレメント、ステップ、範囲、或いは機能が不可欠であって請求の範囲に含まれなければならないということを暗示するものとして読んではならない。特許対象の範囲は請求の範囲によってのみ規定される。論理的保護の範囲は、許可された請求の範囲において列挙される語、及びその均等物によって、規定される。"means for"という語が使用されていない限り、いかなる請求の範囲も35 USC §112の第6パラグラフを発動させることを意図していない。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】プレゼンス通信システムの機能ブロック図である。
【図2】プレゼンティティが異なる地理的な所在或いは座標へ高速に移動しているプレゼンス通信システムの機能ブロック図である。
【図3】選択的発行制御に関する例を示すプレゼンス通信システムの機能ブロック図である。
【図4】選択的発行制御と組み合わされた選択的発行制御の例を示すプレゼンス通信システムの機能ブロック図である。
【図5】選択的発行制御及び選択的通知制御のうちの一方又は両方を実施する際にプレゼンスサーバによって行われ得る、非限定的な手順の例を示すフローチャート図である。
【図6】選択的発行制御を実施する際にプレゼンティティによって行われ得る、非限定的な手順の例を示すフローチャート図である。
【図7】プレゼンスサーバの非限定的な例を示す機能ブロック図である。
【図8】プレゼンティティに関連するユーザ装置の非限定的な例を示す機能ブロック図である。
【図9】プレゼンス情報発行のための選択的タイミング制御メッセージに関する単純化された例を示す図である。
【図10】無線通信システムにおける非限定的な応用例を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレゼンス通信を制御する方法であって、
第1のプレゼンス情報を含むプレゼンス発行メッセージをプレゼンスエンティティ(12)からプレゼンスサーバ(14)へ送信することに関連する第1の閾値条件を決定するステップと、
前記第1のプレゼンス情報とは異なる第2のプレゼンス情報を含むプレゼンス発行メッセージを前記プレゼンスエンティティから前記プレゼンスサーバへ送信することに関連する第2の閾値条件を決定するステップと、
前記第1のプレゼンス情報を含むプレゼンス発行メッセージが前記プレゼンスエンティティによって前記プレゼンスサーバへどの程度頻繁に送信されるかを前記第1の閾値条件に基づいて選択的に制御するステップであって、前記第2のプレゼンス情報を含む少なくともいくつかのプレゼンス発行メッセージが前記第1のプレゼンス情報を含むプレゼンス発行メッセージよりも高い又は低い頻度で前記プレゼンスエンティティによって前記プレゼンスサーバへ送信されるように選択的に制御するステップと、
を備えることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記第1のプレゼンス情報を含むプレゼンス発行メッセージがどの程度頻繁に送信されるかは、前記第2のプレゼンス情報を含むプレゼンス発行メッセージがどの程度頻繁に送信されるかとは無関係であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のプレゼンス情報に関連する情報を含む通知メッセージが前記プレゼンスサーバによってウォッチャー(16)へどの程度頻繁に送信されるかを前記決定した条件に基づいて選択的に制御するステップを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のプレゼンス情報に関連する情報を含む通知メッセージを送信することよりも高い又は低い頻度で、前記第2のプレゼンス情報に関連する情報を含む通知メッセージを前記ウォッチャーへ送信するステップを更に備えることを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のプレゼンス情報は、前記プレゼンスエンティティの位置又は所在に関する位置情報又は所在情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の閾値条件は、前記第1のプレゼンス情報を含む前記発行メッセージを前記プレゼンスエンティティが前記プレゼンスサーバへ送信可能になる前に経過しなければならない最小時間を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の閾値条件は、前記第1のプレゼンス情報を含む前記発行メッセージを前記プレゼンスエンティティが前記プレゼンスサーバへ送信可能になる前に発生しなければならないパラメータの最小変化量であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記パラメータは前記プレゼンスエンティティが移動した距離であることを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のプレゼンス情報を含む発行メッセージが前記プレゼンスサーバへどの程度頻繁に送信されるかを第1の要因に基づいて適応させるステップを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の要因は負荷条件であり、
前記負荷条件が負荷閾値よりも下に減少すると前記第1のプレゼンス情報を含む発行メッセージがより高い頻度で送信され、
前記負荷条件が前記負荷閾値よりも上に増加すると前記第1のプレゼンス情報を含む発行メッセージがより低い頻度で送信される
ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記負荷は、前記プレゼンスサーバにおいてプレゼンス発行メッセージのトラヒックに関連するシグナリング負荷を含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記プレゼンスサーバにおいて実施される請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記プレゼンスエンティティにおいて実施される請求項1に記載の方法。
【請求項14】
プレゼンス通信で使用する装置(図7)であって、
第1のプレゼンス情報を含むプレゼンス発行メッセージをプレゼンスエンティティ(12)からプレゼンスサーバ(14)へ送信することに関連する第1の閾値条件を決定し、
前記第1のプレゼンス情報とは異なる第2のプレゼンス情報を含むプレゼンス発行メッセージを前記プレゼンスエンティティから前記プレゼンスサーバへ送信することに関連する第2の閾値条件を決定し、
前記第1のプレゼンス情報を含むプレゼンス発行メッセージが前記プレゼンスエンティティによって前記プレゼンスサーバへどの程度頻繁に送信されるかを前記第1の閾値条件に基づいて選択的に制御する際に、前記第2のプレゼンス情報を含む少なくともいくつかのプレゼンス発行メッセージが前記第1のプレゼンス情報を含むプレゼンス発行メッセージよりも高い又は低い頻度で前記プレゼンスエンティティによって前記プレゼンスサーバへ送信されるように選択的に制御する
ように構成される電子回路によって特徴付けられる装置。
【請求項15】
前記第1のプレゼンス情報を含むプレゼンス発行メッセージがどの程度頻繁に送信されるかは、前記第2のプレゼンス情報を含むプレゼンス発行メッセージがどの程度頻繁に送信されるかとは無関係であることを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記電子回路は、前記第1のプレゼンス情報に関連する情報を含む通知メッセージが前記プレゼンスサーバによってウォッチャー(16)へどの程度頻繁に送信されるかを前記決定した条件に基づいて選択的に制御するように更に構成されることを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項17】
前記第1のプレゼンス情報に関連する情報を含む通知メッセージを送信することよりも高い又は低い頻度で、前記第2のプレゼンス情報に関連する情報を含む通知メッセージを前記ウォッチャーへ送信する送信機(22)を更に備えることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記第1のプレゼンス情報は、前記プレゼンスエンティティの位置又は所在に関する位置情報又は所在情報を含むことを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項19】
前記第1の閾値条件は、前記第1のプレゼンス情報を含む前記発行メッセージを前記プレゼンスエンティティが前記プレゼンスサーバへ送信可能になる前に経過しなければならない最小時間を含むことを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項20】
前記第1の閾値条件は、前記第1のプレゼンス情報を含む前記発行メッセージを前記プレゼンスエンティティが前記プレゼンスサーバへ送信可能になる前に発生しなければならないパラメータの最小変化量であることを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項21】
前記パラメータは前記プレゼンスエンティティが移動した距離であることを特徴とする請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記電子回路は、前記第1のプレゼンス情報を含む発行メッセージが前記プレゼンスサーバへどの程度頻繁に送信されるかを第1の要因に基づいて適応させるように更に構成されることを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項23】
前記第1の要因は負荷条件であり、
前記負荷条件が負荷閾値よりも下に減少すると前記第1のプレゼンス情報を含む発行メッセージをより高い頻度で受信するように前記電子回路は構成され、
前記負荷条件が前記負荷閾値よりも上に増加すると前記第1のプレゼンス情報を含む発行メッセージをより低い頻度で受信するように前記電子回路は更に構成される
ことを特徴とする請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記負荷は、前記プレゼンスサーバにおいてプレゼンス発行メッセージのトラヒックに関連するシグナリング負荷を含むことを特徴とする請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記プレゼンスサーバ内に実装された請求項14に記載の装置。
【請求項26】
前記プレゼンスサーバは、無線インタフェースを介してユーザ装置(102,104)にアクセス可能なアクセスネットワークに関連する、IPマルチメディア・サブシステムのノード内実装されることを特徴とする請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記プレゼンスエンティティ内に実装された請求項14に記載の装置。
【請求項28】
前記プレゼンスエンティティはユーザ装置(102,114)内に実装されることを特徴とする請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記ユーザ装置は、エアインタフェースを介してアクセスネットワークと通信する無線移動体端末(102,114)であることを特徴とする請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記ユーザ装置は、ワイヤインタフェース又はファイバインタフェースを介してアクセスネットワークと通信する通信デバイスであることを特徴とする請求項28に記載の装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公表番号】特表2009−519672(P2009−519672A)
【公表日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−545542(P2008−545542)
【出願日】平成18年11月28日(2006.11.28)
【国際出願番号】PCT/SE2006/050517
【国際公開番号】WO2007/069992
【国際公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【出願人】(598036300)テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) (2,266)
【Fターム(参考)】