プログラム、方法、および情報処理装置
【課題】タッチパネル表示装置において活動化項目を活動化するための操作性を良くする。
【解決手段】プログラムは、タッチパネル表示装置110からその表示画面における第1の接触位置と、第2の接触位置とを表すデータを取得し、第2の接触位置に対する第1の接触位置の方位と距離の少なくとも一方の相対的位置を決定し、記憶装置に格納された相対的位置に対応付けられた活動化項目を表す情報を参照して、決定された相対的位置に対応付けられた1つ以上の活動化項目を表示または活動化するために決定する処理を情報処理装置10に実行させる。
【解決手段】プログラムは、タッチパネル表示装置110からその表示画面における第1の接触位置と、第2の接触位置とを表すデータを取得し、第2の接触位置に対する第1の接触位置の方位と距離の少なくとも一方の相対的位置を決定し、記憶装置に格納された相対的位置に対応付けられた活動化項目を表す情報を参照して、決定された相対的位置に対応付けられた1つ以上の活動化項目を表示または活動化するために決定する処理を情報処理装置10に実行させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチパネル表示装置上での操作に応じた処理に関する。
【背景技術】
【0002】
表示装置の上に重ねて配置されたタッチパネルを指またはタッチペン等を接触させて表示装置上での入力位置または座標を指定することによって操作される情報処理機器または端末が知られている。タッチパネルには、同時に複数の接触位置を検出できるマルチタッチパネルがある。
【0003】
既知の或る操作制御装置は、動作条件の種類を示す第1のアイコンを表示部に表示させ、タッチパネル上で第1のアイコンがタッチ操作されたと判断した場合に、第1のアイコンが示す動作条件の具体的な選択肢を示す第2のアイコンを第1の操作に応じた位置に表示させえる。操作制御装置は、さらに、表示された第2のアイコンに対して第2のタッチ操作がされたと判断した場合に、第2のタッチ操作に対応する第2のアイコンの具体的な選択肢を選択する。それによって、その選択された選択肢のイベントが発生する。
【0004】
既知のマルチタッチ・デバイスにおけるタッチ・イベントを処理する方法は、ディスプレイに1つ以上のビューを表示し、それぞれ特定のビューに関連付けられた1つ以上のソフトウェア要素を実行する。その方法では、マルチタッチ・フラグまたは排他的タッチ・フラグを個々のビューに関連付け、1つ以上のビューにおける1つ以上のタッチを受け取る。その方法では、さらに、マルチタッチ・フラグおよび排他的タッチ・フラグの各値に基づいて、受け取ったタッチを記述する1つ以上のタッチ・イベントを、タッチされた1つ以上のビューに関連付けられた1つ以上のソフトウェア要素へ選択的に送信する。各ビューは、排他的ビューまたは非排他的ビューとすることができ、ビュー内のタッチ・イベントを無視するかまたは認識することができる。無視されたタッチはアプリケーションへ送信する必要がない。タッチを選択的に無視することによって、より単純なソフトウェア要素を実現できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−204844号公報
【特許文献2】特開2009−211704号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
或る情報処理装置の通常のタッチパネルでは、ユーザは、或るアプリケーション(例えば、ウェブブラウザ)の所望の要素(例えば、設定変更機能)を起動させる場合、まずそのアプリケーション起動用のソフトウェア・ボタンをタッチ操作する。すると、表示装置にそのアプリケーションにおける複数の要素に対応付けられたソフトウェア・ボタンのリストが表示される。ユーザは、そのソフトウェア・ボタンのリストの中から所望の要素を示すソフトウェア・ボタンをタッチ操作して選択する。そのような複数のソフトウェア・ボタンが階層的に編成されている場合には、所望のプリケーション要素に対応付けられた下位のソフトウェア・ボタンに辿り着くまでに、何回ものタッチ操作が必要である。
【0007】
発明者は、タッチパネルにおいて、2つのタッチ位置の相対的位置関係に基づいて、起動させたいアプリケーション要素または発生させたいイベントを決定できるようにすることによって、操作回数または操作時間を減らすことができる、と認識した。
【0008】
実施形態の目的は、タッチパネル表示装置において活動化項目を活動化するための操作性を良くすることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
実施形態の一観点によれば、タッチパネル表示装置から、そのタッチパネル表示装置の表示画面における第1の接触位置と、第2の接触位置とを表すデータを取得し、その第2の接触位置に対するその第1の接触位置の、方位と距離の少なくとも一方の相対的位置を決定し、記憶装置に格納された相対的位置に対応付けられた活動化項目を表す情報を参照して、決定されたその相対的位置に対応付けられた1つ以上の活動化項目を、表示または活動化するために決定する処理を、情報処理装置に実行させるためのプログラムが、提供される。
【発明の効果】
【0010】
実施形態の一観点によれば、タッチパネル表示装置において活動化項目を活動化するための操作性を良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1Aは、実施形態による情報処理装置の概略的な構成(configuration)の例を示している。図1Bは、タッチパネル表示装置における表示ユニットとタッチパネルの位置関係の例を表す斜視図である
【図2】図2は、情報処理装置のプロセッサの概略的な構成(configuration)の例を示している。
【図3】図3Aは、各活動化コードに対する活動化項目のテーブルの例を示している。図3Bは、図3Aのテーブルと共に使用される、タッチパネル表示装置における第2接触位置にあるアイコン・ボタンと第2接触位置に対する第1接触位置の相対的位置との組合せに対する活動化コードのテーブルの例を示している。
【図4】図4A〜4Dは、実施形態による、同時複数タッチ操作モードでのタッチパネル表示装置の表示画面における操作手順の例を示している。
【図5】図5Aおよび5Bは、実施形態による、タイマを使用する時間差複数タッチ操作モードでのタッチパネル表示装置の表示画面における操作手順の例を示している。
【図6】図6A〜6Dは、実施形態による、タイマを使用しない別の時間差複数タッチ操作モードでのタッチパネル表示装置の表示画面における操作手順の例を示している。の例を示している。
【図7】図7Aは、各活動化コードに対する1つ以上の活動化項目のテーブルの例を示している。図7Bは、図3Bと同様の、図7Aのテーブルと共に使用される、タッチパネル表示装置における第2接触位置にあるアイコン・ボタンと第2接触位置に対する第1接触位置の相対的位置との組合せに対する活動化コードのテーブルの例を示している。
【図8】図8A〜8Dは、実施形態による、選択可能な活動化項目が表示される場合の、同時複数タッチ操作モードでのタッチパネル表示装置の表示画面における操作手順の例を示している。
【図9】図9Aおよび9Bは、実施形態による、選択可能な活動化項目が表示される場合の、タイマを使用する時間差複数タッチ操作モードでのタッチパネル表示装置の表示画面における操作手順の例を示している。
【図10】図10A〜10Dは、実施形態による、選択可能な活動化項目が表示される場合の、タイマを使用しない別の時間差複数タッチ操作モードでのタッチパネル表示装置の表示画面における操作手順の例を示している。
【図11A】図11Aは、第2接触位置に対する第1接触位置の位置関係が4つの方位範囲に分類される場合の例を示している。
【図11B】図11Bは、第2接触位置に対する第1接触位置の位置関係が4つの距離の範囲に分類される場合の例を示している。
【図11C】図11Cは、第2接触位置に対する第1接触位置の位置関係が8つの方位の範囲に分類される場合の例を示している。
【図11D】図11Dは、第2接触位置に対する第1接触位置の位置関係が4つの方位と4つの距離の組合せの範囲に分類される場合の例を示している。
【図12】図12A〜12Cは、単一タッチ操作モードでの情報処理装置における所望の活動化項目を活動化するための操作手順の例を示している。
【図13】図13Aおよび13Bは、複数タッチ操作モードでの情報処理装置における所望の活動化項目を活動化するための操作手順の例を示している。
【図14】図14Aは、図13Aおよび13Bに適用される、各活動化コードに対する活動化項目のテーブルの例を示している。図14Bは、図13Aおよび13Bに適用される、第2接触位置にあるアイコン・ボタンと第2接触位置に対する第1接触位置の相対的位置との組合せに対応付けられた活動化コードのテーブルの例を示している。
【図15】図15A〜15Cは、単一タッチ操作モードでの情報処理装置における所望の活動化項目の活動化するための操作手順の別の例を示している。
【図16】図16A〜16Eは、図15A〜15Cの操作手順の変形であり、単一タッチ操作モードでの情報処理装置における所望の活動化項目の活動化するための操作手順の別の例を示している。
【図17】図17Aおよび17Bは、複数タッチ操作モードでの情報処理装置における所望の活動化項目を活動化するための操作手順の例を示している。
【図18】図18A〜18Dは、図17Aおよび17Bの操作手順の変形であり、複数タッチ操作モードでの情報処理装置における所望の活動化項目の活動化するための操作手順の別の例を示している。
【図19】図19Aは、図17A、17Bおよび18A〜18Dに適用される、各活動化コードに対する活動化項目のテーブルの例を示している。図19Bは、図18A、18Bおよび19A〜19Dに適用される、第2接触位置にあるアイコン・ボタンと第2接触位置に対する第1接触位置の相対的位置との組合せに対応付けられた活動化コードのテーブルの例を示している。
【図20】図20Aは、各活動化コードに対する活動化項目のテーブルの別の例を示している。図20Bは、第2接触位置TP2にあるアイコン・ボタンと第2接触位置に対する第1接触位置の相対的位置との組合せに対応付けられた活動化コードのテーブルの別の例を示している。
【図21】図21Aは、各活動化コードに対する活動化項目のテーブルの別の例を示している。図21Bは、第2接触位置TP2にあるアイコン・ボタンと第2接触位置に対する第1接触位置の相対的位置との組合せに対応付けられた活動化コードのテーブルの別の例を示している。
【図22】図22Aは、各活動化コードに対する活動化項目のテーブルの別の例を示している。図22Bは、第2接触位置にあるアイコン・ボタンと第2接触位置に対する第1接触位置の相対的位置との組合せに対応付けられた活動化コードのテーブルの別の例を示している。
【図23】図23Aは、各活動化コードに対する活動化項目のテーブルの別の例を示している。図23Bは、第2接触位置TP2にあるアイコン・ボタンと第2接触位置に対する第1接触位置の相対的位置との組合せに対応付けられた活動化コードのテーブルの別の例を示している。
【図24】図24A〜24Cは、単一タッチ操作モードでの情報処理装置における所望の活動化項目を活動化するための操作手順の別の例を示している。
【図25】図25Aおよび25Bは、複数タッチ操作モードでの情報処理装置における所望の活動化項目を活動化するための操作手順の別の例を示している。
【図26】図26Aは、図25Aおよび25Bに適用される、各活動化コードに対する活動化項目のテーブルの例を示している。図26Bは、図25Aおよび25Bに適用される、第2接触位置TP2にあるアイコン・ボタンと第2接触位置に対する第1接触位置の相対的位置との組合せに対応付けられた活動化コードのテーブルの例を示している。
【図27】図27は、同時複数タッチ操作モードにおいて情報処理装置のプロセッまたはその接触検出部によって実行される、1つまたは2つの接触(タッチ)の接触状態を判定するためのフローチャートの例を示している。
【図28A】図28A〜28Dは、プロセッサまたはその第1接触状態決定部等によって実行される、第1接触位置の接触状態に応じた各処理を決定するためのフローチャートの例を示している。
【図28B】(図28Aで説明)
【図28C】(図28Aで説明)
【図28D】(図28Aで説明)
【図29A】図29A〜29Cは、プロセッサまたはその第2接触状態決定部等によって実行される、第2接触位置の接触状態に応じた各処理を決定するためのフローチャートの例を示している。
【図29B】(図29Aで説明)
【図29C】(図29Aで説明)
【図30】図30は、図28C、29Aおよび29Bの通知に応答して、プロセッサまたはその相対位置決定部、活動化項目選択部、活動化項目表示部および補助線表示部によって実行される処理のフローチャートの例を示している。
【図31】図31Aは、図29Cに応答して、プロセッサまたはその相対位置決定部、活動化項目選択部および活動化処理部によって実行される処理のためのフローチャートの例を示している。図31Bは、図29Cに対応してプロセッサまたはその活動化処理部によって実行される処理のためのフローチャートの例を示している。
【図32】図32A〜32Cは、各アイコン・ボタンと第1接触位置の相対位置の組合せと、活動化項目との間の対応関係を登録するための画面の例を示している。
【図33A】図33Aおよび33Bは、タイマを用いる時間差複数タッチ操作モードにおいて情報処理装置10のプロセッサまたはその接触検出部によって実行される、1つまたは2つの接触(タッチ)の接触状態を判定するためのフローチャートの例を示している。
【図33B】(図33Aで説明)
【図34】図34は、プロセッサまたはその第1接触状態決定部等によって実行される、第1接触位置の接触状態に応じた処理を決定するためのフローチャートの例を示している。
【図35A】図35A〜35Cは、プロセッサまたはその第2接触状態決定部等によって実行される、第2接触位置の接触状態に応じた処理を決定するためのフローチャートの例を示している。
【図35B】(図35Aで説明)
【図35C】(図35Aで説明)
【図36】図36は、タイマを用いない時間差複数タッチ操作モードにおいてプロセッサまたはそのタイマ・モード設定部によって実行される、ユーザによって設定されるタイマ・モードの切替のためのフローチャートの例を示している。
【図37】図37は、タイマを用いない時間差複数タッチ操作モードにおいて情報処理装置のプロセッサまたはその接触検出部によって実行される、1つまたは2つの接触(タッチ)の接触状態を判定するためのフローチャートの例を示している。
【図38】図38Aおよび38Bは、実施形態による、複数タッチ操作モードでのタッチパネル表示装置の表示画面における操作手順のさらに別の例を示している。
【発明を実施するための形態】
【0012】
発明の目的および利点は、請求の範囲に具体的に記載された構成要素および組み合わせによって実現され達成される。
前述の一般的な説明および以下の詳細な説明は、典型例および説明のためのものであって、本発明を限定するためのものではない、と理解される。
【0013】
本発明の非限定的な実施形態を、図面を参照して説明する。図面において、同様のコンポーネントおよび要素には同じ参照番号が付されている。
【0014】
発明者は、タッチパネルにおける第1接触位置とソフトウェア・ボタン上の第2接触位置の間の相対位置に基づいて、起動させたいアプリケーション要素または発生させたいイベントを決定することによって、操作回数または操作時間を減らすことができる、と認識した。
【0015】
図1Aは、実施形態による情報処理装置10の概略的な構成(configuration)の例を示している。
【0016】
図1Aにおいて、情報処理装置10は、プロセッサ102、メモリ104、入出力インタフェース(I/O)108、内部バス、等を含んでいる。また、情報処理装置10は、入出力インタフェース108に結合された、タッチパネル表示装置110、および例えばハードディスク・ドライブ(HDD)またはフラッシュ・メモリのような記憶装置130を含んでいる。情報処理装置10は、さらに、記録媒体読み取り用の外部のドライブ128に接続可能であってもよい。
【0017】
情報処理装置10は、例えばパーソナル・コンピュータのようなコンピュータまたは携帯端末のような装置であってもよい。そのような携帯端末は、例えば、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット端末、スマートフォンまたはその他の携帯電話機であってもよい。また、情報処理装置10は、例えば、カメラ、カーナビゲーション・システム、券売機、自動販売機、キャッシュ・レジスタ、現金自動預け払い機(ATM)、ゲーム機、オーディオ機器、複写機、ファクシミリ、プリンタ、等の、タッチパネル表示装置を含む任意の装置であってもよい。
【0018】
プロセッサ102は、コンピュータ用のCPU(Central Processing Unit)であってもよい。プロセッサ102およびメモリ104は、入出力インタフェース108に結合されている。メモリ104には、例えば、主記憶装置および半導体メモリ等が含まれる。
【0019】
図1Bは、タッチパネル表示装置110における、例えば液晶パネルのような表示ユニット112とタッチパネル114の位置関係の例を表す概略的な斜視図である。
【0020】
タッチパネル表示装置110は、例えば液晶表示ユニットのような表示ユニット112、タッチパネル114、および接触位置−座標変換器または回路(図示せず)等を含んでいてもよい。表示ユニット112の上に、タッチパネル114が位置合わせされて配置される。タッチパネル114は、1本以上の指116および/またはタッチペン118等のタッチ手段が接触した1つ以上の位置の座標(x,y)およびその状態を表すデータを生成してプロセッサ102に供給する。接触位置−座標変換器は、タッチパネル114上の指116またはタッチペン118の1つ以上の接触位置を表す物理量の検出値を、座標データに変換して出力するものであってもよい。
【0021】
情報処理装置10は、さらに、キーボード、例えばマウスまたはタッチパッド等のポインティング・デバイスのような他の入力装置(図示せず)を含んでいてもよい。
【0022】
ドライブ128は、ソフトウェアが記録された例えば光ディスクのような記録媒体129を読み取るために使用される。そのソフトウェアは、例えば、OS(オペレーティング・システム)、アプリケーション・プログラム、等を含んでいてもよい。
【0023】
プロセッサ102は、メモリ104および/または記憶装置130に格納された上述のソフトウェアまたはその一部に従って動作するものであってもよい。上述のソフトウェアは、ドライブ128によって記録媒体129から読み出されて情報処理装置10にインストールされてもよい。また、代替形態として、プロセッサ102は、上述のソフトウェアの機能の少なくとも一部を含む例えば集積回路として実装された専用のプロセッサであってもよい。
【0024】
情報処理装置10は、さらに、入出力インタフェース(I/O)108に結合された、無線通信部142およびネットワーク・インタフェース(NW I/F)144を含んでいてもよい。情報処理装置10は、ネットワーク・インタフェース144を介し、さらに外部ネットワーク5を介して、サーバ装置(図示せず)に接続されてもよい。無線通信部142は、例えば、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))規格、NFC(Near Field Communication)、無線LAN(Local Area Network)等の近距離無線通信機を含んでいて、他の装置と通信してもよい。
【0025】
ネットワーク5は、例えば、LAN(Local Area Network)、インターネット、公衆交換電話網(PSTN)、パケット交換網(PSN)、ISDN(Integrated Services Digital Network)、移動体通信網、および/または専用回線を含んでいてもよい。
【0026】
図2は、情報処理装置10のプロセッサ102の概略的な構成(configuration)の例を示している。プロセッサ102は、制御部1020およびアプリケーション部(またはソフトウェア実行部)1022を含んでいる。プロセッサ102は、さらに、接触(タッチ)検出部1122、第1接触状態決定部1124、第2接触状態決定部1126、タイマ1128、およびタイマ・モード設定部1130、またはこれらの一部を含んでいてもよい。また、プロセッサ102は、補助線表示部1132、相対位置決定部1134、活動化項目選択部または決定部1142、活動化項目表示部1144、活動化処理部1146、対応関係設定部1160およびその他の処理部1060、またはこれらの一部を含んでいてもよい。制御部1020は、要素1022、1122〜1146および1060に制御信号を供給して、これらの要素の動作を制御してもよい。要素1022、1122〜1146および1060、またはこれらの一部は、プロセッサ102によって実行されるアプリケーションまたはソフトウェアとして実装されてもよい。
【0027】
図3Aは、各活動化コードに対する活動化項目のテーブルの例を示している。
【0028】
図3Aにおいて、活動化項目は、被活動化項目であり、或るアプリケーションまたはソフトウェアにおける活動化される項目、要素または対象を表す。活動化コードは、活動化項目を活動化し、活性化し、起動し、発生させまたは呼び出すための操作情報、操作パラメータまたは制御情報である。活動化項目は、例えば、或るアプリケーションまたはソフトウェアの機能、動作モード、プログラムを表す識別情報であってもよい。また、活動化項目は、或るアプリケーションまたはソフトウェアの或る要素の実行に用いられる条件情報(例えば、通信手段、入力情報、検索キーワード、アドレス)であってもよい。また、活動化項目は、或るアプリケーションまたはソフトウェアの或る要素の実行によって生じる所望のイベント(例えば、或る表示画面、或る情報表示)を表す識別情報であってもよい。
【0029】
例えば、活動化コードMnKy1−1は、活動化項目としてのデータ転送アプリケーションの利用通信媒体“赤外線”に対応付けられ、活動化コードMnKy1−2(活動化項目2)はいずれの要素にも対応付けられていない。例えば、活動化コードMnKy1−3は、活動化項目3としてのデータ転送アプリケーションの利用通信手段“Bluetooth(登録商標)”(ブルートゥース)に対応付けられている。例えば、活動化コードMnKy1−4は、活動化項目としてのデータ転送アプリケーションの利用通信手段“USB”ケーブルに対応付けられている。
【0030】
例えば、活動化コードMnKy2−1は、活動化項目としてのメーラ・アプリケーションの動作モード“新規作成”に対応付けられ、活動化コードMnKy2−2は、活動化項目2としてのメーラ・アプリケーションの動作モード“メール設定”に対応付けられている。例えば、活動化コードMnKy2−3は、活動化項目としてのメーラ・アプリケーションの動作モード“受信ボックス”の表示に対応付けられ、活動化コードMnKy2−4は、活動化項目としてのメーラ・アプリケーションの動作モード“送信ボックス”の表示に対応付けられている。
【0031】
例えば、活動化コードMnKy3−1は、活動化項目としてのウェブブラウザ・アプリケーションのブラウジングURL登録表示機能“お気に入り”に対応付けられている。例えば、活動化コードMnKy3−2は、活動化項目としてのウェブブラウザ・アプリケーションの動作モード“ブラウザ設定”に対応付けられている。例えば、活動化コードMnKy3−3は、活動化項目としてのウェブブラウザ・アプリケーションの動作モード選択機能“モード選択”に対応付けられている。例えば、活動化コードMnKy3−4は、活動化項目としてのウェブブラウザ・アプリケーションの動作モード“URL入力”に対応付けられている。
【0032】
図3Bは、図3Aのテーブルと共に使用される、タッチパネル表示装置110における第2接触位置にあるアイコン・ボタンと第2接触位置に対する第1接触位置の相対的位置との組合せに対する活動化コードのテーブルの例を示している。ここで、アイコン・ボタンは、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)におけるアイコンの形態のソフトウェア・ボタンまたはソフトウェア・キーである。ソフトウェア・ボタンは、クリック操作によってソフトウェアの或る機能または動作を実行させまたは或る活動化項目を活動化するための任意の表示要素であってもよい。第1および第2接触位置については後で具体的に説明する。
【0033】
図3Bにおいて、アイコン・ボタンは、タッチパネル表示装置110上に表示される様々なアイコン・ボタンの識別情報を表している。相対位置は、タッチパネル表示装置110の表示画面において、第2接触位置がアイコン・ボタン上にある場合における第2接触位置に対する第1接触位置の相対的位置関係である。第1接触位置の相対位置は、例えば、第2接触位置の上下左右のいずれかの方位範囲、第2接触位置からの近い位置乃至遠い位置までの距離範囲1〜4のいずれかの範囲、またはこれらの方位範囲と距離範囲の組合せであってもよい。或るアイコン・ボタンと或る相対位置の組合せが、或る活動化コードに対応付けられる。ユーザは、いずれのアイコン・ボタンといずれの相対位置の組合せによって、いずれの活動化項目を活動化させるか、を予め設定することができる。
【0034】
例えば、“任意”のアプリケーション要素の実行を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy1”と相対位置“上”の組合せが、活動化コード“MnKy1−1”に対応付けられていてもよい。例えば、メーラ・アプリケーション要素を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy2”と相対位置“下”の組合せが、活動化コード“MnKy2−2”に対応付けられていてもよい。例えば、ウェブブラウザ・アプリケーション要素を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“左”の組合せが、活動化コード“MnKy3−3”に対応付けられていてもよい。
【0035】
例えば、タッチパネル表示装置110の表示画面において、指のタッチ操作によって、最初に識別“IcnKy1”のアイコン・ボタンより上に第1接触位置が、次いで識別“IcnKy1”のアイコン・ボタン上に第2接触位置が生じて、両位置が確定されたとする。その確定された第2接触位置のアイコン・ボタンと、第2接触位置に対する第1接触位置の相対位置“上”との組合せに応答して、情報処理装置10のプロセッサ102は、図3Bのテーブルに基づいて、対応する活動化コードMnKy1−1を決定する。次いで、プロセッサ102は、その決定された活動化コードMnKy1−1に対して、図3Aのテーブルに基づいて活動化コードMnKy1−1に対応する活動化項目を決定して、それに対応するアプリケーションの機能と活動化項目“赤外線”を活動化する。
【0036】
例えば、タッチパネル表示装置110の表示画面において、識別“IcnKy2”のアイコン・ボタンより下に第1接触位置が、次いで識別“IcnKy2”のアイコン・ボタン上に第2接触位置が生じて、両位置が確定されたとする。その確定された第2接触位置のアイコン・ボタンと、第2接触位置に対する第1接触位置の相対位置“下”との組合せに応答して、プロセッサ102は、図3Bのテーブルに基づいて、対応する活動化コードMnKy2−2を決定する。次いで、プロセッサ102は、その決定された活動化コードMnKy2−2に対して、図3Aのテーブルに基づいて活動化コードMnKy2−2に対応する活動化項目を決定して、それに対応するメーラ・アプリケーションの動作モード“メール設定”を活動化する。
【0037】
例えば、タッチパネル表示装置110の表示画面において、識別“IcnKy3”のアイコン・ボタンより左に第1接触位置が、次いで識別“IcnKy3”のアイコン・ボタン上に第2接触位置が生じて、両位置が確定されたとする。その確定された第2接触位置のアイコン・ボタンと、第2接触位置に対する第1接触位置の相対位置“左”との組合せに応答して、プロセッサ102は、図3Bのテーブルに基づいて、対応する活動化コードMnKy3−3を決定する。次いで、プロセッサ102は、その決定された活動化コードMnKy3−3に対して、図3Aのテーブルに基づいて活動化コードMnKy3−3に対応する活動化項目を特定して、それに対応するウェブブラウザ・アプリケーションの動作モード“モード選択”を活動化する。
【0038】
図4A〜4Dは、実施形態による、同時複数タッチ操作モードでのタッチパネル表示装置110の表示画面における操作手順の例を示している。
【0039】
図4Aは、タッチパネル表示装置110の表示画面における第1接触位置TP1の例を示している。図4Bは、タッチパネル表示装置110の表示画面における第1接触位置TP1および第2接触位置TP2の配置の例を示している。
図4Aにおいて、表示画面に、それぞれのアプリケーションに対応付けられた複数のアイコン・ボタン202がプロセッサ102またはその処理部1060等によって表示される。
【0040】
図4Aにおいて、ユーザは、“任意”を表すアイコン・ボタン204上に例えば人差し指を接触させて第1の接触(タッチ)を形成し、それによってタッチパネル110上に第1接触位置TP1が発生する。第1接触位置TP1の発生に応答して、表示画面上にアイコン・ボタン204がプロセッサ102によってハイライト(強調)表示またはピックアップ表示されてもよい。次いで、図4Bにおいて、ユーザは、第1の接触を保持したままその右にある所望の“メーラ”を表すアイコン・ボタン206上に例えば中指を接触させて第2の接触を形成し、それによってタッチパネル110上に第2接触位置TP2が発生する。第2接触位置TP2の発生に応答して、プロセッサ102によって、アイコン・ボタン206がハイライト(強調)表示またはピックアップ表示される。
【0041】
活動化項目表示207として、第1接触位置TP1の相対位置(左)に対応する活動化項目“受信ボックス”が補助的に表示されてもよい。それによって、ユーザは、相対位置によって選択された活動化項目を確認することができる。活動化項目表示207の出現後に第2接触位置TP2が活動化項目表示207上に移動した場合にも、プロセッサ102は、第2接触位置TP2がアイコン・ボタン206上に位置するものとして処理してもよい。或いは、活動化項目表示207の出現後に第2接触位置TP2が活動化項目表示207上に移動した場合、プロセッサ102は、活動化項目表示207の活動化項目が一時的に選択されているものとして処理してもよい。
【0042】
次いで、図4Bにおいて、ユーザは、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2によって決定された活動化項目“受信ボックス”を活動化するために、第1接触位置TP1を保持したまま、第2の接触を離してその第2接触位置TP2を解除する。それによって、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2とが確定する。この場合、第2接触位置TP2は最後に“メーラ”を表すアイコン・ボタン206上にあり、その時の第1接触位置TP1は第2接触位置TP2の左側にある。その後、第1接触位置TP1は解除されてもよい。その結果、プロセッサ102によって、図3Bおよび3Aのテーブルに基づいて、メーラ・アプリケーションの動作モード“受信ボックス”の表示が活動化されて、受信ボックス(図示せず)が表示画面上に表示される。
【0043】
タッチパネル110上でタッチ操作中に第1接触位置TP1と第2接触位置TP2の双方の接触状態が維持されている限り、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2は確定されず変更可能である。タッチパネル110上で例えば2本の指を接触状態で移動させることによって、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2を変更することが、許容される。また、第2接触位置TP2がアイコン・ボタン上でも活動化項目表示207上でもない非アイコン・ボタン領域に移動されて解除された場合にも、第2接触位置TP2は確定されない。一方、第2接触位置TP2が維持されたまま第1接触位置TP1が解除された場合、プロセッサ102は、第2接触位置TP2を第1接触位置TP1に変更または更新して、新しい第2接触位置TP2の発生を待ってもよい。それによって、ユーザは、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2を、誤りなく、または必要な場合には修正し確認して、確定させることができる。
【0044】
図4Cは、タッチパネル表示装置110の表示画面における第1接触位置TP1の別の例を示している。図4Dは、タッチパネル表示装置110の表示画面における第1接触位置TP1および第2接触位置TP2の配置の別の例を示している。
図4Cにおいて、表示画面に、それぞれのアプリケーションに対応付けられた複数のアイコン・ボタン202がプロセッサ102またはその処理部1060等によって表示される。
【0045】
図4Cにおいて、ユーザは表示画面における非アイコン・ボタン領域上に例えば中指を接触させて第1の接触(タッチ)を形成し、第1接触位置TP1が発生する。非アイコン・ボタン領域上のそのような接触位置は、プロセッサ102によって、表示画面上で例えば円形状のシンボル208でピックアップ表示されてもよい。円形状のシンボル208は、接触位置の移動とともに破線矢印で示されているように移動する。次いで、図4Dにおいて、ユーザは第1接触を維持したままその下にある所望の“任意”を表すアイコン・ボタン204上に例えば人差し指を接触させて第2の接触を形成し、その第2接触位置TP2が発生する。それに応答して、アイコン・ボタン204がハイライト表示またはピックアップ表示されてもよい。この場合、例えば、活動化項目表示207として対応する活動化項目“赤外線”(上)が補助的に表示されてもよい。
【0046】
次いで、図4Dにおいて、ユーザは、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2によって決定された活動化項目“赤外線”を活動化するために、第1接触位置TP1を保持したまま、第2の接触を離してその第2接触位置TP2を解除する。それによって、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2が確定する。この場合、第2接触位置TP2は最後に“任意”を表すアイコン・ボタン204上にあり、その時の第1接触位置TP1は第2接触位置TP2の上側に位置する。その結果、プロセッサ102によって、図3Bおよび3Aのテーブルに基づいて、データ転送アプリケーションとその使用通信媒体“赤外線”の送受信機が活動化される。
【0047】
このように、同時複数タッチ操作モードでは、ユーザは2本の指を用いて複数のタッチ操作を行うことができる。また、情報処理装置10は、表示画面上で、第1接触位置TP1が任意の位置に形成された後で、第1接触位置TP1が維持されている間に、アイコン・ボタン206または204上で第2の接触が形成された場合に、複数タッチ操作モードと判定する。それによって、情報処理装置10は、アイコン・ボタン206または204が複数タッチ操作モードで操作された場合を、単一タッチ操作モードで操作された場合と区別できる。
【0048】
図5Aおよび5Bは、実施形態による、タイマ1128を使用する時間差複数タッチ操作モードでのタッチパネル表示装置110の表示画面における操作手順の例を示している。
【0049】
図5Aは、タッチパネル表示装置110の表示画面における第1接触位置TP1および第2接触位置TP2の配置の例を示している。
【0050】
図5Aにおいて、ユーザは、まず“任意”を表すアイコン・ボタン204上に指を接触させて第1の接触(タッチ)を形成し、第1接触位置TP1が発生する。それによって、アイコン・ボタン204がプロセッサ102によってハイライト表示またはピックアップ表示されてもよい。次いで、ユーザは、第1の接触を離して第1接触位置TP1を解除する。この場合、アイコン・ボタン204のハイライト表示が維持されてもよい。第1接触位置TP1の解除の後のタイマ1128に設定された制限時間(例えば0.5秒または1秒)内に、ユーザは、その右にある所望の“メーラ”を表すアイコン・ボタン206上に指を接触させて第2の接触を形成し、その第2接触位置TP2が発生する。それに応答して、アイコン・ボタン206がハイライト表示またはピックアップ表示されてもよい。
【0051】
次いで、ユーザは、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2によって決定される活動化項目を活動化するために、第2の接触を離してその第2接触位置TP2を解除する。それによって、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2とが確定する。この場合、第2接触位置TP2は最後に“メーラ”を表すアイコン・ボタン206上にあり、その時の第1接触位置TP1の位置は第2接触位置TP2の左側にある。その結果、プロセッサ102によって、図4Bの場合と同様に、図3Bおよび3Aのテーブルに基づいて、メーラ・アプリケーションの動作モード“受信ボックス”の表示が活動化されて、受信ボックス(図示せず)が表示画面上に表示される。
【0052】
第1接触位置TP1の発生および消滅の後で第2接触位置TP2が発生したとき、プロセッサ102によって、アイコン・ボタン206の付近または隣接領域に、図4Bの場合と同様に、活動化項目表示207が補助的に表示されてもよい。
【0053】
表示画面上で指を接触状態で移動させることによって、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2をそれぞれ変更することができる。第2接触位置TP2が非アイコン・ボタン領域に移動されて制限時間内に解除された場合、第2接触位置TP2は確定されずに解除されてもよい。第2接触位置TP2が非アイコン・ボタン領域に移動されて制限時間を越えて解除された場合、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2は、共に確定されずまたは共に解除されてもよい。それによって、ユーザは、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2を誤りなく、または必要な場合には修正し確認して、確定させることができる。
【0054】
図5Bは、タッチパネル表示装置110の表示画面における第1接触位置TP1および第2接触位置TP2の配置の別の例を示している。
【0055】
図5Bにおいて、ユーザは、まず表示画面における非アイコン・ボタン領域上に指を接触させて第1の接触(タッチ)を形成し、第1接触位置TP1が発生する。それに応答して、非アイコン・ボタン領域上のそのような接触位置がピックアップ表示(208)されてもよい。次いで、ユーザは第1の接触を離して第1接触位置TP1を解除する。この場合、第1接触位置TP1のピックアップ表示が維持されてもよい。第1接触位置TP1の解除の後のタイマ1128の制限時間(例えば0.5秒または1秒)内に、ユーザは、その下にある所望の“任意”を表すアイコン・ボタン204上に指を接触させて第2の接触を形成し、第2接触位置TP2が発生する。それに応答して、アイコン・ボタン204がハイライト表示またはピックアップ表示されてもよい。この場合も、図5Aの場合と同様に、活動化項目表示207が補助的に表示されてもよい。
【0056】
次いで、ユーザは、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2によって決定される活動化項目を活動化するために、第2の接触を離して第2接触位置TP2を解除する。それによって、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2が確定する。この場合、第2接触位置TP2は最後に“任意”を表すアイコン・ボタン204上にあり、その時の第1接触位置TP1の位置は第2接触位置TP2の上側にある。その結果、プロセッサ102によって、図4Dの場合と同様に、図3Bおよび3Aのテーブルに基づいて、データ転送アプリケーションとその使用通信媒体“赤外線”の送受信機が活動化される。
【0057】
タイマを使用する時間差複数タッチ操作モードでは、ユーザは、1本の指、タッチペンまたはその他のタッチ手段を用いて順に複数のタッチ操作を行うことができる。また、プロセッサ102は、表示画面上で、第1接触位置TP1が任意の位置に形成されて消滅した後の或る制限時間内にアイコン・ボタン206または204上で第2の接触が形成され場合に、複数タッチ操作モードと判定する。それによって、情報処理装置10は、アイコン・ボタン206または204が複数タッチ操作モードで操作された場合を、単一タッチ操作モードで操作された場合と区別できる。
【0058】
図6A〜6Dは、実施形態による、タイマ1128を使用しない別の時間差複数タッチ操作モードでのタッチパネル表示装置110の表示画面における操作手順の例を示している。
【0059】
図6Aおよび6Bは、タッチパネル表示装置110の表示画面におけるタイマ・モード切替用のアイコン・ボタン210の配置の例を示している。
【0060】
図6Aにおいて、アイコン・ボタン210上に指を接触させるとアイコン・ボタン210がハイライト表示され、その接触を離すと、情報処理装置10の時間差複数タッチ操作モードが図5Aおよび5Bのタイマオン・モードからタイマオフ・モードに切り替わる。それによって、タイマ1128がオフ状態またはその測定時間が無限大に設定される。図6Bに示されているように、タイマオフ・モードにおいて、プロセッサ102によって、表示画面上に、タイマオフ・モードを表す、例えば変更された背景色および/またはメッセージ等が表示されてもよい。
【0061】
図6Cは、図6Bのタイマオフ・モードにおける、タッチパネル表示装置110の表示画面における第1接触位置TP1および第2接触位置TP2の配置の例を示している。
【0062】
図6Cにおいて、情報処理装置10は、タイマ1128がオフ状態になりまたはタイマ1128の設定制限時間が無限大になり、それ以外は図5Aの場合と同様に動作する。この場合、ユーザは、第1の接触を形成して第1接触位置TP1を発生させ解除した後、任意の時点でその右側にある所望の“メーラ”を表すアイコン・ボタン206上に接触して第2の接触を形成し、第2接触位置TP2が発生する。
【0063】
図6Dは、図6Bのタイマオフ・モードにおける、タッチパネル表示装置110の表示画面における第1接触位置TP1および第2接触位置TP2の配置の別の例を示している。
【0064】
図6Dにおいて、情報処理装置10は、タイマ1128がオフ状態になりまたはタイマ1128の設定時間が無限大になり、それ以外は図5Bの場合と同様に動作する。この場合も、ユーザは、第1の接触を形成して第1接触位置TP1を発生させ解除した後、任意の時点でその下側にある所望の“任意”を表すアイコン・ボタン204上に第2の接触を形成し、第2接触位置TP2が発生する。
【0065】
タイマを用いない時間差複数タッチ操作モードでも、ユーザは、1本の指、タッチペンまたはその他のタッチ手段を用いて複数のタッチ操作を行うことができる。また、情報処理装置10は、表示画面上で、タイマオフ・モードが設定されて、第1接触位置TP1が任意の位置に形成されて消滅した後の任意の時点で、アイコン・ボタン206または204上で第2接触位置TP2が形成された場合に、複数タッチ操作モードと判定する。それによって、情報処理装置10は、アイコン・ボタン206または204が複数タッチ操作モードで操作された場合を、単一タッチ操作モードで操作された場合と区別できる。
【0066】
図7Aは、各活動化コードに対する1つ以上の活動化項目のテーブルの例を示している。
【0067】
図7Aにおいて、各活動化コードは、1つ以上の活動化項目を表す選択肢の表示動作を活動化するものであってもよい。図7Aのテーブルは、例えばメモリ104または記憶装置130のような記憶装置に格納されている。
【0068】
例えば、活動化コードMnKy1−1は、表示される活動化項目1、3、4として、データ転送アプリケーションの利用通信媒体“赤外線”、その利用通信手段“Bluetooth(登録商標)”(ブルートゥース)およびその利用通信手段“USB”ケーブルに対応付けられている。
【0069】
例えば、活動化コードMnKy2−3は、表示される活動化項目1〜4として、メーラ・アプリケーションの動作モード“新規作成”、“メール設定”、“受信ボックス”および“送信ボックス”の表示に対応付けられている。
【0070】
例えば、活動化コードMnKy3−2は、表示される活動化項目1〜4として、ウェブブラウザ・アプリケーションのURL登録表示機能“お気に入り”、動作モード“ブラウザ設定”、動作モード選択機能“モード選択”および動作モード“URL入力”に対応付けられている。
【0071】
図7Bは、図3Bと同様の、図7Aのテーブルと共に使用される、タッチパネル表示装置110における第2接触位置にあるアイコン・ボタンと、第2接触位置に対する第1接触位置の相対的位置との組合せに対する活動化コードのテーブルの例を示している。図7Bのテーブルは、例えばメモリ104または記憶装置130のような記憶装置に格納されている。
【0072】
図7Bにおいて、ユーザは、いずれのアイコン・ボタンといずれの相対位置の組合せによって、いずれの1つ以上の活動化項目の表示動作を活動化させるか、を予め設定することができる。
【0073】
例えば、タッチパネル表示装置110の表示画面において、最初に識別“IcnKy2”のアイコン・ボタンより左に第1接触位置が、次いで識別“IcnKy2”のアイコン・ボタン上に第2接触位置が生じたとする。その第2接触位置のアイコン・ボタンと、第2接触位置に対する第1接触位置の相対位置“左”との組合せに応答して、プロセッサ102は、図7Bのテーブルに基づいて、対応する活動化コードMnKy2−3を決定する。次いで、プロセッサ102は、その決定された活動化コードMnKy2−3に対して、図7Aのテーブルに基づいて活動化コードMnKy2−3に対応する活動化項目1〜4を決定する。プロセッサ102は、その決定された活動化項目“新規作成”、“メール設定”、“受信ボックス”、および“送信ボックス”をそのアイコン・ボタンの周囲に選択肢として表示する。ユーザは、第2接触位置を所望の活動化項目、例えば“送信ボックス”の表示上に移動させてそこで解除して、その活動化項目を選択または決定する。プロセッサ102は、それに対応するメーラ・アプリケーションの機能とその選択された活動化項目“送信ボックス”を活動化する。
【0074】
例えば、タッチパネル表示装置110の表示画面において、最初に識別“IcnKy3”のアイコン・ボタンより下に第1接触位置が、次いで識別“IcnKy3”のアイコン・ボタン上に第2接触位置が生じたとする。その第2接触位置のアイコン・ボタンと、第2接触位置に対する第1接触位置の相対位置“下”との組合せに応答して、プロセッサ102は、図7Bのテーブルに基づいて、対応する活動化コードMnKy3−2を決定する。次いで、プロセッサ102は、その決定された活動化コードMnKy3−2に対して、図7Aのテーブルに基づいて活動化コードMnKy3−2に対応する活動化項目1〜4を決定する。プロセッサ102は、その決定された活動化項目“お気に入り”、“ブラウザ設定”、“モード選択”、および“URL入力”をそのアイコン・ボタンの周囲に選択肢として表示する。ユーザは、第2接触位置を所望の活動化項目、例えば“URL入力”の表示上に移動させてそこで解除して、その活動化項目を選択または決定する。プロセッサ102は、それに対応するウェブブラウザ・アプリケーションの機能とその選択された活動化項目“URL入力”を活動化する。
【0075】
図8A〜8Dは、実施形態による、選択可能な活動化項目が表示される場合の、同時複数タッチ操作モードでのタッチパネル表示装置110の表示画面における操作手順の例を示している。
【0076】
図8Aは、タッチパネル表示装置110の表示画面における第1接触位置TP1の例を示している。図8Bは、タッチパネル表示装置110の表示画面における第1接触位置TP1および第2接触位置TP2の配置の例を示している。図8Aおよび8Bは、活動化項目表示207と活動化項目の活動化の形態を除いて、図4Aおよび4Bと同様である。
【0077】
第1接触位置TP1とアイコン・ボタン206上の第2接触位置TP2とが発生したとき、プロセッサ102は、アイコン・ボタン206の付近または隣接領域にアイコン・ボタン206に対応付けられた活動化項目1〜4のリストまたはメニューを活動化項目表示207として表示する。それによって、アイコン・ボタン206の付近に相対位置に応じて決定された選択肢として活動化項目1〜4が表示される。この場合、活動化項目表示207として、図7Aのテーブルにおける対応する活動化項目“新規作成”(上)、“メール設定”(下)、“受信ボックス”(左)、“送信ボックス”(右)が表示される。
【0078】
次いで、図7Bにおいて、ユーザは、所望の活動化項目“新規作成”を活動化するために、第1接触位置TP1を保持したまま、第2の接触を活動化項目“新規作成”の表示上に移動させてそこで離してその第2接触位置TP2を解除する。それによって、第2接触位置TP2が確定する。その後、第1接触位置TP1は解除されてもよい。その結果、プロセッサ102によって、メーラ・アプリケーションの動作モード“新規作成”の表示が活動化されて、新規作成画面(図示せず)が表示画面上に表示される。
【0079】
タッチパネル110上で第1接触位置TP1と第2接触位置TP2の双方の接触状態が維持されている限り、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2が確定されず変更可能である。第2接触位置TP2が、活動化項目表示207でない非アイコン・ボタン領域またはアイコン・ボタン上で解除された場合、第2接触位置TP2は確定されないようにしてもよい。代替形態として、1つのアイコン・ボタンが1つの活動化項目だけに対応付けられている場合には、第2接触位置TP2がそのアイコン・ボタン上または活動化項目表示207上で解除された場合に、第2接触位置TP2が確定されて、その活動化項目が活動化されるようにしてもよい。一方、第2接触位置TP2が維持されたまま第1接触位置TP1が解除された場合、プロセッサ102は、第2接触位置TP2を第1接触位置TP1に変更または更新して、新しい第2接触位置TP2の発生を待ってもよい。それによって、ユーザは、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2を、誤りなく、または必要な場合には修正し確認して、確定させることができる。
【0080】
図8Cおよび8Dは、活動化項目表示207と活動化項目の活動化の形態を除いて、図4Cおよび4Dと同様である。この場合、例えば、活動化項目表示207として、“赤外線”(上)、“Bluetooth(登録商標)”(左)、“USB”(右)、“赤外線”(上)が表示される。
【0081】
次いで、図8Dにおいて、ユーザは、所望の活動化項目“赤外線”を活動化するために、第1接触位置TP1を保持したまま、第2の接触を活動化項目“赤外線”の表示上に移動させてそこで離してその第2接触位置TP2を解除する。それによって、第2接触位置TP2が確定する。その結果、プロセッサ102によって、データ転送アプリケーションとその使用通信媒体“赤外線”の送受信機が活動化される。
【0082】
また、表示画面において、1つの同じボタン上にある第2接触位置TP2に対して、第1接触位置TP1を順次スライドさせてその相対位置を変更してゆくと、異なる活動化項目のリストが活動化項目表示207として順次表示することができる。例えば、図7Bおよび7Aを参照すると、第2接触位置TP2にあるアイコン・ボタンIcnKy3に対して第1接触位置TP1の相対位置を上−左−下と移動させると、そのアイコン・ボタンの周囲に、次のような活動化項目の3つのリストが順次変更されて表示される。この場合、アイコン・ボタンIcnKy3は、ウェブブラウザを表す。最初は、相対位置“上”に対して、活動化コードMnKy3−1が選択されて、4つの活動化項目“トップ”(上側)、“ブラウザ履歴”(下側)、“その他の設定”(左側)、“検索”(右側)のリストが活動化項目表示207として表示される。次の相対位置“左”に対して、活動化コードMnKy3−3が選択されて、ウェブブラウザ検索機能における検索キーワードとしての4つの活動化項目“関西の道路情報”(上側)、“関西の鉄道情報”(下側)、“なでしこジャパン”(左側)、“関西の美術館”(右側)のリストが活動化項目表示207として表示される。次の相対位置“下”に対して、活動化コードMnKy3−2が選択されて、4つの活動化項目“お気に入り”(上側)、“ブラウザ設定”(下側)、“モード選択”(左側)、“URL入力”(右側)のリストが活動化項目表示207として表示される。この場合、ユーザは、合計12個の活動化項目の選択肢の中から所望のものを選択して活動化することができる。
【0083】
図9Aおよび9Bは、実施形態による、選択可能な活動化項目が表示される場合の、タイマ1128を使用する時間差複数タッチ操作モードでのタッチパネル表示装置110の表示画面における操作手順の例を示している。
【0084】
図9Aは、タッチパネル表示装置110の表示画面における第1接触位置TP1および第2接触位置TP2の配置の例を示している。
【0085】
図9Aは、活動化項目表示207と活動化項目の活動化の形態を除いて、図5Aと同様である。この場合、アイコン・ボタン206の付近に相対位置に応じて決定された選択肢として活動化項目1〜4が表示される。この場合、活動化項目表示207として、図7Aのテーブルにおける対応する活動化項目“新規作成”(上)、“メール設定”(下)、“受信ボックス”(左)、“送信ボックス”(右)が表示される。
【0086】
次いで、ユーザは、第2の接触を所望の活動化項目“新規作成”の表示上に移動させてそこで離してその第2接触位置TP2を解除する。それによって、第2接触位置TP2が確定する。その結果、プロセッサ102によって、図8Bの場合と同様に、メーラ・アプリケーションの動作モード“新規作成”の表示が活動化されて、新規作成画面(図示せず)が表示画面上に表示される。
【0087】
図9Bは、タッチパネル表示装置110の表示画面における第1接触位置TP1および第2接触位置TP2の配置の別の例を示している。
【0088】
図9Bは、活動化項目表示207と活動化項目の活動化の形態を除いて、図5Bと同様である。この場合も、図9Aの場合と同様に、活動化項目表示207が表示される。
【0089】
次いで、ユーザは、第2の接触を所望の活動化項目“赤外線”の表示上に移動させてそこで離してその第2接触位置TP2を解除する。それによって、第2接触位置TP2が確定する。その結果、プロセッサ102によって、図8Dの場合と同様に、データ転送アプリケーションとその使用通信媒体“赤外線”の送受信機が活動化される。
【0090】
図10A〜10Dは、実施形態による、選択可能な活動化項目が表示される場合の、タイマ1128を使用しない別の時間差複数タッチ操作モードでのタッチパネル表示装置110の表示画面における操作手順の例を示している。
【0091】
図10Aおよび10Bは、タッチパネル表示装置110の表示画面におけるタイマ・モード切替用のアイコン・ボタン210の配置の例を示している。図10Aおよび10Bは、図6Aおよび6Bと同様である。
【0092】
図10Cは、図10Bのタイマオフ・モードにおける、タッチパネル表示装置110の表示画面における第1接触位置TP1および第2接触位置TP2の配置の例を示している。
【0093】
図10Cにおいて、情報処理装置10は、タイマ1128がオフ状態になりまたはタイマ1128の設定制限時間が無限大になり、それ以外は図9Aの場合と同様に動作する。この場合、ユーザは、第1の接触を形成して第1接触位置TP1を発生させ解除した後、任意の時点でその右側にある所望の“メーラ”を表すアイコン・ボタン206上に接触して第2の接触を形成し、その第2接触位置TP2が発生する。
【0094】
図10Dは、図10Bのタイマオフ・モードにおける、タッチパネル表示装置110の表示画面における第1接触位置TP1および第2接触位置TP2の配置の別の例を示している。
【0095】
図10Dにおいて、情報処理装置10は、タイマ1128がオフ状態になりまたはタイマ1128の設定時間が無限大になり、それ以外は図9Bの場合と同様に動作する。この場合も、ユーザは、第1の接触を形成して第1接触位置TP1を発生させ解除した後、任意の時点でその下側にある所望の“任意”を表すアイコン・ボタン204上に第2の接触を形成し、その第2接触位置TP2が発生する。
【0096】
図11Aは、第2接触位置TP2に対する第1接触位置TP1の位置関係が4つの方位範囲に分類される場合の例を示している。この場合、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2の位置関係は、例えば第2接触位置TP2において角度45度と135度で交差する2本の直線を境界として、上下左右の4つに方位範囲に分類される。その2本の直線を表す関数またはデータは、メモリ104または記憶装置130に格納されていてもよく、またはアプリケーションの一部として組み込まれてもよい。その2本の直線は、プロセッサ102によって補助線220として表示されてもよい。
【0097】
図11Aにおいて、プロセッサ102は、第1接触位置TP1の座標(x1,y1)と第2接触位置TP2の座標(x2,y2)を比較することによって、第1接触位置TP1が第2接触位置TP2の上下左右の4つの方位範囲のいずれに属するかを決定してもよい。例えば、プロセッサ102は、2つの接触位置TP1およびTP2の座標の差(Δx,Δy)=(x1−x2,y1−y2)がΔy≧0かつ|Δy/Δx|≧1を満たす場合に、相対位置を“上”と決定してもよい。例えば、プロセッサ102は、その座標の差(Δx,Δy)がΔy<0かつ|Δy/Δx|≧1を満たす場合に、相対位置を“下”と決定してもよい。例えば、プロセッサ102は、その座標の差(Δx,Δy)がΔx≧0かつ|Δy/Δx|<1を満たす場合に、相対位置を“右”と決定してもよい。例えば、プロセッサ102は、その座標の差(Δx,Δy)がΔx<0かつ|Δy/Δx|<1の場合に、相対位置を“左”と決定してもよい。
【0098】
図11Bは、第2接触位置TP2に対する第1接触位置TP1の位置関係が4つの距離の範囲に分類される場合の例を示している。この場合、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2の位置関係は、例えば第2接触位置TP2を中心とする異なる半径を有する3つの同心円を境界として第1の距離〜第4の距離の4つの距離範囲に分類される。その3つの同心円を表す関数またはデータは、メモリ104または記憶装置130に格納されていてもよく、またはアプリケーションの一部として組み込まれてもよい。その3つの円が、プロセッサ102によって補助線222として表示されてもよい。
【0099】
図11Bにおいて、例えば、プロセッサ102は、座標の差(Δx,Δy)について、例えば、距離D=(Δx2+Δy2)1/2≦2cmまたは100ピクセルを満たす場合に、相対位置を最も近い第1の距離範囲と決定してもよい。例えば、プロセッサ102は、座標の差(Δx,Δy)について、距離D>2cmまたは100ピクセルかつD≦3cmまたは150ピクセルを満たす場合に、相対位置を第2の距離範囲と決定してもよい。例えば、プロセッサ102は、座標の差(Δx,Δy)について、距離D>3cmまたは150ピクセルかつD≦4cmまたは200ピクセルを満たす場合に、相対位置を第3の距離範囲と決定してもよい。例えば、プロセッサ102は、座標の差(Δx,Δy)について、距離D>4cmまたは200ピクセルを満たす場合に、相対位置を第4の距離範囲と決定してもよい。
【0100】
図11Cは、第2接触位置TP2に対する第1接触位置TP1の位置関係が8つの方位の範囲に分類される場合の例を示している。この場合、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2の位置関係は、例えば第2接触位置TP2において角度0度、45度、90度、135度で交差する4本の直線を境界として、8つに方位範囲に分類される。その4本の直線を表す関数またはデータは、メモリ104または記憶装置130に格納されていてもよく、またはアプリケーションの一部として組み込まれてもよい。この場合、8つに方位範囲は、上の右側、上の左側、下の右側、下の左側、左の上側、左の側下、右の上側、右の下側として識別してもよい。その4本の直線は、プロセッサ102によって補助線224として表示されてもよい。
【0101】
図11Cにおいて、例えば、プロセッサ102は、座標の差(Δx,Δy)=(x1−x2,y1−y2)がΔx≧0,Δy≧0かつ|Δy/Δx|≧1を満たす場合に、相対位置を“上の右側”と決定してもよい。例えば、プロセッサ102は、座標の差(Δx,Δy)がΔx<0,Δy≧0かつ|Δy/Δx|≧1を満たす場合に、相対位置を“上の左側”と決定してもよい。例えば、プロセッサ102は、座標の差(Δx,Δy)がΔx≧0,Δy<0かつ|Δy/Δx|≧1を満たす場合に、相対位置を“下の右側”と決定してもよい。例えば、プロセッサ102は、座標の差(Δx,Δy)がΔx<0,Δy<0かつ|Δy/Δx|≧1を満たす場合に、相対位置を“下の左側”と決定してもよい。例えば、プロセッサ102は、座標の差(Δx,Δy)がΔx≧0,Δy≧0かつ|Δy/Δx|<1を満たす場合に、相対位置を“右の上側”と決定してもよい。例えば、プロセッサ102は、座標の差(Δx,Δy)がΔx≧0,Δy<0かつ|Δy/Δx|<1を満たす場合に、相対位置を“右の下側”と決定してもよい。例えば、プロセッサ102は、座標の差(Δx,Δy)がΔx<0,Δy≧0かつ|Δy/Δx|<1を満たす場合に、相対位置を“左の上側”と決定してもよい。例えば、プロセッサ102は、座標の差(Δx,Δy)がΔx<0,Δy<0かつ|Δy/Δx|<1を満たす場合に、相対位置を“左の下側”と決定してもよい。
【0102】
図11Dは、第2接触位置TP2に対する第1接触位置TP1の位置関係が4つの方位と4つの距離の組合せの範囲に分類される場合の例を示している。この場合、位置関係は、図11Aの角度45度と135度で交差する2本の直線を境界とする上下左右の4つに方位範囲と、図11Bの異なる半径を有する3つの同心円を境界とする第1の距離〜第4の距離の4つの距離範囲との組合せで、合計16の範囲に分類される。その2本の直線と3つの円を表す関数またはデータは、メモリ104または記憶装置130に格納されていてもよく、またはアプリケーションの一部として組み込まれてもよい。境界線を表す2本の直線と3つの円が、プロセッサ102によって補助線226として表示されてもよい。
【0103】
補助線200〜226の表示によって、ユーザは、所望の活動化項目を選択するための第1接触位置TP1の相対位置の正しさを確認することができる。また、補助線200〜226の表示によって、利用可能な相対位置の数が多い場合でも、ユーザは、所望の活動化項目を選択するための第1接触位置TP1の相対位置を正確に形成することができる。
【0104】
図12A〜12Cは、単一タッチ操作モードでの情報処理装置10における所望の活動化項目を活動化するための操作手順の例を示している。
【0105】
図12Aを参照すると、ユーザは、タッチパネル表示装置110の表示画面において、“ブラウザ”のアイコン・ボタン205上に指を接触させて離して(クリックして)、ウェブブラウザ・アプリケーションを活動化させる。すると、プロセッサ102によって、図12Bに示されているようにブラウザ画面としてブラウザの活動化項目のリストまたはメニューが表示される。図12Bの表示画面において、ユーザは、活動化項目“その他の設定”のボタン上に指を接触させて離して、ウェブブラウザ・アプリケーションの活動化項目“その他の設定”を活動化する。すると、プロセッサ102によって、図12Cに示されているようにブラウザ画面として次の下位の活動化項目“その他の設定1”〜“その他の設定5”のリストが表示される。ユーザは、図12Cのリストの中から所望の活動化項目をそのボタンに指を接触させて離すことによって選択して、所望の活動項目を活動化する。
【0106】
図13Aおよび13Bは、複数タッチ操作モードでの情報処理装置10における所望の活動化項目を活動化するための操作手順の例を示している。複数タッチ操作モードは、上述の同時複数タッチ操作モード、タイマ1128を用いる時間差複数タッチ操作モード、およびタイマ1128を用いない時間差複数タッチ操作モードのいずれであってもよい。
【0107】
図14Aは、図13Aおよび13Bに適用される、各活動化コードに対する活動化項目のテーブルの例を示している。図14Bは、図13Aおよび13Bに適用される、第2接触位置TP2にあるアイコン・ボタンと第2接触位置TP2に対する第1接触位置TP1の相対的位置との組合せに対応付けられた活動化コードのテーブルの例を示している。
【0108】
図14Aにおいて、例えば、活動化コードMnKy3−1はウェブブラウザ・アプリケーションの活動化項目“その他の設定”に対応付けられ、活動化コードMnKy3−2はウェブブラウザ・アプリケーションの活動化項目“お気に入り”に対応付けられている。例えば、活動化コードMnKy3−3はウェブブラウザ・アプリケーションの活動化項目“ブラウザ履歴”に対応付けられている。
【0109】
図14Bにおいて、例えば、ウェブブラウザ・アプリケーションの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“上”の組合せが、活動化コード“MnKy3−1”に対応付けられている。例えば、ウェブブラウザ・アプリケーションの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“下”の組合せが、活動化コード“MnKy3−2”に対応付けられている。例えば、ウェブブラウザ・アプリケーションの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“右”の組合せが、活動化コード“MnKy3−3”に対応付けられている。
【0110】
図13Aを参照すると、タッチパネル表示装置110の表示画面において、ユーザは、所望の“ブラウザ”アプリケーションの活動化のためのアイコン・ボタン205に対して或る相対的位置関係にある位置に指を接触させて第1接触位置TP1を発生させる。次いで、ユーザは、同時複数タッチ操作モードでは第1接触位置TP1を保持したまま、時間差複数タッチ操作モードでは第1接触位置TP1を解除して、“ブラウザ”のアイコン・ボタン205に指を接触させて第2接触位置TP2を発生させる。次いで、ユーザは、その指を離して、第2接触位置TP2が解除される。それによって、第2接触位置TP2にあるアイコン・ボタンの識別情報と、第2接触位置TP2に対する第1接触位置TP1の相対位置とが確定される。第2接触位置TP2が発生したとき、プロセッサ102は、上述のように、アイコン・ボタン205の周囲に、相対位置との関係でアイコン・ボタン205に対応付けられた活動化項目を活動化項目表示207として表示してもよい。この場合、第2接触位置TP2が活動化項目表示207上に移動されて解除された場合にもその活動化項目が選択されて活動化されるようにしてもよい。
【0111】
プロセッサ102は、第2接触位置TP2のアイコン・ボタン205の識別と第1接触位置TP1の相対位置とに従って、図14Bおよび14Aのテーブルに基づいて、図13Bに示されているように、対応する活動化項目“その他の設定”の表示を活動化する。図13Bは図12Cに対応する。それによって、ウェブブラウザ・アプリケーション画面として下位の活動化項目“その他の設定1”〜“その他の設定5”のリストが表示される。即ち、図12Bの中間の活動化項目または表示画面がスキップされて、図13Aの画面の次に図13Bの所望の活動化項目または表示画面が表示される。
【0112】
このように、タッチパネル表示装置110において、ウェブブラウザの所望の動作モードまたは情報表示のような所望の活動化項目を活動化するための操作手順および操作時間を減少させることができる。
【0113】
図15A〜15Cは、単一タッチ操作モードでの情報処理装置10における所望の活動化項目の活動化するための操作手順の別の例を示している。
【0114】
図15Aを参照すると、ユーザは、タッチパネル表示装置110の表示画面において、“スケジュール”のアイコン・ボタン205上に指を接触させて離して、スケジュール・アプリケーションを活動化させる。それによって、図15Bに示されているようにスケジュール画面としてスケジュールの活動化項目のリストが表示される。図15Bの表示画面において、ユーザは、活動化項目“仕事の予定”のボタン上に指を接触させて離して、スケジュール・アプリケーションの動作モード“仕事の予定”を活動化する。それによって、図15Cに示されているようにスケジュール画面として“仕事の予定”の表示画面が表示される。
【0115】
図16A〜16Eは、図15A〜15Cの操作手順の変形であり、単一タッチ操作モードでの情報処理装置10における所望の活動化項目の活動化するための操作手順の別の例を示している。
【0116】
図16Aを参照すると、ユーザは、タッチパネル表示装置110の表示画面において、“設定”のアイコン・ボタン上に指を接触させて離して、ロック解除の処理を活動化させる。図16Bにおいて、ユーザは、表示画面において、ロック解除のパスワード入力欄にパスワードを入力し、“設定”のアイコン・ボタン上に指を接触させて離して、“秘密の予定”の表示抑止を解除する。図16Cにおいて、ユーザは、表示画面において、“スケジュール”のアイコン・ボタン205上に指を接触させて離して、スケジュール・アプリケーションを活動化させる。それによって、図16Dに示されているようにスケジュール画面としてスケジュールの活動化項目のリストが表示される。この場合、スケジュールの活動化項目のリストとして、図15Bでは表示されない項目“秘密の予定”が追加されて表示される。ユーザは、表示画面において、活動化項目“秘密の予定”のボタン上に指を接触させて離して、スケジュール・アプリケーションの動作モード“秘密の予定”を活動化する。それによって、図16Eに示されているようにスケジュール画面として“秘密の予定”の表示画面が表示される。
【0117】
図17Aおよび17Bは、複数タッチ操作モードでの情報処理装置10における所望の活動化項目を活動化するための操作手順の例を示している。
【0118】
図18A〜18Dは、図17Aおよび17Bの操作手順の変形であり、複数タッチ操作モードでの情報処理装置10における所望の活動化項目の活動化するための操作手順の別の例を示している。
【0119】
図19Aは、図17A、17Bおよび18A〜18Dに適用される、各活動化コードに対する活動化項目のテーブルの例を示している。図19Bは、図17A、17Bおよび18A〜18Dに適用される、第2接触位置TP2にあるアイコン・ボタンと第2接触位置TP2に対する第1接触位置TP1の相対的位置との組合せに対応付けられた活動化コードのテーブルの例を示している。
【0120】
図19Aにおいて、例えば、活動化コードMnKy3−1はスケジュール・アプリケーションの活動化項目“仕事の予定”に対応付けられ、活動化コードMnKy3−2はスケジュール・アプリケーションの活動化項目“私用の予定”に対応付けられている。例えば、活動化コードMnKy3−3はスケジュール・アプリケーションの活動化項目“秘密の予定”に対応付けられている。
【0121】
図19Bにおいて、例えば、スケジュール・アプリケーションの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“上”の組合せが、活動化コード“MnKy3−1”に対応付けられている。例えば、スケジュール・アプリケーションの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“下”の組合せが、活動化コード“MnKy3−2”に対応付けられている。例えば、スケジュール・アプリケーションの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“右”の組合せが、活動化コード“MnKy3−3”に対応付けられている。
【0122】
図17Aを参照すると、タッチパネル表示装置110の表示画面において、ユーザは所望の“スケジュール”の活動化のためのアイコン・ボタン205に対して或る相対的位置関係にある位置に指を接触させて第1接触位置TP1を発生させる。次いで、ユーザは、同時複数タッチ操作モードでは第1接触位置TP1を保持したまま、時間差複数タッチ操作モードでは第1接触位置TP1を解除して、“スケジュール”のアイコン・ボタン205に指を接触させて第2接触位置TP2を発生させる。次いで、ユーザは、その指を離して、第2接触位置TP2が解除される。それによって、第2接触位置TP2にあるアイコン・ボタンの識別情報と、第2接触位置TP2に対する第1接触位置TP1の相対位置とが確定される。第2接触位置TP2が発生したとき、プロセッサ102は、上述のように、アイコン・ボタン205の周囲に、相対位置との関係でアイコン・ボタン205に対応付けられた活動化項目を活動化項目表示207として表示してもよい。
【0123】
プロセッサ102は、第2接触位置TP2のアイコン・ボタン205の識別と第1接触位置TP1の相対位置とに従って、図19Bおよび19Aのテーブルに基づいて、図17Bに示されているように、対応する活動化項目“仕事の予定”を活動化する。図17Bは図15Cに対応する。それによって、スケジュール画面として“仕事の予定”の表示画面が表示される。即ち、図15Bの中間の活動化項目または表示画面がスキップされて、図17Bの所望の活動化項目または表示画面が表示される。
【0124】
このように、タッチパネル表示装置110において、スケジュール・アプリケーションの所望のカテゴリの予定表示のような所望の活動化項目を活動化するための操作手順および操作時間を減少させることができる。
【0125】
図18Aを参照すると、タッチパネル表示装置110の表示画面において、ユーザは所望の“スケジュール”アプリケーションの活動化のためのアイコン・ボタン205に対して或る相対的位置関係にある位置に指を接触させて第1接触位置TP1を発生させる。次いで、ユーザは、上述のように、第1接触位置TP1を保持したまま、または第1接触位置TP1を解除して、“スケジュール”のアイコン・ボタン205に指を接触させて第2接触位置TP2を発生させ、次いでその指を離して第2接触位置TP2を解除する。それによって、第2接触位置TP2にあるアイコン・ボタンの識別情報と、第2接触位置TP2に対する第1接触位置TP1の相対位置とが確定される。
【0126】
プロセッサ102は、第2接触位置TP2のアイコン・ボタン205の識別と第1接触位置TP1の相対位置とに従って、図19Bおよび19Aのテーブルに基づいて、図16Eに対応する図18Dに示されているような対応する活動化項目“秘密の予定”の活動化を試みる。しかし、活動化項目“秘密の予定”を活動化するには、“秘密の予定”の表示抑止が解除されている必要がある。従って、この場合、プロセッサ102は、その前に、ロック解除の処理を活動化させて図18Bの表示画面を表示する。図18Bにおいて、ユーザは、表示画面において、ロック解除のパスワード入力欄にパスワードを入力し、アイコン・ボタン“設定”上に指を接触させて離して、“秘密の予定”の表示抑止を解除する。
【0127】
次いで、プロセッサ102は、図16Eに対応する図18Dの“秘密の予定”の表示画面を直ちに表示するか、または図16Dに対応する図18Cの表示画面を表示する。図18Cの表示画面が表示される場合、ユーザは、表示画面において、所望の活動化項目“秘密の予定”のボタン上に指を接触させて離して、スケジュール・アプリケーションの活動化項目“秘密の予定”の表示を活動化する。すると、図18Dに示されているようにスケジュール画面として“秘密の予定”の表示画面が表示される。
【0128】
このように、タッチパネル表示装置110において、スケジュール・アプリケーションのロック解除を必要とするカテゴリの予定表示のような所望の活動化項目を活動化するための操作手順および操作時間を大幅に減少させることができる。
【0129】
図20Aは、各活動化コードに対する活動化項目のテーブルの別の例を示している。図20Bは、第2接触位置TP2にあるアイコン・ボタンと第2接触位置TP2に対する第1接触位置TP1の相対的位置との組合せに対応付けられた活動化コードのテーブルの別の例を示している。
【0130】
図20Aにおいて、例えば、活動化コードMnKy3−1はメーラ・アプリケーションの活動化項目“仕事用モード”に対応付けられ、活動化コードMnKy3−2はメーラ・アプリケーションの活動化項目“私用モード”に対応付けられている。例えば、活動化コードMnKy3−3はメーラ・アプリケーションの活動化項目“秘密モード”に対応付けられている。
【0131】
図20Bにおいて、例えば、メーラ・アプリケーションの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“上”の組合せが、活動化コード“MnKy3−1”に対応付けられている。例えば、メーラ・アプリケーションの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“下”の組合せが、活動化コード“MnKy3−2”に対応付けられている。例えば、メーラ・アプリケーションの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“右”の組合せが、活動化コード“MnKy3−3”に対応付けられている。
【0132】
例えば、タッチパネル表示装置110の表示画面において、ユーザは所望の“メーラ”を活動化するためのアイコン・ボタンより上の領域に指を接触させて第1接触位置TP1を発生させる。次いで、ユーザは、上述のように、第1接触位置TP1を保持したまま、または第1接触位置TP1を解除して、“メーラ”アプリケーションを表すアイコン・ボタンに指を接触させて第2接触位置TP2を発生させ、次いでその接触を離して第2接触位置TP2を解除する。その操作に従って、プロセッサ102は、図20Bおよび20Aのテーブルに基づいて、対応する活動化項目“仕事用モード”を活動化して、メーラ画面として“仕事用モード”の表示画面を表示する。
【0133】
このように、タッチパネル表示装置110において、メーラの所望の動作モードのような所望の活動化項目を活動化するための操作手順および操作時間を減少させることができる。
【0134】
また、例えば、タッチパネル表示装置110の表示画面において、ユーザは所望の“メーラ”を活動化するためのアイコン・ボタンより右の領域に指を接触させて第1接触位置TP1を発生させる。次いで、ユーザは、上述のように、第1接触位置TP1を保持したまま、または第1接触位置TP1を解除して、“メーラ”アプリケーションを表すアイコン・ボタンに指を接触させて第2接触位置TP2を発生させ、次いでその触を離して第2接触位置TP2を解除する。その操作に従って、プロセッサ102は、図20Bおよび20Aのテーブルに基づいて、対応する活動化項目“秘密モード”の活動化を試みる。しかし、活動化項目“秘密モード”を活動化するには、“秘密モード”の表示抑制が解除されている必要がある。従って、この場合、プロセッサ102は、その前に、ロック解除の処理を活動化させて図18Bと同様のロック解除用の表示画面を表示する。ユーザは、ロック解除表示画面において、ロック解除のパスワード入力欄にパスワードを入力して、“秘密モード”の表示抑止を解除する。次いで、プロセッサ102は、“秘密モード”の表示画面を直ちに表示するか、または3つのモードのリストの表示画面を表示する。3つのモードのリストの表示画面が表示される場合は、ユーザは、その表示画面において、活動化項目“秘密モード”のボタン上に指を接触させて離して、メーラ・アプリケーションの“秘密モード”の表示を活動化する。それによって、メーラ画面として“秘密モード”の表示画面が表示される。
【0135】
このように、タッチパネル表示装置110において、メーラのロック解除を必要とする動作モードのような所望の活動化項目を活動化するための操作手順および操作時間を大幅に減少させることができる。
【0136】
図21Aは、各活動化コードに対する活動化項目のテーブルの別の例を示している。図21Bは、第2接触位置TP2にあるアイコン・ボタンと第2接触位置TP2に対する第1接触位置TP1の相対的位置との組合せに対応付けられた活動化コードのテーブルの別の例を示している。
【0137】
図21Aにおいて、例えば、活動化コードMnKy3−1はウェブブラウザ・アプリケーションの活動化項目“YHのページ”に対応付けられ、活動化コードMnKy3−2はウェブブラウザ・アプリケーションの活動化項目“NK新聞のページ”に対応付けられている。例えば、活動化コードMnKy3−3はウェブブラウザ・アプリケーションの活動化項目“ブログのページ”に対応付けられている。
【0138】
図21Bにおいて、例えば、ウェブブラウザ・アプリケーションの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“上”の組合せが、活動化コード“MnKy3−1”に対応付けられている。例えば、ウェブブラウザ・アプリケーションの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“下”の組合せが、活動化コード“MnKy3−2”に対応付けられている。例えば、ウェブブラウザ・アプリケーションの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“右”の組合せが、活動化コード“MnKy3−3”に対応付けられている。
【0139】
例えば、タッチパネル表示装置110の表示画面において、ユーザは所望の“ブラウザ”を活動化するためのアイコン・ボタンより上の領域に指を接触させて第1接触位置TP1を発生させる。次いで、ユーザは、上述のように、第1接触位置TP1を保持したまま、または第1接触位置TP1を解除して、“ブラウザ”を表すアイコン・ボタンに指を接触させて第2接触位置TP2を発生させ、次いでその指の接触を離して第2接触位置TP2を解除する。その操作に従って、プロセッサ102は、図21Bおよび21Aのテーブルに基づいて、対応するウェブブラウザ・アプリケーションを活動化し、対応する活動化項目“YHのページ”を活動化し、即ち対応するウェブ・ページ取得要求をネットワーク5を介して送信する。それによって、ウェブ・ページ画面として“YHのページ”の表示画面が表示される。
【0140】
また、例えば、タッチパネル表示装置110の表示画面において、ユーザは所望の“ブラウザ”を活動化するためのアイコン・ボタンより右の領域に指を接触させて第1接触位置TP1を発生させる。次いで、ユーザは、上述のように、第1接触位置TP1を保持したまま、または第1接触位置TP1を解除して、“ブラウザ”を表すアイコン・ボタンに指を接触させて第2接触位置TP2を発生させ、次いでその指の接触を離して第2接触位置TP2を解除する。その操作に従って、プロセッサ102は、図21Bおよび21Aのテーブルに基づいて、対応するウェブブラウザ・アプリケーションを活動化し、対応する活動化項目“ブログのページ”を活動化し、即ち対応するウェブ・ページ取得要求をネットワーク5を介して送信する。それによって、ウェブ・ページ画面として“ブログのページ”の表示画面が表示される。
【0141】
このように、タッチパネル表示装置110において、ウェブブラウザの所望のウェブ・ページを取得して表示する処理のような所望の活動化項目を活動化するための操作手順および操作時間を減少させることができる。
【0142】
図22Aは、各活動化コードに対する活動化項目のテーブルの別の例を示している。図22Bは、第2接触位置TP2にあるアイコン・ボタンと第2接触位置TP2に対する第1接触位置TP1の相対的位置との組合せに対応付けられた活動化コードのテーブルの別の例を示している。
【0143】
図22Aにおいて、例えば、活動化コードMnKy3−1はウェブ上の或る動画サイト(例えば、YouTube)における活動化項目“アニメーション”に対応付けられている。例えば、活動化コードMnKy3−2はウェブ上の或る動画サイトにおける活動化項目“音楽”に対応付けられている。例えば、活動化コードMnKy3−3はウェブ上の或る動画サイトにおける活動化項目“映画”に対応付けられている。この場合、活動化項目は動画サイトの検索機能における検索キーワードを表していてもよい。
【0144】
図22Bにおいて、例えば、ウェブブラウザ・アプリケーションによる或る動画サイトの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“上”の組合せが、活動化コード“MnKy3−1”に対応付けられている。例えば、ウェブブラウザ・アプリケーションによる或る動画サイトの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“下”の組合せが、活動化コード“MnKy3−2”に対応付けられている。例えば、ウェブブラウザ・アプリケーションによる或る動画サイトの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“右”の組合せが、活動化コード“MnKy3−3”に対応付けられている。
【0145】
例えば、タッチパネル表示装置110の表示画面において、ユーザは所望の“動画サイト”を活動化するためのアイコン・ボタンより上の領域に指を接触させて第1接触位置TP1を発生させる。次いで、ユーザは、上述のように、第1接触位置TP1を保持したまま、または第1接触位置TP1を解除して、所望の“動画サイト”を表すアイコン・ボタンに指を接触させて第2接触位置TP2を発生させ、次いでその指の接触を離して第2接触位置TP2を解除する。その操作に従って、プロセッサ102は、図22Bおよび22Aのテーブルに基づいて、対応するウェブブラウザ・アプリケーションを活動化し、対応する動画サイトの“アニメーション”のウェブ・ページを活動化する。そのために、プロセッサ102は、例えば、対応する動画サイトのウェブ・ページ取得要求を検索キーワード“アニメーション”と共に送信してもよい。それによって、情報処理装置10において、ウェブ・ページ画面として“アニメーション”動画のリストの表示画面が取得されて表示される。
【0146】
このように、タッチパネル表示装置110において、ウェブブラウザを用いて所望の動画サイトを所望の検索キーワードを用いた検索結果のウェブ・ページを取得して表示するような所望の活動化項目を活動化するための操作手順および操作時間を減少させることができる。
【0147】
図23Aは、各活動化コードに対する活動化項目のテーブルの別の例を示している。図23Bは、第2接触位置TP2にあるアイコン・ボタンと第2接触位置TP2に対する第1接触位置TP1の相対的位置との組合せに対応付けられた活動化コードのテーブルの別の例を示している。
【0148】
図23Aにおいて、例えば、活動化コードMnKy3−1は、ゲーム・アプリケーションの、利用者別またはプレーヤ別の前回の第1の保存データ“セーブ・データ1”を用いた起動に対応付けられている。例えば、活動化コードMnKy3−2はゲーム・アプリケーションの、利用者別の前回の第2の保存データ“セーブ・データ2”を用いた起動に対応付けられている。例えば、活動化コードMnKy3−3は、ゲーム・アプリケーションの、利用者別の前回の第3の保存データ“セーブ・データ3”を用いた起動に対応付けられている。
【0149】
図23Bにおいて、例えば、ゲーム・アプリケーションの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“上”の組合せが、活動化コード“MnKy3−1”に対応付けられている。例えば、ゲーム・アプリケーションの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“下”の組合せが、活動化コード“MnKy3−2”に対応付けられている。例えば、ゲーム・アプリケーションの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“右”の組合せが、活動化コード“MnKy3−3”に対応付けられている。
【0150】
例えば、タッチパネル表示装置110の表示画面において、ユーザはゲーム・アプリケーションを所望の“セーブ・データ1”を用いて活動化するためのアイコン・ボタンより上の領域に指を接触させて第1接触位置TP1を発生させる。次いで、ユーザは、上述のように、第1接触位置TP1を保持したまま、または第1接触位置TP1を解除して、所望の“ゲーム”を表すアイコン・ボタンに指を接触させて第2接触位置TP2を発生させ、次いでその指の接触を離して第2接触位置TP2を解除する。その操作に従って、プロセッサ102は、図23Bおよび23Aのテーブルに基づいて、対応するゲーム・アプリケーションを所望の“セーブ・データ1”を用いて活動化して、対応する画面を表示させる。
【0151】
このように、タッチパネル表示装置110において、所望のゲーム・アプリケーションを個人別のセーブ・データで起動または再開するような所望の活動化項目を活動化するための操作手順および操作時間を減少させることができる。
【0152】
図24A〜24Cは、単一タッチ操作モードでの情報処理装置10における所望の活動化項目を活動化するための操作手順の別の例を示している。
【0153】
図24Aを参照すると、ユーザは、タッチパネル表示装置110の表示画面において、“動画フォルダ”のアイコン・ボタン205上に指を接触させて離して、ファイル管理ツールの動画フォルダを活動化させる。それによって、図24Bに示されているように、ファイル管理ツール画面にその活動化項目として各種の動画フォルダのリストが表示される。図24Bの表示画面において、ユーザは、活動化項目“動画9−アニメ”のフォルダのボタン上に指を接触させて離して、ファイル管理ツールの“動画9−アニメ”のフォルダを活動化する。それによって、図24Cに示されているようにファイル管理ツールのそのフォルダ内の下位の活動化項目“動画91−アニメ”〜“動画99−アニメ”のファイルのリストが表示される。ユーザは、図24Cのリストの中から所望の活動化項目のファイルを、そのボタン上に指を接触させて離すことによって選択して活動化する。それによって、情報処理装置10において、対応する動作再生アプリケーションが活動化されて、そのファイルの動画が再生される。
【0154】
図25Aおよび25Bは、複数タッチ操作モードでの情報処理装置10における所望の活動化項目を活動化するための操作手順の別の例を示している。
【0155】
図26Aは、図25Aおよび25Bに適用される、各活動化コードに対する活動化項目のテーブルの例を示している。図26Bは、図25Aおよび25Bに適用される、第2接触位置TP2にあるアイコン・ボタンと第2接触位置TP2に対する第1接触位置TP1の相対的位置との組合せに対応付けられた活動化コードのテーブルの例を示している。
【0156】
図26Aにおいて、例えば、活動化コードMnKy3−1はファイル管理ツールの活動化項目 “アニメーション”に対応付けられている。この場合、活動化項目はファイル管理ツールにおける動画フォルダを表している。例えば、活動化コードMnKy3−2はファイル管理ツールの活動化項目“音楽”に対応付けられている。例えば、活動化コードMnKy3−3はファイル管理ツールの活動化項目“音楽”に対応付けられている。この場合、活動化項目はファイル管理ツールの検索機能に用いられる検索キーワードを表していてもよい。
【0157】
図26Bにおいて、例えば、ファイル管理ツールの動画フォルダの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“上”の組合せが、活動化コード“MnKy3−1”に対応付けられている。例えば、ファイル管理ツールの動画フォルダの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“下”の組合せが、活動化コード“MnKy3−2”に対応付けられている。例えば、ファイル管理ツールの動画フォルダの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“右”の組合せが、活動化コード“MnKy3−3”に対応付けられている。
【0158】
図25Aを参照すると、タッチパネル表示装置110の表示画面において、ユーザはファイル管理ツールの所望の“動画フォルダ”を活動化するためのアイコン・ボタン205に対して或る相対的位置関係にある位置に指を接触させて第1接触位置TP1を発生させる。次いで、ユーザは、上述のように、第1接触位置TP1を保持したまま、または第1接触位置TP1を解除して、“動画フォルダ”のアイコン・ボタン205に指を接触させて第2接触位置TP2を発生させ、次いでその指の接触を離して第2接触位置TP2を解除する。その操作に従って、プロセッサ102は、図26Bおよび26Aのテーブルに基づいて、図25Bに示されているように、ファイル管理ツールのその動画フォルダ内の下位の活動化項目“動画91−アニメ”〜“動画99−アニメ”のファイルのリストを表示する。図25Bは図24Cに対応する。即ち、図24Bの中間の活動化項目または動画フォルダの表示画面がスキップされて、図25Bまたは24Cの所望の活動化項目またはフォルダ内ファイルの表示画面が表示される。
【0159】
このように、タッチパネル表示装置110において、ファイル管理ツールにおける所望のフォルダまたはファイルを所望の検索キーワードで検索して表示するような所望の活動化項目を活動化するための操作手順および操作時間を減少させることができる。
【0160】
図1において、プロセッサ102またはその接触検出部1122(図2)は、タッチパネル表示装置110から、1つまたは複数の接触(タッチ)の位置の座標(x,y)および接触状態またはその状態変化を表すデータを受け取ってその変化を検出する。その状態変化が検出されると、接触検出部1122において位置情報イベントが発生する。各接触の状態またはその状態変化SCには、次の4つが含まれる。
(1)新しい接触(1)の発生、即ち、或る接触の不存在状態(0)から接触状態(1)への変化SC(0−1)、
(2)前回の接触(1)の維持、即ち、或る接触の前回の位置における接触状態(1)が同じ位置で今回の接触状態(1)として維持されていることSC(1−1)、
(3)接触(1)の移動、即ち、或る接触の前回の位置における接触状態(1)から別の位置における接触状態(2)への変化SC(1−2)、および
(4)接触(1)の消滅、即ち、或る接触の接触状態(1)から接触の不存在状態(0)への変化SC(1−0)。
【0161】
代替形態として、状態変化SCのデータは、タッチパネル表示装置110からの座標(x,y)および接触状態(0または1)を表すデータに基づいて、接触検出部1122によって生成されてもよい。
【0162】
接触検出部1122は、状態変化SCを表すデータに基づいて、各接触の接触状態またはその状態変化を表すデータを判定し、または分類して、各接触位置の座標(x,y)およびその接触状態1〜6を表すデータを生成する。接触検出部1122は、その生成されたデータを第1接触状態決定部1124に渡し、さらに第2接触状態決定部1126に渡してもよい。接触状態1〜6は1つまたは2つの接触の状態遷移を表しているともいえる。
【0163】
接触検出部1122は、時間差複数タッチ操作モードでは、タイマ・モード記憶領域に格納されたタイマオフ・モードの有無に従って、タイマ1128を用いるタイマオン・モードと、タイマ1128を用いないタイマオフ・モードとのいずれかで動作することができる。後で説明するように、タイマ・モード設定部1130は、ユーザの設定操作(図6A、10A)に従って、メモリ104等のタイマ・モード記憶領域にタイマオフ・モードを格納し、またはタイマ・モード記憶領域におけるタイマオフ・モードを削除してもよい。
【0164】
図27は、同時複数タッチ操作モードにおいて情報処理装置10のプロセッサ102またはその接触検出部1122によって実行される、1つまたは2つの接触(タッチ)の接触状態1〜6を判定するためのフローチャートの例を示している。
【0165】
ステップ402において、プロセッサ102または接触検出部1122は、タッチパネル表示装置110からの位置情報イベントの発生を待つ。位置情報イベントが発生した場合、接触検出部1122は、タッチパネル表示装置110から第1接触位置TP1の座標(x1,y1)および/または第2接触位置TP2の座標(x2,y2)と、各状態SCを表すデータとを受け取る。
【0166】
ステップ404において、接触検出部1122は、その受け取ったデータを処理して、第1接触位置TP1および/または第2接触位置TP2の状態が接触状態1〜6のいずれであるかを判定する。
【0167】
第2接触位置が存在せずに、新しい第1接触位置TP1が発生して状態変化SC(0−1)が生成された場合、接触検出部1122は、ステップ412において、タッチ操作の状態を接触状態1と判定する。第2接触位置が存在せずに、第1接触位置TP1が移動して状態変化SC(1−2)が生成された場合、接触検出部1122は、ステップ414において、タッチ操作の状態を接触状態2と判定する。第2接触位置が存在せずに、第1接触位置TP1が消滅して状態変化SC(1−0)が生成された場合、接触検出部1122は、ステップ416において、タッチ操作の状態を接触状態3と判定する。
【0168】
一方、第1接触位置TP1を維持したまま(SC(1−1))第2接触位置TP2が発生して(SC(0−1))状態変化SC(1−1,0−1)が生成された場合、接触検出部1122は、ステップ418において、タッチ操作の状態を接触状態4と判定する。ここで、状態変化SC(1−1,0−1)は、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2の状態変化の組み合わせを表す。第1接触位置TP1と第2接触位置TP2の一方が接触位置を維持したまま(SC(1−1))他方が移動して(SC(1−2))状態変化SC(1−1,1−2)が生成された場合、接触検出部1122は、ステップ420において、タッチ操作の状態を接触状態5と判定する。第1接触位置TP1と第2接触位置TP2の一方が接触を維持したまま(SC(1−1))他方が消滅して(SC(1−0))状態変化SC(1−1,1−0)が生成された場合、接触検出部1122は、ステップ422において、タッチ操作の状態を接触状態6と判定する。
【0169】
ステップ412〜422の後のステップ432において、接触検出部1122は、第1接触位置TP1および第2接触位置TP2とその接触状態1〜6を表す情報とを、第1接触状態決定部1124に渡し、さらに第2接触状態決定部1126に渡してもよい。或いは、プロセッサ102は、第1接触位置TP1および第2接触位置TP2とその接触状態1〜6を表す情報とを、プロセッサ102の第1接触位置TP1と第2接触位置TP2の接触状態を決定するための各処理へ渡してもよい。
【0170】
図28A〜28Dは、プロセッサ102またはその第1接触状態決定部1124等によって実行される、第1接触位置TP1の接触状態に応じた各処理を決定するためのフローチャートの例を示している。
【0171】
ステップ502において、第1接触状態決定部1124は、接触検出部1122によって生成された接触状態1〜6のいずれかを表す情報に基づいて、第1接触位置TP1および第2接触位置TP2の接触状態が変化したかどうかを判定する。
【0172】
接触状態1〜6のいずれかを表す情報が生成された場合、ステップ504において、第1接触状態決定部1124は、その状態が接触状態1〜3のいずれかどうかを判定する。その状態が接触状態1〜3のいずれかであると判定され、即ち第1接触位置TP1のみに関する状態変化である場合には、手順は図28Bのステップ512に進む。その状態が接触状態1〜3のいずれでもないと判定され、即ち第1接触位置TP1と第2接触位置TP2の組合せに関する状態変化である場合、ステップ506において、第1接触状態決定部1124は、第1接触位置TP1は前回の位置と同じであるかどうかを判定する。その位置が同じでないと判定された場合は、手順は、図28CのS3へ進む。その位置が同じで第2接触位置に変化が生じたと判定された場合は、手順はステップ508に進む。ステップ508において、第1接触状態決定部1124は、接触状態の変化を表す情報、即ち、第1接触位置TP1、第2接触位置TP2および状態SCまたは接触状態4〜6を表す情報を、第2接触状態決定部1126へ渡す。或いは、プロセッサ102は、それらの情報を、第2接触位置TP2の接触状態を決定するための処理へ渡してもよい。
【0173】
図28Bを参照すると、ステップ512において、第1接触状態決定部1124は、その状態が接触状態1〜3のいずれであるかを判定する。
【0174】
その状態が接触状態1であると判定された場合、ステップ522において、第1接触状態決定部1124は、第1接触位置TP1および接触状態1を表すデータを、例えばメモリ104、記憶装置130等の第1接触位置記憶領域に格納する。
【0175】
ステップ526において、第1接触状態決定部1124は、各アイコン・ボタンの座標領域と比較して、第1接触位置TP1がいずれかのアイコン・ボタン上にあるかどうかを判定する。その位置がアイコン・ボタン上にあると判定された場合、手順はステップ528に進む。ステップ528において、第1接触状態決定部1124は、第1接触位置TP1のアイコン・ボタンをハイライト表示またはピックアップ表示してもよい。その位置がいずれのアイコン・ボタン上にもないと判定された場合、ステップ530において、第1接触状態決定部1124は、発生した第1接触位置TP1を例えば円形状のシンボル(208)でピックアップ表示してもよい。その後、手順は図28Aのステップ502へ戻る。
【0176】
ステップ512においてその状態が接触状態2であると判定された場合、ステップ542において、第1接触状態決定部1124は、第1接触位置TP1が前回と同じアイコン・ボタン上にあるかどうかを判定する。その位置が前回と同じアイコン・ボタン上にあると判定された場合は、手順はステップ556に進む。第1接触位置TP1がアイコン・ボタン上にある場合は、その位置が同じアイコン・ボタン上で移動しても、そのハイライト表示が維持される。
【0177】
ステップ542においてその位置が前回と同じアイコン・ボタン上にないと判定された場合は、ステップ544において、第1接触状態決定部1124は、前回の第1接触位置TP1がいずれかのアイコン・ボタン上に位置していたかどうかを判定する。前回の第1接触位置TP1がアイコン・ボタン上に位置していたと判定された場合は、ステップ546において、第1接触状態決定部1124は、その前回のアイコン・ボタンのハイライト表示を解除する。前回の第1接触位置TP1がアイコン・ボタン上に位置しなかったと判定された場合は、ステップ548において、第1接触状態決定部1124は、前回の第1接触位置TP1のピックアップ表示すなわち円形状シンボル表示(208)を解除する。
【0178】
ステップ526〜530は、接触状態1の場合と同様である。それによって、移動後の第1接触位置TP1の新しいアイコン・ボタンがハイライト表示され、または移動後の第1接触位置TP1がピックアップ表示されてもよい。その後、手順はステップ556に進む。
【0179】
ステップ556において、第1接触状態決定部1124は、移動後の第1接触位置TP1およびその接触状態2を表すデータを、例えばメモリ104、記憶装置130等の第1接触位置記憶領域に格納して更新する。その後、手順は図28Aのステップ502へ戻る。
【0180】
ステップ512においてその状態が接触状態3であると判定された場合、ステップ562において、第1接触状態決定部1124は、メモリ104等の第1接触位置記憶領域からその消滅した第1接触位置TP1およびその接触状態を表すデータを削除して更新する。ステップ544〜548は、接触状態2の場合と同様である。それによって、その消滅した第1接触位置TP1のアイコン・ボタンのハイライト表示が解除され、または消滅した第1接触位置TP1のピックアップ表示が解除または消去される。ステップ548の後、手順は図28Aのステップ502へ戻る。
【0181】
接触状態3の場合のステップ544において前回の第1接触位置TP1がアイコン・ボタン上に位置したと判定された場合、第1接触位置TP1の消滅はそのアイコン・ボタンが単一タッチ操作でクリックされたことを表す。ステップ546の後のステップ568において、第1接触状態決定部1124は、前回の第1接触位置TP1にあるアイコン・ボタンの押下のイベントを、活動化処理部1146またはアプリケーション部1022に通知する。活動化処理部1146は、そのアイコン・ボタンによって表される活動化項目を実行するようアプリケーション部1022に要求してもよい。その後、手順は図28Aのステップ502へ戻る。
【0182】
図28Cを参照すると、図28Aのステップ506のNO(否定)分枝の後のステップ582において、第1接触状態決定部1124は、その状態が接触状態5または6のいずれであるかを判定する。
【0183】
その状態が接触状態5であると判定された場合、手順はステップ542に進む。ステップ542〜548、526〜530、556は図28Bの接触状態2におけるものと同様である。
【0184】
ステップ528または530の後のステップ556の後、ステップ760において、第1接触状態決定部1124は、相対位置決定部1134、活動化項目選択部1142、活動化項目表示部1144および補助線表示部1132に、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2の存在または状態変化を通知する(図30参照)。その後、手順は図28Cのルーチンを出て、図28Aのステップ502に戻る。
【0185】
図28Cにおいて、ステップ542において前回の第1接触位置TP1が別のアイコン・ボタン上に位置したと判定された場合は、手順は図28Cのルーチンを出て、図28Aのステップ502に戻る。代替形態として、図28Cのルーチンを出る前に、破線で示されているようにステップ556が実行されてもよい。この場合、第1接触位置TP1とのその接触状態5を表すデータが、メモリ104等の第1接触位置記憶領域に格納されて更新される。但し、ステップ556は実行される必要はなく、第1接触位置TP1が前回の同じアイコン・ボタン上に位置する限り、メモリ104等の第1接触位置記憶領域における第1接触位置TP1を更新しなくてもよい。それによって、処理負荷が減少する。
【0186】
図28Dを参照すると、図28Cのステップ582においてその状態が接触状態6であると判定された場合、手順はステップ544に進む。ステップ544〜548は図28Bの接触状態2におけるものと同様である。それによって、その消滅した第1接触位置TP1のアイコン・ボタンのハイライト表示が解除され、または消滅した第1接触位置TP1のピックアップ表示が解除または消去される。
【0187】
ステップ608において、第1接触状態決定部1124は、消滅した前回の第1接触位置TP1およびその接触状態を表すデータを、第1接触位置記憶領域から削除する。
【0188】
ステップ610において、第1接触状態決定部1124は、メモリ104等の第2接触位置記憶領域の第2接触位置TP2およびその接触状態6を表すデータを、新しい第1接触位置TP1として第1接触位置記憶領域に格納して更新する。その後、手順はステップ526に進む。
【0189】
ステップ526は、図28Bの接触状態1における場合と同様である。更新前の前回の第2接触位置TP2がアイコン・ボタン上に位置した場合には、その第2接触位置TP2に対応する更新後の第1接触位置TP1は、既にハイライト表示されている。従って、ステップ526の後で図28Bのステップ528のようなハイライト表示は実行されなくてよい。ステップ526において更新後の第1接触位置TP1がアイコン・ボタン上にあると判定された場合、ステップ616において、第1接触状態決定部1124は活動化項目表示部1144に第2接触位置TP2の消滅を通知する。その通知に応答して、活動化項目表示部1144は、活動化項目(図8B、8D、9A、9B、10C、10D)の活動化項目表示207を解除する。ステップ618において、第1接触状態決定部1124は、補助線表示部1132に第2接触位置TP2の補助線表示の解除を通知する。その通知に応答して、補助線表示部1132は、補助線表示(図11A〜11D、220〜226)を解除する。その後、手順はステップ624に進む。
【0190】
ステップ526において更新後の第1接触位置TP1がアイコン・ボタン上にないと判定された場合、図28Bと同様のステップ530が実行される。ここで、第1接触状態決定部1124は、更新前の第2接触位置TP2がピックアップ表示されていない場合に、更新前の第2接触位置TP2に対応する更新後の第1接触位置TP1をピックアップ表示してもよい。その後、手順はステップ624に進む。
【0191】
ステップ624において、第1接触状態決定部1124は、メモリ104等の第2接触位置記憶領域から第2接触位置TP2および接触状態を表すデータを削除して更新する。その後、手順は図28Dのルーチンを出て、図28Aのステップ502に戻る。
【0192】
図29A〜29Cは、プロセッサ102またはその第2接触状態決定部1126等によって実行される、第2接触位置TP2の接触状態に応じた各処理を決定するためのフローチャートの例を示している。
【0193】
ステップ632において、第1接触状態決定部1124(図28A、ステップ508)からの通知に応答して、第2接触状態決定部1126は、接触検出部1122によって生成された接触状態4〜6を表す情報に基づいて第2接触の接触状態が変化したかどうかを判定する。
【0194】
接触状態4〜6のいずれかを表す情報が生成された場合、ステップ634において、第2接触状態決定部1126は、その状態が接触状態4〜6のいずれかであるかを判定する。その状態が接触状態4であると判定された場合、手順はステップ636に進む。その状態が接触状態5であると判定された場合、手順は図29Bのステップ652に進む。その状態が接触状態6であると判定された場合、手順は図29Cのステップ702に進む。
【0195】
ステップ636において、第2接触状態決定部1126は、発生した第2接触位置TP2とその接触状態4を表すデータを、例えばメモリ104、記憶装置130等の第2接触位置記憶領域に格納する。
【0196】
ステップ640において、第1接触状態決定部1124は、各アイコン・ボタンの座標領域と比較して、第2接触位置TP2の位置がいずれかのアイコン・ボタン上にあるかどうかを判定する。その位置がアイコン・ボタン上にないと判定された場合、手順はステップ632に戻る。その位置がアイコン・ボタン上にあると判定された場合、手順はステップ760に進む(図30参照)。ステップ760は、図28Cのものと同様である。その後、手順はステップ632に戻る。
【0197】
図29Bを参照すると、図29Aのステップ634においてその状態が接触状態5であると判定された場合、ステップ652において、第2接触状態決定部1126は、今回の第2接触位置TP2が前回と同じアイコン・ボタン上にあるかどうかを判定する。その位置が前回と同じアイコン・ボタン上にあると判定された場合は、手順はステップ680に進む。
【0198】
ステップ652においてその位置が前回と同じアイコン・ボタン上にはないと判定された場合は、ステップ654において、第2接触状態決定部1126は、前回の第2接触位置TP2がアイコン・ボタン上に位置していたかどうかを判定する。前回の第2接触位置TP2がアイコン・ボタン上に位置していたと判定された場合は、ステップ656において、第2接触状態決定部1126は、第2接触位置TP2が活動化項目(図8B、8D、5A、5B、6C、6D)の活動化項目表示207上にあるかどうかを判定する。その位置が活動化項目表示207上にあると判定された場合は、手順はステップ680に進む。
【0199】
ステップ656においてその位置が活動化項目表示207上にないと判定された場合は、ステップ658において、第2接触状態決定部1126は、活動化項目表示部1144に第2接触位置TP2の活動化項目表示の解除を通知する。その通知に応答して、活動化項目表示部1144は、活動化項目表示207を解除する。ステップ660において、第2接触状態決定部1126は、補助線表示部1132に第2接触位置TP2の補助線表示の解除を通知する。補助線表示部1132は、補助線の表示(図11A〜11D、220〜226)を解除する。その後、手順はステップ680に進む。
【0200】
ステップ654において前回の第2接触位置TP2がアイコン・ボタン上に位置しなかったと判定された場合は、ステップ670において、第2接触状態決定部1126は、今回の第2接触位置TP2の位置がアイコン・ボタン上にあるかどうかを判定する。その位置がアイコン・ボタン上でないと判定された場合、手順はステップ680に進む。その位置が別のアイコン・ボタン上であると判定された場合、手順はステップ760に進む(図30参照)。ステップ760は、図28Cのものと同様である。その後、手順はステップ680に進む。
【0201】
ステップ680において、第2接触状態決定部1126は、移動後の第2接触位置TP2およびその接触状態6を表すデータを、メモリ104等の第2接触位置記憶領域に格納して更新する。その後、手順は図29Aのステップ632に戻る。
【0202】
図29Cを参照すると、図29Aのステップ634においてその状態が接触状態6であると判定された場合、ステップ702において、第2接触状態決定部1126は、前回の第2接触位置TP2がアイコン・ボタン上に位置していたかどうかを判定する。前回の第2接触位置TP2がアイコン・ボタン上に位置し今回消滅してクリックが発生したと判定された場合は、ステップ704において、第2接触状態決定部1126は、操作イベントの発生を相対位置決定部1134および活動化項目選択部1142に通知する。
【0203】
ステップ704の通知に応答して、相対位置決定部1134は、アイコン・ボタン上で解除された前回の第2接触位置TP2に対する第1接触位置TP1の相対位置を決定して、活動化項目選択部1142に渡す。活動化項目選択部1142は、アイコン・ボタンと第1接触位置TP1の相対位置との組合せに対応する活動化コードのテーブルと、活動化コードに対応する活動化項目のテーブルとに基づいて(図3A、3B参照)、対応するアプリケーションの対応する活動化項目を選択する。活動化項目選択部1142は、対応するアプリケーションとその選択された活動化項目とを表す識別情報を活動化処理部1146に渡す。活動化処理部1146は、アプリケーション部1022における対応するアプリケーションにおける対応する活動化項目を活動化する。
【0204】
後で説明する図30のステップ774において相対位置に対応する活動化項目を予め取得する場合には、ステップ704において、第2接触状態決定部1126は、操作イベントの発生を活動化項目選択部1142または活動化処理部1146に通知するだけもよい。その通知に応答して、活動化項目選択部1142は、対応するアプリケーションと、図30のステップ774で取得した活動化項目とを表す識別情報を活動化処理部1146に渡す。
【0205】
代替形態として、第2接触位置TP2がアイコン・ボタンの周囲の活動化項目表示(207)上で解除されなければ操作イベントとして処理されない場合は、ステップ704は実行されず、手順はステップ702のYES(肯定)分枝の後でステップ706に進んでもよい。
【0206】
ステップ706において、第2接触状態決定部1126は、活動化項目表示部1144に第2接触位置TP2の消滅を通知する。その通知に応答して、活動化項目表示部1144は、活動化項目表示(207)を解除する。ステップ708において、第2接触状態決定部1126は、補助線表示部1132に第2接触位置TP2の消滅を通知する。その通知に応答して、補助線表示部1132は、補助線の表示を解除する。その後、手順はステップ720に進む。
【0207】
ステップ702において前回の第2接触位置TP2がアイコン・ボタン上に位置しなかったと判定された場合は、ステップ712において、第2接触状態決定部1126は、前回の第2接触位置TP2がアイコン・ボタンの周囲の活動化項目表示(207)上に位置したかどうかを判定する。その位置が活動化項目表示207上に位置したと判定された場合は、手順はステップ714に進む。その位置が活動化項目表示(207)上に位置しなかったと判定された場合は、手順はステップ720に進む。
【0208】
ステップ714において、第2接触状態決定部1126は、操作イベントの発生を活動化処理部1146に通知する。操作イベントの発生は、解除された第2接触位置TP2の活動化項目表示(207)の活動化項目の識別情報と共に通知されてもよい。
【0209】
ステップ714の通知に応答して、活動化処理部1146は、その通知された活動化項目を、またはステップ760に対する図30の処理において活動化項目選択部1142によって選択された1つの活動化項目を、実行するようアプリケーション部1022に要求する。アプリケーション部1022には、対応するアプリケーションにおける対応する活動化項目を活動化する。代替形態として、第2接触位置TP2がアイコン・ボタンの周囲の活動化項目表示(207)上で解除されたときは操作イベントとして処理されない場合は、ステップ712および714は実行されず、手順はステップ720に進んでもよい。
【0210】
ステップ720において、第2接触状態決定部1126は、第2接触位置TP2およびその接触状態を表すデータをメモリ104等の第2接触位置記憶領域から削除する。
【0211】
図30は、図28C、29Aおよび29Bのステップ760の通知に応答して、プロセッサ102またはその相対位置決定部1134、活動化項目選択部1142、活動化項目表示部1144および補助線表示部1132によって実行される処理のフローチャートの例を示している。
【0212】
ステップ772において、相対位置決定部1134は、ステップ760において通知された確定された第1接触位置TP1および第2接触位置TP2の座標(x1,y1)、(x2,y2)から、第1接触位置TP1の第2接触位置TP2に対する相対位置を求める。その相対位置は、例えば図11A〜11Dに示されたような方位範囲および/または距離範囲である。
【0213】
ステップ774において、活動化項目選択部1142は、その求められた相対位置から、例えば図3Bに示されたテーブルに基づいて、第2接触位置TP2のアイコン・ボタンに関連する1つの対応する活動化コードを取得する。次いで、活動化項目選択部1142は、例えば図3A、7Aに示されたテーブルに基づいて、その取得された活動化コードに対応する1つまたは複数の活動化項目の識別情報を決定出し、例えばメモリ104または記憶装置130等の記憶領域に一時格納してもよい。
【0214】
ステップ776において、活動化項目表示部1144は、その取り出された1つまたは複数の活動化項目をそのアイコン・ボタンの周囲に表示する。その取り出された活動化項目が1つしかない場合、活動化項目表示部1144は、その活動化項目を表示しなくてもよい。各活動化項目は、アイコン・ボタンに隣接してその周囲にそれぞれの相対位置に対応する配置に表示されてもよい。活動化項目が表示されない場合は、ステップ776は実行されず、図29Cにおいてステップ712および714も実行されないが、ステップ702が実行される。
【0215】
ステップ778において、補助線表示部1132は、第2接触位置TP2を中心または原点として、例えば図11A〜11Dに示された放射状または同心円状等の補助線220〜226を表示してもよい。但し、補助線220〜226が表示されない場合は、ステップ778は実行されない。
【0216】
図31Aは、図29Cのステップ704に応答して、プロセッサ102、またはその相対位置決定部1134、活動化項目選択部1142および活動化処理部1146によって実行される処理のためのフローチャートの例を示している。
【0217】
ステップ780において、相対位置決定部1134は、アイコン・ボタン上で解除された前回の第2接触位置TP2に対する第1接触位置TP1の相対位置を決定する。但し、図30のステップ772が予め実行される場合には、ステップ780は実行されなくてもよい。
【0218】
ステップ782において、活動化項目選択部1142は、解除された第2接触位置TP2のアイコン・ボタン識別と、第1接触位置TP1の相対位置との組合せ、例えば図3Bに示されたテーブルに基づいて、対応する1つの活動化コードを取得する。次いで、活動化項目選択部1142は、例えば図3Aに示されたテーブルに基づいて、その取得された活動化コードに対応する1つの活動化項目の識別情報を決定する。但し、図30のステップ774が予め実行される場合には、ステップ782は実行されなくてもよい。
【0219】
ステップ784において、活動化項目選択部1142は、ステップ782または図30のステップ774において決定された1つの活動化項目を活動化するようアプリケーション部1022に要求する。アプリケーション部1022は、対応するアプリケーションのその対応する活動化項目を活動化する。
【0220】
図31Bは、図29Cのステップ714に対応してプロセッサ102またはその活動化処理部1146によって実行される処理のためのフローチャートの例を示している。
【0221】
ステップ783において、活動化処理部1146は、通知された1つの活動化項目の識別情報を、またはステップ760に対する図30の処理において活動化項目選択部1142によって相対位置に基づいて決定された1つの活動化項目の識別情報を取得する。ステップ784は図31Aのものと同様である。それによって、プリケーション部1022によって、対応するアプリケーションのその対応する活動化項目が活動化される。
【0222】
このようにして、簡単な同時2タッチ操作モードで、第2接触位置のアイコン・ボタンと、第1接触位置TP1の相対位置とから、1つまたは複数の活動化項目を決定し、そのまたは選択された1つの活動化項目を活動化させることができる。
【0223】
図32A〜32Cは、各アイコン・ボタンと第1接触位置TP1の相対位置の組合せと、活動化項目との間の対応関係を登録するための画面の例を示している。その登録によって、図3B、7Bのように、第2接触位置TP2で選択されるアイコン・ボタンの識別と、第1接触位置TP1の相対的位置との組合せに対して、それに対応するアプリケーションの1つまたは複数の活動化項目に対応する活動化コードが登録される。
【0224】
ユーザは、タッチパネル表示装置110の表示画面上で、対応関係の登録用のアイコン・ボタン(図示せず)をクリックして選択する。それによって、プロセッサ102の対応関係設定部1160が起動し、タッチパネル表示装置110上に例えば図32Aのような画面が表示される。
【0225】
図32Aにおいて、ユーザは、2タッチ操作で活動化させようとするアプリケーションのアイコン・ボタン(例えば、メーラ)をクリックして選択する。すると、図32Bのような、アイコン・ボタンに対応付け可能な活動化項目のリストが表示される。ユーザは、そのリストにおいて、その選択されたアイコン・ボタンに対して、2タッチ操作で活動化させたい1つまたは複数の活動化項目をクリックして選択する。
【0226】
すると、図32Cのような、選択された1つまたは複数の活動化項目と、それぞれに対応付け可能な相対位置(例えば、“上/下/左/右”、“距離範囲1/2/3/4”)が表示される。ユーザは、それぞれの活動化項目に対応付けしたい相対位置をクリックして選択して、登録する。1つのアイコン・ボタンと1つの相対位置に1つまたは複数の活動化項目が選択された場合は、それらの活動化項目は、選択可能な活動化項目が表示されるよう、例えば図7A、7Bのテーブルの形態で登録されてもよい。1つのアイコン・ボタンと1つの相対位置に1つの活動化項目が選択された場合は、その活動化項目は、例えば図3A、3B、14A、14B、等のテーブルの形態で登録されてもよい。
【0227】
図33Aおよび33Bは、タイマを用いる時間差複数タッチ操作モードにおいて情報処理装置10のプロセッサ102またはその接触検出部1122によって実行される、1つまたは2つの接触(タッチ)の接触状態1〜6を判定するためのフローチャートの例を示している。
【0228】
ステップ802において、プロセッサ102または接触検出部1122は、タッチパネル表示装置110からの位置情報イベント、およびタイマ1128からのタイマ・イベントの発生を待つ。位置情報イベントが発生した場合は、接触検出部1122は、タッチパネル表示装置110から接触位置の座標(x,y)とその状態SCを表すデータを受け取る。次いで、手順はステップ804に進む。一方、タイマ・イベントが発生した場合は、手順は図33Bのステップ860に進む。
【0229】
位置情報イベントが発生した場合、ステップ804において、接触検出部1122は、メモリ104等のタイマ設定時用の第1接触位置記憶領域に、確定された第1接触位置TP1とその接触状態3が保存されているかどうかを判定する。確定された第1接触位置TP1とその接触状態3が保存されていないと判定された場合、接触検出部1122は、受け取った接触位置の座標(x,y)は第1接触位置TP1の座標(x1,y1)であると決定する。その後、手順はステップ806に進む。
【0230】
ステップ804において確定された第1接触位置TP1と接触状態3が保存されていると判定された場合、接触検出部1122は、受け取った接触位置の座標(x,y)は第2接触位置TP2の座標(x2,y2)であると決定する。その後、手順はステップ808に進む。
【0231】
ステップ806において、接触検出部1122は、第1接触位置TP1が接触状態1〜3のいずれの状態かを判定する。前述したのと同様に、第1接触位置TP1が発生して状態変化SC(0−1)が生成された場合、接触検出部1122は、ステップ412において、タッチ操作の状態を接触状態1と判定する。第1接触位置TP1が移動して状態変化SC(1−2)が生成された場合、接触検出部1122は、ステップ414において、タッチ操作の状態を接触状態2と判定する。第1接触位置TP1が消滅して状態変化SC(1−0)が生成された場合、接触検出部1122は、ステップ416において、タッチ操作の状態を接触状態3と判定する。
【0232】
ステップ812および814の後のステップ832において、接触検出部1122は、第1接触位置TP1と、その判定された接触状態1と2のいずれかを表す情報とを、第1接触状態決定部1124へ渡す。或いは、プロセッサ102は、第1接触位置TP1と、その判定された接触状態1と2のいずれかを表す情報とを、プロセッサ102の第1接触位置TP1の接触状態を決定するための各処理へ渡してもよい。その後、手順はステップ802に戻る。
【0233】
ステップ816の後のステップ836において、接触検出部1122は、第1接触位置TP1および接触状態3を表す情報を、メモリ104等の状態判定用の第1接触位置記憶領域に格納する。接触状態3の第1接触位置TP1は、確定された位置を表す。ステップ840において、第2接触を検出するための制限時間(例えば、0.5秒または1秒)を計測するようタイマ1128を設定する。その後、手順はステップ802に戻る。
【0234】
ステップ808において、タイマ1128において第2接触を検出するための制限時間が経過する前に第2接触位置に関して変化が生じたので、接触検出部1122は、その時間を計測するタイマ1128の設定を解除し、またはその動作を停止する。
【0235】
ステップ810において、接触検出部1122は、第2接触位置TP2が接触状態4〜6のいずれの状態かを判定する。
【0236】
第2接触位置TP2が発生して状態変化SC(0−1)が生成された場合、接触検出部1122は、ステップ822において、タッチ操作の状態を接触状態4と判定する。第2の接触が移動して状態変化SC(1−2)が生成された場合、接触検出部1122は、ステップ824において、タッチ操作の状態を接触状態5と判定する。第2の接触が消滅して状態変化SC(1−0)が生成された場合、接触検出部1122は、ステップ826において、タッチ操作の状態を接触状態6と判定する。接触状態6の第2接触位置TP2は、確定された位置を表す。
【0237】
ステップ822および824の後のステップ852において、接触検出部1122は、第2接触位置TP2および接触状態4または5を表す情報を、メモリ104等の状態判定用の第2接触位置記憶領域に格納して更新する。
【0238】
ステップ826の後のステップ854において、接触検出部1122は、メモリ104等の状態判定用の第2接触位置記憶領域における第2接触位置TP2およびその接触状態を表す情報を削除する。
【0239】
ステップ852、854の後のステップ858において、接触検出部1122は、第2接触位置TP2とその判定された接触状態4〜6のいずれかを表す情報とを、第2接触状態決定部1126および第1接触状態決定部1124へ渡す。或いは、プロセッサ102は、第2接触位置TP2とその判定された接触状態4〜6のいずれかを表す情報とを、プロセッサ102の第2接触位置TP2と第1接触位置TP1の接触状態を決定するための各処理へ渡してもよい。その後、手順はステップ802に戻る。
【0240】
ステップ802において設定時間の経過を表すタイマ・イベントが発生した場合、図33Bのステップ860において、接触検出部1122は、メモリ104等の状態判定用の第1接触位置記憶領域に保存中の第1接触位置TP1の座標(x1、y1)およびその接触状態(1、2)を読み出す。
【0241】
ステップ862において、接触検出部1122は、接触状態1または2の第1接触位置TP1について設定制限時間が経過したことを表す情報を、第1接触状態決定部1124へまたはプロセッサ102の第1接触位置TP1の接触状態を決定するための処理へ通知する。
【0242】
ステップ864において、第1接触状態決定部112は、メモリ104等の状態判定用の第1接触位置記憶領域に保存中の確定された第1接触位置TP1の座標および接触状態を削除する。その後、手順は図33Bのルーチンを出る。
【0243】
図34は、プロセッサ102またはその第1接触状態決定部1124等によって実行される、第1接触位置TP1の接触状態に応じた処理を決定するためのフローチャートの例を示している。
【0244】
ステップ502において、接触検出部1122(図33A、33Bのステップ832、862)からの通知に応答して、第1接触状態決定部1124は、接触検出部1122からの接触状態1〜3に基づいて第1接触位置TP1の接触状態が変化したかどうかを判定する。
【0245】
接触状態1〜3のいずれかを表す情報を受け取った場合、ステップ512において、第1接触状態決定部1124は、その状態が接触状態1〜3のいずれであるかを判定する。その状態が接触状態1であると判定された場合、手順はステップ522に進む。この場合のステップ522〜530は、図28Bの接触状態1の場合のものと同様である。ステップ528、530の後、手順はステップ502に戻る。
【0246】
その状態が接触状態2であると判定された場合、手順はステップ542に進む。この場合のステップ542〜548、526〜530、556は、図28Bの接触状態2の場合のものと同様である。ステップ556の後、手順はステップ502に戻る。
【0247】
その状態が接触状態3であると判定された場合、手順はステップ562に進む。ステップ562において、第1接触状態決定部1124は、第1接触位置TP1の接触状態が確定された後でタイマの設定制限時間が経過したので、メモリ104等の状態判定用の第1接触位置記憶領域から第1接触位置TP1および接触状態3を表すデータを削除して更新する。その後、手順はステップ544に進む。この場合のステップ544〜548、568は、図28Bの接触状態3の場合のものと同様である。ステップ568、548の後、手順はステップ502に戻る。
【0248】
図35A〜35Cは、プロセッサ102またはその第2接触状態決定部1126等によって実行される、第2接触位置TP2の接触状態に応じた処理を決定するためのフローチャートの例を示している。
【0249】
図35Aにおいて、接触検出部1122(図33A、ステップ858)からの通知に応答して、ステップ632において、第2接触状態決定部1126は、接触検出部1122によって生成された接触状態4〜6に基づいて第2接触の接触状態が変化したかどうかを判定する。ステップ634〜640、760は、図29Aのものと同様である。図35Bにおいて、ステップ652〜680、760は、図29Bのものと同様である。図35Cにおいて、ステップ702〜720は、図29Cのものと同様である。
【0250】
図35Cを参照すると、ステップ720の後のステップ872において、第2接触状態決定部1126は、確定された第1接触位置TP1の座標がアイコン・ボタン上であるかどうかを判定する。その座標がアイコン・ボタン上であると判定された場合は、ステップ874において、第2接触状態決定部1126は、アイコン・ボタンのハイライト表示を解除する。その座標がアイコン・ボタン上でないと判定された場合は、ステップ876において、第2接触状態決定部1126は、その接触位置のピックアップ表示を解除する。ステップ874、876の後のステップ878において、第2接触状態決定部1126は、第1接触位置TP1とその接触状態をメモリ104等の第1接触位置記憶領域から削除して更新する。代替形態として、ステップ872〜878は第1接触状態決定部1124によって実行されてもよい。その後、手順は図35Aのステップ632に戻る。
【0251】
このようにして、簡単なタイマを用いる時間差2タッチ操作で、第2接触位置のアイコン・ボタンと、第1接触位置TP1の相対位置とから、1つまたは複数の活動化項目を決定し、そのまたは選択された1つの活動化項目を活動化させることができる。
【0252】
図36は、タイマを用いない時間差複数タッチ操作モードにおいてプロセッサ102またはそのタイマ・モード設定部1130によって実行される、ユーザによって設定されるタイマ・モードの切替のためのフローチャートの例を示している。
【0253】
ステップ890において、プロセッサ102またはタイマ・モード設定部1130は、タイマ・モード設定のイベントの発生を待つ。ユーザは、例えば、図6A、6Bの表示画面においてタイマ・モード切替用のアイコン・ボタン210をクリック操作することによってタイマ・モードをタイマオン状態とタイマオフ状態の間で切り替える。
【0254】
タイマ・モード設定のイベントが発生した場合、ステップ892において、タイマ・モード設定部1130は、そのタイマ・モードがタイマオフ・モードかどうかを判定する。そのタイマ・モードがタイマオフ・モードであると判定された場合は、ステップ894において、タイマ・モード設定部1130は、タイマオフ・モードを表す設定情報をメモリ104等のタイマ・モード記憶領域に格納する。そのタイマ・モードがタイマオフ・モードでないと判定された場合は、ステップ896において、タイマ・モード設定部1130は、メモリ104等のタイマ・モード記憶領域からタイマオフ・モードを表す設定情報を削除する。ステップ898において、タイマ・モード設定部1130は、メモリ104等の第1および第2接触位置記憶領域において第1接触位置TP1、第2接触位置TP2およびその接触状態を表すデータを削除する。その後、手順は、図36のルーチンを出る。
【0255】
図37は、タイマを用いない時間差複数タッチ操作モードにおいて情報処理装置10のプロセッサ102またはその接触検出部1122によって実行される、1つまたは2つの接触(タッチ)の接触状態1〜6を判定するためのフローチャートの例を示している。
【0256】
ステップ801において、プロセッサ102または接触検出部1122は、タッチパネル表示装置110からの位置情報イベントの発生を待つ。位置情報イベントが発生した場合、接触検出部1122は、タッチパネル表示装置110から接触位置の座標(x,y)とその状態SCを表すデータを受け取る。
【0257】
ステップ803において、接触検出部1122は、メモリ104等のタイマ・モード記憶領域を参照して、タイマオフ・モードが設定されているかどうかを判定する。タイマオフ・モードが設定されていないと判定された場合は、ステップ801に戻る。タイマオフ・モードが設定されていない場合には、情報処理装置10は、タイマを用いる時間差複数タッチ操作モード(図33A、33B)で動作する。タイマオフ・モードが設定されていると判定された場合は、手順はステップ804に進む。ステップ804、806、810〜826、832、852〜858は、図33Aのものと同様である。図37において、図33Aのステップ808、840および図33Bのステップ860〜864のタイマに関する処理は実行されない。
【0258】
図34、35A〜35Cのフローチャートは、図37に関する情報処理装置10におけるタイマを用いない時間差複数タッチ操作モードにも適用できる。但し、図34の接触状態3におけるステップ562〜568は実行されない。この場合、接触状態3に関して、第1接触位置TP1を解除したい場合、例えば、図36でモードをタイマオン・モードに切り替えることによって、ステップ898において第1接触位置TP1とその接触状態を表すデータを第1接触位置記憶領域から削除することができる。
【0259】
このようにして、簡単なタイマを用いない時間差2タッチ操作で、第2接触位置のアイコン・ボタンと、第1接触位置TP1の相対位置とから、1つまたは複数の活動化項目を決定し、そのまたは選択された1つの活動化項目を活動化させることができる。
また、タイマを用いない時間差複数タッチ操作モードでは、ユーザは2つのタッチ操作の間の時間を気にせずに複数のタッチ操作を行うことができる。
【0260】
図38Aおよび38Bは、実施形態による、複数タッチ操作モードでのタッチパネル表示装置110の表示画面における操作手順のさらに別の例を示している。複数タッチ操作モードは、上述の同時複数タッチ操作モード、タイマ1128を用いる時間差複数タッチ操作モード、およびタイマを用いない時間差複数タッチ操作モードのいずれであってもよい。
【0261】
図38Aを参照すると、ユーザは、メーラ・アプリケーションの活動化を表すアイコン・ボタン206上の第1の位置に指を接触させて第1接触位置TP1を発生させる。次いで、ユーザは、同時複数タッチ操作モードでは第1接触位置TP1を保持したまま、時間差複数タッチ操作モードでは第1接触位置TP1を解除する。次いで、図38Bを参照すると、ユーザは、アイコン・ボタン206上で第1接触位置より左側の第2の位置に指を接触させてその第2接触位置TP2を発生させる。次いで、ユーザは、第2接触位置TP2の指を離し、第2接触位置TP2が解除される。それによって、第2接触位置TP2にあるアイコン・ボタンの識別情報と、第2接触位置TP2に対する第1接触位置TP1の相対位置とが確定される。
【0262】
第2接触位置TP2が発生したとき、プロセッサ102は、上述のように、アイコン・ボタン206の周囲に、相対位置との関係でアイコン・ボタン205に対応付けられた1つまたは複数の活動化項目を活動化項目表示207として表示してもよい。この場合、第2接触位置TP2は、所望の活動化項目の活動化項目表示207上に移動されて解除されてもよい。
【0263】
このように、第1接触位置TP1は、第2接触位置TP2のアイコン・ボタン206上にあってもよい。従って、第1接触位置TP1は、表示画面上の非アイコン・ボタン領域および任意のアイコン・ボタン上に形成されてもよく、即ち任意の位置に形成されてもよい。表示画面には1つのアイコン・ボタン206だけが存在してもよい。また、表示画面全体に1つのアイコン・ボタン206が表示されてもよい。この場合、ユーザは、表示画面上の任意の位置で第1接触位置TP1と第2接触位置TP2を順に形成するだけで、プロセッサ102によってその相対位置に対応する活動化項目が選択されて活動化される。
【0264】
実施形態では、一例としてアイコン・ボタンについて説明したが、情報処理装置10において、それ以外の任意のソフトウェア・ボタンについても同様に、複数タッチ操作モードで動作させることができる。
【0265】
ここで挙げた全ての例および条件的表現は、発明者が技術促進に貢献した発明および概念を読者が理解するのを助けるためのものであり、ここで具体的に挙げたそのような例および条件に限定することなく解釈され、また、明細書におけるそのような例の編成は本発明の優劣を示すこととは関係ない、と理解される。本発明の実施形態を詳細に説明したが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、それに対して種々の変更、置換および変形を施すことができる、と理解される。
【0266】
(付記1)タッチパネル表示装置から、前記タッチパネル表示装置の表示画面における第1の接触位置と、第2の接触位置とを表すデータを取得し、
前記第2の接触位置に対する前記第1の接触位置の、方位と距離の少なくとも一方の相対的位置を決定し、
記憶装置に格納された相対的位置に対応付けられた活動化項目を表す情報を参照して、決定された前記相対的位置に対応付けられた1つ以上の活動化項目を、表示または活動化するために決定する、
処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム。
(付記2)さらに、前記1つ以上の活動化項目の中の1つの活動化項目を活動化する処理を前記情報処理装置に実行させ、
前記活動化項目を活動化する処理は、前記第1の接触位置が維持されている間にまたは前記第1の接触位置が消滅した後で、前記第2の接触位置が消滅したことに応答して実行されるものであることを特徴とする、付記1または2に記載のプログラム。
(付記3)前記活動化項目を決定する処理は、前記第1の接触位置が消滅した後の限定時間内に前記第2の接触位置が発生した場合に実行されるものであることを特徴とする、付記1または2に記載のプログラム。
(付記4)さらに、決定された前記1つ以上の活動化項目を表示する処理を前記情報処理装置に実行させることを特徴とする、付記1乃至3のいずれかに記載のプログラム。
(付記5)さらに、ユーザによって前記1つ以上の活動化項目の中の1つの活動化項目が決定または選択されたことに応答して前記1つの活動化項目を活動化する処理を前記情報処理装置に実行させるものであることを特徴とする、付記4に記載のプログラム。
(付記6)前記活動化項目を決定する処理は、ユーザによって設定された第1の動作モードでは、前記第1の接触位置が消滅した後の限定時間内に前記第2の接触位置が発生した場合に実行され、ユーザによって設定された第2の動作モードでは、前記第1の接触位置が消滅した後の任意の時間に前記第2の接触位置が発生した場合に実行されるものであることを特徴とする、付記1乃至5のいずれかに記載のプログラム。
(付記7)さらに、前記表示画面に、それぞれのアプリケーションに対応付けられた1つ以上のソフトウェア・ボタンを表示する処理を前記情報処理に実行させ、
前記第2の接触位置は、前記表示画面における前記1つ以上のソフトウェア・ボタンの中の1つのソフトウェア・ボタン上の位置であり、
決定された前記活動化項目は、前記第2の接触位置の前記1つのソフトウェア・ボタンの識別情報と、決定された前記相対的位置との組合せに対応付けられているものであることを特徴とする、付記1乃至6のいずれかに記載のプログラム。
(付記8)タッチパネル表示装置から、前記タッチパネル表示装置の表示画面における第1の接触位置と、第2の接触位置とを表すデータを取得し、
前記第2の接触位置に対する前記第1の接触位置の、方位と距離の少なくとも一方の相対的位置を決定し、
記憶装置に格納された相対的位置に対応付けられた活動化項目を表す情報を参照して、決定された前記相対的位置に対応付けられた1つ以上の活動化項目を決定して前記タッチパネル表示装置に表示させる
処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム。
(付記9)情報処理装置が、
タッチパネル表示装置から、前記タッチパネル表示装置の表示画面における第1の接触位置と、第2の接触位置とを表すデータを取得し、
前記第2の接触位置に対する前記第1の接触位置の、方位と距離の少なくとも一方の相対的位置を決定し、
記憶装置に格納された相対的位置に対応付けられた活動化項目を表す情報を参照して、決定された前記相対的位置に対応付けられた1つ以上の活動化項目を、表示または活動化するために決定する、
処理を実行する方法。
(付記10)タッチパネル表示装置と、
前記タッチパネル表示装置から、前記タッチパネル表示装置の表示画面における第1の接触位置と、第2の接触位置とを表すデータを取得する接触位置検出部と、
前記第2の接触位置に対する前記第1の接触位置の、方位と距離の少なくとも一方の相対的位置を決定する相対位置決定部と、
記憶装置に格納された相対的位置に対応付けられた活動化項目を表す情報を参照して、決定された前記相対的位置に対応付けられた1つ以上の活動化項目を、表示または活動化するために決定する活動化項目決定部と、
を含む情報処理装置。
【符号の説明】
【0267】
5 ネットワーク
10 情報処理装置
102 プロセッサ
104 メモリ
130 記憶装置
110 タッチパネル表示装置
144 ネットワーク・インタフェース
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチパネル表示装置上での操作に応じた処理に関する。
【背景技術】
【0002】
表示装置の上に重ねて配置されたタッチパネルを指またはタッチペン等を接触させて表示装置上での入力位置または座標を指定することによって操作される情報処理機器または端末が知られている。タッチパネルには、同時に複数の接触位置を検出できるマルチタッチパネルがある。
【0003】
既知の或る操作制御装置は、動作条件の種類を示す第1のアイコンを表示部に表示させ、タッチパネル上で第1のアイコンがタッチ操作されたと判断した場合に、第1のアイコンが示す動作条件の具体的な選択肢を示す第2のアイコンを第1の操作に応じた位置に表示させえる。操作制御装置は、さらに、表示された第2のアイコンに対して第2のタッチ操作がされたと判断した場合に、第2のタッチ操作に対応する第2のアイコンの具体的な選択肢を選択する。それによって、その選択された選択肢のイベントが発生する。
【0004】
既知のマルチタッチ・デバイスにおけるタッチ・イベントを処理する方法は、ディスプレイに1つ以上のビューを表示し、それぞれ特定のビューに関連付けられた1つ以上のソフトウェア要素を実行する。その方法では、マルチタッチ・フラグまたは排他的タッチ・フラグを個々のビューに関連付け、1つ以上のビューにおける1つ以上のタッチを受け取る。その方法では、さらに、マルチタッチ・フラグおよび排他的タッチ・フラグの各値に基づいて、受け取ったタッチを記述する1つ以上のタッチ・イベントを、タッチされた1つ以上のビューに関連付けられた1つ以上のソフトウェア要素へ選択的に送信する。各ビューは、排他的ビューまたは非排他的ビューとすることができ、ビュー内のタッチ・イベントを無視するかまたは認識することができる。無視されたタッチはアプリケーションへ送信する必要がない。タッチを選択的に無視することによって、より単純なソフトウェア要素を実現できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−204844号公報
【特許文献2】特開2009−211704号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
或る情報処理装置の通常のタッチパネルでは、ユーザは、或るアプリケーション(例えば、ウェブブラウザ)の所望の要素(例えば、設定変更機能)を起動させる場合、まずそのアプリケーション起動用のソフトウェア・ボタンをタッチ操作する。すると、表示装置にそのアプリケーションにおける複数の要素に対応付けられたソフトウェア・ボタンのリストが表示される。ユーザは、そのソフトウェア・ボタンのリストの中から所望の要素を示すソフトウェア・ボタンをタッチ操作して選択する。そのような複数のソフトウェア・ボタンが階層的に編成されている場合には、所望のプリケーション要素に対応付けられた下位のソフトウェア・ボタンに辿り着くまでに、何回ものタッチ操作が必要である。
【0007】
発明者は、タッチパネルにおいて、2つのタッチ位置の相対的位置関係に基づいて、起動させたいアプリケーション要素または発生させたいイベントを決定できるようにすることによって、操作回数または操作時間を減らすことができる、と認識した。
【0008】
実施形態の目的は、タッチパネル表示装置において活動化項目を活動化するための操作性を良くすることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
実施形態の一観点によれば、タッチパネル表示装置から、そのタッチパネル表示装置の表示画面における第1の接触位置と、第2の接触位置とを表すデータを取得し、その第2の接触位置に対するその第1の接触位置の、方位と距離の少なくとも一方の相対的位置を決定し、記憶装置に格納された相対的位置に対応付けられた活動化項目を表す情報を参照して、決定されたその相対的位置に対応付けられた1つ以上の活動化項目を、表示または活動化するために決定する処理を、情報処理装置に実行させるためのプログラムが、提供される。
【発明の効果】
【0010】
実施形態の一観点によれば、タッチパネル表示装置において活動化項目を活動化するための操作性を良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1Aは、実施形態による情報処理装置の概略的な構成(configuration)の例を示している。図1Bは、タッチパネル表示装置における表示ユニットとタッチパネルの位置関係の例を表す斜視図である
【図2】図2は、情報処理装置のプロセッサの概略的な構成(configuration)の例を示している。
【図3】図3Aは、各活動化コードに対する活動化項目のテーブルの例を示している。図3Bは、図3Aのテーブルと共に使用される、タッチパネル表示装置における第2接触位置にあるアイコン・ボタンと第2接触位置に対する第1接触位置の相対的位置との組合せに対する活動化コードのテーブルの例を示している。
【図4】図4A〜4Dは、実施形態による、同時複数タッチ操作モードでのタッチパネル表示装置の表示画面における操作手順の例を示している。
【図5】図5Aおよび5Bは、実施形態による、タイマを使用する時間差複数タッチ操作モードでのタッチパネル表示装置の表示画面における操作手順の例を示している。
【図6】図6A〜6Dは、実施形態による、タイマを使用しない別の時間差複数タッチ操作モードでのタッチパネル表示装置の表示画面における操作手順の例を示している。の例を示している。
【図7】図7Aは、各活動化コードに対する1つ以上の活動化項目のテーブルの例を示している。図7Bは、図3Bと同様の、図7Aのテーブルと共に使用される、タッチパネル表示装置における第2接触位置にあるアイコン・ボタンと第2接触位置に対する第1接触位置の相対的位置との組合せに対する活動化コードのテーブルの例を示している。
【図8】図8A〜8Dは、実施形態による、選択可能な活動化項目が表示される場合の、同時複数タッチ操作モードでのタッチパネル表示装置の表示画面における操作手順の例を示している。
【図9】図9Aおよび9Bは、実施形態による、選択可能な活動化項目が表示される場合の、タイマを使用する時間差複数タッチ操作モードでのタッチパネル表示装置の表示画面における操作手順の例を示している。
【図10】図10A〜10Dは、実施形態による、選択可能な活動化項目が表示される場合の、タイマを使用しない別の時間差複数タッチ操作モードでのタッチパネル表示装置の表示画面における操作手順の例を示している。
【図11A】図11Aは、第2接触位置に対する第1接触位置の位置関係が4つの方位範囲に分類される場合の例を示している。
【図11B】図11Bは、第2接触位置に対する第1接触位置の位置関係が4つの距離の範囲に分類される場合の例を示している。
【図11C】図11Cは、第2接触位置に対する第1接触位置の位置関係が8つの方位の範囲に分類される場合の例を示している。
【図11D】図11Dは、第2接触位置に対する第1接触位置の位置関係が4つの方位と4つの距離の組合せの範囲に分類される場合の例を示している。
【図12】図12A〜12Cは、単一タッチ操作モードでの情報処理装置における所望の活動化項目を活動化するための操作手順の例を示している。
【図13】図13Aおよび13Bは、複数タッチ操作モードでの情報処理装置における所望の活動化項目を活動化するための操作手順の例を示している。
【図14】図14Aは、図13Aおよび13Bに適用される、各活動化コードに対する活動化項目のテーブルの例を示している。図14Bは、図13Aおよび13Bに適用される、第2接触位置にあるアイコン・ボタンと第2接触位置に対する第1接触位置の相対的位置との組合せに対応付けられた活動化コードのテーブルの例を示している。
【図15】図15A〜15Cは、単一タッチ操作モードでの情報処理装置における所望の活動化項目の活動化するための操作手順の別の例を示している。
【図16】図16A〜16Eは、図15A〜15Cの操作手順の変形であり、単一タッチ操作モードでの情報処理装置における所望の活動化項目の活動化するための操作手順の別の例を示している。
【図17】図17Aおよび17Bは、複数タッチ操作モードでの情報処理装置における所望の活動化項目を活動化するための操作手順の例を示している。
【図18】図18A〜18Dは、図17Aおよび17Bの操作手順の変形であり、複数タッチ操作モードでの情報処理装置における所望の活動化項目の活動化するための操作手順の別の例を示している。
【図19】図19Aは、図17A、17Bおよび18A〜18Dに適用される、各活動化コードに対する活動化項目のテーブルの例を示している。図19Bは、図18A、18Bおよび19A〜19Dに適用される、第2接触位置にあるアイコン・ボタンと第2接触位置に対する第1接触位置の相対的位置との組合せに対応付けられた活動化コードのテーブルの例を示している。
【図20】図20Aは、各活動化コードに対する活動化項目のテーブルの別の例を示している。図20Bは、第2接触位置TP2にあるアイコン・ボタンと第2接触位置に対する第1接触位置の相対的位置との組合せに対応付けられた活動化コードのテーブルの別の例を示している。
【図21】図21Aは、各活動化コードに対する活動化項目のテーブルの別の例を示している。図21Bは、第2接触位置TP2にあるアイコン・ボタンと第2接触位置に対する第1接触位置の相対的位置との組合せに対応付けられた活動化コードのテーブルの別の例を示している。
【図22】図22Aは、各活動化コードに対する活動化項目のテーブルの別の例を示している。図22Bは、第2接触位置にあるアイコン・ボタンと第2接触位置に対する第1接触位置の相対的位置との組合せに対応付けられた活動化コードのテーブルの別の例を示している。
【図23】図23Aは、各活動化コードに対する活動化項目のテーブルの別の例を示している。図23Bは、第2接触位置TP2にあるアイコン・ボタンと第2接触位置に対する第1接触位置の相対的位置との組合せに対応付けられた活動化コードのテーブルの別の例を示している。
【図24】図24A〜24Cは、単一タッチ操作モードでの情報処理装置における所望の活動化項目を活動化するための操作手順の別の例を示している。
【図25】図25Aおよび25Bは、複数タッチ操作モードでの情報処理装置における所望の活動化項目を活動化するための操作手順の別の例を示している。
【図26】図26Aは、図25Aおよび25Bに適用される、各活動化コードに対する活動化項目のテーブルの例を示している。図26Bは、図25Aおよび25Bに適用される、第2接触位置TP2にあるアイコン・ボタンと第2接触位置に対する第1接触位置の相対的位置との組合せに対応付けられた活動化コードのテーブルの例を示している。
【図27】図27は、同時複数タッチ操作モードにおいて情報処理装置のプロセッまたはその接触検出部によって実行される、1つまたは2つの接触(タッチ)の接触状態を判定するためのフローチャートの例を示している。
【図28A】図28A〜28Dは、プロセッサまたはその第1接触状態決定部等によって実行される、第1接触位置の接触状態に応じた各処理を決定するためのフローチャートの例を示している。
【図28B】(図28Aで説明)
【図28C】(図28Aで説明)
【図28D】(図28Aで説明)
【図29A】図29A〜29Cは、プロセッサまたはその第2接触状態決定部等によって実行される、第2接触位置の接触状態に応じた各処理を決定するためのフローチャートの例を示している。
【図29B】(図29Aで説明)
【図29C】(図29Aで説明)
【図30】図30は、図28C、29Aおよび29Bの通知に応答して、プロセッサまたはその相対位置決定部、活動化項目選択部、活動化項目表示部および補助線表示部によって実行される処理のフローチャートの例を示している。
【図31】図31Aは、図29Cに応答して、プロセッサまたはその相対位置決定部、活動化項目選択部および活動化処理部によって実行される処理のためのフローチャートの例を示している。図31Bは、図29Cに対応してプロセッサまたはその活動化処理部によって実行される処理のためのフローチャートの例を示している。
【図32】図32A〜32Cは、各アイコン・ボタンと第1接触位置の相対位置の組合せと、活動化項目との間の対応関係を登録するための画面の例を示している。
【図33A】図33Aおよび33Bは、タイマを用いる時間差複数タッチ操作モードにおいて情報処理装置10のプロセッサまたはその接触検出部によって実行される、1つまたは2つの接触(タッチ)の接触状態を判定するためのフローチャートの例を示している。
【図33B】(図33Aで説明)
【図34】図34は、プロセッサまたはその第1接触状態決定部等によって実行される、第1接触位置の接触状態に応じた処理を決定するためのフローチャートの例を示している。
【図35A】図35A〜35Cは、プロセッサまたはその第2接触状態決定部等によって実行される、第2接触位置の接触状態に応じた処理を決定するためのフローチャートの例を示している。
【図35B】(図35Aで説明)
【図35C】(図35Aで説明)
【図36】図36は、タイマを用いない時間差複数タッチ操作モードにおいてプロセッサまたはそのタイマ・モード設定部によって実行される、ユーザによって設定されるタイマ・モードの切替のためのフローチャートの例を示している。
【図37】図37は、タイマを用いない時間差複数タッチ操作モードにおいて情報処理装置のプロセッサまたはその接触検出部によって実行される、1つまたは2つの接触(タッチ)の接触状態を判定するためのフローチャートの例を示している。
【図38】図38Aおよび38Bは、実施形態による、複数タッチ操作モードでのタッチパネル表示装置の表示画面における操作手順のさらに別の例を示している。
【発明を実施するための形態】
【0012】
発明の目的および利点は、請求の範囲に具体的に記載された構成要素および組み合わせによって実現され達成される。
前述の一般的な説明および以下の詳細な説明は、典型例および説明のためのものであって、本発明を限定するためのものではない、と理解される。
【0013】
本発明の非限定的な実施形態を、図面を参照して説明する。図面において、同様のコンポーネントおよび要素には同じ参照番号が付されている。
【0014】
発明者は、タッチパネルにおける第1接触位置とソフトウェア・ボタン上の第2接触位置の間の相対位置に基づいて、起動させたいアプリケーション要素または発生させたいイベントを決定することによって、操作回数または操作時間を減らすことができる、と認識した。
【0015】
図1Aは、実施形態による情報処理装置10の概略的な構成(configuration)の例を示している。
【0016】
図1Aにおいて、情報処理装置10は、プロセッサ102、メモリ104、入出力インタフェース(I/O)108、内部バス、等を含んでいる。また、情報処理装置10は、入出力インタフェース108に結合された、タッチパネル表示装置110、および例えばハードディスク・ドライブ(HDD)またはフラッシュ・メモリのような記憶装置130を含んでいる。情報処理装置10は、さらに、記録媒体読み取り用の外部のドライブ128に接続可能であってもよい。
【0017】
情報処理装置10は、例えばパーソナル・コンピュータのようなコンピュータまたは携帯端末のような装置であってもよい。そのような携帯端末は、例えば、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット端末、スマートフォンまたはその他の携帯電話機であってもよい。また、情報処理装置10は、例えば、カメラ、カーナビゲーション・システム、券売機、自動販売機、キャッシュ・レジスタ、現金自動預け払い機(ATM)、ゲーム機、オーディオ機器、複写機、ファクシミリ、プリンタ、等の、タッチパネル表示装置を含む任意の装置であってもよい。
【0018】
プロセッサ102は、コンピュータ用のCPU(Central Processing Unit)であってもよい。プロセッサ102およびメモリ104は、入出力インタフェース108に結合されている。メモリ104には、例えば、主記憶装置および半導体メモリ等が含まれる。
【0019】
図1Bは、タッチパネル表示装置110における、例えば液晶パネルのような表示ユニット112とタッチパネル114の位置関係の例を表す概略的な斜視図である。
【0020】
タッチパネル表示装置110は、例えば液晶表示ユニットのような表示ユニット112、タッチパネル114、および接触位置−座標変換器または回路(図示せず)等を含んでいてもよい。表示ユニット112の上に、タッチパネル114が位置合わせされて配置される。タッチパネル114は、1本以上の指116および/またはタッチペン118等のタッチ手段が接触した1つ以上の位置の座標(x,y)およびその状態を表すデータを生成してプロセッサ102に供給する。接触位置−座標変換器は、タッチパネル114上の指116またはタッチペン118の1つ以上の接触位置を表す物理量の検出値を、座標データに変換して出力するものであってもよい。
【0021】
情報処理装置10は、さらに、キーボード、例えばマウスまたはタッチパッド等のポインティング・デバイスのような他の入力装置(図示せず)を含んでいてもよい。
【0022】
ドライブ128は、ソフトウェアが記録された例えば光ディスクのような記録媒体129を読み取るために使用される。そのソフトウェアは、例えば、OS(オペレーティング・システム)、アプリケーション・プログラム、等を含んでいてもよい。
【0023】
プロセッサ102は、メモリ104および/または記憶装置130に格納された上述のソフトウェアまたはその一部に従って動作するものであってもよい。上述のソフトウェアは、ドライブ128によって記録媒体129から読み出されて情報処理装置10にインストールされてもよい。また、代替形態として、プロセッサ102は、上述のソフトウェアの機能の少なくとも一部を含む例えば集積回路として実装された専用のプロセッサであってもよい。
【0024】
情報処理装置10は、さらに、入出力インタフェース(I/O)108に結合された、無線通信部142およびネットワーク・インタフェース(NW I/F)144を含んでいてもよい。情報処理装置10は、ネットワーク・インタフェース144を介し、さらに外部ネットワーク5を介して、サーバ装置(図示せず)に接続されてもよい。無線通信部142は、例えば、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))規格、NFC(Near Field Communication)、無線LAN(Local Area Network)等の近距離無線通信機を含んでいて、他の装置と通信してもよい。
【0025】
ネットワーク5は、例えば、LAN(Local Area Network)、インターネット、公衆交換電話網(PSTN)、パケット交換網(PSN)、ISDN(Integrated Services Digital Network)、移動体通信網、および/または専用回線を含んでいてもよい。
【0026】
図2は、情報処理装置10のプロセッサ102の概略的な構成(configuration)の例を示している。プロセッサ102は、制御部1020およびアプリケーション部(またはソフトウェア実行部)1022を含んでいる。プロセッサ102は、さらに、接触(タッチ)検出部1122、第1接触状態決定部1124、第2接触状態決定部1126、タイマ1128、およびタイマ・モード設定部1130、またはこれらの一部を含んでいてもよい。また、プロセッサ102は、補助線表示部1132、相対位置決定部1134、活動化項目選択部または決定部1142、活動化項目表示部1144、活動化処理部1146、対応関係設定部1160およびその他の処理部1060、またはこれらの一部を含んでいてもよい。制御部1020は、要素1022、1122〜1146および1060に制御信号を供給して、これらの要素の動作を制御してもよい。要素1022、1122〜1146および1060、またはこれらの一部は、プロセッサ102によって実行されるアプリケーションまたはソフトウェアとして実装されてもよい。
【0027】
図3Aは、各活動化コードに対する活動化項目のテーブルの例を示している。
【0028】
図3Aにおいて、活動化項目は、被活動化項目であり、或るアプリケーションまたはソフトウェアにおける活動化される項目、要素または対象を表す。活動化コードは、活動化項目を活動化し、活性化し、起動し、発生させまたは呼び出すための操作情報、操作パラメータまたは制御情報である。活動化項目は、例えば、或るアプリケーションまたはソフトウェアの機能、動作モード、プログラムを表す識別情報であってもよい。また、活動化項目は、或るアプリケーションまたはソフトウェアの或る要素の実行に用いられる条件情報(例えば、通信手段、入力情報、検索キーワード、アドレス)であってもよい。また、活動化項目は、或るアプリケーションまたはソフトウェアの或る要素の実行によって生じる所望のイベント(例えば、或る表示画面、或る情報表示)を表す識別情報であってもよい。
【0029】
例えば、活動化コードMnKy1−1は、活動化項目としてのデータ転送アプリケーションの利用通信媒体“赤外線”に対応付けられ、活動化コードMnKy1−2(活動化項目2)はいずれの要素にも対応付けられていない。例えば、活動化コードMnKy1−3は、活動化項目3としてのデータ転送アプリケーションの利用通信手段“Bluetooth(登録商標)”(ブルートゥース)に対応付けられている。例えば、活動化コードMnKy1−4は、活動化項目としてのデータ転送アプリケーションの利用通信手段“USB”ケーブルに対応付けられている。
【0030】
例えば、活動化コードMnKy2−1は、活動化項目としてのメーラ・アプリケーションの動作モード“新規作成”に対応付けられ、活動化コードMnKy2−2は、活動化項目2としてのメーラ・アプリケーションの動作モード“メール設定”に対応付けられている。例えば、活動化コードMnKy2−3は、活動化項目としてのメーラ・アプリケーションの動作モード“受信ボックス”の表示に対応付けられ、活動化コードMnKy2−4は、活動化項目としてのメーラ・アプリケーションの動作モード“送信ボックス”の表示に対応付けられている。
【0031】
例えば、活動化コードMnKy3−1は、活動化項目としてのウェブブラウザ・アプリケーションのブラウジングURL登録表示機能“お気に入り”に対応付けられている。例えば、活動化コードMnKy3−2は、活動化項目としてのウェブブラウザ・アプリケーションの動作モード“ブラウザ設定”に対応付けられている。例えば、活動化コードMnKy3−3は、活動化項目としてのウェブブラウザ・アプリケーションの動作モード選択機能“モード選択”に対応付けられている。例えば、活動化コードMnKy3−4は、活動化項目としてのウェブブラウザ・アプリケーションの動作モード“URL入力”に対応付けられている。
【0032】
図3Bは、図3Aのテーブルと共に使用される、タッチパネル表示装置110における第2接触位置にあるアイコン・ボタンと第2接触位置に対する第1接触位置の相対的位置との組合せに対する活動化コードのテーブルの例を示している。ここで、アイコン・ボタンは、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)におけるアイコンの形態のソフトウェア・ボタンまたはソフトウェア・キーである。ソフトウェア・ボタンは、クリック操作によってソフトウェアの或る機能または動作を実行させまたは或る活動化項目を活動化するための任意の表示要素であってもよい。第1および第2接触位置については後で具体的に説明する。
【0033】
図3Bにおいて、アイコン・ボタンは、タッチパネル表示装置110上に表示される様々なアイコン・ボタンの識別情報を表している。相対位置は、タッチパネル表示装置110の表示画面において、第2接触位置がアイコン・ボタン上にある場合における第2接触位置に対する第1接触位置の相対的位置関係である。第1接触位置の相対位置は、例えば、第2接触位置の上下左右のいずれかの方位範囲、第2接触位置からの近い位置乃至遠い位置までの距離範囲1〜4のいずれかの範囲、またはこれらの方位範囲と距離範囲の組合せであってもよい。或るアイコン・ボタンと或る相対位置の組合せが、或る活動化コードに対応付けられる。ユーザは、いずれのアイコン・ボタンといずれの相対位置の組合せによって、いずれの活動化項目を活動化させるか、を予め設定することができる。
【0034】
例えば、“任意”のアプリケーション要素の実行を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy1”と相対位置“上”の組合せが、活動化コード“MnKy1−1”に対応付けられていてもよい。例えば、メーラ・アプリケーション要素を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy2”と相対位置“下”の組合せが、活動化コード“MnKy2−2”に対応付けられていてもよい。例えば、ウェブブラウザ・アプリケーション要素を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“左”の組合せが、活動化コード“MnKy3−3”に対応付けられていてもよい。
【0035】
例えば、タッチパネル表示装置110の表示画面において、指のタッチ操作によって、最初に識別“IcnKy1”のアイコン・ボタンより上に第1接触位置が、次いで識別“IcnKy1”のアイコン・ボタン上に第2接触位置が生じて、両位置が確定されたとする。その確定された第2接触位置のアイコン・ボタンと、第2接触位置に対する第1接触位置の相対位置“上”との組合せに応答して、情報処理装置10のプロセッサ102は、図3Bのテーブルに基づいて、対応する活動化コードMnKy1−1を決定する。次いで、プロセッサ102は、その決定された活動化コードMnKy1−1に対して、図3Aのテーブルに基づいて活動化コードMnKy1−1に対応する活動化項目を決定して、それに対応するアプリケーションの機能と活動化項目“赤外線”を活動化する。
【0036】
例えば、タッチパネル表示装置110の表示画面において、識別“IcnKy2”のアイコン・ボタンより下に第1接触位置が、次いで識別“IcnKy2”のアイコン・ボタン上に第2接触位置が生じて、両位置が確定されたとする。その確定された第2接触位置のアイコン・ボタンと、第2接触位置に対する第1接触位置の相対位置“下”との組合せに応答して、プロセッサ102は、図3Bのテーブルに基づいて、対応する活動化コードMnKy2−2を決定する。次いで、プロセッサ102は、その決定された活動化コードMnKy2−2に対して、図3Aのテーブルに基づいて活動化コードMnKy2−2に対応する活動化項目を決定して、それに対応するメーラ・アプリケーションの動作モード“メール設定”を活動化する。
【0037】
例えば、タッチパネル表示装置110の表示画面において、識別“IcnKy3”のアイコン・ボタンより左に第1接触位置が、次いで識別“IcnKy3”のアイコン・ボタン上に第2接触位置が生じて、両位置が確定されたとする。その確定された第2接触位置のアイコン・ボタンと、第2接触位置に対する第1接触位置の相対位置“左”との組合せに応答して、プロセッサ102は、図3Bのテーブルに基づいて、対応する活動化コードMnKy3−3を決定する。次いで、プロセッサ102は、その決定された活動化コードMnKy3−3に対して、図3Aのテーブルに基づいて活動化コードMnKy3−3に対応する活動化項目を特定して、それに対応するウェブブラウザ・アプリケーションの動作モード“モード選択”を活動化する。
【0038】
図4A〜4Dは、実施形態による、同時複数タッチ操作モードでのタッチパネル表示装置110の表示画面における操作手順の例を示している。
【0039】
図4Aは、タッチパネル表示装置110の表示画面における第1接触位置TP1の例を示している。図4Bは、タッチパネル表示装置110の表示画面における第1接触位置TP1および第2接触位置TP2の配置の例を示している。
図4Aにおいて、表示画面に、それぞれのアプリケーションに対応付けられた複数のアイコン・ボタン202がプロセッサ102またはその処理部1060等によって表示される。
【0040】
図4Aにおいて、ユーザは、“任意”を表すアイコン・ボタン204上に例えば人差し指を接触させて第1の接触(タッチ)を形成し、それによってタッチパネル110上に第1接触位置TP1が発生する。第1接触位置TP1の発生に応答して、表示画面上にアイコン・ボタン204がプロセッサ102によってハイライト(強調)表示またはピックアップ表示されてもよい。次いで、図4Bにおいて、ユーザは、第1の接触を保持したままその右にある所望の“メーラ”を表すアイコン・ボタン206上に例えば中指を接触させて第2の接触を形成し、それによってタッチパネル110上に第2接触位置TP2が発生する。第2接触位置TP2の発生に応答して、プロセッサ102によって、アイコン・ボタン206がハイライト(強調)表示またはピックアップ表示される。
【0041】
活動化項目表示207として、第1接触位置TP1の相対位置(左)に対応する活動化項目“受信ボックス”が補助的に表示されてもよい。それによって、ユーザは、相対位置によって選択された活動化項目を確認することができる。活動化項目表示207の出現後に第2接触位置TP2が活動化項目表示207上に移動した場合にも、プロセッサ102は、第2接触位置TP2がアイコン・ボタン206上に位置するものとして処理してもよい。或いは、活動化項目表示207の出現後に第2接触位置TP2が活動化項目表示207上に移動した場合、プロセッサ102は、活動化項目表示207の活動化項目が一時的に選択されているものとして処理してもよい。
【0042】
次いで、図4Bにおいて、ユーザは、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2によって決定された活動化項目“受信ボックス”を活動化するために、第1接触位置TP1を保持したまま、第2の接触を離してその第2接触位置TP2を解除する。それによって、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2とが確定する。この場合、第2接触位置TP2は最後に“メーラ”を表すアイコン・ボタン206上にあり、その時の第1接触位置TP1は第2接触位置TP2の左側にある。その後、第1接触位置TP1は解除されてもよい。その結果、プロセッサ102によって、図3Bおよび3Aのテーブルに基づいて、メーラ・アプリケーションの動作モード“受信ボックス”の表示が活動化されて、受信ボックス(図示せず)が表示画面上に表示される。
【0043】
タッチパネル110上でタッチ操作中に第1接触位置TP1と第2接触位置TP2の双方の接触状態が維持されている限り、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2は確定されず変更可能である。タッチパネル110上で例えば2本の指を接触状態で移動させることによって、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2を変更することが、許容される。また、第2接触位置TP2がアイコン・ボタン上でも活動化項目表示207上でもない非アイコン・ボタン領域に移動されて解除された場合にも、第2接触位置TP2は確定されない。一方、第2接触位置TP2が維持されたまま第1接触位置TP1が解除された場合、プロセッサ102は、第2接触位置TP2を第1接触位置TP1に変更または更新して、新しい第2接触位置TP2の発生を待ってもよい。それによって、ユーザは、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2を、誤りなく、または必要な場合には修正し確認して、確定させることができる。
【0044】
図4Cは、タッチパネル表示装置110の表示画面における第1接触位置TP1の別の例を示している。図4Dは、タッチパネル表示装置110の表示画面における第1接触位置TP1および第2接触位置TP2の配置の別の例を示している。
図4Cにおいて、表示画面に、それぞれのアプリケーションに対応付けられた複数のアイコン・ボタン202がプロセッサ102またはその処理部1060等によって表示される。
【0045】
図4Cにおいて、ユーザは表示画面における非アイコン・ボタン領域上に例えば中指を接触させて第1の接触(タッチ)を形成し、第1接触位置TP1が発生する。非アイコン・ボタン領域上のそのような接触位置は、プロセッサ102によって、表示画面上で例えば円形状のシンボル208でピックアップ表示されてもよい。円形状のシンボル208は、接触位置の移動とともに破線矢印で示されているように移動する。次いで、図4Dにおいて、ユーザは第1接触を維持したままその下にある所望の“任意”を表すアイコン・ボタン204上に例えば人差し指を接触させて第2の接触を形成し、その第2接触位置TP2が発生する。それに応答して、アイコン・ボタン204がハイライト表示またはピックアップ表示されてもよい。この場合、例えば、活動化項目表示207として対応する活動化項目“赤外線”(上)が補助的に表示されてもよい。
【0046】
次いで、図4Dにおいて、ユーザは、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2によって決定された活動化項目“赤外線”を活動化するために、第1接触位置TP1を保持したまま、第2の接触を離してその第2接触位置TP2を解除する。それによって、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2が確定する。この場合、第2接触位置TP2は最後に“任意”を表すアイコン・ボタン204上にあり、その時の第1接触位置TP1は第2接触位置TP2の上側に位置する。その結果、プロセッサ102によって、図3Bおよび3Aのテーブルに基づいて、データ転送アプリケーションとその使用通信媒体“赤外線”の送受信機が活動化される。
【0047】
このように、同時複数タッチ操作モードでは、ユーザは2本の指を用いて複数のタッチ操作を行うことができる。また、情報処理装置10は、表示画面上で、第1接触位置TP1が任意の位置に形成された後で、第1接触位置TP1が維持されている間に、アイコン・ボタン206または204上で第2の接触が形成された場合に、複数タッチ操作モードと判定する。それによって、情報処理装置10は、アイコン・ボタン206または204が複数タッチ操作モードで操作された場合を、単一タッチ操作モードで操作された場合と区別できる。
【0048】
図5Aおよび5Bは、実施形態による、タイマ1128を使用する時間差複数タッチ操作モードでのタッチパネル表示装置110の表示画面における操作手順の例を示している。
【0049】
図5Aは、タッチパネル表示装置110の表示画面における第1接触位置TP1および第2接触位置TP2の配置の例を示している。
【0050】
図5Aにおいて、ユーザは、まず“任意”を表すアイコン・ボタン204上に指を接触させて第1の接触(タッチ)を形成し、第1接触位置TP1が発生する。それによって、アイコン・ボタン204がプロセッサ102によってハイライト表示またはピックアップ表示されてもよい。次いで、ユーザは、第1の接触を離して第1接触位置TP1を解除する。この場合、アイコン・ボタン204のハイライト表示が維持されてもよい。第1接触位置TP1の解除の後のタイマ1128に設定された制限時間(例えば0.5秒または1秒)内に、ユーザは、その右にある所望の“メーラ”を表すアイコン・ボタン206上に指を接触させて第2の接触を形成し、その第2接触位置TP2が発生する。それに応答して、アイコン・ボタン206がハイライト表示またはピックアップ表示されてもよい。
【0051】
次いで、ユーザは、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2によって決定される活動化項目を活動化するために、第2の接触を離してその第2接触位置TP2を解除する。それによって、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2とが確定する。この場合、第2接触位置TP2は最後に“メーラ”を表すアイコン・ボタン206上にあり、その時の第1接触位置TP1の位置は第2接触位置TP2の左側にある。その結果、プロセッサ102によって、図4Bの場合と同様に、図3Bおよび3Aのテーブルに基づいて、メーラ・アプリケーションの動作モード“受信ボックス”の表示が活動化されて、受信ボックス(図示せず)が表示画面上に表示される。
【0052】
第1接触位置TP1の発生および消滅の後で第2接触位置TP2が発生したとき、プロセッサ102によって、アイコン・ボタン206の付近または隣接領域に、図4Bの場合と同様に、活動化項目表示207が補助的に表示されてもよい。
【0053】
表示画面上で指を接触状態で移動させることによって、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2をそれぞれ変更することができる。第2接触位置TP2が非アイコン・ボタン領域に移動されて制限時間内に解除された場合、第2接触位置TP2は確定されずに解除されてもよい。第2接触位置TP2が非アイコン・ボタン領域に移動されて制限時間を越えて解除された場合、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2は、共に確定されずまたは共に解除されてもよい。それによって、ユーザは、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2を誤りなく、または必要な場合には修正し確認して、確定させることができる。
【0054】
図5Bは、タッチパネル表示装置110の表示画面における第1接触位置TP1および第2接触位置TP2の配置の別の例を示している。
【0055】
図5Bにおいて、ユーザは、まず表示画面における非アイコン・ボタン領域上に指を接触させて第1の接触(タッチ)を形成し、第1接触位置TP1が発生する。それに応答して、非アイコン・ボタン領域上のそのような接触位置がピックアップ表示(208)されてもよい。次いで、ユーザは第1の接触を離して第1接触位置TP1を解除する。この場合、第1接触位置TP1のピックアップ表示が維持されてもよい。第1接触位置TP1の解除の後のタイマ1128の制限時間(例えば0.5秒または1秒)内に、ユーザは、その下にある所望の“任意”を表すアイコン・ボタン204上に指を接触させて第2の接触を形成し、第2接触位置TP2が発生する。それに応答して、アイコン・ボタン204がハイライト表示またはピックアップ表示されてもよい。この場合も、図5Aの場合と同様に、活動化項目表示207が補助的に表示されてもよい。
【0056】
次いで、ユーザは、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2によって決定される活動化項目を活動化するために、第2の接触を離して第2接触位置TP2を解除する。それによって、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2が確定する。この場合、第2接触位置TP2は最後に“任意”を表すアイコン・ボタン204上にあり、その時の第1接触位置TP1の位置は第2接触位置TP2の上側にある。その結果、プロセッサ102によって、図4Dの場合と同様に、図3Bおよび3Aのテーブルに基づいて、データ転送アプリケーションとその使用通信媒体“赤外線”の送受信機が活動化される。
【0057】
タイマを使用する時間差複数タッチ操作モードでは、ユーザは、1本の指、タッチペンまたはその他のタッチ手段を用いて順に複数のタッチ操作を行うことができる。また、プロセッサ102は、表示画面上で、第1接触位置TP1が任意の位置に形成されて消滅した後の或る制限時間内にアイコン・ボタン206または204上で第2の接触が形成され場合に、複数タッチ操作モードと判定する。それによって、情報処理装置10は、アイコン・ボタン206または204が複数タッチ操作モードで操作された場合を、単一タッチ操作モードで操作された場合と区別できる。
【0058】
図6A〜6Dは、実施形態による、タイマ1128を使用しない別の時間差複数タッチ操作モードでのタッチパネル表示装置110の表示画面における操作手順の例を示している。
【0059】
図6Aおよび6Bは、タッチパネル表示装置110の表示画面におけるタイマ・モード切替用のアイコン・ボタン210の配置の例を示している。
【0060】
図6Aにおいて、アイコン・ボタン210上に指を接触させるとアイコン・ボタン210がハイライト表示され、その接触を離すと、情報処理装置10の時間差複数タッチ操作モードが図5Aおよび5Bのタイマオン・モードからタイマオフ・モードに切り替わる。それによって、タイマ1128がオフ状態またはその測定時間が無限大に設定される。図6Bに示されているように、タイマオフ・モードにおいて、プロセッサ102によって、表示画面上に、タイマオフ・モードを表す、例えば変更された背景色および/またはメッセージ等が表示されてもよい。
【0061】
図6Cは、図6Bのタイマオフ・モードにおける、タッチパネル表示装置110の表示画面における第1接触位置TP1および第2接触位置TP2の配置の例を示している。
【0062】
図6Cにおいて、情報処理装置10は、タイマ1128がオフ状態になりまたはタイマ1128の設定制限時間が無限大になり、それ以外は図5Aの場合と同様に動作する。この場合、ユーザは、第1の接触を形成して第1接触位置TP1を発生させ解除した後、任意の時点でその右側にある所望の“メーラ”を表すアイコン・ボタン206上に接触して第2の接触を形成し、第2接触位置TP2が発生する。
【0063】
図6Dは、図6Bのタイマオフ・モードにおける、タッチパネル表示装置110の表示画面における第1接触位置TP1および第2接触位置TP2の配置の別の例を示している。
【0064】
図6Dにおいて、情報処理装置10は、タイマ1128がオフ状態になりまたはタイマ1128の設定時間が無限大になり、それ以外は図5Bの場合と同様に動作する。この場合も、ユーザは、第1の接触を形成して第1接触位置TP1を発生させ解除した後、任意の時点でその下側にある所望の“任意”を表すアイコン・ボタン204上に第2の接触を形成し、第2接触位置TP2が発生する。
【0065】
タイマを用いない時間差複数タッチ操作モードでも、ユーザは、1本の指、タッチペンまたはその他のタッチ手段を用いて複数のタッチ操作を行うことができる。また、情報処理装置10は、表示画面上で、タイマオフ・モードが設定されて、第1接触位置TP1が任意の位置に形成されて消滅した後の任意の時点で、アイコン・ボタン206または204上で第2接触位置TP2が形成された場合に、複数タッチ操作モードと判定する。それによって、情報処理装置10は、アイコン・ボタン206または204が複数タッチ操作モードで操作された場合を、単一タッチ操作モードで操作された場合と区別できる。
【0066】
図7Aは、各活動化コードに対する1つ以上の活動化項目のテーブルの例を示している。
【0067】
図7Aにおいて、各活動化コードは、1つ以上の活動化項目を表す選択肢の表示動作を活動化するものであってもよい。図7Aのテーブルは、例えばメモリ104または記憶装置130のような記憶装置に格納されている。
【0068】
例えば、活動化コードMnKy1−1は、表示される活動化項目1、3、4として、データ転送アプリケーションの利用通信媒体“赤外線”、その利用通信手段“Bluetooth(登録商標)”(ブルートゥース)およびその利用通信手段“USB”ケーブルに対応付けられている。
【0069】
例えば、活動化コードMnKy2−3は、表示される活動化項目1〜4として、メーラ・アプリケーションの動作モード“新規作成”、“メール設定”、“受信ボックス”および“送信ボックス”の表示に対応付けられている。
【0070】
例えば、活動化コードMnKy3−2は、表示される活動化項目1〜4として、ウェブブラウザ・アプリケーションのURL登録表示機能“お気に入り”、動作モード“ブラウザ設定”、動作モード選択機能“モード選択”および動作モード“URL入力”に対応付けられている。
【0071】
図7Bは、図3Bと同様の、図7Aのテーブルと共に使用される、タッチパネル表示装置110における第2接触位置にあるアイコン・ボタンと、第2接触位置に対する第1接触位置の相対的位置との組合せに対する活動化コードのテーブルの例を示している。図7Bのテーブルは、例えばメモリ104または記憶装置130のような記憶装置に格納されている。
【0072】
図7Bにおいて、ユーザは、いずれのアイコン・ボタンといずれの相対位置の組合せによって、いずれの1つ以上の活動化項目の表示動作を活動化させるか、を予め設定することができる。
【0073】
例えば、タッチパネル表示装置110の表示画面において、最初に識別“IcnKy2”のアイコン・ボタンより左に第1接触位置が、次いで識別“IcnKy2”のアイコン・ボタン上に第2接触位置が生じたとする。その第2接触位置のアイコン・ボタンと、第2接触位置に対する第1接触位置の相対位置“左”との組合せに応答して、プロセッサ102は、図7Bのテーブルに基づいて、対応する活動化コードMnKy2−3を決定する。次いで、プロセッサ102は、その決定された活動化コードMnKy2−3に対して、図7Aのテーブルに基づいて活動化コードMnKy2−3に対応する活動化項目1〜4を決定する。プロセッサ102は、その決定された活動化項目“新規作成”、“メール設定”、“受信ボックス”、および“送信ボックス”をそのアイコン・ボタンの周囲に選択肢として表示する。ユーザは、第2接触位置を所望の活動化項目、例えば“送信ボックス”の表示上に移動させてそこで解除して、その活動化項目を選択または決定する。プロセッサ102は、それに対応するメーラ・アプリケーションの機能とその選択された活動化項目“送信ボックス”を活動化する。
【0074】
例えば、タッチパネル表示装置110の表示画面において、最初に識別“IcnKy3”のアイコン・ボタンより下に第1接触位置が、次いで識別“IcnKy3”のアイコン・ボタン上に第2接触位置が生じたとする。その第2接触位置のアイコン・ボタンと、第2接触位置に対する第1接触位置の相対位置“下”との組合せに応答して、プロセッサ102は、図7Bのテーブルに基づいて、対応する活動化コードMnKy3−2を決定する。次いで、プロセッサ102は、その決定された活動化コードMnKy3−2に対して、図7Aのテーブルに基づいて活動化コードMnKy3−2に対応する活動化項目1〜4を決定する。プロセッサ102は、その決定された活動化項目“お気に入り”、“ブラウザ設定”、“モード選択”、および“URL入力”をそのアイコン・ボタンの周囲に選択肢として表示する。ユーザは、第2接触位置を所望の活動化項目、例えば“URL入力”の表示上に移動させてそこで解除して、その活動化項目を選択または決定する。プロセッサ102は、それに対応するウェブブラウザ・アプリケーションの機能とその選択された活動化項目“URL入力”を活動化する。
【0075】
図8A〜8Dは、実施形態による、選択可能な活動化項目が表示される場合の、同時複数タッチ操作モードでのタッチパネル表示装置110の表示画面における操作手順の例を示している。
【0076】
図8Aは、タッチパネル表示装置110の表示画面における第1接触位置TP1の例を示している。図8Bは、タッチパネル表示装置110の表示画面における第1接触位置TP1および第2接触位置TP2の配置の例を示している。図8Aおよび8Bは、活動化項目表示207と活動化項目の活動化の形態を除いて、図4Aおよび4Bと同様である。
【0077】
第1接触位置TP1とアイコン・ボタン206上の第2接触位置TP2とが発生したとき、プロセッサ102は、アイコン・ボタン206の付近または隣接領域にアイコン・ボタン206に対応付けられた活動化項目1〜4のリストまたはメニューを活動化項目表示207として表示する。それによって、アイコン・ボタン206の付近に相対位置に応じて決定された選択肢として活動化項目1〜4が表示される。この場合、活動化項目表示207として、図7Aのテーブルにおける対応する活動化項目“新規作成”(上)、“メール設定”(下)、“受信ボックス”(左)、“送信ボックス”(右)が表示される。
【0078】
次いで、図7Bにおいて、ユーザは、所望の活動化項目“新規作成”を活動化するために、第1接触位置TP1を保持したまま、第2の接触を活動化項目“新規作成”の表示上に移動させてそこで離してその第2接触位置TP2を解除する。それによって、第2接触位置TP2が確定する。その後、第1接触位置TP1は解除されてもよい。その結果、プロセッサ102によって、メーラ・アプリケーションの動作モード“新規作成”の表示が活動化されて、新規作成画面(図示せず)が表示画面上に表示される。
【0079】
タッチパネル110上で第1接触位置TP1と第2接触位置TP2の双方の接触状態が維持されている限り、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2が確定されず変更可能である。第2接触位置TP2が、活動化項目表示207でない非アイコン・ボタン領域またはアイコン・ボタン上で解除された場合、第2接触位置TP2は確定されないようにしてもよい。代替形態として、1つのアイコン・ボタンが1つの活動化項目だけに対応付けられている場合には、第2接触位置TP2がそのアイコン・ボタン上または活動化項目表示207上で解除された場合に、第2接触位置TP2が確定されて、その活動化項目が活動化されるようにしてもよい。一方、第2接触位置TP2が維持されたまま第1接触位置TP1が解除された場合、プロセッサ102は、第2接触位置TP2を第1接触位置TP1に変更または更新して、新しい第2接触位置TP2の発生を待ってもよい。それによって、ユーザは、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2を、誤りなく、または必要な場合には修正し確認して、確定させることができる。
【0080】
図8Cおよび8Dは、活動化項目表示207と活動化項目の活動化の形態を除いて、図4Cおよび4Dと同様である。この場合、例えば、活動化項目表示207として、“赤外線”(上)、“Bluetooth(登録商標)”(左)、“USB”(右)、“赤外線”(上)が表示される。
【0081】
次いで、図8Dにおいて、ユーザは、所望の活動化項目“赤外線”を活動化するために、第1接触位置TP1を保持したまま、第2の接触を活動化項目“赤外線”の表示上に移動させてそこで離してその第2接触位置TP2を解除する。それによって、第2接触位置TP2が確定する。その結果、プロセッサ102によって、データ転送アプリケーションとその使用通信媒体“赤外線”の送受信機が活動化される。
【0082】
また、表示画面において、1つの同じボタン上にある第2接触位置TP2に対して、第1接触位置TP1を順次スライドさせてその相対位置を変更してゆくと、異なる活動化項目のリストが活動化項目表示207として順次表示することができる。例えば、図7Bおよび7Aを参照すると、第2接触位置TP2にあるアイコン・ボタンIcnKy3に対して第1接触位置TP1の相対位置を上−左−下と移動させると、そのアイコン・ボタンの周囲に、次のような活動化項目の3つのリストが順次変更されて表示される。この場合、アイコン・ボタンIcnKy3は、ウェブブラウザを表す。最初は、相対位置“上”に対して、活動化コードMnKy3−1が選択されて、4つの活動化項目“トップ”(上側)、“ブラウザ履歴”(下側)、“その他の設定”(左側)、“検索”(右側)のリストが活動化項目表示207として表示される。次の相対位置“左”に対して、活動化コードMnKy3−3が選択されて、ウェブブラウザ検索機能における検索キーワードとしての4つの活動化項目“関西の道路情報”(上側)、“関西の鉄道情報”(下側)、“なでしこジャパン”(左側)、“関西の美術館”(右側)のリストが活動化項目表示207として表示される。次の相対位置“下”に対して、活動化コードMnKy3−2が選択されて、4つの活動化項目“お気に入り”(上側)、“ブラウザ設定”(下側)、“モード選択”(左側)、“URL入力”(右側)のリストが活動化項目表示207として表示される。この場合、ユーザは、合計12個の活動化項目の選択肢の中から所望のものを選択して活動化することができる。
【0083】
図9Aおよび9Bは、実施形態による、選択可能な活動化項目が表示される場合の、タイマ1128を使用する時間差複数タッチ操作モードでのタッチパネル表示装置110の表示画面における操作手順の例を示している。
【0084】
図9Aは、タッチパネル表示装置110の表示画面における第1接触位置TP1および第2接触位置TP2の配置の例を示している。
【0085】
図9Aは、活動化項目表示207と活動化項目の活動化の形態を除いて、図5Aと同様である。この場合、アイコン・ボタン206の付近に相対位置に応じて決定された選択肢として活動化項目1〜4が表示される。この場合、活動化項目表示207として、図7Aのテーブルにおける対応する活動化項目“新規作成”(上)、“メール設定”(下)、“受信ボックス”(左)、“送信ボックス”(右)が表示される。
【0086】
次いで、ユーザは、第2の接触を所望の活動化項目“新規作成”の表示上に移動させてそこで離してその第2接触位置TP2を解除する。それによって、第2接触位置TP2が確定する。その結果、プロセッサ102によって、図8Bの場合と同様に、メーラ・アプリケーションの動作モード“新規作成”の表示が活動化されて、新規作成画面(図示せず)が表示画面上に表示される。
【0087】
図9Bは、タッチパネル表示装置110の表示画面における第1接触位置TP1および第2接触位置TP2の配置の別の例を示している。
【0088】
図9Bは、活動化項目表示207と活動化項目の活動化の形態を除いて、図5Bと同様である。この場合も、図9Aの場合と同様に、活動化項目表示207が表示される。
【0089】
次いで、ユーザは、第2の接触を所望の活動化項目“赤外線”の表示上に移動させてそこで離してその第2接触位置TP2を解除する。それによって、第2接触位置TP2が確定する。その結果、プロセッサ102によって、図8Dの場合と同様に、データ転送アプリケーションとその使用通信媒体“赤外線”の送受信機が活動化される。
【0090】
図10A〜10Dは、実施形態による、選択可能な活動化項目が表示される場合の、タイマ1128を使用しない別の時間差複数タッチ操作モードでのタッチパネル表示装置110の表示画面における操作手順の例を示している。
【0091】
図10Aおよび10Bは、タッチパネル表示装置110の表示画面におけるタイマ・モード切替用のアイコン・ボタン210の配置の例を示している。図10Aおよび10Bは、図6Aおよび6Bと同様である。
【0092】
図10Cは、図10Bのタイマオフ・モードにおける、タッチパネル表示装置110の表示画面における第1接触位置TP1および第2接触位置TP2の配置の例を示している。
【0093】
図10Cにおいて、情報処理装置10は、タイマ1128がオフ状態になりまたはタイマ1128の設定制限時間が無限大になり、それ以外は図9Aの場合と同様に動作する。この場合、ユーザは、第1の接触を形成して第1接触位置TP1を発生させ解除した後、任意の時点でその右側にある所望の“メーラ”を表すアイコン・ボタン206上に接触して第2の接触を形成し、その第2接触位置TP2が発生する。
【0094】
図10Dは、図10Bのタイマオフ・モードにおける、タッチパネル表示装置110の表示画面における第1接触位置TP1および第2接触位置TP2の配置の別の例を示している。
【0095】
図10Dにおいて、情報処理装置10は、タイマ1128がオフ状態になりまたはタイマ1128の設定時間が無限大になり、それ以外は図9Bの場合と同様に動作する。この場合も、ユーザは、第1の接触を形成して第1接触位置TP1を発生させ解除した後、任意の時点でその下側にある所望の“任意”を表すアイコン・ボタン204上に第2の接触を形成し、その第2接触位置TP2が発生する。
【0096】
図11Aは、第2接触位置TP2に対する第1接触位置TP1の位置関係が4つの方位範囲に分類される場合の例を示している。この場合、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2の位置関係は、例えば第2接触位置TP2において角度45度と135度で交差する2本の直線を境界として、上下左右の4つに方位範囲に分類される。その2本の直線を表す関数またはデータは、メモリ104または記憶装置130に格納されていてもよく、またはアプリケーションの一部として組み込まれてもよい。その2本の直線は、プロセッサ102によって補助線220として表示されてもよい。
【0097】
図11Aにおいて、プロセッサ102は、第1接触位置TP1の座標(x1,y1)と第2接触位置TP2の座標(x2,y2)を比較することによって、第1接触位置TP1が第2接触位置TP2の上下左右の4つの方位範囲のいずれに属するかを決定してもよい。例えば、プロセッサ102は、2つの接触位置TP1およびTP2の座標の差(Δx,Δy)=(x1−x2,y1−y2)がΔy≧0かつ|Δy/Δx|≧1を満たす場合に、相対位置を“上”と決定してもよい。例えば、プロセッサ102は、その座標の差(Δx,Δy)がΔy<0かつ|Δy/Δx|≧1を満たす場合に、相対位置を“下”と決定してもよい。例えば、プロセッサ102は、その座標の差(Δx,Δy)がΔx≧0かつ|Δy/Δx|<1を満たす場合に、相対位置を“右”と決定してもよい。例えば、プロセッサ102は、その座標の差(Δx,Δy)がΔx<0かつ|Δy/Δx|<1の場合に、相対位置を“左”と決定してもよい。
【0098】
図11Bは、第2接触位置TP2に対する第1接触位置TP1の位置関係が4つの距離の範囲に分類される場合の例を示している。この場合、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2の位置関係は、例えば第2接触位置TP2を中心とする異なる半径を有する3つの同心円を境界として第1の距離〜第4の距離の4つの距離範囲に分類される。その3つの同心円を表す関数またはデータは、メモリ104または記憶装置130に格納されていてもよく、またはアプリケーションの一部として組み込まれてもよい。その3つの円が、プロセッサ102によって補助線222として表示されてもよい。
【0099】
図11Bにおいて、例えば、プロセッサ102は、座標の差(Δx,Δy)について、例えば、距離D=(Δx2+Δy2)1/2≦2cmまたは100ピクセルを満たす場合に、相対位置を最も近い第1の距離範囲と決定してもよい。例えば、プロセッサ102は、座標の差(Δx,Δy)について、距離D>2cmまたは100ピクセルかつD≦3cmまたは150ピクセルを満たす場合に、相対位置を第2の距離範囲と決定してもよい。例えば、プロセッサ102は、座標の差(Δx,Δy)について、距離D>3cmまたは150ピクセルかつD≦4cmまたは200ピクセルを満たす場合に、相対位置を第3の距離範囲と決定してもよい。例えば、プロセッサ102は、座標の差(Δx,Δy)について、距離D>4cmまたは200ピクセルを満たす場合に、相対位置を第4の距離範囲と決定してもよい。
【0100】
図11Cは、第2接触位置TP2に対する第1接触位置TP1の位置関係が8つの方位の範囲に分類される場合の例を示している。この場合、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2の位置関係は、例えば第2接触位置TP2において角度0度、45度、90度、135度で交差する4本の直線を境界として、8つに方位範囲に分類される。その4本の直線を表す関数またはデータは、メモリ104または記憶装置130に格納されていてもよく、またはアプリケーションの一部として組み込まれてもよい。この場合、8つに方位範囲は、上の右側、上の左側、下の右側、下の左側、左の上側、左の側下、右の上側、右の下側として識別してもよい。その4本の直線は、プロセッサ102によって補助線224として表示されてもよい。
【0101】
図11Cにおいて、例えば、プロセッサ102は、座標の差(Δx,Δy)=(x1−x2,y1−y2)がΔx≧0,Δy≧0かつ|Δy/Δx|≧1を満たす場合に、相対位置を“上の右側”と決定してもよい。例えば、プロセッサ102は、座標の差(Δx,Δy)がΔx<0,Δy≧0かつ|Δy/Δx|≧1を満たす場合に、相対位置を“上の左側”と決定してもよい。例えば、プロセッサ102は、座標の差(Δx,Δy)がΔx≧0,Δy<0かつ|Δy/Δx|≧1を満たす場合に、相対位置を“下の右側”と決定してもよい。例えば、プロセッサ102は、座標の差(Δx,Δy)がΔx<0,Δy<0かつ|Δy/Δx|≧1を満たす場合に、相対位置を“下の左側”と決定してもよい。例えば、プロセッサ102は、座標の差(Δx,Δy)がΔx≧0,Δy≧0かつ|Δy/Δx|<1を満たす場合に、相対位置を“右の上側”と決定してもよい。例えば、プロセッサ102は、座標の差(Δx,Δy)がΔx≧0,Δy<0かつ|Δy/Δx|<1を満たす場合に、相対位置を“右の下側”と決定してもよい。例えば、プロセッサ102は、座標の差(Δx,Δy)がΔx<0,Δy≧0かつ|Δy/Δx|<1を満たす場合に、相対位置を“左の上側”と決定してもよい。例えば、プロセッサ102は、座標の差(Δx,Δy)がΔx<0,Δy<0かつ|Δy/Δx|<1を満たす場合に、相対位置を“左の下側”と決定してもよい。
【0102】
図11Dは、第2接触位置TP2に対する第1接触位置TP1の位置関係が4つの方位と4つの距離の組合せの範囲に分類される場合の例を示している。この場合、位置関係は、図11Aの角度45度と135度で交差する2本の直線を境界とする上下左右の4つに方位範囲と、図11Bの異なる半径を有する3つの同心円を境界とする第1の距離〜第4の距離の4つの距離範囲との組合せで、合計16の範囲に分類される。その2本の直線と3つの円を表す関数またはデータは、メモリ104または記憶装置130に格納されていてもよく、またはアプリケーションの一部として組み込まれてもよい。境界線を表す2本の直線と3つの円が、プロセッサ102によって補助線226として表示されてもよい。
【0103】
補助線200〜226の表示によって、ユーザは、所望の活動化項目を選択するための第1接触位置TP1の相対位置の正しさを確認することができる。また、補助線200〜226の表示によって、利用可能な相対位置の数が多い場合でも、ユーザは、所望の活動化項目を選択するための第1接触位置TP1の相対位置を正確に形成することができる。
【0104】
図12A〜12Cは、単一タッチ操作モードでの情報処理装置10における所望の活動化項目を活動化するための操作手順の例を示している。
【0105】
図12Aを参照すると、ユーザは、タッチパネル表示装置110の表示画面において、“ブラウザ”のアイコン・ボタン205上に指を接触させて離して(クリックして)、ウェブブラウザ・アプリケーションを活動化させる。すると、プロセッサ102によって、図12Bに示されているようにブラウザ画面としてブラウザの活動化項目のリストまたはメニューが表示される。図12Bの表示画面において、ユーザは、活動化項目“その他の設定”のボタン上に指を接触させて離して、ウェブブラウザ・アプリケーションの活動化項目“その他の設定”を活動化する。すると、プロセッサ102によって、図12Cに示されているようにブラウザ画面として次の下位の活動化項目“その他の設定1”〜“その他の設定5”のリストが表示される。ユーザは、図12Cのリストの中から所望の活動化項目をそのボタンに指を接触させて離すことによって選択して、所望の活動項目を活動化する。
【0106】
図13Aおよび13Bは、複数タッチ操作モードでの情報処理装置10における所望の活動化項目を活動化するための操作手順の例を示している。複数タッチ操作モードは、上述の同時複数タッチ操作モード、タイマ1128を用いる時間差複数タッチ操作モード、およびタイマ1128を用いない時間差複数タッチ操作モードのいずれであってもよい。
【0107】
図14Aは、図13Aおよび13Bに適用される、各活動化コードに対する活動化項目のテーブルの例を示している。図14Bは、図13Aおよび13Bに適用される、第2接触位置TP2にあるアイコン・ボタンと第2接触位置TP2に対する第1接触位置TP1の相対的位置との組合せに対応付けられた活動化コードのテーブルの例を示している。
【0108】
図14Aにおいて、例えば、活動化コードMnKy3−1はウェブブラウザ・アプリケーションの活動化項目“その他の設定”に対応付けられ、活動化コードMnKy3−2はウェブブラウザ・アプリケーションの活動化項目“お気に入り”に対応付けられている。例えば、活動化コードMnKy3−3はウェブブラウザ・アプリケーションの活動化項目“ブラウザ履歴”に対応付けられている。
【0109】
図14Bにおいて、例えば、ウェブブラウザ・アプリケーションの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“上”の組合せが、活動化コード“MnKy3−1”に対応付けられている。例えば、ウェブブラウザ・アプリケーションの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“下”の組合せが、活動化コード“MnKy3−2”に対応付けられている。例えば、ウェブブラウザ・アプリケーションの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“右”の組合せが、活動化コード“MnKy3−3”に対応付けられている。
【0110】
図13Aを参照すると、タッチパネル表示装置110の表示画面において、ユーザは、所望の“ブラウザ”アプリケーションの活動化のためのアイコン・ボタン205に対して或る相対的位置関係にある位置に指を接触させて第1接触位置TP1を発生させる。次いで、ユーザは、同時複数タッチ操作モードでは第1接触位置TP1を保持したまま、時間差複数タッチ操作モードでは第1接触位置TP1を解除して、“ブラウザ”のアイコン・ボタン205に指を接触させて第2接触位置TP2を発生させる。次いで、ユーザは、その指を離して、第2接触位置TP2が解除される。それによって、第2接触位置TP2にあるアイコン・ボタンの識別情報と、第2接触位置TP2に対する第1接触位置TP1の相対位置とが確定される。第2接触位置TP2が発生したとき、プロセッサ102は、上述のように、アイコン・ボタン205の周囲に、相対位置との関係でアイコン・ボタン205に対応付けられた活動化項目を活動化項目表示207として表示してもよい。この場合、第2接触位置TP2が活動化項目表示207上に移動されて解除された場合にもその活動化項目が選択されて活動化されるようにしてもよい。
【0111】
プロセッサ102は、第2接触位置TP2のアイコン・ボタン205の識別と第1接触位置TP1の相対位置とに従って、図14Bおよび14Aのテーブルに基づいて、図13Bに示されているように、対応する活動化項目“その他の設定”の表示を活動化する。図13Bは図12Cに対応する。それによって、ウェブブラウザ・アプリケーション画面として下位の活動化項目“その他の設定1”〜“その他の設定5”のリストが表示される。即ち、図12Bの中間の活動化項目または表示画面がスキップされて、図13Aの画面の次に図13Bの所望の活動化項目または表示画面が表示される。
【0112】
このように、タッチパネル表示装置110において、ウェブブラウザの所望の動作モードまたは情報表示のような所望の活動化項目を活動化するための操作手順および操作時間を減少させることができる。
【0113】
図15A〜15Cは、単一タッチ操作モードでの情報処理装置10における所望の活動化項目の活動化するための操作手順の別の例を示している。
【0114】
図15Aを参照すると、ユーザは、タッチパネル表示装置110の表示画面において、“スケジュール”のアイコン・ボタン205上に指を接触させて離して、スケジュール・アプリケーションを活動化させる。それによって、図15Bに示されているようにスケジュール画面としてスケジュールの活動化項目のリストが表示される。図15Bの表示画面において、ユーザは、活動化項目“仕事の予定”のボタン上に指を接触させて離して、スケジュール・アプリケーションの動作モード“仕事の予定”を活動化する。それによって、図15Cに示されているようにスケジュール画面として“仕事の予定”の表示画面が表示される。
【0115】
図16A〜16Eは、図15A〜15Cの操作手順の変形であり、単一タッチ操作モードでの情報処理装置10における所望の活動化項目の活動化するための操作手順の別の例を示している。
【0116】
図16Aを参照すると、ユーザは、タッチパネル表示装置110の表示画面において、“設定”のアイコン・ボタン上に指を接触させて離して、ロック解除の処理を活動化させる。図16Bにおいて、ユーザは、表示画面において、ロック解除のパスワード入力欄にパスワードを入力し、“設定”のアイコン・ボタン上に指を接触させて離して、“秘密の予定”の表示抑止を解除する。図16Cにおいて、ユーザは、表示画面において、“スケジュール”のアイコン・ボタン205上に指を接触させて離して、スケジュール・アプリケーションを活動化させる。それによって、図16Dに示されているようにスケジュール画面としてスケジュールの活動化項目のリストが表示される。この場合、スケジュールの活動化項目のリストとして、図15Bでは表示されない項目“秘密の予定”が追加されて表示される。ユーザは、表示画面において、活動化項目“秘密の予定”のボタン上に指を接触させて離して、スケジュール・アプリケーションの動作モード“秘密の予定”を活動化する。それによって、図16Eに示されているようにスケジュール画面として“秘密の予定”の表示画面が表示される。
【0117】
図17Aおよび17Bは、複数タッチ操作モードでの情報処理装置10における所望の活動化項目を活動化するための操作手順の例を示している。
【0118】
図18A〜18Dは、図17Aおよび17Bの操作手順の変形であり、複数タッチ操作モードでの情報処理装置10における所望の活動化項目の活動化するための操作手順の別の例を示している。
【0119】
図19Aは、図17A、17Bおよび18A〜18Dに適用される、各活動化コードに対する活動化項目のテーブルの例を示している。図19Bは、図17A、17Bおよび18A〜18Dに適用される、第2接触位置TP2にあるアイコン・ボタンと第2接触位置TP2に対する第1接触位置TP1の相対的位置との組合せに対応付けられた活動化コードのテーブルの例を示している。
【0120】
図19Aにおいて、例えば、活動化コードMnKy3−1はスケジュール・アプリケーションの活動化項目“仕事の予定”に対応付けられ、活動化コードMnKy3−2はスケジュール・アプリケーションの活動化項目“私用の予定”に対応付けられている。例えば、活動化コードMnKy3−3はスケジュール・アプリケーションの活動化項目“秘密の予定”に対応付けられている。
【0121】
図19Bにおいて、例えば、スケジュール・アプリケーションの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“上”の組合せが、活動化コード“MnKy3−1”に対応付けられている。例えば、スケジュール・アプリケーションの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“下”の組合せが、活動化コード“MnKy3−2”に対応付けられている。例えば、スケジュール・アプリケーションの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“右”の組合せが、活動化コード“MnKy3−3”に対応付けられている。
【0122】
図17Aを参照すると、タッチパネル表示装置110の表示画面において、ユーザは所望の“スケジュール”の活動化のためのアイコン・ボタン205に対して或る相対的位置関係にある位置に指を接触させて第1接触位置TP1を発生させる。次いで、ユーザは、同時複数タッチ操作モードでは第1接触位置TP1を保持したまま、時間差複数タッチ操作モードでは第1接触位置TP1を解除して、“スケジュール”のアイコン・ボタン205に指を接触させて第2接触位置TP2を発生させる。次いで、ユーザは、その指を離して、第2接触位置TP2が解除される。それによって、第2接触位置TP2にあるアイコン・ボタンの識別情報と、第2接触位置TP2に対する第1接触位置TP1の相対位置とが確定される。第2接触位置TP2が発生したとき、プロセッサ102は、上述のように、アイコン・ボタン205の周囲に、相対位置との関係でアイコン・ボタン205に対応付けられた活動化項目を活動化項目表示207として表示してもよい。
【0123】
プロセッサ102は、第2接触位置TP2のアイコン・ボタン205の識別と第1接触位置TP1の相対位置とに従って、図19Bおよび19Aのテーブルに基づいて、図17Bに示されているように、対応する活動化項目“仕事の予定”を活動化する。図17Bは図15Cに対応する。それによって、スケジュール画面として“仕事の予定”の表示画面が表示される。即ち、図15Bの中間の活動化項目または表示画面がスキップされて、図17Bの所望の活動化項目または表示画面が表示される。
【0124】
このように、タッチパネル表示装置110において、スケジュール・アプリケーションの所望のカテゴリの予定表示のような所望の活動化項目を活動化するための操作手順および操作時間を減少させることができる。
【0125】
図18Aを参照すると、タッチパネル表示装置110の表示画面において、ユーザは所望の“スケジュール”アプリケーションの活動化のためのアイコン・ボタン205に対して或る相対的位置関係にある位置に指を接触させて第1接触位置TP1を発生させる。次いで、ユーザは、上述のように、第1接触位置TP1を保持したまま、または第1接触位置TP1を解除して、“スケジュール”のアイコン・ボタン205に指を接触させて第2接触位置TP2を発生させ、次いでその指を離して第2接触位置TP2を解除する。それによって、第2接触位置TP2にあるアイコン・ボタンの識別情報と、第2接触位置TP2に対する第1接触位置TP1の相対位置とが確定される。
【0126】
プロセッサ102は、第2接触位置TP2のアイコン・ボタン205の識別と第1接触位置TP1の相対位置とに従って、図19Bおよび19Aのテーブルに基づいて、図16Eに対応する図18Dに示されているような対応する活動化項目“秘密の予定”の活動化を試みる。しかし、活動化項目“秘密の予定”を活動化するには、“秘密の予定”の表示抑止が解除されている必要がある。従って、この場合、プロセッサ102は、その前に、ロック解除の処理を活動化させて図18Bの表示画面を表示する。図18Bにおいて、ユーザは、表示画面において、ロック解除のパスワード入力欄にパスワードを入力し、アイコン・ボタン“設定”上に指を接触させて離して、“秘密の予定”の表示抑止を解除する。
【0127】
次いで、プロセッサ102は、図16Eに対応する図18Dの“秘密の予定”の表示画面を直ちに表示するか、または図16Dに対応する図18Cの表示画面を表示する。図18Cの表示画面が表示される場合、ユーザは、表示画面において、所望の活動化項目“秘密の予定”のボタン上に指を接触させて離して、スケジュール・アプリケーションの活動化項目“秘密の予定”の表示を活動化する。すると、図18Dに示されているようにスケジュール画面として“秘密の予定”の表示画面が表示される。
【0128】
このように、タッチパネル表示装置110において、スケジュール・アプリケーションのロック解除を必要とするカテゴリの予定表示のような所望の活動化項目を活動化するための操作手順および操作時間を大幅に減少させることができる。
【0129】
図20Aは、各活動化コードに対する活動化項目のテーブルの別の例を示している。図20Bは、第2接触位置TP2にあるアイコン・ボタンと第2接触位置TP2に対する第1接触位置TP1の相対的位置との組合せに対応付けられた活動化コードのテーブルの別の例を示している。
【0130】
図20Aにおいて、例えば、活動化コードMnKy3−1はメーラ・アプリケーションの活動化項目“仕事用モード”に対応付けられ、活動化コードMnKy3−2はメーラ・アプリケーションの活動化項目“私用モード”に対応付けられている。例えば、活動化コードMnKy3−3はメーラ・アプリケーションの活動化項目“秘密モード”に対応付けられている。
【0131】
図20Bにおいて、例えば、メーラ・アプリケーションの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“上”の組合せが、活動化コード“MnKy3−1”に対応付けられている。例えば、メーラ・アプリケーションの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“下”の組合せが、活動化コード“MnKy3−2”に対応付けられている。例えば、メーラ・アプリケーションの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“右”の組合せが、活動化コード“MnKy3−3”に対応付けられている。
【0132】
例えば、タッチパネル表示装置110の表示画面において、ユーザは所望の“メーラ”を活動化するためのアイコン・ボタンより上の領域に指を接触させて第1接触位置TP1を発生させる。次いで、ユーザは、上述のように、第1接触位置TP1を保持したまま、または第1接触位置TP1を解除して、“メーラ”アプリケーションを表すアイコン・ボタンに指を接触させて第2接触位置TP2を発生させ、次いでその接触を離して第2接触位置TP2を解除する。その操作に従って、プロセッサ102は、図20Bおよび20Aのテーブルに基づいて、対応する活動化項目“仕事用モード”を活動化して、メーラ画面として“仕事用モード”の表示画面を表示する。
【0133】
このように、タッチパネル表示装置110において、メーラの所望の動作モードのような所望の活動化項目を活動化するための操作手順および操作時間を減少させることができる。
【0134】
また、例えば、タッチパネル表示装置110の表示画面において、ユーザは所望の“メーラ”を活動化するためのアイコン・ボタンより右の領域に指を接触させて第1接触位置TP1を発生させる。次いで、ユーザは、上述のように、第1接触位置TP1を保持したまま、または第1接触位置TP1を解除して、“メーラ”アプリケーションを表すアイコン・ボタンに指を接触させて第2接触位置TP2を発生させ、次いでその触を離して第2接触位置TP2を解除する。その操作に従って、プロセッサ102は、図20Bおよび20Aのテーブルに基づいて、対応する活動化項目“秘密モード”の活動化を試みる。しかし、活動化項目“秘密モード”を活動化するには、“秘密モード”の表示抑制が解除されている必要がある。従って、この場合、プロセッサ102は、その前に、ロック解除の処理を活動化させて図18Bと同様のロック解除用の表示画面を表示する。ユーザは、ロック解除表示画面において、ロック解除のパスワード入力欄にパスワードを入力して、“秘密モード”の表示抑止を解除する。次いで、プロセッサ102は、“秘密モード”の表示画面を直ちに表示するか、または3つのモードのリストの表示画面を表示する。3つのモードのリストの表示画面が表示される場合は、ユーザは、その表示画面において、活動化項目“秘密モード”のボタン上に指を接触させて離して、メーラ・アプリケーションの“秘密モード”の表示を活動化する。それによって、メーラ画面として“秘密モード”の表示画面が表示される。
【0135】
このように、タッチパネル表示装置110において、メーラのロック解除を必要とする動作モードのような所望の活動化項目を活動化するための操作手順および操作時間を大幅に減少させることができる。
【0136】
図21Aは、各活動化コードに対する活動化項目のテーブルの別の例を示している。図21Bは、第2接触位置TP2にあるアイコン・ボタンと第2接触位置TP2に対する第1接触位置TP1の相対的位置との組合せに対応付けられた活動化コードのテーブルの別の例を示している。
【0137】
図21Aにおいて、例えば、活動化コードMnKy3−1はウェブブラウザ・アプリケーションの活動化項目“YHのページ”に対応付けられ、活動化コードMnKy3−2はウェブブラウザ・アプリケーションの活動化項目“NK新聞のページ”に対応付けられている。例えば、活動化コードMnKy3−3はウェブブラウザ・アプリケーションの活動化項目“ブログのページ”に対応付けられている。
【0138】
図21Bにおいて、例えば、ウェブブラウザ・アプリケーションの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“上”の組合せが、活動化コード“MnKy3−1”に対応付けられている。例えば、ウェブブラウザ・アプリケーションの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“下”の組合せが、活動化コード“MnKy3−2”に対応付けられている。例えば、ウェブブラウザ・アプリケーションの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“右”の組合せが、活動化コード“MnKy3−3”に対応付けられている。
【0139】
例えば、タッチパネル表示装置110の表示画面において、ユーザは所望の“ブラウザ”を活動化するためのアイコン・ボタンより上の領域に指を接触させて第1接触位置TP1を発生させる。次いで、ユーザは、上述のように、第1接触位置TP1を保持したまま、または第1接触位置TP1を解除して、“ブラウザ”を表すアイコン・ボタンに指を接触させて第2接触位置TP2を発生させ、次いでその指の接触を離して第2接触位置TP2を解除する。その操作に従って、プロセッサ102は、図21Bおよび21Aのテーブルに基づいて、対応するウェブブラウザ・アプリケーションを活動化し、対応する活動化項目“YHのページ”を活動化し、即ち対応するウェブ・ページ取得要求をネットワーク5を介して送信する。それによって、ウェブ・ページ画面として“YHのページ”の表示画面が表示される。
【0140】
また、例えば、タッチパネル表示装置110の表示画面において、ユーザは所望の“ブラウザ”を活動化するためのアイコン・ボタンより右の領域に指を接触させて第1接触位置TP1を発生させる。次いで、ユーザは、上述のように、第1接触位置TP1を保持したまま、または第1接触位置TP1を解除して、“ブラウザ”を表すアイコン・ボタンに指を接触させて第2接触位置TP2を発生させ、次いでその指の接触を離して第2接触位置TP2を解除する。その操作に従って、プロセッサ102は、図21Bおよび21Aのテーブルに基づいて、対応するウェブブラウザ・アプリケーションを活動化し、対応する活動化項目“ブログのページ”を活動化し、即ち対応するウェブ・ページ取得要求をネットワーク5を介して送信する。それによって、ウェブ・ページ画面として“ブログのページ”の表示画面が表示される。
【0141】
このように、タッチパネル表示装置110において、ウェブブラウザの所望のウェブ・ページを取得して表示する処理のような所望の活動化項目を活動化するための操作手順および操作時間を減少させることができる。
【0142】
図22Aは、各活動化コードに対する活動化項目のテーブルの別の例を示している。図22Bは、第2接触位置TP2にあるアイコン・ボタンと第2接触位置TP2に対する第1接触位置TP1の相対的位置との組合せに対応付けられた活動化コードのテーブルの別の例を示している。
【0143】
図22Aにおいて、例えば、活動化コードMnKy3−1はウェブ上の或る動画サイト(例えば、YouTube)における活動化項目“アニメーション”に対応付けられている。例えば、活動化コードMnKy3−2はウェブ上の或る動画サイトにおける活動化項目“音楽”に対応付けられている。例えば、活動化コードMnKy3−3はウェブ上の或る動画サイトにおける活動化項目“映画”に対応付けられている。この場合、活動化項目は動画サイトの検索機能における検索キーワードを表していてもよい。
【0144】
図22Bにおいて、例えば、ウェブブラウザ・アプリケーションによる或る動画サイトの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“上”の組合せが、活動化コード“MnKy3−1”に対応付けられている。例えば、ウェブブラウザ・アプリケーションによる或る動画サイトの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“下”の組合せが、活動化コード“MnKy3−2”に対応付けられている。例えば、ウェブブラウザ・アプリケーションによる或る動画サイトの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“右”の組合せが、活動化コード“MnKy3−3”に対応付けられている。
【0145】
例えば、タッチパネル表示装置110の表示画面において、ユーザは所望の“動画サイト”を活動化するためのアイコン・ボタンより上の領域に指を接触させて第1接触位置TP1を発生させる。次いで、ユーザは、上述のように、第1接触位置TP1を保持したまま、または第1接触位置TP1を解除して、所望の“動画サイト”を表すアイコン・ボタンに指を接触させて第2接触位置TP2を発生させ、次いでその指の接触を離して第2接触位置TP2を解除する。その操作に従って、プロセッサ102は、図22Bおよび22Aのテーブルに基づいて、対応するウェブブラウザ・アプリケーションを活動化し、対応する動画サイトの“アニメーション”のウェブ・ページを活動化する。そのために、プロセッサ102は、例えば、対応する動画サイトのウェブ・ページ取得要求を検索キーワード“アニメーション”と共に送信してもよい。それによって、情報処理装置10において、ウェブ・ページ画面として“アニメーション”動画のリストの表示画面が取得されて表示される。
【0146】
このように、タッチパネル表示装置110において、ウェブブラウザを用いて所望の動画サイトを所望の検索キーワードを用いた検索結果のウェブ・ページを取得して表示するような所望の活動化項目を活動化するための操作手順および操作時間を減少させることができる。
【0147】
図23Aは、各活動化コードに対する活動化項目のテーブルの別の例を示している。図23Bは、第2接触位置TP2にあるアイコン・ボタンと第2接触位置TP2に対する第1接触位置TP1の相対的位置との組合せに対応付けられた活動化コードのテーブルの別の例を示している。
【0148】
図23Aにおいて、例えば、活動化コードMnKy3−1は、ゲーム・アプリケーションの、利用者別またはプレーヤ別の前回の第1の保存データ“セーブ・データ1”を用いた起動に対応付けられている。例えば、活動化コードMnKy3−2はゲーム・アプリケーションの、利用者別の前回の第2の保存データ“セーブ・データ2”を用いた起動に対応付けられている。例えば、活動化コードMnKy3−3は、ゲーム・アプリケーションの、利用者別の前回の第3の保存データ“セーブ・データ3”を用いた起動に対応付けられている。
【0149】
図23Bにおいて、例えば、ゲーム・アプリケーションの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“上”の組合せが、活動化コード“MnKy3−1”に対応付けられている。例えば、ゲーム・アプリケーションの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“下”の組合せが、活動化コード“MnKy3−2”に対応付けられている。例えば、ゲーム・アプリケーションの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“右”の組合せが、活動化コード“MnKy3−3”に対応付けられている。
【0150】
例えば、タッチパネル表示装置110の表示画面において、ユーザはゲーム・アプリケーションを所望の“セーブ・データ1”を用いて活動化するためのアイコン・ボタンより上の領域に指を接触させて第1接触位置TP1を発生させる。次いで、ユーザは、上述のように、第1接触位置TP1を保持したまま、または第1接触位置TP1を解除して、所望の“ゲーム”を表すアイコン・ボタンに指を接触させて第2接触位置TP2を発生させ、次いでその指の接触を離して第2接触位置TP2を解除する。その操作に従って、プロセッサ102は、図23Bおよび23Aのテーブルに基づいて、対応するゲーム・アプリケーションを所望の“セーブ・データ1”を用いて活動化して、対応する画面を表示させる。
【0151】
このように、タッチパネル表示装置110において、所望のゲーム・アプリケーションを個人別のセーブ・データで起動または再開するような所望の活動化項目を活動化するための操作手順および操作時間を減少させることができる。
【0152】
図24A〜24Cは、単一タッチ操作モードでの情報処理装置10における所望の活動化項目を活動化するための操作手順の別の例を示している。
【0153】
図24Aを参照すると、ユーザは、タッチパネル表示装置110の表示画面において、“動画フォルダ”のアイコン・ボタン205上に指を接触させて離して、ファイル管理ツールの動画フォルダを活動化させる。それによって、図24Bに示されているように、ファイル管理ツール画面にその活動化項目として各種の動画フォルダのリストが表示される。図24Bの表示画面において、ユーザは、活動化項目“動画9−アニメ”のフォルダのボタン上に指を接触させて離して、ファイル管理ツールの“動画9−アニメ”のフォルダを活動化する。それによって、図24Cに示されているようにファイル管理ツールのそのフォルダ内の下位の活動化項目“動画91−アニメ”〜“動画99−アニメ”のファイルのリストが表示される。ユーザは、図24Cのリストの中から所望の活動化項目のファイルを、そのボタン上に指を接触させて離すことによって選択して活動化する。それによって、情報処理装置10において、対応する動作再生アプリケーションが活動化されて、そのファイルの動画が再生される。
【0154】
図25Aおよび25Bは、複数タッチ操作モードでの情報処理装置10における所望の活動化項目を活動化するための操作手順の別の例を示している。
【0155】
図26Aは、図25Aおよび25Bに適用される、各活動化コードに対する活動化項目のテーブルの例を示している。図26Bは、図25Aおよび25Bに適用される、第2接触位置TP2にあるアイコン・ボタンと第2接触位置TP2に対する第1接触位置TP1の相対的位置との組合せに対応付けられた活動化コードのテーブルの例を示している。
【0156】
図26Aにおいて、例えば、活動化コードMnKy3−1はファイル管理ツールの活動化項目 “アニメーション”に対応付けられている。この場合、活動化項目はファイル管理ツールにおける動画フォルダを表している。例えば、活動化コードMnKy3−2はファイル管理ツールの活動化項目“音楽”に対応付けられている。例えば、活動化コードMnKy3−3はファイル管理ツールの活動化項目“音楽”に対応付けられている。この場合、活動化項目はファイル管理ツールの検索機能に用いられる検索キーワードを表していてもよい。
【0157】
図26Bにおいて、例えば、ファイル管理ツールの動画フォルダの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“上”の組合せが、活動化コード“MnKy3−1”に対応付けられている。例えば、ファイル管理ツールの動画フォルダの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“下”の組合せが、活動化コード“MnKy3−2”に対応付けられている。例えば、ファイル管理ツールの動画フォルダの活動化を表すアイコン・ボタン識別“IcnKy3”と相対位置“右”の組合せが、活動化コード“MnKy3−3”に対応付けられている。
【0158】
図25Aを参照すると、タッチパネル表示装置110の表示画面において、ユーザはファイル管理ツールの所望の“動画フォルダ”を活動化するためのアイコン・ボタン205に対して或る相対的位置関係にある位置に指を接触させて第1接触位置TP1を発生させる。次いで、ユーザは、上述のように、第1接触位置TP1を保持したまま、または第1接触位置TP1を解除して、“動画フォルダ”のアイコン・ボタン205に指を接触させて第2接触位置TP2を発生させ、次いでその指の接触を離して第2接触位置TP2を解除する。その操作に従って、プロセッサ102は、図26Bおよび26Aのテーブルに基づいて、図25Bに示されているように、ファイル管理ツールのその動画フォルダ内の下位の活動化項目“動画91−アニメ”〜“動画99−アニメ”のファイルのリストを表示する。図25Bは図24Cに対応する。即ち、図24Bの中間の活動化項目または動画フォルダの表示画面がスキップされて、図25Bまたは24Cの所望の活動化項目またはフォルダ内ファイルの表示画面が表示される。
【0159】
このように、タッチパネル表示装置110において、ファイル管理ツールにおける所望のフォルダまたはファイルを所望の検索キーワードで検索して表示するような所望の活動化項目を活動化するための操作手順および操作時間を減少させることができる。
【0160】
図1において、プロセッサ102またはその接触検出部1122(図2)は、タッチパネル表示装置110から、1つまたは複数の接触(タッチ)の位置の座標(x,y)および接触状態またはその状態変化を表すデータを受け取ってその変化を検出する。その状態変化が検出されると、接触検出部1122において位置情報イベントが発生する。各接触の状態またはその状態変化SCには、次の4つが含まれる。
(1)新しい接触(1)の発生、即ち、或る接触の不存在状態(0)から接触状態(1)への変化SC(0−1)、
(2)前回の接触(1)の維持、即ち、或る接触の前回の位置における接触状態(1)が同じ位置で今回の接触状態(1)として維持されていることSC(1−1)、
(3)接触(1)の移動、即ち、或る接触の前回の位置における接触状態(1)から別の位置における接触状態(2)への変化SC(1−2)、および
(4)接触(1)の消滅、即ち、或る接触の接触状態(1)から接触の不存在状態(0)への変化SC(1−0)。
【0161】
代替形態として、状態変化SCのデータは、タッチパネル表示装置110からの座標(x,y)および接触状態(0または1)を表すデータに基づいて、接触検出部1122によって生成されてもよい。
【0162】
接触検出部1122は、状態変化SCを表すデータに基づいて、各接触の接触状態またはその状態変化を表すデータを判定し、または分類して、各接触位置の座標(x,y)およびその接触状態1〜6を表すデータを生成する。接触検出部1122は、その生成されたデータを第1接触状態決定部1124に渡し、さらに第2接触状態決定部1126に渡してもよい。接触状態1〜6は1つまたは2つの接触の状態遷移を表しているともいえる。
【0163】
接触検出部1122は、時間差複数タッチ操作モードでは、タイマ・モード記憶領域に格納されたタイマオフ・モードの有無に従って、タイマ1128を用いるタイマオン・モードと、タイマ1128を用いないタイマオフ・モードとのいずれかで動作することができる。後で説明するように、タイマ・モード設定部1130は、ユーザの設定操作(図6A、10A)に従って、メモリ104等のタイマ・モード記憶領域にタイマオフ・モードを格納し、またはタイマ・モード記憶領域におけるタイマオフ・モードを削除してもよい。
【0164】
図27は、同時複数タッチ操作モードにおいて情報処理装置10のプロセッサ102またはその接触検出部1122によって実行される、1つまたは2つの接触(タッチ)の接触状態1〜6を判定するためのフローチャートの例を示している。
【0165】
ステップ402において、プロセッサ102または接触検出部1122は、タッチパネル表示装置110からの位置情報イベントの発生を待つ。位置情報イベントが発生した場合、接触検出部1122は、タッチパネル表示装置110から第1接触位置TP1の座標(x1,y1)および/または第2接触位置TP2の座標(x2,y2)と、各状態SCを表すデータとを受け取る。
【0166】
ステップ404において、接触検出部1122は、その受け取ったデータを処理して、第1接触位置TP1および/または第2接触位置TP2の状態が接触状態1〜6のいずれであるかを判定する。
【0167】
第2接触位置が存在せずに、新しい第1接触位置TP1が発生して状態変化SC(0−1)が生成された場合、接触検出部1122は、ステップ412において、タッチ操作の状態を接触状態1と判定する。第2接触位置が存在せずに、第1接触位置TP1が移動して状態変化SC(1−2)が生成された場合、接触検出部1122は、ステップ414において、タッチ操作の状態を接触状態2と判定する。第2接触位置が存在せずに、第1接触位置TP1が消滅して状態変化SC(1−0)が生成された場合、接触検出部1122は、ステップ416において、タッチ操作の状態を接触状態3と判定する。
【0168】
一方、第1接触位置TP1を維持したまま(SC(1−1))第2接触位置TP2が発生して(SC(0−1))状態変化SC(1−1,0−1)が生成された場合、接触検出部1122は、ステップ418において、タッチ操作の状態を接触状態4と判定する。ここで、状態変化SC(1−1,0−1)は、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2の状態変化の組み合わせを表す。第1接触位置TP1と第2接触位置TP2の一方が接触位置を維持したまま(SC(1−1))他方が移動して(SC(1−2))状態変化SC(1−1,1−2)が生成された場合、接触検出部1122は、ステップ420において、タッチ操作の状態を接触状態5と判定する。第1接触位置TP1と第2接触位置TP2の一方が接触を維持したまま(SC(1−1))他方が消滅して(SC(1−0))状態変化SC(1−1,1−0)が生成された場合、接触検出部1122は、ステップ422において、タッチ操作の状態を接触状態6と判定する。
【0169】
ステップ412〜422の後のステップ432において、接触検出部1122は、第1接触位置TP1および第2接触位置TP2とその接触状態1〜6を表す情報とを、第1接触状態決定部1124に渡し、さらに第2接触状態決定部1126に渡してもよい。或いは、プロセッサ102は、第1接触位置TP1および第2接触位置TP2とその接触状態1〜6を表す情報とを、プロセッサ102の第1接触位置TP1と第2接触位置TP2の接触状態を決定するための各処理へ渡してもよい。
【0170】
図28A〜28Dは、プロセッサ102またはその第1接触状態決定部1124等によって実行される、第1接触位置TP1の接触状態に応じた各処理を決定するためのフローチャートの例を示している。
【0171】
ステップ502において、第1接触状態決定部1124は、接触検出部1122によって生成された接触状態1〜6のいずれかを表す情報に基づいて、第1接触位置TP1および第2接触位置TP2の接触状態が変化したかどうかを判定する。
【0172】
接触状態1〜6のいずれかを表す情報が生成された場合、ステップ504において、第1接触状態決定部1124は、その状態が接触状態1〜3のいずれかどうかを判定する。その状態が接触状態1〜3のいずれかであると判定され、即ち第1接触位置TP1のみに関する状態変化である場合には、手順は図28Bのステップ512に進む。その状態が接触状態1〜3のいずれでもないと判定され、即ち第1接触位置TP1と第2接触位置TP2の組合せに関する状態変化である場合、ステップ506において、第1接触状態決定部1124は、第1接触位置TP1は前回の位置と同じであるかどうかを判定する。その位置が同じでないと判定された場合は、手順は、図28CのS3へ進む。その位置が同じで第2接触位置に変化が生じたと判定された場合は、手順はステップ508に進む。ステップ508において、第1接触状態決定部1124は、接触状態の変化を表す情報、即ち、第1接触位置TP1、第2接触位置TP2および状態SCまたは接触状態4〜6を表す情報を、第2接触状態決定部1126へ渡す。或いは、プロセッサ102は、それらの情報を、第2接触位置TP2の接触状態を決定するための処理へ渡してもよい。
【0173】
図28Bを参照すると、ステップ512において、第1接触状態決定部1124は、その状態が接触状態1〜3のいずれであるかを判定する。
【0174】
その状態が接触状態1であると判定された場合、ステップ522において、第1接触状態決定部1124は、第1接触位置TP1および接触状態1を表すデータを、例えばメモリ104、記憶装置130等の第1接触位置記憶領域に格納する。
【0175】
ステップ526において、第1接触状態決定部1124は、各アイコン・ボタンの座標領域と比較して、第1接触位置TP1がいずれかのアイコン・ボタン上にあるかどうかを判定する。その位置がアイコン・ボタン上にあると判定された場合、手順はステップ528に進む。ステップ528において、第1接触状態決定部1124は、第1接触位置TP1のアイコン・ボタンをハイライト表示またはピックアップ表示してもよい。その位置がいずれのアイコン・ボタン上にもないと判定された場合、ステップ530において、第1接触状態決定部1124は、発生した第1接触位置TP1を例えば円形状のシンボル(208)でピックアップ表示してもよい。その後、手順は図28Aのステップ502へ戻る。
【0176】
ステップ512においてその状態が接触状態2であると判定された場合、ステップ542において、第1接触状態決定部1124は、第1接触位置TP1が前回と同じアイコン・ボタン上にあるかどうかを判定する。その位置が前回と同じアイコン・ボタン上にあると判定された場合は、手順はステップ556に進む。第1接触位置TP1がアイコン・ボタン上にある場合は、その位置が同じアイコン・ボタン上で移動しても、そのハイライト表示が維持される。
【0177】
ステップ542においてその位置が前回と同じアイコン・ボタン上にないと判定された場合は、ステップ544において、第1接触状態決定部1124は、前回の第1接触位置TP1がいずれかのアイコン・ボタン上に位置していたかどうかを判定する。前回の第1接触位置TP1がアイコン・ボタン上に位置していたと判定された場合は、ステップ546において、第1接触状態決定部1124は、その前回のアイコン・ボタンのハイライト表示を解除する。前回の第1接触位置TP1がアイコン・ボタン上に位置しなかったと判定された場合は、ステップ548において、第1接触状態決定部1124は、前回の第1接触位置TP1のピックアップ表示すなわち円形状シンボル表示(208)を解除する。
【0178】
ステップ526〜530は、接触状態1の場合と同様である。それによって、移動後の第1接触位置TP1の新しいアイコン・ボタンがハイライト表示され、または移動後の第1接触位置TP1がピックアップ表示されてもよい。その後、手順はステップ556に進む。
【0179】
ステップ556において、第1接触状態決定部1124は、移動後の第1接触位置TP1およびその接触状態2を表すデータを、例えばメモリ104、記憶装置130等の第1接触位置記憶領域に格納して更新する。その後、手順は図28Aのステップ502へ戻る。
【0180】
ステップ512においてその状態が接触状態3であると判定された場合、ステップ562において、第1接触状態決定部1124は、メモリ104等の第1接触位置記憶領域からその消滅した第1接触位置TP1およびその接触状態を表すデータを削除して更新する。ステップ544〜548は、接触状態2の場合と同様である。それによって、その消滅した第1接触位置TP1のアイコン・ボタンのハイライト表示が解除され、または消滅した第1接触位置TP1のピックアップ表示が解除または消去される。ステップ548の後、手順は図28Aのステップ502へ戻る。
【0181】
接触状態3の場合のステップ544において前回の第1接触位置TP1がアイコン・ボタン上に位置したと判定された場合、第1接触位置TP1の消滅はそのアイコン・ボタンが単一タッチ操作でクリックされたことを表す。ステップ546の後のステップ568において、第1接触状態決定部1124は、前回の第1接触位置TP1にあるアイコン・ボタンの押下のイベントを、活動化処理部1146またはアプリケーション部1022に通知する。活動化処理部1146は、そのアイコン・ボタンによって表される活動化項目を実行するようアプリケーション部1022に要求してもよい。その後、手順は図28Aのステップ502へ戻る。
【0182】
図28Cを参照すると、図28Aのステップ506のNO(否定)分枝の後のステップ582において、第1接触状態決定部1124は、その状態が接触状態5または6のいずれであるかを判定する。
【0183】
その状態が接触状態5であると判定された場合、手順はステップ542に進む。ステップ542〜548、526〜530、556は図28Bの接触状態2におけるものと同様である。
【0184】
ステップ528または530の後のステップ556の後、ステップ760において、第1接触状態決定部1124は、相対位置決定部1134、活動化項目選択部1142、活動化項目表示部1144および補助線表示部1132に、第1接触位置TP1と第2接触位置TP2の存在または状態変化を通知する(図30参照)。その後、手順は図28Cのルーチンを出て、図28Aのステップ502に戻る。
【0185】
図28Cにおいて、ステップ542において前回の第1接触位置TP1が別のアイコン・ボタン上に位置したと判定された場合は、手順は図28Cのルーチンを出て、図28Aのステップ502に戻る。代替形態として、図28Cのルーチンを出る前に、破線で示されているようにステップ556が実行されてもよい。この場合、第1接触位置TP1とのその接触状態5を表すデータが、メモリ104等の第1接触位置記憶領域に格納されて更新される。但し、ステップ556は実行される必要はなく、第1接触位置TP1が前回の同じアイコン・ボタン上に位置する限り、メモリ104等の第1接触位置記憶領域における第1接触位置TP1を更新しなくてもよい。それによって、処理負荷が減少する。
【0186】
図28Dを参照すると、図28Cのステップ582においてその状態が接触状態6であると判定された場合、手順はステップ544に進む。ステップ544〜548は図28Bの接触状態2におけるものと同様である。それによって、その消滅した第1接触位置TP1のアイコン・ボタンのハイライト表示が解除され、または消滅した第1接触位置TP1のピックアップ表示が解除または消去される。
【0187】
ステップ608において、第1接触状態決定部1124は、消滅した前回の第1接触位置TP1およびその接触状態を表すデータを、第1接触位置記憶領域から削除する。
【0188】
ステップ610において、第1接触状態決定部1124は、メモリ104等の第2接触位置記憶領域の第2接触位置TP2およびその接触状態6を表すデータを、新しい第1接触位置TP1として第1接触位置記憶領域に格納して更新する。その後、手順はステップ526に進む。
【0189】
ステップ526は、図28Bの接触状態1における場合と同様である。更新前の前回の第2接触位置TP2がアイコン・ボタン上に位置した場合には、その第2接触位置TP2に対応する更新後の第1接触位置TP1は、既にハイライト表示されている。従って、ステップ526の後で図28Bのステップ528のようなハイライト表示は実行されなくてよい。ステップ526において更新後の第1接触位置TP1がアイコン・ボタン上にあると判定された場合、ステップ616において、第1接触状態決定部1124は活動化項目表示部1144に第2接触位置TP2の消滅を通知する。その通知に応答して、活動化項目表示部1144は、活動化項目(図8B、8D、9A、9B、10C、10D)の活動化項目表示207を解除する。ステップ618において、第1接触状態決定部1124は、補助線表示部1132に第2接触位置TP2の補助線表示の解除を通知する。その通知に応答して、補助線表示部1132は、補助線表示(図11A〜11D、220〜226)を解除する。その後、手順はステップ624に進む。
【0190】
ステップ526において更新後の第1接触位置TP1がアイコン・ボタン上にないと判定された場合、図28Bと同様のステップ530が実行される。ここで、第1接触状態決定部1124は、更新前の第2接触位置TP2がピックアップ表示されていない場合に、更新前の第2接触位置TP2に対応する更新後の第1接触位置TP1をピックアップ表示してもよい。その後、手順はステップ624に進む。
【0191】
ステップ624において、第1接触状態決定部1124は、メモリ104等の第2接触位置記憶領域から第2接触位置TP2および接触状態を表すデータを削除して更新する。その後、手順は図28Dのルーチンを出て、図28Aのステップ502に戻る。
【0192】
図29A〜29Cは、プロセッサ102またはその第2接触状態決定部1126等によって実行される、第2接触位置TP2の接触状態に応じた各処理を決定するためのフローチャートの例を示している。
【0193】
ステップ632において、第1接触状態決定部1124(図28A、ステップ508)からの通知に応答して、第2接触状態決定部1126は、接触検出部1122によって生成された接触状態4〜6を表す情報に基づいて第2接触の接触状態が変化したかどうかを判定する。
【0194】
接触状態4〜6のいずれかを表す情報が生成された場合、ステップ634において、第2接触状態決定部1126は、その状態が接触状態4〜6のいずれかであるかを判定する。その状態が接触状態4であると判定された場合、手順はステップ636に進む。その状態が接触状態5であると判定された場合、手順は図29Bのステップ652に進む。その状態が接触状態6であると判定された場合、手順は図29Cのステップ702に進む。
【0195】
ステップ636において、第2接触状態決定部1126は、発生した第2接触位置TP2とその接触状態4を表すデータを、例えばメモリ104、記憶装置130等の第2接触位置記憶領域に格納する。
【0196】
ステップ640において、第1接触状態決定部1124は、各アイコン・ボタンの座標領域と比較して、第2接触位置TP2の位置がいずれかのアイコン・ボタン上にあるかどうかを判定する。その位置がアイコン・ボタン上にないと判定された場合、手順はステップ632に戻る。その位置がアイコン・ボタン上にあると判定された場合、手順はステップ760に進む(図30参照)。ステップ760は、図28Cのものと同様である。その後、手順はステップ632に戻る。
【0197】
図29Bを参照すると、図29Aのステップ634においてその状態が接触状態5であると判定された場合、ステップ652において、第2接触状態決定部1126は、今回の第2接触位置TP2が前回と同じアイコン・ボタン上にあるかどうかを判定する。その位置が前回と同じアイコン・ボタン上にあると判定された場合は、手順はステップ680に進む。
【0198】
ステップ652においてその位置が前回と同じアイコン・ボタン上にはないと判定された場合は、ステップ654において、第2接触状態決定部1126は、前回の第2接触位置TP2がアイコン・ボタン上に位置していたかどうかを判定する。前回の第2接触位置TP2がアイコン・ボタン上に位置していたと判定された場合は、ステップ656において、第2接触状態決定部1126は、第2接触位置TP2が活動化項目(図8B、8D、5A、5B、6C、6D)の活動化項目表示207上にあるかどうかを判定する。その位置が活動化項目表示207上にあると判定された場合は、手順はステップ680に進む。
【0199】
ステップ656においてその位置が活動化項目表示207上にないと判定された場合は、ステップ658において、第2接触状態決定部1126は、活動化項目表示部1144に第2接触位置TP2の活動化項目表示の解除を通知する。その通知に応答して、活動化項目表示部1144は、活動化項目表示207を解除する。ステップ660において、第2接触状態決定部1126は、補助線表示部1132に第2接触位置TP2の補助線表示の解除を通知する。補助線表示部1132は、補助線の表示(図11A〜11D、220〜226)を解除する。その後、手順はステップ680に進む。
【0200】
ステップ654において前回の第2接触位置TP2がアイコン・ボタン上に位置しなかったと判定された場合は、ステップ670において、第2接触状態決定部1126は、今回の第2接触位置TP2の位置がアイコン・ボタン上にあるかどうかを判定する。その位置がアイコン・ボタン上でないと判定された場合、手順はステップ680に進む。その位置が別のアイコン・ボタン上であると判定された場合、手順はステップ760に進む(図30参照)。ステップ760は、図28Cのものと同様である。その後、手順はステップ680に進む。
【0201】
ステップ680において、第2接触状態決定部1126は、移動後の第2接触位置TP2およびその接触状態6を表すデータを、メモリ104等の第2接触位置記憶領域に格納して更新する。その後、手順は図29Aのステップ632に戻る。
【0202】
図29Cを参照すると、図29Aのステップ634においてその状態が接触状態6であると判定された場合、ステップ702において、第2接触状態決定部1126は、前回の第2接触位置TP2がアイコン・ボタン上に位置していたかどうかを判定する。前回の第2接触位置TP2がアイコン・ボタン上に位置し今回消滅してクリックが発生したと判定された場合は、ステップ704において、第2接触状態決定部1126は、操作イベントの発生を相対位置決定部1134および活動化項目選択部1142に通知する。
【0203】
ステップ704の通知に応答して、相対位置決定部1134は、アイコン・ボタン上で解除された前回の第2接触位置TP2に対する第1接触位置TP1の相対位置を決定して、活動化項目選択部1142に渡す。活動化項目選択部1142は、アイコン・ボタンと第1接触位置TP1の相対位置との組合せに対応する活動化コードのテーブルと、活動化コードに対応する活動化項目のテーブルとに基づいて(図3A、3B参照)、対応するアプリケーションの対応する活動化項目を選択する。活動化項目選択部1142は、対応するアプリケーションとその選択された活動化項目とを表す識別情報を活動化処理部1146に渡す。活動化処理部1146は、アプリケーション部1022における対応するアプリケーションにおける対応する活動化項目を活動化する。
【0204】
後で説明する図30のステップ774において相対位置に対応する活動化項目を予め取得する場合には、ステップ704において、第2接触状態決定部1126は、操作イベントの発生を活動化項目選択部1142または活動化処理部1146に通知するだけもよい。その通知に応答して、活動化項目選択部1142は、対応するアプリケーションと、図30のステップ774で取得した活動化項目とを表す識別情報を活動化処理部1146に渡す。
【0205】
代替形態として、第2接触位置TP2がアイコン・ボタンの周囲の活動化項目表示(207)上で解除されなければ操作イベントとして処理されない場合は、ステップ704は実行されず、手順はステップ702のYES(肯定)分枝の後でステップ706に進んでもよい。
【0206】
ステップ706において、第2接触状態決定部1126は、活動化項目表示部1144に第2接触位置TP2の消滅を通知する。その通知に応答して、活動化項目表示部1144は、活動化項目表示(207)を解除する。ステップ708において、第2接触状態決定部1126は、補助線表示部1132に第2接触位置TP2の消滅を通知する。その通知に応答して、補助線表示部1132は、補助線の表示を解除する。その後、手順はステップ720に進む。
【0207】
ステップ702において前回の第2接触位置TP2がアイコン・ボタン上に位置しなかったと判定された場合は、ステップ712において、第2接触状態決定部1126は、前回の第2接触位置TP2がアイコン・ボタンの周囲の活動化項目表示(207)上に位置したかどうかを判定する。その位置が活動化項目表示207上に位置したと判定された場合は、手順はステップ714に進む。その位置が活動化項目表示(207)上に位置しなかったと判定された場合は、手順はステップ720に進む。
【0208】
ステップ714において、第2接触状態決定部1126は、操作イベントの発生を活動化処理部1146に通知する。操作イベントの発生は、解除された第2接触位置TP2の活動化項目表示(207)の活動化項目の識別情報と共に通知されてもよい。
【0209】
ステップ714の通知に応答して、活動化処理部1146は、その通知された活動化項目を、またはステップ760に対する図30の処理において活動化項目選択部1142によって選択された1つの活動化項目を、実行するようアプリケーション部1022に要求する。アプリケーション部1022には、対応するアプリケーションにおける対応する活動化項目を活動化する。代替形態として、第2接触位置TP2がアイコン・ボタンの周囲の活動化項目表示(207)上で解除されたときは操作イベントとして処理されない場合は、ステップ712および714は実行されず、手順はステップ720に進んでもよい。
【0210】
ステップ720において、第2接触状態決定部1126は、第2接触位置TP2およびその接触状態を表すデータをメモリ104等の第2接触位置記憶領域から削除する。
【0211】
図30は、図28C、29Aおよび29Bのステップ760の通知に応答して、プロセッサ102またはその相対位置決定部1134、活動化項目選択部1142、活動化項目表示部1144および補助線表示部1132によって実行される処理のフローチャートの例を示している。
【0212】
ステップ772において、相対位置決定部1134は、ステップ760において通知された確定された第1接触位置TP1および第2接触位置TP2の座標(x1,y1)、(x2,y2)から、第1接触位置TP1の第2接触位置TP2に対する相対位置を求める。その相対位置は、例えば図11A〜11Dに示されたような方位範囲および/または距離範囲である。
【0213】
ステップ774において、活動化項目選択部1142は、その求められた相対位置から、例えば図3Bに示されたテーブルに基づいて、第2接触位置TP2のアイコン・ボタンに関連する1つの対応する活動化コードを取得する。次いで、活動化項目選択部1142は、例えば図3A、7Aに示されたテーブルに基づいて、その取得された活動化コードに対応する1つまたは複数の活動化項目の識別情報を決定出し、例えばメモリ104または記憶装置130等の記憶領域に一時格納してもよい。
【0214】
ステップ776において、活動化項目表示部1144は、その取り出された1つまたは複数の活動化項目をそのアイコン・ボタンの周囲に表示する。その取り出された活動化項目が1つしかない場合、活動化項目表示部1144は、その活動化項目を表示しなくてもよい。各活動化項目は、アイコン・ボタンに隣接してその周囲にそれぞれの相対位置に対応する配置に表示されてもよい。活動化項目が表示されない場合は、ステップ776は実行されず、図29Cにおいてステップ712および714も実行されないが、ステップ702が実行される。
【0215】
ステップ778において、補助線表示部1132は、第2接触位置TP2を中心または原点として、例えば図11A〜11Dに示された放射状または同心円状等の補助線220〜226を表示してもよい。但し、補助線220〜226が表示されない場合は、ステップ778は実行されない。
【0216】
図31Aは、図29Cのステップ704に応答して、プロセッサ102、またはその相対位置決定部1134、活動化項目選択部1142および活動化処理部1146によって実行される処理のためのフローチャートの例を示している。
【0217】
ステップ780において、相対位置決定部1134は、アイコン・ボタン上で解除された前回の第2接触位置TP2に対する第1接触位置TP1の相対位置を決定する。但し、図30のステップ772が予め実行される場合には、ステップ780は実行されなくてもよい。
【0218】
ステップ782において、活動化項目選択部1142は、解除された第2接触位置TP2のアイコン・ボタン識別と、第1接触位置TP1の相対位置との組合せ、例えば図3Bに示されたテーブルに基づいて、対応する1つの活動化コードを取得する。次いで、活動化項目選択部1142は、例えば図3Aに示されたテーブルに基づいて、その取得された活動化コードに対応する1つの活動化項目の識別情報を決定する。但し、図30のステップ774が予め実行される場合には、ステップ782は実行されなくてもよい。
【0219】
ステップ784において、活動化項目選択部1142は、ステップ782または図30のステップ774において決定された1つの活動化項目を活動化するようアプリケーション部1022に要求する。アプリケーション部1022は、対応するアプリケーションのその対応する活動化項目を活動化する。
【0220】
図31Bは、図29Cのステップ714に対応してプロセッサ102またはその活動化処理部1146によって実行される処理のためのフローチャートの例を示している。
【0221】
ステップ783において、活動化処理部1146は、通知された1つの活動化項目の識別情報を、またはステップ760に対する図30の処理において活動化項目選択部1142によって相対位置に基づいて決定された1つの活動化項目の識別情報を取得する。ステップ784は図31Aのものと同様である。それによって、プリケーション部1022によって、対応するアプリケーションのその対応する活動化項目が活動化される。
【0222】
このようにして、簡単な同時2タッチ操作モードで、第2接触位置のアイコン・ボタンと、第1接触位置TP1の相対位置とから、1つまたは複数の活動化項目を決定し、そのまたは選択された1つの活動化項目を活動化させることができる。
【0223】
図32A〜32Cは、各アイコン・ボタンと第1接触位置TP1の相対位置の組合せと、活動化項目との間の対応関係を登録するための画面の例を示している。その登録によって、図3B、7Bのように、第2接触位置TP2で選択されるアイコン・ボタンの識別と、第1接触位置TP1の相対的位置との組合せに対して、それに対応するアプリケーションの1つまたは複数の活動化項目に対応する活動化コードが登録される。
【0224】
ユーザは、タッチパネル表示装置110の表示画面上で、対応関係の登録用のアイコン・ボタン(図示せず)をクリックして選択する。それによって、プロセッサ102の対応関係設定部1160が起動し、タッチパネル表示装置110上に例えば図32Aのような画面が表示される。
【0225】
図32Aにおいて、ユーザは、2タッチ操作で活動化させようとするアプリケーションのアイコン・ボタン(例えば、メーラ)をクリックして選択する。すると、図32Bのような、アイコン・ボタンに対応付け可能な活動化項目のリストが表示される。ユーザは、そのリストにおいて、その選択されたアイコン・ボタンに対して、2タッチ操作で活動化させたい1つまたは複数の活動化項目をクリックして選択する。
【0226】
すると、図32Cのような、選択された1つまたは複数の活動化項目と、それぞれに対応付け可能な相対位置(例えば、“上/下/左/右”、“距離範囲1/2/3/4”)が表示される。ユーザは、それぞれの活動化項目に対応付けしたい相対位置をクリックして選択して、登録する。1つのアイコン・ボタンと1つの相対位置に1つまたは複数の活動化項目が選択された場合は、それらの活動化項目は、選択可能な活動化項目が表示されるよう、例えば図7A、7Bのテーブルの形態で登録されてもよい。1つのアイコン・ボタンと1つの相対位置に1つの活動化項目が選択された場合は、その活動化項目は、例えば図3A、3B、14A、14B、等のテーブルの形態で登録されてもよい。
【0227】
図33Aおよび33Bは、タイマを用いる時間差複数タッチ操作モードにおいて情報処理装置10のプロセッサ102またはその接触検出部1122によって実行される、1つまたは2つの接触(タッチ)の接触状態1〜6を判定するためのフローチャートの例を示している。
【0228】
ステップ802において、プロセッサ102または接触検出部1122は、タッチパネル表示装置110からの位置情報イベント、およびタイマ1128からのタイマ・イベントの発生を待つ。位置情報イベントが発生した場合は、接触検出部1122は、タッチパネル表示装置110から接触位置の座標(x,y)とその状態SCを表すデータを受け取る。次いで、手順はステップ804に進む。一方、タイマ・イベントが発生した場合は、手順は図33Bのステップ860に進む。
【0229】
位置情報イベントが発生した場合、ステップ804において、接触検出部1122は、メモリ104等のタイマ設定時用の第1接触位置記憶領域に、確定された第1接触位置TP1とその接触状態3が保存されているかどうかを判定する。確定された第1接触位置TP1とその接触状態3が保存されていないと判定された場合、接触検出部1122は、受け取った接触位置の座標(x,y)は第1接触位置TP1の座標(x1,y1)であると決定する。その後、手順はステップ806に進む。
【0230】
ステップ804において確定された第1接触位置TP1と接触状態3が保存されていると判定された場合、接触検出部1122は、受け取った接触位置の座標(x,y)は第2接触位置TP2の座標(x2,y2)であると決定する。その後、手順はステップ808に進む。
【0231】
ステップ806において、接触検出部1122は、第1接触位置TP1が接触状態1〜3のいずれの状態かを判定する。前述したのと同様に、第1接触位置TP1が発生して状態変化SC(0−1)が生成された場合、接触検出部1122は、ステップ412において、タッチ操作の状態を接触状態1と判定する。第1接触位置TP1が移動して状態変化SC(1−2)が生成された場合、接触検出部1122は、ステップ414において、タッチ操作の状態を接触状態2と判定する。第1接触位置TP1が消滅して状態変化SC(1−0)が生成された場合、接触検出部1122は、ステップ416において、タッチ操作の状態を接触状態3と判定する。
【0232】
ステップ812および814の後のステップ832において、接触検出部1122は、第1接触位置TP1と、その判定された接触状態1と2のいずれかを表す情報とを、第1接触状態決定部1124へ渡す。或いは、プロセッサ102は、第1接触位置TP1と、その判定された接触状態1と2のいずれかを表す情報とを、プロセッサ102の第1接触位置TP1の接触状態を決定するための各処理へ渡してもよい。その後、手順はステップ802に戻る。
【0233】
ステップ816の後のステップ836において、接触検出部1122は、第1接触位置TP1および接触状態3を表す情報を、メモリ104等の状態判定用の第1接触位置記憶領域に格納する。接触状態3の第1接触位置TP1は、確定された位置を表す。ステップ840において、第2接触を検出するための制限時間(例えば、0.5秒または1秒)を計測するようタイマ1128を設定する。その後、手順はステップ802に戻る。
【0234】
ステップ808において、タイマ1128において第2接触を検出するための制限時間が経過する前に第2接触位置に関して変化が生じたので、接触検出部1122は、その時間を計測するタイマ1128の設定を解除し、またはその動作を停止する。
【0235】
ステップ810において、接触検出部1122は、第2接触位置TP2が接触状態4〜6のいずれの状態かを判定する。
【0236】
第2接触位置TP2が発生して状態変化SC(0−1)が生成された場合、接触検出部1122は、ステップ822において、タッチ操作の状態を接触状態4と判定する。第2の接触が移動して状態変化SC(1−2)が生成された場合、接触検出部1122は、ステップ824において、タッチ操作の状態を接触状態5と判定する。第2の接触が消滅して状態変化SC(1−0)が生成された場合、接触検出部1122は、ステップ826において、タッチ操作の状態を接触状態6と判定する。接触状態6の第2接触位置TP2は、確定された位置を表す。
【0237】
ステップ822および824の後のステップ852において、接触検出部1122は、第2接触位置TP2および接触状態4または5を表す情報を、メモリ104等の状態判定用の第2接触位置記憶領域に格納して更新する。
【0238】
ステップ826の後のステップ854において、接触検出部1122は、メモリ104等の状態判定用の第2接触位置記憶領域における第2接触位置TP2およびその接触状態を表す情報を削除する。
【0239】
ステップ852、854の後のステップ858において、接触検出部1122は、第2接触位置TP2とその判定された接触状態4〜6のいずれかを表す情報とを、第2接触状態決定部1126および第1接触状態決定部1124へ渡す。或いは、プロセッサ102は、第2接触位置TP2とその判定された接触状態4〜6のいずれかを表す情報とを、プロセッサ102の第2接触位置TP2と第1接触位置TP1の接触状態を決定するための各処理へ渡してもよい。その後、手順はステップ802に戻る。
【0240】
ステップ802において設定時間の経過を表すタイマ・イベントが発生した場合、図33Bのステップ860において、接触検出部1122は、メモリ104等の状態判定用の第1接触位置記憶領域に保存中の第1接触位置TP1の座標(x1、y1)およびその接触状態(1、2)を読み出す。
【0241】
ステップ862において、接触検出部1122は、接触状態1または2の第1接触位置TP1について設定制限時間が経過したことを表す情報を、第1接触状態決定部1124へまたはプロセッサ102の第1接触位置TP1の接触状態を決定するための処理へ通知する。
【0242】
ステップ864において、第1接触状態決定部112は、メモリ104等の状態判定用の第1接触位置記憶領域に保存中の確定された第1接触位置TP1の座標および接触状態を削除する。その後、手順は図33Bのルーチンを出る。
【0243】
図34は、プロセッサ102またはその第1接触状態決定部1124等によって実行される、第1接触位置TP1の接触状態に応じた処理を決定するためのフローチャートの例を示している。
【0244】
ステップ502において、接触検出部1122(図33A、33Bのステップ832、862)からの通知に応答して、第1接触状態決定部1124は、接触検出部1122からの接触状態1〜3に基づいて第1接触位置TP1の接触状態が変化したかどうかを判定する。
【0245】
接触状態1〜3のいずれかを表す情報を受け取った場合、ステップ512において、第1接触状態決定部1124は、その状態が接触状態1〜3のいずれであるかを判定する。その状態が接触状態1であると判定された場合、手順はステップ522に進む。この場合のステップ522〜530は、図28Bの接触状態1の場合のものと同様である。ステップ528、530の後、手順はステップ502に戻る。
【0246】
その状態が接触状態2であると判定された場合、手順はステップ542に進む。この場合のステップ542〜548、526〜530、556は、図28Bの接触状態2の場合のものと同様である。ステップ556の後、手順はステップ502に戻る。
【0247】
その状態が接触状態3であると判定された場合、手順はステップ562に進む。ステップ562において、第1接触状態決定部1124は、第1接触位置TP1の接触状態が確定された後でタイマの設定制限時間が経過したので、メモリ104等の状態判定用の第1接触位置記憶領域から第1接触位置TP1および接触状態3を表すデータを削除して更新する。その後、手順はステップ544に進む。この場合のステップ544〜548、568は、図28Bの接触状態3の場合のものと同様である。ステップ568、548の後、手順はステップ502に戻る。
【0248】
図35A〜35Cは、プロセッサ102またはその第2接触状態決定部1126等によって実行される、第2接触位置TP2の接触状態に応じた処理を決定するためのフローチャートの例を示している。
【0249】
図35Aにおいて、接触検出部1122(図33A、ステップ858)からの通知に応答して、ステップ632において、第2接触状態決定部1126は、接触検出部1122によって生成された接触状態4〜6に基づいて第2接触の接触状態が変化したかどうかを判定する。ステップ634〜640、760は、図29Aのものと同様である。図35Bにおいて、ステップ652〜680、760は、図29Bのものと同様である。図35Cにおいて、ステップ702〜720は、図29Cのものと同様である。
【0250】
図35Cを参照すると、ステップ720の後のステップ872において、第2接触状態決定部1126は、確定された第1接触位置TP1の座標がアイコン・ボタン上であるかどうかを判定する。その座標がアイコン・ボタン上であると判定された場合は、ステップ874において、第2接触状態決定部1126は、アイコン・ボタンのハイライト表示を解除する。その座標がアイコン・ボタン上でないと判定された場合は、ステップ876において、第2接触状態決定部1126は、その接触位置のピックアップ表示を解除する。ステップ874、876の後のステップ878において、第2接触状態決定部1126は、第1接触位置TP1とその接触状態をメモリ104等の第1接触位置記憶領域から削除して更新する。代替形態として、ステップ872〜878は第1接触状態決定部1124によって実行されてもよい。その後、手順は図35Aのステップ632に戻る。
【0251】
このようにして、簡単なタイマを用いる時間差2タッチ操作で、第2接触位置のアイコン・ボタンと、第1接触位置TP1の相対位置とから、1つまたは複数の活動化項目を決定し、そのまたは選択された1つの活動化項目を活動化させることができる。
【0252】
図36は、タイマを用いない時間差複数タッチ操作モードにおいてプロセッサ102またはそのタイマ・モード設定部1130によって実行される、ユーザによって設定されるタイマ・モードの切替のためのフローチャートの例を示している。
【0253】
ステップ890において、プロセッサ102またはタイマ・モード設定部1130は、タイマ・モード設定のイベントの発生を待つ。ユーザは、例えば、図6A、6Bの表示画面においてタイマ・モード切替用のアイコン・ボタン210をクリック操作することによってタイマ・モードをタイマオン状態とタイマオフ状態の間で切り替える。
【0254】
タイマ・モード設定のイベントが発生した場合、ステップ892において、タイマ・モード設定部1130は、そのタイマ・モードがタイマオフ・モードかどうかを判定する。そのタイマ・モードがタイマオフ・モードであると判定された場合は、ステップ894において、タイマ・モード設定部1130は、タイマオフ・モードを表す設定情報をメモリ104等のタイマ・モード記憶領域に格納する。そのタイマ・モードがタイマオフ・モードでないと判定された場合は、ステップ896において、タイマ・モード設定部1130は、メモリ104等のタイマ・モード記憶領域からタイマオフ・モードを表す設定情報を削除する。ステップ898において、タイマ・モード設定部1130は、メモリ104等の第1および第2接触位置記憶領域において第1接触位置TP1、第2接触位置TP2およびその接触状態を表すデータを削除する。その後、手順は、図36のルーチンを出る。
【0255】
図37は、タイマを用いない時間差複数タッチ操作モードにおいて情報処理装置10のプロセッサ102またはその接触検出部1122によって実行される、1つまたは2つの接触(タッチ)の接触状態1〜6を判定するためのフローチャートの例を示している。
【0256】
ステップ801において、プロセッサ102または接触検出部1122は、タッチパネル表示装置110からの位置情報イベントの発生を待つ。位置情報イベントが発生した場合、接触検出部1122は、タッチパネル表示装置110から接触位置の座標(x,y)とその状態SCを表すデータを受け取る。
【0257】
ステップ803において、接触検出部1122は、メモリ104等のタイマ・モード記憶領域を参照して、タイマオフ・モードが設定されているかどうかを判定する。タイマオフ・モードが設定されていないと判定された場合は、ステップ801に戻る。タイマオフ・モードが設定されていない場合には、情報処理装置10は、タイマを用いる時間差複数タッチ操作モード(図33A、33B)で動作する。タイマオフ・モードが設定されていると判定された場合は、手順はステップ804に進む。ステップ804、806、810〜826、832、852〜858は、図33Aのものと同様である。図37において、図33Aのステップ808、840および図33Bのステップ860〜864のタイマに関する処理は実行されない。
【0258】
図34、35A〜35Cのフローチャートは、図37に関する情報処理装置10におけるタイマを用いない時間差複数タッチ操作モードにも適用できる。但し、図34の接触状態3におけるステップ562〜568は実行されない。この場合、接触状態3に関して、第1接触位置TP1を解除したい場合、例えば、図36でモードをタイマオン・モードに切り替えることによって、ステップ898において第1接触位置TP1とその接触状態を表すデータを第1接触位置記憶領域から削除することができる。
【0259】
このようにして、簡単なタイマを用いない時間差2タッチ操作で、第2接触位置のアイコン・ボタンと、第1接触位置TP1の相対位置とから、1つまたは複数の活動化項目を決定し、そのまたは選択された1つの活動化項目を活動化させることができる。
また、タイマを用いない時間差複数タッチ操作モードでは、ユーザは2つのタッチ操作の間の時間を気にせずに複数のタッチ操作を行うことができる。
【0260】
図38Aおよび38Bは、実施形態による、複数タッチ操作モードでのタッチパネル表示装置110の表示画面における操作手順のさらに別の例を示している。複数タッチ操作モードは、上述の同時複数タッチ操作モード、タイマ1128を用いる時間差複数タッチ操作モード、およびタイマを用いない時間差複数タッチ操作モードのいずれであってもよい。
【0261】
図38Aを参照すると、ユーザは、メーラ・アプリケーションの活動化を表すアイコン・ボタン206上の第1の位置に指を接触させて第1接触位置TP1を発生させる。次いで、ユーザは、同時複数タッチ操作モードでは第1接触位置TP1を保持したまま、時間差複数タッチ操作モードでは第1接触位置TP1を解除する。次いで、図38Bを参照すると、ユーザは、アイコン・ボタン206上で第1接触位置より左側の第2の位置に指を接触させてその第2接触位置TP2を発生させる。次いで、ユーザは、第2接触位置TP2の指を離し、第2接触位置TP2が解除される。それによって、第2接触位置TP2にあるアイコン・ボタンの識別情報と、第2接触位置TP2に対する第1接触位置TP1の相対位置とが確定される。
【0262】
第2接触位置TP2が発生したとき、プロセッサ102は、上述のように、アイコン・ボタン206の周囲に、相対位置との関係でアイコン・ボタン205に対応付けられた1つまたは複数の活動化項目を活動化項目表示207として表示してもよい。この場合、第2接触位置TP2は、所望の活動化項目の活動化項目表示207上に移動されて解除されてもよい。
【0263】
このように、第1接触位置TP1は、第2接触位置TP2のアイコン・ボタン206上にあってもよい。従って、第1接触位置TP1は、表示画面上の非アイコン・ボタン領域および任意のアイコン・ボタン上に形成されてもよく、即ち任意の位置に形成されてもよい。表示画面には1つのアイコン・ボタン206だけが存在してもよい。また、表示画面全体に1つのアイコン・ボタン206が表示されてもよい。この場合、ユーザは、表示画面上の任意の位置で第1接触位置TP1と第2接触位置TP2を順に形成するだけで、プロセッサ102によってその相対位置に対応する活動化項目が選択されて活動化される。
【0264】
実施形態では、一例としてアイコン・ボタンについて説明したが、情報処理装置10において、それ以外の任意のソフトウェア・ボタンについても同様に、複数タッチ操作モードで動作させることができる。
【0265】
ここで挙げた全ての例および条件的表現は、発明者が技術促進に貢献した発明および概念を読者が理解するのを助けるためのものであり、ここで具体的に挙げたそのような例および条件に限定することなく解釈され、また、明細書におけるそのような例の編成は本発明の優劣を示すこととは関係ない、と理解される。本発明の実施形態を詳細に説明したが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、それに対して種々の変更、置換および変形を施すことができる、と理解される。
【0266】
(付記1)タッチパネル表示装置から、前記タッチパネル表示装置の表示画面における第1の接触位置と、第2の接触位置とを表すデータを取得し、
前記第2の接触位置に対する前記第1の接触位置の、方位と距離の少なくとも一方の相対的位置を決定し、
記憶装置に格納された相対的位置に対応付けられた活動化項目を表す情報を参照して、決定された前記相対的位置に対応付けられた1つ以上の活動化項目を、表示または活動化するために決定する、
処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム。
(付記2)さらに、前記1つ以上の活動化項目の中の1つの活動化項目を活動化する処理を前記情報処理装置に実行させ、
前記活動化項目を活動化する処理は、前記第1の接触位置が維持されている間にまたは前記第1の接触位置が消滅した後で、前記第2の接触位置が消滅したことに応答して実行されるものであることを特徴とする、付記1または2に記載のプログラム。
(付記3)前記活動化項目を決定する処理は、前記第1の接触位置が消滅した後の限定時間内に前記第2の接触位置が発生した場合に実行されるものであることを特徴とする、付記1または2に記載のプログラム。
(付記4)さらに、決定された前記1つ以上の活動化項目を表示する処理を前記情報処理装置に実行させることを特徴とする、付記1乃至3のいずれかに記載のプログラム。
(付記5)さらに、ユーザによって前記1つ以上の活動化項目の中の1つの活動化項目が決定または選択されたことに応答して前記1つの活動化項目を活動化する処理を前記情報処理装置に実行させるものであることを特徴とする、付記4に記載のプログラム。
(付記6)前記活動化項目を決定する処理は、ユーザによって設定された第1の動作モードでは、前記第1の接触位置が消滅した後の限定時間内に前記第2の接触位置が発生した場合に実行され、ユーザによって設定された第2の動作モードでは、前記第1の接触位置が消滅した後の任意の時間に前記第2の接触位置が発生した場合に実行されるものであることを特徴とする、付記1乃至5のいずれかに記載のプログラム。
(付記7)さらに、前記表示画面に、それぞれのアプリケーションに対応付けられた1つ以上のソフトウェア・ボタンを表示する処理を前記情報処理に実行させ、
前記第2の接触位置は、前記表示画面における前記1つ以上のソフトウェア・ボタンの中の1つのソフトウェア・ボタン上の位置であり、
決定された前記活動化項目は、前記第2の接触位置の前記1つのソフトウェア・ボタンの識別情報と、決定された前記相対的位置との組合せに対応付けられているものであることを特徴とする、付記1乃至6のいずれかに記載のプログラム。
(付記8)タッチパネル表示装置から、前記タッチパネル表示装置の表示画面における第1の接触位置と、第2の接触位置とを表すデータを取得し、
前記第2の接触位置に対する前記第1の接触位置の、方位と距離の少なくとも一方の相対的位置を決定し、
記憶装置に格納された相対的位置に対応付けられた活動化項目を表す情報を参照して、決定された前記相対的位置に対応付けられた1つ以上の活動化項目を決定して前記タッチパネル表示装置に表示させる
処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム。
(付記9)情報処理装置が、
タッチパネル表示装置から、前記タッチパネル表示装置の表示画面における第1の接触位置と、第2の接触位置とを表すデータを取得し、
前記第2の接触位置に対する前記第1の接触位置の、方位と距離の少なくとも一方の相対的位置を決定し、
記憶装置に格納された相対的位置に対応付けられた活動化項目を表す情報を参照して、決定された前記相対的位置に対応付けられた1つ以上の活動化項目を、表示または活動化するために決定する、
処理を実行する方法。
(付記10)タッチパネル表示装置と、
前記タッチパネル表示装置から、前記タッチパネル表示装置の表示画面における第1の接触位置と、第2の接触位置とを表すデータを取得する接触位置検出部と、
前記第2の接触位置に対する前記第1の接触位置の、方位と距離の少なくとも一方の相対的位置を決定する相対位置決定部と、
記憶装置に格納された相対的位置に対応付けられた活動化項目を表す情報を参照して、決定された前記相対的位置に対応付けられた1つ以上の活動化項目を、表示または活動化するために決定する活動化項目決定部と、
を含む情報処理装置。
【符号の説明】
【0267】
5 ネットワーク
10 情報処理装置
102 プロセッサ
104 メモリ
130 記憶装置
110 タッチパネル表示装置
144 ネットワーク・インタフェース
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチパネル表示装置から、前記タッチパネル表示装置の表示画面における第1の接触位置と、第2の接触位置とを表すデータを取得し、
前記第2の接触位置に対する前記第1の接触位置の、方位と距離の少なくとも一方の相対的位置を決定し、
記憶装置に格納された相対的位置に対応付けられた活動化項目を表す情報を参照して、決定された前記相対的位置に対応付けられた1つ以上の活動化項目を、表示または活動化するために決定する
処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム。
【請求項2】
さらに、前記1つ以上の活動化項目の中の1つの活動化項目を活動化する処理を前記情報処理装置に実行させ、
前記活動化項目を活動化する処理は、前記第1の接触位置が維持されている間にまたは前記第1の接触位置が消滅した後で、前記第2の接触位置が消滅したことに応答して実行されるものであることを特徴とする、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記活動化項目を決定する処理は、前記第1の接触位置が消滅した後の限定時間内に前記第2の接触位置が発生した場合に実行されるものであることを特徴とするものであることを特徴とする、請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記活動化項目を決定する処理は、ユーザによって設定された第1の動作モードでは、前記第1の接触位置が消滅した後の限定時間内に前記第2の接触位置が発生した場合に実行され、ユーザによって設定された第2の動作モードでは、前記第1の接触位置が消滅した後の任意の時間に前記第2の接触位置が発生した場合に実行されるものであることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載のプログラム。
【請求項5】
タッチパネル表示装置から、前記タッチパネル表示装置の表示画面における第1の接触位置と、第2の接触位置とを表すデータを取得し、
前記第2の接触位置に対する前記第1の接触位置の、方位と距離の少なくとも一方の相対的位置を決定し、
記憶装置に格納された相対的位置に対応付けられた活動化項目を表す情報を参照して、決定された前記相対的位置に対応付けられた1つ以上の活動化項目を決定して前記タッチパネル表示装置に表示させる
処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム。
【請求項6】
情報処理装置が、
タッチパネル表示装置から、前記タッチパネル表示装置の表示画面における第1の接触位置と、第2の接触位置とを表すデータを取得し、
前記第2の接触位置に対する前記第1の接触位置の、方位と距離の少なくとも一方の相対的位置を決定し、
記憶装置に格納された相対的位置に対応付けられた1つ以上の活動化項目を表す情報を参照して、決定された前記相対的位置に対応付けられた活動化項目を、表示または活動化するために決定する
処理を実行する方法。
【請求項7】
タッチパネル表示装置と、
前記タッチパネル表示装置から、前記タッチパネル表示装置の表示画面における第1の接触位置と、第2の接触位置とを表すデータを取得する接触位置検出部と、
前記第2の接触位置に対する前記第1の接触位置の、方位と距離の少なくとも一方の相対的位置を決定する相対位置決定部と、
記憶装置に格納された相対的位置に対応付けられた活動化項目を表す情報を参照して、決定された前記相対的位置に対応付けられた1つ以上の活動化項目を、表示または活動化するために決定する活動化項目決定部と、
を含む情報処理装置。
【請求項1】
タッチパネル表示装置から、前記タッチパネル表示装置の表示画面における第1の接触位置と、第2の接触位置とを表すデータを取得し、
前記第2の接触位置に対する前記第1の接触位置の、方位と距離の少なくとも一方の相対的位置を決定し、
記憶装置に格納された相対的位置に対応付けられた活動化項目を表す情報を参照して、決定された前記相対的位置に対応付けられた1つ以上の活動化項目を、表示または活動化するために決定する
処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム。
【請求項2】
さらに、前記1つ以上の活動化項目の中の1つの活動化項目を活動化する処理を前記情報処理装置に実行させ、
前記活動化項目を活動化する処理は、前記第1の接触位置が維持されている間にまたは前記第1の接触位置が消滅した後で、前記第2の接触位置が消滅したことに応答して実行されるものであることを特徴とする、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記活動化項目を決定する処理は、前記第1の接触位置が消滅した後の限定時間内に前記第2の接触位置が発生した場合に実行されるものであることを特徴とするものであることを特徴とする、請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記活動化項目を決定する処理は、ユーザによって設定された第1の動作モードでは、前記第1の接触位置が消滅した後の限定時間内に前記第2の接触位置が発生した場合に実行され、ユーザによって設定された第2の動作モードでは、前記第1の接触位置が消滅した後の任意の時間に前記第2の接触位置が発生した場合に実行されるものであることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載のプログラム。
【請求項5】
タッチパネル表示装置から、前記タッチパネル表示装置の表示画面における第1の接触位置と、第2の接触位置とを表すデータを取得し、
前記第2の接触位置に対する前記第1の接触位置の、方位と距離の少なくとも一方の相対的位置を決定し、
記憶装置に格納された相対的位置に対応付けられた活動化項目を表す情報を参照して、決定された前記相対的位置に対応付けられた1つ以上の活動化項目を決定して前記タッチパネル表示装置に表示させる
処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム。
【請求項6】
情報処理装置が、
タッチパネル表示装置から、前記タッチパネル表示装置の表示画面における第1の接触位置と、第2の接触位置とを表すデータを取得し、
前記第2の接触位置に対する前記第1の接触位置の、方位と距離の少なくとも一方の相対的位置を決定し、
記憶装置に格納された相対的位置に対応付けられた1つ以上の活動化項目を表す情報を参照して、決定された前記相対的位置に対応付けられた活動化項目を、表示または活動化するために決定する
処理を実行する方法。
【請求項7】
タッチパネル表示装置と、
前記タッチパネル表示装置から、前記タッチパネル表示装置の表示画面における第1の接触位置と、第2の接触位置とを表すデータを取得する接触位置検出部と、
前記第2の接触位置に対する前記第1の接触位置の、方位と距離の少なくとも一方の相対的位置を決定する相対位置決定部と、
記憶装置に格納された相対的位置に対応付けられた活動化項目を表す情報を参照して、決定された前記相対的位置に対応付けられた1つ以上の活動化項目を、表示または活動化するために決定する活動化項目決定部と、
を含む情報処理装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【図11C】
【図11D】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28A】
【図28B】
【図28C】
【図28D】
【図29A】
【図29B】
【図29C】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33A】
【図33B】
【図34】
【図35A】
【図35B】
【図35C】
【図36】
【図37】
【図38】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【図11C】
【図11D】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28A】
【図28B】
【図28C】
【図28D】
【図29A】
【図29B】
【図29C】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33A】
【図33B】
【図34】
【図35A】
【図35B】
【図35C】
【図36】
【図37】
【図38】
【公開番号】特開2013−89115(P2013−89115A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−230731(P2011−230731)
【出願日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】
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