説明

プロテクター

【課題】キャッチャーの背中を保護し、プレー中の安全性を高めて怪我を防止するプロテクターを提供することを目的とする。さらに、着用者の体型に合わせたサイズ(形状)に容易に変えることができて、スムーズにプレーできるプロテクターを提供することを他の目的とする。
【解決手段】プロテクター本体1と、背保護パット2とを、具備する。背保護パット2は、人体の両肩28,28の後側部28a,28aと肩甲骨の一部と所定背骨領域を覆うT字状乃至Y字状に形成される。背保護パット2の肩対応突出部21,21に一対の第1バックル部材が設けられる。かつ、プロテクター本体1の肩掛用突出部11,11に取付位置変更自在として面状ファスナ33,34をもって着脱される取着パット片4,4を備える。かつ、各取着パット片4に、各第1バックル部材と係止分離自在な第2バックル部材が付設されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スポーツ用プロテクターに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、野球やソフトボール等のスポーツでキャッチャーが使用するプロテクターとして、プロテクター本体の両肩部に肩ベルトを繋ぎ、また、プロテクター本体の腰部の左右側部を腰ベルトで繋いで、かつ、肩ベルトと腰ベルトとを上下方向のベルトで連結して、プロテクター本体をキャッチャーの上半身に着けるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】実用新案登録第3070240号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来のこのようなプロテクターは、ホームベース上でのランナーとクロスプレーになった際や、キャッチャーフライを捕球する際に、仰向けに転倒して背中を激しく打ちつけて怪我をする虞れがあり、非常に危険である。また、打者がバットを空振りして振り抜いた場合に、バットの先端がキャッチャーの背中に背後から強打する虞れもあり、この場合も背中に大怪我をする危険がある。
【0004】
そこで、本発明は、キャッチャーの背中を保護し、プレー中の安全性を高めて怪我を防止するプロテクターを提供することを目的とする。
さらに、着用者の体型に合わせたサイズ(形状)に容易に変えることができて、スムーズにプレーできるプロテクターを提供することを他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明に係るプロテクターは、プロテクター本体と、背保護パットとを、具備し、該背保護パットは、人体の両肩の後側部と肩甲骨の一部と所定背骨領域を覆うT字状乃至Y字状に形成され、該背保護パットの肩対応突出部に一対の第1バックル部材が設けられると共に、上記プロテクター本体の肩掛用突出部に取付位置変更自在として面状ファスナをもって着脱される取着パット片を備え、各該取着パット片に、各上記第1バックル部材と係止分離自在な第2バックル部材が付設されたものである。
【0006】
また、上記背保護パットは、肩対応突出部に、前方開口状の袋部が形成され、かつ、先端に上記第1バックル部材を付設したゴムベルトの基端を、上記袋部の奥部に固着して、上記第1バックル部材が位置移動自在となるように構成したものである。
また、上記背保護パットは、上記袋部の後端縁の近傍に、ステッチ部が形成されている。さらに、上記第2バックル部材は、上記取着パット片に揺動自在に付設されている。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、次のような著大な効果を奏する。
本発明に係るプロテクターは、人体の両肩の後側部と肩甲骨の一部と所定背骨領域を覆うT字状乃至Y字状の背保護パットを備え、背保護パットの肩対応突出部に一対の第1バックル部材が設けられると共に、プロテクター本体の肩掛用突出部に取付位置変更自在として面状ファスナをもって着脱される取着パット片を備え、各取着パット片に、各第1バックル部材と係止分離自在な第2バックル部材が付設されているので、着用者がどのような体型であっても、背保護パットを、着用者の所定背骨領域を覆う位置に確実に合わせることができ、背保護パットの保護機能が発揮される。即ち、着用者がプレー中に仰向けになって背中から地面に転倒した場合や、打者が空振りしたバットが背後から強打してきても、背保護パットが確実に保護するので、所定背骨領域に与える衝撃を吸収し、怪我を防ぐことができる。そして、着用者は安心してプレーに専念することができる。
さらに、プロテクター本体に対する背保護パットの位置を、どのような体型の着用者にも合わせることができるので、着用者(キャッチャー)はスムーズにプレーすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、実施の形態を示す図面に基づき、本発明を詳説する。
図1は本発明に係るプロテクターの実施の一形態を示し、このプロテクターは、プロテクター本体1と、背保護パット2と、人体の腰27の後部を覆う腰パット3と、を具備し、野球やソフトボールのキャッチャー等が着用するものである。プロテクター本体1の上側左右の肩掛用突出部11,11と背保護パット2の上側左右の肩対応突出部21,21とが着脱自在に連結され、かつ、プロテクター本体1の下側左右側部40,40と腰パット3の左右端部36,36とが着脱自在に連結され、かつ、腰パット3と背保護パット2とが、保持間隔を変更自在として、連結ベルト39で連結されている。
【0009】
各部材について説明する。
先ず、図1〜図3,図6において、プロテクター本体1は、胸部・腹部・腰部を覆うボディ部12と、ボディ部12の上部左右から上方へ一体に突出し人体の両肩28,28の前部に対応する略矩形状乃至弯曲状の肩掛用突出部11,11とを有する。各肩掛用突出部11は、その裏面(人体側の面)に、後述する背保護パット2連結用の取着パット片4が取付位置変更自在として着脱される面状ファスナ34が形成されている。この面状ファスナ34は、取着パット片4の面状ファスナ33よりも広く形成される。ボディ部12は、人体の腰27に対応する下側の左右側部40,40の裏面10に、後述する取着パット片6が取付位置変更自在として着脱される(取着パット片6の面状ファスナ43よりも広く形成された)面状ファスナ44が形成されている。
【0010】
そして、ボディ部12は、裏面10に複数の左右方向又は斜め方向の突条部15…が形成されている。具体的には、複数(実施例は11条)の左右方向の突条部15A…が、人体の肩甲骨70の下部70aから腰椎73の上部にかけて対応する位置に設けられ、中間(実施例は上から4条目)の突条部15を最長として全体で仮想略菱形を成すように形成される。また、両肩甲骨70,70の下部70a,70aに対応する部位に、左右方向内方へ上傾状の短突条部15B…が、形成されている。各突条部15は、横断面山型(円弧型)を有する。そして、上下隣り合う突条部15,15の間には、左右方向へ連続する(左右へ開放する)空気流通用の凹溝17が形成されている。プロテクター本体1は、突条部15と凹溝17を成す裏面材と、発泡ウレタン材と、シート状芯材(省略する場合もある)と、発泡ウレタン材と、表て面材とを積層したものである。
【0011】
次に、図1,図2,図4,図5において、背保護パット2は、人体の両肩28,28の後側部28a,28aと、肩甲骨70の一部(背骨寄り領域70b)と、後側部28a,28aに相当する高さから肩甲骨70の下部70a付近に相当する高さの上下範囲Hの所定背骨領域8を覆うT字状乃至Y字状に形成されている。具体的には、背保護パット2は、頸椎71と胸椎72の境界近傍部位から胸椎72の中間部位(上から6〜10番目に相当する部位)までを左右所定幅で覆う背保護部29と、背保護部29の左右上部に左右外方上傾状に一体に突設され人体の両肩28,28の後側部28a,28aを保護する肩対応突出部21,21とを有する。各肩対応突出部21は略矩形状乃至弯曲形状を有する。また、背保護パット2の左右側辺部は、肩対応突出部21,21から背保護部29にかけて左右幅が小さくなるよう弯曲状に形成されている。
【0012】
さらに、背保護パット2は、内面20(人体側の面)に複数の左右方向の突条部5…が形成されている。複数の突条部5…は、両肩対応突出部21,21及び背保護部29にかけて全面に形成され、各突条部5は、横断面山型(かまぼこ型)を有する。かつ、上下隣り合う突条部5,5の間には、左右方向へ連続する空気流通用の凹溝7が形成されている。背保護パット2は、突条部5と凹溝7を形成する内面材と、発泡ウレタン材と、シート状芯材(省略する場合もある)と、発泡ウレタン材と、外面材とを積層したものである。
【0013】
また、背保護パット2は、第1(肩部)バックル部材31,31が肩対応突出部21,21に付設されている。具体的には、背保護パット2は、肩対応突出部21,21の外面(内面20の反対面)に、(着用状態での)前方開口状の袋部22が形成(縫製)されている。そして、先端35a(前端)に第1バックル部材31を付設したゴムベルト35の基端35bが、袋部22の奥部に固着されている。ゴムベルト35は弾性的に伸縮可能であり、かつ、袋部22内で揺動可能なので、第1バックル部材31は、袋部22から出た位置で移動自在である(矢印47,48参照)。
さらに、背保護パット2は、各袋部22の後端縁(下端縁)23(各肩対応突出部21と背保護部29との境界)近傍に、各肩対応突出部21を背保護部29に対して折曲自在とするステッチ部24が形成されており、背保護パット2は使用者の背中から肩にかけてフィットして着用される。ステッチ部24は、直線状に2列接近して縫製して形成される。また、背保護部29は、下部に、腰パット3と連結する連結ベルト39の上部が取着(縫製)されている。
【0014】
次に、図1,図3,図5〜図7において、4は、プロテクター本体1の各肩掛用突出部11に取付位置変更自在として面状ファスナ33,34をもって着脱される取着パット片であり、取着パット片4は、第1バックル部材31と係止分離自在な第2(肩部)バックル部材32が付設されている。具体的には、取着パット片4は、表て面4aの下半分部に、プロテクター本体1の面状ファスナ34と着脱自在な面状ファスナ33が形成され、かつ、表て面4aの上半分部に、第2バックル部材32が(着用状態での)後向き(後方から第1バックル部材31が着脱自在に抜差しされる状態)に付設されている。着用状態では、プロテクター本体1の突出部11が後方へ折れ曲がるので、取着パット片4も後側を向く。
かつ、第2バックル部材32は、揺動自在として取着パット片4に付設(枢着)されている。これにより、人体の動きに対し、背保護パット2が柔軟に追従可能となる。
また、第2バックル部材32は、取着パット片4の外縁から突出しないように(外縁の内側に納まるように)付設されており、破損が防がれる。
【0015】
次に、図1において、腰パット3は、上下は腰椎73の上端近傍から下端近傍にかけて、かつ、左右は腰27の左右端にかけて覆う略矩形状を有する。そして、腰パット3は、左右端部36,36に第1腰部バックル部材41,41が設けられる。
腰パット3は、シート状外部材37と内部材38とを袋状に合わせた状態で周囲を縫製して形成されている。かつ、外部材37の左右両端は、内部材38より短く形成されかつ縫製が省略されて、ゴムベルト46が左右方向に通される差込部54,54が形成されている。かつ、腰パット3は、各差込部54から左右方向外側に離間した位置において、内部材38に上下端を固着されたゴム紐等から成る(細長)抜止め用引掛部材55を有する。ゴムベルト46は、内部材38と、左側の引掛部材55・外部材37・右側の引掛部材55との間に通される。そして、ゴムベルト46の端部に設けられた第1腰部バックル部材41,41が引掛部材55に係止することで、不意に抜けるのが防がれる。
【0016】
また、腰パット3は、背保護パット2と連結するための連結ベルト39が調節自在に保持される調節バックル52を上部中央部位に有する。また、腰パット3は、外部材37と内部材38との縫製が省略され調節バックル52が収納される切れ目53を、上部中央に有する。
【0017】
次に、図1,図3において、6は、プロテクター本体1の腰対応左右側部40に取付位置変更自在として面状ファスナ43,44をもって着脱される取着パット片である。各取着パット片6は、各第1腰部バックル部材41と係止分離自在な第2腰部バックル部材42が付設されている。
具体的には、取着パット片6は、表て面の左右方向内側部に、プロテクター本体1の面状ファスナ44と着脱自在な面状ファスナ43が形成され、かつ、表て面の外側部(図1の着用状態では側方向きとなる面)に、第2腰部バックル部材42が付設されている。第2腰部バックル部材42は、揺動自在として取着パット片6に付設(枢着)されており、人体の動きに対し、腰パット3が柔軟に追従可能となる。
また、第2腰部バックル部材42は、取着パット片6の外縁から突出しないように(外縁の内側に納まるように)付設されており、破損が防がれる。
また、取着パット片6は、左右方向中間部位に形成された縦方向のステッチ部45が形成され、腰パット3が使用者の腰27にフィットする。ステッチ部45は、背保護パット2のステッチ部24と同様に形成される。
背保護パット2、腰パット3、各取着パット片4,6、プロテクター本体1は、外周に沿って、保護縁材が折返して挟み状に縫製されており、傷みにくい。
【0018】
そして、図1において、本発明のプロテクターを着用した場合には、背保護パット2が、背中のうちの上述した所定背骨領域8を覆うため、ホームベース上でのタッチプレーの際にランナーと衝突した場合や、キャッチャーフライを捕球する際に仰向けに転倒した場合に、背保護パット2がクッションとなり、所定背骨領域8に与える衝撃を吸収する。また、打者がバットを空振りして振り抜いた際に、バットの先端がキャッチャーの背中に背後から強打する虞れがあるが、背保護パット2が保護する。これらのように、プレー中の怪我を防ぐことができる。また、捕球時に前かがみで座位姿勢である場合に、ファールチップが人体の肩28の後側部28aに直接当たるのも防止できる。これらのように、キャッチャーの背中や肩28の後側部28aを保護し、プレー中の安全性が高まる。
【0019】
また、本発明のプロテクターによれば、着用者の体型に合わせてプレーし易いように、締め付け具合を変えることができる。即ち、図6において、取着パット片4をプロテクター本体1の突出部11に取付ける位置を、夫々の面状ファスナ33,34の着脱により、変更できる。これにより、着用者がどのような体型であっても、背保護パット2がその着用者の所定背骨領域8を覆うように合わせられて、保護の機能を発揮できる。
さらに、腰パット3用の取着パット片6をプロテクター本体1の側部40に取付ける位置を、面状ファスナ43,44の着脱により、変更したり、さらに、連結ベルト39を調節バックル52に締付ける位置を変えることで腰パット3と背保護パット2の保持間隔を自由に変えられるので、本発明のプロテクターを一層様々な体型の着用者に対しフィットさせることができる。
【0020】
また、プロテクター本体1と背保護パット2は、夫々の突条部15…,5…が左右方向に形成されて、身体(のユニホーム)に引っ掛かるので、激しい動きに対しても、プロテクターが上下に揺れるのが防がれて、スムーズにプレーできる。また、背保護パット2の凹溝7…と、プロテクター本体1の凹溝17…は空気の流通性を良くして、人体の胸部・腹部と背中側の体熱が、凹溝17…,7…を通って左右方向へ逃げて、体温の上昇が抑えられる。
【0021】
以上のように、本発明に係るプロテクターは、プロテクター本体1と、背保護パット2とを、具備し、背保護パット2は、人体の両肩28,28の後側部28a,28aと肩甲骨70の一部と所定背骨領域8を覆うT字状乃至Y字状に形成され、背保護パット2の肩対応突出部21,21に一対の第1バックル部材31,31が設けられると共に、プロテクター本体1の肩掛用突出部11,11に取付位置変更自在として面状ファスナ33,34をもって着脱される取着パット片4,4を備え、各取着パット片4に、各第1バックル部材31と係止分離自在な第2バックル部材32が付設されているので、着用者がどのような体型であっても、背保護パット2を、着用者の所定背骨領域8を覆う位置に確実に合わせることができ、背保護パット2の保護機能を発揮することができる。即ち、着用者がプレー中に仰向けになって背中から地面に転倒した場合や、打者が空振りしたバットが背後から強打してきても、背保護パット2が確実に保護するので、所定背骨領域8に与える衝撃を吸収し、怪我を防ぐことができる。そして、着用者は安心してプレーに専念することができる。
さらに、プロテクター本体1に対する背保護パット2の位置を、どのような体型の着用者にも合わせることができるので、着用者(キャッチャー)はスムーズにプレーすることができる。
【0022】
また、背保護パット2は、肩対応突出部21,21に、前方開口状の袋部22,22が形成され、かつ、先端35aに第1バックル部材31を付設したゴムベルト35の基端35bを、袋部22の奥部に固着して、第1バックル部材31が位置移動自在となるように構成したので、背保護パット2の位置が、プロテクター本体1に対して柔軟に動いて、プレー中に、背保護パット2を着用者の所定背骨領域8に確実に位置させることができる。よって、背保護パット2の保護機能が確実に発揮され、しかも、着用者(キャッチャー)はスムーズにプレーすることができる。
【0023】
また、背保護パット2は、袋部22,22の後端縁23,23の近傍に、ステッチ部24,24が形成されているので、プレー中の着用者の肩甲骨等の動きを妨げず、着用者は投球時の動作をスムーズにすることができる。
【0024】
また、第2バックル部材32は、取着パット片4に揺動自在に付設されているので、背保護パット2が、プレー中の着用者の所定背骨領域8に一層柔軟に合うため、安全性がさらに高まり、着用者はプレーに専念することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明に係るプロテクターの実施の一形態を示す背面図である。
【図2】人体における背骨と肩甲骨の配置を説明する正面図である。
【図3】プロテクター本体と取着パット片を示す背面図である。
【図4】背保護パットを示す正面図である。
【図5】プロテクター本体と背保護パットと取着パット片を示す説明用要部平面図である。
【図6】プロテクター本体と取着パット片を示す説明用要部背面図である。
【図7】取着パット片を示す正面図である。
【符号の説明】
【0026】
1 プロテクター本体
2 背保護パット
4 取着パット片
8 所定背骨領域
11 肩掛用突出部
21 肩対応突出部
22 袋部
23 後端縁
24 ステッチ部
28 肩
28a 後側部
31 第1(肩部)バックル部材
32 第2(肩部)バックル部材
33 面状ファスナ
34 面状ファスナ
35 ゴムベルト
35a 先端
35b 基端
70 肩甲骨

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロテクター本体(1)と、背保護パット(2)とを、具備し、該背保護パット(2)は、人体の両肩(28)(28)の後側部(28a)(28a)と肩甲骨(70)の一部と所定背骨領域(8)を覆うT字状乃至Y字状に形成され、
該背保護パット(2)の肩対応突出部(21)(21)に一対の第1バックル部材(31)(31)が設けられると共に、上記プロテクター本体(1)の肩掛用突出部(11)(11)に取付位置変更自在として面状ファスナ(33)(34)をもって着脱される取着パット片(4)(4)を備え、各該取着パット片(4)に、各上記第1バックル部材(31)と係止分離自在な第2バックル部材(32)が付設されたことを特徴とするプロテクター。
【請求項2】
上記背保護パット(2)は、肩対応突出部(21)(21)に、前方開口状の袋部(22)(22)が形成され、かつ、先端(35a)に上記第1バックル部材(31)を付設したゴムベルト(35)の基端(35b)を、上記袋部(22)の奥部に固着して、上記第1バックル部材(31)が位置移動自在となるように構成した請求項1記載のプロテクター。
【請求項3】
上記背保護パット(2)は、上記袋部(22)(22)の後端縁(23)(23)の近傍に、ステッチ部(24)(24)が形成された請求項2記載のプロテクター。
【請求項4】
上記第2バックル部材(32)は、上記取着パット片(4)に揺動自在に付設されている請求項1,2又は3記載のプロテクター。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−121144(P2008−121144A)
【公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−306232(P2006−306232)
【出願日】平成18年11月13日(2006.11.13)
【出願人】(390040165)株式会社二子商事 (19)
【Fターム(参考)】