説明

ベッド

【課題】横臥した使用者の背部を支持する部分の起伏動作を好適に行う事のできるベッドの提供。
【解決手段】背部レスト22と座部レスト23と下腿部レスト24とを有し、背部レスト22が起伏可能とされ、その起立時に下腿部レスト24が座部レスト23に対して下向きに折れ曲がって椅子形となるベッドである。背部レスト22と座部レスト23は、パンタグラフ状の伸縮リンク機構4により屈曲自在に連結される。又、座部レスト23と下腿部レスト24は、パンタグラフ状の伸縮リンク機構6により屈曲自在に連結される。伸縮リンク機構4は、背部レスト22の倒伏時に縮小し、背部レスト22の起立時に伸長する。又、背部レスト22の倒伏時に伸縮リンク機構6が伸長して下腿部レスト24が座部レスト23の一端側で水平状に展開し、背部レスト22の起立時には伸縮リンク機構6が縮小して下腿部レスト24が座部レスト23に対して下向きに折れ曲がる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用者の背部を支持する背部レストが起伏可能とされる構成のベッドに関するものである。
【背景技術】
【0002】
使用者の背部を支持する背部レストが起伏可能とされる構成のベッドとして、従来から種々のものが知られる。
【0003】
例えば、背部フレーム(背部レスト)、座部フレーム(座部レスト)、下腿部フレームおよび足部フレーム(下腿部レスト)を順番に配設して屈曲自在な床板フレームを形成し、その床板フレームがフラットな状態から椅子形状に屈曲するようにしたベッドが提案されている(特許文献1)。
【0004】
又、ベースフレーム上に昇降可能なサイドフレームを設けると共に、サイドフレームのヘッド側とフット側にそれぞれスライドフレームを挿入し、それらスライドフレームとサイドフレームとにより形成されるベッド床面上に、ヒンジ接続される背上げフレーム(背部レスト)、第1膝上げフレーム(座部レスト)、及び第2膝上げフレーム(下腿部レスト)を設けたものが知られる(特許文献2)。
【0005】
【特許文献1】実開平6−64635号公報
【0006】
【特許文献2】特開2001−198165号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1、2に開示されるベッドによれば、背部レストと座部レストがその各一端部の間に介在されるヒンジにて結合され、そのヒンジを中心にして背部レストが上下方向に旋回して起伏するようになっているので、背部レストの起立時にはその上に配置されるマットレスが使用者の背部を強く圧迫し、使用者に不快感を与えてしまうという問題がある。
【0008】
尚、以上のような問題を解消するには、背部レストと座部レストをマットレスの表面よりも高くなる位置でヒンジ結合すればよいが、この場合には背部レストの倒伏時にヒンジが上方に突出して邪魔になるという問題を惹起する。
【0009】
一方、上記従来のベッドによれば、座部レストと下腿部レストもその各一端部の間に介在されるヒンジにより結合されるので、下腿部レストを下向きに折り曲げて椅子形にするとき、当該下腿部レストの一端が床面に干渉してその屈曲が行われなくなる虞があり、これを防止すべく下腿部レストを短くすると、ベッドとしての使用態様において全長が不足し、使用者の足が下腿部レストより食み出してしまう虞がある。
【0010】
本発明は以上のような事情に鑑みて成されたものであり、その主たる目的は横臥した使用者の背部を支持する部分の起伏動作を好適に行うことのできるベッドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は上記目的を達成するため、
使用者の背部を支持する起伏可能な背部レストと、使用者の臀部及び大腿部を支持する座部レストとを有するベッドにおいて、
前記背部レストと前記座部レストが、それらの底面側境界部分に配されて前記背部レストの倒伏時に縮小すると共に当該背部レストの起立時に伸長するパンタグラフ状の伸縮リンク機構により屈曲自在に連結されていることを特徴とする。
【0012】
又、使用者の背部を支持する起伏可能な背部レストと、使用者の臀部及び大腿部を支持する座部レストと、使用者の下腿部を支持する下腿部レストとを有し、
前記背部レストの起立時に前記下腿部レストが前記座部レストに対して下向きに折れ曲がって椅子形となるベッドにおいて、
前記背部レストと前記座部レストが、それらの底面側境界部分に配されて前記背部レストの倒伏時に縮小すると共に当該背部レストの起立時に伸長するパンタグラフ状の第1の伸縮リンク機構により屈曲自在に連結される一方、
前記座部レストと前記下腿部レストは、それらの底面側境界部分に配されるパンタグラフ状の第2の伸縮リンク機構により屈曲自在に連結され、前記背部レストの倒伏時に前記第2の伸縮リンク機構が伸長して前記下腿部レストが前記座部レストの一端側で水平状に展開し、前記背部レストの起立時には前記第2の伸縮リンク機構が縮小して前記下腿部レストが前記座部レストに対して下向きに折れ曲がることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、使用者の背部を支持する背部レストと使用者の臀部及び大腿部を支持する座部レストが、背部レストの倒伏時に縮小すると共に当該背部レストの起立時に伸長するパンタグラフ状の伸縮リンク機構により屈曲自在に連結されることから、その伸縮リンク機構の伸縮により、使用者の背部を圧迫せずして背部レストを起伏させることが可能になる。
【0014】
又、係る伸縮リンク機構は、背部レストと座部レストとの底面側境界部分に配されるので、背部レストの倒伏時にも当該伸縮リンク機構が邪魔にならない。
【0015】
加えて、座部レストと下腿部レストもパンタグラフ状の第2の伸縮リンク機構により屈曲自在に連結され、背部レストの倒伏時に第2の伸縮リンク機構が伸長して下腿部レストが座部レストの一端側で水平状に展開するようにしていることから、下腿部レストの長さを小さくしながら横臥した使用者の全身を支持することのできる全長の大きなベッド面を形成することができ、しかも背部レストの起立時には第2の伸縮リンク機構が縮小して下腿部レストが座部レストに対して下向きに折れ曲がる構成としていることから、下腿部レストを床面に干渉させることなく椅子形への変換を確実に行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面に基づいて本発明に係るベッドの構成を詳しく説明する。図1、図2は係るベッドの構成例を示した側面概略図であり、図1はベッドとしての使用態様を示し、図2は椅子形に変換した状態を示す。
【0017】
図1、図2において、1は基台フレームであり、この基台フレーム1上には図1に示されるように使用者Mが横臥できるように展開する床板フレーム2が設けられる。本例において、床板フレーム2は、使用者Mの頭部を支持するヘッドレスト21、使用者Mの背部を支持する背部レスト22、使用者Mの臀部及び大腿部を支持する座部レスト23、並びに使用者Mの下腿部を支持する下腿部レスト24に区分されている。その各レスト21〜24は金属板などから成る硬質の板材で、それらにより構成される床板フレーム2上にはマットレス3が着脱自在に配置される。尚、マットレス3は、ヘッドレスト21上に配置される第1部材31、背部レスト22上に配置される第2部材32、座部レスト23及び下腿部レスト24上に配置される第3部材33に切り分けられ、第3部材33は下腿部レスト24に対してその長さ方向(図1の左右方向)に摺動可能に配置されている。
【0018】
ここに、ヘッドレスト21は基台フレーム1に立てられる支柱11,12の上端に水平状にして固着され、背部レスト22はヘッドレスト21とは連結されず上下方向に旋回して起伏可能とされており、当該背部レスト22と座部レスト23はそれらの底面側境界部分に配される伸縮自在なパンタグラフ状の伸縮リンク機構4(第1の伸縮リンク機構)により屈曲自在に連結されている。尚、伸縮リンク機構4は、床板フレーム2の幅方向両側に設けられている。
【0019】
図1、図2において、5は背部レスト22を起伏させるための起伏装置であり、この起伏装置5は上下方向に旋回可能とされる旋回アーム51と、この旋回アーム51を旋回駆動するアクチュエータ52とにより構成される。旋回アーム51は長辺部51Aと短辺部51Bとを有するL形で、その長辺部51A側が背部レスト22に固着されており、短辺部51B側の一端は基台フレーム1に固設したブラケット13に枢軸51Cにて結合されている。又、旋回アーム51は、左右一対の伸縮リンク機構4の内側で背部レスト22の幅方向両側に2つ並列状に設けられ、その両者51,51間には連結軸51Dが架設されている。これにより、2つの旋回アーム51が枢軸51Cを中心にして上下方向に同調して旋回するようになっている。
【0020】
一方、アクチュエータ52は、本体部52Aと伸縮ロッド部52Bとにより構成される流体圧シリンダ(ネジ軸がモータ駆動によって伸縮するものを含む)であり、その本体部52Aは基台フレーム1に揺動自在に取り付けられ、伸縮ロッド部52Bの先端は上記連結軸51Dの中間部分に接続されている。しかして、伸縮ロッド部52Bを伸縮駆動すると左右一対の旋回アーム51が枢軸51Cを中心に旋回し、これにより背部レスト22の起伏動作が行われる構成とされている。
【0021】
尚、図1に示されるように、背部レスト22の倒伏時において、旋回アーム51は基台フレーム1との間に伸縮ロッド部52Bを縮小させた状態で介在するアクチュエータ52により図1の時計回りの旋回を規制され、背部レスト22は旋回規制された状態の旋回アーム51と上記支柱12とにより水平状に支持される。
【0022】
又、図1および図2で明らかなように、座部レスト23と下腿部レスト24は、上記伸縮リンク機構4と同様の構成を有する伸縮リンク機構6(第2の伸縮リンク機構)により屈曲自在に連結されている。このうち、下腿部レスト24は、支点軸7を中心に上下方向に旋回可能に設けられている。支点軸7は、基台フレーム1に固設される左右一対のブラケット14に架設されており、下腿部レスト24の底面には支点軸7に連結する左右一対のアーム部24Aが固着されている。尚、伸縮リンク機構6は、左右一対のブラケット14の外側で床板フレーム1の幅方向両側に設けられている。
【0023】
そして、本願ベッドによれば、アクチュエータ52の伸縮ロッド部52Bを伸長せしめると、旋回アーム51が枢軸51Cを中心にして上方に90度旋回し、これにより背部レスト22が座部レスト23側に旋回しながら起立し、このとき座部レスト23が背部レスト22に押されて下腿部レスト24側に移動されるために、伸縮リンク機構6により座部レスト23と連結される下腿部レスト24が支点軸7を中心に図1の時計回りに旋回し、当該下腿部レスト24が座部レスト23に対し下向きに鋭角状に折れ曲がって図2のような椅子形になる。
【0024】
特に、背部レスト22の起立により、当該背部レスト22、座部レスト23、及び下腿部レスト24が図2に示すよう椅子形に折れ曲がるとき、背部レスト22側の伸縮リンク機構4は伸長し、下腿部レスト24側の伸縮リンク機構6は逆に縮小するようになっている。
【0025】
又、背部レスト22の倒伏時には、図1のように、伸縮リンク機構4が縮小する一方、伸縮リンク機構6が伸長し、下腿部レスト24が座部レスト23の一端側で水平状に展開しながら、各レスト21〜24が水平方向に縦列状に配列して使用者Mを横臥状態に支持するベッド面が形成される。但し、本例において、背部レスト22の倒伏時に座部レスト23は背部レスト22側よりも下腿部レスト24側が若干高くなる傾斜状となり、これにより背部レスト22の起立動作が行われている最中に使用者の臀部が下腿部レスト24側に滑り動くことが防止されているほか、下腿部レスト24が確実に下向きに折れ曲がるよう配慮されている。
【0026】
尚、下腿部レスト24が水平状に展開すると、伸縮リンク機構6の伸長により座部レスト23との間に幅広の隙間Gが生ずるが、ブラケット14にはアーム15を介して上記隙間Gに収まる受座16が取り付けられ、その受座16により座部レスト23と下腿部レスト24との間の隙間Gでマットレス3(第3部材の中間部分)が支持されるようにしてある。
【0027】
図3は、背部レスト22と座部レスト23との連結部分を示す。この図で明らかなように、伸縮リンク機構4は、長さの等しい第1の起伏リンク41と第2の起伏リンク42、第1の起伏リンク41に平行する第3の起伏リンク43、及び第2の起伏リンク42に平行する第4の起伏リンク44を具備して構成される。このうち、第1の起伏リンク41と第2の起伏リンク42は互いの中間部分が連接ピン4Aにより結合されてクロスリンクを構成している。
【0028】
又、背部レスト22および座部レスト23は、それぞれ底面部に連結用の突片22A,23Aを有しており、背部レストの突片22Aには第1の起伏リンク41の一端が連接ピン4Bにより結合され、座部レストの突片23Aには第2の起伏リンク42の一端が連接ピン4Cにより結合されている。
【0029】
一方、第3、第4の起伏リンク43,44は、第1、第2の起伏リンク41,42の半分の長さに設定されている。第3の起伏リンク43は、第1の起伏リンク41に平行するようにして一端が連接ピン4Dにより第2の起伏リンク42の一端に結合されると共に他の一端が連接ピン4Eにより突片22Aに結合されている。更に、第4の起伏リンク44は、第2の起伏リンク42に平行するようにして一端が連接ピン4Fにより第1の起伏リンク41の一端に結合されると共に他の一端が連接ピン4Gにより突片23Aに結合されている。
【0030】
つまり、第1〜第4の起伏リンク41〜44は、連接ピン4A,4B,4E,4Dおよび連接ピン4A,4C,4G,4Fを結ぶ線分がそれぞれ平行四辺形(菱形)となるように組み合わされている。そして、以上のような伸縮リンク機構4によれば、背部レスト22と座部レスト23との底面側境界部分に配しながら、座部レスト23に対し背部レスト22をその表面側を中心に折り曲げることが可能になる。詳しくは、背部レスト22の起立時において、当該背部レスト22は図3のように連接ピン4B,4Eを通る直線と連接ピン4C,4Gを通る直線との交点Pを中心にして上向きに折れ曲がるようになるのであり、このため背部レスト22の起立時にその上に配置されるマットレス3(第2部材32)で使用者の背部が強く圧迫されることを防止することができる。
【0031】
尚、図3から明らかなように、背部レスト22が垂直状態に起立したとき、座部レスト23は伸縮リンク機構4の連接ピン4B,4Eを通る直線に平行して前下がりに傾斜するようになっており、これにより座部レスト23に着座する使用者が容易に立ち上がれるよう工夫されている。
【0032】
次に、図4および図5は座部レスト23と下腿部レスト24との連結部分を示す。尚、図4は下腿部レスト24が座部レスト23の一端側で水平状に展開した状態、図5は下腿部レスト24が座部レスト23に対して下向きに折れ曲がった状態である。これらの図で明らかなように、伸縮リンク機構6は、長さの等しい第1の膝折リンク61と第2の膝折リンク62、第1の膝折リンク61に平行する第3の膝折リンク63、及び第2の膝折リンク62に平行する第4の膝折リンク64を具備して構成される。このうち、第1の膝折リンク61と第2の膝折リンク62は、互いの中間部分が連接ピン6Aにより結合されてクロスリンクを構成している。
【0033】
又、座部レスト23および下腿部レスト24は、それぞれ底面部に連結用の突片23B,24Bを有しており、座部レストの突片23Bには第1の膝折リンク61の一端が連接ピン6Bにより結合され、下腿部レストの突片24Bには第2の膝折リンク62の一端が連接ピン6Cにより結合されている。
【0034】
一方、第3、第4の膝折リンク63,64は、第1、第2の膝折リンク61,62の半分の長さに設定されている。第3の膝折リンク63は、第1の膝折リンク61に平行するようにして一端が連接ピン6Dにより第2の膝折リンク62の一端に結合されると共に他の一端が連接ピン6Eにより突片23Bに結合されている。更に、第4の膝折リンク64は、第2の膝折リンク62に平行するようにして一端が連接ピン6Fにより第1の膝折リンク61の一端に結合されると共に他の一端が連接ピン6Gにより突片24Bに結合されている。
【0035】
つまり、第1〜第4の膝折リンク61〜64は、連接ピン6A,6B,6E,6Dおよび連接ピン6A,6C,6G,6Fを結ぶ線分がそれぞれ平行四辺形(菱形)となるように組み合わされている。そして、以上のような伸縮リンク機構6でも、座部レスト23と下腿部レスト24との底面側境界部分に配しながら、座部レスト23に対し下腿部レスト24をその表面側を中心に折り曲げることが可能になる。特に、係る伸縮リンク機構6では、下腿部レスト24が座部レスト23の一端側で水平状に展開すると、上記のように当該伸縮リンク機構6が伸長して座部レスト23と下腿部レスト24との間に幅広な隙間Gが形成されるのであり、このため下腿部レスト24の長さを小さくしながら横臥した使用者の全身を支持することのできる全長の大きなベッド面を形成することができ、しかも背部レスト22の起立時には、図5のように伸縮リンク機構6が縮小して上記隙間Gを詰めながら、下腿部レスト24が座部レスト23に対して下向きに折れ曲がるために、下腿部レスト24を床面に干渉させることなく椅子形への変換を確実に行うことができる。
【0036】
以上、本発明の好適な一例を図面に基づき説明したが、係るベッドは上記例に限定されるものでなく、ヘッドレスト21と背部レスト22とを一体構造とし、ヘッドレスト21が背部レスト22と一体として起伏するようにしてもよい。
【0037】
又、上記例では、背部レスト22が上下方向に90度旋回して倒伏時に水平状となり、起立時には垂直となるようにしたが、背部レスト22の起立時に、これが後方に若干傾斜するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明に係るベッドを示す側面概略図(ベッドとしての使用態様)
【図2】同ベッドを椅子形に変換した状態を示す側面概略図
【図3】背部レストと座部レストとの連結部分を示す拡大図
【図4】座部レストと下腿部レストとの連結部分を示す拡大図
【図5】下腿部レストが下向きに折れ曲がるときの状態を示す説明図
【符号の説明】
【0039】
1 基台フレーム
2 床板フレーム
22 背部レスト
23 座部レスト
24 下腿部レスト
3 マットレス
4 伸縮リンク機構(第1の伸縮リンク機構)
5 起伏装置
51 旋回アーム
52 アクチュエータ
6 伸縮リンク機構(第2の伸縮リンク機構)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の背部を支持する起伏可能な背部レストと、使用者の臀部及び大腿部を支持する座部レストとを有するベッドにおいて、
前記背部レストと前記座部レストが、それらの底面側境界部分に配されて前記背部レストの倒伏時に縮小すると共に当該背部レストの起立時に伸長するパンタグラフ状の伸縮リンク機構により屈曲自在に連結されていることを特徴とするベッド。
【請求項2】
使用者の背部を支持する起伏可能な背部レストと、使用者の臀部及び大腿部を支持する座部レストと、使用者の下腿部を支持する下腿部レストとを有し、
前記背部レストの起立時に前記下腿部レストが前記座部レストに対して下向きに折れ曲がって椅子形となるベッドにおいて、
前記背部レストと前記座部レストが、それらの底面側境界部分に配されて前記背部レストの倒伏時に縮小すると共に当該背部レストの起立時に伸長するパンタグラフ状の第1の伸縮リンク機構により屈曲自在に連結される一方、
前記座部レストと前記下腿部レストは、それらの底面側境界部分に配されるパンタグラフ状の第2の伸縮リンク機構により屈曲自在に連結され、前記背部レストの倒伏時に前記第2の伸縮リンク機構が伸長して前記下腿部レストが前記座部レストの一端側で水平状に展開し、前記背部レストの起立時には前記第2の伸縮リンク機構が縮小して前記下腿部レストが前記座部レストに対して下向きに折れ曲がることを特徴とするベッド。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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