説明

ベルトコンベアのスカート構造

【課題】安全性を向上可能なベルトコンベアのスカート構造を提供する。
【解決手段】搬送面2上に投入供給された搬送物4を搬送するコンベアベルト1と、コンベアベルト1の搬送面2側に、搬送面2と隙間Aを空けて配置されたスカート支持部材6と、スカート支持部材6に支持されて下方に延びるとともに、搬送面2と接触して隙間Aを閉塞するスカート8を備えたベルトコンベアのスカート構造において、スカート8を、可撓性を有する薄板状または薄膜状の部材によって形成するとともに、下端8aがコンベアベルトの幅方向内側を向いた状態でスカート支持部材6から搬送面2上に垂下し、スカート8と搬送面2との接触部分Cを、接触部分Cの自重によって搬送面2と接触させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉体や粒体等の搬送に用いられるベルトコンベアのスカート構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、粉体や粒体等の搬送に用いられるベルトコンベアとして、図2及び図3に示すようなものが用いられている。このベルトコンベアは、モータ(図示せず)に連結されたプーリ24と、このプーリ24に巻きつけられるとともに、プーリ24の回転に伴って移動するコンベアベルト1を備えており、シュート26から搬送面2上に投下供給された搬送物4を、上流側から下流側へ搬送するものである。なお、図2中では、左側を上流側とし、右側を下流側としている。搬送面2のコンベアベルトの幅方向両側には、搬送物4の搬送方向に沿って延在するとともに、搬送面2と接触するスカート8が配置されている。スカート8は、搬送物4がコンベアベルトの幅方向外側に移動して、スカート8をコンベアベルトの幅方向外側へ押圧しても、コンベアベルトの幅方向外側へ変位しない剛性を有しており、搬送物4がコンベアベルト1から落下することを防止している。
【0003】
しかしながら、このようなベルトコンベアでは、スカート8が上述した程度の剛性を有しているため、コンベアベルト1の移動時に、スカート8がコンベアベルト1と接触して磨耗を生じる。そして、スカート8の磨耗が進行すると、図2及び図3中に示すように、コンベアベルト1とスカート8との間に隙間Bが形成されてしまう。コンベアベルト1とスカート8との間に隙間Bが形成されてしまうと、この隙間Bから、搬送面2上にある搬送物4が落下してしまうという問題が生じる。
【0004】
この問題を解決するために、特許文献1及び特許文献2に記載されている発明がある。特許文献1に記載されている発明は、図4に示すように、搬送面2の下方に配置された低摩耗性樹脂板状体28を、中空緩衝体30によってコンベアベルト1に押圧している。このため、コンベアベルト1が、剛性を有するスカート8に対して押圧されることとなり、スカート8と搬送面2との間に隙間が形成されることが防止されている。
【0005】
また、特許文献2に記載されている発明は、図5に示すように、コンベアベルト(図示せず)の搬送面側に配置した基板32に、ガイド部材34を介して自重により自然に下降可能な、厚板状のスカート8を取り付けている。このため、剛性を有するスカート8が、コンベアベルトに対してスカート8全体の自重により押圧されることとなり、スカート8と搬送面2との間に隙間が形成されることが防止されている。
【特許文献1】特開平10−329921号公報(図3)
【特許文献2】特開平8−20419号公報(図3)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した特許文献1に記載されている発明では、コンベアベルト1がスカート8に押圧されており、スカート8に対するコンベアベルト1の押圧力が高い。また、特許文献2に記載されている発明では、スカート8の自重によりスカート8がコンベアベルトに押圧されており、コンベアベルト1に対するスカート8の押圧力が高い。このため、これらの発明では、コンベアベルトの移動時に、コンベアベルトのスカート8との接触部分が磨耗し、この磨耗した部分が粉体や粒体となって、プーリの円滑な回転を阻害するおそれがある。プーリの円滑な回転が阻害されると、設備トラブルや火災等が生じるおそれがあり、搬送作業の安全性が低下してしまう。
本発明は、上述したような問題点に着目してなされたもので、コンベアベルトのスカートとの接触部分に生じる磨耗を大幅に低減することにより、搬送作業の安全性を向上可能なベルトコンベアのスカート構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明のうち、請求項1に記載した発明は、コンベアベルトの搬送面側に当該搬送面と隙間を空けて配置されるスカート支持部材と、そのスカート支持部材に支持されて下方に延び、且つ前記搬送面と接触して前記隙間を閉塞するスカートと、を備えたベルトコンベアのスカート構造において、
前記スカートは、可撓性を有する薄板状または薄膜状の部材であり、且つ下端が前記コンベアベルトの幅方向内側へ向いた状態で前記スカート支持部材から前記搬送面上へ垂下し、
前記スカートの前記搬送面との接触部分は、当該接触部分の自重によって前記搬送面と接触することを特徴とするものである。
【0008】
本発明によると、スカートが、可撓性を有する薄板状または薄膜状の部材によって形成されるとともに、下端がコンベアベルトの幅方向内側へ向いた状態で、スカート支持部材から搬送面上へ垂下しているため、スカートと搬送面との接触状態が安定し、スカートと搬送面との間に隙間が形成されない。また、スカートの搬送面との接触部分が、この接触部分の自重によって搬送面と接触しているため、コンベアベルトの移動時に、コンベアベルトのスカートとの接触部分に生じる磨耗が大幅に低減され、スカートと搬送面との間に隙間が形成されない。
【0009】
次に、請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した発明であって、前記スカートは、スカート取付け部材を用いて前記スカート支持部材に支持され、
前記スカート取付け部材は、前記スカートを挟んで前記スカート支持部材と対向して配置される押圧部と、その押圧部を前記スカートへ押圧する押圧手段と、を備えることを特徴とするものである。
本発明によると、押圧手段によって、スカートのスカート支持部材への支持状態を調節することが可能となるため、スカートの交換作業や、スカートのコンベアベルトの搬送面との接触状態の調節作業が容易となる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、スカートとコンベアベルトの搬送面との間に隙間が形成されないため、コンベアベルトからの搬送物の落下が防止され、搬送作業の安全性を向上させることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
次に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
まず、図1を参照して本発明のベルトコンベアのスカート構造の構成を説明する。なお、図2から図5に示した従来のベルトコンベアのスカート構造と同様の構成については、同一符号を付して説明する。
図1に示すように、コンベアベルト1は無端状に形成されており、搬送面2上へ土砂や石炭等の搬送物4を投入供給するシュート(図示せず)の下方に配置されている。また、コンベアベルト1は、図外のプーリに巻きつけられており、プーリに連結された図外のモータが駆動してプーリが回転すると、このプーリの回転に伴って移動し、搬送面2上に投入供給された搬送物4を搬送する。
【0012】
本実施形態のベルトコンベアのスカート構造は、コンベアベルト1の搬送面2側に配置されたスカート支持部材6と、スカート支持部材6に支持されて下方に延びるスカート8を備えている。なお、本実施形態では、スカート支持部材6及びスカート8が、搬送面2のコンベアベルトの幅方向両側に配置されている場合を例にあげて説明しており、図1では、搬送面2のコンベアベルトの幅方向両側に配置されているスカート支持部材6及びスカート8のうちの、一方のみを示している。
スカート支持部材6は、搬送物4の搬送方向に沿って延在するとともに、搬送面2に対して略直角をなす厚板状の部材であり、ベルトコンベアの架台(図示せず)に固定されて、
コンベアベルト1の搬送面2側に、搬送面2と隙間Aを空けて配置されている。
【0013】
スカート8は、搬送物4の搬送方向に沿って延在して配置され、可撓性を有する薄板状または薄膜状の部材、例えば、厚さが1mm〜4mmのゴムや布等によって形成されている。また、スカート8は、スカート支持部材6から搬送面2上へ垂下して、スカート8の一部が湾曲することにより、下端8aがコンベアベルトの幅方向内側へ向いた状態で搬送面2と接触することにより、隙間Aを閉塞している。スカート8の搬送面2との接触部分Cは、接触部分Cの自重によって搬送面2と接触している。すなわち、スカート8は、スカート8自体が有する剛性や弾性によって、搬送面2に対して押圧力を付勢することがない物性の材料によって形成されている。
【0014】
スカート取付け部材10は、押圧部12と、フレーム部材14と、挿通部材16を備えている。
押圧部12は、スカート8を挟んでスカート支持部材6と対向して配置されており、コンベアベルトの幅方向外側へ突出した突出部18が結合されている。突出部18には、搬送物4の搬送方向に貫通する第一貫通孔20が形成されており、第一貫通孔20は、コンベアベルトの上下方向に沿った長さが、コンベアベルトの幅方向外側からコンベアベルトの幅方向内側へ向かうにつれて短くなるように形成されている。
【0015】
フレーム部材14は、略コ字型をなし、開口側をコンベアベルトの幅方向内側に向けて、スカート支持部材6に結合されており、コンベアベルトの幅方向に貫通する第二貫通孔22が形成されている。第二貫通孔22は、押圧部12に結合された突出部18が挿通可能な形状寸法に形成されている。
挿通部材16は、搬送物4の搬送方向に沿って延在する柱状部材であり、コッターによって形成されている。また、挿通部材16は、後述するように、突出部18が第二貫通孔22内に挿通されるとともに、第一貫通孔20の少なくとも一部がフレーム部材14よりもコンベアベルトの幅方向外側へ突出した状態で、第一貫通孔20内に挿通されることにより、突出部18のコンベアベルトの幅方向内側への移動を規制する規制部材を構成している。
【0016】
また、上述した、フレーム部材14、挿通部材16、突出部18、第一貫通孔20及び第二貫通孔22は、それぞれ、後述するように、スカート8をスカート支持部材6に支持した状態で、押圧部12がスカート8へ押圧される形状寸法に形成されている。すなわち、これらのフレーム部材14、挿通部材16、突出部18、第一貫通孔20及び第二貫通孔22は、押圧部12をスカート8へ押圧する押圧手段を構成している。
【0017】
以下、スカート取付け部材10を用いた、スカート8をスカート支持部材6に支持する手順について説明する。
まず、スカート支持部材6のコンベアベルトの幅方向内側において、スカート8の下端8aがコンベアベルトの幅方向内側へ向いた状態で、搬送面2上に垂下して搬送面2と接触する位置に、スカート8を配置する。
【0018】
次に、押圧部12を、スカート8を挟んでスカート支持部材6と対向する位置に配置するとともに、突出部18を、コンベアベルトの幅方向内側から第二貫通孔22内に挿通して、押圧部12をスカート8へ押圧する。このとき、第一貫通孔20のうちコンベアベルトの幅方向外側の部分を、フレーム部材14よりもコンベアベルトの幅方向外側へ突出させる。
【0019】
そして、第一貫通孔20の、フレーム部材14よりもコンベアベルトの幅方向外側へ突出させた部分に、搬送物4の搬送方向に沿って挿通部材16を挿通することにより、突出部18のコンベアベルトの幅方向内側への移動を規制して、スカート取付け部材10によるスカート支持部材6へのスカート8の支持状態を保持する。
なお、スカート8の支持状態を解除する際は、挿通部材16を第一貫通孔20内から抜き出し、突出部18をコンベアベルトの幅方向内側へ移動させることによって、押圧部12をコンベアベルトの幅方向内側へ移動させる。
【0020】
次に、本実施形態の作用・効果等を説明する。
搬送物4をシュートから搬送面2上に投入供給し、モータを駆動してプーリを回転させ、コンベアベルト1を移動させると、搬送物4が、コンベアベルト1の上流側から下流側へ搬送される。
このとき、スカート8と搬送面2との接触部分Cは、接触部分Cの自重によって搬送面2と接触して、スカート支持部材6と搬送面2との隙間Aを閉塞している。また、スカート8は、スカート8自体が有する剛性や弾性によって、搬送面2に対して押圧力を付勢することがない物性の材料によって形成されている。このため、コンベアベルト1の移動時に、コンベアベルト1のスカート8との接触部分に生じる磨耗は、大幅に低減される。
【0021】
ここで、スカート8への搬送物4の接触等の要因によりスカート8を交換する必要がある場合は、挿通部材16を第一貫通孔20から抜き出し、押圧部12をコンベアベルトの幅方向内側へ移動させて、スカート8の支持状態を解除する。そして、交換対象となるスカート8を新しいスカート8に交換し、この新しいスカート8に押圧部12を押圧した後、第一貫通孔20に挿通部材16を挿通して、突出部18のコンベアベルトの幅方向内側への移動を規制し、スカート取付け部材10によるスカート支持部材6へのスカート8の支持状態を保持する。
【0022】
また、スカート8への搬送物4の接触等の要因により、スカート8と搬送面2との接触状態を調節する必要がある場合は、まず、上述したスカート8の交換手順と同様に、スカート8の支持状態を解除する。そして、スカート8と搬送面2との接触状態を、任意の状態に調節した後、スカート支持部材6と押圧部12によるスカート8の支持状態を保持する。
【0023】
したがって、本実施形態のベルトコンベアのスカート構造であれば、スカート8と搬送面2との接触部分Cが、接触部分Cの自重によって搬送面2と接触している。また、スカート8は、スカート8自体が有する剛性や弾性によって、搬送面2に対して押圧力を付勢することがない物性の材料によって形成されている。このため、コンベアベルト1の移動時に、コンベアベルト1のスカート8との接触部分に生じる磨耗を大幅に低減することが可能となる。その結果、コンベアベルト1の磨耗部分によってプーリの円滑な回転が阻害される可能性が低減されるため、モータにかかる負荷の増加が防止され、搬送作業に係るコストの増加が防止される。また、プーリの円滑な回転が阻害される可能性が低減されるため、設備トラブルや火災等が発生する可能性を低下させることが可能となり、搬送物4の搬送作業の安全性を向上させることが可能となる。
【0024】
また、本実施形態のベルトコンベアのスカート構造であれば、スカート8が、スカート8と搬送面2との接触部分Cの自重によって搬送面2と接触することによって、スカート支持部材6と搬送面2との隙間Aが閉塞されている。その結果、搬送物4がコンベアベルトの幅方向外側へ移動しても、搬送物4が隙間Aから落下することが防止され、搬送物4の落下に起因する発塵等が抑制されるため、環境汚染の発生要因を低減することが可能となる。
【0025】
さらに、本実施形態のベルトコンベアのスカート構造であれば、スカート8の搬送面2との接触部分Cが、この接触部分Cの自重によって搬送面2と接触している。このため、コンベアベルト1の移動時に、コンベアベルト1のスカート8との接触部分に生じる磨耗が大幅に低減されるため、スカート8と搬送面2との間に隙間が形成されない。その結果、搬送物4がコンベアベルトの幅方向外側へ移動しても、搬送物4が隙間Aから落下することが防止され、搬送物4の落下に起因する発塵等が抑制されるため、環境汚染の発生要因を低減することが可能となる。
【0026】
また、本実施形態のベルトコンベアのスカート構造であれば、スカート8が可撓性を有しているとともに、スカート支持部材6から搬送面2上へ垂下した状態で搬送面2と接触して、隙間Aを閉塞している。このため、搬送面2のコンベアベルトの上下方向の位置が一定でない場合、すなわち、スカート8と搬送面2の接触状態が一定でない場合であっても、スカート8によって隙間Aを確実に閉塞することが可能となる。その結果、搬送物4がコンベアベルトの幅方向外側へ移動しても、搬送物4が隙間Aから落下することが防止され、搬送物4の落下に起因する発塵等が抑制されるため、環境汚染の発生要因を低減することが可能となる。
【0027】
また、本実施形態のベルトコンベアのスカート構造であれば、スカート8の下端8aがコンベアベルトの幅方向内側を向いた状態で、スカート8が搬送面2と接触している。このため、搬送物4がコンベアベルトの幅方向外側に移動しても、この移動した搬送物4にが、スカート8搬送面2との間に侵入する可能性を低減することが可能となる。その結果、搬送物4がコンベアベルトの幅方向外側へ移動しても、搬送物4が隙間Aから落下することが防止され、搬送物4の落下に起因する発塵等が抑制されるため、環境汚染の発生要因を低減することが可能となる。
【0028】
また、本実施形態のベルトコンベアのスカート構造であれば、スカート8が、スカート取付け部材10を用いて、スカート支持部材6に支持されているため、スカート8の交換作業や、スカート8の搬送面2との接触状態の調節作業が容易となる。その結果、ベルトコンベアのメンテナンスが容易となるため、ベルトコンベアのメンテナンスに係る作業効率を向上させることが可能となるとともに、ベルトコンベアのメンテナンスに係る作業コストを低減可能となる。
【0029】
なお、本実施形態のベルトコンベアのスカート構造では、スカート8が、スカート取付け部材10を用いてスカート支持部材6に支持されている構成としたが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、スカート8を、スカート取付け部材10を用いずに、スカート支持部材6に接着することにより、スカート支持部材6に支持する構成としてもよい。
【0030】
また、本実施形態のベルトコンベアのスカート構造では、押圧部12をスカート8へ押圧する押圧手段を、フレーム部材14、挿通部材16、突出部18、第一貫通孔20及び第二貫通孔22から構成したが、押圧手段の構成は、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、回転軸が搬送物4の搬送方向に沿って配置されたヒンジによって、押圧手段を構成してもよい。
【0031】
さらに、本実施形態のベルトコンベアのスカート構造では、スカート8を、搬送面2との接触部分Cの自重によって搬送面2と接触している構成としたが、これに加えて、接触部分Cに、コンベアベルト1との摩擦抵抗を低減する潤滑膜を形成してもよい。この場合、コンベアベルト1の移動時に、コンベアベルト1のスカート8との接触部分に磨耗が生じる可能性が更に低減される。
【0032】
また、本実施形態のベルトコンベアのスカート構造では、スカート支持部材6及びスカート8を、搬送面2のコンベアベルトの幅方向両側に配置したが、これに限定されるものではない。すなわち、スカート支持部材6及びスカート8を、搬送面2のコンベアベルトの幅方向両側のうち、一方のみに配置してもよい。
また、本実施形態のベルトコンベアのスカート構造では、スカート支持部材6をスカート8よりもコンベアベルトの幅方向外側に配置し、押圧部12をスカート8よりもコンベアベルトの幅方向内側に配置した構成としたが、これに限定されるものではない。すなわち、スカート支持部材6をスカート8よりもコンベアベルトの幅方向内側に配置し、押圧部12をスカート8よりもコンベアベルトの幅方向外側に配置した構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明のベルトコンベアのスカート構造を示す図である。
【図2】従来のベルトコンベアのスカート構造を示す図である。
【図3】図2のIII−III線断面図を示す図である。
【図4】従来のベルトコンベアのスカート構造を示す図である。
【図5】従来のベルトコンベアのスカート構造を示す図である。
【符号の説明】
【0034】
1 コンベアベルト
2 搬送面
4 搬送物
6 スカート支持部材
8 スカート
10 スカート取付け部材
12 押圧部
14 フレーム部材
16 挿通部材
18 突出部
20 第一貫通孔
22 第二貫通孔
24 プーリ
26 シュート
28 低摩耗性樹脂板状体
30 中空緩衝体
32 基板
34 ガイド部材
A スカート支持部材とコンベアベルトの搬送面との隙間
B スカートとコンベアベルトの搬送面との隙間
C スカートのコンベアベルトの搬送面との接触部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンベアベルトの搬送面側に当該搬送面と隙間を空けて配置されるスカート支持部材と、そのスカート支持部材に支持されて下方に延び、且つ前記搬送面と接触して前記隙間を閉塞するスカートと、を備えたベルトコンベアのスカート構造において、
前記スカートは、可撓性を有する薄板状または薄膜状の部材であり、且つ下端が前記コンベアベルトの幅方向内側へ向いた状態で前記スカート支持部材から前記搬送面上へ垂下し、
前記スカートの前記搬送面との接触部分は、当該接触部分の自重によって前記搬送面と接触することを特徴とするベルトコンベアのスカート構造。
【請求項2】
前記スカートは、スカート取付け部材を用いて前記スカート支持部材に支持され、
前記スカート取付け部材は、前記スカートを挟んで前記スカート支持部材と対向して配置される押圧部と、その押圧部を前記スカートへ押圧する押圧手段と、を備えることを特徴とする請求項1記載したベルトコンベアのスカート構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−131427(P2007−131427A)
【公開日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−327146(P2005−327146)
【出願日】平成17年11月11日(2005.11.11)
【出願人】(000001258)JFEスチール株式会社 (8,589)
【Fターム(参考)】