説明

ベーゴマ玩具

【課題】グリップ部材を使用することにより、誰にでもベーゴマ本体に紐体を容易に巻きつけることができるベーゴマ玩具を提供すること。
【解決手段】ベーゴマ玩具をベーゴマ本体1と、該ベーゴマ本体1を支持するグリップ部材2とで構成し、上記グリップ部材2は上記ベーゴマ本体1を支持する支持部材41と、該支持部材41で支持した状態でベーゴマ本体1に巻き回した紐体3の余長を係合させる係合部52、55とを備え、上記支持部材41は上記ベーゴマ玩具1を固定する固定手段64を備え、該固定手段64は上記ベーゴマ本体1への係脱を操作可能にし、上記ベーゴマ本体1には上記支持部材41を係合させる係合口20と、該係合口20の内部に上記固定手段64に係合する係合部36を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベーゴマ玩具、詳しくはベーゴマ本体と、このベーゴマ本体を支持するグリップ部材とからなり、一方の手でグリップ部材を握り、他方の手でグリップ部材で支持したベーゴマ本体に紐体を巻きつけられるようにしたベーゴマ玩具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、コマを回して他のコマとぶつけ合って遊ぶコマ回しが昔から楽しまれており、その中でもベーゴマが子供たちに受け入れられていた。このベーゴマは紐を巻きまわし、巻き回した紐を一気に巻き戻すことにより、ベーゴマに回転を付与させるものであったが、紐の巻き回しが難しいため、新しいコマ玩具が本出願人から提案され実用に供されている
(例えば、特許文献1)。
【0003】
このコマ玩具は、シュータに差し込んだラック部材を引き操作することによってコマ玩具を回転させるようにしたもので、コマ玩具に紐を巻きつける必要がなく、誰でも簡単にコマ玩具を回転させることはできるものであった。
【特許文献1】登録実用新案第3037318号公報(「0024」、図11参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする問題点は、上述のコマ玩具は、コマ玩具を落とす場所の上方にシュータを保持し、ラック部材を引き操作するだけで目的の場所にコマ玩具を落とすことができるが、従来のコマ玩具に紐を巻きつけコマ玩具を目的の場所に放り出すようにして回転させるための技術を必要としないもので、遊戯者の経験や技術が遊びの優劣に反映されない点であった。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決し、グリップ部材を使用することにより、誰にでもベーゴマ本体に紐体を容易に巻きつけることができ、従来のベーゴマのように巻きつけた紐の巻き戻しでベーゴマ本体を回転させるとともに、ベーゴマ本体の落とし所や回転の強さを競うことができ、シュータを使ってコマ玩具を回転させるコマ玩具では味わうことのできないベーゴマ本来の遊びができるベーゴマ玩具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために本発明に係るベーゴマ玩具は、以下の要件を備えることを特徴とする。
(イ)上記ベーゴマ玩具はベーゴマ本体と、該ベーゴマ本体を支持するグリップ部材とから構成され、一方の手で上記グリップ部材を握り、他方の手で上記ベーゴマ本体に紐体を巻きつけられること
(ロ)上記グリップ部材は上記ベーゴマ本体を支持する支持部材と、該支持部材で支持した状態でベーゴマ本体に回転を付与するためにベーゴマ本体に巻き回した紐体の余長を係合させる係合部とを備えること
(ハ)上記支持部材は上記ベーゴマ玩具を固定する固定手段を備え、該固定手段は上記ベーゴマ本体への係脱が操作可能であること
(ニ)上記ベーゴマ本体には上記支持部材が係合する係合口と、該係合口の内部に上記固定手段に係合する係合部を設けたこと
なお、前記ベーゴマ玩具は、以下の要件を備えるようにしてもよい。
(イ)上記ベーゴマ本体は、略逆円錐台状に形成されるとともに底面から回転軸が突出して形成され、該回転軸の周面には突縁が周設されていること
(ロ)上記ベーゴマ本体の側面には、コマ玩具に回転力を付与するために用いる紐体の巻きはじめを係合させるための切欠きが少なくとも1つ形成されていること
(ハ)上記ベーゴマ本体の底部には、上記切欠きから上記回転軸部の側面にかけて、上記紐体をガイドするガイド溝が構成されていること
さらに、前記ベーゴマ本体は、錘部材を含む複数の部材を層状に重ねて構成されるようにしてもよい。
【発明の効果】
【0007】
請求項1の発明によれば、ベーゴマ本体にグリップ部の支持部材を係合させる係合口を設け、この係合口に支持部材を差し込むとともに固定手段でベーゴマ本体をグリップ部材に固定することができ、一方の手で上記グリップ部材を握り、他方の手で上記ベーゴマ本体に紐体を巻きつけられるので、ベーゴマ本体を摘んで紐を巻き回すに済むので、誰にでも簡単にひもの巻き回しができるベーゴマ玩具を実現することができる。
【0008】
請求項2の発明によれば、紐の巻き始めを切欠きに係合させ、この切欠きから回転軸に向けて形成されたガイド溝にそって回転軸まで案内し、回転軸から巻き始めるので、ベーゴマ本体に紐が巻き付けやすくなる。
【0009】
請求項3の発明によれば、玩具本体を錘部材を含む複数の部材を層状に重ねて構成したので、各部材に色や形状などの特性を持たせた場合は、部材の組み合わせでオリジナリティのあるベーゴマ玩具を構築することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図1は本発明に係るベーゴマ玩具Aの構成を示す斜視図で、このベーゴマ玩具Aはベーゴマ本体1と、このベーゴマ本体1を支持するグリップ部材2と、ベーゴマ本体1に回転を付与する紐体3とから構成されている。
【0011】
ベーゴマ本体1は、図2に示すように、ベース部材5と、ベース部材5の底面から下方に突出させる回転軸部6と、ベース部材5の内部に収容される錘部材7と、該錘部材7を収容した状態で、ベース部材5の上に配置される天板8とを層状に組み付けたもので、天板8の上にはシール9が貼り付けるようにしたものである。
【0012】
回転軸部6は逆円錐状の基部10の上面に基部10の径よりもやや小さな径の嵌合筒11が膨出して形成され、中央にはネジ孔12が形成されている。そして、基部10の外周部は玩具玩具本体1に巻きつける紐体3の巻き始めが回転軸部6から下方にずれないようにするための張り出し部13を構成している。
【0013】
なお、上記紐体3の回転軸部6への最初の巻きつけは張り出し部13の上からになるが、回転軸部6を太くしたことにより、巻き距離を短縮(巻き回数の減少)することができ、紐体3を巻きやすくした。
【0014】
ベース部材5は、逆円錐台状で上面が開口し、内部に錘部材7を収容できるように擂鉢状に形成されている。そして、底面には上記回転軸部6の嵌合筒11を嵌め合わせる嵌合穴15が形成され、上面16には環状に壁17が形成され、この壁17は一部が切り欠かれ、後述するグリップ部材2の支持部60を差し込む為の係合口20を形成している。
【0015】
この壁17の高さは紐体3の太さよりやや低く形成され、上記天板8を重ねた際、ベース部材5の上面16と天板8の下面とで紐体3を挟んで固定する固定溝18を構成するようになっている。
【0016】
なお、壁17の中央部分は上方に少し膨出し、後述する天板8を重ねたとき、天板8とベース部材5との取り付け位置が正しくなるように天板8に形成されている係合凹部31に係合する係合凸部19が形成されている。
【0017】
そして、係合口20の中央には切欠き21が形成され、ベース部材5の周面には紐体3を上記切欠き21から回転軸部6に案内するガイド溝22が、この切欠き21に連続して形成されている(図3(a)参照)。
【0018】
また、切欠き21に直交する位置の周面には、巻き回した紐体3を固定溝17に導くガイド部23が切りかかれて形成されている(図3(b)参照)。
【0019】
錘部材7は、鉛や鉄などの金属で、上記ベース部材5の内側に収容できるように、ほぼ相似して形成され、上面25には円弧状の壁26が対向して形成され、この2つの壁26、26の空間に、後述するグリップ部材2の支持部60が差し込めるようになっている。
【0020】
そして底面には上述の回転軸部6の嵌合筒11に嵌合する嵌合凸部27が下方に膨出し、中央には縦にネジ29を通すための貫通孔28が上面から下面に貫通して形成されている。
【0021】
この錘部材7をベース部材5の内側に収容したときには、錘部材7の上面25と、ベース部材5の上面16とが面一なり、錘部材7の壁26の上面と、ベース部材5の壁17の上面とが面一なり、嵌合凸部27が回転軸部6の嵌合筒11に嵌めあわされ、回転軸部6とベース部材5と錘部材7とが一体になるように形成されている。
【0022】
天板8は、円板状に形成され、中央にはネジ29を差し込む孔30が形成され、裏面には、図4に示すように、ベース部材5に形成された係合凸部19に係合する係合凹部31が形成され、係合凹部31に直交する方向の周縁には紐体3を咬みこませる切欠き32が形成され、この切欠き32は天板8をベース部材5と連結したときにはベース部材5の切欠き21と対応する位置に形成されている。
【0023】
そして、中央には支柱35が突出し、この支柱35の中央にはネジ29を通す貫通孔30が形成されている。さらに、支柱35の両側には後述するグリップ部材2の固定手段64に係合し、グリップ部材2にベーゴマ本体1が固定がされるための係合軸36が形成されている。
【0024】
グリップ部材2は、片手(例えば、右手)で握ることができるように右側面は波状に湾曲して薬指、小指を掛ける指掛り43が形成され、指掛り43の前後には紐体3の余長を係合させる係合部52、55が形成されている。このグリップ部材2は、図5の平面側分解斜視図に示すように、上グリップ部材40と、ベーゴマ本体1を支持する支持部材41と、下グリップ部材42とから構成され、上グリップ部材40及び下グリップ部材42の右側部と後部とにはそれぞれ第1と第2との2つの張り出し部44、45と張り出し部46、47とが形成され、前面には支持部材41の前部を突出させる開口部48が形成されている。
【0025】
そして上グリップ部材40の内側面には、図6に示すように、開口部48の後方に、後述する支持部材41の側面に形成された係合凹部62に係合し、支持部材41を両側からスタビライズする2本の柱で構成されたスタビライザ50が形成されている。
【0026】
また、第1の張り出し部44は側壁51よりも低く形成され、上グリップ部材40と下グリップ部材42とを結合したとき下グリップ部材42の第1の張り出し部46との間にクリアランスができ、第1の張り出し部44と第1の張り出し部46とで紐体3の余長を係合させる係合部52を構成するようになっている。
【0027】
一方、第2の張り出し部45は、側壁51の略中央に形成され、上面には楔状に突起53が形成され、上グリップ部材40と下グリップ部材42とを結合したとき下グリップ部材42の第2の張り出し部47との間にクリアランスができ、第2の張り出し部45と第2の張り出し部47とで紐体3の余長を係合させる係合部55を構成するとともに、突起53が紐体3に食い込んで紐体3を係止するようになっている。
【0028】
下グリップ部材42は、図5に示すように、開口部48の後方に後述する支持部材41の底面に突出した操作ボタン61を突出させるとともに、前後方向のスライドをガイドするガイド孔56が形成され、第1の張り出し部46と、第2の張り出し部47とは側壁57と面一で突出して形成され、第2の張り出し部47の上面には紐体3に食い込んで紐体3を係止する楔状の突起58が形成されている。
【0029】
支持部材41は前部にベーゴマ本体1を支持する支持部60が形成され、略中央の下面には上記下グリップ部材42に形成されたガイド穴56から下方に突出する操作ボタン61が突出して形成され、両側面には上述の上グリップ部材40に形成されたスタビライザ50に係脱する係合凹部62が形成されている。上記支持部60は先端から前後方向に天板8に形成された係合軸36の径よりもやや狭いスリット63が形成され、このスリット63には天板8に形成された係合軸36に係合し、支持部材41でベーゴマ本体1をグリップ部材2に固定する固定手段64である固定溝が形成されている。
【0030】
なお、支持部60で支持したベーゴマ本体1を発射する際、ベーゴマ本体1が支持部60から外れ易いように支持部60の先端部65は外側の角が円弧状に切りかかれている。
【0031】
上記支持部材41は、図7(a)の下グリップ部材42を外した状態の底面図に示すように、支持部60がグリップ部材2の先端から前方に突出しているので、図7(b)に示すように、支持部60の先端をベーゴマ本体1に差し込むとベーゴマ本体1は開口部20に支持部60が差し込まれた状態でグリップ部材2に支持されているが、グリップ部材2を振り操作すれば容易に支持部60から離脱する状態である。この状態で、操作ボタン61を前方にスライド操作し、支持部60を前方に押し出すと、支持部60のスリット63が天板8に形成された係合軸36に係合し、さらに押し出すと固定手段64が係合軸36に係合し、ベーゴマ本体1はグリップ部材2に固定された状態で支持することができる(図7(c)参照)。
【0032】
次に、上記グリップ部材2を使用してベーゴマ本体1に紐体3を巻きつける操作を説明する。この巻き方には2種類の巻き方があるので、以下順次説明する。なお、上記紐体3の始端には結び目で構成されたコブ70が1つ設けられ、他端には指を掛ける指掛け71が取り付けられている。
【0033】
先ず、第1の巻き方は、図8(a)に示すように、支持部60のスリット63に紐体3の先端をセットする。次に、図8(b)に示すように、ベーゴマ本体1を支持部60に差し込むと、ベーゴマ本体1の切欠き部32に紐体3が咬みこむので、コブ70が天板8の上面に圧接するまで紐体3を引く。次に、図8(c)に示すように、操作ボタン61を前方に押し操作して、固定手段64を係合軸36に係合させ、ベーゴマ本体1をグリップ部材2に固定する。ベーゴマ本体1を固定したら、図8(d)に示すように、紐体3を反時計方向に巻き回し、図8(e)に示すように、紐体3の余長を係合部52に係合させ、さらに係合部55に係合させる。この状態では係合部55内に突出した突起53、突起58で紐体3が固定され、ベーゴマ本体1に巻き回した紐体3は緩むようなことはない。
【0034】
上述のように、ベーゴマ本体1はグリップ部材2に支持されているので、ベーゴマ本体1に紐体3を巻きつける際、手でベーゴマ本体1を掴んで巻き必要がなく容易に巻き操作ができる。
【0035】
ベーゴマ本体1を回転させるときは、図8(f)に示すように、グリップ部2を握りながら、人差し指でベーゴマ本体1をグリップ部材2押し付けた状態で、操作ボタン61を後方にスライド操作し、支持部材41を後退させて支持部60の固定手段64とベーゴマ本体1の係合軸36との係合を外した後、図8(g)に示すように、人差し指をベーゴマ本体1から離し、離した人差し指を張り出し部44に掛け、薬指、小指を指掛り43に掛けてグリップ部材2を手の平と薬指、小指とでしっかり握って、矢印a方向に強く振り出せば、紐体3は係合部55内の突起53、58に押さえられているのでベーゴマ本体1は支持部60(グリップ部材2)から離脱し、紐体3が巻き戻りながら離れるのでベーゴマ本体1に回転を付与することができる。
【0036】
次に、図9(a)〜(g)に基づいて、第2の巻き方を説明する。
【0037】
先ず、ベーゴマ本体1をグリップ部材2の支持部60に支持させ、図9(a)に示すように、操作ボタン61を前方にスライド操作して支持部60の固定手段64をベーゴマ本体1の係合軸36に係合させ、ベーゴマ本体1をグリップ部材2に固定する。
【0038】
次に、紐体3のコブ70が天板8の上に位置するようにして始端を天板8の切欠き32に噛み込ませ、外れないようにコブ70を人差し指で押さえながら、紐体2を切欠き32からガイド溝22に沿って回転軸部6の側面まで案内し(図9(b)参照)、図9(c)に示すように、回転軸部6から巻き始める。この時、回転軸部6には張り出し部13が形成されているので紐体2は回転軸部6から外れることなく確実に回転軸部6に巻きつけることができる。
【0039】
回転軸部6に巻きつけた後、さらにベース部材5の底面に紐体3を巻き回し、底面の外周部まで巻いたらガイド部23からベース部材5の上面に引き出し、図9(d)に示すように、紐体3を固定溝18に咬み込ませた後、コブ70の下を通過させて、紐体3の巻き始めと交差させた後にグリップ部材2の係合部52に係合させる。
【0040】
紐体3の余長はさらに係合部55に係合させる(図9(e)参照)。この状態では係合部55内に突出した突起53、突起58で紐体3が固定され、ベーゴマ本体1に巻き回した紐体3は緩むようなことはない。
【0041】
上述のように、ベーゴマ本体1はグリップ部材2に支持されているので、ベーゴマ本体1に紐体3を巻きつける際、手でベーゴマ本体1を掴んで巻き必要がなく容易に巻き操作ができる。
【0042】
ベーゴマ本体1を回転させるときは、図9(f)に示すように、グリップ部2を握りながら、人差し指でベーゴマ本体1をグリップ部材2押し付けた状態で、操作ボタン61を後方にスライド操作し、支持部材41を後退させて支持部60の固定手段64とベーゴマ本体1の係合軸36との係合を外した後、図9(g)に示すように、人差し指をベーゴマ本体1から離し、離した人差し指を張り出し部44に掛け、薬指、小指を指掛り43に掛けてグリップ部材2を手の平と薬指、小指とでしっかり握って、矢印a方向に強く振り出してシュートすれば、紐体3は係合部55内の突起53、58に押さえられているのでベーゴマ本体1は支持部60(グリップ部材2)から離脱し、紐体3が巻き戻りながら離れるのでベーゴマ本体1に回転を付与することができる。
【0043】
上述の第2の巻き方では、ベーゴマ本体1に巻きつけた紐体3は巻き始めと巻き終わりとが、図9(d)に示すように、交差しているので、第1の巻き方よりもシュート時にかえしが利いて、コントロール性を向上させることができるので、ゲーム盤上の目的の場所により確実にシュートさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明に係るベーゴマ玩具の構成を示す斜視図
【図2】ベーゴマ本体の構成を説明する分解斜視図
【図3】(a)(b)は上記ベーゴマ玩具の正面図及び側面図
【図4】上記ベーゴマ玩具の天板の底面側斜視図
【図5】グリップ部材の分解斜視図
【図6】上グリップ部材と支持部材の底面側斜視図
【図7】(a)〜(c)は、ベーゴマ本体とグリップ部材との関係を説明する下グリップ部材を外した状態の底面図
【図8】(a)〜(g)は、グリップ部材を使用して紐体をベーゴマ本体に巻き付ける巻き付け操作を説明する斜視図
【図9】(a)〜(g)は、グリップ部材を使用して紐体をベーゴマ本体に巻き付ける巻き付け操作の他の例を説明する斜視図
【符号の説明】
【0045】
1 ベーゴマ本体
2 グリップ部材
3 紐体
20 係合口
36 係合部
41 支持部材
52 係合部
53 係合部
64 固定手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の要件を備えることを特徴とするベーゴマ玩具。
(イ)上記ベーゴマ玩具はベーゴマ本体と、該ベーゴマ本体を支持するグリップ部材とから構成され、一方の手で上記グリップ部材を握り、他方の手で上記ベーゴマ本体に紐体を巻きつけられること
(ロ)上記グリップ部材は上記ベーゴマ本体を支持する支持部材と、該支持部材で支持した状態でベーゴマ本体に回転を付与するためにベーゴマ本体に巻き回した紐体の余長を係合させる係合部とを備えること
(ハ)上記支持部材は上記ベーゴマ玩具を固定する固定手段を備え、該固定手段は上記ベーゴマ本体への係脱が操作可能であること
(ニ)上記ベーゴマ本体には上記支持部材が係合する係合口と、該係合口の内部に上記固定手段に係合する係合部を設けたこと
【請求項2】
以下の要件を備えることを特徴とする、請求項1記載のベーゴマ玩具。
(イ)上記ベーゴマ本体は、略逆円錐台状に形成されるとともに底面から回転軸が突出して形成され、該回転軸の周面には突縁が周設されていること
(ロ)上記ベーゴマ本体の側面には、コマ玩具に回転力を付与するために用いる紐体の巻きはじめを係合させるための切欠きが少なくとも1つ形成されていること
(ハ)上記ベーゴマ本体の底部には、上記切欠きから上記回転軸部の側面にかけて、上記紐体をガイドするガイド溝が構成されていること
【請求項3】
前記ベーゴマ本体は、錘部材を含む複数の部材を層状に重ねて構成される、請求項1及び2記載のベーゴマ玩具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−209559(P2007−209559A)
【公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−33106(P2006−33106)
【出願日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【出願人】(000003584)株式会社タカラトミー (248)
【出願人】(591056846)株式会社東京ユニーク (15)
【Fターム(参考)】