説明

ベースコンクリート成形部材、これを含む浄化設備、及び、浄化設備の設置方法

【課題】 軽量であって、施工期間の短縮を実現し、高品質のベースコンクリートを安定して製造することができ、且、すっきりとした外観にて省スペース化を達成しうるベースコンクリート成形部材、これを含む浄化設備及び浄化設備の設置方法を提供する。
【解決手段】 蓋板部10は一面側101に脚部15が立設されている。貫通孔17は、蓋板部10の面内に備えられ、蓋板部10を他面側102から一面側101に貫通している。ベースコンクリート成形部材1は、ブロワ3と、浄化槽7と組み合わされて浄化設備に用いられる。浄化槽7は、立ち上がり部71を有する外部接続用配管70を含む。ブロワ3は、送風管30を含み、ベースコンクリート成形部材1の他面側102に載置され、送風管30が、貫通孔17を通して、外部接続用配管70の立ち上がり部71に接続されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベースコンクリート成形部材に関し、より具体的には、浄化槽用ブロワやその他の浄化槽用付属設備機器を載置するために備えられるベースコンクリートの成形に用いられる部材、これを含む浄化設備、及び、浄化設備の設置方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、環境保護の観点から普及が推進されている家庭用浄化設備は、特許文献1乃至3に示すように、屎尿や生活雑排水を浄化する浄化槽と、浄化槽へ一定の空気を送るブロワ(送風装置)とを含む。
【0003】
この種の浄化槽用ブロワは、通常、接続される浄水槽ともに屋外に設置されるため、湿気や粉塵、挨、砂などの影響が直接及ぶことがないよう、地面への直置きを避けて据付けを行なう必要がある。具体的には、地中に埋設された浄化槽の近傍にベースコンクリートを形成し、このベースコンクリート上に浄化槽用ブロワを載置することが一般的である。この構成によると浄化槽用ブロワは、地表面から10cm以上を離して設置することができるから、雨や屋外手洗いなどの跳ね水、万一の場合の冠水などに備えることができる。
【0004】
ところで、従来、この浄化槽用ブロワのベースコンクリートは、現場打ちコンクリート工法にて形成されていた。しかし、現場打ちコンクリート工法の場合、型枠の配置工程、配筋工程、コンクリートの打設工程、コンクリートの養生工程、型枠の取り外し工程、浄化槽用ブロワの据付け工程を含み、一連の工程に2〜3日以上を要するため、浄化設備の施工期間が長期化する点で製造コスト、施工コスト上の問題がある。
【0005】
また、形成工程中のコンクリートは、気温や湿度等の気象条件の影響を受けやすい。従って、現場打ちコンクリート工法によると、ベースコンクリートの形成期間が長期化するにしたがって、ベースコンクリートの製品品質を均一化することが困難になる点で問題がある。
【0006】
さらに、ベースコンクリートの製品品質を均一化するには、様々な気象条件を見極め、使用するコンクリートの組成や、養生期間を適宜調整しうる豊富な経験や知識、熟練した技術が、作業従事者に求められる。即ち、現場打ちコンクリート工法によると、ベースコンクリートの形成作業には作業従事者の熟練性を要することになるから、製造効率、施工効率を向上することが困難である点で問題がある。
【0007】
加えて、従来の浄化設備において、ベースコンクリート上に載置されたブロワは、アンカー部品打ちにより固定されることが一般的であるが、ベースコンクリートが現場打ちコンクリート工法により形成されている場合、ブロワの据付け工程時にベースコンクリートに破損、ひび割れ等の不都合が生じたとしても、破損部分の修復作業や再打設作業が困難であり、浄化設備の施工期間が長期化する問題を生じていた。
【0008】
上述した特許文献1乃至3では、上述した問題を解決することができない。
【特許文献1】特開平09−038674号公報
【特許文献2】特開平11−347578号公報
【特許文献3】特開平10−005786号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の課題は、作業効率を向上し、施工期間の短縮を実現しうるベースコンクリート成形部材、これを含む浄化設備、及び、浄化設備の設置方法を提供することである。
【0010】
本発明のもう一つの課題は、軽量化を実現しうるベースコンクリート成形部材、これを含む浄化設備、及び、浄化設備の設置方法を提供することである。
【0011】
本発明の更にもう一つの課題は、高品質、且、高精度のベースコンクリートを安定して製造することができるベースコンクリート成形部材、これを含む浄化設備、及び、浄化設備の設置方法を提供することである。
【0012】
本発明の更にもう一つの課題は、すっきりとした外観にて、省スペース化を達成しうるベースコンクリート成形部材、これを含む浄化設備、及び、浄化設備の設置方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上述した課題を解決するため、本発明は、ベースコンクリート成形部材、それを用いた浄化設備、及び、浄化設備の製造方法について開示する。
【0014】
1.ベースコンクリート成形部材
本発明に係るベースコンクリート成形部材は、蓋板部と、脚部と、貫通孔とを含む。蓋板部は、一面側に脚部が立設されている。貫通孔は、蓋板部の面内に備えられ、蓋板部を他面側から一面側に貫通している。
【0015】
上述した構造によると、本発明に係るベースコンクリート成形部材は、蓋板部と、脚部とを含む。蓋板部は、一面側に脚部が立設されている。従って、本発明に係るベースコンクリート成形部材は、蓋板部の一面側と、脚部とによって囲まれる内部領域を有しており、この内部領域をコンクリートの打設空間として利用できる。
【0016】
更に、内部領域を、配管、電気配線コード等の収納空間として利用することにより、外観をベースコンクリート成形部材の外形によって定まるすっきりとした形態に維持できる。
【0017】
また、本発明に係るベースコンクリート成形部材は、内部領域を有しているから、軽量化が実現される。
【0018】
さらに、本発明に係るベースコンクリート成形部材は、貫通孔を有する。貫通孔は、蓋板部の面内に備えられ、蓋板部を他面側から一面側に貫通しているから、軽量になる。従って、ベースコンクリート成形部材を施工現場へ運搬する作業が容易になるとともに、施工現場においてベースコンクリート成形部材を、設置が予想される位置にとりあえず設置して、いわゆる場所取りを行なうとともに、その後、最終的な位置が決まった場合には、その位置に簡単に移動することができる。
【0019】
本発明の好ましい態様においてベースコンクリート成形部材が、コンクリート材料を含む一体成型物でなる構成によると、予め工場にて製造することができるから、高品質、高精度なベースコンクリート成形部材を提供することができる。また、予め工場にて製造することができるから、蓋板部又は脚部へ、インサート部品やアンカー部品を埋め込むことができる。
【0020】
2.浄化設備
上述したベースコンクリート成形部材は、浄化槽と、ブロワと組み合わされて浄化設備に用いられる。浄化槽は、立ち上がり部を有する外部接続用配管を含む。ベースコンクリート成形部材は、一面側から外部接続用配管の立ち上がり部の上に設置されている。ブロワは、送風管を含み、ベースコンクリート成形部材の他面側に載置され、送風管が、貫通孔を通して、外部接続用配管の立ち上がり部に接続されている
上述したように浄化設備において、ベースコンクリート成形部材は、上述した本発明に係るベースコンクリート成形部材でなる。従って、本発明に係る浄化設備は、上述したベースコンクリート成形部材の利点を全て含む。
【0021】
さらに、ベースコンクリート成形部材は、一面側から外部接続用配管の立ち上がり部の上に設置されている。既に述べたように、ベースコンクリート成形部材は、蓋板部の一面側と、脚部とによって囲まれる内部領域を有しており、外部接続用配管の立ち上がり部は内部領域に収納される。この構成によると、外構業者のアスファルトやコンクリート施工時の破損等様々な外的影響から、外部接続用配管及びその立ち上がり部を保護することができる。
【0022】
また、ベースコンクリート成形部材が一面側から外部接続用配管の立ち上がり部の上に設置されている結果、立ち上がり部が内部領域に収納されている構成によると、外観をベースコンクリート成形部材の外形によって定まるすっきりとした形態に維持し、浄化設備の省スペース化を図ることができる。
【0023】
ブロワは、送風管を含み、ベースコンクリート成形部材の他面側に載置され、送風管が、貫通孔を通して、外部接続用配管の立ち上がり部に接続されている。従って、蓋板部の他面側に載置されているブロワは、浄化槽に空気を送風することができる。
【0024】
本発明に係るベースコンクリート成形部材の好ましい態様において内部領域にコンクリートが打設されている構成によると、ベースコンクリート成形部材は、内部領域に打設されたコンクリートとともに、ブロワのベースコンクリートとして用いることができる。
【0025】
3.浄化設備の設置方法
上述した本発明に係る浄化設備は、第1の態様に係る浄化設備の設置方法と、第2の態様に係る浄化設備の設置方法との、2つの態様にかかる設置方法により設置することができる。
【0026】
まず、本発明の第1の態様に係る浄化設備の設置方法は、第1の工程と、第2の工程と、第3の工程とを含む。第1の工程は、ベースコンクリート成形部材を、蓋板部の一面側から、外部接続用配管の立ち上がり部の上に設置し、且、立ち上がり部を蓋板部の貫通孔を通じて他面側に案内する。第2の工程は、第1の工程の後に、貫通孔を通じて、内部領域にコンクリートを打設する。第3の工程は、第2の工程の後に、ブロワを、蓋板部の他面側に載置し、且、送風管と、立ち上がり部とを接続する。
【0027】
上述した本発明の第1の態様に係る浄化設備の設置方法において、ベースコンクリート成形部材は、上述した本発明に係るベースコンクリート成形部材でなる。従って、本発明に係る浄化設備は、上述したベースコンクリート成形部材の利点を全て含む。
【0028】
例えば、ベースコンクリート成形部材は、蓋板部の一面側と、脚部とによって囲まれる内部領域を有し、且、蓋板部に貫通孔が備えられているから、軽量になる。従って、第1の工程において、ベースコンクリート成形部材を施工現場へ運搬する作業、及び、施工現場においてベースコンクリート成形部材を、設置が予想される位置にとりあえず設置して、いわゆる場所取りを行なうとともに、その後、最終的な位置が決まった場合には、その位置に簡単に移動することができる。さらに、具体的な施工作業においてベースコンクリート成形部材の位置決め作業を実行する際の作業従事者の負担を軽減し、浄化設備の設置作業の効率を向上することができる。
【0029】
上述した本発明の第1の態様に係る浄化設備の設置方法は、第1の工程において、ベースコンクリート成形部材を、蓋板部の一面側から、外部接続用配管の立ち上がり部の上に設置するから、外部接続用配管の立ち上がり部が、蓋板部の一面側と、脚部とによって囲まれる内部領域に収納される。従って、第1の工程以降、外構業者のアスファルトやコンクリート施工時の破損等様々な外的影響から、立ち上がり部を保護することができる。また、立ち上がり部が内部領域に収納されるから、外部配管スペースの他業者との接点をなくし、事前のトラブルを回避することができる。
【0030】
本発明の第1の態様に係る浄化設備の設置方法は、第2の工程において、第1の工程の後に、貫通孔を通じて、内部領域にコンクリートを打設する。従って、第2の工程以降、内部領域に打設されたコンクリートは、ベースコンクリート成形部材の蓋板部及び脚部により被覆されることとなるから、養生期間中の気象条件や、外構業者のアスファルトやコンクリート施工時の破損等様々な外的影響からコンクリートを保護し、高品質、且、高精度のベースコンクリートを安定して製造することができる。
【0031】
また、ベースコンクリート成形部材は、内部領域に打設されたコンクリートの養生期間経過後は、ベースコンクリートの一部を構成することとなるから、型枠の取り外し工程が不要となり、工期の短縮を図ることができる。このような工期の短縮は、コンクリートが、気象条件や、外構業者による破損等様々な外的影響を受けうる期間の短縮を意味するから、高品質、且、高精度のベースコンクリートを安定して製造することができる。
【0032】
本発明の第1の態様に係る浄化設備の設置方法は、第3の工程において、ブロワを、蓋板部の他面側に載置し、且、送風管と、立ち上がり部とを接続する。従って、ブロワから浄化槽に空気を送風することができる。
【0033】
次に、本発明の第2の態様に係る浄化設備の設置方法は、第1の工程と、第2の工程と、第3の工程とを含む。第1の工程は、ベースコンクリート成形部材を、蓋板部の一面側から、外部接続用配管の立ち上がり部の上に設置する。第2の工程は、第1の工程の後に、ブロワを、蓋板部の他面側に載置し、且、貫通孔を通じて、送風管と、立ち上がり部とを接続する。第3の工程は、第2の工程の後に、貫通孔を通じて、内部領域にコンクリートを打設する。
【0034】
本発明の第2の態様に係る浄化設備の設置方法は、第2の工程と、第3の工程との順序が異なる以外は、本発明の第1の態様に係る浄化設備の設置方法と同様の利点を有する。
【0035】
さらに、上述した相違点について、本発明の第2の態様に係る浄化設備の設置方法は、第2の工程においてブロワを蓋板部の他面側に載置し、且、貫通孔を通じて送風管と立ち上がり部とを接続した後に、第3の工程において貫通孔を通じて内部領域にコンクリートを打設する。即ち、本発明の第2の態様に係る浄化設備の設置方法によると、蓋板部にブロワを載置し、ブロワの送風管と、浄化槽の外部接続用配管に備えられた立ち上がり部とを接続した状態で、貫通孔を通じて内部領域にコンクリートを打設することとなるから、コンクリートの養生工程の開始時期を早め、浄化設備の設置に係る工期の短縮を図ることができる。このような工期の短縮は、コンクリートが、気象条件や、外構業者による破損等様々な外的影響を受けうる期間の短縮を意味するから、高品質、且、高精度のベースコンクリートを安定して製造することができる。
【0036】
本発明の他の目的、構成及び利点については、添付図面を参照し、更に詳しく説明する。添付図面は、単に、例示に過ぎない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
図1は本発明の一実施形態に係るベースコンクリート成形部材の平面図、図2は図1に示した2−2線に沿った断面図である。図1及び図2を参照すると、本発明の一実施形態に係るベースコンクリート成形部材は、蓋板部10と、脚部15と、貫通孔17とを含む。ベースコンクリート成形部材は、好ましくは、コンクリート材料を含む一体成型物でなり、蓋板部10と、脚部15とが一体的に成形されている。
【0038】
図1及び図2に示すベースコンクリート成形部材は、蓋板部10の一面側101の全周縁に渡って脚部15が立設されており、一面側101と、脚部15とによって区画された内部領域100を有する。さらに、ベースコンクリート成形部材は、少なくとも一面に開口部16を有する。開口部16は、蓋板部10の一面側101との相対向位置に備えられている。即ち、図1及び図2に示すベースコンクリート成形部材は、一面側101と、脚部15とによって区画された内部領域100を有し、且、一面側101の相対向位置に開口部16が備えられている枡状体である。
【0039】
ベースコンクリート成形部材は、貫通孔17を含む。貫通孔17は、蓋板部10の他面側102の面内に備えられ、蓋板部10を他面側102から一面側101に貫通し、内部領域100に連通している。
【0040】
図1及び図2に示すベースコンクリート成形部材は、貫通孔17が複数備えられている。複数の貫通孔17のそれぞれは矩形状であって、矢印Xで示す長さ方向に間隔d1を隔てて隣接して配置されている。蓋板部10は、隣接する貫通孔17の相互間が、橋桁部分として機能する。
【0041】
上述した構造によると、本発明の一実施形態に係るベースコンクリート成形部材は、蓋板部10と、脚部15とを含む。蓋板部10は、一面側101に脚部15が立設されている。即ち、ベースコンクリート成形部材は、一面側101と、脚部15とによって囲まれた内部領域100を有するから、内部領域100をコンクリート打設空間として利用できる。
【0042】
更に、内部領域100を、配管、電気配線コード等の収納空間として利用することにより、外観をベースコンクリート成形部材の外形によって定まるすっきりとした形態に維持できる。
【0043】
また、ベースコンクリート成形部材は、内部領域100を有するから、軽量になる。さらに、ベースコンクリート成形部材は、貫通孔17を含む。貫通孔17は、蓋板部10の他面側102の面内に備えられ、蓋板部10を他面側102から一面側101に貫通し、内部領域100に連通している。従って、本発明に係るベースコンクリート成形部材は、蓋板部10に貫通孔17を有するから、軽量になる。このようにベースコンクリート成形部材が軽量になる構造によると、ベースコンクリート成形部材を用いて浄化設備を設置する場合、ベースコンクリート成形部材を施工現場へ運搬する作業、及び、施工現場においてベースコンクリート成形部材を、設置が予想される位置にとりあえず設置して、いわゆる場所取りを行なうとともに、その後、最終的な位置が決まった場合には、その位置に簡単に移動することができる。
【0044】
また、図1及び図2に示すように貫通孔17が複数備えられており、複数の貫通孔17のそれぞれは矩形状であって、一方向Xに間隔d1を隔てて隣接して配置されている構成によると、ベースコンクリート成形部材の軽量化をより実現することができる。
【0045】
さらに、本発明の一実施形態に係るベースコンクリート成形部材によると、蓋板部10の他面側102において、2つの橋桁部分に、浄化槽用ブロワ3や、その他の浄化槽用付属設備機器を載置することができる。
【0046】
ベースコンクリート成形部材の好ましい態様において、蓋板部10と、脚部15とがコンクリート材料を含む一体成型物なる構成によると、予め蓋板部10又は脚部15へ、インサート部品やアンカー部品(図示しない)を埋め込むことができる。
【0047】
加えて、ベースコンクリート成形部材は、蓋板部10と、脚部15とがコンクリート材料を含む一体成型物でなる構成によると、予め工場にて製造することができるから、高品質、高精度なベースコンクリート成形部材を提供することができる。
【0048】
上述したベースコンクリート成形部材は、ブロワ等と組み合わされて浄化設備に用いられる。図3は本発明の一実施形態に係る浄化設備の斜視図、図4は図3に示した浄化設備の分解構造を示す斜視図、図5は図4に示した浄化設備の一部組立状態を示す斜視図である。図3乃至図5において、図1及び図2に示した構成部分と同一の構成部分には、同一の参照符号を付す。
【0049】
図3乃至図5を参照すると、本発明の一実施形態に係る浄化設備は、ベースコンクリート成形部材1と、防音カバー2と、ブロワ3と、振動干渉防止材4とを含む。ベースコンクリート成形部材1は、図1乃至図2を参照して説明したものでなる。
【0050】
防音カバー2は、好ましくはアルミニューム、鉄等の金属製材料により構成されており、表面に塗膜処理されている。図3乃至図5に示す防音カバー2は、内部空間200を有する箱体であって、好ましくは、一面に開口部20を有しており、且、一側面21に通気孔22が備えられている。さらに、側面21は、下端部の開口部20付近に凹部23が備えられている。凹部23は、配管用の隙間である。
【0051】
ブロワ3は、周知の送風装置であって、送風管30を有する。振動干渉防止材4は、好ましくはスタイロフォームを含む板状部材であって、ベースコンクリート成形部材1に備えられた蓋板部10より一回り大きな平面寸法を有する。振動干渉防止材4は、浄化設備が浄化槽と組み合わされて実際に使用された場合に、ブロワ3の駆動により生じる振動や異音を緩和し、消音するために用いられる。
【0052】
ベースコンクリート成形部材1と、防音カバー2と、ブロワ3と、振動干渉防止材4との結合関係について、図3を参照すると、ベースコンクリート成形部材1と、防音カバー2と、ブロワ3とは、振動干渉防止材4に載置されている。防音カバー2は、開口部20からベースコンクリート成形部材1の他面102に載置され、且、ブロワ3を被覆している。さらに図5を参照すると、ブロワ3は、送風管30が貫通孔17を通じて内部領域100に挿入可能な構造となっている。
【0053】
上述した浄化設備において、ベースコンクリート成形部材1は、図1乃至図2を参照して説明したベースコンクリート成形部材1でなり、隣接する貫通孔17の相互間d1が、橋桁部分として機能する。従って、本発明の一実施形態に係るベースコンクリート成形部材1によると、2つの橋桁部分にて、ブロワ3の荷重を支持することができる。
【0054】
さらに図3乃至図5に示した浄化設備は、浄化槽と組み合わされて用いられる。図6は本発明のもう一つの実施形態に係る浄化設備の端面図である。図6において、図1乃至図5に示した構成部分と同一の構成部分には、同一の参照符号を付す。本発明のもう一つの実施形態に係る浄化設備は、ベースコンクリート成形部材1と、防音カバー2と、ブロワ3と、振動干渉防止材4と、コンクリート6と、浄化槽7と、基礎8を含む。
【0055】
図6を参照すると、ベースコンクリート成形部材1は、浄化槽7の近傍に備えられた設置穴50の内部に、開口部16の側から案内され、振動干渉防止材4に載置されている。より詳細に説明すると、設置穴50の平面寸法は、好ましくは、ベースコンクリート成形部材1に備えられた蓋板部10の平面寸法より2回り程大きく形成されており、設置穴50の底部面内には予め砕石等を用いて基礎8が形成されており、さらに基礎8の上には必要に応じて振動干渉防止材4が敷設される。ベースコンクリート成形部材1は、上述した設置穴50の内部に開口部16の側から案内され、振動干渉防止材4に載置されている。
【0056】
浄化槽7は、立ち上がり部71を有する外部接続用配管70を含み、地中5に埋設されている。設置穴50の内部には、外部接続用配管70及び立ち上がり部71が延設されている。ベースコンクリート成形部材1は、外部接続用配管70に備えられている立ち上がり部71の上に設置され、立ち上がり部71が内部領域100に収納されている。さらに立ち上がり部71は、ベースコンクリート成形部材1の貫通孔17を通じて蓋板部10の他面側102に案内されている。
【0057】
ブロワ3は、送風管30を含み、ベースコンクリート成形部材1の他面側102に載置され、送風管30が、貫通孔17を通して、外部接続用配管70の立ち上がり部71に接続されている。ブロワ3は、立ち上がり部71と接続されることにより、浄化槽7と通気的に接続され、外部接続用配管70を介して浄化槽7に通常備えられている好気処理槽内へ一定の空気を送風する。
【0058】
さらに図6に示す浄化設備において、ベースコンクリート成形部材1は、内部領域100にコンクリート6が打設されている。
【0059】
上述したように浄化設備において、ベースコンクリート成形部材1は、図1及び図2に示したベースコンクリート成形部材1でなる。従って、本発明に係る浄化設備は、上述したベースコンクリート成形部材1の利点を全て含む。
【0060】
さらに、ベースコンクリート成形部材1は、蓋板部10の一面側101と、脚部15とによって囲まれる内部領域100を有する構成によると、蓋板部10の一面側101から、外部接続用配管70に備えられている立ち上がり部71の上に設置し、立ち上がり部71を内部領域100に収納することができる。この構成によると、外構業者のアスファルトやコンクリート施工時の破損等様々な外的影響から、外部接続用配管70及びその立ち上がり部71を保護することができる。また、浄化槽7の外部接続用配管70が内部領域100に収納されている構成によると、外観をベースコンクリート成形部材1の外形によって定まるすっきりとした形態に維持し、浄化設備の省スペース化を図ることができる。
【0061】
ブロワ3は、送風管30を含み、ベースコンクリート成形部材1の他面側102に載置され、送風管30が、貫通孔17を通して、外部接続用配管70の立ち上がり部71に接続されている。従って、ブロワ3は、浄化槽7に空気を送風することができる。
【0062】
本発明に係るベースコンクリート成形部材1の好ましい態様において内部領域100にコンクリートが打設されている構成によると、ベースコンクリート成形部材1は、内部領域100に打設されたコンクリートとともに、ブロワ3のベースコンクリートとして用いることができる。
【0063】
図7乃至図10は図6に示した浄化設備の設置方法を示す部分拡大端面図である。図7乃至図10において、図1乃至図6に示した構成部分と同一の構成部分には、同一の参照符号を付す。図7乃至図10に示す浄化設備の設置方法は、第1の工程と、第2の工程と、第3の工程とを含む。
【0064】
まず、第1の工程について図7を参照すると、予め浄化槽7の近傍に、ベースコンクリート成形部材1の平面寸法より2回り程大きな平面寸法を有する設置穴50を形成し、設置穴50の底部面内に基礎8を形成するとともに、基礎8の上に振動干渉防止材4を敷設する。上述した基礎8及び振動干渉防止材4の敷設工事と平行して、設置穴50に浄化槽7の外部接続用配管70を延設するとともに、外部接続用配管70の立ち上げ部71を、基礎8及び振動干渉防止材4を貫通した状態で立ち上げる。上述した一連の工事が終了した後、ベースコンクリート成形部材1を、蓋板部10の一面側101から、設置穴50の内部であって、立ち上がり部71の上に設置し、且、立ち上がり部71を貫通孔17を通じて蓋板部10の他面側102に案内する。
【0065】
第2の工程について図8を参照すると、図7に示す第1の工程により立ち上がり部71は貫通孔17を通じて蓋板部10の他面側102に突出している。この状態で、ベースコンクリート成形部材1の貫通孔17を通じて、蓋板部10の一面側101と、脚部15とによって囲まれる内部領域100にコンクリート6を打設する。コンクリート6は、貫通孔17に形成されるコンクリート液面が、他面側102と同一面を構成する位置まで打設することが好ましい。
【0066】
第3の工程について図9を参照すると、図8に示す第2の工程のあと、コンクリート6の養生期間を経て後、ベースコンクリート成形部材1に備えられている蓋板部10の他面側102に、ブロワ3を載置する。ブロワ3は、好ましくはベースコンクリート成形部材1に予め備えられているアンカー部品(図示しない)に結合され、確実に固定される。ブロワ3は、送風管30が、貫通孔17を通じて蓋板部10の他面側102に突出している立ち上がり部71と結合されることにより、浄化槽7と通気的に接続される。
【0067】
次に、図10を参照すると、ベースコンクリート成形部材1の他面側102と、ブロワ3とを、防音カバー2にて被覆する。さらに、図示していないが図10に示す工程の後、設置穴50の内部において、基礎80と、振動干渉防止材4との周囲の空隙を、土砂等を用いて埋め戻す作業を行ってもよい。
【0068】
図7乃至図10を参照して説明した浄化設備の設置方法において用いられるベースコンクリート成形部材1は、図1乃至図6を参照して説明したベースコンクリート成形部材1の利点を全て有する。例えば、ベースコンクリート成形部材1は、内部領域100を有するとともに、蓋板部10に貫通孔17を含む構成であるから、構造的に充分な軽量化が実現される。従って、第1の工程において、ベースコンクリート成形部材を施工現場へ運搬する作業、及び、施工現場においてベースコンクリート成形部材を、設置が予想される位置にとりあえず設置して、いわゆる場所取りを行なうとともに、その後、最終的な位置が決まった場合には、その位置に簡単に移動することができる。さらに、具体的な施工作業においてベースコンクリート成形部材の位置決め作業を実行する際の作業従事者の負担を軽減し、浄化設備の設置作業の効率を向上することができる。
【0069】
図7に示す第1の工程において、ベースコンクリート成形部材1は、蓋板部10の一面側101から、外部接続用配管70の上に設置されるから、外部接続用配管70が、蓋板部10の一面側101と、脚部15とによって囲まれる内部領域100に収納される。従って、第1の工程以降、外構業者のアスファルトやコンクリート施工時の破損等様々な外的影響から、外部接続用配管70、及び、立ち上がり部71を保護することができる。また、浄化槽7の外部接続用配管70が内部領域100に収納されるから、外部配管スペースの他業者との接点をなくし、事前のトラブルを回避することができる。さらに、外部接続用配管70、及び、立ち上がり部71は、内部領域100に収納されているから、外観をベースコンクリート成形部材1の外形によって定まるすっきりとした形態に維持し、省スペース化を達成しうるとともに、美観上好ましい状態となる。
【0070】
本発明の第1の態様に係る浄化設備の設置方法は、第2の工程において、第1の工程の後に、貫通孔17を通じて、内部領域100にコンクリートを打設する。従って、第2の工程以降、内部領域100に打設されたコンクリートは、ベースコンクリート成形部材1の蓋板部10及び脚部15により被覆されることとなるから、養生期間中の気象条件や、外構業者のアスファルトやコンクリート施工時の破損等様々な外的影響から、コンクリートを保護することができる。
【0071】
また、ベースコンクリート成形部材1は、内部領域100に打設されたコンクリートの養生期間経過後は、ベースコンクリートの一部を構成することとなるから、型枠の取り外し工程が不要となり、工期の短縮を図ることができる。このような工期の短縮は、コンクリート6が、気象条件や、様々な外的影響を受けうる期間の短縮を意味するから、高品質、且、高精度のベースコンクリートを安定して製造することができる。
【0072】
本発明の第1の態様に係る浄化設備の設置方法は、第3の工程において、ブロワ3を、蓋板部10の他面側102に載置し、且、送風管30と、立ち上がり部71とを接続する。従って、ブロワ3から浄化槽7に空気を送風することができる。
【0073】
図11乃至図14は図6に示した浄化設備の設置方法を示す部分拡大端面図である。図11乃至図14において、図1乃至図10に示した構成部分と同一の構成部分には、同一の参照符号を付す。図11乃至図14に示す浄化設備の設置方法は、第1の工程と、第2の工程と、第3の工程とを含む。
【0074】
まず、第1の工程について図11を参照すると、予め浄化槽7の近傍に、ベースコンクリート成形部材1の平面寸法より2回り程大きな平面寸法を有する設置穴50を形成し、設置穴50の底部面内に基礎8を形成するとともに、基礎8の上に振動干渉防止材4を敷設する。上述した基礎8及び振動干渉防止材4の敷設工事と平行して、設置穴50に浄化槽7の外部接続用配管70を延設するとともに、外部接続用配管70の立ち上げ部71を、基礎8及び振動干渉防止材4を貫通した状態で立ち上げる。上述した一連の工事が終了した後、ベースコンクリート成形部材1を、蓋板部10の一面側101から、設置穴50の内部であって、立ち上がり部71の上に設置する。ここで、後のブロワ3との接続工程を容易に行うため、立ち上がり部71は、好ましくは、貫通孔17を通じて蓋板部10の他面側102に案内される。
【0075】
第2の工程について図12を参照すると、図11に示す第1の工程のあと、ベースコンクリート成形部材1に備えられている蓋板部10の他面側102に、ブロワ3を載置する。ブロワ3は、好ましくはベースコンクリート成形部材1に予め備えられているアンカー部品(図示しない)に結合され、確実に固定される。立ち上がり部71は、好ましくは、貫通孔17を通じて蓋板部10の他面側102に突出しており、ブロワ3は、送風管30が、他面側102において立ち上がり部71と結合されることにより、浄化槽7と通気的に接続される。
【0076】
第3の工程について図13を参照すると、図12に示す第2の工程のあと、蓋板部10の他面側102にブロワ3が載置され、且、送風管30が、立ち上がり部71と通気的に接続された状態で、ベースコンクリート成形部材1の貫通孔17を通じて、蓋板部10と、脚部15とによって囲まれる内部領域100にコンクリート6を打設する。コンクリート6は、貫通孔17に形成されるコンクリート液面が、他面側102と同一面を構成する位置まで打設することが好ましい。
【0077】
次に、図14を参照すると、図13に示す第3の工程のあと、ベースコンクリート成形部材1の他面側102と、ブロワ3とを、防音カバー2にて被覆する。さらに、図示していないが図14に示す工程の後、設置穴50の内部において、基礎80と、振動干渉防止材4との周囲の空隙を、土砂等を用いて埋め戻す作業を行ってもよい。
【0078】
図11乃至図14に示す浄化設備の設置方法は、第2の工程と、第3の工程との順序が異なる以外は、図7乃至図10に示す浄化設備の設置方法と同様の利点を有する。
【0079】
上述した相違点について、図11乃至図14に示す浄化設備の設置方法は、第2の工程においてブロワ3を蓋板部10の他面側102に載置し、且、送風管30と立ち上がり部71とを接続した後に、第3の工程において貫通孔17を通じて内部領域100にコンクリートを打設する。即ち、図11乃至図14に示す浄化設備の設置方法によると、蓋板部10にブロワ3を載置し、ブロワ3の送風管30と、浄化槽7の外部接続用配管70に備えられた立ち上がり部71とを接続した状態のままで、貫通孔17を通じて内部領域100にコンクリート6を打設し、養生期間を経ることができるから、工期の大幅な短縮を図ることができる。
【0080】
上述したように、浄化設備の設置方法において、工期の大幅な短縮を図ることができる利点は、気象条件の影響を受けやすいコンクリート6の品質を均一化することが容易となる点にある。即ち、従来の現場打ちコンクリート工法においては、型枠の配置工程、配筋工程、コンクリートの打設工程、コンクリートの養生工程、型枠の取り外し工程、浄化槽用ブロワの据付け工程を含み、一連の工程に2〜3日以上を要するため、浄化設備の施工期間が長期化する傾向にあり、形成工程中の気象条件を見極め、コンクリート6の組成及び養生期間を適宜調整しうる豊富な経験や知識、熟練した技術が、作業従事者に求められていた。これに対し、図11乃至図14を参照して説明した浄化設備の設置方法によると、型枠の取り外し工程が不要であるとともに、ベースコンクリート成形部材1にブロワ3を載置した状態で、内部領域100に打設されたコンクリート6の養生期間を経ることができるから、工期が大幅に短縮されることにより、コンクリート6が気象条件に影響を受ける不都合を回避し、高品質、且、高精度のベースコンクリートを安定して製造することができる。
【0081】
以上、好ましい実施例を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種種の変形態様を採り得ることは自明である。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】本発明の一実施形態に係るベースコンクリート成形部材の平面図である。
【図2】図1に示した2−2線に沿った断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る浄化設備の斜視図である。
【図4】図3に示した浄化設備の分解構造を示す斜視図である。
【図5】図4に示した浄化設備の一部組立状態を示す斜視図である。
【図6】本発明のもう一つの実施形態に係る浄化設備の端面図である。
【図7】図6に示した浄化設備の設置方法を示す部分拡大端面図である。
【図8】図7の後の工程を示す部分拡大端面図である。
【図9】図8の後の工程を示す部分拡大端面図である。
【図10】図9の後の工程を示す部分拡大端面図である。
【図11】図6に示した浄化設備のもう一つの設置方法を示す部分拡大端面図である。
【図12】図11の後の工程を示す部分拡大端面図である。
【図13】図12の後の工程を示す部分拡大端面図である。
【図14】図13の後の工程を示す部分拡大端面図である。
【符号の説明】
【0083】
1 ベースコンクリート成形部材
100 内部領域
10 蓋板部
101 一面側
102 他面側
15 脚部
17 貫通孔
3 ブロワ
30 送風管
6 コンクリート
7 浄化槽
71 立ち上がり部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓋板部と、脚部と、貫通孔とを含むベースコンクリート成形部材であって、
前記蓋板部は、一面側に脚部が立設されており、
前記貫通孔は、前記蓋板部の面内に備えられ、前記蓋板部を他面側から一面側に貫通している
ベースコンクリート成形部材。
【請求項2】
請求項1に記載されたベースコンクリート成形部材であって、コンクリート材料を含む一体成型物でなるベースコンクリート成形部材。
【請求項3】
請求項1又は2に記載されたベースコンクリート成形部材であって、前記貫通孔が複数備えられており、
前記複数の貫通孔のそれぞれは矩形状であって、一方向に間隔を隔てて隣接して配置されている
ベースコンクリート成形部材。
【請求項4】
ベースコンクリート成形部材と、浄化槽と、ブロワとを含む浄化設備であって、
前記ベースコンクリート成形部材は、請求項1乃至3の何れかに記載されたものでなり、
前記浄化槽は、立ち上がり部を有する外部接続用配管を含み、
前記ベースコンクリート成形部材は、前記一面側から前記外部接続用配管の前記立ち上がり部の上に設置されており、
前記ブロワは、送風管を含み、前記ベースコンクリート成形部材の前記他面側に載置され、前記送風管が、前記貫通孔を通して、前記外部接続用配管の前記立ち上がり部に接続されている
浄化設備。
【請求項5】
請求項4に記載された浄化設備であって、前記内部領域には、コンクリートが打設されている浄化設備。
【請求項6】
請求項4又は5に記載された浄化設備の設置方法であって、第1の工程と、第2の工程と、第3の工程とを含み、
前記第1の工程は、前記ベースコンクリート成形部材を、前記蓋板部の前記一面側から、前記外部接続用配管の前記立ち上がり部の上に設置し、且、前記立ち上がり部を前記蓋板部の前記貫通孔を通じて前記他面側に案内し、
前記第2の工程は、前記第1の工程の後に、前記貫通孔を通じて、前記内部領域にコンクリートを打設し、
前記第3の工程は、前記第2の工程の後に、前記ブロワを、前記蓋板部の前記他面側に載置し、且、前記送風管と、前記立ち上がり部とを接続する
浄化設備の設置方法。
【請求項7】
請求項4又は5に記載された浄化設備の設置方法であって、第1の工程と、第2の工程と、第3の工程とを含み、
前記第1の工程は、前記ベースコンクリート成形部材を、前記蓋板部の前記一面側から、前記外部接続用配管の前記立ち上がり部の上に設置し、
前記第2の工程は、前記第1の工程の後に、前記ブロワを、前記蓋板部の前記他面側に載置し、且、前記貫通孔を通じて前記送風管と、前記立ち上がり部とを接続し、
前記第3の工程は、前記第2の工程の後に、前記貫通孔を通じて、前記内部領域にコンクリートを打設する
浄化設備の設置方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2006−102723(P2006−102723A)
【公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−296830(P2004−296830)
【出願日】平成16年10月8日(2004.10.8)
【出願人】(595013863)株式会社たつみ産業 (2)
【Fターム(参考)】