説明

ペット用経口投与補助剤組成物

【課題】イヌやネコ等のペットに対して、薬効を損なうことなく、薬剤を容易に経口投与するためのペット用経口投与補助剤組成物を提供すること。
【解決手段】(a)ゲル化剤、(b)タンパク質水解物及び(c)水を含有するペット用経口投与補助剤組成物である。該ペット用経口投与補助剤組成物には、さらに(d)糖又は糖アルコールを含有してもよく、さらに(e)フレーバーをさらに含有してもよい。タンパク質水解物(b)は、コラーゲンペプチドであることが好ましい。また、糖アルコール(d)は、エリスリトールであることが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薬剤の経口投与を容易にするためのペット用経口投与補助剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、嚥下の困難な患者や小児、高齢者等は、通常の飲料水を用いても、薬剤の嚥下が困難であることが知られている。
このような嚥下の困難な患者や小児、高齢者等に対して、困難性や異物感を与えることなく、薬剤の嚥下を容易にし又は促進するための、水と糊料とを含有した薬剤の嚥下補助飲料が知られている(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開平11−124342号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
かかる従来の嚥下補助飲料は、嚥下の困難なヒト、例えば、患者や小児、高齢者に対して用いるものであり、ヒトの嗜好を考慮して開発されたものである。そのため、上述の嚥下補助飲料がヒト以外の、例えば、イヌやネコ等のペットに対して好適に用いることができるかどうかは明らかではない。
イヌやネコ等のペットは、薬剤を餌等に混ぜて与えても、餌自体を食べなかったり、薬剤のみをはき出してしまう場合がある。
また、本発明者らが、薬剤を飲ませ易くするために、ペットにヒトと同じ嚥下補助飲料を用いたところ、ペットの嗜好がヒトの嗜好とは異なるので、ペットが嚥下補助飲料を飲まなかったり、薬剤をはき出してしまう場合があることが判明した。
【0004】
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、イヌやネコ等のペットに対して、薬効を損なうことなく、薬剤を容易に経口投与するためのペット用経口投与補助剤組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、タンパク質水解物を用いることにより、薬剤を包み込んで、容易にペットに薬剤を経口投与することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
即ち、本発明のペット用経口投与補助剤組成物は、(a)ゲル化剤、(b)タンパク質水解物及び(c)水を含むことを特徴とする。
【0007】
また、本発明のペット用経口投与補助剤組成物の好適形態は、(d)糖又は糖アルコールをさらに含有することを特徴とする。
【0008】
また、本発明のペット用経口投与補助剤組成物の好適形態は、(e)フレーバーをさらに含有することを特徴とする。
【0009】
また、本発明のペット用経口投与補助剤組成物の好適形態は、上記タンパク質水解物(b)がコラーゲンペプチドであることを特徴とする。
【0010】
また、本発明のペット用経口投与補助剤組成物の好適形態は、上記糖アルコール(d)として、エリスリトールを含有することを特徴とする。
【0011】
また、本発明のペット用経口投与補助剤組成物の好適形態は、上記ゲル化剤(a)の含有率が0.5〜12.0質量%であることを特徴とする。
【0012】
また、本発明のペット用経口投与補助剤組成物の好適形態は、上記タンパク質水解物(b)の含有率が1.0〜40.0質量%であることを特徴とする。
【0013】
また、本発明のペット用経口投与補助剤組成物の好適形態は、上記糖又は糖アルコール(d)の含有率が1.0〜10.0質量%であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、タンパク質水解物を用いることにより、イヌやネコ等のペットに対して、薬剤を容易に経口投与するためのペット用経口投与補助剤組成物を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の成形品につき詳細に説明する。なお、本明細書において、「%」は特記しない限り質量百分率を意味するものとする。
上述の如く、本発明のペット用経口投与補助剤組成物は、(a)ゲル化剤、(b)タンパク質水解物及び(c)水を含有するものである。
ここで、(c)水は、通常のペットの飲料に適するものであれば十分であり、例えば、水道水、各種イオン交換水及び精製水等を使用することができる。
ペット用経口投与補助剤組成物全量に対する水分の含有率は、特に限定されないが、好ましくは36.0〜98.5%である。
【0016】
また、(a)ゲル化剤としては、水とほぼ均等に混和して粘性を付与し、又はゲル化を促すものであれば十分であるが、具体的には、寒天、カラギーナン、ジェランガム、ファーセレラン、ゼラチン、ペクチン、カードラン、ローカストビーンガム、タラガム、グアーガム、キサンタンガム、アルギン酸、アルギン酸塩、アゾトバクタービネランジガム、カシアガム、サイリュームシードガム、タマリンドガム、CMCNa(カルボキシメチルセルロースNa)又はCMCCa、乳清蛋白、澱粉、加工澱粉、及びこれらの任意の混合物を挙げることができる。
ペット用経口投与補助剤組成物全量に対する(a)ゲル化剤の含有率は、好ましくは0.5〜12.0%、より好ましくは0.5〜10.0%、特に好ましくは1.0〜10.0%である。
ゲル化剤の含有率が0.5〜12.0%である場合は、液体状、粉状、顆粒状、錠剤状等の薬剤の形態に拘わらず、薬剤をペット用経口投与補助剤組成物で包み込むことができる。また、ゲル化剤の含有率が上記範囲内であると、本発明のペット用経口投与補助剤組成物のカロリーの上昇を抑えることができるので、ペットのカロリー摂取量を過剰にさせることなく、容易にペットに薬剤を経口投与することができる。
なお、ゲル化剤の含有率が5.0%未満の場合は、ペットの口に直接経口投与する以外に、例えば、カテーテルを通して、薬剤を経口投与する場合にも好適に用いることができる。
【0017】
また、(b)タンパク質水解物としては、例えば、タンパク質をペプチダーゼ又はプロテアーゼ等の酵素又は酵素製剤で加水分解して、平均ペプチド鎖長及び分子量を小さくしたものが挙げられる。中でも、コラーゲンペプチドを用いることが好ましい。
犬や猫等のペットは、タンパク質系の味を好むが、一般的にタンパク質はゲル化剤のゲル化能を低下させる傾向がある。
コラーゲンペプチドは、ゲル化剤のゲル化能を低下させることがなく、ペットが好むタンパク質系の味を提供することができる。
また、コラーゲンペプチドは水への溶解性が良好であり、そのため、水に溶解する薬剤の苦味成分(例えば、L−アルギニン等)をマスキングすることができる。なお、本発明のペット用経口投与補助剤組成物がペットの体内に入ると、その体温や水分等によって、マスキング機能や包み込み機能が失われるので、薬剤が体内で崩壊・溶解するのを阻害することがなく、薬効に影響を与えることがない。
また、コラーゲンペプチドは、粘度上昇等の食感への影響も少ないので、本発明のペット用経口投与補助剤組成物に用いることにより、喉越しがよくなるように薬剤を包み込むことができる。
さらに、コラーゲンペプチドは、それ自体が皮膚親和性や保湿効果等の機能を有するものであり、ペットの皮膚や被毛等を改善する等の利点を有する。
コラーゲンペプチドは、その分子量が、好ましくは200〜9900である。
【0018】
タンパク質水解物のタンパク質原料は、特に限定されるものではなく、例えば、動物(例えば、ウシ、ブタ、トリ等)又は魚介(例えば、サメ、エイ、タイ、イワシ、サバ、ヒラメ、カレイ、カツオ、マグロ、ホタテ、アサリ、シジミ、エビ、カニ等)又は植物(例えば、大豆、小麦等)等由来のものを使用することができる。
また、タンパク質水解物の製造方法も、特に限定されるものではなく、例えば、動物(動物の部位、例えば、骨、皮、肉、腱等を含む)又は魚介(魚介の部位、例えば、骨、皮、肉、鱗、浮き袋、貝柱等を含む)又は植物(植物の部位、例えば種子等を含む)等に水を加えて、加熱及び/又は加圧抽出して得られる蛋白質、コラーゲン又はゼラチンを、ペプチダーゼ又はプロテーゼ等の酵素又は酵素製剤で低分子化した後、必要に応じて逆浸透膜で酵素処理して得られた低分子化したものを濃縮、精製してタンパク質水解物を得ることができる。
【0019】
ペット用経口投与補助剤組成物全量に対する(b)タンパク質水解物の含有率は、好ましくは1.0〜40.0%、より好ましくは1.0〜35.0%、特に好ましくは4.0〜30.0%である。
タンパク質水分解物の含有率が、1.0〜40.0%であると、ペットの嗜好性が良好となる。
また、タンパク質水分解物の含有率が、上記範囲内であれば、本発明のペット用経口投与補助剤組成物のカロリーの上昇を極力抑えることができるので、ペットのカロリー摂取量を過剰にさせることなく、容易にペットに薬剤を経口投与することができる。
【0020】
また、本発明のペット用経口投与補助剤組成物は、さらに(d)糖類又は糖類アルコールを含有することができる。
糖類としては、例えば、白糖、オリゴ糖、ブドウ糖 、果糖、麦芽糖、乳糖等が挙げられる。また、糖類アルコールとしては、例えば、ソルビトール、エリスリトール 、キシリトール、D−マンニトール、マルチトール、ラクチトール、還元パラチノースなどが挙げられる。これらの1種又は2種を用いることができる。中でも、エリスリトールを用いることが好ましい。糖アルコール は、天然物からの抽出物であってもよいし、合成物であってもよく、また市販品も利用可能である。
本発明のペット用経口投与補助剤組成物は、さらに(d)糖類又は糖類アルコールを含有することにより、ゲル化剤の水への分散性が良好となり、分散時間を短縮して製造効率を向上させることができる。
ペット用経口投与補助剤組成物全量に対する(d)糖類又は糖類アルコールの含有率は、好ましくは1.0〜10.0%、より好ましくは1.0〜7.0%、特に好ましくは1.0〜5.0%である。
糖類又は糖類アルコールの含有率が1.0〜10.0%であると、ペットの嗜好性を低減させることなく、ゲル化剤の水への分散性を向上して、分散時間を短縮することができる。また、該含有率が上記の範囲内であると、カロリーの上昇も抑えることができる。
【0021】
また、本発明のペット用経口投与補助剤組成物は、さらに(e)フレーバーを含有してもよい。
(e)フレーバーとしては、例えば、ビーフエキス、タイ(鯛)エキス等が挙げられる。これらのエキス等に限らず、ペットが好む他の匂い成分を有するもの、例えば、魚、肉由来の調味料等を使用してもよい。
なお、本明細書において、フレーバーとは、匂い成分を含有するものをいい、例えば、調味料等もフレーバーとして使用する。
また、フレーバーは、水溶性のものを用いることが好ましい。ペット用経口投与補助剤組成物全量に対するフレーバーの含有率は、特に限定されないが、好ましくは0.01〜2.0%である。
【0022】
なお、本発明のペット用経口投与補助剤組成物は、ペットが良好な嗜好性を示し、かつ、薬効に影響を与えることなく薬剤を包み込む機能を有する限りは、(a)ゲル化剤、(b)タンパク質水解物、(c)水、(d)糖類又は糖類アルコール、(e)フレーバー以外にも、ゲル化促進剤やその他の添加剤を加えてもよい。添加剤としては、例えば、デキストリン等のゲル化補助剤が挙げられる。
【0023】
本発明のペット用経口投与補助剤組成物の液性は、好ましくはpH3〜9、より好ましくはpH4〜8である。ペット用経口投与補助剤組成物の液性が上記範囲内であると、適度な粘度を有するゲル状となりやすく、薬剤の形態に拘わらず薬剤を包み込むことができる。また、液性が上記範囲内であると、ペットが良好な嗜好性を示すため、好ましい。
【0024】
また、本発明のペット用経口投与補助剤組成物の性状は、常温で粘性液体〜ゲル状物である。具体的には、粘性液体の場合、20℃における粘度が、好ましくは500〜25000cpsであり、より好ましくは1000〜4000cpsである。ゲル状の場合、20℃におけるゼリー強度が、好ましくは10〜100g/cmである。ペット用経口投与補助剤組成物の性状が上記範囲内であると液状、粉状、粒状、丸剤、カプセル剤、錠剤状等の形態に拘わらず薬剤を包み込むことができ、また、ペットが良好な嗜好性を示すようになる。
【0025】
次に、ペット用経口投与補助剤組成物を製造する方法の一例を図面に基づき説明する。なお、ペット用経口投与補助剤組成物の製造方法は、以下に説明する方法に限定されるものではない。
図1は、ペット用経口投与補助剤組成物の製造工程の一例を示すフロー図である。
最初に、(a)ゲル化剤、(b)タンパク質水解物及び(c)水を調合する工程について説明する。
図1に示すように、(a)ゲル化剤と(b)タンパク質水解物は、各々を別々に(c)水と混合してから、水とタンパク質水解物の混合物Aと、水とゲル化剤の混合物Cを混合することが好ましい。
具体的には、まず、混合槽内で、水とタンパク質水解物を混合する。タンパク質水解物と混合する水は、40℃以下の微温湯を用いることが好ましい。また、混合槽内における水とタンパク質水解物との混合は、水100.0重量部に対して、タンパク質水解物を好ましくは4.0〜60.0重量部の割合で混合する。
また、混合方法としては、タンパク質水解物を、混合槽内の水に複数回に分けて投入し、ハンドミキサー等の撹拌手段で撹拌しつつ、タンパク質水解物と水とを混合することが好ましい。
混合槽内における水とタンパク質水解物の滞留時間は、好ましくは0.5〜15分間であり、撹拌手段の撹拌速度は、好ましくは50〜3000rpmである。
そして、水とタンパク質水解物を混合した混合物Aを、調合釜中に投入する。
【0026】
ペット用経口投与補助剤組成物に、(d)糖類又は糖類アルコールを加えるものである場合、まず、(a)ゲル化剤と、(d)糖類又は糖類アルコールとを粉体混合した後、この粉体混合物Bを水と混合することが好ましい。ゲル化剤と、糖類又は糖類アルコールを粉体混合する方法としては、特に限定されないが、例えば、ロッキングミキサー、V型混合機等の一般的に使用されている粉体混合機等を用いることができる。
ゲル化剤と、糖類又は糖類アルコールとの粉体混合は、ゲル化剤に対して、糖類又は糖類アルコールを1〜10倍(ゲル化剤:糖類又は糖類アルコールが1:1〜10)となる割合で混合することが好ましい。
【0027】
ゲル化剤又は粉体混合物Bは、まず、混合槽内で、水と混合する。ゲル化剤又は粉体混合物Bと混合する水は、40℃以下の微温湯を用いることが好ましい。水とゲル化剤との混合は、水100.0重量部に対して、ゲル化剤を、好ましくは1.0〜30.0重量部の割合で混合する。
また、水と粉体混合物Bとの混合は、水100.0重量部に対して、上記粉体混合物を、好ましくは5.0〜60.0重量部の割合で混合する。
そして、水とゲル化剤、又は、水と粉体混合物(ゲル化剤、及び、糖類又は糖類アルコール)を混合した混合物Cを調合釜中に投入する。
【0028】
調合釜中に投入した混合物A及び混合物Cは、例えば、撹拌翼等の撹拌手段で撹拌する。
ペット用経口投与補助剤組成物が、(e)フレーバーを含有するものである場合、上記の調合釜中に、(e)フレーバーを投入し、さらに適量の水分を加えて、混合物全体を適量にフィルアップし、これらの混合物をサービスタンクに充填する。
なお、混合物をタンクに充填する前に、混合物をストレーナーに通して、混合物中にゲル化剤やタンパク質水解物の固まりがないように、均質化してもよい。
(a)ゲル化剤、(b)タンパク質水解物及び(c)水を調合する工程においては、調合工程における混合物のゲル化を防止し、流動性を保持しつつ充填のし易さと精度を保つことができ、かつ、安全性を高める観点から、混合物の温度を40℃以下に保持して調合を行うことが好ましい。
【0029】
次に、上述の混合物を所望の容器内に充填し、殺菌のために加熱する。加熱によって、混合物中に分散しているゲル化剤が溶解し、(a)ゲル化剤、(b)タンパク質水解物及び(c)水を含有するペット用経口投与補助剤組成物を得ることができる。
殺菌は、レトルト殺菌を行うことが好ましい。レトルト殺菌の場合は、保存料の添加を必要としないので、イヌ、ネコ等のペットの好むpH4〜8の領域に保持されたペット用経口投与補助剤組成物を得ることができる。
具体的には、包装容器として、レトルトパウチ等を用いて、このレトルトパウチ内に上記の混合物を投入し密封包装する。
包装された混合物を、加圧式蒸気滅菌機(例えば、オートクレーブ)に入れて圧力をかけながら所定時間、レトルト殺菌を行う。ペット用経口投与補助剤組成物に対するペットの嗜好性を損なわないために、加熱温度は、好ましくは115〜125℃、加熱時間は、4〜30分間で、レトルト殺菌することが好ましい。
レトルト殺菌することにより、ゲル化剤が溶解し、望ましい粘性液体〜ゲル状物が得られる。
なお、包装容器として用いるレトルトパウチとは、例えば、ポリプロピレン層、アルミニウム層、ポリエチレンテレフタレート層などの複層構造からなる包装容器をいう。
【0030】
本発明のペット用経口投与補助剤組成物は、ペットが良好な嗜好性を示し、かつ、薬効に影響を及ぼすことなく、薬剤を包み込む機能を有するので、ペットに薬剤を飲み込ませる際の経口投与補助剤として、好適に用いることができる。
ここで、ペットとは、例えば、イヌ、ネコ、ウサギ、モルモット、フェレット等が挙げられる。なお、本発明のペット用経口投与補助剤組成物は、上述の小型のほ乳動物であるペットに限らず、ペットの嗜好性に影響がない場合は、鳥類や爬虫類等のペットに適用してもよい。また、愛玩用に飼育されているペット以外に、ペットの嗜好性に影響がない場合は、家畜として飼育されている動物等や、動物園等で観賞用に飼育されている動物等にも適用することができる。
【実施例】
【0031】
以下、本発明を実施例及び比較例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0032】
(ゲル化剤の調合)
ゲル化剤として、以下の多糖類を以下の割合で粉体混合したゲル化剤を用いた。なお、本発明のペット用経口投与補助剤組成物に用いるゲル化剤は、本例のゲル化剤に限定されるものではなく、多糖類の他に、糖又は糖アルコールを含有するものであってもよい。ゲル化剤中に含有する糖又は糖アルコールとしては、例えば、ブドウ糖や、エリスリトール、マンニトール等が挙げられる。
[ゲル化剤の配合割合]
成分 配合割合(%)
カラギナン 35.0
ローカストビーンガム 30.0
キサンタンガム 30.0
グアーガム 5.0
全量 100.0
【0033】
(粘度及び吸引性の試験)
まず、組成物のゲル化剤の含有率と、粘度及びカテーテルの吸引性との関係について試験した。
上述のゲル化剤と糖アルコール(エリスリトール)とを粉体混合した後、該粉体混合物と水(水道水)とをハンドミキサーで撹拌し混合して、該混合物をレトルトパウチに投入して密封した。該混合物をレトルトパウチごと、レトルト殺菌機に入れて、121℃で10分間レトルト殺菌し、その後、20℃まで冷却して、ゲル化剤の含有率が0.01〜10.0%である組成物(比較例1〜6)を得た。なお、各組成物中の糖アルコール(エリスリトール)の含有率は5.0%である。
次に、各組成物(比較例1〜6)の粘度を、B型回転粘度計を用いて20℃で測定した。
また、各組成物を50mLのカテーテル用シリンジで吸引し、組成物の吸引性を試験した。なお、カテーテル用シリンジで組成物を吸引できる場合は吸引性が良好である(○)とし、吸引できるが硬い場合は吸引性が不良である(△)とし、吸引できない場合は吸引性なし(×)とした。結果を表1に示す。
表1に示すように、組成物の含有率が1.0%を超えると(比較例5、6)、B型回転粘度計での粘度の測定が困難となった。また、組成物のゲル化剤の含有率が10.0重量%以上であると、カテーテル用シリンジで組成物を吸引することができなくなった。
この結果から、カテーテルを用いて経口投与する場合は、少なくともゲル化剤の含有率が5.0重量%未満の組成物を用いることが好ましいことが確認できた。
【0034】
【表1】

【0035】
(薬剤の包み込み機能の試験)
次に、組成物のゲル化剤の含有率と、組成物の薬剤の包み込み機能の関係について試験した。
上述の試験方法と同様にして、ゲル化剤の含有率が0.01〜15.0%である組成物(比較例1、3〜7)を得た。なお、各組成物の糖アルコール(エリスリトール)の含有率は5.0重量%である。
これらの組成物を用いて、各種形態の錠剤(ソフトカプセル、カプセル、円形、ラグビーボール形)、粉剤(顆粒状、粉状)、液剤(粘調液体状)の薬剤を包み込む機能を試験した。
具体的には、各種薬剤を覆う程度の組成物を用いて、錠剤、粉剤、液剤の薬剤を包み、その後平板に置いて、組成物と薬剤の状態を目視で確認した。
組成物で薬剤を容易に包み込める場合は包み込み機能が良好である(○)とし、組成物で薬剤を包み込めるが、その後に薬剤が組成物中からでてきたり、組成物が分離したりしてしまう場合や、組成物が柔らかくて、試験者が薬剤を包み込みにくいと感じる場合は包み込み機能が不良である(△)とし、組成物で薬剤を包み込めないか、薬剤が溶解してしまう場合は包み込み機能なし(×)とした。結果を表2に示す。
表2に示すように、組成物のゲル化剤の含有率が1.0〜10.0%の場合(比較例4〜6)は、液剤、粉剤、各種形態の錠剤ともに、組成物の包み込み機能が良好であることが確認できた。一方、組成物のゲル化剤の含有率が0.01〜0.5%(比較例1、3)又は15.0%(比較例7)であると、どの形態の薬剤も包み込み機能が不良であるか、薬剤を包み込むことができなかった。
【0036】
【表2】

【0037】
(糖アルコールの含有率とゲル化剤の分散性の試験)
糖アルコールの含有率と、該糖アルコールとを混合したゲル化剤の水への分散性の関係について試験した。
上述のゲル化剤と糖アルコール(エリスリトール)とを粉体混合した後、この粉体混合物を水(水道水)に投入し、撹拌混合して、粉体混合物が水中で均一に分散するまでの時間を測定した。
粉体混合物は、粉体混合物を水に分散した場合に、ゲル化剤の含有率が1.0%、糖アルコール(エリスリトール)の含有率が0.0〜20.0%となるように調製したものを用いた。結果を表3に示す。
表3に示すように、組成物中の糖アルコールの含有率が1.0%以上となるように糖アルコールとゲル化剤とを混合した粉体混合物(比較例10〜14)は、ゲル化剤の分散時間が6分30秒間以下と短くなることが確認できた。
糖アルコールの含有率が10.0%以上になると(比較例13、14)、ゲル化剤の分散時間に大きな違いはないことから、糖アルコールが、ゲル化剤の水への分散性を向上させる効果は、糖アルコールの含有率が1.0〜10.0%で十分発揮されることが確認できた。
【0038】
【表3】

【0039】
(液性と嗜好性の関係試験)
次に、組成物の液性とペットの嗜好性との関係について試験した。
上述のゲル化剤と糖アルコール(エリスリトール)とを粉体混合した後、この粉体混合物と水(水道水)とをハンドミキサーで撹拌し混合した後、クエン酸又はリン酸水素二ナトリウムを用いて、液性(pH)の調整を行い、この混合物をレトルトパウチに投入して密封した。
上記の混合物をレトルトパウチごと、レトルト殺菌機に入れて、121℃で10分間レトルト殺菌し、その後、20℃まで冷却して、組成物の液性がpH2.69〜8.65である組成物(比較例16〜21)を得た。
各組成物のゲル化剤の含有率は1.0%であり、糖アルコール(エリスリトール)の含有率は5.0%である。
また、比較例15として、ヒトの嚥下補助飲料として市販されているpH3.52の組成物(龍角散社製、商品名:おくすり飲めたね いちご味)を用いた。
ヒトの嚥下補助飲料である組成物(比較例15)と、上述の組成物(比較例16〜21)を、表4に示す供試動物(イヌA〜G)及び表5に示す供試動物(ネコA〜E)に与え、これらの供試動物(イヌ、ネコ)の嗜好性を試験した。
供試動物(イヌ、ネコ)が与えられた組成物を食べた場合は、嗜好性が良好である(○)とし、組成物を舐めた程度の場合は、嗜好性が不良である(△)とし、組成物に興味がなかった場合は、嗜好性なし(×)とした。結果を表6に示す。
【0040】
【表4】

【0041】
【表5】

【0042】
【表6】

【0043】
(液性と嗜好性の関係試験の考察)
表6に示すように、液性がpH3.0〜9.0の組成物(比較例17〜21)は、良好な嗜好性を示す供試動物の数が多く、特に液性がpH5.0〜8.0の組成物(比較例18〜20)は、全ての供試動物が良好な嗜好性を示していた。
一方、液性がpH3.0未満の組成物(比較例16)は、不良な嗜好性を示す供試動物の数が増大した。特に、ヒトの嚥下補助飲料である組成物(比較例15)は、供試動物12匹のうち、良好な嗜好性を示した動物は1匹だけであり、ヒトと、ヒト以外の動物の嗜好性は異なることが確認できた。
【0044】
(苦味緩和試験)
次に、上述の各種の試験結果を考慮して、(a)ゲル化剤、(b)タンパク質水解物及び(c)水を含有するペット用経口投与補助剤組成物を作製し、組成物のタンパク質水解物の含有率と苦味成分のマスキング効果について試験した。
【0045】
(実施例1)
図2に示すフローにしたがって、(c)水(100.0kg)と、(b)タンパク質水解物(コラーゲンペプチド SCP−3100:16.0kg)とを混合槽混合で撹拌し混合して、混合物Aを得た。この混合物Aを調合釜に投入した。
なお、(b)タンパク質水解物は、複数回に分けて水中に投入し、ハンドミキサーで撹拌しつつ、混合した。
次に、上述の(a)ゲル化剤(4.0kg)と、(d)糖アルコール(エリスリトール Eridex16952:20.0kg)とをV型混合機で粉体混合して、粉体混合物Bを得た。
次に、粉体混合物Bと水(230.0kg)とを混合槽内で撹拌し混合して、混合物Cを得た。この混合物Cを調合釜に投入した。
なお、粉体混合物Bは、複数回に分けて水中に投入し、ハンドミキサーで撹拌しつつ、混合した。
次に、混合物Aと混合物Cが投入された調合釜中に、さらに水(30.0kg)を加えて、全体量が400.0kgとなるように調製(フィルアップ)した。
その後、再び撹拌し、混合物をストレーナー(24メッシュパス)を通して、サービスタンクに充填した。
次に、サービスタンクに充填された混合物を、レトルトパウチに投入して密封した。該混合物をレトルトパウチごと、レトルト殺菌機に入れて、121℃で10分間レトルト殺菌し、その後、20℃まで冷却して、(a)ゲル化剤、(b)タンパク質水解物(コラーゲンペプチド)及び(c)水を含有するペット用経口投与補助剤組成物(実施例1)を得た。
ペット用経口投与補助剤組成物(実施例1)は、(a)ゲル化剤の含有率が1.0%、(b)タンパク質水解物(コラーゲンペプチド)の含有率が4.0%、(c)水の含有率が90.0%、(d)糖アルコール(エリスリトール)の含有率が5.0%である。
【0046】
(比較例22、24、25、26)
比較例22として、(b)タンパク質水解物(コラーゲンペプチド)を含有しないこと以外は、実施例1と同様にして組成物を得た。なお、比較例22の組成物は、(a)ゲル化剤の含有率が1.0%、(d)糖アルコール(エリスリトール)の含有率が5.0%である。
比較例24として、(a)ゲル化剤と(b)タンパク質水解物(コラーゲンペプチド)を含有しないこと以外は、実施例1と同様にして組成物を得た。なお、比較例24の組成物は、(d)糖アルコール(エリスリトール)のみを含有するものであり、糖アルコール(エリスリトール)の含有率が5.0%である。
比較例25として、(a)ゲル化剤を含有しないこと以外は、実施例1と同様にして組成物を用得た。比較例25の組成物は、(b)タンパク質水解物(コラーゲンペプチド)が4.0%、(d)糖アルコール(エリスリトール)の含有率が5.0%である。
また、比較例26として、ヒトの嚥下補助飲料として市販されている組成物(龍角散社製、商品名:おくすり飲めたね いちご味)を用いた。
【0047】
上述のペット用経口投与補助剤組成物(実施例1)と、(b)タンパク質水解物(コラーゲンペプチド)を含有しない組成物(比較例22)は、これらの組成物をそのまま、表5に示す供試動物(ネコA〜E)に与えた。また、実施例1のペット用経口投与補助剤組成物と、比較例22の組成物に、苦味成分であるL−アルギニンを1g加えたもの(実施例2、比較例23)を、表5に示す供試動物(ネコA〜E)に与えた。
また、上述の比較例24〜26の組成物にL−アルギニンを1g加えたものを、表5に示す供試動物(ネコA〜E)に与えた。
供試動物(ネコA〜E)が与えられた組成物を食べた場合は、嗜好性が良好である(○)とし、組成物を舐めて程度の場合は、嗜好性が不良である(△)とし、組成物に興味がなかった場合は、嗜好性なし(×)とした。結果を表7に示す。
【0048】
【表7】

【0049】
(苦味緩和試験の考察)
表7に示すように、ペット用経口投与補助剤組成物(実施例1)は、全ての供試動物が良好な嗜好性を示していた。さらに、ペット用経口投与補助剤組成物は、苦味成分を含有する場合であっても(実施例2)、全ての供試動物が良好な嗜好性を示し、苦味成分がマスキングされていることが確認できた。
一方、(a)ゲル化剤を含有し、(b)タンパク質水解物(コラーゲンペプチド)を含有しない組成物(比較例22、23)は、良好な嗜好性を示す供試動物の数が少なく、苦味成分のマスキング効果が低いことが確認できた。
また、ゲル化剤を含有しない組成物(比較例24、25)は、(b)タンパク質水解物(コラーゲンペプチド)の有無に拘わらず、全ての供試動物が不良な嗜好性を示していた。
また、ヒトの嚥下補助飲料として市販されている組成物(比較例26)は、供試動物が嗜好性を示しておらず、供試動物に対して、苦味成分のマスキング効果が発揮されていないことが確認できた。
【0050】
(タンパク質水解物の含有率と嗜好性との関係試験)
(実施例3〜11)
図1に示すフロー図にしたがって、(b)タンパク質水解物(コラーゲンペプチド SCP−3100)の含有率が0.01〜40.0%になるように調製したこと以外は、実施例1と同様にして、ペット用経口投与補助剤組成物(実施例3〜11)を得た。
ペット用経口投与補助剤組成物(実施例3〜11)は、(a)ゲル化剤の含有率が1.0%、(d)糖アルコール(エリスリトール)の含有率が5.0%である。
【0051】
(比較例27、28)
比較例27として、(b)タンパク質水解物(コラーゲンペプチド SCP−3100)を含有しないこと以外は、実施例1と同様にして組成物を得た。なお、比較例27の組成物は、(a)ゲル化剤の含有率が1.0%、(d)糖アルコール(エリスリトール)の含有率が5.0%である。
また、比較例28として、ヒトの嚥下補助飲料として市販されている組成物(龍角散社製、商品名:おくすり飲めたね いちご味)を用いた。
【0052】
上述の実施例3〜11、比較例27、28を、表5に示す供試動物(ネコA〜E)と、表4に示す供試動物(イヌA〜G)に与えて、これらの供試動物の嗜好性を確認した。
供試動物(イヌA〜Gと、ネコA〜E)が与えられた組成物を食べた場合は、嗜好性が良好である(○)とし、組成物を舐めて程度の場合は、嗜好性が不良である(△)とし、組成物に興味がなかった場合は、嗜好性なし(×)とした。結果を表8に示す。
【0053】
【表8】

【0054】
(タンパク質水解物の含有率と嗜好性の関係試験の考察)
表8に示すように、ペット用経口投与補助剤組成物(実施例3〜11)は、(b)タンパク質水解物を含まない組成物(比較例27)や市販品の組成物(比較例28)と比べて、良好な嗜好性を示す供試動物の数が多かった。
特に、(b)タンパク質水解物の含有率が1.0〜40.0%であると、供試動物が良好な嗜好性を示しており、さらに、(b)タンパク質水解物の含有率が4.0〜30.0%のペット用経口投与補助剤組成物(実施例7〜10)は、全ての供試動物が良好な嗜好性を示していた。
一方、(b)タンパク質水解物を含まない組成物(比較例27)は、供試動物12匹中、食したのが2匹程度であり、また、舐めたものも2匹程度であり、嗜好性が低い。また、ヒトの嚥下補助飲料として市販されている組成物(比較例28)は、供試動物12匹中、1匹しか食しておらず、また、舐めたものも1匹であり、嗜好性が低い。
【0055】
(フレーバーの嗜好性試験)
次に、フレーバーを含有するペット用経口投与補助剤組成物の嗜好性について試験を行った。
【0056】
(実施例12〜19)
図1に示すフロー図にしたがって、全体量を調製(フィルアップ)する前に、(e)フレーバー(ビーフエキス又はタイ(鯛)エキス:4.0kg)を投入すること以外は、実施例1と同様にして、ペット用経口投与補助剤組成物を得た。
このペット用経口投与補助剤組成物をそのまま、表4及び表5に示す供試動物に与えた。また、上述のペット用経口投与補助剤組成物に、各々の形態の薬剤(ハードカプセル、顆粒状、錠剤状、液剤)を混入し、表4及び表5に示す供試動物に与えた。
供試動物(イヌA〜Gと、ネコA〜E)が与えられた組成物を全て食べた場合は、嗜好性が非常に良好である(◎)とし、組成物を舐めて程度の場合は、嗜好性がやや良好である(○)とし、組成物を食べたり舐めたりしたが、薬剤を残してしまった場合は、嗜好性が不良である(△)とした。また、組成物に興味を示さなかった場合は、嗜好性なし(×)とした。結果を表9に示す。
【0057】
【表9】

【0058】
(フレーバー嗜好性試験の結果の考察)
表9に示すように、ペット用経口投与補助剤組成物にフレーバーが含まれている場合は、非常に良好な嗜好性を示す供試動物が多かった。
特に、供試動物がイヌの場合は、ペット用経口投与補助剤組成物にフレーバーが含まれていると、非常に良好な嗜好性を示し、薬剤を包み込んだペット用経口投与補助剤組成物であっても、非常に良好な嗜好性を示す供試動物の数が多かった。
一方、供試動物がネコの場合は、ペット用経口投与補助剤組成物にフレーバーが含まれていると、非常に良好な嗜好性を示す供試動物の数が多いものの、薬剤を包み込んだペット用経口投与補助剤組成物には、不良な嗜好性を示す供試動物の数が増えた。特に、薬剤の形態が液剤であると、不良な嗜好性を示す供試動物の数が増えた。この結果から、同一のペット用経口投与補助剤組成物であっても、包み込む薬剤の形態や、対象となるペット(動物)によって、嗜好性に影響がでることが確認できた。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明のペット用経口投与補助剤組成物の製造工程の一例を示すフロー図である。
【図2】本発明のペット用経口投与補助剤組成物の製造工程の一例を示すフロー図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)ゲル化剤、(b)タンパク質水解物及び(c)水を含有することを特徴とするペット用経口投与補助剤組成物。
【請求項2】
(d)糖又は糖アルコールをさらに含有することを特徴とする請求項1に記載のペット用経口投与補助剤組成物。
【請求項3】
(e)フレーバーをさらに含有することを特徴とする請求項1又は2に記載のペット用経口投与補助剤組成物。
【請求項4】
上記タンパク質水解物(b)がコラーゲンペプチドであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つの項に記載のペット用経口投与補助剤組成物。
【請求項5】
上記糖アルコール(d)を含み、この糖アルコール(d)がエリスリトールであることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1つの項に記載のペット用経口投与補助剤組成物。
【請求項6】
上記ゲル化剤(a)の含有率が0.5〜12.0質量%であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つの項に記載のペット用経口投与補助剤組成物。
【請求項7】
上記タンパク質水解物(b)の含有率が1.0〜40.0質量%であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つの項に記載のペット用経口投与補助剤組成物。
【請求項8】
上記糖又は糖アルコール(d)の含有率が1.0〜10.0質量%であることを特徴とする請求項2〜7のいずれか1つの項に記載のペット用経口投与補助剤組成物。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−46412(P2009−46412A)
【公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−212906(P2007−212906)
【出願日】平成19年8月17日(2007.8.17)
【出願人】(591266157)株式会社龍角散 (2)
【出願人】(597025677)アース・バイオケミカル株式会社 (10)
【Fターム(参考)】