説明

ペトリ皿内の製品を計量分配する装置

本発明は所定製品をペトリ皿に計量分配するための装置に関し、装置は、ピストン(32a,32b)と、蓋支持開口と皿底部とを含む移動部材(31)と、製品計量分配手段(6)とを含む。本発明によれば、移動部材(31)は、第一停止位置及び第二停止位置のいずれかの間の軸受開口の直接的な往復運動に従ってベース(2)に対して平行移動し得るシャトルであり、計量分配手段(6)は、前記開口が第一停止位置及び第二停止位置から選択される位置にあるとき、皿の底部で内側開口より上に並びに上方開口より下に製品を計量分配するよう配置される。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定製品、具体的には、寒天(agar)をペトリ皿(シャーレ)内に計量分配するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ペトリ皿は透明なプラスチック材料の円形輪郭の小さい皿であり、それらは寒天媒体のような栄養素を収容し、それらは微生物を収容する培養物の発育用の寒天媒体として働き、分析試験所によって、具体的には、医療研究のために並びに産業において多数使用される。
【0003】
前記計量分配装置は、例えば、文献EP−B−385902から既知である。この装置は回転トレイを含み、回転トレイは、連続的に並びに段々に、空の皿を供給するステーションから充填ステーションに、蓋が底部分の上に遠く保持された状態の開いたペトリ皿を導き、次に、この充填ステーションから充填済み皿の受取りステーションに導き、このトレイは重ね合わされた2つの同軸の円形の水平プレートを含み、各プレートは、一連の対応する円形の開口を備えて穿孔され、上方プレートの開口は、蓋よりも小さい直径を有するが、底部分の直径よりも僅かに大きく、底部分の通過を許容すると同時に蓋を保持し、その底部分を下方プレート内に配置し且つその蓋を上方プレート内に保持することによってトレイ上に空の皿を移転するようピストンが設けられ、充填済み底部分を底部プレートから上方プレート内に保持される蓋内まで持ち上げるよう他のピストンが設けられる。
【0004】
この装置は数多くの欠点を有する。
【0005】
皿充填速度は、文献中で付与されている表示によれば、6秒毎に1つの皿のオーダであり、それは比較的低い。
【0006】
加えて、各ペトリ皿のための開放時間は比較的長い(4秒毎に1ノッチだけ回転するトレイのために約16秒)。
【0007】
従って、望ましくない粒子で皿の内側を汚染する危険性は高い。
【0008】
最後に、最少時間内に最大可能な数の皿を充填し得るために、装置は比較的高く、空の皿の積重ねを装填し且つ積重ねから充填済み皿を取り除くために、それは円形コンベヤの頂部でアクセスの困難性を生み出す。装置を使用する人は統計的に男性よりも背が低い女性であることが殆どであるので、この問題は一層有害である。
【0009】
文献FR−A−2433452は、ペトリ皿が円形コンベヤの下方部分から2つの重ね合わせられるプレートを備える回転トレイに向かって取り出される装置を記載している。この回転トレイは3つのステーション、即ち、ペトリ皿取出しステーション、チューブを介する充填ステーション、及び、充填済み皿を円形コンベヤの他の積重ねに向かって上に移動するよう昇降手段を使用する昇降ステーションを含む。この装置も上述の不利点を有する。
【0010】
線形コンベヤ装置も既知である。
【0011】
文献US−A−3704768は、2つの下方レールよりも小さい距離だけ離間した2つの上方レールを含む固定部分に向かう空のペトリ皿の積重ねの下の線形移動を行うコンベヤを含むペトリ皿充填装置を記載しており、コンベヤは、上方トレイと、下方トレイとを含む。この装置では、ペトリ皿が積重ねから上方トレイに導かれる。次に、左向きに跳ね返った後、上方レールが蓋を保持し且つ皿の底部が下方レール上に落ちるよう、トレイは右に向かって平行移動される。次に、開放底部分の充填が行われる。次に、コンベヤの前方垂直表面が蓋を押し、上方レールを越えて充填済み底部分を左に押し、蓋を底部分上に落とさせ、皿を受けテーブル上に押し付ける。
【0012】
従って、この装置は充填済みペトリ皿の積重ねを作り出さず、使用者は充填済み皿を積み重ねなければならない。また、コンベヤ上での平行移動中に蓋を持ち上げるために、空の皿はフックに直面しなければならず、それは更に当接力を加え、更に損傷を与え得る。各充填済み皿は、空の皿の積重ねに対して3つの皿の幅と等しい距離だけ遠くで受けテーブルに到達する。従って、加えて、この装置は極めて嵩張る。
【0013】
他の線形無端ベルトコンベヤ装置が、文献US−A−4468914及びUS−A−5698260から既知である。
【0014】
これらの装置はより一層嵩張る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明は、嵩張りが小さく、迅速な充填速度を提供可能であり、大きな皿収容力を有しながら、皿開放時の皿汚染のリスクを回避し或いは減少し得る、空のペトリ皿の積重ねから充填済みのペトリ皿の積重ねを供給する装置を用いて上述の不利点を克服する装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
この目的のために、本発明の第一の主題は、所定の製品を少なくとも1つのペトリ皿に計量分配するための装置であって、各ペトリ皿は、底部の上に配置可能な取り外し可能な蓋を含み、底部の幅は蓋よりも小さく、
当該装置は、ベース上に、
− ペトリ皿を垂直方向に案内するための少なくとも第一及び第二のコラムを含み、少なくとも第一及び第二のコラムは、蓋が前記底部の上に配置された状態で、ペトリ皿の第一及び第二の積重ねをそれぞれ受け入れ可能であり、且つ、ペトリ皿のための第一下方通路より上に並びにペトリ皿のための第二下方通路より上にそれぞれ位置付け可能であり、第一及び第二の通路は、ベースに対する固定部分に設けられ、
− 少なくとも1つのペトリ皿を前記第一コラムから前記第二コラムに移動するためのシステムを含み、該システムは、
− ペトリ皿の底部を支持する第二下方開口より上でペトリ皿の蓋を支持する上方開口を有する移動部材と、
− 下方開口より上の製品を上方開口より下の前記ペトリ皿の底部内に計量分配する計量分配手段と、
− 支持開口が前記第一通路の下に配置される第一停止位置及び支持開口が第二通路より下に配置される第二停止位置を取り得る可動の移動部材と、
− 移動部材が関連する第一停止位置に位置するとき、ペトリ皿の蓋及び底部を第一コラムからそれらのそれぞれの支持開口上に降下させるよう第一通路より下に配置され且つ開口を通過し得る第一トレイを含む第一ピストンと、
− 移動部材が関連する第二停止位置に位置するとき、ペトリ皿の蓋及び底部をそれらのそれぞれの支持開口から第二コラム内に上昇するよう、第二下方通路より下に配置され、且つ、開口を通過し得る第二トレイを含む第二ピストンとを含み、
− 移動部材は、第一停止位置及び第二停止位置のそれぞれの間の支持開口の直接的な前後運動を伴う、ベースに対して平行移動するシャトルであり、
− 計量分配手段は、これらの開口が第一停止位置及び第二停止位置のうちの選択的な位置に位置するときに、下方開口より上の並びに上方開口より下の製品を前記ペトリ皿の底部内に計量分配するよう配置される。
【0017】
この発明を用いれば、開いた皿を製品充填ステーションに導くのに時間の損失がない。
【0018】
本発明の実施態様において、
− 装置はピストンを同じ高さに駆動するよう同期的に駆動する手段を含む。
【0019】
− ピストンは同じモータによって駆動される。
【0020】
− 装置は、シャトル及びピストンを連続的に以下の位置に配置するよう、シャトル及びピストンの平行移動動作を調整する手段を含む。
− 皿の蓋を上方開口より上に導き且つ皿の底部を下方開口より上に導くよう、下方開口より下の第一トレイの降下位置を備える第一停止位置、
− 計量分配手段によって製品を下方開口内に位置付けられる開放された皿の底部内に計量分配するために下方開口より下の第一トレイを備える第二停止位置、
− 第二停止位置において、皿の底部の上に蓋を閉じ且つ閉塞された皿を第二コラムに移動する第二コラム内の第二トレイの上昇位置、及び、
− 下方開口より下の第一トレイの降下位置を備える第一停止位置。
【0021】
− 計量分配手段は、製品のための出口ノズルと、ノズルが選択的な停止位置及びノズルがもはや開口の間に位置しない後退位置において下方開口より上に並びに上方開口より下に位置する、製品の計量分配位置の一方と他方との間で計量分配ノズルを移動させるよう設けられる計量分配ノズルを移動する手段と、ノズルが後退位置にあるとき、選択的な停止位置と関連付けられるピストンのみを許容するよう設けられる制御手段とを含む。
【0022】
− 第二開口と呼ばれる上方及び下方の支持開口に加えて、シャトルは、第一停止位置へのピストンの通過を許容する第一開口を備えるペトリ皿の底部を支持する手段を含む。
【0023】
− 第二開口と呼ばれる上方及び下方の支持開口に加えて、シャトルは、第一の上方及び下方の開口を含み、シャトルは、計量分配位置における計量分配手段のための通路を形成するよう所定の距離だけ離間する頂部プレートと底部プレートとを含み、底部プレートは、第一トレイ及び第一ピストンの通過のための第一下方開口と、皿の底部を支持する第二下方開口とを含み、頂部プレートは、第一トレイ及び第一ピストンの通過のための第一上方開口と、蓋を支持する第二上方開口とを含み、第一上方開口は第一下方開口より上に配置される。
【0024】
− 装置は、第一ピストンの第一トレイをシャトルより上に上昇する手段を含み、第一ピストンは、第一トレイを持上げ手段とリンクする少なくとも1つの下方ロッドに固定され、シャトルは、シャトルが停止位置の間を移動し且つ第一トレイがシャトルより上の上昇位置にあるときに、下方支持ロッドの通過を許容するよう、第二開口と第一開口又は複数の第一開口との間の少なくとも1つの連絡通路を含む。
【0025】
− 装置は、ベースの垂直軸に回転的に取り付けられる少なくとも1つの円形コンベヤを含み、円形コンベヤは、ペトリ皿の垂直方向案内のための複数のコラムを含み、各コラムは、蓋が底部の上に配置された状態でペトリ皿の積重ねを受け入れ可能であり、第一及び第二のコラムを形成するために、コラムの2つをペトリ皿のための第一下方通路より上に並びに第二下方通路より上に導くよう、円形コンベヤを回転的に駆動するための手段が設けられる。
【0026】
− 装置は、第二通路より上のペトリ皿の通過の保持及び解放のための手段を含み、これらの保持及び通過手段は、第二コラム内の第二通路より上のペトリ皿の第一保持位置と、第二通路内への前記ペトリ皿の通過を許容する第二解放位置との間で可動であり、第一保持位置に制限する制限手段が設けられ、
− 第二トレイ及び第二ピストンを第二コラム内の所定の上昇位置まで持ち上げるための手段が設けられ、
− 保持手段は、関連付けられる蓋の皿を運ぶ第二ピストンの第二トレイが第二コラム内の所定の上昇位置まで持ち上げられるときに、ペトリ皿の蓋に対する当接によって、第二解放位置で作動されるよう配置され、
保持手段は、第一保持位置において、ペトリ皿への支持を与えるようペトリ皿の底部の幅よりも狭い幅であるが、第二コラムでの第二ピストンの第二トレイの降下を許容するよう第二ピストンの第二トレイの幅よりも広い幅である通路幅を形成する。
【0027】
付属の図面を参照して、専ら非制限的な実施例によって与えられる以下の記載を判読した後、本発明がより十分に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の計量分配装置を使用する機械の1つの実施態様を概略的に示す斜視図である。
【図2】図1に示される装置の一部を概略的に示す斜視図である。
【図3A】ペトリ皿の充填のための異なる連続的な動作位置において図1に示される装置を示す部分拡大図である。
【図3B】ペトリ皿の充填のための異なる連続的な動作位置において図1に示される装置を示す部分拡大図である。
【図3C】ペトリ皿の充填のための異なる連続的な動作位置において図1に示される装置を示す部分拡大図である。
【図3D】ペトリ皿の充填のための異なる連続的な動作位置において図1に示される装置を示す部分拡大図である。
【図3E】ペトリ皿の充填のための異なる連続的な動作位置において図1に示される装置を示す部分拡大図である。
【図3F】ペトリ皿の充填のための異なる連続的な動作位置において図1に示される装置を示す部分拡大図である。
【図3G】ペトリ皿の充填のための異なる連続的な動作位置において図1に示される装置を示す部分拡大図である。
【図4A】図1に示される装置の一部を異なる位置において概略的に示すプロファイル図である。
【図4B】図1に示される装置の一部を異なる位置において概略的に示すプロファイル図である。
【図4C】図1に示される装置の一部を異なる位置において概略的に示すプロファイル図である。
【図4D】図1に示される装置の一部を異なる位置において概略的に示すプロファイル図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図面において、計量分配装置1は、例えばボックス型構造の形態の、ベース2を含む。ベース2は、正面22を含み、装置の制御パネルが正面上にあり、制御パネルは、例えば、監視スクリーンと、1つ又はそれよりも多くの制御ボタン5又は使用者が装置1の自動機能を制御するのを可能にする任意の他のインターフェース5とを備える。例えば液体寒天又は寒天媒体であり得る、所定の製品を計量分配するための手段6が、ボックス構造上に設けられている。これらの計量分配手段6は、例えば、ボックス構造2の上面21の上で垂直軸について回転するために、回転ヘッド6の形態であり、回転ヘッド6は、製品出口としてのノズル61を含む。これらの計量分配手段6は、計量分配手段6に向かって製品を送る手段8に接続される配管7によって製品を供給され、これらの手段8は、例えば、ベース2、例えば、その正面22の上に配置される蠕動性ポンプ8であり、配管7の他端部は、製品の貯槽9に接続される。
【0030】
ベース2は、上方部分23を含み、上方部分23は、上方部分23に隣接する上方側面23に対して隆起されている。隆起部分23は、ペトリ皿(シャーレ)を貯蔵する円形コンベヤ10を支持する。円形コンベヤ10はベース2の上で独特であり、ベース2の隆起部分23の上の中心垂直軸101に対して回転し得る。円形コンベヤ10は、ぺろり皿を積重ね状に貯蔵する手段103を支持する下方リング102を含む。これらの手段103は、ペトリ皿を収容し且つ案内するための複数の垂直コラム104を境界付け、この目的のために、それらの手段103は、ロッド103又はペトリ皿のための任意の他の垂直案内手段を含む。手段103を覆うために、取り外し可能な上方リング107が設けられる。各コラム104は、下方リング102内のペトリ皿の通過のために、開口105を介して下向きに開いている。従って、これらの開口105はペトリ皿の直径よりも大きい直径を有する。コラム104の開口105は、中心回転軸101から等距離に且つ下方リング上に等角度で分配されている。開口105は、例えば、下方リング102の周辺にあり、リング102の切欠きの形態にある。案内手段103の高さは、リング107に至るまでの所定数における各コラム104内での幾つかのペトリ皿の積重ねの受入れのために設計される。各ペトリ皿Pは、皿が取り外し可能に閉じられるようその蓋Cがその底部分Fの上に配置された状態でコラム104内に配置され、ペトリ皿は、それ自体既知の方法で、図4A及び4Bに例証されるように、それらの底部分Fよりも幅が広い蓋Cを有する。ペトリ皿が閉じられるとき、蓋の縁は底部分の縁の外側に位置する。
【0031】
円形コンベヤ10の下方リング102の下、及び、ベースの上には、ペトリ皿が円形コンベヤ10内にあるときにペトリ皿を水平方向に案内するためのプレート11がある。円形コンベヤ10の軸101はベース2内に配置される回転駆動手段に接続され、円形コンベヤ10をこの垂直軸101について水平方向に回転させる。水平方向案内プレート11は隆起部分23に固定され、上面21の上及び円形コンベヤ10の幾つかのコラム104の下に配置される部分116を含む。水平方向案内プレート11は、部分116に、円形コンベヤ10の2つの下方開口105と同じ空間配置を有する第一開口又は通路115a及び第二開口又は通路115bを含み、これらの開口105,115a,115bを通じるペトリ皿の通過を可能にする。より大きなコンパクトさのために、プレート105の第一開口115aと第二開口115bとの間の距離は、第一及び第二のそれぞれ隣接する円形コンベヤ10の下方開口105a及び105bの間の距離に対応する。
【0032】
プレート11の第一開口105a及び第二開口105bはステーション20の上に位置し、空のペトリ皿の取出し、その開放、それらの底部分への製品の計量分配、その閉塞、及び、充填済み状態におけるそれらの再積重ねを可能にする。ステーション20は、ベース2の上面21の上に配置される。
【0033】
ステーション20は、水平な平行移動において移動部材31を介して、並びに、第二及び第一のコラム104a,104bのそれぞれの下で第一及び第二の垂直に移動されるピストン32a,32bを介して、空状態のペトリ皿を1つずつコラム104bの下から開口115aを通じて開口105b内に移動するためのシステム30を含む。各ピストン32a,32bは、上方トレイ320a,320bを含み、上方トレイ320a,320bは、ピストン22a,22bを昇降する垂直移動駆動手段にベース2内でリンクされる下方垂直ロッド321a,321bに固定される。
【0034】
本発明によれば、移動部材31は、長手水平方向Xに沿って平行移動において前後に移動するシャトル31である。
【0035】
移動部材31の1つの実施態様が図2に例証され、以下により詳細に記載される。この実施態様では、図3A、3B、3C、3D、3E、3F、及び、3Gに例証されるように、ピストン32a,32bは、同時の垂直平行移動動作を有するので、それらのトレイ320a,320bは互いに対して同じ高さに位置する。この場合、これは垂直平行移動において両方のピストン32a,32bを駆動するために1つのモータのみを提供することを可能にする。例証される実施態様において、第一及び第二のピストン32a,32bは、同期する同じ動作を有し、頂部位置(図3A及び3G)、底部位置(図3B、3C、3D)、又は、上昇位置(図3E、3F)に同時に位置する。
【0036】
シャトル31は、スペーサ313によって互いに固定される頂部プレート311と底部プレート312とを含む。明らかに、シャトル31を一体成形し得る。底部プレート312は、シャトル31を表面21の上での平行移動において案内し、この表面21の上でのシャトル31の安定性を保証するために使用される。シャトル31を平行移動において駆動する手段60は横方向であり、隆起部分23の下でベース2内に収容される。
【0037】
図面において、頂部プレート311は、底部プレート312の第一下方開口312a及び第二下方開口312bの上にそれぞれ配置される第一上方開口311a及び第二上方開口311bを含む。第一下方開口311a及び第一上方開口312aは、第一位置32aの第一トレイ320aの通過のために使用され、第一トレイよりも広い。第二上方開口311bは、ペトリ皿Pの底部Fの通過のために、並びに、ペトリ皿Pの蓋Cを保持するために使用される。第二上方開口311bは、ペトリ皿Pの底部Fの幅よりも大きいが、その蓋Cの幅よりも小さい幅Lbを有する。第二下方開口312bは、ペトリ皿Pの底部Fに対する支持を与えるために使用され、その幅はこの底部Fの幅よりも小さい。従って、第二開口311b及び312bをペトリ皿Pのための支持開口と呼ぶ。
【0038】
加えて、頂部プレート311は、第一上方開口311aと第二上方開口311bとの間に接続通路311cを含み、これらの開口311a及び311bの間での第一ピストン32aのロッド321aの通過を可能にする。通路311cは、第一ピストン32aのロッド321aの横断水平幅よりも大きい横断水平幅を有する。底部プレート312は、第一下方開口312aと第二下方開口312bとの間に接続通路312cを含み、これらの開口311a及び311bの間での第一ピストン32aのロッド321aの通過を可能にする。通路312cは、第一ピストン32aのロッド321aの横断水平幅よりも大きい横方向水平幅を有する。
【0039】
図2において、シャトル31は、プレート105の2つの開口115a,115bの間に延びる水平方向にある長手水平方向に延びている。横断水平方向Yは、長手方向Xに対して垂直な方向である。
【0040】
プレート11は、第二開口115bの上に積み重ねられるペトリ皿P,P’の通過を保持し且つ解放する手段106を含む。これらの手段106は、図4A、4C、及び、4Dに例証されるようにコラム104b内で開口115bの上でペトリ皿の下面を介するペトリ皿Pの積重ねの第一保持位置と、図4Bに例証されるような、開口115b内でペトリ皿の通過を可能にする第二解放位置との間で可動である。コラム104b内に既に配置されたこれらのペトリ皿P’は、底部F’の上に配置される蓋C’を含む。手段106は、例えば、開口115bの周りの幾つかの地点に、開口115bの近傍で部分116に固定される支持体109の上で水平回転ピン108の上に蝶番付けされるラグ114、例えば、2つの正反対のラグ114を含む。図3B、3C、3D、及び、4Aの保持において、ラグ114は開口115の上に延び、最下の皿の底部Fを支持するために、ペトリ皿Pの底部Fの幅よりも小さい幅をそれらの間に境界付け、この幅はラグ114の間でピストン32bのトレイ320bの通過を共用し、このトレイ320bの幅よりも広い。
【0041】
トレイ320bは、その蓋Cがその底部Fの上に配置された状態でペトリ皿Pを支持し、図4Bにおいて、底部から頂部に、開口115bを通じてコラム104bに向かって進み、この皿Bの蓋Cはトレイ320bによって持ち上げられ、ラグ114を持ち上げ、ラグ114を外向きに回転させる。図4Bにおいて、トレイ320bの上昇中、トレイ320bは開口115bに対してある高さにある。ラグ114は、ピン108から遠い自由端部1140を介して、ペトリ皿P,P’に対して横方向にもたれ掛かる。例えば、重力の下で、ラグ114のピン108の位置決めを通じて、或いは、バネ又は他の積極的な戻り手段を介して、ラグ114が保持位置に向かって作動されるよう推進する手段が提供される。
【0042】
図4Cにおいて、トレイ320bは、トレイによって支持される皿P,P’にもたれ掛かる自由端部1140より上の上昇位置に移動する。この上昇位置は、図3E及び3Fに対応する。従って、ラグの端部1140は開口115bに向かって落下し、保持位置に戻る。
【0043】
図4Cから図4Dに、ピストン32bが下げられるとき、そのトレイ320bは保持位置内に位置するラグ114の間を通り、次に、開口115bを通過し、それはペトリ皿P,Pの積重ねを保持位置にあるラグ114の上に堆積する。
【0044】
装置の機能は以下の通りである。
【0045】
図3A、3B、3C、3D、3E、3F、及び、3Gは、コラム104aの底にある最も低い皿である空のペトリ皿、即ち、蓋Cと底部Fとを含む空のペトリ皿の通路を例証している。
【0046】
図3A、3B、3F、及び、3Gにおいて、シャトル31は第一停止位置に位置している。
【0047】
図3C、3D、及び、3Eにおいて、シャトル31は第二停止位置に位置している。
【0048】
第一停止位置P1において、シャトル31の支持開口311b及び312bは、第一開口115aより下に位置付けられ、第一開口115a自体は、空の閉じられたペトリ皿のコラム104aの開口105aの下に位置付けられる。第一停止位置P1において、シャトル31は第二ピストン32bの他の側に配置され、プレート11の固体部分117は、円形コンベヤ10とシャトル31の第一上方開口311aとの間に中間的に位置付けられる。
【0049】
第二停止位置P2において、シャトル31の第一開口311a及び312aは、第一開口115aの下に並びに第一コラム104aの下に位置する。第二停止位置において、シャトル31の第二開口311b及び312bは、第二開口115bの下に並びに第二コラム104bの下に位置する。
【0050】
図面に示される実施態様において、シャトル31は、停止位置で、単に第一停止位置P1及び第二停止位置P2を含む。
【0051】
図3Aにおいて、第一ピストン32aの第一トレイ320aは、第二開口312b及び311bより上の第一コラム104a内でペトリ皿Pの第一の積重ね104aを支持し、ロッド321aはこれらの開口312b及び311bを通過する。
【0052】
次に、ピストン32aはシャトル31の第二開口311b及び312bを通じて下げられ、コラム104aの底部にある最低のペトリ皿Pの蓋Cを第二開口311bの上に導き、ペトリ皿Pの底部Fを第二下方開口312bの上に導き、図3Bに示される位置に到達する。図3B、3C、3Dにおいて、ピストンのトレイ310a,320bは、シャトル31より下に、例えば、表面21内に配置されるハウジング内に位置付けられる。
【0053】
図3A及び3Bにおいて、製品を計量分配する手段6は、ノズル61が開口312bの上にもピストン32bの上にも位置しない後退位置にある。この後退位置において、ノズル61は第二下方開口312bと第二上方開口311bとの間で通路を開いたままにし、この場合、それはピストン32bのストロークの外側に位置する。
【0054】
次に、シャトル31は方向Xに沿って長手方向の水平な平行移動によって移動され、図3Cに示される第二停止位置に到達する。計量分配手段6は、例えば、その計量分配ノズルを第二下方開口312bの上で、故に、図3Cに見られるように、第二下方開口内に配置される底部Fの上で頂部プレート311と底部プレート312との間にその計量分配ノズル61を導くよう計量分配ヘッド36を回転することによって、製品を計量分配する計量分配位置に切り換えられる。
【0055】
第二開口312b上/内で支持される底部F及び第二開口311b上/内で支持される蓋Cは、固定プレート11の第二開口115bより下に並びに第二コラム104bの下に位置付けられるようになる。ベース2内に向けられる自動手段が送り手段8の指令を引き起こし、製品を計量分配手段6内に送らせ、これの製品は、これらの手段6によって、第二上方開口312bの上で、第二上方開口312b内に配置されるペトリ皿の底部F内に計量分配される。
【0056】
次に、図3Dに例証される位置において、計量分配手段は、第二下方開口312bから離れた位置又は後退位置に戻る。
【0057】
次に、図3Eにおいて、ピストン32a及び32bは、シャトル31より上で、コラム104b内で、図4C中の上昇位置に移動する。先ず、第二ピストン32は第二下方開口312b内に位置付けられる底部Fを持ち上げ、次に、底部Fを第二上方開口311b内に配置される蓋C内まで上昇し、第二上方開口311bはペトリ皿Pを閉じ、ペトリ皿の底部は、計量分配手段によって計量分配される製品を収容し、次に、充填済みの閉じられた皿Pを、円形コンベヤ10の第二開口104b及び第二開口115bを通じて、第二コラム104b内に持ち上げる。従って、トレイ320bは、コラム104内の充填済みの閉じられた皿P及び既にコラム104b内にあり得るあらゆる他の皿P’を支持する。
【0058】
次に、図3Fにおいて、シャトル31は、図3Bに対応するその第一停止位置に平行移動される。図3Fにおいて、シャトル31の第二開口312b及び311bは、第一開口115a及び104aの下に配置されるのに対し、第一開口311a及び312aは、プレート11の固体部分117の下に配置される。従って、この平行移動動作中、第一ピストン32aのロッド321aは、頂部プレート311及び底部プレート312内に配置される通路311c及び312cを交差して、第二開口311b及び312bから311a及び312aに移動する。
【0059】
次に、図3Gにおいて、ピストンのトレイ320a及び320bは、図3Fに示される上昇位置よりも低い位置に戻り、図3G中のこの位置は、図3A及び4Dに示される位置に対応する。図3A及び3Gにおいて、コラム104bのペトリ皿は、手段106によって支持されている。
【0060】
第二コラム104b内で皿P,P’を垂直に案内する手段50は、開口115bの近傍でプレート11に固定され、例えば、図4A乃至4Dにおける第二ピストン32bを昇降中に皿P,P’を直線的な積重ね内に配置するよう、垂直バー50を含む。
【0061】
シャトル31の嵩(バルク)は、2つの並んだペトリ皿の嵩(バルク)ぐらいであり、図3Cにおけるような2つの隣接するコラム104の下のその位置に対応する。例証される実施態様におけるシャトル31の移動距離は、ペトリ皿の2つの隣接するコラム104a及び104bの間の距離に対応する。
【0062】
第一上方開口311aの幅はペトリ皿の底部Fの幅よりも小さく、この第一上方開口311aが図3C及び3Dにおけるようにその下に位置するとき、ペトリ皿の積重ねを第一コラム104aから支持する。
【0063】
明らかに、シャトル31は、図面中に例証される形状以外の如何なる形状をも有し得るが、その中の第一ピストン32aの第一トレイ320aの移動を可能にする第一下方開口312aから第一上方開口311aに至る第一垂直通路314a、第一及び第二のピストン32a及び32bの第一及び第二のトレイ320a及び320bの通過を可能にする第二下方開口312bから第二上方開口311bに至る第二垂直通路314b、上方開口311b及び311aの間の第三上方通路311c、及び、下方開口312a及び312bの間の第四下方通路312cを依然として有し、これらの第三及び第四の通路311c及び311dが唯一のものであることが明らかに可能である。
【0064】
小さい嵩のシャトル31の故に、より大きな数のコラム104を有する円形コンベヤ10を形成することが可能である。従って、ペトリ皿Pの数が等しいならば、ペトリ皿Pはより大きな数のコラム104の上に分配されるので、より低い高さの円形コンベヤ10を得ることが可能である。装置の製造もより簡単であり、より安価である。
【0065】
装置の最適な使用のために、空のペトリ皿の積重ねを備えるコラムを除き、使用者は円形コンベヤの全てのコラム104を充填する。ペトリ皿のないコラムは、円形コンベヤ10の回転によって、図3Aにおける第二開口115bの上に並びにトレイ320bの上に導かれる。次に、コラム104aに由来する空のペトリ皿Pは連続的に充填され、上述のプロセスに従って進行する。
【0066】
充填済みペトリ皿Pは、初めは如何なる皿をも含まなかったコラム104bに次々に移転される。第一開口115aの上に位置付けられるコラム104aがもはや如何なる皿Pをも収容しないとき、円形コンベヤ10は図1に例証される方向Sに回転され、この新しい空のコラムを第二開口115bの上に移動させる。1つのコラムによる円形コンベヤのこの進行方向は、停止位置P1から停止位置P2へ同じ方向である。この場合には、初めはプレート11の固体部分112上に配置される空のペトリ皿の新しいコラムは、取出しのために第一開口115aの上に位置するようになる。皿のこの積重ねで同じプロセスが反復される。
【0067】
シャトル31は、ピストンのロッド321bのための長手方向端部通路、即ち、例証される実施態様において、先ず、第二上方開口311内に開口し、次に、長手方向に外側に開口する、頂部プレート311内の第一上方長手端部通路311dと、底部プレート312内の下方長手端部通路312dも含み、第二下方開口312bを長手方向において外側と連絡させる。例えば、図2において、第二下方開口312b及び通路312dは、下方長手端部及び側部312e上に開口する底部プレート312の切欠きの形態である。
【0068】
第二下方開口312b内の底部Fの存在を検出する検出器を設け得る。第一停止位置及び/又は第二停止位置で第二下方開口312b内の底部Fの存在を検出するために、例えば、この検出器をベース2に対して固定し得る。従って、第一コラム104aの下に第一検出器を提供し得る。第二コラム104bの下に他の検出器も設け得る。検出器が開口312b内の皿の底部Fの存在に関する情報をたらす限り、ペトリ皿Pを充填するプロセスは実施される。検出器が開口312b内の底部Fの存在の如何なる表示をももたらさないならば、プロセスは中断され、或いは、計量分配手段6内への製品の供給は中断される。
【0069】
円形コンベヤ10、ピストン32a及び32b、及び、シャトル31を駆動するための異なる手段を制御する制御及び調整装置は自動化され、制御インターフェース5を介して作動される。例えば、これらの手段をベース2内のマイクロプロセッサの形態で提供し得る。
【0070】
本発明の装置は、自動ペトリ皿充填機内に統合されることが意図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の製品を少なくとも1つのペトリ皿に計量分配するための装置であって、
各ペトリ皿は、底部の上に配置可能な取り外し可能な蓋を含み、前記底部の幅は前記蓋よりも小さく、
当該装置は、ベース上に、
− ペトリ皿を垂直方向に案内するための少なくとも第一及び第二のコラムを含み、該少なくとも第一及び第二のコラムは、前記蓋が前記底部の上に配置された状態で、ペトリ皿の第一及び第二の積重ねをそれぞれ受け入れ可能であり、且つ、ペトリ皿のための第一下方通路より上に並びにペトリ皿のための第二下方通路より上にそれぞれ位置付け可能であり、前記第一及び第二の通路は、前記ベースに対する固定部分に設けられ、
− 少なくとも1つのペトリ皿を前記第一コラムから前記第二コラムに移動するためのシステムを含み、該システムは、
− ペトリ皿の前記底部を支持する第二下方開口より上でペトリ皿の前記蓋を支持する上方開口を有する移動部材と、
− 前記下方開口より上の前記製品を前記上方開口より下の前記ペトリ皿の前記底部内に計量分配する計量分配手段と、
− 前記支持開口が前記第一通路の下に配置される第一停止位置及び前記支持開口が前記第二通路より下に配置される第二停止位置を取り得る前記可動の移動部材と、
− 前記移動部材が前記関連する第一停止位置に位置するとき、前記第一コラム内のペトリ皿の前記蓋及び前記底部をそれらのそれぞれの支持開口上に降下するよう、前記第一通路より下に配置され且つ前記開口を通過し得る第一トレイを含む第一ピストンと、
− 前記移動部材が前記関連する第二停止位置に位置するとき、前記ペトリ皿の前記蓋及び前記底部をそれらのそれぞれの支持開口から前記第二コラム内に持ち上げるよう、前記第二下方通路より下に配置され、且つ、前記開口を通過し得る第二トレイを含む第二ピストンとを含み、
− 前記移動部材は、前記第一停止位置及び前記第二停止位置のそれぞれの間の前記支持開口の直接的な前後運動における前記ベースに対する平行移動動作を伴うシャトルであり、
− 前記計量分配手段は、これらの開口が前記第一停止位置及び前記第二停止位置のうちの選択的な位置に位置するときに、前記下方開口より上の並びに前記上方開口より下の前記製品を前記ペトリ皿の前記底部内に計量分配するよう配置されることを特徴とする、
装置。
【請求項2】
前記ピストンを同じ高さで同時に駆動する手段を含むことを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記ピストンは、同じモータで駆動されることを特徴とする、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
当該装置は、前記シャトル及び前記ピストンを連続的に、
− 前記皿の前記蓋を前記上方開口より上に導き且つ前記皿の前記底部を前記下方開口より上に導くよう、前記下方開口より下の前記第一トレイの降下位置を備える前記第一停止位置、
− 前記計量分配手段によって前記製品を前記下方開口内に配置される前記開放された皿の前記底部内に計量分配するために前記下方開口より下の前記第一トレイを備える前記第二停止位置、
− 前記第二停止位置において、前記皿の前記底部の上に前記蓋を閉じ且つ該閉塞された皿を前記第二コラムに移動する前記第二コラム内の前記第二トレイの上昇位置、及び、
− 前記下方開口より下の前記第一トレイの降下位置を備える前記第一停止位置に配置するために、
前記シャトル及び前記ピストンの平行移動動作を調整する手段を含むことを特徴とする、
請求項1乃至3のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項5】
前記計量分配手段は、前記製品のための出口ノズルと、前記ノズルが前記選択的な停止位置及び前記ノズルがもはや前記開口の間に位置しない後退位置において前記下方開口より上に並びに前記上方開口より下に位置する、前記製品の計量分配位置の一方と他方との間で前記計量分配ノズルを移動させるよう設けられる前記計量分配ノズルを移動する手段と、前記ノズルが前記後退位置にあるとき、前記選択的な停止位置と関連付けられる前記ピストンのみを許容するよう設けられる制御手段とを含むことを特徴とする、請求項1乃至4のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項6】
前記シャトルは、第二開口と呼ばれる前記上方及び下方の支持開口に加えて、前記第一停止位置への前記ピストンの通過を許容する第一開口を有するペトリ皿の前記底部を支持する手段を含むことを特徴とする、請求項1乃至5のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
前記シャトルは、第二開口と呼ばれる前記上方及び下方の支持開口に加えて、第一の上方及び下方の開口を含み、前記シャトルは、前記計量分配位置における前記計量分配手段のための通路を配置するよう所定の距離だけ離間する底部プレートと頂部プレートとを含み、前記底部プレートは、前記第一トレイ及び前記第一ピストンの通過のための前記第一下方開口と、前記皿の前記底部を支持する前記第二下方開口とを含み、前記頂部プレートは、前記第一トレイ及び前記第一ピストンの通過のための第一上方開口と、前記蓋を支持する前記第二上方開口とを含み、前記第一上方開口は前記第一下方開口より上に位置付けられることを特徴とする、請求項1乃至6のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項8】
当該装置は、前記第一ピストンの前記第一トレイを前記シャトルより上に持ち上げる手段を含み、前記第一ピストンは、前記第一トレイを前記持上げ手段にリンクする少なくとも1つの下方ロッドに固定され、前記シャトルは、前記シャトルが前記停止位置の間を移動し且つ前記第一トレイが前記シャトルより上の上昇位置にあるときに、前記下方支持ロッドの通過を許容するよう、前記第二開口を前記第一開口又は複数の第一開口と連絡する少なくとも1つの通路を含むことを特徴とする、請求項6又は7に記載の装置。
【請求項9】
当該装置は、前記ベースの垂直軸に回転的に取り付けられる少なくとも1つの円形コンベヤを含み、該円形コンベヤは、前記ペトリ皿の垂直方向案内のための複数のコラムを含み、各コラムは、前記蓋が前記底部の上に配置された状態でペトリ皿の積重ねを受け入れ可能であり、前記第一及び第二のコラムを形成するために、前記コラムの2つをペトリ皿のための前記第一下方通路より上に並びに第二下方通路より上に導くよう、前記円形コンベヤを回転的に駆動するための手段が設けられることを特徴とする、請求項1乃至8のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項10】
当該装置は、ペトリ皿を前記第二通路より上に保持し且つ通過させるための手段を含み、これらの保持及び通過手段は、前記第二コラム内の前記第二通路より上の前記ペトリ皿の第一保持位置と、前記第二通路内への前記ペトリ皿の通過を許容する第二解放位置との間で可動であり、前記第一保持位置に制限する制限手段が設けられ、
− 前記第二ピストンの前記第二トレイを前記第二コラム内の所定の上昇位置まで持ち上げるための手段が設けられ、
− 前記保持手段は、前記蓋に関連付けられる前記皿を運ぶ前記ピストンの前記第二トレイが前記第二コラム内の所定の上昇位置に持ち上げられるときに、前記ペトリ皿の前記蓋に対する当接によって、前記第二解放位置で作動されるよう配置され、
前記保持手段は、前記第一保持位置において通路を形成し、該通路は、前記ペトリ皿への支持を与えるよう、前記ペトリ皿の前記底部の幅よりも少ないが、前記第二コラムでの前記第二ピストンの前記第二トレイの降下を許容するよう、前記第二ピストンの前記第二トレイの幅よりも広い幅である、
請求項1乃至9のうちのいずれか1項に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図3E】
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【図3F】
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【図3G】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【公表番号】特表2012−511312(P2012−511312A)
【公表日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−539994(P2011−539994)
【出願日】平成21年11月23日(2009.11.23)
【国際出願番号】PCT/EP2009/065625
【国際公開番号】WO2010/066562
【国際公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【出願人】(510316659)
【Fターム(参考)】