説明

ペースト状の食品を収容し少なくとも1つの開封部材が設けられた個別包装体、およびそのような包装体の製造方法

本発明は、例えばプロセスチーズまたはココアベースの食品(P)用の個別包装体(1)に関し、本包装体は、ピラミッド形であり、少なくとも1つの開封部材(45)を、ピラミッド形部の側面を形成する三角形部(17)の少なくとも2つの辺に沿って配置して、前記側面の実質的に全体を引き裂くことによって、食品(P)に手が届くようにすることを特徴とする。ピラミッド形部は、正方形、三角形、または長方形の基部を有する。本発明は、さらにそのような包装体を製造する方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペースト状の食品を収容し開封部材が設けられた個別包装体に関し、さらにそのような包装体を製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、プロセスチーズまたはココアベース等のペースト状の食品を収容する様々なタイプの個別包装体が、存在している。ココアペーストベースの製品とは、カカオ豆を摘んで、カカオ豆を覆うパルプを取り除くために発酵させ、乾燥させ、焙炒し、粉砕して、磨砕により流体ペーストにすることにより、カカオ豆から製造される製品を意味するように使用する。
【0003】
一度ペースト状の食品が充填されると、そのような包装体は、概ね個別部分と呼ばれ、一般に、正方形、長方形、または三角形の体積となり、また、それらには、「プルタブ」と呼ばれ、包装体を開封し中に収容されている製品に手が届くように突出した舌の形態をした開封部材が、設けられる。そのような部分は、仏国特許出願公開第2 597 436号明細書および仏国特許出願公開第2 808 782号明細書に特に記載されている。
【0004】
しかしながら、技術的な視点から見ると、例えばヒートシールし得るアルミニウムからなる、非常に平坦なシートから最終型を作製し、開封部材を作製し、次に前記型を製品を充填し、最後にその壁を密閉することには、時間および機械の点で、複雑で、したがって高価な複数の操作が必要である。さらには、商品の外観および実用的見地から見て、そのような包装体のまわりの包装の形状は、常に目新しさを求める消費者の目をあまり引かない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、実施が容易で、使いやすく視覚的に消費者の目を引く包装体を得られる方法を提供することにより、それらの問題を解決することである。
【0006】
さらに詳細には、本発明は、例えばプロセスチーズまたはココアベースのペースト状食品用の個別包装体を提供し、この包装体は、ピラミッド形であって、また少なくとも1つの開封部材が、ピラミッド形部の側面を形成する三角形部の少なくとも2つの辺に沿って配置されて、前記側面の実質的に全体を引き裂くことにより食品に手が届くようにすることを特徴とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の実施形態では、開封部材が、Y字状であり、Y字状とするために、2本の開封帯を、三角形部の2つの辺に沿って配置し、頂点において交差させて、開封タブを前記ピラミッド形部から突出させて延ばしている。
【0008】
ピラミッド形部の少なくとも2つの隣接したまたは対向した面に、Y字状の各開封部材を設けることが好ましい。
【0009】
本発明の別の実施形態では、開封部材は、花弁形の開封部分の形態であって、当該開封部分は、三角形部の1つの面のほぼ全体を覆い、開封タブをピラミッド形部から突出させて延ばしている。
【0010】
ピラミッド形部の少なくとも2つの隣接したまたは対向した面に、花弁形の各開封部材を設けることが好ましい。
【0011】
ピラミッド形部は、正方形、長方形または三角形の基部を有することが好ましい。
【0012】
本発明はまた、プロセスチーズまたはココアベース等のペースト状食品用包装体の製造方法を提供し、当該方法は、
a)少なくとも1枚の平坦なシートを使用して、底が開いたピラミッドの形態に包装体部を作製するステップであって、ピラミッド形部の側面の実質的に全体を引き裂くことによってピラミッド形包装体内に収容された前記食品に手が届くようにするために、少なくとも1つの開封部材を、前記シート上に設けるとともに、前記側面を形成する三角形部の少なくとも2つの辺に沿って固定する、作製ステップと、
b)包装体部を、その頂点から、実質的に同じ形状の凹所が形成されている充填用型内に配置するステップと、
c)ペースト状食品を包装体部内へピラミッド形部の高さより低い高さまで注入するステップと、
d)ピラミッド形部の底部を形成するように、適切な形状のフィルムを食品上に配置するステップと、
e)包装体部の周囲の自由縁を固定するために底部フィルム上に折り曲げるステップと、
f)個別のピラミッド形包装体 を、このように形成すると、型から取り外すステップと、
を含む。
【0013】
ステップc)に、包装体部の周囲の自由縁を前記充填用型から突出させ得るステップを含むことが好ましい。
【0014】
ステップe)に、包装体部の周囲の自由縁を、ピラミッド形部の底部を形成するフィルムにヒートシールするステップを含むことが好ましい。
【0015】
本発明の第1の実施形態では、ステップa)において、包装体部を形成するシートは、三角形部を含み、当該三角形部は、同一であり対になって隣接しており、各三角形部は、ピラミッド形部の側面の1つを形成し、各開封部材は、三角形部の1つの三角形部のほぼ全体を覆う花弁形の開封部分と、三角形部から突出する開封タブとを含む。
【0016】
同一の花弁形の2つの開封部材が、シートの、対向したまたは隣接した2つの三角形部上に設けられ、各開封部材の前記開封タブが、その基部を通って、対応の三角形部から突出していることが好ましい。
【0017】
別の実施形態では、ステップa)において、包装体部を形成するシートは、同一の三角形部を含み、当該三角形部は、対になって隣接しており、各三角形部が、ピラミッド形部の側面を形成し、また、各開封部材は、2本の開封帯を含み、当該開封帯を、頂点から三角形部の2つの辺に沿ってヒートシールして、頂点において前記三角形部から共通の開封タブを突出させることで、Y字状にする。
【0018】
ステップa)において、シートに、3つまたは4つの同一の正三角形部を設け、ピラミッド形部の底部フィルムを三角形、長方形、または四角形の切片にすることが好ましい。
【0019】
本方法は、複数の個別のピラミッド形の包装体を単一の充填用型に作製するステップを含むことが好ましい。
【0020】
シート及び底部フィルムは、ヒートシール可能なアルミニウムベースの材料からなることが好ましい。
【0021】
本方法は、ステップc)において、食品がプロセスチーズまたは溶解したココアベースである場合に、特に利用されることが分かっている。
【0022】
本発明の他の特徴、詳細、利点は、添付の図面に関連して作成した以下の説明を読むと、明らかであり、添付の図面は、例示として示している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
図1は、個別の包装体1の斜視図であって、当該個別の包装体1は、開封部材45が設けられたピラミッド形であり、本発明の製造方法の最後にプロセスチーズベースのペースト状の食品を収容することに有用である。
【0024】
「プロセスチーズ」という用語は、任意選択的にチーズ処理用の塩、凝乳の存在下で、チーズ単独で、あるいは他の牛乳ベースの、バター、粉乳またはホエー、脂肪、無水材料、タンパク質濃縮物などの成分と混合させて、高温溶融させることにより得られる製品を指すために使用する。「プロセスチーズ」という用語は、さらにチーズまたは牛乳ベースの成分が、脂肪またはタンパク質などの植物性のものと完全にまたは部分的に置き換わった製品もカバーする。
【0025】
初めに、図5に示すような包装体部100は、非常に平坦なシート10、例えばヒートシールし得るアルミニウムから作製される。
【0026】
図2に示す第1の実施形態では、作製前の平坦なシート10は、15、16、17および18の参照番号を付けた4つの同一の正三角形部を含み、これらは、屈曲パターンを形成するように、共通の辺が対にして接続されている。
【0027】
したがって、端の三角形部15は、基部15aと、第1の辺15bと、第2の辺15cとで示され、隣接する三角形部16は、基部16aと、辺15cと一致する第1の辺16bと、第2の辺16cとで示され、次の三角形部17は、基部17aと、辺16cと一致する第1の辺17bと、第2の辺17cとで示され、他方の端の最後の三角形部18は、基部18aと、辺17cと一致する第1の辺18bと、第2の辺18cとで示される。
【0028】
4つの三角形部は、共通の頂点が、それらの基部15a、16a、17aおよび18aから遠い交差点Oで交わる。折り返し部19を形成するストリップも、前記三角形部のまわりに設ける。
【0029】
2つの開封部材25および35を、シート10の三角形部のうちの2つの三角形部上に、例えば対向する三角形部15および17上に設ける。これらの開封部材25および35は、両方とも、花弁形の開封部分26または36の形態であり、各開封部分は、先端が、実質的に頂点Oと一致し、対応する三角形部の基部の方へフレア状になっている。各開封部分26または36からは、開封タブ28または38が延びており、これらの開封タブは、頂点Oから遠い各三角形部の辺を越えて突出し、すなわち、基部15aまたは17aを越えて突出している。したがって、開封部材25および35は、それらがヒートシールされる三角形部をほぼ完全に覆い、また、それらは、実質的に一切れのケーキのような形状に形成される。
【0030】
図3に示す第2の実施形態では、シート10は、1つの開封部材45しか有しておらず、その開封部材は、Y字状で、2本の開封帯46aおよび46bになっており、これらの開封帯は、例えば、前記三角形部17からプルタブ48を突出させて延びるように、三角形部17の辺17bおよび17cに沿ってヒートシールされ、頂点Oで結合されている。
【0031】
図4に示す第3の実施形態では、最初の平坦なシート10は、15、16および17の参照番号を付けた3つの同一の正三角形部を含み、これらの正三角形部は、同じ辺を共有する対をそれぞれ連続させて、逆方向を向いている。Y字形の開封部材55をシートに設け、開封部材55は、例えば、三角形部16の辺16bおよび16cに沿ってヒートシールされる2つの開封帯46aおよび46bを含む。開封帯46aおよび46bは、頂点Oの近くで交わり、単一の開封タブ58を前記頂点Oから突出させて延びている。
【0032】
図2に由来し図14〜図18に示す本発明の他の第4の実施形態では、2つの開封部材25および35は、一度の作業で複数の面が連続して切り離されるように、頂点Oの近くで相互に連結されている。
【0033】
図14では、第1の開封部材25は、図2に示したものと同一であるが、第2の開封部材35は、開封タブを有していない。したがって、2つの面15および17を連続して切り離すことは、花弁形の開封部分26のタブ28を引っ張ることのみによって行われる。
【0034】
図15では、第1の開封部分26の開封タブ28は、例えば、三角形部15の辺のうちの1つの辺、例えば辺15bの方へ片寄っており、それと同時に、第2の開封部分36が、三角形部17のすべてを占めてはおらず、開封タブを有していない。
【0035】
図16では、第1の開封部材25は、図2のものと同一である、すなわち、中央開封タブ28を伴って花弁形に形成されているが、第2の開封部材35は、三角形部17の一部分しか占めておらず、開封タブを有していない。
【0036】
図17では、両方の開封部材25および35は、頂点Oの近くの三角形部が結合されている場所において相互に連結されている点を除いて、図2に示したものと同一である。このように構成することによって、タブ28または38の一方または他方を引っ張ることにより、包装体を開け得る。
【0037】
図2〜図4および図14〜図17に示す各解決手段において、分かるように、少なくとも1つの開封部材は、基本のシート10の所与の三角形部の少なくとも2つの辺に沿って、すなわち、花弁の形態またはY字形にすることによって、ピラミッド形の包装体の面のうちの1つの面の少なくとも2つの辺に沿って延びる。
【0038】
図5に示すピラミッド形の包装体部100は、端の三角形部15および18が合わさるように図2のシート10を折ることにより作製される。一度、これらの三角形部15および18が接すると、それらの折り返し部19をヒートシールする。
【0039】
その後、この包装体部100を、実質的に同じ形状の凹所が形成されている充填用の型M内に、頂点Oを下方に向けて配置する。次に、包装体部100の周囲の自由縁19を、充填用の型Mから突出させることが好ましい。
【0040】
一度所定位置にすると、包装体部100に、プロセスチーズベースのペースト状の食品Pを充填する。充填は、ピラミッド形部を閉じる次のステップを行い得るように、ピラミッド形部の高さより低い高さまで、すなわち、実質的に型Mの上面の高さまでまたはその高さより若干下まで行う。充填ステップを図6および図7に示す。
【0041】
一度、ペースト状の製品が、やや流動性が低く低温になると、四角形の、すなわち、型Mの凹部の上部の形状と実質的に同一の形状の切片である、ヒートシールし得るアルミニウムのフィルム115を、前記製品P上に配置して、ピラミッド形部の底部、すなわち基部が形成される。このステップを図8に示す。
【0042】
図9に示すように、底部フィルム115をペースト状の製品P上に配置した後、ピラミッド形部の周囲の自由縁19を折り曲げ、次に、底部115にヒートシールする。図10および図11に示すように、縁19は、対向した縁を2つ一組にして連続して、折り曲げ得る。
【0043】
図4に示した別の実施形態では、基本のシート10は、4つではなく3つの三角形部を含んでおり、上述の方法との違いは、主に、型Mの形状が、基部が三角形のピラミッド形状であること、底部シート115の形状が正三角形であること、折り返し部19を、三角形の構成に次々に連続的に折り重ねることとに関する。
【0044】
プロセスチーズベースのペースト状の製品を手に届くようにするために、ユーザは、開封部材を利用し、開封タブを引っ張ることによって、上記方法を用いて作製された個別のピラミッド形の包装体1を開く。したがって、図12に示すような正方形の基部を有する個別のピラミッド形の包装体、および図13に示すような三角形部の基部を有する個別のピラミッド形の包装体は、実質的に前記ピラミッド形部の1つの面全体を、または図2に示すように2つの開封部材がある場合、実際には2つの面全体を引き裂くことにより開封される。特定のこの実施形態では、面のうちの2つの面が、各基部から頂点Oまで開くので、「蝶」型の開封と言われる。図14〜図17に示す実施形態では、開口部は、単一の開封作業が、1つの面から、次に他の面に行われるので、「連続」型の開封と言われている。
しかしながら、これらの例が、単に本発明を説明するものとして示されており、本発明を限定していないことを理解すべきである。したがって、異なるタイプの開封部材を相互に組み合わせ得る。特に、解決法を組み合わせて、ピラミッド形部の第1の面に花弁形の開封部材を設け、ピラミッド形部の第2の面にY字形の開封部材を設け得る。
【0045】
さらに、自動製造ラインを使用して、大量生産用の支持体に多数の型を装着することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】図1は、プロセスチーズまたは溶解したチョコレートベースのペースト状の食品を収容した、正方形の基部でありピラミッド形の個別包装体の斜視図である。
【図2】正方形部分の底を開いたピラミッド形の形態の包装体部を作製することに適するシートの平面図である。
【図3】図2の変形を示す図である。
【図4】シートによって、基部が三角形であるピラミッド形部を作製し得る図3の別の変形を示す図である。
【図5】底が開いたピラミッド形の包装体部と充填用の型とを利用する本発明の本方法における第1の製造ステップの斜視図である。
【図6】プロセスチーズまたはココアベースのペースト状食品を収容する、基部が正方形のピラミッドの形態の個別包装体の斜視図である。
【図7】包装体部の開いた底部からペースト状の食品を注入する、包装体製造における第2のステップを示す図4の断面図である。
【図8】注入されたペースト状の製品に底部フィルムを配置する、包装体製造における第3のステップの断面図である。
【図9】包装体部を閉じる、包装体製造における第4のステップの断面図である。
【図10】包装体部を閉じる、包装体製造における第4のステップの平面図である。
【図11】包装体部を閉じる、包装体製造における第4のステップの平面図である。
【図12】基部が正方形であるピラミッド形部が開いた包装体の斜視図である。
【図13】開放位置にあるときの、基部が三角形であるピラミッド形部の包装体の斜視図である。
【図14】図2の他の変形を示す図である。
【図15】図2の他の変形を示す図である。
【図16】図2の他の変形を示す図である。
【図17】図2の他の変形を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセスチーズまたはココアベース等のペースト状食品(P)用の個別包装体(1)であって、
当該包装体は、ピラミッド形であり、ピラミッド形部の側面のほぼ全体を引き裂くことによって前記食品(P)に手が届くようにするために、少なくとも1つの開封部材 (25、35、45、55)を、前記側面を形成する三角形部(15、16、17、18)の少なくとも2つの辺に沿って配置して、設けていることを特徴とする包装体。
【請求項2】
前記開封部材(45、55)は、Y字状であり、Y字状とするために、2本の開封帯(46a・46b、56a・56b)を含み、当該開封帯を、三角形部(16、17)の2つの辺(16b・16c、17b・17c)に沿って配置し、頂点(O)において交差させて、開封タブ(48、58)を前記ピラミッド形部から突出させて延ばしていることを特徴とする請求項1に記載の包装体(1)。
【請求項3】
前記ピラミッド形部の少なくとも2つの隣接したまたは対向した面に、Y字状の各開封部材を設けることを特徴とする請求項2に記載の包装体(1)。
【請求項4】
前記開封部材(25、35)は、花弁形の開封部分(26、36)の形態であって、当該開封部分は、前記三角形部(15、16、17、18)の1つの面のほぼ全体を覆い、開封タブ (28、38)を前記ピラミッド形部から突出させて延ばしていることを特徴とする請求項1に記載の包装体(1)。
【請求項5】
前記ピラミッド形部の少なくとも2つの隣接したまたは対向した面(15、17)に、花弁形の各開封部材(25、35)を設けたことを特徴とする請求項4に記載の包装体(1)。
【請求項6】
前記ピラミッド形部は、正方形、長方形または三角形の基部を有することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の包装体(1)。
【請求項7】
プロセスチーズまたはココアベース等のペースト状食品(P)用包装体 (1)の製造方法であって、当該方法は、
a)少なくとも1枚の平坦なシート(10)を使用して、底が開いたピラミッドの形態に包装体部(100)を作製するステップであって、前記ピラミッド形部の側面のほぼ全体を引き裂くことによって前記ピラミッド形包装体 (1)内に収容された前記食品(P)に手が届くようにするために、少なくとも1つの開封部材 (25、35、45、55)を、前記シート(10)上に設けるとともに、前記側面を形成する三角形部(15、16、17、18)の少なくとも2つの辺に沿って固定する、作製ステップと、
b)前記包装体部(100)を、その頂点から、実質的に同じ形状の凹所が形成されている充填用型(M)内に配置するステップと、
c)前記ペースト状食品(P)を前記包装体部(100)内へ前記ピラミッド形部の高さより低い高さまで注入するステップと、
d)前記ピラミッド形部の底部を形成するように、適切な形状のフィルム(115)を前記食品(P)上に配置するステップと、
e)前記包装体部(100)の周囲の自由縁(19)を固定するために底部フィルム(115)上に折り曲げるステップと、
f)前記個別のピラミッド形包装体(1)を、このように形成すると、前記型から取り外すステップと、
を含む方法。
【請求項8】
前記ステップc)に、前記包装体部(100)の周囲の自由縁(19)を前記充填用型(M)から突出させ得るステップを含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ステップe)に、前記包装体部(100)の周囲の自由縁(19)を、前記ピラミッド形部の底部を形成する前記フィルム(115)にヒートシールするステップを含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
ステップa)において、前記包装体部を形成するシートは、三角形部(15、16、17、18)を含み、当該三角形部は、同一であり対になって隣接しており、各三角形部は、前記ピラミッド形部の側面の1つを形成し、各開封部材(25、35)は、前記三角形部(15、16、17、18)の1つの三角形部のほぼ全体を覆う花弁形の開封部分(26、36)と、前記三角形部(15、16、17、18)から突出する開封タブ (28、38)とを含むことを特徴とする請求項7から9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
同一の花弁形の2つの開封部材(25、35)が、前記シート(10)の、対向したまたは隣接した2つの三角形部(15、16、17、18)上に設けられ、各開封部材(45)の前記開封タブ (28、38)が、その基部(15a、16a、17a、18a)を通って、対応の前記三角形部(15、16、17、18)から突出していることを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
ステップa)において、前記包装体部を形成するシートは、同一の三角形部(15、16、17、18)を含み、当該三角形部は、対になって隣接しており、各三角形部が、前記ピラミッド形部の側面を形成し、また、各開封部材(45、55)は、2本の開封帯(46a・46b、56a・56b)を含み、当該開封帯を、前記頂点(O)から三角形部(16、17)の2つの辺(16b・16c、17b・17c)に沿ってヒートシールして、前記頂点(O)において前記三角形部(16、17)から共通の開封タブ (48、58) を突出させることで、Y字状にすることを特徴とする請求項7から11のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
ステップa)において、前記シート(10)に、3つの同一の正三角形部 (15、16、17)を設けることを特徴とする請求項7から12のいずれかに記載の方法。
【請求項14】
ステップa)において、前記シート(10)に、4つの同一の正三角形部(15、16、17、18)を設けることを特徴とする請求項7から12のいずれかに記載の方法。
【請求項15】
単一の充填用型(M)上において複数の個別ピラミッド形包装体(1)を作製するステップを含むことを特徴とする請求項7から14のいずれかに記載の方法。
【請求項16】
前記ピラミッド形部の前記底部フィルム(115) を長方形、四角形、または三角形の切片にするステップを含むことを特徴とする請求項7から15のいずれかに記載の方法。
【請求項17】
前記シート(10)および底部フィルム(115)は、ヒートシール可能なアルミニウムベースの材料からなることを特徴とする請求項7から16のいずれかに記載の方法。
【請求項18】
ステップc)において、前記食品(P)は、プロセスチーズベースまたは溶解したチョコレートベースであることを特徴とする請求項7から17のいずれかに記載の方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公表番号】特表2006−525199(P2006−525199A)
【公表日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−505820(P2006−505820)
【出願日】平成16年4月28日(2004.4.28)
【国際出願番号】PCT/FR2004/001029
【国際公開番号】WO2004/099031
【国際公開日】平成16年11月18日(2004.11.18)
【出願人】(503226316)
【Fターム(参考)】