説明

ボールねじ

【課題】ナット内部に発生した塵埃を外部に極力出さないようにして、従来のボールねじよりも高い発塵低減効果を得る。
【解決手段】ボール戻し通路111cとエンドデフラクタ5により、ボール戻し経路をナット1の内部に形成する。ナット1の軸方向両端に、それぞれ2枚のリング状の非接触シール41,42を、所定の空間K1,K2を介して配置する。空間K1,K2内の空気を吸引機構で吸引するために、ナット1に通気穴111bを設け、フランジ12の外周面から通気穴111bに至る吸引穴13を、給脂穴14とは別に設け、空間K1,K2と通気穴111bを連通させる連通穴41aを第1の接触シール41に設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はボールねじに関する。
【背景技術】
【0002】
半導体素子や液晶表示パネルを製造する環境に塵埃が存在すると歩留まり低下の原因になるため、これらの製造はクリーンルーム等の清浄な環境下で行われている。よって、半導体素子や液晶表示パネルの製造に使用される装置(製造装置や搬送装置)を構成するボールねじには、使用状態で塵埃が発生しないことが求められている。
下記の特許文献1には、ボールねじのボール戻し経路が、ボールを循環チューブのタングに衝突させてナットの外部にすくい上げる構造であると、衝突の際にボール等に付着しているグリースの油分が飛散して、ねじ軸とナットの間から外部に微粒子として放出されるため、発塵の原因になることが記載されている。この原因をなくすために、ボールねじのボール戻し経路を、ナットの軸方向に延びる貫通穴(ボール戻し通路)と、これに連続するボール循環コマで形成し、ボール循環コマを、ボールがタングに衝突しない状態で循環できる形状にすることが記載されている。
【0003】
また、特許文献1に記載されたボールねじは、低発塵性グリースで潤滑され、ねじ軸とナットの環状隙間が、ナットの軸方向両端に配置されたリング状の接触シールで塞がれている。
下記の特許文献2には、ボールねじのナットに設けた給油孔に吸引配管を接続して、ナットの内部に発生した塵埃を吸引除去することが記載されている。また、ねじ軸にグリースプレーティング(潤滑剤含有溶液に浸漬後、乾燥することで潤滑剤被膜を形成する方法)を施すことで、潤滑剤からの発塵を抑制することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−112517号公報
【特許文献2】特許第2638955号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1および2に記載されたボールねじには、発塵低減効果の点でさらなる改善の余地がある。
この発明の課題は、ボールねじのナット内部に発生した塵埃を外部に極力出さないようにして、従来のボールねじよりも高い発塵低減効果を得ることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、この発明のボールねじは、内周面に螺旋溝が形成されたナットと、外周面に螺旋溝が形成されたねじ軸と、ナットの螺旋溝とねじ軸の螺旋溝で形成される軌道(転動路)の間に配置されたボールと、ボールを軌道の終点から始点に戻すボール戻し経路とを備え、前記軌道内をボールが転動することで前記ナットがねじ軸に対して相対移動するボールねじであって、前記ナットの内部の塵埃が外部に出る経路が、前記ナットの軸方向両端にのみ設けられ、前記ナットの軸方向両端に、それぞれ複数枚のリング状の非接触シールが所定の空間を介して配置され、前記空間内の空気を吸引する吸引機構を有し、吸引機構の吸引穴(吸引手段に接続する開口)がナットに形成されていることを特徴とする。
【0007】
ボールねじの発塵源は潤滑剤であり、ボールが軌道を転動する際に潤滑剤を飛び散らすことによって塵埃が生じる。ねじ軸のナットの外側にある部分にも潤滑剤は付着しているが、その部分の螺旋溝にはボールが存在しないため、ねじ軸が回転していてもその部分からの発塵は少ない。すなわち、ボールねじにおいては、主にナット内部の軌道の範囲(ボールが転動する範囲)内で塵埃が発生している。
【0008】
この発明のボールねじでは、前記ナットの内部の塵埃が外部に出る経路が、前記ナットの軸方向両端にのみ設けられ、前記ナットの軸方向両端に、それぞれ複数枚の非接触シールが所定の空間を介して配置されているため、ナット内部の塵埃は軌道の範囲に存在するだけでなく、隣り合う非接触シールで挟まれた前記空間にも溜まるようになる。
この空間内の空気を吸引機構で吸引することにより、この空間内の塵埃が除去される。吸引機構で吸引している間、外部の空気が非接触シールとねじ軸との隙間を通って前記空間に入り、ナット内部の空気が非接触シールとねじ軸との隙間を通って外部に向かうことを妨げる。
【0009】
また、この吸引により、ナット内部の軌道の範囲に存在する空気が、非接触シールとねじ軸との隙間を通って前記空間に導入される。よって、ナット内部の軌道の範囲に存在した塵埃と前記空間に溜まった塵埃の両方が、前記空間から吸引除去されるため、ナット内部全体の塵埃が効率的に除去される。
さらに、非接触シールを配置することで、ねじ軸とシールとの接触による発塵が防止される。
【0010】
この発明のボールねじは、前記ボール戻し経路がナットの内部に形成されていることが好ましい。これにより、前記ナットの内部の塵埃が外部に出る経路が、前記ナットの軸方向両端にのみ設けられた構造にすることが容易に行える。なお、前記ボール戻し経路が循環チューブを用いて形成されている場合は、循環チューブを差し込むナットの穴と、その穴に差し込まれた循環チューブの脚部との隙間を塞ぐことで、前記ナットの内部の塵埃が外部に出る経路が、前記ナットの軸方向両端にのみ設けられた構造にすることができる。
【0011】
この発明のボールねじの前記吸引機構は、前記ナットに形成された軸方向に貫通する通気穴と、前記ナットの各端部の最も内側に配置された内側シールに設けた、前記通気穴と前記空間を連通させる連通穴と、を有し、前記吸引穴は、ナットの外面から前記通気穴に至るまで径方向に延び、前記ナットの軸方向で前記内側シール同士の間となる位置に配置されていることが好ましい。
【0012】
これにより、前記吸引穴から吸引することで、ナットの軸方向両端で、隣り合う非接触シールで挟まれた前記空間の空気が前記内側シールの連通穴から前記通気穴に入るため、ナット内部の塵埃の除去が軸方向両端から効率よく行われる。また、吸引穴が、ナットの外面から前記通気穴に至るまで径方向に延びていて、ナットの内面には開口していないため、吸引穴が潤滑剤で詰まりにくいとともに、潤滑剤が吸引穴から排出されにくい。
【0013】
また、この発明のボールねじが、前記ナットに、その内部に潤滑剤を供給する給脂穴が形成され、前記吸引穴が前記給脂穴とは別の位置に形成されているものであると、前記給脂穴からナット内部へ潤滑剤を供給してボールねじの潤滑を行うことができる。すなわち、この構成の場合、ボールねじの潤滑をナット内部へ潤滑剤を供給することで行いながら、ナットの内部に発生した塵埃のほとんどが、外部に向かわず吸引除去される。
【発明の効果】
【0014】
この発明のボールねじによれば、ナットの内部に発生した塵埃のほとんどが、外部に向かわず吸引除去されるため、従来のボールねじよりも高い発塵低減効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】この発明の実施形態のボールねじを示す一部破断正面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】図1のボールねじを構成するナットのB−B断面図である。
【図5】この発明の実施形態のボールねじを示す一部破断正面図である。
【図6】図5のA−A断面図である。
【図7】この発明の実施形態のボールねじを示す一部破断正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、この発明の実施形態について説明する。
図1〜3に示すように、このボールねじは、ナット1と、ねじ軸2と、ボール3と、リング状の非接触シール41,42と、エンドデフレクタ5と、円板状支持部材6と、C形止め輪7で構成されている。ナット1の内周面に螺旋溝1aが形成され、ねじ軸2の外周面に螺旋溝2aが形成されている。ナット1の螺旋溝1aとねじ軸2の螺旋溝2aで形成される軌道の間に、ボール3が配置されている。
【0017】
図1〜4に示すように、ナット1は、円筒部11と、円筒部11の径方向外側に一体に形成されたフランジ12と、からなる。フランジ12は、円筒部11の軸方向の一端部側であって、端面から少しずれた位置に配置されている。円筒部11は、螺旋溝1aが形成されている軌道部111と、その軸方向両端部に位置する、軌道部111より内径の大きいシール部112,113と、からなる。円筒部11の軌道部111には、両端面(シール部112,113との境界面)111a間を軸方向に貫通する通気穴111bが形成されている。
【0018】
ナット1には、また、吸引手段に接続する吸引穴13が形成されている。この吸引穴13は、フランジ12の外周面から円筒部11の通気穴111bに至るまで径方向に延びている。この吸引穴13は、フランジ12の円筒部11との境界側で拡径され、大径部分が吸引配管の先端を挿入して取り付ける取り付け穴13aとなっている。
ナット1には、また、内部に潤滑剤を供給する給脂穴14が形成されている。この給脂穴14は、軸方向での位置が吸引穴13と同じで、径方向で吸引穴13の反対側となる位置に配置され、フランジ12の外周面から円筒部11の軌道部111の内周面まで径方向に貫通している。この給脂穴14は、フランジ12の円筒部11との境界側で拡径され、大径部分が、給脂配管の先端を挿入して取り付ける取り付け穴14aとなっている。
ナット1のフランジ12には、ナット1をハウジングに取り付ける取り付け穴12aが形成されている。
【0019】
このボールねじのボール戻し経路は、軸方向に延びる貫通穴からなるボール戻し通路111cと、その両端に接続されたエンドデフラクタ5とにより、ナット1の内部に形成されている。ボール戻し通路111cは、ナット1の円筒部11の軌道部111に、周方向で吸引穴13に対して中心角が90度となる位置に形成されている。軌道部111の両端面111aのボール戻し通路111cの両端となる位置に、エンドデフレクタ5を配置する凹部111dが形成されている。
ナット1の円筒部11のシール部112,113の内周面には、軸方向で軌道部111の端面111a側から順に、シール取り付け用の第1の溝112a,113a、第2の溝112b,113bが、間隔を開けて形成されている。
【0020】
第1の溝112a,113aには、軌道部111の端面111aを支持面として、第1の非接触シール(内側シール)41がC形止め輪7を用いて取り付けられている。第1の非接触シール41は通気穴111bの断面円と同じ径の連通穴41aを有し、この連通穴41aがナット1の通気穴111bと合うように取り付けられている。C形止め輪7も開口部7aが連通穴41aと合うように配置されている。
【0021】
第2の溝112b,113bには、第1の溝112a,113a側から順に、円板状支持部材6、第2のシール42、C形止め輪7が配置されている。すなわち、第2の溝112b,113bには、円板状支持部材6の円板面を支持面として、第2の非接触シール42がC形止め輪7を用いて固定されている。円板状支持部材6は、非接触シール42と同じ内径の穴を有する円板に、周方向で通気穴111bの直径に対応する幅の欠円部(図1参照)が形成されたものである。この欠円部の端面61が図2に表示されている。
これにより、この実施形態のボールねじは、ナット1の軸方向両端に、それぞれ2枚のリング状の非接触シール41,42が所定の空間K1,K2を介して配置され、これらの空間K1,K2と通気穴111bの両端が、それぞれ第1の非接触シール41の連通穴41aで連通されている。
【0022】
第1の非接触シール41および第2の非接触シール42を、ナット1の軸方向両端でそれぞれ同じものとし、ねじ軸2との隙間を両端で同じにすることで、両側からの発塵量が均一になって効率的な吸引ができる。第1の非接触シール(内側シール)41のねじ軸2に対する径方向隙間は、グリース漏れを極力減らすために、0.1mm程度とすることが好ましい。第2の非接触シール42のねじ軸2に対する径方向隙間は、良好な吸引効果を得るために、0.3mm程度とすることが好ましい。
このボールねじを使用する際には、先ず、ナット1の給脂穴14の取り付け穴14aに、ちょう度が300以下の低発塵グリースの給脂配管の先端を取り付け、ナット1の吸引穴13の取り付け穴13aに吸引配管の先端を取り付ける。
【0023】
次に、吸引配管の吸引源を作動させてボールねじの運転を開始する。これにより、外部の空気が第2の非接触シール42とねじ軸2との隙間を通って前記空間K1,K2に入り、ナット1の内部の空気が第2の非接触シール42とねじ軸2との隙間を通って外部に向かうことを妨げる。また、ナット1内部の軌道の範囲に存在する空気が、第1の非接触シール41とねじ軸2との隙間を通って空間K1,K2に向かう。そして、各空間K1,K2内の空気が、第1の非接触シール41の連通穴41aを通ってナット1の通気穴111bに入り、吸引穴13から吸引除去される。
【0024】
このようにして、ナット1の内部の塵埃が、空間K1,K2を介して効率的に吸引除去される。また、両空間K1,K2がナット1の軸方向に延びる通気穴111bで接続されているため、このような通気穴111bを設けない場合と比較して、ナット内部の塵埃の除去効率が高くなる。さらに、非接触シール41,42を用いているため、ねじ軸2との接触による発塵が防止される。
【0025】
したがって、この実施形態のボールねじによれば、ボールねじの潤滑をナット内部へ潤滑剤を供給することで行いながら、ナットの内部に発生した塵埃のほとんどが外部に向かわず吸引除去されるため、従来のボールねじよりも高い発塵低減効果が得られる。
なお、この実施形態では、ナット1の軸方向両端にそれぞれ2枚の非接触シール41,42を配置しているが、非接触シールをそれぞれ3枚以上配置してもよい。その場合も、ナット1の軸方向両側からの発塵量を均一にして効率的な吸引を行うために、各非接触シールをナット1の軸方向両端でそれぞれ同じものを配置することで、ねじ軸2との隙間が両端で同じになるようにする。
【0026】
上記実施形態では、ナット1の吸引穴13とは異なる位置に給脂穴14が形成され、この給脂穴14からグリースを供給しているが、図5に示すように、給脂穴14を設けず、ねじ軸2にグリースプレーティングを施すことで潤滑を行ってもよい。図6は図5のA−A断面図である。図5のB−B断面図は図3と同じであり、図5のボールねじを構成するナットのB−B断面図は図4と同じである。
【0027】
図5のボールねじの潤滑は、ねじ軸2にグリースプレーティングを施すことで行われているため、シール41,42とねじ軸2との隙間がほぼ一定に保持されるとともに、通気穴111bにグリースが入らない。これに対して、図1のボールねじでは、給脂穴14から供給したグリースが通気穴111bに入る可能性がないとは言えない。そして、通気穴111bにグリースが入ると吸引効果が低減する場合がある。よって、図5のボールねじは、図1のボールねじよりも高い発塵低減効果が得られる可能性がある。
【0028】
ねじ軸2にグリースプレーティングを施すことに代えて、固体潤滑剤からなる被膜をねじ軸2の表面に形成することによっても、上記と同様の効果を得ることができる。前記被膜をなす固体潤滑剤としては、二硫化モリブデン、有機モリブデン化合物、軟質金属(例えば、金、銀、鉛)、および高分子材料(例えば、PTFE、ポリイミド)の少なくとも1種からなるものが挙げられる。
図7のボールねじは、ボール戻し経路が循環チューブ8を用いて形成されている例である。図7のボールねじでは、ナット1の円筒部11の軌道部111に、径方向に貫通するチューブ取付穴111eが形成され、図4に示すような、ボール戻し通路111cおよびエンドデフレクタ5を配置する凹部111dは形成されていない。
【0029】
また、軌道部111の外周に、循環チューブ8を配置するための平面部111fが形成されている。そして、軌道部111のチューブ取付穴111eに、循環チューブ8の脚部が差し込まれている。また、循環チューブ8は軌道部111に対して、図示されないチューブ抑え金具で固定されている。さらに、チューブ取付穴111eと循環チューブ8の脚部との隙間がシーリング剤でシールされている。これにより、図7のボールねじは、ナット1の内部の塵埃が外部に出る経路が、ナット1の軸方向両端にのみ設けられた構造になっている。これ以外の点は図1のボールねじと同じである。
したがって、図7のボールねじによれば、ボールねじの潤滑をナット内部へ潤滑剤を供給することで行いながら、ナットの内部に発生した塵埃のほとんどが外部に向かわず吸引除去されるため、従来のボールねじよりも高い発塵低減効果が得られる。
【符号の説明】
【0030】
1 ナット
1a ナットの螺旋溝
11 円筒部
111 軌道部
111a 軌道部の端面
111b 通気穴
111c ボール戻し通路
111d エンドデフラクタ取り付け用の凹部
111e チューブ取付穴
111f 循環チューブ配置用の平面部
112 シール部
112a 第1の溝
112b 第2の溝
12 フランジ
13 吸引穴
13a 吸引穴の取り付け部
14 給脂穴
14a 給脂穴の取り付け部
2 ねじ軸
2a ねじ軸の螺旋溝
3 ボール
41 第1の非接触シール(内側シール)
41a 連通穴
42 第2の非接触シール
5 エンドデフラクタ
6 円板状支持部材
61 円板状支持部材の欠円部の端面
7 C形止め輪
7a C形止め輪の開口部
8 循環チューブ
K1,K2 2枚の非接触シールで挟まれた空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内周面に螺旋溝が形成されたナットと、外周面に螺旋溝が形成されたねじ軸と、ナットの螺旋溝とねじ軸の螺旋溝で形成される軌道の間に配置されたボールと、ボールを軌道の終点から始点に戻すボール戻し経路とを備え、前記軌道内をボールが転動することで前記ナットがねじ軸に対して相対移動するボールねじであって、
前記ナットの内部の塵埃が外部に出る経路が、前記ナットの軸方向両端にのみ設けられ、
前記ナットの軸方向両端に、それぞれ複数枚のリング状の非接触シールが所定の空間を介して配置され、
前記空間内の空気を吸引する吸引機構を有し、吸引機構の吸引穴がナットに形成されていることを特徴とするボールねじ。
【請求項2】
前記ボール戻し経路がナットの内部に形成されている請求項1記載のボールねじ。
【請求項3】
前記吸引機構は、
前記ナットに形成された軸方向に貫通する通気穴と、
前記ナットの各端部の最も内側に配置された内側シールに設けた、前記通気穴と前記空間を連通させる連通穴と、を有し、
前記吸引穴は、ナットの外面から前記通気穴に至るまで径方向に延び、前記ナットの軸方向で前記内側シール同士の間となる位置に配置されている請求項1または2記載のボールねじ。
【請求項4】
前記ナットには、その内部に潤滑剤を供給する給脂穴が形成され、
前記吸引穴が前記給脂穴とは別の位置に形成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載のボールねじ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−17843(P2012−17843A)
【公開日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−190659(P2010−190659)
【出願日】平成22年8月27日(2010.8.27)
【出願人】(000004204)日本精工株式会社 (8,378)
【Fターム(参考)】