ボール
【課題】濾紙又は濾布を簡単にボールに取り付けることができるようにすること。
【解決手段】このボール100は、シリコン等の弾性変形が可能な素材からなり、その上部周縁には側方に張り出したフランジ2が設けられている。フランジ2には、周方向に均等に4個の取付部3が設けられる。この取付部3は、円形の縁から内側に複数の舌状の突出片6が形成され、各突出片6が僅かな隙間をもって周状に並んだ構成である。ボール100の取付部3に対し濾紙又は濾布を載せ、前記取付部3の上に位置する部分を指で押し、濾紙又は濾布を突出片6の間に挿し入れる。これにより突出片6が変形して濾紙又は濾布が当該突出片6の間に挟まれ、濾紙又は濾布がボール本体1の四隅に簡単に固定される。
【解決手段】このボール100は、シリコン等の弾性変形が可能な素材からなり、その上部周縁には側方に張り出したフランジ2が設けられている。フランジ2には、周方向に均等に4個の取付部3が設けられる。この取付部3は、円形の縁から内側に複数の舌状の突出片6が形成され、各突出片6が僅かな隙間をもって周状に並んだ構成である。ボール100の取付部3に対し濾紙又は濾布を載せ、前記取付部3の上に位置する部分を指で押し、濾紙又は濾布を突出片6の間に挿し入れる。これにより突出片6が変形して濾紙又は濾布が当該突出片6の間に挟まれ、濾紙又は濾布がボール本体1の四隅に簡単に固定される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、油やスープ等の液体を濾過するためのボールに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から特許文献1に記載されている濾紙又は濾布の保持具が知られている。この保持具は、プラスティック製樹脂から成る略ドーナツ状の板体に、その円周に沿って並行に弧を描きながら4箇所、等間隔に切り込みを入れ濾紙又は濾布の保持部を設けた構成である。保持部である切り込みは、内側から10mm間隔に並行に3本設けられ、その長さは外周に近づくに従って短くなる。
【0003】
当該保持具を使用する時は、板体上に設けられた保持部4箇所それぞれの、同レベルの切り込みに,濾紙又は濾布の四隅を挟み込み、固定する。その状態で保持具をボールの上に乗せ材料を流し込み濾過する。これにより、濾紙又は濾布がしっかりと固定される為に、失敗がなく容易に液体を濾すことができ、切り込みを数段階設けることでボールの大きさに合わせ調節ができるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−177711号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記保持具は、濾紙又は濾布を四隅の細長い切り込みに挟み込ませる必要があるため、濾紙又は濾布を取り付けるのに手間が掛かっていた。この発明は、係る問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のボールは、ボール本体の上部周縁に所定間隔をもって複数の取付部が設けられ、当該取付部が、少なくともシリコンその他の弾性変形可能な素材からなり且つ切り込みにより形成された曲げ片からなることを特徴とする。
【0007】
また、本発明のボールは、上記発明において、前記取付部が、前記曲げ片が複数対向または隣接して設けられていることを特徴とする。
【0008】
また、本発明のボールは、上記発明において、前記ボール本体の上部周縁にフランジが側方に張り出して設けられ、当該フランジに、前記取付部が設けられていることを特徴とする。
【0009】
また、本発明のボールは、上記発明において、ボール本体の上部周縁が少なくとも弾性変形可能な素材からなり、その上部周縁から切り込みが設けられることで取付部が形成され、当該取付部が間隔を開けて上部周縁に複数設けられたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、濾紙又は濾布を前記曲げ片を形成した取付部に指等で押し込むことで簡単に固定できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】この発明の実施の形態1にかかるボールを示す斜視図である。
【図2】図1に示したボールの平面図である。
【図3】図1に示したボールの底面図である。
【図4】図1に示したボールの正面図である。
【図5】図1に示したボールの右側面図である。
【図6】取付部の拡大平面図である。
【図7】ボールの使用状態を示す説明図である。
【図8】この発明の実施の形態2にかかるボールを示す斜視図である。
【図9】取付部の変形例を示す説明図である。
【図10】取付部の変形例を示す説明図である。
【図11】この発明の実施の形態3に係るボールを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1にかかるボールを示す斜視図である。図2は、図1に示したボールの平面図、図3は底面図、図4は正面図(背面図は正面図と同一に現れる)、図5は右側面図(左側面図は右側面図と同一に現れる)である。
【0013】
このボール100は、シリコン等の弾性変形が可能な素材からなり、その上部周縁には側方に張り出したフランジ2が設けられている。ボール本体1は円形の底を有する略半球状であるが、前記フランジ2は、図2に示すように、取付部3を設けた部分が外側に膨らんだ形状となる。
【0014】
フランジ2には、周方向に均等に4個の取付部3が設けられる。この取付部3は、図6に示すように、楕円形のリブ4の内側を中心から放射状に複数の切れ目5を設けた構成である。換言すれば、取付部3は円形の縁から内側に複数の舌状の突出片6が形成され、各突出片6が僅かな隙間をもって周状に並んだ構成である。上記のボール本体1とフランジ2は、前記取付部3を含めて一体成形される。ボール100の素材は、厚さが1mm以上4mm以下のシリコンが好ましく、2mm以上3mm以下とするのがより好ましい。シリコン硬度(アスカーC)は30〜70が好ましい。ボール100の直径は、120mm以上300mm以下、高さは100mm以上200mm以下である。
【0015】
突出片6の先端は、濾紙又は濾布50に損傷を与えにくいように一定の微小な丸味7を設けるのが好ましい。また、突出片6の厚さは、ボール本体1の厚さより薄くするのが好ましい。具体的には、突出片6の厚さは、0.5mm以上3mm以下とし、1mm以上2mm以下とするのがより好ましい。なお、突出片6は、一端がボール本体1又はフランジ2に固定され、他端が自由端となる曲げ片であって、その形状は図6に示したものに限定されない。
【0016】
次に、このボール100の使用方法について説明する。図7に、ボールに濾紙又は濾布を装着した状態を示す。ボール100の取付部3に対し、当該ボール100の上部に覆いかぶさるように濾紙又は濾布50を載せる。このとき濾紙又は濾布50の大きさは、取付部3の全てが隠れる程度とする。そして、濾紙又は濾布50の前記取付部3の上に位置する部分を指Fで押し、濾紙又は濾布50を突出片6の間に挿し入れる。これにより突出片6が変形して濾紙又は濾布50が当該突出片6の間に挟まれ、濾紙又は濾布50がボール本体1の四隅に固定される。濾紙又は濾布50は、突出片6に挟まれればそれで十分であるから、指Fで無造作に押し込むだけで簡単に固定できる。
【0017】
続いて、油っぽいスープ等の濾過したい溶液を濾紙又は濾布50の上に流す。これにより、水分のみが濾紙又は濾布50を通過してボール本体1の中に落ち、溶液に含まれる固形物等が濾紙又は濾布50の上に残る。そして、濾紙又は濾布50を引っ張って当該濾紙又は濾布50を取付部3から引き抜く。このとき、突出片6が自在に且つそれぞれ弾性変形するので、ある程度の力を入れれば簡単に引き抜くことができる。濾紙又は濾布50は、そのまま廃棄するか、洗浄して再利用する。なお、上記濾紙又は濾布50には、目合いの大きな一見して網のようなものも含まれるものとする。
【0018】
また、別の用途として、ボール本体1に食品を収納し、ナプキン等の布やビニール等を前記取付部3に取り付けても良い。ナプキン等の通気性の高い布を被せておけば、内部の食品が湿気るのを防止できるし、ビニール等の通気性がない素材であれば内部の食品の乾燥を防止できる。
【0019】
以上、この発明のボール100によれば、ボール本体1の上部周縁のフランジ2に複数の突出片6を連設した構造突出片6により構成した取付部3を設けたことで、濾紙又は濾布50を手軽にボール本体1の上に装着できるようになる。
【0020】
(実施の形態2)
図8は、この発明の実施の形態2にかかるボールを示す斜視図である。このボール200は、上記実施の形態1の取付部3をボール本体1の上部周縁に設けた点に特徴がある。フランジ2は省略されている。その他の構成は上記実施の形態1のボール100と同じである。このように、ボール本体1の上部周縁に取付部3を均等に4つ配置するようにしても、濾紙又は濾布50を簡単に装着できる。また、当該実施の形態2のボール200は、濾紙又は濾布50を取付部3に対して外側から押し込んで固定しても良いし、内側から押し込んで固定しても良い。外側から濾紙又は濾布50を取り付けるようにすれば、比較的簡単に濾紙又は濾布50の装着ができる。内側から取り付ける場合は、溶液が濾紙又は濾布50をこえてもボール100から外にこぼれることがない。
【0021】
上記実施の形態1及び2では、取付部3の構造として舌状の突出片6を周状に形成したものを示したが、これに限定されるものではない。例えば、図9に示すように、切り込み12により四角形状の曲げ片10の自由端11側を対向させた構造でも良い。この構造でもボール本体1と一体成形でき、指で濾紙又は濾布50を押し込むことで簡単に固定できる。また、図10に示すように、半円形の曲げ片12が切り込み13によってボール100のフランジ2に形成された構造でも良い。
【0022】
なお、上記実施の形態1及び2において、取付部3のみをシリコン等の柔軟性のある素材により構成した別体とし、プラスチック等の硬質材料から構成したボール本体1に取り付けるようにしても良い(図示省略)。
【0023】
(実施の形態3)
図11は、この発明の実施の形態3に係るボールを示す斜視図である。このボール300は、上部周端から所定長さの切り込み21が設けられ、その切り込み21の入口に円弧状の面取り部22が設けられ、底に穴23が設けられた取付部24を均等に4つ設けた構成である。切り込み21の幅は、1mm以上4mm以下が好ましく、2mm以上3mm以下がより好ましい。ボール300の素材及び厚さ、硬度は上記実施の形態1と同様である。
【0024】
このボール300は、濾紙又は濾布50の端を手に持って引っ張りながら切り込み21に差し入れる。そうすると、濾紙又は濾布50は面取り部22に沿って切れ込み21に入り込む。切り込み21は一定の幅を有しているから、濾紙又は濾布50は、ボール300の周縁の僅かな変形により差し込まれ、切り込み21の底の穴23にその一部が収まり、固定される。
【0025】
以上、この発明のボール300によれば、濾紙又は濾布50を簡単に装着できる。なお、前記取付部23の切り込み21は、多少斜めに形成されても良い(図示省略)。
【符号の説明】
【0026】
100 ボール
1 ボール本体
2 フランジ
3 取付部
6 突出片
【技術分野】
【0001】
本発明は、油やスープ等の液体を濾過するためのボールに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から特許文献1に記載されている濾紙又は濾布の保持具が知られている。この保持具は、プラスティック製樹脂から成る略ドーナツ状の板体に、その円周に沿って並行に弧を描きながら4箇所、等間隔に切り込みを入れ濾紙又は濾布の保持部を設けた構成である。保持部である切り込みは、内側から10mm間隔に並行に3本設けられ、その長さは外周に近づくに従って短くなる。
【0003】
当該保持具を使用する時は、板体上に設けられた保持部4箇所それぞれの、同レベルの切り込みに,濾紙又は濾布の四隅を挟み込み、固定する。その状態で保持具をボールの上に乗せ材料を流し込み濾過する。これにより、濾紙又は濾布がしっかりと固定される為に、失敗がなく容易に液体を濾すことができ、切り込みを数段階設けることでボールの大きさに合わせ調節ができるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−177711号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記保持具は、濾紙又は濾布を四隅の細長い切り込みに挟み込ませる必要があるため、濾紙又は濾布を取り付けるのに手間が掛かっていた。この発明は、係る問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のボールは、ボール本体の上部周縁に所定間隔をもって複数の取付部が設けられ、当該取付部が、少なくともシリコンその他の弾性変形可能な素材からなり且つ切り込みにより形成された曲げ片からなることを特徴とする。
【0007】
また、本発明のボールは、上記発明において、前記取付部が、前記曲げ片が複数対向または隣接して設けられていることを特徴とする。
【0008】
また、本発明のボールは、上記発明において、前記ボール本体の上部周縁にフランジが側方に張り出して設けられ、当該フランジに、前記取付部が設けられていることを特徴とする。
【0009】
また、本発明のボールは、上記発明において、ボール本体の上部周縁が少なくとも弾性変形可能な素材からなり、その上部周縁から切り込みが設けられることで取付部が形成され、当該取付部が間隔を開けて上部周縁に複数設けられたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、濾紙又は濾布を前記曲げ片を形成した取付部に指等で押し込むことで簡単に固定できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】この発明の実施の形態1にかかるボールを示す斜視図である。
【図2】図1に示したボールの平面図である。
【図3】図1に示したボールの底面図である。
【図4】図1に示したボールの正面図である。
【図5】図1に示したボールの右側面図である。
【図6】取付部の拡大平面図である。
【図7】ボールの使用状態を示す説明図である。
【図8】この発明の実施の形態2にかかるボールを示す斜視図である。
【図9】取付部の変形例を示す説明図である。
【図10】取付部の変形例を示す説明図である。
【図11】この発明の実施の形態3に係るボールを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1にかかるボールを示す斜視図である。図2は、図1に示したボールの平面図、図3は底面図、図4は正面図(背面図は正面図と同一に現れる)、図5は右側面図(左側面図は右側面図と同一に現れる)である。
【0013】
このボール100は、シリコン等の弾性変形が可能な素材からなり、その上部周縁には側方に張り出したフランジ2が設けられている。ボール本体1は円形の底を有する略半球状であるが、前記フランジ2は、図2に示すように、取付部3を設けた部分が外側に膨らんだ形状となる。
【0014】
フランジ2には、周方向に均等に4個の取付部3が設けられる。この取付部3は、図6に示すように、楕円形のリブ4の内側を中心から放射状に複数の切れ目5を設けた構成である。換言すれば、取付部3は円形の縁から内側に複数の舌状の突出片6が形成され、各突出片6が僅かな隙間をもって周状に並んだ構成である。上記のボール本体1とフランジ2は、前記取付部3を含めて一体成形される。ボール100の素材は、厚さが1mm以上4mm以下のシリコンが好ましく、2mm以上3mm以下とするのがより好ましい。シリコン硬度(アスカーC)は30〜70が好ましい。ボール100の直径は、120mm以上300mm以下、高さは100mm以上200mm以下である。
【0015】
突出片6の先端は、濾紙又は濾布50に損傷を与えにくいように一定の微小な丸味7を設けるのが好ましい。また、突出片6の厚さは、ボール本体1の厚さより薄くするのが好ましい。具体的には、突出片6の厚さは、0.5mm以上3mm以下とし、1mm以上2mm以下とするのがより好ましい。なお、突出片6は、一端がボール本体1又はフランジ2に固定され、他端が自由端となる曲げ片であって、その形状は図6に示したものに限定されない。
【0016】
次に、このボール100の使用方法について説明する。図7に、ボールに濾紙又は濾布を装着した状態を示す。ボール100の取付部3に対し、当該ボール100の上部に覆いかぶさるように濾紙又は濾布50を載せる。このとき濾紙又は濾布50の大きさは、取付部3の全てが隠れる程度とする。そして、濾紙又は濾布50の前記取付部3の上に位置する部分を指Fで押し、濾紙又は濾布50を突出片6の間に挿し入れる。これにより突出片6が変形して濾紙又は濾布50が当該突出片6の間に挟まれ、濾紙又は濾布50がボール本体1の四隅に固定される。濾紙又は濾布50は、突出片6に挟まれればそれで十分であるから、指Fで無造作に押し込むだけで簡単に固定できる。
【0017】
続いて、油っぽいスープ等の濾過したい溶液を濾紙又は濾布50の上に流す。これにより、水分のみが濾紙又は濾布50を通過してボール本体1の中に落ち、溶液に含まれる固形物等が濾紙又は濾布50の上に残る。そして、濾紙又は濾布50を引っ張って当該濾紙又は濾布50を取付部3から引き抜く。このとき、突出片6が自在に且つそれぞれ弾性変形するので、ある程度の力を入れれば簡単に引き抜くことができる。濾紙又は濾布50は、そのまま廃棄するか、洗浄して再利用する。なお、上記濾紙又は濾布50には、目合いの大きな一見して網のようなものも含まれるものとする。
【0018】
また、別の用途として、ボール本体1に食品を収納し、ナプキン等の布やビニール等を前記取付部3に取り付けても良い。ナプキン等の通気性の高い布を被せておけば、内部の食品が湿気るのを防止できるし、ビニール等の通気性がない素材であれば内部の食品の乾燥を防止できる。
【0019】
以上、この発明のボール100によれば、ボール本体1の上部周縁のフランジ2に複数の突出片6を連設した構造突出片6により構成した取付部3を設けたことで、濾紙又は濾布50を手軽にボール本体1の上に装着できるようになる。
【0020】
(実施の形態2)
図8は、この発明の実施の形態2にかかるボールを示す斜視図である。このボール200は、上記実施の形態1の取付部3をボール本体1の上部周縁に設けた点に特徴がある。フランジ2は省略されている。その他の構成は上記実施の形態1のボール100と同じである。このように、ボール本体1の上部周縁に取付部3を均等に4つ配置するようにしても、濾紙又は濾布50を簡単に装着できる。また、当該実施の形態2のボール200は、濾紙又は濾布50を取付部3に対して外側から押し込んで固定しても良いし、内側から押し込んで固定しても良い。外側から濾紙又は濾布50を取り付けるようにすれば、比較的簡単に濾紙又は濾布50の装着ができる。内側から取り付ける場合は、溶液が濾紙又は濾布50をこえてもボール100から外にこぼれることがない。
【0021】
上記実施の形態1及び2では、取付部3の構造として舌状の突出片6を周状に形成したものを示したが、これに限定されるものではない。例えば、図9に示すように、切り込み12により四角形状の曲げ片10の自由端11側を対向させた構造でも良い。この構造でもボール本体1と一体成形でき、指で濾紙又は濾布50を押し込むことで簡単に固定できる。また、図10に示すように、半円形の曲げ片12が切り込み13によってボール100のフランジ2に形成された構造でも良い。
【0022】
なお、上記実施の形態1及び2において、取付部3のみをシリコン等の柔軟性のある素材により構成した別体とし、プラスチック等の硬質材料から構成したボール本体1に取り付けるようにしても良い(図示省略)。
【0023】
(実施の形態3)
図11は、この発明の実施の形態3に係るボールを示す斜視図である。このボール300は、上部周端から所定長さの切り込み21が設けられ、その切り込み21の入口に円弧状の面取り部22が設けられ、底に穴23が設けられた取付部24を均等に4つ設けた構成である。切り込み21の幅は、1mm以上4mm以下が好ましく、2mm以上3mm以下がより好ましい。ボール300の素材及び厚さ、硬度は上記実施の形態1と同様である。
【0024】
このボール300は、濾紙又は濾布50の端を手に持って引っ張りながら切り込み21に差し入れる。そうすると、濾紙又は濾布50は面取り部22に沿って切れ込み21に入り込む。切り込み21は一定の幅を有しているから、濾紙又は濾布50は、ボール300の周縁の僅かな変形により差し込まれ、切り込み21の底の穴23にその一部が収まり、固定される。
【0025】
以上、この発明のボール300によれば、濾紙又は濾布50を簡単に装着できる。なお、前記取付部23の切り込み21は、多少斜めに形成されても良い(図示省略)。
【符号の説明】
【0026】
100 ボール
1 ボール本体
2 フランジ
3 取付部
6 突出片
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボール本体の上部周縁に所定間隔をもって複数の取付部が設けられ、当該取付部が、少なくともシリコンその他の弾性変形可能な素材からなり且つ切り込みにより形成された曲げ片からなることを特徴とするボール。
【請求項2】
前記取付部は、前記曲げ片が複数対向または隣接して設けられていることを特徴とする請求項1に記載のボール。
【請求項3】
前記ボール本体の上部周縁にフランジが側方に張り出して設けられ、当該フランジに、前記取付部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のボール。
【請求項4】
ボール本体の上部周縁が少なくとも弾性変形可能な素材からなり、その上部周縁から切り込みが設けられることで取付部が形成され、当該取付部が間隔を開けて上部周縁に複数設けられたことを特徴とするボール。
【請求項1】
ボール本体の上部周縁に所定間隔をもって複数の取付部が設けられ、当該取付部が、少なくともシリコンその他の弾性変形可能な素材からなり且つ切り込みにより形成された曲げ片からなることを特徴とするボール。
【請求項2】
前記取付部は、前記曲げ片が複数対向または隣接して設けられていることを特徴とする請求項1に記載のボール。
【請求項3】
前記ボール本体の上部周縁にフランジが側方に張り出して設けられ、当該フランジに、前記取付部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のボール。
【請求項4】
ボール本体の上部周縁が少なくとも弾性変形可能な素材からなり、その上部周縁から切り込みが設けられることで取付部が形成され、当該取付部が間隔を開けて上部周縁に複数設けられたことを特徴とするボール。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−232227(P2012−232227A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−100500(P2011−100500)
【出願日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(592186191)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(592186191)
【Fターム(参考)】
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