説明

ポイントサーバ、アプリケーションプログラム、及び携帯端末

【課題】電子マネーの利用とポイントサービスを連携させる際の登録を容易にする。
【解決手段】携帯電話7にインストールされた間接登録アプリは、電子マネー機能部から電子マネー機能部IDを読み取り、その後、A社ポイントサーバ61に携帯電話7を接続してA社ポイントサーバ61に電子マネー機能部IDを送信する。また、携帯電話7は、A社ポイントサーバ61に接続する際に携帯電話7のUIDを送信する。A社ポイントサーバ61では、UIDとA社会員IDがA社会員DB71で紐づけられている。A社ポイントサーバ61は、携帯電話7から電子マネー機能部IDとUIDを受信すると、UIDをキーとしてA社会員DB71でA社会員IDを検索し、検索されたA社会員IDと携帯電話7から受信した電子マネー機能部IDを紐づける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポイントサーバ、アプリケーションプログラム、及び携帯端末に関し、例えば、電子マネーの利用に対してポイントを付与するものに関する。
【背景技術】
【0002】
近年の電子マネーの普及に伴い、電子マネーを用いた商取引が盛んに行われるようになってきた。
電子マネーによる商取引は、バリューと呼ばれる金銭と同等の交換価値を持つ電子データを操作して価値の移動を行うことにより行われる。
【0003】
バリューは、金額を表す電子データであって、金額情報としてICチップに書き込まれている。
このICチップは、例えば、携帯電話や樹脂製のカードなどに内蔵されており、ユーザに電子財布として携帯される。
ICチップが記憶するバリューの金額は、店舗などに設置した電子マネー端末からICチップにアクセスして増減することができ、ICチップのバリューを増額して蓄積しておき、これを減額して決済を行うことができる。なお、バリューを増額する処理はチャージと呼ばれている。
【0004】
一方、近年は、顧客の購買活動に対するポイントサービスが盛んに行われている。これは、例えば、ある事業者が顧客をポイント会員とし、顧客が当該事業者の店舗などで購買活動を行った場合にポイントを発行するものである。
顧客は、ポイントを蓄積し、例えば、商品の割引や景品の当選など、蓄積したポイントに対応するサービスを受けることができる。
【0005】
このような電子マネーによる商取引とポイントサービスの普及に伴って、電子マネー事業者とポイントサービスを提供する事業者が共同し、電子マネーによる商取引に対してポイントを発行するビジネスが行われるようになってきた。
これによって、電子マネーによる商取引の活発化とポイントによる顧客囲い込みの相乗効果を得ることができる。
このように、電子マネーとポイントサービスを連携させる技術として、次の「マイルポイント/電子マネーバリュー変換システム」がある。
【特許文献1】特開2004−265087号公報
【0006】
この技術は、マイルと呼ばれるポイントを付与するサービスであるマイレージシステムと電子マネーシステムの相互乗り入れを行うものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、従来は、電子マネーの利用に対して1つのポイントサービスが連携しており、ポイントサービスの選択肢が固定的で柔軟性が不足するという問題があった。
そこで、電子マネーの利用に対して複数のポイントサービスを選択できるようにすることが考えられるが、この場合、電子マネーの利用とポイントサービスを対応付ける必要があり、如何にしてユーザの負担を軽減するかが課題となっていた。
【0008】
そこで、本発明は、電子マネーの利用とポイントサービスを連携させる際の登録を容易にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に記載の発明では、携帯端末の携帯端末識別情報とポイント対象者の対象者IDとを紐づけて記憶する記憶手段と、貨幣価値の金額を電子データとして記憶する金額記憶手段と、減算情報を用いて前記記憶した金額を減算して決済する金額変更手段と、を備えた貨幣端末が形成された携帯端末と接続し、当該接続した携帯端末から、当該携帯端末に形成された貨幣端末を特定する貨幣端末特定情報と、当該携帯端末の携帯端末識別情報と、を対応付けて受信する受信手段と、前記受信した携帯端末識別情報を前記記憶手段で検索する検索手段と、前記検索された携帯端末識別情報に対応付けられている対象者IDと、前記受信した貨幣端末特定情報と、を紐づける紐づけ手段と、を具備したことを特徴とするポイントサーバを提供する。
請求項2に記載の発明では、前記紐づけた対象者IDと貨幣端末特定情報とを、前記貨幣端末による決済金額を用いて、前記対象者IDに対するポイントを計算するポイント計算装置に送信する紐づけ情報送信手段を具備したことを特徴とする請求項1に記載のポイントサーバを提供する。
請求項3に記載の発明では、前記ポイント計算装置から、前記送信した対象者IDに対するポイントを特定するポイント特定情報を受信するポイント特定情報受信手段を具備したことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載のポイントサーバを提供する。
請求項4に記載の発明では、前記検索手段で前記受信した携帯端末識別情報が検索されなかった場合、前記携帯端末とのセッションを維持しながら、対象者IDを発行し、当該対象者IDと前記携帯端末の携帯端末識別情報を紐づけて記憶した後、前記紐づけ手段が前記発行した対象者IDと前記受信した携帯端末識別情報と、を紐づけることを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載のポイントサーバを提供する。
請求項5に記載の発明では、貨幣価値の金額を電子データとして記憶する金額記憶手段と、減算情報を用いて前記記憶した金額を減算して決済する金額変更手段と、を備えた貨幣端末が形成され、接続先のサイトに携帯端末識別情報を送信する携帯端末に組み込まれるアプリケーションプログラムであって、前記形成された貨幣端末を特定する貨幣端末特定情報を取得する貨幣端末特定情報取得機能と、請求項1から請求項4までのうちの何れか1の請求項に記載のポイントサーバに接続するポイントサーバ接続機能と、前記接続したポイントサーバに、前記取得した貨幣端末特定情報を送信する貨幣端末特定情報送信機能と、を前記貨幣端末が形成された携帯端末の搭載するコンピュータに発揮させるアプリケーションプログラムを提供する。
請求項6に記載の発明では、貨幣価値の金額を電子データとして記憶する金額記憶手段と、減算情報を用いて前記記憶した金額を減算して決済する金額変更手段と、を備えた貨幣端末と、前記貨幣端末を特定する貨幣端末特定情報を取得する貨幣端末特定情報取得手段と、携帯端末識別情報を記憶し、当該記憶した携帯端末識別情報を取得する携帯端末識別情報取得手段と、請求項1から請求項4までのうちの何れか1の請求項に記載のポイントサーバに接続するポイントサーバ接続手段と前記接続したポイントサーバに、前記取得した貨幣端末特定情報と、前記取得した携帯端末識別情報と、を対応づけて送信する送信手段と、を具備したことを特徴とする携帯端末を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、携帯端末に設定されている携帯端末識別情報を用いることにより、電子マネーの利用とポイントサービスを連携させる際の登録を容易にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
(A)実施の形態の概要
図1は、本実施の形態に係る電子マネーシステム1の概要を説明するための図である。
携帯電話7は、バリューのチャージとバリューによる決済機能を有するICチップ12と、ネットワークを介してサーバにアクセスする機能を有する携帯電話であり、携帯電話7でバリューによる決済を行うとポイントが付与される。
このようなポイントサービスの提供方法について、図中の番号に従って説明する。
【0012】
ポイントサービスを受けるには、電子マネーサーバ2に登録する必要があるが、これにはポイントサーバを介して行う間接登録と電子マネーサーバ2に対して直接行う直接登録がある。A社のポイントサービスに登録する場合には次のように処理する。
(1)間接登録を行う場合、ユーザは、携帯電話7をA社ポイントサーバ61に接続し、ICチップ12の電子マネー機能部IDと、A社でポイントサービスを受けるためのA社会員IDを送信する。
【0013】
本実施の形態では、ポイントサービスを受けるために、ユーザは予めA社会員IDを取得しているものとし、これを電子マネーサーバ2に登録するようになっている。
変形例として、ユーザがA社会員IDを有していない場合に、A社ポイントサーバ61で当該ユーザをポイント会員に即時登録してA社会員IDを発行し、これを電子マネー機能部IDと共に電子マネーサーバ2に送信するように構成することも可能である。
【0014】
(2)A社ポイントサーバ61は、受信した電子マネー機能部IDとA社会員IDを紐づけた紐付登録ファイルを作成し、電子マネーサーバ2に送信する。電子マネーサーバ2は、このファイルを受信し、電子マネー機能部IDとA社会員IDの対応を記憶する。
(3)一方、直接登録を行う場合、ユーザは、携帯電話7を電子マネーサーバ2に接続し、電子マネー機能部IDとA社会員IDを電子マネーサーバ2に送信する。電子マネーサーバ2は、これを受信して電子マネー機能部IDとA社会員IDの対応を記憶する。
このように、間接登録、又は直接登録によって、携帯電話7のICチップ12に設定された電子マネー機能部IDにA社会員IDが紐づけられる。
【0015】
(4)以上の登録方法をB社などの他のポイント事業者に対して行った後、ユーザは何れの事業者のポイントサービスを利用するか選択して電子マネーサーバ2に通知する。これを受けて、電子マネーサーバ2は、ユーザが選択したポイントサービスを記憶する。ここでは、A社が選択されたものとする。
なお、選択がなされなかった場合には、自動的に最も最近に登録したポイントサービスが選択される。
【0016】
(5)ユーザが電子マネーシステムの加盟店において買い物をして、携帯電話7のバリューで決済すると、ICチップ12の電子マネー機能部IDや決済金額、及び決済日時などを記録した取引ログが加盟店で記憶される。
(6)加盟店は、取引ログが蓄積されるとバッチ処理にてこれを電子マネーサーバ2に送信する。
(7)電子マネーサーバ2は、加盟店から取引ログを受信し、携帯電話7が行った決済金額を合計する。そして、携帯電話7に対して選択されているポイントサービス、即ちA社のポイントサービスについて、当該決済金額の合計からポイント数を計算する。
【0017】
(8)電子マネーサーバ2は、電子マネー機能部IDに対応づけられているA社会員IDと、算出したポイント数を記録したポイント積算ファイルを作成し、これをA社ポイントサーバ61に送信する。
A社ポイントサーバ61は、電子マネーサーバ2からポイント積算ファイルを受信し、これに従って、A社会員IDに対応づけてポイントを発行・付与する。
(9)なお、B社が選択されている場合には、電子マネーサーバ2は、B社用のポイント数を計算してポイント積算ファイルをB社ポイントサーバ62に送信する。
【0018】
以上のようにして、ユーザは、携帯電話7でのバリュー決済に対し、複数のポイントサービスを登録し、ポイントを蓄積するポイントサービスを選択することができる。
そして、電子マネーサーバ2は、取引ログによって携帯電話7のバリューで決済した金額を集計し、これを基に、ユーザが選択しているポイントサービスのポイント数を計算してA社ポイントサーバ61などに通知することができる。
このため、ユーザは、複数のポイントサービスの中から自己の要望に適合するものを選択して、バリューの利用に応じてポイントを蓄積することかできる。
【0019】
(B)実施の形態の詳細
図2は、電子マネーシステム1のネットワーク構成を示した図である。
電子マネーシステム1は、携帯電話7、電子マネーサーバ2、インターネット4、基地局5、電子マネーカード6、ユーザ端末9、電子マネー端末8、及びA社ポイントサーバ61、B社ポイントサーバ62などから構成されている。
以下では、各社のポイントサーバを特に区別しない場合には、単にポイントサーバと記す。
【0020】
携帯電話7は、電子マネー処理機能を有する非接触型のICチップを内蔵している。このICチップは、バリューを記憶する機能と、金額変更情報を用いて記憶したバリューの金額を増減する機能を備えている。
ここで、バリューとは、電子マネーシステム1において貨幣に該当する概念であって、バリューを増額する処理はチャージ、減額する処理は決済と呼ばれている。
このICチップは、携帯電話7を電子マネー端末8のリーダライタに置くなどして、電子マネー端末8と近距離の無線通信を行うことができ、電子マネー端末8からICチップに金額変更情報を送信して、ICチップにチャージや決済を行わせることができる。
【0021】
また、携帯電話7は、基地局5と無線通信してインターネット4に接続し、電子マネーサーバ2や、A社ポイントサーバ61、B社ポイントサーバ62のサービスサイトにアクセスすることができる。
なお、図2では、簡略化のため、インターネット4とA社ポイントサーバ61、B社ポイントサーバ62の接続は省略してある。
携帯電話7は、ポイントサーバにアクセスして間接登録したり、電子マネーサーバ2にアクセスして直接登録したり、あるいは、電子マネーサーバ2にアクセスしてチャージや決済を行うことができる。
【0022】
電子マネーカード6は、携帯電話7に内蔵されているのと同等のICチップを内蔵したICカードである。
電子マネーカード6は、携帯電話7のICチップと同様に電子マネー端末8と通信してチャージや決済を行えるほか、ユーザ端末9を介して電子マネーサーバ2に接続し、電子マネーサーバ2と通信してチャージや決済を行うこともできる。
【0023】
ユーザ端末9は、例えば、リーダライタと呼ばれる非接触型のICチップにアクセスするデバイスを備えたパーソナルコンピュータであり、インターネット4に接続する機能を備えている。
ユーザ端末9は、リーダライタによって携帯電話7や電子マネーカード6のICチップと接続し、ICチップと電子マネーサーバ2の通信を仲介することができる。
また、ユーザ端末9からポイントサーバにアクセスして間接登録したり、電子マネーサーバ2にアクセスして直接登録することもできる。
【0024】
電子マネーサーバ2は、電子マネー端末8から取引ログ(チャージや決済の履歴を記録したログデータ)を収集して集計し、バリューの流通と通貨との対応を管理する。
また、電子マネーサーバ2は、ユーザが行うポイントサービスの登録・選択を管理したり、バリュー決済に対してA社やB社が付与するポイント数の計算を代行し、ポイント積算ファイルをポイントサーバに送信してポイント数を通知する。
【0025】
加盟店は、携帯電話7や電子マネーカード6のバリューで決済可能な店舗(コンビニエンスストア、デパート、レストラン、その他の小売店舗、営業車両、その他の移動体など)であり、会計エリアに単数、又は複数の電子マネー端末8を備えている。
【0026】
電子マネー端末8は、リーダライタを介して携帯電話7や電子マネーカード6のICチップと近距離の無線通信を行う端末であって、ICチップに金額変更情報を入力してチャージや決済を行うことができる。
電子マネー端末8は、ICチップとの処理内容を取引ログに記録し、例えば、1日に1回程度、バッチ処理にて電子マネーサーバ2に送信する。
【0027】
A社ポイントサーバ61は、A社がポイント会員にポイントサービスを提供するためのサーバであって、ポイント会員のポイント数やポイントの使用をA社会員IDによって管理している。このポイントは一例として次のように使用される。
例えば、ある会員がA社ポイントサーバ61に1000ポイント蓄積しているとする。この会員が、図示しないA社の店舗でカメラを購入するのに際し、300ポイントを使用したい場合、この店舗の端末からA社ポイントサーバ61にこのユーザが300ポイント消費する旨が送信される
そして、A社ポイントサーバ61がこのユーザの1000ポイントから300ポイントを減じると共に、店舗では300ポイント分の値引きが行われる。
【0028】
A社ポイントサーバ61は、電子マネーサーバ2からポイント積算ファイルを受信し、これを用いてポイント会員にポイントを付与する。
ポイント積算ファイルには、A社会員IDと、このポイント会員に付与するポイント数が記録されており、ポイントサーバは、これに従ってポイントを付与することにより、バリューの決済に対するポイントを付与することができる。
【0029】
B社も、A社と同様にB社会員IDによってポイント会員を管理しており、電子マネーサーバ2から送信されてくるポイント積算ファイルによって、会員にポイントを付与する。
なお、A社とB社が提供するポイントサービスは、各社が独自に提供するものである。
以下では、A社会員IDやB社会員IDを特に区別しない場合には単に会員IDと記す。
【0030】
次に、図3の各図を用いて間接登録、及び直接登録によってポイントを付与する手順の概要を説明する。
ここでは、携帯電話7で登録する場合について説明するが、ユーザ端末9から登録してもよい。
【0031】
図3(a)は、A社のポイントサービスに間接登録する場合を示した図である。
ユーザは、携帯電話7からA社ポイントサーバ61にアクセスし、携帯電話7の電子マネー機能部IDとA社会員IDをA社ポイントサーバ61に送信する。
なお、ユーザがA社のポイントサービスに未加入で、A社会員IDを有していない場合には、A社ポイントサーバ61がA社会員IDを発行する。
【0032】
A社ポイントサーバ61は、これによって、電子マネー機能部IDとA社会員IDの対応づけを取得し、両者を紐づけた紐付登録ファイルを作成して、これを電子マネーサーバ2に送信する。
【0033】
電子マネーサーバ2は、紐付登録ファイルを受信して、電子マネー機能部IDとA社会員IDの対応を記憶する。
その後、電子マネーサーバ2は、取引ログによって携帯電話7のバリューで決済した金額を集計し、これに基づいてユーザが選択しているポイントサービス(A社のものとする)のポイント数を計算する。
【0034】
電子マネー機能部IDを介して携帯電話7に対応するA社会員IDとポイント数を対応づけたポイント積算ファイルを作成し、A社ポイントサーバ61に送信する。
A社ポイントサーバ61は、電子マネーサーバ2からポイント積算ファイルを受信し、これに従ってポイントを付与する。
【0035】
図3(b)は、B社のポイントサービスに直接登録する場合を示した図である。
ユーザは、既にB社のポイントサービスに加入しており、B社からB社会員IDを発行されているものとする。
ユーザは、携帯電話7から電子マネーサーバ2にアクセスし、携帯電話7の電子マネー機能部IDとB社会員IDを電子マネーサーバ2に送信する。
これによって、電子マネーサーバ2は、電子マネー機能部IDとB社会員IDの対応を記憶する。
以下、電子マネーサーバ2は、図3(a)と同様に、ポイント計算、ポイント積算ファイルの作成及び送信を行い、B社ポイントサーバ62は、これに従ってポイント会員にポイントを付与する。
【0036】
以上の例では、A社を間接登録、B社を直接登録としたが、何れの登録方法を採用するかは、各社のシステムの構成などに従って任意に行うことができる。
このように、電子マネーサーバ2は、間接登録、直接登録の何れかによって、電子マネー機能部IDと会員IDの対応を得ることができ、これによって会員IDに対応づけてポイント数を計算することができる。
このように、電子マネーサーバ2は、間接登録、又は直接登録を行うことにより、ネットワークを介して、貨幣端末(ICチップ12)に対応づけて、ポイントサーバがポイント数の発行対象者(ポイント会員)を識別する対象者ID(会員ID)を受信する対象者ID受信手段を備えている。
【0037】
図4は、携帯電話7の構成の一例を示した概念図である。
携帯電話7は、電話機能部10と電子マネー機能部として機能するICチップ12を備えており、両者はインターフェース部11によって接続されている。
ICチップ12には、端末通信部16、バリュー処理部17、電子マネー記憶部18などが形成されている。
【0038】
電子マネー記憶部18は、電子マネー機能部ID、バリュー残高、ログデータなどを記憶している。
電子マネー機能部IDは、電子マネーシステム1でICチップ12を特定するための識別情報である。
バリュー残高は、現在記憶しているバリューの金額であり、これを減額することにより決済することができる。このように、電子マネー記憶部18は、貨幣価値の金額を電子データ(バリュー)として記憶する金額記憶手段として機能している。
ログデータは、バリューの処理内容などを記録したログデータである。
【0039】
端末通信部16は、電子マネー端末8のリーダライタと無線通信する機能部であって、電子マネー端末8とバリュー処理部17の通信を仲介する。
バリュー処理部17は、金額変更情報などの各種コマンドを実行する機能部であって、端末通信部16を介して電子マネー端末8と通信することができると共に、電話機能部10を介して電子マネーサーバ2と通信することができる。
【0040】
コマンドには、金額変更情報、ID参照コマンドなどがあり、電子マネー端末8や電子マネーサーバ2は、バリュー処理部17に金額変更情報を送信してチャージや決済を行わせたり、ID参照コマンドを送信して、バリュー処理部17の電子マネー機能部IDを読み出したりすることができる。
金額変更情報は、チャージする場合には電子マネー記憶部18に記憶したバリューを加算する加算情報として機能し、決済する場合には減算情報として機能する。
このように、バリュー処理部17は、金額変更手段として機能し、ICチップ12は、貨幣端末として機能している。
【0041】
電話機能部10は、通話を行う通話モードとアプリケーションを動作させるアプリケーションモードを有しており、ユーザの操作により切り替えることができる。
電話機能部10は、CPU(Central Processing Unit)と、各種のアプリケーションプログラムを記憶した記憶部を備えており、アプリケーションモードにてこれらのアプリケーションプログラムをCPUで実行することにより各種のアプリケーション機能を発揮することができる。
【0042】
図4の例では、A社ポイントサーバ61のサービスサイトにアクセスして間接登録などのA社のサービスを利用するためのA社アプリケーション部13と、電子マネーサーバ2のサービスサイトに接続して、直接登録したり、チャージや決済するための電子マネーアプリケーション部15がインストールされている。
以上は、携帯電話7について説明したが、電子マネーカード6にもICチップ12と同様のICチップが内蔵されている。
【0043】
図5は、電子マネー端末8のハードウェア的な構成の一例を示した図である。
電子マネー端末8は、CPU31、ROM(Read Only Memory)33、RAM(Random Access Memory)34、通信制御部35、記憶部36、入力部37、出力部38、リーダライタ部39などがバスラインで接続されて構成されている。
【0044】
CPU31は、所定のプログラムに従って情報処理を行うほか、電子マネー端末8全体の制御などを行う。
本実施の形態では、CPU31は、金額変更情報を電子マネーカード6に送信して、電子マネーカード6に金額変更処理(決済やチャージ)を行わせたり、実行した金額変更処理の内容を記録した取引ログを作成してバッチ処理にて電子マネーサーバ2に送信したりする。
【0045】
ROM33は、電子マネー端末8を動作させるための基本的なプログラムやパラメータなどを記憶した読み出し専用メモリである。
RAM34は、CPU31のワーキングメモリを提供したり、記憶部36に記憶されたプログラムやデータをロードして記憶したりなどする随時書き込み読み出し可能なメモリである。
通信制御部35は、ネットワークを介して電子マネー端末8を電子マネーサーバ2に接続する。
【0046】
入力部37は、例えば、キーボード、バーコードリーダなどの入力装置を備えており、操作担当者が商品コードや決済金額やチャージ金額などを入力できるようになっている。
出力部38は、例えば、液晶表示装置、プリンタ、音声出力装置などに接続されており、顧客や加盟店の操作担当者に情報を提示するようになっている。
【0047】
リーダライタ部39は、アンテナを内蔵しており、携帯電話7のICチップ12や電子マネーカード6のICチップと無線通信を行う。
リーダライタ部39は、キャッシュレジスタ近辺に設置され、ユーザが商品の決済時に、携帯電話7や電子マネーカード6をリーダライタ部39に近接させることができるようになっている。
【0048】
記憶部36は、例えばハードディスクやその他の記憶媒体と、これらを駆動する駆動装置から構成されており、各種プログラムを格納したプログラム格納部42、データを格納したデータ格納部44などから構成されている。
プログラム格納部42には、電子マネー端末8を機能させるための基本的なプログラムであるOSや、電子マネーカード6に金額変更処理を行わせたりするためのプログラムなどが記憶されている。
【0049】
データ格納部44には、電子マネー端末8のID情報である端末ID、電子マネー端末8が設置された加盟店の加盟店ID、取引ログなどを記憶している。
取引ログには、金額変更処理を行ったICチップの電子マネー機能部ID、決済・チャージの別、決済又はチャージした金額、金額変更処理を行った日時時刻、加盟店ID、端末IDなどの情報が記録されており、バッチ処理にて電子マネーサーバ2に送信される。
【0050】
図6は、電子マネーサーバ2のハードウェア的な構成の一例を示した図である。
電子マネーサーバ2は、CPU51、ROM52、RAM54、通信制御部53、記憶部55などがバスラインで接続されて構成されている。
電子マネーサーバ2は、貨幣端末(ICチップ12など)を用いて決済した金額に基づく複数種類のポイント数を計算するポイント計算装置として機能する。
【0051】
CPU51は、所定のプログラムに従って各種の情報処理を行う中央処理装置である。
本実施の形態では、電子マネー端末8から取引ログを収集して集計するほか、電子マネー機能部IDとポイントサービスの会員IDとの対応の管理、ポイント数の計算などを行う。
また、CPU51は、直接登録やその他のサービスを提供するサービスサイトを運営したり、各社のポイントサーバから間接登録を受け付けたりする。
なお、これらの機能の全てをCPU51で行う必要はなく、複数台のサーバ装置を組み合わせて電子マネーサーバ2と同等の機能を有するシステムを構成してもよい。
【0052】
ROM52は、読み出し専用のメモリであり、電子マネーサーバ2を動作させるための基本的なプログラムやパラメータなどが記憶されている。
RAM54は、読み書き可能なメモリであって、CPU51のワーキングメモリを提供したり、記憶部55に記憶されたプログラムやデータをロードして記憶したりなどする。
通信制御部53は、電子マネー端末8と通信したり、あるいは、インターネット4や基地局5を介して携帯電話7と通信したりする。
【0053】
記憶部55は、例えばハードディスクなどの大容量の記憶装置を用いて構成されており、各種プログラムを格納したプログラム格納部56、データを格納したデータ格納部57などから構成されている。
プログラム格納部56には、電子マネーサーバ2を機能させるための基本的なプログラムであるOSや、CPU51が電子マネー機能部IDと会員IDの対応を管理するためのプログラム、ポイント数を計算するためのプログラム、その他のプログラムが格納されている。
【0054】
データ格納部57には、携帯電話7や電子マネーカード6のユーザを登録したユーザデータベース41、取引ログデータベース42、各ユーザの各社ポイントサービスへの登録状況を記録したサービス登録データベース43、ユーザのポイントサービスの選択を記録したポイント有効データベース44などが格納されている。なお、図ではデータベースをDBと略記している。
これらのデータベースは、例えば、基本となるテーブルをリレーションによって関連づけたリレーショナルデータベースにより論理的に構築されている。
【0055】
図7(a)は、ユーザデータベース41の論理的な構成の一例を示した図である。
ユーザデータベース41は、「電子マネー機能部ID」、「ユーザ名」、「パスワード」、「電子メールアドレス」、「住所」などのユーザ情報が記憶されている。
「電子マネー機能部ID」は、ユーザが所有する携帯電話7や電子マネーカード6のICチップのID情報である。
「ユーザ名」は、ユーザの氏名である。
【0056】
「パスワード」は、電子マネーサーバ2がユーザを認証して特定するための認証情報である。
パスワードは、例えば、ユーザが携帯電話7やユーザ端末9などから電子マネーサーバ2のサービスサイトにログインする際に、ユーザを特定するのに用いられる。
【0057】
図7(b)は、取引ログデータベース42の論理的な構成の一例を示した図である。
取引ログデータベース42は、電子マネー端末8から送信されてきた取引ログや、電子マネーサーバ2が携帯電話7や電子マネーカード6に直接行った処理を蓄積したデータベースであり、「電子マネー機能部ID」、「チャージ」、「決済」、その他の項目から構成されている。
【0058】
「電子マネー機能部ID」は、取引ログの対象となったICチップの電子マネー機能部IDである。
「チャージ」には、チャージを行った加盟店3の加盟店ID、電子マネー端末8の端末ID、チャージを行った日時(分秒まで記録)、チャージしたバリューの金額などが記録されている。
「決済」には、「チャージ」と同様に、決済を行った加盟店3の加盟店ID、電子マネー端末8(あるいは電子マネーサーバ2)の端末ID、決済日時、決済したバリューの金額などが記録されている。
【0059】
このように、電子マネーサーバ2は、貨幣端末(ICチップ12)で決済した金額を決済ログにより取得する決済金額取得手段を備えていると共に、携帯電話7や電子マネーカード6による購買履歴が取引ログとして記憶されているため、これを基にポイント数を計算することができる。
【0060】
図8は、サービス登録データベース43の論理的な構成の一例を示した図である。
サービス登録データベース43は、「ポイント事業者」、「会員ID」、「電子マネー機能部ID」、「サービス登録日」、「サービス解除」、その他の項目から構成されている。
「ポイント事業者」は、A社、B社などのポイント事業者を特定する情報である。
【0061】
「会員ID」は、ポイント事業者がポイント会員に与えている会員IDである。
「電子マネー機能部ID」は、間接登録、又は直接登録によって会員IDに対応づけらた電子マネー機能部IDである。
「サービス登録日」は、ユーザがポイント事業者のポイント会員として登録した日付であり、ユーザが1日のうちに複数回登録解除やポイントサービスの選択を行った場合にそれらの前後関係を確定するために時分まで記録される。ユーザは、登録してあるポイントサービスの中からポイントを蓄積するものを選択できる。
【0062】
「サービス解除日」は、ポイント事業者のポイントサービスを解除した日付であり、時分の単位まで記録されるようになっている。ユーザがポイントサービスを解除していない場合には、空欄となっている。
電子マネーサーバ2は、サービス登録データベース43で、ユーザの電子マネー機能部IDを検索することにより、各ユーザが登録しているポイントサービスを特定することができる。
【0063】
サービス登録データベース43は、貨幣端末(ICチップ12)に対応づけられた複数のポイント種類(ポイントサービスの種類)を記憶するポイント種類記憶手段として機能している。
また、サービス登録データベース43は、ポイントサーバがポイント数の発行対象者(ポイント会員)を識別する対象者ID(会員ID)と、貨幣端末(ICチップ12)と、の対応を記憶する対応記憶手段として機能している。
【0064】
図9は、ポイント有効データベース44の論理的な構成の一例を示した図である。
ポイント有効データベース44は、「電子マネー機能部ID」、「ポイント事業者」、「会員ID」、「ポイント有効日」、「ポイント無効日」、その他の項目から構成されている。
「電子マネー機能部ID」は、携帯電話7や電子マネーカード6の電子マネー機能部IDである。
【0065】
「ポイント事業者」は、ユーザが現在ポイントサービスを登録しているポイント事業者である。
「会員ID」は、ポイント事業者がポイント会員に付与した会員IDである。
「ポイント有効日」は、当該ポイント事業者のポイントサービスでポイントの付与が有効となった日である。
【0066】
「ポイント無効日」は、当該ポイント事業者のポイントサービスに対してポイントの付与が無効となった日である。
これら「ポイント有効日」、「ポイント無効日」は、ユーザの選択によって設定されるが、後述するように、これらの有効日・無効日は、ユーザが選択してから4日後に反映されるようになっており、ユーザが操作した日の4日後の日付となっている。
なお、現在選択中のポイントサービスについては、「無効日」が「99/99/99」となっている。
ポイント有効データベース44は、サービス登録データベース43で記憶したポイント種類のうち、蓄積するポイント種類の選択を記憶するポイント選択記憶手段として機能している。
【0067】
図10は、ユーザがポイントを登録・選択してから、これが電子マネーサーバ2で反映されるまでの期間を説明するための図である。
間接登録を行う場合、ポイントサーバは紐付登録ファイルをバッチファイルにて電子マネーサーバ2に送信するため、本実施の形態では、ユーザが登録操作を行ってから、電子マネーサーバ2に登録内容が到達するまでに最大4日かかるようになっている。
そのため、電子マネーサーバ2は、猶予期間を設けて、ユーザがポイントサービスを登録したり選択した日の4日後からポイント付与を有効とし、登録や選択の順序とポイントが付与される期間の齟齬を防止することとした。
【0068】
図10の例では、例えば、ユーザがN日にA社ポイントサービスに新規登録すると、当該登録は、N+4日後に有効となり、以後A社のポイントが付与される。
更に、ユーザがM日(N日の後)にB社のポイントサービスを選択すると、当該選択は、M+4日後に有効となり、以後B社のポイントが付与される。
【0069】
以上のように構成された電子マネーシステム1が、間接登録によってポイントサービスを提供する場合の手順を図11のフローチャートを用いて説明する。
ここでは、A社、B社共に間接登録が可能であるとし、携帯電話7から登録する場合について説明する。
【0070】
まず、ユーザは、携帯電話7でA社のアプリケーションを起動するなどしてA社ポイントサーバ61のサービスサイトのポイントサービス登録画面に接続する。
ポイントサービス登録画面では、電子マネー機能部IDやA社会員IDを入力するようになっており、ユーザは、これらの必要事項を入力してA社ポイントサーバ61に送信する。
【0071】
電子マネー機能部IDは、ユーザが手入力するように構成してもよいし、あるいは、A社のアプリケーションが自動的にICチップ12から読み取るように構成してもよい。
A社ポイントサーバ61は、このようにして、携帯電話7からこれら情報を受信すると、A社ポイントサービス用のユーザデータベースにサービス登録する(ステップ5)。
【0072】
次に、A社ポイントサーバ61は、携帯電話7の電子マネー機能部IDとA社会員IDを対応づけ、登録日が記録された紐付登録ファイルを生成して電子マネーサーバ2に送信する(ステップ10)。
電子マネーサーバ2は、A社ポイントサーバ61から紐付登録ファイルを受信すると、サービス登録データベース43(図8)の項目「A社」に、紐付登録ファイルに記録されている会員ID、電子マネー機能部ID、サービス登録日を記憶する。
また、電子マネーサーバ2は、ポイント有効データベース44(図9)の当該電子マネー機能部IDに対して、A社と会員IDを記憶すると共に、紐付登録ファイルに記録されている登録日から4日後をポイント有効日として記憶する。
【0073】
ユーザが携帯電話7からB社のポイントサービスに登録する場合にも同様に、B社ポイントサーバ62に対してサービス登録し(ステップ15)、B社ポイントサーバ62が電子マネーサーバ2に紐付登録ファイルを送信する(ステップ20)。
そして、電子マネーサーバ2は、A社の場合と同様にして当該ユーザに対してB社のポイントサービスを登録する。
【0074】
以上では、携帯電話7に対してA社とB社のポイントサービスを登録したが、デフォルトでは後から登録したB社のポイントサービスが選択され、ユーザがA社を選択した場合にはA社のポイントサービスが選択される。
【0075】
このようにして、ユーザがA社とB社のポイントサービスに登録して選択した後、携帯電話7のバリューを用いて電子マネー端末8で決済すると(ステップ25)、後ほどバッチ処理にて電子マネー端末8が電子マネーサーバ2に取引ログを送信する(ステップ30)。
電子マネーサーバ2は、取引ログを受信すると、これを取引ログデータベース42(図7(b))に記憶する。
【0076】
次に、電子マネーサーバ2は、例えば、取引ごとにポイント計算処理を行い(ステップ35)、各ポイント事業者ごとにポイント積算ファイルを作成する。
そして、電子マネーサーバ2は、計算処理済みのB社用のポイント積算ファイルをB社ポイントサーバ62に送信し(ステップ40)、計算処理済みのA社用のポイント積算ファイルをA社ポイントサーバ61に送信する(ステップ45)。
これらの送信タイミングは、例えば、毎日、10日ごと、又は月に1回など各ポイント事業者が指定したタイミングにより異なるように構成することができる。
【0077】
A社ポイントサーバ61は、ポイント積算ファイルに従って、ユーザにポイントを発行して付与し、例えば、ポイントに応じてポイントを消費するなど、ポイントの還元を行う(ステップ50)。
B社ポイントサーバ62も同様に、ポイントの発行・還元を行う(ステップ55)。
【0078】
次に、電子マネーシステム1が、直接登録によってポイントサービスを提供する場合の手順を図12のフローチャートを用いて説明する。
ここでは、A社、B社共に直接登録が可能であるとし、携帯電話7から登録する場合について説明する。
【0079】
まず、ユーザは、携帯電話7の電子マネーアプリケーション部15(図4)を起動して電子マネーサーバ2のサービスサイトのポイントサービス登録画面に接続する。
ユーザは、ポイントサービス登録画面にてA社のポイントサービスを選択すると共に、A社会員IDと電子マネー機能部IDを入力して電子マネーサーバ2に送信する。
【0080】
そして、電子マネーサーバ2は、携帯電話7からこれらの情報を受信して、サービス登録データベース43、ポイント有効データベース44にユーザを登録する(ステップ60)。
B社のポイントサービスについても同様にして携帯電話7から電子マネーサーバ2にアクセスし、登録することができる(ステップ70)。
以下の手順は、図11と同様である。
【0081】
次に、図13のフローチャートを用いてポイント計算処理の手順を説明する。
以下の処理は、電子マネーサーバ2のCPU51が所定のプログラムに従って、例えば、月に1回程度、定期的、又は不定期に行うものである。
まず、電子マネーサーバ2は、ポイント有効データベース44でポイント数の計算対象となる何れかの電子マネー機能部IDを特定する(ステップ60)。
【0082】
次に、電子マネーサーバ2は、取引ログデータベース42で当該電子マネー機能部IDに関する取引ログを検索し、前回のポイント計算日から今回のポイント計算日までの間にバリューによって決済した金額を集計する(ステップ65)。
このように、電子マネーサーバ2は、電子マネー端末8などから取得した金額を集計する集計手段を備えている。
次に、電子マネーサーバ2は、当該電子マネー機能部IDをサービス登録データベース43で検索し、現在当該電子マネー機能部IDに対して選択されているポイントサービスを特定する(ステップ70)。
【0083】
そして、電子マネーサーバ2は、選択されているポイントサービスで規定されている比率に基づいて、先に集計した金額からポイント数を計算する(ステップ75)。
例えば、決済金額に対して1%のポイントを発行する場合には、決済金額に0.01を乗じた上で端数を切り捨てるなどしてポイント数を計算する。
【0084】
このように、電子マネーサーバ2は、集計した金額に基づいて選択されているポイント種類ごとに(本実施の形態では1種類)ポイント数を計算するポイント数計算手段を備えている。
次に、電子マネーサーバ2は、当該電子マネー機能部IDに対応づけて、ポイントサービスとポイント数を記憶する(ステップ80)。
【0085】
次に、電子マネーサーバ2は、ポイント有効データベース44に登録されている電子マネー機能部IDのうち、未計算のものがある場合には(ステップ85;Y)、ステップ60に戻って、当該未計算の電子マネー機能部IDに対して選択されているポイントサービスに対してポイント数を計算する。
【0086】
一方、全ての電子マネー機能部IDについてポイント数を計算した場合には(ステップ85;N)、ポイント事業者ごとに、電子マネー機能部IDとポイント数の対応を記録して、ポイント積算ファイルを作成する(ステップ90)。
このように、電子マネーサーバ2は、計算したポイント種類ごとのポイント数をポイント積算ファイルとして出力するポイント出力手段を備えている。
【0087】
次に、電子マネーサーバ2が携帯電話7からの操作を受け付けてポイントサービスの選択を切り替える手順を図14のフローチャートを用いて説明する。
なお、以下では、電子マネーサーバ2などが携帯電話7のディスプレイに表示する画面の遷移を用いて説明する。
これらの画面は、電子マネーサーバ2などが携帯電話7に画面データを送信して表示させるものである。
【0088】
電子マネーサーバ2は、携帯電話7からパスワードの入力などによりログインを受け付けて、携帯電話7のユーザを特定すると、サービスサイトのトップ画面を携帯電話7に表示させる。
トップ画面では、例えば、チャージやバリューの転送など、電子マネーサーバ2が提供する各種サービスを選択できるようになっており、ポイントサービスを選択すると、ポイントトップ画面に遷移し、ポイントサービスに関しての操作メニューが表示される(ステップ100)。
【0089】
ユーザが「操作メニューへ」を選択すると、電子マネーサーバ2は、ポイントサービスの選択や登録情報の変更などを行うポイント選択画面を表示させる(ステップ105)。
この画面では、電子マネーシステム1でポイントサービスが利用可能な、例えば、A社、B社、C社がラジオボタンにより選択可能に表示されている。
例えば、ユーザがこの画面で、B社を選択し、「ポイント切替登録」を選択すると、電子マネーサーバ2は、サービス登録データベース43(図8)を用いて、携帯電話7の電子マネー機能部IDにB社が紐付済みか(即ち、当該電子マネー機能部IDにB社会員IDが対応づけられているか)確認する(ステップ110)。
【0090】
紐付済みである場合(ステップ110;Y)、電子マネーサーバ2は、ポイント有効データベース44(図9)において、4日後をポイント有効日として有効となるポイントサービスをB社に切り替え、携帯電話7に「B社に切り替えました。4日後から有効になります。」などの表示を行わせる(ステップ113)。この画面で「次へ」を選択するとポイントトップ画面に戻る。
なお、B社選択前に選択中に設定されていたポイントサービスは4日後をポイント無効日として無効とされる。
【0091】
一方、紐付済みでない場合(ステップ110;N)、電子マネーサーバ2は、B社が直接登録と間接登録の何れを採用しているかを判断する(ステップ115)。電子マネーサーバ2は、各社が何れの登録方式を採用しているかの一覧を記憶しており、これによって判断することができる。
直接登録の場合(ステップ115;Y)、電子マネーサーバ2は、ユーザが既にB社に対する登録の申込を行っており、4日の猶予期間を経るまでの確定待ちの状態か確認する。
【0092】
確定待ちの場合(ステップ120;Y)、確定時に自動的に選択がB社となるため、電子マネーサーバ2は、携帯電話7に「B社に切り替えました。4日後から有効になります。」などの表示を行わせる(ステップ113)。この画面で「次へ」を選択するとポイントトップ画面に戻る。
なお、登録してから3日経過し、あと1日で有効になる場合には、「B社に切り替えました。1日後から有効になります。」、又は「すでにB社に切り替えてあります。」などの表示を行わせる。
このように、電子マネーサーバ2は、端末装置(携帯電話7やユーザ端末9など)からポイント種類の選択を受け付けるポイント種類受付手段を備えている。
【0093】
確定待ちでない場合(ステップ120;N)、電子マネーサーバ2は、携帯電話番号やお客様コード(B社会員ID)などの必要事項を入力させてB社のポイントサービスに直接登録するための画面を携帯電話7に表示させる(ステップ130)。
そして、ユーザが確認画面で「登録する」を選択すると(ステップ135)、電子マネーサーバ2は、携帯電話7に「B社に切り替えました。4日後から有効になります。」などの表示を行わせる(ステップ113)。この画面で「次へ」を選択するとポイントトップ画面に戻る。
【0094】
また、B社が間接登録を採用していると判断した場合(ステップ115;N)、電子マネーサーバ2は、「B社ポイントをためるには、B社サイトからアプリをダウンロードして登録して下さい。」などといった表示をB社のサービスサイトへのリンクと共に携帯電話7に表示させ、ユーザをB社のサービスサイトに誘導する(ステップ145)。
【0095】
ユーザが、当該リンクを選択すると、携帯電話7はB社のサービスサイトへ接続する。
そして、B社ポイントサーバ62が携帯電話7に画面データを送信し、「B社ポイント 電子マネーご利用でポイントがたまります。ご登録はアプリから」などといった表示と共に、B社のアプリケーションをダウンロードするためのボタンを携帯電話7に表示させる(ステップ150)。
ユーザは、当該ボタンを選択してアプリケーションをダウンロードして携帯電話7にインストールし、これを起動してB社のポイントサービスに間接登録することができる。
【0096】
次に、携帯電話7からポイントサービスの登録情報の変更や削除を行う手順を図15のフローチャートを用いて説明する。
ここでも、電子マネーサーバ2が携帯電話7のディスプレイに表示する画面の遷移を用いて説明する。
これらの画面は、電子マネーサーバ2が携帯電話7に画面データを送信して表示させるものである。
【0097】
まず、ユーザは、ポイントトップ画面で「操作メニューへ」を選択し(ステップ100)、これによって表示されるポイントサービスを選択するための画面で「A社」を選択し、更に「登録情報変更、削除」を選択する(ステップ105)。
すると、電子マネーサーバ2は、A社が間接登録を採用しているか判断し、間接登録の場合には(ステップ205;Y)、電子マネーサーバ2は、携帯電話7に「A社ポイントサービスの変更・削除はA社のアプリから操作して下さい。」などと表示させ、A社ポイントサーバ61で操作するように促す(ステップ210)。この画面で「戻る」を選択するとポイントトップ画面に戻る。
【0098】
一方、A社が直接登録を採用していた場合(ステップ205;N)、電子マネーサーバ2は、携帯電話7の電子マネー機能部IDとA社がサービス登録データベース43(図8)で紐付済みか確認する(ステップ215)。
紐付済みでなかった場合(ステップ215;N)、電子マネーサーバ2は、携帯電話7に「A社ポイントサービスにはご登録されていません。」などと表示する(ステップ220)。この画面で「戻る」を選択するとポイントトップ画面に戻る。
【0099】
紐付済みだった場合(ステップ215;Y)、電子マネーサーバ2は、携帯電話7に登録の変更・削除を選択するための画面を表示させる(ステップ225)。
ユーザが「登録情報を変更する」を選択した場合、電子マネーサーバ2は、携帯電話7に、携帯電話番号やお客様コード(A社会員ID)を入力するための画面を表示させる(ステップ230)。
【0100】
そして、ユーザが確認画面で「登録する」を選択すると(ステップ235)、電子マネーサーバ2は、ユーザが入力した内容に従ってサービス登録データベース43を変更し、携帯電話7に「ご登録内容を変更しました。4日後から有効になります。」などの表示を行わせる(ステップ240)。この画面で「次へ」を選択するとポイントトップ画面に戻る。
【0101】
また、ステップ225において、ユーザが「登録情報を削除する」を選択した場合、電子マネーサーバ2は、削除するか否かを確認するための確認画面を携帯電話7に表示させ(ステップ245)、ユーザが「削除する」を選択すると、サービス登録データベース43において携帯電話7の登録を削除し、「削除が完了しました」などと携帯電話7に表示させる(ステップ250)。この画面で「次へ」を選択するとポイントトップ画面に戻る。
【0102】
以上に説明した本実施の形態により次のような効果を得ることができる。
(1)携帯電話7や電子マネーカード6に対して、複数のポイントサービスを対応づけることができ、何れのサービスを利用するかをユーザに選択してもらうことができる。
(2)ユーザは、バリューの利用によって、複数のポイントサービスの中から自己の希望に添ったポイントサービスのポイントを蓄積することができる。
(3)電子マネーサーバ2は、間接登録、直接登録の何れにも対応しており、ポイントサービス事業者のシステムに対応した方法を採用することができる。
(4)ポイントサービスの登録・選択から所定の猶予期間を経てから有効とすることにより、直接登録と間接登録の時間差を吸収することができる。
(5)既存の(既に登録してある)会員ID及び電子マネー機能部IDを利用するため、本サービス用の新たな設備投資を最小限に抑えることができる。
(6)既存の(既に登録してある)会員ID及び電子マネー機能部IDを利用するため、本サービスに参加したいユーザは、参加登録する際、氏名や住所などの情報を改めて入力する煩わしさを被ることがない。
【0103】
電子マネーシステム1では、バリューによる決済に対してポイントを付与したが、チャージに対して付与するように構成することもできる。
また、電子マネーシステム1では、電子マネーサーバ2とポイントサーバを別事業者が運用する個別のサーバとしたが、電子マネー事業者がポイントサービスも行い、電子マネーサーバ2とポイントサーバの機能を統合したシステムを構成することもできる。
【0104】
更に、電子マネーシステム1では、登録したポイントサービスの中から選択した1つに対してポイントを付与したが、例えば、それぞれのポイントサービスに対してポイント分配率を設定し、その分配率に従って、それぞれのポイントを発行するように構成することもできる。
この場合、例えば、電子マネーサーバ2は、電子マネー機能部ID対応づけて、A社50%、B社30%、C社20%などと、ポイントサービスごとの分配比率を記憶し(配分比率記憶手段)、決済金額のA社〜C社のポイントを、それぞれ決済金額の50%、30%、20%に基づいて計算する。
これによって、ユーザは、バリュー決済に対して、各社のポイントを蓄積することができる。
【0105】
また、ポイント事業者からの依頼により、又は電子マネー事業者の設定により、ある期間限定で、「ポイントAは積算が2倍」など、ポイント計算比率(ポイント付与率)を変更できるように構成することもできる。
更に、加盟店ごと(又は地域ごとグループごとなど)にポイント付与形態を異なるように設定することもできる。
この場合、ポイントを付与する加盟店と付与しない加盟店を設定したり、あるいは、ポイントの計算比率が異なる加盟店を設定したりすることができる。
取引ログには、加盟店IDも記されているため、加盟店IDごとのポイント計算比率を電子マネーサーバ2に設定することにより実現可能である。
【0106】
加えて、決済時間により、ポイントを付与しない場合も含め、ポイント計算比率を変化させるように構成することもできる。
取引ログには決済時刻も記録されているため、決済時刻とポイント計算比率の対応を電子マネーサーバ2に設定することにより実現可能である。
【0107】
また、加盟店IDと決済時刻の双方を条件にポイント計算比率を設定するように構成することもできる。
例えば、X店舗(加盟店IDにより特定)で17時〜22時に決済するとポイント2倍のボーナスポイントが付与され、0時〜5時まではポイントを付与しないなどの設定が可能である。
【0108】
加えて、天気やユーザの属性(例えば、性別、年齢帯)などにより、ポイントの付与率を設定することも可能である。
この場合、電子マネーサーバ2が、地域ごとの天気の推移を記録した天候データを天候データ配信サーバから配信してもらい、これを決済ログ(加盟店IDにより決済した加盟店の所在地が特定できる)と照合したり、ユーザデータベースに記録されているユーザの属性を決済ログと照合することにより実現可能である。
これにより、雨天時にポイント計算比率をアップして、雨天時にユーザの来店数を増やしたり、ターゲットとなる顧客層のポイント計算比率をアップして当該顧客数に属するユーザの来店数を増やしたりすることができる。
【0109】
一定期間同じポイントサービスを設定登録、あるいは選択しておくことを条件に、ポイント計算比率をアップするように構成することにより、ユーザのポイントサービスへの参加インセンティブを高めることができる。
例えば、A社のポイントサービスを10ヶ月間継続して登録しておくと、11ヶ月目から2倍のポイント計算とする、などの形態が可能である。
【0110】
更に、本実施の形態では、ポイントサービスに新規登録したり、他社のポイントサービスに切り替えたりすると、これら新規登録・切り替え日から実際にポイントの付与が開始されるまでに4日の遅れが生じるが、新規登録に関しては、登録の時からポイントを付与するように構成することが可能である。
【0111】
この場合、A社ポイントサーバ61では、ユーザが携帯電話7で間接登録した際に、その登録日時を記録し、これを紐付登録ファイルに記録して電子マネーサーバ2に送信する。
電子マネーサーバ2は、当該紐付登録ファイルを受信して、当該ユーザを登録し、4日後に反映する。
【0112】
そして、電子マネーサーバ2は、新規登録後の初回のポイント計算を行う場合には、電子マネー端末8から送信されてきた取引ログのうち、紐付登録ファイルに記録されている登録日時から反映日までの取引ログに対してもポイントを付与する。
このように構成すると、電子マネーサーバ2は、反映日から登録日時まで遡ってポイントを計算することができる。
【0113】
以上に説明した実施の形態によると次のような構成を得ることができる。
貨幣価値の金額を電子データとして記憶する金額記憶手段と、減算情報を用いて前記記憶した金額を減算して決済する金額変更手段と、を備えた貨幣端末を用いて決済した金額に基づく複数種類のポイント数を計算するポイント計算装置であって、前記貨幣端末に対応づけられた複数のポイント種類を記憶するポイント種類記憶手段と、前記記憶したポイント種類のうち、蓄積するポイント種類の選択を記憶するポイント選択記憶手段と、前記貨幣端末で決済した金額を取得する決済金額取得手段と、前記取得した金額を集計する集計手段と、前記集計した金額に基づいて前記選択したポイント種類ごとにポイント数を計算するポイント数計算手段と、前記計算したポイント種類ごとのポイント数を出力するポイント出力手段と、を具備したことを特徴とするポイント計算装置(第1の構成)。
前記ポイント選択記憶手段は、最も最近に前記貨幣端末に対応づけられたポイント種類を選択することを特徴とする第1の構成のポイント計算装置(第2の構成)。
端末装置からポイント種類の選択を受け付けるポイント種類受付手段を具備し、前記ポイント選択記憶手段は、前記選択を受け付けたポイント種類を選択することを特徴とする第1の構成のポイント計算装置(第3の構成)。
前記選択されたポイント種類ごとのポイント数配分比率を記憶する配分比率記憶手段を具備し、前記ポイント数計算手段は、前記記憶したポイント数配分比率に従ってポイント種類ごとのポイント数を計算することを特徴とする第1の構成、第2の構成、又は第3の構成のポイント計算装置(第4の構成)。
前記出力したポイント数を、ポイント種類に応じたポイントサーバに送信するポイント送信手段を具備したことを特徴とする第1の構成から第4の構成までのうちの何れか1の構成のポイント計算装置(第5の構成)。
前記ポイントサーバが前記ポイント数の発行対象者を識別する対象者IDと、前記貨幣端末と、の対応を記憶する対応記憶手段を具備し、前記ポイント送信手段は、ポイント数と対象者IDを対応づけて前記ポイントサーバに送信することを特徴とする第5の構成のポイント計算装置(第6の構成)。
ネットワークを介して前記貨幣端末に対応づけて、ポイントサーバがポイント数の発行対象者を識別する対象者IDを受信する対象者ID受信手段を具備し、前記対応記憶手段は、前記貨幣端末と当該ポイントサーバに対応づけて前記受信した対象者IDを記憶することを特徴とする第6の構成のポイント計算装置(第7の構成)。
貨幣価値の金額を電子データとして記憶する金額記憶手段と、減算情報を用いて前記記憶した金額を減算して決済する金額変更手段と、を備えた貨幣端末を用いて決済した金額に基づく複数種類のポイント数を計算するポイント計算装置が行うポイント計算方法であって、前記ポイント計算装置は、前記貨幣端末に対応づけられた複数のポイント種類を記憶するポイント種類記憶手段と、前記記憶したポイント種類のうち、蓄積するポイント種類の選択を記憶するポイント選択記憶手段と、決済金額取得手段と、集計手段と、ポイント数計算手段と、ポイント出力手段と、を具備し、前記決済金額取得手段で、前記貨幣端末で決済した金額を取得する決済金額取得ステップと、前記集計手段で、前記取得した金額を集計する集計ステップと、前記ポイント数計算手段で、前記集計した金額に基づいて前記選択したポイント種類ごとにポイント数を計算するポイント数計算ステップと、前記ポイント出力手段で、前記計算したポイント種類ごとのポイント数を出力するポイント出力ステップと、から構成されたことを特徴とするポイント計算方法(第8の構成)。
貨幣価値の金額を電子データとして記憶する金額記憶手段と、減算情報を用いて前記記憶した金額を減算して決済する金額変更手段と、を備えた貨幣端末を用いて決済した金額に基づく複数種類のポイント数を計算する機能をコンピュータで実現するためのポイント計算プログラムであって、前記貨幣端末に対応づけられた複数のポイント種類を記憶するポイント種類記憶機能と、前記記憶したポイント種類のうち、蓄積するポイント種類の選択を記憶するポイント選択記憶機能と、前記貨幣端末で決済した金額を取得する決済金額取得機能と、前記取得した金額を集計する集計機能と、前記集計した金額に基づいて前記選択したポイント種類ごとにポイント数を計算するポイント数計算機能と、前記計算したポイント種類ごとのポイント数を出力するポイント出力機能と、をコンピュータで実現するポイント計算プログラム(第9の構成)。
【0114】
(間接登録の変形例)
次に、間接登録を行う際の変形例について説明する。
先に説明した実施の形態で間接登録を行う場合、ユーザは、携帯電話7から電子マネー機能部IDとA社会員IDなどを入力する必要があったが、本変形例では、間接登録アプリと携帯電話7で提供されているUID通知機能を用いてこの作業を簡略化する。これによって、電子マネーの利用とポイントサービスを連携させる際の登録を容易にすることができる。
ここで、UIDとは、各携帯電話7に一意に付与された個体識別情報であり、これにより携帯電話を特定できるものである。
【0115】
携帯電話7は、内蔵する記憶部にUIDを記憶しており、サーバにアクセスする際に自己のUIDをサーバに通知する機能を有している。
UIDは、サーバが携帯電話7を特定し、例えば、携帯電話7ごとに異なるサービスを提供したり、各種統計をとったりするのに用いられる。
【0116】
ここで、UIDは、携帯端末識別情報として機能し、携帯電話7は、接続先のサイトに携帯端末識別情報(UID)を送信する携帯端末として機能している。
また、携帯電話7は、貨幣価値の金額を電子データとして記憶する金額記憶手段と、減算情報を用いて前記記憶した金額を減算して決済する金額変更手段と、を備えた貨幣端末(電子マネー機能部を備えたICチップ12)が形成された携帯端末としても機能している。なお、電子マネー機能部IDは、貨幣端末特定情報として機能している。
【0117】
図16は、本変形例で、ユーザを間接登録する手順を説明するための図である。
ここでは、一例としてA社に間接登録する場合について説明する。
A社ポイントサーバ61は、自社のポイントサービスに登録してあるユーザを記録したA社会員DB71を備えている。
【0118】
A社会員DB71では、ユーザの携帯電話7のUIDと、A社がユーザに付与したA社会員IDが紐づけて記憶されており、A社ポイントサーバ61は、携帯電話7からサービスサイトにアクセスがあった場合、携帯電話7からUIDを取得し、当該UIDによって会員を特定する。
A社会員DB71は、携帯端末(携帯電話7)の携帯端末識別情報(UID)とポイント対象者の対象者ID(A社会員ID)とを紐づけて記憶する記憶手段として機能している。
【0119】
以下、間接登録の手順を図中の括弧に示した番号に従って説明する。
間接登録の前に、ユーザは、A社ポイントサーバ61にアクセスし、A社のポイントサービスの会員となって、A社会員DB71に登録してあるものとする。このため、A社会員DB71では、ユーザが所有する携帯電話7のUIDとA社会員IDが紐づけられている。
【0120】
(1)まず、ユーザは、携帯電話7を用いてA社ポイントサーバ61が運営するサービスサイトにアクセスする。
(2)A社ポイントサーバ61は、携帯電話7からのアクセスを受け付けて、携帯電話7にサービス画面データを送信する。
【0121】
(3)携帯電話7は、A社ポイントサーバ61からサービス画面データを受信すると、これを用いてディスプレイにサービス画面を表示する。サービス画面では、ポイントサービスに関する各種のメニューが用意され、その1つにバリューの利用に対してポイントを付与するサービスの選択が用意されている。
当該選択のメニューには、電子マネーサーバ2の間接登録アプリサイトにリンクが設定してある。
【0122】
(4)ユーザは、携帯電話7を操作して当該リンクを選択する。すると、携帯電話7は、電子マネーサーバ2の間接登録アプリサイトに接続し、携帯電話7が間接登録アプリをインストールしてある場合にはこれを起動し、インストールしていない場合には、当該サイトから間接登録アプリをダウンロードして電話機能部10にインストールして起動する。
間接登録アプリは、携帯電話7がA社ポイントサーバ61と協働して間接登録を行うためのアプリケーションであって、電話機能部10を構成するコンピュータにインストールされて間接登録機能を発揮する。
【0123】
(5)まず、間接登録アプリは、ICチップ12にアクセスして電子マネー機能部IDを読み取る。
間接登録アプリは、A社ポイントサーバ61の間接登録用のURL(Uniform Resource Locators)を記憶しており、当該URLの後尾に読み取った電子マネー機能部IDを暗号化して付加する。電子マネー機能部IDを暗号化するのはなりすまし登録などを防ぐためである。
【0124】
そして、間接登録アプリは、当該電子マネー機能部IDを付加したURLを用いてA社ポイントサーバ61に接続する。
携帯電話7は、この接続の際にA社ポイントサーバ61に自己のUIDを通知する。また、A社ポイントサーバ61は、携帯電話7が用いたURLの後尾から暗号化された電子マネー機能部IDを抽出し、これを複合化して電子マネー機能部IDを取得する。
これによって、A社ポイントサーバ61は、UIDと電子マネー機能部IDを対応付けて取得することができる。
【0125】
(6)A社ポイントサーバ61は、携帯電話7からUIDと電子マネー機能部IDの対応を受け取ると、A社会員DB71で当該UIDを検索して携帯電話7(ユーザ)を特定する。
当該検索したUIDにはA社会員IDが紐づけられているため、A社ポイントサーバ61は、携帯電話7から取得した電子マネー機能部IDとこのA社会員IDを対応させる。
これにより、A社会員IDと電子マネー機能部IDが紐づけられる。
この後、A社ポイントサーバ61は、電子マネー機能部IDとA社会員IDを紐づけた紐付登録ファイルを作成して電子マネーサーバ2に送信する。
以下の処理は、先に説明した実施の形態と同様である。
【0126】
以上のように、携帯電話7にインストールされた間接登録アプリは、電子マネー機能部から電子マネー機能部IDを読み取り、その後、A社ポイントサーバ61に携帯電話7を接続してA社ポイントサーバ61に電子マネー機能部IDを送信する。
そして、A社ポイントサーバ61は、携帯電話7から電子マネー機能部IDとUIDを受信すると、UIDをキーとしてA社会員DB71でA社会員IDを検索し、検索されたA社会員IDと携帯電話7から受信した電子マネー機能部IDを紐づける。
【0127】
なお、間接登録アプリがA社ポイントサーバ61に接続した際に、ユーザがまだA社の会員となっていない場合も考えられる。
この場合、携帯電話7から受信したUIDはA社会員DB71で検索されないため、A社ポイントサーバ61は、これによりユーザ登録されていないと判断し、携帯電話7に登録用の画面データを送信する。
【0128】
そして、A社ポイントサーバ61は、間接登録アプリの接続によるセッションを維持したまま、ユーザを会員登録してUIDとA社会員IDの紐づけをA社会員DB71に登録した後、携帯電話7から受信した電子マネー機能部IDと当該登録したA社会員IDを紐づける。
ここで、セッションを維持するのは、間接登録アプリの接続により取得した電子マネー機能部IDとUIDの対応と、会員登録したUIDの同一性を維持するためであり、A社の会員登録の際にセッションが切り替わると、間接登録アプリの接続により取得したUIDと会員登録したUIDの同一性が保証できないからである。
【0129】
次に、図17を用いて、ユーザが本変形例の間接登録する場合に携帯電話7のディスプレイに表示される画面について説明する。
また、各画面の上に括弧書きにて画面の提供元を記してある。
図17(a)は、携帯電話7でA社ポイントサーバ61にアクセスし、A社のサービス画面を表示したところを示している。
【0130】
図示しないが、サービス画面は、各種メニューを備えており、これらのうち、バリューの使用でポイントをためるメニューを選択すると、図17(b)に示した画面が表示される。
この画面には、電子マネーサーバ2の間接登録アプリサイトへのリンク81が設定してある。
【0131】
ユーザが携帯電話7を操作してリンク81を選択すると、携帯電話7は、電子マネーサーバ2の間接登録アプリサイトに接続する。
すると、電子マネーサーバ2は、携帯電話7に間接登録アプリを起動、又はダウンロードして起動するための画面データを送信し、携帯電話7は、これを用いて図17(c)に示した画面をディスプレイに表示する。
【0132】
この画面は、ダウンロードボタン82と起動ボタン84を備えており、ユーザは、まだ間接登録アプリをインストールしていない場合にはダウンロードボタン82を選択し、既に間接登録アプリをインストールしている場合には起動ボタン84を選択する。
そして、ユーザが携帯電話7を操作してダウンロードボタン82を選択すると、携帯電話7は、電子マネーサーバ2から間接登録アプリをダウンロードして電話機能部10にインストールし、これを自動的に起動する。
【0133】
一方、ユーザが起動ボタン84を選択すると、携帯電話7は、既にインストールしてある間接登録アプリを起動する。
間接登録アプリが起動すると図17(d)に示したような間接登録を行うための画面が間接登録アプリによって表示される。この画面には、A社の間接登録用のサイトへのリンク83が設定してある。
【0134】
ユーザがリンク83を選択すると、間接登録アプリは、ICチップ12にアクセスして電子マネー機能部IDを取得し、これを暗号化する。
そして、間接登録アプリは、予め記憶しているA社ポイントサーバ61の間接登録用のサイトのURLに暗号化した電子マネー機能部IDを付加し、これを用いてA社ポイントサーバ61に接続する。
この接続の際に、携帯電話7は、自己のUIDをA社ポイントサーバ61に送信する。
【0135】
A社ポイントサーバ61は、携帯電話7からUIDと電子マネー機能部IDを受信すると、URLから暗号化された電子マネー機能部IDを抽出してこれを復号化する。
そして、A社ポイントサーバ61は、A社会員DB71で当該UIDを検索し、当該UIDに対応付けられているA社会員IDと電子マネー機能部IDを対応付け、図17(e)に示した確認用の画面を携帯電話7に表示させる。
確認用の画面では、対応付けられるA社会員IDと電子マネー機能部IDが表示され、これで登録をする場合には、「1.はい」を選択し、登録しない場合には「2.いいえ」を選択するようになっている。
【0136】
ユーザが「1.はい」を選択すると、A社ポイントサーバ61は、A社会員IDと電子マネー機能部IDの対応を確定して紐づけし、図17(f)に示した紐付報告用の画面を携帯電話7に表示させる。この画面では、例えば、バリューの使用によりA社のポイントがたまる旨が表示される。
【0137】
次に、図18のフローチャートを用いて本変形例に係る間接登録の手順について説明する。
まず、携帯電話7がA社ポイントサーバ61のサービスサイトにアクセスする(ステップ305)。
すると、A社ポイントサーバ61は、携帯電話7にサービス画面データを送信する(ステップ310)。
【0138】
次に、ユーザがサービス画面に設定されている間接登録アプリサイトへのリンクを選択し、携帯電話7は電子マネーサーバ2の当該サイトに接続する(ステップ315)。
電子マネーサーバ2は、携帯電話7からの接続を受け付けると、携帯電話7に間接登録アプリを送信するか(インストールしていない場合)、又は携帯電話7の間接登録アプリを起動させる(インストールしてある場合)(ステップ320)。
【0139】
次に、携帯電話7は、間接登録アプリをインストールしていない場合には、これを電子マネーサーバ2から受信してインストールし、これを起動する。また、既に間接登録アプリをインストールしてある場合にはこれを起動する(ステップ325)。
なお、携帯電話7に既に間接登録アプリがインストールされている場合には、ステップ325から処理を始めることもできる。
間接登録アプリは、起動するとICチップ12にアクセスして電子マネー機能部IDを読み取る(ステップ330)。
【0140】
次に、間接登録アプリは、読み取った電子マネー機能部IDを暗号化してA社ポイントサーバ61の間接登録用のサイトのURLの後尾に付加し、これを用いてA社ポイントサーバ61に接続する。
これによって、携帯電話7は、電子マネー機能部IDをA社ポイントサーバ61に送信すると共に、携帯電話7の有するUID送信機能によって自己のUIDをA社ポイントサーバ61に送信する(ステップ335)。
【0141】
このように間接登録アプリは、貨幣端末(電子マネー機能部を備えたICチップ12)が形成され、接続先のサイトに携帯端末識別情報(UID)を送信する携帯端末(携帯電話7)に組み込まれるアプリケーションプログラムであって、貨幣端末を特定する貨幣端末特定情報(電子マネー機能部ID)を取得する貨幣端末特定情報取得機能と、所定のポイントサーバ(A社ポイントサーバ61)に接続するポイントサーバ接続機能と、当該接続したポイントサーバに、当該取得した貨幣端末特定情報を送信する貨幣端末特定情報送信機能と、を貨幣端末が形成された携帯端末の搭載するコンピュータ(電話機能部10のCPUなど)に発揮させるアプリケーションプログラムとして機能している。
【0142】
そして、携帯電話7は、貨幣端末(電子マネー機能部を備えたICチップ12)と、当該貨幣端末を特定する貨幣端末特定情報(電子マネー機能部ID)を取得する貨幣端末特定情報取得手段と、携帯端末識別情報(UID)を記憶し、当該記憶した携帯端末識別情報を取得する携帯端末識別情報取得手段と、A社ポイントサーバ61に接続するポイントサーバ接続手段と当該接続したA社ポイントサーバ61に、当該取得した貨幣端末特定情報(電子マネー機能部ID)と携帯端末識別情報(UID)とを対応づけて送信する送信手段を具備した携帯端末として機能している。
なお、携帯電話7がA社ポイントサーバ61と接続する際にA社ポイントサーバ61に通知したUIDと、電子マネー機能部IDの通知が、同じセッションに属するため、両者は対応づけられている。
【0143】
次に、A社ポイントサーバ61は、携帯電話7からUIDを受信すると共に携帯電話7が接続に用いたURLから暗号化された電子マネー機能部IDを抽出し、これを復号化する。
このように、A社ポイントサーバ61は、貨幣端末(電子マネー機能部を備えたICチップ12)が形成された携帯端末(携帯電話7)と接続し、当該接続した携帯端末から、当該携帯端末に形成された貨幣端末を特定する貨幣端末特定情報(電子マネー機能部ID)と、当該携帯端末の携帯端末識別情報(UID)と、を対応付けて受信する受信手段を備えている。
【0144】
次に、A社ポイントサーバ61は、UIDをA社会員DB71で検索し、ユーザを特定する(ステップ340)。
次に、A社ポイントサーバ61は、A社会員DB71で当該UIDに紐づけられているA社会員IDに復号化した電子マネー機能部IDを紐づけて記憶する(ステップ345)。
【0145】
なお、この紐付が必要なのは電子マネーサーバ2であるので、A社ポイントサーバ61は、紐付登録ファイルを電子マネーサーバ2に送信した後は、必ずしも、A社会員IDと電子マネー機能部IDの紐付を記憶しておく必要はない。
【0146】
このように、A社ポイントサーバ61は、携帯端末(携帯電話7)から受信した携帯端末識別情報(UID)を記憶手段(A社会員DB71)で検索する検索手段と、これによって検索された携帯端末識別情報(UID)に対応付けられている対象者ID(A社会員ID)と、携帯電話7から受信した貨幣端末特定情報(電子マネー機能部ID)と、を紐づける紐づけ手段を備えている。
【0147】
なお、UIDがA社会員DB71で検索できなかった場合には、当該ユーザはA社のポイントサービスに未登録であるため、A社ポイントサーバ61は、セッションを維持したまま、UIDに対応付けてA社会員IDを発行してポイントサービスへの登録をした後、当該A社会員IDと電子マネー機能部IDを紐づける。
【0148】
このように、A社ポイントサーバ61は、検索手段で携帯端末(携帯電話7)から受信した携帯端末識別情報(UID)が検索されなかった場合、当該携帯端末とのセッションを維持しながら、対象者ID(A社会員ID)を発行し、当該対象者IDと携帯端末の携帯端末識別情報(UID)を紐づけて記憶した後、この対象者IDと携帯電話7から受信した携帯端末識別情報と、を紐づけることができる。
【0149】
A社ポイントサーバ61は、携帯電話7のUIDと電子マネー機能部IDを紐づけた後、先に説明した実施の形態と同様に、これを用いて紐付登録ファイルを生成して電子マネーサーバ2に送信する。
このように、A社ポイントサーバ61は、紐づけた対象者ID(A社会員ID)と貨幣端末特定情報(電子マネー機能部ID)とを、貨幣端末による決済金額を用いて、対象者IDに対するポイントを計算するポイント計算装置(電子マネーサーバ2)に送信する紐づけ情報送信手段を備えている。
【0150】
その後、A社ポイントサーバ61は、先に説明した実施の形態と同様に、電子マネーサーバ2からA社会員IDに対するポイント数を受信する。
このように、A社ポイントサーバ61は、ポイント計算装置(電子マネーサーバ2)から、紐付登録ファイルで送信した対象者ID(A社会員ID)に対するポイントを特定するポイント特定情報(ポイント数)を受信するポイント特定情報受信手段を備えている。
【0151】
以上では、携帯電話7に電子マネーサーバ2から間接登録アプリをダウンロードして、これをインストールして使用したが、他の形態も可能である。
例えば、携帯電話7に組み込んであるバリューに関するアプリケーションで、間接登録アプリと同じ機能を発揮するメニューを用意しておき、当該メニューを選択することにより間接登録するように構成することができる。
【0152】
また、ユーザが携帯電話7からA社ポイントサーバ61に新規登録した際に、「バリューの使用でポイントをためますか?」などとユーザに問い、A社の会員登録操作に連続して間接登録を行うように構成することができる。
この場合、A社のポイント会員への登録と間接登録を連続して行うことができるため、ユーザの利便性を高めると共に、間接登録率を高めることができる。
【0153】
更に、本変形例では、携帯電話7の個体識別情報としてUIDを用いたが、他の形態の個体識別情報を用いることも可能である。
なお、A社ポイントサーバ61のハードウェア的な構成は、図6に示した電子マネーサーバ2と同様であり、CPU、ROM、RAM、通信制御部、記憶部などを備えており、記憶部にA社会員DB71が形成されている。
A社会員DB71は、記憶部に形成されており、図18で説明したA社ポイントサーバ61の処理は、A社ポイントサーバ61のCPUが所定のプログラムに従って行うものである。
【0154】
以上に説明した本変形例によって、次のような効果を得ることができる。
(1)間接登録アプリが電子マネー機能部IDを読み取るため、間接登録に際してユーザが電子マネー機能部IDを入力する手間を省くことができる。
(2)間接登録アプリが電子マネー機能部IDを読み取るため、電子マネー機能部IDの入力ミスを防止することができる。
(3)A社ポイントサーバ61は、UIDをキーとしてA社会員IDと電子マネー機能部IDを紐づけることができる。
(4)UIDをキーとするため、A社ポイントサーバ61は、間接登録を行うユーザが既に自社の会員か否かを容易に判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【0155】
【図1】電子マネーシステムの概要を説明するための図である。
【図2】電子マネーシステムのネットワーク構成を示した図である。
【図3】ポイント付与手順の概要を説明するための図である。
【図4】携帯電話の構成の一例を示した概念図である。
【図5】電子マネー端末のハードウェア的な構成を示した図である。
【図6】電子マネーサーバのハードウェア的な構成を示した図である。
【図7】ユーザデータベースなどの論理的な構成を説明するための図である。
【図8】サービス登録データベースの論理的な構成を示した図である。
【図9】ポイント有効データベースの論理的な構成を示した図である。
【図10】ユーザがポイントを登録・選択してからの猶予期間を説明するための図である。
【図11】間接登録によってポイントサービスを提供する場合の手順を説明するためのフローチャートである。
【図12】直接登録によってポイントサービスを提供する場合の手順を説明するためのフローチャートである。
【図13】ポイント計算処理の手順を説明するためのフローチャートである。
【図14】ポイントサービスの選択を切り替える手順を説明するためのフローチャートである。
【図15】ポイントサービスの登録情報の変更や削除を行う手順を説明するためのフローチャートである。
【図16】間接登録の変形例を説明するための図である。
【図17】変形例に係る各種画面を説明するための図である。
【図18】変形例に係る間接登録の手順を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0156】
1 電子マネーシステム
2 電子マネーサーバ
4 インターネット
5 基地局
6 電子マネーカード
7 携帯電話
8 電子マネー端末
9 ユーザ端末
61 A社ポイントサーバ
62 B社ポイントサーバ
71 A社会員DB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末の携帯端末識別情報とポイント対象者の対象者IDとを紐づけて記憶する記憶手段と、
貨幣価値の金額を電子データとして記憶する金額記憶手段と、減算情報を用いて前記記憶した金額を減算して決済する金額変更手段と、を備えた貨幣端末が形成された携帯端末と接続し、当該接続した携帯端末から、当該携帯端末に形成された貨幣端末を特定する貨幣端末特定情報と、当該携帯端末の携帯端末識別情報と、を対応付けて受信する受信手段と、
前記受信した携帯端末識別情報を前記記憶手段で検索する検索手段と、
前記検索された携帯端末識別情報に対応付けられている対象者IDと、前記受信した貨幣端末特定情報と、を紐づける紐づけ手段と、
を具備したことを特徴とするポイントサーバ。
【請求項2】
前記紐づけた対象者IDと貨幣端末特定情報とを、前記貨幣端末による決済金額を用いて、前記対象者IDに対するポイントを計算するポイント計算装置に送信する紐づけ情報送信手段を具備したことを特徴とする請求項1に記載のポイントサーバ。
【請求項3】
前記ポイント計算装置から、前記送信した対象者IDに対するポイントを特定するポイント特定情報を受信するポイント特定情報受信手段を具備したことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載のポイントサーバ。
【請求項4】
前記検索手段で前記受信した携帯端末識別情報が検索されなかった場合、前記携帯端末とのセッションを維持しながら、対象者IDを発行し、当該対象者IDと前記携帯端末の携帯端末識別情報を紐づけて記憶した後、前記紐づけ手段が前記発行した対象者IDと前記受信した携帯端末識別情報と、を紐づけることを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載のポイントサーバ。
【請求項5】
貨幣価値の金額を電子データとして記憶する金額記憶手段と、減算情報を用いて前記記憶した金額を減算して決済する金額変更手段と、を備えた貨幣端末が形成され、接続先のサイトに携帯端末識別情報を送信する携帯端末に組み込まれるアプリケーションプログラムであって、
前記形成された貨幣端末を特定する貨幣端末特定情報を取得する貨幣端末特定情報取得機能と、
請求項1から請求項4までのうちの何れか1の請求項に記載のポイントサーバに接続するポイントサーバ接続機能と、
前記接続したポイントサーバに、前記取得した貨幣端末特定情報を送信する貨幣端末特定情報送信機能と、
を前記貨幣端末が形成された携帯端末の搭載するコンピュータに発揮させるアプリケーションプログラム。
【請求項6】
貨幣価値の金額を電子データとして記憶する金額記憶手段と、減算情報を用いて前記記憶した金額を減算して決済する金額変更手段と、を備えた貨幣端末と、
前記貨幣端末を特定する貨幣端末特定情報を取得する貨幣端末特定情報取得手段と、
携帯端末識別情報を記憶し、当該記憶した携帯端末識別情報を取得する携帯端末識別情報取得手段と、
請求項1から請求項4までのうちの何れか1の請求項に記載のポイントサーバに接続するポイントサーバ接続手段と
前記接続したポイントサーバに、前記取得した貨幣端末特定情報と、前記取得した携帯端末識別情報と、を対応づけて送信する送信手段と、
を具備したことを特徴とする携帯端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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