説明

ポイント還元率検索システムおよびそれに用いる携帯電話機およびICカード

【課題】利用する店舗による所有している金融決済アプリケーションのポイント還元率を決済前に把握することができ、きわめて利便性に優れたポイント還元率検索システムおよびそれに用いる携帯電話機およびICカードを提供する。
【解決手段】利用者が店舗で買い物をする際、携帯電話機11からの要求で店舗に設置されたクレジット端末装置14から店舗情報を取得し、携帯電話機11から自身が保持するアプリ種別情報および個人識別情報および上記取得した店舗情報とともにポイント還元率検索要求コマンドをポイント還元率検索管理用ホストコンピュータ16へ送ることにより、このホストコンピュータ16を介してクレジット会社のホストコンピュータ17からポイント還元率を検索し、携帯電話機11のディスプレイに表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえば、クレジットアプリケーション等の金融決済アプリケーションの利用によって発生するポイントを店舗での利用額に応じて当該金融決済アプリケーションに対して還元するためのポイント還元率を検索するポイント還元率検索システムおよびそれに用いる携帯電話機およびICカードに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、たとえば、クレジットカードの利用促進を図るための手段として、クレジットカードの利用者に対して、その利用金額に応じたポイントを付与し、当該ポイントの景品や金券などとの交換に限らず、貯めたポイントをクレジットカード利用額と相殺することで、実質的なキャッシュバックを行なうサービス等が普及している(たとえば、特許文献1、2参照)。
【0003】
このように、クレジットカードを利用することで得られる割引やポイント還元のメリットから、1人で多数の金融決済カード(クレジットカード、キャッシュカード、電子マネー、ポイントカード等)を所持している利用者が多くなっている。
【0004】
そのため、複数の金融決済アプリケーション(金融決済カード機能)を携帯電話機、非接触ICカード、接触ICカード等にダウンロードし発行して所持することも今後益々増えてくるものと思われる。
【0005】
このような場合に、複数の金融決済アプリケーションを所持していると、決済を利用する店舗において、ポイント還元率が分らず、ポイント還元率が低い金融決済アプリケーションを使用してしまう恐れがある。
【0006】
また、クレジットカードアプリケーションのポイント還元率は、利用する店舗やクレジット会社のキャンペーン、クレジット利用金額(累積)により異なることがあり、利用者は把握できないことが多くある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2001−344495号公報
【特許文献2】特開2006−309493号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、利用する店舗による所有している金融決済アプリケーションのポイント還元率を決済前に把握することができ、きわめて利便性に優れたポイント還元率検索システムおよびそれに用いる携帯電話機およびICカードを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のポイント還元率検索システムは、利用者が所持し、少なくとも単数の金融決済アプリケーションが搭載されている携帯電話機と、利用者が利用する店舗に設置され、利用者の物品購入時に前記携帯電話機と通信することにより金融決済アプリケーションの処理を行なう店舗端末装置と、金融決済会社に設置され、前記店舗端末装置と通信することにより金融決済アプリケーションの利用に伴う金融決済処理を行なうとともに、金融決済アプリケーションの利用によって発生するポイントを店舗での利用額に応じて当該金融決済アプリケーションに対して還元する処理を行なうホスト装置と、これら携帯電話機と店舗端末装置とホスト装置とを互いに通信可能に接続する通信手段とを有し、前記携帯電話機は、搭載された金融決済アプリケーションの種別を示すアプリケーション種別情報および当該金融決済アプリケーションを利用する利用者を特定する個人識別情報を保管する保管手段と、前記店舗端末装置に対し当該店舗端末装置が設置されている店舗を特定する店舗情報の送信を要求する要求信号を送信する第1の送信手段とを具備し、前記店舗端末装置は、前記携帯電話機の第1の送信手段により送信される前記要求信号を受信する第1の受信手段と、この第1の受信手段により前記要求信号を受信すると、前記携帯電話機に対し前記店舗情報を送信する第2の送信手段とを具備し、前記携帯電話機は、前記店舗端末装置の第2の送信手段により送信される店舗情報を受信する第2の受信手段と、この第2の受信手段により店舗情報を受信すると、当該店舗情報および前記保持手段により保持されているアプリケーション種別情報および個人識別情報とともにポイント還元率の検索を要求する要求信号を前記ホスト装置に対し送信する第3の送信手段とを具備し、前記ホスト装置は、前記携帯電話機の第3の送信手段により送信される前記要求信号および店舗情報およびアプリケーション種別情報および個人識別情報を受信する第3の受信手段と、この第3の受信手段により前記要求信号を受信すると、前記第3の受信手段により受信した個人識別情報の利用者の、前記第3の受信手段により受信した店舗情報の店舗における、前記第3の受信手段により受信したアプリケーション種別情報の金融決済アプリケーションに対して還元するポイントの還元率を金融決済アプリケーションの種別ごとに検索する検索手段と、この検索手段により検索された金融決済アプリケーション種別ごとのポイント還元率を前記携帯電話機に対し送信する第4の送信手段とを具備し、前記携帯電話機は、前記ホスト装置の第4の送信手段により送信される金融決済アプリケーション種別ごとのポイント還元率を受信する第4の受信手段と、この第4の受信手段により受信された金融決済アプリケーション種別ごとのポイント還元率を表示する表示手段とを具備している。
【0010】
また、本発明のポイント還元率検索システムは、利用者が所持し、少なくとも単数の金融決済アプリケーションが搭載されている携帯可能電子装置と、利用者が利用する店舗に設置され、利用者の物品購入時に前記携帯可能電子装置と通信することにより金融決済アプリケーションの処理を行なう店舗端末装置と、金融決済会社に設置され、前記店舗端末装置と通信することにより金融決済アプリケーションの利用に伴う金融決済処理を行なうとともに、金融決済アプリケーションの利用によって発生するポイントを店舗での利用額に応じて当該金融決済アプリケーションに対して還元する処理を行なうホスト装置と、これら店舗端末装置とホスト装置とを互いに通信可能に接続する通信回線とを有し、前記店舗端末装置は、前記携帯可能電子装置に対しアプリケーション種別情報および個人識別情報の送信を要求する要求信号を送信する第1の送信手段を具備し、前記携帯可能電子装置は、搭載された金融決済アプリケーションの種別を示すアプリケーション種別情報および当該金融決済アプリケーションを利用する利用者を特定する個人識別情報を保管する保管手段と、前記店舗端末装置の第1の送信手段により送信される前記要求信号を受信する第1の受信手段と、この第1の受信手段により前記要求信号を受信すると、前記保持手段により保持されているアプリケーション種別情報および個人識別情報を前記店舗端末装置に対し送信する第2の送信手段とを具備し、前記店舗端末装置は、前記携帯可能電子装置の第2の送信手段により送信されるアプリケーション種別情報および個人識別情報を受信する第2の受信手段と、この第2の受信手段によりアプリケーション種別情報および個人識別情報を受信すると、当該店舗端末装置が設置されている店舗を特定する店舗情報および前記第2の受信手段により受信したアプリケーション種別情報および個人識別情報とともにポイント還元率の検索を要求する要求信号を前記ホスト装置に対し送信する第3の送信手段とを具備し、前記ホスト装置は、前記店舗端末装置の第3の送信手段により送信される前記要求信号および店舗情報およびアプリケーション種別情報および個人識別情報を受信する第3の受信手段と、この第3の受信手段により前記要求信号を受信すると、前記第3の受信手段により受信した個人識別情報の利用者の、前記第3の受信手段により受信した店舗情報の店舗における、前記第3の受信手段により受信したアプリケーション種別情報の金融決済アプリケーションに対して還元するポイントの還元率を金融決済アプリケーションの種別ごとに検索する検索手段と、この検索手段により検索された金融決済アプリケーション種別ごとのポイント還元率を前記店舗端末装置に対し送信する第4の送信手段とを具備し、前記店舗端末装置は、前記ホスト装置の第4の送信手段により送信される金融決済アプリケーション種別ごとのポイント還元率を受信する第4の受信手段と、この第4の受信手段により受信された金融決済アプリケーション種別ごとのポイント還元率を表示する表示手段とを具備している。
【0011】
また、本発明の携帯電話機は、利用者が所持し、少なくとも単数の金融決済アプリケーションが搭載されている携帯電話機と、金融決済会社に設置され、金融決済アプリケーションの利用に伴う金融決済処理を行なうとともに、金融決済アプリケーションの利用によって発生するポイントを店舗での利用額に応じて当該金融決済アプリケーションに対して還元する処理を行なうホスト装置との間で通信を行なうことにより、前記ポイントを還元するためのポイント還元率を検索するポイント還元率検索システムに使用され、搭載された金融決済アプリケーションの種別を示すアプリケーション種別情報および当該金融決済アプリケーションを利用する利用者を特定する個人識別情報を保管する保管手段と、利用者が利用する店舗に設置され、利用者の物品購入時に前記携帯電話機と通信することにより金融決済アプリケーションの処理を行なう店舗端末装置に対し当該店舗端末装置が設置されている店舗を特定する店舗情報の送信を要求する要求信号を送信する第1の送信手段と、この第1の送信手段による前記要求信号の送信に対しそれを受信した前記店舗端末装置から送信される前記店舗情報を受信する第1の受信手段と、この第1の受信手段により前記店舗情報を受信すると、当該店舗情報および前記保持手段により保持されているアプリケーション種別情報および個人識別情報とともにポイント還元率の検索を要求する要求信号を前記ホスト装置に対し送信する第2の送信手段と、この第2の送信手段による前記要求信号および店舗情報およびアプリケーション種別情報および個人識別情報の送信に対しそれを受信した前記ホスト装置から送信される、前記受信した個人識別情報の利用者の、前記受信した店舗情報の店舗における、前記受信したアプリケーション種別情報の金融決済アプリケーションに対して還元するポイントの還元率を受信する第2の受信手段と、この第2の受信手段により受信されたポイント還元率を金融決済アプリケーションの種別ごとに表示する表示手段とを具備している。
【0012】
また、本発明のICカードは、利用者が所持し、少なくとも単数の金融決済アプリケーションが搭載されているICカードと、利用者が利用する店舗に設置され、利用者の物品購入時に前記ICカードと通信することにより金融決済アプリケーションの処理を行なう店舗端末装置と、金融決済会社に設置され、前記店舗端末装置と通信することにより金融決済アプリケーションの利用に伴う金融決済処理を行なうとともに、金融決済アプリケーションの利用によって発生するポイントを店舗での利用額に応じて当該金融決済アプリケーションに対して還元する処理を行なうホスト装置とから構成されるポイント還元率検索システムに使用され、搭載された金融決済アプリケーションの種別を示すアプリケーション種別情報および当該金融決済アプリケーションを利用する利用者を特定する個人識別情報を保管する保管手段と、前記店舗端末装置から送信されるアプリケーション種別情報および個人識別情報の送信を要求する要求信号を受信する受信手段と、この受信手段により前記要求信号を受信すると、前記保持手段により保持されているアプリケーション種別情報および個人識別情報を前記店舗端末装置に対し送信する送信手段と、前記保管手段および前記受信手段および前記送信手段を一体的に収納したカード本体とを具備している。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、利用する店舗による所有している金融決済アプリケーションのポイント還元率を決済前に把握することができ、きわめて利便性に優れたポイント還元率検索システムおよびそれに用いる携帯電話機およびICカードを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施の形態に係るポイント還元率検索システムの構成を概略的に示す模式図。
【図2】携帯電話機の構成を概略的に示すブロック図。
【図3】USIMカードの構成を概略的に示すブロック図。
【図4】非接触ICカードの構成を概略的に示すブロック図。
【図5】接触ICカードの構成を概略的に示すブロック図。
【図6】クレジット端末装置の構成を概略的に示すブロック図。
【図7】USIMカード内のメモリの構成を概略的に示す模式図。
【図8】USIMカード内のメモリのデータ構成例を概略的に示す模式図。
【図9】USIMカード内のメモリのPPSE−EFのFCIデータの構成例を概略的に示す図。
【図10】ポイント還元率検索管理用ホストコンピュータ内のポイント還元率(基本)データベースの構成例を概略的に示す模式図。
【図11】ポイント還元率検索管理用ホストコンピュータ内のポイント還元率(追加)の変換テーブルの構成例を概略的に示す模式図。
【図12】アプリ種別情報および個人識別情報の検索処理を説明するフローチャート。
【図13】第1の実施の形態に係るポイント還元率検索処理の全体の流れを説明するフローチャート。
【図14】第1の実施の形態に係るポイント還元率検索処理の全体の流れを説明するフローチャート。
【図15】ポイント還元率検索用の転送データ構成例を概略的に示す図。
【図16】ポイント還元率検索結果の表示例を示す図。
【図17】ポイント還元率検索結果をポイント還元率の高い順に表示する表示例を示す図。
【図18】第2の実施の形態に係るポイント還元率検索処理の全体の流れを説明するフローチャート。
【図19】第2の実施の形態に係るポイント還元率検索処理の全体の流れを説明するフローチャート。
【図20】第3の実施の形態に係るポイント還元率検索処理の全体の流れを説明するフローチャート。
【図21】第3の実施の形態に係るポイント還元率検索処理の全体の流れを説明するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るポイント還元率検索システムの構成を概略的に示すものである。
【0016】
なお、以下の説明では、金融決済アプリケーションとしてクレジットカードアプリケーション(以降、単にクレジットアプリケーション、アプリケーションと略称することもある)に適用した場合について説明するが、キャッシュカードアプリケーション、電子マネーアプリケーション、ポイントカードアプリケーション等にも同様に適用可能である。
【0017】
図1において、本発明の実施の形態に係るポイント還元率検索システムは、利用者が所持する携帯可能電子装置としての携帯電話機11、同じく利用者が所持する携帯可能電子装置としての非接触ICカード12、同じく利用者が所持する携帯可能電子装置としての接触ICカード13、利用者が利用する店舗に設置された店舗端末装置としてのクレジット端末装置14、携帯電話機11と無線により通信を行なう携帯電話基地局15、金融決済会社であるクレジット会社に設置されたホスト装置としてのホストコンピュータ16、本システムを管理するホスト装置としてのホストコンピュータ17、これらクレジット端末装置14、携帯電話基地局15、ホストコンピュータ16、および、ホストコンピュータ17を互いに通信可能に接続する通信手段としての通信回線網18から構成されている。
【0018】
携帯電話機11は、通常の電話機能以外に、ポイント還元率を検索するための端末装置としても用いられるもので、後述するように少なくとも単数、この例では複数の金融決済アプリケーション、たとえば、クレジットアプリケーションが搭載されている。
【0019】
携帯電話機11は、たとえば、図2に示すように、携帯電話基地局15と通信を行なうためのアンテナ101、アンテナ101から送受信させるための機能を有する電波送受信部102、各種データを記憶するためのメモリ103、電話番号の表示や各種データを表示するディスプレイ104、写真を写すカメラ105、電話番号やメール文書(文字)などを入力するキー入力部106、これら各機能の動作を制御するCPU107、USIMインタフェース(I/F)108、このUSIMインタフェース108に着脱されるメモリ媒体であるUSIMカード100、および、クレジット端末装置14の非接触アンテナと無線通信するためにUSIMインタフェース108の2つの端子と接続された非接触ICカード通信用アンテナ109から構成されている。
【0020】
USIMカード100は、携帯電話機11の利用料金を支払う人を割り当てるため等に利用されるとともに、クレジット端末装置14と非接触ICカード通信を行なうための非接触ICード機能をも有している。
【0021】
USIMカード100は、たとえば、図3に示すように、携帯電話機11のUSIMインタフェース108と接続されるUSIMインタフェース(I/F)111、USIMインタフェース111における2個の端子を利用した非接触ICカード通信用アンテナインタフェース(I/F)112、USIMインタフェース111の各種端子に対する入出力回路113、各種アプリケーションやデータ等が保管されるメモリ114、各種計算を行なう演算回路115、および、これら各機能の動作を制御するCPU116から構成されている。
【0022】
非接触ICカード12は、たとえば、公知のクレジットカードとして用いられるもので、図4に示すように、クレジット端末装置14の非接触ICカード通信用アンテナ141と通信するためのアンテナ121と、アンテナ121による受信電波に基づき電源を生成し各部に動作電圧として供給する電源生成部122、アンテナ121から送受信される信号の処理を行なう入出力回路123、各種アプリケーションやデータ等が保管されるメモリ124、各種計算を行なう演算回路125、および、これら各機能の動作を制御するCPU126から構成されている。
【0023】
アンテナ121を除く他の各機能部122〜126は、1つ(あるいは複数)のICチップで構成され、さらに、このICチップと送受信アンテナ部121とが電気的に接続された状態で一体化されてICモジュールとされ、このICモジュールがICカード本体内に収納(埋設)されている。
【0024】
接触ICカード13は、これも、たとえば、公知のクレジットカードとして用いられるもので、図5に示すように、クレジット端末装置14の接触ICカード通信用インタフェース142と通信するためのICカードインタフェース(I/F)131、ICカードインタフェース131から送受信される信号の処理を行なう入出力回路132、各種アプリケーションやデータ等が保管されるメモリ133、各種計算を行なう演算回路134、および、これら各機能の動作を制御するCPU135から構成されている。
【0025】
ICカードインタフェース131を除く他の各機能部132〜135は、1つ(あるいは複数)のICチップで構成され、さらに、このICチップとICカードインタフェース131とが電気的に接続された状態で一体化されてICモジュールとされ、このICモジュールがICカード本体内に収納(埋設)されている。
【0026】
なお、USIMカード100の各種端子、非接触ICカード12や接触ICカード13の機能等は、ISO/IEC7810やISO/IEC14443の規格に準拠している。
【0027】
クレジット端末装置14は、利用者が利用する店舗に設置され、利用者の物品購入時に携帯電話機11や非接触ICカード12、接触ICカード13と通信することによりクレジットアプリケーションの決済処理(クレジット取引処理)等を行なうもので、たとえば、図6に示すように、非接触ICカード12と通信するための非接触ICカードインタフェース(I/F)141、接触ICカード13と通信するための接触ICカードインタフェース(I/F)142、接触ICカード13上の磁気テープを読取る磁気テープリーダ143、各種データ等を表示するディスプレイ144、各種操作を行なうキー入力部145、レシート等をプリントアウトするプリンタ146、各種データを記憶するためのメモリ147、通信回線網18を介してホストコンピュータ16,17と通信を行なうための通信制御部148、および、これら各機能の動作を制御するCPU149から構成されている。
【0028】
図7は、USIMカード100におけるメモリ114の具体的な構成例を示している。メモリ114は、当該カードのOS(オペレーティングシステム)114a上に、各種クレジットやポイントアプリケーションのプログラムやデータが格納される領域114b,114c、当該カード内の制御に用いるシステム等が格納されるシステム領域114d、後述するポイント還元率検索ソフトのプログラムやデータが格納される領域114e,114fなどが設けられた構成になっている。
【0029】
メモリ114内のデータ構成は、クレジットアプリケーションに関してはEMV(Integrated Circuit Card Specifications for Payment Systems)Co.という団体が発行しているEMV規格に準拠しており、図8、図9(a)に示す通りに構成されている。
【0030】
図8において、171はマスタファイル(MF)、172はPPSE−EF(Proximity Payment Systems Environment−EF(エレメンタリファイル))、173,…は各クレジットアプリケーションごとのDF(Dedicated File)、174,…は各DF173,…内に格納されたPAN(Primary Account Number)というクレジット番号(個人識別情報)を示している。
【0031】
なお、非接触ICカード12のメモリ124内のデータ構成も、図8と同様に構成されている。
また、接触ICカード13のメモリ133内のデータ構成も、基本的には図8と同様なものであるが、「PPSE−EF」が「PSE−EF」となる。
【0032】
図9(a)は、PPSE−EF172内のFCI(File Control Information)データを示しており、181はFCIヘッダ、182はUSIMカード100内に発行されているクレジットアプリケーションの名前(DFネーム(Name)、アプリ種別情報)、183はクレジットアプリケーションのラベル、184はカード発行者の自由特記エリアである。
【0033】
ホストコンピュータ16は、本ポイント還元率検索システムを管理するもので、携帯電話基地局15を介して携帯電話機11から送られるポイント還元率の検索要求、あるいは、クレジット端末装置14から送られるポイント還元率の検索要求を受取ると、各クレジット会社のホストコンピュータ17に対し検索要求を送ることで、各クレジットアプリケーションごとのポイント還元率を取得し、携帯電話機11あるいはクレジット端末装置14へ返信するものである。
【0034】
ホストコンピュータ17は、クレジット会社に設置されていて、クレジット端末装置14と通信することによりクレジットアプリケーションの利用に伴うクレジット決済処理を(クレジット取引処理)行なうとともに、クレジットアプリケーションの利用によって発生するポイントを店舗での利用額に応じて当該クレジットアプリケーションに対して還元する処理、および、還元するポイントの還元率を検索する処理を行なうもので、たとえば、図10に示すようなポイント還元率(基本)データベースおよび図11に示すようなポイント還元率(追加)の変換テーブルを有している。
【0035】
図10のポイント還元率(基本)データベースは、たとえば、各個人識別情報(PAN)ごとにカードタイプ(アプリ種別情報)、有効期限、および、ポイント還元率(基本)が格納されている。
図11のポイント還元率(追加)の変換テーブルは、たとえば、各店舗情報ごとにカードタイプ(アプリ種別情報)、および、ポイント還元率(追加)が格納されている。
【0036】
ホストコンピュータ17は、図10のポイント還元率(基本)データベースおよび図11のポイント還元率(追加)の変換テーブルを参照することによりポイント還元率を検索するもので、以下、その具体例を説明する。
【0037】
ホストコンピュータ17は、ホストコンピュータ16から、アプリ種別情報と個人識別情報と店舗情報とともにポイント還元率検索の要求コマンドを受取ると、まず、図11のポイント還元率(追加)の変換テーブルを参照することにより、個別識別情報からカードタイプや基本のポイント還元率(基本)を検索する。
【0038】
次に、図11のポイント還元率(追加)の変換テーブルを参照することにより、店舗情報とカードタイプから、カードタイプによる店舗における追加のポイント還元率(追加)を検索し、先に検索したポイント還元率(基本)にポイント還元率(追加)を加算させることで、最終的なポイント還元率を計算する。
【0039】
図10および図11に示される具体例で説明すると、個人識別情報「0000000000000004」のクレジットカード(クレジットアプリケーション)を、店舗情報が「00001」の店舗にて利用する場合のポイント還元率の計算例は、
ポイント還元率=ポイント還元率(基本)+ポイント還元率(追加)
=0.5+4.5
=5.0[%]
となる。
【0040】
なお、追加のポイント還元率(追加)は、たとえば、クレジット決済の日時によりポイント増大日等のキャンペーンがあった場合に、別途加算させることが可能である。
また、ホストコンピュータ17におけるポイント還元率の検索方法は、上記した例に限定されるものではなく、他の方法であってもよい。
【0041】
さらに、たとえば、図11のポイント還元率(追加)の変換テーブル内の備考欄に、各店舗情報ごとにカードタイプ(アプリ種別情報)別に当該店舗の割引セールやキャッシュバックセール等のキャンペン情報(ポイント還元率以外の情報)を格納しておき、求めたポイント還元率とともに対応するキャンペン情報をポイント還元率の要求元(携帯電話機11やクレジット端末装置14)に返信するようにしてもよい。
【0042】
以上のような構成において、本発明の実施の形態に係るポイント還元率検索ソフトのダウンロードについて説明する。
【0043】
携帯電話機11がポイント還元率を検索するためには、ポイント還元率検索ソフトが必要になる。たとえば、携帯電話機11から本システムを管理しているホストコンピュータ16に対しアクセスして、ポイント還元率検索ソフトを携帯電話機11にダウンロードする。
【0044】
ダウンロードされたポイント還元率検索ソフトは、携帯電話機11内のメモリ103あるいは携帯電話機11内に装着されているUSIMカード100のメモリ114に格納される。
【0045】
なお、本システムを管理しているホストコンピュータ16は、各クレジットカード会社へポイント還元率を調査するため、本実施の形態のようにクレジット会社のホストコンピュータ17とは別にした方がよいが、必ずしも管理用のホストコンピュータ16を設置する必要はなく、必要に応じてクレジット会社のホストコンピュータ17を流用しても構わない。
【0046】
次に、本発明の実施の形態に係るクレジットアプリケーションのアプリケーション種別情報(DFネーム)と個人識別情報(PAN)の検索機能について説明する。
【0047】
USIMカード100には、上記したように、各クレジットアプリケーションごとに分かれているDF173以外に、USIMカード100内に発行されているクレジットアプリケーションの名前(DFネーム)や属性を一括して把握できるPPSE−EF172というエリアがある。PPSE−EF172は、読取りにいくと、FCIデータを出力する。FCIデータの構成は、図9(a)に示した通りであり、DFネーム(Name)を読むことで、「アプリ識別情報」の入手が可能となる。
【0048】
また、上記したように、前記EMV規格に準拠したクレジットアプリケーションは、各アプリケーションごとのDF173内にPAN(クレジット番号)174が書込まれており、このPAN174が各アプリケーションに対する「個人識別情報」となる。
【0049】
以下、アプリケーション種別情報(以降、単にアプリ種別情報と略称することもある)と個人識別情報の検索機能の具体例について、図12に示すフローチャートを参照して説明する。
【0050】
ポイント還元率検索ソフトは、携帯電話機11のUSIMカード100に対して、ISO/IEC7816準拠のコマンドにより下記の処理を行なう。
まず、USIMカード100に対しセレクト(SELECT)コマンドを送ることにより、PPSE−EF172内のFCIデータを読出す。読出した内容から、搭載(発行)している全てのクレジットアプリケーションのDFネームがわかる。すなわち、アプリ識別情報が判明することになる。
【0051】
たとえば、クレジットアプリケーションが3種あることが判明した場合、まず、USIMカード100に対しアプリ1セレクトコマンドを送ることにより、アプリケーション1を選択する。
【0052】
次に、USIMカード100に対しGET PROCESSING OPTIONコマンドを送ることにより、AFL(アプリケーション内の所定データの保管場所等が発行)を取得する。次に、取得したAFLにより各アプリケーションのPAN(カード番号)のある場所(レコード)を取得する。
【0053】
次に、USIMカード100に対しRead Recordコマンドを送ることにより、PANの保管場所を指定し、アプリケーション1の個人識別情報となるPANを取得する。
【0054】
次に、アプリケーション2とアプリケーション3に対して、上記同様な手順を繰り返すことにより、各アプリケーションのPANを取得する。
【0055】
次に、本発明の実施の形態に係るクレジットアプリケーションのアプリ種別情報(DFネーム)と個人識別情報(PAN)の保管機能について説明する。
【0056】
図12に示したアプリ識別情報(DFネーム)と個人識別情報(PAN)の検索処理を、店舗で物品を購入する前に毎回実施すると処理時間がかかるため、図9(b)に示すように、各アプリケーションの個人識別情報(PAN)の検索結果を、図9(a)に示したPPSE−EF172内のFCIデータにおけるカード発行者の自由特記エリア184に書込んでおけば、1度PPSE−EF172を読出し(セレクト)するだけで、アプリ識別情報(DFネーム)と個人識別情報(PAN)の検索をすることも可能である。
【0057】
クレジットアプリケーションのアプリ種別情報(DFネーム)と個人識別情報(PAN)は、図8に示したように、PPSE−EF172内に保管されるが、実際には図7に示したように、メモリ114のシステム領域114aに保管される。ただし、ポイント還元率検索ソフトのデータが格納される領域114eに保管することでも構わない。
【0058】
次に、本発明の実施の形態に係る店舗情報の入手機能について説明する。
店舗情報を入手する方法として3つの例を以下に説明するが、これらに限定されるものではない。
(1)携帯電話機11からクレジット端末装置14に対し、非接触ICカード通信により店舗情報の要求コマンドを送信することにより、クレジット端末装置14から店舗情報を取得する。
(2)携帯電話機11のカメラ105により、物品を購入する店舗の壁等にあらかじめバーコードで記載されている店舗情報を読取ることにより取得する。
(3)携帯電話機11の所持者自らが、店舗の壁等にあらかじめ貼付してある店舗情報をキー入力部106で入力する、あるいは、携帯電話機11のウェブ(Web)から、買い物する店舗の店舗情報を検索して取得する。
【0059】
以上のような構成において、本発明の実施の形態に係るポイント還元率検索処理の全体の流れについて説明する。
ポイント還元率の検索目的は、たとえば、店舗で買い物をするとき、利用者(購入者)は所持する携帯電話機11に複数のクレジットアプリケーションを搭載しているため、今回購入する店舗で最もポイント還元率が高いクレジットアプリケーションを見出したいために行なうものである。
【0060】
まず、第1の実施の形態に係るポイント還元率検索処理の全体の流れについて、図13および図14に示すフローチャートを参照して説明する。
第1の実施の形態に係るポイント還元率の検索は、店舗で物品を購入する前に、携帯電話機11から直接ポイント還元率検索システム管理用のホストコンピュータ16に対しポイント還元率の検索要求を送ることにより、ポイント還元率を取得して携帯電話機11に表示するものである。
【0061】
利用者は、店舗で物品を購入する前に、携帯電話機11に搭載(発行)されているクレジットアプリケーションの種類、すなわち、アプリ識別情報と各アプリケーションごとの個人を特定する個人識別情報を、前述した機能により、携帯電話機11にロードされているポイント還元率検索ソフトを使って検索し、携帯電話機11内に保管する(ステップS1,S2)。
【0062】
ただし、既に最新のアプリ識別情報および個人識別情報が携帯電話機11内のPPSE−EF172に保管されている場合は、保管されている情報を読出す例えばセレクトPPSEコマンドを実施するだけでも構わない。それぞれのクレジットアプリケーションのクレジット会社へPAN情報を毎回検索していると処理時間が要するため、新規のクレジットアプリケーションがなく、かつ、既にアプリ識別情報および個人識別情報が保管されている場合は、処理時間の短縮が図れる。
【0063】
次に、物品を購入する場合、携帯電話機11は、前述した機能により、店舗から店舗情報を取得する(ステップS3,S4,S5)。すなわち、たとえば、クレジット端末装置14に対し、非接触ICカード通信により店舗情報の要求コマンドを送信することにより、クレジット端末装置14から店舗情報を取得する。
【0064】
次に、携帯電話機11は、取得したアプリ識別情報、個人識別情報、店舗情報を図15に示すような転送データに整理し(ステップS6)、この整理した図15の転送データとともに、当該店舗における所有アプリケーション別のポイント還元率の検索を要求する要求コマンド(要求信号)を携帯電話基地局15を介してポイント還元率検索システム管理用のホストコンピュータ16へ送る(ステップS7)。
【0065】
ホストコンピュータ16は、ポイント還元率検索の要求コマンドを受取ると、各アプリケーションのクレジット会社のホストコンピュータ17に対し、ポイント還元率検索の要求コマンドを送ることにより、店舗における各アプリケーション別のポイント還元率を検索する。
【0066】
すなわち、前述した例と同様に、たとえば、クレジットアプリケーションが3種ある場合、ホストコンピュータ16は、まず、アプリケーション1のクレジット会社のホストコンピュータ17に対し、ホストコンピュータ16から受取ったアプリ識別情報、個人識別情報、店舗情報とともにポイント還元率検索の要求コマンドを送る(ステップS8)。
【0067】
ホストコンピュータ17は、ポイント還元率検索の要求コマンドを受取ると、前述した機能により、店舗情報で指定された店舗におけるアプリケーション1のポイント還元率を検索する(ステップS9)。
【0068】
すなわち、ホストコンピュータ17は、前述したように、図10のポイント還元率(基本)データベースおよび図11のポイント還元率(追加)の変換テーブルを参照することによりアプリケーション1のポイント還元率を検索する。
【0069】
次に、ホストコンピュータ17は、検索した指定店舗におけるアプリケーション1のポイント還元率をホストコンピュータ16へ送る(ステップS10)。
【0070】
同様に、所有アプリケーションの全て、この例では残りのアプリケーション2,3に対し、ステップS8〜S10の処理を繰り返す。
【0071】
ホストコンピュータ16は、指定店舗における各アプリケーション別のポイント還元率をホストコンピュータ17から受取ると、指定店舗における各アプリケーション別のポイント還元率を整理し(ステップS11)、この整理した指定店舗における各アプリケーション別のポイント還元率を、携帯電話基地局15を介して携帯電話機11へ送る(ステップS12)。
【0072】
携帯電話機11は、指定店舗における各アプリケーション別のポイント還元率をホストコンピュータ16から受取ると、それを図16に示すようにディスプレイ104に表示する(ステップS13)。
【0073】
なお、携帯電話機11のディスプレイ104に表示する内容を、取得した店舗における各アプリケーション別のポイント還元率を高い順番に表示することが必要な場合は、図17に示すように、ポイント還元率の高い順番に表示するようにしてもよい。
【0074】
また、前述したように、たとえば、図11のポイント還元率(追加)の変換テーブル内の備考欄にキャンペン情報が格納されている場合、検索したポイント還元率とともに対応するキャンペン情報を図16の備考欄に表示するようにしてもよい。
【0075】
次に、携帯電話機11では、ディスプレイ104に表示された店舗における各アプリケーション別のポイント還元率から、今回のクレジット取引(クレジット決済処理)に使用するクレジットアプリケーションを選択する(ステップS14)。
【0076】
クレジットアプリケーションの選択方法として3つの例を以下に説明するが、これらに限定されるものではない。
(1)携帯電話機11の所持者自らがキー入力部106におけるキー操作により選択する。
(2)携帯電話機11が表示されたポイント還元率のうち最も高いポイント還元率のレジットアプリケーションを自動的に選択する。
(3)携帯電話機11が各アプリケーション別のポイント還元率を表示してから、あらかじめ定められた所定時間を経過すると、最も高いポイント還元率のクレジットアプリケーションを自動的に選択する。
【0077】
クレジットアプリケーションが選択されると、携帯電話機11は、選択されたクレジットアプリケーションを使用することを非接触ICカード通信によりクレジット端末装置14へ通知する(ステップS15)。
【0078】
クレジット端末装置14は、選択されたクレジットアプリケーションに対してクレジット取引処理を開始し(ステップS16)、通常のクレジット取引処理と同様に、携帯電話機11およびクレジット会社のホストコンピュータ17と通信を行なうことでクレジット取引処理(クレジット決済処理)を行なう。
【0079】
次に、第2の実施の形態に係るポイント還元率検索処理の全体の流れについて、図18および図19に示すフローチャートを参照して説明する。
第2の実施の形態に係るポイント還元率の検索は、店舗で物品を購入する前に、携帯電話機11とクレジット端末装置14とで通信し、クレジット端末装置14からポイント還元率検索システム管理用のホストコンピュータ16に対しポイント還元率の検索要求を送ることにより、ポイント還元率を取得してクレジット端末装置14に表示するものである。
【0080】
利用者は、店舗で物品を購入する前に、携帯電話機11に搭載(発行)されているクレジットアプリケーションの種類、すなわち、アプリ識別情報と各アプリケーションごとの個人を特定する個人識別情報を、前述した機能により、携帯電話機11にロードされているポイント還元率検索ソフトを使って検索し、携帯電話機11内に保管する(ステップS21,S22)。
【0081】
ただし、この場合も、既に最新のアプリ識別情報および個人識別情報が携帯電話機11内のPPSE−EF172に保管されている場合は、保管されている情報を読出す例えばセレクトPPSEコマンドを実施するだけでも構わない。それぞれのクレジットアプリケーションのクレジット会社へPAN情報を毎回検索していると処理時間が要するため、新規のクレジットアプリケーションがなく、かつ、既にアプリ識別情報および個人識別情報が保管されている場合は、処理時間の短縮が図れる。
【0082】
次に、物品を購入する場合、クレジット端末装置14から携帯電話機11に対し、非接触ICカード通信によりアプリ識別情報と個人識別情報の要求コマンドを送信することにより、携帯電話機11からアプリ識別情報および個人識別情報を取得する(ステップS23,S24,S25)。
【0083】
次に、クレジット端末装置14は、取得したアプリ識別情報、個人識別情報、自身の店舗情報を図15に示すような転送データに整理し(ステップS26)、この整理した図15の転送データとともに、当該店舗における所有アプリケーション別のポイント還元率の検索を要求する要求コマンド(要求信号)をポイント還元率検索システム管理用のホストコンピュータ16へ送る(ステップS27)。
【0084】
ホストコンピュータ16は、ポイント還元率検索の要求コマンドを受取ると、各アプリケーションのクレジット会社のホストコンピュータ17に対し、ポイント還元率検索の要求コマンドを送ることにより、店舗における各アプリケーション別のポイント還元率を検索する。
【0085】
すなわち、前述した例と同様に、たとえば、クレジットアプリケーションが3種ある場合、ホストコンピュータ16は、まず、アプリケーション1のクレジット会社のホストコンピュータ17に対し、ホストコンピュータ16から受取ったアプリ識別情報、個人識別情報、店舗情報とともにポイント還元率検索の要求コマンドを送る(ステップS28)。
【0086】
ホストコンピュータ17は、ポイント還元率検索の要求コマンドを受取ると、前述した機能により、店舗情報で指定された店舗におけるアプリケーション1のポイント還元率を検索する(ステップS29)。
【0087】
すなわち、ホストコンピュータ17は、前述したように、図10のポイント還元率(基本)データベースおよび図11のポイント還元率(追加)の変換テーブルを参照することによりアプリケーション1のポイント還元率を検索する。
【0088】
次に、ホストコンピュータ17は、検索した指定店舗におけるアプリケーション1のポイント還元率をホストコンピュータ16へ送る(ステップS30)。
【0089】
同様に、所有アプリケーションの全て、この例では残りのアプリケーション2,3に対し、ステップS28〜S30の処理を繰り返す。
【0090】
ホストコンピュータ16は、指定店舗における各アプリケーション別のポイント還元率をホストコンピュータ17から受取ると、指定店舗における各アプリケーション別のポイント還元率を整理し(ステップS31)、この整理した指定店舗における各アプリケーション別のポイント還元率を、クレジット端末装置14へ送る(ステップS32)。
【0091】
クレジット端末装置14は、指定店舗における各アプリケーション別のポイント還元率をホストコンピュータ16から受取ると、それを図16に示すようにディスプレイ144に表示する(ステップS33)。
【0092】
なお、クレジット端末装置14のディスプレイ144に表示する内容を、取得した店舗における各アプリケーション別のポイント還元率を高い順番に表示することが必要な場合は、図17に示すように、ポイント還元率の高い順番に表示するようにしてもよい。
【0093】
また、この場合、ホストコンピュータ16から受取った指定店舗における各アプリケーション別のポイント還元率を、クレジット端末装置14から非接触ICカード通信により携帯電話機11へ送ることにより、携帯電話機11のディスプレイ104にも表示するようにしてもよい。
【0094】
さらに、この場合も、たとえば、図11のポイント還元率(追加)の変換テーブル内の備考欄にキャンペン情報が格納されている場合、検索したポイント還元率とともに対応するキャンペン情報を図16の備考欄に表示するようにしてもよい。
【0095】
次に、クレジット端末装置14では、ディスプレイ144に表示された店舗における各アプリケーション別のポイント還元率から、今回のクレジット取引(クレジット決済処理)に使用するクレジットアプリケーションを選択する(ステップS34)。
【0096】
クレジットアプリケーションの選択方法として3つの例を以下に説明するが、これらに限定されるものではない。
(1)クレジット端末装置14において、オペレータがキー入力部145のキー操作により選択する。
(2)クレジット端末装置14が表示されたポイント還元率のうち最も高いポイント還元率のレジットアプリケーションを自動的に選択する。
(3)クレジット端末装置14が各アプリケーション別のポイント還元率を表示してから、あらかじめ定められた所定時間を経過すると、最も高いポイント還元率のクレジットアプリケーションを自動的に選択する。
【0097】
クレジットアプリケーションが選択されると、クレジット端末装置14は、選択されたクレジットアプリケーションに対してクレジット取引処理を開始し(ステップS35)、通常のクレジット取引処理と同様に、携帯電話機11およびクレジット会社のホストコンピュータ17と通信を行なうことでクレジット取引処理(クレジット決済処理)を行なう。
【0098】
次に、第3の実施の形態に係るポイント還元率検索処理の全体の流れについて、図20および図21に示すフローチャートを参照して説明する。
第3の実施の形態に係るポイント還元率の検索は、携帯電話機11、非接触ICカード12、あるいは接触ICカード13を携帯可能電子装置として用い、携帯可能電子装置内のメモリに最新のアプリ識別情報および個人識別情報が格納されている場合で、店舗で物品を購入する前に、携帯可能電子装置とクレジット端末装置14とで通信し、クレジット端末装置14からポイント還元率検索システム管理用のホストコンピュータ16に対しポイント還元率の検索要求を送ることにより、ポイント還元率を取得してクレジット端末装置14に表示するものである。
【0099】
なお、以下の説明では、一例として携帯可能電子装置が非接触ICカード12で、そのメモリ124内に最新のアプリ識別情報および個人識別情報が格納されている場合について説明するが、携帯電話機11、接触ICカード13を用いた場合も同様である。
【0100】
利用者が店舗で物品を購入する場合、クレジット端末装置14から非接触ICカード12に対し、非接触ICカード通信によりアプリ識別情報と個人識別情報の要求コマンドを送信することにより、非接触ICカード12からアプリ識別情報および個人識別情報を取得する(ステップS41,S42,S43)。
【0101】
次に、クレジット端末装置14は、取得したアプリ識別情報、個人識別情報、自身の店舗情報を図15に示すような転送データに整理し(ステップS44)、この整理した図15の転送ータとともに、当該店舗における所有アプリケーション別のポイント還元率の検索を要求する要求コマンド(要求信号)をポイント還元率検索システム管理用のホストコンピュータ16へ送る(ステップS45)。
【0102】
ホストコンピュータ16は、ポイント還元率検索の要求コマンドを受取ると、各アプリケーションのクレジット会社のホストコンピュータ17に対し、ポイント還元率検索の要求コマンドを送ることにより、店舗における各アプリケーション別のポイント還元率を検索する。
【0103】
すなわち、前述した例と同様に、たとえば、クレジットアプリケーションが3種ある場合、ホストコンピュータ16は、まず、アプリケーション1のクレジット会社のホストコンピュータ17に対し、ホストコンピュータ16から受取ったアプリ識別情報、個人識別情報、店舗情報とともにポイント還元率検索の要求コマンドを送る(ステップS46)。
【0104】
ホストコンピュータ17は、ポイント還元率検索の要求コマンドを受取ると、前述した機能により、店舗情報で指定された店舗におけるアプリケーション1のポイント還元率を検索する(ステップS47)。
【0105】
すなわち、ホストコンピュータ17は、前述したように、図10のポイント還元率(基本)データベースおよび図11のポイント還元率(追加)の変換テーブルを参照することによりアプリケーション1のポイント還元率を検索する。
【0106】
次に、ホストコンピュータ17は、検索した指定店舗におけるアプリケーション1のポイント還元率をホストコンピュータ16へ送る(ステップS48)。
【0107】
同様に、所有アプリケーションの全て、この例では残りのアプリケーション2,3に対し、ステップS46〜S48の処理を繰り返す。
【0108】
ホストコンピュータ16は、指定店舗における各アプリケーション別のポイント還元率をホストコンピュータ17から受取ると、指定店舗における各アプリケーション別のポイント還元率を整理し(ステップS49)、この整理した指定店舗における各アプリケーション別のポイント還元率を、クレジット端末装置14へ送る(ステップS50)。
【0109】
クレジット端末装置14は、指定店舗における各アプリケーション別のポイント還元率をホストコンピュータ16から受取ると、それを図16に示すようにディスプレイ144に表示する(ステップS51)。
【0110】
なお、クレジット端末装置14のディスプレイ144に表示する内容を、取得した店舗における各アプリケーション別のポイント還元率を高い順番に表示することが必要な場合は、図17に示すように、ポイント還元率の高い順番に表示するようにしてもよい。
【0111】
次に、クレジット端末装置14では、ディスプレイ144に表示された店舗における各アプリケーション別のポイント還元率から、今回のクレジット取引(クレジット決済処理)に使用するクレジットアプリケーションを選択する(ステップS52)。
【0112】
クレジットアプリケーションの選択方法として3つの例を以下に説明するが、これらに限定されるものではない。
(1)クレジット端末装置14において、オペレータがキー入力部145のキー操作により選択する。
(2)クレジット端末装置14が表示されたポイント還元率のうち最も高いポイント還元率のレジットアプリケーションを自動的に選択する。
(3)クレジット端末装置14が各アプリケーション別のポイント還元率を表示してから、あらかじめ定められた所定時間を経過すると、最も高いポイント還元率のクレジットアプリケーションを自動的に選択する。
【0113】
クレジットアプリケーションが選択されると、クレジット端末装置14は、選択されたクレジットアプリケーションに対してクレジット取引処理を開始し(ステップS53)、通常のクレジット取引処理と同様に、非接触ICカード12およびクレジット会社のホストコンピュータ17と通信を行なうことでクレジット取引処理(クレジット決済処理)を行なう。
【符号の説明】
【0114】
11…携帯電話機(携帯可能電子装置)、12…非接触ICカード(携帯可能電子装置)、13…接触ICカード(携帯可能電子装置)、14…クレジット端末装置(店舗端末装置)、15…携帯電話基地局、16…ホストコンピュータ(ホスト装置)、17…ホストコンピュータ(ホスト装置)、18…通信回線網(通信手段)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者が所持し、少なくとも単数の金融決済アプリケーションが搭載されている携帯電話機と、利用者が利用する店舗に設置され、利用者の物品購入時に前記携帯電話機と通信することにより金融決済アプリケーションの処理を行なう店舗端末装置と、金融決済会社に設置され、前記店舗端末装置と通信することにより金融決済アプリケーションの利用に伴う金融決済処理を行なうとともに、金融決済アプリケーションの利用によって発生するポイントを店舗での利用額に応じて当該金融決済アプリケーションに対して還元する処理を行なうホスト装置と、これら携帯電話機と店舗端末装置とホスト装置とを互いに通信可能に接続する通信手段とを有し、
前記携帯電話機は、
搭載された金融決済アプリケーションの種別を示すアプリケーション種別情報および当該金融決済アプリケーションを利用する利用者を特定する個人識別情報を保管する保管手段と、
前記店舗端末装置に対し当該店舗端末装置が設置されている店舗を特定する店舗情報の送信を要求する要求信号を送信する第1の送信手段とを具備し、
前記店舗端末装置は、
前記携帯電話機の第1の送信手段により送信される前記要求信号を受信する第1の受信手段と、
この第1の受信手段により前記要求信号を受信すると、前記携帯電話機に対し前記店舗情報を送信する第2の送信手段とを具備し、
前記携帯電話機は、
前記店舗端末装置の第2の送信手段により送信される店舗情報を受信する第2の受信手段と、
この第2の受信手段により店舗情報を受信すると、当該店舗情報および前記保持手段により保持されているアプリケーション種別情報および個人識別情報とともにポイント還元率の検索を要求する要求信号を前記ホスト装置に対し送信する第3の送信手段とを具備し、
前記ホスト装置は、
前記携帯電話機の第3の送信手段により送信される前記要求信号および店舗情報およびアプリケーション種別情報および個人識別情報を受信する第3の受信手段と、
この第3の受信手段により前記要求信号を受信すると、前記第3の受信手段により受信した個人識別情報の利用者の、前記第3の受信手段により受信した店舗情報の店舗における、前記第3の受信手段により受信したアプリケーション種別情報の金融決済アプリケーションに対して還元するポイントの還元率を金融決済アプリケーションの種別ごとに検索する検索手段と、
この検索手段により検索された金融決済アプリケーション種別ごとのポイント還元率を前記携帯電話機に対し送信する第4の送信手段とを具備し、
前記携帯電話機は、
前記ホスト装置の第4の送信手段により送信される金融決済アプリケーション種別ごとのポイント還元率を受信する第4の受信手段と、
この第4の受信手段により受信された金融決済アプリケーション種別ごとのポイント還元率を表示する表示手段とを具備したことを特徴とするポイント還元率検索システム。
【請求項2】
前記携帯電話機は、前記第4の受信手段により受信された金融決済アプリケーション種別ごとのポイント還元率を、ポイント還元率が高い金融決済アプリケーションの順番に前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1記載のポイント還元率検索システム。
【請求項3】
前記携帯電話機は、前記第4の受信手段により受信された金融決済アプリケーション種別ごとのポイント還元率のうち最も高いポイント還元率の金融決済アプリケーションを自動的に選択して前記店舗端末装置との取引に使用することを特徴とする請求項1記載のポイント還元率検索システム。
【請求項4】
前記携帯電話機は、前記第4の受信手段により受信された金融決済アプリケーション種別ごとのポイント還元率を、ポイント還元率が高い金融決済アプリケーションの順番に前記表示手段に表示し、あらかじめ定められた所定時間を経過すると、最も高いポイント還元率の金融決済アプリケーションを自動的に選択して前記店舗端末装置との取引に使用することを特徴とする請求項1または請求項2記載のポイント還元率検索システム。
【請求項5】
利用者が所持し、少なくとも単数の金融決済アプリケーションが搭載されている携帯可能電子装置と、利用者が利用する店舗に設置され、利用者の物品購入時に前記携帯可能電子装置と通信することにより金融決済アプリケーションの処理を行なう店舗端末装置と、金融決済会社に設置され、前記店舗端末装置と通信することにより金融決済アプリケーションの利用に伴う金融決済処理を行なうとともに、金融決済アプリケーションの利用によって発生するポイントを店舗での利用額に応じて当該金融決済アプリケーションに対して還元する処理を行なうホスト装置と、これら店舗端末装置とホスト装置とを互いに通信可能に接続する通信手段とを有し、
前記店舗端末装置は、
前記携帯可能電子装置に対しアプリケーション種別情報および個人識別情報の送信を要求する要求信号を送信する第1の送信手段を具備し、
前記携帯可能電子装置は、
搭載された金融決済アプリケーションの種別を示すアプリケーション種別情報および当該金融決済アプリケーションを利用する利用者を特定する個人識別情報を保管する保管手段と、
前記店舗端末装置の第1の送信手段により送信される前記要求信号を受信する第1の受信手段と、
この第1の受信手段により前記要求信号を受信すると、前記保持手段により保持されているアプリケーション種別情報および個人識別情報を前記店舗端末装置に対し送信する第2の送信手段とを具備し、
前記店舗端末装置は、
前記携帯可能電子装置の第2の送信手段により送信されるアプリケーション種別情報および個人識別情報を受信する第2の受信手段と、
この第2の受信手段によりアプリケーション種別情報および個人識別情報を受信すると、当該店舗端末装置が設置されている店舗を特定する店舗情報および前記第2の受信手段により受信したアプリケーション種別情報および個人識別情報とともにポイント還元率の検索を要求する要求信号を前記ホスト装置に対し送信する第3の送信手段とを具備し、
前記ホスト装置は、
前記店舗端末装置の第3の送信手段により送信される前記要求信号および店舗情報およびアプリケーション種別情報および個人識別情報を受信する第3の受信手段と、
この第3の受信手段により前記要求信号を受信すると、前記第3の受信手段により受信した個人識別情報の利用者の、前記第3の受信手段により受信した店舗情報の店舗における、前記第3の受信手段により受信したアプリケーション種別情報の金融決済アプリケーションに対して還元するポイントの還元率を金融決済アプリケーションの種別ごとに検索する検索手段と、
この検索手段により検索された金融決済アプリケーション種別ごとのポイント還元率を前記店舗端末装置に対し送信する第4の送信手段とを具備し、
前記店舗端末装置は、
前記ホスト装置の第4の送信手段により送信される金融決済アプリケーション種別ごとのポイント還元率を受信する第4の受信手段と、
この第4の受信手段により受信された金融決済アプリケーション種別ごとのポイント還元率を表示する表示手段とを具備したことを特徴とするポイント還元率検索システム。
【請求項6】
前記店舗端末装置は、前記第4の受信手段により受信された金融決済アプリケーション種別ごとのポイント還元率を、ポイント還元率が高い金融決済アプリケーションの順番に前記表示手段に表示することを特徴とする請求項5記載のポイント還元率検索システム。
【請求項7】
前記店舗端末装置は、前記第4の受信手段により受信された金融決済アプリケーション種別ごとのポイント還元率のうち最も高いポイント還元率の金融決済アプリケーションを自動的に選択して取引に使用することを特徴とする請求項5記載のポイント還元率検索システム。
【請求項8】
前記店舗端末装置は、前記第4の受信手段により受信された金融決済アプリケーション種別ごとのポイント還元率を、ポイント還元率が高い金融決済アプリケーションの順番に前記表示手段に表示し、あらかじめ定められた所定時間を経過すると、最も高いポイント還元率の金融決済アプリケーションを自動的に選択して取引に使用することを特徴とする請求項5記載のポイント還元率検索システム。
【請求項9】
利用者が所持し、少なくとも単数の金融決済アプリケーションが搭載されている携帯電話機と、金融決済会社に設置され、金融決済アプリケーションの利用に伴う金融決済処理を行なうとともに、金融決済アプリケーションの利用によって発生するポイントを店舗での利用額に応じて当該金融決済アプリケーションに対して還元する処理を行なうホスト装置との間で通信を行なうことにより、前記ポイントを還元するためのポイント還元率を検索するポイント還元率検索システムに使用され、
搭載された金融決済アプリケーションの種別を示すアプリケーション種別情報および当該金融決済アプリケーションを利用する利用者を特定する個人識別情報を保管する保管手段と、
利用者が利用する店舗に設置され、利用者の物品購入時に前記携帯電話機と通信することにより金融決済アプリケーションの処理を行なう店舗端末装置に対し当該店舗端末装置が設置されている店舗を特定する店舗情報の送信を要求する要求信号を送信する第1の送信手段と、
この第1の送信手段による前記要求信号の送信に対しそれを受信した前記店舗端末装置から送信される前記店舗情報を受信する第1の受信手段と、
この第1の受信手段により前記店舗情報を受信すると、当該店舗情報および前記保持手段により保持されているアプリケーション種別情報および個人識別情報とともにポイント還元率の検索を要求する要求信号を前記ホスト装置に対し送信する第2の送信手段と、
この第2の送信手段による前記要求信号および店舗情報およびアプリケーション種別情報および個人識別情報の送信に対しそれを受信した前記ホスト装置から送信される、前記受信した個人識別情報の利用者の、前記受信した店舗情報の店舗における、前記受信したアプリケーション種別情報の金融決済アプリケーションに対して還元するポイントの還元率を受信する第2の受信手段と、
この第2の受信手段により受信されたポイント還元率を金融決済アプリケーションの種別ごとに表示する表示手段と、
を具備したことを特徴とする携帯電話機。
【請求項10】
利用者が所持し、少なくとも単数の金融決済アプリケーションが搭載されているICカードと、利用者が利用する店舗に設置され、利用者の物品購入時に前記ICカードと通信することにより金融決済アプリケーションの処理を行なう店舗端末装置と、金融決済会社に設置され、前記店舗端末装置と通信することにより金融決済アプリケーションの利用に伴う金融決済処理を行なうとともに、金融決済アプリケーションの利用によって発生するポイントを店舗での利用額に応じて当該金融決済アプリケーションに対して還元する処理を行なうホスト装置とから構成されるポイント還元率検索システムに使用され、
搭載された金融決済アプリケーションの種別を示すアプリケーション種別情報および当該金融決済アプリケーションを利用する利用者を特定する個人識別情報を保管する保管手段と、
前記店舗端末装置から送信されるアプリケーション種別情報および個人識別情報の送信を要求する要求信号を受信する受信手段と、
この受信手段により前記要求信号を受信すると、前記保持手段により保持されているアプリケーション種別情報および個人識別情報を前記店舗端末装置に対し送信する送信手段と、
前記保管手段および前記受信手段および前記送信手段を一体的に収納したカード本体と、
を具備したことを特徴とするICカード。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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