説明

ポット自動並列機

【課題】 園芸用のポットをトレーに自動的に並列配置する簡単な構成で安価なポット自動並列機を提供する。
【解決手段】 ポット自動並列機1を、ポット37を捕捉するためのポット捕捉器16を連結した連結部材14,15と、連結部材14,15をガイドするためのガイド溝27,28を有するプレート23と、連結部材14,15をガイド溝27,28に沿って移動させるための移動機構と、ポット捕捉位置においてポット37を捕捉し、ポット放出位置においてポット37を放出するポット捕捉放出機構とから構成し、コンベア35によって搬送されてきたトレイ34の中にポット37を自動的に並列配置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、園芸用のポットをトレーに自動的に並列配置するためのポット自動並列機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、園芸農家等においては、種、苗、挿し木等を栽培するため、例えば直径が9〜10cmの大きさで肉厚の薄い樹脂製のポットを縦横寸法が54cm×35cm程度のトレーに数十個並べ、そのポットの中に土等を入れて種、苗、挿し木等を栽培している。しかし、膨大な数のポットをトレーの中に並べる作業は、何十人もの人手を必要とし、非常に手間と時間のかかる仕事であった。
【0003】
このような人手を省くために、下記特許文献には、ポットをトレーに自動的に充填するポットトレー充填装置が記載されている。
【特許文献1】特開平10−257828号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献に記載されたポットトレー充填装置は、ポット供給設備からポットを一個ずつ真空吸着によって捕捉しトレーに充填しているものである。この方法ではポットの充填に時間がかかる上、真空装置やその制御装置が必要となり、ポットトレー充填装置の構造が複雑になる結果、ポットトレー充填装置の製造費が高くなるという問題があった。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みなされたもので、その目的は、園芸用のポットをトレーに自動的に並列配置する簡単な構造で安価なポット自動並列機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を達成するために、請求項1に記載のポット自動並列機は、園芸用のポットをトレーに自動的に並列配置するためのポット自動並列機であって、前記ポットを捕捉するためのポット捕捉器を連結した連結部材と、前記連結部材をポット捕捉位置とポット放出位置との間でガイドするためのガイド溝を有するプレートと、前記連結部材を前記ガイド溝に沿って移動させるための移動機構と、前記連結部材が前記ポット捕捉位置にきたとき前記ポット捕捉器により前記ポットを捕捉し、前記連結部材が前記ポット放出位置にきたとき前記ポット捕捉器から前記ポットを放出するためのポット捕捉放出機構とを備えたことを特徴としている。
【0007】
このような構成によると、ポット捕捉器が連結された連結部材を移動機構によりガイド溝に沿って移動させ、ポット捕捉放出機構を用いてポット捕捉位置においてポットを捕捉し、ポット放出位置においてポットを放出し、トレーに並列配置することができる。
【0008】
又、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のポット自動並列機において、前記移動機構が、前記ポット自動並列機の本体部のフレームに軸支された横軸の両端に取り付けられた回転体と、前記回転体に一端が取り付けられ、他端が前記連結部材に連結された揺動部材とを備えたことを特徴としている。
【0009】
このような構成によると、揺動部材の両端がそれぞれ回転体と連結部材に連結されているので、回転体を回転させることに伴って揺動部材が回動し、それにより連結部材をポット捕捉位置とポット放出位置との間で移動させることができる。
【0010】
又、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のポット自動並列機において、前記移動機構が、前記回転体の前記横軸に対する二つの対向位置に前記揺動部材及び前記連結部材をそれぞれ備えたことを特徴としている。
【0011】
このような構成によると、一組の揺動部材及び連結部材がポット捕捉位置においてポットを捕捉し、同時に対向位置にある他の一組の揺動部材及び連結部材がポット放出位置においてポットを放出することができる。
【0012】
又、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載のポット自動並列機において、前記ポット捕捉器が、先端部に突起部を有する複数のアームを備えたことを特徴としている。
【0013】
このような構成によると、複数のアームの先端部の突起部をポットの内側から外側方向へ押し付けポットを捕捉することができる。ポットの捕捉に真空装置を使わないので真空制御装置などが不要でありポット自動並列機の構造を簡単に構成することができる。
【0014】
又、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載のポット自動並列機において、前記ポットをトレーに並列配置するための位置決め手段が設けられたことを特徴としている。
【0015】
このような構成によると、ポットを所要の位置に正確に位置決めすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明によるポット自動並列機を示す図である。図1(a)は、ポット自動並列機の正面図であり、図1(b)は、ポット自動並列機の側面図である。図2は、ディスクを示す図である。図3は、ポット自動並列機のポット捕捉器がポット捕捉位置及びポット放出位置にある状態を示す図である。図4は、ポット捕捉器を示す図である。図5は、歯車及び円盤の回転に伴うポット自動並列機の移動機構を模式的に示した部分透視図である。
【0017】
図1乃至図5を参照してポット自動並列機の構成について説明する。
図1に示すポット自動並列機1は、ポット37を自動的に並列配置する機構部を有する本体部と、その機構部周辺の本体部に配設されたポット補充器36と、ポット37が並列配置されたトレー34を搬送するコンベア35とから構成されている。
【0018】
以下の説明においては、図1(a)のL方向側をポット自動並列機1の左側と呼び、図1(a)のR方向側をポット自動並列機1の右側と呼ぶ。又、図1(a)のU方向側をポット自動並列機1の上側と呼び、図1(a)のD方向側をポット自動並列機1の下側と呼ぶ。
【0019】
本体部は、ポット37を捕捉するためのポット捕捉器16を連結した連結部材14,15と、連結部材14,15をガイドするためのガイド溝27,28を有するプレート23と、連結部材14,15をガイド溝27,28に沿って移動させるための移動機構と、ポット捕捉放出機構とを備えている。
【0020】
連結部材14,15は円形断面で、図4(d)に示すように、円周上にスプライン14dが設けられた直線棒部材である。連結部材15の形状及び構造は連結部材14と同じであるので、以下の説明においては特に断らない限り、連結部材14についてのみ説明し連結部材15についてはその説明を省略する。
【0021】
連結部材14は、後述の横軸3に平行に設けられ、その左側の端部で後述の歯車側揺動部材11に連結し、その右側の端部で後述の円盤側揺動部材13に連結している。
連結部材14及び連結部材15には、図1(a)に示すように、複数(本実施形態では連結部材14及び連結部材15にそれぞれ5個)のポット捕捉器16が連結されている。ポット捕捉器16の構造については後で説明する。各ポット捕捉器16は、図1(a)に示すように、捕捉器取付部14cを有し、捕捉器取付部14cは、図4(d)に示すように、連結部材14に取り付けられている。
【0022】
連結部材14に取り付けられた5個のポット捕捉器16の間には、図1(a)に示すように、それぞれコイルスプリング17が連結部材14の周囲に取り付けられている。コイルスプリング17は、各ポット捕捉器16の連結部材14の軸方向における間隔を広げるように各ポット捕捉器16を連結部材14の軸方向に付勢している。より具体的に述べると、例えば連結部材14に取り付けられた5個のポット捕捉器16のうち、中央に位置するポット捕捉器16を境にして左側に取り付けられた2個のポット捕捉器16はコイルスプリング17によって連結部材14の左側方向へ移動できるように付勢され、中央に位置するポット捕捉器16を境にして右側に取り付けられた2個のポット捕捉器16はコイルスプリング17によって連結部材14の右側方向へ移動できるように付勢されている。
【0023】
連結部材14の左右方向で最も外側に取り付けられたポット捕捉器16の両外側には、図1(a)に示すように、コロ14aが設けられている。なお、コロ14aは連結部材14及び連結部材15の左右両端部に設けられているが、連結部材14及び連結部材15は同一形状であり、且つ左右両端部は同じ形状であるので、以下では、連結部材14の左端部に設けられたコロ14aについてのみ説明する。
【0024】
コロ14aは、後述するが、連結部材14が図1(a)に示す後述の歯車側ディスク18に設けられた切欠き18a及び18bと、フレーム2に固定されたプレート23に設けられたガイド溝27,28に沿って上下方向に移動するときにプレート23の内面に当接して各ポット捕捉器16の間隔を規定する作用をするものである。プレート23は、ガイド壁29とガイド壁29aとから構成されているが、ガイド壁29が斜め上方へ延出した傾斜部を有するため、連結部材14がポット捕捉位置に近づくべく上方に移動すると図1(a)に示すように、連結部材14に取り付けられた各ポット捕捉器16が連結部材14の軸方向に間隔を広げることができる空間が生じる。
【0025】
移動機構は、横軸3、回転体としての歯車4及び円盤5、歯車側突起軸6,7、歯車側揺動部材10,11、円盤側突起軸8,9、円盤側揺動部材12,13、連結部材14,15、歯車側ディスク18及び円盤側ディスク19を備えている。
【0026】
横軸3は、ポット自動並列機1の左右方向(図1(a)のL方向あるいはR方向)に差し渡された軸部材である。横軸3の左端部3a(図1(a)のL方向端部)と右端部3b(図1(a)のR方向端部)は、それぞれフレーム2に回転可能に支持されている。
【0027】
横軸3の左端部3aより右側(円盤側)には、歯車4が横軸3に略直角に固定されている。横軸3の右端部3bより左側(歯車側)には、円盤5が横軸3に略直角に固定されている。
【0028】
歯車4は、平板状の平歯車であり、図1(b)に示すように、ポット自動並列機1の本体部に取り付けられたモータ52によって駆動される。モータ52と歯車4との間には中間歯車51が介在する。歯車4と円盤5は、前述のように横軸3に固定されているので歯車4が回転すると、円盤5が同時に回転する。従って、歯車4がモータ52によって駆動されると、歯車4の回転に伴い、円盤5が歯車4と同一の回転を行う。
【0029】
歯車4の円盤側(図1(a)のR方向側)に向いた面には、円盤側に向いた面からほぼ直角に円盤5の方向に突き出た棒状の歯車側突起軸6,7が固定されている。歯車側突起軸6と歯車側突起軸7とは、歯車4の円盤側に向いた面上で歯車4の回転中心を通る直線上に配置され、且つ、歯車4の回転中心を挟んで中心から等距離の位置にそれぞれ配置されている。従って、歯車側突起軸6と歯車側突起軸7とは、歯車4の回転に伴って周回運動を行う。
【0030】
歯車側突起軸6の先端部には、歯車側揺動部材10の一端が取り付けられている。歯車側揺動部材10を正面から見ると、図5(a)に示すように、コの字型の部材である。歯車側揺動部材10を側面から見ると、図1(a)に示すように、平板状の部材である。正面から見た歯車側揺動部材10のコの字の一辺10aの先端部は、図5(a)に示すように、歯車側突起軸6の先端部に揺動可能に連結されている。歯車側揺動部材10のコの字の他辺10bの先端部は連結部材15の一端に揺動可能に連結されている。即ち、歯車側揺動部材10は、そのコの字の2辺10a,10bの先端部を支点として歯車4の円盤側に向いた面に平行な面内で自由に揺動できるように形成されている。
【0031】
歯車側突起軸7の先端部には、歯車側揺動部材11の一端が取り付けられている。歯車側揺動部材11は、正面から見ると図5(a)に示すように、コの字型の部材である。歯車側揺動部材11を側面から見ると、図1(a)に示すように平板状の部材である。正面から見た歯車側揺動部材11のコの字の一辺11aの先端部は、図5(a)に示すように、歯車側突起軸7の先端部に揺動可能に連結されている。歯車側揺動部材11のコの字の他辺11bの先端部は連結部材14の一端に揺動可能に連結されている。即ち、歯車側揺動部材11は、そのコの字の2辺11a,11bの先端部を支点として歯車4の円盤側に向いた面に平行な面内で自由に揺動できるように形成されている。
【0032】
更に、歯車側揺動部材10のコの字の一辺10aと他辺10bの長さ及びコの字の一辺10aと他辺10bとを結ぶ縦部材10cの長さは、歯車側揺動部材11のコの字の一辺11aと他辺11bの長さ及びコの字の一辺11aと他辺11bとを結ぶ縦部材11cの長さに等しくなるように作られている。即ち、歯車側揺動部材10と歯車側揺動部材11とは同じ形状になるように作られている。
【0033】
円盤5にも、歯車4について説明したのと同様な突起軸及び揺動部材が設けられている。即ち、円盤5の歯車側(図1(a)のL方向側)に向いた面には、歯車側に向いた面からほぼ直角に歯車4の方向に突き出た棒状の円盤側突起軸8,9が固定されている。円盤側突起軸8と円盤側突起軸9とは、円盤5の歯車側に向いた面上で円盤5の回転中心を通る直線上に配置され、且つ、回転中心を挟んで中心から等距離の位置にそれぞれ配置されている。従って、円盤側突起軸8と円盤側突起軸9とは円盤5の回転に伴って周回運動を行う。
【0034】
円盤側突起軸8の先端部には、円盤側揺動部材12の一端が取り付けられている。円盤側揺動部材12は、正面から見ると歯車側揺動部材10と同じように、コの字型の板状部材である。円盤側揺動部材12を側面から見ると、歯車側揺動部材10と同じように平板状の部材である。正面から見た円盤側揺動部材12のコの字の一辺の先端部は前述のように円盤側突起軸8の先端部に揺動可能に連結されている。円盤側揺動部材12のコの字の他辺の先端部は後述の連結部材15の一端に揺動可能に連結されている。即ち、円盤側揺動部材12はその2辺のコの字の先端部を支点として円盤5の円盤側に向いた面に平行な面内で自由に揺動できるように形成されている。
【0035】
円盤側突起軸9の先端部には、円盤側揺動部材13の一端が取り付けられている。円盤側揺動部材13は、正面から見ると歯車側揺動部材11と同じように、コの字型の部材である。円盤側揺動部材13を側面から見ると、歯車側揺動部材11と同じように平板状の部材である。正面から見た円盤側揺動部材13のコの字の一辺の先端部は前述のように円盤側突起軸9の先端部に揺動可能に連結されている。円盤側揺動部材13のコの字の他辺の先端部は後述の連結部材14の一端に揺動可能に連結されている。即ち、円盤側揺動部材13はその2辺のコの字の先端部を支点として円盤5の歯車側に向いた面に平行な面内で自由に揺動できるように形成されている。
【0036】
更に、円盤側揺動部材12のコの字の一辺と他辺の長さ及びコの字の一辺と他辺とを結ぶ縦部材の長さは、円盤側揺動部材13のコの字の一辺と他辺の長さ及びコの字の一辺と他辺とを結ぶ縦部材の長さに等しくなるように作られている。即ち、円盤側揺動部材12と円盤側揺動部材13とは同じ形状になるように作られている。
【0037】
また、歯車側揺動部材10のコの字の一辺と他辺の長さ及びコの字の一辺と他辺とを結ぶ縦部材の長さは、円盤側揺動部材12のコの字の一辺と他辺の長さ及びコの字の一辺と他辺とを結ぶ縦部材の長さに等しくなるように作られている。
【0038】
同様に、歯車側揺動部材11のコの字の一辺と他辺の長さ及びコの字の一辺と他辺とを結ぶ縦部材の長さは、円盤側揺動部材13のコの字の一辺と他辺の長さ及びコの字の一辺と他辺とを結ぶ縦部材の長さに等しくなるように作られている。即ち、歯車側揺動部材10,11と円盤側揺動部材12,13とは同じ形状になるように作られている。
【0039】
そして、図1(a)に示すように、連結部材15の左側端部は歯車側揺動部材10の端部に連結し、連結部材15の右側端部は円盤側揺動部材12の端部に連結している。同様に、連結部材14の左側端部は歯車側揺動部材11の端部に連結し、連結部材14の右側端部は円盤側揺動部材13の端部に連結している。
【0040】
従って、歯車4と円盤5との回転に伴い、歯車側揺動部材10と円盤側揺動部材12とは同一の揺動運動を行うことができる。同様に、歯車側揺動部材11と円盤側揺動部材13とは同一の揺動運動を行うことができる。
【0041】
連結部材14は、横軸3に平行に設けられ、前述のようにその左側の端部で歯車側揺動部材11に連結し、その右側の端部で円盤側揺動部材13に連結している。
連結部材15は、横軸3に平行に設けられ、前述のようにその左側の端部で歯車側揺動部材10に連結し、その右側の端部で円盤側揺動部材12に連結している。
【0042】
歯車側ディスク18と円盤側ディスク19とは、それぞれガイド壁29,30及びガイド壁29a,30aの外側において横軸3に嵌合されている。歯車側ディスク18と円盤側ディスク19とは、ポット捕捉器16を間に挟んで左右対称形状であるので、ここでは歯車側ディスク18についてのみ説明し、円盤側ディスク19については説明を省略する。
【0043】
歯車側ディスク18を図2に示す。歯車側ディスク18は、略糸巻き形状をした部材である。歯車側ディスク18は、2個のディスクフランジ18l,18rを備え、2個のディスクフランジ18l,18rは軸方向にボス部18iで連結されている。つまり、2個のディスクフランジ18l,18rとボス部18iとは一体成形されている。歯車側ディスク18には、軸方向に貫通穴18cが形成されており、貫通穴18cには横軸3が自由に回転可能に嵌合されている。歯車側ディスク18のディスクフランジ18l,18rには、図2に示すように、切欠き18a,18bが設けられている。切欠き18a,18bの大きさは、連結部材14,15及びそれらの端部に設けられた連結部材端部(例えば図1(a)に示す連結部材14の場合には連結部材端部14b)を通すことができる大きさである。
【0044】
ディスクフランジ18rに設けられた切欠き18aは、図5(a)に示すように、ガイド壁23に設けられ歯車側ディスク18の上側にあるガイド溝27に重なることができ、連結部材14は切欠き18aを上方へ通過した後ガイド溝27内を上方へ移動することができるようになっている。
【0045】
同様に、ディスクフランジ18rに設けられた切欠き18bは、図5(a)に示すように、ガイド壁23に設けられ歯車側ディスク18の下側にあるガイド溝28に重なることができ、連結部材15は切欠き18bを下方へ通過した後ガイド溝28内を下方へ移動することができるようになっている。尚、後述するが、連結部材14,15はこの位置を反転することができる。
【0046】
また、歯車側ディスク18には、図5(a)に示すように、ストッパ22aが取り付けられている。ストッパ22aは、ポット自動並列機1のフレーム2aに取り付けられたフック22と係合し、歯車側ディスク18が一方向にしか回転しないようにその回転方向を規制している。図5(a)の場合、歯車側ディスク18の反時計周り方向への回転が規制されている。
【0047】
次に、ポット捕捉放出機構について図4を参照して説明する。
図4(a)は、ポット捕捉器16の平面図である。図4(b)は、ポット捕捉器16の側面図で、ポット捕捉放出機構がポット37を放出した状態を示す図である。図4(c)は、ポット捕捉放出機構がポット37を捕捉した状態を示す図である。図4(d)は、図4(b)のC−C断面を示す図である。
【0048】
ポット捕捉器16は、支持板41、シャフト42、アーム43、引きスプリング44、クランプ45、開閉駒46、開閉駒スプリング49などから構成されている。
支持板41は、図4(a)に示すように、略正方形の板部材であり四隅に切欠き41bが形成されている。この四隅の切欠き41bには、4個のアーム43が支持板41にほぼ直角に嵌入されている。
【0049】
シャフト42は、図4(a)に示すように、4個のアーム43の中央部に配設され、図4(b)に示すように、連結部材14と開閉駒46とを結ぶ丸棒状の部材である。シャフト42の一端は、連結部材取り付け部14cに固定され、他端は開閉駒46の天板部46aに固定されている。
【0050】
アーム43は、図4(a)に示すように、ほぼ真っ直ぐな平板状の部材であり、短アーム部43bと長アーム部43cとからなる。短アーム部43bと長アーム部43cとは、支持板41のアーム取付部41aを支点として支持板41に対して揺動可能に支持されている。長アーム部43cの先端部には、シャフト42から離間する方向に突き出た突起部43aが形成されている。
【0051】
引きスプリング44は、4個の短アーム部43bの端部を互いに結合しているばねである。従って、引きスプリング44は、4個のアーム43の短アーム部43bを4個のアーム43の中央部に位置するシャフト42の方向に引き寄せるように付勢している。
【0052】
クランプ45は、アーム43の揺動を規制するための部材であり、支点45cに回動可能に支持された平板状部材である。クランプ45には、クランプ45の一端からほぼ直角に突き出たクランプバー45bが設けられている。クランプバー45bは、クランプ45に一体成形された平板である。
【0053】
開閉駒46はほぼ円柱形の部材であり、円柱の端部に円盤状の天板部46aを備えている。天板部46aは、クランプ45に設けられたノッチ45aに係合可能である。
開閉駒スプリング49は、開閉駒46とアーム部43とを結合するばねである。即ち、開閉駒スプリング49の一端は開閉駒46の天板部46aに連結され、他端はアーム43の長アーム部43cに連結している。
【0054】
ここで、引きスプリング44と開閉駒スプリング49との関係について説明する。図4(b)は、前述のように、ポット捕捉放出機構がポット37を放出した状態を示す図である。このとき、開閉駒46がトレー34に当接し、開閉駒46の天板部46aがクランプ45のノッチ45aと係合している。一方、アーム43の長アーム部43cが、引きスプリング44の有する付勢力により支持板41のアーム取付部41aを支点としてシャフト42から離間する方向へ揺動しようとする。しかし、この揺動しようとする動きは開閉駒スプリング49の付勢力によって規制されている。
【0055】
一方、図4(c)は、前述のように、ポット捕捉放出機構がポット37を捕捉した状態を示す図である。クランプバー45bがポット補充器36に設けられたクランプバーガイド47に当接すると、クランプバー45bと一体成形されたクランプ45が支点45c周りに揺動する。そうすると、クランプ45のノッチ45aと開閉駒46の天板部46aとの係合が解除される。それにより、アーム43に対する開閉駒スプリング49による付勢力が減少し、引きスプリング44の付勢力によって、アーム43の長アーム部43cがアーム取付部41a周りにシャフト42から離間する方向へ揺動する。その結果、長アーム部43cの先端部に設けられた突起部43aがポット37の内側から外側方向に向かってポット37に押し付けられポット37が捕捉される。
【0056】
次に、ポット自動並列機1のポットを自動的に並列配置する機構部周辺に設けられた位置決めバー32とトレー34について図1及び図8を参照して説明する。図8は、トレー及びトレーに被せた格子枠を示す図である。
【0057】
位置決めバー32は、図1(a)に示すように、トレー34の左右(図1(a)のR方向あるいはL方向)両端に設けられた平板である。位置決めバー32は、図1(b)に示すソレノイド33によって駆動され上下方向に揺動する。位置決めバー32は、下方へ揺動すると図8に示すトレー34に被せた格子枠34a内に入り、ポット37が所定の位置に並列配置するようにトレー34の位置決めを行う。
【0058】
次に、ポット自動並列機1の作動状態を図1乃至図7を参照して説明する。図6は、図5(b)における歯車側揺動部材10と連結部材15の位置関係を代表的に示した要部斜視図である。図7は、図5(c)における歯車側揺動部材10と連結部材15の位置関係を代表的に示した要部斜視図である。
【0059】
ポット自動並列機1の運転スイッチを入れると、コンベア35が動きだす。格子枠34aを被せたトレー34がコンベア35の上を搬送され、搬送経路に設けられた位置検出センサ(不図示)によって所定の位置に来たことが検出されると、コンベア35が停止する。コンベア35が停止すると、ソレノイド33が作動して位置決めバー32が下方に揺動してトレー34に被せられた格子枠34aの中に入る。その後、ポット37を自動的に並列配置する機構部が作動を始める。
【0060】
図1に示すポット自動並列機1は、ポット37が積み重ねられたポット補充器36からポット37を捕捉したポット捕捉器16が上方に位置した状態である。ディスク18側に取り付けられたストッパ22aとフレーム2a側に設けられたフック22とが係合しディスク18は停止している。
【0061】
この場合の歯車側揺動部材10,11と連結部材14,15との位置関係を図5(a)に模式的に示す。図5(a)は、図1(a)を歯車側方向(図1(a)のL方向側)から見た部分透視図である。
【0062】
図5(a)に示す歯車側揺動部材10の一端は、歯車側突起軸6に連結し、歯車側揺動部材10の他端は連結部材15の一端に連結している。また、歯車側揺動部材11の一端は歯車側突起軸7に連結し、歯車側揺動部材11の他端は連結部材14の一端に連結している。従って、図5(a)に示すように、連結部材14が上端に位置し、連結部材15が下端に位置している。この状態を正面から見た状態が図1(a)である。なお、図1(a)を円盤側方向(図1(a)のR方向側)から見た場合の円盤側揺動部材12,13の動きについては、歯車側方向から見た歯車側揺動部材11,12の場合と同様であるので図面及び説明を省略する。
【0063】
続いて、モータ52が回転し、歯車4と円盤5とが同じ方向に180度回転する。例えば、歯車4と円盤5とが時計回り方向(図5(a)のA方向)に180度回転した後の歯車側揺動部材10,11と連結部材14,15との位置関係を図5(b)に示す。図5(b)は、歯車側揺動部材10,11が図5(a)から180度時計周り方向に回転した状態の部分透視図である。又、図5(b)において特に歯車側揺動部材10と連結部材15との位置関係を図6に要部斜視図で示す。
【0064】
歯車側揺動部材10の一端は、歯車側突起軸6に連結した状態で歯車4の回転に伴い180度揺動する。歯車側揺動部材10の他端は、連結部材15の一端に連結した状態で歯車4の回転に伴い180度揺動する。つまり、図5(a)で横軸3に対して上端に位置していた連結部材14が、時計回り方向に180度揺動して図5(b)で横軸3に対して下端に達する。一方、図5(a)で横軸3に対して下端に位置していた連結部材15が時計回り方向に180度揺動して図5(b)で横軸3に対して上端に達する。即ち、図1(a)に示すポット37を捕捉した状態のポット捕捉器16が横軸3の下側に来る。
【0065】
図5(b)に示すように、歯車4の回転に伴い歯車側揺動部材10の一端の歯車側突起軸6が下端位置にくる。それに伴い、歯車側揺動部材10の他端の連結部材15は車軸3に対して上端位置にあり、ディスク18の切欠き18bの中にある。
【0066】
次に、モータ52が逆転し、歯車4と円盤5とがそれまでとは逆方向即ち反時計回り方向(図5(c)のB方向)に180度回転する。その状態を図5(c)に示す。即ち、図5(c)は、歯車4が反時計周り方向に180度回転し、歯車側揺動部材10,11が図5(b)から歯車側ディスク18の切欠き18a,18bから抜け出しガイド溝27,28に沿って移動した状態を示す部分透視図である。
【0067】
まず、歯車側揺動部材10と連結部材15との位置関係について説明する。歯車4が反時計周り方向に180度回転すると、歯車4に固定されている歯車側突起軸6も反時計周り方向に180度回転する。歯車側揺動部材10の一端は、歯車4の回転に伴い歯車側突起軸6周りに180度揺動する。しかしながら、歯車側ディスク18の反時計周り方向の回転は、図5(c)に示すように、ストッパ22aとフック22との係合によって抑止されている。歯車側ディスク18が反時計周り方向に回転することができないため、歯車側揺動部材10の他端に連結された連結部材15の端部は、歯車4の回転に伴い歯車側ディスク18に設けられた切欠き18bを上方へ移動する。切欠き18bを上方へ移動し切欠き18bを抜け出した連結部材15は、切欠き18bに重なるように形成されたガイド溝27に沿って上方へ移動しガイド溝27の最上端位置に到達する。
【0068】
同様に、歯車側揺動部材11と連結部材14との位置関係について説明する。歯車4が反時計周り方向に180度回転すると、歯車4に固定されている歯車側突起軸7も反時計周り方向に180度回転する。歯車側揺動部材11の一端は、歯車4の回転に伴い歯車側突起軸7周りに180度揺動する。しかしながら、歯車側ディスク18の反時計周り方向の回転は、図5(c)に示すように、ストッパ22aとフック22との係合によって抑止されている。歯車側ディスク18が反時計周り方向に回転することができないため、歯車側揺動部材11の他端に連結された連結部材14の端部は、歯車4の回転に伴い歯車側ディスク18に設けられた切欠き18aを下方へ移動する。切欠き18aを下方へ移動し切欠き18aを抜け出した連結部材14は、切欠き18aに重なるように形成されたガイド溝28に沿って下方へ移動しガイド溝28の最下端位置に到達する。図6に示した歯車側揺動部材10と連結部材15が反時計回り方向に180度回転した場合の歯車側揺動部材10と連結部材15との位置関係を図7に示す。図7は、図5(c)における歯車側揺動部材10と連結部材15の位置関係を代表的に示す要部斜視図である。
【0069】
図7と図3(a)との関係について見ると、図3(a)は、連結部材15が図5(b)に示す位置から歯車4の逆転に伴い反転して最上端位置に到達して捕捉器16がポット37を捕捉した状態を示している。この状態を斜視図で示したのが図7である。又、同時に図3(a)は、連結部材14が図5(b)に示す位置から歯車4の逆転に伴い反転して最下端位置に到達して捕捉器16がポット37を放出しトレー34に並列配置した状態を示している。
【0070】
連結部材15の連結部材端部が、切欠き18b及びガイド溝27を上方へ移動すると図1(a)に示すコロ14aがガイド壁29に沿って上方へ移動する。そうすると、図5(a)に示すように、コイルスプリング17が各捕捉器16の横軸3に平行な方向の間隔を広げるように付勢するので、各ポット捕捉器16の横軸3に平行な方向の間隔が広がり、各ポット捕捉器16をポット補充器36に対向する真下の位置に配置することができる。
【0071】
また、連結部材15が次に反転して最下端位置に移動する際は、コロ14aがガイド壁29に沿って下方へ移動するので、各ポット捕捉器16の左右方向の間隔はコイルスプリング17の付勢力に抗して縮小し、5個のポット捕捉器16が図1(a)に示すガイド壁29aとガイド壁30aとの間に収まる。
【0072】
連結部材15の最上端位置における連結部材15に設けられたポット捕捉器16は、ポット補充器36の中に入り、図1に示すポットストッパ48に設けられたクランプバーガイド47がクランプバー45bに当接しクランプバー45bを下方へ揺動させる。それにより、図4(c)に示すように、クランプ45のノッチ45aから開閉駒46が外れ、アーム43が外側に広がる。アーム43が外側に広がると、アーム43の先端の突起部43aがポット37を内側から押圧しポット37を捕捉する。
【0073】
一方、連結部材14のコロ14aはガイド壁29aに沿って下方に移動する。連結部材14に設けられたポット捕捉器16は、最下端位置において開閉駒46が押圧されるので図5(b)に示すようにアーム43の先端が閉まり開閉駒46がクランプ45のノッチ45aにクランプされる。それにより、アーム43の先端の突起部43aとポット37の内側面との係合が解除される。その結果、ポット捕捉器16がポット37を放出しトレー34の中に自動的に並列配置する。
【0074】
その後、歯車4及び円盤5が再び時計周り方向に180度回転し、連結部材14、15の連結部材両端部が歯車側ディスク18の切欠き18a,18bの中に納まり停止する。同時に位置決めバー32がソレノイド33からの信号を受けて上方に揺動し次の並列配置作業に備えて待機する。
【0075】
このように、ポット37をポット捕捉位置において捕捉し、ポット放出位置において放出するまでの1サイクルが、歯車4及び円盤5の2回の正転(時計回り方向への180度回転)と1回の逆転(反時計回り方向への180度回転)とから構成されているのである。
【0076】
このようにすると、歯車4及び円盤5の回転に伴う歯車側揺動部材10,11と円盤側揺動部材12,13との揺動によって連結部材14,15が最上端位置から最下端位置へ、あるいは最下端位置から最上端位置へ反転する。それにより、連結部材14,15に取り付けられたポット捕捉器16がポット捕捉位置でポット37を捕捉した後反転してポット放出位置にてポット37を放出しトレー34の中に並列配置するので人手を掛けずに自動的にポット37をトレー34の中に並列配置することができる。
【0077】
また、歯車4、円盤5、歯車側突起軸6,7、歯車側揺動部材10,11、円盤側突起軸8,9、円盤側揺動部材12,13、連結部材14,15、コイルスプリング17、ポット捕捉器16などはいずれも単純な形状の部品から構成されているため、ポット自動並列機1の構造が簡単であり安価に製造することができる。しかも、引きスプリング44の付勢力を利用してポット37を捕捉するため真空吸着の場合のような真空装置やその制御装置を必要としない。
【0078】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、請求項5に記載の位置決め手段は、位置決めバー32及びトレー34に被せた格子枠34aが相当する。
尚、上述の実施形態では、横軸3に歯車4と円盤5とを取り付けたが、歯車4は円盤5と同じ円盤であってもよく、その場合はモータ52からの回転力を円盤5に伝達するために円盤5とモータ52との間にベルトを掛け渡すことが考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】ポット自動並列機を示す図である。
【図2】ディスクを示す図である。
【図3】ポット自動並列機のポット捕捉器がポット捕捉位置及びポット放出位置にある状態を示す図である。
【図4】ポット捕捉放出機構を示す図である。
【図5】歯車及び円盤の回転に伴うポット自動並列機の移動機構を模式的に示した拡大図である。
【図6】図5(b)における歯車側揺動部材10と連結部材15の位置関係を示した要部斜視図である。
【図7】図5(c)における歯車側揺動部材10と連結部材15の位置関係を示した要部斜視図である。
【図8】トレー及びトレーに被せた格子枠を示す図である。
【符号の説明】
【0080】
1・・・ポット自動並列機 2,2a・・・フレーム
3・・・横軸 4・・・歯車
5・・・円盤 6,7・・・歯車側突起軸
8,9・・・円盤側突起軸 10,11・・・歯車側揺動部材
12,13・・・円盤側揺動部材 14,15・・・連結部材
14a・・・コロ 14b・・・連結部材端部
14c・・・捕捉器取付部 14d・・・スプライン
16・・・ポット捕捉器 17・・・コイルスプリング
18・・・歯車側ディスク 19・・・円盤側ディスク
18a,18b・・・切欠き 18c・・・貫通穴
18i・・・ボス部 18l、18r・・・ディスクフランジ
22・・・フック 22a・・・ストッパ
23・・・プレート 27,28・・・ガイド溝
29,29a,30,30a・・・ガイド壁
32・・・位置決めバー 33・・・ソレノイド
34・・・トレー 35・・・コンベア
36・・・ポット捕捉器 37・・・ポット
41・・・支持板 41a・・・アーム取付部
41b・・・切欠き 42・・・シャフト
43・・・アーム 43a・・・突起部
43b・・・短アーム部 43c・・・長アーム部
44・・・引きスプリング 45・・・クランプ
45a・・・ノッチ 45b・・・クランプバー
45c・・・ピン 46・・・開閉駒
46a・・・天板部 47・・・クランプバーガイド
48・・・ポットストッパ 49・・・開閉駒スプリング
51・・・中間歯車 52・・・モータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
園芸用のポットをトレーに自動的に並列配置するためのポット自動並列機であって、
前記ポットを捕捉するためのポット捕捉器を連結した連結部材と、
前記連結部材をポット捕捉位置とポット放出位置との間でガイドするためのガイド溝を有するプレートと、
前記連結部材を前記ガイド溝に沿って移動させるための移動機構と、
前記連結部材が前記ポット捕捉位置にきたとき前記ポット捕捉器により前記ポットを捕捉し、前記連結部材が前記ポット放出位置にきたとき前記ポット捕捉器から前記ポットを放出するためのポット捕捉放出機構とを備えたことを特徴とするポット自動並列機。
【請求項2】
前記移動機構が、前記ポット自動並列機の本体部のフレームに軸支された横軸の両端に取り付けられた回転体と、前記回転体に一端が取り付けられ、他端が前記連結部材に連結された揺動部材とを備えたことを特徴とする、請求項1に記載のポット自動並列機。
【請求項3】
前記移動機構が、前記回転体の前記横軸に対する二つの対向位置に前記揺動部材及び前記連結部材をそれぞれ備えたことを特徴とする、請求項2に記載のポット自動並列機。
【請求項4】
前記ポット捕捉器が、先端部に突起部を有する複数のアームを備えたことを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載のポット自動並列機。
【請求項5】
前記ポットをトレーに並列配置するための位置決め手段が設けられたことを特徴とする、請求項1乃至4のいずれかに記載のポット自動並列機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−109713(P2006−109713A)
【公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−298126(P2004−298126)
【出願日】平成16年10月12日(2004.10.12)
【出願人】(304045860)有限会社中村農園 (1)
【Fターム(参考)】