説明

ポリアミド系繊維構造物

【課題】
従来存在しなかったポリアミド系繊維を主体とする形態安定性に優れた加工技術であり、かつ耐黄変性を有しており、さらには吸湿性が保持されるといった、従来にないポリアミド系繊維構造物を提供する。
【解決手段】
ポリアミド系繊維を含む繊維構造物において、沸水処理後のポリアミド系繊維の収縮率が0%以上1.5%以下であるとともに、30℃90%RHにおける吸湿率から20℃65%RHにおける吸湿率を差し引いた値(ΔMR)が、1.0%以上7.0以下であり、かつバニリン処理による黄変(ΔYI値)が、0以上10以下であることを特徴とするポリアミド系繊維構造物。である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリアミド系繊維構造物に関するものである。さらに詳細には、吸湿性を損なわずに、かつ形態安定性に優れたポリアミド系繊維構造物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ポリアミド系繊維は洗濯時、水膨潤してポリアミド分子鎖間の水素結合が切断され、分子鎖の移動が起こり、乾燥後、分子鎖がズレた状態で水素結合が再形成されることでシワが発生して、形態安定性が低くなる問題がある。ポリアミド系繊維に形態安定性を付与する方法として、乾熱、湿熱、熱水処理により繊維の結晶化度を向上させることで、形態安定性を付与する方法がある。しかし、形態安定効果が不十分といった問題があった。また、樹脂による架橋により繊維分子鎖間を架橋することで、防縮性を付与する方法が知られている。しかし、樹脂の固着耐久性が低い問題があり、固着耐久性を向上させるために樹脂固着量を増加しても、風合いが硬くなったり、吸湿性が低下したりするといった問題があった。また、ポリアミド系繊維は紫外線やNOx、バニリンにより黄変を起こしやすいといった問題を有している。ポリアミド系繊維に耐黄変性を付与する方法として、ポリアミド繊維のアミノ末端基を酸無水物にて末端封鎖することで、耐黄変性を付与する方法がある。しかし、末端封鎖しているのみであり、形態安定性は不十分である(特許文献1参照)。
【0003】
本願は、従来存在しなかったポリアミド系繊維を主体とする形態安定性に優れた加工技術であり、かつ耐黄変性を有しており、さらには吸湿性が保持されるといった、従来にないポリアミド系繊維構造物の発明に関するものである。
【特許文献1】特開平8−60541号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は前記した現状を鑑み、従来存在しなかったポリアミド系繊維を主体とする形態安定加工技術であり、吸湿性の低下がなく、しかも、耐黄変性を有する、従来にないポリアミド系繊維構造物を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題の達成のため、本発明のポリアミド系繊維構造物は、以下の構成を有する。
(1) ポリアミド系繊維を含む繊維構造物において、沸水処理後のポリアミド系繊維の収縮率が0%以上1.5%以下であるとともに、30℃90%RHにおける吸湿率から20℃65%RHにおける吸湿率を差し引いた値(ΔMR)が、1.0%以上7.0以下であり、かつバニリン処理による黄変(ΔYI値)が、0以上10以下であることを特徴とするポリアミド系繊維構造物。
(2) 洗濯・乾燥後の繊維構造物の収縮率が、0%以上5.0%以下であることを特徴とする(1)に記載のポリアミド系繊維構造物。
(3)ポリアミド系繊維の表層部が、架橋性樹脂により架橋および/または被覆されていることを特徴とする(1)または(2)のいずれかに記載のポリアミド系繊維構造物。
【発明の効果】
【0006】
本発明により、従来存在しなかったポリアミド系繊維を主体とする形態安定性に優れた加工技術であり、かつ耐黄変性を有しており、さらには吸湿性が保持されるといった、従来にないポリアミド系繊維構造物を提供するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明について詳細に説明する。
【0008】
本発明においては、ポリアミド系繊維構造物を含む布帛を過熱蒸気にて処理し、次いで架橋性樹脂を付与する第二段階の処理を行うことにより、従来にないポリアミド系繊維構造物を提供することができた。
【0009】
本発明は、ポリアミド系繊維を含む繊維構造物において、沸水処理後の該ポリアミド系繊維の収縮率が、0%以上1.5%以下であるとともに、30℃90%RHにおける吸湿率から20℃65%RHにおける吸湿率を差し引いた値(ΔMR)が、1.0%以上7.0以下であることを特徴とするポリアミド系繊維構造物である。
【0010】
本発明のポリアミド系繊維とは、ジアミンとジカルボン酸との重縮合、もしくはラクタムの開環重合によって得られる。ジアミンとジカルボン酸の重縮合によって得られるポリアミド系繊維として具体的には、ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸によるナイロン66、ヘキサメチレンジアミンとセバシン酸によるナイロン610、ヘキサメチレンジアミンとテレフタル酸によるナイロン6T、ヘキサメチレンジアミンとイソフタル酸によるナイロン6I、ノナンジアミンとテレフタル酸によるナイロン9T、メチルペンタジアミンとテレフタル酸によるナイロンM5T等が挙げられるがこれらに限るものではない。ラクタムの開環重合によって得られるポリアミド系繊維として具体的には、ε−カプロラクタムによるナイロン6、ウンデカンラクタムによるナイロン11、ラウリルラクタムによるナイロン12等が挙げられるがこれらに限るものではない。また、通常のポリアミドに添加される添加剤、例えば艶消し剤、安定剤、制電剤等を含んでいても良く、重合度については、通常の繊維形成の範囲内であれば特に制限はなく、本発明の目的を損なわない範囲内であれば、少量の他の成分との共重合体ももちろん使用可能である。
【0011】
本発明で用いられる繊維構造物は、ポリアミド系繊維を主体として構成されるが、ポリアミド系繊維以外の繊維として、綿、羊毛、麻およびシルクなどの天然繊維、アセテートやニトロセルロースなどの半合成繊維、レーヨンなどの再生繊維、ポリエステル、ビニロン、アクリルおよびアラミドなどの合成繊維のうち少なくとも一つとポリアミド系繊維を混紡または交撚、交織、交編などで含んでいても良い。本発明のポリアミド系繊維とポリアミド系繊維以外の繊維との混合割合は、好ましくは100:0〜5:95であるが、本発明の効果を阻害しなければ、特に限定されない。
【0012】
本発明で用いられる繊維構造物の形態としては、ポリアミド系繊維からなる糸状形態、または織物、編物や不織布などの布帛形態のものなどが挙げられるがこれらに限るものではない。
【0013】
本発明の沸水処理とは、繊維構造物中の一本のマルチフィラメントを取り出し、0.088cN/dtexの荷重下での試料長をLとし、無荷重で95℃以上の沸騰水に30分間浸漬した後、再度0.088cN/dtexの荷重下で長さLを測定することをいう。沸水処理の収縮率(%)は、(L−L)/L×100で表される。なお、ポリアミド系繊維は温度・湿度によって長さが変化するために、試料の長さ測定時には、恒温恒湿室内(温度20℃、湿度60%)にて24時間放置した後に測定を行う。
本発明の沸水処理時の収縮率は0%以上1.5%以下が好ましい。
【0014】
本発明でいう吸湿率は、温度30℃、湿度90%RHにおける値から、温度20℃、湿度65%RHにおける値を差し引いた値であり、それらの吸湿率は、温度100℃1時間乾燥させて、絶乾した測定物を上記如きの雰囲気下に24時間放置し、得られた測定物の重量を絶乾状態からの重量増分として%表示したものである。
【0015】
本発明の吸湿率は1.0%以上7.0%以下であることが好ましい。
【0016】
本発明の洗濯とは、JIS−L1042(1992年度版)による方法、もしくは、これと同様の結果が得られるようなJIS−L1042による方法から、洗濯試験機や洗濯条件などを変更した方法のことをいう。なお、乾燥とは、水平に置いた濾紙上で24時間自然乾燥させることをいう。
【0017】
洗濯・乾燥後の収縮率は、ポリアミド系繊維は温度・湿度によって長さが変化するために、試料の長さ測定時には、恒温恒湿室内(温度20℃、湿度60%)にて24時間放置した後に測定を行う。洗濯前の試料長をLとし、洗濯・乾燥後の試料長をL1とすると、洗濯・乾燥後の収縮率(%)は、(L−L)/L×100で表される。
【0018】
本発明の洗濯・乾燥後の収縮率は0%以上5.0%以下が好ましい。
【0019】
本発明でいう表層部とは、単繊維表面と単繊維の重心を結んだ長さの2分の1までの単繊維内部から外側の部分のことをいう。
【0020】
本発明でいう架橋とは、ポリアミド分子同士が架橋性樹脂により結合されている状態のことを意味する。
【0021】
本発明でいう被覆とは、架橋性樹脂が単繊維の表面に部分的もしくは完全に覆われている状態のことを意味する。
【0022】
本発明の架橋性樹脂とは、ポリアミド系繊維の反応性基(−COOH、−NH、−NHCO−)と反応できる官能基を有している化合物できれば、特に限定はなく、具体的な官能基として、ビニル基、エポキシ基、イソシアネート基、メチロール基、カルボジイミド基、オキサゾリン基、シラノール基、アルコキシシリル基などが挙げられるがこれらに限るものではない。具体的な化合物としては、ビニル基を有するアクリル酸やメタクリル酸、エポキシ基を有するポリエチレングリシジルエーテル、イソシアネート基を有するヘキサメチレンジイソシアネートやトリレンジイソシアネート、メチロール基を有するトリメチロール化メラミン樹脂、カルボジイミド基を有するポリカルボジイミド樹脂等が挙げられるがこれらに限るものではない。
【0023】
本発明で用いられる架橋性樹脂の繊維構造物への付着量は、形態安定性を付与できれば良く、架橋性樹脂の種類や付着状態によるが、0.1重量%〜20重量%の範囲が好ましく、さらに風合いの点から1.0重量%〜10重量%の範囲が好ましい。
【0024】
本発明の繊維構造物のバニリン処理による黄変とは、ポリアミド系繊維の末端アミノ基とバニリンが結合し、共役系を作ることでできた黄変物質による黄変のことをいい、ΔYIとは、光学的手段により測定した黄変程度であるYI値の差であり、バニリンとの結合を有しないポリアミド系繊維とバニリンが結合して黄変物質により黄色呈色されたポリアミド系繊維の呈色差を示している。
【0025】
本発明のΔYIは0以上10以下が好ましい。ΔYIが10より大きい場合には黄変の程度が大きくなって、繊維構造物の色相に影響を与える場合がある。
【0026】
次に、本発明のポリアミド系繊維構造物の製造方法について詳細に説明する。
【0027】
本発明の製造方法は、ポリアミド系繊維構造物を含む布帛を過熱蒸気にて処理し、次いで架橋性樹脂を付与する第二段階の処理を行うことを特徴としている。
【0028】
第一に、繊維構造物を過熱された水蒸気にて処理する。過熱水蒸気の温度は110℃から220℃が好ましい。110℃以下であれば形態安定性の効果が十分ではなく、220℃以上であれば該布帛が黄変すること場合がある。さらには140℃から200℃の範囲が好ましい。
【0029】
過熱水蒸気の処理時間は過熱水蒸気の温度にも因るが、1分間から60分間が好ましい。1分間以下であれば十分な形態安定効果が得られず、60分間以上の処理であれば繊維構造物が黄変する場合がある。
【0030】
過熱蒸気処理における繊維構造物は緊張下にて処理することが好ましい。緊張下にて過熱蒸気処理された布帛と無緊張下の布帛を比較すると、緊張下の布帛の方が形態安定性が高く、定かではないが繊維の非晶質部分の結晶化が進むことにより形態安定性が向上すると考えられる。
【0031】
第二に、過熱蒸気により処理を行った繊維構造物は、次いで架橋性樹脂を付与する。架橋性樹脂を繊維構造物に付与する方法には、後加工で付与したりする方法が好適である。架橋性樹脂をポリアミド系繊維の単繊維の表層部に後加工により付与する方法としては、コーティング加工、パッド−ドライ加工およびパッド−スチーム加工などが挙げられるが、単繊維の表層部に架橋性樹脂を付与できれば良い。
【0032】
架橋性樹脂の処理温度は加工方法によるが、50℃から200℃が好ましい。また、処理時間は加工方法、架橋性樹脂にも因るが、1分間から60分間が好ましく、架橋できる温度であれば良い。
【0033】
本発明のポリアミド系繊維構造物は、後加工による影響も受けないため様々な後加工もすることができる。例えば、浴中加工、吸尽加工、コーティング加工、パッド−ドライ加工およびパッド−スチーム加工などにより撥水性、親水性、制電性、消臭性、抗菌性および深色性などの機能を付与することができる。
【0034】
本発明により、従来の形態安定加工では犠牲となっていた吸湿性を損なわずに、十分な形態安定性を有することで、ポリアミド系繊維からなる織物、編み物、不織布等の布帛形態や、繊維製品であるポリアミド系繊維または布帛から加工されたカッターシャツ等の衣類やハンカチ等の身の回り品等の最終製品に好適に用いることが出来る。
【実施例】
【0035】
以下、本発明について、実施例を用いてさらに詳細に説明するが、それらによって本発明は限定されるものではない。
【0036】
なお、本発明に用いた基布、評価方法について以下に示す。また、各実施例および各比較例の形態安定性と吸湿性を、表1にまとめて記載する。
[繊維構造物]
基布1:ナイロンツイル
ナイロン6からなる3/1綾織り織物(経密度100本/cm、緯密度47本/cm、目付120g/m
基布2:ナイロン/セルロースのツイル
精練された45番手の木綿/ナイロン6(混紡糸:50/50重量%)からなる3/1綾織り織物(経密度39本/cm、緯密度27本/cm、目付150g/m
[沸水処理の収縮率]
繊維構造物中の一本のマルチフィラメントを取り出し、1.02g/cNの荷重下での試料長をLとし、無荷重で95℃以上の沸騰水に30分間浸漬した後、再度1.02g/cNの荷重下で長さLを測定する。なお、ポリアミド系繊維は温度・湿度によって長さが変化するために、試料の長さ測定時には、恒温恒湿室内(温度20℃、湿度60%)にて24時間放置した後に測定を行う。収縮率は下記式により算定される。
沸水処理の収縮率(%)は、(L−L)/L×100
[洗濯収縮率]
洗濯収縮率の測定は、家庭用洗濯機を用いてJIS−L1042(1992年度版)記載の洗濯収縮率と同等の結果が得られるような下記の処理条件にて行った。
【0037】
約300mm×約300mmの試験片を3枚採取し、たて、よこそれぞれ3箇所に長さ200mmの印を付けた。次に、自動反転渦巻き電気洗濯機(サンヨウ電気洗濯機SW−150P)の洗濯槽に40±2℃の0.5%弱アルカリ性合成洗剤(TOP(ライオン(株))液25Lと、試験片と追加布を合わせた重さ750gを入れて5分間洗い、遠心脱水機で30秒間脱水した後に、再び洗濯槽内で水をオーバーフローさせながら2分間水洗して、遠心脱水機で30秒間脱水する。その後、水平に置いた濾紙上で24時間乾燥させる。最後に、試験片を平らな台に置き、不自然なしわを取り除いて、たて、よこそれぞれの印間の長さを測り、たて、よこ別々に3個の平均値を求めた。なお、ポリアミド系繊維は温度・湿度によって長さが変化するために、試料の長さ測定時には、恒温恒湿室内(温度20℃、湿度60%)にて24時間放置した後に測定を行う。収縮率は下記式により算定され、たて、よこそれぞれ3枚の平均値で表した。
収縮率(%)=(200−L)/200×100
ここで、Lは洗濯後のたて、またはよこの印間の長さの平均値(mm)を表す。
[吸湿性]
吸湿率は、繊維構造物の絶乾重量(温度100℃60min乾燥後の重量)と、温度20℃、湿度65%あるいは温度30℃、湿度90%の雰囲気下、恒温恒湿槽中に24時間放置した後の繊維構造物の重量と重量変化から、次式により求めた。
吸湿率(%)=100×[(一定温度、湿度下に放置後の繊維構造物の重量)−(繊維構造物の絶乾重量)]/(繊維構造物の絶乾重量)]
蒸気式により求めた、温度20℃、湿度65%の条件下での吸湿率MRと、温度30℃、湿度90%の条件下での吸湿率MRから、次式によりΔMRを算出した。
ΔMR=MR−MR
[黄変性(ΔYI)の測定]
YI値は多光源分光測色計(スガ試験機(株)社製)を使用し、C光源、視野2°で測定した。測定方法として、処理前の布帛のYIを測定する。次に、布帛を0.5wt%バニリン/エタノール溶液に布帛を浸漬し、マングルを用いて溶液の付着量を調整し、ピックアップ率を約100重量%になるようにして、10分間自然乾燥後、150℃×1minの乾熱処理を行う。次いで、処理後のYIを測定して、下記式によりΔYIを算出した。
ΔYI=YI−YI
[実施例1]
上記記載の基布1を用いて、第一段の処理として、180℃の過熱水蒸気を用いて10分間の湿熱処理を行った。湿熱処理後、50℃の温度で1時間乾燥した。
【0038】
次いで、第二段の処理として固形分換算で、メチロールメラミン樹脂である「スミテックスレジンM−3」(住化ケミテックス(株)製商品名)5.0重量%と触媒として過硫酸アンモニウム(和光純薬(株)社製)と浸透剤としてポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート(和光純薬(株)社製)を各々0.3重量%含有する水溶液を調製し、次いでこの水溶液に前記の布帛を含浸した後、マングルを用いて水溶液の付着量を調整し、水溶液の布帛に対するピックアップ率を100重量%とした。引き続き、水溶液処理した布帛を、乾燥させることなく110℃の温度の過熱水蒸気を用いて3分間の湿熱処理を行った。湿熱処理後、織物を50℃の温度で1時間乾燥した。得られた布帛は、良好な形態安定性と快適な吸湿性を同時に満足する点で非常に優れていた。
[実施例2]
メチロールメラミン樹脂である「スミテックスレジンM−3」(住化ケミテックス(株)製商品名)10重量%と触媒として過硫酸アンモニウム(和光純薬(株)社製)と浸透剤としてポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート(和光純薬(株)社製)を各々0.3重量%含有する水溶液を調製して用いた以外は実施例1と同様に行った。得られた布帛は、良好な形態安定性と快適な吸湿性を同時に満足する点で非常に優れていた。
[実施例3]
基布1を用いて、第一段の処理は実施例1と同様にして行い、第二段処理でトリメチロール化メラミン樹脂を5.0重量%、触媒として過硫酸アンモニウムと浸透剤としてポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレートを各々0.3重量%含有する水溶液を調製し、次いでこの水溶液に前記の布帛を含浸した後、マングルを用いて水溶液の付着量を調整し、水溶液の布帛に対するピックアップ率を100重量%とした。引き続き、水溶液処理した布帛を、テンターにて110℃3分間の乾熱処理を行った以外は実施例1と同様にして行った。得られた布帛は、良好な形態安定性と快適な吸湿性を同時に満足する点で非常に優れていた。
[実施例4]
トリメチロール化メラミン樹脂である「スミテックスレジンM−3」(住化ケミテックス(株)製商品名)10重量%と触媒として過硫酸アンモニウム(和光純薬(株)社製)と浸透剤としてポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート(和光純薬(株)社製)を各々0.3重量%含有する水溶液を調製して用いた以外は実施例3と同様に行った。得られた布帛は、良好な形態安定性と快適な吸湿性を同時に満足する点で非常に優れていた。
[実施例5]
基布1を用いて、水溶液処理した布帛を、テンターにて180℃10分間の乾熱処理を行った以外は実施例1と同様にして行った。得られた布帛は、良好な形態安定性と快適な吸湿性を同時に満足する点で非常に優れていた。
[実施例6]
基布1を用いて、水溶液処理した布帛を、テンターにて180℃10分間の乾熱処理を行った以外は実施例2と同様にして行った。得られた布帛は、良好な形態安定性と快適な吸湿性を同時に満足する点で非常に優れていた。
[実施例7]
第一段の処理として、基布1をテンターを用いて、180℃10分間の乾熱処理を行った。次いで、第二段の処理として固形分換算で、トリメチロール化メラミン樹脂である「スミテックスレジンM−3」(住化ケミテックス(株)製商品名)5.0重量%と触媒として過硫酸アンモニウム(和光純薬(株)社製)と浸透剤としてポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート(和光純薬(株)社製)を各々0.3重量%含有する水溶液を調製し、次いでこの水溶液に前記の布帛を含浸した後、マングルを用いて水溶液の付着量を調整し、水溶液の布帛に対するピックアップ率を100重量%とした。引き続き、水溶液処理した布帛を、テンターにて110℃3分間の乾熱処理を行った以外は実施例1と同様にして行った。得られた布帛は、良好な形態安定性と快適な吸湿性を同時に満足する点で非常に優れていた。
[実施例8]
トリメチロール化メラミン樹脂である「スミテックスレジンM−3」(住化ケミテックス(株)製商品名)10重量%と触媒として過硫酸アンモニウム(和光純薬(株)社製)と浸透剤としてポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート(和光純薬(株)社製)を各々0.3重量%含有する水溶液を調製して用いた以外は実施例7と同様に行った。得られた布帛は、良好な形態安定性と快適な吸湿性を同時に満足する点で非常に優れていた。
[実施例9]
第二段の処理として固形分換算で、トリメチロール化メラミン樹脂である「スミテックスレジンM−3」(住化ケミテックス(株)製商品名)1.0重量%と触媒として過硫酸アンモニウム(和光純薬(株)社製)と浸透剤としてポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート(和光純薬(株)社製)を各々0.3重量%含有する水溶液を調製して用いた以外は実施例1と同様にして行った。得られた布帛は、良好な形態安定性と快適な吸湿性を同時に満足する点で非常に優れていた。
[実施例10]
第二段の処理として固形分換算で、トリメチロール化メラミン樹脂である「スミテックスレジンM−3」(住化ケミテックス(株)製商品名)30重量%と触媒として過硫酸アンモニウム(和光純薬(株)社製)と浸透剤としてポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート(和光純薬(株)社製)を各々0.3重量%含有する水溶液を調製して用いた以外は実施例1と同様にして行った。得られた布帛は、良好な形態安定性と快適な吸湿性を同時に満足する点で非常に優れていた。
[実施例11]
第一段の処理として、基布1を110℃の過熱水蒸気を用いて30分間の湿熱処理を行った以外は実施例1と同様に行った。得られた布帛は、良好な形態安定性と快適な吸湿性を同時に満足する点で非常に優れていた。
[実施例12]
第一段の処理として、基布1を200℃の過熱水蒸気を用いて1分間の湿熱処理を行った以外は実施例1と同様に行った。得られた布帛は、良好な形態安定性と快適な吸湿性を同時に満足する点で非常に優れていた。
[実施例13]
基布1を用いて、第一段の処理は実施例1と同様にして行い、第二段処理でトリメチロール化メラミン樹脂を5.0重量%、触媒として過硫酸アンモニウムと浸透剤としてポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレートを各々0.3重量%含有する水溶液を調製し、次いでこの水溶液に前記の布帛を含浸した後、マングルを用いて水溶液の付着量を調整し、水溶液の布帛に対するピックアップ率を100重量%とした。引き続き、水溶液処理した布帛を、乾燥させることなく200℃の温度の過熱水蒸気を用いて1分間の湿熱処理を行った以外は実施例1と同様にして行った。得られた布帛は、良好な形態安定性と快適な吸湿性を同時に満足する点で非常に優れていた。
[実施例14]
基布1を用いて、第一段の処理は実施例1と同様にして行い、第二段処理でトリメチロール化メラミン樹脂を5.0重量%、触媒として過硫酸アンモニウムと浸透剤としてポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレートを各々0.3重量%含有する水溶液を調製し、次いでこの水溶液に前記の布帛を含浸した後、マングルを用いて水溶液の付着量を調整し、水溶液の布帛に対するピックアップ率を100重量%とした。引き続き、水溶液処理した布帛を、テンターにて80℃30分間の乾熱処理を行った以外は実施例1と同様にして行った。得られた布帛は、良好な形態安定性と快適な吸湿性を同時に満足する点で非常に優れていた。
【0039】
[実施例15]
基布1を用いて、第一段の処理は実施例1と同様にして行い、第二段処理でトリメチロール化メラミン樹脂を5.0重量%、触媒として過硫酸アンモニウムと浸透剤としてポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレートを各々0.3重量%含有する水溶液を調製し、次いでこの水溶液に前記の布帛を含浸した後、マングルを用いて水溶液の付着量を調整し、水溶液の布帛に対するピックアップ率を100重量%とした。引き続き、水溶液処理した布帛を、テンターにて200℃1分間の乾熱処理を行った以外は実施例1と同様にして行った。得られた布帛は、良好な形態安定性と快適な吸湿性を同時に満足する点で非常に優れていた。
[実施例16]
第一段の処理として、基布1をテンターを用いて、110℃30分間の乾熱処理を行った以外は実施例1と同様に行った。得られた布帛は、良好な形態安定性と快適な吸湿性を同時に満足する点で非常に優れていた。
[実施例17]
基布1を用いて、第一段の処理は実施例1と同様にして行い、第二段処理で水溶性イソシアネートである「タケネートWD725」(三井武田ケミカル(株)製商品名)を5.0重量%、浸透剤としてポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレートを0.3重量%含有する水溶液を調製し、次いでこの水溶液に前記の布帛を含浸した後、マングルを用いて水溶液の付着量を調整し、水溶液の布帛に対するピックアップ率を100重量%とした。引き続き、水溶液処理した布帛を、テンターにて140℃3分間の湿熱処理を行った以外は実施例1と同様にして行った。得られた布帛は、良好な形態安定性と快適な吸湿性を同時に満足する点で非常に優れていた。
[実施例18]
基布1を用いて、第一段の処理は実施例1と同様にして行い、第二段処理で水溶性イソシアネートである「タケネートWD725」(三井武田ケミカル(株)製商品名)を5.0重量%、浸透剤としてポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレートを0.3重量%含有する水溶液を調製し、次いでこの水溶液に前記の布帛を含浸した後、マングルを用いて水溶液の付着量を調整し、水溶液の布帛に対するピックアップ率を100重量%とした。引き続き、水溶液処理した布帛を、テンターにて140℃3分間の乾熱処理を行った以外は実施例1と同様にして行った。得られた布帛は、良好な形態安定性と快適な吸湿性を同時に満足する点で非常に優れていた。
[実施例19]
基布1を用いて、第一段の処理は実施例1と同様にして行い、第二段処理で水溶性イソシアネートである「タケネートWD725」(三井武田ケミカル(株)製商品名)を10重量%、浸透剤としてポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレートを0.3重量%含有する水溶液を調製し、次いでこの水溶液に前記の布帛を含浸した後、マングルを用いて水溶液の付着量を調整し、水溶液の布帛に対するピックアップ率を100重量%とした。引き続き、水溶液処理した布帛を、テンターにて140℃3分間の乾熱処理を行った以外は実施例1と同様にして行った。得られた布帛は、良好な形態安定性と快適な吸湿性を同時に満足する点で非常に優れていた。
[実施例20]
基布1を用いて、第一段処理は実施例1と同様にして行い、第二段階処理でカルボジイミド系化合物である「カルボジライトE04」(日清紡(株)製商品名)を用いて処理した以外は実施例17と同様に行った。得られた布帛は、良好な形態安定性と快適な吸湿性を同時に満足する点で非常に優れていた。
[実施例21]
基布1を用いて、第一段処理は実施例1と同様にして行い、第二段階処理でカルボジイミド系化合物である「カルボジライトE04」(日清紡(株)製商品名)を用いて処理した以外は実施例19と同様に行った。得られた布帛は、良好な形態安定性と快適な吸湿性を同時に満足する点で非常に優れていた。
[実施例22]
基布1を用いて、第一段処理は実施例1と同様にして行い、第二段階処理でオキサゾリン系化合物である「エポクロスWS500」((株)日本触媒製商品名)を用いて処理した以外は実施例17と同様に行った。得られた布帛は、良好な形態安定性と快適な吸湿性を同時に満足する点で非常に優れていた。
[実施例23]
基布1を用いて、第一段処理は実施例1と同様にして行い、第二段階処理でオキサゾリン系化合物である「エポクロスWS500」((株)日本触媒製商品名)を用いて、テンターを用いて140℃3minの乾熱処理した以外は実施例17と同様に行った。得られた布帛は、良好な形態安定性と快適な吸湿性を同時に満足する点で非常に優れていた。
[実施例24]
基布1を用いて、第一段処理は実施例1と同様にして行い、第二段階処理でエポキシ系化合物である「デナコールEX830」(ナガセケムテックス(株)製商品名)を2.5g/l、過硫酸アンモニウム(和光純薬(株)社製)0.5g/lを用いて水溶液を調製する。次いで、布帛と調製した水溶液の割合が浴比1:50となるように容器に入れ、MINI−COLOR(TEXAM(株)社製)にて、昇温速度1℃/minで70℃まで昇温して30min保持し、次いで降温速度1℃/minで吸尽処理を行う。その後、流水にて10min洗浄を行い、織物を50℃の温度で1時間乾燥した。得られた布帛は、良好な形態安定性と快適な吸湿性を同時に満足する点で非常に優れていた。
[実施例25]
第一段の処理として、基布1をテンターを用いて、180℃10分間の乾熱処理を行った。次いで、第二段階処理でエポキシ系化合物である「デナコールEX830」(ナガセケムテックス(株)製商品名)を用いて、MINI−COLORを用いた浴中加工にて、処理を100℃まで昇温して、20分間保持した以外は実施例24と同様に行った。得られた布帛は、良好な形態安定性と快適な吸湿性を同時に満足する点で非常に優れていた。
[実施例26]
基布1を用いて、第一段の処理として、180℃の過熱水蒸気を用いて10分間の湿熱処理を行った。湿熱処理後、50℃の温度で1時間乾燥した。次いで、第二段の処理としてエポキシ系化合物である「デナコールEX830」(ナガセケムテックス(株)製商品名)を5.0重量%と浸透剤としてポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート(和光純薬(株)社製)を0.3重量%含有する5.3重量%水溶液を調製し、次いでこの水溶液に前記の布帛を含浸した後、マングルを用いて水溶液の付着量を調整し、水溶液の布帛に対するピックアップ率を100重量%とした。引き続き、水溶液処理した布帛を、テンターにて110℃10minの乾熱処理を行った。得られた布帛は、良好な形態安定性と快適な吸湿性を同時に満足する点で非常に優れていた。
[実施例27]
ビニル基を有する化合物である「NKエステルA400」(新中村化学(株)製商品名)を用いた以外は実施例24と同様に行った。得られた布帛は、良好な形態安定性と快適な吸湿性を同時に満足する点で非常に優れていた。
[実施例28]
第一段の処理として、基布1をテンターを用いて、180℃10分間の乾熱処理を行った以外は実施例27と同様にして行った。得られた布帛は、良好な形態安定性と快適な吸湿性を同時に満足する点で非常に優れていた。
[実施例29]
ビニル基を有する化合物である「NKエステルA400」(新中村化学(株)製商品名)を用いた以外は実施例26と同様に行った。得られた布帛は、良好な形態安定性と快適な吸湿性を同時に満足する点で非常に優れていた。
[実施例30]
基布1を用いて、第一段処理は実施例1と同様にして行い、第二段階処理でビニル基を有するアクリル酸(和光純薬(株)社製)とメタクリル酸(和光純薬(株)社製)を重量で50/50の割合で混合して2.5g/l、過硫酸アンモニウム(和光純薬(株)社製)0.5g/lを用いる。次いで、布帛と調製した水溶液の割合が浴比1:50となるように容器に入れ、MINI−COLOR(TEXAM(株)社製)にて、昇温速度1℃/minで70℃まで昇温して30min保持し、次いで降温速度1℃/minで吸尽処理を行う。その後、流水にて10min洗浄を行い、織物を50℃の温度で1時間乾燥した。得られた布帛は、良好な形態安定性と快適な吸湿性を同時に満足する点で非常に優れていた。
[実施例31]
第一段の処理として、基布1をテンターを用いて、180℃10分間の乾熱処理を行った以外は実施例30と同様に行った。得られた布帛は、良好な形態安定性と快適な吸湿性を同時に満足する点で非常に優れていた。
[実施例32]
基布1を用いて、第一段処理は実施例1と同様にして行い、第二段階処理でビニル基を有する“アクリル酸(和光純薬(株)社製)”と“メタクリル酸(和光純薬(株)社製)”を重量で50/50の割合で混合して用いた以外は実施例26と同様にして行った。得られた布帛は、良好な形態安定性と快適な吸湿性を同時に満足する点で非常に優れていた。
[実施例33〜48]
基布2を用いた以外は実施例1〜16と同様に行った。得られた布帛全て、良好な形態安定性と快適な吸湿性を同時に満足する点で非常に優れていた。
[実施例49]
基布2を用いた以外は実施例18と同様に行った。得られた布帛全て、良好な形態安定性と快適な吸湿性を同時に満足する点で非常に優れていた。
[実施例50]
基布2を用いた以外は実施例20と同様に行った。得られた布帛全て、良好な形態安定性と快適な吸湿性を同時に満足する点で非常に優れていた。
[実施例51]
基布2を用いた以外は実施例22と同様に行った。得られた布帛全て、良好な形態安定性と快適な吸湿性を同時に満足する点で非常に優れていた。
[実施例52]
基布2を用いた以外は実施例24と同様に行った。得られた布帛全て、良好な形態安定性と快適な吸湿性を同時に満足する点で非常に優れていた。
[実施例53]
基布2を用いた以外は実施例27と同様に行った。得られた布帛全て、良好な形態安定性と快適な吸湿性を同時に満足する点で非常に優れていた。
[実施例54]
基布2を用いた以外は実施例30と同様に行った。得られた布帛全て、良好な形態安定性と快適な吸湿性を同時に満足する点で非常に優れていた。
[比較例1]
基布1を処理せずに評価を行った。得られた布帛は、形態安定性、耐黄変性に劣る布帛であった。
[比較例2]
基布2を処理せずに評価を行った。得られた布帛は、形態安定性、耐黄変性に劣る布帛であった。
[比較例3]
基布1を180℃の過熱水蒸気を用いて3分間の湿熱処理を行い、50℃の温度で1時間乾燥した織物にて評価を行った。得られた布帛は、耐黄変性に劣っており、良好な形態安定性を得ることはできなかった。
[比較例4]
基布1をメチロールメラミン樹脂である「スミテックスレジンM−3」(住化ケミテックス(株)製商品名)5.0重量%と触媒として過硫酸アンモニウム(和光純薬(株)社製)と浸透剤としてポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート(和光純薬(株)社製)を各々0.3重量%含有する水溶液を調製し、布帛を含浸した後、マングルを用いて水溶液の付着量を調整し、水溶液の布帛に対するピックアップ率を100重量%とした。引き続き、水溶液処理した布帛を、テンターを用いて110℃3分間の乾熱処理を行った。得られた布帛は、良好な形態安定性を得ることはできなかった。
【0040】
【表1】

【0041】
【表2】

【0042】
【表3】

【0043】
【表4】

【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明のポリアミド系繊維構造物は、吸湿性を損なわずに、優れた形態安定性を有する、ため、ポリアミド系繊維からなる糸状形態、または織物、編物や不織布などの布帛形態のものなどに好適に用いることができ有用である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリアミド系繊維を含む繊維構造物において、沸水処理後のポリアミド系繊維の収縮率が0%以上1.5%以下であるとともに、30℃90%RHにおける吸湿率から20℃65%RHにおける吸湿率を差し引いた値(ΔMR)が、1.0%以上7.0以下であり、かつバニリン処理による黄変(ΔYI値)が、0以上10以下であることを特徴とするポリアミド系繊維構造物。
【請求項2】
洗濯・乾燥後の繊維構造物の収縮率が、0%以上5.0%以下であることを特徴とする請求項1に記載のポリアミド系繊維構造物。
【請求項3】
ポリアミド系繊維の表層部が、架橋性樹脂により架橋および/または被覆されていることを特徴とする請求項1または2に記載のポリアミド系繊維構造物。

【公開番号】特開2006−283201(P2006−283201A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−101469(P2005−101469)
【出願日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(000003159)東レ株式会社 (7,677)
【Fターム(参考)】