説明

ポリマーを封入した巻き付け形保冷具と携帯用保冷具

【課題】冷たく冷えた飲物などを卓上等に置いたままでも、長い間にわたり強制的に冷却し、大きさや形の異なるどの容器に対しても、適合して使用することができる用具を提供する。
【解決手段】(イ)ビニール等の軟性な材質をかまぼこ状に形成し、その中に吸水したポリマーを充填し、それを整列し、ベルトに固定して、そのベルトの両端の表と裏に面ファスナー4等の接着具を装着する。(ロ)(イ)にて形成された用具を冷蔵庫の冷凍室に入れ、吸水したポリマーが冷凍した後これを取り出し、飲用物が入った容器に巻き付けるようにして取り付けて使用する。(ハ)携帯用は、ポリマーの性質を応用した点は同様です。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、吸水した顆粒ポリマーを、かまぼこ形あるいは波形に形成された中空に充填し、或いは波形状になるようにベルトに固定して、ベルトの両端マジックテープなどで接着する部分を設ける。これを冷凍庫等で凍結させたあと、飲用のための瓶、缶、コップなどに巻き付け、ベルト状の両端に取り付けた接着部分で接着する。
伸縮性、耐熱性がある素材で袋状に形成し、内側に複数の前述のような処理を施したポリマーを装着して、凍ったポリマーが入った部分が飲物等の温まることを防止して快適な温度で飲用することが可能な器具に関するものである。
【技術背景】
【0002】
従来より飲物の容器を二重にして、空間に液体等を封入し、それを冷却した後、容器に飲物を注ぎ飲物の温暖化を防ぐものはあったが、冷凍室では嵩張り、量的には収納が困難であり、一般家庭には不向きであった。
容器の形状や大きさが異なる缶、瓶、などの飲物の容器に適合するものは保冷器具はなかった。また携帯用では、耐熱性のある作られたもので、外部の気温を遮断するものしかなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本案は、冷やして飲用が好まれる食品が、時間の経過とともに暖かくなることを防止するために、高分子ポリマーの性質を利用して水分を加え、ゲル状にして流動性を封じ、それを軟性のあるかまぼこ形の複数の容器に封入し、ベルト状に並べて冷凍し、保冷が必要とする容器に巻き付け、携帯用では容器側に装着し、暖かくならないように解決したものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
その解決手段を図面により説明すれば、
(イ) 曲げることが可能なベルト(1)に、ビニール等の軟らかい材質で、中空にしたカマボコ型(2)に形成する。
(ロ) 形成された空間に水分を適量に吸収し、ゲル状になったポリマーまたはポリマーと水分を別々に入れ充填(3)し、(1)のベルトに固定する。
(ハ) ベルト(1)の両端に一方は表側に、一方は裏側にマジックテープ(4)を取り付けて、保冷物体(5)を巻いた後に接着できるようにする。
(ニ) 伸縮性、耐熱性がある布(6)を袋状に形成し、(イ)の方法で成型したものを袋の内側に複数装着する。
(ホ) 装着された空間に、水分を適量に吸収したゲル状になったポリマーまたはポリマーと水分を別々に入れて充填(3)する。
【発明の効果】
【0005】
本発明の吸水ポリマーを封入した保冷具を凍結させて使用すれば、容器入りの冷えた飲物が常温のもとに長時間置かれた場合、携帯用とも飲物の温度が上がらず、冷えた温度を保つことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本保冷具は、吸水ポリマーを封入される部分が、かまぼこ型であり、それが波状形に整列された状態にして、飲物容器に巻き付けるように使用するため、飲物容器の丸形や角形に関わらず、保冷を望む容器の外壁に適合し、またコップ等の傾斜のある容器にもマジックテープの接着位置を斜めにずらすことによって適合することができる。
巻き付けの強さを加減すれば、強力な場合は瓶等に固定させて瓶など全体を保冷し、飲用する場合は冷却具ともに持ち上げて使用する。
弱い巻き付けた場合では、コップなどを持ち上げても、本保冷具が卓上などにコップが抜けた形として残り、コップなどからの飲用後は、抜けた位置にコップなどを戻すことによって、保冷の目的を達することができる。
携帯用では随時水分補給が可能ですが、夏場の暑い時期には冷たい飲物が歓迎されます。
【実施例1】
【0007】
本保冷具を冷凍庫で冷凍した後、冷蔵庫より取り出し、冷たい飲物が入った容器に巻き付け、マジックテープ部分を接着して固定し、飲物とその容器を保冷するようにする。
また本保冷具に封入された吸水ポリマーが、解凍して常温状態になれば、再度冷凍を行なうことによって、繰り返し使用する。
携帯用は同様に冷凍庫で冷やして使用する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】 本発明の完成した形の斜視図
【図2】 本発明を実施した場合の断面図
【図3】 本発明を瓶に実施した場合の斜視図
【図4】 本発明を傾斜のあるコップに実施した場合の斜視図
【図5】 本発明の携帯用の斜視図
【図6】 本発明の携帯用の平面図
【符号の説明】
【0009】
1は保冷部を取り付けるベルト
2は吸水ポリマーを収納する容体
3は吸水ポリマー
4はベルトに付けられたマジックテープ
5は保冷される瓶
6は保冷されるコップ
7は携帯用の本体
8は携帯用の飲み口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
軟性ビニールなどで波形状、又はかまぼこ状などに形成された中空に、吸水した高分子ポリマーを充填するか、ポリマーと水分を別々に封入して混合する。
かまぼこ形状に成型された物体を、布などの巻き付け可能な軟性のベルトに固定して、ベルトの両端にマジックテープを装着して接着できるようにする。
これを冷凍庫で凍結しておき、かまぼこ形部分が内側になるようにして瓶やコップなどに巻き付け、マジックテープ部分で接着するようにして保冷効果を保持する器具。
【請求項2】
携帯用として伸縮性、耐熱性などに用いる素材で、小さく袋状に形成されたものに、高分子ポリマーに吸水し凍結した棒状の袋の内側に複数取付け保冷効果を保持する器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−18340(P2010−18340A)
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−204780(P2008−204780)
【出願日】平成20年7月11日(2008.7.11)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マジックテープ
【出願人】(501107215)
【Fターム(参考)】