説明

ポンプモータ

【課題】作動流体の高圧力化に対応可能なポンプモータを提供すること。
【解決手段】ポンプ部とモータ部との間に配置され、内部に少なくとも一つのバルブポート36,38が形成された中間部材2を備えたポンプモータ1であって、前記バルブポート36,38の周辺部の変形を吸収する変形吸収手段41,42,43が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポンプモータに関し、例えば、無段階変速機や無段階操向機に適用して好適なポンプモータに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ポンプモータとしては、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。
【特許文献1】特開2002−326522号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、ポンプモータの中には、ポンプ部とモータ部との間に中間部材が配置されたものがある。中間部材の内部にはバルブポートが形成されており、バルブポートの内部にはスプール弁が配置されている。そして、このスプール弁は、ポンプ部から吐出された作動流体の圧力とモータ部から吐出された作動流体の圧力との差(圧力差)によって、軸方向に往復移動できるように構成されている。
しかしながら、近年における作動流体のさらなる高圧化の要求によって、中間部材が変形してしまうおそれがでてきた。中間部材が変形すると、例えば、バルブプレートを有する斜板型アキシャルピストン式のポンプモータでは、中間部材と面接触するバルブプレートが変形してしまい、バルブプレートとシリンダブロックとの間の摺動面に適切な油膜を確保することができなくなり、バルブプレートとシリンダブロックとの間の摺動面に焼き付きが生じてしまうおそれがある。
【0004】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、作動流体の高圧力化に対応可能なポンプモータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
本発明に係るポンプモータは、ポンプ部とモータ部との間に配置され、内部に少なくとも一つのバルブポートが形成された中間部材を備えたポンプモータであって、前記バルブポートの周辺部の変形を吸収する変形吸収手段が設けられている。
【0006】
本発明に係るポンプモータによれば、バルブポートの内部に存する高圧の作動流体によるバルブポートの外側への変形が、変形吸収手段により吸収されることとなる。
したがって、例えば、ポンプ部と中間部材との間、およびモータ部と中間部材との間にバルブプレートが配置されているものでは、高圧の作動流体によって中間部材が変形したとしても、バルブプレートの変形を防止することができ、バルブプレートとシリンダブロックとの間の各摺動面に適切な油膜を確保することができて、これら摺動面における焼き付きを防止することができるとともに、ポンプモータの信頼性を向上させることができる。
【0007】
上記ポンプモータにおいて、前記変形吸収手段が、前記バルブポートの周辺部の変形を吸収する弾性部材と、この弾性部材の変形を吸収する作動流体の収められた流路とを備えているとさらに好適である。
【0008】
このようなポンプモータによれば、バルブポートの内部に存する高圧の作動流体によるバルブポートの外側への変形は、弾性部材が変形することにより吸収され、弾性部材の変形は、流路の内部に存する作動流体が押し出されることによって吸収されることとなる。
したがって、例えば、ポンプ部と中間部材との間、およびモータ部と中間部材との間にバルブプレートが配置されているものでは、高圧の作動流体によって中間部材が変形したとしても、バルブプレートの変形を防止することができ、バルブプレートとシリンダブロックとの間の各摺動面に適切な油膜を確保することができて、これら摺動面における焼き付きを防止することができるとともに、ポンプモータの信頼性を向上させることができる。
【0009】
上記ポンプモータにおいて、前記ポンプ部と前記中間部材との間、および前記モータ部と前記中間部材との間にバルブプレートが配置されており、前記変形吸収手段が、前記バルブプレートと前記中間部材との間で、かつ、前記バルブプレートの周縁部に沿って配置された弾性部材とされているとさらに好適である。
【0010】
このようなポンプモータによれば、バルブポートの内部に存する高圧の作動流体によるバルブポートの変形は、弾性部材が変形することにより吸収されることとなるので、高圧の作動流体によって中間部材が変形したとしても、バルブプレートの変形を防止することができる。
そして、バルブプレートの変形が防止されることにより、例えば、図1に示すバルブプレートとシリンダブロックとの間の各摺動面に適切な油膜を確保することができ、これら摺動面における焼き付きを防止することができるとともに、ポンプモータの信頼性を向上させることができる。
【0011】
本発明に係るポンプモータは、ポンプ部とモータ部との間に配置され、内部に少なくとも一つのバルブポートが形成された中間部材を備えたポンプモータであって、前記バルブポートが、前記ポンプ部および前記モータ部との当接面よりも外側に配置されている。
【0012】
本発明に係るポンプモータによれば、中間部材に形成されたバルブポートが、ポンプ部およびモータ部との当接面よりも外側、すなわち、ポンプ部およびモータ部の外周面(周縁)から外方(例えば、半径方向外側)に離間した位置、言い換えれば、バルブポートの内部に存する高圧の作動流体によるバルブポートの外側への変形が、当接面を変形させない(に影響を与えない)場所(領域)に設けられている。
したがって、例えば、ポンプ部と中間部材との間、およびモータ部と中間部材との間にバルブプレートが配置されているものでは、高圧の作動流体によって中間部材が変形したとしても、バルブプレートの変形を防止することができ、バルブプレートとシリンダブロックとの間の各摺動面に適切な油膜を確保することができて、これら摺動面における焼き付きを防止することができるとともに、ポンプモータの信頼性を向上させることができる。
【0013】
本発明に係るポンプモータは、ポンプ部とモータ部との間に配置され、内部に少なくとも一つのバルブポートが形成された中間部材を備えたポンプモータであって、前記中間部材に、前記バルブポートの周辺部の剛性を向上させる補強部材が設けられている。
【0014】
本発明に係るポンプモータによれば、バルブポートの外周部に設けられた補強部材によって中間部材の剛性が向上することとなるので、高圧の作動流体による中間部材の変形が防止されることとなる。
したがって、例えば、ポンプ部と中間部材との間、およびモータ部と中間部材との間にバルブプレートが配置されているものでは、バルブプレートの変形を防止することができ、バルブプレートとシリンダブロックとの間の各摺動面に適切な油膜を確保することができて、これら摺動面における焼き付きを防止することができるとともに、ポンプモータの信頼性を向上させることができる。
【0015】
上記ポンプモータにおいて、前記補強部材が、締結部材を介して前記中間部材に堅固に固定されているとさらに好適である。
【0016】
このようなポンプモータによれば、補強部材が、締結部材(例えば、固定ピン、ボルト、スタッド等)を介して中間部材と一体化されており、これにより、中間部材の剛性がさらに向上することとなるので、高圧の作動流体による中間部材の変形を防止することができる。
【0017】
上記ポンプモータにおいて、前記補強部材の変形を吸収する弾性部材がさらに設けられているとさらに好適である。
【0018】
このようなポンプモータによれば、バルブポートの外周部に設けられた補強部材によって中間部材の剛性が向上することとなるので、高圧の作動流体による中間部材の変形を防止することができる。
また、仮に高圧の作動流体によって中間部材が変形した場合でも、その変形は、弾性部材が変形することにより吸収されることとなる。
したがって、例えば、ポンプ部と中間部材との間、およびモータ部と中間部材との間にバルブプレートが配置されているものでは、バルブプレートの変形を防止することができ、バルブプレートとシリンダブロックとの間の各摺動面に適切な油膜を確保することができて、これら摺動面における焼き付きを防止することができるとともに、ポンプモータの信頼性を向上させることができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、中間部材の変形を防止することができ、各摺動面に適切な油膜を確保することができて、各摺動面における焼き付きを防止することができるとともに、ポンプモータの信頼性を向上させることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明に係るポンプモータの第1実施形態について、図1から図3を参照しながら説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係るポンプモータの側断面図、図2は図1のII−II矢視断面図、図3は本発明に係るポンプモータの第1実施形態を示す図であって、(a)は要部側断面図、(b)は要部縦断面図である。
【0021】
図1に示すように、ポンプモータ1は、ポンプ部Pと、モータ部Mと、これらポンプ部Pとモータ部Mとの間に配置される中間部材2とを主たる要素として構成されたものである。
ポンプ部Pは、ケーシング3の一端(図1において右端)にエンドプレート4を備えるとともに、ケーシング3の内部に回転軸(入力軸)5、回転軸5の一端部(図1において左側の端部)に取り付けられた複数個(例えば、9個)のシリンダブロック6、各シリンダブロック6内を往復動するピストン7、斜板8とピストン7とを固定するピストンシュー9、シリンダブロック6と中間部材2との間に挟み込まれるバルブプレート10を備えた、いわゆる斜板型アキシャルピストンポンプである。
【0022】
ケーシング3の一端部に装着されたエンドプレート4の中央部には、軸受11が設けられており、回転軸5は、この軸受11によって回転自在に支持されている。また、エンドプレート4には、斜板8の傾斜角度を変化させる傾斜角調整機構12が設けられている。そして、ケーシング3とエンドプレート4とバルブプレート10とで囲まれる空間は、作動流体室13として利用される。
【0023】
回転軸5の他端部(図1において右側の端部)は、エンドプレート4を貫通し、図示しないモータや原動機等の駆動機器に接続されている。ピストン7は、金属製のシリンダブロック6内を摺動可能なように挿入されており、作動流体室13内においてピストンシュー9、斜板8、および回転軸5と一緒に回転するようになっている。斜板8は、エンドプレート4に支持されて回転軸5の軸線に対して斜めに交差する姿勢で作動流体室13に内蔵されている。また、この斜板8には、図示しない円環形のスラストプレート(斜板)が取り付けられており、スラストプレートには、各ピストン7のピストンシュー9が摺動可能に取り付けられている。
【0024】
バルブプレート10は、シリンダブロック6と中間部材2との間に挟み込まれた状態で中間部材2に固定され、シリンダブロック6に対して摺動する。また、このバルブプレート10は、作動流体室13の外径と略同径をなす円盤状の部材であり、図2に示すように、中間部材2に形成された高圧ポート39と連通する高圧ポート15と、中間部材2に形成された低圧ポート40と連通する低圧ポート16とを有している。
【0025】
モータ部Mは、ケーシング23の一端(図1において左端)にエンドプレート24を備えるとともに、ケーシング23の内部に回転軸(出力軸)25、回転軸25の一端部(図1において右側の端部)に取り付けられた複数個(例えば、9個)のシリンダブロック26、各シリンダブロック26内を往復動するピストン27、斜板28とピストン27とを固定するピストンシュー29、シリンダブロック26と中間部材2との間に挟み込まれるバルブプレート30を備えた、いわゆる斜板型アキシャルピストンモータである。
【0026】
ケーシング23の一端部に装着されたエンドプレート24の中央部には、軸受31が設けられており、回転軸25は、この軸受31によって回転自在に支持されている。そして、ケーシング23とエンドプレート24とバルブプレート30とで囲まれる空間は、作動流体室33として利用される。
【0027】
回転軸25の他端部(図1において左側の端部)は、エンドプレート24を貫通し、図示しない駆動軸に接続されている。ピストン27は、金属製のシリンダブロック26内を摺動可能なように挿入されており、作動流体室33内においてピストンシュー29、斜板28、および回転軸25と一緒に回転するようになっている。斜板28は、エンドプレート24に支持されて回転軸25の軸線に対して斜めに交差する姿勢で作動流体室33に内蔵されている。また、この斜板28には、図示しない円環形のスラストプレート(斜板)が取り付けられており、スラストプレートには、各ピストン27のピストンシュー29が摺動可能に取り付けられている。
【0028】
バルブプレート30は、シリンダブロック26と中間部材2との間に挟み込まれた状態で中間部材2に固定され、シリンダブロック26に対して摺動する。また、このバルブプレート30は、作動流体室33の外径と略同径をなす円盤状の部材であり、バルブプレート10に形成された高圧ポート15(図2参照)および低圧ポート16(図2参照)と同様の高圧ポート(図示せず)と低圧ポート(図示せず)とを有している。
【0029】
図2に示すように、中間部材2は、一方(一側)でバルブプレート10の高圧ポート15およびバルブプレート30の高圧ポートと連通するとともに、他方(他側)で高圧リリーフバルブ35を摺動可能に収容した第1のバルブポート36、またはフラッシングバルブ(低圧バルブ)37を摺動可能に収容した第2のバルブポート38と連通する高圧ポート39と、一方(一側)でバルブプレート10の低圧ポート16およびバルブプレート30の低圧ポートと連通するとともに、他方(他側)で高圧リリーフバルブ35を摺動可能に収容した第1のバルブポート36、またはフラッシングバルブ37を摺動可能に収容した第2のバルブポート38と連通する低圧ポート40とを有している。また、ポンプ部Pから吐出された(流出した)作動流体は、バルブプレート10の高圧ポート15、中間部材2の高圧ポート39、バルブプレート30の高圧ポートを通って、モータ部Mに供給される(流入する)ようになっている。なお、第1のバルブポート36の下流側(すなわち、第1のバルブポート36に接続された配管の途中)には、パイロットリリーフバルブ(図示せず)が設けられており、第2のバルブポート38の下流側(すなわち、第2のバルブポート38に接続された配管の途中)には、低圧リリーフバルブ(図示せず)が設けられている。
【0030】
高圧リリーフバルブ35は、いわゆるスプール弁であって、高圧ポート39内に存する作動流体の圧力と低圧ポート40内に存する作動流体の圧力との差(圧力差)によって軸方向(図2において左方向)し、高圧ポート39と、第2のバルブポート36に接続された配管の内部とが連通し、パイロットリリーフバルブに高圧の作動流体が作用する。そして、この作動流体の圧力が、パイロットリリーフバルブを閉じる方向に付勢するバネ力以上に達すると、バネが変形して(縮んで)パイロットリリーフバルブが開き、作動流体はリザーバータンク(ドレインタンク)に戻される(リリーフされる)こととなる。
フラッシングバルブ37は、いわゆるスプール弁であって、高圧ポート39内に存する作動流体の圧力と低圧ポート40内に存する作動流体の圧力との差(圧力差)によって軸方向(図2において左方向)し、低圧ポート40と、第1のバルブポート38に接続された配管の内部とが連通し、低圧リリーフバルブに低圧の作動流体が作用する。そして、この作動流体の圧力が、低圧リリーフバルブを閉じる方向に付勢するバネ力以上である場合には、低圧リリーフバルブが開いた状態を維持し、作動流体はリザーバータンク(ドレインタンク)に戻され(リリーフされ)る。一方、この作動流体の圧力が、低圧リリーフバルブを閉じる方向に付勢するバネ力よりも小さい場合には、低圧リリーフバルブが閉じた状態(低圧ポート40とリザーバータンクとの連通が遮断された状態)を維持することとなる。これにより、低圧ポート40内の圧力が一定の圧力以上に維持(保たれる)されることとなる。
【0031】
また、図3に示すように、第1のバルブポート36および第2のバルブポート38の外側(より詳しくは、半径方向外側)には、周方向に沿って弾性部材(変形吸収手段)41が設けられており、さらにこの弾性部材41の外側(より詳しくは、半径方向外側)には、周方向に沿って第1の流路(変形吸収手段)42が設けられている。
弾性部材41は、軸方向に沿ってスリット部41aを有する中空円筒状の部材であり、例えば、ゴムや銅等の弾性を有する材料で作られている。
第1の流路42は、第2の流路(変形吸収手段)43を介して作動流体室13および/または作動流体室33と連通しており、第1の流路42および第2の流路43の内部は、作動流体で満たされている。そして、第1のバルブポート36および第2のバルブポート38の内部に存する高圧の作動流体による第1のバルブポート36および第2のバルブポート38の半径方向外側への変形は、弾性部材41が変形(より詳しくは、半径方向外側へ変形)することにより吸収され、弾性部材41の変形(より詳しくは、半径方向外側へ変形)は、第1の流路42の内部に存する作動流体が第2の流路43の内部に押し出されることによって吸収されるようになっている。
【0032】
このように構成されたポンプモータ1では、ポンプ部Pの回転軸5が駆動されると、この回転軸5と一緒にシリンダブロック6が回転し、斜板8の傾斜角度に従ってピストン7がその軸方向に往復動する。そして、シリンダブロック6とピストン7との間隔が拡がる際には、リザーバータンクからバルブプレート10の低圧ポート16を通ってシリンダブロック6内に作動流体が吸込まれ、シリンダブロック6とピストン7との間隔が狭まる際には、バルブプレート10の高圧ポート15から高圧の作動流体が吐出されることとなる。
【0033】
一方、バルブプレート10の高圧ポート15から吐出された高圧の作動流体は、中間部材2の高圧ポート39を通ってバルブプレート30の高圧ポートからシリンダブロック26内に流入し、シリンダブロック26とピストン27との間隔を押し拡げ、これに伴ってシリンダブロック26および回転軸25が回転させられる。そして、仕事を終えた作動流体は、バルブプレート30の低圧ポートから中間部材2の低圧ポート40を通ってリザーバータンクに戻されることとなる。
【0034】
本実施形態に係るポンプモータ1によれば、第1のバルブポート36および第2のバルブポート38の内部に存する高圧の作動流体による第1のバルブポート36および第2のバルブポート38の半径方向外側への変形は、弾性部材41が変形(より詳しくは、半径方向外側へ変形)することにより吸収され、弾性部材41の変形(より詳しくは、半径方向外側へ変形)は、第1の流路42の内部に存する作動流体が第2の流路43の内部に押し出されることによって吸収されることとなるので、高圧の作動流体によって中間部材2が変形(より詳しくは、板厚方向(図1および図3(a)における左右方向)外側へ変形)したとしても、バルブプレート10,30の変形を防止することができる。
そして、バルブプレート10,30の変形が防止されることにより、バルブプレート10とシリンダブロック6との間の摺動面、およびバルブプレート30とシリンダブロック26との間の摺動面に適切な油膜を確保することができ、これら摺動面における焼き付きを防止することができるとともに、ポンプモータ1の信頼性を向上させることができる。
【0035】
本発明に係るポンプモータの第2実施形態について、図4を参照しながら説明する。
図2は本発明に係るポンプモータの第2実施形態を示す図であって、(a)は要部側断面図、(b)は要部縦断面図である。
本実施形態に係るポンプモータ46は、平板状に形成された弾性部材41が、第1のバルブポート36および第2のバルブポート38の両側方(図4(a)において左方および右方)に配置されているという点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、図4において、上述した第1実施形態と同じ部材には、同じ符号を付している。
【0036】
本実施形態に係るポンプモータ46によれば、第1のバルブポート36および第2のバルブポート38の内部に存する高圧の作動流体による第1のバルブポート36および第2のバルブポート38の両側方(幅方向)外側への変形は、弾性部材41が変形(より詳しくは、両側方(幅方向)外側へ変形)することにより吸収され、弾性部材41の変形(より詳しくは、両側方(幅方向)外側への変形)は、第2の流路43の内部に存する作動流体が作動流体室13および/または作動流体室33の側に押し出されることによって吸収されることとなるので、高圧の作動流体によって中間部材47が変形(より詳しくは、板厚方向(図4(a)における左右方向)外側へ変形)したとしても、バルブプレート10,30の変形を防止することができる。
そして、バルブプレート10,30の変形が防止されることにより、バルブプレート10とシリンダブロック6との間の摺動面、およびバルブプレート30とシリンダブロック26との間の摺動面に適切な油膜を確保することができ、これら摺動面における焼き付きを防止することができるとともに、ポンプモータ46の信頼性を向上させることができる。
【0037】
また、上述した第1実施形態のところで説明した第1の流路42をなくす(不要とする)ことができ、中間部材47の剛性の低下が抑制されることとなるので、第1実施形態のものよりも構成を簡略化することができ、製造コストを低減化させることができて、中間部材47の剛性を向上させることができる。
【0038】
なお、本実施形態において、弾性部材41をなくす(省略する)とともに、弾性部材41が収容されていた、第2の流路43と連通する空間内を、作動流体で満たすように構成することもできる。
これにより、弾性部材41をなくす(不要とする)ことができ、第2実施形態のものよりも構成をさらに簡略化することができ、製造コストをさらに低減化させることができる。
【0039】
本発明に係るポンプモータの第3実施形態について、図5を参照しながら説明する。
図5は本発明に係るポンプモータの第3実施形態を示す図であって、(a)は要部側断面図、(b)は要部縦断面図である。
本実施形態に係るポンプモータ51は、弾性部材41が、バルブプレート10,30と中間部材52との間で、かつ、バルブプレート10,30の周縁部に沿って配置されているという点で上述した第1実施形態および第2実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態および第2実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、図5において、上述した第1実施形態および第2実施形態と同じ部材には、同じ符号を付している。
【0040】
本実施形態に係るポンプモータ51によれば、第1のバルブポート36および第2のバルブポート38の内部に存する高圧の作動流体による第1のバルブポート36および第2のバルブポート38の両側方(幅方向)外側への変形は、弾性部材41が変形(より詳しくは、板厚が減少するように変形)することにより吸収されることとなるので、高圧の作動流体によって中間部材52が変形(より詳しくは、板厚方向(図5(a)における左右方向)外側へ変形)したとしても、バルブプレート10,30の変形を防止することができる。
そして、バルブプレート10,30の変形が防止されることにより、バルブプレート10とシリンダブロック6との間の摺動面、およびバルブプレート30とシリンダブロック26との間の摺動面に適切な油膜を確保することができ、これら摺動面における焼き付きを防止することができるとともに、ポンプモータ51の信頼性を向上させることができる。
【0041】
また、上述した第2実施形態のところで説明した第2の流路43をなくす(不要とする)ことができ、中間部材52の剛性の低下がさらに抑制されることとなるので、第2実施形態のものよりも構成を簡略化することができ、製造コストを低減化させることができて、中間部材52の剛性を向上させることができる。
【0042】
なお、本実施形態において、弾性部材41をなくして(省略して)、バルブプレート10,30と中間部材52との間で、かつ、バルブプレート10,30の周縁部に沿って空隙ができるように構成することもできる。
これにより、弾性部材41もなくす(不要とする)ことができ、第3実施形態のものよりも構成をさらに簡略化することができ、製造コストをさらに低減化させることができる。
【0043】
本発明に係るポンプモータの第4実施形態について、図6を参照しながら説明する。
図6は本発明に係るポンプモータの第4実施形態を示す図であって、(a)は要部側断面図、(b)は要部縦断面図である。
本実施形態に係るポンプモータ56は、第1のバルブポート36および第2のバルブポート38が、バルブプレート10,30の外周面(周縁)よりも外側に配置された中間部材57を備えているという点で上述した第1実施形態から第3実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態から第3実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、図6において、上述した第1実施形態から第3実施形態と同じ部材には、同じ符号を付している。
【0044】
本実施形態に係るポンプモータ56によれば、中間部材57に形成された第1のバルブポート36および第2のバルブポート38が、バルブプレート10,30の外周面(周縁)から外方(半径方向外側)に離間した位置、すなわち、第1のバルブポート36および第2のバルブポート38の内部に存する高圧の作動流体による第1のバルブポート36および第2のバルブポート38の半径方向外側への変形が、バルブプレート10,30を変形させない(に影響を与えない)場所(領域)に設けられている。したがって、高圧の作動流体によって中間部材57が変形(より詳しくは、板厚方向(図6(a)における左右方向)外側へ変形)したとしても、バルブプレート10,30の変形を防止することができる。
そして、バルブプレート10,30の変形が防止されることにより、バルブプレート10とシリンダブロック6との間の摺動面、およびバルブプレート30とシリンダブロック26との間の摺動面に適切な油膜を確保することができ、これら摺動面における焼き付きを防止することができるとともに、ポンプモータ56の信頼性を向上させることができる。
【0045】
なお、本実施形態では、第1のバルブポート36および第2のバルブポート38が、中間部材57の内部に形成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1のバルブポート36および第2のバルブポート38が、中間部材57から分離したケーシング(筐体)の内部に形成された別置きタイプとすることもできる。
これにより、中間部材57の板厚(図6(a)における左右方向の厚み)を減少させることができて、ポンプモータ56の軸方向(図6(a)における左右方向)の寸法を減少させることができる。
【0046】
本発明に係るポンプモータの第5実施形態について、図7を参照しながら説明する。
図7は本発明に係るポンプモータの第5実施形態を示す図であって、(a)は要部側断面図、(b)は要部縦断面図である。
本実施形態に係るポンプモータ61は、第1のバルブポート36および第2のバルブポート38の外側(より詳しくは、半径方向外側)を取り囲むように、周方向に沿って補強部材62が設けられているという点で上述した第1実施形態から第4実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態から第4実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、図7において、上述した第1実施形態から第4実施形態と同じ部材には、同じ符号を付している。
【0047】
補強部材62は、軸方向に沿ってスリット部62aを有する中空円筒状の部材であり、例えば、FRPやセラミックス等の高い剛性(強度)を有する材料(高剛性(強度)材料)で作られている。
【0048】
本実施形態に係るポンプモータ61によれば、第1のバルブポート36および第2のバルブポート38の外周部に設けられた補強部材62によって中間部材63の剛性が向上することとなるので、高圧の作動流体による中間部材63の変形(より詳しくは、板厚方向(図7(a)における左右方向)外側への変形)を防止することができ、バルブプレート10,30の変形を防止することができる。
そして、バルブプレート10,30の変形を防止することができることにより、バルブプレート10とシリンダブロック6との間の摺動面、およびバルブプレート30とシリンダブロック26との間の摺動面に適切な油膜を確保することができ、これら摺動面における焼き付きを防止することができるとともに、ポンプモータ61の信頼性を向上させることができる。
【0049】
本発明に係るポンプモータの第6実施形態について、図8を参照しながら説明する。
図8は本発明に係るポンプモータの第6実施形態を示す図であって、(a)は要部側断面図、(b)は要部縦断面図である。
本実施形態に係るポンプモータ66は、補強部材62が平板状に形成されているという点で上述した第5実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第5実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、図8において、上述した第5実施形態と同じ部材には、同じ符号を付している。
【0050】
本実施形態に係るポンプモータ66によれば、第1のバルブポート36および第2のバルブポート38の外周部に設けられた補強部材62によって中間部材67の剛性が向上することとなるので、高圧の作動流体による中間部材67の変形(より詳しくは、板厚方向(図8(a)における左右方向)外側への変形)を防止することができ、バルブプレート10,30の変形を防止することができる。
そして、バルブプレート10,30の変形を防止することができることにより、バルブプレート10とシリンダブロック6との間の摺動面、およびバルブプレート30とシリンダブロック26との間の摺動面に適切な油膜を確保することができ、これら摺動面における焼き付きを防止することができるとともに、ポンプモータ66の信頼性を向上させることができる。
【0051】
また、本実施形態に係るポンプモータ66によれば、補強部材62は平坦なままで、上述した第5実施形態のように、補強部材62を湾曲させる必要がないので、第5実施形態のものよりも構成を簡略化することができ、製造コストを低減化させることができる。
【0052】
本発明に係るポンプモータの第7実施形態について、図9を参照しながら説明する。
図9は本発明に係るポンプモータの第7実施形態を示す図であって、(a)は要部側断面図、(b)は要部縦断面図である。
本実施形態に係るポンプモータ71は、平板状に形成された補強部材62が、第1のバルブポート36および第2のバルブポート38の両側方(図9(a)において左方および右方)に配置されているとともに、固定ピン(締結手段)72を介して中間部材73に堅固(強固)に固定されているという点で上述した第5実施形態および第6実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第5実施形態および第6実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、図9において、上述した第5実施形態および第6実施形態と同じ部材には、同じ符号を付している。
【0053】
本実施形態に係るポンプモータ71によれば、補強部材62が、固定ピン72を介して中間部材73と一体化されており、これにより、中間部材73の剛性がさらに向上することとなるので、高圧の作動流体による中間部材73の変形(より詳しくは、板厚方向(図9(a)における左右方向)外側への変形)を防止することができ、バルブプレート10,30の変形を防止することができる。
そして、バルブプレート10,30の変形を防止することができることにより、バルブプレート10とシリンダブロック6との間の摺動面、およびバルブプレート30とシリンダブロック26との間の摺動面に適切な油膜を確保することができ、これら摺動面における焼き付きを防止することができるとともに、ポンプモータ71の信頼性を向上させることができる。
【0054】
本発明に係るポンプモータの第8実施形態について、図10を参照しながら説明する。
図10は本発明に係るポンプモータの第8実施形態を示す図であって、(a)は要部側断面図、(b)は要部縦断面図である。
本実施形態に係るポンプモータ76は、平面視環状(ドーナツ状)を呈する平板状の補強部材62が、バルブプレート10,30と中間部材77との間で、かつ、中間部材77の周縁部に沿って、中間部材77の両端面(図10(a)において左側の端面および右側の端面)を挟み込むようにして配置されているとともに、ボルト(締結部材)78を介して中間部材77に堅固(強固)に固定されているという点で上述した第5実施形態から第7実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第5実施形態から第7実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、図10において、上述した第5実施形態から第7実施形態と同じ部材には、同じ符号を付している。
【0055】
本実施形態に係るポンプモータ76によれば、補強部材62が、ボルト78を介して中間部材77と一体化されており、これにより、中間部材77の剛性がさらに向上することとなるので、高圧の作動流体による中間部材77の変形(より詳しくは、板厚方向(図10(a)における左右方向)外側への変形)を防止することができ、バルブプレート10,30の変形を防止することができる。
そして、バルブプレート10,30の変形を防止することができることにより、バルブプレート10とシリンダブロック6との間の摺動面、およびバルブプレート30とシリンダブロック26との間の摺動面に適切な油膜を確保することができ、これら摺動面における焼き付きを防止することができるとともに、ポンプモータ76の信頼性を向上させることができる。
【0056】
また、本実施形態に係るポンプモータ76によれば、補強部材62を中間部材の内部に組み入れる(位置させる)ために必要であった中間部材の加工をなくす(不要とする)ことができるので、第5実施形態から第7実施形態のものよりも構成を簡略化することができ、製造コストを低減化させることができる。
【0057】
本発明に係るポンプモータの第9実施形態について、図11を参照しながら説明する。
図11は本発明に係るポンプモータの第9実施形態を示す図であって、(a)は要部側断面図、(b)は要部縦断面図である。
本実施形態に係るポンプモータ81は、中間部材82の両端面(図11(a)において左側の端面および右側の端面)を挟み込むようにして配置された補強部材62が、スタッド(締結部材)83を介して互いに堅固(強固)に固定されているという点で上述した第5実施形態から第8実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第5実施形態から第8実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、図11において、上述した第5実施形態から第8実施形態と同じ部材には、同じ符号を付している。
【0058】
本実施形態に係るポンプモータ81によれば、補強部材62が、スタッド83を介して中間部材82と一体化されており、これにより、中間部材82の剛性がさらに向上することとなるので、高圧の作動流体による中間部材82の変形(より詳しくは、板厚方向(図11(a)における左右方向)外側への変形)を防止することができ、バルブプレート10,30の変形を防止することができる。
そして、バルブプレート10,30の変形を防止することができることにより、バルブプレート10とシリンダブロック6との間の摺動面、およびバルブプレート30とシリンダブロック26との間の摺動面に適切な油膜を確保することができ、これら摺動面における焼き付きを防止することができるとともに、ポンプモータ81の信頼性を向上させることができる。
【0059】
本発明に係るポンプモータの第10実施形態について、図12を参照しながら説明する。
図12は本発明に係るポンプモータの第10実施形態を示す図であって、(a)は要部側断面図、(b)は要部縦断面図である。
本実施形態に係るポンプモータ86は、補強部材62の外側(より詳しくは、半径方向外側)に、周方向に沿って弾性部材87が設けられているという点で上述した第5実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第5実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、図12において、上述した第5実施形態と同じ部材には、同じ符号を付している。
【0060】
弾性部材87は、軸方向に沿ってスリット部87aを有する中空円筒状の部材であり、例えば、ゴムや銅等の弾性を有する材料で作られている。
【0061】
本実施形態に係るポンプモータ86によれば、第1のバルブポート36および第2のバルブポート38の外周部に設けられた補強部材62によって中間部材88の剛性が向上することとなるので、高圧の作動流体による中間部材88の変形(より詳しくは、板厚方向(図12(a)における左右方向)外側への変形)を防止することができ、バルブプレート10,30の変形を防止することができる。
また、仮に高圧の作動流体によって中間部材88が変形した場合でも、その変形(すなわち、中間部材88の変形)は、弾性部材87が変形(より詳しくは、半径方向外側へ変形)することにより吸収され、バルブプレート10,30の変形が防止される。
このように、バルブプレート10,30の変形が防止されることにより、バルブプレート10とシリンダブロック6との間の摺動面、およびバルブプレート30とシリンダブロック26との間の摺動面に適切な油膜を確保することができ、これら摺動面における焼き付きを防止することができるとともに、ポンプモータ86の信頼性を向上させることができる。
【0062】
本発明に係るポンプモータの第11実施形態について、図13を参照しながら説明する。
図13は本発明に係るポンプモータの第11実施形態を示す図であって、(a)は要部側断面図、(b)は要部縦断面図である。
本実施形態に係るポンプモータ91は、弾性部材41,87、第1の流路42、第2の流路43、補強部材62の代わりに、中間部材92の歪みを計測(検知)する歪み計93および/またはバルブポート(本実施形態では第1のバルブポート36)の内部圧力を計測(検知)する圧力センサ94を備えているという点で上述した実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、図13において、上述した実施形態と同じ部材には、同じ符号を付している。
【0063】
歪み計93および圧力センサ94はそれぞれ、制御器(図示せず)に接続されており、歪み計93および圧力センサ94により計測された計測結果は、配線(図示せず)を介して制御器に出力される(送られる)ようになっている。そして、制御器に入力された計測結果の値が、制御器に予め設定された設定値よりも高い場合には、回転軸5および/または回転軸25の回転数を低下(減少)させたり、あるいはクラッチ(図示せず)を開放する等の運転制御が行われるようになっており、これにより、バルブプレート10とシリンダブロック6との間の摺動面、およびバルブプレート30とシリンダブロック26との間の摺動面における焼き付きが防止されるようになっている。
【0064】
本実施形態に係るポンプモータ91によれば、歪み計93および圧力センサ94により計測された計測結果が、制御器に予め設定された設定値よりも高くなるような場合、回転軸5および/または回転軸25の回転数を低下(減少)させたり、あるいはクラッチを開放する等の運転制御が行われるようになっているので、バルブプレート10とシリンダブロック6との間の摺動面、およびバルブプレート30とシリンダブロック26との間の摺動面における焼き付きを防止することができて、ポンプモータ91の信頼性を向上させることができる。
【0065】
なお、上述した実施形態では、バルブプレート10,30を具備したポンプモータを一具体例として挙げ、説明したが、本発明はこのようなポンプモータにのみ適用され得るものではなく、バルブプレート10,30を備えていないポンプモータにも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の第1実施形態に係るポンプモータの側断面図である。
【図2】図1のII−II矢視断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るポンプモータを示す図であって、(a)は要部側断面図、(b)は要部縦断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係るポンプモータを示す図であって、(a)は要部側断面図、(b)は要部縦断面図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係るポンプモータを示す図であって、(a)は要部側断面図、(b)は要部縦断面図である。
【図6】本発明の第4実施形態に係るポンプモータを示す図であって、(a)は要部側断面図、(b)は要部縦断面図である。
【図7】本発明の第5実施形態に係るポンプモータを示す図であって、(a)は要部側断面図、(b)は要部縦断面図である。
【図8】本発明の第6実施形態に係るポンプモータを示す図であって、(a)は要部側断面図、(b)は要部縦断面図である。
【図9】本発明の第7実施形態に係るポンプモータを示す図であって、(a)は要部側断面図、(b)は要部縦断面図である。
【図10】本発明の第8実施形態に係るポンプモータを示す図であって、(a)は要部側断面図、(b)は要部縦断面図である。
【図11】本発明の第9実施形態に係るポンプモータを示す図であって、(a)は要部側断面図、(b)は要部縦断面図である。
【図12】本発明の第10実施形態に係るポンプモータを示す図であって、(a)は要部側断面図、(b)は要部縦断面図である。
【図13】本発明の第11実施形態に係るポンプモータを示す図であって、(a)は要部側断面図、(b)は要部縦断面図である。
【符号の説明】
【0067】
1 ポンプモータ
2 中間部材
10 バルブプレート
30 バルブプレート
36 第1のバルブポート
38 第2のバルブポート
41 弾性部材(変形吸収手段)
42 第1の流路(変形吸収手段)
43 第2の流路(変形吸収手段)
46 ポンプモータ
47 中間部材
51 ポンプモータ
52 中間部材
56 ポンプモータ
57 中間部材
61 ポンプモータ
62 補強部材
63 中間部材
66 ポンプモータ
67 中間部材
71 ポンプモータ
72 固定ピン(締結部材)
73 中間部材
76 ポンプモータ
77 中間部材
78 ボルト(締結部材)
81 ポンプモータ
82 中間部材
83 スタッド(締結部材)
86 ポンプモータ
87 弾性部材
88 中間部材
91 ポンプモータ
92 中間部材
M モータ部
P ポンプ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポンプ部とモータ部との間に配置され、内部に少なくとも一つのバルブポートが形成された中間部材を備えたポンプモータであって、
前記バルブポートの周辺部の変形を吸収する変形吸収手段が設けられていることを特徴とするポンプモータ。
【請求項2】
前記変形吸収手段が、前記バルブポートの周辺部の変形を吸収する弾性部材と、この弾性部材の変形を吸収する作動流体の収められた流路とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のポンプモータ。
【請求項3】
前記ポンプ部と前記中間部材との間、および前記モータ部と前記中間部材との間にバルブプレートが配置されており、前記変形吸収手段が、前記バルブプレートと前記中間部材との間で、かつ、前記バルブプレートの周縁部に沿って配置された弾性部材からなることを特徴とする請求項1に記載のポンプモータ。
【請求項4】
ポンプ部とモータ部との間に配置され、内部に少なくとも一つのバルブポートが形成された中間部材を備えたポンプモータであって、
前記バルブポートが、前記ポンプ部および前記モータ部との当接面よりも外側に配置されていることを特徴とするポンプモータ。
【請求項5】
ポンプ部とモータ部との間に配置され、内部に少なくとも一つのバルブポートが形成された中間部材を備えたポンプモータであって、
前記中間部材に、前記バルブポートの周辺部の剛性を向上させる補強部材が設けられていることを特徴とするポンプモータ。
【請求項6】
前記補強部材が、締結部材を介して前記中間部材に堅固に固定されていることを特徴とする請求項5に記載のポンプモータ。
【請求項7】
前記補強部材の変形を吸収する弾性部材がさらに設けられていることを特徴とする請求項5に記載のポンプモータ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2009−30562(P2009−30562A)
【公開日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−196956(P2007−196956)
【出願日】平成19年7月30日(2007.7.30)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)
【Fターム(参考)】