ポータブルメディア装置のためのワイヤレスリモートコントロール装置
【課題】ポータブルメディアプレーヤをコントロールするためのステアリングホイールマウント型ワイヤレスリモートコントロール装置を提供する。
【解決手段】本装置は、ベースセクションに対して回転可能なタッチ感知フェースプレートを備える。ベースセクションは、ユーザがフェースプレートにタッチするのに応答してポータブルメディア装置へ信号を送信するワイヤレス送信器を含む電子回路を収容する。本装置を乗物のステアリングホイールにマウントできるように、ベースセクションには、例えば、ヒンジを使用してクランプ脚が取り付けられる。ヒンジは、クランプ脚間のピッチを変えて、ステアリングホイールの種々の厚みを受け容れるように、横方向に動かすことができる。又、ステアリングホイールにクランプしたりクランプ解除したりするために弧状の動きでクランプ脚を動かすことができる。
【解決手段】本装置は、ベースセクションに対して回転可能なタッチ感知フェースプレートを備える。ベースセクションは、ユーザがフェースプレートにタッチするのに応答してポータブルメディア装置へ信号を送信するワイヤレス送信器を含む電子回路を収容する。本装置を乗物のステアリングホイールにマウントできるように、ベースセクションには、例えば、ヒンジを使用してクランプ脚が取り付けられる。ヒンジは、クランプ脚間のピッチを変えて、ステアリングホイールの種々の厚みを受け容れるように、横方向に動かすことができる。又、ステアリングホイールにクランプしたりクランプ解除したりするために弧状の動きでクランプ脚を動かすことができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、ワイヤレスユーザインターフェイス装置に係り、より詳細には、ワイヤレスリモートコントロール装置に係る。
【背景技術】
【0002】
ポータブルメディア装置は、至る所に存在する。多数の形式のポータブルメディア装置が種々の製造者により製造されている。例えば、アップル社は、iPod(登録商標)、iPhone(登録商標)及びiPad(登録商標)シリーズのポータブルメディア装置を製造している。
【0003】
ポータブルメディア装置の人気が高まるにつれて、ポータブルメディア装置を操作するための付加的な機能又は便宜性をユーザに与えるようにポータブルメディア装置とインターフェイスする種々のアクセサリも販売されている。現在提供されている人気のあるアクセサリの1つは、ポータブルメディア装置とインターフェイスするように構成された乗物内娯楽システムであり、ユーザ/ドライバは、その乗物内娯楽システムのコントロールを使用してポータブルメディア装置をコントロールすることができる。ある乗物内娯楽システムは、コントロール機能を含んでおらず、ポータブルメディアプレーヤにより与えられる情報を出力するだけである。このような乗物内娯楽システムでは、ユーザは、ポータブルメディアプレーヤそれ自体のコントロールを使用してポータブルメディアプレーヤをコントロールすることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した両形式の乗物内娯楽システムでは、ユーザ(ドライバ)は、乗物内娯楽システムのコントロール又はポータブルメディアプレーヤのコントロールを操作するために道路から目を離さなければならない。このような注意散漫は、危険であり、事故を招くことがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態は、一般的に、リモートコントロールに係る。より詳細には、本発明のある実施形態は、ポータブルメディアプレーヤをコントロールするためのステアリングホイールマウント型ワイヤレスリモートコントロールを提供する。
【0006】
本発明の実施形態は、ポータブルメディア装置(PMD)をコントロールするよう構成されたワイヤレスリモートコントロール装置を提供する。このリモートコントロール装置は、ベースセクションを備えている。このベースセクションは、リモートコントロール装置の動作を制御するための電子回路を含む。例えば、電子回路は、ユーザからの入力を検出し、その入力を解釈してユーザによる望ましい動作を検出し、そしてその望ましい動作を遂行するための適当な信号をPMDへ送信する。又、リモートコントロール装置は、ベースセクションの頂部に回転可能にマウントされるフェースプレートも含む。このフェースプレートは、ベースセクションに対して360°以上回転することができる。フェースプレートは、フェースプレートにより占有される平面の中心に直交する軸の周りで回転することができる。ある実施形態では、フェースプレートは、タッチ感知である。
【0007】
ベースセクションは、ベースセクションの底面にマウントされる1つ以上のクランプ脚を有する。それらのクランプ脚は、例えば、ヒンジを使用して、ベースセクションにマウントすることができる。クランプ脚は、種々の方向に動かすことができる。ある実施形態では、クランプ脚は、例えば、ヒンジを動かすことで、ベースセクションの底面に沿って互いに近付いたり離れたりするように横方向に動かすことができる。この横方向の動きは、クランプ脚が、異なる厚みを有するステアリングホイールを収容できるようにする。又、クランプ脚は、ベースセクションに取り付けられないクランプ脚の端が互いに近付いたり離れたりできるように弧の方向にも動かせる。この弧状の動きは、リモートコントロール装置がステアリングホイールにクランプしたり、そこからクランプ解除したりできるようにする。
【0008】
ある実施形態では、ワイヤレスリモートコントロール装置は、ブルーツース(Bluetooth(登録商標))プロトコルを使用してPMDと通信することができる。ある実施形態では、フェースプレートは、ユーザがPMDの種々のスクリーンをナビゲーションする上で助けとなるようにマーキングを含む。これらのマーキングは、特定の情報をPMDへ送信できるようにする特定のコントロール機能に関連している。又、ある実施形態では、リモートコントロール装置は、ステアリングホイールにマウントされないときに、個人に着用することもできる。ある実施形態では、リモートコントロール装置は、PMDのユーザ操作コントロールを経て利用できる機能の全部又はサブセットを与えると共に、PMDにおけるコントロールのレイアウトを真似たり複製したりすることができる。
【0009】
本発明の特徴及び効果を良く理解するために、添付図面を参照して本発明を以下に詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1A】本発明の一実施形態により乗物のステアリングホイールにマウントされたワイヤレスリモートコントロール装置を示す。
【図1B】本発明の一実施形態により乗物のステアリングホイールにマウントされたワイヤレスリモートコントロール装置を示す。
【図2】本発明の一実施形態によるリモートコントロール装置を示す。
【図3】本発明の一実施形態によるリモートコントロール装置の機能的ブロック図である。
【図4A】本発明の一実施形態によるリモートコントロール装置を示す。
【図4B】本発明の一実施形態によるリモートコントロール装置を示す。
【図5】本発明の一実施形態によるリモートコントロール装置の断面図である。
【図6】本発明の別の実施形態によるリモートコントロール装置の断面図である。
【図7】本発明の一実施形態による種々の移動軸を示すリモートコントロール装置の側面図である。
【図8A】本発明の一実施形態によるリモートコントロール装置の回転フェースプレートのポジショニングを示す。
【図8B】本発明の一実施形態によるリモートコントロール装置の回転フェースプレートのポジショニングを示す。
【図9A】本発明の一実施形態によるリモートコントロール装置のクランプ脚の動きを示す。
【図9B】本発明の一実施形態によるリモートコントロール装置のクランプ脚の動きを示す。
【図10A】本発明の一実施形態によりステアリングホイールの異なる厚みを受け容れるためのリモートコントロール装置におけるヒンジの動きを示す。
【図10B】本発明の一実施形態によりステアリングホイールの異なる厚みを受け容れるためのリモートコントロール装置におけるヒンジの動きを示す。
【図11】本発明の一実施形態によるリモートコントロール装置の底面図である。
【図12】本発明の一実施形態によるリモートコントロール装置の底面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施形態は、一般的に、ポータブルメディア装置のためのリモートコントロール装置に係る。より詳細には、本発明のある実施形態は、乗物のステアリングホイールにマウントできるワイヤレスリモートコントロールを提供する。
【0012】
ある実施形態において、リモートコントロール装置は、ベースセクションを備えている。このベースセクションは、更に、ワイヤレス送信器と、リモートコントロール装置を動作するための他のコントロール回路とを含む。タッチ感知フェースプレートがベースセクションの頂面に結合される。タッチ感知フェースプレートは、タッチ感知フェースプレートがベースセクションに対して360°以上回転できるように、ベースセクションに結合される。この点に関して「タッチ感知」とは、ユーザがフェースプレートの表面のエリアに指、鉛筆、又は他の物体、例えば、スタイラスでタッチすることにより、リモートコントロール装置と相互作用できることを意味する。
【0013】
リモートコントロール装置は、更に、ベースセクションの底面に取り付けられた1つ以上のクランプ脚も有する。このクランプ脚は、ヒンジを経て底部セクションに取り付けられる。ヒンジは、ベースセクションの底面に沿って横方向に動かすことができる。ヒンジのこの横方向移動を使用してクランプ脚間のピッチを変えることができる。又、クランプ脚は、クランプ位置にあるときにはステアリングホイールを把持し、又、クランプ解除位置にあるときにはステアリングホイールの把持を解除するように、弧の方向に動かすこともできる。ある実施形態において、リモートコントロール装置は、アクチュエータを含むクランプメカニズムと、クランプ脚を動かすための駆動メカニズムも備えている。ある実施形態では、アクチュエータは、クランプ脚の1つ以上に配置されたボタンである。駆動メカニズムは、電気的に付勢されてもよいし、機械的なものだけでもよい。アクチュエータは、クランプ動作及びクランプ解除動作を遂行するために駆動メカニズムに結合することができる。
【0014】
図1Aは、本発明の一実施形態により乗物のステアリングホイールにマウントされたリモートコントロール装置を示す。図1Aに示すように、リモートコントロール装置104は、乗物のステアリングホイール102にマウントすることができる。リモートコントロール装置104は、例えば、ケーブル110を経てアクセサリ108に通信結合されるポータブルメディア装置(PMD)106をコントロールするように構成される。リモートコントロール104は、ユーザがPMD106又はアクセサリ108と直接相互作用する必要なく、PMD106の動作をコントロールするのに使用できる。
【0015】
アクセサリ108は、乗物内娯楽システム、ステレオシステム、ポータブルビデオシステム、等である。この説明において、乗物内娯楽システムは、説明を容易にするために使用される。PMD106は、オーディオ、ビデオ、テキスト、グラフィック、等の任意の形式のメディアを再生できるポータブル電子装置である。
【0016】
リモートコントロール装置104は、PMD106の動作をコントロールすることができる。又、PMD106は、PMD106のコントロール及び/又はアクセサリ108のコントロールを使用してコントロールすることもできる。ある実施形態において、PMD106のコントロールは、それがアクセサリ108に接続された後にディスエイブルすることができる。乗物のユーザ/ドライバは、PMD106をコントロールするために道路から目を離さずにリモートコントロール装置104を容易に操作することができる。
【0017】
運転中、ユーザは、リモートコントロール装置104のコントロールを操作して、ワイヤレス通信チャンネルを経てPMD106へコマンドを送信することができる。次いで、PMD106は、コマンドを実行することができる。コマンド実行の結果は、アクセサリのスクリーン108で見ることができる。例えば、PMD106は、コマンドを実行した後にケーブル110を経てアクセサリ108にビデオ信号を送信することができる。ある実施形態では、PMD106は、ケーブル110を経てアクセサリ108へオーディオ信号を送信することができる。オーディオ信号は、乗物のスピーカを経て出力される。
【0018】
図1Bは、図1Aに示した位置とは異なるステアリングホイール102上の位置に配置されたリモートコントロール装置104を示す。リモートコントロール装置104は、ステアリングホイール102上の任意の位置に配置することができる。ステアリングホイール102上のリモートコントロール装置104の位置に基づいて、リモートコントロール装置104のフェースプレートをユーザに便利な望ましい方向に回転することができる。
【0019】
図2は、本発明の一実施形態によるリモートコントロール装置200を示す。このリモートコントロール装置200は、ベースセクション202と、フェースプレート204と、1つ以上のクランプ脚206とを備えている。ある実施形態において、ベースセクション202は、リモートコントロール装置の動作をコントロールするための電子回路を含む。この電子回路は、フェースプレートを経て受け取られるユーザ入力を受信しそして解釈するためのコントロール回路と、ポータブルメディア装置へ信号を送信するためのワイヤレス送信器とを含む。例えば、ベースセクション202に含まれる電子回路は、フェースプレート204から受け取られる情報、例えば、ユーザ入力を表すセンス信号を、PMDへ送信するための適当なコマンド信号に変換する。ベースセクション202、フェースプレート204及びクランプ脚206は、以下に詳細に述べる。
【0020】
図3は、本発明の一実施形態によるリモートコントロール装置300の機能的ブロック図である。このリモートコントロール装置300は、コントローラ302、タッチセンサ306、ワイヤレス送信器308、電源310及びアクチュエータ312を備えている。
【0021】
1つ以上の集積回路(例えば、従来のマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラ)及びその関連回路として具現化できるコントローラ302は、リモートコントロール装置300の動作をコントロールすることができる。例えば、コントローラ302は、リモートコントロール装置300とPMDとの間の通信を管理することができる。ある実施形態では、コントローラ302は、リモートコントロール装置300の動作を制御するように設計されたコントロール回路の一部分である。
【0022】
タッチセンサ306は、フェースプレート上の定義された点において接触力を検出し、測定することができる。タッチセンサ306は、フェースプレート上の所定の感知エリアに垂直な力の空間的分布を検出するように構成される。タッチセンサ306は、ユーザの触覚入力を信号に変換し、そしてその信号を、その後の解釈及び処理のためにコントローラ302へ送信する。ある実施形態では、タッチセンサ306は、リモートコントロール装置300のフェースプレートに一体化される。複数のタッチセンサをフェースプレート上の感知エリアに関連付けることができる。ある実施形態では、1つ以上のタッチセンサ(図示せず)を含むセンサ構成体がフェースプレートに結合される。タッチセンサは、指のような物体の接触、位置、及び指又は他の物体によってフェースプレートに作用される圧力を検出するように構成される。ある実施形態では、タッチセンサは、容量性感知、抵抗性感知、表面音波感知、等に基づく感知メカニズムを有する。又、タッチ感知は、歪計、力感知抵抗、荷重セル、圧力プレート、圧電トランスジューサ、等の圧力感知に基づいてもよい。ある実施形態では、センサ構成体は、フェースプレートの表面に個別のボタンを形成するようにフェースプレートの特定のエリアに配置される。例えば、図4A及び4Bのマーキング412がそのようなボタンと一致する。
【0023】
タッチセンサ306は、コントローラ302に電気的に結合され、フェースプレートによって受け取られた触覚入力を、解釈及び更なる処理のためにコントローラ302へ送信することができる。ある実施形態では、タッチセンサ306は、各タッチ点の圧力、程度及び/又は位置に関する処理データを含む複数の同時タッチ点を処理することができる。このような処理は、複数の指でのジェスチャー及び相互作用、コーディング(chording)、及び他の相互作用を容易にする。
【0024】
ワイヤレス送信器308は、コントローラ302から入力を受信しそしてPMDへ信号を通信する。その信号は、動作されたリモートコントロール装置のコントロールに関する情報を含む。情報を受信すると、PMDは、その情報を分析して、どのコントロールが動作されたか決定し、そしてそのコントロールに関連したアクションを遂行する。ワイヤレス送信器308は、ブルーツース送信器、他の高周波(RF)送信器、又は赤外線(IR)送信器のいずれか1つとして具現化することができる。又、他の適当なワイヤレス送信器を使用してもよい。
【0025】
電源310は、リモートコントロール装置300の全てのコンポーネントに電力を供給する。更に、ある実施形態では、電源310は、クランプ及びクランプ解除動作中にクランプ脚を動かすための駆動メカニズムにも電力を供給する。ある実施形態では、電源310は、バッテリであるが、他の適当な電源を使用してもよい。
【0026】
アクチュエータ312は、ボタン、スイッチ、ダイヤル、又は他のユーザ操作可能なコントロールとして実施される。アクチュエータ312は、駆動メカニズムに関連して機能して、クランプ及びクランプ解除動作を遂行する。運転中に、ユーザは、アクチュエータ312を作動し、このアクチュエータは、クランプ脚を動作するための駆動メカニズムに信号を送信する。
【0027】
上述したリモートコントロール装置300は、例示に過ぎず、変更できることに注意されたい。例えば、リモートコントロール装置300は、タッチセンサに加えて又はそれに代わって、例えば、ボタン、スイッチ、ダイヤルのような任意の形式のユーザ操作可能なコントロールを有する。
【0028】
更に、リモートコントロール装置は、ここでは、特定のブロックを参照して説明するが、それらのブロックは、説明の便宜上定義されたもので、コンポーネントパーツの特定の物理的配列を意味するものでないことを理解されたい。更に、それらブロックは、物理的に個別のコンポーネントに対応する必要はない。それらブロックは、例えば、プロセッサをプログラミングするか又は適当なコントロール回路を設けることにより種々の動作を行うように構成され、そして種々のブロックは、初期構成がどのように得られるかに基づき再構成されてもよいし、されなくてもよい。本発明の実施形態は、回路及びソフトウェアの組み合わせを使用して具現化される電子装置を含む種々の装置において実現化することができる。
【0029】
1組の実施形態において、PMD及びリモートコントロール装置は、アクセサリ通信プロトコルに基づいてコマンド及びデータを交換することによって通信することができる。1つの態様により、アクセサリ通信プロトコルは、PMDとリモートコントロール装置との間で送信されるメッセージのフォーマットを定義することができる。例えば、アクセサリ通信プロトコルは、各メッセージがヘッダ及び任意のペイロードを伴うパケットにおいて送信されることを特定する。ヘッダは、スタートインジケータ、パケットの長さ、及び受信者により処理されるコマンドのような基本的情報を与える。ペイロードは、コマンドに関連したデータを与える。ある実施形態では、関連データの量は、異なるコマンドに対して異なるものであり、あるコマンドは、可変長さペイロードを与える。
【0030】
ある実施形態では、アクセサリ通信プロトコルは、PMDとリモートコントロール装置との間のあるコア通信機能を可能にする「一般的」リンゴを含む。この一般的リンゴは、PMD及びリモートコントロール装置がそれら自体を互いに識別しそして各々がどちらのインターフェイスをサポートするか含むそれらの各能力に関する一般的な情報を与えることができるようにするコマンドを含む。又、一般的リンゴは、リモートコントロールアクセサリのアイデンティティ及び能力と称されているものを検証するためにPMDが使用できる認証コマンドも含み(又はその逆のこともある)、そしてリモートコントロール装置は、その認証が不成功であった場合には動作が阻止される。
【0031】
上述したように、リモートコントロール装置は、PMDと通信するためのワイヤレス送信器を備えている。例えば、リモートコントロール装置は、ブルーツース信号を使用してPMDと通信することができる。ある実施形態では、アクセサリ通信プロトコルコマンドは、PMDへ通信されるまで、ブルーツースパケットでカプセル化される。PMDは、ブルーツースパケットをパースし、アクセサリ通信プロトコルコマンドを抽出し、そしてコマンドにより指定されたアクションを遂行する。
【0032】
上述したように、リモートコントロール装置は、ベースセクション、フェースプレート、及び1つ以上のクランプ脚を備えている。リモートコントロール装置の機械的な態様について以下に詳細に述べる。
【0033】
図4A及び4Bは、本発明の一実施形態によるリモートコントロール装置400を示す。このリモートコントロール装置は、ベースセクション402、フェースプレート404、及び1つ以上のクランプ脚406を備える。
【0034】
ベースセクション402は、例えば、円形、楕円形、長方形、正方形、等の任意の形状である。ある実施形態では、ベースセクション402は、ある深さを有するチャンバを画成するハウジングを有する。このハウジングは、ある高さの周囲構造体450、例えば、壁を含む。ある実施形態では、チャンバの深さは、周囲構造体450の高さに等しい。ベースセクション402は、頂面及びそれとは反対の底面を有する。ある実施形態では、ベースセクション402のハウジングは、上述したように、コントロール回路と、信号をPMDへ送信するように構成されたワイヤレス送信器(図示せず)とを包囲する。ある実施形態では、ベースセクション402のハウジングは、アルミニウムのような適当な金属で形成できるが、プラスチック、複合材料、ガラス、等の他の適当な材料も使用できる。
【0035】
図5は、本発明の一実施形態によるベースセクション500及びフェースプレート504を示すリモートコントロール装置の断面図である。クランプ脚は、明瞭化のために、図示されていない。ベースセクション500は、背面502も含む。ある高さを有する周囲構造体550が背面502に取り付けられる。周囲構造体550及び背面502は、一緒に、チャンバ551を画成し、このチャンバは、コントロール回路506(例えば、図3のコントローラ302)及びワイヤレス送信器508(例えば、図3のワイヤレス送信器308)を収容することができる。フェースプレート504をコントロール回路506及びワイヤレス送信器508と常時電気的通信できるように、フェースプレート504は、ベースセクションの頂部に回転可能に結合される。
【0036】
図6は、本発明の別の実施形態によるリモートコントロール装置の断面図である。クランプ脚は、明瞭化のために図示されていない。この実施形態では、ベースセクション600は、背面602、及びこの背面602に取り付けられた保持構造体650を含む。背面602及び保持構造体650は、開口651を画成する。フェースプレートユニット604は、この開口651に取り外し可能に配置される。ある実施形態では、フェースプレートユニット604は、ベースプレート606、及びある高さを有する周囲構造体610を含む。フェースプレート608を周囲構造体610に結合してエンクロージャーが形成される。コントロール回路612(例えば、図3のコントローラ302)及びワイヤレス送信器614(例えば、図3のワイヤレス送信器308)をこのエンクロージャー内に配置することができる。フェースプレートユニット604は、開口651内で自由に回転することができる。ある実施形態では、フェースプレートユニット604は、フェースプレート608により占有された平面の中心に直交する軸の周りで回転することができる。ある実施形態では、ベースセクション500(又は600)は、アルミニウムのような適当な金属で形成できるが、プラスチック、複合材料、ガラス、等の他の適当な材料も使用できる。
【0037】
又、リモートコントロール装置は、上述したようなフェースプレートを含むこともできる。再び、図4A及び4Bを参照すれば、本発明の一実施形態において、フェースプレート404は、そのフェースプレート404の縁が周囲構造体450の上縁と平らになるか又はそれより若干上に延びるように、ベースセクション402の頂面に結合される。ある実施形態では、フェースプレート404は、ユーザが指定の位置でフェースプレート404の表面にタッチしてPMDへ信号を送信できるようにタッチ感知である。ある実施形態では、フェースプレート404は、1つ以上のマーキング412を含むことができる。マーキング412は、ユーザが関連コントロール機能をアクチベートするためにタッチできる位置の可視指示をフェースプレート404の表面上に与えることができる。ある実施形態では、フェースプレート404は、アルミニウムのような適当な金属で形成できるが、プラスチック、複合材料、ガラス、等の他の適当な材料も使用できる。
【0038】
上述したように、フェースプレート404は、タッチ感知である。ある実施形態では、タッチセンサをフェースプレート404に直接一体化して、タッチ感知フェースプレートを形成することができる。ある実施形態では、フェースプレート404全体がタッチ感知である。他の実施形態では、フェースプレート404の選択された部分がタッチ感知である。ある実施形態では、フェースプレート404の表面に個別のボタンを形成するためにフェースプレート404の特定のエリアにタッチセンサを配置することができる。例えば、マーキング412は、このようなボタンに一致する。
【0039】
フェースプレート404は、フェースプレート404により受け取られた触覚入力を、解釈及び更なる処理のために電子回路へ送信できるように、ベースセクション402の電子回路に電気的に結合される。例えば、「再生」のマーキング412が存在する位置においてユーザがフェースプレート404にタッチした場合に、フェースプレート404は、ユーザがタッチした位置に関する情報をリモートコントロール装置の電子回路へ送信することができる。電子回路は、その情報を解釈して、ユーザがPMD上の選択されたメディアアイテムを再生したいことを決定する。その後、ベースセクション402の送信器は、PMDへ適当な信号を送信する。PMDは、その信号を解釈し、その信号に基づいてアクションを実行する。
【0040】
ある実施形態では、フェースプレート404は、ベースセクション402に対して回転するように構成される。図7は、本発明の一実施形態によるリモートコントロール装置の側面図である。ある実施形態において、フェースプレート704は、そのフェースプレート704により占有される平面の中心に直交する軸718の周りで回転することができる(矢印701)。従って、フェースプレート704は、ステアリングホイール上のリモートコントロール装置の位置に関わらず、回転経路に沿ってどのようにも方向付けすることができる。
【0041】
図8A及び8Bは、本発明の一実施形態によりフェースプレートをどのように回転できるかの一例を示す。図8A及び8Bに示すように、フェースプレート804は、フェースプレート上のマーキングをベースセクションに対して任意の方向に向けるように回転することができる。図8Aにおいて、フェースプレート804の「メニュー」マーキングは、矢印Nに平行な方向とされ、一方、図8Bにおいて、「メニュー」マーキングは、矢印Nに対してある角度に方向付けられる。矢印Nに対するベースセクション及びクランプ脚の方向は、図8A及び8Bにおいて同じであることに注意されたい。ある実施形態では、フェースプレート804は、時計方向又は反時計方向に回転することができる。ある実施形態では、フェースプレートは、360°以上にわたって回転することができる。他の実施形態では、回転は、中心のスタート位置から、例えば、±180°に制限される。
【0042】
図4A及び4Bに戻ると、ある実施形態では、フェースプレート404は、複数のセクションに分割される。例えば、フェースプレート404は、外側セクション414及び内側セクション416を有する。この例では、マーキング412は、外側セクション414に配置される。ある実施形態では、外側セクション414は、上述したように、ベースセクション404に対して回転することができ、そして内側セクション416は、固定である。このような例において、内側セクション416は、押圧可能及び/又はタッチ感知であり、外側セクション414を使用してアイテムを選択した後にアイテムの選択を確認するのに使用される。一実施形態において、フェースプレート404は、アップル社により製造されたポータブルメディアプレーヤのiPod(登録商標)ラインに設けられた「クリックホイール」インターフェイスと同様の見掛け及び感触を与える。
【0043】
リモートコントロール装置は、更に、そのリモートコントロール装置をステアリングホイールにマウントするためのクランプ脚を備えている。このクランプ脚は、ステアリングホイールにクランプしたりクランプ解除したりするように動かすことができる。説明上、クランプ動作は、クランプ脚を弧の方向に互いに近付けてステアリングホイールを把持する動作であり、そしてクランプ解除動作は、クランプ脚を弧の方向に互いに離れさせて、ステアリングホイールの把持を解除する動作である。図4A及び4Bに戻ると、クランプ脚406は、その一端が、例えば、1つ以上のヒンジ410を使用してベースセクション402の下面に取り付けられ、そしてベースセクション402から垂直方向に延びる。ある実施形態では、ヒンジ410は、ベースセクション402に配置されたトラック451に接続される。ヒンジ410は、クランプ脚406が弧の方向に動けるようにする。又、クランプ脚は、ヒンジ410を移動することにより横方向に動くこともできる。ある実施形態では、クランプ脚406及びヒンジ410は、アルミニウムのような適当な金属で形成できるが、プラスチック、複合材料、ガラスファイバ、等の他の適当な材料も使用できる。
【0044】
上述したように、クランプ脚406は、弧の方向に動くことができる。図7は、本発明の一実施形態によるクランプ脚706の弧状の動きを示す。図7に示すように、クランプ脚706は、方向722に沿って弧状に動くことができる。クランプ脚706の弧状の動きは、リモートコントロール装置がステアリングホイールを把持したりステアリングホイールの把持を解除したりできるようにする。換言すれば、方向722に沿った弧状の動きは、クランプ動作又はクランプ解除動作を生じさせる。
【0045】
図9A及び9Bは、本発明の一実施形態により、各々、クランプ動作中及びクランプ解除動作中のクランプ脚902の弧状の動きを示す。図9Aに示すように、クランプ脚902は、ステアリングホイール904を把持するように互いに接近する。図9Bにおいて、クランプ脚902は、ステアリングホイール904の把持を解除するように互いに離れる。リモートコントロール装置をステアリングホイール904にクランプするか、又はリモートコントロール装置をステアリングホイール904からクランプ解除するために、クランプ脚902は、弧の方向(矢印922)に動くことができる。ヒンジ906は、クランプ脚902が弧の方向に動けるようにする。例えば、リモートコントロール装置をステアリングホイール904の周りにクランプするために、クランプ脚902は、例えば、図9Aに示すように、弧の方向(矢印922)に互いに接近することができる。又、リモートコントロール装置をステアリングホイール904からクランプ解除するために、クランプ脚902は、例えば、図9Bに示すように、弧の方向に互いに離れることができる。
【0046】
上述したように、クランプ脚は、例えば、ヒンジを移動することにより横方向に動かすこともできる。図7に戻ると、クランプ脚706は、ベースセクション702の底面に沿ってヒンジを移動することにより横方向720に動かすことができる。ある実施形態では、ヒンジは、トラック、例えば、図4Aのトラック451に沿って横方向に移動することができる。ある実施形態では、横方向720に沿ったヒンジの移動は、リモートコントロール装置がステアリングホイールの種々の厚みを受け容れられるようにする。
【0047】
図10A及び10Bは、本発明の一実施形態により2つの異なる厚みのステアリングホイールを受け容れるリモートコントロール装置を示す。図10Aに示すように、ヒンジ1004は、トラック1002の各端に配置されて、クランプ脚1010間に最大ピッチを生じる。その結果、リモートコントロール装置は、第1の厚みを有するステアリングホイール1006を収容することができる。第1の厚みより小さい第2の厚みを有するステアリングホイール1008にリモートコントロール装置をマウントすべきときには、図10Bに示すように、ヒンジ1004をトラック1002に沿って横方向に互いに近付け、細いステアリングホイール1008を収容することができる。ある実施形態では、ヒンジ1004のこの横方向移動は、純粋に機械的に達成することができる。
【0048】
図4A及び4Bに戻ると、ある実施形態において、リモートコントロール装置は、1つ以上のアクチュエータ408も備えている。ある実施形態では、アクチュエータ408が各クランプ脚に配置される。他の実施形態では、単一のアクチュエータ408が単一のクランプ脚に配置され、全てのクランプ脚の動きをコントロールする。アクチュエータ408は、これを押してクランプ脚406の弧状の動きをアクチベートできるボタンである。ある実施形態では、アクチュエータ408は、ダイヤル、スイッチ、又は他のユーザ操作可能なコントロールである。ある実施形態では、アクチュエータ408は、駆動メカニズム(図示せず)に結合される。アクチュエータ408がアクチベートされると、クランプ動作又はクランプ解除動作を開始することを駆動メカニズムに信号することができる。換言すれば、アクチュエータ408をアクチベートすると、クランプ脚の弧状の動きを生じさせる。例えば、アクチュエータ408を一度アクチベートすると、駆動メカニズムがアクチベートされて、クランプ脚406を弧の方向に互いに近付け、クランプ動作を行う。リモートコントロール装置が「クランプ」状態にあるとき、アクチュエータ408を再びアクチベートすると、駆動メカニズムがクランプ脚406を弧の方向に離れさせ、リモートコントロール装置を「クランプ解除」させる。従って、アクチュエータ408をアクチベートすることで、クランプ脚を「クランプ」状態と「クランプ解除」状態との間でトグルすることができる。
【0049】
ある実施形態では、クランプ及びクランプ解除動作は、純粋な機械的なものである。例えば、アクチュエータ408をアクチベートすると、スプリングが係合されるか又は解除されて、クランプ脚406が互いに近付くか又は互いに離れる。他の実施形態では、クランプ及びクランプ解除動作は、電気的に付勢される駆動メカニズムで遂行することができる。この機能を与えるために適当な駆動メカニズムを適応させることができる。
【0050】
図11は、本発明の実施形態によるリモートコントロール装置の底面図である。ベースセクションの下面1102にトラック1110が取り付けられるか又は形成される。クランプ脚1104は、ヒンジ1112を経てトラック1110に取り付けられる。1つ以上のアクチュエータ1106、例えば、ボタンがクランプ脚1104に配置される。
【0051】
図12は、本発明の実施形態によるリモートコントロール装置の底部斜視図である。カバープレート1204は、例えば、ベースセクション内にバッテリ(又は他の電源)1206をインストールするか又はベースセクションに配置されたコンポーネントを交換するために開口1202を経てベースセクションにアクセスすることができる。
【0052】
本発明の実施形態は、専用のコンポーネント及び/又はプログラム可能なプロセッサ及び/又は他のプログラム可能な装置の組み合わせを使用して実現することができる。ここに述べる種々のプロセスは、同じプロセッサで具現化されるか又は異なるプロセッサの組み合わせで具現化される。従って、コンポーネントが、ある動作を遂行するように構成されると述べられた場合には、そのような構成は、例えば、動作を遂行するように電子回路を設計するか、動作を遂行するようにプログラム可能な電子回路(マイクロプロセッサのような)をプログラムするか、又はその組み合わせにより、達成される。プロセスは、これに限定されないがプロセス間通信のための従来の技術を含む種々の技術を使用して通信することができ、そしてプロセスの異なる対が異なる技術を使用してもよく、又、プロセスの同じ対が異なる時間に異なる技術を使用してもよい。更に、上述した実施形態は、特定のハードウェア及びソフトウェアコンポーネントを参照したが、当業者であれば、ハードウェア及び/又はソフトウェアコンポーネントの異なる組み合わせを使用してもよく、そしてハードウェアで具現化されると述べられた特定の動作がソフトウェアで具現化されてもよく、又はその逆が行われてもよいことが明らかであろう。
【0053】
従って、特定の実施形態について本発明を説明したが、本発明は、特許請求の範囲内でなされる全ての変更及び等効物を網羅することが明らかであろう。
【符号の説明】
【0054】
102:ステアリングホイール
104:リモートコントロール装置
106:ポータブルメディア装置(PMD)
108:アクセサリ
110:ケーブル
200:リモートコントロール装置
202:ベースセクション
204:フェースプレート
206:クランプ脚
302:コントローラ
306:タッチセンサ
308:ワイヤレス送信器
310:電源
312:アクチュエータ
400:リモートコントロール装置
402:ベースセクション
404:フェースプレート
406:クランプ脚
450:周囲構造体
500:ベースセクション
502:背面
504:フェースプレート
506:コントロール回路
508:ワイヤレス送信器
550:周囲構造体
551:チャンバ
600:ベースセクション
602:背面
604:フェースプレートユニット
606:ベースプレート
608:フェースプレート
610:周囲構造体
612:コントロール回路
614:ワイヤレス送信器
650:保持構造体
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、ワイヤレスユーザインターフェイス装置に係り、より詳細には、ワイヤレスリモートコントロール装置に係る。
【背景技術】
【0002】
ポータブルメディア装置は、至る所に存在する。多数の形式のポータブルメディア装置が種々の製造者により製造されている。例えば、アップル社は、iPod(登録商標)、iPhone(登録商標)及びiPad(登録商標)シリーズのポータブルメディア装置を製造している。
【0003】
ポータブルメディア装置の人気が高まるにつれて、ポータブルメディア装置を操作するための付加的な機能又は便宜性をユーザに与えるようにポータブルメディア装置とインターフェイスする種々のアクセサリも販売されている。現在提供されている人気のあるアクセサリの1つは、ポータブルメディア装置とインターフェイスするように構成された乗物内娯楽システムであり、ユーザ/ドライバは、その乗物内娯楽システムのコントロールを使用してポータブルメディア装置をコントロールすることができる。ある乗物内娯楽システムは、コントロール機能を含んでおらず、ポータブルメディアプレーヤにより与えられる情報を出力するだけである。このような乗物内娯楽システムでは、ユーザは、ポータブルメディアプレーヤそれ自体のコントロールを使用してポータブルメディアプレーヤをコントロールすることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した両形式の乗物内娯楽システムでは、ユーザ(ドライバ)は、乗物内娯楽システムのコントロール又はポータブルメディアプレーヤのコントロールを操作するために道路から目を離さなければならない。このような注意散漫は、危険であり、事故を招くことがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態は、一般的に、リモートコントロールに係る。より詳細には、本発明のある実施形態は、ポータブルメディアプレーヤをコントロールするためのステアリングホイールマウント型ワイヤレスリモートコントロールを提供する。
【0006】
本発明の実施形態は、ポータブルメディア装置(PMD)をコントロールするよう構成されたワイヤレスリモートコントロール装置を提供する。このリモートコントロール装置は、ベースセクションを備えている。このベースセクションは、リモートコントロール装置の動作を制御するための電子回路を含む。例えば、電子回路は、ユーザからの入力を検出し、その入力を解釈してユーザによる望ましい動作を検出し、そしてその望ましい動作を遂行するための適当な信号をPMDへ送信する。又、リモートコントロール装置は、ベースセクションの頂部に回転可能にマウントされるフェースプレートも含む。このフェースプレートは、ベースセクションに対して360°以上回転することができる。フェースプレートは、フェースプレートにより占有される平面の中心に直交する軸の周りで回転することができる。ある実施形態では、フェースプレートは、タッチ感知である。
【0007】
ベースセクションは、ベースセクションの底面にマウントされる1つ以上のクランプ脚を有する。それらのクランプ脚は、例えば、ヒンジを使用して、ベースセクションにマウントすることができる。クランプ脚は、種々の方向に動かすことができる。ある実施形態では、クランプ脚は、例えば、ヒンジを動かすことで、ベースセクションの底面に沿って互いに近付いたり離れたりするように横方向に動かすことができる。この横方向の動きは、クランプ脚が、異なる厚みを有するステアリングホイールを収容できるようにする。又、クランプ脚は、ベースセクションに取り付けられないクランプ脚の端が互いに近付いたり離れたりできるように弧の方向にも動かせる。この弧状の動きは、リモートコントロール装置がステアリングホイールにクランプしたり、そこからクランプ解除したりできるようにする。
【0008】
ある実施形態では、ワイヤレスリモートコントロール装置は、ブルーツース(Bluetooth(登録商標))プロトコルを使用してPMDと通信することができる。ある実施形態では、フェースプレートは、ユーザがPMDの種々のスクリーンをナビゲーションする上で助けとなるようにマーキングを含む。これらのマーキングは、特定の情報をPMDへ送信できるようにする特定のコントロール機能に関連している。又、ある実施形態では、リモートコントロール装置は、ステアリングホイールにマウントされないときに、個人に着用することもできる。ある実施形態では、リモートコントロール装置は、PMDのユーザ操作コントロールを経て利用できる機能の全部又はサブセットを与えると共に、PMDにおけるコントロールのレイアウトを真似たり複製したりすることができる。
【0009】
本発明の特徴及び効果を良く理解するために、添付図面を参照して本発明を以下に詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1A】本発明の一実施形態により乗物のステアリングホイールにマウントされたワイヤレスリモートコントロール装置を示す。
【図1B】本発明の一実施形態により乗物のステアリングホイールにマウントされたワイヤレスリモートコントロール装置を示す。
【図2】本発明の一実施形態によるリモートコントロール装置を示す。
【図3】本発明の一実施形態によるリモートコントロール装置の機能的ブロック図である。
【図4A】本発明の一実施形態によるリモートコントロール装置を示す。
【図4B】本発明の一実施形態によるリモートコントロール装置を示す。
【図5】本発明の一実施形態によるリモートコントロール装置の断面図である。
【図6】本発明の別の実施形態によるリモートコントロール装置の断面図である。
【図7】本発明の一実施形態による種々の移動軸を示すリモートコントロール装置の側面図である。
【図8A】本発明の一実施形態によるリモートコントロール装置の回転フェースプレートのポジショニングを示す。
【図8B】本発明の一実施形態によるリモートコントロール装置の回転フェースプレートのポジショニングを示す。
【図9A】本発明の一実施形態によるリモートコントロール装置のクランプ脚の動きを示す。
【図9B】本発明の一実施形態によるリモートコントロール装置のクランプ脚の動きを示す。
【図10A】本発明の一実施形態によりステアリングホイールの異なる厚みを受け容れるためのリモートコントロール装置におけるヒンジの動きを示す。
【図10B】本発明の一実施形態によりステアリングホイールの異なる厚みを受け容れるためのリモートコントロール装置におけるヒンジの動きを示す。
【図11】本発明の一実施形態によるリモートコントロール装置の底面図である。
【図12】本発明の一実施形態によるリモートコントロール装置の底面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施形態は、一般的に、ポータブルメディア装置のためのリモートコントロール装置に係る。より詳細には、本発明のある実施形態は、乗物のステアリングホイールにマウントできるワイヤレスリモートコントロールを提供する。
【0012】
ある実施形態において、リモートコントロール装置は、ベースセクションを備えている。このベースセクションは、更に、ワイヤレス送信器と、リモートコントロール装置を動作するための他のコントロール回路とを含む。タッチ感知フェースプレートがベースセクションの頂面に結合される。タッチ感知フェースプレートは、タッチ感知フェースプレートがベースセクションに対して360°以上回転できるように、ベースセクションに結合される。この点に関して「タッチ感知」とは、ユーザがフェースプレートの表面のエリアに指、鉛筆、又は他の物体、例えば、スタイラスでタッチすることにより、リモートコントロール装置と相互作用できることを意味する。
【0013】
リモートコントロール装置は、更に、ベースセクションの底面に取り付けられた1つ以上のクランプ脚も有する。このクランプ脚は、ヒンジを経て底部セクションに取り付けられる。ヒンジは、ベースセクションの底面に沿って横方向に動かすことができる。ヒンジのこの横方向移動を使用してクランプ脚間のピッチを変えることができる。又、クランプ脚は、クランプ位置にあるときにはステアリングホイールを把持し、又、クランプ解除位置にあるときにはステアリングホイールの把持を解除するように、弧の方向に動かすこともできる。ある実施形態において、リモートコントロール装置は、アクチュエータを含むクランプメカニズムと、クランプ脚を動かすための駆動メカニズムも備えている。ある実施形態では、アクチュエータは、クランプ脚の1つ以上に配置されたボタンである。駆動メカニズムは、電気的に付勢されてもよいし、機械的なものだけでもよい。アクチュエータは、クランプ動作及びクランプ解除動作を遂行するために駆動メカニズムに結合することができる。
【0014】
図1Aは、本発明の一実施形態により乗物のステアリングホイールにマウントされたリモートコントロール装置を示す。図1Aに示すように、リモートコントロール装置104は、乗物のステアリングホイール102にマウントすることができる。リモートコントロール装置104は、例えば、ケーブル110を経てアクセサリ108に通信結合されるポータブルメディア装置(PMD)106をコントロールするように構成される。リモートコントロール104は、ユーザがPMD106又はアクセサリ108と直接相互作用する必要なく、PMD106の動作をコントロールするのに使用できる。
【0015】
アクセサリ108は、乗物内娯楽システム、ステレオシステム、ポータブルビデオシステム、等である。この説明において、乗物内娯楽システムは、説明を容易にするために使用される。PMD106は、オーディオ、ビデオ、テキスト、グラフィック、等の任意の形式のメディアを再生できるポータブル電子装置である。
【0016】
リモートコントロール装置104は、PMD106の動作をコントロールすることができる。又、PMD106は、PMD106のコントロール及び/又はアクセサリ108のコントロールを使用してコントロールすることもできる。ある実施形態において、PMD106のコントロールは、それがアクセサリ108に接続された後にディスエイブルすることができる。乗物のユーザ/ドライバは、PMD106をコントロールするために道路から目を離さずにリモートコントロール装置104を容易に操作することができる。
【0017】
運転中、ユーザは、リモートコントロール装置104のコントロールを操作して、ワイヤレス通信チャンネルを経てPMD106へコマンドを送信することができる。次いで、PMD106は、コマンドを実行することができる。コマンド実行の結果は、アクセサリのスクリーン108で見ることができる。例えば、PMD106は、コマンドを実行した後にケーブル110を経てアクセサリ108にビデオ信号を送信することができる。ある実施形態では、PMD106は、ケーブル110を経てアクセサリ108へオーディオ信号を送信することができる。オーディオ信号は、乗物のスピーカを経て出力される。
【0018】
図1Bは、図1Aに示した位置とは異なるステアリングホイール102上の位置に配置されたリモートコントロール装置104を示す。リモートコントロール装置104は、ステアリングホイール102上の任意の位置に配置することができる。ステアリングホイール102上のリモートコントロール装置104の位置に基づいて、リモートコントロール装置104のフェースプレートをユーザに便利な望ましい方向に回転することができる。
【0019】
図2は、本発明の一実施形態によるリモートコントロール装置200を示す。このリモートコントロール装置200は、ベースセクション202と、フェースプレート204と、1つ以上のクランプ脚206とを備えている。ある実施形態において、ベースセクション202は、リモートコントロール装置の動作をコントロールするための電子回路を含む。この電子回路は、フェースプレートを経て受け取られるユーザ入力を受信しそして解釈するためのコントロール回路と、ポータブルメディア装置へ信号を送信するためのワイヤレス送信器とを含む。例えば、ベースセクション202に含まれる電子回路は、フェースプレート204から受け取られる情報、例えば、ユーザ入力を表すセンス信号を、PMDへ送信するための適当なコマンド信号に変換する。ベースセクション202、フェースプレート204及びクランプ脚206は、以下に詳細に述べる。
【0020】
図3は、本発明の一実施形態によるリモートコントロール装置300の機能的ブロック図である。このリモートコントロール装置300は、コントローラ302、タッチセンサ306、ワイヤレス送信器308、電源310及びアクチュエータ312を備えている。
【0021】
1つ以上の集積回路(例えば、従来のマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラ)及びその関連回路として具現化できるコントローラ302は、リモートコントロール装置300の動作をコントロールすることができる。例えば、コントローラ302は、リモートコントロール装置300とPMDとの間の通信を管理することができる。ある実施形態では、コントローラ302は、リモートコントロール装置300の動作を制御するように設計されたコントロール回路の一部分である。
【0022】
タッチセンサ306は、フェースプレート上の定義された点において接触力を検出し、測定することができる。タッチセンサ306は、フェースプレート上の所定の感知エリアに垂直な力の空間的分布を検出するように構成される。タッチセンサ306は、ユーザの触覚入力を信号に変換し、そしてその信号を、その後の解釈及び処理のためにコントローラ302へ送信する。ある実施形態では、タッチセンサ306は、リモートコントロール装置300のフェースプレートに一体化される。複数のタッチセンサをフェースプレート上の感知エリアに関連付けることができる。ある実施形態では、1つ以上のタッチセンサ(図示せず)を含むセンサ構成体がフェースプレートに結合される。タッチセンサは、指のような物体の接触、位置、及び指又は他の物体によってフェースプレートに作用される圧力を検出するように構成される。ある実施形態では、タッチセンサは、容量性感知、抵抗性感知、表面音波感知、等に基づく感知メカニズムを有する。又、タッチ感知は、歪計、力感知抵抗、荷重セル、圧力プレート、圧電トランスジューサ、等の圧力感知に基づいてもよい。ある実施形態では、センサ構成体は、フェースプレートの表面に個別のボタンを形成するようにフェースプレートの特定のエリアに配置される。例えば、図4A及び4Bのマーキング412がそのようなボタンと一致する。
【0023】
タッチセンサ306は、コントローラ302に電気的に結合され、フェースプレートによって受け取られた触覚入力を、解釈及び更なる処理のためにコントローラ302へ送信することができる。ある実施形態では、タッチセンサ306は、各タッチ点の圧力、程度及び/又は位置に関する処理データを含む複数の同時タッチ点を処理することができる。このような処理は、複数の指でのジェスチャー及び相互作用、コーディング(chording)、及び他の相互作用を容易にする。
【0024】
ワイヤレス送信器308は、コントローラ302から入力を受信しそしてPMDへ信号を通信する。その信号は、動作されたリモートコントロール装置のコントロールに関する情報を含む。情報を受信すると、PMDは、その情報を分析して、どのコントロールが動作されたか決定し、そしてそのコントロールに関連したアクションを遂行する。ワイヤレス送信器308は、ブルーツース送信器、他の高周波(RF)送信器、又は赤外線(IR)送信器のいずれか1つとして具現化することができる。又、他の適当なワイヤレス送信器を使用してもよい。
【0025】
電源310は、リモートコントロール装置300の全てのコンポーネントに電力を供給する。更に、ある実施形態では、電源310は、クランプ及びクランプ解除動作中にクランプ脚を動かすための駆動メカニズムにも電力を供給する。ある実施形態では、電源310は、バッテリであるが、他の適当な電源を使用してもよい。
【0026】
アクチュエータ312は、ボタン、スイッチ、ダイヤル、又は他のユーザ操作可能なコントロールとして実施される。アクチュエータ312は、駆動メカニズムに関連して機能して、クランプ及びクランプ解除動作を遂行する。運転中に、ユーザは、アクチュエータ312を作動し、このアクチュエータは、クランプ脚を動作するための駆動メカニズムに信号を送信する。
【0027】
上述したリモートコントロール装置300は、例示に過ぎず、変更できることに注意されたい。例えば、リモートコントロール装置300は、タッチセンサに加えて又はそれに代わって、例えば、ボタン、スイッチ、ダイヤルのような任意の形式のユーザ操作可能なコントロールを有する。
【0028】
更に、リモートコントロール装置は、ここでは、特定のブロックを参照して説明するが、それらのブロックは、説明の便宜上定義されたもので、コンポーネントパーツの特定の物理的配列を意味するものでないことを理解されたい。更に、それらブロックは、物理的に個別のコンポーネントに対応する必要はない。それらブロックは、例えば、プロセッサをプログラミングするか又は適当なコントロール回路を設けることにより種々の動作を行うように構成され、そして種々のブロックは、初期構成がどのように得られるかに基づき再構成されてもよいし、されなくてもよい。本発明の実施形態は、回路及びソフトウェアの組み合わせを使用して具現化される電子装置を含む種々の装置において実現化することができる。
【0029】
1組の実施形態において、PMD及びリモートコントロール装置は、アクセサリ通信プロトコルに基づいてコマンド及びデータを交換することによって通信することができる。1つの態様により、アクセサリ通信プロトコルは、PMDとリモートコントロール装置との間で送信されるメッセージのフォーマットを定義することができる。例えば、アクセサリ通信プロトコルは、各メッセージがヘッダ及び任意のペイロードを伴うパケットにおいて送信されることを特定する。ヘッダは、スタートインジケータ、パケットの長さ、及び受信者により処理されるコマンドのような基本的情報を与える。ペイロードは、コマンドに関連したデータを与える。ある実施形態では、関連データの量は、異なるコマンドに対して異なるものであり、あるコマンドは、可変長さペイロードを与える。
【0030】
ある実施形態では、アクセサリ通信プロトコルは、PMDとリモートコントロール装置との間のあるコア通信機能を可能にする「一般的」リンゴを含む。この一般的リンゴは、PMD及びリモートコントロール装置がそれら自体を互いに識別しそして各々がどちらのインターフェイスをサポートするか含むそれらの各能力に関する一般的な情報を与えることができるようにするコマンドを含む。又、一般的リンゴは、リモートコントロールアクセサリのアイデンティティ及び能力と称されているものを検証するためにPMDが使用できる認証コマンドも含み(又はその逆のこともある)、そしてリモートコントロール装置は、その認証が不成功であった場合には動作が阻止される。
【0031】
上述したように、リモートコントロール装置は、PMDと通信するためのワイヤレス送信器を備えている。例えば、リモートコントロール装置は、ブルーツース信号を使用してPMDと通信することができる。ある実施形態では、アクセサリ通信プロトコルコマンドは、PMDへ通信されるまで、ブルーツースパケットでカプセル化される。PMDは、ブルーツースパケットをパースし、アクセサリ通信プロトコルコマンドを抽出し、そしてコマンドにより指定されたアクションを遂行する。
【0032】
上述したように、リモートコントロール装置は、ベースセクション、フェースプレート、及び1つ以上のクランプ脚を備えている。リモートコントロール装置の機械的な態様について以下に詳細に述べる。
【0033】
図4A及び4Bは、本発明の一実施形態によるリモートコントロール装置400を示す。このリモートコントロール装置は、ベースセクション402、フェースプレート404、及び1つ以上のクランプ脚406を備える。
【0034】
ベースセクション402は、例えば、円形、楕円形、長方形、正方形、等の任意の形状である。ある実施形態では、ベースセクション402は、ある深さを有するチャンバを画成するハウジングを有する。このハウジングは、ある高さの周囲構造体450、例えば、壁を含む。ある実施形態では、チャンバの深さは、周囲構造体450の高さに等しい。ベースセクション402は、頂面及びそれとは反対の底面を有する。ある実施形態では、ベースセクション402のハウジングは、上述したように、コントロール回路と、信号をPMDへ送信するように構成されたワイヤレス送信器(図示せず)とを包囲する。ある実施形態では、ベースセクション402のハウジングは、アルミニウムのような適当な金属で形成できるが、プラスチック、複合材料、ガラス、等の他の適当な材料も使用できる。
【0035】
図5は、本発明の一実施形態によるベースセクション500及びフェースプレート504を示すリモートコントロール装置の断面図である。クランプ脚は、明瞭化のために、図示されていない。ベースセクション500は、背面502も含む。ある高さを有する周囲構造体550が背面502に取り付けられる。周囲構造体550及び背面502は、一緒に、チャンバ551を画成し、このチャンバは、コントロール回路506(例えば、図3のコントローラ302)及びワイヤレス送信器508(例えば、図3のワイヤレス送信器308)を収容することができる。フェースプレート504をコントロール回路506及びワイヤレス送信器508と常時電気的通信できるように、フェースプレート504は、ベースセクションの頂部に回転可能に結合される。
【0036】
図6は、本発明の別の実施形態によるリモートコントロール装置の断面図である。クランプ脚は、明瞭化のために図示されていない。この実施形態では、ベースセクション600は、背面602、及びこの背面602に取り付けられた保持構造体650を含む。背面602及び保持構造体650は、開口651を画成する。フェースプレートユニット604は、この開口651に取り外し可能に配置される。ある実施形態では、フェースプレートユニット604は、ベースプレート606、及びある高さを有する周囲構造体610を含む。フェースプレート608を周囲構造体610に結合してエンクロージャーが形成される。コントロール回路612(例えば、図3のコントローラ302)及びワイヤレス送信器614(例えば、図3のワイヤレス送信器308)をこのエンクロージャー内に配置することができる。フェースプレートユニット604は、開口651内で自由に回転することができる。ある実施形態では、フェースプレートユニット604は、フェースプレート608により占有された平面の中心に直交する軸の周りで回転することができる。ある実施形態では、ベースセクション500(又は600)は、アルミニウムのような適当な金属で形成できるが、プラスチック、複合材料、ガラス、等の他の適当な材料も使用できる。
【0037】
又、リモートコントロール装置は、上述したようなフェースプレートを含むこともできる。再び、図4A及び4Bを参照すれば、本発明の一実施形態において、フェースプレート404は、そのフェースプレート404の縁が周囲構造体450の上縁と平らになるか又はそれより若干上に延びるように、ベースセクション402の頂面に結合される。ある実施形態では、フェースプレート404は、ユーザが指定の位置でフェースプレート404の表面にタッチしてPMDへ信号を送信できるようにタッチ感知である。ある実施形態では、フェースプレート404は、1つ以上のマーキング412を含むことができる。マーキング412は、ユーザが関連コントロール機能をアクチベートするためにタッチできる位置の可視指示をフェースプレート404の表面上に与えることができる。ある実施形態では、フェースプレート404は、アルミニウムのような適当な金属で形成できるが、プラスチック、複合材料、ガラス、等の他の適当な材料も使用できる。
【0038】
上述したように、フェースプレート404は、タッチ感知である。ある実施形態では、タッチセンサをフェースプレート404に直接一体化して、タッチ感知フェースプレートを形成することができる。ある実施形態では、フェースプレート404全体がタッチ感知である。他の実施形態では、フェースプレート404の選択された部分がタッチ感知である。ある実施形態では、フェースプレート404の表面に個別のボタンを形成するためにフェースプレート404の特定のエリアにタッチセンサを配置することができる。例えば、マーキング412は、このようなボタンに一致する。
【0039】
フェースプレート404は、フェースプレート404により受け取られた触覚入力を、解釈及び更なる処理のために電子回路へ送信できるように、ベースセクション402の電子回路に電気的に結合される。例えば、「再生」のマーキング412が存在する位置においてユーザがフェースプレート404にタッチした場合に、フェースプレート404は、ユーザがタッチした位置に関する情報をリモートコントロール装置の電子回路へ送信することができる。電子回路は、その情報を解釈して、ユーザがPMD上の選択されたメディアアイテムを再生したいことを決定する。その後、ベースセクション402の送信器は、PMDへ適当な信号を送信する。PMDは、その信号を解釈し、その信号に基づいてアクションを実行する。
【0040】
ある実施形態では、フェースプレート404は、ベースセクション402に対して回転するように構成される。図7は、本発明の一実施形態によるリモートコントロール装置の側面図である。ある実施形態において、フェースプレート704は、そのフェースプレート704により占有される平面の中心に直交する軸718の周りで回転することができる(矢印701)。従って、フェースプレート704は、ステアリングホイール上のリモートコントロール装置の位置に関わらず、回転経路に沿ってどのようにも方向付けすることができる。
【0041】
図8A及び8Bは、本発明の一実施形態によりフェースプレートをどのように回転できるかの一例を示す。図8A及び8Bに示すように、フェースプレート804は、フェースプレート上のマーキングをベースセクションに対して任意の方向に向けるように回転することができる。図8Aにおいて、フェースプレート804の「メニュー」マーキングは、矢印Nに平行な方向とされ、一方、図8Bにおいて、「メニュー」マーキングは、矢印Nに対してある角度に方向付けられる。矢印Nに対するベースセクション及びクランプ脚の方向は、図8A及び8Bにおいて同じであることに注意されたい。ある実施形態では、フェースプレート804は、時計方向又は反時計方向に回転することができる。ある実施形態では、フェースプレートは、360°以上にわたって回転することができる。他の実施形態では、回転は、中心のスタート位置から、例えば、±180°に制限される。
【0042】
図4A及び4Bに戻ると、ある実施形態では、フェースプレート404は、複数のセクションに分割される。例えば、フェースプレート404は、外側セクション414及び内側セクション416を有する。この例では、マーキング412は、外側セクション414に配置される。ある実施形態では、外側セクション414は、上述したように、ベースセクション404に対して回転することができ、そして内側セクション416は、固定である。このような例において、内側セクション416は、押圧可能及び/又はタッチ感知であり、外側セクション414を使用してアイテムを選択した後にアイテムの選択を確認するのに使用される。一実施形態において、フェースプレート404は、アップル社により製造されたポータブルメディアプレーヤのiPod(登録商標)ラインに設けられた「クリックホイール」インターフェイスと同様の見掛け及び感触を与える。
【0043】
リモートコントロール装置は、更に、そのリモートコントロール装置をステアリングホイールにマウントするためのクランプ脚を備えている。このクランプ脚は、ステアリングホイールにクランプしたりクランプ解除したりするように動かすことができる。説明上、クランプ動作は、クランプ脚を弧の方向に互いに近付けてステアリングホイールを把持する動作であり、そしてクランプ解除動作は、クランプ脚を弧の方向に互いに離れさせて、ステアリングホイールの把持を解除する動作である。図4A及び4Bに戻ると、クランプ脚406は、その一端が、例えば、1つ以上のヒンジ410を使用してベースセクション402の下面に取り付けられ、そしてベースセクション402から垂直方向に延びる。ある実施形態では、ヒンジ410は、ベースセクション402に配置されたトラック451に接続される。ヒンジ410は、クランプ脚406が弧の方向に動けるようにする。又、クランプ脚は、ヒンジ410を移動することにより横方向に動くこともできる。ある実施形態では、クランプ脚406及びヒンジ410は、アルミニウムのような適当な金属で形成できるが、プラスチック、複合材料、ガラスファイバ、等の他の適当な材料も使用できる。
【0044】
上述したように、クランプ脚406は、弧の方向に動くことができる。図7は、本発明の一実施形態によるクランプ脚706の弧状の動きを示す。図7に示すように、クランプ脚706は、方向722に沿って弧状に動くことができる。クランプ脚706の弧状の動きは、リモートコントロール装置がステアリングホイールを把持したりステアリングホイールの把持を解除したりできるようにする。換言すれば、方向722に沿った弧状の動きは、クランプ動作又はクランプ解除動作を生じさせる。
【0045】
図9A及び9Bは、本発明の一実施形態により、各々、クランプ動作中及びクランプ解除動作中のクランプ脚902の弧状の動きを示す。図9Aに示すように、クランプ脚902は、ステアリングホイール904を把持するように互いに接近する。図9Bにおいて、クランプ脚902は、ステアリングホイール904の把持を解除するように互いに離れる。リモートコントロール装置をステアリングホイール904にクランプするか、又はリモートコントロール装置をステアリングホイール904からクランプ解除するために、クランプ脚902は、弧の方向(矢印922)に動くことができる。ヒンジ906は、クランプ脚902が弧の方向に動けるようにする。例えば、リモートコントロール装置をステアリングホイール904の周りにクランプするために、クランプ脚902は、例えば、図9Aに示すように、弧の方向(矢印922)に互いに接近することができる。又、リモートコントロール装置をステアリングホイール904からクランプ解除するために、クランプ脚902は、例えば、図9Bに示すように、弧の方向に互いに離れることができる。
【0046】
上述したように、クランプ脚は、例えば、ヒンジを移動することにより横方向に動かすこともできる。図7に戻ると、クランプ脚706は、ベースセクション702の底面に沿ってヒンジを移動することにより横方向720に動かすことができる。ある実施形態では、ヒンジは、トラック、例えば、図4Aのトラック451に沿って横方向に移動することができる。ある実施形態では、横方向720に沿ったヒンジの移動は、リモートコントロール装置がステアリングホイールの種々の厚みを受け容れられるようにする。
【0047】
図10A及び10Bは、本発明の一実施形態により2つの異なる厚みのステアリングホイールを受け容れるリモートコントロール装置を示す。図10Aに示すように、ヒンジ1004は、トラック1002の各端に配置されて、クランプ脚1010間に最大ピッチを生じる。その結果、リモートコントロール装置は、第1の厚みを有するステアリングホイール1006を収容することができる。第1の厚みより小さい第2の厚みを有するステアリングホイール1008にリモートコントロール装置をマウントすべきときには、図10Bに示すように、ヒンジ1004をトラック1002に沿って横方向に互いに近付け、細いステアリングホイール1008を収容することができる。ある実施形態では、ヒンジ1004のこの横方向移動は、純粋に機械的に達成することができる。
【0048】
図4A及び4Bに戻ると、ある実施形態において、リモートコントロール装置は、1つ以上のアクチュエータ408も備えている。ある実施形態では、アクチュエータ408が各クランプ脚に配置される。他の実施形態では、単一のアクチュエータ408が単一のクランプ脚に配置され、全てのクランプ脚の動きをコントロールする。アクチュエータ408は、これを押してクランプ脚406の弧状の動きをアクチベートできるボタンである。ある実施形態では、アクチュエータ408は、ダイヤル、スイッチ、又は他のユーザ操作可能なコントロールである。ある実施形態では、アクチュエータ408は、駆動メカニズム(図示せず)に結合される。アクチュエータ408がアクチベートされると、クランプ動作又はクランプ解除動作を開始することを駆動メカニズムに信号することができる。換言すれば、アクチュエータ408をアクチベートすると、クランプ脚の弧状の動きを生じさせる。例えば、アクチュエータ408を一度アクチベートすると、駆動メカニズムがアクチベートされて、クランプ脚406を弧の方向に互いに近付け、クランプ動作を行う。リモートコントロール装置が「クランプ」状態にあるとき、アクチュエータ408を再びアクチベートすると、駆動メカニズムがクランプ脚406を弧の方向に離れさせ、リモートコントロール装置を「クランプ解除」させる。従って、アクチュエータ408をアクチベートすることで、クランプ脚を「クランプ」状態と「クランプ解除」状態との間でトグルすることができる。
【0049】
ある実施形態では、クランプ及びクランプ解除動作は、純粋な機械的なものである。例えば、アクチュエータ408をアクチベートすると、スプリングが係合されるか又は解除されて、クランプ脚406が互いに近付くか又は互いに離れる。他の実施形態では、クランプ及びクランプ解除動作は、電気的に付勢される駆動メカニズムで遂行することができる。この機能を与えるために適当な駆動メカニズムを適応させることができる。
【0050】
図11は、本発明の実施形態によるリモートコントロール装置の底面図である。ベースセクションの下面1102にトラック1110が取り付けられるか又は形成される。クランプ脚1104は、ヒンジ1112を経てトラック1110に取り付けられる。1つ以上のアクチュエータ1106、例えば、ボタンがクランプ脚1104に配置される。
【0051】
図12は、本発明の実施形態によるリモートコントロール装置の底部斜視図である。カバープレート1204は、例えば、ベースセクション内にバッテリ(又は他の電源)1206をインストールするか又はベースセクションに配置されたコンポーネントを交換するために開口1202を経てベースセクションにアクセスすることができる。
【0052】
本発明の実施形態は、専用のコンポーネント及び/又はプログラム可能なプロセッサ及び/又は他のプログラム可能な装置の組み合わせを使用して実現することができる。ここに述べる種々のプロセスは、同じプロセッサで具現化されるか又は異なるプロセッサの組み合わせで具現化される。従って、コンポーネントが、ある動作を遂行するように構成されると述べられた場合には、そのような構成は、例えば、動作を遂行するように電子回路を設計するか、動作を遂行するようにプログラム可能な電子回路(マイクロプロセッサのような)をプログラムするか、又はその組み合わせにより、達成される。プロセスは、これに限定されないがプロセス間通信のための従来の技術を含む種々の技術を使用して通信することができ、そしてプロセスの異なる対が異なる技術を使用してもよく、又、プロセスの同じ対が異なる時間に異なる技術を使用してもよい。更に、上述した実施形態は、特定のハードウェア及びソフトウェアコンポーネントを参照したが、当業者であれば、ハードウェア及び/又はソフトウェアコンポーネントの異なる組み合わせを使用してもよく、そしてハードウェアで具現化されると述べられた特定の動作がソフトウェアで具現化されてもよく、又はその逆が行われてもよいことが明らかであろう。
【0053】
従って、特定の実施形態について本発明を説明したが、本発明は、特許請求の範囲内でなされる全ての変更及び等効物を網羅することが明らかであろう。
【符号の説明】
【0054】
102:ステアリングホイール
104:リモートコントロール装置
106:ポータブルメディア装置(PMD)
108:アクセサリ
110:ケーブル
200:リモートコントロール装置
202:ベースセクション
204:フェースプレート
206:クランプ脚
302:コントローラ
306:タッチセンサ
308:ワイヤレス送信器
310:電源
312:アクチュエータ
400:リモートコントロール装置
402:ベースセクション
404:フェースプレート
406:クランプ脚
450:周囲構造体
500:ベースセクション
502:背面
504:フェースプレート
506:コントロール回路
508:ワイヤレス送信器
550:周囲構造体
551:チャンバ
600:ベースセクション
602:背面
604:フェースプレートユニット
606:ベースプレート
608:フェースプレート
610:周囲構造体
612:コントロール回路
614:ワイヤレス送信器
650:保持構造体
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポータブルメディア装置のためのリモートコントロール装置において、
リモートコントロール装置を動作するための電子回路を含むベースセクションであって、上面及び反対の下面を有するベースセクションと、
前記ベースセクションの上面に回転可能に結合されたフェースプレートであって、そのフェースプレートにより占有される平面の中心に直交する軸の周りで回転するように構成されたフェースプレートと、
第1端及び第2端を各々有する複数の脚を含むクランプメカニズムであって、各脚は、その第1端が前記ベースセクションの下面に取り付けられ、そしてその下面に対し実質的に垂直に第1距離まで延びるようなクランプメカニズムと、
を備え、各脚の第1端は、前記下面に沿って横方向に移動するように構成され、そして各脚の第2端は、前記軸に対して弧の方向に動くように構成された、リモートコントロール装置。
【請求項2】
前記リモートコントロール装置は、ワイヤレス通信チャンネルを使用してポータブルメディア装置と通信するように構成された、請求項1に記載のリモートコントロール装置。
【請求項3】
前記ワイヤレス通信チャンネルは、ブルーツースチャンネルである、請求項2に記載のリモートコントロール装置。
【請求項4】
前記ベースセクションは、更に、電子回路に電力を供給するように構成された電源を備えた、請求項1に記載のリモートコントロール装置。
【請求項5】
前記電源は、前記クランプメカニズムの動作を助成するように構成された、請求項4に記載のリモートコントロール装置。
【請求項6】
前記フェースプレートは、ユーザ入力を解釈するように構成された複数のタッチ感知センサに結合される、請求項1に記載のリモートコントロール装置。
【請求項7】
前記フェースプレートは、時計方向又は反時計方向に360°の角度で回転するように構成された、請求項1に記載のリモートコントロール装置。
【請求項8】
前記クランプメカニズムは、更に、前記複数の支持脚を操作するための操作メカニズムを含む、請求項1に記載のリモートコントロール装置。
【請求項9】
前記操作メカニズムは、ボタンを含む、請求項8に記載のリモートコントロール装置。
【請求項10】
乗物のステアリングホイールにマウントするためのワイヤレスリモートコントロール装置において、
背面を有するベースセクションを備え、該ベースセクションは、
前記背面に接続され、第1の高さを有し、チャンバを画成する周囲構造体、
前記周囲構造体に回転可能に結合されるタッチ感知フェースプレート、及び
前記タッチ感知フェースプレートのタッチ検出に応答してポータブルメディア装置へ信号を送信するワイヤレス送信器、
を含むものであり、更に、
クランプメカニズムを備え、該クランプメカニズムは、
前記ベースセクションの背面に取り付けられた少なくとも2つの対向するクランプ脚であって、背面に平行に背面に沿って横方向に及び背面に対して弧の方向に動くように各々構成されたクランプ脚、及び
クランププロセス及びクランプ解除プロセスを開始するように構成されたアクチュエータ、
を含むものである、ワイヤレスリモートコントロール装置。
【請求項11】
前記ベースセクション及びフェースプレートは、円形である、請求項10に記載のリモートコントロール装置。
【請求項12】
前記リモートコントロール装置は、個人に着用可能である、請求項10に記載のリモートコントロール装置。
【請求項13】
前記クランプ脚の各々は、ヒンジを経て、前記ベースセクションの背面に配置されたトラックに取り付けられ、そのヒンジは、トラックに沿って横方向に移動可能である、請求項10に記載のリモートコントロール装置。
【請求項14】
前記フェースプレートは、そのフェースプレートによって占有される平面の中心に直交する軸の周りで前記ベースセクションの背面に対して回転可能である、請求項10に記載のリモートコントロール装置。
【請求項15】
背面及び該背面に取り付けられた第1高さの周囲構造体を含み、その背面が周囲構造体に関連してチャンバを画成するベースセクションと、
前記チャンバに配置された電子回路と、
前記周囲構造体に回転可能に結合され、前記電子回路上に配置されたタッチ感知フェースプレートと、
前記背面に取り付けられた複数のクランプ脚であって、前記背面に沿って横方向に及び前記フェースプレートによって占有される平面の中心に直交する軸に対して弧の方向に動くように構成されたクランプ脚と、
を備えたリモートコントロール装置。
【請求項16】
前記フェースプレートは、前記電子回路に電気的に結合される、請求項15に記載のリモートコントロール装置。
【請求項17】
ベースプレート及び該ベースプレートに取り付けられた複数の保持構造体を備え、このベースプレート及び複数の保持構造体は、その複数の保持構造体によって境界定めされた開口を画成するものであり、
前記開口に回転可能に配置されたフェースプレートユニットを更に備え、このフェースプレートユニットは、
底面及び該底面に取り付けられた周囲構造体、
前記周囲構造体に結合されてチャンバを形成するタッチ感知フェースプレート、及び
前記チャンバに配置されたワイヤレス送信器、
を含むものであり、更に、
前記ベースプレートに取り付けられた複数のクランプ脚と、
前記複数のクランプ脚の中の少なくとも1つのクランプ脚の動きを開始するように構成されたアクチュエータと、
を備えたワイヤレスリモートコントロール装置。
【請求項18】
前記フェースプレートユニットは、前記開口内で360°までの角度で回転するように構成される、請求項17に記載のワイヤレスリモートコントロール装置。
【請求項19】
前記複数のクランプ脚は、前記フェースプレートにより占有される平面の中心に垂直な軸に対して弧の方向に動くように構成されると共に、前記ベースプレートに沿って横方向にも動くように構成される、請求項17に記載のワイヤレスリモートコントロール装置。
【請求項1】
ポータブルメディア装置のためのリモートコントロール装置において、
リモートコントロール装置を動作するための電子回路を含むベースセクションであって、上面及び反対の下面を有するベースセクションと、
前記ベースセクションの上面に回転可能に結合されたフェースプレートであって、そのフェースプレートにより占有される平面の中心に直交する軸の周りで回転するように構成されたフェースプレートと、
第1端及び第2端を各々有する複数の脚を含むクランプメカニズムであって、各脚は、その第1端が前記ベースセクションの下面に取り付けられ、そしてその下面に対し実質的に垂直に第1距離まで延びるようなクランプメカニズムと、
を備え、各脚の第1端は、前記下面に沿って横方向に移動するように構成され、そして各脚の第2端は、前記軸に対して弧の方向に動くように構成された、リモートコントロール装置。
【請求項2】
前記リモートコントロール装置は、ワイヤレス通信チャンネルを使用してポータブルメディア装置と通信するように構成された、請求項1に記載のリモートコントロール装置。
【請求項3】
前記ワイヤレス通信チャンネルは、ブルーツースチャンネルである、請求項2に記載のリモートコントロール装置。
【請求項4】
前記ベースセクションは、更に、電子回路に電力を供給するように構成された電源を備えた、請求項1に記載のリモートコントロール装置。
【請求項5】
前記電源は、前記クランプメカニズムの動作を助成するように構成された、請求項4に記載のリモートコントロール装置。
【請求項6】
前記フェースプレートは、ユーザ入力を解釈するように構成された複数のタッチ感知センサに結合される、請求項1に記載のリモートコントロール装置。
【請求項7】
前記フェースプレートは、時計方向又は反時計方向に360°の角度で回転するように構成された、請求項1に記載のリモートコントロール装置。
【請求項8】
前記クランプメカニズムは、更に、前記複数の支持脚を操作するための操作メカニズムを含む、請求項1に記載のリモートコントロール装置。
【請求項9】
前記操作メカニズムは、ボタンを含む、請求項8に記載のリモートコントロール装置。
【請求項10】
乗物のステアリングホイールにマウントするためのワイヤレスリモートコントロール装置において、
背面を有するベースセクションを備え、該ベースセクションは、
前記背面に接続され、第1の高さを有し、チャンバを画成する周囲構造体、
前記周囲構造体に回転可能に結合されるタッチ感知フェースプレート、及び
前記タッチ感知フェースプレートのタッチ検出に応答してポータブルメディア装置へ信号を送信するワイヤレス送信器、
を含むものであり、更に、
クランプメカニズムを備え、該クランプメカニズムは、
前記ベースセクションの背面に取り付けられた少なくとも2つの対向するクランプ脚であって、背面に平行に背面に沿って横方向に及び背面に対して弧の方向に動くように各々構成されたクランプ脚、及び
クランププロセス及びクランプ解除プロセスを開始するように構成されたアクチュエータ、
を含むものである、ワイヤレスリモートコントロール装置。
【請求項11】
前記ベースセクション及びフェースプレートは、円形である、請求項10に記載のリモートコントロール装置。
【請求項12】
前記リモートコントロール装置は、個人に着用可能である、請求項10に記載のリモートコントロール装置。
【請求項13】
前記クランプ脚の各々は、ヒンジを経て、前記ベースセクションの背面に配置されたトラックに取り付けられ、そのヒンジは、トラックに沿って横方向に移動可能である、請求項10に記載のリモートコントロール装置。
【請求項14】
前記フェースプレートは、そのフェースプレートによって占有される平面の中心に直交する軸の周りで前記ベースセクションの背面に対して回転可能である、請求項10に記載のリモートコントロール装置。
【請求項15】
背面及び該背面に取り付けられた第1高さの周囲構造体を含み、その背面が周囲構造体に関連してチャンバを画成するベースセクションと、
前記チャンバに配置された電子回路と、
前記周囲構造体に回転可能に結合され、前記電子回路上に配置されたタッチ感知フェースプレートと、
前記背面に取り付けられた複数のクランプ脚であって、前記背面に沿って横方向に及び前記フェースプレートによって占有される平面の中心に直交する軸に対して弧の方向に動くように構成されたクランプ脚と、
を備えたリモートコントロール装置。
【請求項16】
前記フェースプレートは、前記電子回路に電気的に結合される、請求項15に記載のリモートコントロール装置。
【請求項17】
ベースプレート及び該ベースプレートに取り付けられた複数の保持構造体を備え、このベースプレート及び複数の保持構造体は、その複数の保持構造体によって境界定めされた開口を画成するものであり、
前記開口に回転可能に配置されたフェースプレートユニットを更に備え、このフェースプレートユニットは、
底面及び該底面に取り付けられた周囲構造体、
前記周囲構造体に結合されてチャンバを形成するタッチ感知フェースプレート、及び
前記チャンバに配置されたワイヤレス送信器、
を含むものであり、更に、
前記ベースプレートに取り付けられた複数のクランプ脚と、
前記複数のクランプ脚の中の少なくとも1つのクランプ脚の動きを開始するように構成されたアクチュエータと、
を備えたワイヤレスリモートコントロール装置。
【請求項18】
前記フェースプレートユニットは、前記開口内で360°までの角度で回転するように構成される、請求項17に記載のワイヤレスリモートコントロール装置。
【請求項19】
前記複数のクランプ脚は、前記フェースプレートにより占有される平面の中心に垂直な軸に対して弧の方向に動くように構成されると共に、前記ベースプレートに沿って横方向にも動くように構成される、請求項17に記載のワイヤレスリモートコントロール装置。
【図1A】
【図1B】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図9A】
【図9B】
【図10A】
【図10B】
【図11】
【図12】
【図1B】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図9A】
【図9B】
【図10A】
【図10B】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−147440(P2012−147440A)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−13502(P2012−13502)
【出願日】平成24年1月6日(2012.1.6)
【出願人】(503260918)アップル インコーポレイテッド (568)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−13502(P2012−13502)
【出願日】平成24年1月6日(2012.1.6)
【出願人】(503260918)アップル インコーポレイテッド (568)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]