説明

ポート制御装置およびデータ処理装置

【課題】簡素な構成で、複数の外部拡張ポートの制御を行う。
【解決手段】ファクシミリ装置100のスキャナ基板300は、高速シリアルインタフェース304と、複数の外部拡張ポート(400、402、404)との間でデータ転送を行う外部拡張ポートインタフェース310と、複数の外部拡張ポート(400、402、404)を選択する選択信号を書き込むために割り当てられた外部拡張ポート用領域を含む外部拡張ポート用レジスタ308と、本体基板200の主制御部202から高速シリアルインタフェース304を介して外部拡張ポート用レジスタ308に選択信号が書き込まれると、当該選択信号に基づき、外部拡張ポートインタフェース310を介したデータ転送を行う対象の外部拡張ポート(400、402、404)を選択するための選択信号を生成するポート制御部312とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポート制御装置およびデータ処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワークプリンタ機能やネットワークスキャナ機能等を備えたMFP(Multi Functional Peripheral)等のファクシミリ装置では、たとえばスキャナ制御を行うデバイス装置等は、主制御部(CPU)を含むMAIN基板とは別の基板(たとえばスキャナ基板)に設けられている。従来、このようなスキャナ基板は、MAIN基板からアドレス/データバス信号により制御されていた。ところで、スキャナ基板には、たとえばセンサ等の読み取り系やモータ等の駆動系に必要な入出力ポートが多数設けられる。そのため、MAIN基板から、多数の入出力ポートを制御するデータを転送する必要がある。
【0003】
特許文献1には、パソコン外部に、パソコンのCPUから直接、入出力制御が行える多数のI/Oボードを接続可能にしたI/Oバスを構築した構成が記載されている。
【特許文献1】特開2001−175429号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来、たとえばファクシミリ装置において、MAIN基板から多数の入出力ポートにデータを転送するために、高速転送される多数の信号線を複数の入出力ポートと接続するために長距離引き回すとEMI(Electro Magnetic Interference)が生じるという問題があった。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡素な構成で、複数の外部拡張ポートの制御を行う技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、
高速シリアル転送を行うための高速シリアルインタフェースと、
複数の外部拡張ポートとの間でデータ転送を行うための外部拡張ポートインタフェースと、
前記データ転送を行う対象の前記外部拡張ポートを選択および制御するために、前記複数の外部拡張ポートそれぞれに対応して設けられたレジスタと、
外部のホストコントローラから前記高速シリアルインタフェースを介して、いずれかの前記レジスタがアクセスされると、当該レジスタに対応する前記外部拡張ポートを前記データ転送を行う対象として選択するための選択信号および制御信号を生成するポート制御部と、
を含むポート制御装置が提供される。
【0007】
外部拡張ポートは、入出力ポートとなるロジックICとすることができる。ポート制御部は、外部拡張ポートを選択するチャネル選択信号CSx、ライト信号WR、リード信号RDを制御する。レジスタは、各外部拡張ポートに対応して設けられる。外部拡張ポートインタフェースは、データバスまたはシリアルバスとすることができる。
【0008】
本発明のポート制御装置は、高速シリアル転送が可能なデバイス装置とすることができる。このようなポート制御装置に複数の外部拡張ポートに対応するレジスタと外部拡張ポートインタフェースとを設けることにより、外部のホストコントローラの制御部(CPU)からは、見かけ上、高速シリアル転送が可能なデバイス装置に対してアクセスすることにより、外部拡張ポートを制御することが可能となり、信号線数を増やすことなく、多数の外部拡張ポートの制御を行うことができる。
【0009】
本発明のポート制御装置は、前記複数の外部拡張ポートにそれぞれ対応して設けられるとともに接続された複数の選択信号線をさらに含むことができ、前記ポート制御部は、前記外部のホストコントローラから前記高速シリアルインタフェースを介して、いずれかの前記レジスタがアクセスされると、当該レジスタに対応する前記外部拡張ポートに接続された前記選択信号線に前記選択信号を出力することができる。
【0010】
本発明のポート制御装置は、前記ポート制御部に接続して設けられたn本の第1の選択信号線と、前記レジスタと前記ポート制御部との間に設けられ、前記外部のホストコントローラからの前記レジスタへのアクセスに基づき、エンコードするエンコーダと、前記複数の外部拡張ポートに対応して設けられるとともに、それぞれ対応する前記外部拡張ポートに接続して設けられる、2本の第2の選択信号線と、前記ポート制御部と前記複数の外部拡張ポートとの間に設けられ、前記複数の第1の選択信号線および前記複数の第2の選択信号線に接続されるとともに、前記複数の第1の選択信号線から入力される前記選択信号の組合せに基づき、前記第2の選択信号線のいずれかを選択し、選択した前記第2の選択信号線に、前記選択信号を出力するアドレスデコーダと、をさらに含むことができる。
【0011】
本発明によれば、
ホストコントローラおよび前記ホストコントローラに、高速シリアルバスを介して接続されたポート制御装置とを含むデータ処理装置であって、
前記ポート制御装置は、
高速シリアル転送を行うための高速シリアルインタフェースと、
複数の外部拡張ポートとの間でデータ転送を行うための外部拡張ポートインタフェースと、
前記データ転送を行う対象の前記外部拡張ポートを選択および制御するために、前記複数の外部拡張ポートそれぞれに対応して設けられたレジスタと、
前記ホストコントローラから前記高速シリアルインタフェースを介して、いずれかの前記レジスタがアクセスされると、当該レジスタに対応する前記外部拡張ポートを前記データ転送を行う対象として選択するための選択信号および制御信号を生成するポート制御部と、
を有し、
前記ホストコントローラは、
高速シリアル転送を行うための高速シリアルインタフェースと、
前記複数の外部拡張ポートと、各前記複数の外部拡張ポートに前記データ転送を行うためにアクセスすべき前記レジスタのアドレス情報とを対応付けて記憶するポート情報記憶部と、
前記ポート情報記憶部に記憶された情報に基づき、所望の前記レジスタにアクセスしてデータを転送する制御部と、
を有するデータ処理装置が提供される。
【0012】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、簡素な構成で、複数の外部拡張ポートの制御を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0015】
以下、本実施の形態において、データ処理装置がMFP(Multi Functional Peripheral)等のファクシミリ装置である場合を例として説明する。また、ポート制御装置がスキャナコントローラ等のデバイス装置である場合を例として説明する。
【0016】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置100の構成を示すブロック図である。
本実施の形態において、ファクシミリ装置100は、装置本体を制御するホストコントローラと、たとえば、通信コントローラ、プリンタコントローラ、スキャナコントローラ等の複数のデバイス装置とを含むことができる。本実施の形態において、ホストコントローラが本体基板(MAIN)200に設けられ、スキャナコントローラがスキャナ(SCANNER)基板300に設けられた構成を例として示す。ここではスキャナコントローラを例として示すが、ファクシミリ装置100は、通信コントローラやプリンタコントローラが設けられたオプション基板をさらに含むことができる。
【0017】
なお、図1において、本発明の本質に関わらない部分の構成については省略してある。また、ファクシミリ装置100の各構成要素は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされた本図の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納するハードディスクなどの記憶ユニット、ネットワーク接続用インタフェースを中心にハードウェアとソフトウェアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。
【0018】
本体基板200は、ファクシミリ装置100の本体装置のコントローラであり、ファクシミリ装置100全体を制御する。本体基板200は、CPUである主制御部202、高速シリアルインタフェース204、およびポート情報記憶部205を含む。高速シリアルインタフェース204は、主制御部202の制御に基づき、スキャナ基板300との間の高速シリアル転送を行う。ここで、高速シリアル転送方式は、LVDS(low voltage differential signaling)とすることができる。
【0019】
スキャナ基板300(ポート制御装置)は、ファクシミリ装置100(データ処理装置)のスキャナのコントローラである。スキャナ基板300は、デバイス装置302を含む。デバイス装置302は、たとえば画像処理装置である。また、スキャナ基板300には、入出力ポートである複数の外部拡張ポート(第1の外部拡張ポート400、第2の外部拡張ポート402、および第3の外部拡張ポート404)が設けられる。第1の外部拡張ポート400、第2の外部拡張ポート402、および第3の外部拡張ポート404は、たとえば、センサ等の読み取り系やモータ等の駆動系に必要な外部拡張ポートである。以下、第1の外部拡張ポート400、第2の外部拡張ポート402、および第3の外部拡張ポート404をまとめて単に外部拡張ポートともいう。
【0020】
デバイス装置302は、高速シリアルインタフェース304、制御部305、外部拡張ポートインタフェース(図中I/Fと表示)310、およびポート制御部312を含む。高速シリアルインタフェース304は、本体基板200との間の高速シリアル転送を行う。制御部305は、デバイス用レジスタ306および外部拡張ポート用レジスタ308を含む。高速シリアルインタフェース204と高速シリアルインタフェース304とは、高速シリアルバス206で接続されている。
【0021】
デバイス装置302は、ポート制御部312を、第1の外部拡張ポート400、第2の外部拡張ポート402、および第3の外部拡張ポート404とそれぞれ接続する第1のチャネル選択信号線CS0、第2のチャネル選択信号線CS1、および第3のチャネル選択信号線CS2を含む。また、デバイス装置302は、ポート制御部312を第1の外部拡張ポート400、第2の外部拡張ポート402、および第3の外部拡張ポート404と接続するリード線RDおよびライト線WRをさらに含む。ここで、リード線RD、ライト線WR、第1のチャネル選択信号線CS0、第2のチャネル選択信号線CS1、および第3のチャネル選択信号線CS2は、それぞれ、オン/オフ信号のいずれかを出力する1ビットの信号線とすることができる。
【0022】
さらに、デバイス装置302は、外部拡張ポートインタフェース310を第1の外部拡張ポート400、第2の外部拡張ポート402、および第3の外部拡張ポート404と接続するデータバス340を含む。
【0023】
デバイス装置302は、本体基板200の主制御部202により制御される。主制御部202は、デバイス装置302本体を制御するための信号をデバイス用レジスタ306に読み書きする。制御部305は、デバイス用レジスタ306に書き込まれた信号に基づき、デバイス装置302本体を制御する。デバイス用レジスタ306は、レジスタ0〜レジスタnの(n+1)ビットのレジスタを含む。
【0024】
また、主制御部202は、第1の外部拡張ポート400、第2の外部拡張ポート402、および第3の外部拡張ポート404等の外部拡張ポートを制御するための制御信号を外部拡張ポート用レジスタ308に読み書きする。外部拡張ポート用レジスタ308は、レジスタ0〜レジスタmの(m+1)ビットのレジスタを含む。たとえば、第1、第2、第3の各外部拡張ポートが8ビットの場合、m=23とすることができる。外部拡張ポート用レジスタ308は、外部拡張ポートインタフェース310によるデータ転送を行う対象の外部拡張ポートを選択するために、複数の外部拡張ポートそれぞれに対応して設けられている。
【0025】
図2は、外部拡張ポート用レジスタ308の構成を示す図である。外部拡張ポート用レジスタ308は、CS0用領域308a、CS1用領域308b、およびCS2用領域308cを含む。外部拡張ポート用レジスタ308には、外部拡張ポートインタフェース310およびデータバス340を介して転送するデータが書き込まれる。ここで、CS0用領域308a、CS1用領域308b、CS2用領域308cが外部拡張ポート用領域である。
【0026】
ポート制御部312は、主制御部202から各レジスタ(CS0用領域308a、CS1用領域308b、またはCS2用領域308c)にデータが書き込まれると、データが書き込まれたレジスタに対応する選択信号線とともにライト線WRに信号を出力する。また、ポート制御部312は、主制御部202から各レジスタのデータが読み出されるとき、読み出されるレジスタに対応する選択信号線とともにリード線RDに信号を出力する。また、レジスタに設定された転送データは、外部拡張ポートインタフェース310によりデータバス340に入出力させる。これにより、選択信号が出力された外部拡張ポートが選択されその外部拡張ポートへの書き込みまたは読み出しが行われる。
【0027】
図1に戻り、本体基板200において、ポート情報記憶部205は、スキャナ基板300上のデバイス装置302(Device0)のレジスタ群の中に割り当てられた、スキャナ基板300に設けられた外部拡張ポートにそれぞれ対応する外部拡張ポート用レジスタ308の第1の外部拡張ポート400、第2の外部拡張ポート402、および第3の外部拡張ポート404等の外部拡張ポートに対応するアドレスが記憶される。これにより、主制御部202は、ターゲットとなる外部拡張ポートを制御するための信号を、外部拡張ポート用レジスタ308の対応するレジスタに書き込むことができる。
【0028】
以上のような構成のファクシミリ装置100において、たとえば、第1の外部拡張ポート400にデータを書き込む処理を行うための手順を説明する。
主制御部202は、第1の外部拡張ポート400を制御するための信号を生成する。次いで、主制御部202は、ポート情報記憶部205に記憶されたDevice0内の外部拡張ポート用レジスタ308のアドレスに基づき、高速シリアルインタフェース204を介して外部拡張ポート用レジスタ308に生成した信号を書き込む。ここで、主制御部202は、図2に示した外部拡張ポート用レジスタ308のCS0用領域308aに制御信号(データ)を書き込む。
【0029】
ポート制御部312は、外部拡張ポート用レジスタ308に書き込まれた信号を解析する。ここで、外部拡張ポート用レジスタ308のCS0用領域308aにデータが書き込まれたため、ポート制御部312は、第1のチャネル選択信号線CS0を選択して、第1のチャネル選択信号線CS0に選択信号を出力するとともに、ライト線WRに書き込み信号を出力する。また、制御部305は、外部拡張ポートインタフェース310を介して、データバス340にデータ信号を出力する。これにより、第1の外部拡張ポート400がデータ書き込み対象のポートとして選択され、データバス340に出力されたデータが第1の外部拡張ポート400に書き込まれる。
【0030】
本実施の形態におけるファクシミリ装置100によれば、本体基板200から、見かけ上、高速シリアル転送が可能なデバイス装置に対してアクセスすることにより、第1の外部拡張ポート400、第2の外部拡張ポート402、および第3の外部拡張ポート404等の複数の外部拡張ポートを制御することが可能となる。このように、本実施の形態におけるにおけるファクシミリ装置100によれば、信号線数を増やすことなく、多数の外部拡張ポートの制御を行うことができる。
【0031】
(第2の実施の形態)
図3は、本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置100の構成を示すブロック図である。
本実施の形態において、スキャナ基板300にエンコーダ360およびアドレスデコーダ350が設けられ、ポート制御部312に接続された第1のチャネル選択信号線CS0、第2のチャネル選択信号線CS1、および第3のチャネル選択信号線CS2(第1の選択信号線)は、アドレスデコーダ350に入力される点で第1の実施の形態と異なる。エンコーダ360は、外部拡張ポート用レジスタ308とポート制御部312との間に設けられる。アドレスデコーダ350は、ポート制御部312と複数の外部拡張ポートとの間に設けられる。
【0032】
エンコーダ360は、外部拡張ポート用レジスタ308のアクセスされたアドレスをエンコードする。本実施の形態において、エンコーダ360は、主制御部202からの外部拡張ポート用レジスタ308へのアクセスに基づき、対応する2進数を出力する。外部拡張ポート用レジスタ308は、第1の実施の形態で説明したのと同様、複数の外部拡張ポートそれぞれに対応して設けられている。本実施の形態において、外部拡張ポート用レジスタ308には、2個の外部拡張ポートに対応する2個のレジスタが設けられる。ここで、nは、ポート制御部312とアドレスデコーダ350との間に設けられたチャネル選択信号線(第1の選択信号線)の数である。ここでは、n=3となり、外部拡張ポート用レジスタ308には、8個の外部拡張ポートに対応する8個のレジスタが設けられた構成とすることができる。外部拡張ポート用レジスタ308に8個のレジスタが設けられた場合、エンコーダ360は、これらの信号の組合せに基づき、3ビットの信号を生成し、ポート制御部312に出力する。
【0033】
アドレスデコーダ350からは、複数の外部拡張ポートに対応して設けられるとともに、それぞれ対応する外部拡張ポートに接続して設けられる、2本の選択信号線(第2の選択信号線)が出力される。ここでは、8本の選択信号線CS’0、CS’1、CS’2、CS’3、CS’4、CS’5、CS’6、およびCS’7(第2の選択信号線)が出力される。選択信号線CS’0〜CS’7は、それぞれ複数の外部拡張ポートに接続可能に構成される。
【0034】
アドレスデコーダ350は、第1のチャネル選択信号線CS0、第2のチャネル選択信号線CS1、および第3のチャネル選択信号線CS2から入力される選択信号の組合せに基づき、選択信号線CS’0〜CS’7のいずれかを選択し、選択した選択信号線に、選択信号を出力する。
【0035】
このような構成とすると、アドレスデコーダ350には、3ビットの信号が入力されることになる。アドレスデコーダ350は、接続された第1のチャネル選択信号線CS0、第2のチャネル選択信号線CS1、および第3のチャネル選択信号線CS2から入力される3ビットの信号のオンオフに基づき、8種の信号を出力可能となる。このような構成により、外部拡張ポートの数をさらに増やすことができる。
【0036】
本実施の形態におけるファクシミリ装置100によれば、第1の実施の形態で説明したファクシミリ装置100と同様の効果が得られる。さらに、本実施の形態におけるファクシミリ装置100によれば、信号線数を増やすことなく、外部拡張ポートのポート数を自由に設定することができる。
【0037】
また、以上の実施の形態においては、エンコーダ360が主制御部202からの外部拡張ポート用レジスタ308へのアクセスに基づき、対応する2進数を出力する形態を示したが、エンコーダ360は2進数以外を出力するものとすることもできる。この場合、アドレスデコーダ350も対応するものを用いることができる。
【0038】
以上、図面を参照して本発明の実施の形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【0039】
以上の実施の形態において、本体基板200およびスキャナ基板300が基板であって、制御部305や主制御部202等の構成要素が基板上に設けられた場合を例として説明したが、これらは、基板に設けられた構成に限定されない。
【0040】
以上の実施の形態において、デバイス用レジスタ306と外部拡張ポート用レジスタ308とを別々に記載しているが、これらは、所定の領域がそれぞれデバイス用レジスタ306と外部拡張ポート用レジスタ308に割り当てられた一つのレジスタとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】図1の外部拡張ポート用レジスタの構造の一例を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置の構成の他の例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0042】
100 ファクシミリ装置
200 本体基板
202 主制御部
204 高速シリアルインタフェース
205 ポート情報記憶部
206 高速シリアルバス
300 スキャナ基板
302 デバイス装置
304 高速シリアルインタフェース
305 制御部
306 デバイス用レジスタ
308 外部拡張ポート用レジスタ
308a CS0用領域
308b CS1用領域
308c CS2用領域
310 外部拡張ポートインタフェース
312 ポート制御部
340 データバス
350 アドレスデコーダ
360 エンコーダ
400 第1の外部拡張ポート
402 第2の外部拡張ポート
404 第3の外部拡張ポート
CS0 第1のチャネル選択信号線
CS1 第2のチャネル選択信号線
CS2 第3のチャネル選択信号線
RD リード線
WR ライト線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
高速シリアル転送を行うための高速シリアルインタフェースと、
複数の外部拡張ポートとの間でデータ転送を行うための外部拡張ポートインタフェースと、
前記データ転送を行う対象の前記外部拡張ポートを選択および制御するために、前記複数の外部拡張ポートそれぞれに対応して設けられたレジスタと、
外部のホストコントローラから前記高速シリアルインタフェースを介して、いずれかの前記レジスタがアクセスされると、当該レジスタに対応する前記外部拡張ポートを前記データ転送を行う対象として選択するための選択信号および制御信号を生成するポート制御部と、
を含むポート制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載のポート制御装置において、
前記複数の外部拡張ポートにそれぞれ対応して設けられるとともに接続された複数の選択信号線をさらに含み、
前記ポート制御部は、前記外部のホストコントローラから前記高速シリアルインタフェースを介して、いずれかの前記レジスタがアクセスされると、当該レジスタに対応する前記外部拡張ポートに接続された前記選択信号線に前記選択信号を出力するポート制御装置。
【請求項3】
請求項1に記載のポート制御装置において、
前記ポート制御部に接続して設けられたn本の第1の選択信号線と、
前記レジスタと前記ポート制御部との間に設けられ、前記外部のホストコントローラからの前記レジスタへのアクセスに基づき、エンコードするエンコーダと、
前記複数の外部拡張ポートに対応して設けられるとともに、それぞれ対応する前記外部拡張ポートに接続して設けられる、2本の第2の選択信号線と、
前記ポート制御部と前記複数の外部拡張ポートとの間に設けられ、前記複数の第1の選択信号線および前記複数の第2の選択信号線に接続されるとともに、前記複数の第1の選択信号線から入力される前記選択信号の組合せに基づき、前記第2の選択信号線のいずれかを選択し、選択した前記第2の選択信号線に、前記選択信号を出力するアドレスデコーダと、
をさらに含むポート制御装置。
【請求項4】
ホストコントローラおよび前記ホストコントローラに、高速シリアルバスを介して接続されたポート制御装置とを含むデータ処理装置であって、
前記ポート制御装置は、
高速シリアル転送を行うための高速シリアルインタフェースと、
複数の外部拡張ポートとの間でデータ転送を行うための外部拡張ポートインタフェースと、
前記データ転送を行う対象の前記外部拡張ポートを選択および制御するために、前記複数の外部拡張ポートそれぞれに対応して設けられたレジスタと、
前記ホストコントローラから前記高速シリアルインタフェースを介して、いずれかの前記レジスタがアクセスされると、当該レジスタに対応する前記外部拡張ポートを前記データ転送を行う対象として選択するための選択信号および制御信号を生成するポート制御部と、
を有し、
前記ホストコントローラは、
高速シリアル転送を行うための高速シリアルインタフェースと、
前記複数の外部拡張ポートと、各前記複数の外部拡張ポートに前記データ転送を行うためにアクセスすべき前記レジスタのアドレス情報とを対応付けて記憶するポート情報記憶部と、
前記ポート情報記憶部に記憶された情報に基づき、所望の前記レジスタにアクセスしてデータを転送する制御部と、
を有するデータ処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−9779(P2008−9779A)
【公開日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−180443(P2006−180443)
【出願日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【出願人】(000006297)村田機械株式会社 (4,916)
【Fターム(参考)】