説明

マイクロ波エネルギーを用いた組織の非侵襲的処置のためのシステム、装置、方法および手順

本発明は、マイクロ波エネルギーを使用する処置を含む、組織の非侵襲的処置のためのシステム、装置、方法、および手順を対象とする。本発明の一実施形態では、医療デバイスおよび関連の装置ならびに手順を使用して、例えば、マイクロ波エネルギーを使用して、皮膚疾患を処置する。本出願は、種々の治療結果および/または審美的結果を達成するために、例えば、マイクロ波エネルギー等のエネルギーを、患者の表皮組織、真皮組織、および皮下組織に非侵襲的に送達するための方法、装置、およびシステムに関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本出願は、2009年2月23日に出願され、「Systems, Apparatus, Methods and Procedures For The Noninvasive Treatment Of Tissue Using Microwage Energy」と題された、米国仮特許出願第61/208,315号の利益を主張し、該米国仮特許出願は、その全体が参照により本明細書中に援用される。
【0002】
本出願はまた、2008年12月12日に出願され、「Systems, Apparatus, Methods and Procedures For The Noninvasive Treatment Of Tissue Using Microwage Energy」と題された、PCT出願PCT/US2008/013650号の利益を主張し、該PCT出願は、その全体が参照により本明細書中に援用される。
【0003】
本出願はまた、2008年10月22日に出願され、「Systems And Methods For Creating An Effect Using Microwave Energy To Specified Tissue, Such As Sweat Glands」と題された、米国仮特許出願第61/196,948号の利益を主張し、該米国仮特許出願は、その全体が参照により本明細書中に援用される。
【0004】
本出願はまた、2008年4月21日に出願され、「Systems And Methods For Creating An Effect Using Microwave Energy To Specified Tissue」と題された、同時係属中の一部継続出願である米国特許出願第12/107,025号の利益を主張し、該米国特許出願は、その全体が参照により本明細書中に援用され、該米国特許出願は、2007年4月19日に出願され、「Methods And Apparatus For Reducing Sweat Production」と題された、米国仮特許出願第60/912,899号、2007年12月12日に出願され、「Methods, Devices And Systems For Non−Invasive Delivery Of Microwave Therapy」と題された、米国仮特許出願第61/013,274号、2008年4月17日に出願され、「Systems And Methods For Creating An Effect Using Microwave Energy In Specified Tissue」と題された、米国仮特許出願第61/045,937号のそれぞれの利益を主張する。上記優先権出願の全ては、その全体が参照により本明細書中に援用される。
【0005】
また、同時係属中の米国特許出願第12/107,025号は、2008年4月18日に出願され、「Methods And Apparatus For Sweat Production」と題された、PCT出願PCT/US08/60935号、2008年4月18日に出願され、「Methods, Devices, And Systems For Non−Invasive Delivery Of Microwave Therapy」と題された、PCT出願PCT/US08/60929号、2008年4月18日に出願され、「Systems And Methods For Creating An Effect Using Microwave Energy To Specified Tissue」と題された、PCT出願PCT/US08/60940号、2008年4月18日に出願され、「Systems And Methods For Creating An Effect Using Microwave Energy To Specified Tissue」と題された、PCT出願PCT/USS08/60922のそれぞれの利益を主張する。上記優先権出願の全ては、その全体が参照により本明細書中に援用される。
【0006】
(発明の分野)
本出願は、マイクロ波療法を含むエネルギーの非侵襲的送達のための方法、装置、およびシステムに関する。より具体的には、本出願は、種々の治療結果および/または審美的結果を達成するために、例えば、マイクロ波エネルギー等のエネルギーを、患者の表皮組織、真皮組織、および皮下組織に非侵襲的に送達するための方法、装置、およびシステムに関する。
【背景技術】
【0007】
(関連技術の説明)
エネルギーに基づく療法を全身の組織に適用して、多数の治療結果および/または審美的結果を達成することが可能であることが知られている。これらのエネルギーに基づく治療の有効性の改善と、副作用または不快感を最小限に抑えた治療結果の強化の提供とが依然として継続的に必要とされている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書の開示は、詳述され、かつ当業者が本発明を実施可能であるように的確であるが、本明細書に開示される実際の実施形態は、他の具体的な構造において具現化され得る本発明を単に例示するだけである。好適な実施形態について説明されているが、詳細は、請求項により規定される本発明から逸脱することなく変更されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明は、添付の図面を参酌して、以下の発明を実施するための好適な実施形態から理解される。
【図1】図1は、本発明のある実施形態に従う、発電器、アプリケータ、およびディスポーザブルを含むシステムの図である。
【図2】図2は、本発明のある実施形態に従う、アプリケータおよびディスポーザブルを含む医療処置デバイスの斜視図である。
【図3】図3は、本発明のある実施形態に従う、アプリケータおよびディスポーザブルを含む医療処置デバイスの遠位端の端面図である。
【図4】図4は、本発明のある実施形態に従う、医療処置デバイスの分解斜視図である。
【図5】図5は、本発明のある実施形態に従うアプリケータの切断図を含む、本発明のある実施形態に従う医療処置デバイスの図である。
【図6】図6は、本発明のある実施形態に従うディスポーザブルの斜視図である。
【図7】図7は、本発明のある実施形態に従うディスポーザブルの近位側面の図である。
【図8】図8は、本発明のある実施形態に従うディスポーザブルの一方の端部の側面図である。
【図9】図9は、本発明のある実施形態に従うディスポーザブルの一方の端部の側面図である。
【図10】図10は、本発明のある実施形態に従うディスポーザブルの遠位側面の図である。
【図11】図11は、本発明のある実施形態に従うディスポーザブルの側面図である。
【図12】図12は、本発明のある実施形態に従うディスポーザブルの切断側面図である。
【図13】図13は、本発明のある実施形態に従うディスポーザブルの切断側面図である。
【図14】図14は、本発明のある実施形態に従うディスポーザブルの切断斜視図である。
【図15】図15は、本発明のある実施形態に従うディスポーザブルの近位端の上面斜視図である。
【図16】図16は、本発明のある実施形態に従うアンテナアレイの斜視図である。
【図17】図17は、本発明のある実施形態に従うアンテナアレイの一部分の端面図である。
【図18】図18は、本発明のある実施形態に従うアンテナアレイの一部分の切断側面図である。
【図19】図19は、本発明のある実施形態に従うアンテナアレイの一部分の切断側面図である。
【図20】図20は、本発明のある実施形態に従って組織が係合される医療処置デバイスの簡易化された切断図である。
【図21】図21は、本発明のある実施形態に従って組織が係合される医療処置デバイスの簡易化された切断図である。
【図22】図22は、本発明のある実施形態に従って組織が係合される医療処置デバイスの簡易化された切断図である。
【図23】図23は、本発明のある実施形態に従う、組織における病変のパターンのグラフ図である。
【図24】図24は、本発明のある実施形態に従う処置テンプレートを図示する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、本発明のある実施形態に従う、発電器2301、アプリケータ2320(再利用可能なものとしても言及され得る)、およびディスポーザブル2363を含むシステム2309の図である。本発明のある実施形態によると、アプリケータ2320およびディスポーザブル2363は、医療処置デバイス2300を備え得る。本発明のある実施形態によると、発電器2301は、5.775GHzから5.825GHzのISM周波数帯で動作し得る。本発明のある実施形態によると、発電器2301は、約5.8GHzを中心とする周波数を有し得る。本発明のある実施形態によると、発電器2301は、出力電力を設定および制御し、順電力および逆電力を測定してアラームを設定するための回路を含む。本発明のある実施形態によると、発電器2301は、約40ワットから約100ワットの間の電力出力を有し得る。本発明のある実施形態によると、発電器2301は、約40ワットから約100ワットの間の電力出力を有し、この場合、その出力は、50オームの負荷と測定され得る。本発明のある実施形態によると、発電器2301は、50オームの負荷と測定される約55ワットの電力出力を有し得る。本発明のある実施形態によると、ディスポーザブル2363およびアプリケータ2320は、2つの分離可能なユニットに形成され得る。本発明のある実施形態によると、ディスポーザブル2363およびアプリケータ2320は、単一のユニットに形成され得る。本発明のある実施形態によると、組み合わせると、ディスポーザブル2363およびアプリケータ2320は、医療処置デバイス2300を形成し得る。本発明のある実施形態によると、発電器2301は、マイクロ波発電器であり得る。本発明のある実施形態によると、システム2309において、アプリケータ2320は、アプリケータケーブル2334によって発電器2301に接続され得る。本発明のある実施形態によると、システム2309において、アプリケータケーブル2334は、冷媒導管2324、エネルギーケーブル2322、冷媒熱電対ワイヤ2331、冷却板熱電対ワイヤ2330、およびアンテナ切り替え信号2481を含み得る。本発明のある実施形態によると、システム2309において、冷媒導管2324は、冷媒源2310(例えば、ThermoTek, Incより市販される平方インチ当たり8ポンドのポンプ出力圧力を有するNanotherm工業用再循環冷却器であり得る)に接続され得る。本発明のある実施形態によると、システム2309において、エネルギーケーブル2322は、マイクロ波出力コネクタ2443によって、発電器2301に接続され得る。本発明のある実施形態によると、システム2309において、アンテナ切り替え信号2481は、アンテナ切り替えコネクタ2480によって、発電器2301に接続され得る。本発明のある実施形態によると、システム2309において、ディスポーザブル2363は、例えば、疎水性フィルタであり得る発電器バイオバリア2317aを含み得る真空の管2319によって、発電器2301に接続され得る。本発明のある実施形態によると、システム2309において、真空の管2319は、真空ポートコネクタ2484によって、発電器2301に接続され得る。本発明のある実施形態によると、システム2309において、発電器2301の前面パネル2305は、電力制御ノブ2454、真空制御ノブ2456、アンテナ選択スイッチ2462(ディスプレイ要素および選択スイッチの両方を含み得る)、真空メータ2486、アンテナ温度ディスプレイ2458、冷媒温度ディスプレイ2460、予冷タイマ2468(ディスプレイ要素および時間設定要素の両方を含み得る)、エネルギータイマ2470(ディスプレイ要素および時間設定要素の両方を含み得る)、後冷タイマ2472(ディスプレイ要素および時間設定要素の両方を含み得る)、開始ボタン2464、停止ボタン2466、準備完了インジケータ2476、および故障インジケータ2474を含み得る。本発明のある実施形態によると、測定された信号が、前面パネル2305上の電力制御ノブ2454により設定された要求電力の仕様外である場合、エラー信号が発電器2301に送信される。本発明のある実施形態によると、真空の管2319は、可撓性真空ホース2329および発電器バイオバリア2317を含み得る。本発明のある実施形態によると、可撓性真空ホース2329は、例えば、汗または血液等の流体を収集するように適合され、これにより、このような流体が発電器2301に到達しないように、ディスポーザブル2363を回避し得る。本発明のある実施形態によると、発電器バイオバリア2317は、発電器2301の真空ポートコネクタ2484から外部に流体を保つために、疎水性フィルタを含み得る。本発明のある実施形態によると、発電器バイオバリア2317は、例えば、Milipore社から市販される0.45マイクロメータの疎水性PTFEから作製されるMillex FH Filter等の疎水性フィルタを含み得る。本発明のある実施形態によると、発電器バイオバリア2317は、可撓性真空ホース2329と真空ポートコネクタ2484との間の真空の管2319に配置され得る。本発明のある実施形態によると、アプリケータケーブル2334は、発電器2301をアプリケータ2320に接続し得る。本発明のある実施形態によると、冷却板熱電対ワイヤ2330および冷媒熱電対ワイヤ2331は、温度コネクタ2482によって発電器2301に接続され得る。本発明のある実施形態によると、冷媒導管2324は、冷媒源2310からアプリケータ2320に冷却液を運び得る。本発明のある実施形態によると、アプリケータケーブル2334は、アプリケータ2320にマイクロ波切り替え選択データを、およびアプリケータ2320における熱電対から発電器2301に温度データを運び得る。本発明のある実施形態によると、アプリケータケーブル2334は、1つ以上の別々のケーブルおよびコネクタを備え得る。本発明のある実施形態によると、発電器コネクタは、冷媒導管2324、アンテナ切り替え信号2481、エネルギーケーブル2322、冷却板熱電対ワイヤ2330、および冷媒熱電対ワイヤ2331の接続を含む、アプリケータケーブル2334を発電器2301に接続するように設計および適合され得る。
【0011】
図2は、本発明のある実施形態に従う、アプリケータ2320およびディスポーザブル2363を含む医療処置デバイス2300の斜視図である。本発明のある実施形態によると、アプリケータ2320は、ラッチ機構2365によって、ディスポーザブル2363に取り付けられ得る。本発明のある実施形態によると、アプリケータ2320は、アプリケータケーブル2334を含み得る。本発明のある実施形態によると、ディスポーザブル2363は、真空の管2319、組織チャンバ2338、および組織界面2336を含み得る。
【0012】
図3は、本発明のある実施形態に従う、アプリケータ2320およびディスポーザブル2363を含む医療処置デバイス2300の遠位端の端面図である。本発明のある実施形態によると、ディスポーザブル2363は、組織バイオバリア2337を含み得る。本発明のある実施形態によると、アプリケータ2320は、例えば、組織バイオバリア2337の後方に配置され得る冷却板2340を含み得る。本発明のある実施形態によると、組織バイオバリア2337は、組織界面2336の一部分を形成し得る。本発明のある実施形態によると、ラッチ機構2365は、ディスポーザブル2363のアプリケータ2320への連結を容易にするために使用され得る。
【0013】
図4は、本発明に従う、アプリケータ2320の分解斜視図およびディスポーザブル2363の図を含む、医療処置デバイス2300の斜視図である。本発明のある実施形態によると、アプリケータ2320は、冷却板2340、分離リブ2393、中間散乱要素3393、アンテナクレードル2374、導波管組立体2358、およびアンテナスイッチ2357を含み得る。本発明のある実施形態によると、導波管組立体2358は、アンテナ2364(a〜d)を含み得る。本発明のある実施形態によると、ディスポーザブル2363は、真空の管2319、ラッチ要素2359、および真空シール2348を含み得る。
【0014】
図5は、アプリケータ2320およびディスポーザブル2363の切断図を含む、本発明のある実施形態に従う医療処置デバイス2300の図である。本発明のある実施形態によると、アプリケータ2320は、アンテナアレイ2355、アンテナスイッチ2357、およびアプリケータケーブル2334を含み得る。本発明のある実施形態によると、アプリケータケーブル2334は、冷却板熱電対ワイヤ2330、冷媒熱電対ワイヤ2331、冷媒供給管2312、冷媒戻し管2313、アンテナ切り替え信号2481、エネルギーケーブル2322を含み得る。本発明のある実施形態によると、冷却板熱電対ワイヤ2330は、アンテナアレイ2355の出力部の反対に配置される1つ以上の熱電対に取り付けられ得る1つ以上の熱電対ワイヤを含み得る。本発明のある実施形態によると、冷媒熱電対ワイヤ2331は、例えば、冷媒戻し管2313等において、冷却液を測定するように配置され得る1つ以上の冷却経路熱電対2326に取り付けられる1つ以上の熱電対ワイヤを含み得る。本発明のある実施形態によると、1つ以上の冷却経路熱電対2326は、冷媒チャンバ2360を通過した後に冷却液2361の温度を測定するように配置され得る。本発明のある実施形態によると、1つ以上の冷却経路熱電対2326は、冷媒戻し管2313に位置し得る。本発明のある実施形態によると、冷却経路熱電対2326は、冷却液2361が冷媒チャンバ2360を通過した後に、冷却液2361の温度を標示するフィードバックを発電器2301に提供するように機能し得る。本発明のある実施形態によると、ディスポーザブル2363は、ラッチ要素2359を含み得る。本発明のある実施形態によると、アプリケータケーブル2334は、信号をアンテナアレイ2355に伝送するために、相互接続ケーブル2372を含み得る。本発明のある実施形態によると、アンテナアレイ2355は、アンテナクレードル2374を含み得る。
【0015】
図6は、本発明のある実施形態に従うディスポーザブル2363の斜視図である。図7は、本発明のある実施形態に従うディスポーザブル2363の近位側面の図である。図8は、本発明のある実施形態に従うディスポーザブル2363の一方の端部の側面図である。図9は、本発明のある実施形態に従うディスポーザブル2363の一方の端部の側面図である。図10は、本発明のある実施形態に従うディスポーザブル2363の遠位側面の図である。図11は、本発明のある実施形態に従うディスポーザブル2363の側面図である。図12は、本発明のある実施形態に従うディスポーザブル2363の切断側面図である。図13は、本発明のある実施形態に従うディスポーザブル2363の切断側面図である。図14は、本発明のある実施形態に従うディスポーザブル2363の切断斜視図である。図15は、本発明のある実施形態に従うディスポーザブル2363の近位端の上面斜視図である。
【0016】
本発明のある実施形態によると、ディスポーザブル2363は、組織界面2336、組織チャンバ2338、および整合特徴3352を含み得る。本発明のある実施形態によると、組織界面2336は、組織チャンバ2338の後壁を形成し得る。本発明のある実施形態によると、組織界面2336は、組織バイオバリア2337および真空通路3333を含み得る。本発明のある実施形態によると、真空通路3333は、唇部またはリムとも呼ばれ得る。本発明のある実施形態によると、ディスポーザブル2363は、整合特徴3352および真空の管2319を含み得る。本発明のある実施形態によると、ディスポーザブル2363は、順応性部材2375を含み得る。本発明のある実施形態によると、チャンバ壁2354は、順応性部材2375を含み得る。本発明のある実施形態によると、順応性部材2375は、例えば、ゴム、コーティングされた発泡ウレタン(順応性プラスチックまたはゴムシールコーティングを含む)、シリコーン、ポリウレタン、または熱密封された開放セルフォーム等の、順応性材料から形成され得る。本発明のある実施形態によると、順応性部材2375は、組織の捕捉を容易にするように、組織チャンバ2338の外縁の周囲に配置され得る。本発明のある実施形態によると、順応性部材2375は、組織の捕捉を容易にするように、チャンバ開口部2339の外縁の周囲に配置され得る。本発明のある実施形態によると、順応性部材2375は、例えば、腋窩における組織等の平坦ではない組織の係合を容易にし得る。本発明のある実施形態によると、順応性部材2375は、例えば、腋窩の外側領域における組織等の平坦ではない組織の係合を容易にし得る。本発明のある実施形態によると、順応性部材2375は、特に皮膚が平坦ではない場合に、皮膚と組織チャンバ2338との間の密封特徴の改善を提供し得る。本発明のある実施形態によると、順応性部材2375は、特に皮膚が平坦ではない場合に、組織チャンバ2338における組織の捕捉を加速し得る。本発明のある実施形態によると、順応性部材2375は、順応性部材2375が圧迫されない場合、チャンバ開口部2339の上に約0.15インチから約0.40インチの間の高さを有し得る。本発明のある実施形態によると、順応性部材2375は、順応性部材2375が圧迫されない場合、チャンバ開口部2339の上に約0.25インチの高さを有し得る。本発明のある実施形態によると、整合特徴3352は、処置中にアプリケータ2320の適切な配置を容易にする距離において配置され得る。本発明のある実施形態によると、整合特徴3352は、約30.7ミリメートル離間して配置され得る。本発明のある実施形態によると、整合特徴3352は、さらに配置されてもよく、エネルギーの印加前にアプリケータ2320を配置する際に医師を支援するように設計され得る。本発明のある実施形態によると、ディスポーザブル2363上の整合特徴3352は、処置前にアプリケータを適切に配置する際、および手術中に次の処置領域にアプリケータを移動させる際にユーザを支援する。本発明のある実施形態によると、ディスポーザブル2363上の整合特徴3352は、処置領域におけるマークまたはランドマークとともに使用すると、連続的な病変の形成を容易にする。本発明のある実施形態によると、整合特徴3352は、吸引を適用する前に、医療処置デバイス2300を整合するために使用され得る。本発明のある実施形態によると、順応性部材2375の外縁は、医療処置デバイス2300の整合時にユーザを支援し得る。
【0017】
本発明のある実施形態によると、スカートまたは可撓性スカートとも呼ばれ得る順応性部材2375は、シリコーンから製造され得る。本発明のある実施形態によると、順応性部材2375は、剛性表面3500から約0.25インチ延出し得る。本発明のある実施形態によると、皿穴またはダブテイルノッチ2356は、順応性部材2375の整合を支援するために、チャンバ開口部2339の外縁の周囲において、剛性ディスポーザブル表面3500に配置され得る。本発明のある実施形態によると、順応性部材2375は、約A60のデュロメータ密度評価(軟性)を有し得、これは、順応性部材2375がその形状を良好に維持するとともに成形し易くすることに役立ち得る。本発明のある実施形態によると、着色剤を順応性部材2375に使用して、順応性部材2375から視認する皮膚と対比させて、医師等のユーザが皮膚と順応性部材2375の遠位表面とを区別し易くし得る。本発明のある実施形態によると、着色剤を順応性部材2375に使用して、医師等のユーザが皮膚と順応性部材2375の外縁とを区別し易くし得る。本発明のある実施形態によると、着色剤を順応性部材2375に使用して、ユーザが順応性部材2375の縁を周囲の皮膚から区別するのに役立て、医療処置デバイス2300の整合時に支援し得る。本発明のある実施形態によると、剛性表面3500に対する順応性部材2375の角度は、順応性部材2375が圧迫されない場合、約53度であり得る。
【0018】
本発明のある実施形態によると、ディスポーザブル2363は、アプリケータチャンバ2346を含む。本発明のある実施形態によると、ディスポーザブル2363は、少なくとも部分的に組織バイオバリア2337により形成され得るアプリケータチャンバ2346を含み得る。本発明のある実施形態によると、ディスポーザブル2363は、アプリケータバイオバリア2332(例えば、Fisher Scientific社より市販されるポリエチレンフィルムであり得る)および真空通路3333を含み得る。本発明のある実施形態によると、座ぐり穴は、アプリケータバイオバリア2332とアプリケータチャンバ2346との間に配置され得る。
【0019】
本発明のある実施形態によると、真空通路3333は、真空チャネル3350を組織チャンバ2338に連結する。本発明のある実施形態によると、真空チャネル3350は、リザーバまたは真空リザーバとも呼ばれ得る。本発明のある実施形態によると、真空コネクタ2328は、真空チャネル3350を介して真空通路3333に連結される。本発明のある実施形態によると、真空チャネル3350は、真空通路3333を連結し、組織チャンバ2338における真空コネクタ2328を連結する。本発明のある実施形態によると、真空通路3333は、組織界面2336への直接経路を形成する。本発明のある実施形態によると、真空通路3333および真空チャネル3350は、組織チャンバ2338からアプリケータバイオバリア2332への流体の移動を制限するように適合され得る。本発明のある実施形態によると、真空コネクタ2328は、アプリケータバイオバリア2332と同一のディスポーザブル2363の側面上に配置され得る。本発明のある実施形態によると、アプリケータバイオバリア2332は、特に、例えば、組織が組織界面2336から引き離される際に組織チャンバ2338に生成される真空によって引き起こされ得る背圧が存在する場合に、組織チャンバ2338からの流体がアプリケータチャンバ2346に到達することを防止するように設計され得る。本発明のある実施形態によると、真空圧力は、組織チャンバ2338における組織捕捉をサポートするために使用され得る。本発明のある実施形態によると、真空圧力は、組織を組織チャンバ2338に引き込むために使用され得る。本発明のある実施形態によると、真空圧力は、組織を組織チャンバ2338に維持するために使用され得る。本発明のある実施形態によると、真空チャネル2350は、組織界面2336を囲繞し得る。本発明のある実施形態によると、アプリケータバイオバリア2332は、真空通路3333とアプリケータチャンバ2346との間に配置され得る。本発明のある実施形態によると、アプリケータバイオバリア2332は、空気に対して透過性であるが、例えば、血液および汗等の体液に対して実質的に非透過性であるように適合され得る膜であり得る。本発明のある実施形態によると、アプリケータバイオバリア2332は、疎水性膜フィルタであり得る。本発明のある実施形態によると、アプリケータバイオバリア2332は、ポリエチレンフィルム、ナイロン、または他の適切な材料から作製され得る。本発明のある実施形態によると、アプリケータバイオバリア2332は、組織チャンバ2338からアプリケータチャンバ2346に体液を通過させずに、アプリケータチャンバ2346と組織チャンバ2338との真空圧力を実質的に均等にするように、十分な空気を通過させるのに十分なサイズを有する細孔を含み得る。本発明のある実施形態によると、アプリケータバイオバリア2332は、サイズが約0.45マイクロメータである細孔を含み得る。本発明のある実施形態によると、真空になる際、かつ圧力が均等になる前に、アプリケータバイオバリア2332は、真空通路3333とアプリケータチャンバ2346との間に最低圧力降下を誘起し得る。本発明のある実施形態によると、アプリケータチャンバ2346および組織チャンバ2338は、少なくとも部分的に組織バイオバリア2337によって分離され得る。本発明のある実施形態によると、組織チャンバ2338は、組織界面2336およびチャンバ壁2354を含み得る。
【0020】
本発明のある実施形態によると、組織チャンバ開口部2339は、組織の捕捉を容易にする寸法を有する。本発明のある実施形態によると、組織チャンバ2339は、組織捕捉を容易にするとともに、アプリケータ2320がディスポーザブル2363に取り付けられる場合にアンテナアレイ2355における導波管アンテナ2364から放射されるエネルギーの干渉を防止するのに十分大きいサイズであり得る。本発明のある実施形態によると、真空回路3341は、真空通路3333、真空チャネル3350を含み、組織チャンバ3338を囲み得る。本発明のある実施形態によると、真空チャネル3350は、組織チャンバ2338の周囲に配置され得る。本発明のある実施形態によると、真空通路3333は、組織チャンバ2338の近位端の周囲に配置され得る。本発明のある実施形態によると、真空通路3333は、組織バイオバリア2337とチャンバ壁2354の近位端との間の組織チャンバ2338の近位端の周囲に配置され得る。本発明のある実施形態によると、真空通路3333への開口部は、高さが約0.020インチであり得る。本発明のある実施形態によると、真空通路3333への開口部は、ディスポーザブル2363がアプリケータ2320に取り付けられ、かつ組織バイオバリア2337がアプリケータ2320の遠位端によって組織チャンバ2338に伸長される際に、高さが約0.010インチであり得る。本発明のある実施形態によると、真空通路3333は、真空の印加時に組織が進入するには小さ過ぎる開口部高さを有し得る。
【0021】
本発明のある実施形態によると、ディスポーザブル2363は、組織係合を視認する際に医師等のユーザを支援するために、透明または実質的に透明な材料から製造され得る。本発明のある実施形態によると、ディスポーザブル2363は、医療処置デバイス2300を整合する際にユーザを支援するために、順応性部材2375上の整合特徴3352をユーザが確認可能にするように外角を有し得る。本発明のある実施形態によると、ディスポーザブル2363の外部の周囲の角度により、整合特徴3352の直接視認がユーザにもたらされる。本発明のある実施形態によると、組織チャンバ2338は、約1.54インチX約0.7インチの寸法を有し得る。本発明のある実施形態によると、組織チャンバ2338の4つの角は、0.1875インチの半径を有し得る。本発明のある実施形態によると、アンテナアレイ2335は、4つのアンテナを含み、約1.34インチX約0.628インチの寸法を有し得る。本発明のある実施形態によると、導波管アレイ2335および組織チャンバ2338の寸法は、導波管アレイ2335の縁において形成する漂遊磁界を最小化し、ならびに組織界面2336の有効冷却面積を最適化するように最適化され得る。本発明のある実施形態によると、組織チャンバ2338は、冷却またはエネルギー伝達に悪影響を与えずに組織捕捉を容易にするように最適化され得る。
【0022】
図16は、本発明のある実施形態に従うアンテナアレイ2355の斜視図である。本発明のある実施形態によると、アンテナアレイ2355は、アンテナクレードル2374を含み得る。本発明のある実施形態によると、アンテナクレードル2374は、リザーバ入口2384およびアンテナチャンバ2377を含み得る。本発明のある実施形態によると、導波管組立体2358は、導波管アンテナ2364の間に配置される1つ以上のスペーサ3391(例えば、銅シムであり得る)を含み得る。本発明のある実施形態によると、スペーサ3391は、導波管アンテナ2364aと導波管アンテナ2364bとの間に配置され得る。本発明のある実施形態によると、スペーサ3391は、導波管アンテナ2364bと導波管アンテナ2364cとの間に配置され得る。本発明のある実施形態によると、スペーサ3391は、導波管アンテナ2364cと導波管アンテナ2364dとの間に配置され得る。本発明のある実施形態によると、マイクロ波エネルギーは、供給コネクタ2388を介して各導波管アンテナに供給され得る。本発明のある実施形態によると、導波管組立体2358は、導波管組立体フレーム2353によって、まとめて保持され得る。本発明のある実施形態によると、導波管組立体フレーム2353は、供給ブラケット2351および組立体ボルト2349を含み得る。本発明のある実施形態によると、アンテナアレイ2355は、アンテナクレードル2374および少なくとも1つの導波管アンテナ2364を含み得る。本発明のある実施形態によると、アンテナアレイ2355は、1つ以上のスペーサ3391を含み得る。本発明のある実施形態によると、アンテナアレイ2355は、4つの導波管アンテナ2364a、2364b、2364c、および2364dを含み得る。本発明のある実施形態によると、アンテナアレイ2355における導波管アンテナ2364の高さは、供給コネクタ2388へのアクセスを容易にするように交互であり得る。本発明のある実施形態によると、アンテナアレイ2355における1つ以上の導波管アンテナ2364は、調整要素2390を含み得る。
【0023】
図17は、本発明のある実施形態に従うアンテナアレイ2355の一部分の端面図である。図18は、本発明のある実施形態に従うアンテナアレイ2355の一部分の切断側面図である。図19は、本発明のある実施形態に従うアンテナアレイ2355の一部分の切断側面図である。本発明のある実施形態によると、アンテナアレイ2355は、冷媒チャンバ2360(例えば、冷媒チャンバ2360a、2360b、2360c、および2360d)、中間散乱要素3393、分離リブ2393、および散乱要素2378(例えば、散乱要素2378a、2378b、2378c、および2378d)を含む。本発明のある実施形態によると、散乱要素2378は、中央散乱要素とも呼ばれ得る。本発明のある実施形態によると、冷媒チャンバ2360a〜2360dは、導波管アンテナ2364a〜2364dの下に位置し得る。本発明のある実施形態によると、冷媒チャンバ2360は、アンテナアレイ2355の両側に分離リブ2393と、アンテナ2364間に中間散乱要素3393とを含み得る。本発明のある実施形態によると、中間散乱要素3393は、導波管アンテナ2364aと導波管アンテナ2364bとの間に配置され得る。本発明のある実施形態によると、中間散乱要素3393は、導波管アンテナ2364bと導波管アンテナ2364cとの間に配置され得る。本発明のある実施形態によると、中間散乱要素3393は、導波管アンテナ2364cと導波管アンテナ2364dとの間に配置され得る。本発明のある実施形態によると、冷媒チャンバ2360を介して流れる冷却液は、1分当たり約200ミリメートルおよび1分当たり約450ミリメートルの間ならびに好ましくは1分当たり約430ミリメートルの流速を有し得る。本発明のある実施形態によると、冷媒チャンバ2360は、各冷媒チャンバ2360を介する流速が実質的に同一になることを確実にするように設計され得る。本発明のある実施形態によると、冷媒チャンバ2360aを介する冷却液の冷媒流速は、冷媒チャンバ2360bを介する冷却液の流速と同一である。本発明のある実施形態によると、冷媒チャンバ2360aを介する冷却液の冷媒流速は、冷媒チャンバ2360b、2360c、および2360dを介する冷却液の流速と同一である。本発明のある実施形態によると、冷媒チャンバ2360を介して流動する冷却液は、摂氏約8度から摂氏約22度の間の温度および好ましくは摂氏約15度の温度を有し得る。本発明のある実施形態によると、冷媒チャンバ2360は、導波管アンテナ2364の開口と冷却板2340との間に配置され得る。本発明のある実施形態によると、散乱要素2378は、冷媒チャンバ2360の少なくとも一部分内に延出し得る。本発明のある実施形態によると、散乱要素2378は、冷媒チャンバ2360を貫通し得る。本発明のある実施形態によると、散乱要素2378および中間散乱要素3393は、冷媒チャンバ2360を貫通して、冷却板2340の近位表面に接触し得る。本発明のある実施形態によると、冷媒チャンバ2360の要素は、冷媒チャンバ2360を介する層流流体を促進するように平滑または円形であり得る。本発明のある実施形態によると、冷媒チャンバ2360の要素は、冷媒チャンバ2360における気泡の生成を低減するように平滑であり得る。本発明のある実施形態によると、冷媒チャンバ2360内に延出する散乱要素2378は、層流を促進し、かつ冷媒チャンバ2360における泡の蓄積を防止するように円形であり得る。本発明のある実施形態によると、散乱要素2378は、卵形またはレーストラックの形状で形成され得る。本発明のある実施形態によると、冷媒チャンバ2360における正方形の縁または鋭い角により、冷却液が冷媒チャンバ2360を介して移動する際に、気泡の生成を含む不要な流動特徴がもたらされ得る。本発明のある実施形態によると、中間散乱要素3393は、別々の個々の冷媒チャンバ2360の間に配置され得る。本発明のある実施形態によると、中間散乱要素3393は、冷却板2340における均等冷却を容易にするように配置され得る。本発明のある実施形態によると、中間散乱要素3393は、導波管アンテナ2364の開口間の分離距離に等しくなる幅、または分離距離より小さい幅を有するようなサイズを有し得る。本発明のある実施形態によると、中間散乱要素3393は、導波管アンテナ2364の開口に配置されないようにサイズを有し、かつ配置され得る。本発明のある実施形態によると、中間散乱要素3393は、冷媒チャンバ2360を介して移動する際にマイクロ波場を修正するようにサイズを有し、かつ配置され得る。本発明のある実施形態によると、中間散乱要素3393は、導波管アンテナ2364から放射されるマイクロ波場を修正するようにサイズを有し、かつ配置され得る。本発明のある実施形態によると、中間散乱要素3393は、冷媒チャンバ2360を介して移動する際にマイクロ波場を拡張するようにサイズを有し、かつ配置され得る。本発明のある実施形態によると、中間散乱要素3393は、導波管アンテナ2364から放射されるマイクロ波エネルギーの分裂または摂動を引き起こし得る。本発明のある実施形態によると、中間散乱要素3393は、冷却液中で錆びないまたは劣化しない材料から作製され得る。本発明のある実施形態によると、中間散乱要素3393は、組織におけるSARパターンを改善する材料から作製され得る。本発明のある実施形態によると、中間散乱要素3393は、散乱要素2378の形成に使用される誘電材料等の材料から作製され得る。本発明のある実施形態によると、図17から図19は、導波管組立体2358、供給コネクタ2388、アンテナチャンバ2377、スペーサ3391、クレードルチャネル2389、およびアンテナクレードル2374も含み得る。
【0024】
本発明のある実施形態によると、中間散乱要素3393は、導波管アンテナ2364間に配置され得る。本発明のある実施形態によると、中間散乱要素3393のサイズおよび形状は、導波管アンテナ2364間の皮膚に発症する病変のサイズおよび形状を最適化するように設計され得る。本発明のある実施形態によると、中間散乱要素3393は、導波管アンテナ2364間の組織に形成される病変をより大きくし、より拡張し得る。本発明のある実施形態によると、中間散乱要素3393は、導波管アンテナ2364間の組織に形成される病変をより狭くし得る。本発明のある実施形態によると、中間散乱要素3393は、散乱要素2378の長さよりも短い最適長さを有し得る。本発明のある実施形態によると、散乱要素2378は、長さが約7ミリメートルであり得る。本発明のある実施形態によると、中間散乱要素3393は、約6.8ミリメートルである最適長さを有し得る。本発明のある実施形態によると、中間散乱要素3393は、例えば、アルミナから製造され得る。本発明のある実施形態によると、中間散乱要素3393は、例えば、約96%アルミナである材料から製造され得る。本発明のある実施形態によると、中間散乱要素3393は、例えば、シリコーンから製造され得る。本発明のある実施形態によると、中間散乱要素3393は、散乱要素2378と同一の誘導率を有する材料から製造され得る。本発明のある実施形態によると、中間散乱要素3393は、散乱要素2378とほぼ同一の誘導率を有する材料から製造され得る。本発明のある実施形態によると、中間散乱要素3393は、約10の誘導率を有する材料から製造され得る。本発明のある実施形態によると、中間散乱要素3393は、約3の誘導率を有する材料から製造され得る。本発明のある実施形態によると、中間散乱要素3393の誘導率の増加により、導波管アンテナ2364間の皮膚に形成される病変のサイズが低減され得る。本発明のある実施形態によると、中間散乱要素3393は、波長アンテナ2364間のタングおよびグローブスロットに挿入され得る。本発明のある実施形態によると、熱電対は、中間散乱要素3393のうちの1つ以上の下に配置され得る。本発明のある実施形態によると、熱電対は、中間散乱要素3393の各々に配置され得る。
【0025】
図20、図21、および図22は、本発明のある実施形態に従って組織が係合される医療処置デバイス2300の簡易化された切断図である。本発明のある実施形態によると、皮膚1307は、処置デバイス2300に係合される。本発明のある実施形態によると、真皮1305および皮下組織1303は、医療処置デバイス2300に係合される。本発明のある実施形態によると、皮膚表面1306は、皮膚表面1306が冷却板2340の少なくとも一部分に熱接触するように、医療処置デバイス2300に係合される。本発明のある実施形態によると、皮膚表面1306は、皮膚表面1306が組織界面2336の少なくとも一部分に接触するように、医療処置デバイス2300に係合される。本発明のある実施形態によると、真空圧力を使用して、真皮1305および皮下組織1303を上昇させて、真皮1305および皮下組織1303を筋肉1301から分離し得る。本発明のある実施形態によると、真空圧力を使用して、真皮1305および皮下組織1303を上昇させて、真皮1305および皮下組織1303を筋肉1301から分離し、例えば、筋肉1301に到達する電磁エネルギーを制限または排除することによって、筋肉1301を保護し得る。本発明のある実施形態によると、導波管組立体2358は、1つ以上の導波管アンテナ2364を含み得る。本発明のある実施形態によると、例えば、マイクロ波エネルギー等の電磁エネルギーは、医療処置デバイス2300によって真皮1305に放射され得る。本発明のある実施形態によると、医療処置デバイス2300は、冷媒チャンバ2360および冷却板2340を含み得る。本発明のある実施形態によると、例えば、ピークSAR、ピーク電力損失密度、またはピーク温度であり得るピークは、第1の組織領域1309において生成される。本発明のある実施形態によると、第1の組織領域1309は、例えば、医療処置デバイス2300から放射されるマイクロ波エネルギー等のエネルギーにより形成される病変を表わし得る。本発明のある実施形態によると、第1の組織領域1309は、導波管アンテナ2364のうちの1つ以上から放射されるマイクロ波エネルギーにより形成される病変を表わし得る。本発明のある実施形態によると、第1の組織領域1309は、第1の導波管アンテナ2364と第2の導波管アンテナ2364との間の皮膚1307において開始され得る。本発明のある実施形態によると、第1の組織領域1309は、第1の導波管アンテナ2364aと第2の導波管アンテナ2364bとの間の皮膚1307において開始され得る。本発明のある実施形態によると、第1の組織領域1309は、中間散乱要素3393の下にある皮膚1307において開始され得る。本発明のある実施形態によると、例えば、SARの低下、電力損失密度の低下、または温度の低下であり得る大きさの低下は、第2の組織領域1311において生成され、第3の領域1313および第4の領域1315における大きさはさらに低下する。図20から図22に図示するように、真皮1305は、界面1308によって皮下組織1303から分離される。図20から図22に図示するように、界面1308は、図の簡易化を目的として実質的に直線であることが理想的であり得るが、実際の組織では、界面1308は、組織界面1308を横断および干渉する多数の組織構造および組織構造の群も含み得る非線形で、非連続で、起伏のある界面であり得る。本発明のある実施形態によると、電磁放射は、例えば、5GHzから6.5GHzの間の周波数で照射され得る。本発明のある実施形態によると、電磁放射は、例えば、約5.8GHzの周波数で照射され得る。本発明のある実施形態によると、散乱要素2378は、冷媒チャンバ2360に位置し、中間散乱要素3393は、冷媒チャンバ2360間に位置し得る。本発明のある実施形態によると、散乱要素2378および中間散乱要素3393を使用して、例えば、第1の組織領域1309を拡張および平坦化し得る。本発明のある実施形態によると、散乱要素2378および中間散乱要素3393を使用して、例えば、組織におけるピークSARの第1の組織領域1309等の領域を拡張および平坦化し得る。本発明のある実施形態によると、散乱要素2378および中間散乱要素3393を使用して、例えば、組織におけるピーク電力損失密度の第1の組織領域1309等の領域を拡張および平坦化し得る。本発明のある実施形態によると、散乱要素2378および中間散乱要素3393を使用して、例えば、組織におけるピーク温度の第1の組織領域1309等の領域を拡張および平坦化し得る。本発明のある実施形態によると、散乱要素2378および散乱要素3393を使用して、例えば、第1の組織領域1309において形成される病変を拡張および平坦化し得る。本発明のある実施形態によると、例えば、組織領域1309における病変等の病変の形成を使用して、患者の皮膚を処置し得る。本発明のある実施形態によると、例えば、組織領域1309における病変等の病変の形成を使用して、例えば、患者の皮膚における汗腺等の構造を損傷または破壊し得る。
【0026】
図23は、本発明のある実施形態に従う組織における病変のパターンのグラフ図である。本発明のある実施形態によると、病変は、例えばA−B−C−D等の所定の順番で形成されてもよく、この場合、Aは、導波管アンテナ2364aの真下で開始される病変を表わし、Bは、導波管アンテナ2364bの真下で開始される病変を表わし、Cは、導波管アンテナ2364cの真下で開始される病変を表わし、Dは、導波管アンテナ2364dの真下で開始される病変を表わす。本発明のある実施形態によると、病変は、例えばA−AB−B−BC−C−CD−D等の所定の順番で形成されてもよく、この場合、Aは、導波管アンテナ2364aの真下で開始される病変を表わし、ABは、導波管アンテナ2364aと導波管アンテナ2364bとの間の交差下で開始される病変を表わし、Bは、導波管アンテナ2364bの真下で開始される病変を表わし、BCは、導波管アンテナ2364bと導波管アンテナ2364cとの間の交差下で開始される病変を表わし、Cは、導波管アンテナ2364cの真下で開始される病変を表わし、CDは、導波管アンテナ2364cと導波管アンテナ2364dとの間の交差下で開始される病変を表わし、Dは、導波管アンテナ2364dの真下で開始される病変を表わす。本発明のある実施形態によると、病変ABは、導波管アンテナ2364aおよび導波管アンテナ2364bを同時に同相で各アンテナからの平衡出力で起動することによって、導波管アンテナ2364aと導波管アンテナ2364bとの間に形成され得る。本発明のある実施形態によると、病変BCは、導波管アンテナ2364bおよび導波管アンテナ2364cを同時に同相で各アンテナからの平衡出力で起動することによって、導波管アンテナ2364bと導波管アンテナ2364cとの間に形成され得る。本発明のある実施形態によると、病変CDは、導波管アンテナ2364cおよび導波管アンテナ2364dを同時に同相で各アンテナからの平衡出力で起動することによって、導波管アンテナ2364cと導波管アンテナ2364dとの間に形成され得る。
【0027】
図24は、本発明のある実施形態に従う処置テンプレート2483である。本発明のある実施形態によると、処置テンプレート2483は、腋窩輪郭2497、麻酔注射部位2485、ランドマーク整合マーク2497、デバイス整合点2498、およびデバイス整合線2499を含み得る。本発明のある実施形態によると、腋窩輪郭2497は、適切な処置テンプレート2483を選択するために、患者の有毛部に一致し得る。本発明のある実施形態によると、麻酔注射部位2485は、麻酔の注射のための腋窩における適切な点を識別するために使用され得る。本発明のある実施形態によると、ランドマーク整合マークは、例えば、腋窩上の刺青またはほくろ等のランドマークに処置テンプレート2483を整合するために使用され得る。本発明のある実施形態によると、デバイス整合点2498は、医療処置デバイス2300を適切に整合するために、整合特徴3352と併用して使用され得る。本発明のある実施形態によると、デバイス整合線2499は、医療処置デバイス2300を適切に整合するために、順応性部材2375の外縁と併用して使用され得る。本発明のある実施形態によると、処置テンプレート2384は、マトリクス形式で医療処置デバイス2300のガイダンスおよび配置情報を提供する。
【0028】
本発明のある実施形態によると、医療デバイスディスポーザブルは、遠位端における組織開口部および組織開口部の周囲の剛性表面を有する組織チャンバと、アプリケータチャンバと、組織チャンバの近位端における可撓性バイオバリアであって、組織チャンバとアプリケータチャンバとを分離し、一部分は、組織接触表面を形成する、可撓性バイオバリアと、組織開口部の周囲の順応性部材であって、組織開口部に隣接する近位開口部および遠位開口部を有してもよく、遠位開口部は、近位開口部よりも大きくてもよい、順応性部材とを含み得る。
【0029】
本発明のある実施形態によると、医療デバイスディスポーザブルの順応性部材は、剛性表面に対して約53度の角度で配置され得る。本発明のある実施形態によると、順応性部材は、近位開口部および遠位開口部を連結する壁を含み得、壁は、剛性表面に対して約53度角度付けられ得る。本発明のある実施形態によると、順応性部材は、遠位開口部の周囲に配置される外側リムをさらに含み得る。本発明のある実施形態によると、外側リムは、遠位開口部から約0.033インチの距離を延出し得、順応性部材は、約0.25インチの高さを有し得、組織開口部は、長軸および短軸を有し得、組織開口部長軸は、約1.875インチであり得、組織開口部短軸は、約1.055インチであり得、順応性部材における遠位開口部は、長軸および短軸を有し得、遠位開口部長軸は、約2.429インチであり得、遠位開口部短軸は、約1.609インチであり得、組織接触表面は、長軸および短軸を有し得、長軸は、約1.54インチであり得、短軸は、約0.700インチであり得る。本発明のある実施形態によると、壁は、実質的に一直線であり得る。本発明のある実施形態によると、順応性部材は、1つ以上の整合マークを含み得、整合マークのうちの少なくとも1つは、順応性部材の長い側面上に配置され得る。本発明のある実施形態によると、整合マークは、スカートの壁上に配置され得、ほぼリムから組織開口部側に延出し得る。本発明のある実施形態によると、整合マークは、順応性部材を圧迫する十分な圧力で医療デバイスディスポーザブルが組織に対して圧縮される場合に、アプリケータチャンバに配置されるアプリケータに対して移動し得る。本発明のある実施形態によると、壁は、約0.050インチの厚さを有し得る。本発明のある実施形態によると、組織チャンバは、組織開口部からほぼ組織接触表面に延出するチャンバ壁を含み得、壁は、実質的に平滑で丸みを帯びた表面も含み得る。本発明のある実施形態によると、丸みを帯びた表面は、約16分の3インチの半径を有し得る。本発明のある実施形態によると、順応性部材は、約A60のデュロメータ密度評価を有し得る。
【0030】
本発明のある実施形態によると、医療デバイスディスポーザブルは、組織チャンバの近位端における組織接触表面および組織チャンバの遠位端における組織開口部を含む組織チャンバと、アプリケータチャンバと、組織チャンバの近位端における可撓性バイオバリアであって、組織チャンバとアプリケータチャンバとを分離し、組織接触表面の少なくとも一部分を形成する可撓性バイオバリアと、真空ポートと、組織チャンバ、アプリケータチャンバ、および真空ポートを連結する真空回路であって、真空通路を含む真空回路とを含み得る。
【0031】
本発明のある実施形態によると、真空回路は、組織接触表面の周囲に配置される真空通路と、真空通路の周囲に配置される真空チャネルであって、真空通路と真空ポートとの間に配置される、真空チャネルと、真空ポートとアプリケータチャンバとの間に配置されるアプリケータバイオバリアであって、空気に実質的に透過性であり、流体に実質的に非透過性である、アプリケータバイオバリアとを含み得る。本発明のある実施形態によると、真空通路は、組織界面を完全に囲繞し得る。本発明のある実施形態によると、真空通路は、組織界面を実質的に囲繞し得る。本発明のある実施形態によると、真空通路は、組織接触表面に隣接する組織チャンバの壁に配置され得る。本発明のある実施形態によると、真空ポートは、真空の管に連結され得る。本発明のある実施形態によると、真空の管は、発電器バイオバリアを含み得る。本発明のある実施形態によると、発電器バイオバリアは、空気に実質的に透過性であり得、流体に実質的に非透過性であり得る。本発明のある実施形態によると、真空チャネルは、組織チャンバから流体を収集するように適合されるウェル領域を含み得る。本発明のある実施形態によると、順応性部材は、組織開口部を囲繞し、順応性部材は、組織開口部に隣接する近位開口部および遠位開口部を有し、遠位開口部は、近位開口部より大きくなり得る。本発明のある実施形態によると、真空通路は、組織チャンバの壁と組織バイオバリアとの間の開口部であり得る。本発明のある実施形態によると、真空通路は、約0.020インチの幅を有し得る。本発明のある実施形態によると、真空通路は、医療デバイスディスポーザブルがアプリケータに取り付けられ得る場合に、約0.010インチよりも大きくなり得る。本発明のある実施形態によると、組織表面は、医療デバイスディスポーザブルに装着されるアプリケータにおけるアンテナアレイの外面積よりも大きい面積を有し得る。本発明のある実施形態によると、組織表面は、医療デバイスディスポーザブルに装着されるアプリケータにおけるアンテナアレイの開口面積よりも大きい面積を有し得る。
【0032】
本発明のある実施形態によると、皮膚において病変を形成する方法について説明され、本方法は、皮膚表面に隣接して、複数のアンテナを含む装置を配置するステップと、第1の時間の間、第1の電力レベルで第1のアンテナにエネルギーを供給するステップと、第2の時間の間、第2の電力レベルで第2のアンテナにエネルギーを供給するステップと、第3の時間の間、第1のアンテナおよび第2のアンテナの両方にエネルギーを同時に供給するステップであって、第3の時間の間、エネルギーは、第3の電力レベルで第1のアンテナに供給され、エネルギーは、第4の電力レベルで第2のアンテナに供給されるステップとを含む。本発明のある実施形態によると、第1のアンテナに供給されるエネルギーは、第2のアンテナに供給されるエネルギーと同相であり得る。本発明のある実施形態によると、第1のアンテナに供給されるエネルギーは、第2のアンテナに供給されるエネルギーから移相され得る。本発明のある実施形態によると、第1のアンテナに供給されるエネルギーは、第2のアンテナに供給されるエネルギーから約180度移相され得る。本発明のある実施形態によると、第1のアンテナに供給されるエネルギーは、第2のアンテナに供給されるエネルギーから1度から180度の間で移相され得る。本発明のある実施形態によると、第1のアンテナから出力されるエネルギーは、第2のアンテナから出力されるエネルギーと実質的に同相であり得る。本発明のある実施形態によると、第1のアンテナに供給されるエネルギーは、第2のアンテナに供給されるエネルギーから移相されてもよく、移相は、第1のアンテナから出力されるエネルギーを第2のアンテナから出力されるエネルギーと同相させるのに十分である。本発明のある実施形態によると、第1および第2のアンテナに供給されるエネルギーは、約5.8GHzの周波数を有するマイクロ波エネルギーであり得る。本発明のある実施形態によると、第1および第2のアンテナは、マイクロ波アンテナであり得る。本発明のある実施形態によると、第1および第2のアンテナは、導波管アンテナであり得る。本発明のある実施形態によると、第1および第2の電力レベルは、実質的に同等であり得る。本発明のある実施形態によると、第1の電力レベルは、第2の電力レベルより大きくなり得る。本発明のある実施形態によると、第1のアンテナから発せられる電力は、第2のアンテナから発せられる電力に実質的に同等であり得る。
【0033】
本発明のある実施形態によると、医療デバイスアプリケータは、少なくとも2つのアンテナ開口を含むアンテナアレイと、開口の外部に配置される少なくとも1つの中間散乱要素とを含み得、少なくとも1つの中間散乱要素は、開口の間にさらに配置され得る。本発明のある実施形態によると、開口の各々は、形状が実質的に長方形であり得、開口は、長軸および短軸を含む。本発明のある実施形態によると、中間散乱要素の各々は、長軸および短軸を含み得、少なくとも1つの中間散乱要素の長軸は、開口の長軸に実質的に平行であり得る。本発明のある実施形態によると、医療デバイスアプリケータは、冷却板を含み得、中間散乱要素は、アンテナ開口と冷却板との間に配置され得る。本発明のある実施形態によると、医療デバイスアプリケータは、冷却板とアンテナ開口との間に配置される1つ以上の冷媒チャンバをさらに含み得る。本発明のある実施形態によると、医療デバイスアプリケータは、開口の下に配置される少なくとも2つの中央散乱要素を含み得、少なくとも1つの中間散乱要素は、中央散乱要素の間に配置され得る。本発明のある実施形態によると、中央散乱要素は、アンテナ開口のうちの1つの実質的に中心に配置され得る。本発明のある実施形態によると、中間散乱要素の長軸は、中央散乱要素の最長寸法よりも短くなり得る。本発明のある実施形態によると、中間散乱要素は、中央散乱要素と同一の誘導率を有し得る材料から製造され得る。本発明のある実施形態によると、中間散乱要素は、アルミナから作製され得る。本発明のある実施形態によると、中間散乱要素は、アルミナが90パーセントを超え得る材料から作製され得る。本発明のある実施形態によると、中間散乱要素は、アルミナが96パーセントであり得る材料から作製され得る。本発明のある実施形態によると、中間散乱要素は、例えば、シリコーンから作製され得る。本発明のある実施形態によると、1つ以上の温度測定デバイスは、中間散乱要素下の冷却板上に配置され得る。本発明のある実施形態によると、1つ以上の温度測定デバイスは、1つ以上の熱電対であり得る。
【0034】
本発明のある実施形態によると、医療デバイスアプリケータは、少なくとも第1および第2の導波管アンテナと、導波管アンテナ間に配置される少なくとも第1の導電性シムシムとを含み得る。本発明のある実施形態によると、導波管アンテナの各々は、4つの側面を有する誘電体コアと、誘電体コアの3つの側面上の金属めっきであって、誘電体コアの第4の側面は、アンテナ開口を形成する金属めっきとを含み得る。本発明のある実施形態によると、導電性シムは、銅であり得る。本発明のある実施形態によると、導電性シムは、約0.025インチの厚さを有し得る。本発明のある実施形態によると、導電性シムは、導電性シムの縁がアンテナ開口に隣接し得るように、第1および第2の導波管アンテナの間に配置され得る。本発明のある実施形態によると、中間散乱要素は、伝導性シムの下に配置され得る。本発明のある実施形態によると、中央散乱要素は、アンテナ開口の下に配置され得る。本発明のある実施形態によると、医療デバイスアプリケータは、冷却板を含み得る。本発明のある実施形態によると、中間散乱要素および中央散乱要素は、アンテナ開口と冷却板との間に配置され得る。本発明のある実施形態によると、医療デバイスアプリケータは、アンテナ開口と冷却板との間に配置される冷媒チャンバを含み得る。本発明のある実施形態によると、医療デバイスアプリケータは、冷却板上に配置される温度センサを含み得る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠位端における組織開口部および前記組織開口部の周囲の剛性表面を有する組織チャンバと、
アプリケータチャンバと、
前記組織チャンバの近位端における可撓性バイオバリアであって、前記組織チャンバと前記アプリケータチャンバとを分離し、前記可撓性バイオバリア一部分は、組織接触表面を形成する、可撓性バイオバリアと、
前記組織開口部の周囲の順応性部材であって、前記組織開口部に隣接する近位開口部および遠位開口部を有し、前記遠位開口部は、前記近位開口部よりも大きい、順応性部材と
を含む、医療デバイスディスポーザブル。
【請求項2】
前記順応性部材は、前記剛性表面に対して約53度の角度で配置される、請求項1に記載の医療デバイスディスポーザブル。
【請求項3】
前記順応性部材は、前記近位開口部および前記遠位開口部を連結する壁を含み、前記壁は、前記剛性表面に対して約53度角度付けられる、請求項1に記載の医療デバイスディスポーザブル。
【請求項4】
前記順応性部材は、前記遠位開口部の周囲に配置される外側リムをさらに含む、請求項1に記載の医療デバイスディスポーザブル。
【請求項5】
前記外側リムは、前記遠位開口部から約0.033インチの距離を延出し、
前記順応性部材は、約0.25インチの高さを有し、
前記組織開口部は、長軸および短軸を有し、前記組織開口部長軸は、約1.875インチであり、前記組織開口部短軸は、約1.055インチであり、
前記順応性部材における前記遠位開口部は、長軸および短軸を有し、前記遠位開口部長軸は、約2.429インチであり、前記遠位開口部短軸は、約1.609インチであり、
前記組織接触表面は、長軸および短軸を有し、前記長軸は、約1.54インチであり、前記短軸は、約0.700インチである、
請求項4に記載の医療デバイスディスポーザブル。
【請求項6】
前記壁は、実質的に一直線である、請求項4に記載の医療デバイスディスポーザブル。
【請求項7】
前記順応性部材は、1つ以上の整合マークを含み、前記整合マークのうちの少なくとも1つは、前記順応性部材の長い側面上に配置される、請求項1に記載の医療デバイスディスポーザブル。
【請求項8】
前記整合マークは、前記スカートの壁上に配置され、ほぼ前記リムから前記組織開口部側に延出する、請求項7に記載の医療デバイスディスポーザブル。
【請求項9】
前記整合マークは、前記順応性部材を圧迫する十分な圧力で前記医療デバイスディスポーザブルが組織に対して圧縮される場合に、前記アプリケータチャンバに配置されるアプリケータに対して移動する、請求項7に記載の医療デバイスディスポーザブル。
【請求項10】
前記壁は、約0.050インチの厚さを有する、請求項3に記載の医療デバイスディスポーザブル。
【請求項11】
前記組織チャンバは、前記組織開口部からほぼ前記組織接触表面に延出するチャンバ壁を含み、前記壁は、実質的に平滑で丸みを帯びた表面を含む、請求項1に記載の医療デバイスディスポーザブル。
【請求項12】
前記丸みを帯びた表面は、約16分の3インチの半径を有する、請求項11に記載の医療デバイスディスポーザブル。
【請求項13】
前記順応性部材は、約A60のデュロメータ密度評価を有する、請求項1に記載の医療デバイスディスポーザブル。
【請求項14】
前記組織チャンバの近位端における組織接触表面および前記組織チャンバの遠位端における組織開口部を含む組織チャンバと、
アプリケータチャンバと、
前記組織チャンバの近位端における可撓性バイオバリアであって、前記組織チャンバと前記アプリケータチャンバとを分離し、前記組織接触表面の少なくとも一部分を形成する可撓性バイオバリアと、
真空ポートと、
前記組織チャンバ、前記アプリケータチャンバ、および前記真空ポートを連結する真空回路であって、真空通路を含む真空回路と
を含む、医療デバイスディスポーザブル。
【請求項15】
前記真空回路は、
前記組織接触表面の周囲に配置される真空通路と、
前記真空通路の周囲に配置される真空チャネルであって、前記真空通路と前記真空ポートとの間に配置される真空チャネルと、
前記真空ポートと前記アプリケータチャンバとの間に配置されるアプリケータバイオバリアであって、空気に実質的に透過性であり、流体に実質的に非透過性である、アプリケータバイオバリアと
を含む、請求項14に記載の医療デバイスディスポーザブル。
【請求項16】
前記真空通路は、前記組織界面を完全に囲繞する、請求項15に記載の医療デバイスディスポーザブル。
【請求項17】
前記真空通路は、前記組織界面を実質的に囲繞する、請求項15に記載の医療デバイスディスポーザブル。
【請求項18】
前記真空通路は、前記組織接触表面に隣接する前記組織チャンバの壁に配置される、請求項15に記載の医療デバイスディスポーザブル。
【請求項19】
前記真空ポートは、真空の管に連結される、請求項15に記載の医療デバイスディスポーザブル。
【請求項20】
前記真空の管は、発電器バイオバリアを含み、前記発電器バイオバリアは、空気に実質的に透過性であり、流体に実質的に非透過性である、請求項19に記載の医療デバイスディスポーザブル。
【請求項21】
前記真空チャネルは、前記組織チャンバから流体を収集するように適合されるウェル領域を含む、請求項15に記載の医療デバイスディスポーザブル。
【請求項22】
前記組織開口部の周囲の順応性部材をさらに含み、前記順応性部材は、前記組織開口部に隣接する近位開口部および遠位開口部を有し、前記遠位開口部は、前記近位開口部より大きい、請求項14に記載の医療デバイスディスポーザブル。
【請求項23】
前記真空通路は、前記組織チャンバの壁と前記組織バイオバリアとの間の開口部である、請求項14に記載の医療デバイスディスポーザブル。
【請求項24】
前記真空通路は、約0.020インチの幅である、請求項14に記載の医療デバイスディスポーザブル。
【請求項25】
前記真空通路は、前記医療デバイスディスポーザブルがアプリケータに取り付けられる場合に、約0.010インチよりも大きい、請求項14に記載の医療デバイスディスポーザブル。
【請求項26】
前記組織表面は、前記医療デバイスディスポーザブルに装着されるアプリケータにおけるアンテナアレイの外面積よりも大きい面積を有する、請求項14に記載の医療デバイスディスポーザブル。
【請求項27】
皮膚において病変を形成する方法であって、
皮膚表面に隣接して、複数のアンテナを含む装置を配置するステップと、
第1の時間の間、第1の電力レベルで第1のアンテナにエネルギーを供給するステップと、
第2の時間の間、第2の電力レベルで第2のアンテナにエネルギーを供給するステップと、
第3の時間の間、第1のアンテナおよび第2のアンテナの両方にエネルギーを同時に供給するステップであって、前記第3の時間の間、前記エネルギーは、第3の電力レベルで前記第1のアンテナに供給され、前記エネルギーは、第4の電力レベルで前記第2のアンテナに供給される、ステップと
を含む、方法。
【請求項28】
前記第1のアンテナに供給される前記エネルギーは、前記第2のアンテナに供給される前記エネルギーと同相である、請求項27に記載の皮膚において病変を形成する方法。
【請求項29】
前記第1のアンテナに供給される前記エネルギーは、前記第2のアンテナに供給される前記エネルギーから移相される、請求項27に記載の皮膚において病変を形成する方法。
【請求項30】
前記第1のアンテナに供給される前記エネルギーは、前記第2のアンテナに供給される前記エネルギーから約180度移相される、請求項29に記載の皮膚において病変を形成する方法。
【請求項31】
前記第1のアンテナに供給される前記エネルギーは、前記第2のアンテナに供給される前記エネルギーから1度から180度の間で移相される、請求項29に記載の皮膚において病変を形成する方法。
【請求項32】
前記第1のアンテナから出力される前記エネルギーは、前記第2のアンテナから出力されるエネルギーと実質的に同相である、請求項31に記載の皮膚において病変を形成する方法。
【請求項33】
前記第1のアンテナに供給される前記エネルギーは、前記第2のアンテナに供給される前記エネルギーから移相され、前記移相は、前記第1のアンテナから出力されるエネルギーを前記第2のアンテナから出力されるエネルギーと同相させるのに十分である、請求項31に記載の皮膚において病変を形成する方法。
【請求項34】
前記第1および第2のアンテナに供給される前記エネルギーは、約5.8 GHzの周波数を有するマイクロ波エネルギーである、請求項27に記載の皮膚において病変を形成する方法。
【請求項35】
前記第1および第2のアンテナは、マイクロ波アンテナである、請求項34に記載の皮膚において病変を形成する方法。
【請求項36】
前記第1および第2のアンテナは、導波管アンテナである、請求項35に記載の皮膚において病変を形成する方法。
【請求項37】
前記第1および前記第2の電力レベルは、実質的に同等である、請求項33に記載の皮膚において病変を形成する方法。
【請求項38】
前記第1の電力レベルは、前記第2の電力レベルより大きい、請求項33に記載の皮膚において病変を形成する方法。
【請求項39】
前記第1のアンテナから発せられる電力は、前記第2のアンテナから発せられる電力に実質的に同等である、請求項38に記載の皮膚において病変を形成する方法。
【請求項40】
少なくとも2つのアンテナ開口を含むアンテナアレイと、
前記開口の外部に配置される少なくとも1つの中間散乱要素と
を含み、
前記少なくとも1つの中間散乱要素は、前記開口の間にさらに配置される、
医療デバイスアプリケータ。
【請求項41】
前記開口の各々は、形状が実質的に長方形であり、前記開口は、長軸および短軸を含み、
前記中間散乱要素の各々は、長軸および短軸を含み、前記少なくとも1つの中間散乱要素の前記長軸は、前記開口の前記長軸に実質的に平行である、
請求項40に記載の医療デバイスアプリケータ。
【請求項42】
前記医療デバイスアプリケータは、冷却板をさらに含み、前記中間散乱要素は、前記アンテナ開口と前記冷却板との間に配置される、請求項41に記載の医療デバイスアプリケータ。
【請求項43】
前記医療デバイスアプリケータは、前記冷却板と前記アンテナ開口との間に配置される1つ以上の冷媒チャンバをさらに含む、請求項42に記載の医療デバイスアプリケータ。
【請求項44】
前記医療デバイスアプリケータは、前記開口の下に配置される少なくとも2つの中央散乱要素をさらに含み、前記少なくとも1つの中間散乱要素は、前記中央散乱要素の間に配置される、請求項41に記載の医療デバイスアプリケータ。
【請求項45】
前記中央散乱要素の各々は、前記アンテナ開口のうちの1つの実質的に中心に配置される、請求項44に記載の医療デバイスアプリケータ。
【請求項46】
前記中間散乱要素の前記長軸は、前記中央散乱要素の最長寸法よりも短い、請求項45に記載の医療デバイスアプリケータ。
【請求項47】
前記中間散乱要素は、前記中央散乱要素と同一の誘導率を有する材料から製造される、請求項44に記載の医療デバイスアプリケータ。
【請求項48】
前記中間散乱要素は、アルミナから作製される、請求項40に記載の医療デバイスアプリケータ。
【請求項49】
前記中間散乱要素は、アルミナが90パーセントを超える材料から作製される、請求項40に記載の医療デバイスアプリケータ。
【請求項50】
前記中間散乱要素は、シリコーンから作製される、請求項40に記載の医療デバイスアプリケータ。
【請求項51】
1つ以上の温度測定デバイスは、前記中間散乱要素下の前記冷却板上に配置される、請求項41に記載の医療デバイスアプリケータ。
【請求項52】
前記1つ以上の温度測定デバイスは、1つ以上の熱電対を含む、請求項42に記載の医療デバイスアプリケータ。
【請求項53】
少なくとも第1および第2の導波管アンテナ
を含む医療デバイスアプリケータであって、
前記導波管アンテナの各々は、
4つの側面を有する誘電体コアと、
前記誘電体コアの3つの側面上の金属めっきであって、前記誘電体コアの第4の側面は、
アンテナ開口を形成する、金属めっきと、
前記導波管アンテナ間に配置される少なくとも第1の導電性シムと
を含む、医療デバイスアプリケータ。
【請求項54】
前記導電性シムは、銅を含む、請求項53に記載の医療デバイスアプリケータ。
【請求項55】
前記導電性シムは、約0.025インチの厚さを有する、請求項54に記載の医療デバイスアプリケータ。
【請求項56】
導電性シムは、前記導電性シムの縁が前記アンテナ開口に隣接するように、前記第1および第2の導波管アンテナの間に配置される、請求項53に記載の医療デバイスアプリケータ。
【請求項57】
中間散乱要素は、前記伝導性シムの下に配置される、請求項56に記載の医療デバイスアプリケータ。
【請求項58】
中央散乱要素は、前記アンテナ開口の下に配置される、請求項57に記載の医療デバイスアプリケータ。
【請求項59】
前記医療デバイスアプリケータは、冷却板をさらに含み、前記中間散乱要素および前記中央散乱要素は、前記アンテナ開口と前記冷却板との間に配置される、請求項58に記載の医療デバイスアプリケータ。
【請求項60】
前記医療デバイスアプリケータは、前記アンテナ開口と前記冷却板との間に配置される冷媒チャンバをさらに含む、請求項59に記載の医療デバイスアプリケータ。
【請求項61】
前記医療デバイスアプリケータは、前記冷却板上に配置される温度センサをさらに含む、請求項60に記載の医療デバイスアプリケータ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公表番号】特表2011−517992(P2011−517992A)
【公表日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−505031(P2011−505031)
【出願日】平成21年4月17日(2009.4.17)
【国際出願番号】PCT/US2009/002403
【国際公開番号】WO2009/128940
【国際公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【出願人】(509287278)ミラマー ラブズ, インコーポレイテッド (6)
【Fターム(参考)】