説明

マウス充電システム

【課題】 ワイヤレスマウスを充電する充電システムを提供する。
【解決手段】 マウス充電システムは、電源(3101)と第1接続ポート(3102)とを含む電子デバイス(310)に適用される。マウス充電システムはマウス(110)とレシーバー(210)とを含む。マウス(110)の充電モジュール(1104)が外枠構造体の中に配置され、マウスの第1導電片(1102)が外枠構造体上に配置される。レシーバー(210)は、第2接続ポート(2102)と第2導電片(2101)とを含む。第2接続ポート(2102)は電気的に電子デバイスの第1接続ポート(3102)につながれ、第2接続ポートと電子デバイスの電源との電気的な接続をもたらす。第2導電片(2101)は、選択的にマウスの第1導電片(1102)と連結される。第1導電片と第2導電片とが連結すると、電子デバイスの電源は、マウスの充電モジュールに充電できる状態になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充電システムに関する。特に電気的に導電片を連結することによって、ワイヤレスマウスを充電する充電システムに関する。
【0002】
現在、市販のワイヤレスのマウスの大部分は、低電圧又は電力がない状況下では動作しない。ワイヤレスマウスに通電する方法は以下のようなものがある。新しい電池をワイヤレスマウスに付け替える、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)を使って電気的にワイヤレスマウスをつなぐ、充電器にワイヤレスマウスを差し込むなどである。そして上記様々な充電方法はワイヤレスマウスを使用可能にする。
【0003】
ワイヤレスマウスを充電するためワイヤレスマウスを充電器に差し込むと、ワイヤレスマウスを連続的に操作し続けることができる。しかしながら、長い時間使用ではワイヤレスマウスは低電圧又は電力がない状況にさらされる。電池を取り替えることも問題がある。つまり電池は再利用できず、それは、環境と水銀公害問題を地球に引き起こす。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】台湾特許第242738号公報
【発明の概要】
【0005】
充電器でワイヤレスマウスを充電する方法は、電池を取り替えるという問題を改善し、ワイヤレスマウスの電力の技術的問題と環境保護の問題とを解決する。しかしながら、どんな形やサイズの充電器であっても常にスペースを占める。その上、充電器は電気的に接続するためにワイヤを必要とし、その生産は材料費を引き上げる。さらに、反復使用によって充電器は性能を落とす。
【0006】
USBによる電子デバイスとワイヤレスマウスとの電気的な接続方法は、有線マウスの接続と同様である。唯一の違いは、ワイヤレスマウスを完全に充電した後、一旦USBが取り除かれると、ワイヤレスマウスが全くコードレスのタイプであるということである。
【0007】
しかしながら、ワイヤ又は充電器で充電する際には、ユーザがユーザ自身で充電がワイヤ又は充電器を準備しなければならない。時々、ユーザが、ワイヤか充電器を持って行くのを忘れると、その充電器でワイヤレスマウスを充電することができず、ワイヤレスマウスは使用できなくなる。
【0008】
上記問題点を鑑みて、本発明は、上記問題を解決するマウス充電システムを提供する。その問題は、従来のワイヤレスマウスのために電池の頻繁な交換に関する、環境、経済的利益、および使用スペースの問題であり、また携帯が必要であった接続ワイヤ又は充電器の問題である。
【0009】
本発明は、電源と第1接続ポートとを含む電子デバイスに適用されるマウス充電システムを開示する。マウス充電システムはマウスとレシーバーとを含む。マウスは外枠構造体、外枠構造体の中に配置される充電モジュール、および外枠構造体上に配置される第1導電片を含む。そして、第1導電片は電気的に充電モジュールに接続される。
【0010】
レシーバーは、第2接続ポートと第2導電片とを含む。第2接続ポートはレシーバーの片端に配置される、そして、第2接続ポートは電気的に電子デバイスの第1接続ポートにつながれ、第2接続ポートと電子デバイスの電源との電気的な接続をもたらす。第2導電片は、レシーバーの別の端に配置され、そして第2導電片は、選択的にマウスの第1導電片と連結される。
【0011】
レシーバーの第2導電片とマウスの第1導電片とが連結するとき、電子デバイスの電源によって提供された電気エネルギーは、マウスの第1導電片とレシーバーの第2導電片との間の導通によって、マウスの充電モジュールに伝えられ充電される。
【0012】
本発明の効果は、電子デバイスの電源がどのようにしてワイヤレスマウスのマウスの充電モジュールを充電するかという点にある。ワイヤレスマウスが低電圧状態又は電力がまったくない状態で、レシーバーの第2接続ポートが電子デバイスの第1接続ポートに差し込まれているとき、ワイヤレスマウスの第1導電片は、レシーバーの第2導電片に電気的接続を形成するために直接付けられる。したがって、本発明の技術によって、ワイヤ又は充電器を持参しなくても、ユーザはワイヤレスマウスを充電できる。
【0013】
本発明の特性、実現性及び機能は、好ましい実施例と添付図面とを参照することで以下の記述で明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施例のマウス充電システムの三次元図である。
【図2】本発明の一実施例のマウス充電システムの回路ブロック図である。
【図3】本発明の一実施例のマウス充電システムの分解組立図である。
【図4】本発明の一実施例のマウスの充電状態の立体的な回路図である。
【図5】本発明の一実施例のマウスの充電状態の平面図である。
【図6】本発明の別の実施例のマウスの充電状態の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、三次元斜視図であり、図2は回路ブロック図であり、図3は三次元斜視図である。実施例のマウス充電システムは、電子デバイス310に適用される。電子デバイス310は、電源3101と第1接続ポート3102とを含む。マウス充電システムはマウス110とレシーバー210とを含む。
【0016】
この実施例では、マウス110とレシーバー210とはワイヤレス通信で移動制御信号を送信する。そして、マウス110は、レシーバー210を介してワイヤレス接続で信号を受信及び伝達し、電子デバイス310のカーソルを操作する。それは電子デバイス310を操作するためにカーソルの移動を制御することを意味する。ワイヤレス接続で電子デバイスのオペレーションシステムのウィンドウ内でカーソルの移動を制御することは、知られた技術である、そのため、出願人は本明細書でこの知られている技術の説明を割愛する。
【0017】
図1及び図2に示されるように、マウス110は、外枠構造体1101、第1導電片1102、警告ランプ1103、及び充電モジュール1104を含む。充電モジュール1104はマウス110内に配置される。第1導電片1102は外枠構造体1101上に配置される。第1導電片1102は電気的に充電モジュール1104に接続される。
【0018】
本発明の充電モジュール1104は、処理ユニット11041、充電回路11042、および充電式電池11043を含む。処理ユニット11041は、第1導電片1102とマウス110の警告ランプ1103とに電気的に接続される。充電回路11042は電気的に処理ユニット11041に接続される。充電式電池11043は充電回路11042に電気的に接続される。その上、マウス110の第1導電片1102は電子デバイス310の電源3101によって電力供給される。そして、電源3101は、処理ユニット11041及び充電回路11042を介して、充電式電池11043を充電する。
【0019】
図1及び図2に示されるように、本発明のレシーバー210は、第2導電片2101と第2接続ポート2102を含む。電子デバイス310は、電源3101と第1接続ポート3102とを含む。レシーバー210は、電子デバイス310の電源3101とレシーバー210とを電気的に接続するために、選択的に第2接続ポート2102が、電子デバイス310の第1接続ポート3102に差し込まれる。さらに、レシーバー210の別の機能は、ワイヤレスマウスの移動経路を受けることである。しかしながら、これは知られている技術であるので、本実施例では割愛する。
【0020】
図3は、本発明の実施例のマウス充電システムの分解組立図を示している。本実施例の第1導電片1102及び第2導電片2101は磁気導電片である。そして、第1導電片1102と第2導電片2101とは、磁力によって互いに連結される。本実施例では、第1導電片1102及び第2導電片2101は、鉄、ニッケル、コバルト、フェロシリコンまたは磁力導体として使えるものであればどんな材料であってもよい。さらに、第1導電片1102及び第2導電片2101は、円、正方形、長方形またはいかなる他の形状も取り得る。本発明では、第1導電片1102及び第2導電片2101は材料と形状とを特に制限しない。当業者であれば、実際的な設計の要件または使用要件に応じて、第1導電片1102及び第2導電片2101の材料又は形状を修正することができるであろう。
【0021】
図3から図5は、分解組立図と充電状態の図を示す。本発明の一実施例では、ユーザが長い間でワイヤレスマウスを使用してワイヤレスマウスの電力が失われている際に、マウス充電システムの処理ユニット11041は、充電式電池11043の電力状態を検出して、選択的に警告ランプ1103に信号を送る。したがって、警告ランプ1103は、ワイヤレスマウスを充電する必要があることをユーザに示すために、警告信号を送る。
【0022】
例えば、図2とともに、図3及び図4を参照すると次の通りである。ユーザは、最初に、レシーバー210の第2接続ポート2102を電子デバイス310の第1接続ポート3102に差し込ませる。したがって、レシーバー210は、通常通り、電子デバイス310の電源3101に電気的に接続される。次に、マウス110の警告ランプ3110が低電圧の状態又は電力がない状態の警告を合図すると、マウス110の第1導電片1102とレシーバー210の第2導電片2101とが、磁力によって連結される。このときに、電子デバイス310の電源3101の電気エネルギーは、第1接続ポート3102から、レシーバー210の第2接続ポート2102及び第2導電片2101を経由して、マウス110の第1導電片1102まで通じる。そして、マウス110の充電モジュール1104内の処理ユニット11041及び充電回路11042を経由して充電式電池11043を充電する。
【0023】
電力が完全に充電した状態に達するとき、マウス110の警告ランプ1103は、ユーザのために完全に充電している状態に関する警告を合図する。ユーザは、レシーバー210とマウス110とを切り離して、ワイヤレスマウスを使用し続けることができる。
【0024】
図5は、本実施例のマウス110の充電状態を示す平面図である。図5は、警告ランプ1103が低電圧状態又は電力がない状態に関する警告を合図した際、充電のために、レシーバー210が電子デバイス310に差し込まれ、マウス110がレシーバー210に電気的に接続されることを、明確に図示している。この実施例では、警告ランプ1103は、低電圧状態又は電力がない状態を合図するために、明るい色、例えば赤い点滅な放射するようにトリガされ、完全に充電した状態を合図するために緑色の点灯光を放射するようにトリガされる。しかしながら、本発明は、警告ランプ1003の数又は色彩をこれらに限定しない。実際的な設計又は用途に応じて、当業者は、警告ランプ1103の数と色彩を適宜修正することができる。
【0025】
図6は、本発明の別の実施例のマウス110を充電する状態の平面図である。この実施例では、いかなる警告ランプ1103もマウス110に配置されていない。一般に、ユーザは、ワイヤレスマウスを使用する前に、電子デバイス310にレシーバー210を差し込む必要がある。ユーザは、ワイヤレスマウスを動かしているにもかかわらず、ウィンドウ内でカーソルの動きがゆっくりになっていること又は非応答であることに気が付く。そこのことはワイヤレスマウス110が低電圧状態又は電力がない状態であることを意味する。したがって、ユーザは、レシーバー210を通してマウス110を充電するために、レシーバー210にマウスを電気的に接続してその状態を保つ。
【0026】
上述したように、本発明で明らかにされたマウス充電システム技術は、ワイヤレスマウスを充電するために、ユーザにいかなるワイヤ又は充電器も持参させる必要がない。
【0027】
本件では好ましい実施例を説明した。これは本発明の請求の範囲が実施例を限定される意図でない。そのうえ、ここで開示された内容は容易に理解されるべきであり、当業者によって実行できるものである。すべての同等変更や修正は、請求の範囲から逸脱しない範囲で、請求の範囲に含まれるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源と第1接続ポートとを有する電子デバイスに適用されるマウス充電システムであって、前記マウス充電システムはマウスとレシーバーとを備え、
前記マウスが、
外枠構造体と、
前記外枠構造体内に配置される充電モジュールと、
前記外枠構造体上に配置され、前記充電モジュールに電気的に接続される第1導電片と、を含み、
前記レシーバーが、
前記レシーバーの片端に配置され、前記第1接続ポートに差し込まれて前記電源に電気的に接続される第2接続ポートと、
前記レシーバーの別の端に配置され、選択的にマウスの第1導電片と連結される第2導電片と、を含み、
前記第1導電片と前記第2導電片とが連結され、前記レシーバーを介して、前記電子デバイスの前記電源が前記マウスの前記充電モジュールを充電するマウス充電システム。
【請求項2】
前記充電モジュールは、
前記第1導電片に電気的に接続される処理ユニットと、
前記処理ユニットに電気的に接続される充電回路と、
前記充電回路に電気的に接続される充電式電池と、を含み、
前記マウスは前記電源によって電源供給され、前記電源は、前記処理ユニット及び前記充電回路を介して前記充電式電池を充電する、請求項1に記載のマウス充電システム。
【請求項3】
さらに前記処理ユニットに電気的に接続される警告ランプを含み、前記処理ユニットは、前記警告ランプをトリガするために前記警告ランプに選択的に信号を送り、警告を合図する請求項2に記載のマウス充電システム。
【請求項4】
前記第1導電片と前記第2導電片とは磁気導電片であり、前記第1導電片と前記第2導電片とは磁力によって互いに連結される請求項1に記載のマウス充電システム。
【請求項5】
前記第1導電片及び前記第2導電片は、鉄、ニッケル、コバルト、フェロシリコンまたは磁力導体として使える材料からなる請求項4に記載のマウス充電システム。
【請求項6】
前記第1導電片及び前記第2導電片は、円、正方形、長方形またはいかなる形状である請求項1に記載のマウス充電システム。
【請求項7】
前記マウスは前記電子デバイスとワイヤレスによって通信する請求項1に記載のマウス充電システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−38987(P2013−38987A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−174895(P2011−174895)
【出願日】平成23年8月10日(2011.8.10)
【出願人】(502361706)技嘉科技股▲ふん▼有限公司 (111)
【氏名又は名称原語表記】GIGA−BYTE TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.6,Bao Chiang Road,Hsin−Tien District,New Taipei City 231,Taiwan
【Fターム(参考)】