マウス及びコンピュータシステム
【課題】高さを変更可能なマウス及びそれを備えたコンピュータシステムを提供することを課題とする。
【解決手段】マウス(A)は、接地面に光を照射する発光部(43)、接地面で反射した光を受光する受光部(45)、を有した第1筐体(1)と、第1筐体(1)と重なった重畳状態及び第1筐体(1)から展開した展開状態間を移行可能に連結され、重畳状態で発光部(43)から接地面を介して受光部(45)へ向かう光路を確保する貫通孔(28)を有した、第2筺体(2)と、を備えている。
【解決手段】マウス(A)は、接地面に光を照射する発光部(43)、接地面で反射した光を受光する受光部(45)、を有した第1筐体(1)と、第1筐体(1)と重なった重畳状態及び第1筐体(1)から展開した展開状態間を移行可能に連結され、重畳状態で発光部(43)から接地面を介して受光部(45)へ向かう光路を確保する貫通孔(28)を有した、第2筺体(2)と、を備えている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マウス及びコンピュータシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータの操作に用いられるマウスが知られている。特許文献1〜7には、変形可能なマウスが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平2−037416号公報
【特許文献2】特開2002−366299号公報
【特許文献3】特開2003−122500号公報
【特許文献4】特開平10−307679号公報
【特許文献5】実用新案登録3145391号公報
【特許文献6】特開平10−133813号公報
【特許文献7】特開平7―222297号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
マウスを操作するユーザの手の大きさは様々である。従って、操作しやすいマウスの高さも、ユーザによってそれぞれ異なる。
【0005】
本発明は、高さを変更可能なマウス及びそれを備えたコンピュータシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書に開示のマウスは、接地面に光を照射する発光部、前記接地面で反射した光を受光する受光部、を有した第1筐体と、前記第1筐体と重なった重畳状態及び前記第1筐体から展開した展開状態間を移行可能に連結され、前記重畳状態で前記発光部から前記接地面を介して前記受光部へ向かう光路を確保する貫通孔を有した、第2筺体と、を備えている。
【0007】
本明細書に開示のコンピュータシステムは、上記のマウスと、上記のマウスによって操作可能なコンピュータと、を備えている。
【発明の効果】
【0008】
高さを変更可能なマウス及びそれを備えたコンピュータシステムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、実施例1のマウスを備えたコンピュータシステムの説明図である。
【図2】図2A、2Bは、実施例1のマウスの説明図である。
【図3】図3A〜3Cは、実施例1のマウスの説明図である。
【図4】図4は、筐体内に収納された部品の機能ブロック図である。
【図5】図5は、実施例1の変形例に係るマウスに採用された筐体内に収納された部品の機能ブロック図である。
【図6】図6は、実施例2のマウスの説明図である。
【図7】図7A〜7Cは、実施例2のマウスの説明図である。
【図8】図8A、8Bは、連結機構の説明図である。
【図9】図9A、9Bは、連結機構の説明図である。
【図10】図10A、10Bは、プリント基板を支持する支持機構の説明図である。
【図11】図11は、実施例2の第1変形例の説明図である。
【図12】図12A〜12Dは、実施例2の第1変形例の説明図である。
【図13】図13は、実施例2の第2変形例の説明図である。
【図14】図14A、14Bは、実施例2の第2変形例の説明図である。
【図15】図15は、伸張状態でのマウスの中心の拡大図である。
【図16】図16A、16Bは、遮蔽板の説明図である。
【図17】図17A、17Bは、プリント基板eを支持する支持機構の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、複数の実施例について説明する。
【実施例1】
【0011】
実施例1のマウスを備えたコンピュータシステムについて説明する。
図1は、実施例1のマウスを備えたコンピュータシステムの説明図である。コンピュータシステムは、コンピュータ100とマウスAとを備えている。コンピュータ100は、ノート型コンピュータである。コンピュータ100は、開閉可能に連結された本体部110、表示部120を有している。本体部110には、キーボード130が設けられている。表示部120には、液晶ディスプレイ140が設けられている。マウスAは、ケーブル14を備えている。ケーブル14はコンピュータ100の本体部110に接続されている。マウスAを用いてコンピュータ100を操作することができる。マウスAは光学式である。尚、コンピュータの例としてノート型コンピュータを示したが、デスクトップ型コンピュータであってもよい。また、マウスAは、赤外線通信やブルートゥース通信などの無線通信によりコンピュータ100と通信可能なものであってもよい。
【0012】
マウスAについて説明する。
図2A〜3Cは、実施例1のマウスAの説明図である。図2A、2Bは、展開状態のマウスAを示している。図3A、3Bは、展開状態から重畳状態への移行過程のマウスAを示している。図3Cは、重畳状態のマウスAを示している。図2Aは、展開状態のマウスAの正面図であり、図2Bは、展開状態のマウスAの側面図である。
【0013】
マウスAは、リンク3により連結された第1筐体(以下、筐体と称する)1、第2筺体(以下、筐体と称する)2を含む。展開状態では、筐体1、2は縦方向に並ぶ。筐体1、2は、それぞれ略直方体である。筐体1には、ボタン11、12、ホイール13が設けられている。ケーブル14は、筐体1に貫通している。筐体1内には、不図示のプリント基板等の電子部品が収納されている。ケーブル14は、プリント基板に電気的に接続されている。このプリント基板には、発光部43、受光部45が実装されている。発光部43は、例えばLEDであるが、半導体レーザであってもよい。発光部43は、マウスAが接地した接地面に向かって光を照射する。発光部43からの光は、照射された面で反射する。受光部45は、この反射された光を受光する。これに基づいて、マウスAの移動方向や移動量、速度が算出される。受光部45は、例えばCCD(Charge Coupled Device)などである。尚、発光部43、受光部45間の光路上に不図示のレンズが配置される。筐体2には、詳しくは後述するが貫通孔28が設けられている。
【0014】
リンク3は、筐体1、2の両側面に設けられている。リンク3は例えば金属製である。図2に示すように、リンク3には2つの長孔31、32が設けられている。長孔31、32は、同一方向に延びている。長孔31、32には、それぞれピン19、29が離脱不能に係合している。ピン19、29は、それぞれ筐体1、2に設けられている。
【0015】
筐体1には、内部に金属片15、16を有している。筐体2は、内部に磁石25、26を有している。図2A、2Bに示すように、展開状態で金属片16、磁石26は対向する。これにより、金属片16、磁石26間で磁気的吸引力が生じる。この磁力により、筐体1、2は展開状態に維持される。金属片15、磁石25については後述する。また、筐体1には状態検出部17が設けられている。状態検出部17は、マウスAが展開状態であるか重畳状態であるかを検出するためのものである。展開状態においては、状態検出部17は筐体2に押されている。状態検出部17はプッシュ式のセンサである。
【0016】
展開状態から重畳状態への移行過程について説明する。
図3Aに示すように、金属片16、磁石26間に生じる磁気的吸引力に抗して、筐体1、2を離間させる。これにより、金属片16、磁石26は離れ、また筐体1に設けられた状態検出部17も筐体2から離れる。状態検出部17は、筐体1から突出した状態となる。次に、図3Bに示すように、筐体2を筐体1の底面側に向けて回転させる。図3Bでは、筐体1に対して筐体2を反時計方向に回転させる。次に、図3Cに示すように、筐体1の底面に筐体2を固定する。これにより、マウスAは、筐体1、2が重なる重畳状態となる。このように、マウスAは、展開状態よりも重畳状態の方が高くなる。
【0017】
図3Cに示すように、重畳状態では金属片15、磁石25は対向する。金属片15、磁石25間では磁気的吸引力が生じる。この磁力により、筐体1、2は重畳状態に維持される。また、重畳状態では状態検出部17は筐体2に押されていない。
【0018】
重畳状態では、発光部43から照射される光は貫通孔28を通過して接地面で反射する。接地面で反射した光は、貫通孔28を通過して受光部45が受光する。このように、貫通孔28は、発光部43から接地面を介して受光部45へと向かう光路を確保する。これにより、重畳状態においてもマウスAを使用することができる。尚、図1B、3Cに示すように、発光部43、接地面間の距離は、展開状態よりも重畳状態の方が長い。以上のように、マウスAは高さを変更することができる。これにより、ユーザは操作しやすい高さに変更してマウスAを使用することができる。
【0019】
また、マウスAは、薄型を優先させた展開状態、小型を優先させた重畳状態の何れかの状態に切り替えることができる。このため、例えばマウスAを携帯する際に、ユーザは携帯のしやすさを考慮してマウスAを展開状態又は重畳状態に切り替えることができる。
【0020】
筐体1内に収納された部品の機能について説明する。
図4は、筐体1内に収納された部品の機能ブロック図である。筐体1は、状態検出部17、発光部43、受光部45を制御する制御部41を含む。制御部41は、CPU等により実現される。制御部41は、筐体1内に設けられたプリント基板に実装されている。状態検出部17の検出信号は制御部41に出力される。これにより、制御部41はマウスAの状態を判断できる。制御部41は、マウスAの状態に応じて接地面に照射される光の輝度を、展開状態よりも重畳状態の方が大きくなるように制御する。具体的には、制御部41は、発光部43への通電量を制御することにより接地面へ照射される光の輝度を変更する。これにより、重畳状態においても、接地面に充分な光を照射することができる。
【0021】
筐体2内部には、電気的な制御を必要とする部品は筐体2内に設けられていない。即ち、電気的な制御を必要とする部品は筐体1内に集約されている。具体的には、筐体1側に、ボタン11、12、ホイール13、ケーブル14、発光部43、受光部45、状態検出部17が設けられている。このため、筐体1に収納された部品と筐体2に収納された部品との間で電気的な接続を確保しなくてもよい。これにより、マウスAの製造コストを低減できる。
【0022】
また、磁石25、26は筐体2内に収納されている。磁石を筐体1内に収納すると、磁力の影響により筐体1内の電子部品が影響を受ける恐れがあるからである。
【0023】
実施例1の変形例について説明する。
図5は、実施例1の変形例に係るマウスに採用された筐体1´内に収納された部品の機能ブロック図である。筐体1´には、2つの発光部43、43´が配置されている。制御部41´は、状態検出部17からの検出信号に基づいて重畳状態であるか展開状態であるかを判断する。制御部41´は、発光部43、43´のうち点灯させる発光部の数を変更することにより、接地面に照射される光の輝度を変更する。具体的には、制御部41´は、重畳状態では発光部43、43´の双方を点灯させ、展開状態では発光部43のみを点灯させる。これにより、重畳状態においても接地面に充分な光を照射することができる。
【0024】
尚、マウスAの状態によらずに接地面に照射される光の輝度を一定にしてもよい。具体的には、マウスAが重畳状態の場合であっても受光部45が受光できる程度の輝度を有した発光部43を採用してもよい。
【0025】
上記実施例においては、筐体1側に金属片15、16を設け、筐体2側に磁石25、26を設けたが、筐体1側に磁石を設け、筐体2側に金属片を設けてもよい。但し、筐体1内に磁石を設ける場合には、筐体1内の電子部品に悪影響を与えない位置に設ける。
【0026】
また、筐体1側と筐体2側にそれぞれ磁石を設けてもよい。この場合、互いに異極同士が対向するように磁石を設ける必要がある。
【0027】
また、上述した状態検出部17はプッシュ式のものであるが、状態検出部17の代わりに磁気センサを用いてもよい。例えば、展開状態において磁石26に接近する筐体1内の位置に磁気センサを設けてもよい。これにより、展開状態では磁石26が磁気センサに接近し、重畳状態では磁石26は磁気センサから離間する。磁気センサは、磁石26の接近、離間により出力値が変化する。この磁気センサの出力値の変化に基づいてマウスAの状態を判別してもよい。尚、重畳状態において磁石25に接近する筐体1内の位置に磁気センサを設けてもよい。これにより、展開状態では磁石25は磁気センサから離間し、重畳状態では磁石25は磁気センサに接近する。磁気センサとしては例えばホール素子である。
【実施例2】
【0028】
実施例2のマウスBについて説明する。
図6、7A〜7Cは、実施例2のマウスBの説明図である。図6は、収縮状態のマウスBの斜視図である。図7A、7Bは、収縮状態のマウスBの正面図及び側面図である。図7C、7Dは、伸張状態でのマウスBの正面図及び側面図である。マウスBは、接地面の平行方向に伸縮可能である。マウスBは、ケース5a、5bを含む。ケース5a、5bは、協働で単一の筐体を画定する。ケース5a、5bは、伸縮可能に連結されている。マウスBは光学式である。尚、マウスBは、無線通信によりコンピュータと通信可能なものであってもよい。ボタン51、52は、ケース5aに設けられている。ケース5aにケーブル14が貫通している。ケース5a、5bは、マウスBの縦方向に並んでいる。
【0029】
図7C、7Dに示すように、ケース5a、5bは、連結機構6aにより伸縮可能に連結されている。連結機構6aは、収縮状態ではケース5a、5b内に収納され、伸張状態でケース5a、5bから露出する。
【0030】
連結機構6aについて説明する。
図8A、8B、9A、9Bは連結機構6aの説明図である。図8A、9Aは、収縮状態での連結機構6aを示しており、図8B、9Bは、伸張状態での連結機構6aを示している。図8A、8Bは、正面からみた連結機構6aの一部を示している。図9A、9Bは、側面から見た連結機構6a周辺を示している。尚、図9A、9Bにおいては、ケース5aの一部を省略してある。
【0031】
連結機構6aは、互いに連結された連結板61a、62aを含む。連結板61a、62aは、それぞれ平板状である。連結板61a、62aは、それぞれケース5a、5bに連結されている。ケース5aに設けられた軸5apは、連結板61aに設けられた穴に摺動回転可能に係合している。これにより、連結板61aはケース5aに対して回転可能に支持されている。尚、図8A,8Bにおいては、連結機構6aの一方側のみを示しているが、連結機構6aの他方側のも同様の構造が設けられている。
【0032】
ケース5bに設けられた軸5bpは、連結板62aに設けられた穴に摺動回転可能に係合している。これにより、連結板62aはケース5bに対して回転可能に支持されている。尚、図8A,8Bにおいては、連結機構6aの一方側のみを示しているが、連結機構6aの他方側も同様の構造が設けられている。
【0033】
連結板61aには、軸61apが設けられており、連結板62aに形成された穴に摺動回転可能に係合している。これにより、連結板61a、62aは、軸61apを支点として回転可能に連結されている。尚、図8Bにおいては、連結機構6aの一方側のみを示しているが、連結機構6aの他方側も同様の構造が設けられている。
【0034】
図8A、9Aに示すように、連結板61a、62aは、マウスBが収縮状態ではケース5a、5b内で折りたたまれる。図8B、9Bに示すように、連結板61a、62bは、マウスBが伸張状態ではケース5a、5bの隙間を遮蔽するように展開される。このようにして、ユーザの使用しやすい大きさにマウスBの状態を変更することができる。また、伸張状態において連結機構6aがケース5a、5bの隙間を遮蔽することにより、ユーザに使用上の違和感を与えることを防止している。また、マウスB内にゴミが進入することを防止している。
【0035】
ここで、ケース5a、5bの側壁について説明する。図6、7Bに示すように、収縮状態では、側壁54a、54bは一部で重なっている。側壁54bは、側壁54aの内側に位置している。図7Dに示すように伸張状態において、側壁54bの大部分は露出するが、側壁54a、54bとの間には隙間が生じない。これにより、マウスB内にゴミが進入することを防止している。尚、ケース5a、5bの他方側の側壁も同様の機能を有している。
【0036】
マウスB内に収納されたプリント基板80を支持する支持機構について説明する。
図10A、10Bは、プリント基板80を支持する支持機構の説明図である。図10Aは、収縮状態での支持機構を示しており、図10Bは、伸張状態での支持機構を示している。図10Aに示すように、プリント基板80は、支持板59上に固定されている。プリント基板80には、不図示の発光部、受光部、これらを制御するCPU等の電子部品が実装されている。プリント基板80、支持板59は、剛性を有している。プリント基板80は、例えば両面テープにより支持板59に固定されている。支持板59は、平板状である。支持板59には、発光部及び受光部間の光路を確保するための穴(不図示)が設けられている。支持板59は、例えば絶縁性を有した合成樹脂製である。支持板59の上面にプリント基板80が貼り付けられている。
【0037】
支持板59の互いに対向する2つの縁のそれぞれには、支持板59の平面方向に延びた軸58a、58bが固定されている。軸58a、58bは、それぞれ筒57a、57bに挿入されている。筒57a、57bは、それぞれケース5a、5bの内面側に突出して設けられている。軸58a、筒57aは相対的に軸方向に摺動可能である。同様に、軸58b、筒57bは相対的に軸方向に摺動可能である。筒57a、57b、軸58a、58b、支持板59、は支持機構に相当する。
【0038】
図10Bに示すように、伸張状態においては、軸58aから筒57aが離間する方向に移動し、軸58bから筒57bが離間する方向に移動する。これにより、プリント基板80は収縮状態及び伸張状態の何れの状態においても支持される。尚、発光部及び受光部はプリント基板80に実装されており、ケース5aの低壁55aには発光部及び受光部間の光路を確保するための孔(不図示)が設けられている。この孔は、プリント基板80とケース5aとの位置関係が変動することを考慮して大きめに設定されている。これにより収縮状態及び伸張状態の何れの状態でも発光部及び受光部間の光路を確保することができる。
【0039】
また、図10Aに示すように、収縮状態において、ケース5aの低壁55aと、5bの低壁55bとは一部が重なり合っている。低壁55bは、低壁55aとの干渉を回避するために、低壁55bよりも高い位置に設けられている。図10Bに示すように、伸張状態においても、低壁55a、55bの端部が重なることにより、ケース5a、5b間に隙間が生じることを防止している。これにより、マウスB内にゴミが侵入することを防止している。
【0040】
実施例2の第1変形例について説明する。
図11、12A〜12Dは、実施例2の第1変形例の説明図である。尚、実施例2の第1変形例について、実施例2と類似の部分については類似の符号を付することにより重複する説明を省略する。図11は、収縮状態のマウスCの斜視図である。図12Aは、収縮状態のマウスCの正面図であり、図12Bは、収縮状態のマウスCの基端部側を示している。図12Cは、伸張状態のマウスCの正面図であり、図12Dは、伸張状態のマウスCの基端部側を示している。
【0041】
実施例2の第1変形例に係るマウスCは、ケース5c、5dを有している。ケース5c、5dは、協働で単一の筐体を画定する。ボタン51、52は、それぞれケース5d、5c側に設けられている。ケース5c、5dは、横方向に並んでいる。ケース5c、5dは、伸縮可能に連結されている。よって、マウスCは横方向に伸縮可能である。ケース5cにケーブル14が貫通している。
【0042】
図12Dに示すように、ケース5c、5dは、連結機構6cにより伸縮可能に連結されている。連結機構6cは、収縮状態ではケース5c、5d内に収納され、伸張状態でケース5c、5dから露出する。連結機構6cは、伸張状態でケース5c、5d間の隙間を遮蔽する。連結機構6cは、互いに回転可能に連結された連結板61c、62cを含む。連結板61c、62cは、それぞれケース5c、5dに連結されている。収縮状態では、連結板61c、62cは折りたたまれてケース5c、5d内に収納される。伸張状態では、連結板61c、62cは、ケース5c、5d間の隙間を遮蔽するように展開される。
【0043】
また、図12Bに示すように、収縮状態では、ケース5cの基端部側の側壁54cと、ケース5dの基端部側の側壁54dとは重なっている。側壁54dは、側壁54cの内側に位置している。図12Dに示すように伸張状態において、側壁54dの大部分は露出するが、側壁54a、54bとの間には隙間が生じない。これにより、マウスC内にゴミが進入することを防止している。尚、ケース5c、5dの先端側の側壁も同様の機能を有している。
【0044】
尚、マウスBと同様に、マウスC内に収納されたプリント基板についても支持機構により支持されている。この場合、ケース5c、5dにそれぞれ筒が形成されている。
【0045】
実施例2の第2変形例について説明する。
図13、14A、14Bは、実施例2の第2変形例の説明図である。図13は、収縮状態のマウスDの斜視図である。図14Aは、収縮状態のマウスDの正面図である。図14Bは、伸張状態のマウスDの正面図である。
【0046】
実施例2の第2変形例に係るマウスDは、ケース5e〜5hを有している。ケース5e〜5hは、協働で単一の筐体を画定する。ボタン51、52は、それぞれケース5g、5e側に設けられている。ケース5e、5fは縦方向に並んでいる。ケース5g、5hは縦方向に並んでいる。ケース5e、5gは横方向に並んでいる。ケース5f、5hは横方向に並んでいる。従って、マウスDは横方向と縦方向とに伸縮可能である。ケース5e、5fは縦方向に伸縮可能である。ケース5g、5hは縦方向に伸縮可能である。ケース5e、5gは縦方向と交差する横方向に伸縮可能である。ケース5f、5hは横方向に伸縮可能である。ケーブル14は、ケース5eを貫通している。ケース5e〜5hは、それぞれ第1〜第4ケースに相当する。
【0047】
図14Bに示すように、ケース5e、5fは、連結機構6eにより縦方向に伸縮可能に連結されている。ケース5g、5hは、連結機構6hにより縦方向に伸縮可能に連結されている。ケース5e、5gは、連結機構6gにより横方向に伸縮可能に連結されている。ケース5f、5hは、連結機構6fにより横方向に伸縮可能に連結されている。連結機構6e、6hは、第1及び第2連結機構に相当する。連結機構6g、6fは、第3及び第4連結機構に相当する。
【0048】
図15は、伸張状態でのマウスDの中心の拡大図である。連結機構6eは連結板61e、62eを含む。連結板61e、62eは、軸61epを支点として回転可能に連結されている。連結板61eは、ケース5eの軸5epに回転可能に支持されている。連結板62eは、ケース5fの軸5fpに回転可能に支持されている。このように連結板61e、62eは、それぞれケース5e、5fに連結さている。
【0049】
連結機構6fは連結板61f、62fを含む。連結板61f、62fは、軸61fpを支点として回転可能に連結されている。連結板61fは、ケース5fの軸5fpに回転可能に支持されている。連結板62fは、ケース5hの軸5hpに回転可能に支持されている。このように連結板61f、62fは、それぞれケース5f、5hに連結さている。
【0050】
連結機構6hは連結板61h、62hを含む。連結板61h、62hは、軸61hpを支点として回転可能に連結されている。連結板61hは、ケース5gの軸5gpに回転可能に支持されている。連結板62hは、ケース5hの軸5hpに回転可能に支持されている。このように連結板61h、62hは、それぞれケース5g、5hに連結さている。
【0051】
連結機構6gは連結板61g、62gを含む。連結板61g、62gは、軸61gpを支点として回転可能に連結されている。連結板61gは、ケース5eの軸5epに回転可能に支持されている。連結板62gは、ケース5gの軸5gpに回転可能に支持されている。このように連結板61g、62gは、それぞれケース5e、5gに連結さている。
【0052】
図15に示すように、伸張状態ではマウスDの中心部分に隙間Oができる。この隙間Oは、連結機構6e〜6hでは遮蔽することはできない。この隙間Oは、遮蔽板71により遮蔽される。
【0053】
遮蔽板71について説明する。
図16A、16Bは遮蔽板71の説明図である。図16Aは、収縮状態でのマウスDの内部構造を示しており、図16Bは、伸張状態のマウスDの内部構造を示している。支柱73は、鉛直方向に延びている。支柱73は、プリント基板80eに形成された孔を貫通して支持板59eに固定されている。支柱73の先端にはブッシュボタン72が固定されている。ブッシュボタン72の先端には遮蔽板71が固定されている。
【0054】
ブッシュボタン72は、ブッシュボタン72への押下げ操作により、遮蔽板71の高さ位置を変更する。詳細には、ブッシュボタン72は、プッシュ式のボタンである。ブッシュボタン72の内部には不図示のバネが収納されている。
【0055】
図16Aに示すように収縮状態では、遮蔽板71は低い位置で保持された状態でケース5e〜5h内に収納されている。ユーザがケース5e〜5hをそれぞれ引き離してマウスDを展開状態にした場合、マウスDの正面側のケース5e〜5hで囲まれた部分の中心に隙間Oが形成される。隙間Oからは遮蔽板71が露出する。ユーザは、隙間Oを介して遮蔽板71を押すことにより、遮蔽板71が高い位置で保持される。これにより、図16Bに示すように、遮蔽板71の高さは、ケース5e〜5hの頂面の高さと略一致する。これにより、隙間Oは遮蔽板71が遮蔽する。これにより、隙間Oが生じることに伴うユーザの操作時の違和感を回避できる。また、隙間Oを介してマウスD内にゴミが浸入することを防止できる。
【0056】
尚、図16A、16Bに示すように、収縮状態において、ケース5eの低壁55eと、ケース5fの低壁55fとは一部が重なり合っている。低壁55fは、低壁55eとの干渉を回避するために、低壁55eよりも高い位置に設けられている。尚、その他のケース5g、5hのそれぞれも、収縮状態において低壁55eとの干渉を回避するよう重なった低壁を有している。これにより、伸張状態において隙間が生じることを防止している。
【0057】
プリント基板80eを支持する支持機構について説明する。
図17A、17Bは、プリント基板80eを支持する支持機構の説明図である。図17Aは、収縮状態での支持機構を示しており、図17Bは、伸張状態での支持機構を示している。プリント基板80eは、支持板59e上に固定されている。支持板59eは略矩形状である。支持板59eには、4つの軸58e〜58hが固定されている。軸58e〜58hは、それぞれ筒57e〜57hに挿入されている。筒57e〜57hは、それぞれケース5e〜5hに設けられている。これにより、4つのケース5e〜5hが伸縮する場合であっても、プリント基板80eを保持することができる。
【0058】
以上本発明の好ましい一実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0059】
(付記1)
複数のケースにより画定された単一の筐体と、
前記複数のケースを伸縮可能に連結すると共に、前記複数のケースが収縮した収縮状態では前記筐体内に折畳まれ、前記複数のケースが伸張した伸張状態では前記複数のケースの隙間を遮蔽するように展開する連結機構と、を備えたマウス。
(付記2)
前記収縮状態及び前記伸張状態の何れの状態においても前記筺体内に収納されたプリント基板を支持する支持機構を備えている、付記1のマウス。
(付記3)
前記連結機構は、該マウスが配置される接地面に沿う方向に伸縮可能に前記複数のケースを連結する、付記1又は2のマウス。
(付記4)
前記複数のケースは、少なくとも第1、第2、第3、及び第4ケースを含み、
前記連結機構は、前記第1及び第2ケースを第1方向に伸縮可能に連結する第1連結機構、前記第3及び第4ケースを前記第1方向に伸縮可能に連結する第2連結機構、前記第1及び第3ケースを前記第1方向と交差する第2方向に伸縮可能に連結する第3連結機構、及び前記第2及び第4ケースを前記第2方向に伸縮可能に連結する第4連結機構、を含む、付記1乃至3の何れかのマウス。
(付記5)
前記収縮状態においては前記筐体内に収納され、前記伸張状態で露出し押されることにより前記複数のケースの隙間を遮蔽する位置まで移動するプッシュボタンを備えた、付記4のマウス。
(付記6)
付記1乃至5の何れかのマウスと、
前記マウスによって操作可能なコンピュータと、を備えたコンピュータシステム。
【符号の説明】
【0060】
A〜D マウス
1、2 筐体
5a〜5h ケース
6a、6c、6e〜6h 連結機構
61a、62a、61c、62c、61e〜61h、62e〜62h 連結板
15、16 金属片
17 状態検出部
25、26 磁石
41、41´ 制御部
43、43´ 発光部
45 受光部
59、59e 支持板
58a、58b、58e〜58h 軸
57a、57b、57e〜57h 筒
71 遮蔽板
72 プッシュボタン
80、80e プリント基板
【技術分野】
【0001】
本発明は、マウス及びコンピュータシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータの操作に用いられるマウスが知られている。特許文献1〜7には、変形可能なマウスが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平2−037416号公報
【特許文献2】特開2002−366299号公報
【特許文献3】特開2003−122500号公報
【特許文献4】特開平10−307679号公報
【特許文献5】実用新案登録3145391号公報
【特許文献6】特開平10−133813号公報
【特許文献7】特開平7―222297号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
マウスを操作するユーザの手の大きさは様々である。従って、操作しやすいマウスの高さも、ユーザによってそれぞれ異なる。
【0005】
本発明は、高さを変更可能なマウス及びそれを備えたコンピュータシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書に開示のマウスは、接地面に光を照射する発光部、前記接地面で反射した光を受光する受光部、を有した第1筐体と、前記第1筐体と重なった重畳状態及び前記第1筐体から展開した展開状態間を移行可能に連結され、前記重畳状態で前記発光部から前記接地面を介して前記受光部へ向かう光路を確保する貫通孔を有した、第2筺体と、を備えている。
【0007】
本明細書に開示のコンピュータシステムは、上記のマウスと、上記のマウスによって操作可能なコンピュータと、を備えている。
【発明の効果】
【0008】
高さを変更可能なマウス及びそれを備えたコンピュータシステムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、実施例1のマウスを備えたコンピュータシステムの説明図である。
【図2】図2A、2Bは、実施例1のマウスの説明図である。
【図3】図3A〜3Cは、実施例1のマウスの説明図である。
【図4】図4は、筐体内に収納された部品の機能ブロック図である。
【図5】図5は、実施例1の変形例に係るマウスに採用された筐体内に収納された部品の機能ブロック図である。
【図6】図6は、実施例2のマウスの説明図である。
【図7】図7A〜7Cは、実施例2のマウスの説明図である。
【図8】図8A、8Bは、連結機構の説明図である。
【図9】図9A、9Bは、連結機構の説明図である。
【図10】図10A、10Bは、プリント基板を支持する支持機構の説明図である。
【図11】図11は、実施例2の第1変形例の説明図である。
【図12】図12A〜12Dは、実施例2の第1変形例の説明図である。
【図13】図13は、実施例2の第2変形例の説明図である。
【図14】図14A、14Bは、実施例2の第2変形例の説明図である。
【図15】図15は、伸張状態でのマウスの中心の拡大図である。
【図16】図16A、16Bは、遮蔽板の説明図である。
【図17】図17A、17Bは、プリント基板eを支持する支持機構の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、複数の実施例について説明する。
【実施例1】
【0011】
実施例1のマウスを備えたコンピュータシステムについて説明する。
図1は、実施例1のマウスを備えたコンピュータシステムの説明図である。コンピュータシステムは、コンピュータ100とマウスAとを備えている。コンピュータ100は、ノート型コンピュータである。コンピュータ100は、開閉可能に連結された本体部110、表示部120を有している。本体部110には、キーボード130が設けられている。表示部120には、液晶ディスプレイ140が設けられている。マウスAは、ケーブル14を備えている。ケーブル14はコンピュータ100の本体部110に接続されている。マウスAを用いてコンピュータ100を操作することができる。マウスAは光学式である。尚、コンピュータの例としてノート型コンピュータを示したが、デスクトップ型コンピュータであってもよい。また、マウスAは、赤外線通信やブルートゥース通信などの無線通信によりコンピュータ100と通信可能なものであってもよい。
【0012】
マウスAについて説明する。
図2A〜3Cは、実施例1のマウスAの説明図である。図2A、2Bは、展開状態のマウスAを示している。図3A、3Bは、展開状態から重畳状態への移行過程のマウスAを示している。図3Cは、重畳状態のマウスAを示している。図2Aは、展開状態のマウスAの正面図であり、図2Bは、展開状態のマウスAの側面図である。
【0013】
マウスAは、リンク3により連結された第1筐体(以下、筐体と称する)1、第2筺体(以下、筐体と称する)2を含む。展開状態では、筐体1、2は縦方向に並ぶ。筐体1、2は、それぞれ略直方体である。筐体1には、ボタン11、12、ホイール13が設けられている。ケーブル14は、筐体1に貫通している。筐体1内には、不図示のプリント基板等の電子部品が収納されている。ケーブル14は、プリント基板に電気的に接続されている。このプリント基板には、発光部43、受光部45が実装されている。発光部43は、例えばLEDであるが、半導体レーザであってもよい。発光部43は、マウスAが接地した接地面に向かって光を照射する。発光部43からの光は、照射された面で反射する。受光部45は、この反射された光を受光する。これに基づいて、マウスAの移動方向や移動量、速度が算出される。受光部45は、例えばCCD(Charge Coupled Device)などである。尚、発光部43、受光部45間の光路上に不図示のレンズが配置される。筐体2には、詳しくは後述するが貫通孔28が設けられている。
【0014】
リンク3は、筐体1、2の両側面に設けられている。リンク3は例えば金属製である。図2に示すように、リンク3には2つの長孔31、32が設けられている。長孔31、32は、同一方向に延びている。長孔31、32には、それぞれピン19、29が離脱不能に係合している。ピン19、29は、それぞれ筐体1、2に設けられている。
【0015】
筐体1には、内部に金属片15、16を有している。筐体2は、内部に磁石25、26を有している。図2A、2Bに示すように、展開状態で金属片16、磁石26は対向する。これにより、金属片16、磁石26間で磁気的吸引力が生じる。この磁力により、筐体1、2は展開状態に維持される。金属片15、磁石25については後述する。また、筐体1には状態検出部17が設けられている。状態検出部17は、マウスAが展開状態であるか重畳状態であるかを検出するためのものである。展開状態においては、状態検出部17は筐体2に押されている。状態検出部17はプッシュ式のセンサである。
【0016】
展開状態から重畳状態への移行過程について説明する。
図3Aに示すように、金属片16、磁石26間に生じる磁気的吸引力に抗して、筐体1、2を離間させる。これにより、金属片16、磁石26は離れ、また筐体1に設けられた状態検出部17も筐体2から離れる。状態検出部17は、筐体1から突出した状態となる。次に、図3Bに示すように、筐体2を筐体1の底面側に向けて回転させる。図3Bでは、筐体1に対して筐体2を反時計方向に回転させる。次に、図3Cに示すように、筐体1の底面に筐体2を固定する。これにより、マウスAは、筐体1、2が重なる重畳状態となる。このように、マウスAは、展開状態よりも重畳状態の方が高くなる。
【0017】
図3Cに示すように、重畳状態では金属片15、磁石25は対向する。金属片15、磁石25間では磁気的吸引力が生じる。この磁力により、筐体1、2は重畳状態に維持される。また、重畳状態では状態検出部17は筐体2に押されていない。
【0018】
重畳状態では、発光部43から照射される光は貫通孔28を通過して接地面で反射する。接地面で反射した光は、貫通孔28を通過して受光部45が受光する。このように、貫通孔28は、発光部43から接地面を介して受光部45へと向かう光路を確保する。これにより、重畳状態においてもマウスAを使用することができる。尚、図1B、3Cに示すように、発光部43、接地面間の距離は、展開状態よりも重畳状態の方が長い。以上のように、マウスAは高さを変更することができる。これにより、ユーザは操作しやすい高さに変更してマウスAを使用することができる。
【0019】
また、マウスAは、薄型を優先させた展開状態、小型を優先させた重畳状態の何れかの状態に切り替えることができる。このため、例えばマウスAを携帯する際に、ユーザは携帯のしやすさを考慮してマウスAを展開状態又は重畳状態に切り替えることができる。
【0020】
筐体1内に収納された部品の機能について説明する。
図4は、筐体1内に収納された部品の機能ブロック図である。筐体1は、状態検出部17、発光部43、受光部45を制御する制御部41を含む。制御部41は、CPU等により実現される。制御部41は、筐体1内に設けられたプリント基板に実装されている。状態検出部17の検出信号は制御部41に出力される。これにより、制御部41はマウスAの状態を判断できる。制御部41は、マウスAの状態に応じて接地面に照射される光の輝度を、展開状態よりも重畳状態の方が大きくなるように制御する。具体的には、制御部41は、発光部43への通電量を制御することにより接地面へ照射される光の輝度を変更する。これにより、重畳状態においても、接地面に充分な光を照射することができる。
【0021】
筐体2内部には、電気的な制御を必要とする部品は筐体2内に設けられていない。即ち、電気的な制御を必要とする部品は筐体1内に集約されている。具体的には、筐体1側に、ボタン11、12、ホイール13、ケーブル14、発光部43、受光部45、状態検出部17が設けられている。このため、筐体1に収納された部品と筐体2に収納された部品との間で電気的な接続を確保しなくてもよい。これにより、マウスAの製造コストを低減できる。
【0022】
また、磁石25、26は筐体2内に収納されている。磁石を筐体1内に収納すると、磁力の影響により筐体1内の電子部品が影響を受ける恐れがあるからである。
【0023】
実施例1の変形例について説明する。
図5は、実施例1の変形例に係るマウスに採用された筐体1´内に収納された部品の機能ブロック図である。筐体1´には、2つの発光部43、43´が配置されている。制御部41´は、状態検出部17からの検出信号に基づいて重畳状態であるか展開状態であるかを判断する。制御部41´は、発光部43、43´のうち点灯させる発光部の数を変更することにより、接地面に照射される光の輝度を変更する。具体的には、制御部41´は、重畳状態では発光部43、43´の双方を点灯させ、展開状態では発光部43のみを点灯させる。これにより、重畳状態においても接地面に充分な光を照射することができる。
【0024】
尚、マウスAの状態によらずに接地面に照射される光の輝度を一定にしてもよい。具体的には、マウスAが重畳状態の場合であっても受光部45が受光できる程度の輝度を有した発光部43を採用してもよい。
【0025】
上記実施例においては、筐体1側に金属片15、16を設け、筐体2側に磁石25、26を設けたが、筐体1側に磁石を設け、筐体2側に金属片を設けてもよい。但し、筐体1内に磁石を設ける場合には、筐体1内の電子部品に悪影響を与えない位置に設ける。
【0026】
また、筐体1側と筐体2側にそれぞれ磁石を設けてもよい。この場合、互いに異極同士が対向するように磁石を設ける必要がある。
【0027】
また、上述した状態検出部17はプッシュ式のものであるが、状態検出部17の代わりに磁気センサを用いてもよい。例えば、展開状態において磁石26に接近する筐体1内の位置に磁気センサを設けてもよい。これにより、展開状態では磁石26が磁気センサに接近し、重畳状態では磁石26は磁気センサから離間する。磁気センサは、磁石26の接近、離間により出力値が変化する。この磁気センサの出力値の変化に基づいてマウスAの状態を判別してもよい。尚、重畳状態において磁石25に接近する筐体1内の位置に磁気センサを設けてもよい。これにより、展開状態では磁石25は磁気センサから離間し、重畳状態では磁石25は磁気センサに接近する。磁気センサとしては例えばホール素子である。
【実施例2】
【0028】
実施例2のマウスBについて説明する。
図6、7A〜7Cは、実施例2のマウスBの説明図である。図6は、収縮状態のマウスBの斜視図である。図7A、7Bは、収縮状態のマウスBの正面図及び側面図である。図7C、7Dは、伸張状態でのマウスBの正面図及び側面図である。マウスBは、接地面の平行方向に伸縮可能である。マウスBは、ケース5a、5bを含む。ケース5a、5bは、協働で単一の筐体を画定する。ケース5a、5bは、伸縮可能に連結されている。マウスBは光学式である。尚、マウスBは、無線通信によりコンピュータと通信可能なものであってもよい。ボタン51、52は、ケース5aに設けられている。ケース5aにケーブル14が貫通している。ケース5a、5bは、マウスBの縦方向に並んでいる。
【0029】
図7C、7Dに示すように、ケース5a、5bは、連結機構6aにより伸縮可能に連結されている。連結機構6aは、収縮状態ではケース5a、5b内に収納され、伸張状態でケース5a、5bから露出する。
【0030】
連結機構6aについて説明する。
図8A、8B、9A、9Bは連結機構6aの説明図である。図8A、9Aは、収縮状態での連結機構6aを示しており、図8B、9Bは、伸張状態での連結機構6aを示している。図8A、8Bは、正面からみた連結機構6aの一部を示している。図9A、9Bは、側面から見た連結機構6a周辺を示している。尚、図9A、9Bにおいては、ケース5aの一部を省略してある。
【0031】
連結機構6aは、互いに連結された連結板61a、62aを含む。連結板61a、62aは、それぞれ平板状である。連結板61a、62aは、それぞれケース5a、5bに連結されている。ケース5aに設けられた軸5apは、連結板61aに設けられた穴に摺動回転可能に係合している。これにより、連結板61aはケース5aに対して回転可能に支持されている。尚、図8A,8Bにおいては、連結機構6aの一方側のみを示しているが、連結機構6aの他方側のも同様の構造が設けられている。
【0032】
ケース5bに設けられた軸5bpは、連結板62aに設けられた穴に摺動回転可能に係合している。これにより、連結板62aはケース5bに対して回転可能に支持されている。尚、図8A,8Bにおいては、連結機構6aの一方側のみを示しているが、連結機構6aの他方側も同様の構造が設けられている。
【0033】
連結板61aには、軸61apが設けられており、連結板62aに形成された穴に摺動回転可能に係合している。これにより、連結板61a、62aは、軸61apを支点として回転可能に連結されている。尚、図8Bにおいては、連結機構6aの一方側のみを示しているが、連結機構6aの他方側も同様の構造が設けられている。
【0034】
図8A、9Aに示すように、連結板61a、62aは、マウスBが収縮状態ではケース5a、5b内で折りたたまれる。図8B、9Bに示すように、連結板61a、62bは、マウスBが伸張状態ではケース5a、5bの隙間を遮蔽するように展開される。このようにして、ユーザの使用しやすい大きさにマウスBの状態を変更することができる。また、伸張状態において連結機構6aがケース5a、5bの隙間を遮蔽することにより、ユーザに使用上の違和感を与えることを防止している。また、マウスB内にゴミが進入することを防止している。
【0035】
ここで、ケース5a、5bの側壁について説明する。図6、7Bに示すように、収縮状態では、側壁54a、54bは一部で重なっている。側壁54bは、側壁54aの内側に位置している。図7Dに示すように伸張状態において、側壁54bの大部分は露出するが、側壁54a、54bとの間には隙間が生じない。これにより、マウスB内にゴミが進入することを防止している。尚、ケース5a、5bの他方側の側壁も同様の機能を有している。
【0036】
マウスB内に収納されたプリント基板80を支持する支持機構について説明する。
図10A、10Bは、プリント基板80を支持する支持機構の説明図である。図10Aは、収縮状態での支持機構を示しており、図10Bは、伸張状態での支持機構を示している。図10Aに示すように、プリント基板80は、支持板59上に固定されている。プリント基板80には、不図示の発光部、受光部、これらを制御するCPU等の電子部品が実装されている。プリント基板80、支持板59は、剛性を有している。プリント基板80は、例えば両面テープにより支持板59に固定されている。支持板59は、平板状である。支持板59には、発光部及び受光部間の光路を確保するための穴(不図示)が設けられている。支持板59は、例えば絶縁性を有した合成樹脂製である。支持板59の上面にプリント基板80が貼り付けられている。
【0037】
支持板59の互いに対向する2つの縁のそれぞれには、支持板59の平面方向に延びた軸58a、58bが固定されている。軸58a、58bは、それぞれ筒57a、57bに挿入されている。筒57a、57bは、それぞれケース5a、5bの内面側に突出して設けられている。軸58a、筒57aは相対的に軸方向に摺動可能である。同様に、軸58b、筒57bは相対的に軸方向に摺動可能である。筒57a、57b、軸58a、58b、支持板59、は支持機構に相当する。
【0038】
図10Bに示すように、伸張状態においては、軸58aから筒57aが離間する方向に移動し、軸58bから筒57bが離間する方向に移動する。これにより、プリント基板80は収縮状態及び伸張状態の何れの状態においても支持される。尚、発光部及び受光部はプリント基板80に実装されており、ケース5aの低壁55aには発光部及び受光部間の光路を確保するための孔(不図示)が設けられている。この孔は、プリント基板80とケース5aとの位置関係が変動することを考慮して大きめに設定されている。これにより収縮状態及び伸張状態の何れの状態でも発光部及び受光部間の光路を確保することができる。
【0039】
また、図10Aに示すように、収縮状態において、ケース5aの低壁55aと、5bの低壁55bとは一部が重なり合っている。低壁55bは、低壁55aとの干渉を回避するために、低壁55bよりも高い位置に設けられている。図10Bに示すように、伸張状態においても、低壁55a、55bの端部が重なることにより、ケース5a、5b間に隙間が生じることを防止している。これにより、マウスB内にゴミが侵入することを防止している。
【0040】
実施例2の第1変形例について説明する。
図11、12A〜12Dは、実施例2の第1変形例の説明図である。尚、実施例2の第1変形例について、実施例2と類似の部分については類似の符号を付することにより重複する説明を省略する。図11は、収縮状態のマウスCの斜視図である。図12Aは、収縮状態のマウスCの正面図であり、図12Bは、収縮状態のマウスCの基端部側を示している。図12Cは、伸張状態のマウスCの正面図であり、図12Dは、伸張状態のマウスCの基端部側を示している。
【0041】
実施例2の第1変形例に係るマウスCは、ケース5c、5dを有している。ケース5c、5dは、協働で単一の筐体を画定する。ボタン51、52は、それぞれケース5d、5c側に設けられている。ケース5c、5dは、横方向に並んでいる。ケース5c、5dは、伸縮可能に連結されている。よって、マウスCは横方向に伸縮可能である。ケース5cにケーブル14が貫通している。
【0042】
図12Dに示すように、ケース5c、5dは、連結機構6cにより伸縮可能に連結されている。連結機構6cは、収縮状態ではケース5c、5d内に収納され、伸張状態でケース5c、5dから露出する。連結機構6cは、伸張状態でケース5c、5d間の隙間を遮蔽する。連結機構6cは、互いに回転可能に連結された連結板61c、62cを含む。連結板61c、62cは、それぞれケース5c、5dに連結されている。収縮状態では、連結板61c、62cは折りたたまれてケース5c、5d内に収納される。伸張状態では、連結板61c、62cは、ケース5c、5d間の隙間を遮蔽するように展開される。
【0043】
また、図12Bに示すように、収縮状態では、ケース5cの基端部側の側壁54cと、ケース5dの基端部側の側壁54dとは重なっている。側壁54dは、側壁54cの内側に位置している。図12Dに示すように伸張状態において、側壁54dの大部分は露出するが、側壁54a、54bとの間には隙間が生じない。これにより、マウスC内にゴミが進入することを防止している。尚、ケース5c、5dの先端側の側壁も同様の機能を有している。
【0044】
尚、マウスBと同様に、マウスC内に収納されたプリント基板についても支持機構により支持されている。この場合、ケース5c、5dにそれぞれ筒が形成されている。
【0045】
実施例2の第2変形例について説明する。
図13、14A、14Bは、実施例2の第2変形例の説明図である。図13は、収縮状態のマウスDの斜視図である。図14Aは、収縮状態のマウスDの正面図である。図14Bは、伸張状態のマウスDの正面図である。
【0046】
実施例2の第2変形例に係るマウスDは、ケース5e〜5hを有している。ケース5e〜5hは、協働で単一の筐体を画定する。ボタン51、52は、それぞれケース5g、5e側に設けられている。ケース5e、5fは縦方向に並んでいる。ケース5g、5hは縦方向に並んでいる。ケース5e、5gは横方向に並んでいる。ケース5f、5hは横方向に並んでいる。従って、マウスDは横方向と縦方向とに伸縮可能である。ケース5e、5fは縦方向に伸縮可能である。ケース5g、5hは縦方向に伸縮可能である。ケース5e、5gは縦方向と交差する横方向に伸縮可能である。ケース5f、5hは横方向に伸縮可能である。ケーブル14は、ケース5eを貫通している。ケース5e〜5hは、それぞれ第1〜第4ケースに相当する。
【0047】
図14Bに示すように、ケース5e、5fは、連結機構6eにより縦方向に伸縮可能に連結されている。ケース5g、5hは、連結機構6hにより縦方向に伸縮可能に連結されている。ケース5e、5gは、連結機構6gにより横方向に伸縮可能に連結されている。ケース5f、5hは、連結機構6fにより横方向に伸縮可能に連結されている。連結機構6e、6hは、第1及び第2連結機構に相当する。連結機構6g、6fは、第3及び第4連結機構に相当する。
【0048】
図15は、伸張状態でのマウスDの中心の拡大図である。連結機構6eは連結板61e、62eを含む。連結板61e、62eは、軸61epを支点として回転可能に連結されている。連結板61eは、ケース5eの軸5epに回転可能に支持されている。連結板62eは、ケース5fの軸5fpに回転可能に支持されている。このように連結板61e、62eは、それぞれケース5e、5fに連結さている。
【0049】
連結機構6fは連結板61f、62fを含む。連結板61f、62fは、軸61fpを支点として回転可能に連結されている。連結板61fは、ケース5fの軸5fpに回転可能に支持されている。連結板62fは、ケース5hの軸5hpに回転可能に支持されている。このように連結板61f、62fは、それぞれケース5f、5hに連結さている。
【0050】
連結機構6hは連結板61h、62hを含む。連結板61h、62hは、軸61hpを支点として回転可能に連結されている。連結板61hは、ケース5gの軸5gpに回転可能に支持されている。連結板62hは、ケース5hの軸5hpに回転可能に支持されている。このように連結板61h、62hは、それぞれケース5g、5hに連結さている。
【0051】
連結機構6gは連結板61g、62gを含む。連結板61g、62gは、軸61gpを支点として回転可能に連結されている。連結板61gは、ケース5eの軸5epに回転可能に支持されている。連結板62gは、ケース5gの軸5gpに回転可能に支持されている。このように連結板61g、62gは、それぞれケース5e、5gに連結さている。
【0052】
図15に示すように、伸張状態ではマウスDの中心部分に隙間Oができる。この隙間Oは、連結機構6e〜6hでは遮蔽することはできない。この隙間Oは、遮蔽板71により遮蔽される。
【0053】
遮蔽板71について説明する。
図16A、16Bは遮蔽板71の説明図である。図16Aは、収縮状態でのマウスDの内部構造を示しており、図16Bは、伸張状態のマウスDの内部構造を示している。支柱73は、鉛直方向に延びている。支柱73は、プリント基板80eに形成された孔を貫通して支持板59eに固定されている。支柱73の先端にはブッシュボタン72が固定されている。ブッシュボタン72の先端には遮蔽板71が固定されている。
【0054】
ブッシュボタン72は、ブッシュボタン72への押下げ操作により、遮蔽板71の高さ位置を変更する。詳細には、ブッシュボタン72は、プッシュ式のボタンである。ブッシュボタン72の内部には不図示のバネが収納されている。
【0055】
図16Aに示すように収縮状態では、遮蔽板71は低い位置で保持された状態でケース5e〜5h内に収納されている。ユーザがケース5e〜5hをそれぞれ引き離してマウスDを展開状態にした場合、マウスDの正面側のケース5e〜5hで囲まれた部分の中心に隙間Oが形成される。隙間Oからは遮蔽板71が露出する。ユーザは、隙間Oを介して遮蔽板71を押すことにより、遮蔽板71が高い位置で保持される。これにより、図16Bに示すように、遮蔽板71の高さは、ケース5e〜5hの頂面の高さと略一致する。これにより、隙間Oは遮蔽板71が遮蔽する。これにより、隙間Oが生じることに伴うユーザの操作時の違和感を回避できる。また、隙間Oを介してマウスD内にゴミが浸入することを防止できる。
【0056】
尚、図16A、16Bに示すように、収縮状態において、ケース5eの低壁55eと、ケース5fの低壁55fとは一部が重なり合っている。低壁55fは、低壁55eとの干渉を回避するために、低壁55eよりも高い位置に設けられている。尚、その他のケース5g、5hのそれぞれも、収縮状態において低壁55eとの干渉を回避するよう重なった低壁を有している。これにより、伸張状態において隙間が生じることを防止している。
【0057】
プリント基板80eを支持する支持機構について説明する。
図17A、17Bは、プリント基板80eを支持する支持機構の説明図である。図17Aは、収縮状態での支持機構を示しており、図17Bは、伸張状態での支持機構を示している。プリント基板80eは、支持板59e上に固定されている。支持板59eは略矩形状である。支持板59eには、4つの軸58e〜58hが固定されている。軸58e〜58hは、それぞれ筒57e〜57hに挿入されている。筒57e〜57hは、それぞれケース5e〜5hに設けられている。これにより、4つのケース5e〜5hが伸縮する場合であっても、プリント基板80eを保持することができる。
【0058】
以上本発明の好ましい一実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0059】
(付記1)
複数のケースにより画定された単一の筐体と、
前記複数のケースを伸縮可能に連結すると共に、前記複数のケースが収縮した収縮状態では前記筐体内に折畳まれ、前記複数のケースが伸張した伸張状態では前記複数のケースの隙間を遮蔽するように展開する連結機構と、を備えたマウス。
(付記2)
前記収縮状態及び前記伸張状態の何れの状態においても前記筺体内に収納されたプリント基板を支持する支持機構を備えている、付記1のマウス。
(付記3)
前記連結機構は、該マウスが配置される接地面に沿う方向に伸縮可能に前記複数のケースを連結する、付記1又は2のマウス。
(付記4)
前記複数のケースは、少なくとも第1、第2、第3、及び第4ケースを含み、
前記連結機構は、前記第1及び第2ケースを第1方向に伸縮可能に連結する第1連結機構、前記第3及び第4ケースを前記第1方向に伸縮可能に連結する第2連結機構、前記第1及び第3ケースを前記第1方向と交差する第2方向に伸縮可能に連結する第3連結機構、及び前記第2及び第4ケースを前記第2方向に伸縮可能に連結する第4連結機構、を含む、付記1乃至3の何れかのマウス。
(付記5)
前記収縮状態においては前記筐体内に収納され、前記伸張状態で露出し押されることにより前記複数のケースの隙間を遮蔽する位置まで移動するプッシュボタンを備えた、付記4のマウス。
(付記6)
付記1乃至5の何れかのマウスと、
前記マウスによって操作可能なコンピュータと、を備えたコンピュータシステム。
【符号の説明】
【0060】
A〜D マウス
1、2 筐体
5a〜5h ケース
6a、6c、6e〜6h 連結機構
61a、62a、61c、62c、61e〜61h、62e〜62h 連結板
15、16 金属片
17 状態検出部
25、26 磁石
41、41´ 制御部
43、43´ 発光部
45 受光部
59、59e 支持板
58a、58b、58e〜58h 軸
57a、57b、57e〜57h 筒
71 遮蔽板
72 プッシュボタン
80、80e プリント基板
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接地面に光を照射する発光部、前記接地面で反射した光を受光する受光部、を有した第1筐体と、
前記第1筐体と重なった重畳状態及び前記第1筐体から展開した展開状態間を移行可能に連結され、前記重畳状態で前記発光部から前記接地面を介して前記受光部へ向かう光路を確保する貫通孔を有した、第2筺体と、を備えたマウス。
【請求項2】
前記第1筐体は、前記第1及び第2筺体の状態が前記重畳状態であるか前記展開状態であるかを検出する状態検出部を有している、請求項1のマウス。
【請求項3】
前記接地面に照射される光の輝度は、前記展開状態よりも前記重畳状態の方が大きい、請求項1又は2のマウス。
【請求項4】
前記接地面に照射される光の輝度は、該発光部への通電量を制御することにより変更される、請求項3のマウス。
【請求項5】
前記発光部は、複数の発光部を含み、
前記接地面に照射される光の輝度は、発光させる前記発光部の数を制御することにより変更される、請求項3のマウス。
【請求項6】
磁力により前記重畳状態又は前記展開状態に維持する維持部を有している、請求項1乃至5の何れかのマウス。
【請求項7】
前記維持部は、前記第1筐体側に設けられた金属片、前記第2筐体側に設けられ前記金属片との間で磁気的吸引力が生じる磁石、を含む、請求項6のマウス。
【請求項8】
請求項1乃至7の何れかのマウスと、
前記マウスによって操作可能なコンピュータと、を備えたコンピュータシステム。
【請求項1】
接地面に光を照射する発光部、前記接地面で反射した光を受光する受光部、を有した第1筐体と、
前記第1筐体と重なった重畳状態及び前記第1筐体から展開した展開状態間を移行可能に連結され、前記重畳状態で前記発光部から前記接地面を介して前記受光部へ向かう光路を確保する貫通孔を有した、第2筺体と、を備えたマウス。
【請求項2】
前記第1筐体は、前記第1及び第2筺体の状態が前記重畳状態であるか前記展開状態であるかを検出する状態検出部を有している、請求項1のマウス。
【請求項3】
前記接地面に照射される光の輝度は、前記展開状態よりも前記重畳状態の方が大きい、請求項1又は2のマウス。
【請求項4】
前記接地面に照射される光の輝度は、該発光部への通電量を制御することにより変更される、請求項3のマウス。
【請求項5】
前記発光部は、複数の発光部を含み、
前記接地面に照射される光の輝度は、発光させる前記発光部の数を制御することにより変更される、請求項3のマウス。
【請求項6】
磁力により前記重畳状態又は前記展開状態に維持する維持部を有している、請求項1乃至5の何れかのマウス。
【請求項7】
前記維持部は、前記第1筐体側に設けられた金属片、前記第2筐体側に設けられ前記金属片との間で磁気的吸引力が生じる磁石、を含む、請求項6のマウス。
【請求項8】
請求項1乃至7の何れかのマウスと、
前記マウスによって操作可能なコンピュータと、を備えたコンピュータシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2012−8886(P2012−8886A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−145552(P2010−145552)
【出願日】平成22年6月25日(2010.6.25)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月25日(2010.6.25)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】
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